JP6753620B2 - 商品販売情報処理システム、精算装置、商品販売情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかし、例えば先に精算を行うべき客よりも次に精算を行うべき客のほうが先に精算装置のほうに到着してしまう可能性がある。このような場合に、客が戸惑ったり、他人の精算画面で精算を行ってしまうような間違いが起きたりすることなく、円滑に精算が行われることが好ましい。
また、特許文献1の取引処理システムを用いて客に精算操作を行わせる場合は、当該客と他の客の買上商品の明細や合計金額が同時に表示されてしまうため、当該客と他の客がこのことを快く思わない可能性がある。
[POSシステムの構成]
以下、本発明の一実施形態によるPOS(Point Of Sale)システム(商品販売情報処理システムの一例)について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1の一構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ100と、3つの登録装置200−1〜200−3と、3つの精算装置300−1〜300−3とを備える。
また、POSシステム1において備えられる登録装置200の数と精算装置300の数とについては特に限定されるものではない。また、登録装置200の数と精算装置300の数とが異なっていてもよい。
ストアコントローラ100は、例えば、商品マスタを記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報(例えばJANコード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。ストアコントローラ100は、商品の販売状況及び仕入れ状況等に応じて更新された最新の商品マスタを、適宜、他の装置(登録装置200、精算装置300)に送信する。
登録装置200は、店員の操作により取引単位に応じた買上商品の登録が行われるのに応じて、商品登録情報を生成する。
取引番号は、商品登録情報と一意に対応付けられた番号である。なお、取引番号は、対応の取引の会計券にも印字されてよい。
登録装置番号は、対応の商品登録が行われた登録装置200を一意に示す番号である。
商品コードは、買上商品の種別ごとに付与されたコードである。数量は、買上商品の種別ごとの数量を示す。単価は、買上商品種別ごとの単価を示す。合計金額は、買上商品全体の金額である。登録完了日時は、対応の取引に応じた商品登録が登録装置200にて完了した日時を示す。
精算装置300は、客の操作に応じて、精算指示として受信した精算情報に含まれる商品登録情報に基づいて精算処理を行う。
図2を参照して、本実施形態のPOSシステムの運用例について説明する。同図は、本実施形態におけるPOSシステムが導入された店舗内を平面方向から見た場合を模式的に示している。
同図に示すように、店舗においては、3つの登録装置200−1、200−2、200−3と3つの精算装置300−1、300−2、300−3が配置されている。なお、同図では、ストアコントローラ100については図示を省略している。
なお、以降の説明においてカウンタ台22−1、22−2、22−3について特に区別しない場合には、カウンタ台22と記載する。
また、精算装置300−1、300−2、300−3は、例えば商品を袋に入れるために使用するサッカー台(図示せず)などに向かう動線の途中の位置に設置される。
また、同図では、登録装置200−1、200−2、200−3ごとに対応して、商品登録の操作を行うための店員(オペレータ)OP1、OP2、OP3が位置している状態が示されている。
同図では、客C1が登録装置200−1にて自分の買上商品の登録を受けており、ほぼ同時に、客C2も登録装置200−2にて自分の買上商品の登録を受けている状況が示されている。
店員OP1は、客C1に対応する買上商品の登録を済ませると小計キーを操作する。また、小計キーの操作を行った店員OP1は、客C1が今回の商品の登録に応じて精算すべき精算装置300を、精算装置300−1、300−2、300−3のうちから選択する操作を行う。
ここでは、店員OP1が、空いている精算装置300−2、300−3のうちから精算装置300−2を選択した場合を例に挙げる。この場合、店員OP1は、客C1が精算を行うべき精算装置として精算装置300−2を指定する操作(精算装置指定操作)を行う。精算装置指定操作に応じて、登録装置200−1は、客C1に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−2に送信する。精算装置300−2は、受信した精算情報を記憶する。そのうえで、店員OP1は、客C1に対して、精算装置300−2により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
上記の精算装置指定操作に応じて、登録装置200−2は、客C2に対応する取引に応じた精算情報を、選択された精算装置300−2に送信する。この結果、精算装置300−2は、先の説明のように登録装置200−1から受信した精算情報と、登録装置200−2から受信した精算情報との2つの精算情報を記憶する。
このように、本実施形態における精算装置300は、既に精算情報を受信して記憶している状態であっても、さらに精算情報が受信されれば、この受信された精算情報も記憶することができる。そして、精算装置300は例えば精算情報が受信された順に精算処理を行うことができる。
