JP6770795B2 - 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法 - Google Patents

火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6770795B2
JP6770795B2 JP2015177773A JP2015177773A JP6770795B2 JP 6770795 B2 JP6770795 B2 JP 6770795B2 JP 2015177773 A JP2015177773 A JP 2015177773A JP 2015177773 A JP2015177773 A JP 2015177773A JP 6770795 B2 JP6770795 B2 JP 6770795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal power
abnormality
power plant
model
training
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015177773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017054002A (ja
Inventor
幸徳 松村
幸徳 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Electric Power Development Co Ltd
Original Assignee
Electric Power Development Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Electric Power Development Co Ltd filed Critical Electric Power Development Co Ltd
Priority to JP2015177773A priority Critical patent/JP6770795B2/ja
Publication of JP2017054002A publication Critical patent/JP2017054002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6770795B2 publication Critical patent/JP6770795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

本発明は、火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法に関する。
従来、オペレータ資格取得前の社員が実機の火力発電プラントでの勤務を開始する前に、通常運転時の運転技術を習得するために、運転訓練用シミュレータを用いた火力発電プラントの運転訓練が行われている。
また、オペレータ資格を有する者に対しても、プラント異常時の対応技術を習得するために、当該シミュレータを用いた運転訓練が行われている。
このような運転訓練では、オペレータとは異なる部屋にいる指導員がコンピュータを操作して、異常を発生させ、オペレータがコンピュータを操作しながら該異常に対応することで異常に対応するオペレータの能力を向上させる。
そして、指導員は、モニター画面等を通して、オペレータの対応の様子を観察することで、オペレータの運転操作の良否を判定し、オペレータを指導する。
特許文献1には、複数の異常に対応するシナリオを作成し、記憶部に格納し、必要に応じて、シナリオを読み出すことが開示されている。
また、従来の火力発電プラントの運転訓練方法では、例えば、調整弁本体の開度を調整する場合、オペレータがコンピュータにより開/閉操作(開度を調整)をすることで、調整弁の弁本体の開度を直接調整していた。
特開平6−236140号公報
ところで、従来の運転訓練用シミュレータでは、オペレータが操作するコンピュータと操作端(例えば、調整弁の弁本体)との間に配置され、実際の火力発電プラントにおいて存在する機器(例えば、電空変換器、開度バランサー)の情報、操作、及び異常に関するデータが省略されていた。
このため、従来の運転訓練用シミュレータを用いて、十分な運転訓練を行ったオペレータが実際の火力発電プラントの異常に対応する場合において、コンピュータと操作端との間に位置する機器に異常があった際、このような異常を解消する訓練を事前に受けていないため、上記異常に十分に対応できない恐れがあった。
上記問題を解消可能な方法の1つとして、各機器の異常に対応したシナリオ(特許文献1参照)を作成し、現行の運転訓練用シミュレータソフトに書き込むことが考えられる。
しかしながら、シナリオを用いる場合、コンピュータと操作端との間に位置する機器の異常の種類や組み合わせに応じて、それぞれシナリオを作成する必要があった。このため、非常に多くの数のシナリオを作成する必要があるため、煩雑であった。
例えば、実際の火力発電プラントの操作端が160個存在し、各操作端に対して3種類のマルファンクション(以下、「故障」ということがある)に関するシナリオを作成する必要がある場合には、480のシナリオを作成する必要があった。
