JP6765017B2 - プリテンショナロッドを含むシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ - Google Patents

プリテンショナロッドを含むシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ Download PDF

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Description

(関連出願)
本出願は、2017年3月17日に出願された米国特許出願第15/461,534号、名称「SEATBELT PRETENSIONING RETRACTOR ASSEMBLY INCLUDING A PRETENSIONER ROD」の利益を主張し、同出願の内容全体が、ここに参照により組み込まれる。
(発明の分野)
本技術分野は、概して、車両の乗員を拘束するためのシートベルト拘束装置に関し、より具体的には、シートベルトをプリテンションするための装置に関する。
車両座席内の乗員を拘束するためのシートベルト拘束システムは、車両衝突状況において乗員の傷害を低減するために重要な役割を果たす。従来のいわゆる「3点」型のシートベルト拘束システムは、乗員の骨盤にわたって延在するラップベルト区分、及び上部胴体と交差するショルダベルト区分を共通して有し、これらは共に締結されるか、又はシートベルトウェビングの連続的な長さによって形成される。ラップ及びショルダベルト区分は、アンカレッジによって車両構造に接続される。ベルトリトラクタは、ベルトウェビングを格納するために典型的に提供され、衝突状況においてベルト張力の負荷を管理するために更に作用し得る。乗員によって手動で展開されるシートベルト拘束システム(いわゆる「アクティブ」タイプ)はまた、アンカレッジによって車体構造に取り付けられたバックルを典型的に含む。ベルトウェビングに取り付けられたラッチ板は、バックルによって受容されて、ベルトシステムが拘束を可能にするために締結されること、及び車両から出入りすることを可能にするために外されることを可能にする。シートベルトシステムは、展開されているとき、激突の間、乗員を効果的に拘束する。
OEM車両メーカーは、乗員拘束性能を向上させるために、車両の衝撃中、又は衝撃の前でさえもシートベルトを引っ張る(また「前プリテンショナ」としても既知である)プリテンション装置を伴うシートベルト拘束システムを提供することが多い。プリテンショナは、ウェビング内の緩みを取り除き、衝突シーケンスの早期においてベルト拘束システムが乗員と結合することを可能にする。プリテンショナのうちの1つのタイプは、ベルトを引っ張るためにウェビングリトラクタ上で作用する。リトラクタプリテンショナの種々の設計が、現在存在し、火工電荷を生成するためのガス発生器を組み込むロトプリテンショナとして知られるタイプを含む。このようなロトプリテンショナの例は、1995年4月11日に出願された米国特許第5,881,962号、2005年4月27日に出願された米国特許出願公開第2006/0243843号、2010年7月6日に出願された米国特許出願公開第2012/0006925号、及び2011年8月2日に出願された米国特許第7,988,084号において記載され、本出願の譲受人によって共有され、全ての目的上、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。一般に、火工電荷又は他の可燃性材料の点火は、ピストンを有するチャンバ内にガス圧力を作り出して、プリテンショナチューブ内に配置されたピストン、ラックピニオン、又は一連の球体等の駆動要素に運動を付与し、これがリトラクタスプールスプロケットと係合し、それを巻いて、ウェビングを格納する。
一連の金属球体を使用するプリテンショナの1つの問題は、フルプリテンションストロークに必要とされる一連の球体の重量、並びに厳密な公差を伴う複数の金属球体を供給することに対応するコストである。更に、一連の金属球体、又はラックピニオンに基づくシステムを使用するプリテンショナの場合、一連の球体又はピニオンがリトラクタスプールスプロケットと十分に係合することを確実とする同期又はクラッチ特徴が必要である。
プリテンショナに伴う別の問題は、低抵抗状態として知られており、つまり駆動要素が、実質的な抵抗を経験することなく、ストロークの端部に達することになる。これは、シートベルトウェビング内に過剰な緩みがある場合に発生し得る。これらの場合において、低抵抗は、駆動要素からのより低い背圧量をもたらす。背圧は、駆動要素とスプロケットとの間の係合によって生成されるので、より低い背圧は、駆動要素につながる封止要素上の圧力を低減させる。封止要素上の低減した圧力は、封止要素が周方向に圧縮される量を低減させる。低減した封止性は、一連の球体の周囲のチューブからガスが漏れ出ることをもたらし得る。
プリテンショナに伴う更なる問題は、プリテンションストロークの端部で、リトラクタ及びシートベルトウェビングを係止された状態に維持する必要性である。リトラクタスプールが係止されたままでないとき、ペイバックが発生し得、それによりシートベルトが巻き取られず、シートベルト内に緩みを再導入させる。係止位置を維持するための1つの方法は、プリテンションストロークに必要とされる量を超えてガス発生器からの圧力を維持することを含む。しかしながら、これは、重量及びコストを付加する。
乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリが、本明細書に提供される。例示的な実施形態において、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリは、車両構造に据え付けられるように適合されたハウジングを含む。ハウジングは、内部キャビティを有する。チューブは、ガス発生器と流体連通するための第1の端部及びハウジングの内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有する。スプロケットは、ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合される。駆動要素は、ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、近位端部分とは反対側の遠位端部分とを有する重合体ロッドを含む。重合体ロッドは、近位端部分から遠位端部分まで縦方向に延在するように構成されている。重合体ロッドは、概ね縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有する。重合体ロッドは、チューブ内に配置され、ガス発生器による作動に応じて、スプロケットに向かって第1の方向にチューブを通じて並進可能である。ストッパは、重合体ロッドの近位端部分に結合される。封止部材は、ガス発生器とストッパとの間に配置される。チューブは、チューブの隣接部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する狭窄部分を画定するために、第2の端部で出口に隣接するチューブ内に延在する突起部を含む。凹部は、第1の方向で突起部と整列する。狭窄部分は、ストッパがその中を通過することを防止しながら、重合体ロッドの凹設部分がその中を通過することができるようにサイズ決定される。重合体ロッドは、遠位端部分に、又は遠位端部分に近接して配置され、かつ重合体ロッドをチューブ内に保持及び/又は配置するのを容易にするために突起部と解放可能に係合するように構成された保持特徴を有する。
