JP6760792B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯に関し、具体的には、簡易な構成で配光を調整し得る車両用前照灯に関する。
自動車用ヘッドライトに代表する車両用前照灯は、夜間に前方を照らすためのロービーム用の光源の他に、当該ロービームよりも遠方を照らすためのハイビーム用の光源や、昼間に車両の存在を示すためのデイタイムランニングランプ(DRL)等を搭載したものが知られている。ハイビームやデイタイムランニングランプからの光は、ロービームよりも上方に照射される光を含んでいる。このためハイビームは上記のようにロービームよりも遠方を照らし、デイタイムランニングランプからの光はロービームよりも高い位置から視認することができる。また、車両用前照灯には、意匠性の観点等から複数の灯具ユニットが並べられたものがある。
下記特許文献1には、パラボラ型の複数の灯具ユニットが並べられて成り、それぞれの灯具ユニットがロービーム用のLED光源及びハイビーム用のLED光源を有する車両用前照灯が記載されている。この特許文献1に開示される車両用前照灯では、それぞれの灯具ユニットにおいて、ロービーム用のLED光源とハイビーム用のLED光源とが前後方向に隣接して配置されている。
特開2016−72017号公報
上記特許文献1のようにパラボラ型の複数の灯具ユニットを有する車両用前照灯において、車両用前照灯の意匠上の要請や、部品共通化等の要請により、各灯具ユニットにおいて、同じ形状のリフレクタを用いなければならない場合がある。しかし、上記特許文献1に記載の車両用前照灯の場合、ロービーム用の光源をリフレクタの反射面の焦点上に配置すると、リフレクタのデザインによっては、ハイビームが所望の配光とならない場合がある。
そこで、本発明は、簡易な構成で配光を調整し得る車両用前照灯を提供しようとすることを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明の車両用前照灯は、放物線を基調とする凹状の反射面を有するリフレクタと、前記放物線の焦点上に配置され前記反射面で反射され前方に照射される第1の光を出射する第1光源と、前記反射面で反射され前方に照射される第2の光を出射する第2光源と、を有し、互いに並べられる複数の灯具ユニットを備え、前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準とする前記第2光源の配置位置が互いに異なることを特徴とするものである。
このような車両用前照灯によれば、反射面を形成する放物線の焦点上に第1光源が配置されるため、第1光源から出射する第1の光により基準となる光を照射することができる。この第1の光は、例えばロービームとされる。従って、第1光源から出射する光が所定の配光となるようにリフレクタを設計することができる。一方、反射面を形成する放物線の焦点上に配置されない第2光源から出射する第2の光は、所望の配光とされない可能性がある。しかし、互いに並べられる灯具ユニットにおいて、焦点位置に配置される第1光源を基準とする第2光源の配置位置が互いに異なることで、それぞれの灯具ユニットから出射する第2の光の配光を互いに異ならせることができる。このため、それぞれの灯具ユニットから出射する第2の光を合わせて所望の配光とすることができる。この第2の光は、例えばハイビームや昼間照明用の光(デイタイムランニングライトの光)とされる。
以上のように、本発明の車両用前照灯によれば、複数の灯具ユニットでリフレクタが共通化されるといった簡易な構成とされる場合であっても、所望の配光を得ることができる。
また、前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準として前記第2光源の左右方向における位置が左右逆の位置関係となる少なくとも一組の灯具ユニットを含むことが好ましい。
第2光源が、焦点位置に配置される第1光源の左右方向に配置される場合、第2光源から出射してリフレクタで反射する第2の光は、左右方向における第1光源を基準とした第2光源の配置される側と逆側に広がって照射される傾向にある。つまり、第2光源が第1光源の右側に配置される場合には、第2の光は左側に広がる傾向にあり、第2光源が第1光源の左側に配置される場合には、第2の光は右側に広がる傾向にある。従って、上記の車両用前照灯によれば、第2の光を左右方向の双方に広げやすくすることができ、第2の光の配光を左右方向に広げやすくすることができる。例えば、第2の光が昼間照明用の光である場合に特に好適である。
また、前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準とした前記第2光源の左右方向の位置が同じ側とされると共に前記第1光源と前記第2光源との横方向における距離が互いに異なる少なくとも2つの灯具ユニットを含むことが好ましい。
上記のように、第2の光は、左右方向における第1光源を基準とした第2光源の配置される側と逆側に広がった配光となる傾向がある。従って、上記少なくとも2つの灯具ユニットにおいて、第1光源を基準とした左右方向における第2の光を広げたい側と反対側に第2光源を配置することで、第2の光を左右方向の所望の方向に広がる配光とすることができる。しかも、上記の少なくとも2つの灯具ユニットでは、第1光源と第2光源との横方向における距離が互いに異なるため、これらの灯具ユニットから照射される第2の光により、当該所望の方向の配光をより広げることができる。例えば、車両前方の左右それぞれに設けられる上記車両用前照灯が互いに左右対称の形状とされることで、これら一対の車両用前照灯による第2の光の配光を左右方向に広げることができる。
