JP6758623B2 - ショウガオール及び/又はジンゲロールの吸収促進剤 - Google Patents
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Description
本発明における発酵ショウガは、ショウガ科植物を発酵させることにより、ジンゲロールがショウガオールに変換され、ショウガオールをジンゲロールよりも多く含むものである。特に、ショウガオールをジンゲロールよりも、1.0倍以上含むことが好ましく、1.1倍以上含むことがより好ましく、特に1.3倍以上含むことが好ましい。また、生のショウガより、ショウガオールを30倍以上含むことが好ましく、特に50倍以上含むことが好ましい。
本発明の吸収促進剤の発酵ショウガの原料としては、ショウガ科の植物であれば特に制限されるものではなく、例えば、三州生姜、近江生姜、谷中生姜、金時生姜、静岡4号、黄生姜、土生姜、オタフク生姜等の各種ショウガを挙げることができる。本発明で用いられるショウガ科植物原料の形態としては、根茎をそのまま用いる他、スライス、粉砕物、搾汁、摩り下ろし、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、粉末、顆粒等が挙げられる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することによって得ることができ、溶媒としては、例えば、水、エタノール、含水エタノールを用いることができる。使用する溶媒は、特に限定されないが、エタノールを含有する溶液を用いることが好ましく、例えば、ショウガ科植物の根茎を細かくしたものに、エタノール、あるいは含水エタノールを加えることで抽出物が得られる。この時、溶媒の添加量はショウガ科植物の総量に対して当量以上で添加し、添加後は60℃以上に加温しながら攪拌を行う。攪拌は1時間以上行い、攪拌後の溶液をろ過することで抽出液が得られる。この抽出液は濃縮して、適宜、量や濃度を調整することができる。
ショウガ科植物原料を発酵させる方法としては、自家発酵、菌体又は酵素による発酵等が挙げられるが、発酵によって生じる代謝産物が多様であることから、菌体による発酵が好ましい。菌体としては、麹菌、酵母菌、乳酸菌、酢酸菌、枯草菌等の発酵に通常使用される菌体を用いることができ、本発明において用いられる菌体は一種であっても、二種以上であってもよい。本発明では、様々な酵素によってショウガ科植物のデンプン、タンパク質、繊維等を分解しうるため、特に麹菌を用いることが好ましい。
具体的な本発明の吸収促進剤の発酵ショウガの製造方法としては、例えば、ショウガ科植物を菌体の発酵液と混合した後、30〜90℃の条件の下、120〜500時間といった長時間をかけて熟成を行う方法(長時間製法)や、ショウガ科植物原料を発酵させる発酵工程と、発酵物に対してショウガ科植物原料を添加する添加工程と、ショウガ科植物原料を添加した発酵物を、加圧下、100℃を超える温度で加熱処理する加熱工程とを有する製法(短時間製法)を挙げることができる。長時間製法は、発酵時又は発酵後に比較的低温の加熱で長時間かけて製造するという方法であり、短時間製法は、発酵物に一旦未発酵のショウガ科植物原料を加え、その後、加圧条件下の高い温度で加熱処理を行う方法である。長時間製法では、原料を添加する工程がなく、高圧加熱処理も行わないため、短時間製法よりも比較的コストが低く、発酵ショウガを製造することができる。短期間製法では、原料を添加する工程や高圧加熱処理を行うため、長時間製法よりもコストが掛かるが、短時間で発酵ショウガを得ることが出来る。
また、短時間製法による本発明における発酵ショウガは、ジンゲロールに対してショウガオールが重量比で1.1〜1000の範囲であることが好ましく、1:1.2〜500の範囲であることがより好ましく、さらに1:1.2〜200の範囲であることが好ましい。
本発明の吸収促進剤は、発酵ショウガと特定の他成分とを含むことを特徴とし、特定の他成分としては、吸収促進能がほとんどないか、その能力が小さい他成分を、発酵ショウガと組み合わせることにより、吸収促進能を相乗的に向上させることができる成分であれば限定されないが、特に以下に記載する(a)〜(f)からなる群より選ばれる少なくとも1種の成分とを含むことが望ましい。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、プーアール、ジャスミン、紅茶、コーヒー、豆乳及びバラから選ばれる少なくとも1種の飲料系植物素材を用いることが好ましい。これらの他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また、発酵ショウガの独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、ターミナリア、ザクロ、ヒハツ、ケイヒ、花椒、黒胡椒、ユズ、ゴマ、ヨモギ、ウコン、白インゲン、クコ、紅参及び赤ショウガから選ばれる少なくとも1種の香辛料を用いることが好ましい。なお、本発明においては、これらの成分を配合さえしていればよく、香りや辛味を出すなど、いわゆる香辛料の機能を発揮することを目的として配合していなくともよい。