JP6766015B2 - 試験パターン生成装置及び試験パターン生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、温度サイクル試験の試験パターンを生成する技術に関するものである。
近年、電子部品等を試料として環境試験装置を用いて温度サイクル試験を行うことにより、電子部品等の耐久性等を評価することが行われている。温度サイクル試験では、試料を高温にさらす高温さらし期間と試料を低温にさらす低温さらし期間とがサイクリックに切り替えられ、試料に対して冷熱衝撃が加えられる。
温度サイクル試験は、高温さらし期間において試料に付与する高温さらし温度、低温さらし期間において試料に付与する低温さらし温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間等のパラメータを環境試験装置に対して事前にユーザに入力させることで行われる。しかし、入力されたパラメータをそのまま用いて環境試験装置を稼働させて温度サイクル試験を行った場合、試料の熱容量や試料の試験槽内での設置環境等の影響により、試料の実際の温度が高温さらし温度及び低温さらし温度に到達しないことがある。この場合、試料に対して確実なストレスが付与されず、信頼性の高い温度サイクル試験が実現されない。
そこで、ユーザは、本試験を行う前に、試料の実際の温度が高温さらし温度及び低温さらし温度に到達するように、試料の実際の温度をモニタしながら、高温さらし温度、低温さらし温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間をそれぞれ繰り返し調整し、最適な高温さらし温度、低温さらし温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間を見つけ出す予備試験を行うのが一般的である。
しかし、高温さらし温度や低温さらし温度等の最適値を見つけ出すには熟練を要するという課題がある。
そこで、特許文献1では、試料の種類に応じた必要データを予め入力させ、その必要データに基づいて、予冷温度及び予熱温度を求め、求めた予冷温度及び予熱温度にしたがって温度サイクル試験を行う技術が開示されている。
特開平4−120449号公報
しかし、特許文献1では、予冷温度および予熱温度といった温度調整のみが行われ、予冷温度および予熱温度のそれぞれの期間を調整することは行われていない。そのため、最適な予冷温度および予熱温度を設定するうえで改善の余地がある。
本発明の目的は、熟練した調整操作が要求される予備試験をユーザに行わせることなく、試料に対して確実なストレスを付与できる試験パターンを生成することができる技術を提供することである。
本発明の一態様に係る試験パターン生成装置は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させ、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、前記本試験パターン生成部は、前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成することが可能であり、更に、前記高温さらし期間において前記第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために、前記温度調整器の設定温度を調整し、前記第1検出温度が前記第1目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンの前記高温さらし期間での第1設定温度として決定することが可能であり、前記低温さらし期間において前記第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために、前記設定温度を調整し、前記第2検出温度が前記第2目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンでの前記低温さらし期間の第2設定温度として決定することで前記本試験パターンを生成することが可能である。
また、本発明の別の一態様に係る試験パターン生成方法は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、前記ユーザに指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、前記本試験パターンの生成においては、前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することが可能であり、更に、前記高温さらし期間において前記第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために、前記温度調整器の設定温度を調整し、前記第1検出温度が前記第1目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンの前記高温さらし期間での第1設定温度として決定することが可能であり、前記低温さらし期間において前記第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために、前記設定温度を調整し、前記第2検出温度が前記第2目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンでの前記低温さらし期間の第2設定温度として決定することで前記本試験パターンを生成することが可能である。
これらの構成によれば、ユーザが指定した第1目標温度、第2目標温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間を用いて温度サイクル試験の仮試験パターンが生成される。そして、仮試験パターンにしたがって温度調整器が稼働され、高温さらし期間において温度センサが検出した第1検出温度を第1目標温度に到達させるために高温さらし期間が調整され、低温さらし期間において温度センサが検出した第2検出温度を第2目標温度に到達させるために低温さらし期間が調整される。以上により、本試験パターンが生成される。
そのため、ユーザは、第1目標温度、第2目標温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間を入力するだけで、高温さらし期間において試料の温度を第1目標温度に到達させ、且つ、低温さらし期間において試料の温度を第2目標温度に到達させることができる本試験パターンを自動的に生成させることができる。その結果、本態様は熟練を要する予備試験をユーザに課すことなく本試験パターンを生成することができる。
また、本態様では、高温さらし期間、及び低温さらし期間を調整することで本試験パターンが生成されているので、不必要に高温さらし期間及び低温さらし期間の設定温度を調整せずに、試料に確実にストレスを与えることができる本試験パターンを生成できる。
また、本態様によれば、更に、第1検出温度及び第2検出温度が第1目標温度及び第2目標温度に到達するように温度調整器の設定温度が調整されるので、より少ないサイクル数で試料の実際の温度を第1目標温度及び第2目標温度に到達させ得る本試験パターンを生成できる。
上記態様において、前記取得部は、更に、時間調整モード、温度調整モード、時間温度調整モード、及び温度時間調整モードのいずれかの調整モードを選択するかのユーザからの指示を取得し、前記時間調整モードは、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のみを調整する調整モードであり、前記温度調整モードは、前記設定温度のみを調整する調整モードであり、前記時間温度調整モードは、まず、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間を調整し、所定の終了条件が満たされると、前記設定温度を調整する調整モードであり、前記温度時間調整モードは、まず、前記設定温度を調整し、所定の終了条件が満たされると、前記高温さらし期間及び低温さらし期間を調整する調整モードであり、前記本試験パターン生成部は、前記ユーザから指示された調整モードで、前記本試験パターンの生成処理を実行してもよい。
本態様によれば、温度サイクル試験を比較的短期間に行いたいユーザは、例えば、温度調整モードや時間調整モードを選択し、多少時間はかかってもより正確な温度サイクル試験を行いたいユーザは、時間温度調整モードや温度時間調整モードを選択するというように、ユーザのニーズに応じた調整モードをユーザに選択させることができる。
また、本発明の一態様に係る試験パターン生成装置は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、前記本試験パターン生成部は、前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成し、前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、前記取得部は、更に、ユーザによって指定された、前記複数の温度センサのうち特定の温度センサを指定する指示と、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、前記本試験パターン生成部は、前記特定の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記特定の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する。
