JP6756515B2 - 造形物の製造方法及び造形物 - Google Patents
造形物の製造方法及び造形物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6756515B2 JP6756515B2 JP2016087645A JP2016087645A JP6756515B2 JP 6756515 B2 JP6756515 B2 JP 6756515B2 JP 2016087645 A JP2016087645 A JP 2016087645A JP 2016087645 A JP2016087645 A JP 2016087645A JP 6756515 B2 JP6756515 B2 JP 6756515B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- grid structure
- modeling
- modeled object
- aqueous solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
また、三次元造形の材料としてセラミックを用いる場合、鋳造や機械加工等の造形方法では、小型且つ複雑な構造を有する造形物を得ることが難しい。セラミック材料を用いて複雑な構造の構造体を得るための装置として、例えば特許文献2のように、セラミックの粉末に直接レーザー光を照射し、焼結させて三次元造形物を得る方式の三次元造形装置や、特許文献3のように、粉末状のセラミック材料と樹脂との混合粉末に対し、レーザー光を照射して樹脂を溶解させてセラミック材料を結合させる方式の三次元造形装置が開示されている。
図1のブロック図を参照して、第1の実施の形態に係る造形物を製造するための製造装置の構成を説明する。
この製造装置は、3Dプリンタ100と、水溶液容器101と、乾燥機102と、溶解液容器103とを備える。3Dプリンタ100は、第1材料R1を用いて造形物を造形するための装置であり、本実施の形態においては、溶融樹脂押し出し造形法を適用する3Dプリンタ100について説明する。後述するように、第1材料R1は、第1の層では第1方向を長手方向として所定の間隔を空けて形成される。一方、第1の層の上方の第2の層では、第1方向と交差する第2方向を長手方向として所定の間隔を空けて形成される(いわゆる井桁構造)。以下では、このような井桁構造を有する構造体を、井桁構造体と称する。ここで、3Dプリンタ100により第1材料R1を用いて造形された井桁構造体を、第1井桁構造体A1とする。
図2は、第1の実施の形態で用いる3Dプリンタ100の概略構成を示す斜視図である。3Dプリンタ100は、フレーム11と、XYステージ12と、造形ステージ13と、昇降テーブル14と、ガイドシャフト15とを備えている。
フレーム11は、図2に示すように、例えば直方体の外形を有し、アルミニウム等の金属材料の枠組を備えている。このフレーム11の4つの角部に、例えば4本のガイドシャフト15が、図2のZ方向、すなわち造形ステージ10の平面に対し垂直な方向に延びるように形成されている。ガイドシャフト15は、後述するように昇降テーブル14を上下方向に移動させる方向を規定する直線状の部材である。ガイドシャフト15の本数は4本には限られず、昇降テーブル14を安定的に維持・移動させることができる本数に設定される。
造形ステージ13は、造形物Sが載置される台であり、後述する造形ヘッドから吐出される熱可塑性樹脂が堆積される台である。
昇降テーブル14は、図2及び図3に示すように、その4つの角部においてガイドシャフト15を貫通させており、ガイドシャフト15の長手方向(Z方向)に沿って移動可能に構成されている。昇降テーブル14は、ガイドシャフト15と接触するローラ34,35を備えている。ローラ34,35は昇降テーブル14の2つの角部に形成されたアーム部33において回動可能に設置されている。このローラ34,35がガイドシャフト15上と接触しつつ回動することで、昇降テーブル14はZ方向にスムーズに移動することが可能とされている。また、昇降テーブル14は、図3に示すように、モータMzの駆動力をタイミングベルト、ワイヤ、プーリ等からなる動力伝達機構により伝達することにより、上下方向に所定間隔(例えば0.1mmピッチ)で移動する。モータMzは、例えば、サーボモータ、ステッピングモータなどが好適である。なお、実際の昇降テーブル14の高さ方向の位置を連続的又は間欠的にリアルタイムで、図示しない位置センサを用いて測定し、適宜補正をかけることによって、昇降テーブル14の位置精度を高めるようにしてもよい。後述する造形ヘッド25A、25Bについても同様である。
XYステージ12は、この昇降テーブル14の上面に載置されている。図4は、このXYステージ12の概略構成を示す斜視図である。XYステージ12は、枠体21と、Xガイドレール22と、Yガイドレール23と、リール24A、24Bと、造形ヘッド25A、25Bと、造形ヘッドホルダHを備えている。Xガイドレール22は、その両端がYガイドレール23に嵌め込まれ、Y方向に摺動自在に保持されている。リール24A、24Bは、造形ヘッドホルダHに固定されており、造形ヘッドホルダHによって保持された造形ヘッド25A、25Bの動きに追従してXY方向を移動する。造形物Sの材料となる熱可塑性樹脂は、径が3〜1.75mm程度の紐状の樹脂(フィラメント38A、38B)であり、通常リール24A,24Bに捲かれた状態で保持されているが、造形時には後述する造形ヘッド25A,25Bに設けられたモータ(エクストルーダ)によって造形ヘッド25A,25B内に送り込まれる。
なお、図2〜図4では、造形ヘッド25Aは、フィラメント38Aを溶融・吐出するよう構成され、造形ヘッド25Bは、フィラメント38Bを溶融し吐出するよう構成され、異なるフィラメントのためにそれぞれ独立の造形ヘッドが用意されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、単一の造形ヘッドのみを用意し、単一の造形ヘッドにより単一の樹脂材料を吐出させるような構成や、単一の造形ヘッドにより複数種類のフィラメント(樹脂材料)を選択的に溶融・吐出させるような構成も採用することができる。
