JP6756290B2 - 可変容量型斜板式ピストンポンプ、及び可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法 - Google Patents

可変容量型斜板式ピストンポンプ、及び可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可変容量型斜板式ピストンポンプ、及び可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法に関する。
可変容量型斜板式ピストンポンプは、例えば、エンジン式のフォークリフトに搭載される油圧ポンプとして使用され、作動油(作動流体)の吐出容量を可変とする。可変容量型斜板式ピストンポンプのハウジング内には回転軸が回転可能に支持されている。回転軸には、回転軸と一体的に回転するシリンダブロックが設けられている。シリンダブロックには、複数のシリンダボアが回転軸の周囲に形成されている。各シリンダボア内にはピストンが収納されている。各ピストンの端部にはシューがそれぞれ設けられている。各シューは、リテーナプレート(保持部材)によって保持されている。
ハウジング内には、回転軸の回転軸線に直交する方向に対する傾斜角度(傾角)の変更が可能な斜板が収容されている。斜板におけるシリンダブロック側の端面は、各シューが摺接する平坦面状の摺接面になっている。そして、回転軸が回転してシリンダブロックが回転軸と一体的に回転すると、各シューが斜板の摺接面を摺接しながら、各ピストンが回転軸の周囲を回転軸の周方向に沿って移動する。これにより、各ピストンは、シリンダブロックの回転に伴って斜板の傾角に応じたストロークでシリンダボア内を往復動する。
斜板は、一対の摺動部を備えている。摺動部は、シリンダブロックとは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面を有する。また、可変容量型斜板式ピストンポンプは、斜板の傾角の変更を許容しつつ、且つ斜板を保持するブッシュ(静圧軸受)を備えている。ブッシュは、一対の摺動部の摺動面に沿って延びるとともに摺動面が摺動する被摺動面を有する。そして、一対の摺動部の摺動面がブッシュの被摺動面を摺動することで、斜板の傾角が変更される。
ところで、斜板の傾角の変更に伴って、摺動部の摺動面がブッシュの被摺動面を摺動するため、摺動面と被摺動面との間では摩擦が生じる。そこで、摺動部の摺動面に長穴形状の溝を形成し、溝内に作動油を供給する。すると、溝内に供給された作動油の圧力によって、斜板をピストンに向けて押し返す力が発生する。そして、摺動面と被摺動面との間に油膜が形成されることにより、摺動面と被摺動面との間の面圧が低減され、斜板の傾角の変更に伴う摺動面と被摺動面との間の摩擦が低減される。
ブッシュの被摺動面が、例えば樹脂等の摺動性の良い軟らかい材質で形成されていると、斜板の傾角の変更に伴って、摺動部の摺動面がブッシュの被摺動面を摺動する際に、摺動面に形成されている溝のエッジによって、被摺動面が削られてしまう。そこで、摺動部の摺動面に溝を形成せずに、ブッシュの被摺動面に溝を形成するものが、例えば特許文献1に開示されている。これによれば、斜板の傾角の変更に伴って、摺動部の摺動面がブッシュの被摺動面を摺動する際に、被摺動面が削られてしまうといった問題が回避され易くなる。
特開2000−205119号公報
しかしながら、軟らかい材質で形成されたブッシュの被摺動面に溝が形成されている場合、溝内に供給された作動油の圧力が溝の内面に作用して、ブッシュの被摺動面が剥がれてしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる可変容量型斜板式ピストンポンプ、及び可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する可変容量型斜板式ピストンポンプは、ハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、前記回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに形成される複数のシリンダボアと、各シリンダボア内に収納されるピストンと、前記ハウジング内に収容されるとともに前記回転軸の回転軸線に直交する方向に対して傾斜する斜板と、前記斜板の傾角の変更を許容しつつ、且つ前記斜板を保持する弧状に湾曲した板状のブッシュと、を備え、前記斜板は、前記シリンダブロックとは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面を有する摺動部を備え、前記ブッシュは、前記摺動面に沿って延びるとともに前記摺動面が摺動する被摺動面を備え、前記ブッシュは、少なくとも前記被摺動面が前記摺動面よりも軟らかい材質であり、金属製であるベース部と、前記ベース部に接着されるとともに前記被摺動面を有する樹脂部とから構成されており、前記被摺動面には、内部に作動油が供給される長穴形状の溝が形成されている可変容量型斜板式ピストンポンプであって、前記ブッシュの円弧の接線に対して垂直に延び、且つ前記溝の短手方向の中央を通過する直線を仮想直線とし、前記溝の内面全周は、前記被摺動面から離れるにつれて前記仮想直線に向けて傾斜するテーパ形状であり、前記溝は、前記ベース部に達している
