JP6750068B2 - 眼底解析装置 - Google Patents

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Description

この発明は、眼底解析装置に関する。
網膜には複数の視細胞が配列されている。眼内に入射した光は視細胞により電気信号に変換された後、網膜の表面近傍に位置する神経節細胞から視神経を介して大脳に伝達される。視細胞には互いに異なる環境下で活性化する錐体と桿体とがある。錐体には互いに異なる波長感度を有する3種類の錐体(L錐体、M錐体、S錐体)がある。このような網膜の機能を検査することにより視覚機能を検査することができる。
網膜の機能を検査するための手法の1つに錐体の分布の評価がある。例えば、フリッカー測光ERG(flicker photometric electroretinogram)でL錐体の個数とM錐体の個数との錐体比を評価する手法が知られている(非特許文献1)。また、フラッシュ光源を用いた補償光学眼底顕微鏡で上記の錐体比を評価する手法が知られている(非特許文献2)。
Heidi Hofer, Joseph Carroll, Jay Neitz, Maureen Neitz, and David R.Williams, "Organization of the Human Trichromatic Cone Mosaic", The Journal of Neuroscience, Octber 19, 2005, pp.9669−9679 Austin Roorda, and David R.Williams, "The arrangement of the three cone classes in the living human eye", Nature, VOL 397, February 11, 1999, pp.520−522
しかしながら、フリッカー測光ERGの手法は接触式で行われるものであり、この手法では毎回1時間程度の長い測定時間が必要になる。また、フラッシュ光源を用いる手法では、S/N比の向上のために例えば5日間以上にわたって測定を毎日行う必要がある。従って、上記のいずれの手法でも被検者の負担が大きくなるという問題がある。
また、フリッカー測光ERGの手法では測定時間が長くなるため、測定結果のばらつきが大きくなる。フラッシュ光源を用いる手法では、眼の動き等により同一箇所を毎日測定することは非常に困難である。従って、上記のいずれの手法でも、測定が不安定になり、安定して眼底を解析することが難しいという問題がある。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して眼底を解析することが可能な眼底解析装置を提供することにある。
実施形態の眼底解析装置は、解析部と、分布情報生成部とを含む。解析部は、被検眼の眼底の時系列データを解析することにより光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化を求める。分布情報生成部は、時系列変化に基づいて光受容体の分布情報を生成する。解析部は、時系列データに含まれる複数のデータのそれぞれを解析することにより複数の光受容体に相当する複数の光受容体領域を特定する特定部と、特定部により特定された複数の光受容体領域を複数のデータ間において対応付ける対応付け部と、対応付け部により対応付けられた光受容体領域ごとに時系列変化を求める変化算出部と、を含む。分布情報は、全光受容体の個数、光受容体の種別ごとの個数、光受容体の第1種別の個数に対する前記光受容体の第2種別の個数の比、又は所定の基準値を基準とした全光受容体の個数又は光受容体の種別ごとの個数に対する判定結果を表す情報を含む。
実施形態によれば、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して眼底を解析することが可能な眼底解析装置を提供することができる。
実施形態に係る眼底解析装置の光学系の構成の一例を示す概略図である。 実施形態に係る眼底解析装置の処理系の構成の一例を示す概略図である。 実施形態に係る眼底解析装置の動作例のフロー図である。 光受容体の波長感度の説明図である。 実施形態に係る眼底解析装置の動作説明図である。 実施形態に係る眼底解析装置の動作説明図である。 実施形態に係る眼底解析装置の動作説明図である。
この発明に係る眼底解析装置の実施形態の例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この明細書において引用された文献の記載内容や任意の公知技術を、以下の実施形態に援用することが可能である。
眼底解析装置は、光刺激に対する網膜のブリーチング(褪色)反応前から反応後(或いは反応途中や反応中の任意の時間)までの間の眼底の時系列データを解析することにより光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化を求め、この時系列変化に基づいて光受容体を特定することができる。実施形態に係る眼底解析装置は、被検眼の眼底に対して光刺激のための光を照射する照射系と、走査型レーザー検眼鏡の光学系とを備え、眼底の時系列画像から光受容体の分布情報を生成することが可能である。
[光学系]
図1に、実施形態に係る眼底解析装置の光学系の構成例を示す。図1では、被検眼Eの眼底Efと光学的に共役な位置が眼底共役位置Pとして図示され、被検眼Eの瞳と光学的に共役な位置が瞳共役位置Qとして図示されている。
光学系100は、第1照射系110と、導光系120と、第1検出系140と、第2検出系150と、第3検出系160と、前眼部照明系170と、固視系180と、第2照射系190とを備えている。
