JP6748013B2 - 倒立振子型移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、倒立振子型移動装置に関する。
従来、搭乗者の姿勢変化に応じて所望の方向に移動可能な倒立振子型移動装置が知られている。例えば、特許文献1には、搭乗者が搭乗可能な基部、当該基部に回転可能に設けられる車輪、基部の傾きを検出可能な姿勢センサ、及び、姿勢センサが検出する基部の傾きに応じて車輪を駆動可能な制御部を備える倒立振子型移動装置が記載されている。
特開2006−123014号公報
しかしながら、特許文献1に記載の倒立振子型移動装置では、一本の車軸の両端に設けられる二つの車輪が回転することによって基部を移動させるため、車軸に略平行な方向に移動するとき、二つの車輪の回転速度または回転方向を異ならせることによって旋回する必要がある。このため、旋回するための空間がない比較的狭い場所では移動可能な方向が制限される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、所望の方向に移動可能な倒立振子型移動装置を提供することにある。
本発明は、搭乗者の姿勢変化に応じて所望の方向に移動可能な倒立振子型移動装置であって、基部(10)、複数のメカナムホイール(22,22a,22b,22c,22d)、複数の駆動部(23,23a,23b,23c,23d)、姿勢変化検出部(31)、及び、制御部(40,70)を備える。
基部は、一方の面に搭乗者が搭乗可能である。
メカナムホイールは、一方の面とは反対側の基部の他方の面(102)に(2×n)個(nは2以上の整数)以上設けられる。メカナムホイールは、回転可能な大径回転体(221)、及び、大径回転体の径方向外側に接地面(8)に接地しつつ回転可能に設けられ大径回転体の回転軸に対してずれた位置にそれぞれの回転軸を有する複数の小径回転体(222)を有する。複数のメカナムホイールは、大径回転体の回転軸が同一直線(VL1)上に位置する。
複数の駆動部は、複数のメカナムホイールのそれぞれを駆動可能である。
姿勢変化検出部は、基部の傾きを検出し、当該基部の傾きに応じた姿勢信号を出力可能である。
制御部は、姿勢変化検出部が出力する姿勢信号に基づいて複数の駆動部を制御する。
本発明の倒立振子型移動装置では、4以上の偶数個のメカナムホイールは、大径回転体の回転軸が同一直線上に位置している。これにより、複数の駆動部によって複数のメカナムホイールのそれぞれを個別に制御することによって、大径回転体の回転軸の略垂直な方向の推進力を相殺する一方、小径回転体の回転軸と同じ方向の推進力を残すことが可能となる。したがって、基部を旋回するための空間がない比較的狭い場所においても、大径回転体の回転軸に沿った方向に移動することができる。
第一実施形態による倒立振子型移動装置の模式図である。 図1のII矢視図である。 第一実施形態による倒立振子型移動装置の作用を説明する模式図である。 第二実施形態による倒立振子型移動装置の模式図である。 第三実施形態による倒立振子型移動装置の模式図である。 第四実施形態による倒立振子型移動装置の模式図である。 第五実施形態による倒立振子型移動装置の模式図である。 第五実施形態による倒立振子型移動装置の作用を説明する模式図である。
以下、本発明の倒立振子型移動装置の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態による「倒立振子型移動装置」である移動体1を図1〜3に基づいて説明する。移動体1は、人間を搭乗可能であって、搭乗者の移動体1上での姿勢変化に応じて所望の方向に移動可能である。移動体1は、「基部」としてのベース10、支持ポスト11、「操作部」としてのハンドルバー12、複数のホイールユニット20、「姿勢変化検出部」としての第一センサ31、及び、制御部40を備える。
ベース10は、略平板状に形成されている。ベース10の「一方の面」としての搭乗可能面101は、人間が搭乗可能な面積を有する。
支持ポスト11は、搭乗可能面101から略垂直に立ち上がるよう形成されている。
ハンドルバー12は、支持ポスト11の搭乗可能面101と接続する側とは反対側に設けられている。ハンドルバー12は、ベース10上の搭乗者が掴むことが可能となっている。
ホイールユニット20は、ベース10の搭乗可能面101とは反対側の下面102に設けられている。本実施形態では、四セットのホイールユニット20が設けられている。ホイールユニット20のそれぞれは、一つの支持部材21、一つのメカナムホイール22、及び、一つの駆動部23を有する。
支持部材21は、下面102から接地面8に向かって突出するよう形成されている。支持部材21の下面102とは反対側の端部に、メカナムホイール22及び駆動部23が設けられている。
一つのメカナムホイール22は、「大径回転体」としての一つのホイール221及び「小径回転体」としての複数のバレル222を有する。本実施形態では、一つのメカナムホイール22は、八個のバレル222を有する。
