JP6762229B2 - 油圧機械 - Google Patents

油圧機械 Download PDF

Info

Publication number
JP6762229B2
JP6762229B2 JP2016254124A JP2016254124A JP6762229B2 JP 6762229 B2 JP6762229 B2 JP 6762229B2 JP 2016254124 A JP2016254124 A JP 2016254124A JP 2016254124 A JP2016254124 A JP 2016254124A JP 6762229 B2 JP6762229 B2 JP 6762229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
hydraulic machine
ring portion
axis
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016254124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018105265A (ja
Inventor
宏泰 落合
宏泰 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Priority to JP2016254124A priority Critical patent/JP6762229B2/ja
Publication of JP2018105265A publication Critical patent/JP2018105265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6762229B2 publication Critical patent/JP6762229B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)

Description

本発明は、油圧機械に関する。
油圧によって作動する油圧機械として、ラジアルピストン型の油圧ポンプや油圧モータが知られている。例えば、油圧ポンプでは、外部から与えられた駆動力に伴う回転軸の回転によって、シリンダに収容されたピストンが上下動することで、作動油が圧送される。油圧モータでは、油圧を供給されたピストンの上下動に伴って回転軸に回転力が付与される。この種の装置の具体例として、下記特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に記載されたラジアルピストンポンプは、回転軸の中心から偏心した円形のカムが回転することで、径方向に設けられた複数のピストンが作動する。
特開平3−81575号公報
ところで、油圧機械の出力を向上させたいとの要求が近年高まっている。ここで、上記特許文献1に記載された装置では、カムが1回転するごとに、ピストンが1ストロークする構成を採っている。したがって、カムの回転数とピストンのストローク数との関係を改善することで、上記特許文献1に記載された装置には依然として出力向上の余地がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、出力が向上した油圧機械を提供することを目的とする。
本発明の油圧機械は、軸線回りに回転するとともに、該軸線を中心とする円形断面を有するカム本体、及び該カム本体の外周面に形成された複数の凹凸を有するカムと、前記カムの外周側に設けられ、前記軸線方向から見て断面円形の内周当接面を有するリング部と、前記内周当接面及び前記カムの外周面に当接する複数のローラと、前記リング部に取り付けられて、前記軸線の径方向に進退動する少なくとも1つのピストンと、を備える。
この構成によれば、カムが軸線回りに回転すると、複数のローラを介してリング部が追従して旋回する。具体的には、カムに形成された凹凸に合わせて、リング部が軸線の周囲を旋回する。すなわち、リング部の外周面上における任意の部分は、おおむね軸線の径方向に往復運動をする。この結果、リング部の外周面に取り付けられたピストンを進退動させることができる。
本発明の油圧機械では、前記ローラは、回転軸が前記リング部に支持されていてもよい。
この構成によれば、ローラをリング部によって安定的に支持することができる。これにより、油圧機械を円滑に動作させることができる。また、リング部がローラから散逸する可能性を低減することができる。
本発明の油圧機械では、前記リング部は、内周側の領域に潤滑油が充填されていてもよい。
この構成によれば、リング部とローラ、及びローラとカムの摺動を円滑にすることができる。特に、ローラとカムとの間における許容面圧を増加することができる。これにより、より高圧で油圧機械を運転することができる。
本発明の油圧機械では、前記凹凸は、曲率半径が前記ローラの半径よりも大きくてもよい。
この構成によれば、カムとローラの摺動をさらに円滑にすることができる。