(第1照射系)
第1照射系110は、被検眼Eに光を照射するための光学系を備えている。光源111は、眼底照明用の光源であり、波長幅が広い光を発する光源であることが望ましい。光源111は、例えば中心波長が840nmの光を発するものが用いられる。光源111として、例えばレーザーダイオード(Laser Diode:以下、LD)、スーパールミネッセントダイオード(Super Luminescent Diode:SLD)、レーザードリブンライトソース(Laser Driven Light Source:LDLS)などが挙げられる。光源111は、眼底(網膜)と光学的に共役な位置(眼底共役位置)P又はその近傍に配置されている。
光源111には、光を導光系120に導く光ファイバ112が接続されている。光ファイバ112は、シングルモードファイバである。光ファイバ112の出射端面は眼底共役位置P又はその近傍に配置されている。光ファイバ112の出射端には、光ファイバ112から出射した光を平行光束にするためのレンズ113が配置されている。レンズ113を通過した光は、絞り114の開口部及びレンズ115を通過し、ビームスプリッタ116に導かれる。絞り114は、光源111からの光の光量を制限するために用いられる。
ビームスプリッタ116は、第1照射系110の光路から第1検出系140の光路を分離する光路分離部材である。ビームスプリッタ116は、レンズ115を通過した光を透過させてビームスプリッタ121に導くと共に、被検眼Eからの眼底反射光を第1検出系140に向けて反射する。ビームスプリッタ116には、例えば偏光ビームスプリッタが用いられる。
(導光系)
導光系120は、第1照射系110からの光を被検眼Eに導くと共に、被検眼Eからの反射光を第1検出系140や第2検出系150に導くための光学系を備えている。ビームスプリッタ121は、導光系120の光路を第1照射系110の光路と第2検出系150の光路とに分割する光路分割部材である。ビームスプリッタ121は、ビームスプリッタ116を透過した光を波面補正素子122に向けて反射すると共に、被検眼Eからの眼底反射光を透過させて集光レンズ153に導く。ビームスプリッタ121には、例えば反射率が10%であり、透過率が90%である特性を有するものが用いられる。
波面補正素子122は、後述の第1検出系140の検出結果に基づいて収差を補正するように変形する素子である。波面補正素子122には、例えば、デフォーマブルミラーが用いられる。デフォーマブルミラーは、波面補正を行うための可変形鏡である。デフォーマブルミラーは、複数のアクチュエータによって表面の形状を変形させることが可能なミラーである。波面補正素子122の反射面は、被検眼Eの瞳と第1検出系140のレンズアレイ143の検出面と光学的に共役な位置(瞳共役位置)Q又はその近傍に配置されている。波面補正素子122には、液晶型空間変調器が用いられてもよい。
波面補正素子122の被検眼Eの側には、光束を整えるためのレンズ系124を介して、光スキャナ125が配置されている。光スキャナ125は、光源111からの光で被検眼Eの眼底Efを走査するために用いられる。光スキャナ125は、垂直方向光スキャナ125Vと、水平方向光スキャナ125Hとを含む。垂直方向光スキャナ125Vは、その傾きが変更可能なミラーであり、後述の制御部200により反射面の傾きが制御される。垂直方向光スキャナ125Vは、たとえば、眼底面内の垂直方向の走査に用いられる。垂直方向光スキャナ125Vは、ガルバノミラーなどの低速スキャナであってよい。垂直方向光スキャナ125Vの被検眼Eの側には、レンズ系126を介して水平方向光スキャナ125Hが配置されている。水平方向光スキャナ125Hは、その傾きが変更可能なミラーであり、制御部200により反射面の傾きが制御される。水平方向光スキャナ125Hは、例えば、垂直方向に直交する眼底面内の水平方向の走査に用いられる。垂直方向光スキャナ125V及び水平方向光スキャナ125Hのいずれか一方は、レゾナントミラーやMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーなどの高速スキャナであってよい。垂直方向光スキャナ125Vの反射面及び水平方向光スキャナ125Hの反射面は、被検眼Eの瞳と光学的に共役な位置(瞳共役位置)Q又はその近傍に配置されている。
水平方向光スキャナ125Hの被検眼Eの側には、レンズ127を介して、視度補正機構128が配置されている。視度補正機構128は、光を眼底Ef上に略点像として照射するように調整するための調整手段の一例である。視度補正機構128は、被検眼Eの屈折力に応じて、眼底共役点の位置を連続的に移動する。それにより、眼底Efと後述のピンホール152と光ファイバ112の出射端面とが共役位置に配置される。視度補正機構128は、V字状の視度補正ミラー129、130を備えている。視度補正ミラー130を視度補正ミラー129に対して相対的に遠近させることで、眼底Efに光学系100の焦点が位置するように調整される。すなわち、視度には個人差や個体差があるが、この視度に違いがあっても、視度補正ミラー130の位置を移動することで、眼底Efに光学系100の焦点が位置するように、つまり眼底Ef上に照射光が略点像として集光して照射されるように調整される。なお、視度補正機構128において、被検眼Eの瞳は無限遠と共役関係にあるため、視度補正ミラー130の移動によって光学系100内の瞳共役関係は変動しない。
