JP6761237B2 - 土台及び建物構造 - Google Patents

土台及び建物構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6761237B2
JP6761237B2 JP2015221952A JP2015221952A JP6761237B2 JP 6761237 B2 JP6761237 B2 JP 6761237B2 JP 2015221952 A JP2015221952 A JP 2015221952A JP 2015221952 A JP2015221952 A JP 2015221952A JP 6761237 B2 JP6761237 B2 JP 6761237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foundation
packing
base body
base
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015221952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017089286A (ja
Inventor
哲也 中谷
哲也 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Joto Techno Co Ltd
Original Assignee
Joto Techno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Joto Techno Co Ltd filed Critical Joto Techno Co Ltd
Priority to JP2015221952A priority Critical patent/JP6761237B2/ja
Publication of JP2017089286A publication Critical patent/JP2017089286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6761237B2 publication Critical patent/JP6761237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、建物の基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンを用いた土台及び建物構造に関する。
近年、住宅の基礎構造において、基礎と土台本体との間に基礎パッキンを配置して、建物の床下の換気を行うことが知られている。この種の基礎パッキンには、特許文献1に開示されているような、基礎に植設されたアンカーボルトによって土台本体とともに固定されて用いられるものがある。
特開2002−70187号公報
上記特許文献1に記載の基礎パッキンにおいては、アンカーボルトによって基礎と土台本体との間で挟まれて固定されているが、基礎パッキンに形成されているアンカーボルト孔は、アンカーボルトの植設位置にかかわらず配置できるように比較的大きな開口として形成されている。このため、地震などにより建物が震動し、基礎と土台本体との間にある基礎パッキンの挟持力が弱まると、基礎パッキンが水平方向にずれて、基礎と土台本体との間からはみ出す問題が生じる。はみ出した基礎パッキンを正規の位置に戻すことは非常に困難であり、建物が使用できなくなる虞もある。
そこで、本発明の目的は、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することが可能な土台及び建物構造を提供することである。
本発明の土台は、建物の基礎上に配置される土台であって、下面に1以上の凹部を有する土台本体と、パッキン本体、及び、前記パッキン本体の上面から突出し前記凹部に嵌合可能な1以上の凸部を有し、水平方向における移動を規制するように、前記凸部を前記凹部に嵌合させて前記土台本体の前記下面に取り付けられた基礎パッキンとを備えている。
これによると、基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンの1以上の凸部が、土台本体の凹部と係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することができる。また、基礎パッキンが土台本体に取り付けられているため、基礎パッキンの設置位置がばらつきにくくなる。また、土台にアンカーボルト孔を形成することで、基礎パッキンに当該アンカーボルト孔が形成されるため、基礎パッキンに予めアンカーボルト孔を形成する必要がない。さらに基礎パッキンに大きなアンカーボルト孔を予め形成する必要がないため、土台本体との接触面積が大きくなる。このため、基礎パッキンの幅や長さを小さくして小型化することが可能となる。