本発明の油圧機械では、前記リング部は、前記内周当接面に、該リング部の内周側で前記カム及び前記ローラによって画成される空間同士を連通する連通溝が形成されていてもよい。
この構成によれば、カム及びローラによって画成される複数の空間の間で生じる圧力差を、連通溝を通じて分散することができる。これにより、油圧機械をより円滑に動作させることができる。
本発明の油圧機械では、前記凹凸の凸部の個数をm個としたときに、前記ローラの個数がm+1個であってもよい。
この構成によれば、複数のローラによってリング部を安定的に支持することができる。
本発明の油圧機械では、前記複数のローラは、正(m+1)角形の各頂点に配置されていてもよい。
この構成によれば、カム及びリング部から各ローラに加えられる荷重を均等に分散させることができる。
本発明の油圧機械では、前記カムは、前記軸線の周方向一方側から他方側にかけて、外周面の径方向位置が周期的に変化していてもよい。
この構成によれば、ピストンを周期的かつ円滑に進退動させることができる。
本発明の油圧機械では、前記リング部の回転中心は、前記カムの回転中心である前記軸線から偏心していてもよい。
この構成によれば、リング部が軸線から偏心した位置で旋回するため、リング部に設けられたピストンを円滑に進退動させることができる。
本発明によれば、出力の向上した油圧機械を提供することができる。
図1は、第一実施形態に係る油圧機械の構成を示す模式図である。 図2は、第一実施形態に係る油圧機械の軸線を含む平面における断面図である。 図3は、第一実施形態に係る油圧機械の動作を示す説明図である。 図4は、第二実施形態に係る油圧機械の構成を示す模式図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1に示すように、油圧機械100は、ラジアルピストン形式の油圧ポンプ、又は油圧モータとして使用される。本実施形態では、油圧機械100を油圧ポンプとして用いた場合を例にその構成及び動作について説明する。
油圧機械100は、回転軸1と、カム2と、リング部3と、ローラ4と、シリンダ部5と、ケーシング(不図示)と、を備える。回転軸1は、軸線Aに沿って延びている。回転軸1は、外部の駆動原から供給された駆動力によって軸線A回りに回転する。
カム2は、回転軸1の延在方向における中途位置に一体に設けられている。カム2は、軸線A方向に延びる円柱状のカム本体21と、カム本体21の外周側に設けられた複数の凹部22及び凸部23と、を有している。カム本体21は軸線A方向から見て円形の仮想断面Pを有している。凹部22及び凸部23は、カム本体21の外周面上で、軸線Aの周方向にかけて周期的に配列されている。すなわち、カム2の外周面上には連続する凹凸が形成されている。
本実施形態では、カム2は2つずつの凹部22、及び凸部23を有している。具体的には、カム2は、軸線Aの周方向に沿って周期的に配列された2つずつの凹部22、及び凸部23を有している。凹部22は、カム本体21の仮想断面Pから径方向内側に向かって凹んでいる。凸部23は、カム本体21の仮想断面Pから径方向外側に向かって突出している。
一対の凹部22は、互いに同等の曲線形状である。一対の凸部23は、互いに同等の曲線形状である。凹部22は、周方向一方側の端部が、軸線A方向から見て、凸部23の周方向他方側の端部に接続されている。凸部23の周方向一方側の端部は、凹部22の周方向他方側の端部に接続されている。すなわち、カム2の外周面は、軸線A方向から見て、凹部22及び凸部23を有する連続的な曲線形状である。また、カム2の外周面は軸線Aと直交する方向に延びる対称軸Xを基準として線対称である。言い換えると、カム2の外周面には、軸線A方向から見て、180°ごとに周期的な凹凸が形成されている。
リング部3は、カム2を外周側から覆う円環状の部材である。リング部3は、内周側の面が後述するローラ4に当接する内周当接面31である。内周当接面31は、軸線A方向から見て円形の断面を有している。リング部3の外周側には、複数(3つ)のシリンダ部5が、ロッド51を介して接続されている。リング部3の内側の空間は、比較的に高い粘度を有する潤滑剤によって満たされている。すなわち、リング部3の内周当接面31と、ローラ当接面41(後述)と、カム2の外周面とによって形成される複数の空間(小空間V)には潤滑油が充填されている。
各シリンダ部5は、油圧によって駆動される油圧シリンダである。シリンダ部5は、リング部3の外周面に接続されるロッド51と、ロッド51の先端に回動可能に接続されたピストン本体52と、ピストン本体52を外側から覆うことで油圧室54を形成するシリンダ53と、を有している。ロッド51はリング部3の外周面に対してリング部3の外周面の径と同等の曲率半径を有する円弧面を介して接触しており、当該円弧面は、リング部3の外周面上で軸線Aの周方向に摺動可能である。油圧室54には、外部の作動油供給源から供給された作動油が流れ込む。ロッド51の進退動にともなって、油圧室54の圧力が上昇・下降する。この結果、ロッド51の進退動にともなって、油圧室54への作動油の吐出と、吸入とが行われる。