次に、図5のブロック図を参照してドライバ300の構造の詳細について説明する。ドライバ300は、CPU301、フィラメント送り装置302、ヘッド制御装置303、電流スイッチ304、及びモータドライバ306を含んでいる。
なお、図7において、第1井桁構造体A1を取り囲む直方体は、水溶液容器101の内壁と液面とを図示したものであり、第1井桁構造体A1自体の形状を意味するものではない。
次に、図12のブロック図を参照して、第2の実施の形態に係る造形物を製造するための製造装置の構成を説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成を有する箇所には同様の符号を付して、その説明を省略する。第2の実施の形態の製造装置は、図12に示すように、3Dプリンタ100’と、水溶液容器101’と、乾燥機102’とを備える。本実施の形態においては、3Dプリンタ100’により造形される第1井桁構造体A1の形状及び材料が第1の実施の形態と異なっている。
なお図14において、第4井桁構造体A4を取り囲む正方形は、水溶液容器101’の壁面を図示したものであり、構造体A4自体の形状を意味するものではない。
次に、第2の実施の形態におけるゲルの三次元構造体の製造方法の変形例について説明する。図示は省略しているが、まず、第3材料R3を用いて、3Dプリンタ100’により第4井桁構造体A4を造形する。第4井桁構造体A4は、前述のように、例えば櫛歯形状など、引き抜きが可能な形状に形成される。次に、第4井桁構造体A4を水溶液容器101’に移動させてサクラン水溶液に浸漬させる。以上の工程までは第2の実施の形態と同様であるが、本変形例においては、サクラン水溶液への浸漬の後、例えば硬化促進剤や重合開始剤等の架橋剤を水溶液容器101’に加える。これにより、乾燥機102’による乾燥を行わなくともサクランが架橋を形成することができ、水溶液の水分によりゲル化する。その後、第3材料R3を引き抜いて除去することで、サクランからなるゲルの三次元構造体を得ることができる。なお、硬化促進剤を水溶液容器101’に加える前に、予め食塩などの塩類や、肉汁、培地の栄養分など、任意の成分を添加してもよい。なお、本実施の形態において、ゲル化する材料である第2材料R2が架橋を形成できる方法であれば、乾燥や架橋剤の添加に限定されるものではなく、使用される第2材料R2に応じて任意に変更可能である。
次に、図17のブロック図を参照して、第3の実施の形態に係る造形物を製造するための製造装置について説明する。第3の実施の形態の製造装置は、図17に示すように、3Dプリンタ100”と、無機物スラリー容器104と、焼成炉105とを備える。3Dプリンタ100”は、第1の実施の形態の3Dプリンタ100と同様のものとすることができ、第1井桁構造体A1と同様の構成を有する第7井桁構造体A7を造形可能に構成されている。
Claims (5)
- 第1の層及び第2の層の繰り返し構造を有し、
前記第1の層は、
第1方向に連続的に延び、且つ前記第1方向と交差する第2方向において隙間を空けて配列する第1材料を有し、
前記第1の層の上部の前記第2の層は、
前記第1方向とは交差する第3方向に連続的に延び且つ前記第3方向と交差する第4方向において隙間を空けて配列する前記第1材料を有し、
前記第1材料は、分子間に架橋を有するスイゼンジノリ由来多糖体である
ことを特徴とする造形物。 - 第1材料と第2材料とを含む第1の層及び第2の層の繰り返し構造を有する造形物であって、
前記第1の層は、
第1の方向に連続的に延び、且つ前記第1の方向と交差する第2の方向において隙間を空けて配列される前記第1材料と、
前記第1の方向に連続的に延び、且つ前記隙間に配列される部分を含む前記第2材料とを有し、
前記第1の層の上部の前記第2の層は、
前記第1の方向とは交差する第3の方向に連続的に延び且つ前記第3の方向と交差する第4の方向において隙間を空けて配列される前記第1材料と、
前記第3の方向に連続的に延び且つ前記隙間に配列される部分を含む前記第2材料とを有し、
前記第1材料は、分子間に架橋を有するスイゼンジノリ由来多糖体である
ことを特徴とする造形物。 - 前記第1材料は、内部に中空部を有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の造形物。 - 前記第1材料は、水分を含有してゲル化している
ことを特徴とする、請求項1乃至3いずれか1項記載の造形物。 - 第1の層及び第2の層の繰り返し構造を有し、
前記第1の層は、
第1方向に連続的に延び、且つ前記第1方向と交差する第2方向において隙間を空けて
配列する第1材料を有し、
前記第1の層の上部の前記第2の層は、
前記第1方向とは交差する第3方向に連続的に延び且つ前記第3方向と交差する第4方向において隙間を空けて配列する前記第1材料を有し、
前記第1材料は、セラミック又はガラスである
ことを特徴とする造形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016087645A JP6756515B2 (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 造形物の製造方法及び造形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016087645A JP6756515B2 (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 造形物の製造方法及び造形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017196756A JP2017196756A (ja) | 2017-11-02 |
JP6756515B2 true JP6756515B2 (ja) | 2020-09-16 |
Family
ID=60237143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016087645A Active JP6756515B2 (ja) | 2016-04-26 | 2016-04-26 | 造形物の製造方法及び造形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6756515B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019142089A (ja) * | 2018-02-20 | 2019-08-29 | 株式会社リコー | 三次元造形物及び三次元造形装置 |