これによれば、溝内に供給された作動油の圧力が、溝の内面に対して被摺動面から離れる方向に向けて作用するため、例えば、溝内に供給された作動油の圧力が、溝の内面に対して被摺動面の面方向に向けて作用する場合に比べると、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる。
また、これによれば、溝内に供給された作動油の圧力が、溝の内面に対してベース部側に向けて作用して、作動油の圧力が、樹脂部をベース部に接着させる作用をし、ベース部に対する樹脂部の剥がれが抑制される。したがって、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる。
上記可変容量型斜板式ピストンポンプにおいて、前記溝は、前記ブッシュを貫通しているとよい。これによれば、ブッシュを貫通しない溝をブッシュに形成する場合に比べて、ブッシュに対する溝の形成を容易に行うことができる。
上記可変容量型斜板式ピストンポンプにおいて、前記斜板は、前記摺動部を一対備え、一方の摺動部は、吐出行程中のピストンに対応する側に位置するとともに、他方の摺動部は、吸入行程中のピストンに対応する側に位置しており、前記溝は、前記一方の摺動部の摺動面と摺動する前記ブッシュの前記被摺動面に形成されているとよい。
可変容量型斜板式ピストンポンプにおいては、ピストンの吐出行程によって作動油を吐出する際に作動油からピストンに作用する反力がピストンを介して斜板に作用し、摺動部の摺動面とブッシュの被摺動面との間の面圧が高くなる。よって、吐出行程中のピストンに対応する側に位置する一方の摺動部の摺動面と被摺動面との間の面圧は、吸入行程中のピストンに対応する側に位置する他方の摺動部の摺動面と被摺動面との間の面圧よりも高くなっている。そこで、一方の摺動部の摺動面に溝を形成せずに、一方の摺動部の摺動面と摺動するブッシュの被摺動面に溝を形成することで、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる。
上記課題を解決する可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法は、ハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、前記回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに形成される複数のシリンダボアと、各シリンダボア内に収納されるピストンと、前記ハウジング内に収容されるとともに前記回転軸の回転軸線に直交する方向に対して傾斜する斜板と、前記斜板の傾角の変更を許容しつつ、且つ前記斜板を保持する弧状に湾曲した板状のブッシュと、を備え、前記斜板は、前記シリンダブロックとは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面を有する摺動部を備え、前記ブッシュは、前記摺動面に沿って延びるとともに前記摺動面が摺動する被摺動面を備え、前記ブッシュは、少なくとも前記被摺動面が前記摺動面よりも軟らかい材質であり、金属製であるベース部と、前記ベース部に接着されるとともに前記被摺動面を有する樹脂部とから構成されており、前記被摺動面には、内部に作動油が供給される長穴形状の溝が形成されている可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法であって、前記ブッシュの円弧の接線に対して垂直に延び、且つ前記溝の短手方向の中央を通過する直線を仮想直線とし、前記仮想直線を中心軸とするとともに先端に向かうにつれて先細るテーパ形状の外周面を有するテーパ刃部を備えた刃具を基準位置に固定し、前記テーパ刃部を前記被摺動面側から前記ブッシュに突き刺した状態で、前記ブッシュの円弧が通過する仮想円の中心を回転中心として前記ブッシュを回転させることにより、内面全周が、前記被摺動面から離れるにつれて前記仮想直線に向けて傾斜するテーパ形状である前記溝を前記ブッシュの前記ベース部に達するように形成する。
これによれば、内面全周が、被摺動面から離れるにつれて仮想直線に向けて傾斜するテーパ形状である溝をブッシュに容易に形成することができる。そして、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる。
この発明によれば、ブッシュの被摺動面の剥がれを抑制することができる。
