JP6763187B2 - イメージセンサの製造方法 - Google Patents

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本発明は、C−MOSやCCD等の光電変換素子に代表されるイメージセンサの製造方法に関し、特に、イメージセンサにおける光電変換素子上に形成されたカラーフィルタ、及びカラーフィルタ上に形成されるマイクロレンズの製造方法に関する。
昨今では、カメラモジュールの小型・薄型化を目的に、ウエハプロセスにて作製できるモジュール構造が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。このようなモジュール構造では、イメージセンサが形成されたシリコンウエハの上面の光電変換素子面に、色分解用のカラーフィルタや集光用マイクロレンズが、画素毎に作りこまれる。
光電変換素子から得られる画像情報の電気信号は、シリコンウエハに形成される貫通孔内に充填もしくはその内壁を被覆する導電物質によりシリコンウエハの裏面に導かれ、パターン化された絶縁層と導電層とによって、ボールグリッドアレイ(BGA)方式による接続端子にて接続された外部回路基板に出力される。
カメラモジュールの以下のプロセスで製造される。まず、直径20cm〜30cmのシリコンウエハの加工プロセスに、同じく直径20〜30cmのガラス板の加工プロセスを組み合わせた、ウエハプロセスにて作製され、位置合わせをして積層された後、最終的にダイシング工程にて個々に断裁されて1個のカメラモジュールとなる。
一般に携帯電話に装着されるカメラの場合、カメラモジュールにおけるシリコンウエハの大きさは、0.3mm角程度であるから、直径20cmの一枚のウエハから3,500〜4,300個程度形成することが可能である。
マイクロレンズは、光電変換素子への集光効率を向上させるため、レンズ間ギャップを0に近づける必要がある。しかしながら、レンズ間ギャップを0とした場合、隣り合うマイクロレンズが接合してしまい、マイクロレンズ間の形状をnm単位の精度で制御する事が難しい問題がある。
またレンズ間ギャップを設けた場合、レンズ間ギャップから入射光が入り込み、画素間のクロストークが増加する問題がある。
また、グレイトーンマスクを用いてマイクロレンズ形成することにより、マイクロレンズの形状自由度を向上する開発が行われている(特許文献1〜3)。
特許第4882224号公報 特許第4595548号公報 特許第5486838号公報
特許文献1〜3に記載の方法では、グレイトーンマスクを使用してマイクロレンズを形成している。しかしこうした製造方法では、隣り合うマイクロレンズの谷間部分でマスク露光量を制御することが難しく、マイクロレンズ間の横方向ならびに縦方向の谷間が埋まってしまい、レンズ間ギャップを0にできない。このため、受光感度が劣化する課題がある。
そこで本発明は、隣り合うマイクロレンズ間のレンズ間ギャップを0にすることができる、グレイトーンマスクを使用したマイクロレンズの製造方法を提供することを目的としている。
発明の一態様は、シリコンウエハ上にマトリクス状に配される複数の光電変換素子を形成する素子形成工程と、この素子形成工程の後、上記複数の光電変換素子に対応してマトリクス状に配される凸型形状の複数のマイクロレンズを形成するレンズ形成工程とを含み、上記レンズ形成工程が、上記複数のマイクロレンズのうち、千鳥状に配された複数の第1マイクロレンズを、グレイトーンマスクを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第1レンズ形成工程と、この第1レンズ形成工程の後、複数の上記マイクロレンズのうち、上記第1マイクロレンズ以外となる、千鳥状に配された複数の第2マイクロレンズを、グレイトーンを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第2レンズ形成工程と、上記第2レンズ形成工程の後、上記複数の第1マイクロレンズ及び上記複数の第2マイクロレンズを硬化させる硬化工程と、を含み、上記第1レンズ形成工程では、上記複数の光電変換素子上に感光性マイクロレンズ材を塗布し、塗布された該感光性マイクロレンズ材を、上記フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、上記複数の第1マイクロレンズを形成し、上記第2レンズ形成工程では、上記複数の光電変換素子上に感光性マイクロレンズ材を塗布し、塗布された該感光性マイクロレンズ材を、上記フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、上記複数の第2マイクロレンズを形成することを特徴とするイメージセンサの製造方法である。