ローラ4は、リング部3の内周当接面31と、カム2の外周面とに当接しながら回動する部材である。ローラ4は、カム2に設けられる凸部23(又は凹部22)の数に応じてその個数が決定される。具体的には、ローラ4の個数は、凸部23(又は凹部22)の個数をmとしたときに、(m+1)個となる。すなわち、本実施形態では、カム2に2つの凸部23が形成されていることから、ローラ4の個数は3個である。さらに、3つのローラ4は、正三角形の各頂点上に配置されている。より一般的には、ローラ4の個数をn個としたとき、各ローラ4は正n角形、すなわち、正(m+1)角形の各頂点上に配置される。
詳しくは図2に示すように、各ローラ4は、軸線A方向両側から一対の保持部材61及び支持ピン62によってリング部3に支持されている。保持部材61は、リング部3の軸線A方向両側における両端面に1つずつ設けられている。軸線Aを含む断面視で、各保持部材61は、リング部3から径方向内側に向かって延びる板状である。ローラ4は、一対の保持部材61によって両端部が保持されており、軸線Aに平行な中心軸回りに回動可能である。ローラ4の外周面であるローラ当接面41は、カム2の外周面及びリング部3の内周当接面31に対して当接している。ローラ当接面41の曲率半径は、カム2に形成された凹部22の曲率半径よりも小さい。言い換えると、凹部22の曲率半径は、ローラ当接面41の曲率半径よりも大きい。
一対の保持部材61のうち、互いに対向する面には、周方向に延びる凹溝である連通溝32が形成されている。連通溝32は、保持部材61の周方向全域にわたって形成されている。連通溝32は、互いに隣接する一対の小空間V同士を連通している。
以上のように構成された油圧機械100の動作について説明する。回転軸1に対して駆動力が付与されて回転すると、回転軸1に一体に設けられたカム2も軸線A回りに回転する。図3に示すように、カム2が回転すると、ローラ4の動きに追従してリング部3が軸線Aの周囲を旋回する。すなわち、リング部3はカム2の回転中心である軸線Aから偏心した位置で旋回する。リング部3の旋回する方向は、カム2の回転する方向と反対となる。なお、以降の説明では、回転軸1及びカム2の回転量を示す値として角度を用いる。すなわち、回転軸1及びカム2が360°だけ回動したときに1回転したことになる。
リング部3が旋回すると、リング部3に取り付けられたシリンダ部5は、それぞれ互いに異なる位相で進退動を繰り返す。ここでは代表的に、1つのシリンダ部5の動作のみを代表的に説明する。同図中のステップS12に示すように、カム2が0°位置にあるとき、ピストン本体52はシリンダ53内で上死点に位置している。すなわち、シリンダ部5内の油圧室54の容積は最小となっている。
図3のステップS14に示すように、カム2が回転して45°位置にあるとき、ピストン本体52は、ストロークの半分の長さだけシリンダ53内で下降している。ステップS16に示すように、カム2がさらに回転して90°位置にあるとき、ピストン本体52はシリンダ53内で下死点に到達する。すなわち、シリンダ部5内の油圧室54の容積は最大となっている。このとき、ピストン本体52の下降に伴って油圧室54内の圧力が下がり、作動油が吸入される。
次いで、ステップS18に示すように、カム2が回転して135°位置にあるとき、ピストン本体52は、ストロークの半分の長さだけシリンダ53内で上昇している。ステップS20に示すように、さらにカム2が回転して180°位置にあるとき、ピストン本体52はシリンダ53内で再び上死点に到達する。ピストン本体52の上昇に伴って油圧室54内の圧力は上がり、作動油が外部に吐出される。なお、上死点と下死点との間におけるロッド51の移動距離は、ストローク量Sである。ストローク量Sは、軸線Aからのリング部3の中心までの偏心距離に比例している。
このように、カム2が軸線A回りに1/2回転(180°回転)するごとに、シリンダ部5は1回の進退動(1回のストローク)を行う。言い換えると、カム2が1回転(360°回転)するとき、シリンダ部5は2回のストロークを行う。すなわち、カム2がr回転するとき、シリンダ部5は2×r回ストローク行うことができる。さらに言い換えると、本実施形態に係る油圧機械100では、カム2が2つの凸部23(及び2つの凹部22)を有していることから、これに対応して、カム2が1回転すると、シリンダ部5は2回のストロークを行う。
なお、カム2の回転に伴って、互いに隣接する小空間V同士の間では、連通溝32を通じた潤滑油の流動が生じている。より詳細には、カム2が軸線A回りに回転して凸部23が小空間V内を通過する際に、凸部23の体積の分だけ当該小空間Vの容積が減少するため、小空間Vの内圧が上昇する。内圧の上昇にともなって、小空間V内の潤滑油は、連通溝32を通じて外部、すなわち隣接する他の小空間Vに向かって流出する。