JP7154117B2 (ja) * | 2018-11-29 | 2022-10-17 | エス.ラボ株式会社 | 造形装置、造形方法、及び造形プログラム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4784379B2 (ja) * | 2006-04-25 | 2011-10-05 | 株式会社村田製作所 | 3次元構造体の製造方法 |
JP6137614B2 (ja) * | 2012-05-14 | 2017-05-31 | 株式会社リコー | 立体造形方法及び立体造形装置 |
US10117968B2 (en) * | 2013-11-05 | 2018-11-06 | President And Fellows Of Harvard College | Method of printing a tissue construct with embedded vasculature |
-
2016
- 2016-04-26 JP JP2016087645A patent/JP6756515B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017196756A (ja) | 2017-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6563380B2 (ja) | 付加製造した物体等への注入方法及び装置 | |
CN110035845A (zh) | 脱粘加速的增材制造零件 | |
Deshmukh et al. | Fundamentals and applications of 3D and 4D printing of polymers: challenges in polymer processing and prospects of future research | |
KR102106362B1 (ko) | 온도-제어 처리를 사용하는 3d 프린팅 방법 및 장치 | |
KR101727123B1 (ko) | 폴리아미드 소모성 재료를 이용한 적층 제조 | |
EP2961581B1 (de) | Verfahren zum herstellen eines formteils mit einer wasserlöslichen gussform sowie materialsystem zu deren herstellung | |
CN110049838A (zh) | 具有热弯曲材料供给的增材制造 | |
US10011922B2 (en) | Core-shell morphology of composite filaments for use in extrusion-based additive manufacturing systems | |
Jain et al. | Recent trends of 3-D printing in dentistry-a review | |
JP6808816B2 (ja) | 造形材料粒子の積層 | |
Miyanaji et al. | Optimal process parameters for 3D printing of porcelain structures | |
US20140339745A1 (en) | Molds for ceramic casting | |
JP6756515B2 (ja) | 造形物の製造方法及び造形物 | |
US20230330917A1 (en) | Methods and apparatuses for freeform additive manufacturing of engineering polymers | |
JP2022551728A (ja) | 軟質材料の改良された3d印刷のためのレオロジーおよび機械経路の変更 | |
JP6798269B2 (ja) | 樹脂成形装置および樹脂成形方法 | |
Fathi et al. | Jetting stability of molten caprolactam in an additive inkjet manufacturing process | |
US6049160A (en) | Radial ceramic piezoelectric composites | |
US11661490B2 (en) | Method of producing porous molded body | |
JP2018118431A (ja) | 樹脂成形装置および樹脂成形方法 | |
JP7111111B2 (ja) | 立体造形物の製造方法、およびそれに用いる粉末材料 | |
CA3054221C (en) | 3d printing support structures incorporating sacrificial materials | |
US9259881B2 (en) | Method for producing a formed article comprised of a fiber | |
Maheshwari et al. | Status of Bio-printing Inks and Their Compatibility with Current Printing Techniques | |
Monroy et al. | Inkjet‐and Extrusion‐Based Technologies |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200330 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200827 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6756515 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |