JP6759410B2 - キシロース誘導体及びその製造方法 - Google Patents

キシロース誘導体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6759410B2
JP6759410B2 JP2019085750A JP2019085750A JP6759410B2 JP 6759410 B2 JP6759410 B2 JP 6759410B2 JP 2019085750 A JP2019085750 A JP 2019085750A JP 2019085750 A JP2019085750 A JP 2019085750A JP 6759410 B2 JP6759410 B2 JP 6759410B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyran
tetrahydro
triol
yloxy
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019085750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019194188A (ja
Inventor
ファ・クオ−ユエン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Taipei University of Technology
Original Assignee
National Taipei University of Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Taipei University of Technology filed Critical National Taipei University of Technology
Publication of JP2019194188A publication Critical patent/JP2019194188A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6759410B2 publication Critical patent/JP6759410B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/20Carbocyclic rings
    • C07H15/203Monocyclic carbocyclic rings other than cyclohexane rings; Bicyclic carbocyclic ring systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/44Palladium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H1/00Processes for the preparation of sugar derivatives
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明はキシロース誘導体を合成する新しい方法と、それにより製造した新しいキシロース誘導体に関する。
グリーンケミストリーとは、環境に配慮して設計された化学製品及び方法として定義される。化学研究及びエンジニアリングの哲学であり、有害物質の使用及び生成を最小限にした製品とプロセスの開発を奨励している。関連の実例には、毒性廃棄物の減少、再生可能原料の使用、環境条件反応でのエネルギー消費抑制、より少量の触媒の使用、触媒の高再生利用率達成などが含まれる。グリーンケミストリーはその源での汚染を減少・回避するとともに、バイオ化学、有機化学、無機化学、物理化学、分析化学、さらには炭水化物化学への応用を追求する。最もよく見受けられるのが、工業での応用に重点をおいたもので、有害廃棄物の最少化や効率最大化がその例である。
最近、水溶性均一系触媒の発展が経済的グリーンケミストリーに恩恵をもたらしている。水溶性触媒は有機相から分離しやすく、有機溶剤の使用を回避でき、かつコスト効果と環境への優しさを備えている。通常、グリーンケミストリーの方法には以下の特徴を要する。(1)無毒の触媒及び溶剤を使用すること、及び(2)再生可能資源を使用して化学化合物を合成することである。
ここ数年、糖質化学が生物材料や薬物合成などの医学的応用において広く受け入れられている。糖類薬物は癌、糖尿病、AIDS、インフルエンザ、細菌感染及び関節リウマチなどの治療に用いられている。近年すでに糖質ワクチンについて卓越した研究が進められている。しかしながら、大多数の糖類薬物は植物や動物、微生物の多糖及びグリコシドなどの天然由来である。
キシロースは木材から分離された糖で、ペントースの単糖に分類される。ヘミセルロース由来のバイオマス主要成分の1つである。報告によると、ヘミセルロースの酸接触分解でフルフラールが生成される。このほか、キシロースはカロリーを含まないため、ダイエット食品に用いることができる。キシロース及びキシロース誘導体は各種分野に応用できる。具体的には、キシロース及びその誘導体はグリーンケミストリー産業に応用することができる。
しかしながら、グリーンケミストリーの方法で経済的かつ高効率の方法を発展させて、各種キシロース誘導体を得る必要がある。
このため、本発明の目的は、水相中に用い、かつ有機金属触媒の存在下でキシロース誘導体を合成する新しい方法を提供することにある。該方法により、キシロースを修正し、自然から新しいキシロース誘導体を得ることを容易にする。触媒を再生利用でき、かつ水を溶剤とするため、該反応は環境に優しく、経済的である。キシロースは修正を経て各種官能基を獲得でき、有機体に影響する、及び(または)それをバイオマテリアルに応用を可能にすることができる。
一側面において、本発明は式(I)で表されるキシロース誘導体を提供する:
そのうち、(R)m中のmが1〜4の整数であり、RがCH、OCH、またはハロゲン原子である。
本発明の具体的な実施例において、キシロース誘導体は以下で構成される群より選択されるいずれかである:
2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物1)、
2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物2)、