また、店員OP2は、客C2に対して、精算装置300−2により精算を行ってもらうように口頭で伝える。
この場合において、例えば、精算装置300について精算情報が受信された順に精算情報を処理する(精算処理を行う)ように構成されており、精算装置300−2は、登録装置200−1から送信された精算情報を登録装置200−2から送信された精算情報よりも先に受信しているとする。この場合、客C1が先に精算装置300−2に到達したのであれば、客C1はそのまま精算装置300−2を操作して精算を行うことができる。
このように、客C2が先に精算装置300−2に移動してしまった場合には、客による精算が滞る。
そこで、本実施形態においては、以下に説明するPOSシステムの構成によって、客による精算が円滑に行われるようにする。
先ず、精算装置300が精算情報を記憶していない状態のもとで精算情報を受信した場合には、1つの精算情報を記憶することになる。このように1つの精算情報を記憶することとなった場合、精算装置300は、記憶した精算情報に基づく精算画面を表示部に表示させる。
図3は、精算装置300の表示部に表示される精算画面の一例を示している。なお、同図に示す精算画面は初期表示状態の一例を示している。精算画面は、例えば、客が精算装置300に貨幣を投入するなどの操作を行うのに応じて適宜変化していく。
同図は、精算装置300−2にて表示されている精算画面の例を示している。同図の精算画面において表示される「精算装置2」は、精算装置300−2を示している。
同図の登録装置選択画面においては、登録装置200−1、200−2、200−3のそれぞれに対応する選択ボタンBT1、BT2、BT3が配置されている。
選択ボタンBT1は、「1」の番号が表示されることで、登録装置200−1に対応することを示す。
選択ボタンBT2は、「2」の番号が表示されることで、登録装置200−2に対応することを示す。
選択ボタンBT3は、「3」の番号が表示されることで、登録装置200−3に対応することを示す。
この場合、例えば登録装置200−1、200−2、200−3が配置された場所ごとに、対応の番号を示すパネルなどを客に見えるように設置しておくとよい。客は、パネルに示された番号により、自分が商品の登録を受けた登録装置200の番号を確認できる。
この場合、客C2が商品の登録を受けた登録装置200は、2番に対応する登録装置200−2である。そこで、客C2は、登録装置選択画面における選択ボタンBT2に対するタッチ操作を行う。つまり、客C2は、登録装置200−2を選択する操作を行う。
本実施形態における精算装置300−2の表示部は表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルとして構成されており、指やペンなどの操作体を画面に触れさせることによる操作が可能である。
本実施形態における登録装置選択画面は、図4の例に限定されない。そこで、図5〜図7を参照して、登録装置選択画面の他の態様として3例を挙げて説明する。
同図の登録装置選択画面は、図2に例示したように、3つの登録装置200−1、200−2、200−3が設置されている場合に対応する。また、同図の登録装置選択画面は、「精算装置2」と表示されていることから分かるように、精算装置300−2にて表示されている。この点については、後述の図6、図7の登録装置選択画面についても同様である。
選択ボタンBT11は、「左後ろの登録装置」との表示により、登録装置200−1、200−2、200−3のうち、左後ろに位置している登録装置200−1に対応していることを示す。
選択ボタンBT12は、「中央の登録装置」との表示により、登録装置200−1、200−2、200−3のうち、中央に位置している登録装置200−2に対応していることを示す。
選択ボタンBT11は、「右後ろの登録装置」との表示により、登録装置200−1、200−2、200−3のうち、右後ろに位置している登録装置200−3に対応していることを示す。
「1」の番号が表示された登録装置のオブジェクトは、登録装置200−1を示す。「2」の番号が表示された登録装置のオブジェクトは、登録装置200−2を示す。「3」の番号が表示された登録装置のオブジェクトは、登録装置200−3を示す。
また、「1」の番号が表示された精算装置のオブジェクトは、精算装置300−1を示す。「2」の番号が表示された精算装置のオブジェクトは、精算装置300−2を示す。
「3」の番号が表示された精算装置のオブジェクトは、精算装置300−3を示す。
このような登録装置選択画面の態様であれば、客は、自分の商品の登録を受けた登録装置がどれであるのかをより明確に確認することができる。そして、客は、選択ボタンBT21、BT22、BT23のうちから、自分の商品の登録を受けた登録装置に対応する位置に配置された選択ボタンに対する操作を行えばよい。
同図の登録装置選択画面では、例えば、選択ボタンBT31に対してタッチ操作を行うと、選択ボタンBT31が強調表示され、登録装置200−1が選択されたことを示す。
これに伴い、精算画面の領域には、登録装置200−1に対応する精算情報に基づく精算画面が表示される。
同様に、選択ボタンBT32に対してタッチ操作を行えば、選択ボタンBT32が強調表示されて登録装置200−2が選択されたことを示し、登録装置200−2に対応する精算情報に基づく精算画面が表示される。