本発明において、前記凸部は、前記土台本体の長手方向に沿って長尺に延在しており、前記凹部は、前記長手方向に沿って長尺に延在していることが好ましい。特に、凹部が土台本体の下面に長手方向の全長にわたるように連続的に形成されるのが、土台本体を加工するうえでも、土台本体に基礎パッキンを取り付けるうえでも好ましい。基礎パッキンを土台本体の全長にわたって取り付けたり、所望の位置に取付けることができたり、必要に応じて基礎パッキンの取り付け位置を調整変更することができる。これにより、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向であって土台本体の長手方向と交差する交差方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのをより抑制することができる。
本発明の建物構造は、基礎と、前記基礎の上面に配置された基礎パッキンと、前記基礎パッキンの上面に配置された土台本体とを備えている。そして、前記基礎パッキンは、パッキン本体と、前記パッキン本体の上面及び下面の少なくとも一方から突出する1以上の凸部とを有し、前記基礎の上面及び前記土台本体の下面の少なくとも一方には、前記1以上の凸部、前記基礎パッキンの水平方向の移動を規制するように嵌合する凹部が設けられている。
これによると、基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンの1以上の凸部が、基礎及び土台本体の少なくとも一方と係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することができる。
また、本発明の建物構造は、別の観点では基礎と、前記基礎の上面に配置された基礎パッキンと、前記基礎パッキンの上面に配置された土台本体とを備えている。そして、前記基礎パッキンは、パッキン本体と、前記パッキン本体の上面及び下面の少なくとも一方から突出する1以上の凸部とを有し、前記1以上の凸部は、前記基礎パッキンの水平方向の移動を規制するように、前記基礎及び前記土台本体の少なくとも一方と係合し、前記凸部は、前記パッキン本体の前記上面に形成されており、前記土台本体の長手方向に沿って長尺に延在しており、前記土台本体の下面には、前記長手方向に沿って長尺に延在し、前記凸部と嵌合可能な凹部が形成されていることが好ましい。これによると、基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンの1以上の凸部が、基礎及び土台本体の少なくとも一方と係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することができる。また、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向であって土台本体の長手方向と交差する交差方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのをより抑制することができる。
なお、本発明におけるパッキン本体としては、長尺状及び短尺状、並びに換気孔を有する換気タイプ及び換気孔を有さない非換気タイプのものなどの形態を広く用いることができる。


本発明の建物構造によると、基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンの1以上の凸部が、基礎及び土台本体の少なくとも一方と係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することができる。
本発明の土台によると、基礎と土台本体との間に配置される基礎パッキンの1以上の凸部が、土台本体の凹部と係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキンが水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキンが基礎及び土台本体の間からはみ出すのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る基礎パッキンが用いられた土台を含む建物構造を示しており、(a)は要部側面図であり、(b)は図1(a)に示すI−I線に沿った断面図である。 図1に示す基礎パッキンを示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 図2(a)のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る基礎パッキンが用いられた土台を含む建物構造を示しており、(a)は要部側面図であり、(b)は図1(a)に示すIV−IV線に沿った断面図である。 図4に示す基礎パッキンを示しており、(a)は平面図であり、(b)は底面図である。 図5(a)のVI−VI線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る基礎パッキンを示しており、(a)は平面図であり、(b)は図7(a)のVII−VII線に沿った断面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る基礎パッキン10が用いられた土台2を含む建物構造100について、図1を参照しつつ以下に説明する。