2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物3)、
2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物4)、
2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物5)、
2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物6)、
2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物7)、
2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物8)、
2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物9)、
2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物10)。
別の一側面において、本発明は本発明に基づきキシロース誘導体を合成する方法を提供する。該方法は、
保護基でキシロースを保護し、続いてハロゲン原子を脱離基として導入する工程と、
該保護基を除去し、水溶性リガンドを使用して水溶液中でパラジウム触媒と鈴木(Suzuki)クロスカップリング反応を行い、該誘導体を合成する工程と、を含む。
本発明の一実施例において、該ハロゲン原子はヨウ素原子である。
本発明の一実施例において、該水溶性リガンドを再生利用する。
本発明の一実施例において、該パラジウム触媒を再生利用する。
本発明の一実施例において、該パラジウム触媒がPdCl(NHであり、かつ該水溶性リガンドが陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドである。
本発明の一実施例において、陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドを水中で溶解して溶液Aを形成し、かつPdCl(NHを水中で溶解して溶液Bを形成し、該溶液Aを溶液Bに添加して混濁溶液を形成し、それが最終的に透明になり、水溶性パラジウム触媒が得られる。
本発明の一実施例において、該鈴木クロスカップリング反応は100℃以下の温度下で行われる。
閲読時に添付の図面を組み合わせると、前述の発明の内容と以下の本発明を実施するための形態をより理解できるであろう。
出発材料2−(4−ヨードフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、テトラヒドロフランとヒドロキシ部分の水素原子のピーク値がδ約3.00〜5.50ppmの範囲内にあり、そのうち2.0ppmのピーク値が消失しており、ベンゼン環のピーク値に対応していない特徴がある。 2−(4−ヨードフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示し、∂ 43.5ppmの溶剤ピーク値と、キシロースのC1位置箇所のヒドロキシ基がδ2.0ppmに出現している特徴がある。 2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppmの範囲内におけるピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内におけるピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。 2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲中のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルの拡大図を示す。 2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。 2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している特徴がある。 2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。
別途定義されていない限り、本文で用いるすべての技術及び科学用語は本発明の属する分野を熟知する技術者が一般的に理解しているものと同じ意味を持つ。
本文で単数形の「一」(a、an)及び「該」は、別途明確な指示内容がない限り、複数の参照を含む。このため、例えば「一試料」の参照は、複数個のこれら試料及び本技術を熟知した者が既知のその同等物を含む。
本文で用いる用語「ハロゲン原子」は、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)、アスタチン(At)の5つの化学元素で構成される周期表のうちの一族から選択される一原子を指す。
本発明は水相中で水溶性パラジウム触媒の存在下でキシロース誘導体を合成するために用いる方法を提供する。環境に優しく経済的で、グリーンケミストリーに準じたキシロース誘導体の合成に用いる方法である。
本発明の技術及び材料について以下で説明する。
溶剤の精製
窒化雰囲気下で、蒸留装置を用い、硫酸マグネシウムを蒸留フラスコ中のジクロロメタンに添加し、かつ温度を〜50℃に設定する。乾燥分子篩を含有するフラスコ中に蒸留液を収集する。
水と空気を含まないプロセス
該反応が水及び空気に対して高感度である場合、反応、抽出、乾燥、濃縮及びカラムクロマトグラフィーのすべての実験プロセスを空気が存在しない窒化条件下で行う必要がある。このため、溶剤及び化学薬品が使用前に水及び空気を含んでいてはならず、かつ液体は注射器及び弯針(Teflon)を使用して移す必要がある。回転真空濃縮装置と真空モーターを使用して該溶液を濃縮する。
反応方法
本発明に基づき、キシロース誘導体を合成する方法に用いる全反応方法を以下で説明する:
アセチル化反応
本発明の一実例における、アセチル化反応方法は以下のとおりである。
0.75gのキシロース(5mmol)、2.84mL(30mmol)の無水酢酸、及び2.04g(30mmol)のイミダゾールを700mLのジクロロメタン中の溶液で30分間氷浴させ、続いて12時間撹拌する。次にメタノールを添加し、氷中で30分間撹拌して該反応を停止させる。ジクロロメタンで該混合物を希釈し、HClを使用して中性pH値まで調整して、EtOで抽出する。常用される後処理(work−up)とカラムクロマトグラフィー後、白色固体状アセチル化キシロース(1.50g、94%)が得られる。
