JP6758777B2 - 射出吹込成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形によりパリソンを成形する射出成形機と、ブロー成形によりパリソンから中空成形品を成形するブロー成形機とが一体化された射出吹込成形機に関するものである。
樹脂製の中空容器の多くはブロー成形法により成形されている。ブロー成形法は、例えば二つ割の金型を使用し、金型には成形品の外側を形成するためのキャビティが形成されている。このような二つ割の金型によって、加熱した中空の樹脂すなわちパリソンを挟み込み、パリソンの内側に空気を吹き込む。そうするとパリソンは膨張してキャビティに押し付けられる。すなわち中空成形品が得られる。樹脂が冷却固化したら金型を開いて中空成形品を取り出す。ところでパリソンには、いわゆるダイレクトブロー成形法において押し出されて出てくるパイプ状のパリソンもあるが、有底のパリソンもある。有底のパリソンは射出成形によって成形することができる。射出成形によりパリソンを成形し、このパリソンからブロー成形する方法は、インジェクションブロー成形法と呼ばれている。さらに射出成形したパリソンを冷却せずに速やかにブロー成形する場合は、ホットパリソン・インジェクションブロー成形法と呼ばれることもある。
ホットパリソン・インジェクションブロー成形法は、パリソンを冷却せずに使用するので、換言するとパリソンを再加熱せずに使用するのでエネルギーの無駄が少なく優れている。ホットパリソン・インジェクションブロー成形法を効率よく実施できる装置として、射出吹込成形機が知られている。射出吹込成形機は射出成形機とブロー成形機が一体化されたような構造からなり、例えば特許文献1に代表的な構造が記載されている。
特開2006−35667号公報
特許文献1に記載されているような代表的な射出吹込成形機は、固定盤と可動盤とこれらの間に設けられている中間盤とを備えている。可動盤は型開閉機構によって駆動されるようになっており、中間盤は、固定盤側に設けられている所定の中間盤開閉機構によって駆動されるようになっている。固定盤には射出成形用金型が設けられ、固定盤の背面に設けられている射出装置のノズルが射出成形用金型のスプルにタッチしている。固定盤と中間盤とが型閉じされると、射出成形用金型と中間盤の所定の部分とによってパリソンを成形するためのキャビティが形成されるようになっている。一方、可動盤には可動盤上でスライドする二つ割のブロー成形用金型が設けられている。中間盤と可動盤とが型閉じされ、そして二つ割のブロー成形用金型がスライドして一体化するとブロー成形用のキャビティが形成されるようになっている。特許文献1に記載の射出吹込成形機においては、中間盤には中間盤に対して回転する回転枠と回転枠によって移動される成形品把持装置が設けられている。射出成形用金型と中間盤との間で射出成形されたパリソンは、成形品把持装置によって把持されて回転枠によって回転し、中間盤の反対側の面、すなわち可動盤側に移動するようになっている。特許文献1に記載の射出吹込成形機においては、次のように中空成形品を成形する。まず中間盤開閉機構によって中間盤と固定盤とを型閉じし、そして型開閉機構により可動盤を駆動して可動盤と中間盤とを型閉じする。射出装置から樹脂を射出すると、固定盤と中間盤の間で型閉じされている射出成形用金型内のキャビティにパリソンが成形される。型開閉機構を駆動して可動盤を開き、そして中間盤開閉機構を駆動して中間盤を固定盤に対して開く。そうするとパリソンが中間盤に残る。回転枠を回転すると成形品把持装置によってパリソンが中間盤の反対側の面に移動する。再び、前記したようにして中間盤と固定盤とを型閉じし、そして可動盤と中間盤とを型閉じする。可動盤に設けられている二つ割のブロー成形用金型をスライドして一体化させると、成形品把持装置によって移動されたパリソンをブロー成形用金型で挟み込んだ状態になる。ブロー成形を実施して中空成形品を成形する。このとき射出装置から樹脂を射出して、射出成形用金型において次のパリソンを成形する。可動盤を開き、そして中間盤を固定盤に対して開き、中空成形品を得る。回転枠を回転して射出成形されたパリソンを中間盤の反対側の面に移動する。以下、同様にして成形する。
