JP6753356B2 - 坩堝支持装置およびシリコン単結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の構成では、分割支持部材で支持された石英坩堝内にシリコン融液を生成すると、分割支持部材と石英坩堝とが反応して、分割支持部材の内周面にSiC層が形成される。SiC層が形成されると、SiC層と黒鉛との熱膨張率が異なるため、分割支持部材が外側に反ってしまう。この反りを阻止するために、分割部材の上面にピン穴を設け、互いに隣り合うピン穴間にかすがい状の接合金具を設けている。
シリコン融液が生成されると石英坩堝が軟化して変形し、この石英坩堝の変形に伴い、分割支持部材が石英坩堝中心から離れかつ互いに離間する方向に移動する。そして、分割支持部材の移動に伴い、分割支持部材のピン穴も移動し、その結果、ピン穴や接合金具が破損するおそれがある。
さらに、シリコン融液が生成されると、分割支持部材が膨張し、ピン穴が隣り合う分割支持部材の境界線に対して直交する方向のうち、当該隣り合う分割支持部材が互いに遠ざかる方向に移動する。その結果、ピン穴や接合金具が破損するおそれがある。
上述のようにピン穴や接合金具が破損すると、分割支持部材同士が離れてしまい、石英坩堝を適切に支持できなくなる。また、破損した部材が坩堝内のシリコン融液中に入り、シリコン単結晶の品質不良を起こすおそれもある。
なお、長円とは、半径が等しい二つの円を共通外接線でつないだ形をいう。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
〔坩堝支持装置の構成〕
図1(A),(B)に示すように、坩堝支持装置10は、石英坩堝221を支持する。坩堝支持装置10は、黒鉛坩堝を縦割りに3等分して得られる第1,第2,第3の分割支持部材11A,11B,11C(以下、まとめて「分割支持部材11」という場合がある)と、第1,第2,第3の分割支持部材11A,11B,11Cが石英坩堝221の中心Cから離れかつ互いに離間する方向に移動することを抑制する離間抑制手段12を備えている。
凹部141は、連結部材14の底面から上方に凹むように設けられている。凹部141の高さH4は、12mm以上24mm以下が好ましい。高さH4が高さH1よりも大きければ、連結部材14が分割支持部材11上に載置されるが、高さH4を高さH1よりも小さくして、ピン13の上端で連結部材14を支持して、連結部材14が分割支持部材11から離れるようにしてもよい。
また、石英坩堝221内でシリコン融液が生成されると、分割支持部材11が膨張し、図3に示すように、ピン13が隣り合う分割支持部材11の境界線Bに対して直交する方向のうち、当該隣り合う分割支持部材11が互いに遠ざかる第2の方向D2に移動する。
このような分割支持部材11やピン13の移動現象を考慮に入れて、凹部141の平面形状が設計されている。
凹部141は、当該凹部141に挿入されたピン13との隙間が、ピン13に対する第1の方向D1側に1.5mm以上5mm以下、第2の方向D2側に1.9mm以上5mm以下設けられるように形成されている。
具体的には、ピン13の中心CBから第1の方向D1に延びる仮想線を第1の仮想線K1とした場合、ピン13の外周面における第1の仮想線K1上に位置する部分13Aから、凹部141の内周面における第1の仮想線K1上に位置する部分141Aまでの距離L1が、1.5mm以上5mm以下となるように、凹部141が形成されている。
また、ピン13の中心CBから第2の方向D2に延びる仮想線を第2の仮想線K2とした場合、ピン13の外周面における第2の仮想線K2上に位置する部分13Bから、凹部141の内周面における第2の仮想線K2上に位置する部分141Bまでの距離L2が、1.9mm以上5mm以下となるように、凹部141が形成されている。
次に、上記坩堝支持装置10を用いたチョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造方法について説明する。
このとき、凹部141を距離L1が1.5mm以上、距離L2が1.9mm以上となるように設けているため、ピン13の第1,第2の方向D1,D2への移動の間、当該ピン13を凹部141との間の隙間内で移動させることができる。したがって、ピン13と凹部141の内周面とが接触しても、これらに大きな力が作用することを抑制できる。その結果、ピン13や連結部材14の破損を抑制でき、石英坩堝221が適切に支持される。
