JP6749124B2 - 扉装置 - Google Patents
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Description
ヒンジプレート40は、ステンレス製であって、鉛直方向の板面を備えた取付部41の下縁に、水平方向の板面を備えた支持部42が直角曲げして形成された概形をなす。図4に示すように、ヒンジプレート40において、取付部41の両側部には、取付ネジ15を挿通させるための貫通孔43が1個ずつ形成されている。図2に示すように、ヒンジ機構4Bに係るヒンジプレート40は、筐体1前面において、上段の開口2の下縁と下段の開口2の上縁との間でかつ扉3の基端縁39が配される側縁寄りの位置に形成されたネジ孔と、前述の貫通孔43とを整合させつつ、取付ネジ15を取り付けることで、支持部42が水平をなすように筐体1に固着される。
例えば第一扉31を閉じられた状態から開くと、第一扉31の下縁に装着された孔側カラー60のカム面65は、ヒンジプレート40上面に取り付けられたピン側カラー50のカム面55上で回転する。これにより、両カム面の凸部と凹部とが互いにかみ合っている状態から、上側の凸部67が移動して下側の凹部から隣接する傾斜部に沿って凸部57上に乗り上げ、第一扉31は上昇しつつ開放される。反対に、開いている第一扉31を閉じると、孔側カラー60のカム面65は、ピン側カラー50のカム面55の上で、開扉時とは逆の方向に回転移動する。これにより、両カム面の凸部同士が係合して上昇位置で開放されている状態から、上側の凸部67が移動して下側の凸部57から隣接する傾斜部に沿って凹部に滑り落ち、第一扉31はカム面55に倣って下降して閉止される。
なお、第一扉31を、両カム面の凸部同士が係合して上昇位置で開放されている状態からさらに開く方向に回動させると、上側の凸部67が傾斜部に沿って凹部に滑り落ち、所定角度に開いた状態で維持できるようになっている。
このような場合において、第二扉32の傾きを軽減するために、ヒンジ機構104Bに係るヒンジプレート140を右方に移動させると、当該ヒンジプレート140から立設された上向ヒンジピン51も右方に移動する。このようにすると、第一扉31の支持状態が変化し、第一扉31の傾きが助長される虞がある。他方、ヒンジ機構104Bに係るヒンジプレート140の固定位置を維持しつつ、ヒンジ機構104Aに係るヒンジプレート140を右方に、ヒンジ機構104Cに係るヒンジプレート140を左方に、それぞれ移動させると、第一扉31全体が本来の位置よりも右方に、第二扉32全体が左方に配されることとなって、両者が上下に整列せず、それぞれ開口2を良好に閉止できなくなったり、開閉操作に支障をきたしたりする虞がある。
本実施形態では、ヒンジプレート40において、この下方に位置する第二扉32の上縁を支持する下向ヒンジピン52の軸心(支持軸Z2)を、予め回動軸が近接して設けられる基端縁39側にシフトして設けたことにより、第二扉32の傾きを軽減できる。この際、ヒンジプレート40の固着位置を変更するのとは異なり、第一扉31の下縁を支持する支持軸Z1は通常位置のまま維持されるため、第一扉31の支持状態に影響を与えることなく、第二扉32の傾きを軽減できる。この結果、開口2を確実に閉止するとともに、扉3の開閉に支障が生じる事態を抑制できる。上記構成の扉装置10は、従来の構成の扉装置110と比較して、構成部品点数や製造工程を増加させることなく構成できるため、コストアップを招くこともない。また、本実施形態に係る扉装置10では、ヒンジ機構4A,4B,4Cにおいて、左右対称に構成した以外は基本的に同じ構造のヒンジプレート40を使用できる。なお、左右対称な2種類のヒンジプレート40を使用すれば、観音開き式の左右両側に配される全ての扉3を支持することができる。
本明細書によって開示される技術は、上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
1: 筐体
2: 開口
10: 扉装置
31: 第一扉
32: 第二扉
39: 基端縁(縦縁)
40: ヒンジプレート(支持部材)
51: 上向ヒンジピン
52: 下向ヒンジピン
Z1: 支持軸(上向ヒンジピンの軸心)
Z2: 支持軸(下向ヒンジピンの軸心)
D: シフト量
Claims (3)
- 第一扉および前記第一扉の下方に配される第二扉を含み、筐体に形成された開口を開閉する複数の扉と、
前記第一扉の下方でかつ前記第二扉の上方に配されるように前記筐体に固着され、前記第二扉の上縁および前記第一扉の下縁を支持する支持部材と、を備え、
前記第二扉の上縁および前記第一扉の下縁は、当該扉および前記支持部材のうち何れか一方に設けられたヒンジピンが、他方に設けられた軸受孔にクリアランスを有して嵌合されることで、前記第一扉もしくは前記第二扉の縦縁に沿うように配された回動軸周りの回動自在に支持された扉装置において、
前記第一扉および前記第二扉に設けられた、前記ヒンジピンもしくは前記軸受孔は、同軸上に配される一方、
前記支持部材に設けられて前記第二扉の上縁を支持する前記ヒンジピンもしくは前記軸受孔の軸心は、同支持部材に設けられて前記第一扉の下縁を支持する前記ヒンジピンもしくは前記軸受孔の軸心に対して、前記縦縁側にシフトして設けられている扉装置。 - 前記支持部材には、上向きに突出する上向ヒンジピンと、下向きに突出する下向ヒンジピンと、が設けられ、
前記第一扉の下縁には前記上向ヒンジピンが嵌合される第一扉下縁軸受孔が、前記第二扉の上縁には前記下向ヒンジピンが嵌合される第二扉上縁軸受孔が、設けられ、
前記筐体において、前記第一扉の上方には第一扉上縁用ヒンジピンが、前記第二扉の下方には第二扉下縁用ヒンジピンが、配され、
前記第一扉の上縁には前記第一扉上縁用ヒンジピンが嵌合される第一扉上縁軸受孔が、前記第二扉の下縁には前記第二扉下縁用ヒンジピンが嵌合される第二扉下縁軸受孔が、設けられ、
前記第一扉は、前記上向ヒンジピンと前記第一扉下縁軸受孔、前記第一扉上縁用ヒンジピンと前記第一扉上縁軸受孔が、前記第二扉は、前記下向ヒンジピンと前記第二扉上縁軸受孔、前記第二扉下縁用ヒンジピンと前記第二扉下縁軸受孔が、それぞれクリアランスを有して嵌合されることで、回動自在に支持され、
前記第一扉上縁軸受孔、前記第一扉下縁軸受孔、前記第二扉上縁軸受孔、および前記第二扉下縁軸受孔は、同軸上に配される一方、
前記下向ヒンジピンの軸心は、前記上向ヒンジピンの軸心に対して、前記縦縁側にシフトして設けられている請求項1に記載の扉装置。 - 前記支持部材に設けられて前記第二扉の上縁を支持する前記ヒンジピンもしくは前記軸受孔の軸心の、同支持部材に設けられて前記第一扉の下縁を支持する前記ヒンジピンもしくは前記軸受孔の軸心に対するシフト量は、前記クリアランスに基づいて設定される請求項1または請求項2に記載の扉装置。
Priority Applications (1)
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JP2016070254A JP6749124B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 扉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016070254A JP6749124B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 扉装置 |
Publications (2)
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JP2017180977A JP2017180977A (ja) | 2017-10-05 |
JP6749124B2 true JP6749124B2 (ja) | 2020-09-02 |
Family
ID=60004242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016070254A Active JP6749124B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 扉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6749124B2 (ja) |
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-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016070254A patent/JP6749124B2/ja active Active
Also Published As
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