以上、説明したように、本実施形態の油圧機械100は、カム2が軸線A回りに回転すると、複数のローラ4を介してリング部3が追従して旋回する。具体的には、カム2に形成された凹部22、及び凸部23に合わせて、リング部3が軸線Aの周囲を旋回する。すなわち、リング部3の外周面上における任意の部分は、おおむね軸線Aの径方向に往復運動をする。この結果、リング部3の外周面に取り付けられたシリンダ部5を進退動させることができる。さらに、カム2に形成された凹凸の個数に応じて、カム2の1回転あたりのシリンダ部5のストローク数を変えることができる。すなわち、カム2の1回転あたりの油圧機械100の出力を向上させることができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、ローラ4は、リング部3に回転可能に支持されている。これにより、ローラ4をリング部3によって安定的に支持することができる。さらに、油圧機械100を円滑に動作させることができる。また、リング部3がローラ4から散逸する可能性を低減することができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、リング部3の内周側の領域(小空間V)は、潤滑油で満たされている。この構成によれば、リング部3とローラ4、及びローラ4とカム2の摺動を円滑にすることができる。特に、ローラ4とカム2との間における許容面圧を増加することができる。これにより、より高速で油圧機械100を運転することができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、凹部22の曲率半径は、ローラ4の半径よりも大きくてもよい。この構成によれば、カム2とローラ4の摺動をさらに円滑にすることができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、リング部3の内周当接面31に、小空間V同士を連通する連通溝32が形成されている。この構成によれば、複数の小空間Vの間で生じる圧力差を、連通溝32を通じて分散することができる。これにより、油圧機械100をより円滑に動作させることができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、凹凸の凸部23の個数をn個としたときに、ローラ4の個数がn+1個である。この構成によれば、複数のローラ4によってリング部3をより安定的に支持することができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、3つのローラ4は、正三角形の各頂点上に配置されている。より一般的には、m個のローラ4は、正m角形の各頂点に配置されている。この構成によれば、カム2及びリング部3から各ローラ4に加えられる圧力を均等に分散させることができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、カム2は、軸線Aの周方向一方側から他方側にかけて、外周面の径方向位置が周期的に変化している。この構成によれば、カム2の外周面の形状にあわせて、シリンダ部5を周期的かつ円滑に進退動させることができる。
本実施形態に係る油圧機械100では、リング部3の回転中心は、カム2の回転中心である軸線Aから偏心している。この構成によれば、リング部3が軸線Aから偏心した位置で旋回するため、リング部3に設けられたシリンダ部5を円滑に進退動させることができる。
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上述の構成に種々の変更を施すことが可能である。例えば、上記第一実施形態では、油圧機械100を油圧ポンプとして用いた例について説明した。しかしながら、油圧機械100の態様は油圧ポンプのみに限定されず、油圧機械100を油圧モータとして用いることも可能である。
油圧機械100を油圧モータとして用いる場合、各シリンダ部5のシリンダ53内に外部から作動油を供給することで、シリンダ部5を駆動させる構成が採られる。シリンダ部5の駆動により、リング部3が軸線Aの周囲を旋回する。リング部3の旋回動作は、ローラ4を介してカム2に伝達される。この結果、カム2及び回転軸1が軸線A回りに回転する。回転軸1の回転を外部に取り出すことによって、油圧機械100を油圧モータとして用いることが可能となる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について図4を参照して説明する。なお、上記第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図4に示すように、本実施形態に係る油圧機械200では、カム2Bに3つの凹凸が形成されている。すなわち、カム2Bは、3つの凸部23Bと、3つの凹部22Bと、を有している。さらに、本実施形態に係る油圧機械200は、4つのローラ4を備える。
具体的には、カム2Bは、軸線Aの周方向に沿って周期的に配列された3つずつの凹部22、及び凸部23Bを有している。凹部22Bは、カム本体21Bの仮想断面Pから径方向内側に向かって凹んでいる。凸部23Bは、カム本体21Bの仮想断面Pから径方向外側に向かって突出している。
