JP6757854B2 - 電力のワイヤレス伝送のためのシステム - Google Patents

電力のワイヤレス伝送のためのシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6757854B2
JP6757854B2 JP2019531736A JP2019531736A JP6757854B2 JP 6757854 B2 JP6757854 B2 JP 6757854B2 JP 2019531736 A JP2019531736 A JP 2019531736A JP 2019531736 A JP2019531736 A JP 2019531736A JP 6757854 B2 JP6757854 B2 JP 6757854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
power
armature
power supply
transmit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019531736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020504442A (ja
Inventor
スピネッラ イゴール
スピネッラ イゴール
Original Assignee
エッグトロニック エンジニアリング エス.アール.エル.
エッグトロニック エンジニアリング エス.アール.エル.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エッグトロニック エンジニアリング エス.アール.エル., エッグトロニック エンジニアリング エス.アール.エル. filed Critical エッグトロニック エンジニアリング エス.アール.エル.
Publication of JP2020504442A publication Critical patent/JP2020504442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6757854B2 publication Critical patent/JP6757854B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/005Mechanical details of housing or structure aiming to accommodate the power transfer means, e.g. mechanical integration of coils, antennas or transducers into emitting or receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices
    • H02J50/402Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices the two or more transmitting or the two or more receiving devices being integrated in the same unit, e.g. power mats with several coils or antennas with several sub-antennas
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/90Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving detection or optimisation of position, e.g. alignment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は一般的に、1つまたは複数の電気負荷のワイヤレス給電および/または再充電システムに関する。このような電気負荷は、たとえば、それ自体の内部バッテリの動作および/または充電を可能にする電力供給を必要とする電気/電子デバイスであってもよい。この種の電気/電子デバイスの典型例としては、携帯電話、タブレット、コンピュータ、テレビセット、照明セット(たとえば、LED)、およびその他多くのものがある。
ワイヤレスモードで電力を負荷に伝送する現在既知のシステムは、一般的に、給電/再充電対象のデバイス上に位置決めされた受信装置と対応する給電デバイス上に位置決めされた送信装置との間の誘導または容量結合の獲得に基づく。
誘導結合に基づくシステム内では通常、たとえばコイルの形状を有する給電デバイス上に位置決めされた送信アンテナおよび給電対象のデバイス上に位置決めされた受信アンテナが利用される。このように、送信装置と受信装置とが電気的に接続されていなくても、さまざまな種類の電気デバイスおよび電子デバイスに給電可能である。
このような短距離ワイヤレス給電/再充電システムの問題として、給電/再充電対象のデバイスを関連する給電デバイスに対して正確に位置決めする必要がある。
誘導性システムの場合、この問題は、(たとえば、広い空間部分にエネルギーを放射できるより大きなコイルまたはアンテナによって)かなり広い空間領域に誘導磁場を生成可能な送信アンテナを構成することにより解決可能であるが、この手法では、システムのエネルギー効率が大幅に悪化し、送信電力が低下し、電磁気的汚染が増加する。
別の解決手段では、寸法が小さな複数のアンテナ(コイル)を給電デバイスに備え付けるが、各アンテナ(コイル)は、他のアンテナ(コイル)から独立し、場合によっては、それぞれにより生成された磁界が部分的に重なるように位置決めされた電力回路により給電される。
ただし、この解決手段では、システムのコストおよび規模が大幅に増大し、いずれの場合にも、誘導性システムを特徴付ける低いエネルギー効率の問題を克服できない。
本発明の目的は、上記明らかな制約を克服することであり、特に、より効率的かつ従来技術よりも小さなサイズで、給電デバイスに近接してランダムに位置決めされたデバイスに給電可能な電力のワイヤレス送信のためのシステムを提供することである。
これらの目的は、独立請求項に示される本発明の特性により達成される。従属請求項は、本発明の種々実施形態の好適および/または特に有利な態様を示している。
上記を考慮して、本発明は、
給電デバイスと、
給電デバイスから物理的に分離されて独立した給電対象デバイスと、を備え、
給電対象デバイスが、
給電対象の電気負荷と、
電気負荷に接続され、少なくとも1つの受信誘導要素を備えた受信装置と、を備え、
給電デバイスが、複数の電力送信セットを備え、複数の電力送信セットのそれぞれが、
受信誘導要素との誘導結合を実現可能な少なくとも1つの送信誘導要素を備えた送信装置と、
時間とともに周期的に変動可能な電圧波を送信装置に印加可能な電力回路と、を含み、
送信セットの送信誘導要素が、平面配置を個別に有し、グリッドを構成するように給電デバイスの動作面上に並んで全体的に位置決めされた、電力を電気負荷へワイヤレス伝送するためのシステムを提供する。
平面配置を有する誘導要素は一般的に、広範に誘導的な電気的挙動を示す導電性材料の細身体(たとえば、ワイヤ部またはストリップ)であるものと理解される。
これらの誘導要素は、給電デバイスの動作面自体と実質的に同一平面あるいは平行となるように動作面上に位置決めされる。
これは、動作面が完全に平坦である場合、誘導要素が(明らかに厚さを無視して)1つまたは2つの空間次元にのみ延びるが、動作面が湾曲している(たとえば、わずかにドーム状または凹状となっている)場合には、誘導要素が3次元に延びていてもよいことを意味する。
誘導要素は、代替として空間で螺旋状に延びるコイルとすることはできない。
この送信誘導要素のグリッドのおかげで、特に厚さに関して、給電デバイスのサイズを非常に小さく保つことができる。
同時に、送信誘導要素のグリッドによれば常に、給電対象デバイスの受信誘導要素の複数の形状および寸法に対して、効率的にその形状および寸法を全体的に近似する送信誘導要素群を識別することにより、受信誘導要素との結合を最大化させることができる。
多数の独立した電力回路が存在するおかげで、この一組の送信誘導要素に対しても選択的に給電可能であり、給電デバイスのその他すべての送信誘導要素には給電しないようにすることで、電力を給電対象デバイスに伝送するのに最適な誘導磁場が生成され、送信システムの全体的な効率が向上するとともに、分散および電磁気的汚染が抑えられる。
この効果は、従来技術の送信アンテナ(ヘリカルコイル)では得られない。従来技術の送信アンテナそれぞれが生成する誘導磁場では、特に、たとえば携帯用コンピュータおよびスマートフォンに給電する場合のように、異なる給電対象デバイスに搭載された受信アンテナが異なる寸法を有し得る場合に、給電対象デバイスの受信アンテナと常に完全に結びつくわけではないためである。
これら既知のデバイスと異なり、提案の解決手段では代替として、給電対象デバイスに動的に適応することにより、任意のサイズおよび形状の受信誘導要素を有するデバイス(たとえば、携帯電話、ラップトップコンピュータ、ランプ、テレビセット、およびその他多くのもの)に対して、効率的かつ場合により同時に電力を供給することができる。
この点、本発明の一態様によれば、上記システムは、
各送信セットと給電対象デバイスとの相対位置を検出可能なモニタリングシステムと、
モニタリングシステムによる検出に基づいて、給電デバイスの受信装置との結合を実現するのに適した位置に送信装置が存在する送信セットのアレイを選択可能な選択システムと、
選択されたアレイに属する送信セットの電力回路を作動させ得る制御システムと、を備え得る。
このように、給電装置は、給電対象デバイスの受信装置と効果的に送信装置を結合可能な送信セットのみを作動させることによって、損失および電磁気的汚染を抑えることができる。
本発明の別の態様によれば、送信誘導要素は、細長形状を個別に有し得る。すなわち、送信誘導要素は、たとえば直線もしくは曲線、折れ線、または混合線に従って、広範な方向に個別に延伸可能である。
この解決手段のおかげで、給電対象デバイスの受信誘導要素のさまざまな形状および寸法をより近似可能な送信誘導要素のグリッドを構成することができる。
この点、特に効率的な一実施形態において、送信誘導要素は、個別かつ広範に、直線的に延伸可能であり、長手方向の行および横断方向の行によって全体的に整列されておらず、横断方向の行が長手方向の行と交差して上記グリッドを画定する。
本発明の別の実施形態によれば、給電デバイスの各送信セットの送信装置は、
対応する電力回路に接続され、送信誘導要素のグリッドのメッシュ内で給電デバイスの動作面上に位置決めされた少なくとも1つの送信アーマチャも備えることができ、
給電対象デバイスの受信装置は、
電気負荷に接続され、第1の送信セットの送信アーマチャに対向して容量接続の第1の電気容量を得られる第1の受信アーマチャと、
電気負荷に接続され、第2の送信セットの送信アーマチャに対向して容量接続の第2の電気容量を得られる第2の受信アーマチャと、を備えることができる。
このように、電力の誘導・容量混成送信を得られるのが好都合であり、これら2つの技術を選択的または同時に使用して、給電対象デバイス上に位置決めされた負荷に給電することができる。
たとえば、給電デバイスと給電対象デバイスとの間の距離が非常に短い場合(たとえば、ラップトップまたは携帯電話が動作面上に直接位置する場合)、このシステムは、容量結合を利用できるのが好ましく、場合によっては、別の電力寄与として誘導結合のみを利用できるのが好ましい。
逆もまた同様に、誘導結合は、より長い距離で有利となり得る。
距離が長くなると、共鳴磁気結合により動作し、さらに長距離では、1つまたは複数の受信アンテナに結合された放射送信アンテナとして機能するように、システムを動的に再構成するのが有用と考えられる。
これにより、動作面上の給電対象デバイスの任意の位置のみならず、直交/垂直方向のさまざまな距離(数センチメートル〜数メートル)について、電力の伝送を実現することにより、優先的な結合の種類を容量結合、誘導結合、共鳴磁気結合、および/または放射アンテナに基づく結合の間で動的にも変更可能となる。
また、特に長距離の送信装置(誘導性および容量性の両者)は、高周波(たとえば、RF)で駆動される多数のアンテナとしての利用により、たとえば特に正確な指向性ビームで目標受信アンテナに達し、場合によっては目標受信アンテナを動的に追跡するのに有用な建設的および相殺的干渉を空間に生成可能であることを強調すべきである。
本発明の別の態様によれば、給電デバイスの各送信セットの送信装置は、対応する電力回路に接続され、送信誘導要素のグリッドの同じメッシュ内で位置決めされた複数の送信アーマチャを備え得る。
この解決手段のおかげで、電力回路を過剰に増やすことなく、送信アーマチャの数を増やせるのが非常に好都合であり、コストを抑え続けられる。一方、この送信アーマチャの数の増加によれば、それぞれの寸法を低減できる利点があるため、ごく密集するように細分された送信面を構成するように配置して受信アーマチャとの非常に正確な容量結合を得ることができ、容量性受信エリアにより覆われてない容量性送信エリアの縮小によって、実質的に給電対象デバイスの任意の位置に対して電力送信が可能になるとともに、電磁放射が抑えられる。
本発明の別の態様によれば、給電対象デバイスの受信装置は、給電デバイスの1つまたは複数の送信誘導要素との誘導結合を実現可能な2つの受信誘導要素を備えることができ、第1の受信誘導要素が第1の受信アーマチャと電気負荷との間で直列に接続され、第2の送信誘導要素が第2の受信アーマチャと電気負荷との間で直列に接続されている。
この解決手段のおかげで、受信誘導要素は、電力回路の共鳴装置を構成可能な直列インダクタおよび負荷に送信された電力を増幅させて、誘導的に受信された電力を容量的に受信された電力に追加するのに有用な受信誘導要素という複数の機能を提供することができる。
したがって、本実装は特に、必要な構成要素の数を最小限に抑える(たとえば、整流器および共鳴インダクタを削除する)ことにより、システムの多用途性および送信可能な電力を増大させつつ、給電対象デバイスのサイズおよびコストを低減できる程度に都合がよい。
本発明の別の態様によれば、各送信セットの電力回路は、駆動信号を受信し、駆動信号の周波数に等しい周波数で送信装置を電圧発生器に対して間欠的かつ周期的に接続可能な少なくとも1つのスイッチング回路を備える。