また、選択ボタンBT33に対してタッチ操作を行えば、選択ボタンBT33が強調表示されて登録装置200−3が選択されたことを示し、登録装置200−3に対応する精算情報に基づく精算画面が表示される。
即ち、同図の登録装置選択画面では、選択ボタンの操作により登録装置200が選択されるのに応じて、同一画面上で選択された登録装置200に応じた精算画面が表示されるようになっている。
しかし、登録装置選択画面上での登録装置200の区別は番号以外によって行われてもよい、一例として、登録装置200−1、200−2、200−3ごとに異なる特定の色を割り当てる。そのうえで、登録装置選択画面においては、登録装置の選択に用いられるボタンなどについて、対応の登録装置に割り当てられた色により表示するというものである。
この場合には、例えば、登録装置200−1、200−2、200−3が配置された場所ごとに、対応の色を示すパネルなどを客に見えるように設置しておくようにする。客は、パネルの色により、自分が商品の登録を受けた登録装置200に割り当てられた色を確認できる。
図8を参照して登録装置200の構成例について説明する。同図に示すように、登録装置200は、CPU201、記憶部202、RAM203、スキャナ部204、店員用表示部205、客用表示部206、操作部207、通信部208、ブザー209及び印刷部210を備える。
RAM(Random Access Memory)203は、CPU201の主記憶装置であり、CPU201の演算結果が一次的に記憶される。
また、店員用表示部205は、店員への表示機能に加え、店員からの入力受付機能も有する。具体的に、店員用表示部205は、表示デバイスとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルとして構成される。
通信部208は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、他の登録装置200、精算装置300)と通信する。
ブザー209は、店員に注意を促すブザー音を発生させる。
図9を参照して、精算装置300の構成例について説明する。同図に示す精算装置300は、CPU301、記憶部302、RAM303、表示部305、操作部306、通信部307、ブザー308、印刷部309、貨幣授受部310及びサインポール部311を備える。
なお、人感センサ312は、第2実施形態に対応する部位であることから、ここでの説明は省略する。本実施形態において、人感センサ312は省略されてよい。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であり、CPU301の演算結果が一次的に記憶される。
通信部307は、LAN2(図1)を経由し、他の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、他の精算装置300)と通信する。ブザー308は、CPU301の制御に応じて、警告や店員の呼び出しなどのためのブザー音を発する。
貨幣授受部310は、買上商品の代金の支払いに応じた貨幣の投入を受け付けるとともに、客が受け取るべき釣銭、払戻金などの排出が行われる。
サインポール部311は、CPU301の制御に応じて点灯または点滅する発光部を備える。例えば、CPU301は、客が店員を呼ぶ操作を操作部306に対して行うのに応じて、サインポール部311の発光部が点灯または点滅するように制御する。
図10のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが登録装置選択画面と精算画面との表示に関連して実行する処理手順例について説明する。
先ず、登録装置200が実行する処理について説明する。
ステップS101:登録装置200のCPU201は、店員が行う商品登録操作に応じて商品登録処理を実行する。
ステップS102:店員は、1つの取引に応じた商品登録を行い、小計キーを操作したうえで、精算装置指定操作を行う。CPU201は、精算装置指定操作が行われたか否かについて判定する。CPU201は、精算装置指定操作が行われなかったことを判定した場合にはステップS101に処理を戻す。
ステップS103:ステップS102において精算装置指定操作が行われたことが判定された場合、CPU201は、精算装置指定操作により指定された精算装置300に対して、ステップS101の商品登録処理に応じた精算情報を送信する。精算情報には、ステップS101の商品登録処理に応じた商品登録情報と、送信元の登録装置200を示す情報とが含まれる。
ステップS201:精算装置300にけるCPU301は、登録装置200がステップS103により送信した精算情報が受信されるのを待機している。
ステップS202:精算情報が受信されるのに応じて、CPU301は、受信された精算情報をRAM303に記憶させる。
ステップS203:次に、CPU301は、ステップS202により精算情報が記憶された結果、RAM303に複数(2以上)の精算情報が記憶された状態となっているか否かについて判定する。
ステップS206:ステップS205により表示された登録装置選択画面に対しては、客により登録装置を選択する操作(登録装置選択操作)が行われる。CPU301は、RAM303に記憶された精算情報のうち、登録装置選択操作により選択された登録装置に対応する精算情報に基づく精算画面を表示部305に表示させる。