この場合、車両用灯具が車両の中心よりも左右方向の外側に配置され、前記少なくとも2つの灯具ユニットの前記第2光源は、前記第1光源よりも車両の中心側に配置されることが好ましい。
一般に車両用前照灯は、車両の前部における左右方向の一方側及び他方側のそれぞれに個別に配置される。つまり、一般に車両は、車両の中心よりも左右方向の外側に配置される一対の車両用前照灯を備える。上記のように、第2の光は、左右方向における第1光源を基準とした第2光源の配置される側と逆側に広がった配光となる傾向がある。従って、車両の中心よりも左右方向の外側に配置され車両用灯具において、第2光源を車両の中心側に配置することで、第2光源から出射しリフレクタで反射する第2の光を、車両用灯具が配置される側の外側に配光し易くすることができる。つまり、車両用前照灯が車両の右側に配置される場合には、この車両用前照灯の上記第2光源から出射する第2の光は右側に広がる配光とされ易く、車両用前照灯が車両の左側に配置される場合には、この車両用前照灯の上記第2光源から出射する第2の光は左側に広がる配光とされ易くすることができる。従って、車両用前照灯が、左右方向の一方側及び他方側のそれぞれに個別に配置されることで、第2の光を左右方向に幅広い配光とすることができる。
上記のように、車両用灯具が車両の中心よりも左右方向の外側に配置され、前記少なくとも2つの灯具ユニットは横方向に並べられ、前記少なくとも2つの灯具ユニットの前記第2光源は、前記第1光源よりも車両の中心側に配置される場合においては、前記少なくとも2つの灯具ユニットにおいて、それぞれの灯具ユニットは互いに横並びに並べられると共に、車両の外側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との横方向における距離が、車両の内側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との横方向における距離よりも大きいことが好ましい。
第2光源が焦点位置に配置される第1光源から横方向に離れるにつれて、第2光源から出射しリフレクタで反射される第2の光は、左右方向に広がる配光となる傾向がある。従って、上記の構成のように第2光源が配置されることで、車両の外側の灯具ユニットの方が内側の灯具ユニットよりも第2の光を外側に照射し易くすることができる。
さらに、前記少なくとも2つの灯具ユニットにおける灯具ユニットは3つ以上とされ、当該3つ以上の灯具ユニットでは前記第1光源と前記第2光源との横方向における距離が灯具ユニットの並び順に大きくなることが好ましい。
この場合、第2の光のうち車両の左右方向の中心側に照射される光を最も中心側に配置される灯具ユニットから照射し、第2の光のうち車両の左右方向の外側に照射される光を最も外側に配置される灯具ユニットから照射し、第2の光のうち上記の中心側と外側に照射される光の間を補う光を、中心側と外側の間に配置される灯具ユニットから照射することができる。車両の中心側に配置される灯具ユニットから外側に配置される灯具ユニットの順に第2光源から出射する第2の光の配光を外側に大きくなるように変化させることができ、これらの灯具ユニットにより左右方向に均質で幅の広い第2の光の配光を得ることができる。
また、前記複数の灯具ユニットは、前記第2光源の位置が前記第1光源の位置を基準とした前後方向の同じ側とされると共に前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が互いに異なる少なくとも2つの灯具ユニットを含むことが好ましい。
上記のリフレクタを有する場合、第2光源が前後方向に移動すると、第2の光の配光は上下方向に移動する傾向にある。従って、上記構成による車両用前照灯によれば、第2の光の上下方向の配光が異なる少なくとも2つの灯具ユニットにより、第2の光を上下方向に幅広い配光とすることができる。
この場合、前記少なくとも2つの灯具ユニットは、上下方向に並べられ、上側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が、下側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離よりも大きいことが好ましい。
このような構成とすることで、下側に配置される灯具ユニットの第2光源から出射する第2の光の配光と比べて、上側に配置される灯具ユニットの第2光源から出射する第2の光の配光を上下に大きく変化させることができる。特に、第1光源と第2光源との前後方向における距離が大きい程、第2の光の配光が上側となる場合には、上記構成とすることで、上側に位置する灯具ユニットからの第2の光による上側の配光を形成することができ、より容易に第2の光による上下方向に幅の広い配光を得ることができる。例えば、第1光源がロービーム用の光源であり、第2光源がハイビーム用の光源である場合等に好適である。
さらに、前記少なくとも2つの灯具ユニットにおける灯具ユニットは3つ以上とされ、当該3つ以上の灯具ユニットでは前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が灯具ユニットの並び順に大きくなることが好ましい。
このような構成とすることで、下側に配置される灯具ユニットから上側に配置される灯具ユニットの順に第2光源から出射する第2の光の配光を上下に大きく変化させることができ、これらの灯具ユニットにより上下方向に均質で幅の広い第2の光の配光を得ることができる。
以上のように本発明によれば、簡易な構成で配光を調整し得る車両用前照灯を提供することができる。