そこで本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、簡便な手法により、元々ある運転訓練用シミュレータを変更することで、実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対応できるオペレータを育成することの可能な火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、オペレータが訓練に使用し、第1の表示画面を含む第1のコンピュータが配置される訓練室と、前記第1のコンピュータと電気的に接続され、指導員が実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させる際に使用し、第2の表示画面を含む第2のコンピュータが配置される指導員室と、前記第1及び第2のコンピュータにおいて、共通で使用される運転訓練用シミュレーションソフトと、を有し、前記運転訓練用シミュレーションソフトは、PIDロジックを含む制御モデル部と、前記実機の火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部と、前記制御モデル部と前記プラントモデル部との間に配置され、操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュールを含む現場モデル部と、を含み、前記ローカルモジュールは、共通したロジックを有し、前記実機の火力発電プラントの複数の操作端に対して共通で使用可能であり、前記第1及び第2のコンピュータが、前記現場モデル部を介した前記制御モデル部と前記プラントモデル部の処理を実行する、火力発電プラントの運転訓練用シミュレータが提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整弁である場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整弁の弁本体の開度を調整する開度バランサーの異常前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記弁本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項1記載の火力発電プラントの運転訓練用シミュレータが提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整ダンパである場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整ダンパのダンパ本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記ダンパ本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項1または2記載の火力発電プラントの運転訓練用シミュレータが提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、PIDロジックを含む制御モデル部と、複数の操作端を含む実機の火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部と、前記制御モデル部と前記プラントモデル部との間に配置され、前記制御モデル部と前記プラントモデル部の処理を実行する操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュールを含む現場モデル部と、を含む運転訓練用シミュレータを用いて、指導員が前記複数のローカルモジュールのうちの少なくとも1つを選択して、前記実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させる異常発生工程と、前記運転訓練用シミュレータが格納されたコンピュータを用いて、オペレータが前記異常発生工程において発生した前記異常に対応する異常対応工程と、を含み、前記ローカルモジュールは、共通したロジックを有し、前記実機の火力発電プラントの複数の操作端に対して共通で使用可能である、火力発電プラントの運転訓練方法が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記異常対応工程において、前記オペレータが前記異常に対応できない場合に、前記指導員が対応方法を指導する指導工程と、を含むことを特徴とする請求項4記載の火力発電プラントの運転訓練方法が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整弁である場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整弁の弁本体の開度を調整する開度バランサーの異常前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記調整弁の弁本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項4または5記載の火力発電プラントの運転訓練方法が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整ダンパである場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整ダンパのダンパ本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記ダンパ本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項4ないし6のうち、いずれか1項記載の火力発電プラントの運転訓練方法が提供される。