ステップS204またはステップS205の処理の後、CPU301はステップS201に処理を戻す。
ステップS111:精算装置300は、ステップS204またはステップS206により表示された精算画面に従って客が行った精算のための操作に応じて精算処理を実行する。そこで、CPU201は、精算処理が終了するのを待機する。
ステップS112:精算処理が終了すると、CPU301は、終了した精算処理に対応する精算情報をRAM303から削除する。なお、この際、精算装置300は、削除対象の精算情報をストアコントローラ100に送信してよい。送信された精算情報は、ストアコントローラ100にて精算結果情報として管理される。
なお、ステップS112によりRAM303から削除した精算情報については、例えばストアコントローラ100が記憶し、精算結果情報として管理してもよい。
[概要]
続いて、第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態における精算装置300の処理(図10)の場合、客が精算装置300にて自分に対応する精算画面を表示させているときに新たに精算情報が精算装置300にて受信された場合には、ステップS203からステップS205の処理に移行する。つまり、これまでの精算画面の表示から登録装置選択画面の表示に切り替わる。
しかし、客によっては、これから精算を行おうとして精算装置300の前に立っているのにかかわらず、精算装置300の画面が精算画面から登録装置選択画面の表示に切り替わってしまうことに不満を覚える可能性がある。
本実施形態における精算装置300は、先に説明した図9と同様であり、同図に示す人感センサ312を備える。人感センサ312は、前述のように、精算装置300の近傍の検出対象位置における人の有無を検出する。
なお、人感センサ312が人を検出する方式については特に限定されるものではなく、赤外線、撮像、超音波などをはじめいずれの方式が採用されてもよい。
また、人感センサ312は、精算装置300の本体に設けられてもよいし、精算装置300の本体から分離されたうえで、店舗内の所定の場所に設けられてもよい。
なお、本実施形態における登録装置200の構成は、図8と同様でよい。
図12のフローチャートを参照して、本実施形態の精算装置300が、人感センサ312の検出結果に応じて実行する処理手順例について説明する。同図に示す処理は、精算装置300の動作中において一定時間ごとに実行される。
ステップS131:精算装置300において、CPU301は、人感センサ312の検出データを入力し、人感センサ312により人が検出されているか否かについて判定する。
ステップS133:一方、人感センサ312により人が検出されていない場合、CPU301は、人検出フラグを「0」に設定する。
ステップS132またはステップS133の処理の後は、ステップS131に処理が戻される。
このように図12に示す処理が実行されることで、精算装置300は、近傍の検出対象位置に人が存在するか否かを定常的に把握することができる。
先ず、登録装置200が実行する処理手順については、図10と同様でよい。
ステップS211:ステップS203において複数の精算情報が記憶された状態となっていることが判定された場合、CPU301は、さらに人検出フラグが「0」であるか否かについて判定する。
人検出フラグが「0」である場合、精算装置300により精算を行おうとしている客はいない。そこで、この場合のCPU301は、ステップS205により登録装置選択画面を表示させる。
一方、人検出フラグが「1」である場合、現在において精算装置300により精算を行おうとしている客が精算装置300の前に立っている。そこで、この場合のCPU301は、ステップS201に処理を戻す。これにより、ステップS205による登録装置選択画面の表示の処理は行われず、1つ目の精算情報の受信に応じて先にステップS204により表示された精算画面の表示が継続される。
このような処理によって、精算装置300の近傍の検出対象位置に客が存在しているときには、新たな精算情報が受信されても精算画面から登録装置選択画面に表示が切り替わらないようにすることができる。
[概要]
続いて、第3実施形態について説明する。本実施形態の精算装置300は、1つの精算情報が受信(取得)されたタイミングから所定時間を経過しないうちに次の精算情報が受信された場合には、先に受信された1つの精算情報に基づく精算画面の表示から登録装置選択画面の表示に切り替える。
一方、精算装置300は、1つの精算情報がRAM303に記憶されたタイミングから所定時間を経過した後において、次の精算情報が受信された場合には、登録装置選択画面の表示への切り替えを行わない。
そこで、精算装置300は、上記の所定時間を経過した後において次の精算情報が受信された場合には、登録装置選択画面の表示が行われないようにすることで、表示部305に、1つの精算情報に基づく精算画面の表示を継続させる。
これにより、客が精算装置300により精算を行おうとしている状態のもとで登録装置選択画面に切り替わることがないようにすることができる。
そこで、精算装置300は、上記の所定時間を経過しないうちに次の精算情報が受信された場合には、登録装置選択画面の表示に切り替える。これにより、1つの精算情報に対応する客と、次の精算情報に対応する客のいずれが精算装置300に到達しても、円滑に精算を行っていくことができる。