実施形態における可変容量型斜板式ピストンポンプを示す側断面図。 斜板の斜視図。 斜板の断面図。 ブッシュの斜視図。 図4における5−5線断面図。 ブッシュの取付状態を示す斜視図。 ブッシュの取付状態を示す断面図。 溝をブッシュに形成する方法を説明する模式図。 比較例におけるブッシュの断面図。 別の実施形態におけるブッシュの断面図。 別の実施形態におけるブッシュの断面図。
以下、可変容量型斜板式ピストンポンプを具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。本実施形態の可変容量型斜板式ピストンポンプは、エンジン式のフォークリフトに搭載される油圧ポンプとして使用され、作動油(作動流体)の吐出容量を可変とする。
図1に示すように、可変容量型斜板式ピストンポンプ10は、ハウジング11と、ハウジング11に回転可能に支持される回転軸12と、を備えている。ハウジング11は、有底筒状の第1ハウジング13と、第1ハウジング13の開口側に連結される有底筒状の第2ハウジング14とを有する。第1ハウジング13と第2ハウジング14とは、互いに開口端同士が突き合わさった状態で組み付けられている。
第1ハウジング13の底壁13aには、回転軸12における第1ハウジング13側の部位が挿入される挿入孔13hが形成されている。そして、回転軸12における第1ハウジング13側の部位は、軸受15を介して第1ハウジング13の底壁13aに回転可能に支持されている。
第2ハウジング14の底壁14aには、回転軸12における第2ハウジング14側の部位が挿入される挿入孔14hが形成されている。そして、回転軸12における第2ハウジング14側の部位は、軸受16を介して第2ハウジング14の底壁14aに回転可能に支持されている。
回転軸12における第2ハウジング14側の端部は、第2ハウジング14から外部に突出している。そして、回転軸12における第2ハウジング14側の端部は、図示しない動力伝達機構を介して外部駆動源に連結されている。外部駆動源としてはエンジンや電動機などが用いられる。本実施形態において、回転軸12は、エンジンの出力軸に連結され、エンジンの駆動により回転する。
第1ハウジング13内には、シリンダブロック17及び斜板18が収容されている。斜板18は鉄製である。斜板18には、回転軸12が挿通される挿通孔18hが形成されている。そして、回転軸12が挿通孔18hに挿通される。斜板18は、回転軸12の回転軸線Lに直交する方向に対して傾斜しており、回転軸12の回転軸線Lに直交する方向に対する傾斜角度(傾角)の変更が可能である。
シリンダブロック17は円筒状であり、斜板18よりも第1ハウジング13の底壁13a寄りに配置されている。シリンダブロック17には、回転軸12が挿入される挿入孔17aが形成されている。シリンダブロック17は、円筒状の小径部171と、小径部171よりも孔径が大きい円筒状の大径部172とを有する。小径部171は、大径部172よりも第2ハウジング14寄りに位置する。小径部171と軸受15との間には付勢ばね19が介在されている。
回転軸12の一部は、外周面が凹凸形状であるスプライン部12aになっている。スプライン部12aは、小径部171の内周面に嵌合可能になっている。そして、回転軸12の外周面と小径部171の内周面とがスプライン嵌合(凹凸嵌合)されることにより、回転軸12とシリンダブロック17とが一体的に回転可能になっている。
シリンダブロック17には、シリンダボア17hが回転軸12の周囲に複数(本実施形態では9つ)形成されている。複数のシリンダボア17hは、同心円上に等間隔置きに配列されている。各シリンダボア17h内には、ピストン20が往復動可能にそれぞれ収納されている。ピストン20における斜板18側の端部には、シュー21が設けられている。ピストン20には、ピストン20の軸方向に貫通する貫通孔20hが形成されている。シュー21には、貫通孔20hに連通するとともにシュー21を貫通する貫通孔21hが形成されている。
各シュー21は、円環状のリテーナプレート22に保持されている。リテーナプレート22の内側には、円筒状のピボット23が設けられている。ピボット23は、シリンダブロック17の小径部171に対して回転軸12の軸方向に並んで設けられている。ピボット23の内側には、回転軸12が挿入されており、スプライン部12aは、ピボット23の内周面に嵌合可能になっている。そして、回転軸12の外周面とピボット23の内周面とがスプライン嵌合(凹凸嵌合)されることにより、回転軸12とピボット23とが一体的に回転可能になっている。
小径部171の内周面には、複数(本実施形態では3本)のピン42が嵌め込まれている。複数のピン42は、回転軸12の軸方向における先端部がシリンダブロック17の小径部171よりも突出するような状態でシリンダブロック17の小径部171を貫通して設けられている。そして、シリンダブロック17の小径部171から突出した各ピン42は、先端部がピボット23に当接している。
