JP6769188B2 - 携帯型電子機器 - Google Patents

携帯型電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6769188B2
JP6769188B2 JP2016173391A JP2016173391A JP6769188B2 JP 6769188 B2 JP6769188 B2 JP 6769188B2 JP 2016173391 A JP2016173391 A JP 2016173391A JP 2016173391 A JP2016173391 A JP 2016173391A JP 6769188 B2 JP6769188 B2 JP 6769188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
windshield
region
display unit
portable electronic
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016173391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018040611A (ja
Inventor
光人 柳澤
光人 柳澤
啓太郎 橋爪
啓太郎 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2016173391A priority Critical patent/JP6769188B2/ja
Priority to US15/689,729 priority patent/US10485126B2/en
Publication of JP2018040611A publication Critical patent/JP2018040611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6769188B2 publication Critical patent/JP6769188B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Description

本発明は、携帯型電子機器に関する。
近年、センシング技術の向上により、携帯型電子機器の一例として、腕時計型の活動計が各社から多く商品化されてきている。例えば、特許文献1には、このような腕時計型の活動計として、バンド等によって手首等の部位(被検体)に装着され、無線通信が可能で、デジタル表示の表示部を備えている電子時計が開示されている。
上述のような腕時計型の活動計では、腕時計型の活動計の内部の湿気および外気温の影響などに起因して表示部や風防板の内面が曇ってしまい、表示の視認性が低下してしまうことがある。その対策として、特許文献2には、ケースの裏蓋の内面に吸湿性を有するフィルムを接着することが開示されている。また、特許文献3には、ケース内の中枠として、高吸水性樹脂を含有させたABS樹脂製の中枠が開示されている。
特開2005−98990号公報 特開昭56−84341号公報 特開昭62−130374号公報
しかしながら、腕時計型の活動計(携帯型電子機器の一例)では、様々な電子部品や基板などがケース内に高密度で収容されているため、上述したような吸湿手段では、吸湿部材の配置部位から風防板までの距離が遠くなることにより、パス(通気流路)が長くなってしまったり、十分な通気が可能なパス(通気流路)を配置することができなかったりすることがある。このような場合、吸湿部材が配置されて湿度の低下した空間と、曇り現象が問題となる風防板が面している空間と、の通気性を十分確保することができず、風防板が面している空間に乾燥した空気が行き渡らないことに起因して、十分な防曇効果を得ることができない場合があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る携帯型電子機器は、ケースと、前記ケースに収容されている表示部と、平面視で、前記表示部と重なるように前記ケースの開口部を塞いでいる風防板と、前記風防板と前記表示部との間に、前記表示部の外縁に沿って配置されているリング部材と、前記ケースの内側であって、前記表示部の前記風防板側とは反対側の第1の領域に配置されている吸湿部材と、前記第1の領域から、前記表示部、前記風防板、および前記リング部材によって囲まれている第2の領域に通じている通気流路と、を含む。
本適用例によれば、ケースの内側であって、吸湿部材の配置されている第1の領域から、風防板の面している第2の領域に通じている通気流路により、吸湿部材によって除湿された空気が第2の領域に通気されて行き渡り換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板の面する第2の領域の除湿を行うことができ、風防板に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記通気流路は、前記リング部材の前記表示部側の面に、前記リング部材の外周縁から内周縁に亘って設けられている凹部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、リング部材の表示部側の面にリング部材の外周縁から内周縁まで通じる凹部により、リング部材と表示部との間に隙間が形成される。この隙間が通気流路として機能することにより、リング部材の外周縁側から内周縁側に通気を行うことができる。また、凹部は、リング部材の表示部側の面に設けられているため、風防板側から視認することができず、デザイン性を損ねることがない。
[適用例3]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記通気流路は、前記表示部の前記風防板側の面から反対側の面に亘って通じている第1の孔部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、表示部の風防板側の面から反対側の面に亘って通じている第1の孔部により、吸湿部材の配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域と、の通気を良好に行うことができる。これにより、湿気による風防板の曇りを低減することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記通気流路は、前記表示部の前記風防板側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記表示部の外縁から中心側に向かって凹んでいる第1の凹部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、表示部の外縁から内側に凹む第1の凹部により、吸湿部材の配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域と、の通気を良好に行うことができる。これにより、風防板の防曇効果を得ることができる。