各凹部22Bは、互いに同等の曲線形状を有している。各凸部23Bは、互いに同等の曲線形状を有している。軸線A方向から見て、凹部22Bの周方向一方側の端部は、凸部23Bの周方向他方側の端部に連続的に接続されている。凸部23Bの周方向一方側の端部は、凹部22Bの周方向他方側の端部に連続的に接続されている。すなわち、カム2Bの外周面は、軸線A方向から見て、凹部22B及び凸部23Bを有する連続的な曲線形状である。また、カム2Bの外周面には、軸線A方向から見て、120°ごとに周期的な凹凸が形成されている。
上述のように、ローラ4は、カム2Bに設けられる凸部23B(又は凹部22B)の数に応じてその個数が決定される。具体的には、ローラ4の個数は、凸部23B(又は凹部22B)の個数をmとしたときに、(m+1)個となる。すなわち、本実施形態では、カム2Bに3つの凸部23Bが形成されていることから、ローラ4の個数は4個である。さらに、4つのローラ4は、正方形の各頂点上に配置されている。
以上のように構成された油圧機械200では、カム2Bが軸線A回りに1/3回転(120°回転)するごとに、シリンダ部5は1回の進退動(1回のストローク)を行う。言い換えると、カム2が1回転(360°回転)するとき、シリンダ部5は3回のストロークを行う。
本実施形態の構成によれば、カム2Bが軸線A回りに回転すると、複数のローラ4を介してリング部3が追従して旋回する。具体的には、カム2Bに形成された凹部22B、及び凸部23Bに合わせて、リング部3が軸線Aの周囲を旋回する。すなわち、リング部3の外周面上における任意の部分は、おおむね軸線Aの径方向に往復運動をする。この結果、リング部3の外周面に取り付けられたシリンダ部5を進退動させることができる。さらに、カム2Bに形成された凹凸の個数に応じて、カム2Bの1回転あたりのシリンダ部5のストローク数を変えることができる。すなわち、カム2Bの1回転あたりの油圧機械200の出力を向上させることができる。
以上、本発明の各実施形態について図面を参照して説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて上記の構成に種々の変更を施すことが可能である。例えば、第一実施形態ではカム2の凹凸が2つである例について説明し、第二実施形態ではカム2Bの凹凸が3つである例について説明した。しかしながら、凹凸の個数は上記に限定されず、4つや5つ以上であってもよい。カム2に設けられる凹凸の個数を増やすほど、上述のシリンダ部5のロッド51の搖動角度を小さくすることができる。すなわち、より効率的にシリンダ部5に動力を伝達することができる。
また、実際にローラ4の個数、ローラ4の径、及びカム2の凹凸の最小曲率半径を決定するに当たっては、シリンダ部5の個数、及びシリンダ部5が受ける圧力に基づいて得られる、カム2とローラ4の線接触ヘルツ面圧が用いられる。
100,200 油圧機械
1 回転軸
2,2B カム
3 リング部
4 ローラ
5 シリンダ部
21,21B カム本体
22,22B 凹部
23,23B 凸部
31 内周当接面
32 連通溝
41 ローラ当接面
51 ロッド
52 ピストン本体
53 シリンダ
54 油圧室
61 保持部材
62 支持ピン
A 軸線
P 仮想断面
V 小空間

Claims (9)

  1. 軸線回りに回転するとともに、該軸線を中心とする円形断面を有するカム本体、及び該カム本体の外周面に形成された複数の凹凸を有するカムと、
    前記カムの外周側に設けられ、前記軸線方向から見て断面円形の内周当接面を有するリング部と、
    前記内周当接面及び前記カムの外周面に当接する複数のローラと、
    前記リング部に取り付けられて、前記軸線の径方向に進退動する少なくとも1つのピストンと、
    を備える油圧機械。
  2. 前記ローラは、回転軸が前記リング部に支持されている請求項1に記載の油圧機械。
  3. 前記リング部は、内周側の領域に潤滑油が充填されている請求項1又は2に記載の油圧機械。
  4. 前記凹凸は、曲率半径が前記ローラの半径よりも大きい請求項1から3のいずれか一項に記載の油圧機械。
  5. 前記リング部は、前記内周当接面に、該リング部の内周側で前記カム及び前記ローラによって画成される空間同士を連通する連通溝が形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の油圧機械。
  6. 前記凹凸の凸部の個数をm個としたときに、前記ローラの個数がm+1個である請求項1から5のいずれか一項に記載の油圧機械。
  7. 前記複数のローラは、正(m+1)角形の各頂点に配置されている請求項6に記載の油圧機械。
  8. 前記カムは、前記軸線の周方向一方側から他方側にかけて、外周面の径方向位置が周期的に変化している請求項1から7のいずれか一項に記載の油圧機械。
  9. 前記リング部の回転中心は、前記カムの回転中心である前記軸線から偏心している請求項1から8のいずれか一項に記載の油圧機械。