別の例示的な実施形態において、乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリが、提供される。シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリは、車両構造に据え付けられるように適合されたハウジングを含み、内部キャビティを有する。チューブは、ガス発生器と流体連通するための第1の端部及びハウジングの内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有する。スプロケットは、ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合される。駆動要素は、ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、近位端部分とは反対側の遠位端部分とを有する重合体ロッドを含む。重合体ロッドは、近位端部分から遠位端部分まで縦方向に延在するように構成されている。重合体ロッドは、概ね縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有する。重合体ロッドは、チューブ内に配置され、ガス発生器による作動に応じて、スプロケットに向かって第1の方向にチューブを通じて並進可能である。ストッパは、重合体ロッドの近位端部分に結合される。封止部材は、ガス発生器とストッパとの間に配置される。チューブは、チューブの隣接部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する狭窄部分を画定するために、第2の端部で出口に隣接するチューブ内に延在する突起部を含む。凹部は、第1の方向で突起部と整列する。狭窄部分は、ストッパがその中を通過することを防止しながら、重合体ロッドの凹設部分がその中を通過することができるようにサイズ決定される。重合体ロッドの凹設部分は、ストッパに隣接する近位端区分であって、プリテンション中に突起部と係合するように近位端区分の長さに沿ってストッパに向かう方向に外向きにフレア状になる面取り端壁を含む、近位端区分、を有する。
別の例示的な実施形態において、乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリが、提供される。シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリは、車両構造に据え付けられるように適合されたハウジングを含み、内部キャビティを有する。チューブは、ガス発生器と流体連通するための第1の端部及びハウジングの内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有する。スプロケットは、ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合される。駆動要素は、ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、近位端部分とは反対側の遠位端部分とを有する重合体ロッドを含む。重合体ロッドは、近位端部分から遠位端部分まで縦方向に延在するように構成されている。重合体ロッドは、概ね縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有する。重合体ロッドは、チューブ内に配置され、ガス発生器による作動に応じて、スプロケットに向かって第1の方向にチューブを通じて並進可能である。ストッパは、重合体ロッドの近位端部分に結合される。封止部材は、ガス発生器とストッパとの間に配置される。チューブは、チューブの隣接部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する狭窄部分を画定するために、第2の端部で出口に隣接するチューブ内に延在する突起部を含む。凹部は、第1の方向で突起部と整列する。狭窄部分は、ストッパがその中を通過することを防止しながら、重合体ロッドの凹設部分がその中を通過することができるようにサイズ決定される。重合体ロッドの遠位端部分は、出口に隣接する最遠位端部分であって、第1の方向の最遠位端部分の長さに沿って内向きに先細りする少なくとも1つの面取り部を含む、最遠位端部分、を有する。
本発明の更なる目的、特徴、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を添付図面と併せて考察することにより、本発明が関係する分野の当業者には明白となるであろう。
本明細書に記載する図面は、単に例示のためのものであり、いかなる形でも本開示の範囲を限定しようとするものではない。
図1は、例示的な実施形態に従う、乗員拘束システムの斜視図である。
図2は、例示的な実施形態に従う、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリを示すために種々の構成要素を取り除いた乗員拘束システムの斜視図である。
図3は、例示的な実施形態に従う、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリの斜視図である。
図4は、例示的な実施形態に従う、非作動位置におけるチューブ、重合体ロッド、及びスプロケットを例証するシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリの断面図である。
図5は、例示的な実施形態に従う、重合体ロッド及びストッパの側面断面図である。
図6は、例示的な実施形態に従う、複数のベーンを有するスプロケットの平面図である。
図7は、例示的な実施形態に従う、スプロケットの側面図である。
図8は、例示的な実施形態に従う、ベーンの形状を例証するスプロケットの部分図である。
図9は、例示的な実施形態に従う、重合体ロッド、ストッパ、及び封止の分解上面斜視図である。
図10Aは、例示的な実施形態に従う、図9に示される重合体ロッドの部分拡大図である。
図10Bは、例示的な実施形態に従う、図9に示される重合体ロッドの部分拡大図である。
図11は、例示的な実施形態に従う、図9に示される重合体ロッドの部分拡大図である。
図12は、例示的な実施形態に従う、重合体ロッドの部分底面図である。
図13は、例示的な実施形態に従う、設置中のチューブ内の第1の位置にある重合体ロッドの部分断面図である。
図14は、例示的な実施形態に従う、チューブ内の完全に設置された位置にある重合体ロッドの部分断面図である。
図15は、例示的な実施形態に従う、作動位置におけるシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリの断面図である。
図16Aは、図5内の線16−16に沿って例証された重合体ロッドの種々の実施形態の断面図である。 図16Bは、図5内の線16−16に沿って例証された重合体ロッドの種々の実施形態の断面図である。 図16Cは、図5内の線16−16に沿って例証された重合体ロッドの種々の実施形態の断面図である。 図16Dは、図5内の線16−16に沿って例証された重合体ロッドの種々の実施形態の断面図である。 図16Eは、図5内の線16−16に沿って例証された重合体ロッドの種々の実施形態の断面図である。
図17は、チューブ内の狭窄部分の実施形態の断面図である。
図18は、狭窄部分の別の実施形態の断面図である。
図19は、狭窄部分の別の実施形態の断面図である。
図20は、別の例示的な実施形態に従う、重合体ロッド及びストッパの側面断面図である。
図21は、図20に示される重合体ロッド及びストッパの平面図である。
〔図2A〕図2Aは、図21に示される重合体ロッドの断面図である。
〔図2B〕図2Bは、図21に示される重合体ロッドの断面図である。
〔図2C〕図21Cは、図21に示される重合体ロッドの断面図である。
図面を通じて、対応する参照数字は、同様の又は対応する部品及び特徴を示すことを理解されたい。
以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本開示又はその応用若しくは用途を限定することは意図されない。
ここで図面を参照すると、図1は、例示的な実施形態に従う、車両座席9及びシートベルトアセンブリ12を示す。シートベルトアセンブリ12は、上部ガイドループ又はアンカレッジ18からラッチ板20まで延在するショルダベルト部分16及びラッチ板20からアンカレッジ24まで延在するラップベルト部分22を有するシートベルトウェビング14を含む。ラッチ板20は、ループ部分26を含むことができ、それを通じてシートベルトウェビング14が延在する。ラッチ板20は、シートベルトアセンブリ12を係止及び解除するために、シートベルトバックル28内に挿入されることが可能である。シートベルトバックルのケーブル30は、直接、又は他の構成要素と協働するかのいずれかで、シートベルトバックル28を車両構造の部分31(例えば、車両フレーム)に固定する。ラッチ板20及びシートベルトバックル28、並びにシートベルトウェビング14及びそれに関連付けられた車両構造へのそれらの取り付けに対する変更を含む、シートベルトウェビング14を車両に取り付ける他の様式も使用され得ることが理解されるであろう。