また、本発明の別の一態様に係る試験パターン生成方法は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、前記環境試験装置は、試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、前記ユーザに指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、前記本試験パターンの生成においては、前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する1以上の温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整し、前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、更に、ユーザによって指定された、前記複数の温度センサのうち特定の温度センサを指定する指示と、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、前記本試験パターンの生成においては、前記特定の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記特定の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する。
本態様によれば、複数のセンサが設けられているため、1つの試料に対して複数の測定ポイントの温度を検出したり、複数の試料のそれぞれに対して1又は複数の測定ポイントの温度を検出したりすることができる。
この場合、全ての測定ポイントについて第1検出温度及び第2検出温度が第1目標温度及び第2目標温度に到達することを本試験パターンの完成条件にしてしまうと、本試験パターンが完成するまでに多大な時間がかかるおそれがある。また、ある測定ポイントでは、第1,第2検出温度は第1,第2目標温度に到達させることができたが、ユーザが重要視する他の測定ポイントでは、第1,第2検出温度にオーバーシュートやアンダーシュートが発生し、正確なストレスを与えることができないおそれがある。
本態様では、ユーザが指定した特定の温度センサの第1,第2検出温度がユーザが指定した第1,第2許容範囲に入ったことが本試験パターンの完成条件とされている。そのため、複数の測定ポイントがある場合であっても、ユーザが重視する測定ポイントに対して確実にストレスを与えることがでるような本試験パターンを短期間に生成できる。
また、本態様では、特定の温度センサにおける第1,第2検出温度が第1,第2許容範囲に入ったことが本試験パターンの完成条件にされており、完成条件が緩和されているので、特定の温度センサ以外の1又は複数の温度センサの1又は複数の測定ポイントにおいて、オーバーシュートやアンダーシュートが発生して、これら1又は複数の測定ポイントに対して正確なストレスを与えることができない事態を回避できる。
また、本発明の一態様に係る試験パターン生成装置は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、前記本試験パターン生成部は、前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成し、前記1以上のセンサは、複数のセンサで構成され、前記取得部は、更に、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、前記本試験パターン生成部は、前記複数の温度センサが検出した前記第1検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記複数の温度センサが検出した前記第2検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する。
また、本発明の別の一態様に係る試験パターン生成方法は、試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、前記環境試験装置は、試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、前記ユーザに指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、前記本試験パターンの生成においては、前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する1以上の温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整し、前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、更に、ユーザによって指定された、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、前記本試験パターンの生成においては、前記複数の温度センサが検出した前記第1検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記複数の温度センサが検出した前記第2検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する。
上記態様において、前記本試験パターン生成部により前記本試験パターンが生成された場合、前記本試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させ、前記温度サイクル試験を行う本試験実行部を更に備えてもよい。
本態様によれば、本試験パターンが完成すると、自動的にその本試験パターンにしたがった温度サイクル試験が実行される。そのため、ユーザは、第1目標温度及び第2目標温度を指定する操作を入力するだけで、本試験パターンの生成と、その本試験パターンにしたがった温度サイクル試験とを自動的に環境試験装置に行わせることができる。
上記態様において、前記本試験パターン生成部は、1サイクル単位で、前記高温さらし期間、前記低温さらし期間、前記高温さらし期間の設定温度、及び前記低温さらし期間の設定温度を調整してもよい。
本態様によれば、1サイクル単位で高温さらし期間、低温さらし期間、高温さらし期間の設定温度、及び低温さらし期間の設定温度が調整されるので、1サイクル中に設定温度の変更を課すような複雑な本試験パターンではなく、1サイクル中は設定温度を一定とする本試験パターンを生成できる。
本発明によれば、熟練した調整操作が要求される予備試験をユーザに行わせることなく、試料に対して確実なストレスを付与できる試験パターンを生成することができる。
本発明の実施の形態1に係る試験パターン生成装置が適用された環境試験システムの全体構成の一例を示す図である。 図1に示す環境試験システムの詳細な構成を示すブロック図である。 仮試験パターンの波形の一例を示す図である。 本試験パターン生成部の処理を示す波形図である。 本試験パターンの波形の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るデータコントローラの処理を示すフローチャートである。 図6の本試験パターンの生成処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る試験パターン生成装置が適用された環境試験システムにおいて、端末装置に表示される操作画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3において、特定の温度センサを指定するために端末装置に表示される操作画面を示す図である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る試験パターン生成装置が適用された環境試験システム1の全体構成の一例を示す図である。環境試験システム1は、環境試験装置2、データコントローラ3、データロガー4、ハブ5、及び端末装置6を備える。データコントローラ3は、試験パターン生成装置を構成する。
環境試験装置2は、試料Xに対して温度サイクル試験を実施する試験装置である。温度サイクル試験は、試料Xを高温にさらす高温さらし期間と、試料Xを低温にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて試料に冷熱衝撃を与える試験である。
試料Xとしては、例えば、スマートフォン等の電気機器や、制御基板や、イメージセンサ等の電子部品等が含まれる。