なお、射出吹込成形機によっては、中間盤が反転的に回転するようになっているものもある。このような射出吹込成形機においては、中間盤と固定盤とを型閉じし、そして型開閉機構により可動盤を駆動して可動盤と中間盤とを型閉じて射出成形する。可動盤を開いて中間盤を固定盤から開くと、パリソンが中間盤に残る。次いで中間盤を反転させると、パリソンは可動盤側に移動する。つまり可動盤と対向することになる。この状態で、中間盤と固定盤とを型閉じし、そして型開閉機構により可動盤を駆動して可動盤と中間盤とを型閉じし、二つ割のブロー成形用金型を一体化させると、パリソンがブロー成形用金型によって挟み込まれることになる。これによってブロー成形が実施できる。
特許文献1に記載の射出吹込成形機によっても、あるいは中間盤が反転的に回転するようになっている射出吹込成形機によっても、射出成形により成形されたパリソンを速やかにブロー成形に利用することができ、そして装置全体がコンパクトになっており優れている。しかしながら解決すべき問題も見受けられる。具体的には、射出装置のメンテナンスが困難であるという問題がある。固定盤と可動盤との間に中間盤を備えている射出吹込成形機においては、可動盤は射出成形機に利用されている型締機構、例えばトグル式型締機構や油圧式型締機構によって駆動することができるが、中間盤は他の機構によって駆動する必要がある。中間盤の開閉は固定位置を基準として駆動することが技術的に自然であり、固定されて位置が不変の固定盤に中間盤開閉機構を設け、この中間盤開閉機構によって中間盤を駆動するようにしている。従って、精度良くかつ安全に中間盤を固定盤に対して開閉できるようになっている。また金型保護の面でも中間盤開閉機構を固定盤に設ける意味は大きい。型開き状態から型閉じするときは、最初に中間盤開閉機構により中間盤を固定盤に型閉じして中間盤を静止状態にしておき、この状態で型締機構を駆動して可動盤を中間盤に対して型閉じする型閉じ順序を守れば、そして型閉じ状態から型開きするときは型締機構を駆動して可動盤を開いてから中間盤開閉機構を駆動して中間盤を開く型開き順序を守れば、射出成形用金型もブロー成形用金型も保護できるからである。しかしながら、固定盤の背面には射出装置が設けられており、中間盤開閉機構は射出装置の近傍に配置されるので射出装置のメンテナンスの妨げになる問題がある。射出装置は、パージ等のメンテナンスが定期的に必要であるが、近傍に中間盤開閉機構があるのでメンテナンスし難い。
本発明は、上記したような問題点を解決した、射出吹込成形機を提供することを目的としており、具体的には射出装置のメンテナンスが容易な射出吹込成形機を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、型盤装置が固定盤と、トグル機構により型開閉される可動盤と、固定盤と可動盤の間に設けられている中間盤とからなり、固定盤には射出成形用金型が、可動盤にはブロー成形用金型がそれぞれ設けられている射出吹込成形機を対象とする。このような射出吹込成形機は、型盤装置を型閉じし、射出装置から樹脂を射出すると射出成形用金型においてパリソンが成形され、型開きするとパリソンは中間盤に残されるようになっている。そして中間盤を反転させることによりあるいは所定の手段により中間盤のパリソンは可動盤に対向する。再び型盤装置を型閉じし、ブロー成形用金型によりブロー成形するとパリソンから中空成形品が成形されるようになっている。本発明はこのような射出吹込成形機において、可動盤にボールネジ機構と該ボールネジ機構を駆動するサーボモータとからなる中間盤開閉機構を設ける。中間盤開閉機構を駆動すると、中間盤が可動盤に対して型開閉されるように構成する。
かくして、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、型盤装置が固定盤と、トグル機構により型開閉される可動盤と、前記固定盤と前記可動盤の間に設けられている中間盤とからなり、前記固定盤には射出成形用金型が前記可動盤にはブロー成形用金型がそれぞれ設けられ、前記型盤装置を型閉じし、射出装置から樹脂を射出すると前記射出成形用金型においてパリソンが成形され、型開きするとパリソンは前記中間盤に残され、そして前記中間盤を反転させることによりあるいは所定の手段により前記中間盤のパリソンを前記可動盤に対向させ、前記型盤装置を型閉じし、前記ブロー成形用金型によりブロー成形するとパリソンから中空成形品が成形されるようになっている射出吹込成形機であって