JP6753786B2 - 濃度算出装置およびガス検出装置 - Google Patents
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Description
本開示は、酸素濃度の検出精度を向上させることを目的とする。
第1取得部は、第1検出部から第1濃度信号を取得するように構成される。第1検出部は、被測定ガスが流入する測定室における酸素の濃度に応じて値が変化する第1濃度信号を出力する。
補正部は、第2濃度信号および第1濃度信号に基づいて、被測定ガスに含まれる酸素の濃度を求めるように構成される。
このように構成された本開示のガス検出装置は、本開示の一態様の濃度算出装置を備えたガスセンサであり、本開示の濃度算出装置と同様の効果を得ることができる。
本実施形態のマルチガス検出装置1は、車両に搭載され、内燃機関から排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するためにSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒を設置し、還元剤として尿素をSCR触媒へ供給するシステムであって、NOx吸蔵還元触媒やディーゼル酸化触媒(DOC)、ディーゼル微粒子除去装置(DPF)を備えるシステムに用いられるものである。より具体的には、マルチガス検出装置1は、NOx吸蔵還元触媒やSCR触媒の下流側における排気ガスに含まれる酸素、アンモニア、二酸化窒素および窒素酸化物の濃度を検出する。以下、マルチガス検出装置1を搭載する車両を自車両という。酸素、アンモニア、二酸化窒素および窒素酸化物をそれぞれ、O2、NH3、NO2およびNOxともいう。
マルチガスセンサ2は、図1に示すように、センサ素子部5と、主体金具10と、セパレータ34と、接続端子38とを備える。なお、以下の説明では、マルチガスセンサ2のセンサ素子部5が配置されている側(すなわち、図1の下側)を先端側、接続端子38が配置されている側(すなわち、図1の上側)を後端側という。
主体金具10の貫通孔12の内部には、先端側から後端側に向かって順に、センサ素子部5の径方向周囲を取り囲む筒状の部材であるセラミックホルダ14と、粉末充填層である滑石リング15,16と、セラミックスリーブ17とが積層されている。
セパレータ34と外筒31との間には、筒状に形成された金属製の保持部材37が配置されている。保持部材37は、セパレータ34の鍔部36と接触するとともに外筒31の内面と接触することにより、セパレータ34を外筒31に対して固定した状態で保持する。
固体電解質層131は、酸素イオン導電性を有するジルコニアを主体として形成されている。第1測定室121と接触する領域における一部分のセラミック層114が除去され、セラミック層114の代わりに固体電解質層131が埋め込まれている。
固体電解質層141は、酸素イオン導電性を有するジルコニアを主体として形成されている。固体電解質層131よりも後端側(すなわち、図2の右側)の領域における一部分のセラミック層116が除去され、セラミック層116の代わりに固体電解質層141が埋め込まれている。
固体電解質層151は、酸素イオン導電性を有するジルコニアを主体として形成されている。基準酸素室146および第2測定室148と接触する領域とその周辺の領域のセラミック層118が除去され、セラミック層118の代わりに固体電解質層151が埋め込まれている。
制御回路180は、回路基板上に配置されたアナログ回路である。制御回路180は、Ip1ドライブ回路181、Vs検出回路182、基準電圧比較回路183、Icp供給回路184、Vp2印加回路185、Ip2検出回路186、ヒータ駆動回路187および起電力検出回路188を備える。
基準電圧比較回路183は、基準電圧(例えば、425mV)とVs検出回路182の出力(すなわち、電圧Vs)とを比較し、比較結果をIp1ドライブ回路181へ出力する。そしてIp1ドライブ回路181は、電圧Vsが基準電圧と等しくなるように、第1ポンピング電流Ip1の流れる向きと第1ポンピング電流Ip1の大きさとを制御するとともに、第1測定室121内の酸素濃度を、NOxが分解しない程度の所定値に調整する。
=(eA−c)*(jB−h−fA+d)/(eA−c−iB+g)+fA−d
補正式(2):y=F’(A,B,D)
=(jB−h−fA+d)/(eA−c−iB+g)
補正式(3):z=C−ax+by
ここで、xはアンモニア濃度であり、yはNO2濃度であり、zはNOx濃度である。また、Aは第1アンモニア濃度出力であり、Bは第2アンモニア濃度出力であり、CはNOx濃度出力であり、Dは酸素濃度である。そして、式(1)のFは、xが(A,B,D)の関数であることを表し、式(2)のF’は、yが(A,B,D)の関数であることを表す。さらに、a,bは補正係数であり、c,d,e,f,g,h,i,jは酸素濃度Dを用いて計算される係数(すなわち、Dによって決まる係数)である。
ガス濃度算出処理が実行されると、マイコン190のCPU191は、図4に示すように、まずS10にて、第1ポンピング電流Ip1、第2ポンピング電流Ip2、第1アンモニア起電力および第2アンモニア起電力の検出結果を制御回路180から取得する。そしてS20にて、酸素濃度を算出する。具体的には、「第1ポンピング電流Ip1−酸素濃度関係式」を用いて酸素濃度を算出する。