ホイール221は、支持部材21に回転可能に支持されている。
複数のバレル222は、樽状に形成され、ホイール221の径方向外側にホイール221の周方向に沿って並べられている。八個のバレル222は、一つのホイール221に回転可能に支持されている。八個のバレル222は、回転軸がホイール221の回転軸に対してずれた位置となるよう形成されている。このとき、ホイール221の回転軸に対する八個のバレル222の回転軸のずれた関係は、ホイール221の回転軸からみて同じ関係となっている。八個のバレル222の径方向外側の壁面は、接地面8に当接可能に形成されている。
駆動部23は、支持部材21を挟んでメカナムホイール22とは反対側に設けられている。駆動部23は、メカナムホイール22と連結している。駆動部23は、制御部40と電気的に接続している。駆動部23は、制御部40の指令に応じてメカナムホイール22を駆動可能な「駆動力」としての回転トルクを出力可能である。
メカナムホイール22は、駆動部23が出力する回転トルクによってホイール221が回転すると、ホイール221の回転軸に対して、垂直とは異なる斜めの方向にメカナムホイール22を推進する推進力が発生する。
移動体1では、ベース10と接地面8との間に四セットのホイールユニット20が等間隔で設けられている。四セットのホイールユニット20のそれぞれが有するメカナムホイール22は、同じ外径を有しており、離間して設けられている。一つのホイールユニット20が有するバレル222の回転軸の接地面8に対する傾きは、図1に示すように、隣り合うホイールユニット20が有するバレル222の回転軸と異なる方向になっている。具体的には、隣り合うホイールユニット20のそれぞれが有するバレル222の回転軸と、当該隣り合うホイールユニット20の間の接地面8の垂線Lp1とがなす角度が、垂線Lp1を挟んで同じ角度となっている(図1の角度α1と角度α2との関係参照)。
本実施形態では、四セットのホイールユニット20のそれぞれが有するホイール221の回転軸は、図1、2に示すように、同一直線(図1,2に示す仮想直線VL1)上に位置している。
第一センサ31は、ベース10の下面102に設けられている。第一センサ31は、制御部40と電気的に接続している。第一センサ31は、搭乗者の姿勢変化に伴うベース10の傾きを検出可能に設けられている。第一センサ31は、ベース10の傾きに応じた姿勢信号を制御部40に出力する。
制御部40は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成されている。制御部40は、第一センサ31が出力する姿勢信号に基づいて移動体1の移動内容を決定し、四個のホイール221のそれぞれの回転方向及び回転トルクを演算する。制御部40は、演算した結果に応じた信号を四個の駆動部23のそれぞれに出力する。
第一実施形態による移動体1は、それぞれメカナムホイール22及び駆動部23を有する四セットのホイールユニット20を備えている。四セットのホイールユニット20のそれぞれが有するメカナムホイール22のホイール221は、回転軸が仮想直線VL1上に位置している。すなわち、移動体1では、ホイールベースが0となっている。四個のメカナムホイール22は、それぞれに対応する駆動部23によって個別に制御される。
移動体1では、第一センサ31によってベース10の傾きに応じた姿勢信号が制御部40に出力されると、制御部40は、四個の駆動部23のそれぞれが連結するメカナムホイール22の回転方向及び回転速度を指令する指令信号を出力する。
ここで、移動体1の動きについて、図3に基づいて説明する。図3には、移動体1を搭乗可能面101側からみた図を示す。図3では、説明の便宜上、移動体1が備える四個のメカナムホイール22を、図3に示すように、ベース10の端から順にメカナムホイール22a,22b,22c,22dとする。また、図3において、ベース10から支持ポスト11が突出する方向を移動体1の前進方向とし、その反対方向を移動体1の後進方向とする。図3では、移動前の移動体1を点線で示し、移動後の移動体1を実線で示す。
搭乗者の姿勢変化によって移動体1をホイール221の回転軸(図3では、仮想直線VL1)に沿った方向に移動する場合、メカナムホイール22a,22b,22c,22dのそれぞれに連結する駆動部23a,23b,23c,23dは、次のようにメカナムホイール22a,22b,22c,22dを駆動する。
駆動部23aは、ホイールユニット20aが後進するようメカナムホイール22aを回転する。これにより、メカナムホイール22aと接地面8との間には、メカナムホイール22aが有するバレルの回転軸と同じ方向の作用力Faが発生する。
駆動部23bは、ホイールユニット20bが前進するようメカナムホイール22bを回転する。これにより、メカナムホイール22bと接地面8との間には、メカナムホイール22bが有するバレルの回転軸と同じ方向の作用力Fbが発生する。
