JP6763636B1 - タービン静翼組品及びガスタービン - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本開示は、効率よく冷却効果を強化することができるタービン静翼組品及びガスタービンを提供することを目的としている。
図1に示すように、本実施形態のガスタービン10は、空気Aを圧縮する圧縮機20と、圧縮機20で圧縮された空気A中で燃料Fを燃焼させて燃焼ガスGを生成する燃焼器30と、燃焼ガスGにより駆動するタービン40と、を備えている。
図1に示すように、圧縮機20は、空気Aを圧縮して圧縮空気を生成する。この圧縮空気は、燃焼器30内に流入する。燃焼器30には、燃料Fが供給される。燃焼器30内では、圧縮空気中で燃料Fが燃焼して、高温高圧の燃焼ガスGが生成される。この燃焼ガスGは、燃焼器30からタービン40内の燃焼ガス流路49に送られる。燃焼ガスGは、燃焼ガス流路49を軸線下流側Dadへ流れる過程で、タービンロータ41を回転させる。このタービンロータ41の回転で、ガスタービンロータ11に接続されている発電機GENのロータが回転する。その結果、発電機GENは発電する。
図3に示すように、本実施形態の静翼段(ガスタービン)46は、周方向Dcに並んで配置された複数の静翼組品46Asを備えている。この静翼組品46Asは、二つの静翼46aである第一静翼46aA及び第二静翼46aBと、これら第一静翼46aAと第二静翼46aBとを結合する結合具Btと、を少なくとも備えている。言い換えれば、本実施形態の静翼組品46Asは、周方向Dcで隣り合う二つの静翼46aを、結合具Btにより結合させた組品である。
翼体51は、翼形を成し径方向Drに延びている。つまり、翼体51の翼高さ方向は、径方向Drとなる。この翼体51は、燃焼ガスGが通る燃焼ガス流路49(図2参照)内に配置されている。内側シュラウド60iは、翼体51の径方向内側Driの端に形成されている。この内側シュラウド60iは、環状の燃焼ガス流路49の径方向内側Driの位置を画定する。外側シュラウド60oは、翼体51の径方向外側Droの端に形成されている。この外側シュラウド60oは、環状の燃焼ガス流路49の径方向外側Droの位置を画定する。
外側シュラウド60oは、外側シュラウド本体61と、周壁65と、を有する。
外側シュラウド本体61は、軸線方向Da及び周方向Dcに広がる板状に形成されている。外側シュラウド本体61は、前端面62fと、後端面62bと、腹側端面63pと、背側端面63nと、ガスパス面64と、内面64aとを有している。前端面62fは、軸線上流側Dauを向く端面である。後端面62bは、前端面62fと背合わせの関係を成し、軸線下流側Dadを向く端面である。腹側端面63pは、前端面62fと後端面62bとを翼体51の腹側面55pに近い側でつなぎ、周方向腹側Dcpを向く端面である。背側端面63nは、前端面62fと後端面62bとを翼体51の背側面55nに近い側でつなぎ、周方向背側Dcnを向く端面である。ガスパス面64は、燃焼ガスGに接する面であり、径方向内側Driを向いている。内面64aは、ガスパス面64と反対側を向く面である。本実施形態の前端面62fと後端面62bとは、ほぼ平行であり、本実施形態の腹側端面63pと背側端面63nとは、ほぼ平行である。これにより、外側シュラウド本体61は、径方向Drから見て(図4参照)、平行四辺形状を成している。
図4に示すように、外側シュラウド本体61には、複数の後端通路76が形成されている。これら複数の後端通路76は、キャビティ69から後端面62bに貫通している。また複数の後端通路76は、背側端面63nと腹側端面63pとが並ぶ周方向(側方向)Dcに並んでいる。第一静翼46aAの後端通路76は、主後端通路76mと、背側後端通路76nと、を有している。一方で、第二静翼46aBの後端通路76は、主後端通路76mと、腹側後端通路76pと、を備えている。
