JP6764380B2 - フューエルインレット構造 - Google Patents
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Description
LPガスを充填する場合、図8(断面図)に示すフューエルリッド51を開け、インレット部品52の中央部に突出しているオス型のニップル53に、フューエルリッド51側からメス型のクリックカップラー(図示せず)と呼ばれる金属製の接続部品を取り付ける(尚、図8においては、ニップル53にカバー80が被せられた状態であるため、クリックカップラーを取り付ける際はカバー80を取り外す必要がある)。
ここで、ニップル53にクリックカップラーが取り付けられた場合、クイックカップラーは重量が大きいために、その荷重が外力としてニップル53の根元部分に加わることになる。この外力は、本来ならばニップル53を保持する底板部57からインレット部材52を伝ってサイメンアウタ60側で吸収しなければならない。
しかしながら、サイメンアウタ60は一般に非常に薄い金属パネルにより形成されており、前記クイックカップラー側からの外力を吸収できない。
尚、このようにインレット部品をサイメンアウタではなく、車両内側のパネル部材(補強部材)で固定するようにした構成は、特許文献1にも開示されている。
また、サイメンアウタ60の貫通孔とリンフォース70の貫通孔との間の距離は、ばらつきがあるため、シール圧が不均一になるという課題があった。
尚、前記第2のインレット部材の前記基部には、後方に突出する係止フックが設けられ、前記係止フックが前記板部材に形成された係止孔に対し遊びを持った状態で係止可能であることが望ましい。
そして、燃料の給油口部材を保持する板部材をインナリンフォースに対し固定することによって、前記板部材とインナリンフォースとの間に第2のインレット部材の基部が狭持され固定されるようにしたため、インレット部材と板部材との間のシール作業が簡略化され、組み付け作業を容易に行うことができる。
また、板部材をインナリンフォースに対し固定する際、シールリングに対し第2のインレット部材の第2の筒部が摺動するため、サイメンアウタの開口部とインナリンフォースの開口部との間の距離において、周方向に沿ってばらつきがあっても、それを吸収することができ、シール圧を均一にすることができる。
図1は、本発明に係るフューエルインレット構造の断面図である。図2は、図1のフューエルインレット構造を分解した状態の断面図である。
図3に示すようにサイメンアウタ10に形成された開口部10aは略円形であり、図4に示すように第1のインレット部材1は、前記開口部10aに挿入可能な筒部1a(第1の筒部)を有する。この筒部1aの長さは、図1に示すように中央に設けられるニップル3(燃料の供給口部材)の長さ程度に形成されている。尚、図1においては、ニップル3にカバー20が被せられた状態を示している。
また、この筒部1aの横断面形状は、開口部10aの形状の相似形であり、開口部10aへの挿入のし易さを考慮して、前側(車両外側)から後側(車両内側)に向けて径が緩やかに縮小するように形成されている。
一方、図3に示すように、サイメンアウタ10の開口部10aの周辺にも、前記第1のインレット部材1に形成された螺子穴1b1〜1b4に対応する螺子穴10a1、10a2、10a3、10a4が形成されている。即ち、第1のインレット部材1を開口部10aに挿入すると、前記螺子穴1b1〜1b4と螺子穴10a1〜10a4とが同じ位置で重なり合い、そこに図示しないボルトを挿入(或いは螺入)しナット等で締結することができる。
また、筒部1aの後部先端は、図4に示すように環状の弾性樹脂(好ましくは、耐久性及びシール能力を考慮して、硬質のゴムが好ましい)からなるシールリング4が設けられている。前記シールリング4は、図2に示すように筒部1aの内側上方に向けてベロ状に突出している。尚、筒部1aは硬質樹脂、シールリング4は弾性樹脂であるが、それらは一体成型されている。
図1に示すように、前記底板部6は、第2のインレット部材2を介して第1のインレット部材1に接続され、且つ周縁部が補強部材であるインナリンフォース5に対しボルト(図示せず)により固定されている。図5に示すように底板部6には複数(図では3つ)のボルト締結用の螺子穴6b1、6b2、6b3が設けられている。