本発明の第1実施形態における車両用前照灯を備える車両の概略を示す正面図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 図1のV−V線における断面図である。 配光を示す図である。 本発明の第2実施形態における車両用前照灯を図3と同じ視点で示す図である。 本発明の第3実施形態における車両用前照灯を図3と同じ視点で示す図である。 本発明の第4実施形態における車両用前照灯を備える車両の概略を示す正面図である。 図9のX−X線における断面図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。 第3実施形態の変形例を示す図である。 第3実施形態の他の変形例を示す図である。
以下、本発明に係る車両用前照灯を実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。
(第1実施形態)
まず、本実施形態の灯具の構成について説明する。
図1は、本実施形態における車両用前照灯を備える車両の概略を示す正面図である。図1に示すように車両100は、前方の左右方向のそれぞれに一対の車両用前照灯を備える。すなわち、それぞれの車両用前照灯1は、車両100の中心よりも左右方向の外側に配置されている。また、車両100に備わる一対の車両用前照灯1は、互いに左右方向に対称な形状とされる。本実施形態の車両用前照灯1では、灯具1aが車両100の最も外側に配置され、灯具1cが車両100の最も中心側に配置され、灯具1bが灯具1aと灯具1cとの間に配置される。また、本実施形態の車両用前照灯1は、複数の灯具1a,1b,1cが互いに横並びに並べられている。それぞれの灯具1a,1b,1cは、後述の光源の配置を除いて互いに同じ構成とされる。
図2は、図1のII−II線における断面図であり、図3は、図1のIII−III線における断面図である。図2、図3に示すように車両用前照灯1の一部である灯具1aは、筐体10と、当該筐体10内に収容される灯具ユニットLUaとを備える。
筐体10は、ランプハウジング11、フロントカバー12及びバックカバー13を主な構成要素として備える。ランプハウジング11の前方は開口しており、当該開口を塞ぐようにフロントカバー12がランプハウジング11に固定されている。また、ランプハウジング11の後方には前方よりも小さな開口が形成されており、当該開口を塞ぐようにバックカバー13がランプハウジング11に固定されている。
ランプハウジング11と、当該ランプハウジング11の前方の開口を塞ぐフロントカバー12と、当該ランプハウジング11の後方の開口を塞ぐバックカバー13とによって形成される空間は灯室LRであり、この灯室LR内に灯具ユニットLUaが収容されている。
灯具ユニットLUaは、支持部材30、第1光源41a、第2光源42a、リフレクタ50、を主な構成要素として備える。
支持部材30は金属製の部材であり、トッププレート31と、バックプレート32と、係止部33とを有する。トッププレート31は概ね水平に延在する板状の金属部材であり、バックプレート32は概ね垂直に延在する板状の金属部材である。トッププレート31の後端とバックプレート32の上端は互いに接続されている。また、バックプレート32の上端近傍には、係止部33が接続されている。係止部33はバックプレート32から後方に向かって延在しており、係止部33には後方側に開口するねじ孔が形成されている。このねじ孔にはランプハウジング11の外側からねじ22が螺入され、係止部33がランプハウジング11に固定されている。また、バックプレート32の下方側にもねじ孔が形成されており、このねじ孔にはランプハウジング11の外側からねじ23が螺入されバックプレート32はランプハウジング11に固定されている。こうしてバックプレート32は、概ね垂直な状態で灯室LR内に固定され、バックプレート32に接続されるトッププレート31も灯室LR内に固定されている。なお、これらのねじ22,23が調整されることで、バックプレート32の角度を微調整することができ、これに伴いトッププレート31の角度を微調整することができる。
トッププレート31の下面には、リフレクタ50が固定されている。リフレクタ50は、反射面52を有している。反射面52は開口方向が前方側とされる放物線を基調とする自由曲面から成る凹状の形状とされる。より具体的には、反射面52の鉛直方向の断面における形状は放物線の頂点よりも下側の形状とされ、反射面52の水平方向の断面における形状は、放物線の頂点を含む形状とされる。ただし、反射面52の鉛直方向の断面における放物線と、水平方向の断面における放物線とは互いに異なる放物線とされても良い。
リフレクタ50は、反射面52において光が反射する部材であれば、その材質は特に限定されなく、例えば、樹脂や金属から成るリフレクタ本体に、金属蒸着等による鏡面加工がなされた反射面52が設けられたものを挙げることができる。
また、トッププレート31の下面には、第1の光Lを出射する第1光源41aが配置されている。本実施形態では、この第1の光Lはリフレクタ50で反射後にロービームとされる光である。第1光源41aは、例えば、LED(Light Emitting Diode)とされる。なお、第1光源41aは、不図示の回路基板に接続されており、当該回路基板からの給電により第1の光Lを出射することができる。第1光源41aの光の出射面は、反射面52の放物線の焦点上に配置されている。従って、後に詳述するように第1光源41aから出射する第1の光Lの一部は、広がり角を持って伝搬することで反射面52における異なる部位で反射された後に互いに平行光とされる。
また、本実施形態では、第1光源41aよりもリフレクタ50側と逆側である前方側において、左右方向が第1光源41aと重なる位置とされる第2光源42aが配置されている。灯具ユニットLUaでは、第1光源41aと第2光源42aとの前後方向における距離はD1とされる。第2光源42aは第2の光Lを出射する。灯具ユニットLUaのように上方から垂下する形状のパラボラ型のリフレクタの場合、光源が前方に配置されると当該光源から出射する光がリフレクタで反射すると、反射光は上方に照射する傾向がある。従って、本実施形態では、この第2の光Lは、リフレクタ50で反射後に第1の光Lよりも上方に照射されるハイビームとされる光である。また、第2光源42aは、第1光源41aと同様にして、不図示の回路基板に接続されており、当該回路基板からの給電により上記第2の光Lを出射することができる。