[適用例5]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記通気流路は、前記第1の孔部に対向し、前記リング部材の前記風防板側の面から前記表示部側の面に通じている第2の孔部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、第1の孔部、および第1の孔部に対向する位置のリング部材に設けられて通気流路に含まれる第2の孔部により、吸湿部材の配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域と、の通気を良好に行うことができる。これにより、風防板の防曇効果を得ることができる。
[適用例6]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記通気流路は、前記リング部材の前記風防板側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記リング部材の外周縁から中心側に向かって凹んでいる第2の凹部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、リング部材の風防板側の面から反対側の面に亘り、リング部材の外周縁から内側に凹む第2の凹部が構成されることにより、吸湿部材の配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域と、の通気を良好に行うことができる。これにより、風防板の防曇効果を得ることができる。
[適用例7]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記第1の領域に、平面視で前記表示部と重なるように回路基板が配置され、前記吸湿部材は、前記回路基板の前記表示部側とは反対側に配置され、前記通気流路は、前記第1の孔部に対向し、前記回路基板の前記表示部側の面から反対側の面に通じている第3の孔部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、第1の孔部に対向する位置の回路基板に設けられて通気流路に含まれる第3の孔部と第1の孔部とにより、吸湿部材の配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域と、の通気を良好に行うことができる。これにより、風防板の防曇効果を得ることができる。
[適用例8]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記第1の領域に、平面視で前記表示部と重なるように回路基板が配置され、前記吸湿部材は、前記回路基板の前記表示部側とは反対側に配置され、前記回路基板の前記表示部側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記回路基板の外周縁から中心側に向かって凹んでいる第3の凹部を含むことが好ましい。
本適用例によれば、平面視で表示部と重なるように配置された回路基板の表示部側とは反対側に吸湿部材が配置されている第1の領域と、風防板の面している第2の領域とが、回路基板の表示部側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、回路基板の外周縁から中心側に向かって凹んでいる第3の凹部によって、良好に通気される。これにより、風防板の防曇効果を得ることができる。
[適用例9]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記リング部材は、前記表示部側の面に前記表示部に向かって突出している凸部があり、前記通気流路は、前記凸部によって、前記リング部材と前記表示部との間に設けられる隙間を含むことが好ましい。
本適用例によれば、凸部によって形成される表示部とリング部材との隙間を通気流路とすることにより、リング部材の外周縁側から内周縁側に通気を行うことができる。また、凸部は、リング部材の表示部側の面に設けられているため、風防板側から視認することができず、デザイン性を損ねることがない。
[適用例10]上記適用例に記載の携帯型電子機器において、前記リング部材は、見切り板であることが好ましい。
本適用例によれば、リング部材を見切り板とすることによって、構成部品を削減することができ、機器のコスト低減や小型化に寄与することができる。
携帯型電子機器の第1実施形態に係るリスト機器の表面側斜視図。 第1実施形態に係るリスト機器の平面図。 第1実施形態に係るリスト機器の概略構成を示す分解斜視図。 第1実施形態に係るリスト機器の概略構成を示す図2AのA−A断面図。 図4の部分拡大図。 吸湿部材の吸湿効果を示すグラフ。 第1実施形態に係るリスト機器の見切り板の平面図。 見切り板の正断面図。 見切り板の変形例1を示す平面図。 見切り板の変形例1の正断面図。 見切り板の変形例2を示す平面図。 見切り板の変形例2の正断面図。 見切り板の変形例3を示し、図4に相当する部分拡大図。 第2実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図。 第2実施形態に係るリスト機器の表示部の平面図。 第3実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図。 第3実施形態に係るリスト機器の表示部の平面図。 第4実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図。 第4実施形態に係るリスト機器の見切り板の平面図。 第5実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図。 第5実施形態に係るリスト機器の回路基板の平面図。 第5実施形態に係るリスト機器の回路基板の変形例を示す平面図。 回路基板の応用例を示し、図4に相当する部分拡大図。 回路基板の応用例を示す平面図。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下で説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(第1実施形態)
先ず、図1、および図2を参照して、本発明による携帯型電子機器の第1実施形態に係るリスト機器の概要について説明する。図1は、携帯型電子機器の第1実施形態に係るリスト機器の表面側斜視図である。図2は、第1実施形態に係るリスト機器の平面図である。なお、本明細書では、第1実施形態および第2実施形態において、説明の便宜上、リスト機器の風防板側を表(表側)、風防板とは反対側(装着時にユーザーに接する側)を裏(裏側)として説明することがある。なお、第1実施形態に係るリスト機器は、ランナーズウォッチ、デュアスロンやトライアスロン等マルチスポーツ対応のランナーズウォッチ、および衛星測位システム、例えばGPSを搭載したGPSウォッチ、等に広く適用できる。
図1および図2に示すように、携帯型(ウェアラブル型)の電子機器の一例としてのリスト機器1は、ユーザー(装着者)の所与の部位(例えば、手首)に装着され、ユーザーの位置情報や運動情報などを検出することができる。リスト機器1は、ユーザーに装着されて位置情報や運動情報などを検出する機器本体10と、機器本体10に取り付けられ機器本体10をユーザーに装着するための第1のバンド部32および第2のバンド部37と、を有する。なお、リスト機器1には、ユーザーの位置情報や運動情報に加えて、例えば脈波情報などの生体情報を検出する機能や時刻情報などを取得する機能を設けることができる。