また、凹部141を距離L1,L2をそれぞれ5mm以下となるように設けているため、分割支持部材11の大きな移動に伴う石英坩堝221の支持機能の低下が抑制される。
この育成中、ピン13や連結部材14が石英坩堝221内に入ってしまうことを抑制できるため、シリコン単結晶SMの生産効率や品質の低下が抑制される。
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良ならびに設計の変更などが可能である。
凹部141の平面形状は、楕円であってもよいし、真円、あるいは四角形などの多角形であってもよい。
凹部141の平面形状を長円、楕円、長方形にする場合、距離L1を1.5mm以上5mm以下、距離L2を1.9mm以上5mm以下確保できれば、長軸や長辺が第1の方向D1と平行であってもよいし、平行でなくてもよい。
凹部141の代わりに、図2に二点鎖線で示すように挿入部としての貫通孔142を設けてもよい。この場合、ピン13の上端は、貫通孔142から突出していてもよいし、突出していなくてもよい。
平面視における凹部141内でのピン13の位置は、距離L1を1.5mm以上5mm以下、距離L2を1.9mm以上5mm以下確保できれば、凹部141の中心でなくてもよい。
以下の表1に示すように、図3における直径R1が5.0mmのピン13と、凹部141の距離L3,L4,L5がそれぞれ7.2mm、凹部141の高さH4が18mmの連結部材14を準備した。
距離L3は長円形状の凹部141における長軸の長さであり、距離L4は短軸の長さである。距離L5は、ピン13の中心CBから第2の方向D2と反対方向に延びる仮想線を第3の仮想線K3とした場合、凹部141の内周面における第3の仮想線K3上に位置する部分141Cから部分141Bまでの長さである。
そして、図3に示すようにピン13が凹部141の中心に位置するように、連結部材14を分割支持部材11上に載置し(図2参照)、離間抑制手段12で離間が抑制された分割支持部材11で石英坩堝221を支持させた。
このような構成の坩堝支持装置10および石英坩堝221を用いて、シリコン融液を生成し、シリコン単結晶を1本育成した。坩堝支持装置10の状態を確認すると、ピン13が折れていた。
凹部141の距離L3,L4,L5をそれぞれ8.0mm,6.5mm,8.8mmにしたこと以外は比較例1と同じ条件でシリコン単結晶を1本育成した。坩堝支持装置10の状態を確認すると、ピン13は折れていなかった。
凹部141の距離L3,L4,L5をそれぞれ10.0mm,7.0mm,9.2mmにしたこと以外は比較例1と同じ条件でシリコン単結晶を1本育成した。坩堝支持装置10の状態を確認すると、ピン13は折れていなかった。
Claims (3)
- 石英坩堝を支持する坩堝支持装置であって、
黒鉛坩堝を縦割りにして得られる複数の分割支持部材と、
前記複数の分割支持部材が石英坩堝の中心から離れかつ互いに離間する方向に移動することを抑制する離間抑制手段とを備え、
前記離間抑制手段は、前記分割支持部材の上面に立設されるピンと、互いに隣り合う分割支持部材のピンが挿入される一対の挿入部を有する連結部材とを備え、
前記複数の分割支持部材の移動方向を第1の方向、隣り合う分割支持部材の境界線に対して直交する方向のうち当該隣り合う分割支持部材が互いに遠ざかる方向を第2の方向として、前記挿入部と当該挿入部に挿入された前記ピンとの隙間が、前記ピンに対する前記第1の方向側に1.5mm以上、前記第2の方向側に1.9mm以上設けられており、
前記挿入部は、長軸が前記第1の方向と平行な長円または楕円であることを特徴とする坩堝支持装置。 - 請求項1に記載の坩堝支持装置において、
前記ピンに対する前記第1の方向側および前記第2の方向側のうち少なくとも一方向側の隙間が5mm以下であることを特徴とする坩堝支持装置。 - チョクラルスキー法を用いたシリコン単結晶の製造方法であって、
石英坩堝と、
前記石英坩堝を支持する請求項1または請求項2の坩堝支持装置を用い、
前記石英坩堝に収容されたシリコン融液に種結晶を接触させた後に引き上げることで、シリコン単結晶を育成することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
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