本実施形態における建物構造100は、図1(a)に示すように、長手方向Aに長尺な基礎1(例えば、布基礎)と、基礎1上に配置された土台2とを含んでなる。土台2は、長手方向Aに長尺な土台本体3と、複数の基礎パッキン10とを有する。複数の基礎パッキン10は、基礎1と土台本体3との間に適宜の間隔をおいて配置される短尺状のものであり、隣接する基礎パッキン10間に換気孔4が形成される。
基礎パッキン10は、合成樹脂から構成されている。本実施形態における土台2には、上下方向Bに貫通する複数の貫通孔(不図示)が形成されている。各貫通孔は、基礎パッキン10が土台本体3の下面3aに取り付けられた状態で、基礎1に植設されたアンカーボルト5に対応する適宜の位置に形成され、土台本体3と基礎パッキン10とを貫通している。土台2は、基礎1に植設されたアンカーボルト5を貫通孔に通して、各基礎パッキン10が基礎1に接触するように基礎1上に配置される。この後、アンカーボルト5に角座金6及びナット7が取り付けられることで、土台2が基礎1に固定されて建物構造100が構成される。このとき、複数の基礎パッキン10が土台本体3と基礎1との間に挟持されて固定される。
基礎パッキン10は、図2及び図3に示すように、板状のパッキン本体11を有する。なお、図2及び図3においては、アンカーボルト5を通すための貫通孔が形成される前の状態の基礎パッキン10を示す。パッキン本体11は、天板12と、リブ20とを有する。
天板12は、図1に示すように、その上面(すなわち、パッキン本体11の上面11a)が、土台本体3の下面3aと接触する。天板12は、図2に示すように、長手方向Aに長尺な矩形平面形状を有する。また、パッキン本体11は、図2(a)及び図3に示すように、天板12の上面11aから上方に突出した凸部14を有する。凸部14は、長手方向Aに沿って天板12の全長に亘って形成されている。また、凸部14は、長手方向Aと直交する幅方向Cにおいて、上面11aの中央に配置されている。
リブ20は、図2(b)及び図3に示すように、天板12の下面12aから鉛直下方に突出して形成されている。リブ20は、2つの第1リブ21と、2つの第2リブ22と、4つの第3リブ23とを有する。これら第1〜第3リブ21〜23の下面12aから突出長はいずれも同じである。このため、パッキン本体11の下面11bがリブ20の下面によって構成される。
第1リブ21及び第2リブ22は、長手方向Aに沿って長尺に延在し、天板12の全長に亘って形成されている。2つの第1リブ21は、幅方向Cにおいて、天板12の両端に配置されている。2つの第2リブ22は、2つの第1リブ21間に配置されている。また、2つの第2リブ22は、幅方向Cにおいて、天板12の両端と中央との間に配置されている。これら第1リブ21及び第2リブ22は、幅方向Cに互いに離隔して配置されている。
4つの第3リブ23は、幅方向Cに沿って長尺に延在し、天板12の全幅に亘って形成されている。4つの第3リブ23のうち、長手方向Aに関して最も外側に配置された2つの第3リブ23は、天板12の長手方向Aの両端に配置されている。また、4つの第3リブ23は、長手方向Aに等間隔に配置されている。これら4つの第3リブ23と、2つの第1リブ21及び2つの第2リブ22とは、互いに交差する部分で一体的に連結されており、天板12の下面12aには、これら第1〜第3リブ21〜23によって、周囲が取り囲まれた複数の区画領域13が構成されている。また、4つの第3リブ23のうち、長手方向Aに関して内側に配置された2つの第3リブ23には、長手方向Aに隣接する2つの区画領域13を連通させる3つの連通部23aがそれぞれ形成されている。また、4つの第3リブ23のうち、長手方向Aに関して最も外側に配置された2つの第3リブ23のそれぞれにも3つの連通部23aが形成されており、当該第3リブ23に隣接する区画領域13と外部とを連通させる。これにより、基礎パッキン10が基礎1上に配置された状態においても、すべての区画領域13が外部と連通する。
複数の連通部23aは、複数の区画領域13が基礎パッキン10の長手方向Aの両側縁から外部と連通するように形成されている。これにより、例えば、図1(b)に示すように、基礎パッキン10が長手方向Aに沿って配置された基礎1の外側面に仕上げモルタル1cを塗布した場合に、基礎パッキン10の外側側面に仕上げモルタル1cが付着した場合であっても、連通部23aが仕上げモルタル1cによって塞がれないため、複数の区画領域13から湿気を逃がすことができる。