本発明によれば、簡便な手法により、現在使用中の運転訓練用シミュレータソフトに実機の火力発電プラントで発生する異常を盛り込むことで、実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対応可能なオペレータを育成できる。
本発明の実施の形態に係る火力発電プラントの運転訓練用シミュレータの概略構成を模式的に示す図である。 従来のオペレータの操作の一例を説明するためのフロー図である。 本実施の形態のオペレータの操作の一例を説明するためのフロー図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の運転訓練用シミュレータの寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る火力発電プラントの運転訓練用シミュレータの概略構成を模式的に示す図である。
なお、図1では、実際にはデータ化された実機の火力発電プラントモデルの一部を火力発電プラントの図として図示する。また、図1では、従来、運転訓練することができなかった構成部分をA(以下、「領域A」という)として図示する。
初めに、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る運転訓練用シミュレータ10について説明する。
運転訓練用シミュレータ10は、訓練室11と、指導員室12と、運転訓練用シミュレーションソフト13と、現場を再現した部屋15と、を有する。
訓練室11には、訓練を受けるオペレータ16が操作する第1のコンピュータ18が配置されている。
第1のコンピュータ18は、コンピュータ本体と、第1の表示画面19と、キーボード(図示せず)と、マウス21と、を有する。第1のコンピュータ18を構成するコンピュータ本体には、オペレーションソフト(図示せず)が格納されている。
運転訓練用シミュレーションソフト13は別置きのモデルサーバー用コンピュータ(図示せず)に格納されている。
訓練室11において、オペレータ16は、マウス21、及びキーボード(図示せず)を用いて、指導員26が指定した実機の火力発電プラントモデルの異常を解消するための操作を行う。
このとき、第1の表示画面19には、実機の火力発電プラントモデルを構成する機器の配置が忠実に再現された系統図が表示される。このため、オペレータ16は、第1の表示画面19を見ながら訓練を行うことが可能となるので、実機の火力発電プラントモデルを構成する機器の配置を理解することができる。
なお、本実施の形態において、「実機の火力発電プラントモデル」とは、プラントモデル部35、PIDロジック部45を含む制御モデル部33、及びローカルモジュール41〜43を含む現場モデル部14のソフトウェアにより、実際の火力発電所の動作を模擬したモデルである。
また、訓練時において、第1の表示画面19には、実機の火力発電プラントモデルと同様の系統図及び状態量をプロットしたトレンドグラフ等が表示される。
このように、第1の表示画面19にオペレータ16の操作に対応したプラント状態量の変化状況を表示させることで、プラント応答特性に対するオペレータ16の理解度を向上させることができる。
指導員室12は、訓練室11とは別の部屋であり、訓練室11から離れた位置に設けられている。
指導員室12には、異常を指定するための第2のコンピュータ28と、モニター29と、オペレータ16と会話するためのマイク(図示せず)と、が配置されている。
第2のコンピュータ28は、コンピュータ本体と、第2の表示画面32と、キーボード(図示せず)と、マウス34と、を有する。第2のコンピュータ28を構成するコンピュータ本体には、指導員26と運転訓練用シミュレーションソフト13に含まれる運転訓練設定機能部62との間のインターフェイスソフト(図示せず)が格納されている。
指導員室12は、マウス34及びキーボード(図示せず)を用いて、火力発電プラントの異常を指定するための操作を行う。
モニター29には、オペレータ16が見ている第1の表示画面19と同じ画像が表示される。また、第2の表示画面32には、火力発電プラント運転状況、訓練支援機能、各種運転訓練設定用メニュー画面等が表示される。
指導員室12は、第2の表示画面32及びモニター29を見ながら異常模擬を行う。そして、必要に応じてマイク(図示せず)を用いて、オペレータ16に指示する。
運転訓練用シミュレーションソフト13は、制御モデル部33と、プラントモデル部35と、運転訓練設定機能部62と、複数のローカルモジュール41〜43を含む現場モデル部14と、を有する。
制御モデル部33は、PIDロジック45を含んだ構成とされている。PIDロジック45は、PID制御を行う。
プラントモデル部35は、複数のローカルモジュール41〜43のうち、いずれか1つを介して、制御モデル部33と電気的に接続されている。プラントモデル部35には、実機の火力発電プラントのモデルに関する情報が格納されている。
ここで、実機の火力発電プラント構成の主要部を簡単に説明する。
実機の火力発電プラントは、水・蒸気系統ライン47と、ボイラ49と、蒸気加減弁51と、蒸気タービン53と、発電機54と、復水器56、復水ポンプ59と、低圧給水加熱器60と、給水ポンプ57と、高圧給水加熱器58と、領域Aと、を有する。