この解決手段のおかげで、かなり低いコストで比較的簡単かつ合理的に負荷に給電可能な電圧波を生成できて都合がよい。
送信装置が誘導型の送信要素(1つまたは複数の送信誘導要素)および容量型の送信要素(1つまたは複数の送信アーマチャ)の両者を備える場合、対応する電力回路は、少なくとも1つの各送信要素(容量性または誘導性)にそれぞれ接続されるものの、すべて同じ駆動信号により制御される複数の上記スイッチング回路を備えていてもよい。
電力の伝送において高性能および高効率を得るため、特にシステムが容量結合も利用する場合、スイッチング回路は、非常に高い周波数(たとえば、MHz、数十MHz、または数百MHzのオーダ)の電圧波を生成できるのが好ましい。
この結果を得るのに特に便利な方法としては、完全共鳴方式により構成されたスイッチング回路の使用が挙げられるが、この回路トポロジおよび駆動システムによって、スイッチの動的損失をほぼ完全に取り除くことができ、高いスイッチング周波数および低損失が可能となる。これらの目的を達成するのに好都合なスイッチング回路のカテゴリは、クラスD、E、F、またはE/F増幅器の適当な改良に由来する。
この点、本発明の一態様によれば、スイッチング回路は、電圧発生器と基準電位との間で直列に接続された一対の電気スイッチを備えることができ、該スイッチ間には、送信装置に接続された中心ノードが備えられる。
このように、駆動信号の周波数で2つのスイッチを交互にオン・オフすることにより、電圧波を容易に生成することができて都合がよい。
あるいは、スイッチング回路は、電圧発生器と基準電位(たとえば、グランド)との間で直列に接続されたインダクタ(チョークとして知られる)およびスイッチを備え、該インダクタと該インダクタとの間には、送信装置に対して電気的に接続された中心ノードが備えられる。
この解決手段のおかげで、単一のスイッチを用いて電圧波を生成でき、システムのコストが抑えられるため都合がよい。
いずれの場合も、スイッチとしては、たとえば高性能BJT、IGBT、NチャネルMOSFET、PチャネルMOSFET、CMOS、GaN、GaAs、SiCベースのFETトランジスタ、または他のスイッチ等、能動スイッチが可能である。
本発明の別の特性および利点については、添付の表に示す図面を用いて提供する以下の説明から容易に明らかとなるであろうが、これらは一例に過ぎず、何ら限定的なものではない。
本発明に係る、電力を伝送するシステムの概略図である。 本発明の一変形例に係る、電力を伝送するシステムの概略図である。 本発明の一実施形態に係る、給電デバイスの作動面の上面図である。 本発明の一実施形態に係る、給電対象デバイスの受信面の底面図である。 本発明の一実施形態に係る、電力送信セットの回路図である。 送信セットの考え得るスイッチング回路の回路図である。 送信セットの考え得るスイッチング回路の回路図である。 本発明の一実施形態に係る、電力送信セットの回路図である。 本発明の一実施形態に係る、給電デバイスの作動面の上面図である。 図2のシステムの一実施形態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る、給電対象デバイスの受信面の底面図である。 本発明の一実施形態に係る、分圧器の回路図である。 図2のシステムの一実施形態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る、分圧器の回路図である。 本発明の一実施形態に係る、電力送信セットの回路図である。 本発明の一実施形態に係る、制御モジュールの図である。 本発明の一実施形態に係る、分圧器の回路図である。 本発明の一実施形態に係る、制御モジュールの図である。 図2のシステムの一実施形態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る、電力送信セットの回路図である。 本発明の一実施形態に係る、給電デバイスの作動面の上面図である。 図2のシステムの一実施形態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る、給電対象デバイスの受信面の底面図である。 図2のシステムの一実施形態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る、電力送信セットの回路図である。 本発明の一実施形態に係る、給電デバイスの作動面の上面図である。
図1の概略図を参照して、電力のワイヤレス伝送のためのシステム100は、給電デバイス105および給電対象デバイス110を備え、給電対象デバイスが給電デバイス105から物理的に分離されて独立している。言い換えると、給電対象デバイス110は、給電デバイス105から独立して空間中で自由に変位可能な任意のデバイスであり、たとえば、2つのデバイス間に如何なる種類の物理的リンクもなく、給電デバイス105に対して近づいたり離れたりすることができる。
一例として、給電対象デバイス110としては、携帯電話、タブレット、コンピュータ、テレビセット、照明システム(たとえば、LED)、家電製品、ウェアラブルデバイス、IoTデバイス、車両、センサ、アクチュエータ、または動作時の電力供給および/もしくは内部バッテリの再充電が必要なその他任意の電気/電子デバイスが可能である。
給電対象デバイス110は模式的に、給電対象の少なくとも1つの電気負荷115(たとえば、バッテリ)と、電気負荷115に接続された電力受信装置120とを備える。
また、給電対象デバイス110は、受信装置120と電気負荷115との間で直列に接続されて、受信装置120に印加されたAC電圧を電気負荷115への給電に有用なDC電圧に変換する整流器440を備えていてもよい。
給電デバイス105は、電圧発生器140により給電可能な電力送信用の複数のセット135を備える。
本明細書において、電圧発生器140は、時間が経過しても実質的に一定を維持する電位差(電圧)を生成可能な任意の電気デバイスを意味することが直ちに示されるものとする。したがって、このようなデバイスとしては、その両端に一定電圧を直接生成可能なデバイス(たとえば、バッテリ)も考えられるが、たとえば通常の家庭用配電網からの交流電流をDC電圧に変換可能な整流器も考えられるし、開始DC電圧を送信セット135に給電可能な適当な電圧に変換可能なDC/DCコンバータも考えられる。
各送信セット135は模式的に、電力を電力回路155に送信する装置145を備える。
一般的な意味において、送信装置145は、給電対象デバイス110の受信装置120とともに、非導電性電気結合(たとえば、誘導、容量、または誘導・容量混成)を実現可能な装置またはアンテナのようにエネルギーを放射可能な装置である。
電力回路155は、駆動信号を受信するとともに、十分な周波数および振幅で時間とともに周期的に変動する電圧波を送信装置145に印加して、電気負荷115への給電に必要な電力を供給可能な回路である。
この電圧波は一般的に、駆動信号の周波数に等しい周波数で対応する送信装置145を電圧発生器140に対して間欠的かつ周期的に接続する電力回路155によって得られる。
駆動信号としては、周波数およびデューティサイクルの予備設定値を有する方形波電圧信号が可能である。特に、駆動信号は、かなり高い周波数(たとえば、MHz、数十MHz、または数百MHzのオーダ)を有し得る。
駆動信号を生成するため、いくつかの実施形態において、給電デバイス105の各電力回路155には、信号発生器(たとえば、発振器または別のクロック発生システム)が設けられている。
あるいは、給電デバイス105は、すべての電力回路155に対して信号発生器を1つだけ備えることも可能であるし、電力回路155の数よりも少ない数の信号発生器を備えることも可能であり、適当なバスによって、駆動信号を各信号発生器から関連する電力回路155へと分配するように構成可能である。
図2に模式的に示す別の実施形態において、給電対象デバイス110は代替として、電気負荷115により給電可能であり、電気負荷115に印加された電圧および/もしくは電流または他の電気的尺度を読み込んで、クロック信号を生成可能な制御回路125を備え得る。
制御回路125により生成されるクロック信号は通常、周波数およびデューティサイクルの予備設定値を有する電圧信号(たとえば、方形波)である。特に、これらのクロック信号としては、高い周波数/非常に高い周波数(たとえば、数百MHzあるいはGHzのオーダ)が可能である。
この場合、給電デバイス105の各送信セット135は、給電対象デバイス110の制御回路125により生成されたクロック信号を受信し、当該クロック信号に基づいて電力回路155の駆動信号を生成可能な信号管理回路150を備え得る。
このように、各電力回路155の駆動が常に、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125により生成されたクロック信号を利用して得られることから、給電デバイス105には、その他如何なるクロック信号発生器(たとえば、発振器)も備え付ける必要がない。
この特徴は、動作用の高周波クロック信号を生成可能な制御回路125が一般的にはすでに給電対象デバイス110(たとえば、携帯電話、タブレット、またはコンピュータ)に備え付けられているという事実と併せて、ワイヤレス電力送信技術の実装に必要なコストの劇的な低減を明らかに伴う。この明確な利点の他、相互に自律的な送信セット135に基づくことにより、たとえば構成の大幅な単純化、クロック分散バスの削除、典型的な電磁放射源、およびフォールトトレラントなシステムの形成可能性等、その他の利点がある。
駆動信号の生成方法に関わらず、給電デバイス105の送信装置145と給電対象デバイス110の受信装置120との間で実現された電気および/または磁気結合のおかげで、電力セット155により生成された電圧波は、給電デバイス105と給電対象デバイス110との間の如何なる導電性電気接続の必要もなく、電気負荷115に達して給電可能である。
送信セット135が多数あるおかげで、この電力の送信は、給電デバイス105に対する給電対象デバイス110の異なる相対位置について得られる。特に、マトリクス分布に従って異なる送信セット135の送信装置145を配置することにより、給電デバイス105において動作面160を実現することができ、給電対象デバイス110は、複数の位置および異なる配向で配置可能であり、それぞれにおいて、給電対象デバイス110に近接する送信装置145が電気負荷115に対して効果的に給電可能となる一方、電力の送信に関与しない送信装置145は、給電されない状態を維持可能であるため、電気的損失および電磁気的汚染が抑えられる。
この点、装置100は、場合により適当なアナログまたはデジタル信号調整回路が設けられた電子モニタリング・選択システム(たとえば、マイクロプロセッサベースのシステム、プログラム可能なロジック、配線ロジック、集積回路基板等)を備えることができ、これは、各送信セット135と給電対象デバイス110との相対位置を検出し、この検出に基づいて、給電デバイス110の受信装置120との結合を実現するのに適した位置に送信装置145が存在する送信セット135のアレイを識別するように構成されている。
また、装置100は、給電デバイス105の送信セット135に接続され、選択されたアレイに属する送信セット135の電力回路155のみを作動させ、場合によってはその他すべての送信セット135の電力回路に給電しないように構成された電子制御システム(同じく、マイクロプロセッサベース、プログラム可能なロジック、配線ロジック、集積回路基板等)を備える。
この制御システムは、モニタリング・選択システムとは別個のシステムとして構成可能であるし、モニタリング・選択システムも統合した単一の電子制御システムに統合することも可能である。
この解決手段の別の利点として、給電デバイス105の上記動作面160上に種々配置可能な多数のデバイス110に同時に給電できることが挙げられる。
各送信装置145がそれ自体の電力回路155に接続されているという事実によっても、給電デバイス105は局所的な損傷に耐性があり、破壊される可能性があるのはたかだか1つの送信セット135であり、システムは全体として完全に機能し続ける。
この特徴のおかげで、給電デバイス105は、自由自在に切断して任意の有用な形状に加工できるパッドまたはシートの形態で得られるようになっていてもよい。たとえば、上記パッドまたはシートは、切断して机または壁に適用することも可能であり、この場合は、穴を開けることにより、たとえばテレビセット、棚、絵画、照明デバイスがその機能を損なうことなくネジまたは他の締結システム用の空間を構成することも可能である。
この概要を起点として、図1および図2に示すシステム100の第1の実施形態においては、少なくとも誘導型の電力送信システムが得られるように、各送信セット135の送信装置145が、電力回路155に接続された送信誘導要素420を備え得る。
各送信誘導要素420は、平面配置を有し得る。すなわち、広範に誘導的な電気的挙動を示す導電性材料の細身体(たとえば、ワイヤ部またはストリップ(通常、誘導性ストリップ))の形態が可能である。
これらの送信誘導要素420は、細長形状を個別に有し得る。すなわち、送信誘導要素は、たとえば直線もしくは曲線、折れ線、または混合線に従って、広範な方向に個別に延伸可能である。
誘導要素420は、給電デバイス105の動作面160自体と実質的に同一平面あるいは平行となるように動作面160上に位置決め可能である。
これは、動作面が完全に平坦である場合は、誘導要素420が(明らかに厚さを無視して)たかだか2つの空間次元にしか延びないものの、動作面が湾曲している(たとえば、わずかにドーム状または凹状となっている)場合は、誘導要素が3次元に延びていてもよいことを意味する。
特に、誘導要素420は、グリッドを構成するように給電デバイス105の動作面160上に並んで位置決め可能である。
図3の例に示すように、送信誘導要素420は、横断方向の行が長手方向の行と交差して当該送信誘導要素420のグリッドを画定し、グリッドのメッシュ422を構成する空隙がその間に画定されたままとなるように、直線的な誘導性ストリップにより個別に具現化可能であるとともに、動作面160上に同一平面として位置決め可能であり、長手方向の行および横断方向の行によって全体的に整列される。
この背景において、システム100の一実施形態においては、各送信セット135が特に、グリッドの同じメッシュ422の範囲を定める4つの送信誘導要素420のうちの1つを備え得る。
ただし、当然のことながら、送信誘導要素420は、送信コイル(たとえば、グリッドのメッシュ422の境界の範囲を定める平面構成の単一コイル)の形状を有する平面体により具現化されていてもよい。
