JP6749563B2 - 黄色ブドウ球菌抑制溶液、アトピー性皮膚炎治療液、化粧品、洗浄液及び消毒液 - Google Patents

黄色ブドウ球菌抑制溶液、アトピー性皮膚炎治療液、化粧品、洗浄液及び消毒液 Download PDF

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Description

本願発明は、アトピー性皮膚炎の本質的な原因である黄色ブドウ球菌を抑制する黄色ブドウ球菌抑制溶液に係る発明で、特に入浴剤等のように40℃付近で使用する必要がなく、室温で日常習慣的に使用可能な黄色ブドウ球菌抑制溶液に関するものである。
国内には、多くのアトピー性皮膚炎患者が存在(2014年の厚労省調べで45万6千人)し、2002年頃より徐々に増加している。アトピー性皮膚炎患者の薬物治療としてステロイド外用薬や免疫抑制剤が一般的に用いられている。しかし、ステロイド外用薬等を使うことに不安を持っている患者も多い。また、薬を常用することなく日常的な習慣の中で治癒していくことが強く望まれている。
そのような中で、入浴剤や温泉治療が知られている。例えば、特許文献1にはアトピー性皮膚炎の治療法として海水入浴法が知られていることから、無機塩類を海水に添加した入浴剤がある。また、アトピーに効く温泉として、大分県別府市の明礬温泉の山田屋旅館の緑礬泉(PH1.7 泉温67.5℃)には、効能としてアトピー性皮膚炎が挙げられている。
特開平10−182424号公報
上述した入浴剤や温泉療法は、当然ながら何れも40℃前後のお湯に浸からなければならない。しかし、強度のアトピー性皮膚炎患者にとって、40℃前後のお湯に浸かるのは、苦痛を伴う場合がある。特に強酸性の温泉は更に厳しく、炎症している皮膚がヒリヒリして浸かることが出来ない状況である。
また、アトピー性皮膚炎疾患患者に対して、化粧水として疾患箇所へ常用する商品もあるが保水性・保湿性を維持するのみで、本質的な治癒効果は得られず、一時的な効果しか得られなかった。
この様に、40℃前後のお湯に浸からなくても、常温(室温)で日常習慣的に使用していくことで根本的にアトピー性皮膚炎が治癒する方法が求められていた。
本願発明の出願人は、まず、アトピー性皮膚炎は黄色ブドウ球菌が原因で皮膚の異常細菌巣が引き起こすことを知り(2015年4月22日 慶應義塾大学医学部 報道関係者各位 「アトピー性皮膚炎は皮膚の異常細菌巣が引き起こす −黄色ブドウ球菌と皮膚炎の関係を解明・新たな治療戦略に期待−2015,Immnunity42,756-766April212015(c)2015Elsevier Inc.「Dysbiosis and Staphyloccus aureus Colonizaition Dreive Inflammation in Atopic Dermatitis」Authors Tetsuro Kobayashi,Martin Glatz,..,Massayuki Amagai,Keisuke Nagano)、黄色ブドウ球菌の抑制レベルを調べることでアトピー性皮膚炎の効能を予測しえると考え、黄色ブドウ球菌を40℃前後でなく室温で抑制する溶液と、その有効濃度を検討した結果、本願発明に至った。
つまり、請求項1に係る黄色ブドウ球菌抑制溶液は、天然明礬を0.1g/dl以上の濃度で含むpHが3.99以下の天然明礬液と、該天然明礬液に対して0.002%オーダーの濃度のティートリー精油飽和液とを含む黄色ブドウ球菌を抑制する室温使用用の黄色ブドウ球菌抑制溶液である。
また、請求項2に係るアトピー性皮膚炎治療液は、請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を有効成分として含むことを特徴とするアトピー性皮膚炎治療液である。
また、請求項3に係る化粧品は、請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする化粧品である。
また、請求項に係る洗浄液は、請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする洗浄液である。
また、請求項に係る消毒液は、請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする消毒液である。