シートベルトウェビング14は、車両座席9内に(一体化された構造的座席設計において)位置付けられるか、又は車体に構造的に結合されたシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ又はリトラクタアセンブリ32(図2及び図3に示される)から巻き出し可能であり、そのためシートベルトウェビング14の効果的な長さが調節可能である。ラッチ板20がシートベルトバックル28に締結されると、シートベルトアセンブリ12は、アンカレッジ18と、ラッチ板20と、アンカレッジ24との間に3点拘束を画定する。リトラクタアセンブリ32、ラッチ板20、及びアンカレッジ24のための代替的な場所等、任意の他の好適な構成が、本発明に使用されてもよい。
ここで、図2を参照すると、シートベルトアセンブリ12の等角図が、自動車とは関連付けられずに例証され、例示的な実施形態に従って、リトラクタアセンブリ32を示す。リトラクタアセンブリ32は、共通のフレーム38に据え付けられたスプールアセンブリ34及びガス発生器36を含む。スプールアセンブリ34は、ショルダベルト部分16のシートベルトウェビング14と接続され及びシートベルトウェビング14を収容し、それによってシートベルトウェビング14のラップベルト部分22の端部が、アンカレッジ点、例えば、フレーム38、又は座席9(図1に示される)、若しくはフロアパン等の自動車の別の部分と固定的に係合される。
また図3を参照すると、スプールアセンブリ34は、シートベルトウェビング14のショルダベルト部分16と係合し、シートベルトウェビング14を巻き取り又は巻き出しするために回転するベルトスプール40を含む。捩り「クロック」又は「モータ」タイプばねは、ばね端部キャップ42内に搬送され、ベルトスプール40がシートベルトウェビング14を格納するように回転可能に付勢する。スプールアセンブリ34は、プリテンショナ、慣性及びウェビング感知係止装置、トーションバー荷重リミッタ、又は他のベルト制御装置を含む、先行技術に従って既知の他のスプール制御機構を更に組み込んでもよい。本明細書内で引用される「スプール制御システム」は、ウェビングスプールの回転移動を制御し、このためシートベルトウェビングの引き出し及び格納を制御するいずれのシステムを含み得る。このようなスプール制御システムの1つが、電動アシストリトラクタである。スプール係止装置は、回転球体又は振り子等の慣性感知要素を典型的に組み込み、スプールのスプロケットが係合され、シートベルトウェビング14のベルトスプール40からの更なる引き出しを防止することをもたらす。ウェビング感知係止装置は、シートベルトウェビング14の急速な巻き出しを感知して、リトラクタアセンブリ32を係止する。シートベルトウェビング14の引き出し及び/又はラッチ板20のシートベルトバックル28への接続を検出する種々の電子感知機構がまた、リトラクタアセンブリ32内に組み込まれてもよい。
車両の通常運転中、リトラクタアセンブリ32は、シートベルトウェビング14の巻き出しを可能にして、乗員に一定量の移動の自由度を与える。しかしながら、衝撃、又は潜在的な衝撃状況が検出された場合、リトラクタアセンブリ32は、係止されて、巻き出しを防止し、乗員を座席9内に固定する。例えば、車両が所定の割合で減速する場合、又はブレーキが所定の力で作動する場合、リトラクタアセンブリ32が係止される。シートベルトウェビング14の自由な巻き出しに部分的に起因して、シートベルトアセンブリ12は、通常の使用中に緩みを生じることが多い。
図4は、例示的な実施形態に従って、プリテンショナシステム44の断面の例証を提供する。図3〜図4を参照すると、特に、リトラクタアセンブリ32は、スプールアセンブリ34に操作可能に接続され、プリテンションのためにベルトスプール40を回転させるように操作可能なプリテンショナシステム44を更に組み込む。当業者に既知であるように、リトラクタプリテンショナは、検出された車両衝撃の初期段階において、乗員に対してより教示された状態へとシートベルトウェビングを巻く。これは、車両の衝撃又は転覆による減速の力に応じて、乗員の前方運動又は偏移を低減させるために提供される。
プリテンショナシステム44は、ガス発生器36と連通するプリテンショナチューブ52を含む。ガス発生器36は、発射信号に応じて膨張用ガスを提供するために使用される。当該技術分野で既知のように、例えば、車両は、衝撃事象、衝突、又は転覆等の緊急事象を示す信号を送るセンサアレイを含む。車両センサは、特定の衝撃センサであってもよく、又は従来型の車両センサ(例えば、縦又は横加速度センサ)、若しくは別様に、一式の複数のセンサを有する制御システムの一部であってもよい。当業者に既知の、又は当業者に既知となるであろう他のいずれの衝撃センサもまた、本発明のシートベルトアセンブリ12と連動して容易に用いられ得る。中央処理ユニット(central processing unit、CPU)又は他のコントローラ等の電子制御ユニットは、信号を受信し、シートベルトアセンブリ12を、(例えば、プリテンショナの起動を介して)車両のシートベルトウェビング14を締めることによって応答するように制御する。
以下に更に詳細に考察されるように、プリテンショナチューブ52は、例えば、細長い形状を有し、チューブ52内部で可撓性である、その中に配置された重合体ロッド又は塑性変形可能な重合体ロッド等の、プリテンショナロッド53を有する。より具体的に及び以下でより詳細に考察されるように、プリテンショナロッド53は、その中への挿入より前にプリテンショナチューブ52の外側に配置されるとき、概して、直線形状を有し、チューブ52内に挿入されるとき、チューブ52の蛇行形状に従って屈曲及び撓むことになる。
ここでリトラクタアセンブリ32を参照して、リトラクタアセンブリ32は、上記で説明されたように、共通のフレーム38に据え付けられたスプールアセンブリ34を含む。より具体的には、スプールアセンブリ34は、共通のフレーム38に対して回転して、スプールアセンブリ34に取り付けられたシートベルトウェビング14を巻くことになる。共通のフレーム38は、プリテンショナシステム44の構成要素を収容するためのハウジング54を含む。
スプールアセンブリ34は、ハウジング54内に配置されたスプロケット56を含む。スプロケット56は、ベルトスプール40に取り付けられる。スプロケット56の回転は、取り付けられたベルトスプール40に回転をもたらして、ベルトスプール40に取り付けられたシートベルトウェビング14を巻くことになる。
図5は、例示的な実施形態に従う、プリテンショナロッド53及びストッパ55の側面断面図を提供する。図16A〜図16Eは、図5内の線16−16に沿って例証された、プリテンショナロッド53の種々の実施形態の断面図を提供する。図5及び図16A〜図16Eに示されるように、プリテンショナロッド53は、1つの形状において、概して円形の断面を有する。別の手法において、プリテンショナロッド53は、プリテンショナシステム44の組み立て中にプリテンショナロッド53が(図4に示される)プリテンショナチューブ52内に挿入され、挿入されたとき、プリテンショナチューブ52の蛇行形状に適合することを可能にする、概して矩形断面、概して三角形断面、又は他の多角形断面等の、非円形断面を有することができる。考察の目的で、プリテンショナロッド53は、概して円形断面を有するものとして考察される。
上記に例証され、考察されるように、プリテンショナロッド53は、プリテンショナチューブ52の外側に配置されるとき、概して直線形状を有し、近位端部分202から遠位端部分204まで縦方向200に延在する。近位端部分202は、プリテンショナロッド53がプリテンショナシステム44内に設置されるとき、(図4に示される)ガス発生器36に向かって配置される。例示的な実施形態において、プリテンショナチューブ52は、非凹設部分206と凹部210を画定する凹設部分208とを画定するために、その長さに沿って変化する断面を有する。一実施例において、かつ図5及び図16Dにおいて例証されるように、凹部210は、例えば、側壁214aを有するU字形状の溝等の、溝212として構成される。別の実施例において、及び図16Aにおいて例証されるように、凹設部分208は、例えば、凹部210を画定する実質的に平坦な表面等の、凹設線織面214bを有する。凹部210の異なる形状の非限定の代替的な実施例が、図16B〜図16C、及び図16Eにおいて例証される。