<灯具1b,1c>
次に灯具1b,1cについて説明する。ただし、灯具1aと同様の構成については同じ符号を用いて特に言及する場合を除き重複する説明を省略する。
図4は、図1のIV−IV線における断面図であり、図5は、図1のV−V線における断面図である。本実施形態では、図3から図5に示すように、灯具1bは筐体10と当該筐体10内に収容される灯具ユニットLUbとを備え、灯具1cは筐体10と当該筐体10
内に収容される灯具ユニットLUcとを備える。
灯具ユニットLUbは、灯具ユニットLUaの第1光源41aと同様の配置とされる第1光源41bと、灯具ユニットLUaの第2光源42aと異なる配置とされる第2光源42bとを有する。灯具ユニットLUbにおける第1光源41bを基準とした第2光源42bの位置は、灯具ユニットLUaの第1光源41aに対する第2光源42aの位置よりも前方とされる。従って、第1光源41bと第2光源42bとの前後方向における距離をD2とすると、距離D2は距離D1より大きくされる。また、第2光源42bから出射する第2の光Lは、第2光源42aから出射する第2の光Lよりも上方に照射される。
灯具ユニットLUcは、灯具ユニットLUaの第1光源41aと同様の配置とされる第1光源41cと、灯具ユニットLUaの第2光源42aと異なる配置とされる第2光源42cとを有する。灯具ユニットLUcにおける第1光源41cを基準とした第2光源42cの位置は、灯具ユニットLUbの第1光源41bに対する第2光源42bの位置よりも前方とされる。従って、第1光源41cと第2光源42cとの前後方向における距離をD3とすると、距離D3は距離D2より大きくされる。また、第2光源42cから出射する第2の光Lは、第2光源42bから出射する第2の光Lよりもさらに上方に照射される。
上記のように、本実施形態では、灯具1aが車両100の最も外側に配置され、灯具1cが車両100の最も中心側に配置され、灯具1bが灯具1aと灯具1cとの間に配置される。従って、灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第2光源42aと第1光源41aとの前後方向における距離と、第2光源42bと第1光源41bとの前後方向における距離と、第2光源42cと第1光源41cとの前後方向における距離とが互いに異なっており、第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの前後方向における距離D1〜D3が灯具ユニットLUa〜LUcの並び順に大きくなり、車両の中心側に位置する灯具ユニットLUcにおける第1光源41cと第2光源42cとの前後方向における距離が最も大きくされている。
次に車両用前照灯1による光の出射について説明する。
<ロービーム点灯時>
ロービームは、それぞれの灯具1a〜1cにおける第1光源41a〜41cからの光により照射される。図2から図5に示すように、それぞれの第1光源41a〜41cから出射する第1の光Lは、リフレクタ50の反射面52で反射され、フロントカバー12を介して出射する。このとき、上記のようにそれぞれの第1光源41a〜41cは反射面52の形状が基調とする放物線の焦点上に位置するため、それぞれの第1光源41a〜41cの出射部における同じ領域から出射した光は、反射面52の異なる位置で反射しても、反射後の光は互いに平行光とされる。また、ロービームを照射する動作において、第1の光Lのうち、それぞれの第1光源41a〜41cの出射部における最も前方側の領域から出射する光が、ロービームのカットラインを形成する。なお、本実施形態では、上記のように、それぞれの灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第1光源41a〜41cは同様の配置とされるため、それぞれの灯具1a〜1cから出射するロービームは同様の配光とされる。こうして、図6(A)に示すように、ロービームの配光が形成される。
<ハイビーム点灯時>
本実施形態では、ハイビーム点灯時には、上記ロービーム点灯時の動作に加えて、それぞれの第2光源42a〜42cから第2の光Lを出射させる。図2から図5に示すように、それぞれの第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lは、リフレクタ50の反射面52で反射され、フロントカバー12を介して出射する。このとき、それぞれの第2光源42a〜42cは、それぞれの第1光源41a〜41cよりも前方に配置されているため、反射面52で反射後に第1の光Lよりも上方に反射する傾向にある。しかも、上記のように、灯具ユニットLUbにおける第1光源41bを基準とした第2光源42bの位置は、灯具ユニットLUaの第1光源41aに対する第2光源42aの位置よりも前方とされる。このため、第2光源42bから出射する第2の光Lは、反射面52で反射後に第2光源42aから出射する第2の光Lよりも上方に反射する傾向にある。また、上記のように、灯具ユニットLUcにおける第1光源41cを基準とした第2光源42cの位置は、灯具ユニットLUbの第1光源41bに対する第2光源42bの位置よりもさらに前方とされる。このため、第2光源42cから出射する第2の光Lは、反射面52で反射後に第2光源42bから出射する第2の光Lよりもさらに上方に反射する傾向にある。こうして、それぞれの灯具1a〜1cから出射する第2の光Lにより、図6(B)に示すハイビームの配光が形成される。なお、上記説明では、ハイビーム点灯時には、第1光源41a〜41c及び第2光源42a〜42cから光を出射させる動作としたが、ハイビーム点灯時には第1光源41a〜41cから光を出射させずに第2光源42a〜42cのみから光を出射させて図6(B)に示す配光を形成しても良い。