フェノール誘導体化反応
本発明の一実施例における、フェノール誘導体化反応方法を以下に示す(Lee等, CARBOHYDRATE CHEMISTRY. 20(6): 503-506, 2001):
窒化雰囲気下で、1.59g(5mmol)のアセチル化キシロース、1.29g(7.5mmol)の4−ブロモフェノール、0.7mL(5mmol)のTEA、及び0.87mL(12.5mmol)を30mLのジクロロメタンの溶液中で24時間撹拌し、4−ブロモフェノールを4−ヨードフェノールに転化する。20mLの飽和水性NaHCO3(aq)で該混合物を希釈し、EtO(30mL×3)で抽出する。常用される後処理とカラムクロマトグラフィー後、白色固体状の生成物(1.29g、54%)が得られる。
脱アセチル化反応
本発明の一実施例における、脱アセチル化反応方法を以下に示す(Will等、J. Phys CHEM. B、103:8067,1999):
一定圧の空気下で、0.478g(1mmol)の出発材料と0.33g(6mmol)のナトリウムメトキシドを20mLのメタノールの溶液中で8時間撹拌する。HCl添加により該混合物を中性pH値まで調整し、続いてEtO(30mL ×3)で抽出する。常用される後処理とカラムクロマトグラフィー後、白色固体状の生成物(0.32g、91%)が得られる。
陽イオン2,2−ビピリジンリガンドの合成
本発明の具体的な実施例において、該水溶性リガンドは陽イオン2,2−ビピリジンリガンドであり、以下の方法に基づき合成できる(Xue等, Carbohydrate Research 344:1646-1653, 2009):
本発明では以下のリガンドを使用できる:
4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジン:
4,4’−ジメトキシカルボニル−2,2’−ビピリジン;
4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2’−ビピリジン:
4,4’−ビス(ブロモメチル)−2,2’−ビピリジン;または
陽イオン2,2’−ビピリジンリガンド。
上述のリガンドの合成について以下で説明する。
(1) 4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジンの合成
4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジンの合成方法を以下に示す:
4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジン(5g)を125mLのHSO(98%)中に溶解する。KCrを添加し、温度を約70〜80℃の間に維持する。溶液が黄色から黒色に変わったとき、該反応を停止させる。濾過及び濃縮後、黄色固体が得られる。この黄色固体を170mLのHNO3(aq)(50%)中に溶解させ、かつ4時間還流する。続いて該溶液を1Lまで希釈し、濾過した後、水とアセトンで洗浄する。該溶液を濃縮した後、白色固体状の生成物(6.12g、93%)が得られ、H NMRスペクトルを使用して鑑別する。
(2) 4,4’−ジメトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの合成
4,4’−ジメトキシカルボニル−2,2’−ビピリジンの合成方法を以下に示す:
4,4’−ジカルボキシ−2,2’−ビピリジン(6.12g)を115mLのMeOH(aq)及び15mLのHSO4(aq)中に溶解する。約90〜100℃下で該溶液を24時間還流し、その後該反応を300mLのDDWで停止させる。NaOH(aq)をpHが約8.0に達するまで添加する。ジクロロメタン(2×50mL)を使用して該有機層を抽出し、MgSOで乾燥させる。続いて真空蒸発装置中で濾過及び濃縮し、固体生成物(5.9g、87%)を生成する。H NMRスペクトルを使用して化合物を鑑別する。
(3) 4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2’−ビピリジンの合成
4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2’−ビピリジンの合成方法を以下に示す:
4,4’−ジメトキシカルボニル−2,2’−ビピリジン(5.9g)を純EtOH中に溶解させ、水素化ホウ素ナトリウム(12g)をその中に添加する。約90〜100℃下で該混合物を3時間還流する。室温まで冷却した後、飽和NHCl(aq)を添加し、続いて300mLのDDWを添加する。さらに酢酸エチル(5 × 250mL)を使用して該溶液を抽出し、MgSOで乾燥させ、真空蒸発装置中で濾過した後濃縮して所望の固体(4.46g、95%)を得る。H NMRスペクトルを使用して該生成物を鑑別する。
(4) 4,4’−ビス(ブロモメチル)−2,2’−ビピリジンの合成
4,4’−ビス(ブロモメチル)−2,2’−ビピリジンの合成方法を以下に示す:
4,4’−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2’−ビピリジン(4.46g)を30mLのHBr(48%)及び10mLの濃硫酸中に溶解する。続いて110℃下で該溶液を6時間還流する。該溶液が薄黄色から金色になったら、熱源を除去し、100mLのDDWを添加して該反応を停止させる。NaOH(aq)を用いて溶液のpH値を7.0に調整し、ピンク色化合物を沈殿させる。沈殿物を濾過して収集し、DDWで洗浄してから、真空下で乾燥させる。酢酸エチル(2×50mL)で液体部分を抽出し、MgSOで乾燥、濾過して、真空蒸発装置で濃縮する。所望の生成物(4.39g、88%)が得られ、これをH NMRスペクトルで鑑別する。
(5) 陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドの合成
陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドの合成方法を以下に示す:
4,4’−ビス(ブロモメチル)−2,2’−ビピリジン(0.5g)をジクロロメタンに溶解し、20mLのトリメチルアミン(50%)を添加する。室温下で該混合物を静置し、24時間反応させる。冷凍乾燥装置を2日使用してすべての水を除去し、所望する生成物が得られる。