機器本体10は、ユーザーへの装着側にケースとしてのボトムケース33が配置され、ユーザーへの装着側と反対側には、表側に開口する開口部40(図3参照)を有するケースとしてのトップケース30が配置されている。ここで、ボトムケース33とトップケース30とによって、ケースが構成される。機器本体10の表側(トップケース30)に位置する開口部40の外側には、ベゼル75が設けられるとともに、このベゼル75の内側にベゼル75と並んで配置されて内部構造を保護する天板部分(外壁)としての風防板(本例ではガラス板)71が設けられている。風防板71は、平面視で、後述する表示部70と重なるようにトップケース30の開口部40を塞ぐように配置されている。機器本体10の表側(トップケース30)の側面には、複数の操作ボタン80,81が設けられている。なお、ベゼル75には、表側から視認可能な表示を設けることができる。
また、機器本体10は、風防板71の直下に配置されている液晶ディスプレイ(LCD)などで構成される表示部70と、風防板71の外縁部分の風防板71と表示部70との間に配置されているリング部材としての見切り板72と、を有している。なお、見切り板72には、表側から視認可能な表示を設けることができる。機器本体10は、風防板71を介して、表示部70の表示や見切り板72の表示をユーザーが閲覧可能な構成としてもよい。つまり本実施形態のリスト機器1では、検出した位置情報や運動情報、或いは時刻情報等の種々の情報を表示部70に表示し、当該表示を機器本体10のトップ側からユーザーに提示するものであってもよい。また、ボトムケース33の両側には、第1のバンド部32および第2のバンド部37との接続部である一対のバンド装着部(不図示)が設けられている。
なお、機器本体10の天板部分の風防板71は、ガラス板に限らず、表示部70を閲覧可能な透明部材であり、表示部70を構成する液晶ディスプレイ(LCD)などのトップケース30とボトムケース33との内部(図4に示す内部空間36)に収容される構成を保護可能な程度の強度を有する部材であれば、透明のプラスチックなど、ガラス以外の材料とすることができる。
次に、図3、図4、および図5を参照して、機器本体10の断面構造について、その構成例を説明する。図3は、第1実施形態に係るリスト機器の概略構成を示す分解斜視図である。図4は、第1実施形態に係るリスト機器の概略構成を示す図2のA−A断面図である。図5Aは、第1実施形態に係るリスト機器の概略構成を示す、図4の部分拡大図である。
機器本体10は、図3、図4および図5に示すように、トップケース30と、ボトムケース33と、トップケース30の開口部40を塞ぐ風防板71と、に囲まれたケースの内側の密閉空間である内部空間36(第1の領域)が設けられている。そして、この内部空間36に、表示部70、見切り板72、リスト機器1を構成する要素部品である、例えば回路基板45、GPS(Global Positioning System)アンテナ90、センサーの一例としての地磁気センサー55、二次電池60、および振動部95などが収納されている。また、図4に示すように、ボトムケース33の内側の内部空間36には、シート状の吸湿部材65が配置されている。ただし、機器本体10は、図4に示す構成に限定されず、例えば気圧センサーなどの他のセンサーや電子部品などを追加してもよい。
機器本体10は、図5に示すように、トップケース30の内側に突出する突起部34の表側(風防板71側)に、表示部70が載置されている。そして、表示部70の表側(風防板71側)には、トップケース30の第2壁部31bに沿って見切り板72が載置されている。換言すれば、見切り板72は、風防板71と表示部70との間に、表示部70の外縁に沿って配置されている。このような配置により、第1の領域としての内部空間36と分離された空間として、表示部70と風防板71と見切り板72とに囲まれた第2の領域としての空間42が設けられる。
表示部70を構成する液晶ディスプレイ(LCD)では、種々の検出モードに応じて、例えば、GPSや地磁気センサー55を用いた位置情報、移動量や角速度センサーや加速度センサーなどを用いた運動量などの運動情報、脈波センサーなどを用いた脈拍数などの生体情報、もしくは現在時刻などの時刻情報などが表示される。そして、この表示は、風防板71を介してユーザーが閲覧(視認)することができる。
また、機器本体10は、図4、および図5に示すように、トップケース30の外縁側に位置し、表側に向かって開口する周状の凹部31を有している。凹部31の外周側および内周側には壁部が構成され、外周側に設けられた第1壁部31a、および内周側に設けられた第2壁部31bを含んでいる。凹部31には、ベゼル75の少なくとも一部が挿入され、固着されている。このように、凹部31にベゼル75を挿入することにより、トップケース30に対するベゼル75の位置合わせを容易に行うことができる。
ベゼル75は、風防板71側に張り出す庇部74aを有している。なお、庇部74aは、トップケース30内周側の第2壁部31bの頂部に当接されてもよい。トップケース30の第2壁部31bの頂部に庇部74aが当接されることにより、庇部74aの変形を減少させることができる。なお、ベゼル75は、例えばステンレス材や真鍮(黄銅)材の表面にメッキ処理を施した材料で形成することができる。
ベゼル75の庇部74aの内周面(内側面)側には、風防板71がベゼル75と並ぶように配置されている。風防板71は、ベゼル75の庇部74aの内側面に当接するように配置されている。風防板71は、ベゼル75によって、風防板71が機器本体10(トップケース30)から脱落しないように保持される。なお、本実施形態では、風防板71と見切り板72とが接触するように配置されているが、風防板71と見切り板72との間に隙間を設ける配置としてもよい。
第1の領域としての内部空間36に配置されているシート状の吸湿部材65は、例えばポリアクリレート繊維を含む材料で構成することができる。吸湿部材65は、例えば、厚みt=2.0mm程度のポリアクリレート繊維を含むシート状の薄板により形成することができる。このような吸湿部材65は、配置されている領域内(内部空間36および通気されている空間42)の湿気(水分)を吸収することができ、領域内の湿度を、結露の起き難い湿度まで降下させることができる。なお、吸湿部材65の配置されている領域内(内部空間36および通気されている空間42)は、密閉空間であるため、結露の起き難い湿度の状態を維持することができる。
このような吸湿部材65の吸湿効果を検証した結果を図6のグラフに示す。図6は、吸湿部材の吸湿効果を示すグラフである。なお、図6のグラフにおいて、実線L1は、密閉空間の内に吸湿性を有する薄板がない状態の湿度変化(一定で変化なし)を示し、点線L2は、密閉空間の内に吸湿性を有する薄板を投入した状態での湿度変化を示している。
