JP6769209B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

この発明は、電動車両に関し、特に、走行のための駆動トルクを発生する複数の電動機を備える電動車両に関する。
特開平6−284788号公報(特許文献1)は、走行用の2つのモータを含む駆動装置を制御するモータ制御装置を開示する。このモータ制御装置では、温度が高い方のモータのトルク指令が、温度が低い方のモータのトルク指令よりも小さくなるように、2つのモータの間でトルク配分が行なわれる。これにより、各モータの過熱が防止される(特許文献1参照)。
特開平6−284788号公報 特開2012−191832号公報
上記のモータ制御装置は、各モータの過熱を防止できる点で有用であるが、モータの温度上昇がそれ程問題にならない状況においても、相対的に温度が高い方のモータのトルク指令が、相対的に温度が低い方のモータのトルク指令よりも小さくなるようにトルク配分が行なわれ得る。上記のモータ制御装置では、電費向上の観点からのトルク配分については十分に検討されておらず、電費向上について改善の余地がある。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、走行のための駆動トルクを発生する複数の電動機を備える電動車両において、電動機の温度上昇抑制と電費向上とを両立させることである。
本開示の電動車両は、蓄電装置と、駆動装置と、制御装置とを備える。駆動装置は、蓄電装置に蓄えられた電力を用いて走行のための駆動トルクを発生する複数の電動機を含む。制御装置は、複数の電動機間のトルク配分を制御する。制御装置は、上記駆動トルクがしきい値以下である場合には、予め準備された第1のトルク配分マップに従ってトルク配分を制御し、上記駆動トルクがしきい値よりも大きい場合には、予め準備された第2のトルク配分マップに従ってトルク配分を制御する。第1のトルク配分マップは、上記駆動トルク及び車速毎に駆動装置の損失を抑制するためのトルク配分を示すマップである。第2のトルク配分マップは、上記駆動トルク及び車速毎に駆動装置の温度上昇を抑制するためのトルク配分を示すマップである。
この電動車両においては、走行のための駆動トルクがしきい値以下である場合は、駆動装置(複数の電動機)の温度上昇はそれ程問題にならないので、電費向上を狙って、第1のトルク配分マップに従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の損失を抑制するトルク配分が実現され、電費の向上が見込まれる。一方、走行のための駆動トルクがしきい値よりも大きい場合は、駆動装置の温度が上昇する可能性が高いので、駆動装置の温度抑制を狙って、第2のトルク配分マップに従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の温度上昇を抑制するトルク配分が実現され、駆動装置の温度上昇が抑制される。したがって、この電動車両によれば、電動機の温度上昇抑制と電費向上とを両立させることができる。
この発明の実施の形態に従う電動車両の全体構成を示すブロック図である。 前輪駆動用のモータの損失を示すマップである。 後輪駆動用のモータの損失を示すマップである。 モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を示した図である。 モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を示した図である。 図1に示した制御装置により実行されるトルク配分制御の処理手順を示すフローチャートである。 モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を生成する手順を示すフローチャートである。 モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を生成する手順を示すフローチャートである。 電動車両の全体構成の変形例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従う電動車両1の全体構成を示すブロック図である。図1を参照して、電動車両1は、蓄電装置10と、コンバータ12と、インバータ14,22と、モータ16,24と、ディファレンシャルギヤ18,26と、前輪20R,20Lと、後輪28R,28Lとを備える。また、電動車両1は、制御装置30と、アクセル・ブレーキストロークセンサ(以下、単に「ストロークセンサ」とも称する。)32と、車速センサ34とをさらに備える。
蓄電装置10は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池を含んで構成される。蓄電装置10は、車両外部の電源から充電口(いずれも図示せず)を通じて供給される電力やモータ16,24が発電した電力を受けて充電される。そして、蓄電装置10は、その蓄えられた電力を、コンバータ12を通じてインバータ14,22へ供給する。なお、蓄電装置10として電気二重層キャパシタ等も採用可能である。