水・蒸気系統ライン47には、ボイラ49、蒸気加減弁51、蒸気タービン53、復水器56、給水ポンプ57、高圧給水加熱器58、復水ポンプ59、及び低圧給水加熱60が設けられている。
高圧給水加熱器58を通過した水は、ボイラ49に供給される。ボイラ49には燃料と、空気とが供給され、ボイラ49の内部で燃焼する。燃焼により発生した熱により、水を過熱蒸気にする。
蒸気加減弁51は、ボイラ49の後段に配置されている。蒸気加減弁51は、ボイラ49により生成された蒸気を、蒸気タービン53に供給する量(主蒸気流量)を調整するための弁である。主蒸気流量を調整することにより、発電機54の発電量を調整するものである。
蒸気タービン53は、蒸気加減弁51の後段に配置されている。蒸気タービン53は、所定の圧力に調整された蒸気が供給されることで回転する。
復水器56は、ボイラ49と蒸気タービン53との間に配置されている。復水器56は、蒸気タービン53の排気蒸気を水に戻すための装置である。復水器56の内部には、海水が流れる配管(図示せず)が設けられている。該配管(図示せず)を流れる海水は、蒸気タービン53の排気蒸気を冷却する。
そして、蒸気タービン53の排気蒸気は、冷却されて水に戻ることにより、体積が減少する。その結果、復水器56の内部は海水温度に応じた真空度に保たれる。
給水ポンプ57は、高圧給水加熱器58と低圧給水加熱60との間に配置されている。
高圧給水加熱器58は、ボイラ49と給水ポンプ57との間(ボイラ49の前段)に配置されている。復水ポンプ59は、復水器56と低圧給水加熱60との間に配置されている。
低圧給水加熱器60は、復水ポンプ59の後段と給水ポンプ57の後段に配置されている。低圧給水加熱器60は、蒸気タービン53内の蒸気の一部を取り出して、給水を加熱する機器である。このようにして給水を加熱する手法は、再生サイクルと呼ばれ、プラント効率の向上のために用いられる手法である。
領域Aには、制御モデル部33から送信される操作信号が、現場モデル部14を構成するローカルモジュール41〜43を介して電気的に接続されている。
領域Aは、従来の運転訓練用シミュレータでは、訓練することのできなかった構成要素が配置された領域を模式的に示している。
このような構成要素としては、例えば、主蒸気管ドレン温度調整弁、主蒸気温度調整用のスプレ調整弁、フラッシュタンク蒸気温度調整弁等の現場の自動操作端を例示することができる。
運転訓練機能設定部62は、操作端異常設定部621と、マルファンクション設定部622と、運転条件変更部623と、初期値設定/登録部624と、を有する。
操作端異常設定部621は、調整弁及び調整ダンパに対し、信号変換器、開度バランサー、及び弁ダンパ本体の故障を設定する機能を有する。
マルファンクション設定部622は、プラント各設備の事故を発生させる機能を有する。
運転条件変更部623は、気象条件、燃料性状、燃料貯蔵量等プラント運転に係る周辺状態を設定する機能を有する。
初期値設定/登録部624は、プラント起動前や中間負荷運転等、さまざまなプラント運転状態を設定する機能及び、任意のプラント運転状態を記憶・保管登録する機能を有する。
複数のローカルモジュール41〜43は、運転訓練の対象となる現場操作端を模擬したものであり、現場操作端モデルロジックが標準化されたモジュールである。
ここでの「操作端モデルロジックの標準化」とは、運転状態を変化させる現場自動操作端が、幾つかの種類の操作端に分類されることを利用して標準化したもののことをいう。標準化した操作端モデルロジックとしては、例えば、調整弁や調整ダンパを例示することができる。
標準化されたローカルモジュール41〜43は、共通したロジックを有する。共通したロジックとしては、例えば、信号変換部(電空変換部)、開度バランサー(ローカル制御系、弁開度フィードバック機構、ポジショナ)、弁本体の動作(弁本体のスティック、動作緩慢、ロック弁動作)を例示することができる。
標準化されたローカルモジュールは、制御モデル部33から現場の自動操作端に送信される操作量の信号に応じて、弁開度を自動的に調整する機能を有する。また、標準化されたローカルモジュールは、指導員からの指令により、操作端モデルロジックの異常状態を模擬する機能を有する。
複数のローカルモジュール41〜43は、制御モデル部33及びプラントモデル部35と電気的に接続されている。
本実施の形態では、図1に示すように、一例として、ローカルモジュールが3つある場合(ローカルモジュール41〜43がある場合)を例示している。
指導員26は、ローカルモジュール41〜43のうちの少なくとも1つを選択して、実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させることができる。
また、指導員26は、ローカルモジュール41〜43のうち、同時に2つ或いは3つのローカルモジュールを選択して、実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させることができる。
ローカルモジュールは、運転訓練の対象となる現場操作端の数だけ任意に設けることができる。指導員26は、これらのローカルモジュールの中から、同時に1つ以上のローカルモジュールを選択して、実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させることができる。