図1および図2に模式的に示すように、給電対象デバイス110の受信装置120は上記に対応して、給電対象デバイス110の1つまたは複数の送信誘導要素420との誘導結合を実現可能な1つまたは2つの受信誘導要素435を備え得る。
各受信誘導要素435は、給電デバイス105の動作面160に対して相補形状を有し得る給電対象デバイス110の受信面195上で実質的に平坦かつ同一平面上に位置決め可能である。
一般的に、受信誘導要素435の数、形状、寸法、および配置は、給電対象デバイス110の受信面195を給電デバイス105の動作面160に対して設定または接近させることにより、少なくとも1つの受信誘導要素435と給電デバイス105の少なくとも1つの送信誘導要素420との間、好ましくは各受信誘導要素435とその形状および寸法をよい近似で再生するように配置された複数の送信誘導要素420との間で、給電デバイス105に対する給電対象デバイス110の複数の位置および/または相対配向、好ましくは給電対象デバイス110の任意の位置および/または配向に対して、誘導結合が形成可能となるように選択される必要がある。
一実施形態によれば、受信誘導要素435は、整流器440を通じて電気負荷115に接続可能なコイルまたは受信アンテナの形状を有する誘導伝導体により具現化することができる。
たとえば、図4に示すように、受信装置120は、受信面195上で同一平面として延びるコイルのように成形された受信誘導要素435を備えることも可能である。
受信誘導要素435と送信誘導要素420との間の誘導結合によって電力を伝送するため、各送信セット135の電力回路155は、各送信誘導要素420(または、送信装置145を画定する各一連の送信誘導要素420)の両端に接続された2つのスイッチング回路425を備え得る(図5参照)。
これら2つのスイッチング回路425は、同じ周波数で駆動可能ではあるものの、位相は互いに反対である。
あるいは、スイッチング回路425の一方を任意の位相で駆動し、送信誘導要素420(または、送信誘導要素420のアレイ)の第2の端部が基準電位(たとえば、グランド)に一定して接続され続けるように他方を制御すれば十分である。
したがって、この意味においては、送信誘導要素420(または、送信誘導要素420のアレイ)の一端に接続された単一のスイッチング回路425を電力回路155が備えるとともに、他端を基準電位(たとえば、グランド)に一定して接続することも可能である。
提案のすべての解決手段のおかげで、各送信誘導要素420には、磁気誘導的に受信誘導要素435に伝送される電圧波が掛かるため、整流器440を通じて電気負荷115に給電するのに使用可能である。
電力の伝送において高性能および高効率を得るため、各スイッチング回路425は、電気負荷115に給電するために非常に高い周波数(たとえば、MHz、数十MHz、または数百MHzのオーダ)および十分な振幅を有する電圧波を生成できるのが好ましい。
この結果を得るのに特に便利な方法としては、ソフトスイッチング、近共鳴、または完全共鳴方式により構成されたスイッチング回路425の使用が挙げられるが、この回路トポロジおよび駆動システムによって、スイッチの動的損失をほぼ完全に取り除くことができ、高いスイッチング周波数425および低損失が可能となる。これらの目的を達成するのに好都合なスイッチング回路425のカテゴリは、クラスD、E、F、またはE/F増幅器の適当な改良に由来する。
一例として、図6の回路図に示すように、各スイッチング回路425は、電圧発生器140と基準電位(たとえば、質量)との間で直列に接続された一対のスイッチ255および260を備え得る。
特に、第1のスイッチ255が電圧発生器140に接続される一方、第2のスイッチ260が(電圧発生器140とは明らかに異なる)基準電位(たとえば、グランド電位)に接続されている。
第1および第2のスイッチ255および260間には、中心ノード265が存在して、送信誘導要素420または送信装置145を画定する送信誘導要素420のアレイに接続されている。
この一対のスイッチ255および260は基本的に、送信アーマチャ165に給電する高周波電圧波を生成するのに有用なハーフブリッジHを構成する。
一対のスイッチ255および260としては、たとえば一対の高性能BJT、IGBT、NチャネルMOSFET、PチャネルMOSFET、CMOS対、GaN、GaAs、SiCベースのFETトランジスタ、または別のスイッチが可能である。
このように、駆動信号の周波数で2つのスイッチ255および260を交互にオン・オフすることにより、電圧波を容易に生成することができて都合がよい。
2つのスイッチ(たとえば、MOSFET)を駆動するため、駆動信号を受信して、通常は高い周波数で2つのスイッチを交互にオン・オフするのに適当な波(通常は電圧および/または電流増幅)へと信号を変換する適当なドライバ270が必要となる場合がある。
ただし、この種のスイッチング回路425は、通常は高い周波数で動作する2つのスイッチ255および260の存在が不利となる。これらのスイッチのうち、第1のスイッチ255がより重要となるのは、これが通常はフローティングノードと称されるため、機能が乏しく、高い周波数でコスト高になるブートストラップ回路が必要となるためである。あるいは、第1のスイッチ255は、たとえばP−MOSから成り得るが、この場合、通常は性能が低く、P−MOSが占有する面積は、同じような性能のN−MOSよりも大きくなる。
これらの欠点を克服し、さらにシステム100を簡素化するため(図7参照)、各スイッチング回路425は、電圧発生器140と基準電位(たとえば、グランド)との間で直列に接続されたインダクタ275(チョークとして知られる)およびスイッチ280を備えることができ、インダクタが電圧発生器140に直接接続される一方、スイッチ280が基準電位に接続されている。
特に、インダクタ275は、電流発生器として機能し、上記実施形態の第1のスイッチ255の代わりとなる。
この場合も同様に、スイッチ280としては、たとえば高性能BJT、IGBT、NチャネルMOSFET、PチャネルMOSFET、CMOS、GaN、GaAs、SiCベースのFETトランジスタ、または別のスイッチが可能である。
前記インダクタ275とインダクタ280との間には、中心ノード285が備えられ、送信誘導要素420または送信装置145を画定する送信誘導要素420のアレイの各端部に接続されている。
スイッチ280と並列に適当な値の容量290をさらに導入可能であり、その全部または一部をスイッチ280の寄生容量で構成することも可能であって、回路の損失を抑えることにより、スイッチをオン・オフする位相における電圧−電流交差を回避するのに有用である。
このように、駆動信号の周波数で単一のスイッチ280を交互にオン・オフすることにより、電圧波を容易に生成することができて都合がよい。
この場合も同様に、スイッチを駆動するため、駆動信号を受信して、高い周波数でスイッチ280をオン・オフ可能な適当な波へと信号を変換する適当なドライバ295が必要となる場合がある。
図5に戻って、スイッチング回路425と送信インダクタ420または一連の送信インダクタ420との間には、通常は反応性の適当なマッチング回路網430を配置可能である。このマッチング回路網430は、適当に調節されている場合、回路全体をゼロ電圧スイッチ(ZVS)またはゼロ電流スイッチ(ZCS)型の共鳴回路に類似するものとみなすことができ、損失の大幅な制限および動作周波数の大幅な上昇が可能であるため、回路のコストおよびサイズが低下するとともに、送信電力密度が高くなる。
実質的に同じ理由で、給電対象デバイス110の受信インダクタ435と整流器440との間で直列に(図1参照)、誘導受信部のZVS(ゼロ電圧スイッチング)またはZCS(ゼロ電流スイッチング)モードでの機能も可能にする共鳴装置の形成に有用なキャパシタ445を挿入することができる。
あるいは、直列のキャパシタ445の代わりに、直列共鳴回路に対して送信誘導要素420と受信誘導要素435との間の距離を大きくした状態で主共鳴誘導回路との結合を容易化可能な共鳴タンクを構成するのに有用なキャパシタ450を受信誘導要素435と並列に挿入することができる(図2参照)。
上述のすべての実施形態に共通する一態様によれば、各送信セット135の送信装置145は、図8に示すように、適当な電気ブランチ170から対応する電力回路155に接続可能な少なくとも1つの送信装置165をさらに備え得る。
このように、容量・誘導混成電力送信システムを得ることができる。
送信アーマチャ165は、たとえばプレート、ストリップ、シート、またはその他任意の形態の導電材料により具現化可能である。送信アーマチャ165は、たとえば長方形または正方形が可能であるが、他の形状(たとえば、三角形、円形、六角形、または他の形状)を除外するものではない。
さまざまな送信グループ135の送信アーマチャ165は、前述の動作面160上に並んで(たとえば、同一平面上に)位置決め可能である。
特に、送信アーマチャ165は、動作面160と実質的に平坦で、好ましくは誘電体材料の薄層で覆われていてもよい。
また、送信アーマチャ165は、相互に近接または離間して、事実上規則的に空間中で相互に位置決め可能である。たとえば、送信アーマチャ165は、1次元分布すなわち1行となるように相互に整列した状態で配置可能である。あるいは、たとえば実質的にマトリクスのノードのように、送信アーマチャ165が行および列方向に整列したマトリクス構造によって、複数の次元に分布可能である。
上述の通り、送信アーマチャ165は、複数の次元および/または幾何学的形状を有し得る。特に、送信アーマチャ165の形状および/またはサイズは、給電デバイス105の異なるモデル間および給電デバイス105の同じモデル内の両者で変動可能である。送信アーマチャ165は、剛性または可撓性、軟質または硬質、平面状または非平面状、任意の形状、厚さ、またはサイズが可能な支持部上に位置決め可能である。たとえば、送信アーマチャ165は、厚い誘電体基板または薄い誘電体基板への導電性ストリップの適用、2つの誘電体材料層間への前記導電性ストリップの組み込み、あるいは非導電材料の電気的特性の改良による局所的な導電化によって具現化可能である。
特に、各送信アーマチャ165は、たとえば図9に示すように、送信誘導要素420のグリッドの各メッシュ422内、好ましくは当該送信アーマチャ165の同じ送信セット135に属する送信誘導要素420により境界が部分的に画定されたメッシュ422内に位置決め可能である。
このように、各対の連続する送信アーマチャ165間には常に、少なくとも1つの送信誘導要素420が介在しており、各送信アーマチャ165は、一組の送信誘導要素420により全面が囲まれている。図示の特定の実装は、考え得る実装の1つに過ぎないが、送信アーマチャ165のマトリクス状の一様な分布を動作面160上に設ける利点を実現できることを強調する。
図8に戻り、各送信アーマチャ165に関して、電力回路155は、送信誘導要素420に関連付けられたスイッチング回路425と実質的に同じ種類で、電圧発生器140を送信アーマチャに接続可能な別のスイッチング回路250を備えていてもよい。
このスイッチング回路250は、通常は高い周波数(数百kHz、MHz、数十MHz、あるいは数百MHz)で、電圧発生器140により生成された給電電圧をAC電圧波に変換するように駆動され、これが送信アーマチャ165に印加される。
図10に示すように、この第2の実施形態の送信グループ135との電気的結合のため、給電対象デバイス110の受信装置120は、少なくとも一対の受信アーマチャ(それぞれ185および190で示す各電気ブランチを通じて電気負荷115に接続可能な第1の受信アーマチャ175および第2の受信アーマチャ180)をさらに備え得る。
一実施形態によれば、受信アーマチャ175および180は、たとえば第2の整流器130の介在により、受信誘導要素435とは独立して負荷115に接続可能である。
また、受信アーマチャ175および180は、プレート、ストリップ、シート、または他の形態の導電材料として具現化可能であり、一般的には、送信アーマチャ165よりもはるかに大きな寸法を有する。各受信アーマチャ175および180は、互いに適当に接続された複数の微小プレートによる具現化によって、たとえば電磁気的汚染の問題を最小限に抑えるようになっていてもよい。受信アーマチャ175および180は、受信面195上で相互に並んで(たとえば、同一平面上に)配置可能である。受信アーマチャ175および180は、受信面195と実質的に平坦に位置決めされ、場合により、好ましくは薄い誘電体層で被覆されている。たとえば、図11に示すように、受信アーマチャ175および180はともに、受信誘導要素435を画定するコイルの内側に位置付け可能である。
受信アーマチャ175および180のサイズおよび/または形状は、たとえばデバイスの寸法、デバイス自体の幾何学的制約、およびデバイス自体の正しい動作に必要な電力に応じて、異なる給電対象デバイス110間および個々の給電対象デバイス110内の両者で異なり得る。
重要なことは、給電対象デバイス110の受信面195を給電デバイス105の動作面160上で設定してまたは接近させることにより、給電デバイス105に対する給電対象デバイス110の複数の位置および/または相対配向、好ましくは給電対象デバイス110の任意の位置および/または配向に対して、第1の受信アーマチャ175が少なくとも1つの第1の送信セット135の送信アーマチャ165に対向し、第2の受信アーマチャ180が第2の送信セット135の送信アーマチャ165に対向するように、給電対象デバイス110の受信アーマチャ175および180の形状、サイズ、および配置、ならびに給電デバイス105の送信アーマチャ165の数、形状、サイズ、および配置を構成することである。
このように、給電対象デバイス110の上記すべての位置および/または配向において、第1および第2の受信アーマチャ175および180は、それらに対向する送信アーマチャ165と併せて、給電デバイス105と給電対象デバイス110との容量性ワイヤレス接続を実現可能なインピーダンスを構成する少なくとも一対の電気キャパシタを具現化することになる。
この容量結合を通じた電力の伝送を可能にするため、第1の受信アーマチャ175に対向する送信アーマチャ165に接続されたスイッチング回路250は、駆動信号の周波数を有する電圧波をこれらのアーマチャに印加するように駆動可能である一方、第2の受信アーマチャ180に対向する送信アーマチャ165は、基準電位(たとえば、グランド)として参照可能である。
このように、第1および第2の結合キャパシタ間には、給電対象デバイス110上に位置決めされた電気負荷115に給電可能な経時的に可変の電圧差が存在する。