本発明の一態様によれば、隣り合うマイクロレンズ間のレンズ間ギャップを0にすることができる、グレイトーンマスクを使用したマイクロレンズの製造方法が提供される。
本発明の第1実施形態に係るイメージセンサを示す断面図である。 イメージセンサを示す平面図である。 第1実施形態に係るイメージセンサの製造方法を示す説明図である。 第1実施形態に係るイメージセンサの製造方法を示す説明図である。 第1実施形態に係るイメージセンサの製造方法を示す説明図である。 第2実施形態に係るイメージセンサの製造方法を示す説明図である。 第2実施形態に係るイメージセンサの製造方法を示す説明図である。 マイクロレンズ間の形状を示す説明図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<第1実施形態>
[イメージセンサ]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るイメージセンサ1の構成について説明する。図1に示すように、イメージセンサ1は、シリコンウエハ2と、複数の光電変換素子3と、カラーフィルタ4と、複数のマイクロレンズ5と、導電物質6と、接続バンプ7とを備える。
シリコンウエハ2は、半導体基板である。シリコンウエハ2には、厚み方向(図1の紙面に対する上下方向)に貫通する複数の貫通孔2aが形成される。
複数の光電変換素子3は、マイクロレンズ5を経由して入射する光を電化に変換する。複数の光電変換素子3は、シリコンウエハ2上に、図1の紙面に対する左右方向及び前後方向に並んだ、マトリクス状に等間隔に離間して配列される。
カラーフィルタ4は、複数の光電変換素子3上に設けられ、光電変換素子3に入射する光の経路において、光電変換素子に応じて特定の波長の光を透過する。第1実施形態では、カラーフィルタ4は、光電変換素子に応じて赤色(R)、緑色(G)または青色(B)の3色のうちいずれか1色を透過させる複数のカラーフィルタ4a〜4cからなる。カラーフィルタ4は、3色の配列が図2に示すベイヤー配列となるように配される。なお、図2では、ベイヤー配列に配された各色ごとに、不図示の光電変換素子3が、カラーフィルタ4の下側(図2の紙面に対する後方)にそれぞれ配される。
複数のマイクロレンズ5は、各光電変換素子3に応じたカラーフィルタ4上に、それぞれ形成される凸型形状のレンズである。複数のマイクロレンズ5は、図1及び図2に示すように、シリコンウエハ2上において、千鳥状に配される第1マイクロレンズ5aと、第1マイクロレンズ5aと光電変換素子3で一個分だけずれた千鳥状に配される第2マイクロレンズ5bとからなる。つまり、光電変換素子3上には、カラーフィルタ4を介して、第1マイクロレンズ5aと第2マイクロレンズ5bとが、光電変換素子3の配列方向(図2の紙面に対する上下方向(y軸方向)及び左右方向(x軸方向))に対して交互に形成される。
導電物質6は、貫通孔2a内に充填もしくは内壁を被覆する導電物質である。導電物質6は、シリコンウエハ2の上面側(図1の紙面に対する上側)においては、複数の光電変換素子3に接続される。
接続バンプ7は、BGA方式の電極であり、シリコンウエハの下面(図1の紙面に対する下側の面)となる裏面に導かれた導電物質6に接続される。接続バンプ7は、画像情報である、導電物質6を介して得られる光電変換素子3からの出力信号を、接続される外部回路へと出力する。
