JP6750682B2 - 時刻管理システム、時刻管理装置、同期処理装置、計算機、時刻管理方法、及びプログラム - Google Patents

時刻管理システム、時刻管理装置、同期処理装置、計算機、時刻管理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の計算機で構成されたシステムにおける時刻を管理するための、時刻管理システム、時刻管理装置、同期処理装置、計算機、及び時刻管理方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
近年、日本国においては、地震の情報を素早く社会に知らせるため、地震活動等総合監視システムが導入されている。地震活動等総合監視システムは、地震が発生すると、発生直後に震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して、震源及びマグニチュードを推定し、更に、これらに基づいて、各地での震度及び主要動の到達時刻を推定する(例えば、特許文献1参照。)。
そして、地震活動等総合監視システムは、推定した情報(震源、マグニチュード、震度及び到達時刻)を、緊急地震速報として、各種媒体を介して、広く配信する。この結果、工場、オフィス、家庭において、各人は、素早く避難行動をとれるので、地震による被害が軽減される。
また、地震活動等総合監視システムにおいては、緊急時において正常に機能することが極めて重要であることから、運用に当たっては、実際の地震を想定したシミュレーションを定期的に実行する必要がある。具体的には、このようなシミュレーションは、実際の地震の発生によって得られたデータを用いて、地震活動等総合監視システムを稼働させることによって行なわれている。また、地震活動等総合監視システムにおいては、地震が発生してから各種警報が解除されるまでが一連のイベントとして処理されることから、シミュレーションはイベント単位で行なわれる。
ところで、地震活動等総合監視システムにおいて、1つのイベントにかかる処理時間は、地震の規模が大きくなるほど長くなっている。例えば、東日本大震災では、システムにおける処理時間は、地震が発生してから津波警報が解除されるまでの51時間である。従って、このような巨大地震を想定したシミュレーションを行なうためには、同様の時間が必要となる。この場合、システムの運用にかかる人的及び時間的コストは上昇してしまうことから、シミュレーションにおける処理時間を短縮化することが求められている。
処理時間を短縮化する技術としては、例えば、特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1は、オペレーティングシステムのカーネルパラメータを変更することによって、システム時刻を加速させる、技術を開示している。特許文献1に開示された技術を、上述の地震活動等総合監視システムに適用すれば、当該システムにおいても、システム時刻が加速されるので、処理時間が短縮化されると考えられる。
特開平4−268906号公報
ところで、地震活動等総合監視システムは、複数の計算機で構成されているため、当該システムに特許文献1に開示された技術を適用するに際しては、計算機間で同期をとる必要がある。しかしながら、特許文献1に開示された技術は、複数の計算機での利用を前提としておらず、同期は困難である。
また、特許文献1に開示された技術では、オペレーティングシステムのカーネルパラメータが変更されるため、各計算機において、オペレーティングシステム上での全ての処理が影響を受ける。更に、各計算機において、この影響を分析することは困難である。このため、地震活動等総合監視システムにおいて、正常に機能しない部分があった場合に、原因を特定することが困難となる。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、複数の計算機で構成されたシステムにおいて、計算機間を同期させながら、処理時間の短縮化を図ると共に、処理時間の短縮化による影響を抑制し得る、時刻管理システム、時刻管理装置、同期処理装置、計算機、時刻管理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における時刻管理システムは、
対象システムに備えられた複数の前記計算機それぞれ毎に設けられる、同期処理装置と、
前記同期処理装置を管理する、時刻管理装置とを、
備え、
前記時刻管理装置は、
前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示し、
前記同期処理装置それぞれは、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、前記時刻管理装置からの前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における時刻管理装置は、
複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、
複数の前記計算機それぞれ毎に設けられた同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、管理処理部を備えている、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における同期処理装置は、
複数の計算機を備える対象システムにおける時刻を管理する装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
算出された前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
を備えている、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における計算機は、複数の計算機を備えるシステムを構成する計算機であって、
前記システムにおける時刻を管理する装置から、前記システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、当該計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように当該計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
算出された前記時刻を当該計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
を備えている、ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における時刻管理方法は、
対象システムに備えられた複数の計算機それぞれ毎に設けられる、同期処理装置と、前記同期処理装置を管理する、時刻管理装置とを、用い、
(a)前記時刻管理装置によって、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、ステップと、