コンバータ12は、蓄電装置10とインバータ14,22との間に電気的に接続され、インバータ14,22に供給される電圧を調整する。詳しくは、コンバータ12は、インバータ14,22に供給される電圧を蓄電装置10の電圧以上に昇圧する。コンバータ12は、たとえば、電流可逆型の昇圧チョッパ回路によって構成される。
インバータ14,22は、蓄電装置10からコンバータ12を通じて電力の供給を受け、モータ16,24をそれぞれ駆動する。インバータ14,22の各々は、たとえば、三相分の電力用半導体スイッチング素子を含むブリッジ回路によって構成される。
モータ16,24の各々は、交流電動機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機によって構成される。モータ16は、インバータ14によって駆動され、前輪20R,20Lを駆動するためのトルクを発生する。モータ24は、インバータ22によって駆動され、後輪28R,28Lを駆動するためのトルクを発生する。電動車両1の制動時や下り坂での加減速低減時には、モータ16,24は、発電機として回生発電を行なう。モータ16,24が発電した電力は、インバータ14,22及びコンバータ12を通じて蓄電装置10に回収される。
モータ16とモータ24とは、互いに異なる消費電力効率特性を有する。この電動車両1では、前輪駆動用のモータ16は、低速・大トルク領域においてモータ24よりも高効率の特性を有する。一方、後輪駆動用のモータ24は、高速・小トルク領域においてモータ16よりも高効率の特性を有する。また、モータ16とモータ24とは、大きさや冷却特性等も異なり、互いにその熱容量も異なる。
なお、以下では、前輪駆動用のモータ16と後輪駆動用のモータ24とを纏めて「駆動装置」と称する場合もある。なお、駆動装置には、モータ16,24をそれぞれ駆動するためのインバータ14,22を含めてもよい。
ディファレンシャルギヤ18は、モータ16の回転軸に連結され、モータ16と前輪20R,20Lとの間で動力伝達を行なう。ディファレンシャルギヤ26は、モータ24の回転軸に連結され、モータ24と後輪28R,28Lとの間で動力伝達を行なう。
ストロークセンサ32は、アクセルペダルセンサと、ブレーキペダルセンサとを含む。アクセルペダルセンサは、ユーザによるアクセルペダル操作量(以下「アクセル開度」ともいう)ASを検出する。ブレーキペダルセンサは、ユーザによるブレーキペダル操作量BSを検出する。車速センサ34は、電動車両1の車速Vsを検出する。これらの各センサは、検出結果を制御装置30へ出力する。
制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)、処理プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、各種信号を入出力するための入出力ポート(図示せず)等を含み、メモリ(ROM及びRAM)に記憶された情報や各種センサからの情報に基づいて所定の演算処理を実行する。そして、制御装置30は、演算処理の結果に基づいてコンバータ12及びインバータ14,22を制御する。
この実施の形態に従う電動車両1では、制御装置30により実行される主要な制御として、制御装置30は、前輪20R,20Lを駆動するためのモータ16と、後輪28R,28Lを駆動するためのモータ24との間のトルク配分を制御する。以下、この実施の形態に従う電動車両1におけるトルク配分制御について説明する。
この電動車両1では、駆動装置の損失(モータ16,24の損失の合計)が最小となるようにモータ16,24間のトルク配分を制御するためのモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)と、駆動装置の温度上昇率(モータ16,24の温度上昇率の合計)が最小となるようにトルク配分を制御するためのモータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)とが予め準備され、制御装置30のメモリに記憶されている。
そして、電動車両1が走行するための駆動トルクがしきい値以下である場合は、駆動装置の温度上昇はそれ程問題にならないので、電費向上を狙って、モータ損失最小化トルク配分マップに従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の損失を抑制するトルク配分が実現され、電費の向上が見込まれる。一方、上記駆動トルクがしきい値よりも大きい場合は、駆動装置の温度が上昇する可能性が高いので、駆動装置の温度抑制を狙って、モータ温度上昇最小化トルク配分マップに従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の温度上昇を抑制するトルク配分が実現され、駆動装置の温度上昇が抑制される。
なお、上記の駆動トルクは、電動車両1に対する要求トルクとするが、駆動装置(モータ16,24)そのものに対する要求トルクであってもよい。以下では、モータ16,24の各々の駆動トルクと区別するために、上記の駆動トルクを「総トルク」と称する場合もある。
上述のように、この電動車両1では、前輪駆動用のモータ16と後輪駆動用のモータ24とは、互いに異なる消費電力効率特性を有する。
図2は、前輪駆動用のモータ16の損失を示すマップであり、図3は、後輪駆動用のモータ24の損失を示すマップである。図2において、横軸はモータ16の回転数(回転速度)Nfを示し、縦軸はモータ16のトルクTfを示す。また、図3において、横軸はモータ24の回転数(回転速度)Nrを示し、縦軸はモータ24のトルクTrを示す。