図5及び図9を参照すると、例示的な実施形態において、凹設部分208は、近位端部分202から遠位端部分204まで、かつ遠位端部分204を含んで、プリテンショナロッド53の全長の大部分に沿って延在する。一実施例では、凹設部分208は、プリテンショナロッド53の遠位端部分204の最遠位端部分209まで延在する。例証されるように、近位端部分202は非凹設部分206を含み、凹部210は非凹設部分206の最遠位区分で終了する。以下に更に詳細に考察されるように、かつ図5及び図16A〜図16Eにおいて例証されるように、プリテンショナロッド53の非凹設部分206は、凹設部分208よりも大きい直径、断面寸法、及び/又は周囲長を有する。例示的な実施形態において、非凹設部分206は、約20mm等、約15〜25mmの長さL1及び約4〜7mmの幅W1を有し、凹設部分208は、約60〜145mmの長さL2及び約2.5〜8.0mmの厚さW2を有する。
図4〜図5、図9、及び図10Bを参照すると、例示的な実施形態において、かつ以下に更に詳細に考察されるように、プリテンショナロッド53は、プリテンショナシステム44の組み立て中にプリテンショナロッド53をチューブ52内に保持及び/又は配置するのに役立つ、遠位端部分204に、又は遠位端部分204に近接して配置された保持特徴211を有する。一実施例では、保持特徴211は、凹部210と整列するか、又は凹部210に平行であり、凹設部分208内に下向きに延在する負の特徴213、例えば凹部、ノッチ、又はフックである。あるいは、プリテンショナロッド53は、図10Aに例証されるような保持特徴210を含まなくてもよい。
図5、図9、及び図11を参照すると、例示的な実施形態において、プリテンショナロッド53はまた、近位端部分202から近位に延在する正の特徴216、例えば小塊又は柱を含む。ストッパ55は、ストッパ55をプリテンショナロッド53の近位端部分202に結合するための正の特徴216を受容する、その中に形成された負の特徴218を有する。一実施例において、負の特徴218及び正の特徴216は、ストッパ55が、例えば、ストッパ55をプリテンショナロッド53に固定的に結合するための正の特徴216上に、例えば、締まり嵌め等の、圧縮締めであるようにサイズ決定される。例示的な実施形態では、図11に例証されるように、正の特徴216は、ストッパ55をプリテンショナロッド53に保持するのを容易にするために、縦方向200に実質的に平行な正の特徴から外向きに延在する1つ以上のリブ217を含む。ストッパ55を正の特徴216及び/又は近位端部分202に結合及び/又は固定する他の形状は、例えば、接着剤、機械的手段、又は同様のもの等を使用し得る。例証されるように、正の特徴218は、止まり穴220として構成することができる。あるいは、負の特徴218は、正の特徴216がその中を部分的に又は完全に延在する通り穴として構成することができる。
例示的な実施形態では、プリテンショナロッド53は、ストッパ55(図11に示される)に隣接する凹設部分208の近位端区分に配置された面取り端壁219を含む。面取りされた端壁219は、ストッパ55に向かう方向の近位端区分の長さに沿って外向きにフレア状になる。以下に更に詳細に考察されるように、有利には、面取りされた端壁219は、突起部120がプリテンショナロッド53の凹部210を通って相対移動し、面取りされた端壁219の先細り構造と係合する際に、突起部120(図4及び図15に示される)に対する衝撃力を低減するように、プリテンションストロークの端部の近くでプリテンショナロッド53を緩徐にするのを助ける。理論に束縛されるものではないが、面取りされた端壁219の先細り構造は、最大衝撃力が面取りされた端壁219なしで発生したであろうものよりも小さくなるように(例えば、突起部120に対する凹設部分208の垂直端壁の急激な衝撃に対して)、プリテンションストロークの端部又はその近くの距離にわたってプリテンショナロッド53の速度を効果的に低下させながら、突起部120に対する衝撃力が管理される(例えば、徐々に増加される)ことを可能にすると考えられる。
図4〜図5、図9、図10A〜図10B、及び図12を参照すると、例示的な実施形態において、プリテンショナロッド53は、その遠位端部分204に、方向200の最遠位端部分209の長さに沿って内向きに先細りになる1つ以上の面取り部260a、260bを含み得る。一実施例では、プリテンショナロッド53は、プリテンショナロッド53の凹部210と同じ側に配置された面取り部260aを含む。別の実施例では、プリテンショナロッド53は、プリテンショナロッド53の面取り部206aとは反対側に配置された面取り部260bを含む。例示的な実施形態では、以下に更に詳細に考察されるように、面取り部260aは、有利には、プリテンショナロッド53のプリテンショナシステム44内への設置を容易にするために、プリテンショナロッド53をチューブ52内で前進させるのに必要な力を低減するのを助ける。また、独立して、面取り部260bは、有利には、プリテンション中にプリテンショナロッド53とスプロケット56との係合を容易にする。
図4〜図5を参照すると、例示的な実施形態において、プリテンショナロッド53は、他のロトプリテンショナの金属球体駆動要素に対して低減した重量を有する、重合体材料から作製される。特定の重合体材料が、特定のユーザの要望に適合するように選択されることができる。重合体材料は、プリテンショナチューブ52を通じて屈曲及び撓むことができるように十分な可撓性を有し、初期設置、並びにガス発生器36による作動に応じて可能となるものが好ましい。重合体材料は、プリテンショナロッド53が、プリテンショナシステム44のスプロケット56に負荷を十分に伝えるように、作動に応じて十分な押し出し性を有し、それによってプリテンションをもたらす駆動要素として機能するものが好ましい。
更に、例示的な実施形態において、プリテンショナロッド53は、塑性変形可能な重合体材料から作製される。作動中及び作動後、プリテンショナロッド53は、作動及びプリテンショナシステム44の他の構成要素(例えば、スプロケット56)との接触に応じて、塑性変形となる。以下に更に詳細に考察されるように、この塑性変形は、プリテンショナロッド53が、例えば、スプロケット56内でシステム内に維持された圧力に完全に依存することなく、プリテンショナロッド53のペイバックを防止又は制限するために係止されることをもたらすことになる。
1つの手法において、プリテンショナロッド53は、ナイロン熱可塑性材料から作製される。プリテンショナロッド53はまた、脂肪族ポリアミド熱可塑性材料から作製することもできる。別の手法において、プリテンショナロッド53は、アセタール材料又はポリプロピレン材料等、同様の熱可塑性材料から作製することができる。
図6〜図8を参照すると、スプロケット56は、内部開口部76を画定する概して環形状を有する。スプロケット56は、開口部76内に延在する複数の内方に延在する歯78を更に画定する。歯78は、スプロケット56をベルトスプール40にそれらが回転可能に結合されるように接続するために、(図3に示される)ベルトスプール40の外側表面上に画定される凹部又は凹みに対応するようにサイズ決定され、及び構成される。別の手法において、内部開口部76は、スプロケット56をベルトスプール40に回転可能に結合するための単一の歯又は突出部を含む。
スプロケット56は、環形状の本体部分80と、環形状の本体部分80の基部から半径方向に突出するフランジ部分82とを含む。スプロケット56は、各々が環形状の本体部分80から半径方向に、並びにフランジ部分82から縦方向に突出する、複数のベーン84を更に含み、そのためベーン82が環形状の本体部分80とフランジ部分82との間に延在する。
ベーン84は、各々前方から見るとき、概して三角形状であり、ベーン84が環形状本体部分80から半径方向外側に延在する際、点86へと先細りする基部を伴う。ベーン84の特定の幅及びピッチは、所望により選択することができる。複数のベーン84は、隣接するベーン84の間に配置されるキャビティ88を画定するために組み合わせる。
1つの手法において、各々のベーン84は、同じサイズ及び形状を有することができ、スプロケット56の周囲に均一に分配することができる。別の手法において、ベーン84は、異なるサイズを有し、及び/又は異なる間隔で離間することができる。ベーン84のサイズ及び間隔を調節することで、プリテンショナシステム44を起動するとき、スプロケット84の回転量及び/又は回転率を変更することができる。この可変サイズ及び/又は間隔は、同様に形成された一連の球体によるというより、プリテンショナロッド53による作動に起因して可能となる。複数の球体形状の駆動要素を使用するプリテンショナにおいて、サイズ及び間隔は、球体の所定の形状及びサイズを考慮するために好ましくは均一である。