図14のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが登録装置選択画面と精算画面との表示に関連して実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図10と同様の処理となるステップについては、同一符号を付して、ここでの説明を省略する。
登録装置200が実行する処理手順(ステップS101〜S103)については、図10と同様でよい。
ステップS221:ステップS203において複数の精算情報が記憶された状態となっていないことが判定された場合、CPU301は、時間の計測(計時)を開始する。ステップS221による時間の計測の開始とともに、CPU301は、ステップS204によりRAM303に記憶された1つの精算情報に基づく精算画面を表示する。
ステップS222;ステップS203において複数の精算情報が記憶された状態となっていることが判定された場合、CPU301は、さらに、ステップS221にて計測された時間が所定以上となっているか否かについて判定する。つまり、CPU301は、1つ目の精算情報が受信され、RAM303に記憶されたとき(ステップS221にて計測が開始されたとき)から、所定時間を経過しているか否かについて判定する。
一方、ステップS221にて計測が開始された時間が所定以上である場合、精算装置300には、1つ目の精算情報に対応して精算を行おうとする客が精算装置300にまで到達していると捉えられる。そこで、この場合のCPU301は、ステップS201に処理を戻すことで、ステップS205による登録装置選択画面の表示の処理が行われないようにする。
このような処理によって、精算装置300の近傍の検出対象位置に客が存在しているときには、新たな精算情報が受信されても登録装置選択画面を表示させないようにすることができる。
[概要]
上記各実施形態のPOSシステムにおいては、登録装置200が精算装置指定操作によって指定された精算装置300に対して精算情報を送信するようにされている。
これに対して、本実施形態のPOSシステムでは、各精算装置300は、精算装置指定操作に応じて、ストアコントローラ100(制御装置の一例)に対して精算情報を送信する。
本実施形態のようにストアコントローラ100に対して精算情報を送信する場合、精算情報は、商品登録情報とともに、精算装置指定操作によって指定された精算装置を示す精算装置指定情報と、送信元の登録装置を示す登録装置情報とを含む。
そして、ストアコントローラ100は、精算情報の記憶状況に基づいて、1つの精算装置300について以下のように制御する。
つまり、ストアコントローラ100は、先ず、1つ目の精算情報の受信に応じて精算情報を記憶すると、1つ目の精算情報については精算装置300に送信する。精算装置300は、受信した1つ目の精算情報に基づいて精算画面を表示させる。
精算装置300は、精算処理が終了すると精算終了通知をストアコントローラ100に対して送信する。ストアコントローラ100は、受信された精算終了通知に対応する精算情報を削除する。なお、ストアコントローラ100は、精算情報の削除に伴って、削除した精算情報が反映されるように精算結果情報を更新することができる。
精算装置300は、受信した精算情報に基づく精算画面を表示する。ここで、客が精算を行った場合には、精算装置300は、精算の終了に応じて精算終了通知をストアコントローラ100に送信する。
このようにして、本実施形態においては、ストアコントローラ100が各登録装置200から精算情報を受信し、精算情報を一括して管理する構成のもとで、精算装置300について、例えば第1実施形態と同様の動作を行わせることができる。
図15は、ストアコントローラ100の構成例を示している。
同図に示すストアコントローラ100は、CPU101、記憶部102、RAM103、表示部104、操作部105及び通信部106を備える。
RAM103は、CPU101の主記憶装置であって、CPU101の演算結果を一時的に記憶する、随時読み出し書き込みメモリである。
操作部105は、ストアコントローラ100において備えられる各種キー、ボタンなどの操作子や、マウス、キーボードなどの入力デバイスを一括して示したものである。
通信部106は、LAN2を経由して、ストアコントローラ100、登録装置200及び精算装置300などと通信を実行する。
図16のフローチャートを参照して、本実施形態におけるストアコントローラ100と登録装置200と精算装置300とが登録装置選択画面と精算画面との表示に関連して実行する処理手順例について説明する。なお、同図において、図10と同様の処理となるステップについては、同一符号を付して、ここでの説明を省略する。
ステップS301:ストアコントローラ100におけるCPU101は、ステップS103により登録装置200から送信される精算情報が受信されたか否かについて判定する。精算情報が受信されない場合、CPU301は、後述のステップS308の処理に移行する。
ステップS302:CPU101は、精算情報の受信に応じて、受信された精算情報をRAM103に記憶させる。なお、精算情報は、記憶部102に記憶されてもよい。
ステップS304:同じ精算装置を指定する精算装置指定情報を含む精算情報が複数記憶された状態ではない場合、CPU101は、今回のステップS302によりRAM103に記憶させた精算情報を、当該精算情報に含まれる精算装置指定情報が指定する精算装置300に送信する。
