JP6756403B2 - Rfidタグおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、RFIDタグおよびその製造方法に関する。
例えば、アンテナとして機能するコイル導体を備える小型RFID(Radio-Frequency IDentification)タグとして、特許文献1に記載されたRFIDタグが知られている。特許文献1に記載されたRFIDタグでは、RFICチップが搭載された基板に、コイル導体の一部分である複数の金属ポストが立設している。これにより、良好な通信特性を実現している。
国際公開第2016/031408号
しかしながら、特許文献1に記載されたRFIDタグの場合、細長い複数の金属ポストを基板上に密に立設する必要があるため、製造プロセスが複雑である。その結果、RFIDタグの製造コストが高くなる。
そこで、本発明は、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
天面、底面、および4つの側面を備える直方体形状の基板と、
前記基板の天面に搭載されたRFICチップと、
前記基板に設けられ、前記RFICチップに接続されたコイル導体と、
を有し、
前記コイル導体が、前記天面に設けられた導体パターン、前記底面に設けられた導体パターン、および前記基板を貫通して前記天面と前記底面との間を延在する複数のスルーホール導体を含み、
前記コイル導体の巻回軸が、前記4つの側面において最大面積を備えて対向し合う一対の側面それぞれに対して交差している、RFIDタグが提供される。
本発明の別態様によれば、
厚み方向の両端に主面と裏面とを備え、複数の直方体形状の子基板領域を含む集合基板を用意し、
前記子基板領域それぞれの主面部分に導体パターンを形成し、
前記子基板領域それぞれの裏面部分に導体パターンを形成し、
前記子基板領域それぞれにおいて、前記集合基板を厚み方向に貫通して前記主面と前記裏面との間を延在する複数のスルーホールを形成し、
前記子基板領域それぞれにおいて、複数のスルーホールの内部表面に導体層を形成することによって複数のスルーホール導体を設け、それにより、前記主面部分および前記裏面部分それぞれの導体パターンと前記複数のスルーホール導体を含むコイル導体を形成し、
前記子基板領域それぞれの主面部分に前記コイル導体に接続するRFICチップを搭載し、
前記集合基板を前記複数の子基板領域の境界に沿って切断することによって複数の直方体形状のRFIDタグを作製し、
前記RFIDタグの4つの切断面において最大面積を備えて対向し合う一対の切断面それぞれに対して前記コイル導体の巻回軸が交差するように、前記集合基板が切断される、RFIDタグの製造方法が提供される。
本発明によれば、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 図1に示すRFIDタグの断面図 図1に示すRFIDタグの一例の製造方法の工程を説明するための斜視図 図3Aに示す工程に続く工程を説明するための斜視図 図3Bに示す工程に続く工程を説明するための斜視図 図3Cに示す工程に続く工程を説明するための斜視図 実施の形態2に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 実施の形態2に係るRFIDタグの変形例の構成を示す斜視図 実施の形態3に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 実施の形態4に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 実施の形態5に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 実施の形態6に係るRFIDタグの構成を示す斜視図 図9に示すRFIDタグの平面図 実施の形態7に係るRFIDタグの平面図 実施の形態8に係るRFIDタグの平面図 実施の形態9に係るRFIDタグの平面図 実施の形態10に係るRFIDタグの平面図 実施の形態11に係るRFIDタグの平面図 実施の形態12に係る一例のRFIDタグの平面図 実施の形態13に係る別例のRFIDタグの平面図 実施の形態14に係るさらに別例のRFIDタグの平面図
本発明の一態様のRFIDタグは、天面、底面、および4つの側面を備える直方体形状の基板と、前記基板の天面に搭載されたRFICチップと、前記基板に設けられ、前記RFICチップに接続されたコイル導体と、を有し、前記コイル導体が、前記天面に設けられた導体パターン、前記底面に設けられた導体パターン、および前記基板を貫通して前記天面と前記底面との間を延在する複数のスルーホール導体を含み、前記コイル導体の巻回軸が、前記4つの側面において最大面積を備えて対向し合う一対の側面それぞれに対して交差している。
この態様によれば、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
前記コイル導体の巻回軸が交差する一対の側面それぞれが、前記天面および底面に比べて大きい面積を備えてもよい。これにより、天面や底面が大きく湾曲するような基板の変形が抑制され、天面や底面上のRFICチップや導体パターンへのダメージが抑制される。
前記天面上に、前記RFICチップと前記導体パターンとを覆う第1の保護層が設けられてもよい。これにより、天面上のRFICチップと導体パターンが保護される。
前記底面上に、前記導体パターンを覆う第2の保護層が設けられてもよい。これにより、底面上の導体パターンが保護される。
前記第1および第2の保護層が同一樹脂材料の樹脂層である場合、前記スルーホール導体内を延在し、前記第1の保護層と前記第2の保護層とを接続する同一樹脂材料の樹脂接続体が設けられてもよい。これにより、第1および第2の保護層が一体化され、RIFDタグの変形に対する剛性が向上し、保護層の剥離が抑制される。
前記コイル導体が、少なくとも2ループで構成されて少なくとも4つの前記スルーホール導体を含む場合、1つのループに含まれるスルーホール導体が、前記巻回軸が交差する一対の前記基板の側面と異なる一対の側面の対向方向視で、前記1つのループに隣接する別のループに含まれるスルーホール導体に対してオーバーラップしてもよい。これにより、コイル導体の巻回軸方向について、RFIDタグのサイズを小さくすることができる。
前記基板がガラスエポキシ基板であってもよい。これにより、RFIDタグの耐熱性が向上する。
例えば、RFIDタグがブースターアンテナをさらに有し、前記ブースターアンテナが、前記コイル導体の巻回軸が交差する一対の側面の一方を介して前記RFIDタグが搭載されるシート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられたアンテナ導体と、を備え、前記アンテナ導体が、前記コイル導体と電磁界結合する結合部と、前記結合部から延在する放射部とを含んでいる。これにより、RFIDタグの通信距離が延長する。
前記アンテナ導体の結合部が、ループ状またはセミループ状であって、RFIDタグが前記ループ状またはセミループ状の結合部内に配置されてもよい。これにより、RFIDタグのエッジによる結合部の断線が抑制される。
前記アンテナ導体の結合部が、ループ状またはセミループ状であって、前記ループ状またはセミループ状の結合部に対して前記コイル導体がオーバーラップするように、RFIDタグが前記アンテナ基材に配置されてもよい。これにより、アンテナ導体の結合部とRFIDタグのコイル導体がより強く電磁界結合し、その結果として、RFIDタグの通信距離がより延長する。