水溶性パラジウム触媒の製造
本発明の具体的な一実施例において、パラジウム触媒はPdCl(NHであり、Pd(NHClとも呼ばれる。該水溶性パラジウム触媒は以下の方法に基づき製造できる。
丸底フラスコ中で該陽イオン2,2’−ビピリジンリガンド(0.2mmol)を5mLの水中に溶解し、溶液Aを形成する。別の丸底フラスコ中でPdCl(NH(0.2mmol)を10mLの水中に溶解し、溶液Bを形成する。超音波振動下で溶液Aを溶液B中にゆっくり添加して混濁溶液を形成し、これは最終的に透明になる。最後に、5mLの水を使用して溶液Bを溶液Aに完全に転換し、該溶液が完全に透明になるまで行う。得られた水溶性パラジウム触媒は0.2mmol/20mL(即ち、0.01mmol/mL)の濃度を有する。本溶液を希釈してパラジウム触媒水溶液を製造し、その濃度は0.001及び0.0001mmol/mLとする。
鈴木クロスカップリング反応
該鈴木クロスカップリング反応方法は次のとおりである(Wu等, Tetrahedron Letters. 47: 9267-9270, 2006):
出発材料(1mmol)、アリールボロン酸(1.5mmol)、KCO(2mmol)、及びHO(2mL)を、マグネチックスターラーを備えた密封可能な管に入れる。スチレンの例では、TBAB(1mmol)を添加する必要がある。Pd(NHCl/L水溶液の添加後、空気下でTeflonを塗布したナットを使用し、該管を密封する。続いて該反応容器を100℃以下で24時間油浴する。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルで該水溶液を抽出し、MgSO上で有機相を乾燥させ、真空下で該溶剤を除去する。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで所望する生成物が提供される。
本発明の一実施例において、該鈴木クロスカップリング反応は100℃以下の温度下で行われる。
水溶性パラジウム触媒の再生利用
水溶性パラジウム触媒を再生利用する方法を以下に示す(Wu等, Tetrahedron Letters. 47: 9267-9270, 2006):
出発材料(1mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(1.5mmol)、KCO(2mmol)、及びHO(2mL)を、マグネチックスターラーを備えた密封可能な管に入れる。スチレンの例では、TBAB(1mmol)を添加する必要がある。Pd(NHCl/L水溶液の添加後、空気下でTeflonを塗布したナットを使用し、該管を密封する。続いて該反応容器を100℃下で24時間油浴する。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルで該水溶液を抽出し、MgSO上で有機相を乾燥させ、真空下で該溶剤を除去する。シリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して所望する生成物を得る。反応後、激しい撹拌下で、該水性反応混合物を3回酢酸エチルで洗浄し、かつ前述した手順に基づき有機生成物と組み合わせの有機相を分離する。続いて4−クロロフェニルボロン酸及びKCOを残余水溶液に入れ、次の反応に用いる。スチレンの例では、1回目の操作にTBABを添加する必要がある。
保護基
通常本技術で使用されるあらゆる保護基を本発明に用いることができる。例えば、アシル基保護基は炭水化物化学で常用され、エーテル保護に用い、アセタールケタール保護中の多糖、環状アセタールまたは環状ケタールを鑑別分析するアルキルエーテル、アミノ基部分に用いる保護基(例:N−アセチル基及びフタル酸)及びその他保護基などである。常用される保護基の一部を以下に列挙する。
(1) エステル:
(2) エーテル:
(3) アセタール(ケタール):
(4) アミノ基:
本発明に基づき、合成した新キシロース誘導体は、式(I)を備え、
そのうち、(R)m中のmが1〜4の整数であり、RがCH、OCH、またはハロゲン原子である。
本発明の実施例において、キシロース誘導体は以下で構成される群より選択されるいずれかである:
2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物1)、
2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物2)、
2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物3)、
2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物4)、
2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物5)、
2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物6)、
2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物7)、
2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物8)、
2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物9)、
2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物10)。
以下の実施例を通じ、本発明についてより詳細に説明する。以下は制限ではなく、例示である。
出発材料の製造
キシロース誘導体の合成について、以下に示す2−(4−ヨードフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールを出発材料とした。