そしてS40にて、S20で算出された酸素濃度と、「第1アンモニア起電力−第1アンモニア濃度出力関係式」と、「第2アンモニア起電力−第2アンモニア濃度出力関係式」と、「第2ポンピング電流−NOx濃度出力関係式」と、「第1アンモニア濃度出力&第2アンモニア濃度出力&酸素濃度−補正NO2濃度関係式」と、「NOx濃度出力&補正アンモニア濃度&補正NO2濃度−補正NOx濃度関係式」とを用いて、上述の演算により、NO2濃度およびNOx濃度を算出する。
また補正係数αは、下式(5)で示す化学反応式に基づいて設定されている。すなわち、補正係数αは、理論的にアンモニア分子の5/4(=1.25)倍の酸素分子が消費されることに基づいて設定されている。
図5は、被測定ガスに含まれる酸素の濃度が15%である場合と7%である場合における補正前酸素濃度のアンモニア濃度依存性を示すグラフである。図5における上のグラフが、酸素濃度が15%である場合のアンモニア濃度依存性を示し、図5における下のグラフが、酸素濃度が7%である場合のアンモニア濃度依存性を示す。
被測定ガスに含まれる酸素の濃度が15%および7%である場合における補正前酸素濃度のアンモニア濃度依存性はそれぞれ、図5のグラフにおける直線L1および直線L2で示すように、下式(6)および下式(7)で表される。なお、下式(6),(7)において、Y[%]は補正前酸素濃度であり、X[%]はアンモニア濃度である。
Y = −1.28X + 7.03 ・・・(7)
上式(6),(7)の一次式における傾きの絶対値はそれぞれ1.30,1.28であり、上式(5)に基づいて理論的に算出される酸素分子の消費割合(すなわち、1.25)とほぼ一致している。
このように構成されたマイコン190は、排気ガスに含まれる酸素の濃度を算出する。
そしてマイコン190は、NOx検出部101から第1ポンピング電流Ip1を取得する。
マイコン190は、第1アンモニア検出部102および第2アンモニア検出部103からそれぞれ第1アンモニア起電力および第2アンモニア起電力を取得する。第1アンモニア検出部102および第2アンモニア検出部103はそれぞれ、排気ガスに含まれるアンモニアの濃度に応じて値が変化する第1アンモニア起電力および第2アンモニア起電力を出力する。
NOx検出部101では、アンモニアと酸素が第1測定室121に導入される。このため、排気ガスに含まれるアンモニアがNOx検出部101の第1測定室121に導入される場合に、アンモニアが燃焼することにより酸素が消費される。これにより、排気ガスにアンモニアと酸素が含まれる場合には、排気ガスに含まれる酸素の濃度と、第1測定室121における酸素の濃度とが相違する。
また、第1測定室121は測定室に相当し、NOx検出部101は第1検出部に相当し、第1アンモニア検出部102および第2アンモニア検出部103は第2検出部に相当する。
また、第1アンモニア起電力および第2アンモニア起電力は第2濃度信号に相当し、S30で算出されたアンモニア濃度は第2算出濃度に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
Claims (6)
- 被測定ガスに含まれる酸素の濃度を算出する濃度算出装置であって、
被測定ガスが流入する測定室における酸素の濃度に応じて値が変化する第1濃度信号を出力する第1検出部から前記第1濃度信号を取得するように構成された第1取得部と、
前記被測定ガスに含まれるアンモニアの濃度に応じて値が変化する第2濃度信号を出力する第2検出部から前記第2濃度信号を取得するように構成された第2取得部と、
前記第2濃度信号および前記第1濃度信号に基づいて、前記被測定ガスに含まれる酸素の濃度を求めるように構成された補正部と
を備える濃度算出装置。 - 請求項1に記載の濃度算出装置であって、
前記第1検出部から出力された前記第1濃度信号に基づいて、第1算出濃度を算出するように構成された第1算出部と、
前記第2検出部から出力された前記第2濃度信号に基づいて、第2算出濃度を算出するように構成された第2算出部とを備え、
前記補正部は、前記第2算出濃度に基づいて前記第1算出濃度を補正することで、前記被測定ガスに含まれる酸素の濃度を求める濃度算出装置。 - 請求項2に記載の濃度算出装置であって、
前記補正部は、予め設定された補正係数と前記第2算出濃度との乗算値と、前記第1算出濃度とを加算することで、前記第1算出濃度を補正する濃度算出装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の濃度算出装置であって、
前記測定室は、拡散抵抗体を介して前記被測定ガスが流入するように構成される濃度算出装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の濃度算出装置であって、
前記第1検出部と前記第2検出部が、一体型のガスセンサとして構成されている濃度算出装置。 - 被測定ガスが流入する測定室における酸素の濃度に応じて値が変化する第1濃度信号を出力する第1検出部と、
前記被測定ガスに含まれるアンモニアの濃度に応じて値が変化する第2濃度信号を出力する第2検出部と、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の濃度算出装置と
を備えるガス検出装置。
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