ピボット23は、付勢ばね19の付勢力が、各ピン42を介して伝達されて、斜板18に向けて付勢されている。そして、斜板18に向けて付勢されたピボット23が、リテーナプレート22を斜板18に向けて押圧することで、各シュー21が斜板18におけるシリンダブロック17側の端面に密着している。
回転軸12が回転してシリンダブロック17が回転軸12と一体的に回転すると、各シュー21が斜板18におけるシリンダブロック17側の端面である摺接面18aを摺接しながら、各ピストン20が回転軸12の周囲を回転軸12の周方向に沿って移動する。これにより、各ピストン20は、シリンダブロック17の回転に伴って斜板18の傾角に応じたストロークでシリンダボア17h内を往復動する。
図2に示すように、斜板18は、挿通孔18hが形成された板状の本体部31と、本体部31を両側から挟む位置に配置された一対の摺動部32と、を備えている。本体部31と一対の摺動部32とは一体形成されている。よって、一対の摺動部32は鉄製である。一方の摺動部32は、吐出行程中のピストン20に対応する側に位置するとともに、他方の摺動部32は、吸入行程中のピストン20に対応する側に位置している。ここで、「吸入行程中のピストン20」とはシリンダボア17h内を上死点側から下死点側に向けて移動しているピストン20のことを言う。また、「吐出行程中のピストン20」とは、シリンダボア17h内を下死点側から上死点側に向けて移動しているピストン20のことを言う。
図1に示すように、一対の摺動部32(図1では一対の摺動部32のうちの1つのみを図示)はシリンダブロック17とは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面32aを有する。第2ハウジング14の内壁には、斜板18の傾角の変更を許容しつつ、且つ斜板18を保持する一対のブッシュ25が設けられている。各ブッシュ25は弧状に湾曲した薄長板状であり、各摺動面32aに沿って延びるとともに各摺動面32aが摺動する被摺動面25aを備えている。そして、一対の摺動部32の摺動面32aが一対のブッシュ25の被摺動面25aを摺動することで、斜板18の傾角が変更される。
第2ハウジング14は、各ブッシュ25が取り付けられる弧状に湾曲する取付面14bを有している。各ブッシュ25は、取付面14bに沿って延びるとともに取付面14bに接触する接触面25bを有している。
斜板18は、シュー21が摺接する面よりも径方向外側の一部に延設される被押圧部33を備えている。被押圧部33におけるシリンダブロック17側の端面には収容凹部33aが形成されている。収容凹部33aには円柱状又は球状の接触部材34aが収容されている。接触部材34aは、収容凹部33aに収容された状態において、その一部が被押圧部33におけるシリンダブロック17側の端面から突出している。
また、被押圧部33におけるシリンダブロック17とは反対側の端面には収容凹部33bが形成されている。収容凹部33bには円柱状又は球状の接触部材34bが収容されている。接触部材34bは、収容凹部33bに収容された状態において、その一部が被押圧部33におけるシリンダブロック17とは反対側の端面から突出している。
第1ハウジング13の底壁13aには、吸入孔26及び吐出孔27が形成されている。吸入孔26及び吐出孔27は、回転軸12の周方向に沿って延びる半円弧状に形成されている。吸入孔26は、底壁13aにおいて、吸入行程中のピストン20が収納された各シリンダボア17hにそれぞれ連通可能な位置に設けられている。吐出孔27は、底壁13aにおいて、吐出行程中のピストン20が収納された各シリンダボア17hにそれぞれ連通可能な位置に設けられている。
シリンダブロック17と第1ハウジング13の底壁13aとの間には、円環状のバルブプレート28が設けられている。バルブプレート28の内側には、回転軸12が挿入されている。バルブプレート28は、シリンダブロック17に対して回転軸12の軸方向に並んで配置されている。
バルブプレート28には、吸入孔26とシリンダボア17hとを連通する連通孔28aが形成されるとともに、吐出孔27とシリンダボア17hとを連通する連通孔28bが形成されている。そして、ピストン20の往復動に伴って、作動油が吸入孔26から連通孔28aを介して吸入行程中のピストン20が収納された各シリンダボア17hに吸入されるとともに、吐出行程中のピストン20が収納された各シリンダボア17h内の作動油が連通孔28bを介して吐出孔27から吐出される。吸入孔26及び連通孔28aは各シリンダボア17hに連通可能な吸入ポート29を形成しており、吐出孔27及び連通孔28bは各シリンダボア17hに連通可能な吐出ポート30を形成している。
第1ハウジング13におけるシリンダブロック17よりも回転軸12の径方向外側には、ピストン収納凹部35が形成されている。ピストン収納凹部35には、コントロールピストン36が収納されている。そして、ピストン収納凹部35とコントロールピストン36とによって制御圧室35aが区画されている。制御圧室35aには、吐出ポート30から吐出された作動油の一部が供給される。制御圧室35aに供給される作動油の供給量は、図示しない制御弁によって制御される。コントロールピストン36における斜板18側の端面は、接触部材34aに当接している。