視度補正機構128の被検眼Eの側には、レンズ系131を介して、ビームスプリッタ132、133が配置されている。ビームスプリッタ132は、導光系120の光路から第3検出系160の光路を分離する光路分離部材である。ビームスプリッタ132は、例えば光源111からの光と後述の前眼部照明系170からの光とを分離するダイクロイックミラーである。ビームスプリッタ132は、例えば中心波長が950nmの光を透過させ、中心波長が840nmの光を反射する特性を有する。ビームスプリッタ133は、例えば固視系180の光路及び第2照射系190の光路を導光系120の光路に結合するダイクロイックミラーである。ビームスプリッタ133は、例えば中心波長が400nm〜600nmの光を透過させ、中心波長が840nm、950nmの光を反射する特性を有する。
ビームスプリッタ133の被検眼Eの側には、対物レンズ134が配置されている。対物レンズ134は、収差を抑えるために複数のレンズを組み合わせた構造を有している(もちろん、1枚のレンズで構成されていてもよい)。
(第1検出系)
第1検出系(波面検出系)140は、被検眼Eからの眼底反射光の波面を検出するための光学系を備えている。第1検出系140は、波面検出部141と、一対のレンズ144とを含む。波面検出部141は、ハルトマン撮像素子142と、その手前に配置されたレンズアレイ143とを含むシャックハルトマンセンサーである。ハルトマン撮像素子142は、レンズアレイ143の焦点位置に配置され、レンズアレイ143によって形成される点像を撮像する。ハルトマン撮像素子142には、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)イメージセンサが用いられる。レンズアレイ143は、小さなレンズを格子状に配列したもので、入射光を多数の光束(例えば16本の光束)に分割しそれぞれ集光する。レンズアレイ143の焦点をハルトマン撮像素子142により撮像し、各レンズの焦点位置を解析することで、レンズアレイ143に入射した光の波面収差を検出することができる。すなわち、レンズアレイ143を介して被検眼Eの眼底Efからの反射像を観察することで、当該反射像における波面の乱れを検出することができる。ハルトマン撮像素子142により得られた画像は、後述の制御部200等の画像解析部に送られ、この画像解析部で波面の乱れが解析され、その結果に基づく制御信号(フィードバック信号)が、波面補正素子122に送られる。一対のレンズ144の間の眼底共役位置Pに共焦点絞りが配置されていてもよい。
(第2検出系)
第2検出系(眼底反射光検出系)150は、被検眼Eの眼底Efからの反射光を検出するための光学系を備えている。第2検出系150は、受光器151と、ピンホール152と、集光レンズ153とを含む。ビームスプリッタ121を透過した光は、集光レンズ153により受光器151の検出面に集光される。ピンホール152は、光軸方向に移動可能であり、眼底共役位置Pに孔部が配置されるように移動される。受光器151の検出面は、眼底共役位置Pの近傍に配置されてもよい。受光器151は、例えば、アバランシェフォトダイオード(Avalanche PhotoDiode:APD)又は光電子増倍管(PhotoMultiplier Tube:PMT)により構成されている。
(第3検出系、前眼部照明系)
前眼部照明系170は、被検眼Eの前眼部を照明するための光源を備えている。第3検出系(前眼部反射光検出系)160は、前眼部照明系170により照明された被検眼Eの前眼部からの反射光を検出するための光学系を備えている。前眼部照明系170には、例えば、中心波長が950nmの光を発するLEDが用いられる。第3検出系160は、レンズ161と、前眼部撮像素子162とを含む。ビームスプリッタ132を透過した光は、レンズ161により前眼部撮像素子162の検出面に集光される。前眼部撮像素子162の検出面は、瞳共役位置Q又はその近傍に配置されている。前眼部撮像素子162は、例えば、CCD又はCMOSイメージセンサにより構成されている。前眼部撮像素子162による被検眼Eの前眼部からの反射光の検出結果は、前眼部の画像の形成に用いられる。
(固視系)
固視系180は、被検眼Eを固視させるための光学系を備えている。固視系180は、視度調整レンズ181と、ビームスプリッタ182と、固視標183とを含む。視度調整レンズ181は、被検眼Eの屈折度に応じて光軸方向に移動可能なレンズである。視度調整レンズ181は、眼底Efと固視標183とが光学的に共役な位置になるように移動される。ビームスプリッタ182は、第2照射系190の光路を固視系180の光路に結合する光路結合部材である。ビームスプリッタ182には、例えば反射率が50%であり透過率が50%であるハーフミラーが用いられる。ビームスプリッタ182は、光の反射面の一部にミラーが形成されたものであってもよい。固視標183は、例えば中心波長が400nm〜700nmの光で被検眼Eの眼底Efに被検眼Eを固視させるための指標を投影する。固視標183には、例えばフィルムや有機ELやLCDなどが用いられる。ビームスプリッタ182は、固視標183からの光を透過させてビームスプリッタ133に導くと共に、第2照射系190からの光をビームスプリッタ133に向けて反射する。
(第2照射系)
第2照射系(照射系、光刺激系)190は、被検眼Eの眼底Efに対し所定波長の光を照射するための光学系を備えている。第2照射系190は、視野絞り191と、開口絞り192と、レンズ193と、波長選択フィルタ194と、レンズ195と、ブリーチング用光源196とを含む。ブリーチング用光源196は、被検眼Eに刺激光を照射するための光源である。ブリーチング用光源196には、例えばハロゲンランプやキセノンランプなどが用いられる。レンズ195は、ブリーチング用光源196からの光を平行光束にする。波長選択フィルタ194は、ブリーチング用光源196からの光のうち所定波長の光を透過させる。波長選択フィルタ194は、例えば中心波長が650nmの光を透過させ、他の波長成分を反射する特性を有するバンドパスフィルタ−などが用いられる。レンズ193は、波長選択フィルタ194を通過した光を集光する。開口絞り192は、レンズ193を通過した光の光量を調整するために用いられる。視野絞り191は、開口絞り192を通過した光のうち眼底Efを照明する範囲を制限するために用いられる。
