JP6752124B2 - チャンネル判定装置、チャンネル判定方法、及びそのプログラム - Google Patents

チャンネル判定装置、チャンネル判定方法、及びそのプログラム Download PDF

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本発明は、チャンネル判定装置、チャンネル判定方法、及びそのプログラム等に関する。
デジタル放送の視聴率を調査するには、調査対象となる視聴者宅に設置された受信装置(以下、「テレビ」ともいう。)において実際に視聴されたチャンネルを検出する必要がある。しかし、コンテンツ保護を伴うデジタル放送においては、限定した視聴者や、番組の正しい利用条件に従う受信装置のみがその放送番組を視聴できるように、放送事業者側でデジタル放送のコンテンツをスクランブルしている。このようなスクランブルされたデジタル放送について、テレビからチャンネルに関する情報を直接、取得するのは困難である。
テレビからチャンネルに関する情報を取得することなくチャンネルを判定する方式の一つに、視聴者宅に設置した測定機器で収集された音声データをセンタ装置に送信し、センタ装置側でチャンネルの判定を行う、マッチング方式がある。
例えば、特許文献1には、このようなマッチング方式によるチャンネル判定システムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムでは、視聴者宅に設置した測定機器において、テレビが同調されたこと及びテレビのチャンネルが変更されたことを音声の変化を用いて検出し、チャンネル変更直後の番組シグネチャ(マイクロフォンで検知したテレビ音声やビデオカメラで撮影したテレビ画面など)および時刻データを抽出して蓄積する。その後、蓄積データはセンタ装置に送られ、センタ装置は、受信した番組シグネチャとセンタ装置側に用意された基準シグネチャとを比較し、視聴チャンネルを判定する。
特表平9−503636号公報
特許文献1に記載されるような音声を用いてチャンネル判定を行うシステムでは、例えばコマーシャルとコマーシャルとの間等の無音の期間や、異なるチャンネルで同じ音声(例えばコマーシャル)が流れた場合は、チャンネル判定を行えない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、精度の高いチャンネル判定を行うことができるチャンネル判定装置、チャンネル判定方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るチャンネル判定装置は、チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得する第1取得部と、放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得する第2取得部と、参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、対象データと参照データとが一致するか否かと、に基づき、対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定する判定部と、を備える。
本発明によれば、精度の高いチャンネル判定を行うことができるチャンネル判定装置、チャンネル判定方法,及びそのプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態におけるチャンネル判定システムのシステム構成の一例を示す構成図である。 本発明の一実施形態における放送局システムの機能ブロックの一例を示す図である。 本発明の一実施形態における放送ストリームの構造の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるECMセクションの構造の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における対象受信機及び参照受信機を構成するテレビの機能ブロックの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるチャンネル判定装置の機能ブロックの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるチャンネル判定装置の処理フローを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるチャンネル判定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施の形態の1つについて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。また、以下においては、理解を容易にするべく、情報処理装置を利用して本発明が実現される実施の形態を例にとって説明するが、上述の如く、本発明はそれに限定されない。
<1.システム構成の概要>
図1は、本実施形態に係るチャンネル判定システム1の構成の一例を示している。図1に示すように、チャンネル判定システム1は、チャンネル判定装置10と、放送局システム20と、対象受信機30と、複数の参照受信機40とから構成されている。
放送局システム20は、コンテンツ保護を伴うデジタル放送のコンテンツをスクランブルし、放送ストリーム(例えばMPEG−2 TS等)として送信する。対象受信機30は、例えば視聴者宅に設置される受信機(テレビ)である。他方で、複数の参照受信機40は、対象受信機30が受信中のデジタル放送のチャンネル判定に用いられる受信機であり、参照受信機40において受信中のデジタル放送のチャンネルは既知である。本実施形態に係るチャンネル判定システム1においては、チャンネル判定装置10において、参照受信機40が受信中の放送ストリームと対象受信機30が受信中の放送ストリームとに含まれるECMデータまたはそれに含まれるワーク鍵によって暗号化されたスクランブル鍵が一致するか否かを判定することで、対象受信機30が受信中のデジタル放送のチャンネルを判定する。
まず、チャンネル判定システム1の処理の概略について説明する。
放送局システム20では、所定の周期(例えば2秒ごと)で、デジタル放送を暗号化するためのスクランブル鍵が生成される(STEP1)。なお、スクランブル鍵は放送局ごと(即ち、チャンネルごと)に異なるように生成される。デジタル放送のコンテンツ(映像、音声等)は生成されたスクランブル鍵によってスクランブル(暗号化)される(STEP2)。また、生成されたスクランブル鍵はワーク鍵によって暗号化される(STEP3)。スクランブルされたコンテンツに関するデータに、暗号化されたスクランブル鍵を含むデータ(以下、暗号化されたスクランブル鍵を含むデータを「ECM(Entitlement Control Message)データ」ともいう。)が多重化され(STEP4)、放送ストリームとして送信される(STEP5)。
対象受信機30及び参照受信機40では、放送ストリームを受信すると、スクランブルされたコンテンツに関するデータ(以下、「パケット」ともいう。)と、ECMデータに関するデータ(パケット)とに分離する(STEP6)。次に、分離したECMデータに関するパケットから、CAS(Conditional Access System)モジュールが、あらかじめ記憶されたワーク鍵を用いて、スクランブル鍵を復号する(STEP7)。さらに、復号したスクランブル鍵によってスクランブルされたコンテンツをディスクランブルし、デジタル放送を再生する(STEP8)。
チャンネル判定装置10では、対象受信機30及び複数の参照受信機40のそれぞれから、STEP6において分離されたECMデータに関するパケットを取得する(STEP9)。このとき、チャンネル判定装置10は、対象受信機30と複数の参照受信機40とから取得したパケット間で同期をとり(STEP10)、同じタイミングで生成されたECMデータ同士を比較する(STEP11)。これによって、チャンネル判定装置10では、対象受信機30及び複数の参照受信機40から取得したECMデータが一致するか否かに基づいて、対象受信機30がいずれかの参照受信機40と同じチャンネルのデジタル放送を再生しているか否かを判定する(STEP12)。このとき、ECMデータ全体を比較してもよいし、ECMデータに含まれるワーク鍵によって暗号化されたスクランブル鍵などの一部分を比較してもよい。またECMデータに含まれる事業体識別やワーク鍵識別が同一であるチャンネルのみを比較することで効率的なチャンネル判定をすることができる。なお、チャンネル判定システム1は、チャンネル数と同じ数の参照受信機40を備えていることが好ましいがこれに限定されず、チャンネル数より少ない参照受信機40しか備えない構成でもよい。この場合、参照受信機40は所定の周期でチャンネルを切り替えて再生する。チャンネル判定装置10では、対象受信機30が再生するデジタル放送と参照受信機40が再生するデジタル放送とが一致するタイミングで、参照受信機40が再生していたデジタル放送のチャンネルに基づいて、対象受信機30が再生するデジタル放送のチャンネルを判定することができる。
<2.放送局システム>
図2を用いて放送局システム20の構成について説明する。図2は、放送局システム20の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように放送局システム20は、スクランブル部201と、ECM生成部202と、多重化部203とを有している。
スクランブル部201は、入力されたコンテンツ(映像、音声等)を、スクランブル鍵を用いてスクランブル(暗号化)する。スクランブル鍵による暗号化は、一般的な共通鍵暗号化方式(例えばMULTI2暗号等)によって行われる。スクランブル部201は、スクランブルしたコンテンツを多重化部203に出力する。なお、スクランブル鍵は、放送局ごとに一意であり、スクランブル部201によって、数秒に1回程度更新される。例えば、適宜外部から新たなスクランブル鍵が入力されることによって、スクランブル鍵が更新される構成でもよい。
ECM生成部202は、スクランブル部201がスクランブルに用いたスクランブル鍵をワーク鍵で暗号化し、ECMデータを生成する。ワーク鍵による暗号化は、一般的な共通鍵暗号方式によって行われる。ECM生成部202は、生成したECMデータを多重化部203に出力する。なお、ECM生成部202は、所定の周期(例えば2秒ごと)にECMデータを生成する構成が好ましい。この場合、ECM生成部202は、所定の周期の間に生成されたスクランブル鍵すべてをワーク鍵によって暗号化し、1つのECMデータに含めることができる。