図6に示すように第2のインレット部材2は、筒部2a(第2の筒部)と、その後端において外方に突出するように設けられた環状の基部2bと、前記基部2bにおいて後方に向けて立設された複数(図では2つ)の係止フック2b1、2b2とを有する。
ここで、前記したように底板部6がインナリンフォース5に対しボルト固定されているため、第2のインレット部材2の基部2bが底板部6とインナリンフォース5との間に狭持され、夫々接する面が密着されてシールされた状態となされている。
先ず、図2に示す第1のインレット部材1をサイメンアウタ10の開口部10aに挿入し、ボルト締結により固定する。
次いで、第2のインレット部材2の筒部2aを、第1のインレット部材1における筒部2aのシールリング4内側に挿嵌する。
また、第2のインレット部材2の基部2bが、底板部6とインナリンフォース5との間に狭持されて、第2のインレット部材2の位置が固定されるとともに、底板部6とインナリンフォース5との間がシールされ、作業が簡略化される。
そして、ニップル3を保持する底板部6とインナリンフォース5に対し固定することによって、前記底板部6とインナリンフォース5との間に第2のインレット部材2の基部2bが狭持され固定されるようにしたため、インレット部材と底板部6との間のシール作業が簡略化され、組み付け作業を容易に行うことができる。
また、底板部6をインナリンフォース5に対し固定する際、シールリング4に対し第2のインレット部材2の筒部2aが摺動するため、サイメンアウタ10の開口部10aとインナリンフォース5の開口部5aとの間の距離において、ばらつきがあっても、それを吸収することができ、シール圧を均一にすることができる。
1a 筒部(第1の筒部)
1b フランジ部
2 第2のインレット部材
2a 筒部(第2の筒部)
2b 基部
2b1 係止フック
2b2 係止フック
3 ニップル(燃料の供給口部材)
4 シールリング
5 インナリンフォース
5a 開口部
6 底板部(板部材)
7 パイプ本体
8 パイプカバー
10 サイメンアウタ
10a 開口部
Claims (2)
- 車両のサイメンアウタの内側にインナリンフォースが設けられ、前記サイメンアウタ及び前記インナリンフォースにそれぞれ形成された開口部に対し組み付けられるとともに、燃料の供給口部材を具備するフューエルインレット構造であって、
前記サイメンアウタの開口部に挿入され、その前端側が前記サイメンアウタに固定された第1の筒部と、前記第1の筒部の後端において内方に突出するよう設けられた環状のシールリングとを有する第1のインレット部材と、
前記インナリンフォースの開口部に挿入され、その前端側が前記第1の筒部後端のシールリングに摺動して嵌入された第2の筒部と、前記第2の筒部の後端において外方に突出するように設けられた環状の基部とを有する第2のインレット部材とを備え、
前記第2のインレット部材の基部は、前記燃料の供給口部材を保持する板部材に対し、遊びを持った状態で係止されるとともに、前記板部材が前記インナリンフォースに対し固定されることにより、前記板部材と前記インナリンフォースとの間に狭持された状態で固定されることを特徴とするフューエルインレット構造。 - 前記第2のインレット部材の前記基部には、後方に突出する係止フックが設けられ、前記係止フックが前記板部材に形成された係止孔に対し遊びを持った状態で係止可能であることを特徴とする請求項1に記載されたフューエルインレット構造。
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JP2017150518A JP6764380B2 (ja) | 2017-08-03 | 2017-08-03 | フューエルインレット構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017150518A JP6764380B2 (ja) | 2017-08-03 | 2017-08-03 | フューエルインレット構造 |
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2017
- 2017-08-03 JP JP2017150518A patent/JP6764380B2/ja active Active
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