JP6769051B2 - 時間計測回路及びそれを備える温度センサ回路 - Google Patents

時間計測回路及びそれを備える温度センサ回路 Download PDF

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Description

本明細書で開示する技術は、時間計測回路に関する。本明細書で開示する技術はさらに、時間計測回路を備える温度センサ回路にも関する。
クロック信号を利用して時間を計測する時間計測回路が知られている。このような時間計測回路は、様々な場面で必要とされている。例えば、特許文献1は、この種の時間計測回路を備える温度センサ回路を開示する。特許文献1の温度センサ回路では、第1パルス信号を遅延させた第2パルス信号が生成され、時間計測回路がその第2パルス信号の遅延時間をクロック信号に基づいてカウントする。第2パルス信号の遅延時間が温度依存特性を有するので、カウント数から温度が測定される。
図10に、クロック信号を利用して時間を計測する時間計測回路のタイミングチャートを例示する。タイミングT1で立ち上がる第1パルス信号P1とタイミングT2で立ち上がる第2パルス信号P2のエッジ間が計測の対象時間である。時間計測回路は、この対象時間をクロック信号CLKに基づいてカウントする。
特開2013−185985号公報
図11に、対象時間の終了タイミング(第2パルス信号P2の立ち上がりエッジのタイミングT2に対応する)におけるタイミングチャートの詳細を示す。この例では、対象時間の終了タイミングT2の直前におけるクロック信号CLKの立ち上がりエッジであるタイミングT3のときのカウント数Cが、対象時間の計測結果として出力される。図11に示すように、タイミングT3とT2の間の時間は計測の対象時間に含まれるものの、時間計測回路はこの時間を計測することができない。このように、時間計測回路は、対象時間の終了タイミングにおいて、クロック信号の周期よりも短い時間を計測することができない。より正確に時間を計測することができる時間計測回路が必要とされている。さらに、より正確に温度を測定するために、そのような時間計測回路を備える温度センサ回路も必要とされている。
本明細書で開示する時間計測回路の一実施形態は、第1パルス信号と第2パルス信号のエッジ間に対応する対象時間を計測する。時間計測回路の一実施形態は、発振回路、カウンタ回路及び差分時間計測回路を備える。発振回路は、クロック信号を生成する。カウンタ回路は、対象時間をクロック信号に基づいてカウントする。差分時間計測回路は、第2パルス信号のエッジから第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジまでに対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測する。対象時間が、カウンタ回路のカウント数に対応する時間と差分時間の合計に基づいて計測される。
上記実施形態の時間計測回路によると、計測される差分時間が、対象時間の終了タイミングの直前のクロック信号のエッジから対象時間の終了タイミングまでの時間に対応する。このため、上記実施形態の時間計測回路は、正確に対象時間を計測することができる。
本明細書で開示する温度センサ回路の一実施形態は、発振回路、遅延回路、カウンタ回路及び差分時間計測回路を備える。発振回路は、クロック信号を生成する。遅延回路は、第1パルス信号を遅延させた第2パルス信号を生成する。第2パルス信号の遅延時間は、温度依存特性を有する。カウンタ回路は、第1パルス信号と第2パルス信号のエッジ間に対応する遅延時間をクロック信号に基づいてカウントする。差分時間計測回路は、第2パルス信号のエッジから第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジまでに対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測する。第2パルス信号の遅延時間が、カウンタ回路のカウント数に対応する時間と差分時間の合計に基づいて計測される。
上記実施形態の温度センサ回路によると、計測される差分時間が、第2パルス信号の遅延時間の終了タイミングの直前のクロック信号のエッジから遅延時間の終了タイミングまでの時間に対応する。このため、上記実施形態の温度センサ回路は、第2パルス信号の遅延時間を正確に計測することができるので、正確に温度を測定することができる。