以上説明したように、本実施形態の車両用前照灯1は、互いに並べられる複数の灯具ユニットLUa〜LUcを備え、それぞれの灯具ユニットLUa〜LUcは、放物線を基調とする凹状の反射面52を有するリフレクタ50と、この放物線の焦点上に配置され反射面52で反射され前方に照射される第1の光Lを出射する第1光源41a〜41cと、反射面52で反射され前方に照射される第2の光Lを出射する第2光源42a〜42cと、を有し、複数の灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第1光源41a〜41cを基準とする第2光源42a〜42cの配置位置が互いに異なる。
このように反射面52を形成する放物線の焦点上に第1光源41a〜41cが配置されるため、第1光源41a〜41cから出射する第1の光により基準となる所定の配光の光を照射することができるようリフレクタ50の反射面を設計できる。一方、反射面52を形成する放物線の焦点上に配置されない第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lは、所望の配光とされない可能性がある。しかし、上記実施形態では、互いに並べられる灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、焦点位置に配置される第1光源41a〜41cを基準とする第2光源42a〜42cの配置位置が互いに異なることで、それぞれの灯具ユニットLUa〜LUcから出射する第2の光Lの配光を互いに異ならせることができる。このため、それぞれの灯具ユニットLUa〜LUcから出射する第2の光Lを合わせて所望の配光とすることができる。この様にして、本実施形態の車両用前照灯1によれば、リフレクタ50が上記のように共通化されるといった簡易な構成とされる場合であっても、所望の配光を得ることができる。
また、本実施形態では、灯具ユニットLUa〜LUcでは、第2光源42a〜42cの位置が第1光源41a〜41cの位置を基準とした前方向に配置されると共に第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの前後方向における距離が互いに異なっている。
従って、ハイビームとされる第2の光Lの上下方向の配光が異なる灯具ユニットLUa〜LUcにより、第2の光Lを上下方向に幅広く照射して、上下方向の配光が広いハイビームを得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図7は、本実施形態の車両用前照灯を図3と同じ視点で示す図である。図7に示すように、本実施形態の車両用前照灯2は、第2光源42a,42cの前後方向の配置位置は第1実施形態と同様とされ、第2光源42a,42cが左右方向に移動している点において、第1実施形態の車両用前照灯1と異なる。具体的には、車両100の最も外側に配置される灯具1aの第2光源42aが、第1光源41aよりも車両の中心側に配置され、車両100の最も中心側に配置され灯具1cの第2光源42cが、第1光源41cよりも車両の外側に配置される。従って、本実施形態では、第1光源を基準として第2光源の左右方向における位置が左右逆の位置関係となる一組の灯具ユニットLUa,LUcを含んでいる。
リフレクタ50を有する灯具において、第2光源が、第1光源の左右方向に配置される場合、第2光源から出射してリフレクタ50で反射する第2の光Lは、左右方向における第1光源を基準とした第2光源の配置される側と逆側に広がって照射される傾向にある。本実施形態では、灯具1aにおいて、第2光源42aが、第1光源41aよりも車両の中心側に配置されるため、第2光源42aから出射してリフレクタ50で反射する第2の光Lは車両の外側に広がって照射される傾向にある。また、本実施形態では、灯具1cにおいて、第2光源42cが、第1光源41cよりも車両の外側に配置されるため、第2光源42cから出射してリフレクタ50で反射する第2の光Lは車両の中心側に広がって照射される傾向にある。
つまり本実施形態では、車両の左右方向の外側に配置される灯具1aから出射する第2の光Lが車両の外側に広がり、車両の左右方向の中心側に配置される灯具1cから出射する第2の光Lが車両の中心側に広がる。こうして、第2の光Lの左右方向に幅の広い配光を得ることができる。従って、第2の光Lがハイビームとなる光である場合、或いは、第2の光Lが昼間照明用の光となる光である場合のどちらであっても、左右方向に幅の広い配光を容易に得ることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第2光源42aと第1光源41aとの前方向における距離と、第2光源42bと第1光源41bとの前方向における距離と、第2光源42cと第1光源41cとの前方向における距離とが互いに異なっている。従って、上記のように左右方向に幅の広い配光を容易に得ることができることに加えて、第2の光Lの上下方向の配光が異なる灯具ユニットLUa〜LUcにより、第2の光Lを上下方向に幅広く照射して、上下方向の配光が広いハイビームを得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態の車両用前照灯を図3と同じ視点で示す図である。図8に示すように、本実施形態の車両用前照灯3は、第2光源42a〜42cの前後方向の配置位置は第1実施形態と同様とされ、第2光源42a〜42cが第2実施形態と異なるように左右方向に移動している点において、第1実施形態の車両用前照灯1と異なる。
