JP6752478B2 - 情報をプッシュする方法並びに測位方法及びデバイス - Google Patents

Description

本願は、２０１６年６月１７日に出願された「情報をプッシュする方法並びに測位方法及びデバイス」と題された中国特許出願第２０１６１０４３８８３３．５号の優先権を主張し、上記中国特許出願は参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。

本願は、インターネット情報技術の分野に関し、特に、情報をプッシュする方法並びに測位方法及びデバイスに関する。

情報技術及びインターネット技術の急速な発展に伴い、インターネットを使って関連情報を得る人の数は増加している。通常、インターネットを用いて関連情報を得るとき、ユーザは、ターゲット対象（target object）を入力してインターネットのプラットフォーム上で検索できる。インターネットのプラットフォームは、ユーザにより入力されたターゲット対象に基づいて検索し、識別されたターゲット対象に関する情報をユーザに表示できる。したがってユーザは、ターゲット対象に関する情報を便利に取得できる。

ユーザがターゲット対象に関する情報をより容易に得られるように、インターネットのプラットフォームがターゲット対象に関する情報をユーザに表示するとき、インターネットのプラットフォームは、ユーザの現在の地理的位置情報に基づいて、ユーザに比較的近いターゲット対象に関する情報をユーザに表示することができる。最初に、ユーザの現在の地理的位置情報を測位（location positioning）によって特定し、次に、ユーザの現在の地理的位置情報に基づいて、ユーザに比較的近いターゲット対象を特定し、最後に、ユーザの比較的近くで特定されたターゲット対象に関する情報をユーザに表示できる。それゆえ、ユーザは、ユーザに比較的近いターゲット対象に関する情報を便利に取得できる。

通常、ユーザに比較的近いターゲット対象を特定する場合、インターネットのプラットフォームは、ユーザの地理的位置情報をターゲット対象のアドレス情報と照合することができ、照合の結果に基づいてターゲット対象を特定できる。しかし、照合精度は比較的低いので、特定されたターゲット対象の精度も比較的低くなる。その結果、ユーザに示されるターゲット対象に関する情報は、大抵、ユーザの実在の要求を満たすことができず、ユーザエクスペリエンス（ユーザ体験）は比較的乏しいものとなる。

本願の実施は、ユーザに表示されるターゲット対象に関する情報がユーザの実在の要求を満たすことができないがゆえにユーザエクスペリエンスが比較的乏しい現行問題を緩和するために、情報をプッシュする方法並びに測位方法及びデバイスを提供する。

本願の実施は情報をプッシュする方法を提供し、前記方法は：ユーザ機器によって検出されるワイヤレスフィデリティ（Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標））信号の特徴情報を取得するステップであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記取得するステップと；前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む、前記検索するステップと；前記ターゲット対象の前記識別された識別情報を、前記ユーザ機器へプッシュするステップと；を含む。

本願の実施は情報をプッシュするデバイスを提供し、前記デバイスは：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するよう構成された取得ユニットであって、前記特徴情報は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記取得ユニットと；前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するように構成された検索ユニットであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む、前記検索ユニットと；前記検索ユニットによって識別された前記ターゲット対象の前記識別情報を前記ユーザ機器へプッシュするよう構成されたプッシュユニットと；を含む。

本願の実施で採用される前述の技術的解決策のうちの少なくとも１つによって、次の有利な効果を奏することができる。

本願の実施で提供される技術的解決策において、Ｗｉ−Ｆｉ信号でカバーされるターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器によって、現在、検出可能なＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて特定され、特定されたターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器へプッシュされ、よってユーザ機器のユーザは、ターゲット対象の識別情報を迅速に取得できる。更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるターゲット対象の精度は比較的高く、ユーザに示されるターゲット対象に関する情報は、ユーザの実在の要求を満たし、よってユーザのエクスペリエンス（体験）を効果的に高める。

本願の実施は測位方法を提供し、前記方法は：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記取得するステップと；前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む、前記検索するステップと；前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定するステップであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記特定するステップと；前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するステップと；を含む。

本願の実施は測位デバイスを提供し、前記デバイスは：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するよう構成された取得ユニットであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記取得ユニットと；前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するよう構成された検索ユニットであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む、前記検索ユニットと；前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定するよう構成された特定ユニットであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記特定ユニットと；前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するよう構成された位置特定ユニットと；を含む。

本願の実施で提供される技術的解決策において、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて識別され、ターゲット対象の固有値に基づいてユーザ機器の位置を特定するよう、ターゲット対象の固有値が特定される。Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づくユーザ機器の位置の精度は比較的高くなる。

本明細書に記載の添付図面は、本願のさらなる理解を提供すること、及び本願の一部を構成することを意図している。本願の例示的な実施及びその説明は、本願を説明することを意図しており、本願に対する限定を構成するものではない。

本願の実施に係る、情報をプッシュする方法を示す概略フローチャートである。

本願の実施に係る、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を示す概略図である。

本願の実施に係る、ショップ（店舗）の固有値の特定を示す概略図である。

本願の実施に係る、測位方法を示す概略フローチャートである。

本願の実施に係る、情報をプッシュするデバイスを示す概略構成図である。

本願の実施に係る、測位デバイスを示す概略構成図である。

既存技術では、インターネットのプラットフォームが、ユーザの地理的位置情報に基づいて、ユーザに比較的近いターゲット対象に関する情報をユーザに表示する場合、インターネットのプラットフォームは、ユーザの地理的位置情報と、ターゲット対象のアドレス情報とを照合し、その照合の結果に基づいて、ターゲット対象に関する情報をユーザに表示できる。しかし、照合の精度は比較的低いので、特定されたターゲット対象の精度も比較的低い。例えば、照合を通じて取得されたターゲット対象が、実際には、ユーザから比較的遠く離れている場合、ユーザがターゲット対象の実際の位置を特定することは比較的難しく、ユーザエクスペリエンスは比較的乏しいものとなる。

ワイヤレスフィデリティ（Ｗｉ−Ｆｉ）は、パソコンや携帯デバイス（例えばパッドや携帯電話）等の端末を互いに短い距離で無線接続することを可能にする、無線ネットワーク伝送技術である。近年、Ｗｉ−Ｆｉ技術は、その急速な発展に伴い、例えば、オフィスやショッピング施設等の様々な公共の場所で、益々利用されてきている。通常、ユーザが、特定の公共エリアでＷｉ−Ｆｉを通じてインターネットにアクセスする必要があるとき、その公共エリアで外部へ提供されるＷｉ−Ｆｉ信号を、ユーザ機器を使って探すことができる。Ｗｉ−Ｆｉ信号を識別した後、ユーザ機器は、Ｗｉ−Ｆｉ信号名を表示でき、同時にユーザ機器をＷｉ−Ｆｉ信号に接続できる。

そのように、公共エリアで、ユーザのユーザ機器を特定のＷｉ−Ｆｉ信号に接続した後、接続されたＷｉ−Ｆｉ信号は公共エリアで提供されるので、ユーザが、現在、位置している公共の場所を、接続されたＷｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定できる。Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定される公共エリアの精度は比較的高い。

ターゲット対象に関する情報をユーザに表示するとき、インターネットのプラットフォームは、ユーザ機器に接続するＷｉ−Ｆｉ信号に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号を提供するターゲット対象を特定できることが分かる。Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるターゲット対象の精度は比較的高いので、ターゲット対象に関する情報がユーザに表示されるとき、ユーザの実際の要求を満たすことができる。

既存技術では、ターゲット対象に関する情報をユーザに表示するために、Ｗｉ−Ｆｉ信号を用いて、ターゲット対象にユーザが到達しているかどうかを特定できる。ターゲット対象に対応するＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報を、予め決めることができる。それゆえ、Ｗｉ−Ｆｉ信号を検出するとき、ユーザ機器は、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいてターゲット対象を特定し、ターゲット対象に関する情報をユーザに表示できる。

しかし、既存の方法では、ターゲット対象に対応するＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報を特定するとき、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報は、大抵、手動でアップロードされる、又は、ユーザ機器に接続するＷｉ−Ｆｉ信号は、大抵、ターゲット対象におけるＱＲコード（登録商標）を走査することによってユーザが支払いを行うときに取得される。Ｗｉ−Ｆｉ信号を手動でアップロードする方法については、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を取得する効率が比較的低く、ターゲット対象がＷｉ−Ｆｉ信号を変更するときにターゲット対象のＷｉ−Ｆｉ信号を遅れずに更新することができない。決済取引でＷｉ−Ｆｉ信号を取得する方法は、比較的大きなショップにのみ適用可能であり、Ｗｉ−Ｆｉ信号が提供されるターゲット対象にのみ適用可能である。その結果、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいてターゲット対象を特定することは比較的難しい。

本願の実施で提供される技術的解決策では、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象に関する情報をユーザに表示でき、よってユーザに提供されるターゲット対象に関する情報は、ユーザの実在の要求を満たすことができ、それによってユーザエクスペリエンスは向上する。

更に、本願の実施で提供される技術的解決策において、ユーザはターゲット対象に対応するＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報を手動でアップロードする必要がなく、本願の実施で特定されるターゲット対象に対応するＷｉ−Ｆｉ信号は、ターゲット対象によって外部へ提供されるＷｉ−Ｆｉ信号であってもよい、又は、ターゲット対象をカバーする別のＷｉ−Ｆｉ信号であってもよい。それゆえ、ターゲット対象がＷｉ−Ｆｉ信号を受信できれば、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号を用いてターゲット対象を特定でき、よって前述の問題を解決できる。

