JP6759645B2 - プレス成形品を製造する方法及びプレス装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明を実施するための形態(第1実施形態及び第2実施形態)について説明する。次いで、実施例について説明する。
以下、第1実施形態について説明する。まず、本実施形態のルーフ部材1(図1及び図2参照)の構成について説明する。次いで、本実施形態のプレス装置18(図3及び図4参照)の構成について説明する。次いで、本実施形態のルーフ部材1の製造方法について説明する。次いで、本実施形態の作用について説明する。なお、本実施形態のルーフ部材1は、後述する実施例における実施例1に相当する(図8の表参照)。
まず、本実施形態のルーフ部材1の構成について、図面を参照しつつ説明する。ここで、ルーフ部材1は、プレス成形品及び特定プレス成形品の一例である。
次に、本実施形態のプレス装置18について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のプレス装置18は、ブランク30(図4参照)を絞り加工によりプレス成形して、本実施形態のルーフ部材1を製造するためのものである。プレス装置18は、図3及び図4に示されるように、金型20と、移動装置25と、を含んで構成されている。ここで、ブランク30とは、ルーフ部材1を製造するための基材である長尺の高張力鋼板(本実施形態の場合、引張強度が一例として1310MPa級の高張力鋼板)である。なお、本明細書において「プレス成形する」とは、成形対象品(本実施形態の場合、一例としてブランク30のことをいう。)を金型20にセットしてから型閉じして型開きをするまでの行為のことをいう。すなわち、「プレス成形する」とは、成形対象品をプレス(加圧)して成形することを意味する。
次に、本実施形態のルーフ部材1の製造方法について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のルーフ部材1の製造方法は、プレス装置18を用いて行われる。また、本実施形態のルーフ部材1の製造方法は、後述する第1工程と、第2工程と、を含む。
第1工程は、上型21と下型22との隙間にブランク30を配置して、第1ホルダ23及び第2ホルダ24と、上型21とで、ブランク30を挟んで、ブランク30におけるフランジ6aが形成される部分をなだからに撓ませる工程である。ここで、ならだかにとは、ブランク30におけるフランジ6aが形成される部分の境界の傾斜角が60°以下で撓ませることを意味する。具体的には、作業者がプレス装置18を操作すると、移動装置25により上型21が下型22側に移動されて、ブランク30におけるフランジ6aが形成される部分が第1ホルダ23と上型21とに、ブランク30におけるフランジ6bが形成される部分が第2ホルダ24と上型21とに、挟まれる。この場合、ブランク30におけるフランジ6aが形成される部分は、第1ホルダ23と上型21とにより凹み面21c(又は凸面23b)に沿った形状に撓まされる(塑性変形される)。なお、第1工程の終了時には、ブランク30における天板2及び縦壁4a、4bが形成される部分は、まだ平坦な状態とされている(図示省略)。すなわち、第1工程の終了時には、下型22の上面は、上型21の型閉じ面21bよりも上下方向において下側に位置している。
第2工程は、第1工程の後の工程であって、上型21と第1ホルダ23とでブランク30におけるフランジ6aが形成される部分を挟んだ状態で、上型21と第1ホルダ23とでブランク30をプレスして、ブランク30に天板2、縦壁4a、4b及びフランジ6a、6bを形成する工程である。具体的には、移動装置25により上型21を下型22に向けて移動させることで、下型22が上型21の溝21aに嵌って、ブランク30から天板2、縦壁4a、4b及びフランジ6a、6bがプレス成形される。そして、第2工程が終了すると、ルーフ部材1が製造される。
次に、本実施形態の作用について、本実施形態を後述する比較形態と比較して説明する。比較形態の説明において、本実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、図示しない場合であってもその部品等の符号をそのまま用いる。なお、比較形態のルーフ部材(図示省略)は、後述する比較例における比較例1に相当する(図11の表参照)。
次に、第2実施形態について説明する。まず、本実施形態のルーフ部材1A(図10参照)の構成について説明する。次いで、本実施形態のプレス装置(図示省略)の構成について説明する。次いで、本実施形態のルーフ部材1Aの製造方法について説明する。次いで、本実施形態の作用について説明する。なお、以下の説明では、本実施形態について第1実施形態と異なる部分について説明する。また、本実施形態の説明において、第1実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、図示しない場合であってもその部品等の符号をそのまま用いる。
まず、本実施形態のルーフ部材1Aの構成について、図面を参照しつつ説明する。ここで、ルーフ部材1Aは、プレス成形品及び特定プレス成形品の一例である。
次に、本実施形態のプレス装置(図示省略)について説明する。本実施形態のプレス装置は、ルーフ部材1Aを製造するためのものである。