また、請求項に係るアクネ菌抑制溶液は、天然明礬を0.1g/dl以上の濃度で含むpHが3.99以下の天然明礬液と、該天然明礬液に対して0.002%のオーダーのティートリー精油飽和液とを含み、グラム陽性菌に属するアクネ菌を抑制するアクネ菌抑制溶液である。
ここで、天然明礬は、大分県別府市の明礬温泉より採取した所謂、湯の花を乾燥し篩にかけたものである。
本願発明に係る黄色ブドウ球菌抑制溶液によれば、所定の濃度以上の天然明礬の溶液(以下、有効濃度以上の天然明礬溶液という)は、25℃において、黄色ブドウ球菌を減少させる効果を奏し(後述)、この有効濃度以上の天然明礬溶液はPHは、3.99程度の酸性である為、皮膚に直接接触させても問題ない。そして、日常的にこの溶液をアトピー性皮膚炎の炎症箇所に用いることで治癒させることができると考えられる。
また、この有効濃度以上の天然明礬溶液をアトピー性皮膚炎以外にも、黄色ブドウ球菌の減少、除去作用を、化粧品(化粧料)、洗浄液、消毒液などにも使用できる。
明礬の濃度とHの関係を示す図である。 モニター例1の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。 モニター例2の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。 モニター例3の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。 モニター例4の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。 モニター例5の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。 モニター例6の患部の皮膚の状態変化を示す図面代用写真である。
以下に本願発明の黄色ブドウ球菌抑制溶液が、黄色ブドウ球菌を抑制している効果について説明する。
(試験サンプルの作成方法)
(1)明礬濃度は温度25℃以下の減菌精製水100mlに0.1g、0,5g、1.0g、2.0g、3.0g添加溶解したものを試験に供する。また、0.1g/100ml溶液は、別途ティートリー精油を下記(2)の様に加えた溶液を試験に供する。
(2)天然明礬でティートリー精油を添加した溶液の作成方法は、以下の通り。
天然明礬0.1g/100mlにティートリー精油を2μl添加・撹拌し、相分離を確認する。相分離していない場合は更に2μlを添加・撹拌を繰り返し相分離が確認された時点の濃度をティートリー精油添加系の飽和溶液とする。(試験区D)尚、相分離の確認方法は撹拌後10分放置した後に目視で判断する。
(試験区の種類)
A:減菌精製水(コンロール)(菌接触)
B:天然明礬2.0g/100ml溶液(菌非接触)
C:天然明礬0.1g/100ml溶液(菌接触)
D:天然明礬(ティートリー精油添加系)0.1g/100ml溶液(菌接触)
E:天然明礬0.5g/100ml溶液(菌接触)
F:天然明礬1.0g/100ml溶液(菌接触)
G:天然明礬2.0g/100ml溶液(菌接触)
H:天然明礬3.0g/100ml溶液(菌接触)
A〜H:減菌精製水使用
(試験液の作成方法)
(1)原液の作成
step1
25℃に制御した減菌精製水100mlに、篩掛けした天然明礬を0.1g(明礬のみ及び明礬+精油用)、0.5g、1.0g、2.0g、3.0gを加えた試験溶液を作成する。
step2
試験区Aは、減菌精製水10mlを試験管に入れ、これを原液とする。
step3
試験区B〜H(試験区Dは除く)は、各10mlを試験管に入れ、これを原液とする。
step4
試験区Dのティートリー精油入れ溶液から10mlを試験管に入れ、これを原液とする。
(2)試験液の作成
前述の原液A〜HがA〜Hの試験液とする。
(試験方法)
(1)試験方法
試験区A〜Hの各試験液10mlに対しBは減菌精製水を、A及びC〜Hは指標菌である黄色ブドウ球菌の菌液(1.0×10/ml程度)をそれぞれ100μl接種し、開始時直後及び25℃で1時間保持後の生菌数(CFU)を培養法にて測定する。
(2)培養方法
使用菌株 Staphylococcus aureus NBRC13276
使用培地 卵黄加マンニット食塩寒天培地
培養温度 37℃
培養時間 48±2時間
(試験結果)
試験結果を以下の表1に示す。差異の有無の判定結果は、「JIS Z 2801:2010 抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果又は洗剤・石けん公正取引協議会から18年9月1日に発出された「洗剤の除菌表示」に関する公正競争規約、施行規則及び解説」に基づいている。