以上のような構成において、第1照射系110からの光は導光系120により被検眼Eに導かれる。被検眼Eからの眼底反射光は、対物レンズ134からビームスプリッタ121までの光の経路を逆の向きで進行し、一部がビームスプリッタ116に向けて反射され、残りがビームスプリッタ121を透過する。ビームスプリッタ121により反射された眼底反射光は、ビームスプリッタ116により第1検出系140に導かれる。第1検出系140では、レンズアレイ143を介して被検眼Eの眼底Efからの反射像として検出される。後述の制御部200(又はデータ処理部220)は、画像解析部として第1検出系140の検出結果に基づき波面の乱れを解析する。波面補正素子122は、この解析結果に基づき収差を補正するように変形される。一方、ビームスプリッタ121を透過した眼底反射光は、集光レンズ153により受光器151の検出面に集光される。受光器151による眼底反射光の検出結果は、眼底共役点における光の検出結果としてSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)画像(近赤外画像)の形成に用いられる。
前眼部照明系170により照明された被検眼Eからの反射光は、ビームスプリッタ132を透過し、レンズ161により前眼部撮像素子162の検出面に集光される。前眼部撮像素子162による被検眼Eの前眼部からの反射光の検出結果は、前眼部の画像の形成に用いられる。
[処理系]
図2に、実施形態に係る眼底解析装置の処理系の構成例を示す。図2において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
(制御部)
実施形態に係る眼底解析装置の処理系は、制御部200を中心に構成される。制御部200は、眼底解析装置の各部の制御を行う。制御部200は、主制御部201と、記憶部202とを含む。主制御部201は、表示制御部201Aを含む。主制御部201の機能は、例えばマイクロプロセッサにより実現される。記憶部202には、眼底解析装置を制御するためのコンピュータプログラムがあらかじめ格納される。このコンピュータプログラムには、各種の光源制御用プログラム、視度補正機構制御用プログラム、光スキャナ制御用プログラム、各種の検出系制御用プログラム、画像形成用プログラム、データ処理用プログラム、表示制御用プログラム及びユーザインターフェイス用プログラムなどが含まれる。このようなコンピュータプログラムに従って主制御部201が動作することにより、制御部200は制御処理を実行する。
第1照射系110に対する制御として、光源111の制御、絞り114の制御などがある。光源111の制御には、光源の点灯、消灯、光量調整などがある。
導光系120に対する制御として、波面補正素子122の制御、光スキャナ125の制御、視度補正機構128の制御などがある。波面補正素子122がデフォーマブルミラーを含む場合、波面補正素子122の制御には、ハルトマン撮像素子142の検出結果を用いて形成された画像の解析結果に基づく複数のアクチュエータを駆動する制御などがある。例えばハルトマン撮像素子142の検出結果に基づく撮像画像に歪み(波面の歪み)がある場合、その歪みを減少させるようにデフォーマブルミラーの表面形状の変形が行われる。すなわち、第1検出系140の検出結果に基づく眼底Efの画像の歪みが小さくなるように、フィードバック制御により、デフォーマブルミラーの表面形状の変形が行われ、眼底Efの画像の歪みが抑制される。光スキャナ125の制御には、垂直方向光スキャナ125Vによる走査位置や走査範囲の制御、水平方向光スキャナ125Hによる走査位置や走査範囲の制御などがある。視度補正機構128の制御には、視度に応じた機構駆動部に対する制御などがある。機構駆動部は、視度補正機構128を移動させる。
第1検出系140に対する制御として、ハルトマン撮像素子142の露光調整やゲイン調整や撮影レート調整などがある。
第2検出系150に対する制御として、ピンホール152を光軸方向に移動させる駆動部に対する制御、受光器151の露光調整やゲイン調整や撮影レート調整などがある。
第3検出系160に対する制御として、前眼部撮像素子162の露光調整やゲイン調整や撮影レート調整などがある。前眼部照明系170に対する制御として、前眼部照明光源の点灯、消灯、光量調整、絞り調整などがある。
固視系180に対する制御として、固視標183における指標の位置の変更や指標の切り替えなどがある。
第2照射系190に対する制御として、視野絞り191による照明範囲の調整、開口絞り192による光量の調整、波長選択フィルタ194による波長選択特性の変更、ブリーチング用光源196の点灯、消灯、光量調整などがある。
表示制御部201Aは、各種情報を後述のUI部230に表示させる。UI部230に表示される情報には、制御部200により生成された情報、画像形成部210により形成された画像、データ処理部220によるデータ処理後の情報などがある。
(画像形成部)
画像形成部210は、受光器151による眼底反射光の検出結果に基づいて時系列画像を形成する。例えば、画像形成部210は、受光器151から入力される受光信号と、制御部200から入力される画素位置信号とに基づいて、時系列画像の画像データを形成する。時系列画像には、動画像や所定の時間をおいて形成された複数の静止画像群などがある。また、画像形成部210は、前眼部撮像素子162による被検眼Eの前眼部からの反射光の検出結果に基づいて前眼部画像を形成する。画像形成部210により形成された各種の画像(画像データ)は、例えば記憶部202に保存される。