出発材料の全反応方法を以下に示す。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は45.9%であった。図1Aに2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示し、テトラヒドロフラン及びヒドロキシ基部分のうちの水素原子のピーク値がδ約3.00〜5.50ppmの範囲内であることが特徴である。図1Bに2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。そのうち、該溶剤のピーク値はδ43.5ppmに出現しており、かつキシロースのC1位置箇所の該ヒドロキシ基はδ2.0ppmに出現している。しかし、δ2.0ppm箇所のピーク値が図1Aでは消失しており、ベンゼン環のピーク値に対応していない。このため、予期した生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.59(d、J = 8.8 Hz、2H)、6.84(d、J = 8.8Hz、2H)。13C NMR(50 MHz、CDSO):δ160.37、141.89、122.97、104.79、86.72、80.27、76.93、73.24、69.62。C1113IOについて計算した質量:336.08。
キシロース誘導体合成の製造例
実施例1で得た出発材料を用いて水溶液中でパラジウム触媒と鈴木クロスカップリング反応させ、キシロース誘導体を合成する。その方法を以下に示す。
10種類のキシロース誘導体を合成し、以下実例でその純化及び特徴を示す。キシロース及びアリールボロン酸(Ar−B(OH))の触媒反応結果を表1に示す。
2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物1):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の純化生成物を生成した。生成量は79.2%であった。図2A及び2Bに2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図2C及び2Dに2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ 約3.00〜5.50ppmの範囲中のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、水素ピーク値がδ7.71から7.59ppmに転移する。図2A〜図2Dに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(200MHz、CDSO):δ7.64(d、J = 8.8Hz、2H)、7.59(d、J = 8Hz、2H)、7.46(d、J = 8.6、2H)、7.08(d、J = 8.8Hz、2H)。13C NMR(50 MHz、CDSO):δ156.89、138.4、132.39、131.55、128.86、127.86、127.52、116.73、100.86、76.3、72.97、69.26、65.61。C1718について計算した質量:302.12。
2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物2):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は54.5%であった。図3A及び3Bに2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図3Cに2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素共振がδ7.71から7.55ppmに転移する。図3A〜図3Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(200 MHz、CDSO):δ7.55(d、J = 8.6Hz、2H)、7.49(d、J =8.0Hz、2H)、7.23(d、J =7.8Hz、2H)、7.06(d、J = 8.8Hz、2H)、2.32(s、3H)。13C NMR(50 MHz、CDSO):δ156.45、136.77、135.96、133.79、129.25、127.25、125.99、116.70、101.01、76.37、69.30、65.63、20.53。C1820について計算した質量:316.13。
2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物3):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は78.6%であった。図4A及び図4Bに2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMR及び13C NMRスペクトルをそれぞれ示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の化学転移がδ7.71から7.54ppmに転移する。図4A及び4Bに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(200 MHz、CDSO):δ7.54(d、J = 4.0Hz、2H)、7.47(d、J = 8Hz、2H)、3.69(s、3H)。13C NMR(50 MHz、CDSO):δ158.59、156.16、133.64、127.25、127.03、116.72、114.23、101.04、76.39、73.03、69.33、65.64、55.10。C1820について計算した質量:316.13。
2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物4):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末の生成物を得た。生成量は51.8%であった。図5A及び5Bに2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図5Cに2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.25ppmに転移する。図5A〜図5Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.25(d、J =7.28Hz、3H)、7.23(t、J =7.4Hz、2H)、7.16(d、J =4.48Hz、2H)、7.06(d、J =4.48Hz.2H)、2.22(s、3H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ156.66、141.34、135.36、135.22、130.76、130.44、130.01、127.52、126.38、116.46、101.45、76.95、73.58、69.87、66.20、20.71。C1820について計算した質量:316.13。
2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物5):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は59.3%であった。図6A及び図6Bに、2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMR及び13C NMRスペクトルをそれぞれ示す。δ約3.00〜5.50ppm範囲内のこれらピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.39ppmに転移する。図6A及び6Bに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.53(d、6.8Hz、1H)、7.39(d、J = 4.8Hz、2H)、7.37(d、J=4.4Hz、1H)、7.35(t、6.8Hz、2H)、7.08(d、J = 8.8 MHz、2H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ156.24、138.87、131.78、130.94、130.85、129.81、129.27、128.34、126.94、115.44、100.37、75.92、72.55、68.85、65.20。C1717ClOについて計算した質量:336.13。
2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物6):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は60.8%であった。図7A及び図7Bに2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図7Cに2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.39ppmに転移する。図7A〜図7Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.39(d、6.84Hz、2H)、7.32(t、5.24Hz、1H)、7.25(d、7.32Hz、1H)、7.09(d、6.16Hz、1H)、7.04(d、7.04Hz、1H)、7.00(d、5.96Hz、2H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ159.19、156.34、140.70、133.25、129.35、127.22、118.10、116.18、111.92、111.32、100.46、75.90、72.54、68.83、65.16、54.54。C1820について計算した質量:332.13。
2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物7):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は87.5%であった。図8A及び8Bに2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図8Cに2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、該水素の共振がδ7.71から7.57ppmに転移する。図8A〜図8Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ 7.57(d、11.6Hz、2H)、7.41(s、1H)、7.30(t、6.4Hz、1H)、7.12(d、8H、1H)、7.05(d、2.8Hz、2H)、2.49(s、3H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ159.19、139.16、137.39、133.51、128.19、127.8、126.41、122.87、116.20、100.49、75.90、72.55、68.84、65.17、20.56。C1820について計算した質量:316.12。
2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物8):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は92.0%であった。図9A及び図9Bに2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図9Cに2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.59ppmに転移する。図9A〜図9Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.59(d、J = 3.6Hz、2H)、7.34(t、J = 8.0Hz、1H)、7.17(d、J = 8.8Hz、1H)、7.12(s、1H)、7.07(D、J = 8.8Hz、2H)、6.88(d、J = 8.4、1H)、3.75(s、3H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ159.18、156.34、140.70、133.25、129.34、127.21、118.09、116.18、111.91、111.30、100.46、75.89、72.53、68.83、65.16、54.54。C1820について計算した質量:332.13。
2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物9):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は77.2%であった。図10A及び図10Bに2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMRスペクトルを示す。図10Cに2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールの13C NMRスペクトルを示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.63ppmに転移する。図10A〜図10Cに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.66(s、J =8.0Hz、1H)、7.63(d、J = 8.0Hz、2H)、7.59(d、J =9.8Hz、1H)、7.45(t、J = 8.0 Hz 1H)、7.35(d、J =2 Hz、1H)、7.10(d、J = 11.6 Hz、2H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ156.23、138.86、131.77、130.93、130.84、129.80、129.26、128.31、126.92、115.43、110.36、75.91、72.54、68.86、65.19。C1717ClOについて計算した質量:336.08。
2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物10):
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色粉末状の生成物を得た。生成量は98.0%であった。図11A及び図11Bに2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールのH NMR及び13C NMRスペクトルをそれぞれ示す。該スペクトルにおいて、δ約3.00〜5.50ppm範囲内のピーク値がヒドロキシ基及びテトラヒドロフラン部分の水素原子に対応している。出発材料中にヨウ素が存在するため、即ち2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオールとなり、その水素原子の共振がδ7.71から7.07ppmに転移する。図11A及び11Bに示すように、所望する生成物の取得が確認された。
H NMR(400 MHz、CDSO):δ7.56(d、J = 8.8Hz、2H)、7.21(s、2H)、7.07(d、J = 8.8Hz、2H)、6.95(s、1H)、2.32(s、6H)。13C NMR(100 MHz、CDSO):δ156.12、139.14、137.21、133.62、127.74、127.60、123.60、116.14、110.49、75.89、72.54、68.83、65.17、20.47。C1922について計算した質量:330.15。

Claims (9)

  1. 式(I)で表されるキシロース誘導体であって、
    そのうち、(R)m中のmが1〜4の整数であり、RがCH、OCH、またはハロゲン原子である、キシロース誘導体。
  2. 次のものからなる群から選択される、請求項1に記載のキシロース誘導体:
    2−(4’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物1)、
    2−(4’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物2)、
    2−(4’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物3)、
    2−(2’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物4)、
    2−(2’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物5)、
    2−(2’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物6)、
    2−(3’−メチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物7)、
    2−(3’−メトキシビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物8)、
    2−(3’−クロロビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物9)、
    2−(3’,5’−ジメチルビフェニル−4−イルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−3,4,5−トリオール(化合物10)。
  3. 請求項1のキシロース誘導体を合成する方法であって、
    保護基でキシロースを保護し、続いてハロゲン原子を脱離基として導入する工程と、
    該保護基を除去し、陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドである水溶性リガンドを使用して水溶液中でパラジウム触媒と鈴木クロスカップリング反応を行い、該キシロース誘導体を合成する工程と、
    を含む、キシロース誘導体を合成する方法。
  4. 前記ハロゲン原子がヨウ素原子である、請求項3に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
  5. 前記水溶性リガンドが再生利用される、請求項3に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
  6. 前記パラジウム触媒が再生利用される、請求項3に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
  7. 前記パラジウム触媒が、PdCl(NHある、請求項3に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
  8. 前記陽イオン2,2’−ビピリジンリガンドを水中で溶解して溶液Aを形成し、かつPdCl(NHを水中で溶解して溶液Bを形成し、該溶液Aを該溶液Bに添加して混濁溶液を形成し、該混濁溶液が最終的に透明になり、水溶性パラジウム触媒が得られる、請求項7に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
  9. 前記鈴木クロスカップリング反応が100℃を超えない温度下で行われる、請求項3に記載のキシロース誘導体を合成する方法。