具体的に図6には、容積が約17mlの密閉空間の内に、体積が約45mm3のポリアクリレート繊維を含み吸湿性を有する薄板を投入して、空間内の湿度の変化を時系列にプロットした結果を示している。なお、容積が約17mlの密閉空間は、本実施形態のトップケース30と、ボトムケース33と、風防板71と、に囲まれた内部空間36の容積と略同じ容積を設定した。
図6のグラフに示されているように、吸湿性を有する薄板を投入した後は、時間経過と共に徐々に湿度が降下し、投入後3日で湿度20%となり、その後はこの湿度が維持されていることが分かる。結露は、湿度が30%以下になると起き難いとされ、この検証結果に示されているように、20%程度の湿度が維持できれば、結露の発生を十分に抑えることができる。
ここで、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42と、を通じさせる通気流路を構成する見切り板72について図7Aおよび図7Bを参照して説明する。なお、図7Aは、第1実施形態に係るリスト機器の見切り板を示す平面図であり、図7Bは、見切り板を示す正断面図である。
リング部材としての見切り板72は、図7Aおよび図7Bに示すように、リング状の板部材である。見切り板72には、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42との間を通じる通気流路としての凹部89が設けられている。凹部89は、見切り板72の裏側(表示部70側)の面72rにあって、見切り板72の外周縁(外縁)72pから内周縁72hに亘って設けられている。見切り板72の外周縁72pは、第1の領域としての内部空間36に面し、見切り板72の内周縁72hは、第2の領域としての空間42に面している。したがって、この凹部89は、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能することができる。なお、凹部89は、表示部70の外縁とトップケース30との間の通気流路としての隙間38を介して内部空間36と空間42とを繋ぐ。これによって図中矢印Qのように空気が流れ、内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
見切り板72は、例えばステンレス材、アルミ材、もしくは真鍮(黄銅)材の表面にメッキ処理を施した材料で形成することができる。なお、見切り板72には、例えばエポキシ樹脂を主材とした樹脂材料や緩衝材やパッキン(シール材)として機能する弾性部材を用いることができる。
なお、本実施形態において、等間隔に四つの凹部89が配置されている構成を例示しているが、凹部89の配置および数量はこれに限らず、どのような配置および数量であってもよい。また、凹部89は、見切り板72を、例えば掘り込んだ凹みとして構成してもよいし、凸部や凹部が形成された見切り板72と別部材で構成することとしてもよい。
以上説明した第1実施形態に係る携帯型電子機器によれば、ケース(トップケース30およびボトムケース33)の内側であって、吸湿部材65の配置されている第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路を構成する見切り板72の凹部89により、吸湿部材65によって除湿された空気が第2の領域に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
(見切り板の変形例)
見切り板72に設けられる通気流路は、次に示す変形例1〜変形例3のような構成とすることができる。以下、図8A、図8B、図9A、図9B、および図10を参照して説明する。図8Aは、見切り板の変形例1を示す平面図である。図8Bは、変形例1の見切り板を示す正断面図である。図9Aは、見切り板の変形例2を示す平面図である。図9Bは、変形例2の見切り板を示す正断面図である。図10は、見切り板の変形例3を示し、図4に相当する部分拡大図である。
先ず、図8Aおよび図8Bを参照して変形例1に係る見切り板72aについて説明する。変形例1に係る見切り板72aは、リング状の板部材であり、表示部70側に複数の(本形態では四つ)凸部91が設けられている。この四つの凸部91によって表示部70と見切り板72aとの間に隙間を形成することができる。そして、この隙間が、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能する。
なお、本変形例1において、凸部91は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、凸部91の形状、配置、および数量はこれに限らず、どのような形状、配置、および数量であってもよい。また、凸部91は、見切り板72aと同一部材であってもよいし、別部材のスペーサーとして構成されてもよい。
次に、図9Aおよび図9Bを参照して変形例2に係る見切り板72bについて説明する。変形例2に係る見切り板72bは、リング状の板部材である。見切り板72bには、表示部70側にあって、見切り板72bの外周縁72pに沿って長尺状に延びる四つの凸状部(凸部)92が設けられている。この四つの凸状部92は、それぞれが間隙を有して配置され、この間隙によって、見切り板72bと表示部70との間に隙間を形成することができる。この隙間は、見切り板72bの外周縁72pと内周縁72hとに亘って設けられることから、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能することができる。
なお、本変形例2において、凸状部92は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、凸状部92の配置および数量はこれに限らず、どのような配置および数量であってもよい。また、凸状部92は、見切り板72bと同一部材であってもよいし、別部材のスペーサーとして構成されてもよい。
次に、図10を参照して変形例3に係る見切り板72cについて説明する。変形例3に係る見切り板72cは、上述のような平らなリング状でなく、表面72cfが表示部70側の裏側の面72crに対して傾斜する傾斜面となった断面形状である。本変形例では、表面72cfがリングの中心側(リングの内側)に向かう傾斜面となっている。換言すれば、見切り板72cは、リングの外周側に向かって厚みが大きくなるリング状に構成されている。
見切り板72cには、第1実施形態の見切り板72と同様に、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42との間を通じる通気流路としての凹部89cが設けられている。凹部89cは、見切り板72cの裏側(表示部70側)の面72crにあって、見切り板72cの外周縁から内周縁に亘って設けられている。このような凹部89cは、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能することができる。なお、凹部89cは、表示部70の外縁とトップケース30との間の通気流路としての隙間38を介して内部空間36と空間42とを繋ぎ、図中矢印Qのように、内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図11A、および図11Bを参照して、本発明による携帯型電子機器の第2実施形態に係るリスト機器の概要について説明する。図11Aは、第2実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図である。図11Bは、第2実施形態に係るリスト機器の表示部の平面図である。なお、第2実施形態に係る以下の説明では、上述の第1実施形態と異なる形態や構成を中心に説明し、同様な形態や構成については、同符号を付し、その説明を省略することがある。