試験区D〜Hが差異ありとなった。試験区Cと試験区Dとを比較すると、天然明礬0.1g/100ml(水に不溶解成分0.6935%含む)の濃度では、黄色ブドウ球菌数の減少は、一桁程度で差異は認められないが、ティートリー精油を添加することで、黄色ブドウ球菌の減少は、三桁程度と増加し明らかに差異が認められる。ティートリー精油の効果として、一般にダニ駆除作用、抗炎症作用、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、鎮静作用、免疫力増強作用、防虫作用が知られているが(エッセンシャルオイル総覧2007平成18年12月28日(2006)第一版第一刷発行 著者 三上杏平 発行所 フレグランスジャーナル社)、本試験で黄色ブドウ球菌に対する抗菌、殺菌効果が見出された。この効果は、天然明礬とティートリー精油との相乗効果も考えられる。その結果、天然明礬自体が低濃度でも効果が発現している。
また、天然明礬のみの場合、黄色ブドウ球菌減少効果が発現する濃度として、試験区Eの0.5g/100ml(水に不溶解成分0.6935%含む)の濃度からだと分かる。そして、試験区F、試験区G、試験区Hと、濃度を高めると、より効果が強くなることも分かる。
尚、今回は25℃で1時間保持した後に測定したが、本試験の反応は短時間で生じていることを確認しており、時間的には十分と考えられる。また、本試験では25℃で有効濃度以上の天然明礬溶液の黄色ブドウ球菌に対する抗菌、殺菌効果を確認したが、下限温度として当然、温度誤差も含まれ、同時に上限温度として、強度のアトピー性皮膚炎患者が無理なく使用に耐えられる温度として有効使用温度範囲を22℃から35℃とした。
以上の様に、天然明礬の0.5g/100ml(水に不溶解成分0.6935%含む)濃度以上の溶液は、黄色ブドウ球菌を室温で減少させることが出来、その結果、その溶液をアトピー性皮膚炎の疾患の箇所に使用することで、改善・治癒することができるものと考えられる。実際、臨床試験はなされていないが、前述の論文により、アトピー性皮膚炎と黄色ブドウ球菌の因果関係が明らかであり、薬理活性を十分予測することは可能である。
本試験に用いられた天然明礬は、大分県別府市の明礬温泉より採取した天然明礬で組成分析結果(重量%)から、硫酸カリウム1.6317%、硫酸ナトリウム2.1008%、硫酸カルシウム2.2645%、硫酸マグネシウム1.1116%、硫酸亜酸化鉄1.0606%、硫酸酸化鉄22.8432%、硫酸アルミニウム39.0373%、水に不溶解成分0.6935%、水分30.2468%、硼酸の混合物からなる。また、その製法は、明礬温泉の噴気を青粘土にあて、それを透過して結晶化されたものである。
本願発明の黄色ブドウ球菌抑制溶液は、試験区Dのティートリー精油添加以外は、天然明礬のみで、他の組成が含まれていません。つまり、有効成分として天然明礬のみで所定濃度あれば、室温で十分に黄色ブドウ球菌を抑制することが出来る。また、天然明礬は、容易に湯の花から入手することが可能で、簡便に黄色ブドウ球菌を抑制する溶液を作成できる。
勿論、他の成分を他の目的で添加することも構わない。例えば、消毒液の使用目的で保湿剤として、グリセリン、オイル、ハーブエキス等を添加することも出来る。同様に、化粧品、洗浄液の用途に応じて、必要な成分を加えることができる。
天然明礬の濃度とHの関係を図1に示す。濃度が濃くなる程、酸性が強くなる傾向が分かる。通常、アトピー性皮膚炎の炎症が強い場合、強い酸性の液に浸ることは刺激が強く避けた方がよく、出来る限り、Hが高い方が好ましい。しかし、Hが高すぎても黄色ブドウ球菌に対する抑制効果が発現しなくては意味がない。本願発明の黄色ブドウ球菌抑制溶液は、室温で黄色ブドウ球菌を抑制することが出来る下限の明礬の濃度(H)を、ティートリー精油飽和液を添加した際は、H3.99で、天然明礬だけの際は、3.71となった。このHでは、室温でアトピー性皮膚炎の疾患箇所に使用しても問題ないレベルである。
更に、黄色ブドウ球菌を減少又は死滅させる作用により、アトピー性皮膚炎疾患患者以外に、黄色ブドウ球菌に対する消毒液として、使用可能である。例えば、この有効濃度以上の天然明礬溶液を含んだ消毒ガーゼ、消毒スプレー液等である。また、同様に洗浄液としても使用可能である、例えば、食器洗剤、洗濯洗剤、配管洗浄剤等である。また、同様に化粧品(化粧料)としても使用可能である。例えば、化粧水、乳液、ハンドクリーム(全身用クリームも含む)、石鹸、シャンプー等である。何れも、黄色ブドウ球菌に対する抗菌、殺菌作用を利用している。