上述の通り、駆動信号は、給電デバイス105中に直接位置決めされた信号発生器(たとえば、発振器)により生成可能であり、これを用いて、場合により修正(たとえば、周波数変換および/または低減)後、対応する送信誘導要素420に接続されたスイッチング回路を駆動することも可能である。
あるいは、スイッチング回路250および245の駆動信号は、給電対象デバイス110中に位置決めされた制御回路125により生成・送信されたクロック信号を受信する信号管理回路150によって生成可能である。
このクロック信号は、2つの回路間の任意の非導電性/導電性通信システムにより(たとえば、誘導的に)、場合によっては小さな独立アンテナを用いて、第1の受信アーマチャ175に対向する送信アーマチャ165に接続された信号管理回路150によって受信可能である。
ただし、このシステムの好適な一態様によれば、給電対象デバイス110の制御回路125は、クロック信号を第1の受信アーマチャ175に対して直接適用可能であり、各信号管理回路150は、対応する送信アーマチャ165からクロック信号を直接受信することができる。
特に、制御回路125は、たとえば第1の受信アーマチャ175と整流器130(存在する場合)との間に位置付けられた接続ノードに収束する電気ブランチ200を通じて、第1の受信アーマチャ175を電気負荷115に接続する電気ブランチ185にクロック信号を適用可能である。
制御回路125の上記接続ノードと電気負荷115との間(たとえば、接続ノードと整流器130との間)で電気ブランチ185に沿って直列に、通常は値が大きい(たとえば、数十または数百nHのオーダの)インダクタ205を接続可能であり、これによれば、給電デバイス105からの電圧波は、電気負荷115に達することができる一方、制御回路125により生成された後、給電対象デバイス110から給電デバイス105に向かって通過するように強制されるクロック信号の通過を防止する。
また、接続ノードと制御回路125との間でも電気ブランチ200に沿って直列に、通常は値が小さい(たとえば、数十または数百pFのオーダの)電気容量210を接続可能であり、これによれば、クロック信号は、第1の受信アーマチャ175に達することが可能な一方、電圧波の通過を防止して制御回路125に到達できなくする。
最後に、給電対象デバイス110には、基準電位(たとえば、グランド)に接続され、少なくともクロック信号の送信周波数にて、給電対象デバイス110上に位置決めされた回路のグランドと給電デバイス105上に位置決めされた回路の質量との間の低インピーダンス経路を形成するのに有用な第3のアーマチャ211が存在可能である。
図8にさらに詳しく示すように、各送信セット135の信号管理回路150は、たとえば電気ブランチ170に直接由来する電気ブランチ215を通じて、スイッチング回路250を送信アーマチャ165に接続する前記電気ブランチ170のクロック信号を捕捉可能である。
スイッチング回路250と電気ブランチ215が由来するノードとの間で電気ブランチ170に沿って、インダクタ220を位置決め可能であり、これは、十分に大きな値(たとえば、数十nHまたは数百nHのオーダ)を有することにより、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125からのクロック信号を防止するとともに、電力回路155と相互作用することによって、電圧波を送信アーマチャ165に向かわせることができる。
このように、給電対象デバイス110により生成されたクロック信号は、電力の伝送も可能にする同じ容量結合を通じて、第1の受信アーマチャ175に対向する送信アーマチャ165から信号管理回路150により捕捉可能であり、給電デバイス105が簡素化および効率化されて都合がよい。
このため、前記各送信アーマチャ165および同じ送信セット135の一部である送信誘導要素420に対して、電気負荷115に電力を伝送可能な電圧波を印加することが可能となる一方、給電デバイス105のその他すべての送信アーマチャ165およびその他送信誘導要素420は、非給電または基準電位(たとえば、グランド)として参照されたままとなる。
この点、各送信グループ135は、信号管理回路150と送信アーマチャ165との間で電気ブランチ170に沿って位置付けられた作動スイッチ225を備えることができ、対応する電力回路155および対応する信号管理回路150または基準電位(たとえば、グランド)に対して送信アーマチャ165を選択的に接続可能である。
言い換えると、この作動スイッチ225は、グランドまたは別の基準電位として参照される電気ブランチ230に送信アーマチャ165を接続する閉塞位置と、関連する電力回路155および関連する信号管理回路150に接続された電気ブランチ170に送信アーマチャ165を接続する開放位置との間で選択的に切り替え可能である。
電気ブランチ230上には、電気キャパシタ235を位置決めすることにより、たとえば少なくともクロック信号の通常の周波数で、給電デバイス105上および給電対象デバイス110上に位置決めされたデータ回路間のグランド接続を構成することができる。
この解決手段のおかげで、作動スイッチ225は、給電デバイス105の制御回路による使用によって、対応する送信アーマチャ165が給電対象デバイス110の第1の受信アーマチャ175と結合した瞬間に各送信セット135を自動的に作動できて都合がよい。
たとえば、各送信セット135の作動スイッチ225は通常、送信アーマチャ165が電力回路155および信号管理回路150の両者から完全に絶縁されるように、閉塞位置に保つことができる。この構成において、信号管理回路150は、電力回路155の意図しない作動を生じ得る如何なるクロック信号も如何なる外乱も受信不可能であるため、完全に非給電のままとなり、給電デバイスのエネルギー消費および電磁気的汚染が抑えられる一方、送信回路105のグランドと給電対象デバイス110との間の信号接続は確保される。
この構成を起点として、作動スイッチ225は、たとえばタイマーまたは適当なカウンタを用いて周期的に短時間にわたって開放位置へと移行させることにより、送信アーマチャ165を電力回路155および信号管理回路150に接続することができる。これらの短時間の間、送信アーマチャ165が給電対象デバイス110の第1の受信アーマチャ175に対向しない場合、信号管理回路150は、如何なるクロック信号も受信しないため、電力回路155は給電されないままとなり、作動スイッチ225は閉塞位置に戻すことができるようになる。逆もまた同様に、第1の作動スイッチ225の開放で送信アーマチャ165が給電対象デバイス110の第1の受信アーマチャ175に対向する場合、信号管理回路150は、クロック信号を自動的に受信するとともに、電力回路155に対して、送信アーマチャ165ひいては電気負荷115に給電するように命令することになる。この場合は、信号管理回路150がクロック信号を受信し続ける限り、作動スイッチ225を開放位置に維持可能となる。
同時に、給電対象デバイス110の第2の受信アーマチャ180に対向する送信アーマチャに接続された作動スイッチ225は常に、関連する信号管理回路150が如何なるクロック信号も受信しないことから、閉塞位置に維持されることになり、第2の送信アーマチャ165が基準電位(たとえば、グランド)に接続されたままとなる。
また、この解決手段には、給電対象デバイス110に結合可能な送信セット135のみを識別して作動させる別のモニタリング・選択・制御システムが不要となる利点がある。
システム100の一実施形態によれば、給電対象デバイス110の制御回路125によるクロック信号の生成ひいては信号管理回路150によるその捕捉は、電圧波の生成が一時的に中断されて電力が送信されない短い段階に起こり得る。この場合は、クロック信号の使用により、後続の電力送信段階において電力回路155の駆動に必要な駆動信号を生成可能な適当なバッファ(図示せず)を充電することができる。
言い換えると、電力回路155が非給電状態に保たれることでクロック信号がバッファに蓄積され、後続の電力送信段階において駆動信号の生成に利用され、その最後に電力回路155が再び非給電とされて制御信号が再生される傾向的に短いアイドル時間を利用可能である。第1の受信アーマチャ175に対向するすべての送信アーマチャ165が互いに同相で電力波を送信することにより、電力および/または効率の異常または損失を防止する必要があることから、制御信号を再生する必要性は、信号の位相の不変性が保証される精度に由来する。
この方式により、クロック信号と電圧波とが干渉しないため、信号管理回路150および任意のフィルタリング段階の設計が簡素化される。逆に、この手法では、データ(制御データの他、たとえば送信面近くに配置された複数のデバイス間の楽曲、ビデオ、ファイル等のデータの共有等の他の目的にユーザが使用可能なデータ)および電力を同時に送信できず、バッファが必要になって、遅延が増大するとともに、システムの最大理論通過帯域が小さくなる。
上記の理由により、システム100の好適な一実施形態においては、電圧波の生成および印加と同時にクロック信号が生成されて捕捉される。
この場合、各送信セット135の信号管理回路150は、送信アーマチャ165と直接接続された電気ブランチ215上に位置決めされ、クロック信号をフィルタリング可能なフィルタ240を備えるのが好ましい。
特に、フィルタ240は、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125からのクロック信号を通過させる代わりに、電力波の遮断または大幅な減衰を可能とする高域通過特性(たとえば、数十または数百MHz)を有し得る。
また、フィルタ240は、電力回路により生成された電力波をさらに減衰させる適当な低域遮断または帯域停止特性を有し得る。
フィルタ240は、容量結合を通じてデータおよび電力を同時に送信する必要がある場合に、システム100の基本的な部分を構成することを強調する。この場合は、フィルタ240を簡素化するため、クロック信号の周波数と電圧波の基本周波数とを可能な限り引き離すのが便利と考えられる。
いくつかの実施形態において、フィルタ240としては、たとえばベッセル、チェビシェフ、バターワース、楕円、逆チェビシェフフィルタ、または電圧波の寄与を可能な限り減衰させて可能な限り純粋なクロック信号を給電対象デバイス110から得られることを目的とする他の適当なフィルタ等、1次より高い次数のフィルタが可能である。
そして、信号管理回路150は、クロック信号の周波数を低減可能な適当な周波数ドライバ245をフィルタ240の下流に備え得る。
この周波数低減器245の使用は、周波数が電力回路155の効果的な駆動に必要な周波数よりも一般的に高い(たとえば、数百MHzまたはGHz)コンピュータまたは最新世代の携帯電話のように、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125が非常に高い周波数のクロック信号を生成するように構成されている場合に特に有用である。また、これにより、電力段階およびクロック信号の周波数が大きく異なり、簡単な高域通過フィルタ(たとえば、数pFのキャパシタ)によって非常に高い周波数のクロック信号のみを周波数分割器245に到達させるのが容易であるため、フィルタ240を大幅に簡素化可能である。
図12に示すように、周波数分割器245は、それぞれデータ入力(D)、2つの相補出力(Q、Q’)、および同期入力(CLK)を有し得る一連の論理ゲート(たとえば、DQフリップフロップ)を備え得る。
たとえばDQフリップフロップの使用を参照して、これらのフリップフロップは、「元」のクロック信号すなわちフィルタ240により出力されたクロック信号が最初のDQフリップフロップの同期入力に入るように相互接続可能である。最初のDQフリップフロップの信号Q’(出力信号Qの反転信号)が同じDQフリップフロップの入力Dに接続される一方、出力信号Qは、後続のDQフリップフロップの同期ポートCLKに接続されており、以下同様である。
一連のフリップフロップの最初のDQフリップフロップは、「元」のクロック信号のデューティサイクルを修正して、「元のクロック信号」のデューティサイクルとは関係なくデューティサイクルが50%に等しい新たな方形波クロック信号を出力することに留意するものとする。
このように、一連のフリップフロップの各DQフリップフロップの出力Qは、デューティサイクルが50%に等しく、受信入力クロック信号に対して周波数が半分の方形波クロック信号である。
一連のフリップフロップのDQフリップフロップの数を適当に選択することによって、「元」のクロック信号の周波数を分割することにより、周波数分割器245の出力において、電力回路155の駆動信号として実際に使用可能なクロック信号を得ることができる。
ただし、他の実施形態において、周波数分割器245は、JKフリップフロップ、Tフリップフロップ、または周波数分割器として構成可能な他の回路に基づいていてもよい。
システム100が容量結合を使用する場合、電気負荷115への電力の伝送は、上述の代替として、たとえば第1の受信アーマチャ175に対向する送信アーマチャ165に対して予め設定された電圧波を印加すると同時に、第2の受信アーマチャ180に対向する送信アーマチャに対して、周波数は同じであるものの他方に対して位相がオフセットした(好ましくは逆位相の)電圧波を印加することにより得られる。
この作用を得るため、上述のシステム100は、その他すべての特性は実質的に不変としつつ、以下に示すように改良することができる。
特に、図13の回路図に示すように、給電対象デバイス110の制御回路125は、第2のクロック信号を生成して第2の受信アーマチャ180に印加することができる。
たとえば、制御回路125は、第1の受信アーマチャ175に関して示したのと実質的に同様に、たとえば第2の受信アーマチャ180と整流器130との間に位置付けられた接続ノードに収束する電気ブランチ300を通じて、第2の受信アーマチャ180を電気負荷115に接続する電気ブランチ190に第2のクロック信号を適用可能である。
制御回路125の上記接続ノードと電気負荷115との間(たとえば、接続ノードと整流器130との間)で電気ブランチ190に沿って直列に、通常は値が大きい(たとえば、数十または数百nHのオーダの)別のインダクタ305を接続可能であり、これによれば、給電デバイス105からの電圧波は、電気負荷115に達することができる一方、制御回路125により生成された後、給電対象デバイス110から給電デバイス105に向かって通過するように強制される第2のクロック信号の通過を防止する。
