JP6765179B2 - 入浴支援装置 - Google Patents
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Description
本実施形態では、方向の基準を、浴槽100の浴槽内部104において腰掛部材2に着座する被介助者としており、被介助者の前後方向を入浴支援装置1の前後方向とし、被介助者の左右方向を入浴支援装置1の左右方向としている。被介助者は、浴槽100の縁壁102に平行な方向に前と後を向けて入浴するものとし、ここでは、特に図5に表されるように、浴槽100の縁壁102の外側から見て右側を前方向、浴槽100の縁壁102の外側から見て左側を後方向とする。つまり、被介助者が腰掛部材2に入浴姿勢で着座した状態で、被介助者の右手側に浴槽100の縁壁102がある。
従って、浴槽100の縁壁102の上端102aに取付可能な固定フレーム4は、腰掛部材2に入浴姿勢で着座した状態の被介助者の右手側に位置し、昇降フレーム3の垂直フレーム部34(後述)は、被介助者の左手側に位置する。
固定フレーム4は、浴槽100の縁壁102の上端102aに沿って前後方向に延在する取付ベース部材41を有する。ここでは、取付ベース部材41は、図5に示すように、浴槽100の右側の縁壁102の上端102aの上面と内側面に被さるように載置される断面L字形状の部材である。
昇降フレーム3は、例えば内底部101に対して水平な平板状の昇降ベース板31と、昇降ベース板31の前後方向の側縁に固定された一対の左右方向に延びる水平フレーム部32と、各水平フレーム部32の右方向の端部から上方向に屈曲する一対の屈曲フレーム部33と、屈曲フレーム部33の上端から上方に延びる一対の垂直フレーム部34と、を備えている。詳細は後述するが、昇降フレーム3は、伸縮部材62の伸縮による腰掛部材2の昇降に追随して昇降する。一対の水平フレーム部32、屈曲フレーム部33、及び垂直フレーム部34は、例えば、それぞれ1本の連続したパイプを曲げ加工することで構成される。
支持部材は、位置設定部材に対して補助者が操作する側とは反対側の位置に固定され、補助体を支持する部材である。なお、「固定される」とは、位置設定部材との相対的な位置関係が変化しないことをいう。そのため、相対的な位置関係が変化しなければ、位置設定部材の移動に伴って支持部材が移動した場合も含む。本実施形態における支持部材36は、手摺部材8aが取り付けられる垂直フレーム部34の上端部を含む部分である。さらに、支持部材は、補助者に対して水平横方向に伸びる水平部を有してもよい。本実施形態では、水平部37は、垂直フレーム部34とカバーCVとから構成される。カバーCVは、前後一対の垂直フレーム部34間に設けられた帯状の部材である。カバーCVは、昇降フレーム3の剛性を向上させると共に、補助体の右方向への移動を規制する。これにより、本実施形態では、非介助者が右方向へ倒れ込んでも、座面2aから落下してしまうことが防止される。
昇降フレーム3の前後一対の水平フレーム部32の右方向の端部(浴槽100の縁壁102側の端部)には、短尺のガイドパイプ35が接合されている。このガイドパイプ35は、固定フレーム4の昇降ガイド44の外周にスライド自在に嵌まっており、昇降フレーム3は、昇降ガイド44にガイドパイプ35がスライドすることによって、昇降動作が案内される。
腰掛部材2は、補助対象の一例である被介助者が位置する位置設定部材に相当するものであり、昇降フレーム3の昇降ベース板31の上に固定されている。つまり、腰掛部材2は、間接的に支持部材36に取付けられているともいえる。従って、腰掛部材2は、浴槽100の縁壁102側の固定フレーム4と、昇降フレーム3の支持部材36との間に位置している。よって、腰掛部材2の位置を基準にすると、支持部材36は、腰掛部材2に対して、介助者(補助者)が操作する側とは反対側の位置に位置している。昇降ベース板31上に固定された腰掛部材2は、被介助者が着座する座面2aを有し、ここでは、腰掛部材2の上面が座面2aとなっている。また、昇降ベース板31の下面には、昇降部材6の上端が連結されている。