(モニターリング例)
本願発明の黄色ブドウ球菌抑制溶液から、具体的に作成されたクリームと石鹸とを用いた複数のモニターリング例を示す。
まず、クリームは、以下の様に作成した。クリームは、クリームの体積中の天然明礬が0.1g/dl濃度になるように調整した。つまり、天然明礬水溶液24mlと、ティートリー0.5mlとを有効成分とし、その他として植物オイル類、香り調整用精油、無水クエン酸水溶液を用いて、95.9mlのクリームを作成した。
製造方法は、公知の方法で、特に乳化工程は、以下の通りです。
1)オイル類を65℃まで昇温し溶解を確認してから、一旦、温度を50℃まで下げて、予め50℃に調整していた天然明礬水溶液及び無水クエン酸水溶液の混合液を入れる。
2)50℃を維持した状態でホモジナイザーを使い、乳化を開始する(回転条件は7500RPM又は必要に応じてそれ以上)。
3)ホモジナイズ開始してから、約5分継続しながら温度を45℃に冷却する。
4)乳化状態になっていることが確認できた段階で、精油(ティートリー、タイム、ラベンダーの混合液)を投入しホモジナイズを約3分間継続する。
5)精油が均一になったことを確認後に、流動性のある状態の温度45℃で、準備しているPP製容器(ジャー)に48ml(約46g)づつ分注する。
得られたクリームの粘度は70dPa.s(ビスコテスタ VT−06)であった。
次に、石鹸は、コールドプロセス製法を用いた。石鹸体積中の天然明礬が0.2g/dl濃度になるようにした。つまり、石鹸の体積は、オイルの体積+水の体積で決まり、オイルは各オイルの比重から体積を求め、水の比重は1(25℃)とした。
水はオイル(重量)に対して水分率を35(W/W%)として石鹸製造の条件とした。水分率35%の内訳は、鹸化反応に必要な苛性ソーダ水溶液量と鹸化反応時、トレース状態になってから添加する天然明礬水溶液量の合計が、水分率35%になるように各水溶液を調整した。具体的には、1000gのオイル(油脂)を石鹸にするために、水分率35%は350mlが水である。そのうち苛性ソーダ溶解に210ml、天然明礬水溶液に140mlの水を使用した。天然明礬が石鹸の体積100ml当たり0.2gになるようにする為、天然明礬2.89gを140mlの水に溶解し、この水溶液をトレース状態になった時点で添加した。
ティートリーはオイル(油脂)に対する添加量は、140μl/石鹸体積(dl)以上になる条件で、且つ石鹸として使用するため香り維持に最低必要量の1.5(V/W%)(15ml)を添加した。添加後、均一に撹拌された時点で型枠に流し込み、保温状態で24時間以上経過ご型枠から取り出して使いやすい適切な形に切断し室温乾燥した。恒量になるまでに50日間を要した。石鹸塊をPP製のフィルムを使用しシュリンク包装したものを、モニターに使用した。
尚、クリーム及び石鹸ともに0.6μm補足粒子フィルターを使用したろ過液を用いた。また、クリームも石鹸も、Hはアルカリで、本願発明の黄色ブドウ球菌抑制溶液自体は、酸性であるが、それを用いる用途に応じて、個別にH調整される。
(モニター例1)
(クリーム塗布条件)2回/日の頻度で塗布(就寝前と起床洗顔後塗布)した。
(性別)男
(年齢)1歳10か月
(アトピー歴)幼少より現在まで続いている。
(投薬)クリーム塗布までに投薬していた薬剤は、スタデルム(抗炎症鎮痛剤)とワセリン使用していた。クリーム使用開始と同時に投薬を中止しモニターリングを開始した。
(クリーム使用前の重症度)中等症:投薬していたにも関わらず、顔面には痒みを伴い、腫れ(紅斑)、ぶつぶつ(丘疹)があった。
(結果)クリーム使用開始してから、痒みが治まり、皮膚の表面が滑らかになり、塗布35日目には通常の皮膚になった。2016年7月3日(45日)では赤みが出たりする時があったが、痒みはなく皮膚の状態も良好状態を継続している。塗布前2016年5月20日(0日)と、塗布中 2016年6月23日(35日)の写真を図2(a)、(b)に示す。
(モニター例2)
(クリーム塗布条件)2回/日(就寝前と起床洗顔後塗布する)。
(性別)男
(年齢)30歳
(アトピー歴)幼少から現在まで続いている。