また、パッキン本体11は、図2(b)及び図3に示すように、その下面11bから下方に突出した2つの凸部15を有する。凸部15は、第2リブ22の下面全体が下方に突出することで構成されている。つまり、凸部15は、第2リブ22の長手方向Aの長さと同じ長さを有し、長尺に形成されている。
土台本体3の下面3aには、図1に示すように、長手方向Aに沿って長尺に延在する凹部3bが形成されている。凹部3bは、土台本体3の下面3aの全長に亘って形成されている。また、凹部3bは、下面3aの幅方向Cの中央に配置されている。凹部3bは、下方に向かって開口しており、基礎パッキン10の凸部14を嵌合させることが可能な大きさに形成されている。このような土台本体3の凹部3bに基礎パッキン10の凸部14を嵌合させて、土台本体3の下面3aに複数の基礎パッキン10を取り付けることで、土台2が構成される。これにより、各基礎パッキン10が、土台本体3に対して、水平方向であって長手方向Aと交差する方向における移動が規制される。なお、凹部3bは、下面3aの基礎パッキン10が配置される位置にだけ形成されていてもよい。要するに、凹部3bが下面3aの全長に亘って形成されていなくてもよい。この場合、基礎パッキン10は、土台本体3に対して、長手方向Aにおける移動も規制されることとなる。そして、土台2には、ドリルなどの工具を用いて、上述のようにアンカーボルト5を通すための複数の貫通孔が所定位置に形成される。
基礎1の上面1aには、図1に示すように、長手方向Aに沿って長尺に延在する複数の凹部1bが形成されている。凹部1bは、上方に向かって開口しており、基礎パッキン10の凸部15を嵌合させることが可能な大きさに形成されている。また、複数の凹部1bは、基礎パッキン10が配置される位置に2列ずつ形成されている。基礎1は、例えば、型枠間に充填したコンクリートを硬化させることで形成される。本実施形態における基礎1の凹部1bは、基礎1の形成時であってコンクリート又は天端レベラーが硬化する前に、基礎パッキン10を基礎1の上面1aの所定位置に配置させて、基礎1の上面1aに基礎パッキン10の凸部15を埋設するようにして形成してもよいし、基礎1の形成時であってコンクリート又は天端レベラーが硬化する前に、凹部1bを形成するための上型枠を所定位置に載置させて、コンクリート又は天端レベラーが硬化する直前又は硬化後に上型枠を取り外すことで形成してもよい。なお、基礎1の凹部1bは、硬化したコンクリートを所定の工具などを用いて形成してもよい。また、凹部1bは、基礎1の全長に亘って2列に形成されていてもよい。
土台2の貫通孔に、基礎1に植設されたアンカーボルト5を通す。このとき、各基礎パッキン10の凸部15を、基礎1の凹部1bに嵌合させる。そして、アンカーボルト5に角座金6及びナット7が取り付けられることで、土台2が基礎1に固定される。
変形例として、基礎パッキン10を上述のように未硬化の基礎1の上面1aに配置させて、そのままコンクリートを硬化させることで、基礎1に凹部1bを形成するとともに基礎パッキン10を基礎1に固定してもよい。こうすれば、基礎パッキン10と基礎1との気密性を向上させることができ、コンクリートの硬化時の水分の蒸発を軽減できて、基礎1の強度向上を図れる。なお、この場合、基礎パッキン10に、アンカーボルト5を通すための貫通孔を予め形成しておく。
以上に述べたように、本実施形態の基礎パッキン10及び建物構造100によると、基礎1と土台本体3との間に配置される基礎パッキン10の凸部14が土台本体3の凹部3bに係合し、凸部15が基礎1の凹部1bに係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキン10が基礎1に対して水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキン10が土台本体3に対して水平方向であって長手方向Aと交差する方向に移動しにくくなる。この結果、基礎パッキン10が基礎1及び土台本体3の間からはみ出すのを抑制することができる。また、基礎パッキン10の凸部14が土台本体3の凹部3bに嵌合していることで、基礎パッキン10が基礎1及び土台本体3の間からはみ出すのをより一層抑制することができる。
土台2が、土台本体3と、凹部3bに凸部14を嵌合させて土台本体3に取り付けられた基礎パッキン10とで構成されている。これにより、基礎1と土台本体3との間に配置される基礎パッキン10の凸部14が、土台本体3の凹部3bと係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキン10が土台本体3に対して水平方向であって長手方向Aと交差する方向に移動しにくくなる。この結果、基礎パッキン10が基礎1及び土台本体3の間からはみ出すのを抑制することができる。