昇降部材6は、腰掛部材2を昇降させる部材であって、下端が、ベース部材61に連結され、上端が、昇降ベース板31の下面に連結された伸縮部材62を有している。すなわち、伸縮部材62の一端(上端)は、昇降ベース板31を介して座面2aに固定されている。ベース部材61は、固定フレーム4の下端ベース板45に固定されており、昇降動作の際に位置が固定となる部材である。伸縮部材62は、内部に流体が充填される充填部(図示略)を有している。本実施形態では、伸縮部材62は、頂面及び底面(いずれも図示略)が塞がれて胴体部が蛇腹形状となっている筒状体であり、その内部空間全体が充填部となっている。充填部への流体の充填により、伸縮部材62が伸長して昇降ベース板31を上方向に移動させることで、昇降ベース板31に固定された腰掛部材2の座面2aを上昇させる。また、充填部に充填された流体が外部に排出されることにより、伸縮部材62が収縮してベース板31に固定された腰掛部材2の座面2aを下降させる。このような操作により、図5に示すように、腰掛部材2は、下方位置Y1と、上方位置Y2との間で昇降できるようになっている。すなわち、充填部への流体の充填により伸縮部材62が伸長することで座面2aが上昇し、伸縮部材62の内部に充填された流体が排出されて伸縮部材62が収縮することで座面2aが下降する。なお、伸縮部材62の上端の少なくとも一部が腰掛部材2に直接固定されてもよい。このような構成は、例えば、昇降ベース板31の中央に開口部を設け、この開口部から腰掛部材の一部を露出させて伸縮部材62の上端と固定することなどで実現できる。なお、前述したように昇降ガイド44が傾斜しているため、腰掛部材2が上方位置Y2に停止した際、その座面2aは浴槽100の縁壁102(特にその上端102a)の近傍に位置するため、浴槽100に対する被介助者の出入りが容易となる。一方、腰掛部材2が下方位置Y1に停止した際、その座面2aは浴槽100の縁壁102から離間しているため、入浴中の被介助者にとって縁壁102が邪魔にならない。もちろん、充填部への流体の充填量や排出量を調整することで、下方位置Y1と上方位置Y2との間の任意の箇所に座面2aを位置させてもよい。また、流体は、流動性を有する物質であれば特に限定されるものではないが、ここでは水である。
次に手摺部材8a及びその支持部材36との取付構造について詳細に述べる。
手摺部材8aは、補助対象を補助する補助体の一例である。ここでは、手摺部材8aは、支持部材36と繋がって支持部材36に対して回動する基端部81と、手摺部82とを有する。また、補助体は、棒状部材とし、回動軸部に取り付けられる直線状部と、補助者側に屈曲し、一端側が直線状部と繋がり、他端側が第2位置にあるときに水平部の延びる方向と他端側の延びる方向とが鈍角をなす屈曲部を有することができる。そのため、本実施形態においては、基端部81が、手摺部82と繋がる屈曲部81aと、屈曲部81aの一端側と繋がる直線状部81bとを有するように構成されている。なお、棒状部材とは、長さを有する部材をいう。支持部材36を構成する垂直フレーム部34の上端34aには、例えばパイプ状の回動軸部38が固定されている。直線状部81bは回動軸部38に嵌合され、屈曲部81aの他端に接続された手摺部82が上述した第1位置と第2位置との間で回動するように嵌合される。なお、手摺部82の延びる方向は屈曲部81aの他端側の延びる方向と等しい。ここでは、直線状部81bが回動軸部38に挿入されることにより、手摺部82が回動できるように構成されている。そのため、手摺部材8aの回動軸は、直線状部81bの延びる方向となる。回動軸部38の中心軸の延びる方向と手摺部材8aの回動軸とは、同一方向に延び、径方向から見たときに重なる。なお、詳細は後述するが、補助体は、第1位置に位置した際に、位置設定部材に位置する補助対象が、支持部材から補助者側に亘って、補助体が位置する方向の移動方向への移動を抑制可能な長さを有することが好ましく、ここでも、そのように形成している。また、屈曲部が補助者側に屈曲するとは、例えば、補助体が第1位置にあるときに、屈曲部が補助者側に屈曲することをいう。さらに、屈曲部の他端側が第2位置にあるときに水平部の延びる方向と他端側の延びる方向とが鈍角をなすとは、例えば、水平部の延びる方向と直交する方向から水平部と屈曲部とのなす角が鈍角となることをいう。本実施形態においては、図4に示すように、水平部37の延びる前後方向と直交する左右方向から見たときに、水平部37と、屈曲部81aの他端側の延びる方向(上述した手摺部82の延びる方向)とのなす角が鈍角となることをいう。