複数のローカルモジュール41〜43は、複数の種類の現場自動操作端を模擬したものである。そして、ローカルモジュールはマルファンクション(故障)模擬機能を有する。従来の、シナリオを用いる方法で故障を模擬する場合、例えば、実機の火力発電プラントの操作端の数が160個の場合において、それぞれ3つのシナリオが必要な場合、合計で480(=160×3)のシナリオを作成する必要がある。
一方、ローカルモジュールは、上記火力発電プラントの複数の操作端に対して共通で使用可能なモジュールであるため、上記のように個別にシナリオを作成する必要がない。ローカルモジュールを用いてマルファンクションを模擬する方法は、標準化したローカルモジュールを故障訓練の対象とする現場自動操作端に組み込むだけでよい。そのため、従来のシナリオを用いる方法に比較して、訓練用シミュレータ改造に要する作業工数が大幅に低減される。このように、非常に簡便な手法で、元々ある運転訓練用シミュレータに新たな訓練機能を追加することが可能となる。
これにより、簡便な手法で元々ある運転訓練用シミュレータを変更することで、従来訓練できなかった実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対する訓練をオペレータが受けることが可能となるので、実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対応できるオペレータを育成することができる。
火力発電プラントのモデルの操作端が調整弁である場合のローカルモジュールには、調整弁の弁本体の開度を調整する開度バランサーの異常、開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び調整弁の弁本体の異常に関するデータが含まれている。
これにより、オペレータ16は、開度バランサー、信号変換部、及び調整弁本体に異常が発生した際の訓練を行うことができる。
火力発電プラントのモデルの操作端が調整ダンパである場合のローカルモジュールには、調整ダンパのダンパ本体の開度を調整する開度バランサーの異常、開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及びダンパ本体の異常に関するデータが含まれている。
これにより、オペレータ16は、開度バランサー、信号変換部、及びダンパ本体に異常が発生した際の訓練を行うことができる。
現場自動操作端の異常を模擬しようとする場合は、ローカルモジュール41〜43のうちの少なくとも1つを介して制御モデル部33とプラントモデル部35とが電気的に接続される。そして、指導員が、少なくとも1つのローカルモジュールに対して異常動作の指示を送信することにより、現場自動操作端の異常状態が模擬される。
異常状態としては、例えば、弁本体のスティック、信号変換部での変換動作が不良、開度バランサーの一部であるポジショナのフィードバックリンク折損等を例示することができる。
少なくとも1つのローカルモジュールにより、現場の自動操作端の異常が模擬されると、プラントモデル部35は当該現場の自動操作端の異常動作に応じて状態量の計算を行う。そして、その状態量が制御モデル部33にフィードバックされ、再度、操作量が計算される。
このような計算が繰り返されることにより、現場自動操作端の異常動作を指示するだけで、プラント全体の異常動作を模擬することができる。
なお、ローカルモジュールが正常動作を模擬しているときは、制御モデル部33からの操作量に応じて、ローカルモジュールは正常な操作量(例えば、弁開度)を計算してプラントモデル部35に信号を送る。その結果、プラント全体も正常な状態を模擬することとなる。
なお、図1では、ローカルモジュールを3つのみ図示したが、ローカルモジュールの数は、運転訓練の対象とする操作端の数に応じて増減する。
現場を再現した部屋15内には、マウス65、コンピュータ66、及び表示画面68が配置されている。現場を再現した部屋15内において、オペレータ16は、マウス65、キーボード(図示せず)を用いて、指導員26が指定した実機の火力発電プラントモデルの異常を解消するための操作を行う。
現場を再現した部屋15には、実機の火力発電プラント建屋用エレベータ画面が表示されており、移動先のフロアーを選択すると、当該フロアーの配置図が表示される。
各フロアー間の移動は、エレベータ操作または配置図内の階段をマウス65にて選択することで移動可能である。これにより、オペレータ16は実機火力発電プラントの機器配置を理解することができる。
配置図内には、操作端や機器毎に選択エリアが設けられており、これを選択することで、当該エリアの写真が表示される。さらに、オペレータ16が、当該エリア写真の中の個別の操作端や補機等を選択すると、火力プラントモデルの状態がグラフィックによる静止画並びに動画で表示され、現場機器の動作、異常の状況を理解することができる。
また、オペレータ16は、現場を再現した部屋15から、ローカルモジュール41〜43にアクセスすることができる。オペレータ16が、ローカルモジュール41〜43を制御部33から切り離してローカルモードにすると、オペレータ16はローカルモジュール41〜43から現場の操作端を直接操作することが可能となる。
これにより、オペレータ16は、現場操作端の異常を解決する操作の理解度を向上させることができる。