その他、レンズモジュールの側壁には、フレア防止用で遮光性のある無電解めっき層が施されてもよい。その材質は、ニッケル、クロム、コバルト、鉄、銅、金等から選択される金属の単一めっき層のほか、ニッケル−鉄、コバルト−鉄、銅−鉄等の組合せから選択される合金の無電解めっき層があげられる。そのほかに、銅等の金属を無電解めっきし、しかる後、その表面を化学処理や酸化処理して金属化合物とし、表面の光反射率の低い金属遮光層とすることも可能である。
[イメージセンサの製造方法]
次に、本発明の第1実施形態に係るイメージセンサ1の製造方法について説明する。まず、シリコンウエハ2に、光電変換素子3や遮光膜(不図示)、パッシベーション膜(不図示)を形成し、最上層に、熱硬化タイプのアクリル樹脂塗布液を用いてスピンコートにて平坦化層を形成する(素子形成工程)。
次いで、図3(A)に示すように、平坦化膜が形成されたシリコンウエハ2の上に、カラーフィルタ4を、赤色、緑色及び青色の3色にて3回のフォトリソグラフィの手法で、それぞれ形成する(フィルタ形成工程)。グリーンレジストは、色材としてC.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントブルー15:6が用いられ、さらにシクロヘキサノン、PGMEAなどの有機溶剤、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した構成のカラーレジストが用いられる。ブルーレジストは、色材としてC.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントバイオレット23が用いられ、さらにシクロヘキサノン、PGMAなどの有機溶剤、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した構成のカラーレジストが用いられる。レッドレジストの色材は、C.I.ピグメントレッド117、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントイエロー139が用いられる。色材以外の組成は、グリーンレジストと同様である。着色画素の配列は、図2に示すように、一画素おきにG(緑)フィルタが設けられ、Gフィルタの間に一行おきにR(赤)フィルタとB(青)フィルタが設けられる、いわゆるベイヤー配列となる。
さらに、図3(B)に示すように、シリコンウエハ2及びカラーフィルタ4上に、アルカリ可溶性、感光性及び熱リフロー性を有するスチレン樹脂を塗布することで、感光性マイクロレンズ材8を形成する。感光性マイクロレンズ材8は、光性透明樹脂であり、ポジ型の感光性樹脂である。
その後、図3(C)に示すように、感光性マイクロレンズ材8を、グレイトーンマスク9を使用する紫外i線によるフォトリソグラフィのプロセスにより、第1マイクロレンズ5aのみをパターン化する。グレイトーンマスク9は、第1マイクロレンズ5aのレンズ要素の薄膜の部分に対応する部分については光透過率を高くした遮光膜を、石英基板上に形成したものであり、遮光膜に濃淡のグラデュエーション(階調)が付いたマスクである。この諧調の濃淡は、露光に用いる光では解像しない小さな径のドットの単位面積当たりの個数の部分的な差(粗密)によって達成される。第1実施形態では、特殊な露光用マスクであるグレイトーンマスク9を用いることで、マイクロレンズ5間のギャップ形状を露光法で制御することができる。
次いで、図3(D)に示すように、TMAH 3%現像液にて現像を行い、第1マイクロレンズ5aを形成する。なお、上述の図3(B)〜図3(D)で示す工程を、第1マイクロレンズ形成工程という。
さらに、図4(A)に示すように、シリコンウエハ2、カラーフィルタ4及び第1マイクロレンズ5a上に、アルカリ可溶性、感光性及び熱リフロー性を有するスチレン樹脂を塗布することで、感光性マイクロレンズ材8を形成する。感光性マイクロレンズ材8は、図3(B)で説明したものと同じ光性透明樹脂である。
その後、図4(B)に示すように、感光性マイクロレンズ材8を、グレイトーンマスク9を使用する紫外i線によるフォトリソグラフィのプロセスにより、第2マイクロレンズ5bのみをパターン化する。グレイトーンマスク9は、図3(C)で説明した、第1マイクロレンズ5aを形成する際に用いられるものと同様なものである。