係止部材は、補助体が係止して寄り掛かることで姿勢の維持が可能な部材である。本実施形態においては、係止部材は、回動軸部38の周壁に、周方向の所定範囲に亘って設けられた長孔91と、止めネジ92とを備える係止機構9である。さらに、本実施形態における係止機構9は、第1位置および第2位置を超えて手摺部材8aが回動することを規制する。なお、図1では係止機構9としての長穴が2つ設けられているが、図6では簡略化のため長孔91は1つだけ示されている。一方、回動軸部38の周壁の内側に挿入される直線状部81bには、回動軸部38に所定の深さまで挿入された際に、止めネジ92の先端を螺合できるネジ孔93が設けられている。
第1位置X1は、手摺部材8aが、補助者の一例である介助者が接触して操作可能であって、位置設定部材の一例である腰掛部材2に近接する位置に設定される。特に、本実施形態においては、補助体が回動軸部から水平部に対して垂直方向に延び、補助体の先端部が補助者の操作可能な位置にある位置である。つまり、第1位置X1は、手摺部材8aが、回動軸部38から水平部37に対して垂直方向に延び、手摺部材8aの先端部84が介助者の操作可能な位置にある位置である。入浴支援装置1においては、第1位置X1は、手摺部82を、座面2aに着座した被介助者が入浴した状態で把持すること、及び、座面2aに着座した人が入浴した状態で前方への移動を規制すること、の少なくとも一方が可能な位置であることが好ましい。特に、補助体は、第1位置に位置した際に、位置設定部材に位置する補助対象が、支持部材から補助者側に亘って、補助体が位置する方向の移動方向への移動を抑制可能な長さを有することが好ましい。本実施形態では、第1位置X1に位置した際に、腰掛部材2に位置する被介助者が、支持部材36から補助者側に亘って、手摺部材8aが位置する方向の移動方向への移動を抑制可能な長さを有する。このため、被介助者が前方向に移動した際に、被介助者が腰掛部材2から落下することを抑制できる。
第2位置X2は、係止部材によって係止され、位置設定部材および補助者から離間した位置である。本実施形態においては、第2位置は、手摺部材8aが、上方の開放位置に係止され、腰掛部材2及び介助者から離間した位置である。つまり、第2位置X2は、第1位置X1における手摺部82と第2位置X2における手摺部82とが鈍角をなし、回動軸部38と接続する手摺部材8aの基端部81が、手摺部材8aの先端部84(手摺部82の先端部)よりも介助者側に位置する位置である。入浴支援装置1においては、第2位置X2は、手摺部82が、基端部81を挟んで第1位置X1とは反対の側に倒れ込むように力がかかり、かつ、手摺部82の先端側が、第1位置X1よりも着座した被介助者から離間した位置に、手摺部材8aが位置する位置であることが好ましい。ここで、回動軸部と接続する補助体の基端部が先端部よりも介助者側に位置するとは、基端部の少なくとも一部が先端部よりも介助者側に位置すればよい。したがって、本実施形態のように、基端部81の全体が先端部84よりも補助者側に位置する場合に限定されない。なお、本実施形態では、係止部材は、補助体が第2位置に位置した際に、補助体が補助対象が移動方向へ移動することを許容する位置で、前記補助体を係止する。すなわち、手摺部材8aが第2位置にあるときには、非介助者の前方への移動が規制されない。
背凭れ部材8bは、補助対象を補助する補助体の一例である。ここでは、背凭れ部材8bは、後側の垂直フレーム部34の上端に取り付けられる。背凭れ部材8bは、代表的には、被介助者の後ろ方向への移動を規制すると共に、座面2aに着座した被介助者が背中を凭れさせることができるように構成される。これにより、被介助者が後ろ方向へ落下したり、被介助者の入浴中の姿勢の維持を補助したりすることができる。