本実施形態では、第2光源42a〜42cの位置は、第1光源41a〜41cを基準とした左右方向の車輌100の中心側に位置している。さらに第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの横方向における距離が互いに異なるようにされている。具体的には、車両100の最も外側に配置される灯具1aにおける第1光源41aと第2光源42aとの左右方向の距離W1は、車両100の最も中心側に配置される灯具1cにおける第1光源41cと第2光源42cとの左右方向の距離W3よりも大きくされる。また、灯具1aと灯具1cとの間に位置する灯具1bにおける第1光源41bと第2光源42bとの左右方向の距離W2は、距離W1と距離W3との間の距離とされる。
本実施形態の車両用前照灯3では、灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第1光源41a〜41cを基準とした第2光源42a〜42cの左右方向の位置が互いに同じ側とされる。従って、第1光源41a〜41cを基準とした左右方向における第2光源42a〜42cが配置される側と反対側に第2の光Lを広げることができる。本実施形態では、第1光源41a〜41cを基準として、車両100の中心側に第2光源42a〜42cが配置されるため、車両の外側に第2の光Lを広げることができる。
また、本実施形態の車両用前照灯3では、第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの横方向における距離W1〜W3が互いに異なっているため、これらの灯具ユニットLUa〜LUcから照射される第2の光Lの配光をより広げることができる。ところで、第2光源が焦点位置に配置される第1光源から横方向に離れるにつれて、第2光源から出射しリフレクタ50で反射される第2の光Lは、左右方向に広がる配光となる傾向がある。従って、本実施形態のように、車両100の外側に位置する灯具ユニットLUaにおける第1光源41aと第2光源42aとの横方向における距離W1が、車両100の内側に位置する灯具ユニットLUcにおける第1光源41cと第2光源42cとの横方向における距離W3よりも大きくされることで、車両100の外側の灯具ユニットLUaの方が中心側の灯具ユニットLUcよりも第2の光Lを車両の外側に照射し易くすることができる。
さらに、本実施形態の車両用前照灯3では、第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの横方向における距離W1〜W3が灯具ユニットの並び順に大きくされる。従って、第2の光Lのうち、車両の左右方向の中心側に照射される光を灯具ユニットLUcから照射し、車両の左右方向の外側に照射される光を灯具ユニットLUaから照射し、上記の中心側と外側に照射される光の間を補う光を灯具ユニットLUbから照射することができる。つまり、灯具ユニットLUa、灯具ユニットLUb、灯具ユニットLUcの順に第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lの配光を外側に大きくなるように変化させることができ、これらの灯具ユニットLUa〜LUcにより左右方向に均質で幅の広い第2の光Lの配光を得ることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第2光源42aと第1光源41aとの前後方向における距離と、第2光源42bと第1光源41bとの前後方向における距離と、第2光源42cと第1光源41cとの前後方向における距離とが互いに異なっている。従って、上記のように左右方向に幅の広い配光を容易に得ることができることに加えて、第2の光Lの上下方向の配光が異なる灯具ユニットLUa〜LUcにより、第2の光Lを上下方向に幅広く照射して、上下方向の配光が広いハイビームを得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9、図10を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図9は、本実施形態における車両用前照灯を備える車両の概略を示す正面図である。図9に示すように車両200は、前方の左右方向のそれぞれに一対の車両用前照灯4を備える。すなわち、それぞれの車両用前照灯4は、車両100の中心よりも左右方向の外側に配置されている。本実施形態の車両用前照灯4では、灯具1aが車両100の最も下方に配置され、灯具1cが車両100の最も上方に配置され、灯具1bが灯具1aと灯具1cとの間に配置されて、複数の灯具1a,1b,1cが互いに上下方向に並べられている。
図10は、図9のX−X線における断面図である。図10から明らかなように、本実施形態の車両用前照灯4では、灯具1aが第1実施形態の灯具1aと同様とされ、灯具1bが第1実施形態の灯具1bと同様とされ、灯具1cが第1実施形態の灯具1cと同様とされる。従って、本実施形態の車両用前照灯4では、上側に位置する灯具ユニットLUcにおける第1光源41cと第2光源42cとの前後方向における距離D3が、下側に位置する灯具ユニットLUaにおける第1光源41aと第2光源42aとの前後方向における距離D1よりも大きい。
本実施形態の車両用前照灯4によれば、下側に配置される灯具ユニットLUaの第2光源42aから出射する第2の光Lの配光と比べて、上側に配置される灯具ユニットLUcの第2光源42cから出射する第2の光Lの配光を上下に大きく変化させることができる。しかも、本実施形態では、第1光源と第2光源との前後方向における距離が大きい程、第2の光Lの配光が上側となる。従って、本実施形態では、上側に位置する灯具ユニットLUcからの第2の光Lによる上側の配光を形成し、下側に位置する灯具ユニットLUaからの第2の光Lによる下側の配光を形成することができる。このため、本実施形態の車両用前照灯4によれば、より容易に第2の光Lによる上下方向に幅の広い配光を得ることができる。