次いで、図4(C)に示すように、TMAH 3%現像液にて現像を行い、第2マイクロレンズ5bを形成する。なお、上述の図4(A)〜図4(C)で示す工程を、第2マイクロレンズ形成工程という。
さらに、図4(D)に示すように、第1マイクロレンズ5aと第2マイクロレンズ5bとを、加熱することで、硬化させる(硬化工程)。なお、図3(B)〜図3(D)、図4(A)〜図4(D)の一連の工程を、複数の光電変換素子に対応してマトリクス状に配される凸型形状の複数のマイクロレンズを形成する、レンズ形成工程という。
その後、シリコンウエハ2の裏面にフォトレジストを塗布し、定法のフォトリソグラフィ法により貫通孔2aが形成されるべき部位に開口部を形成する。開口部を形成した後、フォトレジスト膜をマスクとして反応性イオンエッチングを行うことで、シリコンウエハ2を所定の深さまでエッチングし、貫通孔2aを形成する。
次いで、シリコンウエハ2と後に形成する配線層とを絶縁するために、CVD法により貫通孔2aの内壁、底部及び裏面全体にSiO絶縁膜を形成する。ここで、絶縁膜は、その膜厚が貫通孔2aの底部(アルミニウムなど導電性の高い金属からなるパッド)上の方がシリコンウエハ2の裏面上より薄くなるように形成される。絶縁膜を形成した後、反応性イオンエッチングを再度行い貫通孔2a底部の絶縁膜を除去する。そして、図5(A)に示すように、スパッタ法により、導電膜を形成し、導電物質6による貫通孔2aの埋設及びシリコンウエハ2の裏面の配線層を形成する。
さらに、定法のフォトリソグラフィ法により、配線層の一部で外部と接続させる部分を露出させ、当該露出部位に、スクリーン印刷によりはんだペーストを塗布することで、はんだボールを設ける。そして、リフロー処理を施し、残留フラックスを除去することで、図5(B)に示すように、接続バンプ7が形成される。この状態において、シリコンウエハ2には、複数のイメージセンサ1がマトリックス上に多面付けされた状態となる。
その後、図5(C)に示すように、レジンブレードを用いたダイシング装置により、マトリックス状に多面付けされたイメージセンサ1の中間部を断裁線として、表面より断裁溝を入れる。そして、図5(D)に示すように、断裁溝で個々のイメージセンサ1に分離することで、イメージセンサ1が製造される。
<第2実施形態>
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第2実施形態に係るイメージセンサ1の製造方法について説明する。第2実施形態におけるイメージセンサ1は、第1実施形態と同様なものであり、その製造方法に違いがあるため、イメージセンサ1の構成についての説明については省略する。
[イメージセンサの製造方法]
まず、第1実施形態と同様に、シリコンウエハ2に、光電変換素子3や遮光膜、パッシベーション膜を形成し、最上層に、熱硬化タイプのアクリル樹脂塗布液を用いてスピンコートにて平坦化層を形成する(素子形成工程)。
次いで、図6(A)に示すように、平坦化膜が形成されたシリコンウエハ2の上に、カラーフィルタ4を、赤色、緑色及び青色の3色にて3回のフォトリソグラフィの手法で、それぞれ形成する(フィルタ形成工程)。カラーフィルタ4の形成方法については、第1実施形態において図3(A)を用いて説明した方法と同様である。
さらに、図6(B)に示すように、シリコンウエハ2及びカラーフィルタ4上に、アルカリ可溶性、感光性及び熱リフロー性を有するスチレン樹脂を塗布することで、感光性マイクロレンズ材8を形成する。感光性マイクロレンズ材8の形成方法については、第1実施形態において図3(B)を用いて説明した方法と同様である。
その後、図6(C)に示すように、感光性マイクロレンズ材8を、グレイトーンマスク9を使用する紫外i線によるフォトリソグラフィのプロセスにより、第1マイクロレンズ5aのみをパターン化する。フォトリソグラフィのプロセスは、第1実施形態において図3(C)を用いて説明した方法と同様である。
次いで、図6(D)に示すように、TMAH 3%現像液にて現像を行い、第1マイクロレンズ5aを形成する。第1マイクロレンズ5aの形成方法は、第1実施形態において図3(D)を用いて説明した方法と同様である。なお、上述の図6(B)〜図6(D)で示す工程を、第1マイクロレンズ形成工程という。