なお、本実施形態においては、背凭れ部材8bは、手摺部材8aと基本的には同様の構成であり、左右方向を軸として線対称に配置されるため、詳細な説明は省略する。ただし、本実施形態においては、背凭れ部材8bは回動不能に固定されている。もちろん、背凭れ部材8bは、手摺部材8aと同様に回動可能に形成されていてもよい。この際、回動範囲を手摺部材8aと同様とすれば、被介助者が腰掛部材2に前後逆向きに着座することも可能となる。言い換えれば、入浴支援装置1は、被介助者がどちらの向きに着座しても同様の使用が可能となるように、機能的にも構造的にも前後対称に構成することもできる。
入浴支援装置1が、補助者が補助体を回動させる操作を行いやすい理由について説明する。はじめに、介助者が手摺部材8aを第1位置X1から第2位置X2へ操作する場合について説明する。
図3に示すように、手摺部材8aの先端部84は、第1位置X1から第2位置X2方向へ移動させるに従って、介助者から遠ざかることとなる。ここで、先端部84が介助者から遠ざかるとは、先端部84が支持部材36側へ移動することをいい、本実施形態では左側へ移動することをいう。したがって、前後方向の移動は含まれない。そのため、介助者の体格や浴槽100の左右方向の長さによっては、介助者が第1位置X1から第2位置X2へと手摺部材8aを移動させにくい。ここで、上述したように、第2位置X2は、例えば、補助対象が移動方向へ移動することを許容する位置とすることが好ましい。つまり、手摺部材8aが被介助者が前方向へ移動することを許容する位置とすることで、被介助者の座面2aへの乗降などが行いやすいためである。また、第2位置X2は、例えば、基端部を挟んで第1位置とは反対の側に倒れ込むように力がかかる位置(以下、単に「倒れ込む位置」という)とすることが好ましい。つまり、第2位置X2を、基端部81を挟んで第1位置X1とは反対の側(左側)に倒れ込むように力がかかる位置とすることで、入浴支援装置1の昇降の際の振動や被介助者の座面2aへの乗降の際に生じる振動等で、手摺部材8aが第1位置X1方向へ移動することを防ぐことができるからである。倒れ込む位置は、手摺部82の長さや質量にもよるが、代表的には、第1位置から鉛直方向を超えて回動させた位置となる。
以下、上述した入浴支援装置1の使用方法の一例について説明する。
この入浴支援装置1を使用する場合は、図5に示すように、浴槽100の浴槽内部104に入浴支援装置1を入れ、固定フレーム4の下端ベース板45(図1、2参照)を浴槽100の内底部101上に載せる。そして、上述したように、取付ベース部材61を浴槽100の縁壁102の上端102aに締め付け部材43を用いて取り付ける。この状態で、昇降部材6の伸縮部材62に駆動装置7を用いて水道水(圧力水)を導入(図1中矢印Z1)し、伸縮部材62を伸長させて図1に示すように下方位置Y1にある腰掛部材2を図2に示すように上昇させる。腰掛部材2が上方位置Y2に到達したら、その位置で伸縮部材62の伸長を停止する。
2 腰掛部材(位置設定部材)
2a 座面
3 昇降フレーム
31 昇降ベース板
32 水平フレーム部
33 屈曲フレーム部
34 垂直フレーム部
34a 上端
35 ガイドパイプ
36 支持部材
37 水平部
38 回動軸部
4 固定フレーム
41 取付ベース部材
42 L字状金具
43 締め付け部材
44 昇降ガイド
45 下端ベース板
6 昇降部材
61 ベース部材
62 伸縮部材
7 駆動装置
8a 手摺部材(補助体)
8b 背凭れ部材
81 基端部
81a 屈曲部
81b 直線状部
82 手摺部
84 先端部
9 係止機構(係止部材)
91 長孔
92 止めネジ
93 ネジ孔
100 浴槽
101 内底部
102 縁壁
102a 上端
104 浴槽内部
105 浴槽外床面
CV カバー
L 交差線
R 回動軸
X1 第1位置
X2 第2位置
Y1 下方位置
Y2 上方位置
Claims (5)
- 補助対象が位置する位置設定部材と、
補助対象を補助する補助体と、
浴槽の縁壁の上端部に固定された状態で、前記位置設定部材を前記浴槽内に位置させる固定フレーム部と、