再度図4を参照すると、ハウジング54は、ガイド部分90を更に含む。ガイド部分90は、スプロケット56と同様にハウジング54内に配置される。より具体的には、ガイド部分90は、チューブ52の出口89の反対側に配置され、スプロケット56は、ガイド部分90とチューブ52との間に配置される。したがって、チューブ52を出たプリテンショナロッド53は、ガイド部分90に接触する前にスプロケット56に接触することになる。
ガイド90は、チューブ52の出口89に向かって凹形状を有する、概して円弧状の着地表面92を有する。1つの手法において、表面92の円弧は、一定半径を有する。更に、円弧の半径の中心点は、表面92とスプロケット56との間の半径方向の間隔が、表面92の長さに沿って一致するように、スプロケット56の回転軸と整列する。別の手法において、表面92の半径の中心点は、表面92とスプロケット56の外径との間の半径方向の間隔が表面92に沿って異なる点で変化するように、スプロケット軸からオフセットすることができる。
表面92は、第1の端部96及び第2の端部98を含む。第1の端部96は、プリテンショナロッド53がチューブ52を出て、スプロケット56を通過した後、第2の端部98よりも前に第1の端部96と係合するように、チューブ52の出口89と反対側に配置される。
ハウジング54は、ガイド90の反対側に配置されるオーバーフローキャビティ100を更に画定する。オーバーフローキャビティ100はまた、チューブ52の屈曲部に隣接して配置され、スプロケット56は、ガイド90とオーバーフローキャビティ100との間に配置される。したがって、ガイド90の中間部分101は、スプロケット56にわたってオーバーフローキャビティ100の径方向反対側にある。
オーバーフローキャビティ100は、必要に応じて、プリテンショナシステム44の作動中にプリテンショナロッド53がその中に受容されることを可能にするようにサイズ決定、及び構成される。例えば、プリテンショナロッド53がチューブ52を抜け出た後、プリテンショナロッド53がオーバーフローキャビティ100に向かって最終的に方向付けられるように、ガイド90に接触し、ガイド90に対応する円弧状の経路に方向付けられることになる。プリテンショナロッド53は、オーバーフローキャビティ100内に延在することができ、オーバーフローキャビティ100に隣接するチューブ52の屈曲部に沿って更にガイドされ得る。しかしながら、プリテンショナロッド53が作動中に必ずしも、オーバーフローキャビティ100に最終的に達するために十分に進まない場合があることが理解されるであろう。
上記で説明されたように、リトラクタアセンブリ32は、発射信号に応じて膨張用ガスを提供するガス発生器36を含む。膨張用ガスは、チューブ52内部の圧力の増加をもたらし、これによりプリテンショナロッド53が、ガス発生器36からチューブ52を通じ、かつ出口を通過して、プリテンションのためにスプロケット56内へと最終的に引き離される。
より具体的には、図9及び図15に示されるように、プリテンショナチューブ52は、ピストン又は封止部材102を含む。封止部材102は、1つの手法において、概して円筒形の外面を伴う、概して円筒形状を有することができる。別の手法において、封止部材102は、球形状の外面、又は封止のための別の適切な形状及び外面を有する球形状を有することができる。封止部材102は、チューブ52内に摺動可能に配置され、プリテンショナロッド53を作動方向又は経路Aに沿って駆動するように操作可能である。当業者によって理解されるように、封止部材102は、チューブ52の内部に圧入され得るか、又は別様に嵌められ得る。
封止部材102は、ガス発生器36から離間した近位端部を画定して、それらの間にガスチャンバを画定する。封止部材102は、ストッパ55及びプリテンショナロッド53に向かって方向付けられた遠位端部を画定する。
ストッパ55は、好ましくはアルミニウムから作製されるが、鋼、他の金属、又は金属合金、若しくは説明された封止能力を提供することができるような概してより柔らかい封止部材102を伴う強化プラスチック等の、別の好適な十分な強度の材料から作製することもできる。例示的な実施形態において、ストッパ55は、プリテンショナロッド53の非凹設部分206の周囲長に実質的に一致する外側周囲長を有する。ストッパ55は、封止部材102の遠位端部に隣接し、プリテンショナロッド53の非凹設部分206に当接する。
封止部材102及びストッパ55は、協働してガスチャンバ内の増加した圧力からのエネルギーをプリテンショナロッド53に移す。プリテンショナロッド53は、チューブ52を通じて進み、チューブ52の屈曲部に従って撓むために、チューブ52の幅よりも僅かに小さくサイズ決定される。このため、封止部材102なしでは、ガス発生器36からのガスは、プリテンショナロッド53とチューブ52との間に画定された空間内にプリテンショナロッド53を過ぎて流れることになる。
封止部材102は、概して弾性構造を画定し、任意の好適なプラスチック又は重合体(例えば、ポリエステル、ゴム、熱可塑性、又は他の弾性若しくは変形可能な材料)等の、当該技術分野で既知の種々の材料からなってもよい。更に、封止部材102は、金属、プラスチック、又は他の好適な材料からダイカスト、鍛造、又は成形されてもよい。一実施形態において、封止部材102は、2キャビティ射出成形プロセスを使用して形成される。概して弾性構造は、封止部材102の形状が圧力に応じて僅かに変化することを可能にし、それによってそれが提供する封止を改善する。
図4及び図15を参照すると、動作中、ガス発生器36は、ガスチャンバに加圧する膨張用ガスを生成し、それによって封止部材102が作動経路Aに沿ってプリテンショナロッド53を強制的に駆動することを可能にする。プリテンショナロッド53がチューブ52を通じて駆動される際、それはスプロケット56と係合する。より具体的には、プリテンショナロッド53は、スプロケット56のベーン84と係合する。プリテンショナロッド53が矢印Aの方向に膨張用ガスによって駆動される際、プリテンショナロッド53とスプロケット56との係合は、ベルトスプール40(図3に示される)の回転をもたらし、これがプリテンションを提供する。
ガス発生器36の起動は、封止部材102がガス漏れに抵抗することを可能にする。上記に挙げられたように、封止部材102は、比較的弾性の材料からなる。したがって、ガスチャンバ108内部の加圧ガスが、封止部材102の近位端部を膨張させ、これが、封止部材102を通過してガスが逃げることを防止するのに役立つ。
加えて、プリテンショナロッド53から発生した背圧が、封止部材102のストッパ55及びプリテンショナロッド53に抗する圧縮に起因して、封止部材102が周方向外側に膨張することをもたらす。プリテンショナロッド53は、作動中、スプロケット56と係合する際、抵抗を受け、それによって、ストッパ55及び封止部材102上に背圧を発生させる。封止部材102の周方向の膨張は、封止部材102の外面とプリテンショナチューブ52の内壁との間に締付けられた封止を提供する。したがって、本発明の封止部材102は、高封止圧力を保持し、並びにチューブ52内に残留ガス圧力を維持するように動作可能である。
シートベルトのプリテンション中、ペイバックとして知られる副作用があり、プリテンションを引き起こす事象中、乗員によってもたらされるシートベルトの張力が、スプールをプリテンションの回転と反対方向に回転させる場合がある。この回転は、スプロケット56及び駆動要素に伝えられ、駆動要素をチューブ52内部で逆方向に進ませる。ペイバックは、チューブ52内の圧力を維持することにより対抗することができるが、これはガス発生器36がより長い期間発射すること、及び追加の推進剤を必要とする。
しかしながら、例示的な実施形態において、本明細書に説明されたプリテンショナシステム44は、維持されたガス圧力の代替として、又は維持されたガス圧力に加えて、上記で説明されたペイバックの副作用に対抗するように構成された特徴を含む。上記で説明されたように、プリテンショナロッド53は、重合体等の塑性変形可能な材料から好ましくは作製される。