多重化部203は、スクランブル部201でスクランブルされたコンテンツに、ECM生成部202で生成されたECMデータを、逐次多重化する。多重化部203は、多重化して生成したデータを放送ストリームとして、対象受信機30や参照受信機40に送信する。
図3は、多重化部203が送信する放送ストリームの構造の一例を示す図である。図3の例では、放送ストリームの一例としてMPEG−2 TSの構造を示している。この例では、放送ストリームは複数のTSパケットが連なった構造をしている。映像や音声等のコンテンツやECMデータは、188バイトのTSパケットに分割されて、放送ストリームに格納される。
TSパケットは4バイトのTSヘッダと、184バイトのTSペイロードとから構成される。図3の例では、TSペイロードには、ECMデータを含むECMセクション(図4参照)が格納されているが、TSペイロードにはコンテンツが格納される場合もある。さらにTSヘッダには、TSパケットのスタートコードを示す同期バイト(具体的には0x47)や、PID(Packet Identifier)、PCR(Program Clock Reference)等が含まれる。
PIDは、TSパケットが伝送するデータの種類を示す識別情報である。PIDはPAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)と呼ばれるTSパケットに記述され、例えば同じ番組の同じ種別のコンテンツを含むTSパケットには同じPIDが割り当てられる。PCRは、メディア間(例えば映像・音声間)の同期をとるために用いられる標準クロック情報である。
図4は、ECMセクションの構造の一例を示す図である。ECMセクションは、例えばARIB STD-B25(デジタル放送におけるアクセス制御方式)に開示されているようにECMヘッダと、ECM本体と、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)とを含む。ECMヘッダには、ECMデータのスタートコードを示すテーブル識別子(具体的には0x82)が含まれる。また、CRCは誤り検出に用いられる情報であり、ITU−T勧告H.222.0に準拠した構造を有している。
さらにECM本体は、固定部を含む構造を有している。固定部は、ECM本体に含まれる情報の種別等を示すプロトコル番号、コンテンツの配信を行う事業者を識別する事業体識別、スクランブル鍵を暗号化したワーク鍵を識別するワーク鍵識別、ワーク鍵で暗号化されたスクランブル鍵(奇数鍵、偶数鍵)が含まれる。図4に示すECMデータは、2秒周期で生成されており、1つのECMデータには現在使用中であるスクランブル鍵(例えば奇数鍵)と次の周期に使用するスクランブル鍵(例えば偶数鍵)とが含まれている。
<2.対象受信機及び参照受信機の構成>
図5を用いて上述の処理を実現する対象受信機30及び参照受信機40の構成について説明する。図5は、本実施形態に係る対象受信機30又は参照受信機40を構成するテレビ70とECMセンサ80との機能ブロック図である。テレビ70は、機能部として、制御部701と、CAS(Conditional Access System)702とを有している。
制御部701は、放送局システム20から受信した放送ストリームを、スクランブルされたコンテンツをペイロードに含むTSパケットと、ECMセクションをペイロードに含むTSパケット(図3参照)とに分離する。例えば制御部701はTSパケットのヘッダ(PID)を参照して、TSペイロードに含まれるデータがコンテンツか、ECMセクションかを判定することができる。制御部701は、分離したECMセクションをペイロードに含むTSパケットからECM受信コマンドを作成し、CAS部702へと出力する。なお、ECM受信コマンドはARIB STD-B25(デジタル放送におけるアクセス制御方式)に開示された構造を有している。さらに、制御部701は、CAS部702から出力された、復号されたスクランブル鍵を用いてコンテンツをディスクランブルし、デジタル放送を再生させる。
CAS部702は、制御部701からECM受信コマンドを受信すると、あらかじめ記憶されたワーク鍵を用いてECMデータに含まれるスクランブル鍵を復号する。なお、放送局毎に異なるワーク鍵を用いる構成である場合には、CAS部702はワーク鍵と当該ワーク鍵の識別子とを対応付けて記憶している。この場合、CAS部702はECM本体に含まれる事業体識別とワーク鍵識別を参照することで、スクランブル鍵を復号するのに必要なワーク鍵を特定することができる。さらにCAS部702は復号したスクランブル鍵を制御部701に出力する。
ECMセンサ80は、制御部701からCAS部702へ送信されるECMデータを含むECM受信コマンドを取得して、チャンネル判定装置10へと送信する。ECMセンサ80は、例えばB−CASカードのコネクタを介してテレビ70に接続することができる。このように本実施形態に係るECMセンサ80は、対象受信機30及び参照受信機40にB−CASカードコネクタを介して接続できるため、対象受信機30及び参照受信機40に特殊な改変を施すことなく、ECMデータを含むECM受信コマンドを取得することができる。
<3.チャンネル判定装置の構成>