図2,図3を参照して、前輪駆動用のモータ16は、低速・大トルク領域において、後輪駆動用のモータ24よりも損失が小さく、高効率の特性を有する。一方、モータ24は、高速・小トルク領域において、モータ16よりも損失が小さく、高効率の特性を有する。なお、特に図示しないが、モータ16とモータ24とは、大きさや冷却特性等も異なり、互いにその熱容量も異なる。
この電動車両1では、このような互いに異なる特性を有するモータ16,24がそれぞれ前輪駆動用及び後輪駆動用として備えられ、モータ16,24のこのような異なる特性の下で、上記のモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)と、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)とが予め準備される。
図4は、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を示した図である。また、図5は、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を示した図である。図4,図5において、横軸は車速Vsを示し、縦軸は車両(或いは駆動装置)に対する総トルクTaを示す。
図4を参照して、図2,図3で説明したようなモータ16,24の特性の相違から、高速・小トルク領域(定常走行域)では、前輪駆動用のモータ16のトルク配分率を高めると、モータ損失(モータ16,24の損失の和)を抑制可能であることが理解される。なお、低速・大トルク領域では、モータ16のトルク配分率を低めると、モータ損失を抑制可能である。
一方、図5を参照して、図2,図3で説明したようなモータ16,24の特性の相違から、低速・大トルク領域では、前輪駆動用のモータ16のトルク配分率を高めると、モータの温度上昇(モータ16,24の温度上昇の和)を抑制可能であることが理解される。なお、高速・小トルク領域(定常走行域)では、モータ16のトルク配分率を低めると、モータの温度上昇を抑制可能である。
高速・小トルク領域(定常走行域)では、走行風が確保されることによりモータ16,24の冷却が確保され、モータ16,24の温度上昇はそれ程問題にならないことから、この実施の形態に従う電動車両1では、電費向上を狙って、図4に示されるモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を適用してモータ16,24間のトルク配分が制御される。
一方、低速・大トルク領域では、モータ16,24の発熱が大きく、モータ16,24を冷却するための走行風(冷却風)も弱いことから、この実施の形態に従う電動車両1では、モータ16,24の温度上昇抑制を狙って、図5に示されるモータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を適用してモータ16,24間のトルク配分が制御される。
図4,図5に示される点線は、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)と、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)とを切替えるためのトルクしきい値Tbを示す。車両に対する総トルクTaがトルクしきい値Tbよりも小さい場合、図4に示されるモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を適用してモータ16,24間のトルク配分が制御される。一方、総トルクTaがトルクしきい値Tbより以上である場合は、図5に示されるモータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を適用してモータ16,24間のトルク配分が制御される。
なお、この実施の形態では、トルクしきい値Tbは、車速Vsの関数としているが、このトルクしきい値Tbは、必ずしも車速Vsの関数である必要はなく、一定値であってもよい。
図6は、図1に示した制御装置30により実行されるトルク配分制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、たとえば電動車両1のシステムスイッチ等がオンされている場合に所定時間毎に繰り返し実行される。
図6を参照して、制御装置30は、ストロークセンサ32(図1)からアクセル開度AS及びブレーキペダル操作量BSの検出値を取得する(ステップS10)。そして、制御装置30は、その取得されたアクセル開度AS及びブレーキペダル操作量BSに基づいて、電動車両1に対する総トルクTaを算出する(ステップS20)。
次いで、制御装置30は、車速センサ34(図1)から電動車両1の車速Vsを取得する(ステップS30)。そして、制御装置30は、取得された車速Vsに基づいて、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)と、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)とを切替えるためのトルクしきい値Tb=F(Vs)を算出する(ステップS40)。このトルクしきい値Tb=F(Vs)は、図4,図5に示したトルク配分マップに基づいて予め適宜設定される。また、上述のように、トルクしきい値Tbは、必ずしも車速Vsの関数である必要はなく、一定値であってもよい。