また、基礎パッキン10が土台本体3に取り付けられているため、基礎パッキン10の設置位置がばらつきにくくなる。また、土台2にアンカーボルト5を通すための貫通孔(アンカーボルト孔)を形成することで、基礎パッキン10に当該アンカーボルト孔が形成されるため、基礎パッキン10に予めアンカーボルト孔を形成する必要がない。さらに基礎パッキン10に大きなアンカーボルト孔を予め形成する必要がないため、土台本体3との接触面積を大きくすることが可能となる。仮に、土台本体3に基礎パッキンを取り付けずに、基礎パッキンを先に基礎1のアンカーボルト5に通すためのアンカーボルト孔を予め形成する場合は、当該アンカーボルト孔の開口が比較的大きくなり、土台本体3との接触面積が小さくなる。しかしながら、本実施形態の基礎パッキン10においては土台本体3との接触面積を大きくすることが可能であるため、基礎パッキン10の幅や長さを小さくして小型化することが可能となる。
続いて、本発明の第2実施形態に係る長尺な基礎パッキン210が用いられた土台202を含む建物構造200について、図4を参照しつつ以下に説明する。なお、第1実施形態と同様な構成については、同符号で示し説明を省略する。
本実施形態における建物構造200は、図4(a)に示すように、基礎201と、基礎201上に配置された土台202とを含んでなる。土台202は、長手方向Aに長尺な土台本体3と、長手方向Aに長尺な基礎パッキン210とを有する。本実施形態の基礎パッキン210は、幅方向Cに沿って貫通する複数の換気孔221が形成された、長手方向Aに長尺なものである。
基礎パッキン210は、合成樹脂から構成されている。本実施形態における土台202には、上述の貫通孔と同様な上下方向Bに貫通する複数の貫通孔(不図示)が形成されている。各貫通孔は、基礎パッキン210が土台本体3の下面3aに取り付けられた状態で、アンカーボルト5に対応する適宜の位置に形成され、土台本体3と基礎パッキン210とを貫通している。土台202は、アンカーボルト5を貫通孔に通して、基礎パッキン210が基礎201に接触するように基礎201上に配置される。この後、アンカーボルト5に角座金6及びナット7が取り付けられることで、土台202が基礎201に固定されて建物構造200が構成される。このとき、基礎パッキン210が土台本体3と基礎201との間に挟持されて固定される。
基礎パッキン210は、図5及び図6に示すように、板状のパッキン本体211を有する。なお、図5及び図6においても、アンカーボルト5を通すための貫通孔が形成される前の状態の基礎パッキン210を示す。パッキン本体211は、天板212と、複数のリブ220とを有する。
天板212は、図4に示すように、その上面(すなわち、パッキン本体211の上面211a)が、土台本体3の下面3aと接触する。天板212は、図5に示すように、長手方向Aに長尺な矩形平面形状を有する。また、パッキン本体211は、図5(a)及び図6に示すように、天板212の上面211aから上方に突出し、土台本体3の凹部3bに嵌合可能な凸部214を有する。凸部214は、長手方向Aに沿って天板212の全長に亘って形成されている。また、凸部214は、幅方向Cにおいて、上面211aの中央に配置されている。
複数のリブ220は、図5(b)及び図6に示すように、天板212の下面212aから鉛直下方に突出して形成されている。これらリブ220の下面212aから突出長はいずれも同じである。このため、パッキン本体211の下面211bがリブ220の下面によって構成される。複数のリブ220は、幅方向Cに沿って長尺に延在し、天板212の全幅に亘って形成されている。複数のリブ220のうち、長手方向Aに関して最も外側に配置された2つのリブ220は、天板212の長手方向Aの両端に配置されている。また、複数のリブ220、長手方向Aに互いに離隔して配置されており、複数のリブ220間に換気孔221が構成されている。
また、パッキン本体211は、図5(b)及び図6に示すように、その下面211bから下方に突出した複数の凸部215を有する。凸部215は、リブ220の下面において、幅方向Cの両端部を除く領域(略中央部分)が下方に突出することで構成されている。また、凸部215は、幅方向Cに長尺に形成されている。
基礎201の上面201aには、図4に示すように、幅方向Cに沿って長尺に延在する複数の凹部201bが形成されている。凹部201bは、上方に向かって開口しており、基礎パッキン210の凸部215を嵌合させることが可能な大きさに形成されている。また、複数の凹部201bは、基礎パッキン210が配置される位置であって凸部215とそれぞれ対向する位置に形成されている。本実施形態における基礎201の凹部201bも、第1実施形態と同様に、コンクリートが硬化する前に、基礎パッキン210の貫通孔にアンカーボルト5を通して基礎パッキン210を上面201aの所定位置に配置させて、コンクリートが硬化する直前で基礎パッキン210を取り外すことで、基礎パッキン210の凸部15によって形成される。なお、基礎201の凹部201bは、硬化したコンクリートを所定の工具などを用いて形成してもよい。