これらの他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また発酵ショウガの独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、ジャガイモ抽出物、松樹皮抽出物、葛花処理物、テアフラビン、カフェイン、クロロゲン酸、大豆タンパク、イソフラボン、クルクミン、セサミン、ジンセノサイド、ピペリン、カプサイシン、ピロロキノン及びβカロテンから選ばれる少なくとも1種の植物由来成分を用いることが好ましい。これらの他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また発酵ショウガの独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、青トウガラシ発酵物を用いることが好ましい。この他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、L−アラニン、L−アルギニン及びL−グルタミンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸(塩を含む)を用いることが好ましい。塩としては、例えば、ナトリウム塩、塩酸塩等を挙げることができる。これらの他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また発酵ショウガの独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤においては、発酵ショウガと共に他成分として、鉄、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンK、クエン酸及び重曹から選ばれる少なくとも1種の機能性添加剤を用いることが好ましい。これらの他成分は、発酵ショウガと組み合わせた場合に、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガの辛味や雑味などの呈味を改善することができる。また発酵ショウガの独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものとすることができる。さらに、水に発酵ショウガのみを溶解した場合よりも、色味に優れ、また分散性に優れたものとすることができる。
本発明の吸収促進剤は、発酵ショウガのみを含むものに比して向上した吸収促進作用を有するものである。吸収促進の用途に用いられる点において、製品として他の製品と区別できるものであればよい。
(発酵ショウガ1の製造方法)
米麹(市販の白麹で発酵させた白米)100gに水2Lを加えて作成した麹液に、洗浄し、4つ切り程度にした3.5kgの生ショウガを加え、10分浸漬した。浸漬後、麹液からショウガを取り出し、40℃〜50℃にて14日間、発酵させた。発酵後、オートクレーブで120℃にて20分間殺菌し、殺菌後、75℃にて14日間熟成した。その後、熟成したショウガを乾燥して粉砕し、本発明の発酵ショウガ1を得た。
生ショウガ及び発酵ショウガ1に含まれるジンゲロール類、ショウガオール類の含有量を測定した。生ショウガ及び発酵ショウガ1のそれぞれを、アセトニトリル/水=20/80の抽出溶媒にて抽出した抽出液のジンゲロール類、ショウガオール類の含量を液体クロマトグラフィーにて測定した。なお測定には、HitachiHigh−Tech LaChromUltra II C18カラムを用い、検出器はDAD (測定波長280nm) 10mm flow cellを用いた。移動相はA相に超純水、B相にアセトニトリルを用い、流量は0.7mL/min、カラム温度は40℃で測定を行った。
その結果、生ショウガのジンゲロール類、ショウガオール類の含有量は、ジンゲロール類 56mg/100g、ショウガオール類 1mg/100gであり、発酵ショウガ1のジンゲロール類、ショウガオール類の含有量は、ジンゲロール類 51mg/100g、ショウガオール類 78mg/100gであった。
(発酵ショウガ1含有ミセルの調製)
10mmol/L Oleic acid 15μL、20mmol/L Lysophosphatidylcholine 15μL、5mM 2−monooleylglycerol 30μLを混合し、60℃で乾固した。乾固物にBufferに溶解した40 mM Sodium taurodeoxycholate hydrateを75μL、DMSOに溶解した100mg/mL発酵ショウガ1を15μL、Bufferを210μL添加し、ボルテックス後ソニケーションを15秒×2回行った。ソニケーション前後は氷冷し、ソニケーションによって溶液の温度が上がらないようにした。Bufferを用いて上記溶液を5倍希釈し、終濃度0.2 mmol/L Lysophosphatidylcholine、0.1 mmol/L 2−monooleylglycerol、0.1 mmol/L oleic acid、2 mM Sodium taurodeoxycholate hydrate、1mg/mL 発酵ショウガ1、1% DMSOとなるように調製した。