(b)前記同期処理装置それぞれによって、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、前記時刻管理装置からの前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、ステップと、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における第1のプログラムは、
コンピュータに、
(a)複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、
複数の前記計算機それぞれ毎に設けられた同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、ステップを実行させる、
ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面における第2のプログラムは、
複数の計算機を備える対象システムにおける前記計算機の1つに、
(a)前記対象システムにおける時刻を管理する装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、当該計算機で実行されている実行プログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように当該計算機で実行されている実行プログラムが取得すべき時刻を算出する、ステップと、
(b)算出された前記時刻を当該計算機で実行されているプログラムに取得させる、ステップと、
を実行させる
ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、複数の計算機で構成されたシステムにおいて、計算機間を同期させながら、処理時間の短縮化を図ると共に、処理時間の短縮化による影響を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの具体的構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態における時刻管理装置の動作を示すフロー図である。 図4は、本発明の実施の形態における同期処理装置の動作を示すフロー図である。 図5は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの具体例を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態における時刻管理装置及び同期処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、時刻管理システム、同期処理装置、時刻管理装置、時刻管理方法、及びプログラムについて、図1〜図6を参照しながら説明する。
[システム構成]
最初に、本実施の形態における時刻管理システムの概略構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、本実施の形態における時刻管理システム100は、複数の計算機200を備える対象システム300における時刻を管理するためのシステムである。図1に示すように、時刻管理システム100は、同期処理装置10と、時刻管理装置20とを備えている。また、図1において、210は、各計算機で実行されるプログラムである。
同期処理装置10は、複数の計算機200それぞれ毎に設けられている。時刻管理装置20は、同期処理装置10を管理している。また、時刻管理装置20は、各計算機200とネットワーク400を介して接続されている。
また、時刻管理装置20は、スケジュールデータに基づいて、同期処理装置10に対して、処理速度の変更を指示する。スケジュールデータは、対象システム300で実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するデータである。
同期処理装置10それぞれは、対応する計算機200で実行されているプログラム210が、時刻の取得を求めた場合に、時刻管理装置20からの指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるようにプログラム210が取得すべき時刻を算出し、算出した時刻をプログラム210に取得させる。
このように、本実施の形態では、対象システム300を構成する各計算機200のプログラム210は、時刻管理装置20からの指示に応じて、処理速度を変えながら処理を実行することができる。従って、本実施の形態によれば、各計算機200を同期させながら、処理時間の短縮化を図ることができる。また、各プログラム210の処理速度の変更は、プログラム210において時刻を取得することが必要な場合に、同期処理装置10が算出した時刻を取得させることによって行なわれている。よって、各計算機200において、オぺーレーティングシステムのカーネルパラメータを変更する必要が無く、処理時間の短縮化による、オペレーティングシステム上での処理への影響が抑制される。
続いて、図2を用いて、本実施の形態における時刻管理システムの具体的構成について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの具体的構成を示すブロック図である。
まず、図2の例では、時刻管理システム100は、対象システム300に特定の時系列データが入力された場合での対象システム300における時刻を管理している。また、入力される時系列データとしては、例えば、対象システム300の試験に用いられる疑似データが挙げられる。
更に、図2の例では、対象システム300は、計算機200a〜200dを備えている。各計算機には、そのオペレーティングシステム上で動作するプログラム210a〜210dがインストールされている。なお、図2に示された計算機は4台あるが、本実施の形態において計算機の数は限定されるものではない。また、以降の説明で、特定の計算機を指定しない場合は、単に「計算機200」と表記するものとする。同様に、特定のプログラムをしていない場合も、単に「プログラム210」と表記するものとする。
また、計算機200a〜200dのうちの1台である計算機200aにインストールされているプログラム210aは、他の計算機200b〜200dそれぞれに時系列データを出力する機能を備えている。プログラム210aは、時系列データ出力部として機能している。
また、図2に示すように、本実施の形態では、時刻管理装置20は、スケジュールデータ生成部21と、管理処理部22と、配信処理部23とを備えている。
まず、スケジュールデータ生成部21は、管理者が、端末装置30を介して入力したデータに基づいて、スケジュールデータを生成する。具体的には、スケジュールデータ生成部21は、まず、端末装置30の画面上に、入力画面を表示させる。入力されるデータの内容としては、例えば、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とが挙げられる。
また、本実施の形態では、管理者は、上述の時系列データに対応したデータを入力する。即ち、管理者は、時系列データの処理を速めたい部分に対応して、この部分の開始時刻と、この部分における倍率とを入力する。
管理者による入力が終了すると、スケジュールデータ生成部21は、画面上に入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、スケジュールデータを生成する。本実施の形態では、スケジュールデータ生成部21は、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む、スケジュールデータを生成する。
管理処理部22は、スケジュールデータに基づいて、指示データを生成する。指示データは、時刻管理装置20におけるシステム時刻Aと、スケジュールデータに含まれる開始時刻B及び倍率Cとを含む。
また、管理処理部22は、本実施の形態では、計算機200aから時系列データが送信されてくる前に、配信処理部23に指示データの送信を指示する。配信処理部23は、指示を受けると、指示データを計算機200a〜200dに送信する。なお、指示データの生成及び送信は、例えば、スケジュールデータに含まれる処理速度の変更点の数だけ行なわれても良いし、スケジュールの進行に合せて複数回に分けて行なわれても良い。
また、図2に示すように、同期処理装置10は、同期処理部11と、時刻配信部12とを備えている。但し、本実施の形態では、同期処理装置10は、各計算機のオペレーティングシステム上で動作するプログラムで構築されている。
同期処理部11は、送信されてきた指示データを受信すると、受信した指示データと、対応する計算機200のシステム時刻Dとを用いて、この計算機200のプログラム210が取得すべき時刻Eを算出する。
具体的には、同期処理部11は、先ず、対応する計算機200のシステム時刻Dを取得する。そして、同期処理部11は、例えば、下記の数1又は数2に、指示データに含まれる、システム時刻A、開始時刻B、及び倍率Cと、計算機200のシステム時刻Dとを代入することによって、計算機200で実行されているプログラム210が取得すべき時刻Eを算出する。
(数1)
時刻E=(D−A)×C+B
(数2)
時刻E=(D−(B−A))×C+(B−A)
また、時刻配信部12は、対応する計算機200で実行されているプログラム210が、その計算機200のオペレーティングシステム(OS)に対して、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、算出された時刻Eを、システムコールに対して返還する。
具体的には、時刻配信部12は、計算機200のオペレーティングシステムが備えるオリジナルのライブラリ(例えば、Libc(Linux(登録商標) C Library)等)と置き換えが可能なライブラリ(以下「置換ライブラリ」と表記する。)を備えている。そして、時刻配信部12は、指示データが入力される等すると、オリジナルのライブラリを置換ライブラリに置き換える。
置換ライブラリは、システムコールが行なわれると、これをフックして、算出された時刻Eを返還する機能を有している。従って、プログラム210が、入力された時系列データに応じて処理を実行し、その際、オペレーティングシステムに対して、時刻取得のためのシステムコールを行なうと、置換ライブラリによって、時刻Eが返還される。この結果、プログラム210は、設定された倍率Cで、時系列データを処理することになる。
また、プログラム210a〜210dのうち、プログラム210aは、上述したように、時系列データ出力部として機能するが、同期処理部11で算出された時刻Eに基づいて、時系列データを送出するタイミングを決定する。また、プログラム210aは、決定したタイミングで、時系列データを出力する。
[システム動作]
次に、本発明の実施の形態における時刻管理システムの動作について図3及び図4を用いて説明する。また、本実施の形態では、時刻管理システム100を動作させることによって、時刻管理方法が実施される。よって、本実施の形態における時刻管理方法の説明は、以下の時刻管理システム100の動作説明に代える。
最初に、図3を用いて、時刻管理装置20における動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態における時刻管理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図2を参酌する。
図3に示すように、時刻管理装置20では、最初に、スケジュールデータ生成部21が、管理者によって端末装置30を介して入力されたデータに基づいて、スケジュールデータを生成する(ステップA1)。
次に、管理処理部22は、ステップA1で生成されたスケジュールデータに基づいて、処理速度の変更点毎に、システム時刻Aと、スケジュールデータに含まれる開始時刻B及び倍率Cとを含む、指示データを生成する(ステップA2)。
次に、管理処理部22は、配信処理部23に指示データの送信を指示する。これにより、配信処理部23は、指示データを計算機200a〜200dに送信する(ステップA3)。これにより、各計算機において、同期処理装置10は、送信されてきた指示データを受信する。
ステップA3の実行により、時刻管理装置20での処理は終了する。なお、ステップA1〜A3は、スケジュールデータが生成される度に行なわれる。
続いて、図4を用いて、同期処理装置10における動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態における同期処理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1及び図2を参酌する。また、以下の説明では、前提として、同期処理装置は、時刻管理装置20から送信されてきた指示データを受信しているとする。
図4に示すように、同期処理装置10では、最初に、同期処理部11は、対応する計算機200で実行されているプログラム210が、時刻取得の要求を行なったかどうか、具体的には、オペレーティングシステムに対して時刻取得のためのシステムコールを行なったかどうかを判定する(ステップB1)。
ステップB1の判定の結果、時刻取得の要求が行なわれていない場合は、同期処理部11は、待機状態となり、一定時間の経過後に、再度ステップB1を実行する。
一方、ステップB1の判定の結果、時刻取得の要求が行なわれている場合は、同期処理部11は、時刻管理装置20から送信されてきた指示データと、対応する計算機200のシステム時刻Dとを用いて、この計算機200で実行されているプログラム210が取得すべき時刻Eを算出する(ステップB2)。また、同期処理部11は、算出した時刻Eを時刻配信部12に渡す。
次に、時刻配信部12は、ステップB2で算出された時刻Eを、システムコールに対して返還する(ステップB3)。ステップB3の実行後は、再度、ステップB1が実行される。
また、ステップB3が実行されると、プログラム210は、ステップB2で算出された時刻Eに基づいて、処理を実行する。つまり、プログラム210aは、設定された倍率Cで、時系列データを出力する。また、プログラム210b〜210dは、設定された倍率Cで、時系列データを処理する。