さらに、図6(E)に示すように、第1マイクロレンズ5aを、加熱することで、硬化させる(第1硬化工程)。第1マイクロレンズ5aの加熱は、第1実施形態において図4(D)を用いて説明した方法と同様に行われる。
その後、図7(A)に示すように、シリコンウエハ2、カラーフィルタ4及び第1マイクロレンズ5a上に、アルカリ可溶性、感光性及び熱リフロー性を有するスチレン樹脂を塗布することで、感光性マイクロレンズ材8を形成する。感光性マイクロレンズ材8の形成方法については、第1実施形態において図4(A)を用いて説明した方法と同様である。
次いで、図7(B)に示すように、感光性マイクロレンズ材8を、グレイトーンマスク9を使用する紫外i線によるフォトリソグラフィのプロセスにより、第2マイクロレンズ5bのみをパターン化する。フォトリソグラフィのプロセスは、第1実施形態において図4(B)を用いて説明した方法と同様である。
さらに、図7(C)に示すように、TMAH 3%現像液にて現像を行い、第2マイクロレンズ5bを形成する。第2マイクロレンズ5bの形成方法は、第1実施形態において図4(C)を用いて説明した方法と同様である。なお、上述の図7(A)〜図7(C)で示す工程を、第2マイクロレンズ形成工程という。
その後、図7(D)に示すように、第2マイクロレンズ5bを、加熱することで、硬化させる(第2硬化工程)。第2マイクロレンズ5bの加熱は、第1実施形態において図4(D)を用いて説明した方法と同様に行われる。なお、図6(B)〜図6(E)、図7(A)〜図7(D)の一連の工程を、複数の光電変換素子に対応してマトリクス状に配される凸型形状の複数のマイクロレンズを形成する、レンズ形成工程という。
次いで、第1実施形態と同様に、貫通孔2a、絶縁膜、導電膜、配線層、接続バンプ7が形成され、個々のイメージセンサ1に分離されることで、イメージセンサ1が製造される。つまり、第1実施形態において、図5を用いて説明した工程を経ることで、イメージセンサ1が製造される。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、必要に応じて熱フローやブリーチングなどの工程を実施して、マイクロレンズの形状と光透過性を制御することもできる。
また、上記実施形態では、フォトリソグラフィのプロセスにて、紫外i線を用いるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、フォトリソグラフィのプロセスでは、紫外i線の代わりにKrFレーザが用いられてもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に係るイメージセンサ1の製造方法は、シリコンウエハ2上にマトリクス状に配される複数の光電変換素子3と、複数の光電変換素子3を形成する素子形成工程と、素子形成工程の後、複数の光電変換素子3に対応してマトリクス状に配される凸型形状の複数のマイクロレンズ5を形成するレンズ形成工程とを含み、レンズ形成工程が、複数のマイクロレンズ5のうち、千鳥状に配された複数の第1マイクロレンズ5aを、グレイトーンマスクを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第1レンズ形成工程と、第1レンズ形成工程の後、複数のマイクロレンズ5のうち、第1マイクロレンズ5a以外となる、千鳥状に配された複数の第2マイクロレンズ5bを、グレイトーンを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第2レンズ形成工程とを含む。
ここで、上述のように、従来の製造方法では、マイクロレンズ5間にレンズ間ギャップが生じることが問題となっていた。マイクロレンズ5間のレンズ間ギャップについて、図8を参照して説明する。図8は、マイクロレンズ5の配列方向であるx軸方向及びシリコンウエハ2の厚み方向となるz軸方向に垂直な断面における、従来の製造方法によるマイクロレンズ5の表面(上面)形状を示す断面図である。従来の製造方法の場合、隣り合うマイクロレンズ5間の谷間5cは、破線で示すマイクロレンズ5のレンズ形状から得られる形状に対して、実線で示すように谷間が埋まった形状となる。この谷間5cにおける、レンズ形状から得られる形状と実際の形状のz軸方向の高さの差を、レンズ間ギャップという。