本実施の形態の運転訓練用シミュレータ10は、PIDロジックを含む制御モデル部33と、実機の火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部35と、制御モデル部33とプラントモデル部35との間に配置され、現場操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュール41〜43を含む現場モデル部14と、運転訓練機能設定部62を含み、制御モデル部33とプラントモデル部35とが、複数のローカルモジュール41〜43を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
これにより、簡便な手法により、元々ある運転訓練用シミュレーションを変更することで、実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対応できるオペレータを育成することができる。
次に、図1に示す運転訓練用シミュレータ10を用いた本実施の形態に係る火力発電プラントの運転訓練方法について説明する。
本実施の形態に係る火力発電プラントの運転訓練方法は、異常発生工程と、異常対応工程と、指導工程と、を含む。
異常発生工程では、PIDロジックを含む制御モデル部33と、火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部35と、制御モデル部33とプラントモデル部35との間に配置され、制御モデル部33とプラントモデル部35とを電気的に接続する現場操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュール41〜43と、運転訓練機能設定部62と、を含む運転訓練用シミュレータ10を用いて、指導員26が複数のローカルモジュール41〜43のうちの1つを選択して、火力発電プラントのモデルに異常を発生させる。
異常対応工程では、オペレーションソフト(図示せず)が格納された第1のコンピュータ18を用いて、オペレータ16が異常発生工程において発生した異常に対応する。
なお、オペレーションとは、プラントの運転操作を意味する。また、操作機能及びプラント情報表示機能を総称したものをオペレーション機能という。
オペレーションソフトは、操作機能及びプラント情報表示機能という2つのオペレーション機能を模擬し、オペレータ16と運転訓練用シミュレーションソフト13との間のインターフェイスを実現するためのソフトウェアである。
操作機能としては、例えば、系統グラフィック画面の操作対象機器をマウスでクリックすることにより操作用フレームを表示させる機能を例示することができる。操作用フレーム内には、補機類の起動停止、弁、ダンパの開閉、さらには自動、手動モード切り替えを行うスイッチが格納されている。この他に、バーナの点火・消火に係る操作フレームや自動化シーケンサを起動させる操作フレームなど、多種の操作フレームが存在する。
プラント情報表示機能としては、例えば、系統図等のグラフィック画面を表示し、画面中に圧力、温度等の状態量を表示する機能の他、状態量をプロットしたトレンドグラフ機能、異常発生時の警報関係表示機能を例示することができる。
図2は、従来のオペレータの操作の一例を説明するためのフロー図である。図3は、本実施の形態のオペレータの操作の一例を説明するためのフロー図である。図3において、図2と同じステップには、同じ符号を付す。
ここで、図2及び図3を参照して、従来の訓練と本実施の形態の訓練との違いについて説明する。
初めに、図2を参照して、従来の訓練について説明する。
従来は、S1において、コンピュータを用いてオペレータが、調整弁の弁本体の開/閉動作の指示を行うと、S2において、直接調整弁の弁本体の開度をコンピュータからの開度指示に対応した開度に調節していた。
一方、本実施の形態では、図3に示すように、S1において、コンピュータを用いてオペレータが、調整弁の弁本体の開/閉動作の指示を行うと、処理がS3へと進む。
S3では、信号変換部により、電気信号が空気信号に変更される。次いで、S4では、空気信号が開度バランサーに送信され、処理は、S5へと進む。S5では、開度バランサーが、コンピュータからの開度指示に対応して調整弁の弁本体の開度を調節する。
上述したように、本実施の形態の場合、従来、訓練できなかった信号変換部や開度バランサーの異常に対応するための訓練をオペレータに受けさせることができる。
指導工程では、オペレータ16が異常に対応できない場合に、指導員26が対応方法を指導する。
本実施の形態に係る火力発電プラントの運転訓練方法によれば、簡便な手法により、元々ある運転訓練用シミュレーションソフトを変更することで、実機の火力発電プラントで発生する様々な異常に対応できるオペレータを育成できる。
本発明は、火力発電プラント用の運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法に適用可能である。
10…運転訓練用シミュレータ、11…訓練室、12…指導員室、13…運転訓練用シミュレーションソフト、15…現場を再現した部屋、16…オペレータ、18…第1のコンピュータ、19…第1の表示画面、21,34,65…マウス、26…指導員、28…第2のコンピュータ、29…モニター、32…第2の表示画面、33…制御モデル部、35…プラントモデル部、41〜43…ローカルモジュール、45…PIDロジック、47…水・蒸気系統、49…ボイラ、51…蒸気加減弁、53…蒸気タービン、54…発電機、56…復水器、57…給水ポンプ、58…高圧給水加熱器、59…復水ポンプ、60…低圧給水加熱器、62…運転訓練機能設定部、66…コンピュータ、68…表示画面、621…操作端異常設定部、622…マルファンクション設定部、623…運転条件変更部、624…初期値設定/登録部、A…領域