前記アンテナ導体の結合部が、前記アンテナ基材の一方の表面に設けられたセミループ状の導体と、前記アンテナ基材の他方の表面に設けられ、前記セミループ状の導体の一端および他端に対して容量結合する容量形成用導体とから構成されてもよい。これにより、アンテナ基材が大きく繰り返し変形しても断線しにくいループ状の結合部が構成される。また、アンテナ導体の共振周波数とRFIDタグの共振周波数を実質的に等しくすることができ、それにより、アンテナ導体の結合部とRFIDタグのコイル導体とがより強く電磁界結合する。その結果、RFIDタグの通信距離がさらに延長する。
前記アンテナ基材が布部材であって、前記アンテナ導体が、前記布部材に縫い付けられた導線であってもよい。これにより、自由に変形可能なブースターアンテナ付きRFIDタグを実現することができる。
本発明の別態様のRFIDタグの製造方法は、厚み方向の両端に主面と裏面とを備え、複数の直方体形状の子基板領域を含む集合基板を用意し、前記子基板領域それぞれの主面部分に導体パターンを形成し、前記子基板領域それぞれの裏面部分に導体パターンを形成し、前記子基板領域それぞれにおいて、前記集合基板を厚み方向に貫通して前記主面と前記裏面との間を延在する複数のスルーホールを形成し、前記子基板領域それぞれにおいて、複数のスルーホールの内部表面に導体層を形成することによって複数のスルーホール導体を設け、それにより、前記主面部分および前記裏面部分それぞれの導体パターンと前記複数のスルーホール導体を含むコイル導体を形成し、前記子基板領域それぞれの主面部分に前記コイル導体に接続するRFICチップを搭載し、前記集合基板を前記複数の子基板領域の境界に沿って切断することによって複数の直方体形状のRFIDタグを作製し、前記RFIDタグの4つの切断面において最大面積を備えて対向し合う一対の切断面それぞれに対して前記コイル導体の巻回軸が交差するように、前記集合基板が切断される。
この態様によれば、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るRFID(RFID(Radio-Frequency IDentification)タグの構成を示す斜視図であり、図2はRFID1タグの断面図である。なお、図中において、X−Y−Z座標系は、発明の理解を容易にするためのものであって、発明を限定するものではない。
図1に示すように、RFIDタグ10は、直方体形状の基板12を有し、その基板12にRFICチップ14とコイル導体16とが設けられている。
基板12は、詳細は後述するが、例えば高い耐熱性を備えるガラスエポキシ基板を複数に切断することによって作製されている。また、基板12は、直方体形状であって、天面12a、底面12b、および4つの側面12c、12d、12e、12fを備える。天面12aと底面12bはZ軸方向に対向し、側面12cと側面12dはX軸方向に対向し、側面12eと側面12fはY軸方向に対向している。なお、対向し合う一対の側面12c、12dは、対向し合う一対の側面12e、12fに比べて大きい面積を備える、すなわち4つの側面において最大面積を備える。
RFICチップ14は、所定の通信周波数(例えばUHF帯の周波数)で無線通信するように構成され、アンテナ(コイル導体)に接続するための第1および第2の入出力端子14a、14bを備える。
RFICチップ14と接続するコイル導体16は、基板12の天面12aに設けられた天面側導体パターン20と、基板12の底面12bに設けられた底面側導体パターン22と、基板12を貫通する第1および第2のスルーホール導体24、26とを含んでいる。
具体的には、天面側導体パターン20は、基板12の天面12aに設けられた2つのサブ導体パターン20A、20Bから構成されている。一方のサブ導体パターン20Aは、一端がRFICチップ14の第1の入出力端子14aに接続され、基板12の側面12e側に向かって延在している。他方のサブ導体パターン20Bは、一端がRFICチップ14の第2の入出力端子14bに接続され、基板12の側面12f側に向かって延在している。
底面側導体パターン22は、側面12eと側面12fの対向方向(Y軸方向)に延在するように、基板12の底面12bに設けられている。
第1のスルーホール導体24は、基板12を貫通して天面12aと底面12bとの間を延在している。それにより、第1のスルーホール導体24は、天面側導体パターン20における一方のサブ導体パターン20Aの他端と底面側導体パターン22の一端(側面12e側の端)とを接続している。
第2のスルーホール導体26は、基板12を貫通して天面12aと底面12bとの間を延在している。それにより、第2のスルーホール導体26は、天面側導体パターン20における他方のサブ導体パターン20Bの他端と底面側導体パターン22の他端(側面12f側の端)とを接続している。
このような天面側導体パターン20、底面側導体パターン22、第1のスルーホール導体24、および第2のスルーホール導体26を含むコイル導体16は、基板12の対向し合う一対の側面12c、12dそれぞれに対して交差する巻回軸Cを備える。
なお、本実施の形態1の場合、第1のスルーホール導体24と第2のスルーホール導体26は、互いに平行に、天面12aと底面12bとの対向方向(Z軸方向)に延在している。また、第1のスルーホール導体24と第2のスルーホール導体26は、側面12eと側面12fとの対向方向(Y軸方向)に見た場合、オーバーラップしている。したがって、コイル導体16の巻回軸Cは、側面12c、12dそれぞれに対して直交している。
また、本実施の形態1の場合、RFICチップ14とコイル導体16における天面側導体パターン20とを保護するために、RFICチップ14と天面側導体パターン20とを覆うように基板12の天面12a上に第1の保護層28が設けられている。同様に、コイル導体16における底面側導体パターン22を保護するために、底面側導体パターン22を覆うように基板12の底面12b上に第2の保護層30が設けられている。本実施の形態1の場合、第1および第2の保護層28、30は、同一の樹脂材料、例えばエポキシ系樹脂材料の樹脂層である。
図2に示すように、第1の保護層28と第2の保護層30はまた、第1および第2のスルーホール導体24、26内を延在し、同一樹脂材料の樹脂接続体32によって接続されて一体化されている。これにより、RFIDタグ10の変形に対する剛性が向上するとともに、第1および第2の保護層28、30の基板12からの剥離が抑制されている。
なお、第1および第2の保護層28、30は、導体パターン20、22がエッチングによってパターンニングされる場合、そのレジスト層と同一の材料が好ましい。保護層とレジスト層とが一体化することにより、RFIDタグ10の変形に対する剛性がより向上し、保護層の剥離がより抑制される。
次に、このようなRFIDタグ10の製造方法について、図3A〜図3Dを参照しながら説明する。
まず、図3Aに示すように、例えばガラスエポキシ基板などの集合基板50を用意する。集合基板50は、厚み方向(Z軸方向)の両端に主面50aと裏面50bとを備え、複数の直方体形状の子基板領域(RFICチップ10の基板12になる領域)52を含んでいる。また、本実施の形態1の場合、集合基板50の主面50aと裏面50bには、その全面にわたって、銅などの導体層54が形成されている。
図3Bに示すように、集合基板50の主面50a上の導体層54を、エッチングなどによって部分的に除去することにより、複数の天面側導体パターン20におけるサブ導体パターン20A、20Bを形成する。これにより、複数の子基板領域52それぞれにおいて、天面側導体パターン20(サブ導体パターン20A、20B)が形成される。