前記位置設定部材に対して前記固定フレーム部側とは反対側の位置に固定され、前記補助体を支持する支持部材と、
前記補助体が係止して寄り掛かることで姿勢の維持が可能な係止部材とを備えた、補助者による操作が可能な入浴支援装置であって、
前記支持部材は、前記補助体の先端部が揺動するように、前記補助体が回動する回動軸部を有し、
前記回動軸部は、
前記補助体が、補助者が接触して操作可能であって、前記位置設定部材に近接する第1位置と、前記係止部材によって係止され、前記位置設定部材および前記固定フレーム部から離間した第2位置との間を回動するように、前記補助体と接続し、
前記補助体の回動軸が、平面視して、前記支持部材における取付位置から前記固定フレーム部側への最短距離となる位置を結ぶ線に対して交差する線と、前記補助体の回動軸とのなす角が鋭角となるように、前記交差する線に対して前記位置設定部材に近づく方向に水平に傾斜して設けられ、
前記補助体は、前記第1位置に位置するとき、前記回動軸部から前記補助体の前記先端部まで、前記固定フレーム部に向かって前記位置設定部材の側方で延びるように、配置される、
入浴支援装置。 - 前記補助体は、前記第1位置に位置した際に、前記位置設定部材に位置する補助対象が、前記支持部材から前記固定フレーム部側に亘って、前記補助体が位置する方向の移動方向への移動を抑制可能な長さを有し、
前記係止部材は、前記補助体が前記第2位置に位置した際に、前記補助体が、補助対象が前記移動方向へ移動することを許容する位置で、前記補助体を係止する、
請求項1に記載の入浴支援装置。 - 前記支持部材は、補助者が位置する側の前記固定フレーム部に対して水平横方向に伸びる水平部を有し、
前記補助体は、
棒状部材であり、
前記先端部を有する手摺部と、
基端部側で前記回動軸部に取り付けられる直線状部と、
固定フレーム部側に屈曲し、一端側が前記直線状部と繋がり、他端側が前記手摺部と繋がり前記第2位置にあるときに前記水平部の延びる方向と前記他端側の延びる方向であり且つ前記手摺部の延びる方向である方向とが鈍角をなす屈曲部を有し、
前記回動軸部は、前記水平部に接続して設けられ、
前記第1位置は、平面視して、前記補助体が前記回動軸部から前記水平部に対して垂直方向に延び、前記補助体の先端部が補助者の操作可能な位置にある位置であり、
前記第2位置は、前記固定フレーム部側から見て、前記第1位置における前記補助体と前記第2位置における前記補助体とが鈍角をなし、前記回動軸部と接続する前記補助体の基端部が前記先端部よりも固定フレーム部側に位置する位置である、
請求項1または2に記載の入浴支援装置。 - 前記位置設定部材は、人が着座する座面を有する腰掛部材であり、
前記腰掛部材は、前記支持部材に取付けられ、
前記補助体は、前記先端部と、前記支持部材と繋がって前記支持部材に対して回動する基端部と、手摺部とを有する手摺部材であり、
前記第1位置は、
前記手摺部を、前記座面に着座した人が入浴した状態で把持すること、および、前記座面に着座した人が入浴した状態で前方への移動を規制すること、の少なくとも一方が可能な位置であり、
前記第2位置は、前記手摺部が、前記基端部を挟んで前記第1位置とは反対の側に倒れ込むように力がかかり、かつ、前記手摺部の先端側が、前記第1位置よりも前記着座した人から離間した位置に、前記手摺部材が位置する位置であり、
さらに、前記腰掛部材を昇降させる昇降部材と、前記昇降部材を駆動する駆動装置とを備えた、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の入浴支援装置。 - 前記駆動装置が、一端が前記座面に固定された伸縮部材を有し、
前記伸縮部材は、内部に流体が充填される充填部を有し、
前記充填部への流体の充填により前記伸縮部材が伸長することで前記座面が上昇し、前記伸縮部材の内部に充填された流体が排出されて前記伸縮部材が収縮することで前記座面が下降する、請求項4に記載の入浴支援装置。
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