Claims (7)

  1. オペレータが訓練に使用し、第1の表示画面を含む第1のコンピュータが配置される訓練室と、
    前記第1のコンピュータと電気的に接続され、指導員が実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させる際に使用し、第2の表示画面を含む第2のコンピュータが配置される指導員室と、
    前記第1及び第2のコンピュータにおいて、共通で使用される運転訓練用シミュレーションソフトと、を有し、
    前記運転訓練用シミュレーションソフトは、PIDロジックを含む制御モデル部と、
    前記実機の火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部と、
    前記制御モデル部と前記プラントモデル部との間に配置され、操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュールを含む現場モデル部と、を含み、
    前記ローカルモジュールは、共通したロジックを有し、前記実機の火力発電プラントの複数の操作端に対して共通で使用可能であり、
    前記第1及び第2のコンピュータが、前記現場モデル部を介した前記制御モデル部と前記プラントモデル部の処理を実行する、火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ。
  2. 前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整弁である場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整弁の弁本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記調整弁の弁本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項1記載の火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ。
  3. 前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整ダンパである場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整ダンパのダンパ本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記ダンパ本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項1または2記載の火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ。
  4. PIDロジックを含む制御モデル部と、複数の操作端を含む実機の火力発電プラントのモデルが格納されたプラントモデル部と、前記制御モデル部と前記プラントモデル部との間に配置され、前記制御モデル部と前記プラントモデル部の処理を実行する操作端モデルロジックが標準化された複数のローカルモジュールを含む現場モデル部と、を含む運転訓練用シミュレータを用いて、指導員が前記複数のローカルモジュールのうちの少なくとも1つを選択して、前記実機の火力発電プラントのモデルに異常を発生させる異常発生工程と、
    前記運転訓練用シミュレータが格納されたコンピュータを用いて、オペレータが前記異常発生工程において発生した前記異常に対応する異常対応工程と、を含み、
    前記ローカルモジュールは、共通したロジックを有し、前記実機の火力発電プラントの複数の操作端に対して共通で使用可能である、火力発電プラントの運転訓練方法。
  5. 前記異常対応工程において、前記オペレータが前記異常に対応できない場合に、前記指導員が対応方法を指導する指導工程と、を含むことを特徴とする請求項4記載の火力発電プラントの運転訓練方法。
  6. 前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整弁である場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整弁の弁本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記調整弁の弁本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項4または5記載の火力発電プラントの運転訓練方法。
  7. 前記実機の火力発電プラントのモデルの操作端が調整ダンパである場合、前記複数のローカルモジュールのうちの1つは、前記調整ダンパのダンパ本体の開度を調整する開度バランサーの異常、前記開度バランサーに送信する空気信号を生成する信号変換部の異常、及び前記ダンパ本体の異常に関するデータを含むことを特徴とする請求項4ないし6のうち、いずれか1項記載の火力発電プラントの運転訓練方法。
JP2015177773A 2015-09-09 2015-09-09 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法 Active JP6770795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015177773A JP6770795B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015177773A JP6770795B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017054002A JP2017054002A (ja) 2017-03-16