温度センサ回路の概略を示すブロック図である。 発振回路に含まれるリングオシレータの概略を示す図である。 遅延回路に含まれるインバータチェーンの概略を示す図である。 リングオシレータ及びインバータチェーンを構成するCMOSインバータの回路図である。 差分時間計測回路の概略を示す図である。 差分時間計測回路の遅延ユニットに含まれる遅延素子を構成する一対のCMOSインバータの回路図である。 温度センサ回路の動作の様子を示すタイミングチャートである。 温度センサ回路の動作の様子を示すタイミングチャートであり、遅延時間の終了タイミングにおけるタイミングチャートの詳細を示す。 他の例の差分時間計測回路の概略を示す図である。 従来の時間計測回路の動作の様子を示すタイミングチャートである。 従来の時間計測回路の動作の様子を示すタイミングチャートであり、計測の対象時間の終了タイミングにおけるタイミングチャートの詳細を示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
本明細書で開示する時間計測回路の一実施形態は、第1パルス信号と第2パルス信号のエッジ間に対応する対象時間を計測するものであり、様々な用途で用いられることが可能である。時間計測回路の一実施形態は、発振回路、カウンタ回路及び差分時間計測回路を備えていてもよい。発振回路は、クロック信号を生成する。カウンタ回路は、対象時間をクロック信号に基づいてカウントする。差分時間計測回路は、第2パルス信号のエッジから第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジまでに対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測する。本明細書で開示する時間計測回路はさらに、第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジに同期する制御信号を生成する制御回路を備えていてもよい。この場合、差分時間計測回路は、第2パルス信号と制御信号のエッジ間に対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測するように構成されていてもよい。本明細書で開示する時間計測回路では、対象時間が、カウンタ回路のカウント数に対応する時間と差分時間の合計に基づいて計測される。
本明細書で開示する温度センサ回路の一実施形態は、発振回路、遅延回路、カウンタ回路及び差分時間計測回路を備えていてもよい。発振回路は、クロック信号を生成する。遅延回路は、第1パルス信号を遅延させた第2パルス信号を生成する。第2パルス信号の遅延時間は、温度依存特性を有する。カウンタ回路は、第1パルス信号と第2パルス信号のエッジ間に対応する遅延時間をクロック信号に基づいてカウントする。差分時間計測回路は、第2パルス信号のエッジから第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジまでに対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測する。本明細書で開示する温度センサ回路はさらに、第2パルス信号のエッジ直後のクロック信号のエッジに同期する制御信号を生成する制御回路を備えていてもよい。この場合、差分時間計測回路は、第2パルス信号と制御信号のエッジ間に対応する時間を計測し、その時間をクロック信号の周期から引いた差分時間を計測するように構成されていてもよい。本明細書で開示する温度センサ回路では、第2パルス信号の遅延時間が、カウンタ回路のカウント数に対応する時間と差分時間の合計に基づいて計測される。
本明細書で開示する時間計測回路又は温度センサ回路の一実施形態では、差分時間計測回路が、N段並列の遅延ユニット並列回路及びラッチ回路を有していてもよい。遅延ユニット並列回路では、各々の段に遅延ユニットが設けられており、遅延ユニットの各々に第2パルス信号が入力しており、段数の増加に伴って遅延ユニットが第2パルス信号を遅延させる遅延時間が増加する。ラッチ回路は、遅延ユニットの各々の出力を制御信号のエッジに同期してラッチする。この態様の差分時間計測回路は、ファンアウトによる遅延が抑えられるので、高い時間分解能を有することができる。