次に、本実施形態のルーフ部材1Aの製造方法について説明する。本実施形態のルーフ部材1Aの製造方法は、第1実施形態のプレス装置18に換えて、本実施形態のプレス装置を用いる点以外は、第1実施形態の場合と同じである。
本実施形態の作用は、第1の実施形態の作用と同様である(後述する図12の表を参照)。
次に、実施例及び比較例について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、本実施形態及び比較形態で用いた部品等の符号と同様の部品等の符号を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いる。
図11の表には、第1実施形態の実施例1〜5及び前述の比較形態の比較例1〜4についてのシミュレーションの条件と、評価結果とが記載されている。ここで、図11の表について説明すると、板厚とは、シミュレーションに用いたブランク30の厚みである。強度とは、シミュレーションに用いたブランク30の引張強度である。なお、ホルダーオフセット量、先端部曲がり、後端部曲がり及び平均曲がり量については、前述の説明のとおりである。ここで、ホルダーオフセット量の欄が「なし」とは、前述の比較形態の場合と同様に、プレス装置18Aの上型21には凹み面21cが形成されておらず、第1ホルダ23には凸面23bが形成されていないことを意味する。
図11の表から、実施例1〜5のルーフ部材1は、比較例1〜4のルーフ部材に比べて、板厚及び強度が同じ条件の場合に、曲がりが小さい(平均曲がり量が少ない)ことがわかる。以上のことから、本実施形態(実施例1)の例である実施例2〜5は、比較形態(比較例1)の例である比較例(比較例2〜4)に比べて、前述の本実施形態の作用を奏すると考えられる。
図12の表には、第2実施形態の実施例6及びその比較例(図10のルーフ部材1Aと同じ形状のルーフ部材を、第1工程において、ブランク30を撓ませずに製造した場合)の比較例5についてのシミュレーションの条件と、評価結果とが記載されている。
図12の表から、実施例6のルーフ部材1Aは、比較例5のルーフ部材に比べて、板厚及び強度が同じ条件であるにも関わらず、曲がりが小さい(平均曲がり量が少ない)ことがわかる。以上のことから、第2実施形態の例である実施例6は、比較例5に比べて、第1実施形態の作用と同様の作用を奏すると考えられる。
4a 縦壁(湾曲壁の一例)
6a フランジ
18 プレス装置
21 上型(第1ダイの一例)
22 下型(パンチの一例)
21a 溝(ダイ穴の一例)
21b 型閉じ面(第1面の一例)
21c 凹み面(第2面の一例)
30 ブランク
Claims (3)
- ダイ、パンチ及びホルダを用いて、板厚方向に対して凸状に湾曲している湾曲壁と、一端が前記湾曲壁の湾曲している端に繋がり、前記板厚方向において前記湾曲壁が凸状に湾曲している側と反対側に配置されているフランジとを含んで構成されるプレス成形品を製造する方法であって、
ブランクにおける前記フランジが形成される部分を60°以下の傾斜角で撓ませる第1工程と、
前記第1工程の後、前記ダイと前記ホルダとで前記部分を挟んだ状態で、前記ダイと前記パンチとで前記ブランクをプレスして、前記ブランクに前記湾曲壁及び前記フランジを形成する第2工程と、
を含み、
前記ダイは、ダイ穴と、該ダイ穴に向かって凸に湾曲する稜線を形成するダイ肩と、前記ダイ肩を挟んで前記ダイ穴と反対側にある前記ダイ肩に隣接する第1面と前記稜線の法線上にある前記第1面に対して境界の傾斜角が60°以下の凹状の第2面を備える板押さえ面とを備え、
前記ホルダは、前記ダイの前記板押さえ面に対応した形状の板押さえ面を備え、
前記第1面と前記第2面との境界は、前記ダイ穴に向かって突出するように湾曲しており、
前記稜線の法線方向での前記第1面と前記第2面との境界の曲率半径は、前記ブランクの板厚の5倍以上であり、
前記稜線の最も小さい曲率半径の箇所の法線上での前記第1面と前記第2面との傾斜角は30°以上であり、
前記第2面は、前記ダイの前記板押さえ面の短手方向の端から前記ダイ穴に近づくにつれて凹み量が次第に小さくなる曲面である、
プレス成形品を製造する方法。 - 前記第1工程では、前記ダイと前記ホルダとで前記部分を挟んで前記部分を撓ませる、
請求項1に記載のプレス成形品を製造する方法。 - ダイ穴と、該ダイ穴に向かって凸に湾曲する稜線を形成するダイ肩と、前記ダイ肩を挟んで前記ダイ穴と反対側にある前記ダイ肩に隣接する第1面と前記稜線の法線上にある前記第1面に対して境界の傾斜角が60°以下の凹状の第2面を備える板押さえ面とを備えるダイと、
前記ダイの前記板押さえ面に対応した形状の板押さえ面を備えるホルダと、
を備え、
前記第1面と前記第2面との境界は、前記ダイ穴に向かって突出するように湾曲しており、
前記稜線の法線方向での前記第1面と前記第2面との境界の曲率半径は、前記ブランクの板厚の5倍以上であり、
前記稜線の最も小さい曲率半径の箇所の法線上での前記第1面と前記第2面との傾斜角は30°以上であり、
前記第2面は、前記ダイの前記板押さえ面の短手方向の端から前記ダイ穴に近づくにつれて凹み量が次第に小さくなる曲面である、
プレス装置。
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