また、インダクタ205および305は、受信キャパシタで共鳴装置を構成することにより、電気負荷115に対してより多くの電力を伝送可能にする他、たとえば(損失を最小限に抑えるとともに極めて高い周波数で機能することができる)ZVSまたはZCS変換器の実現に有用なインピーダンスの整合という目的に適う。
また、インダクタ205および305は、制御回路125から見た(概して制限されている)電気負荷115のインピーダンスを大幅に増大させる別の目的に適い、このように負荷と実質的に相互作用しないことから、高い周波数で機能することができる。
一方、接続ノードと制御回路125との間でも電気ブランチ300に沿って直列に、通常は値が小さい(たとえば、数十または数百pFのオーダの)電気容量310を接続可能であり、これによれば、クロック信号は、第2の受信アーマチャ180に達することができる一方、電圧波の通過を防止して制御回路125に到達できなくする。
このシステムは、電気負荷115に給電する電圧波と制御回路125が注入する信号の搬送波との周波数差が大きいほど、ますます好都合に機能する。
第2の受信アーマチャ180が1つまたは複数の送信アーマチャ165に対向する場合は、対応する信号管理回路150による第2のクロック信号の補足および使用によって、第1の受信アーマチャ175に対向する送信アーマチャ165に印加されたものと周波数は等しいものの位相がオフセットした(好ましくは逆位相の)電圧波が前記送信アーマチャ165に印加されるように、対応する電力回路155が適当に駆動される。
この効果は理論上、第1の受信アーマチャ175に印加されたクロック信号と周波数は等しいものの位相がオフセットした(好ましくは逆位相の)第2のクロック信号を生成して第2の受信アーマチャ180に適用するように給電対象デバイス110の制御回路125を構成することによって得られる。
ただし、この解決手段は、常に利用できるわけではない。いくつかの周波数分割器245(たとえば、一連のDQフリップフロップに基づくもの)は、位相が同一の出力信号を返すが、いずれも予め設定されたクロック信号およびその反転信号(すなわち、周波数が等しいものの位相が逆のクロック信号)を起点とすることから、いずれの場合も結果としての電圧波が、非常に高い周波数の波の1サイクル分だけ単に遅延した同じ位相を有することになるためである。
この欠点を克服するため、各送信セット135の信号管理回路150は、図14に示すように、周波数分割器245の出力信号が2つの独立したチャネルに適用されるように改良可能であり、そのうちの一方は、周波数分割器245により出力されたクロック信号を反転可能なモジュール315に接続され、等しいものの位相が逆のクロック信号が得られる。モジュール315は、たとえば受信した入力信号を否定可能な単純なNOT論理ゲートを備え得る。
このように、周波数分割器245は常に、2つの電位駆動信号すなわち元のクロック信号の周波数を低減するだけで得られる「直接」駆動信号および元のクロック信号の周波数を低減してその位相を反転させることにより得られる「逆位相」駆動信号を利用することになる。
図15に示すように、この場合、各送信セット135の信号管理回路150は、周波数分割器245と接続され、対応する送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかに応じて「直接」駆動信号または「逆位相」駆動信号を選択的にスイッチング回路250に送信可能なセレクタ320をさらに備えていてもよい。
代替として、スイッチング回路425に送信された駆動信号は常に、各送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかに関わらず、同一すなわち「直接」または「逆位相」駆動信号とすることができるため、給電対象デバイス110と結合された送信誘導要素420はすべて同じ電圧波が印加されることが示されるものとする。
送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかを理解するため、セレクタ320は、異なる方法を実装可能な専用の制御モジュール325により命令可能である。
第1の方法によれば、給電対象デバイス110の制御回路125は、デューティサイクルが大幅に異なる(たとえば、それぞれ20%および80%に等しい)2つの方形波クロック信号を第1の受信アーマチャ175および第2の受信アーマチャ180に適用する。たとえば、デューティサイクルの第1の値(たとえば、20%)には情報「第1の受信アーマチャ175」が関連付けられ、デューティサイクルの第2の値(たとえば、80%)には情報「第2の受信アーマチャ180」が関連付けられていてもよい。
この情報を利用することにより、制御モジュール325は、図16の回路図に示すように、たとえばクロック信号の2乗平均平方根(RMS)を測定または検出する当該信号の電圧の有効値の測定回路として効果的かつ簡単に得られる。
特に、制御モジュール325は、たとえば周波数分割器245の上流で、フィルタ240により出力されたクロック信号を受信するとともに、そのRMS値を測定可能な第1の段階330を備え得る。
たとえば、前記第1の段階330は、フィルタ240の出力を十分に速いダイオード335のアノードに接続することによって得られる。ダイオード335のカソードは代替として、キャパシタ340の一端に接続可能であり、その他端は基準電圧(たとえば、グランド)に接続されている。また、第1の段階330は、キャパシタ340と並列に、入力信号が止まったらキャパシタ340自体を放電するのに有用な抵抗345を備え得る。
したがって、この第1の段階330の出力は、入力信号のRMS値に比例する電圧信号であり、デューティサイクルひいては情報「第1の受信アーマチャ175」または「第2の受信アーマチャ180」に応じて変化することにより、送信アーマチャ165の適当な駆動位相を選択可能である。
そして、制御モジュール325は、第1の段階330から出力信号を受信して、そのRMS電圧値を基準電圧と比較する比較器350を備え得る。第1の段階330からのRMS電圧出力が基準値よりも低い場合、これは、クロック信号のデューティサイクルが低かった(たとえば、20%であった)ことを意味し、逆の場合は、クロック信号のデューティサイクルが高かった(たとえば、80%であった)ことを意味する。クロック信号のデューティサイクルが増えると、そのRMS値についても、第1の基準電圧により課された閾値を超えるまで増えることは明らかである。
また、第1の段階330からの出力信号は、RMS電圧値を第2の基準電圧(通常、グランド電圧に近い)と比較する第2の比較器355に適用可能である。第1の段階330からのRMS電圧出力が第2の基準値よりも低い場合、これは、送信アーマチャ165がクロック信号を一切受信しておらず、給電対象デバイス110の如何なる受信アーマチャ175または180にも接近していないことを意味する。
そして、第1の比較器350および第2の比較器355の出力は、通常はセレクタ320の駆動信号を生成可能な結合論理により、極めて単純な論理モジュール360に送信可能であるが、必ずしもこれによらない。
このように、RMS信号が第1の基準値よりも高い場合、セレクタ320は、「直接」駆動信号で電力回路155を駆動するように命令される。RMS信号が第1および第2の基準値の間である場合、セレクタ320は、逆位相クロック信号で電力回路155を駆動するように命令される。最後に、RMS信号が第2の基準値よりも低い場合は、セレクタ320が電力回路155を駆動せず、論理によって作動スイッチ225が開放位置へと移行されることにより、送信アーマチャ165が電気ブランチ230ひいては基準電位(たとえば、グランド)に接続される。
送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかを理解する第2の方法によれば、給電対象デバイス110の制御回路125は、デューティサイクルが同じであるものの振幅が異なる2つのクロック信号を第1の受信アーマチャ175および第2の受信アーマチャ180に適用するように構成可能である。
この場合、各送信セット135の信号管理回路150のアーキテクチャは、上述するとともに図15および図16に示したものと厳密に一致することができる。信号の振幅についても、信号の電圧の有効値ひいてはそのRMSに直接影響するためである。
送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかを理解する第3の方法によれば、給電対象デバイス110の制御回路125は、周波数が異なる2つのクロック信号を第1の受信アーマチャ175および第2の受信アーマチャ180に適用するように構成可能である。
第2の受信アーマチャ180に適用されるクロック信号の周波数は、第1の受信アーマチャ175に適用されるクロック信号の周波数の2倍に等しくすべきなのが好ましく、逆もまた同様である(ただし、必須ではない)。
送信アーマチャ165に接近させる受信アーマチャ175または180の指定の送信に上記周波数を使用することにより、電圧制御信号(デューティサイクルまたは振幅変調)に基づくシステムと比較して、干渉に対する高い耐性が保証されるが、各送信セット135の信号管理回路150は異なる必要がある。
最初に、周波数分割器245は、図17に示すように2つの異なる段階から引き出すことによって、セレクタ320に送信される「直接」駆動信号および「逆位相」駆動信号を供給するように構成されることが必要となる。たとえば、第2の受信アーマチャ180に適用されるクロック信号の周波数が第1の受信アーマチャ175に適用されるクロック信号の2倍の高さである場合を考えると、「直接」駆動信号が周波数分割器245の最終段階から引き出されることが必要となる一方、「逆位相」駆動信号については、たとえばNOT論理ゲート315によって、周波数分割器の最後から2番目の段階により出力された信号の「反転」によって得られることが必要となる。このように、「直接」および「逆位相」いずれの駆動信号も、同じ周波数を有することになり、電力回路155の駆動に使用可能である。当然のことながら、第2の受信アーマチャ180に適用されるクロック信号の周波数が第1の受信アーマチャ175に適用されるクロック信号の周波数の半分ならば、接続は逆となる。
同時に、セレクタ320の制御モジュール325は、図18に示すように改良して、送信アーマチャ165からのクロック信号を入力で受信する積分回路365(たとえば、簡単なRCフィルタまたは任意の能動もしくは受動積分回路)を備え得る。
入力波が通常は方形波であることから、積分回路365により出力されるその積分信号は三角波であり、入力波の周波数が低いほどピーク値が高くなる。上記例によれば、捕捉されたクロック信号が第1の受信アーマチャ175に関連付けられた低周波信号である場合、積分信号は、捕捉されたクロック信号が第1の受信アーマチャ175に関連付けられた高周波信号である場合よりも高いピーク値を有することになる。当然のことながら、第2の受信アーマチャ180に適用されるクロック信号の周波数が第1の受信アーマチャ175に適用されるクロック信号の周波数の半分ならば、対応は逆となる。
そして、この特性を利用することにより、積分回路365からの出力信号は、ピーク電圧を基準電圧と比較する比較器370に入力可能である。その後、比較器370の出力は、論理モジュール375により処理されて、たとえば高周波の場合は比較器370からの出力入力が検出されず、低周波の場合は一連の等距離インパルスが検出される。論理モジュール375は、必須ではないものの通常は結合論理を備えるが、セレクタ320を駆動する信号を生成する。
たとえば、積分信号のピーク値が基準値よりも高い場合、セレクタ320は、「直接」駆動信号すなわち給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125により生成された信号と同じ位相を有する信号で電力回路155を駆動するように命令されることになる。代わりに、積分信号のピーク値が基準値よりも低い場合、セレクタ320は、「逆位相」駆動信号で電力回路155を駆動するように命令されることになる。当然のことながら、この動作は逆向きにも起こり得る。
最後に、積分信号のピーク値が実質的にゼロの場合(クロック信号がない場合)、セレクタ320は電力回路155を駆動せず、論理375は作動スイッチ225を開放位置に移行させて、上記回路の場合と同様に、送信アーマチャ165を電気ブランチ230ひいては基準電位(たとえば、グランド)に接続する。
本明細書においては、フィルタ240の出力、より有利には周波数分割器245の適当な段階の出力からクロック信号を直接受信することでシステムを概念的に改良することのないように、制御モジュール325の積分回路365を構成可能であることを指摘するものとする。
また、提案のシステムは、周波数分割段階で失われるデューティサイクルまたは振幅値ではなく、一方または別の受信アーマチャを示す信号間の周波数差によって情報が与えられることから、分割信号を用いて機能する。
周波数が分割された状態で積分回路365に入る信号の利用と関係する利点として、基本的には、元の信号の処理に必要なものよりも低速の比較器370を用いることができ、より経済的である。積分回路365に入る前の信号の周波数分割が大きいほど、三角波を基準電圧と比較するのに利用される比較器370に必要な速度が遅くなって、そのコストが大幅に低減される。また、制御回路のコストをさらに抑えるため、セレクタ320に向かう出力の後に別の分割段階を設けることができる。別の利点として、フィルタからの出力信号と比較した場合、1つの周波数分割段階からの出力信号の品質の方が優れている。
送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかを理解する第4の方法では、給電対象デバイス110上に位置決めされた1つまたは複数の基準要素と相互作用することにより、受信アーマチャ175および180の一方または両方の相対位置を示す位置信号を生成可能な能動的または受動的な独立センサ(たとえば、磁力、ホール効果、電界、光、音、RFID送信機、NFC、アンテナ等に基づく)を各送信セット135に設ける。また、各送信セット135は、センサにより生成された位置信号を受信し、対応する送信アーマチャ165が第1の受信アーマチャ175に近づいているか、第2の受信アーマチャ180に近づいているか、またはいずれにも近づいていないかを理解して、その旨をセレクタ320に命令可能な論理モジュールを備え得る。
この場合、「直接」または「逆位相」駆動信号の選定の基礎となる原則は、制御回路125が送信するクロック信号から独立していることが明らかである。したがって、この場合、後者の信号は独立して、クロックの送信のみに役立ち、場合によりユーザデータの送信に役立つ。