本願の目的を達成するために、本願の実施は、情報をプッシュする方法並びに測位方法及びデバイスを提供する。ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報が取得され、ここで、特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含み；Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報がデータベースから識別され、ここで、データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含み；ターゲット対象の識別された識別情報はユーザ機器にプッシュされる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器によって、現在、検出することができるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて特定され、特定されたターゲット対象の識別情報はユーザ機器にプッシュされ、よってユーザ機器のユーザは、ターゲット対象の識別情報を迅速に取得できる。更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるターゲット対象の精度は比較的高く、よってユーザに表示されるターゲット対象に関する情報は、ユーザの実在の要求を満たすことができ、それによって、ユーザのエクスペリエンス（体験）は効果的に向上する。

注記すると、本願の実施では、ターゲット対象はショップであってもよい。本願の実施で提供される技術的解決策を用いて、ユーザが、現在、位置するショップを特定し、そのショップに関する情報をユーザに表示できる、又は、ユーザの位置に近いショップを特定し、ユーザの近くの特定されたそのショップに関する情報をユーザに表示できるが、ここでは限定されない。

本願の特定の実施及び対応する添付図面を参照して、本願の技術的解決策を、明確且つ包括的に以下説明する。明らかに、説明する実施は、本願の実施の全てではなく、そのいくつかの実施に過ぎない。創造的努力をともなわずに本願の実施に基づいて当業者が得る全ての他の実施は、本願の保護範囲に含まれる。

本願の実施で提供される技術的解決策を、添付図面を参照して詳細に以下説明する。

実施１

図１は、本願の実施に係る、情報をプッシュする方法を示す概略フローチャートである。この方法は以下のステップを含む。

ステップ１０１：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得する。

この特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む。

ステップ１０１において、ユーザは、ユーザ機器をカバーする少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号を、今あるユーザ機器を用いて検出できる。この状況において、このユーザ機器によって検出されたＷｉ−Ｆｉ信号に基づきＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。

ユーザ機器は、Ｗｉ−Ｆｉ信号を検出できるデバイスである。本願のこの実施において、ユーザ機器は、スマートフォン、ノートパソコン、ｉＰａｄ（登録商標）等のインテリジェント端末デバイスであっても、Ｗｉ−Ｆｉ信号を検出できる別のデバイスであってもよく、限定されない。

ユーザ機器を使う場合、ユーザは、ユーザ機器でＷｉ−Ｆｉ信号を検出するよう構成される機能制御を有効化できる。この状況において、ユーザ機器は、ユーザ機器をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号を検出できる。Ｗｉ−Ｆｉ信号が検出された後、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号に対応するＷｉ−Ｆｉ名をユーザ機器に表示できる。ここで、Ｗｉ−Ｆｉ名は、Ｗｉ−Ｆｉ信号を伝送するデバイス（無線ルータ等）名である。実際には、Ｗｉ−Ｆｉ名を手動で設定できる。

例えば、ユーザ機器をカバーし、Ｗｉ−Ｆｉ名「ＸＸＸＸ」を有するＷｉ−Ｆｉ信号をユーザ機器が検出できるので、ユーザ機器がＷｉ−Ｆｉ名に対応するＷｉ−Ｆｉ信号を検出すると、Ｗｉ−Ｆｉ信号に対応するＷｉ−Ｆｉ名「ＸＸＸＸ」をユーザ機器に表示できる。

実際には、１つ以上のＷｉ−Ｆｉ信号がユーザ機器をカバーしてもよい。複数のＷｉ−Ｆｉ信号がユーザ機器をカバーする場合、ユーザ機器が複数のＷｉ−Ｆｉ信号を検出した後、検出されたそれぞれのＷｉ−Ｆｉ信号に対応するＷｉ−Ｆｉ名をユーザ機器に表示できる。

検出されたＷｉ−Ｆｉ信号に対応するＷｉ−Ｆｉ名がユーザ機器に表示された後、ユーザ機器に表示されたＷｉ−Ｆｉ名に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できるが、ここでＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含んでもよい。

本願のこの実施では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号に対応するメディアアクセスコントロール（ＭＡＣ）アドレスであっても、Ｗｉ−Ｆｉ信号に対応するＷｉ−Ｆｉ名であってもよく、限定されない。好ましくは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号に対応するＭＡＣアドレスである。

オプションではあるが、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度を含むことができ、ここでＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度は、ユーザ機器がＷｉ−Ｆｉ信号を検出するときにユーザ機器によって受信できるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度である。

ユーザ機器がＷｉ−Ｆｉ信号を検出した後、サーバはＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。

サーバは、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、少なくとも下記方法を用いて取得できる。

方法１：Ｗｉ−Ｆｉ信号を検出し、サーバとのデータ接続の確立を特定すると、ユーザ機器は、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報をサーバへ送信でき、よってサーバはＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。

ユーザ機器は、Ｗｉ−Ｆｉ信号を検出する前又は検出した時に、サーバとのデータ接続を確立できるが、これは限定されない。

方法２：Ｗｉ−Ｆｉ信号を伝送するデバイス（無線ルータ等）とサーバとの間のデータ接続を予め確立できる。そのように、ユーザ機器によって検出されたＷｉ−Ｆｉ信号を特定すると、Ｗｉ−Ｆｉ信号を伝送するデバイスは、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を特定し、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報と、ユーザ機器のデバイス識別情報とをサーバへ送信でき、よってサーバは、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。

本願のこの実施において、サーバは、アプリケーションソフトウェアに対応するサーバであってもよい。あるいは、サーバは、別の方法を用いて、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得してもよく、限定されない。

そのように、先に述べた方法に基づいて、サーバは、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。

ステップ１０２：Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索する。

データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む。

ステップ１０２では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得した後、特徴情報に含まれるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に対応するターゲット対象の識別情報をデータベースから識別することで、ターゲット対象の識別された識別情報をユーザ機器にプッシュすることができる。

本願のこの実施では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を、データベースに予め格納できる。そのように、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を取得するとき、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいてデータベースから識別できる。

下記ステップを含む以下の方法を用いて、データベースを特定できる。

ステップ１：ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得する。ここで、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含み、サービス要求は、ターゲット対象の識別情報を含む。

実際には、ユーザはユーザ機器を使ってＷｉ−Ｆｉ信号をターゲット対象の位置で検出できる。ユーザはターゲット対象内に位置しているので、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号は、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号である。この状況において、ユーザは、Ｗｉ−Ｆｉ信号を用いることによりインターネットにアクセスすることができ、ターゲット対象に関するサービス要求をサーバへ送信できる。サービス要求は、ターゲット対象の識別情報と、ユーザ機器に接続されターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とを含むことができる。

特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含むことができる。ここでは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度は、ユーザがサービス要求を送信するときにユーザ機器によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度である。

ここでは、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号（すなわち、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号）は、ターゲット対象によって外部に提供されるＷｉ−Ｆｉ信号であっても、ターゲット対象によって受信できる別のＷｉ−Ｆｉ信号（すなわち、ターゲット対象をカバーする別のＷｉ−Ｆｉ信号）であってもよく、限定されない。ターゲット対象をカバーする１つ以上のＷｉ−Ｆｉ信号があってもよい。本願のこの実施では、ユーザ機器は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の１つに接続されて、接続されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報、又は、ターゲット対象をカバーする複数のＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、ユーザがサービス要求を送信するときにサービス要求に付加してもよく、限定されない。

オプションではあるが、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得した後、取得されたＷｉ−Ｆｉ信号は、異常なＭＡＣアドレス（例えば、ＭＡＣアドレスが「００」）を有するＷｉ−Ｆｉ信号や、異常なＷｉ−Ｆｉ名（例えば、Ｗｉ−Ｆｉ名が「−」）を有するＷｉ−Ｆｉ信号等、異常なＷｉ−Ｆｉ信号を除くように選別されてもよい。更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号強度の範囲は、予め設定された範囲を超える信号強度を有するＷｉ−Ｆｉ信号を除くように予め設定されてもよく、ここでは、Ｗｉ−Ｆｉ信号強度の範囲を手動で設定できる。好ましくは、強度範囲を０ｄＢから−１２０ｄＢとすることができる。

ステップ２：ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立して、データベースにマッピング関係を格納する。

ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得した後に確立できる。

実際には、１つのターゲット対象に関して、複数の異なるユーザ機器がターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号に接続されると、異なるユーザ機器によって送信されるサービス要求が受信され、ユーザ機器によって用いられるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報が、受信されたサービス要求から取得される。そのように、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を、取得されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて確立できる。

実際には、１つ以上のＷｉ−Ｆｉ信号を、ターゲット対象に基づいて取得してもよい。それゆえ、マッピング関係が確立されるとき、次の２つの状況を別々に分析できる。

状況１：ターゲット対象に基づいて、１つのＷｉ−Ｆｉ信号を取得する。

マッピング関係を確立するとき、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ターゲット対象の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを特定する必要がある。ユーザによって送信されるサービス要求に基づいて、ターゲット対象の識別情報を特定でき、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を特定できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定する場合、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度が実際には異なり得るので、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の異なる信号強度の平均値を計算し、得られた平均値をＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度として用いる。