一方、上記(1)の構成によれば、第1レンズ形成工程及び第2レンズ形成工程の2工程でマイクロレンズを形成することで、グレイトーンマスクを使用した簡便なフォトリソ工程で、隣り合うマイクロレンズ間のレンズ間ギャップを0にすることができる。また、従来の複数回エッチング工法や複数回レジストパターニング工法に対して、製造コストを削減する効果がある。
(2)上記(1)の構成において、レンズ形成工程が、第2レンズ形成工程の後、複数の第1マイクロレンズ及び複数の第2マイクロレンズを硬化させる硬化工程をさらに含み、第1レンズ形成工程では、複数の光電変換素子3上に感光性マイクロレンズ材8を塗布し、塗布された感光性マイクロレンズ材8を、フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、複数の第1マイクロレンズ5aを形成し、第2レンズ形成工程では、複数の光電変換素子上に感光性マイクロレンズ材8を塗布し、塗布された感光性マイクロレンズ材8を、フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、複数の第2マイクロレンズ5bを形成する。
(3)上記(1)の構成において、レンズ形成工程が、第1レンズ形成工程の後、且つ第2レンズ形成工程の前に、複数の第1マイクロレンズ5aを硬化させる第1硬化工程と、第2レンズ形成工程の後、複数の第2マイクロレンズ5bを硬化させる第2硬化工程とをさらに含み、第1レンズ形成工程では、複数の光電変換素子3上に感光性マイクロレンズ材8を塗布し、塗布された感光性マイクロレンズ材8を、フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、複数の第1マイクロレンズ5aを形成し、第2レンズ形成工程では、複数の光電変換素子3上に感光性マイクロレンズ材8を塗布し、塗布された感光性マイクロレンズ材8を、フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、複数の第2マイクロレンズ5bを形成する。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、第1レンズ形成工程及び第2レンズ形成工程では、フォトリソグラフィ法にて複数の第1マイクロレンズ5a及び複数の第2マイクロレンズ5bを形成する際に、紫外i線またはKrFレーザを用いる。
上記(4)の構成によれば、フォトリソグラフィ法に紫外i線を使用することにより、対角レンズ間ギャップを120nmから365nmに制御する事が可能となり、画素サイズ1100nm程度のマイクロレンズの集光効率向上に効果的である。またKrFレーザを使用することにより、対角レンズ間ギャップを80nmから248nmに制御する事が可能となり、画素サイズ900nm以下のマイクロレンズの集光効率向上に効果的である。
次に、本発明者らが行った実施例1について説明する。実施例1では、上記の第1実施形態に係るイメージセンサ1の製造方法を用いて、イメージセンサ1を製造し、レンズ間ギャップをAFM観察にて測定した。
実施例1では、シリコンウエハ2として、厚さ0.75mm、直径20cmのものを用いた。また、第1マイクロレンズ形成工程及び第2マイクロレンズ形成工程において、図3(B)及び図4(A)に示す、感光性マイクロレンズ材8を形成する際には、1μmのスチレン樹脂を塗布した。さらに、硬化工程では、マイクロレンズ5を250℃で、5分間加熱することで、マイクロレンズ5の硬化を行った。
製造されたイメージセンサについて、AFM観察を行った結果、第1マイクロレンズ5a及び第2マイクロレンズ5bは、厚さが約0.6μmのスムースな半放物形状であった。また、x軸及びy軸にそれぞれ45度傾いた対角xy軸方向に隣り合う、第1マイクロレンズ5a間及び第2マイクロレンズ5b間の対角レンズ間ギャップは0.15μmであった。さらに、隣り合う第1マイクロレンズ5aと第2マイクロレンズ5bとの間のレンズ間ギャップは0μmとなった。