[具体例]
ここで、図5を用いて、本実施の形態における時刻管理システムの具体例について説明する。図5は、本発明の実施の形態における時刻管理システムの具体例を示すブロック図である。
図5の例では、対象システムは、地震活動等総合監視システム301である。この場合、時刻管理システム100は、地震活動等総合監視システム301において、実際の地震を想定したシミュレーションが実施される際に、システムにおける時刻を管理する。
また、図5の例では、地震活動等総合監視システム301は、計算機として、疑似データ入力装置201、地震処理装置202、津波処理装置203、及び震度処理装置204を備えているとする。なお、本実施の形態において、地震活動等総合監視システム301が備える計算機の数及び種類は、図5の例に限定されるものではない。
図5の例では、時系列データは、疑似データ入力装置201によって、地震活動等総合監視システム301に入力される。この時系列データは、実際の地震の発生時に、地震活動等総合監視システム301に入力されたデータと同様のデータである。
具体的には、時系列データとしては、地震計のデータ(地震処理装置202で使用)、震度データ(震度処理装置204で使用)、潮位データ(津波処理装置203で使用)、各種の地殻データ(歪み計のデータ、傾斜計のデータ、GPSデータ、AMEDASデータ、空振計のデータ)等が挙げられる。また、時系列データは、これらのうちの少なくとも1つを含んでいても良いし、2つ以上を含んでいても良い。
従って、時系列データが入力されると、地震処理装置202は、実際の地震発生時と同様に、震央距離及び震源の深さ等を算出し、算出結果を出力する。津波処理装置203は、実際の地震発生時と同様に、津波の規模及び津波の到達時刻等を算出し、算出結果を出力する。更に、震度処理装置204は、実際の地震発生時と同様に、各地の震度を集計する。
そして、各装置が処理を実行する際に、時刻管理システム100は、スケジュールデータに沿って、各装置の処理速度を変更する。このため、例えば、時系列データが、大規模な地震発生時のデータであり、地震発生から、地震による津波の監視を終了するまでが長時間にわたる場合において、シミュレーションにかかる時間を短縮化することが可能となる。
[実施の形態の効果]
以上のように本実施の形態によれば、複数の計算機で構成されたシステムにおいて、計算機間を同期させながら、処理時間の短縮化を図ることが可能となる。また、各計算機の処理速度の変更は、例えば、各計算機のオペレーティングシステムが備えるライブラリを、別のライブラリに置き換えて、このライブラリでシステムコールをフックすることによって行なわれる。このため、本実施の形態によれば、処理時間の短縮化による影響が抑制される。
[プログラム]
本発明の実施の形態における第1のプログラムは、コンピュータに、図3に示すステップA1〜A3を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における時刻管理装置20を実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、スケジュールデータ生成部21、管理処理部22、及び配信処理部23として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態における第1のプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、スケジュールデータ生成部21、管理処理部22、及び配信処理部23のいずれかとして機能しても良い。
また、本発明の実施の形態における第2のプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップB1〜B3を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における同期処理装置10を実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、同期処理部11及び時刻配信部12として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態における第2のプログラムも、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、同期処理部11及び時刻配信部12のいずれかとして機能しても良い。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、時刻管理装置20又は同期処理装置10を実現するコンピュータについて図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態における時刻管理装置及び同期処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図6に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記録デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における同期処理装置10及び時刻管理装置20は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、同期処理装置10及び時刻管理装置20は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記19)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
対象システムに備えられた複数の前記計算機それぞれ毎に設けられる、同期処理装置と、
前記同期処理装置を管理する、時刻管理装置とを、
備え、
前記時刻管理装置は、
前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示し、
前記同期処理装置それぞれは、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、前記時刻管理装置からの前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
ことを特徴とする時刻管理システム。
(付記2)
前記スケジュールデータが、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含み、
前記時刻管理装置が、前記処理速度の変更の指示に際し、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記開始時刻と、前記倍率とを含む指示データを送信し、
前記同期処理装置それぞれが、送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、前記計算機が取得すべき時刻を算出する、
付記1に記載の時刻管理システム。
(付記3)