オプションではあるが、実際の状況に基づいてＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定できるが、ここでは限定されない。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定した後、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立できる。

状況２：ターゲット対象に基づいて複数のＷｉ−Ｆｉ信号を取得する。

この状況において、複数のＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ターゲット対象の識別情報とを、状況１で述べた方法を用いて特定できる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

複数のＷｉ−Ｆｉ信号のそれぞれの信号強度を、状況１で述べた方法を用いて特定できる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定した後、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立できる。

オプションではあるが、状況２に関して、ターゲット対象に基づいて複数のＷｉ−Ｆｉ信号を取得する場合、取得された複数のＷｉ−Ｆｉ信号を、少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号を選択するように選別し、ターゲット対象の識別情報と、選択されたＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、選択されたＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立する。

取得された複数のＷｉ−Ｆｉ信号を選別する場合、ターゲット対象に基づいて、異なるユーザ機器による複数のＷｉ−Ｆｉ信号の回数を計算することができ、計算された回数に基づいて複数の取得されたＷｉ−Ｆｉ信号を選別することができる。

例えば、ターゲット対象に基づいて取得されるＷｉ−Ｆｉ信号は、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｅとを含み、ユーザ機器ａは、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃとを検出でき、ユーザ機器ｂは、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄとを検出でき、ユーザ機器ｃは、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｅとを検出でき、ユーザ機器ｄは、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃとを検出できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａは異なるユーザ機器によって１回検出され、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂは異なるユーザ機器によって４回検出され、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃは異なるユーザ機器によって３回検出され、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄは異なるユーザ機器によって２回検出され、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｅは異なるユーザ機器によって１回検出されることが計算を通じて判明する。この状況において、異なるユーザ機器によって検出される回数の順に、先の５つのＷｉ−Ｆｉ信号を、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂ、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃ、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄ、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａ／Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｅに、並び替えることができる。

したがって、先の５つのＷｉ−Ｆｉ信号を選別する場合、最も多い回数で異なるユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号Ｂを選択してもよい、又は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の予め設定された数が、異なるユーザ機器による検出の回数の順に選択されてもよい。予め設定された数は、実際の状況に基づいて特定されてもよい。例えば、予め設定された数が２であれば、Ｗｉ−Ｆｉ信号ＢとＷｉ−Ｆｉ信号Ｃとを選択でき、予め設定された数が３であれば、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄとを選択できる。

更に、本願のこの実施では、複数のＷｉ−Ｆｉ信号を取得するとき、実際の状況に基づいて、複数のＷｉ−Ｆｉ信号を選別できるが、ここでは限定されない。

少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号を選択した後、ターゲット対象の識別情報と、選択された少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、選択された少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｄと、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｅとを、引き続き一例として用いる。Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂを選択する場合、ターゲット対象の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂの識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度との間のマッピング関係を確立できる。Ｗｉ−Ｆｉ信号ＢとＷｉ−Ｆｉ信号Ｃとを選択する場合、ターゲット対象の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂの識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃの識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｃの信号強度との間のマッピング関係を確立できる。

そのように、１つのターゲット対象に関して、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を取得できる。複数のターゲット対象に関して、先に述べた方法を用いることによって、それぞれのターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーする少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を取得できる。

そのように、１つのＷｉ−Ｆｉ信号に関して、先に述べた方法を用いることによって取得されるマッピング関係に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされる少なくとも１つのターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を特定できる。

マッピング関係を取得した後、データベースにマッピング関係を格納できる。

そのように、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報をデータベースから識別するとき、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含むマッピング関係を取得するために、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を、データベースに格納されるマッピング関係に含まれるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と照合でき、取得されたマッピング関係に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報とのマッピング関係を確立するターゲット対象の識別情報が特定される。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を、データベースに格納されるマッピング関係に含まれるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と照合するとき、マッピング関係は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号によってカバーされる少なくとも１つのターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間の先に述べたマッピング関係であっても、それぞれのターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーする少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間の先に述べたマッピング関係であってもよく、限定はされない。

そのように、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応する、ターゲット対象の識別情報を識別できる。

ステップ１０３：ターゲット対象の識別された識別情報を、ユーザ機器にプッシュする。

ステップ１０３では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応する、ターゲット対象の識別情報を識別すると、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることができ、よってユーザ機器のユーザは、便利にターゲット対象の識別情報を確認できる。

ステップ１０２で述べた方法によって、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、Ｗｉ−Ｆｉ信号によってカバーされるターゲット対象の識別情報を識別でき、ターゲット対象の識別情報を識別すると、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることができる。

しかし、実際には、１つ以上のＷｉ−Ｆｉ信号をユーザ機器によって検出してもよい。更に、それぞれのＷｉ−Ｆｉ信号に関して、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応する１つ以上のターゲット対象を識別してもよい。それゆえ、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュするとき、１つのターゲット対象を識別する場合は、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器に勧めることができる；又は、複数のターゲット対象を識別する場合は、複数のターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることができる、若しくは、複数のターゲット対象を選別することができる。そして、選択された少なくとも１つのターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュする。

本願のこの実施では、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、ターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップは、少なくとも以下の状況を含む。

状況１：１つのＷｉ−Ｆｉ信号があり、１つのターゲット対象を識別する。

状況２：１つのＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象を識別する。

状況３：複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、１つのターゲット対象を識別する。

状況４：複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象を識別する。

識別されたターゲット対象の識別情報をユーザ機器にどのようにしてプッシュするかを説明するために、先に述べた４つの状況を別々に以下分析する。

状況１：

１つのＷｉ−Ｆｉ信号と、１つのターゲット対象とを識別するとき、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることができる。

状況２：

１つのＷｉ−Ｆｉ信号と、複数のターゲット対象とを識別するとき、少なくとも１つのターゲット対象を選択でき、選択されたターゲット対象の識別情報をユーザ機器のユーザにプッシュする。

ターゲット対象の識別された識別情報をユーザ機器へプッシュするステップは：識別されたターゲット対象の数が１よりも大きい、と特定されると、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定するステップと；ターゲット対象の識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関してデータベースを検索するステップであって、データベースは、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を含む、前記検索するステップと；Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、少なくとも１つのターゲット対象を選択し、選択されたターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュするステップと；を含む。

ターゲット対象の数が１よりも大きいとき、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定できる。検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいてＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定できる。

この状況において、それぞれのターゲット対象の識別情報に対応するＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を、識別された複数のターゲット対象の識別情報に基づいて、先に述べたデータベースから識別できる。

本願のこの実施では、区別を容易にするために、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と称し、データベースから識別されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度と称する。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とが特定された後、少なくとも１つのターゲット対象を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、選択できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、少なくとも１つのターゲット対象を選択するステップは：Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、ターゲット対象の固有値を計算するステップであって、固有値は、ユーザ機器とターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記計算するステップと；ターゲット対象の固有値に基づいて、少なくとも１つのターゲット対象を選択するステップと；を含む。

１つのターゲット対象に関して、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とを特定すると、ターゲット対象の固有値を計算することができる。ここで、固有値を用いてターゲット対象とユーザ機器との間の位置関係を示すことができる。

ターゲット対象の固有値を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づき、次式を用いて計算することができる。

式中、λは、ターゲット対象の固有値であり、ｓ_１は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度であり、ｓ_２は、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度であり、ａ及びｂは、予め設定されたパラメータである。

本願のこの実施では、ａ及びｂを用いてターゲット対象の固有値の、値の範囲を制限でき、実際の状況に基づいて特定できる。好ましくは、ａは１であり、ｂは１である。

それぞれのターゲット対象の固有値を、先の式を用いて取得できる。

オプションではあるが、本願のこの実施では、代わりに、それぞれのターゲット対象の固有値を、別の方法を用いて取得できるが、ここでは限定されない。

例えば、１つのターゲット対象に関して、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差の絶対値を計算することができ、算出された差の絶対値は、ターゲット対象の固有値として用いられる。

それぞれのターゲット対象の固有値を取得した後、少なくとも１つのターゲット対象を、固有値に基づいて選択できる。

少なくとも１つのターゲット対象を、固有値の昇順又は固有値の降順で並び替えることができ、ここでは限定されない。

少なくとも１つのターゲット対象を並び替えた後、少なくとも１つのターゲット対象を、並び替えの結果に基づいて選択できる。

先の式から分かることは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、ターゲット対象の固有値は大きくなることである。実際には、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離が短くなることを示している。それゆえ、少なくとも１つのターゲット対象が並び替えの結果に基づいて選択されるとき、予め設定された閾値よりも大きい固有値を有する少なくとも１つのターゲット対象を、ターゲット対象の固有値の降順に選択でき、ここでは、予め設定された閾値を、実際の状況に基づいて特定できる。

オプションではあるが、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差の絶対値を、ターゲット対象の固有値として用いる先の状況に関して、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、ターゲット対象の固有値が小さくなり、実際には、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離が短くなる。この状況において、少なくとも１つのターゲット対象を並び替えの結果に基づいて選択するとき、予め設定された閾値よりも小さい固有値を有する少なくとも１つのターゲット対象を選択でき、ここでは、予め設定された閾値を、実際の状況に基づいて特定できる。