駆動部23cは、ホイールユニット20cが後進するようメカナムホイール22cを回転する。これにより、メカナムホイール22cと接地面8との間には、メカナムホイール22cが有するバレルの回転軸と同じ方向の作用力Fcが発生する。
駆動部23dは、ホイールユニット20dが前進するようメカナムホイール22dを回転する。これにより、メカナムホイール22dと接地面8との間には、メカナムホイール22dが有するバレルの回転軸と同じ方向の作用力Fdが発生する。
図3に示した作用力Fa,Fb,Fc,Fdの合力のうち、前進方向の作用力と後進方向の作用力とは相殺される。一方、作用力Fa,Fb,Fc,Fdの合力のうち、ホイール221の回転軸に沿った方向の作用力は相殺されることなく残るため、当該作用力は、ベース10をホイールユニット20aからホイールユニット20dに向かう方向に推進する推進力となる。これにより、移動体1は、図3の実線矢印F13に示すように、ホイール221の回転軸に沿った方向に移動することができる。
このように、それぞれ独立して駆動可能な四個のメカナムホイール22a,22b,22c,22dの回転軸が同一直線上に位置することによって、移動体1は、ホイール221の回転軸に沿った方向に移動することができる。これにより、第一実施形態は、例えば、ベース10を旋回するための空間がない比較的狭い場所において所望の方向に移動することができる。
また、移動体1では、比較的重い駆動部23がベース10と接地面8との間においてベース10の下面102に設けられている。これにより、移動体1の重心を低くすることできる。したがって、移動体1の転倒を防止することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態による倒立振子型移動装置を図4に基づき説明する。第二実施形態では、隣り合うホイールユニットが離間して設けられている点が第一実施形態と異なる。
第二実施形態による「倒立振子型移動装置」である移動体2は、図4に示すように、ベース10、支持ポスト11、ハンドルバー12、複数のホイールユニット20、第一センサ31、及び、制御部40を備える。
移動体2では、四セットのホイールユニット20が離間して設けられている。
具体的には、四セットのホイールユニット20のうちベース10の一端側に位置するホイールユニット20aの支持部材21aと、ホイールユニット20aに隣り合うホイールユニット20bの支持部材21bとは、一定の距離離れた位置に設けられている。支持部材21aが設けられるベース10の部位103と支持部材21bが設けられるベース10の部位104との間には、比較的長さが長い部位105が設けられる。
また、四セットのホイールユニット20のうちベース10の他端側に位置するホイールユニット20dの支持部材21dと、ホイールユニット20dに隣り合うホイールユニット20cの支持部材21cとは、一定の距離離れた位置に設けられている。支持部材21dが設けられるベース10の部位106と、支持部材21cが設けられるベース10の部位107との間には、比較的長さが長い部位108が設けられる。
第二実施形態による移動体2では、搭乗者が搭乗するとき、搭乗者の重量による作用力F41,F42がベース10の部位105,108に作用するため、部位105,108の一部が変形する。一方、変形する部位105,108の一部から離れた位置にある部位103,104,106,107は変形しない。これにより、部位105,108の一部の変形がメカナムホイール22a,22b,22c,22dの接地面8に対する接地の状態に影響を及ぼすことはない。したがって、メカナムホイール22の確実な接地を確保することができるため、第二実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、搭乗者の姿勢変化に応じた確実な移動を実現することができる。
(第三実施形態)
第三実施形態による倒立振子型移動装置を図5に基づき説明する。第三実施形態では、支持部材を形成する材料が異なる点が第一実施形態と異なる。
第三実施形態による「倒立振子型移動装置」である移動体3は、図5に示すように、ベース10、支持ポスト11、ハンドルバー12、ホイールユニット50、第一センサ31、及び、制御部40を備える。
ホイールユニット50は、ベース10の搭乗可能面101とは反対側の下面102に設けられている。ホイールユニット50のそれぞれは、「緩衝部」としての一つの支持部材51、一つのメカナムホイール22、及び、一つの駆動部23を有する。
支持部材51は、下面102から接地面8に向かって突出するよう形成されている。支持部材51は、弾性変形可能な材料から形成されている。支持部材51の下面102とは反対側の端部に、メカナムホイール22及び駆動部23が設けられている。
第三実施形態による移動体3では、接地面8が平面であるとき、四個のメカナムホイール22のそれぞれが有するホイール221の回転軸は、仮想直線VL1上に位置している。