JP6770795B2 true JP6770795B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=58316474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015177773A Active JP6770795B2 (ja) 2015-09-09 2015-09-09 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6770795B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023169588A (ja) * 2022-05-17 2023-11-30 三菱重工業株式会社 プラントシミュレータ及び運転訓練用シミュレータ
CN115331506A (zh) * 2022-07-19 2022-11-11 国能大渡河大岗山发电有限公司 水电厂电网设备仿真培训方法、装置、介质及电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017054002A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106168795B (zh) 一种煤气化动态仿真系统
CA2397372C (en) Control system simulation, testing, and operator training
JP2018156648A (ja) ガスタービンリアルタイムシミュレーションシステムおよびその方法
CA2789811A1 (en) Test installation for testing control programs for a robot installation
KR20100036819A (ko) 원자력발전소 제어계통 성능검증 장치 및 방법
KR101859629B1 (ko) 원자력 발전소 계측제어시스템의 검증방법과 이를 위한 검증장치
Boring et al. Digital full-scope simulation of a conventional nuclear power plant control room, phase 2: installation of a reconfigurable simulator to support nuclear plant sustainability
JP6770795B2 (ja) 火力発電プラントの運転訓練用シミュレータ、及び火力発電プラントの運転訓練方法
CZ212099A3 (cs) Způsob zjišťování teploty lopatek u parní turbíny
JP5954952B2 (ja) ガス保安訓練システム
US20030033133A1 (en) Simulation system
JP7133915B2 (ja) 機関室模擬訓練システム、及び、機関室模擬訓練方法
JP2011034354A (ja) プラント運転監視制御装置の動作検証試験装置及び方法
KR20130035713A (ko) 발전소 시뮬레이터
JP2022042700A (ja) Lng受入サンプリングシステムの運用訓練方法、運用訓練装置、及び運用訓練プログラム
KR20190052742A (ko) 감시 진단 장치를 탑재한 발전소 시뮬레이터
JP3878660B2 (ja) プラント模擬装置
JP6400114B2 (ja) 監視制御装置用試験装置
JP3753755B2 (ja) プラント模擬装置
JP5308991B2 (ja) 保守作業計画支援方法及びシステム
RU2699688C1 (ru) Тренажерный комплекс для подготовки эксплуатационного персонала Автоматизированных систем управления технологическим процессом (АСУ ТП)
JP4825162B2 (ja) プラント監視制御システムのアプリケーション自動生成装置
Roldán-Villasana et al. Development of a Gas Turbine Full Scope Simulator for Operator's Training
KR101006024B1 (ko) 터빈 제어시스템용 시뮬레이터 및 그 제어방법
JP2018087746A (ja) 原子力プラントシステムおよびそれを用いた訓練方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180611

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20181116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6770795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250