上記ミセル溶液と1%DMSO含有Bufferで2倍濃度に調製した各試験物質を等量混合した後、ボルテックスし、発酵ショウガ1含有ミセル及び試験物質溶液とした。また、発酵ショウガ1単体においては、発酵ショウガ1含有ミセルと1%DMSO含有Buffer等量混合し、ボルテックスしたものを用いた。
37℃、5%CO2インキュベーター内で、75cm2フラスコを用いて、ヒト大腸癌由来細胞(Caco−2)を培養した。培地は通常培地を用いた。24wellプレートに培地を600μL添加し、インサートウェルを移した。トリプシン処理により浮遊させた細胞を、75cm2フラスコからインサートウェルに4.0×104cells/wellの細胞密度となるように100μL播種した。37℃、5%CO2インキュベーター内で約11〜13日間前培養した。Millicell ERS−2にて電気抵抗値を測定し、300Ω・cm2以上になっているものを使用した。また、試験物質ごとの電気抵抗値(n=3)の平均が同一となるように群分けした。1%DMSO含有Bufferでインサートウェルを洗浄した後、調製した試験物質溶液を粘膜側ウェルに添加し、CO2インキュベーター内で90min培養した(n=3)。
培養後、基底膜側ウェルのBufferをn=3でまとめて回収し、遠心エバポレーターにて乾固した。回収時は、4mM Sodium taurodeoxycholate hydrate含有PBSを用いてインサートウェル外側と基底膜側ウェルを洗いこみ回収した。乾固後、酵素溶液を用いてグルクロニダーゼ処理した後、再び遠心エバポレーターにて乾固した。乾固物を200μLのメタノールに溶解し、液体クロマトグラフィーを用いて6−ジンゲロールおよび6−ショウガオールの分析を行った。
[液体クロマトグラフィー操作条件]
カラム:HitachiHigh−Tech LaChromUltra II C18 (粒径1.9μm) L.250mm×I.D.3.0mm
検出器:DAD (測定波長280nm) 10mm flow cell
移動相:A−超純水 B−アセトニトリル
流量:0.7mL/min
カラム温度:40℃
注入量:10μL
分析値を用いて各ウェル中の6−ジンゲロール及び6−ショウガオール量を算出し、下記式を用いて吸収率を算出した。発酵ショウガ1単独区の吸収率をコントロールとして% of controlを算出した。
吸収率(%)=基底膜側ウェル中の6-ジンゲロール量/粘膜側ウェル中の6-ジンゲロール量×100
% of control=サンプルの吸収率/発酵ショウガ1の吸収率×100
例1と同じ手法を用いて、発酵ショウガ1と下記他成分とを組み合わせてショウガオール又はジンゲロール成分吸収促進確認試験を行ったところ、香辛料であるヨモギ(比較例2)については、ショウガオール及びジンゲロールの吸収促進の相乗作用は確認されなかった。
(発酵ショウガ2の製造方法)
グルコース及び酵母エキスを含むGE培地(液体培地)に、黒麹菌であるA.awamoriを添加し、28℃にて2日間、液体用の培養タンクで培養した。その後、培養した培地の濃度が3.3%となるようにGE培地で希釈し、生ショウガを乾燥させたショウガの乾燥粉末を濃度が1%となるように添加した。このショウガの乾燥粉末を添加した培地を、28℃にて6日間、液体用の培養タンクで培養し、ショウガの乾燥粉末を発酵させた(発酵工程)。発酵後、発酵工程で用いたものと同じショウガの乾燥粉末を濃度が3%となるように添加した(添加工程)。添加後すぐに加圧条件下で115〜120℃にて5時間、加熱処理を行った(加熱工程)。その後、凍結乾燥によって乾燥し(乾燥工程)、本発明の発酵ショウガ2を得た。
生ショウガ、ショウガの乾燥粉末及び発酵ショウガ2に含まれるジンゲロール類、ショウガオール類の含有量を測定した。測定は、例1と同様の手順で行った。
その結果、生ショウガのジンゲロール類、ショウガオール類の含有量は、ジンゲロール類 48.3mg/100g、ショウガオール類 1.7mg/100gであり、ショウガの乾燥粉末のジンゲロール類、ショウガオール類の含有量は、ジンゲロール類 670mg/100g、ショウガオール類 60mg/100gであり、発酵ショウガ2のジンゲロール類、ショウガオール類の含有量は、ジンゲロール類 140mg/100g、ショウガオール類 300mg/100gであった。
(発酵ショウガ2含有ミセルの調製)
10mmol/L Oleic acid 15μL、20mmol/L Lysophosphatidylcholine 15μL、5mM 2−monooleylglycerol 30μLを混合し、60℃で乾固した。乾固物にBufferに溶解した40 mM Sodium taurodeoxycholate hydrateを75μL、DMSOに溶解した50mg/mL発酵ショウガ2を15μL、Bufferを210μL添加し、ボルテックス後ソニケーションを15秒×2回行った。ソニケーション前後は氷冷し、ソニケーションによって溶液の温度が上がらないようにした。Bufferを用いて上記溶液を5倍希釈し、終濃度0.2 mmol/L Lysophosphatidylcholine、0.1 mmol/L 2−monooleylglycerol、0.1 mmol/L oleic acid、2 mM Sodium taurodeoxycholate hydrate、0.5mg/mL 発酵ショウガ2、1% DMSOとなるように調製した。