次に図6を用いて上述の処理を実現するチャンネル判定装置10の構成について説明する。チャンネル判定装置10は、ECMセンサ80と有線または無線によって接続されたコンピュータであり、例えばPC(Personal Computer)やサーバ装置等が挙げられる。
図6に示すように本実施形態に係るチャンネル判定装置10は、機能部として、取得部(第1取得部、第2取得部の一例である。)101と、抽出部102と、比較部103とを有している。
取得部101は、対象受信機30及び複数の参照受信機40のそれぞれに接続されたECMセンサ80から、当該ECMセンサが取得したECMデータを取得する。具体的には取得部101はECM受信コマンドのCLAコードとINSコードを参照することで、ECMを抽出することができる。さらに取得部101は、近接したタイミングで取得したECM受信コマンドから抽出したECMデータ同士を比較できるように、バッファリングをおこない、対象受信機30及び複数の参照受信機40から取得したECMデータの間で同期をとる。
抽出部102は、取得部101が取得した対象受信機30と参照受信機40とのECM受信コマンドに含まれるECM本体から、ECMデータやそれに含まれる暗号化されたスクランブル鍵を取得する。例えば抽出部102は、ECM受信コマンドとして定義されたデータ構造からECMデータやそれに含まれるスクランブル鍵(以下、対象受信機30から取得されるスクランブル鍵を「対象スクランブル鍵」(対象データの一例である。)といい、参照受信機40から取得されるスクランブル鍵を「参照スクランブル鍵」(参照データの一例である。)ともいう。)を抽出する。なお、ECMデータが図4に示す構造である場合には、抽出部102は、対象受信機30から取得したECM受信コマンドと、参照受信機40から取得したECM受信コマンドとのそれぞれからECMデータやそれに含まれる奇数鍵と偶数鍵との両方のスクランブル鍵を抽出する。
比較部103は、抽出部102が取得した、対象スクランブル鍵と複数の参照スクランブル鍵とを比較して、対象スクランブル鍵がいずれかの参照スクランブル鍵と一致するか否かを判定する。本実施形態では、比較部103は、暗号化された対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵とを比較するが、これに限定されない。比較部103は、ECMデータ全体を比較する構成でもよいし、ワーク鍵によって復号された対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵とを比較する構成でもよい。この場合、比較部103が対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵を、ワーク鍵を用いて復号する構成でもよい。また例えば、ECMセンサ80が、CAS部702から制御部701へと出力するデータを取得することで、復号化されたスクランブル鍵をチャンネル判定装置10へと出力する構成でもよい。
比較部103は、ECMデータが生成される周期で上述の比較処理を行うことが好ましい。これによって、対象受信機30が再生するデジタル放送のチャンネルが変更した場合に、即座にチャンネルの変更を検知することができる。
図4に示したように暗号化された一つのスクランブル鍵は8バイトの大きさを有しており、異なるチャンネル間で一致する可能性はほとんどない。本実施形態に係るチャンネル判定装置10においては、チャンネルの判定に、この暗号化されたスクランブル鍵を用いるため、対象受信機30と参照受信機40とで受信している放送ストリームのチャンネルが一致しているかを高い精度で判定することができる。
図7はチャンネル判定装置10におけるチャンネル判定処理の流れを示すフローチャートである。チャンネル判定装置10がECMセンサ80からECM受信コマンドを取得する(S11:YES)と、取得部101が受信したECM受信コマンドのCLAコードとINSコードを参照し、対象受信機30から取得したECM受信コマンドと複数の参照受信機40から取得したECM受信コマンドとの間で同期をとる(S12)。
次に、抽出部102が、ECMデータから対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵とを抽出する(S13)。さらに比較部103が、対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵とを比較し、一致するか否かを判定する(S14)。対象スクランブル鍵と参照スクランブル鍵とが一致する場合には、比較部103は、対象受信機30で受信中のデジタル放送のチャンネルを参照受信機40で受信中のデジタル放送のチャンネルであると判定する(S15)。
<ハードウェア構成>
以下、図8を参照しながら、上述してきたチャンネル判定装置10をコンピュータ800により実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、それぞれの装置の機能は、複数台の装置に分けて実現することもできる。
図8に示すように、コンピュータ800は、プロセッサ801、メモリ803、記憶装置805、入力I/F部807、データI/F部809、通信I/F部811、及び表示装置813を含む。