(データ処理部)
データ処理部220は、各種のデータ処理を実行する。データ処理の例として、画像形成部210又は他の装置により形成された画像データに対する処理がある。この処理の例として、各種の画像処理や、画像に対する解析処理や、画像データに基づく画像評価などの診断支援処理がある。
データ処理部220は、解析部221と、分布情報生成部222とを含む。解析部221は、特定部221Aと、位置合わせ部221Bと、変化算出部221Cとを含む。分布情報生成部222は、分類部222Aを含む。
解析部221は、被検眼Eの眼底Efの時系列画像を解析することにより光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化を求める。光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化には、当該光受容体に相当する領域の輝度の時系列変化がある。当該領域の輝度は、画素単位、又は所定のブロック領域単位に求められる。また、解析部221は、画像内の輝度の平均値や画像内の輝度の加算値の時系列変化を求めるようにしてもよい。光受容体には、錐体、桿体がある。
特定部221Aは、眼底Efの時系列画像に含まれるそれぞれの画像を解析することにより複数の光受容体に相当する複数の光受容体領域を特定する。特定部221Aは、各画素の輝度値に基づいてエッジ領域を抽出し、抽出されたエッジ領域の形状が略円形形状である領域を探索することにより、1以上の光受容体領域を特定することが可能である。また、特定部221Aは、それぞれの画像に対して周波数解析を行うことにより1以上の光受容体領域を特定するようにしてもよい。また、特定部221Aは、各画素の輝度値に基づいて、輝度値が所定値以上の領域を光受容体領域として特定してもよい。
位置合わせ部221Bは、特定部221Aにより特定された複数の光受容体領域を複数の画像間において位置合わせを行う。位置合わせ部221Bは、公知のマッチング手法で複数の光受容体領域を複数の画像間において位置合わせを行うことが可能である。例えば、位置合わせ部221Bは、特徴点に基づいて、眼底Efの時系列画像に含まれるそれぞれの画像間において位置合わせを行う。特徴点には、特定部221Aにより特定された光受容体領域、血管領域、視神経乳頭、黄斑などがある。また、位置合わせ部221Bは、オプティカルフロー法により推定された画像間の位置ずれをキャンセルするように複数の画像間において位置合わせを行ってもよい。また、位置合わせ部221Bは、位置合わせ対象の画像間の相関が高くなるように位置合わせを行ってもよい。また、特定した光受容体付近の特徴を利用した特徴記述子から位置合わせを行ってもよい。また、位置合わせ部221Bは、位置合わせ対象の画像間の特徴記述子を用いて位置合わせを行ってもよい。
変化算出部221Cは、位置合わせ部221Bにより位置合わせが行われた光受容体領域ごとに光刺激に対する反応(輝度)の時系列変化を求める。
分布情報生成部222は、変化算出部221Cにより求められた時系列変化に基づいて光受容体の分布情報を生成する。分布情報生成部222は、眼底Efの時系列画像に基づく輝度の時系列変化に基づいて光受容体の属性を特定し、特定された光受容体の属性に関する分布情報を生成することが可能である。光受容体の属性には、光受容体の種別(L錐体、M錐体、S錐体)、光受容体が正常であるか否かなどがある。また、分布情報生成部222は、輝度の時系列変化に基づいて光受容体が存在するか否かを特定し、特定された光受容体の存在に関する分布情報を生成することが可能である。分布情報には、ヒストグラム、マップなどがある。また、分布情報は、個数(全光受容体の個数、光受容体の種別ごとの個数)、個数の割合(錐体比など)、又は所定の基準値を基準とした前述の個数に対する判定結果(多い、少ない)を表す情報であってもよい。
分布情報生成部222は、分類部222Aを含む。分類部222Aは、変化算出部221Cにより求められた光受容体領域ごとの輝度の時系列変化に基づいて複数の光受容体領域の分類を行う。分類部222Aは、クラスタリングの手法により複数の光受容体領域の分類を行う。クラスタリングの手法には、階層的クラスタリングや、k平均法などの非階層的クラスタリングなどがある。この実施形態では、分類部222Aは、k平均法(k=2以上)で複数の光受容体領域の分類を行う。
k平均法では、事前に設定されたk個(クラスタ個数)のクラスタのそれぞれについてランダムにクラスタ中心位置を決定し、分類対象の各データを最も近いクラスタ中心位置のクラスタに割り当てる。その後、クラスタごとに重心位置を新たなクラスタ中心位置として求め、クラスタへの割り当てが変化しない、又はクラスタ中心位置の変化量が所定の閾値以下であるときに処理が終了する。
(ユーザインターフェイス部)
ユーザインターフェイス(User Interface:以下、UI)部230は、ユーザと眼底解析装置との間で情報のやりとりを行うための機能を備える。UI部230は、表示デバイスと操作デバイス(入力デバイス)とを含む。表示デバイスは、表示部を含んでよく、それ以外の表示デバイスを含んでもよい。操作デバイスは、各種のハードウェアキー及び/又はソフトウェアキーを含む。制御部200は、操作デバイスに対する操作内容を受け、操作内容に対応した制御信号を各部に出力することが可能である。操作デバイスの少なくとも一部と表示デバイスの少なくとも一部とを一体的に構成することが可能である。タッチパネルディスプレイはその一例である。