機器本体10aは、図11A、および図11Bに示すように、トップケース30と、ボトムケース(不図示)と、トップケース30の開口部40を塞ぐ風防板71と、に囲まれたケースの内側の密閉空間である内部空間36(第1の領域)が設けられている。そして、この内部空間36に、表示部70a、リング部材としての見切り板72、および第1実施形態と同様の構成部材が配置されている。なお、図示されていないが、内部空間36には、シート状の吸湿部材65(図4参照)が配置されている。
機器本体10aは、第1実施形態と同様に、トップケース30の内側に突出する突起部34の表側(風防板71側)に、表示部70aが載置されている。そして、表示部70aの表側(風防板71側)には、トップケース30の第2壁部31bに沿って見切り板72が載置されている。このような配置により、第1の領域としての内部空間36と分離された独立空間として、表示部70aと風防板71と見切り板72とに囲まれた第2の領域としての空間42が設けられる。
表示部70aの外縁部には、風防板71側の面70afから面70afの反対側の面70arに亘って通じている第1の孔部としての貫通孔77が設けられている。貫通孔77は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能する。なお、貫通孔77は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、貫通孔77の形状、配置、および数量はこれに限らず、どのような形状、配置、および数量であってもよい。
見切り板72は、第1実施形態と同様に、リング状の板部材であり、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42との間を通じる通気流路としての凹部89が設けられている。なお、見切り板72の構成は、第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。凹部89は、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能することができる。凹部89は、表示部70aの貫通孔77と併せて、内部空間36と空間42とを繋ぎ、図中矢印Qのような内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
第2実施形態に係る携帯型電子機器によれば、表示部70aの外縁部に設けられている第1の孔部としての貫通孔77により、第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路が構成され、除湿された空気が第2の領域(空間42)に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
(第3実施形態)
次に、図12A、および図12Bを参照して、本発明による携帯型電子機器の第3実施形態に係るリスト機器の概要について説明する。図12Aは、第3実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図である。図12Bは、第3実施形態に係るリスト機器の表示部の平面図である。なお、第3実施形態に係る以下の説明では、上述の第1実施形態と異なる形態や構成を中心に説明し、同様な形態や構成については、同符号を付し、その説明を省略することがある。
機器本体10bは、図12A、および図12Bに示すように、トップケース30と、ボトムケース(不図示)と、トップケース30の開口部40を塞ぐ風防板71と、に囲まれたケースの内側の密閉空間である内部空間36(第1の領域)が設けられている。そして、この内部空間36に、表示部70b、見切り板72、および第1実施形態と同様の構成部材が配置されている。なお、図示されていないが、内部空間36には、シート状の吸湿部材65(図4参照)が配置されている。
機器本体10bは、第1実施形態と同様に、トップケース30の内側に突出する突起部34の表側(風防板71側)に、表示部70bが載置されている。そして、表示部70bの表側(風防板71側)には、トップケース30の第2壁部31bに沿って見切り板72が載置されている。このような配置により、第1の領域としての内部空間36と分離された独立空間として、表示部70bと風防板71と見切り板72とに囲まれた第2の領域としての空間42が設けられる。
表示部70bの外縁部には、風防板71側の面70bfから、当該面70bfの反対側の面70brに亘って設けられ、且つ、表示部70bの外縁(外周縁)70sから中心側に向かって凹んでいる第1の凹部76が設けられている。第1の凹部76は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能する。なお、第1の凹部76は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、第1の凹部76の形状、配置、および数量はこれに限らず、どのような形状、配置、および数量であってもよい。
見切り板72は、第1実施形態と同様に、リング状の板部材であり、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42との間を通じる通気流路としての凹部89が設けられている。なお、見切り板72の構成は、第1実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。凹部89は、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能することができ、表示部70の第1の凹部76と併せて、内部空間36と空間42とを繋ぎ、図中矢印Qのように、内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
第3実施形態に係る携帯型電子機器によれば、表示部70bの外縁部にあって、外縁(外周縁)70sから中心側に向かって凹んでいる第1の凹部76により、第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路が構成され、除湿された空気が第2の領域(空間42)に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
(第4実施形態)
次に、図13A、および図13Bを参照して、本発明による携帯型電子機器の第4実施形態に係るリスト機器の概要について説明する。図13Aは、第4実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図である。図13Bは、第4実施形態に係るリスト機器の見切り板の平面図である。なお、第4実施形態に係る以下の説明では、上述の第2実施形態と異なる形態や構成を中心に説明し、同様な形態や構成については、同符号を付し、その説明を省略することがある。