JP2019085750A 2018-04-26 2019-04-26 キシロース誘導体及びその製造方法 Active JP6759410B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/963,154 US10385087B1 (en) 2018-04-26 2018-04-26 Xylose derivatives and process for preparation thereof
US15/963,154 2018-04-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019194188A JP2019194188A (ja) 2019-11-07
JP6759410B2 true JP6759410B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=66290239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019085750A Active JP6759410B2 (ja) 2018-04-26 2019-04-26 キシロース誘導体及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10385087B1 (ja)
EP (1) EP3560942A1 (ja)
JP (1) JP6759410B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111423478A (zh) * 2020-04-16 2020-07-17 山东大学 一种含有炔丙基的木糖及其合成方法
WO2021222702A1 (en) * 2020-05-01 2021-11-04 Flagship Pioneering Innovations V, Inc. Crystalline forms, compositions containing them, and methods of their use

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108778288A (zh) * 2016-03-23 2018-11-09 菲姆布里昂医疗公司 可用于治疗疾病的FimH的甘露糖衍生的拮抗剂

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019194188A (ja) 2019-11-07
US10385087B1 (en) 2019-08-20
EP3560942A1 (en) 2019-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bergbreiter et al. Microwave promoted Heck reactions using an oligo (ethylene glycol)-bound SCS palladacycle under thermomorphic conditions
JP6759410B2 (ja) キシロース誘導体及びその製造方法
CN112723982B (zh) 一种苄基碘及其衍生物的制备方法
CN106432319A (zh) 一种基于硫醇‑烯点击化学反应的咪唑类离子液体硅烷偶联剂及其制备方法
WO2019170204A1 (en) Synthesis of precursors of 2,5-furandicarboxylic acid
CN110105319B (zh) 一种c-3位烷基取代香豆素衍生物的制备方法
CN113444039B (zh) 一种利用离子液体制备2,2,4-三甲基-1,2-二氢喹啉的方法
Taib et al. Solvent-free synthesis of 4-substituted coumarins catalyzed by novel brønsted acidic ionic liquids with perchlorate anion: a convenient and practical complementary method for pechmann condensation
CN112225652B (zh) 一种二水合四羰基环丁烷化合物的制备及用途
CN109776293B (zh) 一种以炔酮制备1,3-二酮类化合物的方法
JP5224751B2 (ja) 5−ヒドロキシメチルフルフラールの製造方法
CN108129424B (zh) 一种双齿膦配体聚合物负载钯催化剂催化糠醛类衍生物脱羰反应的方法
TW201945382A (zh) 木醣衍生物及其製備方法
CN114276304B (zh) 一种含有稠环的医药中间体1,5-苯并二氮杂䓬衍生物的制备方法
CN113713854B (zh) 一种低共熔溶剂及其制备方法和其催化合成的1,10-菲罗啉及衍生物及合成方法
CN112142701A (zh) 醇胺类离子液体催化降解甲壳素单体n-乙酰氨基葡萄糖制备3-乙酰氨基-5-乙酰基呋喃
Chari et al. Polymer-supported ferric chloride as a heterogeneous catalyst for chemoselective deprotection of acetonides
ALRUBAIE et al. Synthesis of novel polymer quaternary ammonium salt derived from glucose as a phase transfer catalyst
CN116462619B (zh) 一种环戊烯酮衍生物的制备方法
CN114292185B (zh) 一种离子液体催化木质素解聚制备对香豆酸酯的方法
CN110452148B (zh) 一种利用α-羟基酮、丙二腈和醇合成多取代吡咯化合物的方法
CN116606239B (zh) 光诱导CBr4构建3-溴-螺[4,5]三烯酮类化合物的制备方法
CN115260192B (zh) 一种含氮稠环类化合物及其合成方法
CN115894185B (zh) 一种含有长碳氟链的人造漆酚单体及其制备方法
CN107903280B (zh) 一种酰芳基硼酸化合物的合成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6759410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250