土台202の貫通孔に、基礎201に植設されたアンカーボルト5を通す。このとき、基礎パッキン210の凸部15を、基礎201の凹部201bに嵌合させる。そして、アンカーボルト5に角座金6及びナット7が取り付けられることで、土台202が基礎201に固定される。
変形例として、基礎パッキン210を上述のように未硬化の基礎201の上面201aに配置させて、そのままコンクリートを硬化させることで、基礎201に凹部201bを形成するとともに基礎パッキン210を基礎201に固定してもよい。これにおいも、上述と同様の効果を得ることができる。
以上に述べたように、本実施形態の基礎パッキン210及び建物構造200においても、上述の第1実施形態と同様に、基礎201と土台本体3との間に配置される基礎パッキン210の凸部214が土台本体3の凹部3bに係合し、凸部215が基礎201の凹部201bに係合する。このため、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキン210が基礎201に対して水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキン210が土台本体3に対して水平方向であって長手方向Aと交差する方向に移動しにくくなる。この結果、基礎パッキン210が基礎201及び土台本体3の間からはみ出すのを抑制することができる。また、基礎パッキン210の凸部214が土台本体3の凹部3bに嵌合していることで、基礎パッキン210が基礎201及び土台本体3の間からはみ出すのをより一層抑制することができる。なお、上述の第1実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。
上述の第1及び第2実施形態における基礎パッキン10,210には、アンカーボルト5を通すための貫通孔が土台本体3とともに形成されるため、予め先に形成されていなかったが、当該貫通孔が基礎パッキン310に予め形成されていてもよい。第3実施形態に係る基礎パッキン310は、図7に示すように、板状のパッキン本体311を有している。パッキン本体311は、天板312と、複数のリブ220とを有する。なお、第2実施形態と同様な構成においては、同符号で示し説明を省略する。
天板312は、図7に示すように、その上面(すなわち、パッキン本体311の上面311a)が、土台本体3の下面3aと接触する。天板312は、図7に示すように、長手方向Aに長尺な矩形平面形状を有する。天板312には、上下方向Bに貫通する2つの貫通孔313が形成されている。これら2つの貫通孔313は、アンカーボルト5の断面形状よりも大きく形成されており、アンカーボルト5が多少ずれて配置されていても、貫通孔313に通すことが可能なように形成されている。また、2つの貫通孔313は、天板312の幅方向Cの中央に配置されており、長手方向Aに互いに離隔して配置されている。なお、本実施形態における複数のリブ220及び凸部215のうち、貫通孔313と上下方向Bに対向するリブ220及び凸部215には、貫通孔313と対向する部分が切り欠かれてなる切り欠き部220aが形成されている。
また、パッキン本体311は、図7に示すように、天板312の上面311aから上方に突出する2つの凸部314を有する。これら2つの凸部314は、長手方向Aに沿って天板312の全長に亘って形成されている。また、2つの凸部314は、幅方向Cに関して、天板312の両端と貫通孔313との間に配置されている。
なお、本実施形態においては、土台本体3の下面3aに2つの凸部314が嵌合可能な凹部(不図示)が形成されている。そして、基礎パッキン310を基礎201上に配置させる。このとき、貫通孔313にアンカーボルト5を通して凸部215を凹部201bに嵌合させる。この後、土台本体3を基礎パッキン310上に配置させる。このとき、土台本体3に形成された貫通孔にアンカーボルト5を通して凸部314を下面3aに形成された凹部に嵌合させる。そして、アンカーボルト5に角座金6及びナット7が取り付けられることで、基礎パッキン310が基礎201及び土台本体3の間で固定される。