第2照射系190は、実施形態に係る「照射部」の一例である。第1照射系110、導光系120、第1検出系140、第2検出系150、第3検出系、固視系180、制御部200及び画像形成部210は、実施形態に係る「時系列データ取得部」の一例である。時系列画像は、実施形態に係る「時系列データ」の一例である。位置合わせ部221Bは、実施形態に係る「対応付け部」の一例である。UI部230(表示デバイス)は、実施形態に係る「表示手段」の一例である。
[動作]
実施形態に係る眼底解析装置の動作について説明する。以下では、前述のブリーチング用光源196による刺激光によりL錐体とM錐体とを分類する場合について説明する。
図3〜図7に、実施形態に係る眼底解析装置の動作の一例を示す。図3は、実施形態に係る眼底解析装置の動作例のフロー図を表す。図4は、光受容体の波長感度の説明図を表す。図4において、横軸は波長を表し、縦軸は光受容体の吸収率を表す。図5は、図3のS3の動作説明図を表す。図6は、図3のS4の動作説明図を表す。図7は、図3のS7の動作説明図を表す。
(S1)
光受容体は、種別ごとに互いに異なる波長感度を有している。具体的には、図4に示すように、光の吸収率が最大となる波長がL錐体、M錐体、桿体、S錐体の順序で短くなるように波長感度が互いに異なる。このような光受容体に対して所定波長の光を照射すると、ブリーチング反応によって光受容体の反射率が変化する。そこで、制御部200は、光学系100などを制御することにより被検眼Eの眼底Efに対して光刺激のための光を照射し、ブリーチング反応前後の眼底Efの画像を時系列画像として取得する(S1)。S1では、例えば、次のように眼底Efの時系列画像が取得される。
まず、主制御部201は、第1期間T1だけ光源111及びブリーチング用光源196をオフにして、被検眼Eを暗順応状態にする。
第1期間T1が経過したとき、主制御部201は、光源111をオンにして、光スキャナ125を制御することにより光源111からの光で被検眼Eの眼底Efのスキャンを開始させる。画像形成部210は、受光器151による眼底反射光の検出結果に基づいて眼底Efの画像を形成する。主制御部201は、画像形成部210により形成された眼底Efの画像をブリーチング反応前の時系列画像として順次に記憶部202に保存する。
眼底Efのスキャン開始後に第2期間T2が経過したとき、主制御部201は、ブリーチング用光源196をオンにして、光源111からの光による被検眼Eの眼底Efのスキャンを継続させる。前述のように、ブリーチング用光源196からの光のうち中心波長が650nmの光が刺激光として被検眼Eに照射される。当該刺激光に対して、L錐体の吸収率はM錐体の吸収率より高い。画像形成部210は、受光器151による眼底反射光の検出結果に基づく眼底Efの画像の形成を引き続き行う。主制御部201は、画像形成部210により形成された眼底Efの画像をブリーチング反応後の時系列画像として順次に記憶部202に保存する。
ブリーチング用光源196をオンにした後に第3期間T3が経過したとき、主制御部201は、光源111及びブリーチング用光源196をオフにして、眼底Efのスキャンを停止させる。以上のように、S1では、被検眼Eの眼底Efに対する中心波長が650nm(所定波長)の光の照射期間を含む期間における眼底Efの時系列画像が取得される。
(S2)
特定部221Aは、記憶部202に保存されたブリーチング反応前後の眼底Efの時系列画像を解析することにより錐体(錐体領域)を検出する。S1では、中心波長が650nmの光の照射により、主にL錐体及びM錐体の輝度が変化するため、特定部221Aは、L錐体及びM錐体を検出する。
(S3)
位置合わせ部221Bは、S1において取得された時系列画像の位置合わせを行う。時系列画像がn(nは2以上の正の整数)枚の画像により構成される場合、位置合わせ部221Bは、n枚の画像の位置合わせを行う。それにより、図5に示すように、時系列画像に含まれるそれぞれの画像中のL錐体L1〜LnとM錐体M1〜Mnについて位置合わせが行われる。
(S4)
変化算出部221Cは、S3の位置合わせが行われた各画像において、S2で検出されたL錐体及びM錐体のそれぞれの輝度を取得する。それにより、錐体ごとに、図6に示すような輝度の時系列変化が求められる。変化算出部221Cは、S3の位置合わせが行われた2以上の画像を平均化した画像から、S2で検出されたL錐体及びM錐体のそれぞれの輝度を取得するようにしてもよい。
(S5)
変化算出部221Cは、S4において輝度が取得されたL錐体及びM錐体から所定の基準に従ってクラスタリング対象外の錐体を除外する処理を行う。クラスタリング対象外の錐体として、血管領域に重なる位置に配置された錐体や、輝度の変化が明らかに大きい(又は小さい)錐体などがある。
(S6)
分類部222Aは、S5において除外されなかった錐体に対してk平均法によりクラスタリングを行い、L錐体とM錐体とに分類する。すなわち、分類部222Aは、n枚の画像から検出された錐体の輝度の時系列変化の仕方をクラスタリングすることにより当該錐体をL錐体又はM錐体に振り分ける。
(S7)
分布情報生成部222は、S6におけるクラスタリング結果に基づいて錐体の分布情報を生成する。表示制御部201Aは、分布情報生成部222により生成された分布情報をUI部230に表示させる。
例えば、分布情報生成部222は、図7に示すように、分類部222Aによる分類結果を表すマップを生成する。図7では、S2において検出された錐体(La、Ma、Xa)の分布、S5において除外された錐体(Xa)の分布と、S6において分類されたL錐体(La)及びM錐体(Ma)のそれぞれの分布が表されている。