前記同期処理装置それぞれは、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、算出した前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出した時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
付記1または2に記載の時刻管理システム。
(付記4)
複数の前記計算機のうちの1つの計算機で実行されているプログラムが、当該計算機に設けられた前記同期処理装置から取得された前記時刻に基づいて、前記対象システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機それぞれに、前記時系列データを出力し、
他の前記計算機で実行されているプログラムそれぞれは、対応する前記計算機に設けられた前記同期処理装置から取得した時刻に基づいて、前記時系列データを処理する、
付記1〜3のいずれかに記載の時刻管理システム。
(付記5)
複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、
複数の前記計算機それぞれ毎に設けられた同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、管理処理部を備えている、
ことを特徴とする時刻管理装置。
(付記6)
前記スケジュールデータが、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含み、
前記管理処理部が、前記処理速度の変更の指示に際し、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記開始時刻と、前記倍率とを含む指示データを生成し、
当該時刻管理装置が、更に、前記指示データを、前記同期処理装置に送信する、配信処理部を備えている、
付記5に記載の時刻管理装置。
(付記7)
複数の計算機を備える対象システムにおける時刻を管理する装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
算出された前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
を備えている、ことを特徴とする同期処理装置。
(付記8)
対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、前記同期処理部が、前記時刻を算出し、
前記時刻配信部が、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
付記7に記載の同期処理装置。
(付記9)
複数の計算機を備えるシステムを構成する計算機であって、
前記システムにおける時刻を管理する装置から、前記システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、当該計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように当該計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
算出された前記時刻を当該計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
を備えている、ことを特徴とする計算機。
(付記10)
当該計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、前記同期処理部が、前記時刻を算出し、
前記時刻配信部が、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、当該計算機で実行されているプログラムに取得させる、
付記9に記載の計算機。
(付記11)
前記同期処理部によって算出された前記時刻に基づいて、前記システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機それぞれに、前記時系列データを出力する、時系列データ出力部を、更に備えている、
付記9または10に記載の計算機。
(付記12)
対象システムに備えられた複数の前記計算機それぞれ毎に設けられる、同期処理装置と、前記同期処理装置を管理する、時刻管理装置とを、用い、
(a)前記時刻管理装置によって、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、ステップと、
(b)前記同期処理装置それぞれによって、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合に、前記時刻管理装置からの前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、ステップと、
を有することを特徴とする時刻管理方法。
(付記13)
前記スケジュールデータが、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含み、
前記(a)のステップにおいて、前記時刻管理装置によって、前記処理速度の変更の指示に際し、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記開始時刻と、前記倍率とを含む指示データを送信し、
前記(b)のステップにおいて、前記同期処理装置それぞれによって、送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、前記計算機が取得すべき時刻を算出する、
付記12に記載の時刻管理方法。
(付記14)
前記(b)のステップにおいて、前記同期処理装置それぞれによって、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、算出した前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出した時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
付記12または13に記載の時刻管理方法。
(付記15)
複数の前記計算機のうちの1つの計算機で実行されているプログラムが、当該計算機に設けられた前記同期処理装置から取得された前記時刻に基づいて、前記対象システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機に、前記時系列データを出力した場合に、
前記(a)のステップにおいて、前記時刻管理装置によって、前記時系列データに対応して生成された前記スケジュールデータに基づいて、他の前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示し、
その際、他の前記計算機で実行されているプログラムそれぞれは、対応する前記計算機に設けられた前記同期処理装置から取得した時刻に基づいて、前記時系列データを処理する、
付記12〜14のいずれかに記載の時刻管理方法。
(付記16)
コンピュータに、