ステップS306:ステップS305により送信した精算情報複数通知に応じて、精算装置300は登録装置選択画面を表示し、登録装置選択画面に対する操作により選択された登録装置200を示す登録装置選択通知をストアコントローラ100に送信する。
CPU101は、上記のように精算装置300から送信された登録装置選択通知を受信する。
そこで、CPU101は、最後のステップS307により送信した精算情報に対応する精算終了通知が受信されたか否かについて判定する。
精算終了通知が受信されなかった場合、CPU101は、ステップS301に処理を戻す。
ステップS309:一方、精算終了通知が受信された場合、CPU101は、ステップS307により送信した精算情報を記憶部102から削除し、ステップS301に処理を戻す。
ステップS401:精算装置300におけるCPU301は、ステップS304またはステップS307によりストアコントローラ100から送信される精算情報が受信されたか否かについて判定する。
ステップS402:精算情報の受信に応じて、CPU301は、受信した精算情報に基づく精算画面を表示部305に表示させる。
ステップS404:精算が終了したことが判定された場合、CPU301は、ストアコントローラ100に対して客による精算が終了したことを示す精算終了通知を送信する。
精算終了通知には、例えば精算処理の対象とされた精算情報を示す識別子が含められる。
精算情報複数通知が受信されない場合、CPU301は、ステップS401に処理を戻す。
ステップS407:CPU301は、ステップS406にて表示させた登録装置選択画面に対する操作により登録装置200が選択されるのに応じて、選択された登録装置200を示す登録装置選択通知を、ストアコントローラ100に送信する。
[概要]
上記各実施形態においては、1つの精算装置300について、1つ目の精算情報が得られたときには、その精算情報に基づく精算画面を表示させ、2つ目以降の精算情報が得られると登録装置選択画面を表示させていた。
これに対して、本実施形態では、1つ目の精算情報が得られた段階から登録装置選択画面を表示させる。
本実施形態のPOSシステムのもとでは、精算を行うべき精算装置300がどれであるのかを、精算装置指定操作を行った店員が、例えば口頭で客に伝えるようにされている。
このために、客が、聞き間違いや勘違いなどにより、店員から伝えられた精算装置300とは異なる精算装置300に赴いてしまう場合がある。この場合、客が、間違って他の客の精算画面に対して精算を行ってしまうような不具合が生じる可能性がある。
図17のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが登録装置選択画面と精算画面との表示に関連して実行する処理手順例について説明する。
同図に示す処理手順は、第1実施形態のように、登録装置200から精算装置300に精算情報を送信する構成に対応する例である。本実施形態における登録装置200と精算装置300の各構成は、それぞれ、図8、図9と同様でよい。
また、図17において、図10と同様の処理となるステップについては、図10と同一符号を付している。
先ず、登録装置200の処理(ステップS101〜S103)については、図10と同様でよい。
精算装置300におけるCPU301は、ステップS201にて精算情報が受信されると、ステップS202により受信された精算情報を記憶部302に記憶させる。続けて、CPU301は、ステップS205により登録装置選択画面を表示させる。
つまり、本実施形態においては、ステップS202に続けてステップS205が実行されることで、記憶部302に記憶される精算情報の数にかかわらず、精算情報が受信されるごとに、登録装置選択画面が表示される。
選択された登録装置に対応する精算情報が記憶部302に記憶されている場合、CPU301は、ステップS206により、選択された登録装置に対応する精算情報を記憶部302から取得し、取得した精算情報に基づく精算画面を表示させる。
エラーメッセージとしては、具体的に、例えば本機では精算情報を受信していないために精算処理が行えないことと、該当の精算情報を受信している精算装置300に移動してもらうことを促すメッセージを表示部305に表示させればよい。
ステップS232の処理の後は、ステップS201に処理が戻される。
このような処理によって、精算装置300は、1つ目の精算情報の受信に応じて、登録装置選択画面を表示させることができる。
[概要]
第5実施形態においては、登録装置選択操作により、精算装置300が記憶していない精算情報に対応する登録装置が選択された場合にはエラーメッセージが出力されるようになっている。
これに対して、第6実施形態においては、精算装置300が記憶していない精算情報に対応する登録装置が選択された場合には、精算装置300は、選択された登録装置に対応する精算情報を記憶している他の登録装置から取得する。そして、精算装置300取得した精算情報に基づく精算画面を表示させる。
これにより、例えば客が店員から伝えられたのとは異なる精算装置300に移動してきたとしても、登録装置選択操作を行うことによって、そのまま精算を行うことが可能となり、円滑に精算が行われる。
図18のフローチャートを参照して、本実施形態における登録装置200と精算装置300とが登録装置選択画面と精算画面との表示に関連して実行する処理手順例について説明する。