第2ハウジング14の底壁14aには、斜板傾角復帰機構37が設けられている。斜板傾角復帰機構37は、有底筒状のバネ受け凹状部材38と、バネ受け凹状部材38内に挿入される中空ピストン39と、中空ピストン39の内部に収容される傾角増大ばね39aとを備えている。バネ受け凹状部材38は、螺子38aによって底壁14aに取り付けられている。バネ受け凹状部材38は、斜板18に向けて開口している。中空ピストン39は、傾角増大ばね39aの付勢力によって、バネ受け凹状部材38の底部から離間する方向へ付勢されている。そして、中空ピストン39における斜板18側の端面は、接触部材34bに当接している。
上記構成の可変容量型斜板式ピストンポンプ10において、制御圧室35aに供給される作動油の供給量が増大すると、制御圧室35aの圧力が高くなり、コントロールピストン36が斜板18に向けて移動する。すると、コントロールピストン36は、傾角増大ばね39aの付勢力に抗して、斜板18の傾角を減少させるように接触部材34aを介して斜板18を押圧する。これにより、斜板18の傾角が減少して、ピストン20のストロークが小さくなり、吐出容量が減少する。一方、制御圧室35aに供給される作動油の供給量が減少すると、制御圧室35aの圧力が低くなり、傾角増大ばね39aの付勢力によって、中空ピストン39が、斜板18の傾角を増大させるように接触部材34bを介して斜板18を押圧する。これにより、斜板18の傾角が増大して、ピストン20のストロークが大きくなり、吐出容量が増大する。
図3に示すように、斜板18には、供給孔43が形成されている。供給孔43の一端は摺接面18aに開口するとともに、供給孔43の他端は一方の摺動部32の摺動面32aに開口している。そして、供給孔43の一端は、各シュー21の貫通孔21hに連通可能になっている。また、他方の摺動部32の摺動面32aには、内部に作動油が供給される長穴形状の凹部32bが形成されている。
図4に示すように、一方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25の被摺動面25aには、内部に作動油が供給される長穴形状の溝40が形成されている。溝40は、ブッシュ25を貫通している。供給孔43は、吐出行程中のピストン20が収納されたシリンダボア17h内の作動油を、溝40内に供給する。
図5に示すように、ブッシュ25は、金属製であるベース部45と、ベース部45に接着される樹脂部46とから構成されている。本実施形態において、ベース部45は鋼板である。ベース部45は、接触面25bを有している。樹脂部46は、被摺動面25aを有している。よって、ブッシュ25は、少なくとも被摺動面25aが摺動部32の摺動面32aよりも軟らかい材質であり、被摺動面25aの摺動性が良好になっている。
ここで、ブッシュ25の円弧の接線L1に対して垂直に延び、且つ溝40の短手方向X1の中央を通過する直線を仮想直線L2とする。溝40の内面40a全周は、被摺動面25aから離れるにつれて仮想直線L2に向けて傾斜するテーパ形状である。つまり、溝40の内面40a全周は、被摺動面25aから接触面25bに向かうにつれて仮想直線L2に近づいていくテーパ形状である。被摺動面25aと内面40aとのなす角度θ1は、内面40a全周において同じになっている。
図6及び図7に示すように、ブッシュ25は、第1皿螺子47及び第2皿螺子48によって第2ハウジング14の取付面14bに取り付けられている。第1皿螺子47は、溝40の長手方向Y1の一方の端部を通過して、取付面14bに形成された第1螺子孔14cにねじ込まれている。第2皿螺子48は、溝40の長手方向Y1の中央を通過して、取付面14bに形成された第2螺子孔14dにねじ込まれている。
第1皿螺子47の頭部47aは、溝40の内面40aに沿うテーパ形状に形成されており、第1皿螺子47が第1螺子孔14cにねじ込まれたときに、第1皿螺子47の頭部47aが被摺動面25aから突出しないようになっている。第2皿螺子48の頭部48aは、溝40の内面40aに沿うテーパ形状に形成されており、第2皿螺子48が第2螺子孔14dにねじ込まれたときに、第2皿螺子48の頭部48aが被摺動面25aから突出しないようになっている。
なお、他方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25には、溝40は形成されていないが、それ以外の構成については、一方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25の構成と同じであるため、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように、ブッシュ25に溝40を形成する際には、刃具50を用いて形成される。刃具50は、仮想直線L2を中心軸とするとともに先端に向かうにつれて先細るテーパ形状の外周面51aを有するテーパ刃部51を備えている。