上記提案の方式では、第1の受信アーマチャ175に対向するか第2の受信アーマチャ180に対向するかに応じて位相がオフセットした(通常は逆位相の)電圧波を送信アーマチャ165に印加することができるが、電力送信がより効果的となる利点があり、効率の観点から多くの利点が実現される。
たとえば、スイッチング回路250が図7のような方式を使用する場合は、たとえばクラスEまたはFの共鳴増幅器の寸法に関する記述に対して、各スイッチング回路250のチョークインダクタンス275の寸法を大幅に低減することができる。
チョークインダクタンスは通常、電流発生器を理想的に構成する場合、十分に高い値の必要がある一方、提案のスイッチング回路250においては、チョークインダクタンス275の寸法を大幅に低減可能であり、電流の符号をも反転可能である。
上記回路は全体として、全体的にプッシュプルシステムを構成するため、給電対象デバイス110の給電ブランチにおける各電流反転は、ミラーブランチにおける類似するものの逆の電流反転に対応する(たとえば、第2の受信アーマチャに対向するプレートを駆動する)。
このように、送信回路に給電する電圧発生器140は、実質的に抵抗性の挙動を有する回路を全体的に見ているため、力率修正段階を要さずに力率が最適化されている。これは、特に小型化が必要なために大容量かつ大型の入力フィルタキャパシタを使用できない場合に、スイッチング回路の存在下では不明な特に大きな利点である。
図19に示すように、給電デバイス105は、複数の給電対象デバイス110間で非常に高速な通信チャネルも構成するように改良可能である。
特に、各給電対象デバイス110の制御回路125には、クロック信号のみならず給電対象デバイス110からのデータも含む信号を受信アーマチャ175および/または180に適用可能な符号器395を設けることができる(図19において矢印により模式的に示す)。
符号器395は、たとえば差分マンチェスタ、2位相マークコード(BMC)、8b/10b符号化、64b/66b符号化、64b/67b符号化等の符号化方法によりデータを符号化することができる。特に都合がよいのは、境界上で電圧のゼロ平均値を厳密に保証する符号化方法である。
同時に、給電デバイス105の各送信セット135の制御モジュール325は、上述のようにクロック信号を処理して電力回路155を駆動する他、給電対象デバイス110の制御回路125により生成された信号によって搬送された後、共有バス410(たとえば、USB3.0バスまたはHDMI(登録商標)バス)においてアドレス指定可能なその他のデータを復号化可能な復号器400を設けることができる。
また、給電デバイス105に第2のデータ符号器を導入し、給電対象デバイス110に第2の復号器を導入することによって、通信を明らかに双方向化することができる。
システムの過大なコストを防止するため、給電デバイス105の一部の送信セット135のみ、データ信号を受信および/または送信できるようにして、送信セット135の大部分を低コストで電力送信の管理のみを行えるように維持することができる。データが非常に高い周波数(数十MHz、数百MHz、あるいはGHz)で進行するため、データ信号の送信には2〜3つ(理想的には1つだけ)の送信アーマチャ165の容量結合で十分であり、その後は、適当な通信バス410上で符号化・転送されて、動作面160上に位置決めされたすべての給電対象デバイス110でデータを利用可能となる。
電磁気的汚染を防止するため、通信バス410は、放射を制限するような形状および寸法を有する(したがって、非常に貧弱なアンテナとして機能するように寸法設定する必要がある)とともに、差動的にすることができ、たとえば差動信号が進行するとともにユーザデータインターフェースが設けられたすべての主要回路が接続された2つの重なり合う接近したデータプレーンから成るため、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御装置により受信アーマチャから送信されたデータを読むとともに、受信アーマチャによる捕捉および給電対象デバイス110上に位置決めされた制御装置による復号化に有用なデータを送信アーマチャに送ることができる。
上述のすべての実施形態に共通する一態様によれば、各送信セット135の送信アーマチャ165は、同じ電力回路155および同じ信号管理回路150に接続された複数の送信アーマチャ165Aへの分割によって、たとえば動作面160の単位表面積当たりのコストを抑えることも可能である。
この場合、各送信セット135の回路図は実質的に不変のままであるが、各送信アーマチャ165Aは、たとえば図20の例に示すように、それぞれの作動スイッチ225Aによって電気ブランチ170に接続可能である。
各作動スイッチ225Aは、グランドまたは別の基準電位として参照される電気ブランチ230Aに各送信アーマチャ165Aを接続する閉塞位置と、関連する電力回路155および関連する信号管理回路150に接続された電気ブランチ170に送信アーマチャ165Aを接続する開放位置との間で選択的に切り替え可能である。
各電気ブランチ230A上には、電気キャパシタ235Aを位置決めすることにより、たとえば給電デバイス105上および給電対象デバイス上に位置決めされたデータ回路間のグランド接続を構成することならびに/または回路のインピーダンスを制御して電気負荷115と電圧140との間の動的なインピーダンス整合を構成することを行うようにしてもよい。
すべての作動スイッチ225Aは、上述のものと同様の論理を用いることにより、給電対象デバイス110のアーマチャから受信された信号に従って電気ブランチ170に接続する送信アーマチャ165Aを選択する給電デバイス105の制御回路により制御可能である。
たとえば、スイッチは通常、閉塞位置に維持可能であり、たとえばタイマーまたはカウンタを用いて順次相次いで開放位置へと周期的に移行される。このように、サブセットのいずれの送信アーマチャ165Aが給電対象デバイス110の第1の受信アーマチャ175に対向するかを識別した後、識別した送信アーマチャ165Aにのみ電圧波を印加する一方、その他すべては非給電に維持することができる。すなわち、電気ブランチ235Aに接続することができる。
当然のことながら、給電デバイス105中に直接位置決めされた単一の発生器によって電力回路155の駆動信号が生成されている場合は、信号管理回路150およびさまざまな作動スイッチ225Aをなくすことも可能である。
この解決手段のおかげで、給電デバイス105の動作面160の全体的な寸法が等しい場合は、送信アーマチャ165Aの数を大幅に増やすことができ、寸法が小さくなるため、給電対象デバイスの受信アーマチャ175および180との非常に正確な容量結合を得ることができて都合がよい。
一方、送信アーマチャの全体的な数が等しい場合は、信号管理回路150および電力回路155の数を大幅に減らすことができるため、システム100の総コストを抑えられて都合がよい。
当然のことながら、送信アーマチャ165Aは、不規則な形状を含む如何なる形状をも有し得る。ただし、三角形、円形、長方形、正方形、または六角形等の規則的な形状が特に簡単で効果的となり得る。
とりわけ、特に有利な実施形態では(排他的ではないものの)、三角形状を有するものの、たとえば一組8つの送信アーマチャ165Aの対角線および2等分線に沿って各送信アーマチャ165が分割された図21に示すように、送信アーマチャ165の正方形状/長方形状を再構成するように相互配置された送信アーマチャ165Aの群によって、図9に示す送信アーマチャ165をそれぞれ実質的に置き換えることを必然的に伴う。
各組の送信アーマチャ165Aおよび関連する送信誘導要素420に接続された信号管理回路150(存在する場合)および電力回路155は、長方形/正方形の中心に位置決めされることで当該組の各送信アーマチャ165Aから実質的に等距離であり、分散した寄生リアクタンスと関係する問題を最小限に抑えるチップ415の形態で具現化可能である。
送信アーマチャ165Aの三角形状によれば、動作面160上にランダムに位置決めされることで正方形の各辺に対して潜在的に位置ずれした給電対象デバイス110の形状(通常は長方形)をより近似することができる。45°の対角線により、受信アーマチャ175および180を最も近似する送信アーマチャ165Aの構成が見つかる可能性が高い。したがって、この構成によれば、図3の送信アーマチャ165の部品が受信アーマチャ175または180により完全に覆われていない場合であっても当該部品の作動が防止され、損失が抑えられる。
上述の実施形態においては、2つの整流器130および440の出力が独立して電気負荷115に給電するため、誘導受信部および容量受信部の実質的に自律した動作が保証されることに注意するものとする。
ただし、提案の回路の特に有利な変形例については、図22に示す。この特定の実装において、給電対象デバイス110は、誘導部および容量部がいずれも相乗的に動作する整流器130のみを備える。
これは、受信誘導要素435を2つの異なる受信誘導要素435Aで置き換えることによって得られるが、その一方が第1の受信アーマチャ175と整流器130との間で直列に電気ブランチ185上に挿入される一方、他方が整流器130と第2の受信アーマチャ180との間で直列に電気ブランチ190上に挿入される。
これらの受信誘導要素435Aはそれぞれ、たとえば図23に示すように、たとえば第1の受信アーマチャ175および第2の受信アーマチャ180それぞれの周りで同一平面上に延びたコイルとして成形可能である。
このように、受信誘導要素435Aは、電力回路のLC共鳴装置を構成するのに有用な直列インダクタ、電気負荷115に送信された電力を増幅させて、誘導的に受信された電力を容量的に受信された電力に追加するのに有用な受信誘導要素、および制御回路により注入された信号が負荷と相互作用することを防止するのに有用な低域通過フィルタという複数の機能を提供する。
本実装は特に、必要な構成要素の数を最小限に抑えることにより、システムの多用途性および送信可能な電力を増大させつつ、給電対象デバイス110のサイズおよび給電対象デバイス110と接続されるコストを低減できる程度に都合がよい。
受信誘導要素435Aとそれに接続された各送信誘導要素420との間の誘導結合によって電力を伝送するため、送信誘導要素420の両端に位置決めされた2つのスイッチング回路425は、上述したのと同じように駆動可能である。
ただし、システムが正しく機能する条件として、受信アーマチャ175および180から受信された電圧波ならびに送信誘導要素420と受信誘導要素435Aとの間の磁気結合により誘導された電圧波は、適切な位相およびインピーダンスを有する必要がある。
特に、受信誘導要素435Aならびに受信アーマチャ175および180がすべて同じ整流器130に接続されていることから、送信誘導要素420の励起電圧は、受信誘導要素435Aおよび受信アーマチャ175上に誘導された波の相乗動作を保証するように選択する必要がある。
この場合も、送信セット135の電力回路155の駆動信号は、給電デバイス105上に直接位置決めされた信号発生器または給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125により生成され、信号管理回路150を通じて捕捉されたクロック信号によって生成可能である。
この後者の場合、送信セット135の選択的作動は、上述の通り作動スイッチ225を適当に制御することによって制御可能である。
この方法の代替として、誘導性および容量性の両ブランチ上で相乗的なデータ交換を達成可能であり、誘導結合に基づくブランチが通常は帯域中心を相対的に低い(電力送信の)周波数とする低域通過または帯域通過特性を有することから、誘導性ブランチによれば、給電対象デバイス110上に位置決めされた制御回路125により、送信セット135上に位置決めされた制御回路125に対して最初の簡単な応答確認を送信することができる。誘導回路を通じて応答確認が受信されたら、制御モジュール322は、送信アーマチャ165を信号管理回路150に接続する作動スイッチ225を開くことにより、容量性チャネル上での非常に高い周波数ひいては高いビットレートでのデータ受信を可能にすることができる。場合によっては、データストリームに対して排他的に容量結合を使用することにより、電力の伝送を誘導結合に委ねるのが好都合と考えられる。
図24は、誘導部および容量部がいずれも相乗的に動作する整流器130のみを給電対象デバイス110が備え得る別の変形例を示している。
この付加的な変形例においては、たとえば整流器130を第1の受信アーマチャ175に接続する電気ブランチ185に対して誘導要素435の第1の端部を接続し、整流器130を第2の受信アーマチャ180に接続する電気ブランチ190に対して誘導要素435の第2の端部を接続することにより、受信誘導要素435が受信アーマチャ175および180と並列に接続される。
この場合は、データ交換システム125が負荷115と相互作用するのを防止するのに有用な直列インダクタ205および305を挿入するのも好都合と考えられ、整流器130と受信誘導要素435との接続ノードとの間で電気ブランチ185上にインダクタ205を挿入可能である一方、整流器130と受信誘導要素435との接続ノードとの間で電気ブランチ190上にインダクタ305を挿入可能である。
また、いくつかの実施形態であれば、図22および図24に示す解決手段の間の混成解決手段を提供することも可能であり、給電対象デバイス110が図22に示す直列誘導要素435Aおよび図24に示す並列誘導要素435の両者を備えることが示されるものとする。
上述のすべての実施形態または少なくとも誘導/容量混成結合を得られる可能性があるすべての実施形態に適用可能な一変形例によれば、図25に示すように各送信セット135を具現化することができる。
図8等に示す実施形態に関して、本実施形態においては、関連するスイッチング回路250と関連する送信アーマチャ165との間で送信誘導要素420が電気ブランチ170上に直列に位置決めされている。
実際、本実施形態には、図8等の実施形態において提供済みのインダクタ220を誘導要素420で直接置き換えることを伴う。
当然のことながら、この送信セット135の後者の実施形態は、上記説明の通りスイッチング回路250を制御するクロック信号が給電デバイス105または給電対象デバイス110により直接生成されるという事実に関係なく利用可能である。