また、本実施形態では、第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの前後方向における距離D1〜D3が灯具ユニットLUa〜LUcの並び順に大きくされている。下側に配置される灯具ユニットLUaから上側に配置される灯具ユニットLUcの順に第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lの配光を上下に大きく変化させることができ、これらの灯具ユニットLUa〜LUcにより上下方向に均質で幅の広い第2の光Lの配光を得ることができる。
以上、本発明について、第1から第4実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、第2光源42a〜42cがハイビーム用の光源とされた。しかし、本発明はこれに限定される訳ではない。例えば、上記実施形態で、第2光源42a〜42cからハイビームとなる第2の光Lが出射されずに、昼間照明用の光となる第2の光Lが出射されても良い。こうして図6(C)に示す昼間照明の配光を得ることができる。なお、この場合、例えば、第1実施形態や第4実施形態であれば、第2光源42a〜42cが第1光源41a〜41cの前方側に位置し、距離D1、距離D2、距離D3の順に大きくなることを第1実施形態や第4実施形態と同様としつつ、第2光源42a〜42cに配置位置を調整しても良い。つまり、図6(C)に示す昼間照明の配光を得ることができるように第2光源42a〜42cの位置を微調整することができる。また、この場合、第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lの全光束量が、ハイビームとなる第2の光Lの全光束量よりも少なくなるように、それぞれの第2光源42a〜42cを減光するようにしても良い。
また、上記実施形態では、第1光源41a〜41cがロービーム用の光源とされ、第2光源42a〜42cがハイビーム用の光源とされた。しかし、本発明はこれに限定される訳ではなく、第1光源41a〜41cがハイビーム用の光源や昼間照明用の光源とされ、第2光源42a〜42cがロービーム用の光源とされても良い。
また、上記実施形態では、車両用前照灯が3つの灯具1a〜1cを有するものとしたが、灯具の数は3つに限らず、4つ以上でも良く2つでも良い。また、上記実施形態では、灯具1a〜1cが左右方向に並べられるか上下方向に並べられるものとしたが、複数の灯具の並びかたはこれに限らず、斜めに並んでも良く、コ字状に並んでも良い。
また、第2、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第2光源42aと第1光源41aとの前方向における距離と、第2光源42bと第1光源41bとの前方向における距離と、第2光源42cと第1光源41cとの前方向における距離とが互いに異なるようにした。しかし、これらの実施形態において、第2光源42a〜42cの位置が第1光源の真横とされても良い。
また、上記実施形態において、第2光源42a〜42cが第1光源41a〜41cを基準とした後方(リフレクタ50側)に配置されても良い。
また、第2実施形態の変形例として、図7に示す灯具1aと灯具1cの位置を入れ替えても良い。図11はこのような変形例を示す図である。この場合、車両の外側に位置する灯具1cにおいて、第2光源42cの左右方向における位置が第1光源41cを基準として車両の外側に位置し、車両の中心側に位置する灯具1aにおいて、第2光源42aの左右方向における位置が第1光源41aを基準として車両の中心側に位置する。従って、灯具ユニットLUaと灯具ユニットLUcにおいて、第1光源を基準として第2光源の左右方向における位置が左右逆の位置関係となる点では、第2実施形態と同様である。第2実施形態では、灯具ユニットLUaの第2光源42aと灯具ユニットLUcの第2光源42cとの距離が、灯具ユニットLUaの第1光源41aと灯具ユニットLUcの第1光源41cとの距離よりも小さくされている。しかし、図11に示す変形例では、灯具ユニットLUaの第2光源42aと灯具ユニットLUcの第2光源42cとの距離が、灯具ユニットLUaの第1光源41aと灯具ユニットLUcの第1光源41cとの距離よりも大きくされている。この様な第2光源42a〜42cの左右方向の配置により、第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lの左右方向の幅が狭くなり、第2の光Lの光束密度を挙げることができる。
また、第3実施形態の変形例として、図8に示す灯具1aと灯具1cの位置を入れ替えても良い。図12はこのような変形例を示す図である。この場合、横並びに並べられるそれぞれの灯具ユニットLUa〜LUcにおいて、第2光源42a〜42cは、第1光源41a〜41cよりも車両の中心側に配置する点においては第3実施形態と同様である。第3実施形態では、車両100の外側に位置する灯具ユニットLUaにおける第1光源41aと第2光源42aとの横方向における距離W1が、車両100の内側に位置する灯具ユニットLUcにおける第1光源41cと第2光源42cとの横方向における距離W3よりも大きくされている。しかし、本変形例では、車両100の外側に位置する灯具ユニットLUcにおける第1光源41cと第2光源42cとの横方向における距離W3が、車両100の内側に位置する灯具ユニットLUaにおける第1光源41aと第2光源42aとの横方向における距離W1よりも小さくされている。従って、変形例の第2の光Lは、第3実施形態の第2の光L程広がらない。本変形例の第2光源42a〜42cの左右方向の配置により、第2光源42a〜42cから出射する第2の光Lの左右方向の幅が狭くなり、第2の光Lの光束密度を挙げることができる。