、前記可動盤にボールネジ機構と該ボールネジ機構を駆動するサーボモータとからなる中間盤開閉機構が設けられ、前記中間盤が前記可動盤に対して型開閉されるようになっており、前記型盤装置を型開状態から型閉じするとき、前記中間盤開閉機構が駆動されて前記可動盤と前記中間盤とが型閉じされ、次いで前記トグル機構が駆動されて前記可動盤と前記中間盤とが一体的にスライドして前記中間盤と前記固定盤とが型閉じされるようになっており、前記型盤装置を型開きするとき、前記トグル機構が駆動されて前記中間盤が前記固定盤から型開きされ、次いで前記中間盤駆動機構が駆動されて前記中間盤が前記可動盤から型開きされるようになっていることを特徴とする射出吹込成形機として構成される。
以上のように、本発明は、型盤装置が固定盤と、トグル機構により型開閉される可動盤と、固定盤と可動盤の間に設けられている中間盤とからなり、固定盤には射出成形用金型が可動盤にはブロー成形用金型がそれぞれ設けられている射出吹込成形機を対象としている。そして本発明によると、可動盤にボールネジ機構と該ボールネジ機構を駆動するサーボモータとからなる中間盤開閉機構が設けられ、中間盤が可動盤に対して型開閉されるようになっている。つまり射出装置が設けられている固定盤には、中間盤開閉機構は設けられていない。そうすると射出装置において定期的に実施するパージ等のメンテナンスの妨げにはならない。ところで中間盤開閉機構が設けられている可動盤には型開閉機構が設けられている。型開閉機構もメンテナンスする必要はあるが、一般的に型開閉機構のメンテナンスの頻度は、射出装置のメンテナンスの頻度に比して格段に小さい。従って中間盤開閉機構が可動盤に設けられていることによるデメリットは実質的にない。そして本発明によると、型盤装置を型開状態から型閉じするとき、中間盤開閉機構が駆動されて可動盤と中間盤とが型閉じされ、次いでトグル機構が駆動されて可動盤と中間盤とが一体的にスライドして中間盤と固定盤とが型閉じされるようになっており、型盤装置を型開きするとき、トグル機構が駆動されて中間盤が固定盤から型開きされ、次いで中間盤駆動機構が駆動されて中間盤が可動盤から型開きされるようになっている。従って型盤装置や中間盤開閉機構を痛めずに型開閉できる。
本発明の実施の形態に係る射出吹込成形機を模式的に示す図であり、その(ア)は型盤装置を型開きした状態における、その(イ)は型閉じした状態における、射出吹込成形機の正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出吹込成形機において中空成形品を成形する方法を模式的に説明する図で、その(ア)〜(エ)は射出吹込成形機の一部をそれぞれの工程において示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出吹込成形機において中空成形品を成形する方法を模式的に説明する図で、その(ア)〜(エ)は射出吹込成形機の一部をそれぞれの工程において示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る射出吹込成形機において中空成形品を成形する方法を模式的に説明する図で、その(ア)〜(エ)は射出吹込成形機の一部をそれぞれの工程において示す正面図である。
以下、本実施の形態について説明する。本実施の形態に係る射出吹込成形機1は、図1の(ア)、(イ)に示されているように、型盤装置2と、射出装置3と、図に示されていない高圧空気供給装置とから概略構成されている。型盤装置2は、ベッドに固定されている固定盤5と、ベッドに対してスライドして型開閉されるようになっている可動盤6と、固定盤5と可動盤6の間に設けられベッドに対してスライドするようになっている中間盤8と、型締ハウジング10と、4本のタイバー11、11、…と、型締機構13と、後で説明する本実施の形態に係る中間盤開閉機構14とから構成されている。タイバー11、11、…は固定盤5と型締ハウジング10を連結しており、可動盤6と中間盤8は、タイバー11、11、…に挿通されている。型締機構13は型締ハウジング10と可動盤6の間に設けられており、本実施の形態においてはクロスヘッド15を備えたトグル機構16からなる。クロスヘッド15は、型開閉モータ18とボールネジ機構19とによって駆動され、クロスヘッド15を駆動するとトグル機構16が伸張して可動盤6が前後にスライドされる。すなわち型開閉されるようになっている。