同様に、集合基板50の裏面50b上の導体層54を、エッチングなどによって部分的に除去することにより、複数の底面側導体パターン22を形成する。これにより、複数の子基板領域52それぞれにおいて、底面側導体パターン22が形成される。
次に、図3Cに示すように、集合基板50の複数の子基板領域52それぞれにおいて、天面側導体パターン20(サブ導体パターン20A、20B)と、底面側導体パターン22と、集合基板50とを貫通するスルーホールが形成される。スルーホールは、例えば打ち抜きピンによって集合基板50を打ち抜くことによって形成される。
スルーホールが形成されると、その内部表面がニッケルや銅などによりメッキ処理され、内部表面上に導体層が形成される。これにより、第1および第2のスルーホール導体24、26が形成される。その結果、複数の子基板領域52それぞれにおいて、コイル導体16が形成される。
続いて、図3Dに示すように、集合基板50の複数の子基板領域52にそれぞれにおいてコイル導体16に接続されるように、複数のRFICチップ14を集合基板50の主面50aに実装する。
続いて、集合基板50の主面50a上に、全面にわたって、複数のRFICチップ14と複数の天面側導体パターン20(サブ導体パターン20A、20B)とを覆う保護層(樹脂層)を形成する。同様に、集合基板50の裏面50b上に、全面にわたって、複数の底面側導体パターン22を覆う樹脂層を形成する。このとき、第1および第2のスルーホール導体24、26内にも樹脂材料が充填され、それにより、樹脂接続体32が形成される。そして、集合基板50の複数の子基板領域52の境界に沿って切断することにより、図1に示す複数のRFIDタグ10が作製される。このとき、RFIDタグ10の4つの切断面(すなわち基板12の4つの側面12c、12d、12e、12f)において最大面積を備えて対向し合う一対の切断面(すなわち側面12c、12d)それぞれに対してコイル導体16の巻回軸Cが交差するように、集合基板50は切断される。
このようなRFIDタグ10によれば、コイル導体16は、アンテナとして機能する。アンテナとして機能するコイル導体16を介して、RFICチップ14は、リーダライター装置(図示せず)と無線通信する。例えばリーダライター装置からの電波をコイル導体16が受信すると、コイル導体16からRFICチップ14に電流が流れ、RFICチップ14が起動する。起動したRFICチップ14は、内部の記憶部に記憶する情報に対応する電流信号をコイル導体16に供給する。そして、コイル導体16が電波を発生し、その電波をリーダライター装置が受信する。
なお、所望の通信特性を得るために、すなわちRFIDタグ10の共振周波数がその通信周波数と実質的に同一になるように、コイル導体16における第1および第2のスルーホール導体24、26の長さ、すなわち、集合基板50の厚み(主面50aから裏面50bまでの距離)が決められている。具体的には、RFICチップ14内部容量、導体パターン20、22のインダクタンス、および第1および第2のスルーホール導体24、26のインダクタンスにより、共振回路が構成されている。その共振回路の共振周波数がRFIDタグ10の通信周波数と実質的に同一になるように第1および第2のスルーホール導体24、26の長さが決められている。別の観点から言えば、厚さが異なる集合基板を用いることで、共振周波数を変更することができ、その結果として、通信周波数が異なるRFIDタグを実現することができる。スルーホール導体の長さの変更に加えてまたは代わって、導体パターン20、22の形状などを変更することによっても、共振周波数を変更することができる。
また、図1に示すように、コイル導体16の巻回軸Cは、基板12の4つの側面12c、12d、12e、12fにおいて、最大面積を備えて対向し合う一対の側面12c、12dに交差している。本実施の形態1においては、側面12c、12dの面積が天面12aおよび底面12bの面積に比べて大きいため、コイル導体16の巻回軸Cは、基板12において最大面積の側面12c、12dに交差している。したがって、コイル導体16のコイル開口が、可能な限り最大の大きさで基板12に設けられている。それにより、RFIDタグ10は、予め決められた体積(要求サイズ)で可能な限り最大な通信距離を実現することができる(他の表面にコイル導体の巻回軸が交差する場合に比べて)。
さらに、図1に示すように、コイル導体16の巻回軸Cの方向(X軸方向)に見て、コイル導体16の外側にRFICチップ14が存在するために、RFICチップ14がコイル導体16によって発生する磁界に影響を与えることが抑制されている。これと異なり、RFICチップ14がコイル導体16の内側に存在する場合、例えば、その内側を通過する磁束がRFICチップ14内の金属部材(導体)によって妨害されうる。その結果、コイル導体16を用いる無線通信の通信可能距離が短くなりうる。このような磁界の影響を抑えるようにRFICチップ14がコイル導体16の外側に配置されることにより、RFIDタグ10は安定した通信特性を得ることができる。
さらにまた、RFICチップ14が、基板12において最大面積を備える表面ではない天面12aに搭載されている。基板12のたわみは最大面積を備える表面が湾曲するように生じる。したがって、天面12aに搭載されているRFICチップ14は、基板12にたわみが生じても破損しにくい。また、RFICチップ14とコイル導体16との間の接続部(例えばはんだ接続部)が断線しにくい。これにより、RFIDタグ10は、所望の通信特性を維持し続けることができる。
加えて、図1に示すように、保護層28、30で保護されるRFICチップ14、天面側導体パターン20、および底面側導体パターン22が、基板12において最大面積ではない天面12aと底面12bとに形成されている。したがって、最大面積を備える表面に保護対象のRFICチップ14などが設けられている場合に比べて、その保護層を形成するのに必要な樹脂量が少なくて済む。必要な樹脂量が少ない、すなわち樹脂層の体積が小さいことにより、樹脂層の熱膨張量が小さく抑制される。それにより、樹脂層の熱膨張によって起こりうる、樹脂層に覆われているRFICチップ14や導体パターン20、22へのダメージが抑制される。その結果、RFIDタグ10は所望の通信特性を維持し続けることができる。
加えてまた、このようなRFIDタグ10の構造によれば、コイル導体16の一部がスルーホール導体24、26であるため、RFIDタグ10(すなわちコイル導体16)の製造は容易である(スルーホール導体ではなく金属ポストである場合に比べて)。すなわち、スルーホール導体24、26と同一長さで同一径の複数の細長い金属ポストを互いに平行に維持しつつ基板上に立設するよりは、製造は容易である。そのため、コイル導体の一部が金属ポストであるRFIDタグの製造コストに比べて低い製造コストで、本実施の形態1に係るRFIDタグ10を作製することができる。
さらに加えて、本実施の形態1のRFIDタグ10は、複数のRFIDタグのコイル導体が集合基板の主面上に導体パターンとして形成される場合に比べて、同一のサイズの集合基板から多く作製することができる。これにより、RFIDタグ10の材料費を低く抑えることができ、その結果としてRFIDタグ10の製造コストを低く抑えることができる。
以上のような本実施の形態1によれば、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2のRFIDタグは、コンデンサチップを備える点で実施の形態1のRFIDタグ10と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態2について説明する。