以上に述べたように、本実施形態の基礎パッキン310においても、上述の基礎パッキン10,210と同様に、地震などによって建物に震動が生じても、基礎パッキン310が基礎201に対して水平方向に移動しにくくなり、基礎パッキン310が土台本体3に対して水平方向であって長手方向Aと交差する方向に移動しにくくなる。この結果、基礎パッキン310が基礎201及び土台本体3の間からはみ出すのを抑制することができる。なお、上述の第1及び第2実施形態と同様な構成においては、同じ効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の第1〜第3実施形態における基礎パッキン10,210,310においては、パッキン本体11,211,311の上面11a,211a,311a及び下面11b,211bのいずれかにだけ、基礎又は土台本体と係合可能な凸部が形成されていてもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態における基礎パッキン10,210,310の凸部14,15,214,314は、基礎パッキン10,210,310の長手方向Aの全長よりも短くてもよい。また、凸部14,15,214,314の水平断面形状が、三角形、正方形、菱形、円形など同様な形状であってもよい。さらに、凸部14,15,214,314は、先細りになるようにテーパが設けられていてもよく、この場合、土台2,202又は土台本体3への取り付けを容易に行うことができて作業性を向上することができる。また、凸部14,214は、2以上設けられていてもよい。また、凸部15,314は、1つ、又は、3以上設けられていてもよい。また、凸部14,15,214,314は、長手方向Aに沿って断続的に形成されていてもよい。また、パッキン本体の上面及び下面に形成される凸部は、千鳥状に規則的に複数形成されていてもよいし、不規則に複数形成されていてもよい。上述の凸部215は、リブ220のいずれかに形成されていてもよいし、その水平断面形状が、三角形、正方形、菱形、円形など同様な形状であってもよい。また、凸部215は、リブ220に幅方向Cに断続的に形成されていてもよい。
また、土台本体3及び基礎1,201には、凸部14,15,214,215,314を嵌合可能な凹部が形成されていなくてもよい。この場合、凸部14,214,314,15,215の先端と土台本体3の下面3a及び基礎1,201の上面1a,201aとが係合し、基礎パッキン10,210,310の水平方向の移動を規制する。
上述の第3実施形態における基礎パッキン310の凸部314は、幅方向Cにおいて、貫通孔313の両側に配置されていたが、長手方向Aに沿って貫通孔313と並んで配置されていてもよい。この場合、凸部314は、長手方向Aに沿って断続的に形成される。また、上述の土台本体3の凹部3bは、予め工場などで形成されていたが、建物の施工現場で形成してもよい。土台本体3及び基礎パッキン10,210の貫通孔(アンカーボルト5を通すための孔)は、工場などで予め形成していてもよい。
また、上述のパッキン本体11,211,311は、天板12,212,312と、リブ20,220とで構成されていたが、単なる板部材だけから構成されていてもよく、特に限定するものではない。
1,201 基礎
1b,3b,201b 凹部
2,202 土台
3 土台本体
3a 下面
10,210,310 基礎パッキン
11,211,311 パッキン本体
11a,211a,311a 上面
11b,211b 下面
14,15,214,215,314 凸部

Claims (4)

  1. 建物の基礎上に配置される土台であって、
    下面に1以上の凹部を有する土台本体と、
    パッキン本体、及び、前記パッキン本体の上面から突出し前記凹部に嵌合可能な1以上の凸部を有し、水平方向における移動を規制するように、前記凸部を前記凹部に嵌合させて前記土台本体の前記下面に取り付けられた基礎パッキンとを備えていることを特徴とする土台。
  2. 前記凸部は、前記土台本体の長手方向に沿って長尺に延在しており、
    前記凹部は、前記長手方向に沿って長尺に延在していることを特徴とする請求項に記載の土台。
  3. 基礎と、
    前記基礎の上面に配置された基礎パッキンと、
    前記基礎パッキンの上面に配置された土台本体とを備えており、
    前記基礎パッキンは、
    パッキン本体と、
    前記パッキン本体の上面及び下面の少なくとも一方から突出する1以上の凸部とを有し、
    前記基礎の上面及び前記土台本体の下面の少なくとも一方には、前記1以上の凸部が、前記基礎パッキンの水平方向の移動を規制するように嵌合する凹部が設けられていることを特徴とする建物構造。
  4. 基礎と、
    前記基礎の上面に配置された基礎パッキンと、
    前記基礎パッキンの上面に配置された土台本体とを備えており、
    前記基礎パッキンは、
    パッキン本体と、
    前記パッキン本体の上面及び下面の少なくとも一方から突出する1以上の凸部とを有し、
    前記1以上の凸部は、前記基礎パッキンの水平方向の移動を規制するように、前記基礎及び前記土台本体の少なくとも一方と係合し、