本願のこの実施では、代わりに、少なくとも１つのターゲット対象を、実際の状況に基づいて選択できるが、ここでは限定されない。

状況３：

複数のＷｉ−Ｆｉ信号があるとき、１つのターゲット対象が識別され、ターゲット対象の識別情報を、ユーザ機器にプッシュすることができる。

状況４：

複数のＷｉ−Ｆｉ信号があるとき、複数のターゲット対象が識別され、少なくとも１つのターゲット対象を選択でき、選択されたターゲット対象の識別情報がユーザ機器にプッシュされる。

この少なくとも１つのターゲット対象が選択されるとき、ユーザ機器によって検出されるそれぞれのＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を、状況２で説明した方法を用いて特定でき、それぞれのターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度が識別される。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

それぞれの検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、それぞれのターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とが特定された後、それぞれのターゲット対象の固有値を計算することができる。

それぞれのターゲット対象の固有値を、少なくとも以下のいくつかの方法を用いて計算することができる。

方法１：

それぞれのターゲット対象の固有値を、次式を使って計算することができる。

式中、λ_ｊはターゲット対象ｊの固有値であり、ｍはユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の数であり、ｉの値の範囲は［１、ｍ］であり、ｊはターゲット対象の識別情報であり、ｓ_ｉｊはターゲット対象ｊによって受信される第ｉ番目のＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度であり、ｓ_ｉは第ｉ番目のＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度であり、ａ及びｂは予め設定されるパラメータである。

本願のこの実施では、ａ及びｂを用いて、ターゲット対象の固有値の、値の範囲を制限でき、実際の状況に基づいて特定できる。好ましくは、ａは１であり、ｂは１である。

実際には、１つのターゲット対象に関して、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号（ここで、Ｗｉ−Ｆｉ信号は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号である）の数が多くなるほど、ターゲット対象とユーザ機器との間の距離が短くなる。ターゲット対象によって受信される１つのＷｉ−Ｆｉ信号に関して、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、そして、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離が短くなるほど、ターゲット対象の固有値が大きくなることが、この式から分かる。

それゆえ、ターゲット対象の固有値を計算するとき、複数のＷｉ−Ｆｉ信号をターゲット対象によって受信できる場合、Ｗｉ−Ｆｉ信号に対応するターゲット対象の固有値を加えることができる。そのように、ターゲット対象の固有値が大きくなるほど、ターゲット対象とユーザ機器との間の距離は短くなる。

図２に示すように、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａ及びＷｉ−Ｆｉ信号Ｂの両Ｗｉ−Ｆｉ信号がユーザ機器によって検出される。検出されたＷｉ−Ｆｉ信号Ａの信号強度はｓ_Ａであり、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度はｓ_Ｂである。

Ｗｉ−Ｆｉ信号ＡにカバーされるＷｉ−Ｆｉ信号Ａの識別情報に基づいてデータベースから識別されることができるターゲット対象は、ターゲット対象１、ターゲット対象２、及びターゲット対象３である。更に、データベースから識別されるターゲット対象１によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ａの信号強度はｓ_Ａ１であり、ターゲット対象２によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ａの信号強度はｓ_Ａ２であり、ターゲット対象３によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ａの信号強度はｓ_Ａ３である。

Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂにカバーされて、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ｂの識別情報に基づいてデータベースから識別されることができるターゲット対象は、ターゲット対象２、ターゲット対象３、及びターゲット対象４である。更に、データベースから識別されるターゲット対象２によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度はｓ_Ｂ２であり、ターゲット対象３によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度はｓ_Ｂ３であり、ターゲット対象４によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号Ｂの信号強度はｓ_Ｂ４である。

ターゲット対象１、ターゲット対象２、ターゲット対象３、及びターゲット対象４の固有値を、先の式に基づいて別々に計算することができる。式中、予め設定されたパラメータａは１であり、予め設定されたパラメータｂは１である。

ターゲット対象１の固有値は：

であり、ターゲット対象２の固有値は：

であり、ターゲット対象３の固有値は：

であり、ターゲット対象４の固有値は：

である。

方法２：ターゲット対象の固有値を、次式を使って計算することができる。

式中：λ_ｊはターゲット対象ｊの固有値であり、ｊはターゲット対象の識別情報であり、ｍ_ｊはターゲット対象ｊによって受信することができるＷｉ−Ｆｉの数である。ここで、Ｗｉ−Ｆｉ信号は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号である。

実際には、１つのターゲット対象に関して、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号（ここで、Ｗｉ−Ｆｉ信号は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号である）の数が多くなるほど、ターゲット対象とユーザ機器との間の距離は短くなる。それゆえ、ターゲット対象の固有値を、ターゲット対象によって受信できるＷｉ−Ｆｉ信号の数に基づいて特定できる。ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなるほど、ターゲット対象の固有値は大きくなることが、この式から分かる。

例えば、図２に示すように、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号は、Ｗｉ−Ｆｉ信号Ａ及びＷｉ−Ｆｉ信号Ｂである。ターゲット対象１は１つのＷｉ−Ｆｉ信号を受信でき、ターゲット対象２は２つのＷｉ−Ｆｉ信号を受信でき、ターゲット対象３は２つのＷｉ−Ｆｉ信号を受信でき、ターゲット対象４は１つのＷｉ−Ｆｉ信号を受信できることが特定できる。この状況において、ターゲット対象１の固有値は１であり、ターゲット対象２の固有値は２であり、ターゲット対象３の固有値は２であり、ターゲット対象４の固有値は１であることが特定できる。

オプションではあるが、本願のこの実施において、代わりに、それぞれのターゲット対象の固有値を別の方法で計算できるが、ここでは限定されない。

それぞれのターゲット対象の固有値が取得された後、少なくとも１つのターゲット対象を、固有値に基づいて選択できる。

少なくとも１つのターゲット対象が、固有値の昇順又は固有値の降順で並び替えることができ、ここでは限定されない。

少なくとも１つのターゲット対象を並び替えた後、少なくとも１つのターゲット対象を、並び替えの結果に基づいて選択できる。

先の２つの方法を用いて、少なくとも１つのターゲット対象を選択する方法を以下説明する。

方法１：

先の式から分かることは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなり、ターゲット対象の固有値が大きくなることである。実際には、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなり、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなるほど、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離が短くなる。それゆえ、少なくとも１つのターゲット対象を、並び替えの結果に基づいて選択するとき、予め設定された閾値よりも大きい固有値を有する少なくとも１つのターゲット対象を、ターゲット対象の固有値の降順で選択できる。ここで、予め設定された閾値を、実際の状況に基づいて特定できる。

方法２：

先の式から分かることは、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなるほど、ターゲット対象の固有値が大きくなることである。実際には、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなるほど、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離は短くなる。それゆえ、少なくとも１つのターゲット対象が、並び替えの結果に基づいて選択されるとき、予め設定された閾値よりも大きい固有値を有する少なくとも１つのターゲット対象を、ターゲット対象の固有値の降順で選択できる。ここで、予め設定された閾値を、実際の状況に基づいて特定できる。

本願のこの実施では、代わりに、少なくとも１つのターゲット対象を、実際の状況に基づいて選択できるが、ここでは限定されない。

オプションではあるが、この方法は、ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置が、選択されたターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するステップを更に含む。

先に述べた式から分かることは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度との間の差が小さくなるほど、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数は多くなり、ターゲット対象の固有値は大きくなることである。しかしながら、実際には、第１の信号強度と、第２の信号強度との間の差が小さくなり、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の数が多くなるほど、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離は短くなる。それゆえ、ターゲット対象の固有値を取得した後、ユーザ機器の位置が、選択されたターゲット対象の位置と一致しているかどうかを、固有値に基づいて特定できる。

ターゲット対象の固有値に基づいて、ターゲット対象の固有値が予め設定された値よりも大きいかどうかを特定できる。肯定であれば、それは、ユーザ機器とターゲット対象との間の距離が比較的短いこと、言い換えると、ユーザ機器の位置はターゲット対象の位置と一致していることを示している。

ここで、実際の状況に基づいて、予め設定された値を特定できるが、限定はされない。

先に述べた４つの状況に基づいて、ターゲット対象の識別情報を特定した後、ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることができ、よってユーザ機器のユーザは、ターゲット対象の識別情報を取得できる。

ターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュするステップは、ターゲット対象についてのプッシュ情報を特定して、プッシュ情報をユーザ機器にプッシュするステップを含む。

ユーザ機器のユーザがターゲット対象についてのより多くの情報を取得できるようにするために、ターゲット対象についてのプッシュ情報と、ターゲット対象の識別情報とを、共に、ユーザ機器にプッシュすることができる。

本願のこの実施では、ターゲット対象についてのプッシュ情報は、ターゲット対象に関する情報であってもよい。例えば、ターゲット対象がショップであるとき、プッシュ情報は、ショップ内の商品についての情報（例えば、商品の価格又はセール情報）であっても、ショップについての他の情報であってもよく、ここでは限定されない。

ターゲット対象についてのプッシュ情報がユーザ機器にプッシュされた後、ユーザ機器のユーザは、ターゲット対象についてのより多くの情報を取得できる。

実際には、ターゲット対象についてのプッシュ情報を取得するステップの後、ユーザは、ターゲット対象に関するサービス要求を、取得されるプッシュ情報に基づいて、サーバへ送信できる。この状況において、サーバは、ユーザによって送信されるサービス要求を受信できる。

オプションではあるが、この方法は：ユーザによって送信されるサービス要求を受信するステップであって、サービス要求は、ターゲット対象の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とを含み、特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含む、前記受信するステップと；サービス要求に含まれるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて、データベースに格納されていて、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を更新するステップと；を更に含む。