プリテンショナシステム44の作動中、プリテンショナロッド53は、チューブ52を出てスプロケット56のベーン84に接触し、スプロケット56の回転をもたらす。プリテンショナロッド53がスプロケット56を通過し、その回転をもたらす際、更なるベーン84のそれぞれが、プリテンショナロッド53の側面に接触し、プリテンショナロッド53がベーン84とプリテンショナロッド53との間の干渉領域内で圧縮及び塑性変形することをもたらすことになる。この圧縮はまた、プリテンショナロッド53がガイド90に対して圧縮され、スプロケット56とガイド90との間のプリテンショナロッド53の圧入構成を作り出すことももたらすことになる。
更に、プリテンショナロッド53及びガイド90は、プリテンションストロークの端部で共に溶着することになる材料から作製され得る。例えば、プリテンショナロッド53及びガイド90の材料は、プリテンショナロッド53とガイド90との間の摩擦から発生した熱が、ガイド90及びロッド53が互いに接触するインターフェースWに沿って、プリテンショナロッド53及びガイド90が、共に溶着されるように、選択されてもよい。いったんプリテンショナロッド53及びガイド90が共に溶着されると、プリテンショナロッド53は、係止され、チューブ52内に逆流することを防止又は実質的に制限されるようになる。ベーン84によりもたらされたプリテンショナロッド53の塑性変形は、スプロケット56が反対方向に回転することを防止又は実質的に制限し、それによってペイバックを防止又は実質的に制限することになる。
溶着は、作動中のシステムにより発生する比較的高熱及び圧力から結果的に生じる。溶着されるプリテンショナロッド53及びガイド90のために、各々に使用される材料は、同じ族内であることが好ましい。例えば、ガイド90がナイロンである場合、プリテンショナロッド53は、ナイロンであることが好ましい。同様に、ガイド90がアセタールである場合、プリテンショナロッド53は、アセタールであることが好ましい。ガイド90がポリプロピレンである場合、プリテンショナロッド53は、ポリプロピレンであることが好ましい。高熱及び高圧下で共に溶着するであろう他の材料もまた使用することができることが理解されるであろう。更に、いくつかの異なるタイプの材料が、共に溶着することができることが理解されるであろう。
プリテンション中に発生し得る別の副作用が、低抵抗状態として知られている。これは、プリテンショナの作動に応じてスプールによって巻き取り又は巻き付かれ得る比較的大きな部分のシートベルトウェビングがあるとき、発生する場合がある。例えば、シートベルトに余分な緩みがある場合、この緩みは、緩みが巻き取られるまで乗員に作用しないため、低抵抗で巻き取り又は巻き付くことになる。低抵抗状態において、駆動要素の背圧は、低減する。低減した背圧は、背圧に応じて、チューブの内壁表面に周方向に対して膨張するための封止要素の能力の低減をもたらす場合がある。これは、封止プロセスの一部としての背圧に応じて周方向に膨張するように構成された、いずれのタイプのピストン又は封止についても発生し得る。
図4、図15、及び図17〜図19を参照すると、プリテンショナシステム44の低抵抗状態の副作用に対処するために、例示的な実施形態では、チューブ52は、手短に上述したように突起部120を含む。突起部120は、チューブ52の端部付近でチューブ52内に延在して、プリテンショナロッド53が出る場所に近接した狭窄部分130を形成し、それによって、はっきりと異なる場所におけるチューブ52の断面積を低減する。すなわち、狭窄部分130の開口部の径、幅、又は寸法(複数可)は、例えば、狭窄部分130から上流のチューブ52の部分等、チューブ52の部分の隣接部分の径、幅、又は寸法(複数可)よりも小さい。
以下に更に詳細に考察されるように、凹部210は、作動(例えば、プリテンション)中、プリテンショナロッド53の凹設部分208が突起部120によって妨害されないように、作動方向又は経路Aに沿って突起部120と整列する。更に、狭窄部分130は、プリテンショナロッド53の少なくとも凹設部分208は狭窄部分130を通過して進むことができるが、ストッパ55及び封止部材102は狭窄部分130を通過して進むことが阻止される、といった十分な空間があるようにサイズ決定される。ストッパ55及び封止部材102が狭窄部分130を通過して前進することを阻止されるとき、狭窄部分130は、更なる背圧を提供する。したがって、封止部材102は、この背圧に応じて周方向又は半径方向に膨張することになり、それによって低抵抗状態での改善された封止を提供する。この改善された封止は、ガスが低抵抗状態においてチューブから逃げる可能性を防止又は制限することになる。
狭窄部分130を画定する突起部120は、上記に説明された機能を提供する一方で、種々の方法において形成され、種々の形状を有することができる。図4及び図15に示される1つの手法において、突起部120は、チューブ52の側壁が実質的に同じ厚さを維持するように、チューブ52内のひだ又は隆起132の形状である。隆起132は、少なくとも狭窄部分130の領域において、モノリシック構造としてチューブと一体的に形成される。言い換えれば、隆起132は、チューブ52に取り付けられた別個の構成部品又は材料ではない。隆起132は、チューブ52内に突出し、チューブ52の外側表面上に対応する凹みを有する。隆起132は、チューブ52内に凸形状を有し、凹みは、凸形状に対向する対応する凹形状を有する。
別の手法において、図17に示されるように、突起部120は、チューブ52と一体である、増加した厚さ部分138の形状となり得る。これは、隆起132と同様であるが、チューブ52の外側表面上に対応する凹みを有することはない。
別の手法において、図18に示されるように、突起部120は、チューブ52内部でチューブ52に取り付けられる別個の片又は三日月形136の形状である。三日月形136a、136b、又は136cは、溶着、接着剤、メカニカルファスナ、又は同様のものを介して取り付けることができる。
別の手法において、図19に示されるように、突起部120は、チューブ52の側壁内に形成された開口部142を通じて挿入される板140の形状となり得る。板140は、開口部142を通じて取り外し可能に挿入され、既知の確保機構を介してチューブ52に固定される。別の手法において、板140は、開口部142を通じて挿入後固定的に固定することができる。板140の使用は、所望の場合、異なる形状及びサイズ並びに材料が容易に選択かつ設置されることを可能にする。
上記の手法において、プリテンショナロッド53の凹部210と整列した突起部120は、図4及び図15に例証されるように、チューブ52の外側部分に沿って配置され得る。有利には、例示的な実施形態では、チューブ52の外側部分に突起部120を配置することにより、プリテンショナロッド53の遠位端部分204をチューブ52の外側部分から離れてスプロケット56のベーン84と係合するように方向付けることが容易になり、それによって、作動中にプリテンショナロッド53の完全又は中実側(例えば、凹部210の反対側のプリテンショナロッド53のスプロケット56係合側)に係合する。これは、作動方向又は経路Aと反対の方向へのプリテンショナロッド53の並進を防止又は低減するように、スプロケット56を用いてプリテンショナロッド53を係止するのに役立つ。あるいは、プリテンショナロッド53の凹部210と整列した突起部120は、チューブ52の内側部分又は任意の他の側部に沿って配置されてもよい。
上記で説明されたように、プリテンショナロッド53は、その近位端部分202で非凹設部分206を有し、非凹設部分206は、凹設部分208よりも大きい径又は断面寸法(複数可)を有する。1つの手法において、非凹設部分206は、狭窄部分130で、チューブ52の幅又は断面寸法(複数可)よりも大きい径又は断面寸法(複数可)を有する。したがって、非凹設部分206が狭窄部分130の上流に配置されている場合、狭窄部分130は、非凹設部分206が通過することを防止し得る。
別の手法において、非凹設部分206は、狭窄部分130で、チューブ52の幅又は断面寸法(複数可)よりも小さい場合がある。非凹設部分206が狭窄部分130を通過するのに十分小さい場合、それは狭窄部分130を越えて通過することができる。