    前記凸部は、前記パッキン本体の前記上面に形成されており、前記土台本体の長手方向に沿って長尺に延在しており、
    前記土台本体の下面には、前記長手方向に沿って長尺に延在し、前記凸部と嵌合可能な凹部が形成されていることを特徴とする建物構造。
JP2015221952A 2015-11-12 2015-11-12 土台及び建物構造 Active JP6761237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221952A JP6761237B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 土台及び建物構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015221952A JP6761237B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 土台及び建物構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017089286A JP2017089286A (ja) 2017-05-25
JP6761237B2 true JP6761237B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=58771238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015221952A Active JP6761237B2 (ja) 2015-11-12 2015-11-12 土台及び建物構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6761237B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7634261B2 (ja) * 2021-04-30 2025-02-21 城東テクノ株式会社 基礎点検口およびその設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017089286A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20010023565A1 (en) Insulation board
US9469998B1 (en) Wall lath with self-furring ridges
JP6761237B2 (ja) 土台及び建物構造
JP2008007967A (ja) 型枠パネル
US2475708A (en) Tile wall structure
JP5271720B2 (ja) 土間廻り部の構造及びその施工方法
US802566A (en) Building-brick.
US20100115869A1 (en) Connecting and plugging element for modular floor construction
JP6802015B2 (ja) 連結部材及びこれを用いた建物構造
KR200194534Y1 (ko) 조립식옹벽블럭
JP6796409B2 (ja) 基礎パッキン
RU2018108420A (ru) Огнестойкий элемент для покрытия бетонной поверхности
JP4795810B2 (ja) コンクリート床形成方法
JP2005133329A (ja) 床下換気スペーサ
JP4119335B2 (ja) 防水下地構造
KR100767839B1 (ko) 옹벽 축조용 블록
KR102333265B1 (ko) 기와간 적층 유효 면적이 확장된 경량 기와
TWI790029B (zh) 生物友善通行的壁體結構及壁體結構的成形方法
KR20150019081A (ko) 블록공사에서의 자동 줄눈 형성판
KR200482097Y1 (ko) 바닥 배수판
KR200421941Y1 (ko) 배수판
JP3023502U (ja) 瓦 桟
KR101438070B1 (ko) 건축물 시공용 프리캐스트 콘크리트 거더
KR100666597B1 (ko) 건식 타일 설치구조 및 시공방법
JP3076313U (ja) 建築用装飾板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200527

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6761237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250