環境試験装置2は、試料Xが収容される試験槽と、コントローラ21と、温度調整器22とを備える。温度調整器22は、高温さらし期間において試料Xを高温環境にさらすために、試験槽内の空気を加熱する加熱器と、低温さらし期間において試料Xを低温環境にさらすために、試験槽内の空気を冷却する冷却器とを含む。なお、温度調整器22は、試験槽内の空気を循環させるためのファンを備えていてもよい。
コントローラ21は、例えば、CPU等のプロセッサとメモリとを含み、環境試験装置2の制御を司る。本実施の形態では、コントローラ21は、データコントローラ3からの制御コマンドにしたがって、温度調整器22を稼働させ、温度サイクル試験を実行する。
データコントローラ3は、例えば、CPU等のプロセッサとメモリとを含み、コントローラ21と通信可能に接続されている。本実施の形態では、データコントローラ3及びコントローラ21は、例えばRS−485の規格に準拠した通信路によって接続されている。データコントローラ3は、コントローラ21をLANに接続するゲートウェイとして機能する。
試験槽内には、1又は複数の温度センサ34が設けられている。1又は複数の温度センサ34は試料Xの温度を検出する。ここで、1又は複数の温度センサ34は、試料Xの表面温度を検出する接触式又は非接触式の温度センサで構成される。接触式の温度センサとしては、例えば、サーミスタが採用でき、非接触式の温度センサとしては、例えば、赤外線温度センサが採用できる。
図1において試料Xの枠内に示される1つの点は1つの温度センサ34を示しているので、図1の例では5個の温度センサ34が採用されているが、これは一例である。温度センサ34の個数は4個以下であってもよいし、6個以上であってもよい。ここで、複数の温度センサ34は、1つの試料Xにおいて複数の測定ポイントの温度を検出してもよいし、複数の試料Xのそれぞれについて1又は複数の測定ポイントの温度を検出してもよい。以下の説明では、簡便化を図るために温度センサ34の個数は1個として説明する。
温度センサ34は、それぞれ、データロガー4と接続されており、検出した温度を示す温度データをデータロガー4に出力する。
データロガー4は、CPU等のプロセッサとメモリとを含み、温度センサ34が出力した温度データに測定日時を対応付けてメモリに蓄積する。また、データロガー4はLANに接続されており、温度センサ34をLANに接続するゲートウェイとして機能する。データロガー4は、温度センサ34が出力した温度データをLANを介してデータコントローラ3に送信する。
ハブ5は、データコントローラ3、データロガー4、及び端末装置6のそれぞれと通信可能に接続され、LAN上に流れる通信データを中継する。図1の例では、LANとしては、例えば、有線LANが採用されるが、これに限定されず、無線LANが採用されてもよい。
端末装置6は、例えば、据え置き型のコンピュータや、スマートフォン又はタブレット端末等の携帯型のコンピュータで構成される。本実施の形態では、端末装置6は、温度サイクル試験を行う際に必要となる情報を入力するユーザからの操作を受け付け、データコントローラ3に送信する。
図2は、図1に示す環境試験システム1の詳細な構成を示すブロック図である。データコントローラ3は、通信部31(取得部の一例)、インターフェース部32、処理部33を備える。通信部31、インターフェース部32、及び処理部33は、バスラインを介して接続されている。通信部31は、データコントローラ3をLANに接続するための通信回路により構成されている。本実施の形態では、通信部31は、温度センサ34で検出された温度データをデータロガー4を介して受信したり、端末装置6から送信された各種データを受信したりする。
端末装置6から送信される各種データとしては、ユーザによって指定された、高温さらし期間、高温さらし期間において試料Xに付与する目標温度である第1目標温度、低温さらし期間、及び低温さらし期間において試料Xに付与する目標温度である第2目標温度が含まれる。
インターフェース部32は、コントローラ21と通信するための通信回路で構成され、例えば、上述のRS−485の規格に準拠した通信回路で構成されている。
処理部33は、CPU等のプロセッサ及びメモリ等で構成され、仮試験パターン生成部331、本試験パターン生成部332、及び本試験実行部333を備える。
仮試験パターン生成部331は、通信部31が受信した第1目標温度、第2目標温度、高温さらし期間、及び低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する。ここで、仮試験パターン生成部331は、第1目標温度を仮試験パターンの高温さらし期間での温度調整器22の初期の設定温度として設定し、第2目標温度を仮試験パターンの低温さらし期間での温度調整器22の初期の設定温度として設定する。
図3は、仮試験パターンの波形の一例を示す図である。仮試験パターンは、立ち上げ期間Tu1、高温さらし期間TA、立ち下げ期間Td1、立ち下げ期間Td2、低温さらし期間TB、及び立ち上げ期間Tu2からなる期間を1サイクルとし、この1サイクルをサイクリックに繰り返す。
立ち上げ期間Tu1は初期温度T0から第1目標温度T1に向けて温度調整器22の設定温度を例えば所定の傾きでリニアに上昇させる期間である。初期温度T0としては、例えば現在の試験槽内の温度が採用されてもよいし、予め定められたデフォルト値が採用されてもよい。
高温さらし期間TAは、温度調整器22の設定温度を第1目標温度T1に維持する期間である。
立ち下げ期間Td1は、第1目標温度T1から初期温度T0に向けて温度調整器22の設定温度を例えば所定の傾きでリニアに減少させる期間である。
立ち下げ期間Td2は、初期温度T0から第2目標温度T2に向けて温度調整器22の設定温度を例えば所定の傾きでリニアに減少させる期間である。
低温さらし期間TBは、設定温度を第2目標温度T2に維持する期間である。
立ち上げ期間Tu2は、第2目標温度T2から初期温度T0に向けて温度調整器22の設定温度を例えば所定の傾きでリニアに上昇させる期間である。
立ち上げ期間Tu1,Tu2、及び立ち下げ期間Td1,Td2の所定の傾きは、例えば予め定められている。したがって、仮試験パターン生成部331は、初期温度T0から設定温度を所定の傾きで増大させていき、第1目標温度T1に到達するまでの期間を立ち上げ期間Tu1として設定すればよい。また、仮試験パターン生成部331は、第1目標温度T1から設定温度を所定の傾きで減少させていき、初期温度T0に到達するまでの期間を立ち下げ期間Td1として設定すればよい。なお、立ち上げ期間Tu2、立ち下げ期間Td2についても、同様に長さが設定される。
図2に参照を戻す。本試験パターン生成部332は、仮試験パターン生成部331によって生成された仮試験パターンにしたがって温度調整器22を稼働させることで、本試験パターンを生成する。ここで、本試験パターン生成部332は、温度調整器22を制御するための制御コマンドをコントローラ21に出力することで、温度調整器22を稼働させる。制御コマンドには、温度調整器22の出力を決定する設定温度が含まれる。
本実施の形態では、本試験パターン生成部332は、ユーザからの指示にしたがって、時間調整モード及び温度調整モードの少なくともいずれか一方を選択可能である。
(1)時間調整モード
時間調整モードにおいて、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TAにおいて温度センサ34が検出した第1検出温度を第1目標温度T1に到達させるために高温さらし期間TAを調整する。
また、時間調整モードにおいて、本試験パターン生成部332は、低温さらし期間TBにおいて温度センサ34が検出した第2検出温度を第2目標温度T2に到達させるために低温さらし期間TBを調整する。
図4は、本試験パターン生成部332の処理を示す波形図である。図4に示す実線の波形は図3に示した初期の仮試験パターンを修正することで得られた現サイクルでの仮試験パターンの波形を示す。本試験パターン生成部332は、現サイクルで設定した高温さらし期間TAにより第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができなかった場合、次の1サイクルにおいて、高温さらし期間TAを所定の変化幅で増大させる(D11)。また、本試験パターン生成部332は、現サイクルで設定した低温さらし期間TBにより第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができなかった場合、次の1サイクルにおいて、低温さらし期間TBを所定の変化幅で増大させる(D21)。
このように、時間調整モードでは、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBを1サイクル単位で調整することで仮試験パターンを修正する。
そして、本試験パターン生成部332は、現サイクルで設定した高温さらし期間TAにより第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができた場合、この高温さらし期間TAを本試験パターンでの高温さらし期間TAとして決定する。また、本試験パターン生成部332は、現サイクルで設定した低温さらし期間TBにより第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができた場合、この低温さらし期間TBを本試験パターンでの低温さらし期間TBとして決定する。