また、第3実施形態の他の変形例として、図8に示す第2光源42a〜42cの第1光源41a〜41cを基準とした左右方向の位置を第3実施形態と逆側に配置しても良い。図13はこのような変形例を示す図である。第3実施形態では、第2光源42a〜42cの位置が第1光源41a〜41cを基準とした左右方向の車輌100の中心側に位置していたのに対し、変形例では、第2光源42a〜42cの位置は、第1光源41a〜41cを基準とした左右方向の車輌100の外側に位置している。さらに第1光源41a〜41cと第2光源42a〜42cとの横方向における距離が互いに異なるようにされている。具体的には、車両100の最も外側に配置される灯具1aにおける第1光源41aと第2光源42aとの左右方向の距離W1は、車両100の最も中心側に配置される灯具1cにおける第1光源41cと第2光源42cとの左右方向の距離W3よりも大きくされる。また、灯具1aと灯具1cとの間に位置する灯具1bにおける第1光源41bと第2光源42bとの左右方向の距離W2は、距離W1と距離W3との間の距離とされる。この場合、車両100の外側に第2の光Lが広がりづらく、第2の光Lの光束密度を挙げることができる。なお、本変形例においても、灯具1aと灯具1cとを入れ替えても良い。
また、第4実施形態では、灯具1a〜灯具1cは、第1実施形態の灯具1a〜1cと同様とされた。しかし、第4実施形態における灯具1a〜灯具1cが、第2実施形態または第3実施形態の灯具1a〜灯具1cと同様の構成とされても良い。更に、第4実施形態の灯具1aと灯具1cとが入れ替えられても良く、この場合にも灯具1a〜灯具1cが、第2実施形態または第3実施形態の灯具1a〜1cと同様の構成とされても良い。
また、上記実施形態では、灯具1a〜1cにおいて、リフレクタ50がトッププレート31に固定されて上方から下方に延在する形状とされた。しかし、本発明はこれに限らず、それぞれの灯具1a〜1cの少なくとも1つを上下反転させた形状とされても良い。
また、上記実施形態では、灯具1a,1b,1cのそれぞれが筐体10を備えて、灯具1a,1b,1cのそれぞれの灯室LRが筐体10で仕切られていたが、本発明では、それぞれの灯具1aと灯具1bとの間、及び灯具1bと灯具1cとの間に筐体10の壁が形成されておらず、それぞれの灯室LRが空間的に接続されても良い。
本発明によれば、簡易な構成で配光を調整し得る車両用前照灯が提供され、自動車等の車両用前照灯の分野などにおいて利用可能である。
1〜4・・・車両用前照灯
1a〜1c・・・灯具
10・・・筐体
LUa〜LUc・・・灯具ユニット
30・・・支持部材
31・・・トッププレート
32・・・バックプレート
41a〜41c・・・第1光源
42a〜42c・・・第2光源
50・・・リフレクタ
52・・・反射面
・・・第1の光
・・・第2の光

Claims (4)

  1. 放物線を基調とする凹状の反射面を有するリフレクタと、前記放物線の焦点上に配置され前記反射面で反射され前方に照射される第1の光を出射する第1光源と、前記反射面で反射され前方に照射される第2の光を出射する第2光源と、を有し、互いに並べられる複数の灯具ユニットを備え、
    前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準とする前記第2光源の配置位置が互いに異なり、
    前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準として前記第2光源の左右方向における位置が左右逆の位置関係となる少なくとも一組の灯具ユニットを含む
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 放物線を基調とする凹状の反射面を有するリフレクタと、前記放物線の焦点上に配置され前記反射面で反射され前方に照射される第1の光を出射する第1光源と、前記反射面で反射され前方に照射される第2の光を出射する第2光源と、を有し、互いに並べられる複数の灯具ユニットを備え、
    前記複数の灯具ユニットは、前記第1光源を基準とする前記第2光源の配置位置が互いに異なり、
    前記複数の灯具ユニットは、前記第2光源の位置が前記第1光源の位置を基準とした前後方向の同じ側とされると共に前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が互いに異なる少なくとも2つの灯具ユニットを含む
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  3. 前記少なくとも2つの灯具ユニットは、上下方向に並べられ、
    上側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が、下側に位置する灯具ユニットにおける前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離よりも大きい
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
  4. 前記少なくとも2つの灯具ユニットにおける灯具ユニットは3つ以上とされ、
    当該3つ以上の灯具ユニットでは前記第1光源と前記第2光源との前後方向における距離が灯具ユニットの並び順に大きくなる
    ことを特徴とする請求項に記載の車両用前照灯。
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