また、分布情報生成部222は、分類部222Aによる分類結果に基づくヒストグラムを生成することが可能である。例えば、分布情報生成部222は、S6のクラスタリング結果を解析するためのヒストグラムを生成する。このようなヒストグラムには、k平均法で求められた各クラスタ中心位置と各錐体までの距離を表すヒストグラムなどがある。
また、分布情報生成部222は、S6において分類されたL錐体の個数とM錐体の個数との錐体比を求めてもよい。
別の中心波長(例えば、550nm)の光を眼底Efに照射して、上記と同様の動作を繰り返すことで、L錐体及びM錐体とS錐体とを更に分類することが可能である。
なお、上記の実施形態では、中心波長が650nmの光を眼底Efに照射することにより、L錐体とM錐体とを分類する場合について説明したが、中心波長が別の波長の光で他の光受容体を分類してもよい。
[効果]
実施形態に係る眼底解析装置の効果について説明する。
実施形態に係る眼底解析装置は、解析部(解析部221)と、分布情報生成部(分布情報生成部222)とを含む。解析部は、被検眼(被検眼E)の眼底(眼底Ef)の時系列データ(時系列画像)を解析することにより光刺激に対する光受容体(錐体、桿体)の反応の時系列変化を求める。分布情報生成部は、時系列変化に基づいて光受容体の分布情報を生成する。
このような構成によれば、被検眼の眼底の時系列データを取得することにより光受容体の分布情報を生成することができるので、被検者の負担を大幅に軽減することができる。また、時系列データから求められた光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化に基づいて光受容体の分布情報を生成するようにしたので、安定して眼底を解析することが可能になる。
また、実施形態に係る眼底解析装置は、照射部(第2照射系190)と、時系列データ取得部(第1照射系110、導光系120、第1検出系140、第2検出系150、第3検出系、固視系180、制御部200及び画像形成部210)とを含んでもよい。照射部は、眼底に所定波長(中心波長が650nm)の光を照射する。時系列データ取得部は、所定波長の光の照射期間を含む期間における時系列データを取得する。
このような構成によれば、被検眼の眼底の時系列データを取得可能で、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して眼底を解析することができる眼底解析装置を提供することが可能である。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、時系列データは、眼底に対する所定波長の光の照射期間を含む期間において取得された眼底の時系列画像であってもよい。
このような構成によれば、ブリーチング反応の前後の眼底の時系列画像に基づいて光受容体の分布情報を生成することができる。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、分布情報は、光受容体の種別の分布を表す情報であってよい。
このような構成によれば、眼底の時系列データに基づいて光受容体の種別の分布を特定することができる。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、解析部は、特定部(特定部221A)と、対応付け部(位置合わせ部221B)と、変化算出部(変化算出部221C)とを含んでもよい。特定部は、時系列データに含まれる複数のデータのそれぞれを解析することにより複数の光受容体に相当する複数の光受容体領域を特定する。対応付け部は、特定部により特定された複数の光受容体領域を複数のデータ間において対応付ける。変化算出部は、対応付け部により対応付けられた光受容体領域ごとに時系列変化を求める。
このような構成によれば、眼底の時系列データから光受容体領域ごとに時系列変化を精度よく求めることができ、光受容体の分布を高精度に求めることが可能になる。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、分布情報生成部は、分類部(分類部222A)を含んでもよい。分類部は、変化算出部により算出された光受容体領域ごとの時系列変化に基づいて複数の光受容体領域の分類を行う。
このような構成によれば、光受容体領域ごとに算出された光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化に基づいて光受容体領域の分類を行うようにしたので、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して眼底を解析することが可能になる。
また、実施形態に係る眼底解析装置は、分類部による分類結果を表すマップを表示手段(UI部230)に表示させる表示制御部(表示制御部201A)を含んでもよい。
このような構成によれば、被検者の負担を軽減しつつ、安定して得られた光受容体の分類結果を表すマップを表示手段に表示可能な眼底解析装置を提供することができる。
また、実施形態に係る眼底解析装置は、分類部による分類結果に基づくヒストグラムを表示手段(UI部230)に表示させる表示制御部(表示制御部201A)を含んでもよい。
このような構成によれば、被検者の負担を軽減しつつ、安定して得られた光受容体の分類結果に基づくヒストグラムを表示手段に表示可能な眼底解析装置を提供することができる。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、光受容体は、錐体を含んでもよい。