プロセッサ801は、メモリ803に記憶されているプログラムを実行することによりコンピュータ800における様々な処理を制御する。例えば、チャンネル判定装置10の取得部101、抽出部102、及び比較部103などは、メモリ803に一時記憶された上で、主にプロセッサ801上で動作するプログラムとして実現可能である。
メモリ803は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ803は、プロセッサ801によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一時的に記憶する。
記憶装置805は、例えばハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置805は、オペレーティングシステムや、上記各構成を実現するための各種プログラムを記憶する。このようなプログラムやデータは、必要に応じてメモリ803にロードされることにより、プロセッサ801から参照される。
入力I/F部807は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部807の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル、各種センサ、ウェアラブル・デバイス等が挙げられる。入力I/F部807は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続されても良い。
データI/F部809は、コンピュータ800の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部809の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置等がある。データI/F部809は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、データI/F部809は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800へと接続される。
通信I/F部811は、コンピュータ800の外部の装置と有線又は無線により、インターネットを介したデータ通信を行うためのデバイスである。通信I/F部811は、コンピュータ800の外部に設けられることも考えられる。その場合、通信I/F部811は、例えばUSB等のインタフェースを介してコンピュータ800に接続される。
表示装置813は、各種情報を表示するためのデバイスである。表示装置813の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ、ウェアラブル・デバイスのディスプレイ等が挙げられる。表示装置813は、コンピュータ800の外部に設けられても良い。その場合、表示装置813は、例えばディスプレイケーブル等を介してコンピュータ800に接続される。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。例えば、デジタル放送が有料である場合、ECMセンサ80が、CAS部702から制御部701へと出力するデータを取得する構成でもよい。これによって対象受信機30の利用者が、有料放送の契約者であるか否かを判定することができる。
1 チャンネル判定システム、10 チャンネル判定装置、20 放送局システム、30 対象受信機、40 参照受信機、70 テレビ、80 センサ、101 取得部、102 抽出部、103 比較部、201 スクランブル部、202 ECM生成部、203 多重化部、701 制御部、702 CAS部

Claims (8)

  1. チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得する第1取得部と、
    前記放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得する第2取得部と、
    前記参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、前記対象データと前記参照データとが一致するか否かと、に基づき、前記対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定する判定部と、
    を備え、
    前記第1取得部又は前記第2取得部は、
    前記対象データと前記参照データとが、同じタイミングで生成されたECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報を含むように、互いに同期をとって前記対象データ又は前記参照データを取得する、チャンネル判定装置。
  2. 前記ECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵は、チャンネルごとに所定の周期で更新される、
    請求項1に記載のチャンネル判定装置。
  3. 前記放送ストリームに含まれるスクランブル鍵に関する情報は、前記放送ストリームを送信するシステムにおいて、ワーク鍵によって暗号化されたスクランブル鍵を含む、
    請求項1または2に記載のチャンネル判定装置。
  4. 前記第2取得部は、
    異なるチャンネルの放送ストリームを受信する複数の前記参照受信機のそれぞれから前記参照データを取得し、
    前記判定部は、