図4、図12、及び図20〜図2Cを参照すると、例示的な実施形態では、プリテンショナロッド53は、スプロケット56に向かって並進する間に、チューブ52を通じてプリテンショナロッド53のプリテンショナロッド53を屈曲させること、及びプリテンショナロッド53の捩れを防止又は最小化することを更に容易にするための凹設区分250を含む。特に、プリテンショナロッドの凹部210の反対側の側面は、凹部252を画定し、縦方向200に延在する、凹設区分250である。例示的な実施形態において、プリテンショナチューブ52の断面は、遠位端部分204で非凹設区分254を画定するためにその長さに沿って変化し、凹設区分250は、凹部252を画定するために非凹設区分254から例えば近位端部分202の最近位端部まで延在する。このように、凹設区分250は、プリテンショナロッド53の全長の大部分に沿って延在する。例示的な実施形態において、凹部252が遠位端部分204を通じて延在しないことによって、遠位端部分204は、並進中にスプロケット56と係合するために比較的大きな又は広い断面積を有し、それによってスプロケット56との第1の接触で生じ得るプリテンショナロッド53の剥離量を低減させ、それによってプリテンショナシステム44の性能を向上させることが見いだされた。更に、凹部/溝210を近位端部分202を通じて延在させないことによって、近位端部分202は、ガス発生器36の作動中にプリテンショナロッド53上の初期圧縮量を低減させるためにストッパ55が接触する比較的大きな又は広い断面積を有し、それによってプリテンショナシステム44の性能を向上させることが見いだされた。
例示的な実施形態において、スプロケット56への並進中にプリテンショナチューブ52を通じてプリテンショナロッド53を屈曲させること及び/又はその捩れを防止、低減、若しくは最小化することを容易にするために、凹設区分250は、凹設区分250に対して垂直に画定されたプリテンショナロッド53の厚さが厚さに対して垂直に画定されたプリテンションロッドの幅よりも小さくなるようにサイズ決定される。理論によって限定されることなく、凹設区分250は、プリテンショナロッド53がその厚さ256にわたってより容易に屈曲することを可能にするために、プリテンショナロッド53の厚さ256にわたる断面係数を減少させることが考えられる。更に、この断面係数の低減は、ロッド53の厚さをその幅を低減せずに低減することを介して、並進中に、プリテンショナロッド53の捩れを防止し、ロッド53がプリテンショナチューブ52を通じて前進する際の摩擦を低減させ、それによってプリテンショナシステム44の性能を向上させる。更に、凹設区分250は、その断面積の低減に起因して、組み立て中にプリテンショナロッド53のプリテンショナシステム44内への挿入を容易にする。例示的な実施形態において、非凹設区分254は、約20mm等、約15〜25mmの長さL10を有する。凹設区分250は、約60〜145mmの長さL20を有する。プリテンショナロッド53の厚さは、例えば近位端部分202において、約2.5〜7mmであり、プリテンショナロッド53の幅は、例えば近位端部分202において、約4〜8mmである。
例示的な実施形態において、プリテンショナロッド53がプリテンショナチューブ52の外側に配置されるとき、凹設区分250は、凹部252を画定する実質的に平坦な平面を有する。別の実施例において、凹設区分250は、凹部252を画定する凹設線織面を有する。凹部252の非限定の代替的な形状もまた、使用されてもよい。
図4及び図13〜図14を参照すると、例示的な実施形態において、上述のように、プリテンショナシステム44の組み立て中、プリテンショナロッド53は、方向Aに沿ってチューブ52内に挿入される。プリテンショナロッド53の遠位端部分204がチューブ52を通って前進するとき、遠位端部分204は、チューブ52の出口89付近の突起部120に接触する。遠位端部分204の面取り部206aは、プリテンショナロッド53が突起部120の近位側壁249の上を容易に前進するのを助け、保持特徴210が突起部120と解放可能に係合して、プリテンショナロッド53をチューブ52内に保持及び/又は配置することを可能にする。特に、面取り部206aは、プリテンショナロッド53が突起部120によって妨害されることを最小限に抑えるか、又は防止するために、遠位端部分204の最遠位端が突起部120上及び/又は突起部120を越えて滑走することを可能にすることによって、プリテンショナロッド53を前進させるのに必要な力を低減するのに役立つ。例証されるように、負の特徴213は突起部120を受容する。ガス発生器36による作動に応じたプリテンション中、プリテンショナロッド53に力が加えられ、保持特徴211は、プリテンショナロッド53が上述のようにスプロケット56に向かって前進することを可能にするように、突起部120を解放、屈曲、及び/又は通過する。
当業者であれば容易に理解するように、以上の説明は本発明の原理の実装例を例証するものである。本記述は、本発明が、以下の特許請求の範囲にて定義される本発明の精神を逸脱することなく、修正形態、変形形態、及び変更形態を許容するという点において、本発明の範囲又は応用を限定することを意図するものではない。

Claims (19)

  1. 乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリであって、
    車両構造に据え付けられるように適合され、内部キャビティを有するハウジングと、
    ガス発生器と流体連通するための第1の端部及び前記ハウジングの前記内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有するチューブと、
    前記ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合されたスプロケットと、
    前記ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、前記近位端部分と反対側の遠位端部分とを有し、前記近位端部分から前記遠位端部分まで縦方向に延在するように構成された重合体ロッドを含む駆動要素であって、前記重合体ロッドが、前記チューブ内に配置され、前記ガス発生器による作動に応じて、前記チューブを通って前記スプロケットに向かって第1の方向に並進可能である、駆動要素と、
    前記重合体ロッドの前記近位端部分に結合されたストッパと、
    前記ガス発生器と前記ストッパとの間に配置された封止部材であって、前記チューブが、前記ストッパが狭窄部分を通過することを制限するために前記チューブの隣接する部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する前記狭窄部分を画定するように、前記第2の端部の出口に隣接して前記チューブ内に延在する突起部を含み、前記重合体ロッドが、前記遠位端部分に配置され、又は前記遠位端部分に近接して配置された保持特徴を有し、前記保持特徴が、前記ガス発生器による前記作動の前に、前記突起部に係合して前記チューブ内に前記重合体ロッドを保持するように構成され、前記ガス発生器による前記作動に応じて前記突起部から解放されるように構成されている、封止部材と、を備える、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  2. 前記重合体ロッドが、概ね前記縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有し、前記凹部が、前記第1の方向で前記突起部と整列し、前記狭窄部分が、前記ストッパが前記狭窄部分を通過することを制限しながら、前記重合体ロッドの前記凹設部分が前記狭窄部分を通過することを可能にするようにサイズ決定され、前記保持特徴が、前記凹設部分に配置されている、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  3. 前記重合体ロッドの前記遠位端部分が最遠位端部分を有し、前記凹設部分が前記最遠位端部分まで延在する、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  4. 前記重合体ロッドの前記遠位端部分が最遠位端部分を有し、前記第1の方向の前記最遠位端部分の長さに沿って内向きに先細りする少なくとも1つの面取り部を含む、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  5. 前記少なくとも1つの面取り部が、前記重合体ロッドの前記凹部と同じ側に配置された第1の面取り部を含む、請求項4に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  6. 