本明細書で開示する時間計測回路又は温度センサ回路の一実施形態では、遅延ユニットの各々が、段数に一致した個数の遅延素子が直列接続して構成されていてもよい。この場合、遅延ユニット並列回路の段数のNは、クロック信号の周期をTROとし、遅延素子の遅延時間をTとすると、TRO/T−1である。この態様によると、遅延ユニット並列回路は、クロック信号の周期TROに対応した段数を有することができる。このため、差分時間計測回路で得られるデジタル値から差分時間を容易に計測することができる。また、必要に応じて、差分時間計測回路で得られるデジタル値を反転して差分時間を計測してもよい。このような実施形態を具現化する一態様では、発振回路が、(N+1)個のCMOSインバータがリング状に接続されているリングオシレータを有していてもよい。遅延素子の各々は、直列接続されている一対のCMOSインバータを有していてもよい。リングオシレータのCMOSインバータの遅延時間と遅延素子のCMOSインバータの遅延時間が一致してもよい。あるいは、このような実施形態を具現化する他の一態様では、発振回路が、(N+1)個のCMOSインバータがリング状に接続されているリングオシレータを有していてもよい。遅延素子の各々は、1個のCMOSインバータを有していてもよい。リングオシレータのCMOSインバータの遅延時間と遅延素子のCMOSインバータの遅延時間が一致していてもよい。ラッチ回路は、遅延ユニット並列回路の奇数段に対応するラッチ特性と遅延ユニット並列回路の偶数段に対応するラッチ特性が逆であってもよい。
図1に示されるように、温度センサ回路1は、1チップ化された回路であり、発振回路2、分周回路3、遅延回路4、カウンタ回路5、制御回路6及び差分時間計測回路7を備える。
発振回路2は、クロック信号CLKを生成するように構成されている。クロック信号CLKは、例えばデューティー比が50%の矩形波である。分周回路3は、クロック信号CLKを低い周波数の低周波信号S1に変換するように構成されている。分周回路3は、例えばクロック信号CLKの周波数を1/1024倍又は1/2048倍に低周波化する。遅延回路4は、低周波信号S1(特許請求の範囲に記載の第1パルス信号の一例)を遅延させた遅延信号S2(特許請求の範囲に記載の第2パルス信号の一例)を生成するように構成されている。
カウンタ回路5は、低周波信号S1と遅延信号S2の時間差(遅延信号S2の遅延時間に相当する)をクロック信号CLKに基づいてカウントするように構成されている。カウンタ回路5は、低周波信号S1の立ち上がりエッジでカウンタ値をリセットし、遅延信号S2の立ち上がりエッジでカウンタ値をラッチするように構成されている。また、カウンタ回路5は、その計測されたクロック数をデジタル出力値Diとして出力するように構成されている。
制御回路6は、遅延信号S2の立ち上がりエッジ直後のクロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して立ち上がる制御信号S3を生成するように構成されている。例えば、制御回路6は、遅延信号S2がD端子に入力し、クロック信号CLKの立ち上がりエッジでラッチされるように、D型フリップフロップで構成されている。
差分時間計測回路7は、遅延信号S2の立ち上がりエッジと制御信号S3の立ち上がりエッジの間の時間を計測し、その時間をクロック信号CLKの周期から引いた差分時間を計測するように構成されている。差分時間計測回路7は、その計測された差分時間をデジタル出力値Ddとして出力するように構成されている。後述するように、温度センサ回路1は、カウンタ回路5のデジタル出力値Diと差分時間計測回路7のデジタル出力値Ddの合計から温度を測定するように構成されている。
図2に示されるように、発振回路2は、複数の第1インバータINV1がリング状に接続されたリングオシレータで構成されている。発振回路2が生成するクロック信号CLKの周期TROは、以下の数式1で表される。
Figure 0006769051
ここで、Mは第1インバータINV1の段数(M≧3)であり、Tは第1インバータINV1の1段あたりの遅延時間である。この例では、リングオシレータは、9段の第1インバータINV1を有する。このため、発振回路2が生成するクロック信号CLKの周期TROは、18Tとなる。
図3に示されるように、遅延回路4は、複数の第2インバータINV2が直列接続されたインバータチェーンで構成されている。この例では、インバータチェーンは、50段の第2インバータINV2を有する。