固定盤5には、射出成形用金型21が設けられている。射出成形用金型21にはパーティングラインに複数個の凹部21a、21b、…が明けられている。これらはブロー成形に使用される樹脂の有底の中空体、すなわちパリソンを射出成形により成形するための凹部21a、21b、…になっている。図1においては凹部21a、21b、…は3個だけが示されているが、実際には多数の凹部が設けられている。例えば縦方向に8個、横方向に8個の全部で64個の凹部が形成されている。この場合、同時に64個のパリソンが成形されることになる。固定盤5には背面に射出装置3が設けられ、射出装置3の射出ノズル3aが射出成形用金型21の図示されていないスプルに当接している。
可動盤6には、複数対のブロー成形用金型23A、23a、23B、23b、…が設けられている。それぞれ一対のブロー成形用金型23A、23aは、2つ割状の金型23A、23aからなり、可動盤6上をスライドして互いに離間したり一体化するようになっている。一対の金型23A、23aには、内部に凹部が形成されており、一対の金型23A、23aをスライドして一体化すると、これらの凹部から、中空成形品の外周面を形成するためのキャビティが構成されるようになっている。ブロー成形用金型23A、23a、23B、23b、…の対の個数は、射出成形用金型21の凹部21a、21b、…の個数と同数になっている。従って、射出成形用金型21において一度に射出成形されるパリソンの個数と同数の中空成形品を一度にブロー成形できるようになっている。
本実施の形態において中間盤8は反転的に回転するようになっている。詳しく説明すると、中間盤8はタイバー11、11、…に沿ってスライドする外側の枠体部25と、この枠体部25の内側に設けられ枠体部25に対して回転自在に支持されている本体部26とからなる。この本体部26が図1の(ア)において、矢印28で示されているように反転的に回転する。このような中間盤8の本体部26にはその両面にコア30、30、…が設けられている。これらのコア30、30、…は、型盤装置2が型閉じされるとき固定盤5に対向している面のコア30、30、…が射出成形用金型21の凹部21a、21b、…のそれぞれに挿入され、パリソン成形用のキャビティが構成されるようになっている。また、可動盤6に対向している面のコア30、30、…は、パリソンが設けられた状態でそれぞれの組のブロー成形用金型23A、23a、23B、23b、…の間に挿入されるようになっている。コア30、30、…は先端に空気の噴出部が形成されており、高圧空気供給装置からの高圧空気が先端から噴出されるようになっている。
本実施の形態に係る射出吹込成形機1は、中間盤8を開閉させる中間盤開閉機構14の取付け場所に特徴がある。具体的には、中間盤開閉機構14は可動盤6に設けられている。中間盤開閉機構14は、ボールネジ機構32とこれを回転するサーボモータ33とから構成されている。詳しく説明すると、ボールネジ機構32のボールナット35は中間盤8の枠体部25に固定され、これがボールネジ36に螺合している。サーボモータ33は可動盤6に設けられており、ボールネジ36を回転するようになっている。従って、サーボモータ33を駆動してボールネジ36を回転させると中間盤8が可動盤6に対して開閉することになる。
本実施の形態に係る射出吹込成形機1は、型盤装置2による型開閉の順序にも特徴がある。この特徴について説明しつつ、射出吹込成形機1によって中空成形品を成形する方法を説明する。図2の(ア)に示されているように、型盤装置2が型開きされた状態から説明する。型盤装置2を型閉じする。まず、中間盤開閉機構14を駆動して中間盤8を可動盤6に対して型閉じさせる。そうすると中間盤8は、図2の(イ)に示されているように、左方にスライドする。中間盤8と可動盤6上のブロー成形用金型23A、23aとが型閉じされたら、型締機構13を駆動して型閉じする。そうすると図2の(ウ)に示されているように、可動盤6と中間盤8とが一体的に右方にスライドして中間盤8と固定盤5上の射出成形用金型21とが型閉じされる。型盤装置2の型閉じを完了する。この説明からわかるように型盤装置2を型閉じするとき、中間盤8は一度左方にスライドした後に右方にスライドすることになる。中間盤8のスライド方向が変化する分だけ一見動作が無駄に見えるが、このように型閉じすることで型盤装置2や金型21、23A、23a、そして中間盤開閉機構14を痛めずに安全に型閉じできる。