ユーザがサービス要求を送信した後、サーバは、サービス要求を受信できる。サービス要求は、ターゲット対象の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とを含むことができる。特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含むことができる。

注記すると、Ｗｉ−Ｆｉ信号は、ユーザ機器が接続されるＷｉ−Ｆｉ信号であっても、ユーザがサービス要求を送信するときにユーザ機器によって検出される少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号であってもよく、限定はされない。

ターゲット対象の特徴情報とＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とを取得した後、データベースに格納されていて、ターゲット対象の識別情報に対応するＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、取得されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて更新できる。

取得されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報が、データベースに格納されていて、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報と一致するかどうかを特定できる。否定であれば、データベースに格納されていて、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、取得されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて更新できる。

本願のこの実施で提供される技術的解決策において、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器によって、現在、検出できるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて特定され、特定されたターゲット対象の識別情報はユーザ機器にプッシュされ、よってユーザ機器のユーザは、ターゲット対象の識別情報を迅速に取得できる。更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲が比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるターゲット対象の精度は比較的高く、その結果、ユーザに示されるターゲット対象に関する情報は、ユーザの実在の要求を満たすことができ、それによってユーザエクスペリエンスは効果的に向上する。

実施２

本願のこの実施で提供される技術的解決策を用いて、ユーザに比較的近いショップを特定し、ショップの識別情報をユーザにプッシュする方法を説明するために、以下では、ターゲット対象の例としてショップを用いる。

まず、ショップの識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係が特定される。

ここで、ショップの識別情報はショップ名であってもよい。

ユーザがショップにいるとき、ユーザ機器を使ってショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の１つに接続できる。この状況において、ユーザがショップに関するサービス要求を送信する場合、サーバは、ユーザがサービス要求を送信するときにユーザ機器に接続するＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる、又は、ユーザがサービス要求を送信する前後に予め設定された時間期間内にユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得できる。ここで、予め設定された時間期間は、ユーザがショップにいるときのどのような時間期間であってもよい。好ましくは、予め設定された時間期間を１分とすることができ、ユーザの取引時点の前後１分以内に、ユーザ機器により検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報が取得される。

そのように、ショップ内のユーザが、ショップに関するサービス要求を１ヶ月（又は２ヶ月であるが、期間は限定されない）以内に送信するときに、ユーザ機器に接続されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報（又はユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報）を蓄積できる。Ｗｉ−Ｆｉ信号の大量の特徴情報を取得した後、蓄積されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を分析し、これを処理できる。

オプションではあるが、異常な識別情報を有するＷｉ−Ｆｉ信号を除くことができ、０ｄＢから−１２０ｄＢまでの範囲の信号強度を有するＷｉ−Ｆｉ信号が選択される。

ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報が特定されるとき、複数のＷｉ−Ｆｉ信号がある場合、比較的多くの回数で異なるユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の予め設定された数を、Ｗｉ−Ｆｉ信号が異なるユーザ機器によって検出される回数に基づいて、選択できる。例えば、２０個のＷｉ−Ｆｉ信号がある場合、最初の１０個の最多回数で異なるユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号を選択できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度を特定する場合、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度の平均値を計算することができ、平均値は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度として用いられる。

そのように、ショップの識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立できる。

他のショップに関して、それぞれのショップの識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を、既述の方法で取得できる。

そのように、複数のショップに関して、それぞれのショップの識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を取得できる。更に、１つのＷｉ−Ｆｉ信号に関して、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるショップの識別情報と、ショップによって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を取得できる。

マッピング関係を取得した後、マッピング関係をデータベースに格納できる。

次に、ショップについての情報は、ユーザ機器によって、現在、検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて、ユーザにプッシュされる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するショップの識別情報を、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、データベースから識別できる。

この状況において、１つのショップが識別される場合、ショップについてのプッシュ情報を、ユーザ機器にプッシュすることができる。複数のショップが識別される場合、ショップの固有値を計算することができ、少なくとも１つのショップが、計算された固有値に基づいて選択されて、選択されたショップについてのプッシュ情報がユーザ機器にプッシュされ、よってユーザ機器のユーザは、プッシュされた情報に基づいて、ショップについての情報を取得できる。

図３に示すように、ユーザ機器によって検出できるＷｉ−Ｆｉ信号はＷｉ−Ｆｉ１（wifi-1）及びＷｉ−Ｆｉ３（wifi-3）であり、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ１の信号強度は−７０ｄＢであり、Ｗｉ−Ｆｉ３の信号強度は−６０ｄＢである。

Ｗｉ−Ｆｉ１に対応するショップは、ショップ１、ショップ２、及びショップ３であり、ショップ１で受信されるＷｉ−Ｆｉ１の信号強度は−３０ｄＢであり、ショップ２で受信されるＷｉ−Ｆｉ１の信号強度は−６０ｄＢであり、ショップ３で受信されるＷｉ−Ｆｉ１の信号強度は−１００ｄＢであることを、データベースから識別できる。

Ｗｉ−Ｆｉ３に対応するショップは、ショップ１、ショップ２、及びショップ３であり、ショップ１で受信されるＷｉ−Ｆｉ３の信号強度は−１００ｄＢであり、ショップ２で受信されるＷｉ−Ｆｉ３の信号強度は−６０ｄＢであり、ショップ３で受信されるＷｉ−Ｆｉ３の信号強度は−２０ｄＢであることを、データベースから識別できる。

ショップ１の固有値（Score1）が２．０５であり、ショップ２の固有値（Score2）が３．０９であり、ショップ３の固有値（Score3）が２．０６であることは、計算を通じて得られる。それゆえ、ショップ２についてのプッシュ情報を、ユーザ機器にプッシュすることができる。

オプションではあるが、ショップ１及びショップ３も、Ｗｉ−Ｆｉ１及びＷｉ−Ｆｉ３にカバーされるので、ショップ１についてのプッシュ情報及びショップ３についてのプッシュ情報も、ユーザ機器にプッシュすることができ、３つのショップのプッシュ情報を、ショップ２、ショップ３、ショップ１の順にユーザ機器に示すことができる。

オプションではあるが、ショップ２の固有値が最も大きいので、ユーザの現在位置はショップ２の位置と一致していること、言い換えれば、ユーザがショップ２にいることを特定できる。

ショップ２についてのプッシュ情報がユーザ機器にプッシュされるとき、ユーザ機器は、ショップ２についての情報、例えば、ショップ２の全商品の価格情報やセール情報、を示すことができる。それゆえ、ユーザ機器のユーザは、ショップ２についての情報を迅速に取得できる。

ショップ２についての情報を取得するステップの後、ユーザは、ショップ２の商品を購入できる。ユーザは、ショップ２の識別情報を含むサービス要求を送信でき、サービス要求は、ユーザ機器に接続するＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を含むことができる。この状況において、ショップの識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、ショップをカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間の先に述べたマッピング関係を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とショップ２の識別情報とに基づいて更新できる。

実際には、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて、ユーザが特定のショップに到着しているかどうかを特定できる。肯定であれば、ショップについての情報をユーザに表示できる。例えば、ユーザが特定のケータリングレストランに到着していることを特定すると、レストランのケータリング情報をユーザに表示できる。この状況において、ユーザは、示されたケータリング情報に基づいて注文等をすることができる。否定であれば、ユーザの現在位置に近いショップに関する情報をユーザに表示できる。

更に、それぞれの日にユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得でき、ユーザが通常に通過するショップの識別情報及び時間情報が、取得されたＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて特定される。そのように、ショップに関する情報を特定の時間期間にユーザに表示できる。例えば、ユーザが、毎日、ショップ１を午前８時から午前９時に通過する場合、ショップ１に関する情報を、毎日、８時より前にユーザにプッシュすることができ、その結果、ユーザは、午前８時から午前９時にショップ１を通るときに、プッシュ情報に基づいて商品を購入できる。

実施３

図４は、本願のこの実施に係る、測位方法を示す概略フローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。

ステップ４０１：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得する。

特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む。

ステップ４０１では、ユーザは、現在のユーザ機器を用いることによって、ユーザ機器を含む少なくとも１つのＷｉ−Ｆｉ信号を検出できる。この状況において、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号に基づいて取得できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含むことができる。

本願のこの実施では、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号を取得する方法は、ステップ１０１で説明する方法と同じである。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

ステップ４０２：Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関して、データベースを検索する。

データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号によりカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む。

ステップ４０２では、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報が取得された後、ターゲット対象の位置に基づいてユーザ機器の位置を特定するために、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、データベースから識別できる。

本願のこの実施では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を、データベースに予め格納できる。そのように、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を取得するとき、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報を、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、データベースから識別できる。

データベースを、下記ステップを含む以下の方法を用いて特定できる。

ステップ１：ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含み、サービス要求は、ターゲット対象の識別情報を含む。

本願のこの実施では、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、ステップ１０２で説明した方法を用いて取得できる。簡潔にするため、ここでその詳細を省略する。

ステップ２：ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、データベースにマッピング関係を格納する。

ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報が取得された後、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を、ステップ１０２で説明した方法を用いて確立できる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

本願のこの実施では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされる少なくとも１つのターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象によって受信されるＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を、ステップ１０２で説明した方法を用いて更に確立できる。