図4に示されるように、リングオシレータの第1インバータINV1とインバータチェーンの第2インバータINV2はいずれも、正電源ライン(Vddライン)と負電源ライン(Vss)の間に直列に接続された第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2を有するCMOSを備える。第1トランジスタTr1は、p型のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であり、ソースがVddラインに接続されており、ドレインが第2トランジスタTr2のドレインに接続されている。第2トランジスタTr2は、n型のMOSFETであり、ドレインが第1トランジスタTr1のドレインに接続されており、ソースが負電源ラインVssに接続されている。第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2の接続点が、次段のCMOSインバータを構成するトランジスタのゲートに接続されている。
温度センサ回路1では、リングオシレータの第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2によるチャネル長変調効果とインバータチェーンの第2インバータINV2を構成するトランジスタTr1,Tr2によるチャネル長変調効果が異なるように構成されていることを特徴としている。具体的には、ゲート幅を一定としたときに、第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2のゲート長が、第2インバータINV2を構成するトランジスタTr1,Tr2のゲート長よりも短く構成されている。なお、この例では、第1インバータINV1の第1トランジスタTr1のゲート長が第2インバータINV2の第1トランジスタTr1のゲート長よりも短く、さらに、第1インバータINV1の第2トランジスタTr2のゲート長が第2インバータINV2の第2トランジスタTr2のゲート長よりも短い。この例に代えて、第1インバータINV1の第1トランジスタTr1と第2トランジスタTr2のいずれか一方のゲート長のみが短くてもよい。
通常、トランジスタTr1,Tr2は、低温よりも高温で動作電流が小さくなり、動作速度が低下する。このため、リングオシレータの第1インバータINV1では、低温よりも高温で動作速度が低下するので、発振するクロック信号CLKの周期が増加する(周波数が低下する)。すなわち、クロック信号CLKの周期は、温度に対して略一次関数で増加する正の温度依存特性を有している。また、インバータチェーンの第2インバータINV2でも、低温よりも高温で動作速度が低下するので、遅延信号S2の遅延時間が増加する。すなわち、遅延信号S2の遅延時間も、温度に対して略一次関数で増加する正の温度依存特性を有している。ここで、チャネル長変調効果とは、IV特性の飽和領域における電流増加量をいう。このため、チャネル長変調効果が異なるとは、IV特性の飽和領域における電流増加量が異なることをいう。本実施例では、リングオシレータの第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2のゲート長がインバータチェーンの第2インバータINV2を構成するトランジスタTr1,Tr2のゲート長よりも短いので、IV特性の飽和領域における電流増加量に関しては、第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2の方が第2インバータINV2を構成するトランジスタTr1,Tr2よりも大きい。このため、低温から高温に変化したときに、リングオシレータのトランジスタTr1,Tr2での電流変化量は相対的に小さく、インバータチェーンのトランジスタTr1,Tr2での電流変化量は相対的に大きくなる。この結果、低温から高温に変化したときに、リングオシレータの動作速度の低下量が相対的に小さく、インバータチェーンの動作速度の低下量が相対的に大きくなる。
温度センサ回路1では、リングオシレータの第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2のチャネル長変調効果とインバータチェーンの第2インバータINV2を構成するトランジスタTr1,Tr2のチャネル長変調効果が異なっており、このため、本実施例では、低温から高温に変化したときに、リングオシレータの動作速度の低下量とインバータチェーンの動作速度の低下量が異なっており、リングオシレータで生成されるクロック信号CLKの温度依存特性とインバータチェーンで生成される遅延信号S2の温度依存特性が異なっている。上記したように、クロック信号CLKの周期は、温度に対して略一次関数で増加する正の温度依存特性を有している。遅延信号S2の遅延時間も、温度に対して略一次関数で増加する正の温度依存特性を有している。さらに、遅延信号S2の遅延時間の温度に対する変化率(基準温度の遅延時間を「1」としたときの任意温度における遅延時間の比)がクロック信号CLKの周期の温度に対する変化率(基準温度の周期を「1」としたときの任意温度における周期の比)よりも大きい関係となっており、双方の温度依存特性が異なっている。