本実施形態のタービン静翼組品46Asは、第一静翼46aAと、第二静翼46aBと、結合具Btとを備えている。第一静翼46aA及び第二静翼46aBの外側シュラウド60oは、キャビティ69から外側シュラウド本体61の後端面62bに貫通し、背側端面63nと腹側端面63pとが並ぶ周方向(側方向)Dcに並ぶ複数の後端通路76を有している。そして、第一静翼46aAの後端通路76のうち、最も周方向背側Dcnの後端通路76である背側後端通路76nは、軸線下流側Dadに向かうに連れて次第に、第一静翼46aAの背側端面63nに近づくように、第一静翼46aAの背側端面63nに対して傾斜している。さらに、第二静翼46aBの後端通路76のうち、最も周方向腹側Dcpの後端通路76である腹側後端通路76pは、軸線下流側Dadに向かうに連れて次第に、第二静翼46aBの腹側端面63pに近づくように、第二静翼46aBの腹側端面63pに対して傾斜している。
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記実施形態では、静翼組品46Asが二つの静翼46aである第一静翼46aAと第二静翼46aBとを結合具Btにより結合してなる場合を例示した。しかし、静翼組品46Asは、周方向Dcで並ぶ三つ以上の静翼46aを、複数の結合具Btを用いて結合してなるようにしてもよい。そして、例えば、三つ以上の静翼46aを結合する場合、周方向Dcで中間位置に配置された静翼46aには、腹側後端通路76pと背側後端通路76nとの両方を設けてもよい。
上記実施形態に記載の静翼組品46As及びガスタービン10は、例えば以下のように把握される。
背側後端通路76nを除く複数の後端通路76mや、腹側後端通路76pを除く複数の後端通路76mの例としては、主後端通路76mを例示できる。
このガスタービン10によれば、タービン静翼組品46Asのシュラウド60oに生じる熱応力を緩和して、信頼性及び商品性を向上することが可能となる。
11 ガスタービンロータ
15 ガスタービン車室
20 圧縮機
21 圧縮機ロータ
22 ロータ軸
23 動翼段
23a 複数の動翼
25 圧縮機車室
26 静翼段
26a 静翼
30 燃焼器
40 タービン
41 タービンロータ(ロータ)
42 ロータ軸
43 動翼段
43a 動翼
45 タービン車室(ケーシング)
45a 外側車室
45b 内側車室
45c 分割環
45p 冷却空気通路
46 静翼段
46a 静翼(ガスタービン静翼)
46aA 第一静翼
46aB 第二静翼
46As 静翼組品(タービン静翼組品)
49 燃焼ガス流路
51 翼体
52 前縁部
53 後縁部
55n 背側面
55p 腹側面
60i 内側シュラウド
60o 外側シュラウド(シュラウド)
61 外側シュラウド本体(シュラウド本体)
62b 後端面
62f 前端面
63n 背側端面
63p 腹側端面
64 ガスパス面
64a 内面
65 周壁
65a 内壁面
65b 後周壁
65f 前周壁
65Fn 背側フランジ部
65Fp 腹側フランジ部
65n 背側周壁(側周壁)
65p 腹側周壁(側周壁)
66 凹部
67 衝突板
68 空気孔
69 キャビティ
71 翼空気通路
76 後端通路
76m 主後端通路
76n 背側後端通路
76no 開口
76p 腹側後端通路
76po 開口
A 空気
aB 及び第二静翼
Ac 冷却空気
Ar 軸線
B ボルト
Bt 結合具
F 燃料
G 燃焼ガス
GEN 発電機
N ナット
Si シール
Claims (5)
- 第一静翼と、
第二静翼と、
前記第一静翼と前記第二静翼とを結合する結合具と、
を備え、
前記第一静翼及び前記第二静翼は、いずれも、
燃焼ガスの流れる燃焼ガス流路内に配置され、翼形を成す翼体と、
前記翼体の翼高さ方向における端に設けられているシュラウドと、
を有し、
前記シュラウドは、
前記燃焼ガス流路の側を向くガスパス面と、前記ガスパス面と相反する側を向く内面とを有するシュラウド本体と、
前記シュラウド本体の周縁に沿って設けられ、前記内面から、前記ガスパス面を基準にして前記内面の側である反流路側に突出して、冷却空気が流入するキャビティを形成する周壁と、
を有し、
前記シュラウド本体は、
前記燃焼ガス流路内で前記燃焼ガスが流れてくる側である上流側を向く前端面と、
前記前端面と背合わせの関係を成し、前記燃焼ガス流路内で前記燃焼ガスが流れて行く側である下流側を向く後端面と、
前記前端面と前記後端面とを、前記翼体の背側面に近い側でつなぐ背側端面と、
前記背側端面と背合わせの関係を成し、前記前端面と前記後端面とを、前記翼体の腹側面に近い側でつなぐ腹側端面と、
前記キャビティから前記後端面に貫通し、前記背側端面と前記腹側端面とが並ぶ側方向に並んでいる複数の後端通路と、
を有し、
前記結合具は、前記第一静翼の前記背側端面と前記第二静翼の前記腹側端面とが接触している状態を維持可能に、前記第一静翼と前記第二静翼とを結合し、
前記第一静翼の前記複数の後端通路のうち、最も前記背側の後端通路である背側後端通路は、前記下流側に向かうに連れて次第に、前記第一静翼の前記背側端面に近づくよう、前記第一静翼の前記背側端面に対して傾斜しており、
前記第二静翼の前記複数の後端通路のうち、最も前記腹側の後端通路である腹側後端通路は、前記下流側に向かうに連れて次第に前記第二静翼の前記腹側端面に近づくよう、前記第二静翼の前記腹側端面に対して傾斜し、
前記第一静翼における前記複数の後端通路のうち、前記背側後端通路を除く全ての後端通路は、互に平行であり、
前記第二静翼における前記複数の後端通路のうち、前記腹側後端通路を除く全ての後端通路は、互に平行である、
タービン静翼組品。 - 請求項1に記載のタービン静翼組品において、
前記側方向における前記第一静翼の前記背側端面から前記背側後端通路の下流側の開口までの長さ寸法は、前記側方向における前記第一静翼の背側端面から前記第一静翼のキャビティまでの長さ寸法より短く、
前記側方向における前記第二静翼の前記腹側端面から前記腹側後端通路の下流側の開口までの長さ寸法は、前記側方向における前記第二静翼の腹側端面から前記第二静翼のキャビティまでの長さ寸法より短い、
タービン静翼組品。 - 請求項1又は2に記載のタービン静翼組品において、
前記結合具は、ボルトとナットとを有する、
タービン静翼組品。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のタービン静翼組品において、
前記第一静翼及び前記第二静翼は、いずれも、複数の空気孔が形成され、前記内面に対して前記ガスパス面の側である流路側と前記反流路側とに、前記キャビティを仕切る衝突板を備える、
タービン静翼組品。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のタービン静翼組品を複数備えていると共に、
軸線を中心として回転可能なロータと、
前記ロータの外周側を覆うケーシングと、
燃料の燃焼により燃焼ガスを生成し、前記ケーシング内に前記燃焼ガスを送る燃焼器と、
を備え、
複数の前記タービン静翼組品は、前記ケーシングの内周側に取り付けられている、
ガスタービン。
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JP2020023682A JP6763636B1 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | タービン静翼組品及びガスタービン |
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JP2020023682A JP6763636B1 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | タービン静翼組品及びガスタービン |
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JP7186908B1 (ja) | 2022-03-23 | 2022-12-09 | 三菱重工業株式会社 | 翼セグメント及び回転機械 |
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- 2020-02-14 JP JP2020023682A patent/JP6763636B1/ja active Active
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