図25の回路に関する解決手段を利用することにより、システム100の好適な一実施形態においては、最終的に、一組の送信アーマチャ165B(たとえば、図26に示すように実質的に三角形状の一組4つの送信アーマチャ165B)によって、図9に示す送信アーマチャ165それぞれを置き換え可能であり、各送信アーマチャ165Bは、各送信誘導要素420(たとえば、隣接する送信誘導要素420)に関連付けられて、これにより単一の送信セット135の送信装置145を画定する。
当然のことながら、この送信アーマチャ165の分割は、送信セットが図8等の実施形態に従う場合にも採用可能である。
容量/誘導混成型の送信装置145とともに送信セット135を使用する実施形態によれば、利用の大幅な多用途性が可能となることに留意するものとする。
特に、単一の給電デバイス105により、同じく2次回路および/または給電デバイス105の回路上に適当な受動または能動マッチング回路網を挿入できることから、異なる受信原理(たとえば、容量、誘導、共鳴磁気、RF等)、独立した異なる動作周波数に基づいて、異なる距離に位置決めされた多数の異なる給電対象デバイス110との複数の再充電結合を生成することができる。
たとえば、給電デバイス105と給電対象デバイス110との間の距離が非常に短い場合(たとえば、ラップトップまたは携帯電話が給電デバイス105の動作面160上に直接位置する場合)、このシステムは、容量結合を利用できるのが好都合で好ましく、場合によっては、別の電力寄与として誘導結合のみを利用できるのが好都合で好ましい。
逆もまた同様に、長距離でも誘導結合が有利と考えられ、距離が長くなると、共鳴磁気結合により動作し、さらに長距離では、1つまたは複数の受信アンテナに結合された放射送信アンテナとして機能するように、システムを動的に再構成するのが有用と考えられる。
これにより、動作面160上の給電対象デバイス110の任意の位置のみならず、直交/垂直方向のさまざまな距離(数センチメートル〜数メートル)について、電力の伝送を実現することにより、優先的な結合の種類を容量結合、誘導結合、共鳴磁気結合、および/またはアンテナに基づく結合の間で動的にも変更可能となる。
また、特に長距離の送信要素(誘導性および容量性の両者)は、高周波(たとえば、RF)で駆動される多数のアンテナとしての利用により、たとえば特に正確な指向性ビームで目標受信アンテナに達するのに有用な建設的および相殺的干渉を空間に生成することができることを強調すべきである。
また、送信セット135の制御システムは、受信アーマチャ175および180ならびに受信インダクタ435/435Aに近接して位置付けられた送信アーマチャ165および送信誘導要素420のみを作動させることによって、非常に効果的に給電対象デバイス110の形状を近似することができることも強調すべきである。
また、容量/誘導混成送信装置145を有する送信セット135の存在によっても、誘導性または容量性の受信装置のみを有する給電対象デバイス110に適合可能であるとともに、送信機および受信機の寸法および数に応じて、システムの動作周波数を数百kHzからGHzへと変動させ得ることも強調すべきである。
以上のように、提案のシステムは、容量、誘導、アンテナベース、または混成結合に基づいて、動作面160による高速で大電力および信号のワイヤレス送信に特に適している。動作面160には、適当な電力回路155および信号管理回路150により命令される送信アーマチャ165および送信誘導要素420から成る送信装置145のマトリクスを備え得る。給電対象デバイス110(たとえば、スマートフォン、ラップトップ、ディスプレイ、コンピュータ、およびテレビセット)が動作面160に近づいた場合は、給電対象デバイス110に挿入され、通常は送信アーマチャ165よりもサイズが大きな受信アーマチャ175および180が容量を決定するため、これにより電力およびデータを同時に送信することさえ可能である。同時に、対応する受信誘導要素435/435Aと送信誘導要素420との間に誘導結合も生成可能であり、従来技術に関しては、誘導送信の場合にも、受信誘導回路の形状およびインピーダンスに従って動的に再構成可能な送信回路が形成されるため都合がよい。
産業化コストをさらに抑えるため、LCDディスプレイの世界での利用に成功しているような薄膜トランジスタ(TF)技術を用いることにより、上述の給電デバイス105の如何なる実施形態をも得ることができる。これらの技術を通じて、能動要素、特に各アーマチャを駆動するのに有用な電力スイッチ(たとえば、NチャネルMOSFET)を基板上に直接表すことができ、システムのコストが大幅に抑えられる。
同様に、膜を構成する導電層に受動要素(特に、インダクタおよびキャパシタ)を直接表すことができる。このように、給電デバイス105は、すべての電力回路(スイッチおよび受動要素)および信号回路の大部分(特に、受動要素およびフィルタであるが、排他的ではない)が実質的にゼロコストで導電層に表されることから、給電が非常に簡単で、切断可能かつ可撓性であり、極めて経済的な集積回路により命令される一種のパッドまたは薄膜となる。
したがって、このパッドまたは薄膜は、テーブル、壁、デスク、家具用品、または床等の家具および家具類に容易に挿入可能であり、ディスプレイ、テレビセット、コンピュータ、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、家電製品、ならびにその他任意の電気および電子デバイス等のデバイスへのワイヤレス給電および相互接続を経済的かつ効率的に行うことができる。
当業者であれば、以下に請求する本発明の範囲から逸脱することなく、上述の本発明に対する多くの技術的/応用的改良を行い得ることが明らかである。

Claims (10)

  1. 給電デバイス(105)と、
    該給電デバイスから物理的に分離されて独立した給電対象デバイス(110)と、を備え、
    前記給電対象デバイス(110)が、
    給電対象の前記電気負荷(115)と、
    該電気負荷(115)に接続され、少なくとも1つの受信誘導要素(435)を備えた受信装置(120)と、を備え、
    前記給電デバイス(105)が、複数の電力送信セット(135)を備え、該複数の電力送信セット(135)のそれぞれが、
    前記受信誘導要素(435)との誘導結合を実現可能な少なくとも1つの送信誘導要素(420)を備えた送信装置(145)と、
    時間とともに周期的に変動可能な電圧波を該送信装置(145)に印加するように構成された電力回路(155)と、を含み、
    前記送信セット(135)の前記送信誘導要素(420)が、平面配置を個別に有し、グリッドを構成するように前記給電デバイス(105)の動作面(160)上に並んで全体的に位置決めされ
    前記送信誘導要素(420)が、細長形状を個別に有し、直線的に延び、長手方向の行および横断方向の行によって全体的に整列されており、前記横断方向の行が前記長手方向の行と交差して前記グリッドを画定する、電力を電気負荷(115)へワイヤレス伝送するためのシステム(100)。
  2. 各送信誘導要素(420)が、ワイヤ部または導電性材料のストリップから成る、請求項1記載のシステム(100)。
  3. 前記給電デバイス(105)の前記動作面が、平坦面または湾曲面である、請求項1または2に記載のシステム(100)。
  4. 前記給電デバイス(105)の各送信セット(135)の前記送信装置(145)が、
    前記対応する電力回路(155)に接続され、前記送信誘導要素(420)のグリッドのメッシュ(222)内で前記給電デバイス(105)の前記動作面(160)上に位置決めされた少なくとも1つの送信アーマチャ(165)をさらに備え、
    前記給電対象デバイス(110)の前記受信装置(120)が、
    前記電気負荷(105)に接続され、第1の送信セット(135)の前記送信アーマチャ(165)に対向して容量接続の第1の電気容量を実現するように構成された第1の受信アーマチャ(175)と、
    前記電気負荷(105)に接続され、第2の送信セット(135)の前記送信アーマチャ(165)に対向して容量接続の第2の電気容量を実現するように構成された第2の受信アーマチャ(180)と、をさらに備えた、請求項1からのいずれか一項に記載のシステム(100)。
  5. 前記給電デバイス(105)の各送信セット(135)の前記送信装置(145)が、前記対応する電力回路(155)に接続され、前記送信誘導要素(420)のグリッドの同じメッシュ(222)内で位置決めされた複数の送信アーマチャ(165A)を備えた、請求項に記載のシステム(100)。
  6. 前記給電対象デバイス(110)の前記受信装置(120)が、前記給電デバイス(105)の1つまたは複数の送信誘導要素(420)との誘導結合を実現可能な2つの受信誘導要素(435A)を備え、第1の受信誘導要素が前記第1の受信アーマチャ(175)と前記電気負荷(115)との間で直列に接続され、第2の送信誘導要素が前記第2の受信アーマチャ(180)と前記電気負荷(115)との間で直列に接続された、請求項4または5に記載のシステム(100)。
  7. 各送信セット(135)の前記電力回路(155)が、駆動信号を受信し、該駆動信号の周波数に等しい周波数で前記送信装置(145)を電圧発生器(140)に対して間欠的かつ周期的に接続するように構成された少なくとも1つのスイッチング回路(250、425)を備えた、請求項1からのいずれか一項に記載のシステム(100)。
  8. 前記スイッチング回路(250、425)が、前記電圧発生器(140)と基準電位との間で直列に接続された一対の電気スイッチ(255、260)を備え、該スイッチ間には、前記送信装置(145)に接続された中心ノード(265)が備えられた、請求項に記載のシステム(100)。
  9. 前記スイッチング回路(250、425)が、前記電圧発生器(140)と基準電位との間で直列に接続されたインダクタ(275)およびスイッチ(280)を備え、該インダクタと該スイッチとの間には、前記送信装置(145)に接続された中心ノード(285)が備えられた、請求項に記載のシステム(100)。
  10. 各送信セット(135)が、
    各送信セット(135)と前記給電対象デバイス(110)との相対位置を検出するように構成されたモニタリングシステムと、
    該モニタリングシステムによる前記検出に基づいて、前記給電デバイス(105)の前記受信装置(120)との誘導結合を実現するのに適した位置に送信装置(145)が存在する送信セット(135)のアレイを選択するように構成された選択システムと、
    前記選択されたアレイに属する前記送信セット(135)の前記電力回路(155)を作動させるように構成された制御システムと、をさらに備えた、請求項1からのいずれか一項に記載のシステム(100)。
JP2019531736A 2016-12-22 2017-10-20 電力のワイヤレス伝送のためのシステム Active JP6757854B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT102016000130208A IT201600130208A1 (it) 2016-12-22 2016-12-22 Sistema per il trasferimento wireless di potenza elettrica
IT102016000130208 2016-12-22
PCT/IB2017/056524 WO2018115991A1 (en) 2016-12-22 2017-10-20 A system for the wireless transfer of electrical power

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020504442A JP2020504442A (ja) 2020-02-06
JP6757854B2 true JP6757854B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=58545165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019531736A Active JP6757854B2 (ja) 2016-12-22 2017-10-20 電力のワイヤレス伝送のためのシステム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20200412170A1 (ja)
EP (1) EP3560068B1 (ja)
JP (1) JP6757854B2 (ja)
KR (1) KR102203513B1 (ja)
CN (1) CN110114956B (ja)
IT (1) IT201600130208A1 (ja)
WO (1) WO2018115991A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW202015304A (zh) 2018-09-26 2020-04-16 義大利商埃格特羅尼克工程(股份)責任有限公司 用於傳輸電力至具轉換器之電力負載之裝置
CN113454875A (zh) 2019-02-08 2021-09-28 奥克兰大学服务有限公司 感应电力传输耦合器阵列
WO2021096866A1 (en) * 2019-11-12 2021-05-20 Ge Hybrid Technologies, Llc Wireless power transfer with load sharing receivers
CN113223443B (zh) * 2020-01-17 2022-03-18 厦门凌阳华芯科技有限公司 一种多像素led驱动芯片和led显示屏
IT202000014323A1 (it) * 2020-06-16 2021-12-16 Eggtronic Eng S P A Apparato per trasferire potenza elettrica ad un carico elettrico con convertitore
WO2023091041A1 (ru) * 2021-11-16 2023-05-25 Акционерное Общество "Абрис" (Ао "Абрис") Устройство беспроводной передачи электроэнергии с подвижными катушками индуктивности
CN114759690A (zh) * 2022-06-16 2022-07-15 湖南大学 一种基于磁耦合的无线携能通信系统