このように、リングオシレータで生成されるクロック信号CLKの温度依存特性とインバータチェーンで生成される遅延信号S2の温度依存特性が相違していると、カウンタ回路5で計測されるクロック数が温度に対して変動する。温度センサ回路1では、クロック信号CLKの温度依存特性と遅延信号S2の温度依存特性の相違を利用して温度情報を含むデジタル出力値Diを得ることができる。
図5に示されるように、差分時間計測回路7は、N段並列の遅延ユニット並列回路12及びラッチ回路14を有する。遅延ユニット並列回路12は、各々の段に設けられている遅延ユニット12−12を有する。遅延ユニット12−12の各々に遅延信号S2が入力する。遅延ユニット12−12の各々は、1又は複数の遅延素子11が直列接続されて構成されている。遅延ユニット並列回路12では、遅延ユニット12−12の各々が、段数の増加に伴って直列接続される遅延素子11の個数が増加するように構成されており、具体的には、段数に一致した個数の遅延素子11が直列接続して構成されている。図5に示されるように、1段目には1個の遅延素子11で構成される遅延ユニット12が設けられており、2段目には2個の遅延素子11で構成される遅延ユニット12が設けられており、3段目には3個の遅延素子11で構成される遅延ユニット12が設けられており、N段目にはN個の遅延素子11で構成される遅延ユニット12が設けられている。これにより、遅延ユニット12−12が遅延信号S2を遅延させる遅延時間が、段数の増加に伴って増加する。
図6に示されるように、遅延素子11は、直列接続された一対の第3インバータINV3を有する。遅延素子11を構成する第3インバータINV3は、発振回路2を構成する第1インバータINV1と同一形態のCMOSで構成されている。即ち、遅延素子11の第3インバータINV3を構成するトランジスタTr1,Tr2によるチャネル長変調効果と発振回路2の第1インバータINV1を構成するトランジスタTr1,Tr2によるチャネル長変調効果が一致しており、第3インバータINV3の遅延時間と第1インバータINV1の遅延時間が一致する。
図5に示されるように、ラッチ回路14は、N個のラッチユニット14−14を有する。ラッチユニット14−14の各々は、遅延ユニット12−12の各々に対応して設けられている。ラッチユニット14−14の各々は、遅延ユニット12−12の各々の出力がD端子に入力し、制御回路6(図1参照)からの制御信号S3の立ち上がりエッジでラッチされるように、D型フリップフロップで構成されている。
図7に、温度センサ回路1が遅延信号S2の遅延時間を計測する様子を示す。この例では、タイミングT1からタイミングT2までの時間が遅延信号S2の遅延時間に相当する。タイミングT1が低周波信号S1の立ち上がりエッジに対応し、タイミングT2が遅延信号S2の立ち上がりエッジに対応する(図1及び図3参照)。
上記したように、温度センサ回路1では、カウンタ回路5がクロック信号CLKに基づいて遅延信号S2の遅延時間をカウントすることで、実質的な遅延時間に対応したデジタル出力値Diが得られる。温度センサ回路1ではさらに、遅延信号S2の遅延時間の終了タイミングT2において、差分時間計測回路7を利用して、クロック信号CLKの周期よりも短い時間を高分解能で計測する。その様子を図8に示す。
図8に、遅延信号S2の遅延時間の終了タイミングT2におけるタイミングチャートの詳細を示す。この例では、遅延信号S2の遅延時間の終了タイミングT2の直前においてクロック信号CLKが立ち上がるタイミングT3のときのカウント数がCである。このカウント数Cが上記したデジタル出力値Diに対応する。遅延信号S2の遅延時間の終了タイミングT2の直後においてクロック信号CLKが立ち上がるタイミングT4のときのカウント数がCN+1である。上記したように、制御信号S3は、タイミングT4に同期して立ち上がる信号である。差分時間計測回路7は、まずタイミングT2とタイミングT4の間の時間を計測し、その計測した時間をクロック信号の周期から引くことで、タイミングT3とタイミングT2の間の時間、即ち、計測したい時間を求める。