(a)複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、
複数の前記計算機それぞれ毎に設けられた同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示する、ステップを実行させるプログラム。
(付記17)
前記スケジュールデータが、処理速度の変更の開始時刻と、基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含み、
前記(a)のステップにおいて、前記処理速度の変更の指示に際し、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記開始時刻と、前記倍率とを含む指示データを生成し、
前記コンピュータに、更に、
(b)前記指示データを、前記同期処理装置に送信する、ステップを実行させる、
付記16に記載のプログラム
(付記18)
複数の計算機を備える対象システムにおける前記計算機の1つに、
(a)前記対象システムにおける時刻を管理する装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定する、スケジュールデータに基づいて、処理速度の変更が指示され、更に、当該計算機で実行されている実行プログラムが、時刻の取得を求めた場合に、
前記指示に基づいて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように当該計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、ステップと、
(b)算出された前記時刻を当該計算機で実行されている実行プログラムに取得させる、ステップと、
を実行させるプログラム。
(付記19)
前記(a)のステップにおいて、当該計算機で実行されている実行プログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、前記時刻を算出し、
前記(b)のステップにおいて、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、当該計算機で実行されている実行プログラムに取得させる、
付記18に記載のプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年9月16日に出願された日本出願特願2016−182192を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上のように、本発明によれば、複数の計算機で構成されたシステムにおいて、計算機間を同期させながら、処理時間の短縮化を図ると共に、処理時間の短縮化による影響を抑制することができる。本発明は、特に、複数の計算機で構成されたシステムを試験的に動作させる場合に有用である。
10 同期処理装置
11 同期処理部
12 時刻配信部
20 時刻管理装置
21 スケジュールデータ生成部
22 管理処理部
23 配信処理部
30 端末装置
100 時刻管理システム
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
200、200a〜200d 計算機
201 疑似データ入力装置
202 地震処理装置
203 津波処理装置
204 震度処理装置
210、210a〜210d プログラム
300 対象システム
301 地震活動等総合監視システム
400 ネットワーク

Claims (15)

  1. 対象システムに備えられた複数の計算機それぞれに設けられる同期処理装置と、前記同期処理装置を管理する時刻管理装置と、を有する時刻管理システムであって、
    前記時刻管理装置は、
    前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置それぞれに対して、処理速度の変更を指示する場合、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを送信し、
    前記同期処理装置それぞれは
    対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記時刻管理装置から送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
    刻管理システム。
  2. 前記同期処理装置それぞれは、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、算出した前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出した時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
    請求項に記載の時刻管理システム。
  3. 複数の前記計算機のうちの1つの計算機で実行されているプログラムが、当該計算機に設けられた前記同期処理装置から取得された前記時刻に基づいて、前記対象システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機それぞれに、前記時系列データを出力し、
    他の前記計算機で実行されているプログラムそれぞれは、対応する前記計算機に設けられた前記同期処理装置から取得した時刻に基づいて、前記時系列データを処理する、
    請求項1又は2に記載の時刻管理システム。
  4. 複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、対象システムに備えられた複数の計算機それぞれに設けられる同期処理装置それぞれに対して、処理速度の変更を指示する場合、前記同期処理装置それぞれに対して、システム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを生成する、管理処理部と、
    対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記指示データを前記同期処理装置に送信し、前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、配信処理部と、
    を有する時刻管理装置。
  5. 複数の計算機を備える対象システムにおける時刻を管理する時刻管理装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、処理速度の変更をするために、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを受信し、
    対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記時刻管理装置から送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
    算出された前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