このような構成によれば、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して錐体の分布情報を生成することが可能な眼底解析装置を提供することができる。
また、実施形態に係る眼底解析装置では、反応の時系列変化は、輝度の時系列変化を含んでもよい。
このような構成によれば、被検眼の眼底の時系列データから求められた光刺激に対する光受容体の輝度の時系列変化に基づいて光受容体の分布情報を生成するようにしたので、被検者の負担を軽減し、且つ、安定して眼底を解析することが可能になる。
<変形例>
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
前述の実施形態では、光学系100の構成が図1に示す構成である場合について説明したが、実施形態に係る光学系の構成はこれに限定されるものではない。例えば、図1に示す構成において、光源111とブリーチング用光源196とが共通の光源により構成されていてもよい。
前述の実施形態では、時系列データがAO−SLO(Adaptive Optics−SLO)により取得された時系列画像である場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。実施形態に係る時系列データは、眼底カメラにより取得された画像であってもよい。
前述の実施形態では、眼底解析装置が光学系100を備えている場合について説明したが、実施形態に係る眼底解析装置の構成はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態に係る眼底解析装置が、制御部200と、画像形成部210と、データ処理部220とを含み、光学系100が眼底解析装置の外部に設けられていてもよい。
前述の実施形態では、L錐体及びM錐体を分類する場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、S錐体や桿体を分類するようにしてもよい。
前述の実施形態では、光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化に基づいて光受容体の種別等の分類を行う場合について説明したが、実施形態に係る眼底解析装置はこれに限定されるものではない。実施形態に係る眼底解析装置は、電気刺激に対する光受容体の反応の時系列変化に基づいて光受容体の種別等の分類を行ってもよい。
100 光学系
110 第1照射系
120 導光系
140 第1検出系
150 第2検出系
160 第3検出系
170 前眼部照明系
180 固視系
190 第2照射系
200 制御部
201 主制御部
201A 表示制御部
202 記憶部
210 画像形成部
220 データ処理部
221 解析部
221A 特定部
221B 位置合わせ部
221C 変化算出部
222 分布情報生成部
222A 分類部
230 UI部

Claims (8)

  1. 被検眼の眼底の時系列データを解析することにより光刺激に対する光受容体の反応の時系列変化を求める解析部と、
    前記時系列変化に基づいて前記光受容体の分布情報を生成する分布情報生成部と、
    を含み、
    前記解析部は、
    前記時系列データに含まれる複数のデータのそれぞれを解析することにより複数の光受容体に相当する複数の光受容体領域を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記複数の光受容体領域を前記複数のデータ間において対応付ける対応付け部と、
    前記対応付け部により対応付けられた光受容体領域ごとに前記時系列変化を求める変化算出部と、を含み、
    前記分布情報は、全光受容体の個数、前記光受容体の種別ごとの個数、前記光受容体の第1種別の個数に対する前記光受容体の第2種別の個数の比、又は所定の基準値を基準とした前記全光受容体の個数又は前記光受容体の種別ごとの個数に対する判定結果を表す情報を含む、眼底解析装置。
  2. 前記眼底に所定波長の光を照射する照射部と、
    前記所定波長の光の照射期間を含む期間における前記時系列データを取得する時系列データ取得部と、
    を含む請求項1に記載の眼底解析装置。
  3. 前記時系列データは、前記眼底に対する所定波長の光の照射期間を含む期間において取得された前記眼底の時系列画像である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼底解析装置。
  4. 前記分布情報生成部は、前記変化算出部により算出された前記光受容体領域ごとの前記時系列変化に基づいて前記複数の光受容体領域の分類を行う分類部を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の眼底解析装置。
  5. 前記分類部による分類結果を表すマップを表示手段に表示させる表示制御部を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の眼底解析装置。
  6. 前記分類部による分類結果に基づくヒストグラムを表示手段に表示させる表示制御部を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の眼底解析装置。
  7. 前記光受容体は、錐体を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の眼底解析装置。
  8. 前記反応の時系列変化は、輝度の時系列変化を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の眼底解析装置。
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