ブッシュ25に溝40を形成する際には、まず、刃具50を基準位置K1に固定する。続いて、テーパ刃部51を被摺動面25a側からブッシュ25に突き刺す。続いて、テーパ刃部51をブッシュ25に突き刺した状態で、ブッシュ25の円弧が通過する仮想円C1の中心P1を回転中心としてブッシュ25を図8において示す矢印R1の方向へ回転させる。これにより、内面40a全周が、被摺動面25aから離れるにつれて仮想直線L2に向けて傾斜するテーパ形状である溝40がブッシュ25に形成される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
可変容量型斜板式ピストンポンプ10においては、ピストン20の吐出行程によって作動油を吐出する際に作動油からピストン20に作用する反力がピストン20及びシュー21を介して斜板18に作用し、摺動部32の摺動面32aとブッシュ25の被摺動面25aとの間の面圧が高くなる。よって、吐出行程中のピストン20に対応する側に位置する一方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧は、吸入行程中のピストン20に対応する側に位置する他方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧よりも高くなっている。
ここで、例えば、一方の摺動部32の摺動面32aに溝を形成すると、斜板18の傾角の変更に伴って、摺動面32aが被摺動面25aを摺動する際に、摺動面32aに形成されている溝のエッジによって、被摺動面25aが削られてしまう。したがって、本実施形態においては、一方の摺動部32の摺動面32aに溝を形成せずに、ブッシュ25の被摺動面25aに溝40を形成し、溝40内に作動油を供給している。
溝40内には、吐出行程中のピストン20が収納されたシリンダボア17hから貫通孔20h,21h及び供給孔43を介して作動油が供給される。そして、溝40内に供給された作動油の圧力によって、斜板18をピストン20に向けて押し返す力が発生し、一方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間に油膜が形成されることで、一方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧が低減される。これにより、斜板18の傾角の変更に伴う摺動面32aと被摺動面25aとの間の摩擦が低減される。
他方の摺動部32の摺動面32aに形成された凹部32b内には、ハウジング11内に存在する作動油が供給される。そして、凹部32b内に供給された作動油の圧力によって、斜板18をピストン20に向けて押し返す力が発生し、他方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間に油膜が形成されることで、他方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧が低減される。これにより、斜板18の傾角の変更に伴う摺動面32aと被摺動面25aとの間の摩擦が低減される。
図9に示すように、溝40の内面40a全周が、例えば、仮想直線L2に平行に延びている場合、溝40内に供給された作動油の圧力が、図9において矢印F10で示すように、溝40の内面40aに対して被摺動面25aの面方向に向けて作用する。よって、樹脂部46が、溝40内に供給された作動油の圧力を、ベース部45及び樹脂部46の積層方向に対して垂直に受けることになるため、ベース部45に対する樹脂部46の剥がれが生じ易くなる。
図5に示すように、本実施形態においては、溝40の内面40a全周が、被摺動面25aから離れるにつれて仮想直線L2に向けて傾斜するテーパ形状になっている。このため、溝40内に供給された作動油の圧力が、図5において矢印F1で示すように、溝40の内面40aに対して被摺動面25aから離れる方向、すなわち、溝40の内面40aに対してベース部45側に向けて作用する。すると、溝40内に供給された作動油の圧力が、樹脂部46をベース部45に接着させる作用をし、ベース部45に対する樹脂部46の剥がれが抑制される。したがって、ブッシュ25の被摺動面25aの剥がれが抑制される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)溝40の内面40a全周は、被摺動面25aから離れるにつれて仮想直線L2に向けて傾斜するテーパ形状である。これによれば、溝40内に供給された作動油の圧力が、溝40の内面40aに対して被摺動面25aから離れる方向に向けて作用するため、例えば、溝40内に供給された作動油の圧力が、溝40の内面40aに対して被摺動面25aの面方向に向けて作用する場合に比べると、ブッシュ25の被摺動面25aの剥がれを抑制することができる。