図4は、本実施の形態2に係るRFIDタグの構成を示す斜視図である。なお、実施の形態1の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号が付されている。なお、図中において、保護層は省略されている。
図4に示すように、本実施の形態2のRFIDタグ110は、基板12の天面12aに、RFICチップ14とともに、コンデンサチップ140が搭載されている。RFICチップ14とコンデンサチップ140は、コイル導体116に対して並列に配置されている。これにより、RFICチップ14内部容量、コンデンサチップ140の容量、コイル導体116のインダクタンス(導体パターン120、122および第1および第2のスルーホール導体124、126のインダクタンス)により、共振回路が構成されている。その共振回路の共振周波数がRFICタグ110の通信周波数と実質的に同一になるように、コンデンサチップ140の容量と、第1および第2のスルーホール導体124、126の長さとが決められている。
上述の実施の形態1の場合、RFIDタグ10の通信周波数が決まると、その通信周波数と実質的に同一な共振周波数を得るために必要な第1および第2のスルーホール導体124、126の長さ(インダクタンス)は一義的に決まる。そのため、RFIDタグ10の設計の自由度が低い。例えば、RFIDタグ10の全体サイズが制限される。
一方、本実施の形態2の場合、RFICタグ110の通信周波数が決まっても、第1および第2のスルーホール導体124、126の長さは一義的には決まらない。すなわち、コンデンサチップ140の容量により、第1および第2のスルーホール導体124、126の長さが異なる。そのため、例えば、本実施の形態2の変形例のRFIDタグ210を示す図5に示すように、コンデンサチップ140と容量について異なるコンデンサチップ240を用いることにより、第1および第2のスルーホール導体224、226は、図4に示す第1および第2のスルーホール導体124、126と異なる長さを備えることができる(異なる大きさのコイル導体216を実現できる)。このように、コンデンサチップを用いることにより、良好な通信特性を得ることができるようにRFIDタグを高い自由度で設計することができる。その結果、製造が容易なRFIDタグの構造を選択することができる。
本実施の形態2によれば、上述の実施の形態1と同様に、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態2の場合、図4に示すように、コイル導体116は、1ループで構成されている。これと異なり、本実施の形態3に係るRFIDタグは2ループで構成されている。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態3について説明する。
図6は、本実施の形態3に係るRFIDタグの構成を示す斜視図である。なお、実施の形態1の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号が付されている。なお、図中において、保護層は省略されている。
図6に示すように、本実施の形態2のRFIDタグ310において、コイル導体316は、2ループで構成されている。
具体的には、基板12の天面12a上の天面側導体パターン320が、3つのサブ導体パターン320A、320B、320Cから構成されている。また、基板12の底面12b上の底面側導体パターン322が、2つのサブ導体パターン322A、322Bから構成されている。さらに、4つの第1〜第4のスルーホール導体324、326、328、330が基板12を貫通して天面12aと底面12bとの間を延在している。
基板12の天面12a上において、サブ導体パターン320Aは、一端側でRFICチップ14とコンデンサチップ340とに接続され、他端側で第1のスルーホール導体324に接続されている。サブ導体パターン320Bは、一端側でRFICチップ14とコンデンサチップ340とに接続され、他端側で第2のスルーホール導体326に接続されている。そして、サブ導体パターン320Cは、一端側で第3のスルーホール導体328に接続され、他端側で第4のスルーホール導体330に接続されている。
基板12の底面12b上において、サブ導体パターン322Aは、一端側で第3のスルーホール導体328に接続され、他端側で第2のスルーホール導体326に接続されている。サブ導体パターン322Bは、一端側で第1のスルーホール導体324に接続され、他端側で第4のスルーホール導体330に接続されている。
2ループで構成されている本実施の形態3のコイル導体316は、1ループで構成されているコイル導体に比べて、高強度の磁界を発生することができる。それにより、RFIDタグ310は、1ループのコイル導体をアンテナとして用いるRFIDタグに比べて、良好な通信特性として、長い通信距離で無線通信を行うことができる。
本実施の形態3によれば、上述の実施の形態1と同様に、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態4)
上述の実施の形態3に係るRFIDタグ310の場合、コイル導体316が2ループで構成されているために、1ループのコイル導体を備えるRFIDタグに比べて、RFIDタグ310の巻回軸C方向のサイズが大きい。そこで、本実施の形態4のRFIDタグは、2ループのコイル導体を備え、そのコイル導体の巻回軸方向のサイズを可能な限り小さくしている。
図7は、本実施の形態4に係るRFIDタグの構成を示す斜視図である。なお、実施の形態1の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号が付されている。なお、図中において、保護層は省略されている。
図7に示すように、本実施の形態4のRFIDタグ410において、コイル導体416は、2ループで構成されている。コイル導体416は、天面側導体パターン420(サブ導体パターン420A、420B、420C)と、底面側導体パターン422(サブ導体パターン422A、422B)と、第1〜第4のスルーホール導体424、426、428、430とから構成されている。
図7に示すように、コイル導体416の巻回軸Cと交差する一対の側面12c、12dと異なる一対の側面12e、12fの対向方向視(Y軸方向視)で、第1〜第4のスルーホール導体424、426、428、430が少なくとも部分的にオーバーラップしている。具体的には、1つ目のループを構成する第1および第2のスルーホール導体424、426に対して、2つ目のループを構成する第3および第4のスルーホール導体428、430が部分的にオーバーラップしている。
このようなスルーホール導体のオーバーラップにより、コイル導体416の巻回軸C方向について、RFIDタグ410のサイズを小さくすることができる。
本実施の形態4によれば、上述の実施の形態1と同様に、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態5は、上述の実施の形態4の改良形態である。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態5について説明する。
図8は、本実施の形態5に係るRFIDタグの構成を示す斜視図である。なお、実施の形態1の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号が付されている。なお、図中において、保護層は省略されている。