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE3588T1 (de) * 1979-01-15 1983-06-15 Ici Ltd Steuerschaltung fuer einen wahlweise ausloesbaren elektrischen zuender und zuender mit solcher schaltung.
US4245285A (en) 1979-08-31 1981-01-13 Burroughs Corporation Booster-inverter power supply circuit
DE59808483D1 (de) * 1997-01-03 2003-06-26 Schleifring Und Appbau Gmbh Vorrichtung zur kontaktlosen übertragung elektrischer signale und/oder energie
US6522135B2 (en) * 1997-08-01 2003-02-18 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Nuclear quadrupole resonance (NQR) method and probe for generating RF magnetic fields in different directions to distinguish NQR from acoustic ringing induced in a sample
US5990826A (en) * 1997-10-07 1999-11-23 Rockwell Science Center, Inc. Interbuilding and urban canyon extension solution for global positioning systems
US6531985B1 (en) * 2000-08-14 2003-03-11 3Com Corporation Integrated laptop antenna using two or more antennas
US6552687B1 (en) * 2002-01-17 2003-04-22 Harris Corporation Enhanced bandwidth single layer current sheet antenna
US20090072782A1 (en) 2002-12-10 2009-03-19 Mitch Randall Versatile apparatus and method for electronic devices
JP2004229406A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Sony Corp 分離トランス装置
US7496871B2 (en) * 2003-10-21 2009-02-24 Roberto Suaya Mutual inductance extraction using dipole approximations
US8169185B2 (en) 2006-01-31 2012-05-01 Mojo Mobility, Inc. System and method for inductive charging of portable devices
US8988169B2 (en) * 2006-05-24 2015-03-24 Ngimat Co. Radio frequency devices with enhanced ground structure
EP1995845A3 (en) * 2007-05-04 2018-02-14 Acreo Swedish ICT AB Wireless chargeable energy cell
US8446248B2 (en) * 2007-06-14 2013-05-21 Omnilectric, Inc. Wireless power transmission system
US8159364B2 (en) * 2007-06-14 2012-04-17 Omnilectric, Inc. Wireless power transmission system
US7962186B2 (en) * 2007-10-24 2011-06-14 Nokia Corporation Method and apparatus for transferring electrical power in an electronic device
AU2008339681A1 (en) 2007-12-21 2009-07-02 Access Business Group International Llc Inductive power transfer
JP5682992B2 (ja) * 2008-04-04 2015-03-11 Necトーキン株式会社 非接触電力伝送装置
KR101789214B1 (ko) * 2008-09-27 2017-10-23 위트리시티 코포레이션 무선 에너지 전달 시스템
US8227706B2 (en) * 2008-12-31 2012-07-24 Intel Corporation Coaxial plated through holes (PTH) for robust electrical performance
JP5415780B2 (ja) 2009-02-20 2014-02-12 健一 原川 電力供給システム、及びそのための可動体と固定体
US8228027B2 (en) * 2009-10-13 2012-07-24 Multi-Fineline Electronix, Inc. Wireless power transmitter with multilayer printed circuit
US20110127953A1 (en) 2009-11-30 2011-06-02 Broadcom Corporation Wireless power system
JP5511071B2 (ja) * 2010-07-07 2014-06-04 Necトーキン株式会社 アンテナモジュール及び非接触電力伝送装置
DE102010041632A1 (de) 2010-09-29 2012-03-29 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Schaltungsanordnung zum Betreiben mindestens zweier Halbleiterlichtquellen
JP5605153B2 (ja) * 2010-10-15 2014-10-15 ソニー株式会社 給電装置、給電方法および給電システム
KR20140006353A (ko) * 2012-07-04 2014-01-16 삼성전자주식회사 무선 전력 전송 장치 및 무선 전력 수신 장치
US10103582B2 (en) * 2012-07-06 2018-10-16 Energous Corporation Transmitters for wireless power transmission
US9472958B2 (en) 2012-07-18 2016-10-18 WIPQTUS Inc. Wireless power system
US9276440B2 (en) 2012-09-07 2016-03-01 WIPQTUS Inc. Multi-mode multi-coupling multi-protocol ubiquitous wireless power transmitter
CN104885324B (zh) 2012-11-05 2019-05-28 苹果公司 感应耦合电力传输系统
US10014915B2 (en) * 2012-11-12 2018-07-03 Aerohive Networks, Inc. Antenna pattern matching and mounting
JP6032366B2 (ja) 2013-07-01 2016-11-24 株式会社村田製作所 ワイヤレス電力伝送システム
JP6258816B2 (ja) * 2013-10-29 2018-01-10 パナソニック株式会社 無線送電装置及び無線電力伝送システム
US9800076B2 (en) 2014-02-14 2017-10-24 Massachusetts Institute Of Technology Wireless power transfer
US20160336813A1 (en) * 2015-05-15 2016-11-17 NeuSpera Medical Inc. Midfield coupler
WO2015198123A1 (en) * 2014-06-26 2015-12-30 Eggtronic S.R.L. A method and an apparatus for transferring electrical power
KR102197580B1 (ko) 2014-10-07 2021-01-04 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 무선 전력 전송 장치 및 방법
DE102016201148A1 (de) 2015-01-30 2016-08-04 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd Drahtloser Leistungs-Übertrager und drahtloser Leistungs-Empfänger
ITUB20153094A1 (it) 2015-08-12 2017-02-12 Eggtronic Eng S R L Metodo ed apparato per trasferire potenza elettrica e dati
KR102572578B1 (ko) * 2016-09-19 2023-09-01 삼성전자주식회사 무선 전력 송신기 및 그 제어 방법
CN109792166B (zh) 2016-09-21 2022-08-05 苹果公司 无线充电垫上的对象位置和取向的检测
IT201600130095A1 (it) 2016-12-22 2018-06-22 Eggtronic Eng S R L Sistema per il trasferimento wireless di potenza elettrica

Also Published As

Publication number Publication date
IT201600130208A1 (it) 2018-06-22
EP3560068B1 (en) 2023-06-28
EP3560068C0 (en) 2023-06-28
JP2020504442A (ja) 2020-02-06
EP3560068A1 (en) 2019-10-30
CN110114956A (zh) 2019-08-09
US20210313838A1 (en) 2021-10-07
US20200412170A1 (en) 2020-12-31
WO2018115991A1 (en) 2018-06-28
US11605981B2 (en) 2023-03-14
KR102203513B1 (ko) 2021-01-18
KR20190094332A (ko) 2019-08-13
CN110114956B (zh) 2020-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6757854B2 (ja) 電力のワイヤレス伝送のためのシステム
US10027377B2 (en) Wireless power supply apparatus
KR101398367B1 (ko) 확장된 무선 충전 영역을 위한 방법 및 장치
US9640317B2 (en) Wireless power transmitter and wireless power receiver
US9893534B2 (en) Relay device of wireless power transmission system
US9906068B2 (en) Method and apparatus for transferring electrical power by capacitive coupling from a charging device to a user device
JP2012055157A (ja) ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
WO2013057896A1 (ja) ワイヤレス受電装置、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
CN103477537A (zh) 用于高效率可变电力发送的设备和方法
KR102019064B1 (ko) 무선 전력 송신 장치 및 방법
US10141747B2 (en) Method and an apparatus for transferring electrical power and data
JP6857735B2 (ja) 電力を無線で伝送するためのシステム
US11108269B2 (en) System for transferring energy and exchanging data between electronic devices
KR20150055971A (ko) 전력 생성 장치, 무선전력 송신장치 및 무선전력 전송 시스템
Shimokawa et al. Power distribution control using switching devices for multiple charging system in resonant magnetic coupling

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20190613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200806

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200806

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6757854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250