マッピング関係を取得した後、マッピング関係をデータベースに格納できる。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報を、ステップ１０２で説明した方法を用いてデータベースから識別できる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

ステップ４０３：識別情報に対応するターゲット対象の固有値を特定する。

固有値は、ユーザ機器とターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる。

ステップ４０３では、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報が識別された後、ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するために、識別情報に対応するターゲット対象の固有値を更に特定できる。ターゲット対象の固有値を用いて、ユーザ機器とターゲット対象との間の位置関係を示すことができる。

識別情報に対応するターゲット対象の固有値を特定するステップは：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定するステップと；ターゲット対象の識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関してデータベースを検索するステップであって、データベースは、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を含む、前記検索するステップと；Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、ターゲット対象の固有値を特定するステップと；を含む。

本願のこの実施では、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を、ステップ１０３で説明した方法を用いて特定でき、ターゲット対象の識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度は、ステップ１０３で説明した方法を用いてデータベースから識別される。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とが取得された後、ターゲット対象の固有値を、ステップ１０３で説明した方法を用いて計算することができる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

ステップ４０４：ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定する。

ステップ４０４では、ターゲット対象の固有値が計算された後、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを、ターゲット対象の固有値に基づいて特定できる。

注記すると、実際には、１つ以上のＷｉ−Ｆｉ信号が、ユーザ機器によって検出されてもよく、１つ以上のターゲット対象がデータベースから識別されてもよい。それゆえ、１つのターゲット対象が識別されるとき、ユーザ機器及びターゲット対象はＷｉ−Ｆｉ信号を受信でき、この状況において、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定できる；又は、複数のターゲット対象が識別されるとき、複数のターゲット対象を選別でき、ユーザ機器の位置が、選択されたターゲット対象の位置に基づいて特定される。

本願のこの実施では、検出されたＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報に基づいて、ターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップは、少なくとも以下の状況を含む。

状況１：１つのＷｉ−Ｆｉ信号があり、１つのターゲット対象が識別される。

状況２：１つのＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象が識別される。

状況３：複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、１つのターゲット対象が識別される。

状況４：複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象が識別される。

ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定する方法を説明するために、先に述べたべた４つの状況を別々に以下分析する。

状況１：

１つのＷｉ−Ｆｉ信号があって、１つのターゲット対象が識別される。実際には、このことは、ユーザ機器及びターゲット対象がＷｉ−Ｆｉ信号を受信できることを示している。この状況において、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致していることを特定できる。

状況２：

１つのＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象が識別される。実際には、このことは、ユーザ機器及び複数のターゲット対象がＷｉ−Ｆｉ信号を受信できることを示している。ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかが、それぞれのターゲット対象の固有値に基づいて特定される場合、それぞれのターゲット対象の固有値が予め設定された値よりも大きいかどうかを特定できる。肯定であれば、それは、ユーザ機器がターゲット対象に比較的近いことを示している。それゆえ、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致していることを特定できる。

予め設定された値を実際の状況に基づいて特定でき、予め設定された値はここでは限定されない。

状況３：

複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、１つのターゲット対象が識別される。実際には、このことは、ユーザ機器及びターゲット対象が複数のＷｉ−Ｆｉ信号を受信できることを示している。この状況において、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致していることを特定できる。

状況４：

複数のＷｉ−Ｆｉ信号があり、複数のターゲット対象が識別される。この状況において、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを、本願のこの実施の状況２で説明した方法を用いて特定できる。簡潔にするため、ここではその詳細を省略する。

そのように、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを、説明した４つの状況とターゲット対象の固有値とに基づいて特定できる。

本願のこの実施で提供される技術的解決策において、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて識別され、ターゲット対象の固有値に基づいてユーザ機器の位置を特定するために、ターゲット対象の固有値が特定される。Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいので、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるユーザ機器の位置の精度は比較的高い。

実施４

図５は、本願の実施に係る、情報をプッシュするデバイスを示す概略構成図である。情報をプッシュするデバイスは、取得ユニット５１と、検索ユニット５２と、プッシュユニット５３とを含む。

取得ユニット５１は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得する。ここで、特徴情報はＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む。

検索ユニット５２は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索する。ここで、データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む。

プッシュユニット５３は、検索ユニット５２によって識別されるターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュする。

プッシュユニット５３は、検索ユニット５２によって識別されるターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュし：識別されたターゲット対象の数が１を超えると、特定されるときに、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定することと；ターゲット対象の識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関してデータベースを検索することであって、データベースは、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を含む、前記検索することと；Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて少なくとも１つのターゲット対象を選択し、選択されたターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュすることと；を含む。

プッシュユニット５３は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、少なくとも１つのターゲット対象を選択し：Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいてターゲット対象の固有値を計算することであって、固有値は、ユーザ機器とターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記計算することと；ターゲット対象の固有値に基づいて少なくとも１つのターゲット対象を選択することと；を含む。

オプションではあるが、情報をプッシュするデバイスは特定ユニット５４を更に含む。

特定ユニット５４は、ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致するかどうかを特定する。

プッシュユニット５３は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、ターゲット対象の固有値を計算し、下記式を用いる計算を通じてターゲット対象の固有値を取得することを含む。

式中、λはターゲット対象の固有値であり、ｓ_１はＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度であり、ｓ_２はＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度であり、ａ及びｂは予め設定されたパラメータである。

検索ユニット５２は、以下の方法を用いてデータベースを特定する。この方法は：ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報はユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報はＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含み、サービス要求はターゲット対象の識別情報を含む、前記取得するステップと；ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、データベースにマッピング関係を格納するステップと；を含む。

オプションではあるが、プッシュユニット５３は、検索ユニット５２によって識別されるターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュし：ターゲット対象についてのプッシュ情報を特定し、ユーザ機器にプッシュ情報をプッシュすることを含む。

オプションではあるが、情報をプッシュするデバイスは、受信ユニット５５と、更新ユニット５６とを更に含む。

受信ユニット５５は、ユーザによって送信されるサービス要求を受信する。ここで、サービスの要求は、ターゲット対象の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報とを含み、特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含む。

更新ユニット５６は、サービス要求に含まれるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報に基づいて、データベースに格納されてターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を更新する。

注記すると、本願のこの実施で提供される情報をプッシュするデバイスを、ハードウェア又はソフトウェアを用いることによって実施でき、ここでは限定されない。

取得ユニットは、ユーザ機器によって検出できるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得し、検索ユニットは、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報を検索し、プッシュユニットは、検索ユニットによって識別されるターゲット対象の識別情報をユーザ機器にプッシュし、よってユーザ機器のユーザは、ターゲット対象の識別情報を迅速に取得できる。更に、Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲が比較的小さいため、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるターゲット対象の精度は比較的高く、その結果、ユーザに示されるターゲット対象に関する情報は、ユーザの実在の要求を満たすことができ、それによってユーザエクスペリエンスは効果的に向上する。

実施５

図６は、本願の実施に係る、測位デバイスを示す概略構成図である。測位デバイスは、取得ユニット６１と、検索ユニット６２と、特定ユニット６３と、位置特定ユニット６４とを含む。

取得ユニット６１は、ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得する。ここで、特徴情報は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む。

検索ユニット６２は、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索する。ここで、データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を含む。

特定ユニット６３は、識別情報に対応するターゲット対象の固有値を特定する。ここで、固有値を用いてユーザ機器とターゲット対象との間の位置関係を示す。

位置特定ユニット６４は、ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置がターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定する。

特定ユニット６３は、識別情報に対応するターゲット対象の固有値を特定し：ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定することと；ターゲット対象の識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関してデータベースを検索することであって、データベースは、ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を含む、前記検索することと；Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度とに基づいて、ターゲット対象の固有値を特定することと；を含む。

検索ユニット６２は、以下の方法を用いてデータベースを特定する。この方法は：ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報はユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、Ｗｉ−Ｆｉ信号の特徴情報はＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報とＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを含み、サービス要求はターゲット対象の識別情報を含む前記取得するステップと；ターゲット対象の識別情報と、ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、データベースにマッピング関係を格納するステップと；を含む。

注記すると、本願のこの実施で提供される測位デバイスは、ハードウェア又はソフトウェアを用いて実施されてもよく、ここでは限定されない。

取得ユニットは、ユーザ機器によって検出できるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得し、検索ユニットは、Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報を検索し、特定ユニットは、ターゲット対象の固有値を特定し、ターゲット対象の固有値に基づいて、ユーザ機器の位置を特定する。Ｗｉ−Ｆｉ信号の範囲は比較的小さいため、Ｗｉ−Ｆｉ信号に基づいて特定されるユーザ機器の位置精度は比較的高い。

当業者は、本願の実施が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解されたい。したがって、本願は、ハードウェアのみの実施、ソフトウェアのみの実施、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを用いた実施の形態をとることができる。更に、本願は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを含む、１つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体（ディスクメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、光メモリなどを含むがこれらに限定されない）上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。

本願は、本願の実施による方法、デバイス（システム）、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び／又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び／又はブロック図中の各プロセス及び／又は各ブロック、並びにフローチャート及び／又はブロック図中のプロセス及び／又はブロックの組み合わせを実施するためにコンピュータプログラム命令を使用できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成することができ、その結果、コンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート中の１つ以上のプロセス及び／又はブロック図中の１つ以上のブロックにおける特定の機能を実施するための装置を生成する。

これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方法で動作するようにコンピュータ又は任意の他のプログラム可能なデータ処理デバイスに命令することができる、コンピュータ可読メモリに格納することができ、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は命令装置を含むアーチファクトを生成する。命令装置は、フローチャート内の１つ又は複数のプロセス及び／又はブロック図内の１つ又は複数のブロックにおける特定の機能を実施する。

これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードすることができ、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の動作及びステップが実行され、それによりコンピュータ実装処理が生成される。したがって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャート中の１つ以上のプロセス及び／又はブロック図中の１つ以上のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップを提供する。

典型的な構成では、コンピューティングデバイスは、１つ又は複数のプロセッサ（ＣＰＵ）、入力／出力インタフェース、ネットワークインタフェース、及びメモリを含む。

メモリは、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）又はフラッシュメモリ（flash RAM）などのコンピュータ可読媒体内の揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）及び／又は不揮発性メモリなどの形態を含むことができる。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。

コンピュータ可読媒体は、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体を含み、任意の方法又は技術を使用することによって情報を記憶することができる。
情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータとすることができる。コンピュータ記憶媒体の例は、相変化ランダムアクセスメモリ（ＰＲＡＭ）、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）、他のタイプのランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、フラッシュメモリ、又は他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、又は他の光記憶装置、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、他の磁気記憶デバイス、又は他の任意の非伝送媒体を含むが、これらに限定されない。コンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を格納するために使用され得る。本明細書に記載されているように、コンピュータ可読媒体は、一時的媒体（transitory media）、例えば変調データ信号及び搬送波を含まない。

用語「含む」「包含する」又はそれらの他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスは、これらの要素のみを含むだけでなく、明示的に列挙されていない他の要素をも含む、あるいは、そのようなプロセス、方法、物品、又はデバイスに固有の要素を更に含む。「〜を含む」が付いた要素は、それ以上の制約がない限り、その要素を含むプロセス、方法、物品、又はデバイスにおいて追加の同一の要素の存在を排除するものではない。

当業者は、本願の実施が方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解されたい。したがって、本願は、ハードウェアのみの実施、ソフトウェアのみの実施、又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを用いた実施の形態をとることができる。更に、本願は、コンピュータで使用可能なプログラムコードを含む、１つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体（ディスクメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、光メモリなどを含むがこれらに限定されない）上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。

前述の説明は、本願の単なる実施であり、本願を限定することを意図するものではない。当業者にとって、本願は様々な修正及び変更を加えることができる。本願の精神及び原理の範囲内で行われるいかなる修正、均等物の置換、改良なども本願の特許請求の範囲に含まれるものである。
［第１の局面］
ユーザ機器によって検出されるワイヤレスフィデリティ（Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標））信号の特徴情報を取得するステップであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を備える、前記取得するステップと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を備える、前記検索するステップと；
前記ターゲット対象の識別された前記識別情報を、前記ユーザ機器へプッシュするステップと；を備える、
情報をプッシュする方法。
［第２の局面］
前記ターゲット対象の識別された前記識別情報を、前記ユーザ機器へプッシュする前記ステップは：
識別された前記ターゲット対象の数が１より大きい、と特定されると、前記ユーザ機器によって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定するステップと；
前記ターゲット対象の前記識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関して前記データベースを検索するステップであって、前記データベースは、ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を備える、前記検索するステップと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて少なくとも１つのターゲット対象を選択し、選択された前記ターゲット対象の識別情報を、前記ユーザ機器へプッシュするステップと；を備える、
第１の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第３の局面］
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて少なくとも１つのターゲット対象を選択する前記ステップは：
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて前記ターゲット対象の固有値を計算するステップであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記計算するステップと：
前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、少なくとも１つの前記ターゲット対象を選択するステップと；を備える、
第２の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第４の局面］
前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致しているかどうかを、前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて特定するステップを更に備える、
第３の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第５の局面］
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて前記ターゲット対象の固有値を計算する前記ステップは：
次式を用いて、計算により前記ターゲット対象の前記固有値を取得するステップを備える、
第３の局面に記載の情報をプッシュする方法。

式中、λは前記ターゲット対象の前記固有値であり、ｓ _１ は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度であり、ｓ _２ は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度であり、ａ及びｂは予め設定されたパラメータである。
［第６の局面］
前記データベースは：
ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備え、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の識別情報を備える、前記取得するステップと；
ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、前記データベースに前記マッピング関係を格納するステップと；を備える方法を用いて特定される、
第１の局面又は第２の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第７の局面］
前記ターゲット対象の識別された前記識別情報を、前記ユーザ機器へプッシュする前記ステップは：
前記ターゲット対象に関するプッシュ情報を特定し、前記プッシュ情報を前記ユーザ機器へプッシュするステップを備える、
第１の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第８の局面］
ユーザによって送信されるサービス要求を受信するステップであって、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の前記識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報とを備え、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備える、前記受信するステップと；
前記データベースに格納されターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を、前記サービス要求に含まれる前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報に基づいて更新するステップと；を更に備える、
第７の局面に記載の情報をプッシュする方法。
［第９の局面］
ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を備える、前記取得するステップと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するステップであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を備える、前記検索するステップと；
前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定するステップであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記特定するステップと；
前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するステップと；を備える、
測位方法。
［第１０の局面］
前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定する前記ステップは：
前記ユーザ機器によって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定するステップと；
前記ターゲット対象の前記識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関して前記データベースを検索するステップであって、前記データベースは、ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を備える、前記検索するステップと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて、前記ターゲット対象の前記固有値を特定するステップと；を備える、
第９の局面に記載の測位方法。
［第１１の局面］
前記データベースは：
ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備え、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の識別情報を備える、前記取得するステップと；
ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、前記データベースに前記マッピング関係を格納するステップと；を備える方法を用いて特定される、
第９の局面又は第１０の局面に記載の測位方法。
［第１２の局面］
ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するよう構成された獲得ユニットであって、前記特徴情報は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を備える、前記獲得ユニットと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するように構成された検索ユニットであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を備える、前記検索ユニットと；
前記検索ユニットによって識別されるターゲット対象の識別情報を前記ユーザ機器へプッシュするよう構成されたプッシュユニットと；を備える、
情報をプッシュするデバイス。
［第１３の局面］
前記プッシュユニットは：
前記検索ユニットによって識別されるターゲット対象の識別情報を前記ユーザ機器へプッシュし；
識別された前記ターゲット対象の数が１より大きい、と特定されると、前記ユーザ機器によって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定することと；
前記ターゲット対象の前記識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関して前記データベースを検索することであって、前記データベースは、ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を備える、前記検索することと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて少なくとも１つのターゲット対象を選択して、選択された前記ターゲット対象の識別情報を前記ユーザ機器へプッシュすることと；を備える、
第１２の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第１４の局面］
前記プッシュユニットは：
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて、少なくとも１つのターゲット対象を選択し：
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて、前記ターゲット対象の固有値を計算することであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記計算することと；
前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記少なくとも１つのターゲット対象を選択することと；を備える、
第１３の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第１５の局面］
特定ユニットを更に備え；
前記特定ユニットは、前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致するかどうかを特定する、
第１４の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第１６の局面］
前記プッシュユニットは、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて、前記ターゲット対象の固有値を計算し：
次式を用いて、計算により前記ターゲット対象の前記固有値を取得することを備える、
第１４の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。

式中、λは前記ターゲット対象の前記固有値であり、ｓ _１ は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度であり、ｓ _２ は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度であり、ａ及びｂは予め設定されたパラメータである。
［第１７の局面］
前記検索ユニットは：
ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備え、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の識別情報を備える、前記取得するステップと；
ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立し、前記データベースに前記マッピング関係を格納するステップと；を備える方法を用いて前記データベースを特定する、
第１２の局面又は第１３の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第１８の局面］
前記プッシュユニットは：
前記検索ユニットによって識別されるターゲット対象の識別情報を前記ユーザ機器へプッシュし；
前記ターゲット対象についてのプッシュ情報を特定し、前記プッシュ情報を前記ユーザ機器へプッシュすることを備える、
第１２の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第１９の局面］
受信ユニットと更新ユニットとを更に備え、前記受信ユニットは、ユーザによって送信されるサービス要求を受信し、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の前記識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報とを備え、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備え、
前記更新ユニットは、前記サービス要求に含まれる前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報に基づいて、前記データベースに格納されターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を更新する、
第１８の局面に記載の情報をプッシュするデバイス。
［第２０の局面］
ユーザ機器によって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するよう構成された取得ユニットであって、前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を備える、前記取得ユニットと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報に対応するターゲット対象の識別情報に関してデータベースを検索するよう構成された検索ユニットであって、前記データベースは、Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号にカバーされるターゲット対象の識別情報との間のマッピング関係を備える、前記検索ユニットと；
前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定するよう構成された特定ユニットであって、前記固有値は、前記ユーザ機器と前記ターゲット対象との間の位置関係を示すために用いられる、前記特定ユニットと；
前記ターゲット対象の前記固有値に基づいて、前記ユーザ機器の位置が前記ターゲット対象の位置と一致しているかどうかを特定するよう構成された位置特定ユニットと；を備える、
測位デバイス。
［第２１の局面］
前記特定ユニットは：
前記識別情報に対応する前記ターゲット対象の固有値を特定し：
前記ユーザ機器によって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の第１の信号強度を特定することと；
前記ターゲット対象の前記識別情報とのマッピング関係を有するＷｉ−Ｆｉ信号の第２の信号強度に関してデータベースを検索することであって、前記データベースは、ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を備える、前記検索することと；
前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第１の信号強度と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記第２の信号強度とに基づいて、前記ターゲット対象の前記固有値を特定することと；を備える、
第２０の局面に記載の測位デバイス。
［第２２の局面］
前記検索ユニットは：
ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を取得するステップであって、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、ユーザによって送信されるサービス要求に含まれ、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報は、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報と前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度とを備え、前記サービス要求は、前記ターゲット対象の識別情報を備える、前記取得するステップと；
ターゲット対象の識別情報と、前記ターゲット対象をカバーするＷｉ−Ｆｉ信号の識別情報と、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の信号強度との間のマッピング関係を確立して、前記データベースに前記マッピング関係を格納するステップと；を備える方法を用いて前記データベースを特定する、
第２０の局面又は第２１の局面に記載の測位デバイス。