図8に示すように、本実施の形態5のRFIDタグ510において、コイル導体516は、2ループで構成されている。コイル導体516は、天面側導体パターン520(サブ導体パターン520A、520B、520C)と、底面側導体パターン522(サブ導体パターン522A、522B)と、第1〜第4のスルーホール導体524、526、528、530とから構成されている。
図8に示すように、コイル導体516の巻回軸Cと交差する一対の側面12c、12dと異なる一対の側面12e、12fの対向方向視(Y軸方向視)で、第1〜第4のスルーホール導体524、526、528、530が少なくとも部分的にオーバーラップしている。具体的には、1つ目のループを構成する第1および第2のスルーホール導体524、526に対して、2つ目のループを構成する第3および第4のスルーホール導体528、530が部分的にオーバーラップしている。
さらに、1つ目のループを構成する第1および第2のスルーホール導体524、526の間の距離と、2つ目のループを構成する第3および第4のスルーホール導体528、530との間の距離が実質的に等しくされている。これにより、1つ目のループのループ開口と2つ目のループのループ開口とが実質的に同一の開口面積を備える。それにより、コイル導体516は、1つ目のループのループ開口と2つ目のループのループ開口とが異なる上述の実施の形態4のコイル導体416に比べて、大きな磁界を形成することができる。その結果、このようなコイル導体516をアンテナとして用いる本実施の形態5のRFIDタグ510は、より長い通信距離で無線通信を行うことができる。
本実施の形態5によれば、上述の実施の形態1と同様に、良好な通信特性を持ちつつ、製造が容易な構造も持つRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態6は、より良好な通信特性を得るために、例えば通信距離を数mに延長するために、ブースターアンテナを備える、上述の実施の形態1から5のいずれか一のRFIDタグである。なお、ここでは、上述の実施の形態1に係るRFIDタグを例に挙げる。
図9は、本実施の形態6に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの斜視図である。図10は、図9に示すRFIDタグの平面図である。
図9および図10に示すように、ブースタ―アンテナ付きRFIDタグ610は、RFIDタグ10と、シート状のブースターアンテナ650とを有する。
ブースターアンテナ650は、例えば樹脂シートから構成されるシート状のアンテナ基材652を備える。そのアンテナ基材652上に、アンテナ導体654が導体パターンとして設けられている。また、このアンテナ基材652上に、RFIDタグ10が搭載される。具体的には、図1に示すように、コイル導体16の巻回軸Cが交差する基板12の側面12d(側面12cに対向する側面)を介して、RFIDタグ10がアンテナ基材652上に搭載されている。すなわち、コイル導体16の巻回軸Cがアンテナ基材652に交差するように、RFIDタグ10がアンテナ基材652に搭載されている。例えば、接着剤によってRFIDタグ10がアンテナ基材652に貼り付けられている。
アンテナ導体654は、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合するセミループ状の結合部654aと、結合部654aからアンテナ基材652の長手方向(Y軸方向)の一端に向かって延在するミアンダ状の放射部654bと、結合部654aから長手方向の他端に向かって延在するミアンダ状の放射部654cとを備える。
アンテナ導体654の結合部654aは、本実施の形態6の場合、セミループ状(例えば「C」字形状)であって、RFIDタグ10を囲むようにアンテナ基材652に設けられている。すなわち、RFIDタグ10が、セミループ状の結合部654a内に且つ該結合部に対して非接触な状態で、アンテナ基材652に配置されている。これにより、アンテナ導体654の結合部654aとRFIDタグ10のコイル導体16が電磁界結合し、アンテナ導体654がブースターアンテナとして機能することができる。その結果、RFIDタグ10の通信距離を、ブースターアンテナ650を用いない場合に比べて延長することができる。例えば、通信距離を数センチメートルから数メートルに延長することができる。
また、RFIDタグ10が、最大面積の基板12の側面12dを介してアンテナ基材652に搭載されるため、他の側面を介する場合に比べて、RFIDタグ10をアンテナ基材652に強固に固定することができる(例えば強固に接着することができる)。
さらに、RFIDタグ10がアンテナ導体654の結合部654aに接触していない。すなわち、RFIDタグ10が結合部654aに部分的に重なっていない。そのため、RFIDタグ10のエッジ(例えば基板12における側面12dと側面12fとの間のエッジ)によるアンテナ導体654の結合部654aの断線が抑制される。
例えば、ブースターアンテナ付きRFIDタグ610が洗濯されるリネンに取り付けられる場合、洗濯中、アンテナ基材652が多様に変形を繰り返す。このとき、RFIDタグ10が部分的に結合部654aに重なっていると、RFIDタグ10のエッジが結合部654aに何度も接触し、その結果としてその接触部分が断線する可能性がある。したがって、RFIDタグの使用用途によっては、RFIDタグ10がアンテナ導体654の結合部654aに接触していないことが好ましい。
なお、図10に示すように、アンテナ導体654とRFIDタグ10との両方が、アンテナ基材652の一方の表面652aに設けられている。これに代わって、いずれか一方を他方の表面652bに設けても、アンテナ導体654の結合部654aとRFIDタグ10のコイル導体16は電磁界結合が可能である。
本実施の形態6によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態7も、上述の実施の形態6と同様に、ブースターアンテナ付きRFIDタグである。しかしながら、ブースターアンテナのアンテナ導体における結合部について、本実施の形態7は上述の実施の形態6と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態7について説明する。
図11は、本実施の形態7に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの平面図である。
図11に示すように、本実施の形態7に係るブースターアンテナ付きRFIDタグ710は、RFIDタグ10と、ブースターアンテナ750とを有する。ブースターアンテナ750は、アンテナ基材752と、アンテナ基材752に設けられた導体パターンとしてのアンテナ導体754とを有する。そのアンテナ導体754は、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部754aと、結合部754aからそれぞれ延在する放射部754b、754cとを備える。
本実施の形態7の場合、アンテナ導体754の結合部754aは、セミループ状ではなく、ループ状である。すなわち、結合部754aにおいて、一方の放射部754bと接続する結合部754aの一方の端部754abと他方の放射部754cと接続する他方の端部754acとが立体交差している。2つの端部754ab、754acの間の本体部754aaは、RFIDタグ10の三方を囲んでいる。また、立体交差する一方の端部754abと他方の端部754acとの間には、絶縁層756が設けられている。