型閉じされた状態において、射出成形用金型21の凹部21aと中間盤8のコア30とによってキャビティが形成される。射出装置3から樹脂を射出すると、図2の(エ)に示されているように、パリソン40が成形される。
型盤装置2を型開きする。まず型締機構13を駆動して、固定盤5に対して可動盤6と中間盤8とを型開きする。そうすると図3の(ア)に示されているように、射出成形されたパリソン40は中間盤8のコア30に残った状態で型開きされる。次いで中間盤開閉機構14を駆動して、図3の(イ)に示されているように、中間盤8を可動盤6に対して型開きする。型開きを完了する。このことから分かるように型盤装置2を型開きするときも、中間盤8は一度左方にスライドした後に右方にスライドすることになる。つまり型閉じと同様に、中間盤8のスライド方向は変化する。一見動作が無駄に見えるが、このように型開きすることで中間盤開閉機構14等を痛めずに安全に型開きできる。
型開き状態で中間盤8を反転する。すなわち枠体部25に対して本体部26を180°回転する。そうすると図3の(ウ)に示されているように、パリソン40はブロー成形用金型23A、23aに対向する。既に説明した順序で型盤装置2を型閉じする。そうするとパリソン40は、図3の(エ)に示されているように、一対のブロー成形用金型23A、23aの間に配置される。図4の(ア)に示されているように、一対のブロー成形用金型23A、23aをスライドして一体化する。高圧空気供給装置を駆動してコア30から高圧空気を吹き込むと、図4の(イ)に示されているように、中空成形品41が成形される。このとき、同時に射出成形用金型21に樹脂を射出してパリソン40を成形する。既に説明した順序で型盤装置2を型開きする。そうすると図4の(エ)に示されているように中空成形品41が得られ、パリソン40が中間盤8に残された状態で型開きされる。以下同様に成形する。
本実施の形態に係る射出吹込成形機1は、色々な変形が可能であり、例えば中間盤8の反転方向を変形することができる。本実施の形態において中間盤8は、図1の(ア)に示されているように、垂直な軸周りに反転するようになっている。しかしながら、水平な回転軸周りに反転するようにしてもよい。
1 射出吹込成形機 2 型盤装置
3 射出装置 5 固定盤
6 可動盤 8 中間盤
10 型締ハウジング 11 タイバー
13 型締機構 14 中間盤開閉機構
21 射出成形用金型 21a 凹部
23A、23a ブロー成形用金型
25 枠体部 26 本体部
30 コア 32 ボールネジ機構
33 サーボモータ 35 ボールナット
36 ボールネジ 40 パリソン
41 中空成形品

Claims (1)

  1. 型盤装置が固定盤と、トグル機構により型開閉される可動盤と、前記固定盤と前記可動盤の間に設けられている中間盤とからなり、前記固定盤には射出成形用金型が前記可動盤にはブロー成形用金型がそれぞれ設けられ、前記型盤装置を型閉じし、射出装置から樹脂を射出すると前記射出成形用金型においてパリソンが成形され、型開きするとパリソンは前記中間盤に残され、そして前記中間盤を反転させることによりあるいは所定の手段により前記中間盤のパリソンを前記可動盤に対向させ、前記型盤装置を型閉じし、前記ブロー成形用金型によりブロー成形するとパリソンから中空成形品が成形されるようになっている射出吹込成形機であって、
    前記可動盤にボールネジ機構と該ボールネジ機構を駆動するサーボモータとからなる中間盤開閉機構が設けられ、前記中間盤が前記可動盤に対して型開閉されるようになっており、
    前記型盤装置を型開状態から型閉じするとき、前記中間盤開閉機構が駆動されて前記可動盤と前記中間盤とが型閉じされ、次いで前記トグル機構が駆動されて前記可動盤と前記中間盤とが一体的にスライドして前記中間盤と前記固定盤とが型閉じされるようになっており、
    前記型盤装置を型開きするとき、前記トグル機構が駆動されて前記中間盤が前記固定盤から型開きされ、次いで前記中間盤駆動機構が駆動されて前記中間盤が前記可動盤から型開きされるようになっていることを特徴とする射出吹込成形機。
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