上記したように、差分時間計測回路7は、段数の増加に伴って遅延信号S2を順次遅延させる遅延ユニット並列回路12を有する。差分時間計測回路7のラッチ回路14は、制御信号S3に同期して順次遅延する遅延信号S2をラッチする。このため、ラッチ回路14の各々からの出力D−Dのうちの、遅延信号S2の立ち上がりエッジから制御信号S3の立ち上がりエッジまでの時間に対応する出力D−Dが「1」となる。即ち、「1」となるビット数が、タイミングT2とタイミングT4の間の時間に対応する。
ここで、差分時間計測回路7の遅延ユニット並列回路12に含まれる遅延素子11の遅延時間をTとすると、この遅延時間Tが遅延ユニット並列回路12の時間分解能である。遅延ユニット並列回路12の段数のNは、以下の数式を満たすように設定されている。
Figure 0006769051
上記したように、遅延素子11を構成する第3インバータINV3は、発振回路2を構成する第1インバータINV1と同一形態である。このため、第1インバータINV1の遅延時間をTとすると、一対の第3インバータINV3で構成される遅延素子11の遅延時間Tは、2Tとなる。また、数式1で示すように、発振回路2が生成するクロック信号CLKの周期TROは、2M・Tであり、この例では18T(M=9)である。このため、遅延ユニット並列回路12の段数Nを8に設定することで、差分時間計測回路7は、クロック信号CLKの周期に対して8倍の分解能で時間を計測することができる。
遅延ユニット並列回路12の段数がこのような関係に設定されていると、ラッチユニット14−14の各々からの出力D−Dのうちの「0」に対応するビット数が、タイミングT3とタイミングT2の間の時間、即ち、計測したい時間に対応する。差分時間計測回路7は、ラッチユニット14−14の各々からの出力D−Dを反転させることで、計測時間をクロック信号CLKの周期から引いた差分時間を得ることができる。差分時間計測回路7は、この差分時間をエンコードし、デジタル出力値Dd(図1参照)として出力する。なお、この例では、ラッチユニット14−14の各々からの出力D−Dを反転させることで、差分時間を「1」のビット数として出力する例を示しているが、反転させることなく「0」のビット数として出力してもよい。
このように、温度センサ回路1は、タイミングT3とタイミングT2の間の時間を高分解能で計測することができる。このため、温度センサ回路1は、カウンタ回路5のデジタル出力値Diと差分時間計測回路7のデジタル出力値Ddの合計に基づいて、遅延信号S2の遅延時間をより正確に計測することができる。これにより、温度センサ回路1は、その遅延信号S2の遅延時間に基づいて、より正確な温度を測定することができる。
また、温度センサ回路1の差分時間計測回路7では、遅延ユニット並列回路12の遅延ユニット12−12がN段並列接続して構成されていることを特徴とする。例えば、N個の遅延素子が直列接続された遅延ユニットを構成し、遅延素子の各々の出力をラッチユニットでラッチしても、差分時間を計測することはできる。しかしながら、このような直列型の遅延ユニットでは、遅延素子の各々の出力とラッチユニットの間の寄生容量により、ファンアウトによる遅延が大きくなり、時間分解能が大きく低下する。一方、並列型の遅延ユニット並列回路12では、遅延素子11とラッチユニット14−14の間の寄生容量は、各段で1カ所であり、ファンアウトによる遅延が抑えられる。このため、温度センサ回路1の差分時間計測回路7は、高い時間分解能を有することができる。
図9に、変形例の差分時間計測回路7を示す。この例の差分時間計測回路7では、遅延ユニット12−12を構成する遅延素子11が、1つの第3インバータINV3で構成されていることを特徴とする(図6の一対の第3インバータINV3から1つの第3インバータINV3を取り除いた例)。さらに、ラッチ回路14のラッチユニット14−14の各々のラッチ特性が、奇数段と偶数段で逆に構成されていることを特徴とする。具体的には、奇数段のラッチユニット14−14は制御信号S3の立ち上がりエッジでラッチし、偶数段のラッチユニット14−14は制御信号S3の立ち下がりエッジでラッチするように構成されている。この例では、遅延ユニット並列回路12の時間分解能がT1となるので、遅延信号S2の遅延時間をより正確に計測することができる。これにより、温度センサ回路1は、その遅延信号S2の遅延時間に基づいて、より正確な温度を測定することができる。さらに、この例では、回路面積及び発生ノイズが低減されるという点でも有用である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:温度センサ回路