前記少なくとも1つの面取り部が、前記重合体ロッドの前記第1の面取り部とは反対側に配置された第2の面取り部を含む、請求項5に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  7. 前記保持特徴が、前記突起部を受容するために前記重合体ロッドに形成された負の特徴として構成されている、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  8. 前記負の特徴が、前記重合体ロッドに形成された凹部又はフックとして構成されている、請求項7に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  9. 前記重合体ロッドの前記遠位端部分が最遠位端を有し、前記保持特徴が前記重合体ロッドの前記最遠位端から離間している、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  10. 前記重合体ロッドが、前記凹設部分とは反対側の側面に前記縦方向に延在する凹設区分を有し、前記凹設区分が、前記第1の方向への並進中に前記凹設区分に対して実質的に垂直な方向への前記重合体ロッドの屈曲を容易にするために、前記凹設区分に対して垂直に画定された前記重合体ロッドの厚さが前記厚さに対して垂直に画定された前記重合体ロッドの幅よりも小さくなるようにサイズ決定されている、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  11. 前記重合体ロッドが、概ね前記縦方向に延在する正の特徴を有し、前記ストッパが、前記ストッパを前記重合体ロッドに固定的に結合するように前記正の特徴を受容する負の特徴を有する、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  12. 前記正の特徴が、前記ストッパを前記重合体ロッドに保持するのを容易にするために、そこから延在する1つ以上のリブを有する、請求項11に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  13. 前記重合体ロッドの前記凹設部分が、前記ストッパに隣接する近位端区分であって、プリテンション中に前記突起部と係合するように前記近位端区分の長さに沿って前記ストッパに向かう方向に外向きにフレア状になる面取り端壁を含む近位端区分、を有する、請求項2に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  14. 前記突起部及び前記凹部が、前記チューブの外側部分に沿って位置付けられている、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  15. 前記重合体ロッドの前記近位端部分が第1の外側周囲長を有し、前記ストッパが前記近位端部分に当接し、前記第1の外側周囲長に実質的に一致する第2の外側周囲長を有する、請求項1に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  16. 乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリであって、
    車両構造に据え付けられるように適合され、内部キャビティを有するハウジングと、
    ガス発生器と流体連通するための第1の端部及び前記ハウジングの前記内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有するチューブと、
    前記ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合されたスプロケットと、
    前記ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、前記近位端部分と反対側の遠位端部分とを有し、前記近位端部分から前記遠位端部分まで縦方向に延在するように構成された重合体ロッドを含む駆動要素であって、前記重合体ロッドが、概ね前記縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有し、前記重合体ロッドが、前記チューブ内に配置され、前記ガス発生器による作動に応じて、前記チューブを通って前記スプロケットに向かって第1の方向に並進可能である、駆動要素と、
    前記重合体ロッドの前記近位端部分に結合されたストッパと、
    前記ガス発生器と前記ストッパとの間に配置された封止部材であって、前記チューブが、前記チューブの隣接する部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する狭窄部分を画定するために、前記第2の端部の出口に隣接して前記チューブ内に延在する突起部を含み、前記凹部が、前記第1の方向で前記突起部と整列し、前記狭窄部分が、前記ストッパが前記狭窄部分を通過することを制限しながら、前記重合体ロッドの前記凹設部分が前記狭窄部分を通過することを可能にするようにサイズ決定され、前記重合体ロッドの前記凹設部分が、前記ストッパに隣接する近位端区分であって、プリテンション中に前記突起部と係合するように前記近位端区分の長さに沿って前記ストッパに向かう方向に外向きにフレア状になる面取り端壁を含む近位端区分、を有する、封止部材と、を備える、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  17. 前記重合体ロッドが、前記ガス発生器による前記作動の前に、前記突起部と係合して前記重合体ロッドを前記チューブ内に保持するように構成され、前記ガス発生器による前記作動に応じて前記突起部から解放されるように構成されている、保持特徴を有する、請求項16に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  18. 乗用車両において使用するためのシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリであって、
    車両構造に据え付けられるように適合され、内部キャビティを有するハウジングと、
    ガス発生器と流体連通するための第1の端部及び前記ハウジングの前記内部キャビティと流体連通する第2の端部を有する、円弧状及び湾曲した形状を有するチューブと、
    前記ハウジングに回転可能に据え付けられ、プリテンション中にシートベルトウェビングを巻き取るように適合されたスピンドルに固定的に結合されたスプロケットと、
    前記ガス発生器に向かって配置された近位端部分と、前記近位端部分と反対側の遠位端部分とを有し、前記近位端部分から前記遠位端部分まで縦方向に延在するように構成された重合体ロッドを含む駆動要素であって、前記重合体ロッドが、概ね前記縦方向に延在する凹部を画定する凹設部分を有し、前記重合体ロッドが、前記チューブ内に配置され、前記ガス発生器による作動に応じて、前記チューブを通って前記スプロケットに向かって第1の方向に並進可能である、駆動要素と、
    前記重合体ロッドの前記近位端部分に結合されたストッパと、
    前記ガス発生器と前記ストッパとの間に配置された封止部材であって、前記チューブが、前記チューブの隣接する部分の内側寸法よりも小さい開口寸法を有する狭窄部分を画定するために、前記第2の端部の出口に隣接して前記チューブ内に延在する突起部を含み、前記凹部が、前記第1の方向で前記突起部と整列し、前記狭窄部分が、前記ストッパが前記狭窄部分を通過することを制限しながら、前記重合体ロッドの前記凹設部分が前記狭窄部分を通過することを可能にするようにサイズ決定され、前記重合体ロッドの前記遠位端部分が、前記出口に隣接する最遠位端部分であって、前記第1の方向の前記最遠位端部分の長さに沿って内向きに先細りする少なくとも1つの面取り部を含む最遠位端部分、を有する、封止部材と、を備える、シートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
  19. 前記重合体ロッドが、前記ガス発生器による前記作動の前に、前記突起部と係合して前記重合体ロッドを前記チューブ内に保持するように構成され、前記ガス発生器による前記作動に応じて前記突起部から解放されるように構成されている、保持特徴を有する、請求項18に記載のシートベルトプリテンションリトラクタアセンブリ。
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