同図に示す処理手順は、第1実施形態のように、登録装置200から精算装置300に精算情報を送信する構成に対応する例である。本実施形態における登録装置200と精算装置300の各構成は、それぞれ、図8、図9と同様でよい。
また、図18において、図17と同様の処理となるステップについては、図17と同一符号を付している。
登録装置200の処理(ステップS101〜S103)については、図10と同様でよい。
精算装置300の処理としては、図17のステップS232に代えて、ステップS233、S234が実行される。
このために、CPU301は、LAN2を介した通信により、他の精算装置300のそれぞれに対して、登録装置選択操作により選択された登録装置が送信元の精算情報を要求する。要求に応答して、該当の精算情報を記憶している他の精算装置300は、該当の精算装置を返送する。CPU301は、このように返送された精算情報を取得する。また、該当の精算情報を送信した他の精算装置300は、該当の精算情報を記憶部302から削除してよい。
ステップS234:そして、CPU301は、ステップS233により取得された精算情報に基づく精算画面を表示部305に表示させる。ステップS234の処理の後は、ステップS201に処理が戻される。
このような処理によって、精算装置300が記憶していない精算情報に対応する登録装置が客によって選択された場合であっても、精算装置300にて精算画面を表示させて、客が精算を行えるようにするという救済機能を与えることができる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
第4実施形態のようにストアコントローラ100が精算情報を管理するPOSシステムの構成のもとでも、第2実施形態のように精算装置300の近傍の検出対象位置に客が検出されているときには、登録装置選択画面を表示させないように構成してよい。
同様に、第4実施形態のPOSシステムの構成のもとで、第3実施形態のように1つ目の精算情報の記憶から所定時間が経過した後において登録装置選択画面を表示させないように構成してよい。
また、第4実施形態のもとでも、第5実施形態のように、1つ目の精算情報の受信から登録装置選択画面が表示されるようにしてもよい。さらに、第4実施形態のもとで、第6実施形態のように、客が店員に伝えられたのとは異なる精算装置300で登録装置選択操作を行ってしまった場合であっても、選択された登録装置の精算情報を精算装置300が取得し、客が精算を継続できるようにすることが可能である。
しかし、店舗に備えられる登録装置200及び精算装置300の各数と、店舗における登録装置200及び精算装置300各々の配置の態様は、図1及び図2に示した例に限定されない。
Claims (11)
- 商品を登録する複数の登録装置と、登録された商品に基づいて精算を行う精算装置と備える商品販売情報処理システムであって、
前記登録装置で登録された商品登録情報を含む精算情報を記憶する記憶手段と、
前記精算装置において、前記登録装置を選択する登録装置選択手段と、
前記精算装置において、前記記憶手段に記憶された前記精算情報が2以上の場合に、前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択を有効化し、前記登録装置選択手段による登録装置の選択に応じて、選択された登録装置に対応する精算情報を表示する精算情報表示手段と、
前記精算装置において、精算を行う客を検出する検出手段とを備え、
前記検出手段によって客が検出された後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
ことを特徴とする商品販売情報処理システム。 - 商品を登録する複数の登録装置と、登録された商品に基づいて精算を行う精算装置と備える商品販売情報処理システムであって、
前記登録装置で登録された商品登録情報を含む精算情報を記憶する記憶手段と、
前記精算装置において、前記登録装置を選択する登録装置選択手段と、
前記精算装置において、前記記憶手段に記憶された前記精算情報が2以上の場合に、前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択を有効化し、前記登録装置選択手段による登録装置の選択に応じて、選択された登録装置に対応する精算情報を表示する精算情報表示手段と、
前記精算装置において、計時手段とを備え、
前記登録装置選択手段は、
前記計時手段により計時された時間が、1つの精算情報が前記記憶手段に記憶されたときから所定時間を経過した後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
ことを特徴とする商品販売情報処理システム。 - 前記記憶手段を備える制御装置をさらに備える
請求項1または2に記載の商品販売情報処理システム。 - 前記精算情報に含まれる登録装置情報が示す登録装置と、前記登録装置選択手段にて選択された登録装置とが異なる場合、前記選択された登録装置が出力した精算情報を前記記憶手段から取得し、取得した精算情報を当該精算装置に表示する精算情報表示手段を備えることを特徴とする
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売情報処理システム。 - 商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択手段と、