2:発振回路
3:分周回路
4:遅延回路
5:カウンタ回路
6:制御回路
7:差分時間計測回路
11:遅延素子
12:遅延ユニット並列回路
14:ラッチ回路

Claims (2)

  1. 第1パルス信号と第2パルス信号のエッジ間に対応する対象時間を計測する時間計測回路であって、
    クロック信号を生成する発振回路と、
    前記対象時間を前記クロック信号に基づいてカウントするカウンタ回路と、
    前記第2パルス信号のエッジ直後の前記クロック信号のエッジに同期する制御信号を生成する制御回路と、
    前記第2パルス信号と前記制御信号のエッジ間に対応する時間を計測し、その時間を前記クロック信号の周期から引いた差分時間を計測する差分時間計測回路と、を備えており、
    前記差分時間計測回路は、
    N段並列の遅延ユニット並列回路であって、各々の段に遅延ユニットが設けられており、前記遅延ユニットの各々に前記第2パルス信号が入力しており、段数の増加に伴って前記遅延ユニットが前記第2パルス信号を遅延させる遅延時間が増加する、遅延ユニット並列回路と、
    前記遅延ユニットの各々の出力を前記制御信号のエッジに同期してラッチするラッチ回路と、を有しており、
    前記遅延ユニットの各々は、段数に一致した個数の遅延素子が直列接続して構成されており、
    遅延ユニット並列回路の段数のNは、クロック信号の周期をT RO とし、遅延素子の遅延時間をT とすると、T RO /T −1であり、
    前記発振回路は、(N+1)個のCMOSインバータがリング状に接続されているリングオシレータを有しており、
    前記遅延素子の各々は、1個のCMOSインバータを有しており、
    前記リングオシレータのCMOSインバータの遅延時間と前記遅延素子のCMOSインバータの遅延時間が一致しており、
    前記ラッチ回路は、前記遅延ユニット並列回路の奇数段に対応するラッチ特性と前記遅延ユニット並列回路の偶数段に対応するラッチ特性が逆であり、
    前記カウンタ回路のカウント数に対応する時間と前記差分時間の合計に基づいて前記対象時間が計測される、時間計測回路。
  2. 温度センサ回路であって、
    クロック信号を生成する発振回路と、
    第1パルス信号を遅延させた第2パルス信号を生成する遅延回路であって、前記第2パルス信号の遅延時間が温度依存特性を有する、遅延回路と、
    前記第1パルス信号と前記第2パルス信号のエッジ間に対応する遅延時間を前記クロック信号に基づいてカウントするカウンタ回路と、
    前記第2パルス信号のエッジ直後の前記クロック信号のエッジに同期する制御信号を生成する制御回路と、
    前記第2パルス信号と前記制御信号のエッジ間に対応する時間を計測し、その時間を前記クロック信号の周期から引いた差分時間を計測する差分時間計測回路と、を備えており、
    前記差分時間計測回路は、
    N段並列の遅延ユニット並列回路であって、各々の段に遅延ユニットが設けられており、前記遅延ユニットの各々に前記第2パルス信号が入力しており、段数の増加に伴って前記遅延ユニットが前記第2パルス信号を遅延させる遅延時間が増加する、遅延ユニット並列回路と、
    前記遅延ユニットの各々の出力を前記制御信号のエッジに同期してラッチするラッチ回路と、を有しており、
    前記遅延ユニットの各々は、段数に一致した個数の遅延素子が直列接続して構成されており、
    遅延ユニット並列回路の段数のNは、クロック信号の周期をT RO とし、遅延素子の遅延時間をT とすると、T RO /T −1であり、
    前記発振回路は、(N+1)個のCMOSインバータがリング状に接続されているリングオシレータを有しており、
    前記遅延素子の各々は、1個のCMOSインバータを有しており、
    前記リングオシレータのCMOSインバータの遅延時間と前記遅延素子のCMOSインバータの遅延時間が一致しており、
    前記ラッチ回路は、前記遅延ユニット並列回路の奇数段に対応するラッチ特性と前記遅延ユニット並列回路の偶数段に対応するラッチ特性が逆であり、
    前記カウンタ回路のカウント数に対応する時間と前記差分時間の合計に基づいて前記第2パルス信号の前記遅延時間が計測される、温度センサ回路。
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