続いて、制御装置30は、ステップS20において算出された総トルクTaが、ステップS40において算出されたトルクしきい値Tbよりも大きいか否かを判定する(ステップS50)。
総トルクTaがトルクしきい値Tbよりも大きいと判定されると(ステップS50においてYES)、制御装置30は、モータ16,24の温度上昇の抑制を狙って、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)をメモリから取得する(ステップS60)。
一方、総トルクTaがトルクしきい値Tb以下であると判定されると(ステップS50においてNO)、この場合は、モータ16,24の温度上昇はさほど問題にならないと判断され、制御装置30は、電費向上を狙って、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)をメモリから取得する(ステップS70)。
ステップS60又はS70においてトルク配分マップが取得されると、制御装置30は、取得されたトルク配分マップと、ステップS20において算出された総トルクTaとに基づいて、前輪駆動用のモータ16に対する要求トルク、及び後輪駆動用のモータ24に対する要求トルクを算出する(ステップS80)。
このようにして、この実施の形態に従う電動車両1では、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)と、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)とが、総トルクTaに応じて適宜切替えられる。
以下では、図6で説明したトルク配分制御に用いられるモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)及びモータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)の生成方法の一例について説明する。なお、これらのマップは、オフラインで生成される。
図7は、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)を生成する手順を示すフローチャートである。図7を参照して、まず、前輪駆動用のモータ16及び後輪駆動用のモータ24の各々のトルクマップが取得される(ステップS110)。このトルクマップは、モータの回転数(回転速度)に応じて出力可能な最大トルクを示すマップである。
次いで、ステップS110において取得されたトルクマップに基づいて、ある車速Vsにおけるモータ16,24の最大トルクTfmax,Trmaxが算出される(ステップS120)。また、前輪駆動用のモータ16及び後輪駆動用のモータ24の各々のモータ損失マップ(図2,図3)が取得される(ステップS130)。
続いて、取得された各モータの損失マップを用いて、ある車速Vsにおけるモータ16,24のトルクTf,Trについて、0≦Tf≦Tfmax,0≦Tr≦Trmaxの範囲でTf+Tf=Taを満たす[Tf,Tr]の組合わせにおいてモータ損失和PLf+PLr(PLf,PLrはそれぞれモータ16,24の損失を示す。)が最小となる[Tf,Tr]の組合わせが決定される(ステップS140)。
そして、ステップS140の処理が0≦Ta≦Tfmax+Trmaxの範囲の各Taに対して実行され、ある車速Vsにおける総トルクTa毎の[Tf,Tr]が算出される(ステップS150)。さらに、ステップS120〜S150までの処理が0≦Vs≦Vmaxの範囲の各車速Vsに対して実行され、車速Vs毎に、総トルクTa毎の[Tf,Tr]が算出される(ステップS160)。
その後、車速Vs及び総トルクTa毎に算出された[Tf,Tr]の組合わせから、車速Vs及び総トルクTa毎に、総トルクTaに対するモータ16のトルクTfの比率が算出され、図4に示したモータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)が生成される(ステップS170)。
図8は、モータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)を生成する手順を示すフローチャートである。図8を参照して、このフローチャートは、図7に示したフローチャートに対して、ステップS235をさらに含み、ステップS140,S170に代えてステップS240,S270を含む。ステップS210〜S230,S250,S260は、それぞれ図7のフローチャートにおけるステップS110〜S130,S150,S160と同じであるので、説明を繰り返さない。
ステップS230において各モータの損失マップ(図2,図3)が取得されると、前輪駆動用のモータ16の温度上昇率Δtfを示す関数Ff(PLf,Hf,Vs)、及び後輪駆動用のモータ24の温度上昇率Δtrを示す関数Fr(PLr,Hr,Vs)が取得される(ステップS235)。なお、PLf,PLrは、それぞれ車速Vs及び総トルクTaにおけるモータ16,24の損失であり、Hf,Hrは、それぞれモータ16,24の熱容量である。関数Ff,Frは、実験やシミュレーション等により予め導出される。