    前記対象データと前記複数の参照データそれぞれとを比較し、前記対象データがいずれの参照データと一致するかを判定する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のチャンネル判定装置。
  5. チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得する第1取得部と、
    前記放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得する第2取得部と、
    前記参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、前記対象データと前記参照データとが一致するか否かと、に基づき、前記対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定する判定部と、
    を備え、
    前記参照受信機は、所定の周期で受信する放送ストリームに対応するチャンネルを切り替え、
    前記判定部は、
    前記対象データがいずれのタイミングで取得された参照データと一致するかを判定する、チャンネル判定装置。
  6. チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得する第1取得部と、
    前記放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得する第2取得部と、
    前記参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、前記対象データと前記参照データとが一致するか否かと、に基づき、前記対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定する判定部と、
    を備えるチャンネル判定装置と、
    前記対象受信機と接続可能に構成され、前記対象データに関する情報を前記第1取得部に送信する第1センサと、
    前記参照受信機と接続可能に構成され、前記参照データに関する情報を、前記前記第2取得部に送信する第2センサと
    を備え、
    前記第1取得部又は前記第2取得部は、
    前記対象データと前記参照データとが、同じタイミングで生成されたECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報を含むように、互いに同期をとって前記対象データ又は前記参照データを取得する、
    チャンネル判定システム。
  7. コンピュータが、
    チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得するステップと、
    前記放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得するステップと、
    前記参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、前記対象データと前記参照データとが一致するか否かと、に基づき、前記対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定するステップと、
    を実行し、
    前記対象データを取得するステップ又は前記参照データを取得するステップでは、
    前記対象データと前記参照データとが、同じタイミングで生成されたECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報を含むように、互いに同期をとって前記対象データ又は前記参照データを取得する、
    チャンネル判定方法。
  8. コンピュータを、
    チャンネルごとに異なるスクランブル鍵によって暗号化されたデジタル放送のコンテンツと、前記コンテンツの暗号化に係るスクランブル鍵に関する情報とを含む放送ストリームを受信可能に構成される対象受信機から、当該対象受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、対象データを取得する手段、
    前記放送ストリームを受信可能に構成された参照受信機から、当該参照受信機が受信した放送ストリームに含まれるECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報である、参照データを取得する手段、及び
    前記参照受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルの情報と、前記対象データと前記参照データとが一致するか否かと、に基づき、前記対象受信機において受信した放送ストリームに対応するチャンネルを判定する手段、
    として機能させ、
    前記対象データを取得する手段又は前記参照データを取得する手段は、
    前記対象データと前記参照データとが、同じタイミングで生成されたECMデータまたは当該ECMデータに含まれるスクランブル鍵に関する情報を含むように、互いに同期をとって前記対象データ又は前記参照データを取得する、プログラム。
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