例2と同じ手法を用いて、発酵ショウガ2と下記他成分とを組み合わせてショウガオール及び/又はジンゲロール吸収促進確認試験を行ったところ、ジンゲロールについては香辛料であるヨモギ(比較例4)、植物由来成分であるピロロキノン(比較例5)については、ショウガオール及び/又はジンゲロールの吸収促進の相乗作用は確認されなかった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 0.01質量部、松樹皮抽出物 0.01質量部、グリセリン 10質量部、ジグリセリン 3質量部、1,3−ブチレングリコール 12質量部、ペンチレングリコール 3質量部、ヒアルロン酸ナトリウム 0.1質量部、クエン酸 0.01質量部、クエン酸ナトリウム 0.02質量部、キサンタンガム 0.1質量部、メチルパラベン 0.15質量部、カルボマー 0.2質量部、水酸化ナトリウム 0.03質量部及び水 残部を混合して、化粧水の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この化粧水は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 0.01質量部、紅参エキス末 0.02質量部、ラウレス硫酸ナトリウム 7.5質量部、コカミドプロピルベタイン 4.2質量部、コカミドDEA 3質量部、1,3−ブチレングリコール 0.1質量部、ポリクオタニウム−10 0.225質量部、クエン酸 0.15質量部、クエン酸ナトリウム 0.05質量部、フェノキシエタノール 0.9質量部及び水 残部を混合して、シャンプーの態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このシャンプーは、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1粉砕物 0.5質量部、カフェイン 0.25重量部、グリセリン 2質量部、オリーブ油 1質量部、EDTA−4ナトリウム 0.1質量部、エチドロン酸4ナトリウム 0.2質量部及び石ケン素地 残部を混合及び固化することにより、石鹸の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この石鹸は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 0.1質量部、ビタミンB2 0.1質量部、ショ糖脂肪酸エステル 3質量部、グリセリン 12質量部、スクアラン 6質量部、ジメチルシリコーンオイル 24質量部、ポリプロピレングリコール 1質量部、増粘剤 0.06質量部、フェノキシエタノール 0.2質量部、エタノール 5質量部、水酸化ナトリウム 0.01質量部及び精製水 残部を混合して、乳液の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この乳液は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 0.1質量部、クロロゲン酸 0.01質量部、スクワラン 15.0質量部、ミリスチン酸オクチルドデシル 4.0質量部、水素添加大豆リン脂質 0.2質量部、ブチルアルコール 2.4質量部、硬化油 1.5質量部、ステアリン酸 1.5質量部、親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5質量部、モノステアリン酸ポリグリセリル 0.5質量部、ベヘニルアルコール 0.8質量部、モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.7質量部、サラシミツロウ 0.3質量部、d−δ−トコフェロール 0.1質量部、メチルパラベン 0.3質量部、C10〜30アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2質量部、カルボキシビニルポリマー 0.1質量部、1,3−ブタンジオール 18.0質量部、水酸化ナトリウム 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、化粧用クリームの態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この化粧用クリームは、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 0.1質量部、L−アラニン 0.01質量部、ポリビニルアルコール 20.0質量部、グリセリン 5.0質量部、エタノール 20.0質量部、カオリン 6.0質量部、防腐剤 0.2質量部、香料 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、パック剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このパック剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1粉末 10質量部、ユズ粉砕末 8質量部、ビタミンB1 5質量部、結晶性セルロース 20質量部、乳糖 50質量部、ステアリン酸マグネシウム 4質量部及びコーンスターチ 