JP2016254124A 2016-12-27 2016-12-27 油圧機械 Active JP6762229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254124A JP6762229B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 油圧機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254124A JP6762229B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 油圧機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018105265A JP2018105265A (ja) 2018-07-05
JP6762229B2 true JP6762229B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=62785757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016254124A Active JP6762229B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 油圧機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6762229B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59136580A (ja) * 1983-01-25 1984-08-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd トルク伝達装置
DE19503621A1 (de) * 1995-02-03 1996-08-08 Bosch Gmbh Robert Hubkolbenpumpe
US9062665B2 (en) * 2013-01-15 2015-06-23 Husco International, Inc. Hydraulic piston pump with throttle control
JP2015124609A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 三菱重工業株式会社 ラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018105265A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107288836B (zh) 轴向柱塞泵
WO2024000832A1 (zh) 柱塞泵
JP6031301B2 (ja) 水圧回転機
TW201314070A (zh) 非圓形軸承及用於旋轉凸輪的方法
JP6762229B2 (ja) 油圧機械
CN111022321A (zh) 泵体组件、流体机械及换热设备
WO2018215514A1 (en) Hydrostatic relief and lubrication notches on valve segment running face
CN108869279B (zh) 泵体组件、流体机械及换热设备
US6036374A (en) Rotating guide for cam bearing cage
CN104279014B (zh) 新型抗旋转滚轮升降挺柱
CN105960523B (zh) 燃料高压泵和驱动轴
CN105134539A (zh) 一种往复泵的偏心回转动力端结构
JP2009108702A (ja) 内燃機関の燃料ポンプ
KR200204719Y1 (ko) 래디얼 피스톤 펌프
JP6387327B2 (ja) 可変容量型斜板式液圧回転機
JP2003343421A (ja) 斜板均圧装置を備えた斜板式流体機械
US2248738A (en) Hydraulic pump or motor
KR20160057082A (ko) 피스톤식 정량펌프
JP2015017590A (ja) 回転機械
BR112013032575B1 (pt) bomba hidráulica de fundo de poço
JP2004190520A (ja) マルチストローク形ラジアルピストンモータのピストンローラの軸方向運動を制限する装置
US2297707A (en) Mechanical movement
JP2014218912A (ja) 摺動部材及びピストンポンプモータ
JP7005547B2 (ja) 斜軸式アキシャルピストンポンプ
JP6572764B2 (ja) 斜板式ピストンポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20191010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6762229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150