１，２，３ ショップ

Claims (11)

1. １つ又は複数のプロセッサによって実行されるコンピュータ実装方法であって、
   前記方法は、
   前記１つ又は複数のプロセッサによって、コンピューティングデバイスから、前記コンピューティングデバイスによって検出されるＷｉ−Ｆｉ（登録商標）信号の特徴情報を受信するステップであって、前記特徴情報は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記受信するステップと、
   前記１つ又は複数のプロセッサによって、前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報に関連する１つ又は複数のターゲット対象を識別するためにデータベースを検索するステップであって、前記1つ又は複数のターゲット対象が1つ又は複数のショップを含み、前記データベースは複数のＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を複数のターゲット対象の識別情報にマッピングし、前記特徴情報は前記コンピューティングデバイスによって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の強度を示す第１の信号強度を含む、前記検索するステップと、
   データベースにおいて前記１つ又は複数のターゲット対象にマッピングされる１つ又は複数の第２の信号強度を特定するステップであって、前記１つ又は複数の第２の信号強度は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号に関連付けられている、前記特定するステップと、
   前記１つ又は複数のターゲット対象に関連する１つ又は複数の固有値を特定するステップであって、それぞれのターゲット対象の固有値は前記第１の信号強度と前記それぞれのターゲット対象にマッピングされている第２の信号強度との差に基づいて計算される、前記特定するステップと、
   前記１つ又は複数のターゲット対象のうちの少なくとも１つのターゲット対象を選択するステップであって、前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられたそれぞれの固有値と閾値との比較に基づいて選択される、前記選択するステップと、
   前記１つ又は複数のプロセッサによって、前記コンピューティングデバイス上に表示される少なくとも１つのターゲット対象に関する情報を提供するステップとを備える、
   コンピュータ実装方法。
2. 前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられた前記それぞれの固有値が所定の閾値未満であると特定することに応じて選択される、
   請求項１に記載のコンピュータ実装方法。
3. 前記各ターゲット対象の前記固有値は、前記各ターゲット対象に関連付けられた前記第１の信号強度と前記第２の信号強度との差の関数の逆数として特定され、
   前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられたそれぞれの固有値が閾値より大きいと特定することに応じて選択される、
   請求項１に記載のコンピュータ実装方法。
4. 前記特徴情報は、第１の特徴情報であり、
   前記Ｗｉ−Ｆｉ信号は、第１のＷｉ−Ｆｉ信号であり、
   前記方法は、
   前記コンピューティングデバイスによって検出される第２のＷｉ−Ｆｉ信号の第２の特徴情報を受信するステップを更に備え、
   前記第１の特徴情報は、前記コンピューティングデバイスによって検出される前記第１のＷｉ−Ｆｉ信号の第１の強度を示す第１の信号強度を含み、
   前記第２の特徴情報は、前記コンピューティングデバイスによって検出される前記第２のＷｉ−Ｆｉ信号の第２の強度を示す第２の信号強度を含む、
   請求項１に記載のコンピュータ実装方法。
5. 前記少なくとも１つのターゲット対象に関する情報を提供するステップに応じて、前記コンピューティングデバイスからサービス要求を受信するステップであって、前記少なくとも１つのターゲット対象に関する情報が前記少なくとも１つのターゲット対象の識別情報を含み、前記サービス要求は、前記少なくとも１つのターゲット対象から選択され、選択されたターゲット対象の識別を含む、前記受信するステップを更に備える、
   請求項１に記載のコンピュータ実装方法。
6. 前記Ｗｉ−Ｆｉ信号は、第１のＷｉ−Ｆｉ信号であり、
   前記サービス要求は、識別情報と第２のＷｉ−Ｆｉ信号の信号強度を含み、
   前記方法は、
   前記選択されたターゲット対象を前記第２のＷｉ−Ｆｉ信号の前記識別情報と前記信号強度にマッピングするために、前記データベースを更新するステップを更に備える、
   請求項5に記載のコンピュータ実装方法。
7. 動作を実行するために、コンピュータシステムによって実行可能な１つ又は複数の命令を格納する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、
   前記動作は、
   コンピューティングデバイスから、前記コンピューティングデバイスによって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を受信することであって、前記特徴情報は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記受信することと、
   前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報に関連する１つ又は複数のターゲット対象を識別するためにデータベースを検索することであって、前記1つ又は複数のターゲット対象が1つ又は複数のショップを含み、前記データベースは複数のＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を複数のターゲット対象の識別情報にマッピングし、前記特徴情報は前記コンピューティングデバイスによって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の強度を示す第１の信号強度を含む、前記検索することと、
   データベースにおいて前記１つ又は複数のターゲット対象にマッピングされる１つ又は複数の第２の信号強度を特定することであって、前記１つ又は複数の第２の信号強度は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号に関連付けられている、前記特定することと、
   前記１つ又は複数のターゲット対象に関連する１つ又は複数の固有値を特定することであって、それぞれのターゲット対象の固有値は前記第１の信号強度と前記それぞれのターゲット対象にマッピングされている第２の信号強度との差に基づいて計算される、前記特定することと、
   前記１つ又は複数のターゲット対象のうちの少なくとも１つのターゲット対象を選択することであって、前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられたそれぞれの固有値と閾値との比較に基づいて選択される、前記選択することと、
   前記コンピューティングデバイス上に表示される前記少なくとも１つのターゲット対象に関する情報を提供することと
   を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体。
8. 前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられた前記それぞれの固有値が所定の閾値未満であると特定することに応じて選択される、
   請求項７に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
9. 前記各ターゲット対象の前記固有値は、前記各ターゲット対象に関連付けられた前記第１の信号強度と前記第２の信号強度との差の関数の逆数として特定され、
   前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられたそれぞれの固有値が閾値より大きいと特定することに応じて選択される、
   請求項７に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
10. 前記特徴情報は、第１の特徴情報であり、
    前記Ｗｉ−Ｆｉ信号は、第１のＷｉ−Ｆｉ信号であり、
    前記動作は、
    前記コンピューティングデバイスによって検出される第２のＷｉ−Ｆｉ信号の第２の特徴情報を受信することを更に備え、
    前記第１の特徴情報は、前記コンピューティングデバイスによって検出される前記第１のＷｉ−Ｆｉ信号の第１の強度を示す第１の信号強度を含み、
    前記第２の特徴情報は、前記コンピューティングデバイスによって検出される前記第２のＷｉ−Ｆｉ信号の第２の強度を示す第２の信号強度を含む、
    請求項７に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
11. コンピュータ実装システムであって、
    １台又は複数台のコンピュータと、
    前記１台又は複数台のコンピュータと相互運用可能に結合され、前記１台又は複数台のコンピュータによって実行されると１つ又は複数の動作を実行する１つ又は複数の命令を格納する有形の非一時的なマシン可読媒体を有する１つ又は複数のコンピュータメモリデバイスとを備え、
    前記動作は、
    コンピューティングデバイスから、前記コンピューティングデバイスによって検出されるＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を受信することであって、前記特徴情報は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の識別情報を含む、前記受信することと、
    前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の前記特徴情報に関連する１つ又は複数のターゲット対象を識別するためにデータベースを検索することであって、前記1つ又は複数のターゲット対象が1つ又は複数のショップを含み、前記データベースは複数のＷｉ−Ｆｉ信号の特徴情報を複数のターゲット対象の識別情報にマッピングし、前記特徴情報は前記コンピューティングデバイスによって検出される前記Ｗｉ−Ｆｉ信号の強度を示す第１の信号強度を含む、前記検索することと、
    データベースにおいて前記１つ又は複数のターゲット対象にマッピングされる１つ又は複数の第２の信号強度を特定することであって、前記１つ又は複数の第２の信号強度は前記Ｗｉ−Ｆｉ信号に関連付けられている、前記特定することと、
    前記１つ又は複数のターゲット対象に関連する１つ又は複数の固有値を特定することであって、それぞれのターゲット対象の固有値は前記第１の信号強度と前記それぞれのターゲット対象にマッピングされている第２の信号強度との差に基づいて計算される、前記特定することと、
    前記１つ又は複数のターゲット対象のうちの少なくとも１つのターゲット対象を選択することであって、前記少なくとも１つのターゲット対象の各ターゲット対象は、前記ターゲット対象に関連付けられたそれぞれの固有値と閾値との比較に基づいて選択される、前記選択することと、
    前記コンピューティングデバイス上に表示される前記少なくとも１つのターゲット対象に関する情報を提供することと
    を備える、コンピュータ実装システム。

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