このようなループ状の結合部754a内に、RFIDタグ10が配置されている。すなわち、RFIDタグ10は、全周にわたって、結合部754aに囲まれている。それにより、セミループ状の結合部に比べて、ループ状の結合部754aは、RFIDタグ10のコイル導体16に対してより強く電磁界結合する。その結果、RFIDタグ10の通信距離がより延長される。
本実施の形態7によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態8)
本実施の形態8も、上述の実施の形態7と同様に、ブースターアンテナのアンテナ導体における結合部はループ状である。しかしながら、アンテナ導体の結合部とRFIDタグのコイル導体との間の電磁界結合の形態が、上述の実施の形態7と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態8について説明する。
図12は、本実施の形態8に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの平面図である。
図12に示すように、本実施の形態8に係るブースターアンテナ付きRFIDタグ810は、RFIDタグ10’と、上述の実施の形態7におけるブースターアンテナ750とを有する。
RFIDタグ10’は、上述の実施の形態7におけるRFIDタグ10と実質的に同一の構造であるが、全体サイズとコイル導体のサイズとが異なる。すなわち、RFIDタグ10’の全体サイズがRFIDタグ10に比べて大きく、またコイル導体16’のサイズがコイル導体16に比べて大きい。
また、上述の実施の形態7の場合、図11に示すように、RFIDタグ10は、アンテナ導体754におけるループ状の結合部754a内に配置されている。これに対して、本実施の形態8の場合、RFIDタグ10’は、アンテナ導体754におけるループ状の結合部754aをほぼ覆うように、アンテナ基材752に設けられている。特に、ループ状の結合部754aに対してコイル導体16’がオーバーラップするように(コイル導体16’の巻回軸C方向(Z軸方向)に見て)、RFIDタグ10’がアンテナ基材752に設けられている。
RFIDタグ10’のコイル導体16’とアンテナ導体754のループ状の結合部754aとが巻回軸C方向にオーバーラップするために、コイル導体16’と結合部754aとがより強く電磁界結合する(上述の実施の形態7のように結合部754aがRFIDタグ10を囲む場合に比べて)。
また、RFIDタグ10’がループ状の結合部754aの立体交差部(一方の端部754abと他方の端部754ac)の一部に重なっている。それにより、この立体交差部が存在するアンテナ基材752の部分の曲げ剛性が向上し、この部分でのアンテナ基材752の折り曲げの発生が抑制される。その結果、立体交差部での断線が抑制される。
本実施の形態8によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態9)
本実施の形態9も、上述の実施の形態7と同様に、ブースターアンテナのアンテナ導体における結合部はループ状である。しかしながら、そのループを形成するためのアンテナ導体の構造が、上述の実施の形態7と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態9について説明する。
図13は、本実施の形態9に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの平面図である。
図13に示すように、本実施の形態9に係るブースターアンテナ付きRFIDタグ910は、RFIDタグ10と、ブースターアンテナ950とを有する。ブースターアンテナ950は、アンテナ基材952と、アンテナ基材952に設けられた導体パターンとしてのアンテナ導体954とを有する。そのアンテナ導体954は、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部954aと、結合部954aからそれぞれ延在する放射部954b、954cとを備える。
本実施の形態9の場合、アンテナ導体954の一方の放射部954bがアンテナ基材952の一方の表面952aに設けられ、他方の放射部954cが他方の表面952bに設けられている。そのために、他方の放射部954cに接続する結合部954aの端部954acも、アンテナ基材952の他方の表面952bに設けられている。他方の表面952bに設けられた端部954acは、アンテナ基材952を貫通する層間接続導体954adを介して、一方の表面952aに設けられてRFIDタグ10の三方を囲む結合部954aの本体部954aaに接続されている。
このようなループ状の結合部954a内に、RFIDタグ10が配置されている。すなわち、RFIDタグ10は、全周にわたって、結合部954aに囲まれている。それにより、セミループ状の結合部に比べて、ループ状の結合部954aは、RFIDタグ10のコイル導体16に対してより強く電磁界結合する。その結果、RFIDタグ10の通信距離がより延長される。
本実施の形態9によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態10)
本実施の形態10も、上述の実施の形態9と同様に、ブースターアンテナのアンテナ導体における結合部はループ状であって、2つの放射部それぞれがアンテナ基材の異なる表面に設けられている。しかしながら、アンテナ導体の結合部とRFIDタグのコイル導体との間の電磁界結合の形態が、上述の実施の形態9と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態8について説明する。
図14は、本実施の形態10に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの平面図である。
図14に示すように、本実施の形態10に係るブースターアンテナ付きRFIDタグ1010は、RFIDタグ10’と、上述の実施の形態9におけるブースターアンテナ950とを有する。
RFIDタグ10’は、上述の実施の形態9におけるRFIDタグ10と実質的に同一の構造であるが、全体サイズとコイル導体のサイズとが異なる。すなわち、RFIDタグ10’の全体サイズがRFIDタグ10に比べて大きく、またコイル導体16’のサイズがコイル導体16に比べて大きい。
また、上述の実施の形態9の場合、図13に示すように、RFIDタグ10は、アンテナ導体954におけるループ状の結合部954a内に配置されている。これに対して、本実施の形態10の場合、RFIDタグ10’は、アンテナ導体954におけるループ状の結合部954aをほぼ覆うように、アンテナ基材952に設けられている。特に、ループ状の結合部954aに対してコイル導体16’がオーバーラップするように(コイル導体16’の巻回軸C方向(Z軸方向)に見て)、RFIDタグ10’がアンテナ基材952に設けられている。
RFIDタグ10’のコイル導体16’とアンテナ導体954のループ状の結合部954aとが巻回軸C方向にオーバーラップするために、コイル導体16’と結合部954aとがより強く電磁界結合する(上述の実施の形態9のように結合部954aがRFIDタグ10を囲む場合に比べて)。
また、RFIDタグ10’がループ状の結合部954aにおける層間接続導体954adに重なっている。それにより、この層間接続導体954adが存在するアンテナ基材952の部分の曲げ剛性が向上し、この部分でのアンテナ基材952の折り曲げの発生が抑制される。その結果、層間接続導体954adと結合部954aにおける本体部954aaとの間での断線が抑制されるとともに、および層間接続導体954adと結合部954aにおける端部954acとの間での断線が抑制される。