次に、本発明者らが行った実施例2について説明する。実施例2では、上記の第2実施形態に係るイメージセンサ1の製造方法を用いて、イメージセンサ1を製造し、レンズ間ギャップをAFM観察にて測定した。
実施例2では、シリコンウエハ2として、厚さ0.75mm、直径20cmのものを用いた。また、第1マイクロレンズ形成工程及び第2マイクロレンズ形成工程において、図3(B)及び図4(A)に示す、感光性マイクロレンズ材8を形成する際には、1μmのスチレン樹脂を塗布した。さらに、第1硬化工程及び第2硬化工程では、第1マイクロレンズ5a及び第2マイクロレンズ5bを250℃で、5分間それぞれ加熱することで、第1マイクロレンズ5a及び第2マイクロレンズ5bの硬化を行った。
製造されたイメージセンサについて、AFM観察を行った結果、第1マイクロレンズ5a及び第2マイクロレンズ5bは、厚さが約0.6μmのスムースな半放物形状であった。また、x軸及びy軸にそれぞれ45度傾いた対角xy軸方向に隣り合う、第1マイクロレンズ5a間及び第2マイクロレンズ5b間の対角レンズ間ギャップは0.15μmであった。さらに、隣り合う第1マイクロレンズ5aと第2マイクロレンズ5bとの間のレンズ間ギャップは0μmとなった。
以上の、実施例1,2の結果から、本発明に係るイメージセンサ1の製造方法を用いることで、従来は従来のマイクロレンズでは、隣り合うレンズ間の谷間が埋まる課題があったのに対して、配列方向におけるレンズ間ギャップが0となることを確認した。
1 イメージセンサ
2 シリコンウエハ
2a 貫通孔
3 光電変換素子
4,4a〜4c カラーフィルタ
5 マイクロレンズ
5a 第1マイクロレンズ
5b 第2マイクロレンズ
51
52
6 導電物質
7 接続バンプ
8 感光性マイクロレンズ材
9a,9b グレイトーンマスク

Claims (2)

  1. シリコンウエハ上にマトリクス状に配される複数の光電変換素子を形成する素子形成工程と、
    該素子形成工程の後、前記複数の光電変換素子に対応してマトリクス状に配される凸型形状の複数のマイクロレンズを形成するレンズ形成工程と
    を含み、
    前記レンズ形成工程が、
    前記複数のマイクロレンズのうち、千鳥状に配された複数の第1マイクロレンズを、グレイトーンマスクを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第1レンズ形成工程と、
    該第1レンズ形成工程の後、複数の前記マイクロレンズのうち、前記第1マイクロレンズ以外となる、千鳥状に配された複数の第2マイクロレンズを、グレイトーンを用いるフォトリソグラフィ法により形成する第2レンズ形成工程と
    前記第2レンズ形成工程の後、前記複数の第1マイクロレンズ及び前記複数の第2マイクロレンズを硬化させる硬化工程と、を含み、
    前記第1レンズ形成工程では、前記複数の光電変換素子上に感光性マイクロレンズ材を塗布し、塗布された該感光性マイクロレンズ材を、前記フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、前記複数の第1マイクロレンズを形成し、
    前記第2レンズ形成工程では、前記複数の光電変換素子上に感光性マイクロレンズ材を塗布し、塗布された該感光性マイクロレンズ材を、前記フォトリソグラフィ法により千鳥状に露光することで、前記複数の第2マイクロレンズを形成することを特徴とするイメージセンサの製造方法。
  2. 前記第1レンズ形成工程及び前記第2レンズ形成工程では、前記フォトリソグラフィ法にて前記複数の第1マイクロレンズ及び前記複数の第2マイクロレンズを形成する際に、紫外i線またはKrFレーザを用いることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサの製造方法。
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