残部を混合及び打錠することにより、錠剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この錠剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1粉末 10質量部、クコ実粉砕末 15質量部、乳糖 10質量部、ステアリン酸カルシウム 1質量部及び結晶セルロース 残部を混合及び顆粒化することにより、顆粒剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この顆粒剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1抽出物 10質量部、ターミナリアベリリカ抽出物 20質量部、レシチン 8質量部及びオリーブ油 残部を混合して調製したものを内容液として、これをカプセル殻に内包することにより、カプセル剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このカプセル剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、その内容物の発酵ショウガ1の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また内容物の発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ1エキス粉末 0.84質量部、コーヒー抽出物 10質量部、果糖ブドウ糖液糖 10質量部、クエン酸 1質量部、安息香酸ナトリウム 0.02質量部、香料製剤 2質量部、スクラロース 0.05質量部、アセスルファムカリウム 0.03質量部及び精製水 残部を混合して、液剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この液剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ1の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ1の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 0.01質量部、松樹皮抽出物 0.01質量部、グリセリン 10質量部、ジグリセリン 3質量部、1,3−ブチレングリコール 12質量部、ペンチレングリコール 3質量部、ヒアルロン酸ナトリウム 0.1質量部、クエン酸 0.01質量部、クエン酸ナトリウム 0.02質量部、キサンタンガム 0.1質量部、メチルパラベン 0.15質量部、カルボマー 0.2質量部、水酸化ナトリウム 0.03質量部及び水 残部を混合して、化粧水の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この化粧水は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 0.01質量部、バラ花エキス末 0.02質量部、ラウレス硫酸ナトリウム 7.5質量部、コカミドプロピルベタイン 4.2質量部、コカミドDEA 3質量部、1,3−ブチレングリコール 0.1質量部、ポリクオタニウム−10 0.225質量部、クエン酸 0.15質量部、クエン酸ナトリウム 0.05質量部、フェノキシエタノール 0.9質量部及び水 残部を混合して、シャンプーの態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このシャンプーは、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2粉砕物 0.5質量部、紅参エキス末 0.75重量部、グリセリン 2質量部、オリーブ油 1質量部、EDTA−4ナトリウム 0.1質量部、エチドロン酸4ナトリウム 0.2質量部及び石ケン素地 残部を混合及び固化することにより、石鹸の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この石鹸は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 0.1質量部、L−アラニン 0.01質量部、ショ糖脂肪酸エステル 3質量部、グリセリン 12質量部、スクアラン 6質量部、ジメチルシリコーンオイル 24質量部、ポリプロピレングリコール 1質量部、増粘剤 0.06質量部、フェノキシエタノール 0.2質量部、エタノール 5質量部、水酸化ナトリウム 0.01質量部及び精製水 残部を混合して、乳液の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この乳液は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 0.1質量部、ジンセノサイド 0.1質量部、スクワラン 15.0質量部、ミリスチン酸オクチルドデシル 4.0質量部、水素添加大豆リン脂質 0.2質量部、ブチルアルコール 2.4質量部、硬化油 1.5質量部、ステアリン酸 1.5質量部、親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5質量部、モノステアリン酸ポリグリセリル 