本実施の形態10によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態11)
本実施の形態11も、上述の実施の形態7、9と同様に、ブースターアンテナのアンテナ導体における結合部はループ状である。しかしながら、そのループを形成するためのアンテナ導体の構造が、上述の実施の形態7、9と異なる。したがって、異なる点を中心に、本実施の形態11について説明する。
図15は、本実施の形態11に係る、ブースターアンテナ付きのRFIDタグの平面図である。
図15に示すように、本実施の形態11に係るブースターアンテナ付きRFIDタグ1110は、RFIDタグ10と、ブースターアンテナ1150とを有する。ブースターアンテナ1150は、アンテナ基材1152と、アンテナ基材1152に設けられた導体パターンとしてのアンテナ導体1154とを有する。そのアンテナ導体1154は、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部1154aと、結合部1154aからそれぞれ延在する放射部1154b、1154cとを備える。
本実施の形態11のアンテナ導体1154における結合部1154aはループ状である。具体的には、アンテナ基材1152の一方の表面1152aに設けられたセミループ状の本体部1154aaと、他方の表面1152bに設けられた帯状の容量形成用導体1158とから、ループ状に構成されている。
図15に示すように、帯状の容量形成用導体1158は、セミループ状の本体部1154aaの一端1154abと容量結合する一端と、本体部1154aaの他端1154acと容量結合する他端とを備える。このような本体部1154aaと容量形成用導体1158とによってループ状の結合部1154aが構成されている。
このように連続していないループ状の結合部1154aであっても、RFIDタグ10のコイル導体16に対して電磁界結合することができる。
また、図11に示すようにアンテナ導体が立体交差することなく、また図13に示すように層間接続導体954adを用いることなくループ状の結合部1154aが形成される。そのため、本実施の形態11に係るアンテナ導体1154の結合部1154aは、アンテナ基材1152が繰り返し変形しても、立体交差部や層間接続導体を持たない構造であるために断線しにくい。
さらに、図15に示すブースターアンテナ付きRFIDタグ1110の場合、ループ状の結合部1154a内にRFIDタグ10を配置することにより、アンテナ導体1154の結合部1154aの断線がさらに抑制されている。その結果、ブースターアンテナ付きRFIDタグ1110は、アンテナ基材1152がより大きくより長く繰り返し変形しても、通信性能を維持し続けることができる。
なお、容量形成用導体1158の長さや結合部1154aと対向する面積などを適切に設定することにより、アンテナ導体1154は、RFIDタグ10の共振周波数と実質的に同一の共振周波数を持つことができる。これにより、アンテナ導体1154の結合部1154aとRFIDタグ10のコイル導体16は、実質的に等しい共振周波数を持つことによってより強く電磁界結合することができる。その結果、RFIDタグ1110の通信距離をさらに延長することができる。
本実施の形態11によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
(実施の形態12)
上述の実施の形態6〜11の場合、ブースターアンテナのアンテナ導体は、樹脂シートから構成されたアンテナ基材上に設けられた導体パターンである。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。
図16〜図18は、本実施の形態12に係る異なる例のブースターアンテナ付きRFIDタグの平面図である。
図16に示す一例のブースターアンテナ付きRFIDタグ1210の場合、ブースターアンテナ1250のアンテナ基材1252は布部材であって、アンテナ導体1254はアンテナ基材1252に縫い付けられた、例えば金属ワイヤなどの導線である。図16に示すブースターアンテナ付きRFID1210では、アンテナ導体1254は、ミアンダ状にアンテナ基材1252に縫い付けられている。また、アンテナ導体1254の折り返し部1254aが、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部として機能する。
図17に示す別例のブースターアンテナ付きRFIDタグ1310の場合、ブースターアンテナ1350のアンテナ導体1354は、S字状にアンテナ基材1352に縫い付けられている。また、アンテナ導体1354の折り返し部1354aが、RFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部として機能する。
図18に示すさらに別例のブースターアンテナ付きRFIDタグ1410の場合、ブースターアンテナ1350のアンテナ導体1354は、1つのループ部1454aが形成されるように、ミアンダ状にアンテナ基材1352に縫い付けられている。このループ部1453aがRFIDタグ10のコイル導体16と電磁界結合する結合部として機能する。
このように、アンテナ基材を布部材で構成し、アンテナ導体としての導線をアンテナ基材に縫い付けることにより、自由に変形可能なブースターアンテナ付きRFIDタグを構成することができる。すなわち、変形しても断線しにくいブースターアンテナ付きRFIDタグを実現することができる。
本実施の形態12によれば、良好な通信特性として、より長い通信距離で無線通信を行うことが可能なRFIDタグを実現することができる。
以上、上述の複数の実施の形態1〜12を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、上述の実施の形態3の場合、図6に示すように、RFIDタグのコイル導体は2ループで構成されているが、3ループ以上でコイル導体は構成されてもよい。また、上述の実施の形態1の場合、図1に示すように、RFICチップや導体パターンを保護する保護層が設けられているが、場合によっては保護層は省略可能である。例えばRFIDタグが樹脂物品に埋設されて使用される場合、樹脂物品によってRFICチップなどが保護されるので、保護層を省略することができる。
また、ある実施の形態に対して別の少なくとも1つの実施の形態を全体としてまたは部分的に組み合わせて本発明に係るさらなる実施の形態とすることが可能であることは、当業者にとって明らかである。
さらに、本発明に係る実施の形態のRFIDタグは、様々な物品に取り付けて使用可能である。金属板などの金属体や物品の金属部分、すなわち金属面に取り付けても使用可能である。この場合、RFIDタグは、金属面を放射体として利用することができる。金属面を放射体として使用する場合、RFIDタグのコイル導体のコイル開口面が金属面に対して略垂直になるように、すなわちコイル導体の巻回軸が金属面に対して略平行になるように、RFIDタグを金属面に取り付けるのが好ましい。
すなわち、本発明に係る実施の形態のRFIDタグは、広義には、天面、底面、および4つの側面を備える直方体形状の基板と、前記基板の天面に搭載されたRFICチップと、前記基板に設けられ、前記RFICチップに接続されたコイル導体と、を有し、前記コイル導体が、前記天面に設けられた導体パターン、前記底面に設けられた導体パターン、および前記基板を貫通して前記天面と前記底面との間を延在する複数のスルーホール導体を含み、前記コイル導体の巻回軸が、前記4つの側面において最大面積を備えて対向し合う一対の側面それぞれに対して交差している、RFIDタグである。