機器本体10cは、図13A、および図13Bに示すように、トップケース30と、ボトムケース(不図示)と、トップケース30の開口部40を塞ぐ風防板71と、に囲まれたケースの内側の密閉空間である内部空間36(第1の領域)が設けられている。そして、この内部空間36に、表示部70a、リング部材としての見切り板72d、および第1実施形態と同様の構成部材が配置されている。なお、図示されていないが、内部空間36には、シート状の吸湿部材65(図4参照)が配置されている。
機器本体10cは、第1実施形態と同様に、トップケース30の内側に突出する突起部34の表側(風防板71側)に、表示部70aが載置されている。そして、表示部70aの表側(風防板71側)には、トップケース30の第2壁部31bに沿って見切り板72dが載置されている。このような配置により、第1の領域としての内部空間36と分離された独立空間として、表示部70aと風防板71と見切り板72dとに囲まれた第2の領域としての空間42が設けられる。
表示部70aの外縁部には、第2実施形態と同様に、風防板71側の面70afから面70afの反対側の面70arに亘って通じている第1の孔部としての貫通孔77が設けられている。貫通孔77は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能する。なお、貫通孔77は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、貫通孔77の形状、配置、および数量はこれに限らず、どのような形状、配置、および数量であってもよい。
見切り板72dは、リング状の板部材である。見切り板72dには、表示部70aに設けられている貫通孔77に対向し、見切り板72dの風防板71側の面から表示部70a側の面に通じている第2の孔部としての貫通孔88が設けられている。加えて、見切り板72dには、平面視で、貫通孔88の少なくとも一部と重なるように、凹部89aが設けられている。凹部89aは、見切り板72dの風防板71側の面にあって、見切り板72dの外周縁72pから内周縁72hに亘って設けられている。ここで、貫通孔88および凹部89aは、第1の領域としての内部空間36と第2の領域としての空間42とを通じる通気流路として機能し、表示部70aの貫通孔77と併せて、内部空間36と空間42とを繋ぎ、図中矢印Qのように、内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
第4実施形態に係る携帯型電子機器によれば、表示部70aの外縁部に設けられている第1の孔部としての貫通孔77と、貫通孔77に対向し、見切り板72dの風防板71側の面から表示部70a側の面に通じている第2の孔部としての貫通孔88と、により、第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路が構成され、除湿された空気が第2の領域(空間42)に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
なお、第4実施形態に係る携帯型電子機器において、見切り板72dに設けられている第2の孔部としての貫通孔88に代えて、見切り板72dの風防板71側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、見切り板72dの外周縁から中心側に向かって凹んでいる第2の凹部を設け、この第2の凹部を通気流路の一つとしてもよい。このような構成においても、第4実施形態に係る携帯型電子機器と同様に、風防板71に対する防曇効果を有する。
(第5実施形態)
次に、図14A、図14B、および図14Cを参照して、本発明による携帯型電子機器の第5実施形態に係るリスト機器の概要について説明する。図14Aは、第5実施形態に係るリスト機器の概略構成を示し、図4に相当する部分拡大図である。図14Bは、第5実施形態に係るリスト機器の回路基板の平面図である。図14Cは、第5実施形態に係るリスト機器の回路基板の変形例を示す平面図である。なお、第5実施形態に係る以下の説明では、上述の第1実施形態と異なる形態や構成を中心に説明し、同様な形態や構成については、同符号を付し、その説明を省略することがある。
機器本体10dは、図14A、および図14Bに示すように、トップケース30と、ボトムケース(不図示)と、トップケース30の開口部40を塞ぐ風防板71と、に囲まれたケースの内側の密閉空間である内部空間36(第1の領域)が設けられている。そして、この内部空間36に、表示部70a、リング部材としての見切り板72d、回路基板45a、および第1実施形態と同様の構成部材が配置されている。なお、図示されていないが、内部空間36の内にあって、回路基板45aの表示部70a側とは反対側には、シート状の吸湿部材65(図4参照)が配置されている。
機器本体10dは、第1実施形態と同様に、トップケース30の内側に突出する突起部34の表側(風防板71側)に、表示部70aが載置されている。そして、表示部70aの表側(風防板71側)には、トップケース30の第2壁部31bに沿って見切り板72dが載置されている。このような配置により、第1の領域としての内部空間36と分離された独立空間として、表示部70aと風防板71と見切り板72dとに囲まれた第2の領域としての空間42が設けられる。
表示部70aの外周縁(外縁)70s側の外縁部には、風防板71側の面70afから面70afの反対側の面70arに亘って通じている第1の孔部としての貫通孔77が設けられている。貫通孔77は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能する。なお、貫通孔77は、等間隔に四つが配置されている構成を例示しているが、貫通孔77の形状、配置、および数量はこれに限らず、どのような形状、配置、および数量であってもよい。
また、機器本体10dには、第1の領域としての内部空間36において、トップケース30の内側に突出する突起部34の裏側(風防板71と反対側)に、平面視で表示部70aと重なるように配置された回路基板45aが接続されている。そして、回路基板45aの外周縁45p側の外縁部には、貫通孔77に対向し、回路基板45aの表示部側の面45afから反対側の面45arに通じている第3の孔部としての貫通孔46が設けられている。貫通孔46は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能する。
第5実施形態に係る携帯型電子機器によれば、表示部70aの外縁部に設けられている第1の孔部としての貫通孔77と、貫通孔77に対向し、回路基板45aに設けられている第3の孔部としての貫通孔46と、により、第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路が構成され、除湿された空気が第2の領域(空間42)に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
なお、回路基板45aに設けられている第3の孔部としての貫通孔46に代えて、図14Cに示すように、回路基板45bに第3の凹部47を通気流路として設ける構成を用いることができる。
具体的に説明すると、図14Cに示すように、回路基板45bには、表示部70a側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、回路基板45bの外周縁45pから中心側に向かって凹んでいる第3の凹部47が設けられている。第3の凹部47は、表示部70aの外周縁70s側の外縁部にあって、風防板71側の面70afから面70afの反対側の面70arに亘って通じている第1の孔部としての貫通孔77に対向して設けられている。
このような構成においても、貫通孔77と、貫通孔77に対向し、回路基板45aに設けられている第3の孔部としての貫通孔46と、第3の凹部47とにより、第1の領域(内部空間36)から、風防板71の面している第2の領域(空間42)に通じている通気流路が構成され、除湿された空気が第2の領域(空間42)に行き渡り、換気される。これにより、曇り現象の生じる風防板71の面する第2の領域(空間42)の除湿を行うことができ、風防板71に対する優れた防曇効果を発揮することができる。
なお、通気流路は、図15Aおよび図15Bに示すような構成とすることができる。図15Aは、回路基板の応用例を示し、図4に相当する部分拡大図である。図15Bは、回路基板の応用例を示す平面図である。
図15Aおよび図15Bに示す機器本体10eを構成する応用例の回路基板45cは、第1の領域としての内部空間36において、トップケース30の内側に突出する突起部34の裏側(風防板71と反対側)に、平面視で表示部70と重なるように配置されている。そして、回路基板45cには、表示部70側の面45cfから反対側の面45crに亘って設けられ、且つ、回路基板45cの外周縁45cpから中心側に向かって凹んでいる第4の凹部48が設けられている。第4の凹部48は、内部空間36と空間42との間の通気を行う通気流路の一つとして機能し、表示部70の外縁とトップケース30との間の通気流路としての隙間38を介して内部空間36と空間42とを繋ぎ、図中矢印Qのように、内部空間36と空間42との間の通気を行うことができる。
なお、第1の領域としての内部空間36と、第2の領域としての空間42との間を通じる通気流路としては、上述した第1実施形態から第5実施形態における構成を用いてもよいし、第1実施形態から第5実施形態、および変形例や応用例におけるそれぞれの構成を、任意に組み合わせて、通気流路を構成してもよい。
また、上述では、機器本体10,10a〜10eを構成するリング部材は、見切り板72を例示して説明したが、これに限られない。リング部材としては、例えばゴムや樹脂などを主材とした弾性部材で構成されたリング状の部材であって、風防板71と表示部70との間に配置させることによって、表示部70に対する外部からのダメージを防止する緩衝機能を備えたリング状の緩衝部材であってもよい。
また、上述では、ユーザー(装着者)の所与の部位に装着される携帯型電子機器として、ユーザーの手首に装着されるリスト機器を例示して説明したが、次のような装着例を例示することができる。携帯型電子機器としては、例えば首に掛けるネックレス様の構成、胴体や足首などに装着する構成、もしくは携帯型情報端末のようにユーザーがポケットやバッグの中に保持する構成などであってもよい。
また、衛星測位システムとしてGPS(Global Positioning System)を用いて説明したが、他の全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用してもよい。例えば、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)、等の衛星測位システムのうち1又は2以上を利用してもよい。また、衛星測位システムの少なくとも1つにWAAS(Wide Area Augmentation System)、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)等の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS:Satellite-based Augmentation System)を利用してもよい。
1…携帯型電子機器としてのリスト機器、10…機器本体、30…トップケース、31…凹部、31a…第1壁部、31b…第2壁部、32…第1のバンド部、33…ボトムケース、34…突起部、36…第1の領域としての内部空間、37…第2のバンド部、38…隙間、40…開口部、42…第2の領域としての空間、45…回路基板、55…地磁気センサー、60…二次電池、65…吸湿部材、70…表示部、71…風防板、72…見切り板、75…ベゼル、80,81…操作ボタン、89…通気流路としての凹部、90…GPSアンテナ、95…振動部、Q…通気を示す矢印。

Claims (10)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容されている表示部と、
    平面視で、前記表示部と重なるように前記ケースの開口部を塞いでいる風防板と、
    前記風防板と前記表示部との間に、前記表示部の外縁に沿って配置されているリング部材と、
    前記ケースの内側であって、前記表示部の前記風防板側とは反対側の第1の領域に配置されている吸湿部材と、
    前記第1の領域から、前記表示部、前記風防板、および前記リング部材によって囲まれている第2の領域に通じている通気流路と、
    を含む、
    携帯型電子機器。
  2. 請求項1において、
    前記通気流路は、
    前記リング部材の前記表示部側の面に、前記リング部材の外周縁から内周縁に亘って設けられている凹部を含む、
    携帯型電子機器。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記通気流路は、
    前記表示部の前記風防板側の面から反対側の面に亘って通じている第1の孔部を含む、
    携帯型電子機器。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
    前記通気流路は、
    前記表示部の前記風防板側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記表示部の外縁から中心側に向かって凹んでいる第1の凹部を含む、
    携帯型電子機器。
  5. 請求項3において、
    前記通気流路は、
    前記第1の孔部に対向し、前記リング部材の前記風防板側の面から前記表示部側の面に通じている第2の孔部を含む、
    携帯型電子機器。
  6. 請求項3または請求項4において、
    前記通気流路は、
    前記リング部材の前記風防板側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記リング部材の外周縁から中心側に向かって凹んでいる第2の凹部を含む、
    携帯型電子機器。
  7. 請求項3において、
    前記第1の領域に、平面視で前記表示部と重なるように回路基板が配置され、
    前記吸湿部材は、前記回路基板の前記表示部側とは反対側に配置され、
    前記通気流路は、前記第1の孔部に対向し、前記回路基板の前記表示部側の面から反対側の面に通じている第3の孔部を含む、
    携帯型電子機器。
  8. 請求項3ないし請求項6のいずれか一項において、
    前記第1の領域に、平面視で前記表示部と重なるように回路基板が配置され、
    前記吸湿部材は、前記回路基板の前記表示部側とは反対側に配置され、
    前記回路基板の前記表示部側の面から反対側の面に亘って設けられ、且つ、前記回路基板の外周縁から中心側に向かって凹んでいる第3の凹部を含む、
    携帯型電子機器。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項において、
    前記リング部材は、前記表示部側の面に前記表示部に向かって突出している凸部があり、
    前記通気流路は、前記凸部によって、前記リング部材と前記表示部との間に設けられる隙間を含む、
    携帯型電子機器。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか一項において、
    前記リング部材は、見切り板である、
    携帯型電子機器。
JP2016173391A 2016-09-06 2016-09-06 携帯型電子機器 Active JP6769188B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173391A JP6769188B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 携帯型電子機器
US15/689,729 US10485126B2 (en) 2016-09-06 2017-08-29 Portable electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173391A JP6769188B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 携帯型電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018040611A JP2018040611A (ja) 2018-03-15
JP6769188B2 true JP6769188B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=61625598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016173391A Active JP6769188B2 (ja) 2016-09-06 2016-09-06 携帯型電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6769188B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220026853A1 (en) * 2018-11-29 2022-01-27 Citizen Watch Co., Ltd. Mobile device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018040611A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10485126B2 (en) Portable electronic apparatus
EP3531186B1 (en) Electronic device including moisture induction structure
US7159469B2 (en) Portable electronic appliance including a pressure sensor
US20150342525A1 (en) Wearable electronic device
JP6946805B2 (ja) 携帯型電子機器
CN109655636A (zh) Mems器件、惯性测量装置、移动体定位装置、便携式电子设备、电子设备及移动体
CN110346603B (zh) 物理量传感器及其设备、复合传感器设备和电子设备
US10761109B2 (en) Physical quantity sensor, inertia measurement device, vehicle positioning device, portable electronic apparatus, electronic apparatus, and vehicle
CN216700554U (zh) 壳体组件、可穿戴设备及电子设备
CN109425334A (zh) 物理量传感器及其制造方法、复合传感器及惯性计测单元
JP6769188B2 (ja) 携帯型電子機器
WO2008118161A3 (en) Modular navigation system and methods
JP2019082876A (ja) 携帯型電子機器
US10945664B1 (en) Protective case with coupling gasket for a wearable electronic device
US11852652B2 (en) Angular velocity sensor, electronic apparatus, and vehicle
JP2018048936A (ja) 携帯型電子機器
US10635051B2 (en) Portable electronic device
US20200229722A1 (en) Portable electronic apparatus and wrist apparatus
US20180011446A1 (en) Portable electronic device
US20200375295A1 (en) Helmet and sensor attachment structure
JP6816449B2 (ja) 携帯型電子機器
JP2018179544A (ja) 携帯型電子機器
US20200241479A1 (en) Portable electronic apparatus and wrist apparatus
JP2019132593A (ja) Memsデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器、および移動体
WO2016175052A1 (ja) 緩衝部材及びウェアラブル機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20190322

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200715

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6769188

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150