    を有する同期処理装置。
  6. 前記同期処理部は、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合前記時刻を算出し、
    前記時刻配信部、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
    請求項に記載の同期処理装置。
  7. 複数の計算機を備える対象システムを構成する計算機であって、
    前記対象システムにおける時刻を管理する時刻管理装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、処理速度の変更をするために、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを受信し、
    対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記時刻管理装置から送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、同期処理部と、
    算出された前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、時刻配信部と、
    を有する計算機。
  8. 前記同期処理部は、当該計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に前記時刻を算出し、
    前記時刻配信部、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、当該計算機で実行されているプログラムに取得させる、
    請求項に記載の計算機。
  9. 前記同期処理部によって算出された前記時刻に基づいて、前記対象システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機それぞれに、前記時系列データを出力する、時系列データ出力部を、更に備えている、
    請求項7又は8に記載の計算機。
  10. 対象システムに備えられた複数の計算機それぞれに設けられる同期処理装置と、前記同期処理装置を管理する時刻管理装置と、を用いた時刻管理方法であって、
    (a)前記時刻管理装置によって、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、前記同期処理装置それぞれに対して、処理速度の変更を指示する場合、前記同期処理装置それぞれに対して、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを送信する、ステップと、
    (b)前記同期処理装置それぞれによって、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記時刻管理装置から送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、ステップと、
    を有する時刻管理方法。
  11. 前記(b)のステップにおいて、前記同期処理装置それぞれによって、対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に、算出した前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出した時刻を、対応する前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、
    請求項10に記載の時刻管理方法。
  12. 複数の前記計算機のうちの1つの計算機で実行されているプログラムが、当該計算機に設けられた前記同期処理装置から取得された前記時刻に基づいて、前記対象システムでの処理対象となる時系列データを送出するタイミングを決定し、決定したタイミングで、他の前記計算機に、前記時系列データを出力した場合に、
    前記(a)のステップにおいて、前記時刻管理装置によって、前記時系列データに対応して生成された前記スケジュールデータに基づいて、他の前記同期処理装置に対して、処理速度の変更を指示し、
    その際、他の前記計算機で実行されているプログラムそれぞれは、対応する前記計算機に設けられた前記同期処理装置から取得した時刻に基づいて、前記時系列データを処理する、
    請求項10又は11に記載の時刻管理方法。
  13. コンピュータに、
    (a)複数の計算機を備える対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、対象システムに備えられた複数の計算機それぞれに設けられる同期処理装置それぞれに対して、処理速度の変更を指示する場合、前記同期処理装置それぞれに対して、システム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを生成する、ステップと、
    (b)対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記指示データを前記同期処理装置に送信し、前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出し、算出した前記時刻を前記計算機で実行されているプログラムに取得させる、ステップ
    を実行させるプログラム。
  14. 複数の計算機を備える対象システムにおける前記計算機の1つに、
    (a)前記対象システムにおける時刻を管理する時刻管理装置から、前記対象システムで実行される特定の処理において処理速度の変更が指定されている箇所を特定するスケジュールデータに基づいて、処理速度の変更をするために、前記時刻管理装置におけるシステム時刻と、前記スケジュールデータに含まれる処理速度の変更の開始時刻と、前記スケジュールデータに含まれる基準速度に対する変更後の速度の倍率とを含む指示データを受信し、
    対応する前記計算機で実行されているプログラムが、時刻の取得を求めた場合、前記時刻管理装置から送信されてきた前記指示データと、対応する前記計算機のシステム時刻とを用いて、変更後の処理速度で処理が行なわれるように前記計算機で実行されているプログラムが取得すべき時刻を算出する、ステップと、
    (b)算出された前記時刻を当該計算機で実行されている実行プログラムに取得させる、ステップと、
    を実行させるプログラム。
  15. 前記(a)のステップにおいて、当該計算機で実行されている実行プログラムが、時刻取得のためのシステムコールを行なった場合に前記時刻を算出し、
    前記(b)のステップにおいて、算出された前記時刻を、前記システムコールに対して返還することで、算出された前記時刻を、当該計算機で実行されている実行プログラムに取得させる、
    請求項14に記載のプログラム
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