次いで、ステップS230において取得された各モータの損失マップ、及びステップS235において取得された関数Ff,Frを用いて、ある車速Vsにおけるモータ16,24のトルクTf,Trについて、0≦Tf≦Tfmax,0≦Tr≦Trmaxの範囲でTf+Tf=Taを満たす[Tf,Tr]の組合わせにおいて温度上昇率の合計Δtf+Δtrが最小となる[Tf,Tr]の組合わせが決定される(ステップS240)。
そして、ステップS240の処理が0≦Ta≦Tfmax+Trmaxの範囲の各Taに対して実行され、ある車速Vsにおける総トルクTa毎の[Tf,Tr]が算出される(ステップS250)。さらに、ステップS220〜S250までの処理が0≦Vs≦Vmaxの範囲の各車速Vsに対して実行され、車速Vs毎に、総トルクTa毎の[Tf,Tr]が算出される(ステップS260)。
その後、車速Vs及び総トルクTa毎に算出された[Tf,Tr]の組合わせから、車速Vs及び総トルクTa毎に、総トルクTaに対するモータ16のトルクTfの比率が算出され、図5に示したモータ温度上昇最小化トルク配分マップ(第2のトルク配分マップ)が生成される(ステップS270)。
以上のように、この実施の形態においては、電動車両1に対する総トルクTaがトルクしきい値Tb以下である場合は、駆動装置(モータ16,24)の温度上昇はそれ程問題にならないので、電費向上を狙って、モータ損失最小化トルク配分マップ(第1のトルク配分マップ)に従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の損失を抑制するトルク配分が実現され、電費の向上が見込まれる。一方、総トルクTaがトルクしきい値Tbよりも大きい場合は、駆動装置(モータ16,24)の温度が上昇する可能性が高いので、駆動装置の温度抑制を狙って、モータ温度上昇最小化トルク配分マップに従ってトルク配分が制御される。これにより、駆動装置の温度上昇を抑制するトルク配分が実現され、駆動装置の温度上昇が抑制される。
なお、上記の実施の形態では、モータ損失やモータ温度上昇を最小化するトルク配分マップを用いてトルク配分制御を実行するものとしたが、トルク配分マップは、必ずしもモータ損失やモータ温度上昇を厳密に最小化するトルク配分を与えるものでなくてもよく、モータ損失やモータ温度上昇を抑制可能なトルク配分を与えるものも含む。
また、上記の実施の形態では、前輪駆動用のモータ16と後輪駆動用のモータ24との2つのモータを備える電動車両1について説明したが、この発明が適用される電動車両は、モータが2つのものに限定されない。
たとえば、図9に示されるように、前輪20R,20L及び後輪28R,28L毎にそれぞれインホイールモータ16R,16L,24R,24Lが設けられる電動車両1Aに対しても、前輪駆動用のインホイールモータ16R,16Lと、後輪駆動用のインホイールモータ24R,24Lとのトルク配分について、上記の実施の形態で説明したトルク配分制御の考え方を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 電動車両、10 蓄電装置、12 コンバータ、14,14R,14L,22,22R,22L インバータ、16,24 モータ、16R,16L,24R,24L インホイールモータ、18,26 ディファレンシャルギヤ、20R,20L 前輪、28R,28L 後輪、30 制御装置、32 ストロークセンサ、34 車速センサ。

Claims (3)

  1. 蓄電装置と、
    前記蓄電装置に蓄えられた電力を用いて走行のための駆動トルクを発生する複数の電動機を含む駆動装置と、
    前記複数の電動機間のトルク配分を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記駆動トルクがしきい値以下である場合には、予め準備された第1のトルク配分マップに従って前記トルク配分を制御し、
    前記駆動トルクが前記しきい値よりも大きい場合には、予め準備された第2のトルク配分マップに従って前記トルク配分を制御し、
    前記第1のトルク配分マップは、前記駆動トルク及び車速毎に前記駆動装置の損失を最小化するための前記トルク配分を示すマップであり、
    前記第2のトルク配分マップは、前記駆動トルク及び車速毎に前記駆動装置の温度上昇を抑制するための前記トルク配分を示すマップである、電動車両。
  2. 前記制御装置は、
    車速及び前記駆動トルクが相対的に高速かつ小トルク領域の第1の領域に含まれる場合には、前記第1のトルク配分マップに従って前記トルク配分を制御し、
    車速及び前記駆動トルクが相対的に低速かつ大トルク領域の第2の領域に含まれる場合には、前記第2のトルク配分マップに従って前記トルク配分を制御する、請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記しきい値は、車速が高いほど大きい、請求項1又は請求項2に記載の電動車両。
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