(2)温度調整モード
温度調整モードでは、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TAにおいて第1検出温度を第1目標温度T1に到達させるために、温度調整器22の設定温度を調整する。また、温度調整モードでは、本試験パターン生成部332は、低温さらし期間TBにおいて第2検出温度を第2目標温度T2に到達させるために、温度調整器22の設定温度を調整する。
図4を参照し、説明する。本試験パターン生成部332は、現サイクルの高温さらし期間TAの設定温度で第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができなかった場合、次の1サイクルにおいて、現サイクルの設定温度を所定の変化幅で増大させる(D12)。
また、本試験パターン生成部332は、現サイクルの低温さらし期間TBの設定温度で第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができなかった場合、次の1サイクルにおいて、現サイクルの設定温度を所定の変化幅で減少させる(D22)。
このように、温度調整モードでは、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBのそれぞれの設定温度を1サイクル単位で調整し、仮試験パターンを修正する。
そして、本試験パターン生成部332は、現サイクルの設定温度で第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができた場合、現サイクルの設定温度を本試験パターンの高温さらし期間TAでの第1設定温度として決定すればよい。また、本試験パターン生成部332は、現サイクルの設定温度で第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができた場合、現サイクルの設定温度を本試験パターンの低温さらし期間TBでの第2設定温度として決定すればよい。
(3)組み合わせモード
本試験パターン生成部332は、時間調整モードと温度調整モードとを組み合わせても良い。この場合、本試験パターン生成部332は、現サイクルの高温さらし期間TAにおいて、第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができなかった場合、高温さらし期間TAを所定の変化幅で増大させ、且つ、高温さらし期間TAの設定温度を所定の変化幅で増大させればよい。また、本試験パターン生成部332は、現サイクルの低温さらし期間TBにおいて、第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができなかった場合、低温さらし期間TBを所定の変化幅で増大させ、且つ、低温さらし期間TBの設定温度を所定の変化幅で減少させればよい。
本試験パターン生成部332は、以上の処理を第1検出温度が第1目標温度T1に到達し、且つ、第2検出温度が第2目標温度T2に到達するまで繰り返し、本試験パターンを生成すればよい。
なお、本試験パターン生成部332は、所定の上限時間、或いは所定の上限サイクルに到達するまで、以上の処理を繰り返しても、第1検出温度を第1目標温度T1に到達させることができなかった場合、或いは、第2検出温度を第2目標温度T2に到達させることができなかった場合、本試験パターンの生成ができなかったと判定すればよい。この場合、本試験パターン生成部332は、本試験パターンが生成できなかったことを示す情報を通信部31を介して端末装置6に送信し、端末装置6の表示部62に表示させればよい。これにより、ユーザに対して、指示した条件での温度サイクル試験の実施は不可能であることを報知することができる。
図5は、本試験パターンの波形の一例を示す図である。図5において、実線の波形は、仮試験パターンを修正することで生成された本試験パターンを示し、波線の波形は、初期の仮試験パターンを示す。
図5の実線で示す本試験パターンは、第1検出温度が第1目標温度T1に到達するように高温さらし期間TA及び高温さらし期間TAの第1設定温度TL1の少なくとも一方が決定され、且つ、第2検出温度が第2目標温度T2に到達するように低温さらし期間TB及び低温さらし期間TBの第2設定温度TL2の少なくとも一方が決定されている。そのため、試料Xに対して確実にストレスを付与する温度サイクル試験を実現できる。
本試験実行部333は、本試験パターン生成部332により本試験パターンが生成された場合、本試験パターンにしたがって温度調整器22を稼働させ、温度サイクル試験を行う。ここで、本試験実行部333は、本試験パターンにしたがって、設定温度等の制御コマンドをコントローラ21に通信部31を介して送信することで、温度調整器22に本試験パターンにしたがった温度サイクル試験を実施させればよい。
端末装置6は、通信部61、表示部62、操作部63、及び処理部64を備える。通信部61は、端末装置6をLANを介してデータコントローラ3と通信させる通信回路で構成されている。本実施の形態では、通信部61は、ユーザが操作部63を操作することで指定した第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、及び低温さらし期間TB等をデータコントローラ3に送信する。また、通信部61は、ユーザが操作部63を操作することで指定した時間調整モード、温度調整モード、及び組み合わせたモードを指定する指示をデータコントローラ3に送信する。
表示部62は、第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、低温さらし期間TB、及び上記モードをユーザが指定するための操作画像を表示する。
操作部63は、第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、及び低温さらし期間TB、及び上記モードを指定するユーザからの操作を受け付ける。
処理部64は、CPU等のプロセッサで構成され、端末装置6を試験パターン生成装置のユーザインターフェースとして機能させるためのプログラムを実行する。このプログラムは、例えば、ブラウザ上に上記の操作画面を表示させるプログラムが採用される。
温度センサ35は、例えば、試験槽内の温度を測定する温度センサで構成され、試験槽内の状態をモニタするために使用される。
コントローラ21は、データコントローラ3から送信された制御コマンドにしたがって温度調整器22を稼働させる。例えば、コントローラ21は、データコントローラ3から設定温度を含む制御コマンドを受信したとすると、温度センサ35の測定データをモニタしながら、試験槽内の温度が設定温度になるように温度調整器22を制御する。或いは、コントローラ21は、温度センサ35ではなく温度センサ34が測定した温度データをモニタしながら、試料Xの温度が設定温度になるように温度調整器22を制御してもよい。この場合、温度センサ34はコントローラ21に直接接続されてもよい。
例えば、仮試験パターンが実行される場合、コントローラ21は、データコントローラ3から、立ち上げ期間Tu1,Tu2において、所定の傾きで経時的に上昇される設定温度を所定のサンプリグ間隔で受信し、高温さらし期間TAにおいて、一定の値の設定温度を所定のサンプリング間隔で受信し、立ち下げ期間Td1,Td2において、一定の傾きで経時的に減少される設定温度を所定のサンプリング間隔で受信し、低温さらし期間TBにおいて、一定の値の設定温度を所定のサンプリング間隔で受信する。また、コントローラ21は、本試験パターンが実行される場合も、仮試験パターンが実行される場合と同様、設定温度をデータコントローラ3から受信する。
ここで、コントローラ21は、データコントローラ3から送信された設定温度と温度センサ34又は温度センサ35で測定された温度データとの偏差が0となるように制御信号を生成し、温度調整器22に出力し、温度調整器22の出力を調整すればよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係るデータコントローラ3の処理を示すフローチャートである。まず、通信部31は、端末装置6から第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、低温さらし期間TB、及び調整モードを指定する指示を受信する(S61)。これらの指示は、端末装置6を操作することでユーザに入力された指示である。
次に、仮試験パターン生成部331は、受信された第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、及び低温さらし期間TBを用いて仮試験パターンを生成する(S62)。
次に、本試験パターン生成部332は、S62で生成された仮試験パターンを用いて本試験パターンの生成処理を実行する(S63)。この処理の詳細は後述する。