前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶手段から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示手段と、
精算を行う客を検出する検出手段とを備え、
前記登録装置選択手段は、
前記検出手段によって客が検出された後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
精算装置。 - 商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択手段と、
前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶手段から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示手段と、
計時手段とを備え、
前記登録装置選択手段は、
前記計時手段により計時された時間が、1つの精算情報が前記記憶手段に記憶されたときから所定時間を経過した後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
精算装置。 - 商品を登録する複数の登録装置と、登録された商品に基づいて精算を行う精算装置と備える商品販売情報処理システムにおける商品販売情報処理方法であって、
前記登録装置で登録された商品登録情報を含む精算情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記精算装置において、前記登録装置を選択する登録装置選択ステップと、
前記精算装置において、前記記憶部に記憶された前記精算情報が2以上の場合に、前記登録装置選択ステップによる前記登録装置の選択を有効化し、前記登録装置選択ステップによる登録装置の選択に応じて、選択された登録装置に対応する精算情報を表示する精算情報表示ステップと、
前記精算装置において、精算を行う客を検出する検出ステップとを備え、
前記検出ステップによって客が検出された後に、前記記憶部に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
ことを特徴とする商品販売情報処理方法。 - 精算装置における商品販売情報処理方法であって、
商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択ステップと、
前記登録装置選択ステップによる前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶部から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示ステップと、
精算を行う客を検出する検出ステップとを備え、
前記登録装置選択ステップは、
前記検出ステップによって客が検出された後に、前記記憶部に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
商品販売情報処理方法。 - 精算装置における商品販売情報処理方法であって、
商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択ステップと、
前記登録装置選択ステップによる前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶部から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示ステップと、
計時ステップとを備え、
前記登録装置選択ステップは、
前記計時ステップにより計時された時間が、1つの精算情報が前記記憶部に記憶されたときから所定時間を経過した後に、前記記憶部に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
商品販売情報処理方法。 - 精算装置としてのコンピュータを、
商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択手段、
前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶手段から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示手段、
精算を行う客を検出する検出手段として機能させるためのプログラムであって、
前記登録装置選択手段は、
前記検出手段によって客が検出された後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
プログラム。 - 精算装置としてのコンピュータを、
商品を登録する登録装置を選択する登録装置選択手段、
前記登録装置選択手段による前記登録装置の選択に応じて、選択された登録装置で登録された商品に対応する精算情報を記憶する記憶手段から前記精算情報を取得し、取得した精算情報を表示する精算情報表示手段、
計時手段として機能させるためのプログラムであって、
前記登録装置選択手段は、
前記計時手段により計時された時間が、1つの精算情報が前記記憶手段に記憶されたときから所定時間を経過した後に、前記記憶手段に既に記憶されている精算情報と異なる精算情報が記憶された場合には、前記登録装置の選択を有効化しない
プログラム。
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