(クリーム使用前の重症度)重症:肘外側に痒みを伴い、皮膚にごあごあ(苔癬:たいせん)した紅斑、かさぶた(痂皮)、ぶつぶつ(丘疹)、つごつ(痒疹)が多発している状況にあった。
(投薬)なし(幼少よりアトピー皮膚炎の投薬を続けていたが、改善しないため塩を塗っている状況にあった。)
(結果)塗布開始時の就寝前に塗布した次の日より、痒みが止まり、塗布33日目では苔癬、痂疲がなくなり丘疹も大半が改善した。塗布前2016年6月12日(0日)、塗布中2016年6月19日(8日)、2016年7月25日(33日)の写真を図3(a)〜(c)に示す。
(モニター例3)
(クリーム塗布条件)2回/日(就寝前と起床洗顔後塗布する)。
(性別)女
(年齢)17歳
(アトピー歴)小学校高学年から現在まで続いている。
(投薬)2016.3.22〜3.31までの10日間、ミノマイシン(テトラサイクリン系抗生剤)とフラビタン服用、フラビタン(ビタミンB2)はクリーム使用直前まで服用していた。しかし、改善が見られない状況にあった。2016.5.14〜クリーム塗布、薬剤は使用していない。
(クリーム使用前の重症度)中等症:痒みが伴い、腫れ(紅斑)、ぶつぶつ(丘疹)、掻きこわしがあった。
(結果)就寝前の塗布により、次の日は丘疹が減少し、使用開始47日目には紅斑、丘疹が改善された。しかし、少しであるが痒みが続いている状況にある。塗布前2016年5月14日(0日)、塗布中 2016年5月21日(8日間)、塗布中2016年7月9日(47日)の写真を図4(a)〜(c)に示す。
(モニター例4)
(クリーム塗布条件)2回/日(就寝前、起床後)
(性別)女
(年齢)50歳
(症状)顔面頬
(結果)箇所A:クリーム塗布を継続して使用した。箇所B:クリーム塗布同日日に「オロナインH軟膏(登録商標)」を塗布継続。2016年4月26日より中止し、クリームの塗布を開始した。使用前2016年4月21日(0日)、塗布中2016年4月25日(5日)、塗布終了2016年7月9日(80日)の写真を図5(a)〜(c)に示す。
(モニター例5)
(クリーム塗布条件)2回/日(就寝前・起床後に洗顔後塗布する)。
(性別)女
(年齢)17歳
(症状)額のニキビ
(投薬)なし
(クリーム使用前の状態)眉毛から上側に大きなニキビが5か所存在していた。
(結果)1回の塗布で改善された。頬はニキビ跡である。使用前2016年5月14日、塗布完了2016年5月15日の写真を図6(a)、(b)に示す。
(モニター例6)
(クリーム塗布及び洗顔条件)2回/日(就寝前・起床後に洗顔後塗布する)。
(性別)女
(年齢)17歳
(症状)頬にニキビとニキビ跡が存在している。
(投薬)なし
(結果)紅斑が若干残っているが、丘疹が改善され滑らかな状態の皮膚に改善された。洗顔開始前2016年7月4日、洗顔2016年7月16日、洗顔とクリーム2016年9月11日の写真を図7(a)〜(c)に示す。
以上のモニター例で明白な様に、クリーム又は洗顔による石鹸の使用によって、アトピー性皮膚疾患が早いモニター例では1日の使用で、改善、完治できることが証明された。また、アトピー性皮膚炎の原因菌である黄色ブドウ球菌はグラム陽性菌であり、ニキビは、その原因菌であるアクネ菌もグラム陽性菌であることからニキビも改善したと考えられる。

Claims (6)

  1. 天然明礬を0.1g/dl以上の濃度で含むpHが3.99以下の天然明礬液と、該天然明礬液に対して0.002%オーダーの濃度のティートリー精油飽和液とを含む黄色ブドウ球菌を抑制する室温使用用の黄色ブドウ球菌抑制溶液。
  2. 請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を有効成分として含むことを特徴とするアトピー性皮膚炎治療液。
  3. 請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする化粧品。
  4. 請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする洗浄液。
  5. 請求項1に記載の黄色ブドウ球菌抑制溶液を含むことを特徴とする消毒液。
  6. 天然明礬を0.1g/dl以上の濃度で含むpHが3.99以下の天然明礬液と、該天然明礬液に対して0.002%のオーダーのティートリー精油飽和液とを含み、グラム陽性菌に属するアクネ菌を抑制するアクネ菌抑制溶液。
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