(2)溝40は、ブッシュ25を貫通している。これによれば、ブッシュ25を貫通しない溝40をブッシュ25に形成する場合に比べて、ブッシュ25に対する溝40の形成を容易に行うことができる。
(3)ブッシュ25は、金属製であるベース部45と、ベース部45に接着されるとともに被摺動面25aを有する樹脂部46とから構成されている。これによれば、溝40内に供給された作動油の圧力が、溝40の内面40aに対してベース部45側に向けて作用して、作動油の圧力が、樹脂部46をベース部45に接着させる作用をし、ベース部45に対する樹脂部46の剥がれが抑制される。したがって、ブッシュ25の被摺動面25aの剥がれを抑制することができる。
(4)一方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25の被摺動面25aに溝40を形成した。可変容量型斜板式ピストンポンプ10においては、ピストン20の吐出行程によって作動油を吐出する際に作動油からピストン20に作用する反力がピストン20を介して斜板18に作用し、摺動部32の摺動面32aとブッシュ25の被摺動面25aとの間の面圧が高くなる。よって、吐出行程中のピストン20に対応する側に位置する一方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧は、吸入行程中のピストン20に対応する側に位置する他方の摺動部32の摺動面32aと被摺動面25aとの間の面圧よりも高くなっている。そこで、一方の摺動部32の摺動面32aに溝を形成せずに、一方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25の被摺動面25aに溝40を形成することで、ブッシュ25の被摺動面25aの剥がれを抑制することができる。
(5)刃具50を基準位置K1に固定し、テーパ刃部51を被摺動面25a側からブッシュ25に突き刺した状態で、仮想円C1の中心P1を回転中心としてブッシュ25を回転させることにより、内面40a全周が、被摺動面25aから離れるにつれて仮想直線L2に向けて傾斜するテーパ形状である溝40をブッシュ25に形成する。これによれば、テーパ形状の溝40をブッシュ25に容易に形成することができる。
(6)第1皿螺子47及び第2皿螺子48は、溝40を通過して第1螺子孔14c及び第2螺子孔14dにそれぞれねじ込まれている。よって、第1皿螺子47及び第2皿螺子48が貫通する貫通孔を溝40とは別にブッシュ25に形成する必要が無く、溝40の大きさを十分確保することができるとともに被摺動面25aも確保し易くなる。
(7)第1皿螺子47が、溝40の長手方向Y1の一方の端部を通過して、取付面14bに形成された第1螺子孔14cにねじ込まれているため、第1皿螺子47が、溝40の長手方向Y1の中央寄りに配置されている場合に比べると、取付面14bに対するブッシュ25の位置決め精度が向上する。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図10に示すように、溝40が、ブッシュ25を貫通しておらず、被摺動面25aに沿って延びる底面40bを有していてもよい。この場合、第1皿螺子47及び第2皿螺子48が貫通する貫通孔を、底面40bに形成してもよいし、溝40とは別にブッシュ25に形成してもよい。
○ 図11に示すように、溝40が、ブッシュ25を貫通しておらず、有底の円錐孔形状であってもよい。この場合、第1皿螺子47及び第2皿螺子48が貫通する貫通孔を、溝40の内面40aに形成してもよいし、溝40とは別にブッシュ25に形成してもよい。
○ 実施形態において、ブッシュ25に溝40を形成する際には、まず、ブッシュ25を基準位置に固定し、テーパ刃部51を被摺動面25a側からブッシュ25に突き刺して、仮想円C1の中心P1を回転中心として刃具50を回転させるようにしてもよい。
○ 実施形態において、被摺動面25aと内面40aとのなす角度θ1が、内面40a全周において同じでなくてもよく、角度θ1が異なる部分があってもよい。
○ 実施形態において、他方の摺動部32の摺動面32aに凹部32bが形成されていなくてもよく、他方の摺動部32の摺動面32aと摺動するブッシュ25に溝40が形成されていてもよい。
○ 実施形態において、一方の摺動部32の摺動面32aに、内部に作動油が供給される凹部が形成されていてもよい。この場合、凹部のエッジがブッシュ25の溝40の内側に位置するように凹部を摺動面32aに形成する。
○ 実施形態において、ブッシュ25は、金属製のベース部45を有していなくてもよく、ブッシュ25全体が樹脂製であってもよい。要は、ブッシュ25は、少なくとも被摺動面25aが摺動面32aよりも軟らかい材質であればよい。
○ 実施形態において、斜板18は、摺動部32を一つだけ有する構成であってもよい。
○ 実施形態において、本体部31と、一対の摺動部32とが別部材であってもよく、各摺動部32が本体部31に対して螺子等によって取り付けられていてもよい。
○ 実施形態において、作動流体は、作動油以外の流体であってもよく、可変容量型斜板式ピストンポンプ10を、油圧ポンプ以外のポンプとして用いてもよい。
10…可変容量型斜板式ピストンポンプ、11…ハウジング、12…回転軸、17…シリンダブロック、17h…シリンダボア、18…斜板、20…ピストン、25…ブッシュ、25a…被摺動面、32…摺動部、32a…摺動面、40…溝、40a…内面、45…ベース部、46…樹脂部、50…刃具、51…テーパ刃部、51a…外周面。

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、
    前記回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに形成される複数のシリンダボアと、
    各シリンダボア内に収納されるピストンと、
    前記ハウジング内に収容されるとともに前記回転軸の回転軸線に直交する方向に対して傾斜する斜板と、
    前記斜板の傾角の変更を許容しつつ、且つ前記斜板を保持する弧状に湾曲した板状のブッシュと、を備え、
    前記斜板は、前記シリンダブロックとは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面を有する摺動部を備え、
    前記ブッシュは、前記摺動面に沿って延びるとともに前記摺動面が摺動する被摺動面を備え、
    前記ブッシュは、少なくとも前記被摺動面が前記摺動面よりも軟らかい材質であり、金属製であるベース部と、前記ベース部に接着されるとともに前記被摺動面を有する樹脂部とから構成されており、
    前記被摺動面には、内部に作動油が供給される長穴形状の溝が形成されている可変容量型斜板式ピストンポンプであって、
    前記ブッシュの円弧の接線に対して垂直に延び、且つ前記溝の短手方向の中央を通過する直線を仮想直線とし、
    前記溝の内面全周は、前記被摺動面から離れるにつれて前記仮想直線に向けて傾斜するテーパ形状であり、
    前記溝は、前記ベース部に達していることを特徴とする可変容量型斜板式ピストンポンプ。
  2. 前記溝は、前記ブッシュを貫通していることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式ピストンポンプ。
  3. 前記斜板は、前記摺動部を一対備え、
    一方の摺動部は、吐出行程中のピストンに対応する側に位置するとともに、他方の摺動部は、吸入行程中のピストンに対応する側に位置しており、
    前記溝は、前記一方の摺動部の摺動面と摺動する前記ブッシュの前記被摺動面に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変容量型斜板式ピストンポンプ。
  4. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、
    前記回転軸と一体的に回転するシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに形成される複数のシリンダボアと、
    各シリンダボア内に収納されるピストンと、
    前記ハウジング内に収容されるとともに前記回転軸の回転軸線に直交する方向に対して傾斜する斜板と、
    前記斜板の傾角の変更を許容しつつ、且つ前記斜板を保持する弧状に湾曲した板状のブッシュと、を備え、
    前記斜板は、前記シリンダブロックとは反対側に向けて膨出する弧状に湾曲した摺動面を有する摺動部を備え、
    前記ブッシュは、前記摺動面に沿って延びるとともに前記摺動面が摺動する被摺動面を備え、
    前記ブッシュは、少なくとも前記被摺動面が前記摺動面よりも軟らかい材質であり、金属製であるベース部と、前記ベース部に接着されるとともに前記被摺動面を有する樹脂部とから構成されており、
    前記被摺動面には、内部に作動油が供給される長穴形状の溝が形成されている可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法であって、
    前記ブッシュの円弧の接線に対して垂直に延び、且つ前記溝の短手方向の中央を通過する直線を仮想直線とし、
    前記仮想直線を中心軸とするとともに先端に向かうにつれて先細るテーパ形状の外周面を有するテーパ刃部を備えた刃具を基準位置に固定し、前記テーパ刃部を前記被摺動面側から前記ブッシュに突き刺した状態で、前記ブッシュの円弧が通過する仮想円の中心を回転中心として前記ブッシュを回転させることにより、内面全周が、前記被摺動面から離れるにつれて前記仮想直線に向けて傾斜するテーパ形状である前記溝を前記ブッシュの前記ベース部に達するように形成することを特徴とする可変容量型斜板式ピストンポンプの製造方法。
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