また、本発明の実施の形態のRFIDタグの製造方法は、広義には、厚み方向の両端に主面と裏面とを備え、複数の直方体形状の子基板領域を含む集合基板を用意し、前記子基板領域それぞれの主面部分に導体パターンを形成し、前記子基板領域それぞれの裏面部分に導体パターンを形成し、前記子基板領域それぞれにおいて、前記集合基板を厚み方向に貫通して前記主面と前記裏面との間を延在する複数のスルーホールを形成し、前記子基板領域それぞれにおいて、複数のスルーホールの内部表面に導体層を形成することによって複数のスルーホール導体を設け、それにより、前記主面部分および前記裏面部分それぞれの導体パターンと前記複数のスルーホール導体を含むコイル導体を形成し、前記子基板領域それぞれの主面部分に前記コイル導体に接続するRFICチップを搭載し、前記集合基板を前記複数の子基板領域の境界に沿って切断することによって複数の直方体形状のRFIDタグを作製し、前記RFIDタグの4つの切断面において最大面積を備えて対向し合う一対の切断面それぞれに対して前記コイル導体の巻回軸が交差するように、前記集合基板が切断される、RFIDタグの製造方法である。
本発明は、コイル導体をアンテナとして使用するRFIDタグに適用可能である。
10 RFIDタグ
12 基板
12a 天面
12b 底面
12c 側面
12d 側面
12e 側面
12f 側面
14 RFICチップ
16 コイル導体
20 導体パターン(天面側導体パターン)
22 導体パターン(底面側導体パターン)
24 スルーホール導体
26 スルーホール導体
C 巻回軸

Claims (12)

  1. 天面、底面、および4つの側面を備える直方体形状の基板と、
    前記基板の天面に搭載されたRFICチップと、
    前記基板に設けられ、前記RFICチップに接続されたコイル導体と、
    を有し、
    前記コイル導体が、前記天面に設けられた導体パターン、前記底面に設けられた導体パターン、および前記基板を貫通して前記天面と前記底面との間を延在する複数のスルーホール導体を含み、
    前記コイル導体の巻回軸が、前記4つの側面において最大面積を備えて対向し合う一対の側面それぞれに対して交差し、
    前記コイル導体が、少なくとも2ループで構成され、
    各ループに2つの前記スルーホール導体が含まれ、
    それぞれが各ループに含まれる複数の導体パターンが前記天面に設けられ、
    それぞれが各ループに含まれる複数の導体パターンが前記底面に設けられ、
    1つのループに含まれるスルーホール導体が、前記巻回軸が交差する一対の前記基板の側面と異なる一対の側面の対向方向視で、前記1つのループに隣接する別のループに含まれるスルーホール導体に対してオーバーラップし、
    各ループに含まれる2つのスルーホール導体間の距離が等しく、
    前記コイル導体の巻回軸が交差する一対の側面それぞれが、前記天面および底面に比べて大きい面積を備える、RFIDタグ。
  2. 前記天面上に、前記RFICチップと前記導体パターンとを覆う第1の保護層が設けられている、請求項1に記載のRFIDタグ。
  3. 前記底面上に、前記導体パターンを覆う第2の保護層が設けられている、請求項に記載のRFIDタグ。
  4. 前記第1および第2の保護層が同一樹脂材料の樹脂層であって、
    前記スルーホール導体内を延在し、前記第1の保護層と前記第2の保護層とを接続する同一樹脂材料の樹脂接続体が設けられている、請求項に記載のRFIDタグ。
  5. 前記スルーホール導体内に樹脂材料が充填されている、請求項1に記載のRFIDタグ。
  6. 前記基板がガラスエポキシ基板である、請求項1からのいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  7. ブースターアンテナをさらに有し、
    前記ブースターアンテナが、
    前記コイル導体の巻回軸が交差する一対の側面の一方を介して前記RFIDタグが搭載されるシート状のアンテナ基材と、
    前記アンテナ基材に設けられたアンテナ導体と、
    を備え、
    前記アンテナ導体が、前記コイル導体と電磁界結合する結合部と、前記結合部から延在する放射部とを含んでいる、請求項1からのいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  8. 前記アンテナ導体の結合部が、ループ状またはセミループ状であって、
    前記ループ状またはセミループ状の結合部内に配置される、請求項に記載のRFIDタグ。
  9. 前記アンテナ導体の結合部が、ループ状またはセミループ状であって、
    前記ループ状またはセミループ状の結合部に対して前記コイル導体がオーバーラップするように、前記アンテナ基材に配置される、請求項に記載のRFIDタグ。
  10. 前記アンテナ導体の結合部が、前記アンテナ基材の一方の表面に設けられたセミループ状の導体と、前記アンテナ基材の他方の表面に設けられ、前記セミループ状の導体の一端および他端に対して容量結合する容量形成用導体とから構成されている、請求項に記載のRFIDタグ。
  11. 前記アンテナ基材が布部材であって、
    前記アンテナ導体が、前記布部材に縫い付けられた導線である、請求項からのいずれか一項に記載のRFIDタグ。
  12. 厚み方向の両端に主面と裏面とを備え、複数の直方体形状の子基板領域を含む集合基板を用意し、
    前記子基板領域それぞれの主面部分に導体パターンを形成し、
    前記子基板領域それぞれの裏面部分に導体パターンを形成し、
    前記子基板領域それぞれにおいて、前記集合基板を厚み方向に貫通して前記主面と前記裏面との間を延在する複数のスルーホールを形成し、
    前記子基板領域それぞれにおいて、複数のスルーホールの内部表面に導体層を形成することによって複数のスルーホール導体を設け、それにより、前記主面部分および前記裏面部分それぞれの導体パターンと前記複数のスルーホール導体を含むコイル導体を形成し、
    前記子基板領域それぞれの主面部分に前記コイル導体に接続するRFICチップを搭載し、
    前記集合基板を前記複数の子基板領域の境界に沿って切断することによって複数の直方体形状のRFIDタグを作製し、
    前記RFIDタグの4つの切断面において最大面積を備えて対向し合う一対の切断面それぞれに対して前記コイル導体の巻回軸が交差するように、前記集合基板が切断され、
    前記コイル導体が、少なくとも2ループで構成され、
    各ループに2つの前記スルーホール導体が含まれ、
    それぞれが各ループに含まれる複数の導体パターンが前記天面に設けられ、
    それぞれが各ループに含まれる複数の導体パターンが前記底面に設けられ、
    1つのループに含まれるスルーホール導体が、前記巻回軸が交差する一対の前記基板の側面と異なる一対の側面の対向方向視で、前記1つのループに隣接する別のループに含まれるスルーホール導体に対してオーバーラップし、
    各ループに含まれる2つのスルーホール導体間の距離が等しく、
    前記コイル導体の巻回軸が交差する一対の側面それぞれが、前記天面および底面に比べて大きい面積を備える、RFIDタグの製造方法。
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