次に、本試験実行部333は、本試験パターンの生成処理によって本試験パターンが生成できた場合(S64でYES)、生成された本試験パターンにしたがって本試験を実行する(S65)。一方、本試験実行部333は、本試験パターンの生成処理によって本試験パターンが生成できなかった場合(S64でNO)、本試験パターンが生成できなかったことを示す情報を通信部31を介して端末装置6に送信する。
図7は、図6の本試験パターンの生成処理の詳細を示すフローチャートである。まず、本試験パターン生成部332は、立ち上げ期間Tu1を経て、高温さらし期間TAを開始する(S701)。
次に、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TAにおいて、温度センサ34により測定された試料Xの検出温度である第1検出温度をデータロガー4を介して取得する(S702)。
次に、本試験パターン生成部332は、取得した第1検出温度を図略のメモリに記憶する(S703)。次に、高温さらし期間TAが終了していなければ(S704でNO)、処理はS702に戻る。S702〜S703の処理が繰り返されることで、高温さらし期間TAにおいて所定のサンプリング間隔でモニタされた第1検出温度が時系列にメモリに記憶される。
一方、高温さらし期間TAが終了すれば(S704でYES)、本試験パターン生成部332は、立ち下げ期間Td1,Td2を経て、低温さらし期間TBを開始する(S705)。
次に、本試験パターン生成部332は、低温さらし期間TBにおいて、温度センサ34により測定された試料Xの検出温度である第2検出温度をデータロガー4を介して取得する(S706)。
次に、本試験パターン生成部332は、取得した第2検出温度を図略のメモリに記憶する(S707)。次に、低温さらし期間TBが終了していなければ(S708でNO)、処理はS706に戻る。S706〜S707の処理が繰り返されることで、低温さらし期間TBにおいて所定のサンプリング間隔でモニタされた第2検出温度が時系列でメモリに記憶される。
一方、低温さらし期間TBが終了すれば(S708でYES)、本試験パターン生成部332は、直近の高温さらし期間TAでモニタした第1検出温度が第1目標温度T1に到達しているか否かを判定する(S709)。
ここで、本試験パターン生成部332は、直近の高温さらし期間TAでモニタした第1検出温度のうち、第1目標温度T1以上の第1検出温度の個数が所定個数(例えば、1又は複数個)以上あれば、第1検出温度が第1目標温度T1に到達したと判定すればよい。一方、本試験パターン生成部332は、直近の高温さらし期間TAでモニタした第1検出温度のうち、第1目標温度T1以上の第1検出温度の個数が所定個数未満であれば、第1検出温度は第1目標温度T1に到達していないと判定すればよい。
第1検出温度が第1目標温度T1に到達していなければ(S709でNO)、本試験パターン生成部332は、次の1サイクルの高温さらし期間TAの設定温度を所定の変化幅分増大させる、又は、次の1サイクルの高温さらし期間TAを直近の高温さらし期間TAに対して所定の変化幅分増大させる(S710)。
ここで、本試験パターン生成部332は、時間調整モードが設定されている場合は、高温さらし期間TAの調整のみ行い、温度調整モードが設定されている場合は、設定温度の調整のみを行えばよい。また、本試験パターン生成部332は、組み合わせモードが設定されている場合、高温さらし期間TAの調整と設定温度の調整との両方を行えばよい。
一方、第1検出温度が第1目標温度T1に到達していれば(S709でYES)、本試験パターン生成部332は、第1検出温度が第1目標温度T1に到達したことを示すフラグF1を1に設定し(S712)、処理をS713に進める。
次に、本試験パターン生成部332は、直近の低温さらし期間TBでモニタした第2検出温度が第2目標温度T2に到達しているか否かを判定する(S713)。
ここで、本試験パターン生成部332は、直近の低温さらし期間TBでモニタした第2検出温度のうち、第2目標温度T2以下の第2検出温度の個数が所定個数(例えば、1又は複数個)以上あれば、第2検出温度が第2目標温度T2に到達したと判定すればよい。一方、本試験パターン生成部332は、直近の低温さらし期間TBでモニタした第2検出温度のうち、第2目標温度T2以下の第2検出温度の個数が所定個数未満であれば、第2検出温度は第2目標温度T2に到達していないと判定すればよい。
第2検出温度が第2目標温度T2に到達していなければ(S713でNO)、本試験パターン生成部332は、次の1サイクルの低温さらし期間TBの設定温度を所定の変化幅分減少させる、又は、次の1サイクルの低温さらし期間TBを直近の低温さらし期間TBに対して所定の変化幅分増大させる(S714)。
ここで、本試験パターン生成部332は、時間調整モードが設定されている場合は、低温さらし期間TBの調整のみ行い、温度調整モードが設定されている場合は、設定温度の調整のみを行えばいよい。また、本試験パターン生成部332は、組み合わせモードが設定されている場合、低温さらし期間TBの調整と設定温度の調整との両方を行えばよい。
一方、第2検出温度が第2目標温度T2に到達していれば(S713でYES)、本試験パターン生成部332は、第2検出温度が第2目標温度T2に到達したことを示すフラグF2を1に設定し(S715)、処理をS716に進める。
次に、フラグF1=1、且つ、フラグF2=1、すなわち、第1検出温度が第1目標温度T1に到達し、且つ、第2検出温度が第2目標温度T2に到達していれば(S716でYES)、本試験パターンが生成できたとして、本試験パターンの生成処理は終了される。この場合、処理は、図6のS64に進む。
一方、フラグF1及びフラグF2のいずれか一方が1でなければ(S716でNO)、処理はS717に進む。
次に、本試験パターン生成部332は、本試験パターンの生成処理を開始してからのサイクル数が所定の上限サイクル数に到達していない、又は、本試験パターンの生成処理を開始してからの時間が所定の上限時間に到達していなければ(S717でNO)、立ち上げ期間Tu2,Tu1を経て次の1サイクルの高温さらし期間TAを開始する(S701)。
一方、本試験パターンの生成処理を開始してからのサイクル数が所定の上限サイクル数に到達した、又は、本試験パターンの生成処理を開始してからの時間が所定の上限時間に到達していれば(S717でYES)、本試験パターンが生成できなかったとして、本試験パターンの生成処理は終了される。この場合、処理は図6のS64に進む。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、ユーザが指定した第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、及び低温さらし期間TBを用いて温度サイクル試験の仮試験パターンが生成される。そして、仮試験パターンにしたがって温度調整器22が稼働され、高温さらし期間TAにおいて温度センサ34が検出した第1検出温度を第1目標温度T1に到達させるために高温さらし期間TA及び設定温度の少なくとも一方が調整される。また、低温さらし期間TBにおいて温度センサ34が検出した第2検出温度を第2目標温度T2に到達させるために低温さらし期間TB及び設定温度の少なくとも一方が調整される。以上により、本試験パターンが生成される。
そのため、ユーザは、第1目標温度T1、第2目標温度T2、高温さらし期間TA、及び低温さらし期間TBを入力するだけで、高温さらし期間TAにおいて試料Xの温度を第1目標温度T1に到達させ、且つ、低温さらし期間TBにおいて試料Xの温度を第2目標温度T2に到達させることができる本試験パターンを自動的に生成させることができる。その結果、実施の形態1は熟練を要する予備試験をユーザに課すことなく本試験パターンを生成することができる。
更に、本態様は、試料Xの温度が直接検出されているので、試料Xに対して確実なストレスを付与し得る本試験パターンを生成できる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、本試験パターンの生成処理における調整モードとして、時間調整モード及び温度調整モードに加えて、更に時間温度調整モード及び温度時間調整モードを加えたものである。また、実施の形態2では、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBのそれぞれにおいて、上記4つの調整モードのうちのいずれか1つの調整モードに対応する処理が選択可能に構成されている。なお、実施の形態2において実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る試験パターン生成装置が適用された環境試験システム1において、端末装置6に表示される操作画面G8の一例を示す図である。
操作画面G8は、高温さらしに関するユーザからの指示が入力される入力欄R1及び低温さらしに関するユーザからの指示が入力される入力欄R2とを含む。
入力欄R1は、「トリガー温度」と記載された入力欄L1、「トリガー時間」と記載された入力欄L2、「安定到達幅」と記載された入力欄L3、「さらし調整」と記載された入力欄L4、「調整上限時間」と記載された入力欄L5、及び「調整上限温度」と記載された入力欄L6を含む。
入力欄L1は、高温さらし期間TAでの目標温度である第1目標温度T1の入力欄である。ここでは、「150℃」が入力されている。入力欄L2は、高温さらし期間TAの入力欄である。ここでは、「0時間30分」が入力されている。入力欄L3は、第1目標温度T1に対する第1許容範囲の入力欄である。ここでは、「+3℃、−3℃」と入力されている。この場合、第1検出温度が第1目標温度T1である150℃に対してプラスマイナス3℃の温度範囲に入った場合、第1検出温度が第1目標温度T1に到達したと判定される。
入力欄L4は、入力欄L24と同様に、高温さらし期間TAでの調整モードを選択するための入力欄である。入力欄L4のプルダウンボタンを押すと、「さらし時間調整」、「さらし温度調整」、「さらし時間調整→さらし温度調整」、及び「さらし温度調整→さらし時間調整」の4つの調整モードが表示される。
ここで、「さらし時間調整」は時間調整モードを示し、「さらし温度調整」は温度調整モードを示し、「さらし時間調整→さらし温度調整」は時間温度調整モードを示し、「さらし温度調整→さらし時間調整」は温度時間調整モードを示す。
ユーザは、プルダウン表示されたこれら4つの調整モードの中から1つの調整モードを選択する。ここでは、「さらし時間調整」と表示されており、時間調整モードが選択されている。
入力欄L5は、高温さらし期間TAの累積時間の上限時間の入力欄である。上限時間が経過しても、第1検出温度が第1目標温度T1に到達せず、本試験パターンが生成できなかった場合、本試験パターンの生成処理は打ち切られる。
入力欄L6は、高温さらし期間TAでの設定温度の上限温度の入力欄である。設定温度が上限温度になっても、第1検出温度が第1目標温度T1に到達せず、本試験パターンが生成できなかった場合、本試験パターンの生成処理は打ち切られる。
入力欄R2は、入力欄L21〜L26を備える。入力欄L21〜L26は入力欄R1の入力欄L1〜L6のそれぞれと対をなす。入力欄L21は、低温さらし期間TBでの目標温度である第2目標温度T2の入力欄である。ここでは、「−65℃」が入力されている。
入力欄L22は、低温さらし期間TBの入力欄である。ここでは、「0時間30分」が入力されている。入力欄L23は、第2目標温度T2に対する第2許容範囲の入力欄である。ここでは、「+3℃、−3℃」と入力されている。この場合、第2検出温度が第2目標温度T2である−65℃に対してプラスマイナス3℃の温度範囲に入った場合、第2検出温度が第2目標温度T2に到達したと判定される。入力欄L24は、低温さらし期間TBでの調整モードを選択するための入力欄であり、詳細は入力欄L4と同じである。
入力欄L25(ここでは、入力欄L24のプルダウンメニューにより隠されている)は、低温さらし期間TBの累積時間の上限時間の入力欄である。上限時間が経過しても、第2検出温度が第2目標温度T2に到達せず、本試験パターンが生成できなかった場合、本試験パターンの生成処理は打ち切られる。
入力欄L26は、低温さらし期間TBでの設定温度の下限温度の入力欄である。設定温度が下限温度になっても、第2検出温度が第2目標温度T2に到達せず、本試験パターンが生成できなかった場合、本試験パターンの生成処理は打ち切られる。
入力欄R1,R2において各入力欄への入力が終了されると、端末装置6は、各入力欄に入力された指示をデータコントローラ3に送信する。データコントローラ3は、送信された指示にしたがって、仮試験パターン及び本試験パターンを生成する。なお、各入力欄への入力は、例えば、ユーザにより図略の確定ボタンが選択されることで終了される。また、各入力欄に入力された指示のデータコントローラ3への送信は、例えば、ユーザにより図略の送信ボタンが選択されることで終了される。
次に、高温さらし期間TAに対してユーザにより選択された調整モードに応じた処理の具体例について説明する。
(例A1)入力欄L4において時間調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS710において、高温さらし期間TAの調整のみを行う。
(例A2)入力欄L4において温度調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS710において、設定温度の調整のみを行う。
(例A3)入力欄L4において時間温度調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS710において、まず、所定の終了条件が満たされるまでの1又は複数サイクルの期間、高温さらし期間TAの調整を行い、所定の終了条件が満たされると、設定温度の調整を行う。ここで、所定の終了条件としては、例えば、高温さらし期間TAの累積時間が所定時間に到達するという条件や、高温さらし期間TAのサイクル数が所定のサイクル数に到達するという条件が採用できる。
(例A4)入力欄L4において温度時間調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS710において、まず、所定の終了条件が満たされるまでの1又は複数サイクルの期間、設定温度の調整を行い、所定の終了条件が満たされると、高温さらし期間TAに調整を行う。ここで、所定の終了条件としては、例えば、低温さらし期間TBの累積時間が所定時間に到達するという条件や、低温さらし期間TBのサイクル数が所定のサイクル数に到達するという条件が採用できる。
次に、低温さらし期間TBに対してユーザにより選択された調整モードに応じた処理の具体例について説明する。
(例B1)入力欄L24において時間調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS714において、低温さらし期間TBの調整のみを行う。
(例B2)入力欄L24において温度調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS714において、設定温度の調整のみを行う。
(例B3)入力欄L24において時間温度調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS714において、まず、所定の終了条件が満たされるまでの1又は複数サイクルの期間、低温さらし期間TBの調整を行い、所定の終了条件が満たされると、設定温度の調整を行う。ここで、所定の終了条件としては、例えば、低温さらし期間TBの累積時間が所定時間に到達するという条件や、低温さらし期間TBのサイクル数が所定のサイクル数に到達するという条件が採用できる。
(例B4)入力欄L24において温度時間調整モードがユーザにより選択され、その選択の指示をデータコントローラ3の通信部31が受信すると、本試験パターン生成部332は、図7のS714において、まず、所定の終了条件が満たされるまでの1又は複数サイクルの期間、設定温度の調整を行い、所定の終了条件が満たされると、低温さらし期間TBの調整を行う。ここで、所定の終了条件としては、例えば、低温さらし期間TBの累積時間が所定時間に到達するという条件や、低温さらし期間TBのサイクル数が所定のサイクル数に到達するという条件が採用できる。
このように、実施の形態2では、温度サイクル試験を比較的短期間に行いたいユーザは、例えば、温度調整モードや時間調整モードを選択し、多少時間はかかってもより正確な温度サイクル試験を行いたいユーザは、時間温度調整モードや温度時間調整モードを選択するというように、ユーザのニーズに応じた調整モードをユーザに選択させることができる。
また、実施の形態2では、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBのそれぞれについて時間調整モード、温度調整モード、時間温度調整モード、及び温度時間調整モードを個別に選択できる。そのため、高温さらし期間TAを重視するが低温さらし期間TBを重視しないユーザは高温さらし期間TAにおいて時間温度調整モードや温度時間調整モードを選択し、低温さらし期間TBにおいて時間調整モードや温度調整モードを選択するといった選択を行うことができる。そのため、実施の形態2では、バリエーションに富んだ調整モードの選択が可能となり、ユーザのニーズに対してより柔軟に対応することができる。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2では、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBのそれぞれについて調整モードが選択可能に構成されているが、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBについて共通の調整モードが適用されてもよい。
例えば、ユーザが、温度調整モードを選択した場合、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBの両期間に対して温度調整モードを適用すればよい。或いは、ユーザが、時間温度調整モードを選択した場合、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBの両期間に対して時間温度調整モードを適用すればよい。或いは、ユーザが、温度時間調整モードを選択した場合、本試験パターン生成部332は、高温さらし期間TA及び低温さらし期間TBの両期間に対して温度時間調整モードを適用すればよい。
(実施の形態3)
実施の形態3は、複数の温度センサ34のうち、ユーザが指定した特定の温度センサについて、第1目標温度T1が第1許容範囲に入り、且つ、第2目標温度T2が第2許容範囲に入ったことを条件に本試験パターンの生成処理を終了するものである。なお、実施の形態3において、実施の形態1,2と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。また、実施の形態3では、図8で示した操作画面G8がそのまま使用されており、この操作画面G8を通じて、各種の指示が入力されているものとする。
図2を参照する。実施の形態3では、端末装置6は、複数の温度センサ34のうち、特定の温度センサ34を指定するユーザからの操作を受け付ける。
図9は、本発明の実施の形態3において、特定の温度センサ34を指定するために端末装置6に表示される操作画面G9を示す図である。操作画面G9は、選択欄R91を備える。選択欄R91は、複数の温度センサ34の中から1又は複数の特定の温度センサ34を指定するユーザからの指示が入力される選択欄である。
図9の例では、「ch」欄に記載された1〜6のチャンネル番号で示される、6つの温度センサ34が一覧表示されている。各「ch」欄の隣には、「使用」欄が設けられている。ユーザは、指定する温度センサ34の「使用」欄にチェックマークを入力することで、特定の温度センサ34を選択する。図9の例では、1「ch」、2「ch」、3「ch」の温度センサ34に対応する「使用」欄にチェックマークが入力されており、これら3つの温度センサ34が特定の温度センサ34としてユーザに選択されている。
なお、図9では、6つの温度センサ34が一覧表示されているが、これは一例であり、試料Xに取り付けられる温度センサ34の個数に応じた数の温度センサ34が選択欄R91に一覧表示される。例えば、試料Xに30個の温度センサ34が取り付けられているとすると、1「ch」〜30「ch」の温度センサ34が選択欄R91に一覧表示される。
ユーザは、選択欄R91を用いて特定の温度センサ34を選択する指示を入力し、例えば、図略の送信ボタンを選択すると、特定の温度センサ34のチャンネル番号がデータコントローラ3に送信される。
データコントローラ3の通信部31がこのチャンネル番号を受信すると、本試験パターン生成部332は、受信したチャンネル番号で示される温度センサを特定の温度センサ34として設定し、この温度センサ34をモニタすることで、本試験パターンを生成する。
例えば、特定の温度センサ34が複数あるとすると、本試験パターン生成部332は、
特定の温度センサ34のそれぞれを個別にモニタする。
そして、本試験パターン生成部332は、特定の温度センサ34のそれぞれについて、第1検出温度が第1目標温度T1に対する第1許容範囲に入り、且つ、第2検出温度が第2目標温度T2に対する第2許容範囲に入ったか否かを個別に判定する。そして、本試験パターン生成部332は、特定の温度センサ34のそれぞれについて第1検出温度が第1許容範囲に入り、且つ、第2検出温度が第2許容範囲に入ると、そのときの高温さらし期間TA、低温さらし期間TB、高温さらし期間TAにおける設定温度、及び低温さらし期間における設定温度を用いて本試験パターンを生成する。
そして、本試験実行部333は、生成された本試験パターンにしたがって、本試験を実行する。
温度センサ34が多数ある場合、全ての温度センサ34の全ての測定ポイントについて第1検出温度及び第2検出温度が第1目標温度及び第2目標温度に到達することを本試験パターンの完成条件にしてしまうと、本試験パターンが完成するまでに多大な時間がかかるおそれがある。また、ある測定ポイントでは、第1,第2検出温度は第1目標温度T1及び第2目標温度T2に到達させることができたが、ユーザが重要視する他の測定ポイントでは、第1,第2検出温度にオーバーシュートやアンダーシュートが発生し、他の測定ポイントに正確なストレスを与えることができないおそれがある。
実施の形態3では、ユーザが指定した特定の温度センサの第1,第2検出温度がユーザが指定した第1,第2許容範囲に入ったことが本試験パターンの完成条件とされている。そのため、複数の測定ポイントがある場合であっても、ユーザが重視する特定の測定ポイントに対して確実にストレスを与えることがでるような本試験パターンを短期間に生成できる。
更に、実施の形態3では、特定の温度センサ34における第1,第2検出温度が第1,第2許容範囲に入ったことが本試験パターンの完成条件にされており、完成条件が緩和されているので、特定の温度センサ34以外の1又は複数の温度センサ34の1又は複数の測定ポイントにおいて、オーバーシュートやアンダーシュートが発生して、これら1又は複数の測定ポイントに対して正確なストレスを与えることができない事態を回避できる。
(変形例1)
図1では、試験パターン生成装置はデータコントローラ3により構成されたが、本発明はこれに限定されない。試験パターン生成装置は、例えば、クラウドサーバで構成されてもよい。この場合、環境試験装置2に通信回路を設ける等して、環境試験装置2をクラウドサーバに接続させてもよい。
(変形例2)
図3では、まず、高温さらし期間TAが設定され、次に、低温さらし期間TBが設定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、まず、低温さらし期間TBが設定され、次に高温さらし期間TAが設定されてもよい。
(変形例3)
図1では、コントローラ21とデータコントローラ3とは別体で構成されているが、1つのコントローラとして構成されてもよい。この場合、試験パターン生成装置は環境試験装置2のコントローラにおいて実装されることになる。
(変形例4)
本発明は、ユーザからの指示が端末装置6からではなく、環境試験装置2のコントローラ21から出されるものであってもよい。
1 環境試験システム
2 環境試験装置
3 データコントローラ(試験パターン生成装置)
6 端末装置
21 コントローラ
22 温度調整器
31 通信部
32 インターフェース部
33 処理部
34 温度センサ
35 温度センサ
331 仮試験パターン生成部
332 本試験パターン生成部
333 本試験実行部
T1 第1目標温度
T2 第2目標温度
TA 高温さらし期間
TB 低温さらし期間
X 試料

Claims (9)

  1. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させ、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、
    前記本試験パターン生成部は、
    前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、
    前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成することが可能であり、
    更に、前記高温さらし期間において前記第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために、前記温度調整器の設定温度を調整し、前記第1検出温度が前記第1目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンの前記高温さらし期間での第1設定温度として決定することが可能であり、
    前記低温さらし期間において前記第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために、前記設定温度を調整し、前記第2検出温度が前記第2目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンでの前記低温さらし期間の第2設定温度として決定することで前記本試験パターンを生成することが可能である、試験パターン生成装置。
  2. 前記取得部は、更に、時間調整モード、温度調整モード、時間温度調整モード、及び温度時間調整モードのいずれかの調整モードを選択するかのユーザからの指示を取得し、
    前記時間調整モードは、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のみを調整する調整モードであり、
    前記温度調整モードは、前記設定温度のみを調整する調整モードであり、
    前記時間温度調整モードは、まず、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間を調整し、所定の終了条件が満たされると、前記設定温度を調整する調整モードであり、
    前記温度時間調整モードは、まず、前記設定温度を調整し、所定の終了条件が満たされると、前記高温さらし期間及び低温さらし期間を調整する調整モードであり、
    前記本試験パターン生成部は、前記ユーザから指示された調整モードで、前記本試験パターンの生成処理を実行する、請求項記載の試験パターン生成装置。
  3. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、
    前記本試験パターン生成部は、
    前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、
    前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成し、
    前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、
    前記取得部は、更に、ユーザによって指定された、前記複数の温度センサのうち特定の温度センサを指定する指示と、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、
    前記本試験パターン生成部は、前記特定の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記特定の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する、試験パターン生成装置。
  4. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成装置であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温よりも低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に温度を付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    前記試料の温度を検出する1以上の温度センサと、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び前記第1目標温度よりも低温の第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成する仮試験パターン生成部と、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成する本試験パターン生成部とを備え、
    前記本試験パターン生成部は、
    前記高温さらし期間において前記温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、
    前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することで前記本試験パターンを生成し、
    前記1以上のセンサは、複数のセンサで構成され、
    前記取得部は、更に、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、
    前記本試験パターン生成部は、前記複数の温度センサが検出した前記第1検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記複数の温度センサが検出した前記第2検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する、試験パターン生成装置。
  5. 前記本試験パターン生成部により前記本試験パターンが生成された場合、前記本試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させ、前記温度サイクル試験を行う本試験実行部を更に備える、請求項1〜4のいずれかに記載の試験パターン生成装置。
  6. 前記本試験パターン生成部は、1サイクル単位で、前記高温さらし期間、前記低温さらし期間、前記高温さらし期間の設定温度、及び前記低温さらし期間の設定温度を調整する、
    請求項1又は2に記載の試験パターン生成装置。
  7. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、
    前記ユーザ指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、
    前記本試験パターンの生成においては、
    前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、
    前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整することが可能であり、
    更に、前記高温さらし期間において前記第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために、前記温度調整器の設定温度を調整し、前記第1検出温度が前記第1目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンの前記高温さらし期間での第1設定温度として決定することが可能であり、
    前記低温さらし期間において前記第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために、前記設定温度を調整し、前記第2検出温度が前記第2目標温度に到達したときの設定温度を、前記本試験パターンでの前記低温さらし期間の第2設定温度として決定することで前記本試験パターンを生成することが可能である、試験パターン生成方法。
  8. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、
    前記ユーザに指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、
    前記本試験パターンの生成においては、前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する1以上の温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整し、
    前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、
    更に、ユーザによって指定された、前記複数の温度センサのうち特定の温度センサを指定する指示と、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、
    前記本試験パターンの生成においては、前記特定の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記特定の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する、試験パターン生成方法。
  9. 試験槽に収納された試料に対して温度サイクル試験を行う環境試験装置の試験パターンを生成する試験パターン生成方法であって、
    前記温度サイクル試験は、前記試料を高温にさらす高温さらし期間と、前記試料を前記高温より低い温度にさらす低温さらし期間とをサイクリックに切り替えて前記試料に付与する試験であり、
    前記環境試験装置は、前記試験槽内の温度を調整する温度調整器を備え、
    ユーザによって指定された、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間のそれぞれの目標温度である第1目標温度及び第2目標温度と、前記高温さらし期間及び前記低温さらし期間とを取得し、
    前記ユーザに指定された前記第1目標温度、前記第2目標温度、前記高温さらし期間、及び前記低温さらし期間を用いて前記温度サイクル試験の仮試験パターンを生成し、
    前記仮試験パターンにしたがって前記温度調整器を稼働させて、前記温度サイクル試験の本試験パターンを生成し、
    前記本試験パターンの生成においては、前記高温さらし期間において前記試料の温度を検出する1以上の温度センサが検出した第1検出温度を前記第1目標温度に到達させるために前記高温さらし期間を調整し、前記低温さらし期間において前記温度センサが検出した第2検出温度を前記第2目標温度に到達させるために前記低温さらし期間を調整し、
    前記1以上の温度センサは、複数の温度センサで構成され、
    更に、ユーザによって指定された、前記第1目標温度の第1許容範囲を指定する指示と、前記第2目標温度の第2許容範囲を指定する指示とを取得し、
    前記本試験パターンの生成においては、前記複数の温度センサが検出した前記第1検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第1検出温度が前記第1許容範囲内に入り、且つ、前記複数の温度センサが検出した前記第2検出温度のうち所定個数の温度センサが検出した前記第2検出温度が前記第2許容範囲内に入った場合、前記本試験パターンを生成する処理を終了する、試験パターン生成方法。
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