0.5質量部、ベヘニルアルコール 0.8質量部、モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.7質量部、サラシミツロウ 0.3質量部、d−δ−トコフェロール 0.1質量部、メチルパラベン 0.3質量部、C10〜30アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2質量部、カルボキシビニルポリマー 0.1質量部、1,3−ブタンジオール 18.0質量部、水酸化ナトリウム 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、化粧用クリームの態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この化粧用クリームは、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 0.1質量部、重曹 0.05質量部、ポリビニルアルコール 20.0質量部、グリセリン 5.0質量部、エタノール 20.0質量部、カオリン 6.0質量部、防腐剤 0.2質量部、香料 0.1質量部及び精製水 残部を混合して、パック剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このパック剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く、好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2粉末 10質量部、葛花処理物 8質量部、ビタミンB1 5質量部、結晶性セルロース 20質量部、乳糖 50質量部、ステアリン酸マグネシウム 4質量部及びコーンスターチ 残部を混合及び打錠することにより、錠剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この錠剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2粉末 10質量部、青トウガラシ発酵物 5質量部、乳糖 10質量部、ステアリン酸カルシウム 1質量部及び結晶セルロース 残部を混合及び顆粒化することにより、顆粒剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この顆粒剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2抽出物 10質量部、セサミン 10質量部、レシチン 8質量部及びオリーブ油 残部を混合して調製したものを内容液として、これをカプセル殻に内包することにより、カプセル剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。このカプセル剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、その内容物の発酵ショウガ2の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また内容物の発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
全体を100質量部として、発酵ショウガ2エキス粉末 0.84質量部、紅茶抽出物 2.5質量物、L−アルギニン 0.05質量部、L−グルタミン酸 0.05質量部、果糖ブドウ糖液糖 10質量部、クエン酸 1質量部、安息香酸ナトリウム 0.02質量部、香料製剤 2質量部、スクラロース 0.05質量部、アセスルファムカリウム 0.03質量部及び精製水 残部を混合して、液剤の態様で本発明の吸収促進用組成物を調製した。この液剤は、相乗的な吸収促進作用が得られるだけでなく、発酵ショウガ2の辛味や雑味などの呈味が改善されていた。また、発酵ショウガ2の独特の発酵臭を改善し、香り高く風味も好ましいものであった。
Claims (2)
- 発酵ショウガと、プーアール、ジャスミン、コーヒー、豆乳、バラ及び紅茶(ただし、生姜を用いた発酵紅茶を除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の成分とを含むことを特徴とするショウガオール及び/又はジンゲロールの吸収促進剤(ただし、生姜抽出物と晒青茶を混合、発酵したプーアル生姜茶と、乾燥ショウガ、バラの花、及び白酢を発酵させた組成物と、発酵ショウガとコーヒーとを併用する場合は鴨肉用ソースの形態を除く)。
- 発酵ショウガとプーアール、ジャスミン、コーヒー、豆乳、バラ及び紅茶(ただし、生姜を用いた発酵紅茶を除く)からなる群より選ばれる少なくとも1種の成分とからなる成分を添加して得たことを特徴とする請求項1記載のショウガオール及び/又はジンゲロールの吸収促進剤(ただし、生姜抽出物と晒青茶を混合、発酵したプーアル生姜茶と、乾燥ショウガ、バラの花、及び白酢を発酵させた組成物と、発酵ショウガとコーヒーとを併用する場合は鴨肉用ソースの形態を除く)。
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