図5に示すように、接地面8が平面でない場合、支持部材51は変形し、全てのメカナムホイール22が接地面8に接地する。また、第二実施形態で説明したように、搭乗者の重量に起因する作用力F51,F52によってベース10が変形するとき、ベース10の変形に応じて支持部材51は変形し、全てのメカナムホイール22が接地面8に接地する。
このように、第三実施形態では、支持部材51は、移動体3におけるベース10と接地面8との距離の変化に応じて全てのメカナムホイール22が接地面8に確実に接地するよう変形する。これにより、第三実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、搭乗者の姿勢変化に応じた確実な移動を実現することができる。
(第四実施形態)
第四実施形態による倒立振子型移動装置を図6に基づき説明する。第四実施形態では、ホイールユニットが変速部を備える点が第一実施形態と異なる。
第四実施形態による「倒立振子型移動装置」である移動体4は、図6に示すように、ベース10、支持ポスト11、ハンドルバー12、ホイールユニット60、第一センサ31、及び、制御部40を備える。
ホイールユニット60は、ベース10の搭乗可能面101とは反対側の下面102に設けられている。ホイールユニット60のそれぞれは、一つの支持部材21、一つのメカナムホイール22、一つの駆動部23、及び、一つの変速部64を有する。
変速部64は、メカナムホイール22と駆動部23との間に設けられる。変速部64は、駆動部23が出力する回転トルクや回転数を変更し、メカナムホイール22に出力する。
第四実施形態による移動体4では、変速部64は、ホイールユニット60の一部としてベース10の下面102と接地面8との間に設けられている。これにより、第四実施形態は、第一実施形態と同じ効果を奏するとともに、ベース10と接地面8との間の空間を有効に利用することによってベース10の搭乗可能面101側の空間を十分に確保することができる。
(第五実施形態)
第五実施形態による倒立振子型移動装置を図7,8に基づき説明する。第五実施形態では、ハンドル操作が可能な点が第一実施形態と異なる。
第五実施形態による「倒立振子型移動装置」である移動体5は、図7に示すように、ベース10、支持ポスト11、ハンドルバー12、ステム13、ホイールユニット20、第一センサ31、「操作内容検出部」としての第二センサ32、及び、制御部70を備える。
ステム13は、支持ポスト11とハンドルバー12との間に設けられている。ステム13は、支持ポスト11に対してハンドルバー12を回転可能なようハンドルバー12を支持する。
第二センサ32は、ハンドルバー12に設けられている。第二センサ32は、「搭乗者による操作部の操作内容」としてのベース10に対するハンドルバー12の相対回転量を検出可能に形成されている。第二センサ32は、制御部70と電気的に接続している。第二センサ32は、制御部70にベース10に対するハンドルバー12の相対回転量に応じた操作信号を出力する。
制御部70は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成されている。制御部70は、操作信号に対応する移動体5の移動プログラムが事前に入力されている。制御部70は、第一センサ31が出力する姿勢信号及び第二センサ32が出力する操作信号に基づいて移動体5の移動内容を決定し、四個のホイール221のそれぞれの回転方向及び回転トルクを演算する。
第五実施形態による移動体5では、搭乗者がハンドルバー12を回転すると、事前に入力した移動プログラムにしたがって複数の駆動部23を制御する。このときの制御内容を図8に基づいて説明する。
図8には、移動体5を搭乗可能面101側からみた図を示す。図8では、移動前の移動体5を点線で示し、移動後の移動体5を実線で示す。
搭乗者がハンドルバー12を図8の白抜き矢印F81に示すように時計周りに回転すると、第二センサ32は、第一センサ31に対する第二センサ32の相対位置に応じて制御部70に操作信号を出力する。制御部70では、入力された操作信号に対する移動プログラムにしたがって四個の駆動部23のそれぞれにメカナムホイール22の回転方向及び回転速度を指令する指令信号を出力する。これにより、四個のメカナムホイール22が駆動し、例えば、図8に示すように、ハンドルバー12の回転量に対応するよう移動体5がその場で時計周りに回転する(図8の白抜き矢印F82)。
このように、第五実施形態では、ハンドルバー12の操作に対する移動プログラムを制御部70に事前に入力することによって、搭乗者の姿勢変化だけでは判別しにくい移動体5の移動をハンドルバー12の操作によって実現することができる。したがって、第五実施形態は、第一実施形態の効果を奏するとともに、特定の移動を容易に行うことができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、移動体は、四個のメカナムホイールを備えるとした。しかしながら、メカナムホイールの数はこれに限定されない。4以上の偶数であればよい。
上述の実施形態では、移動体は、一つの支持部材、一つのメカナムホイール、及び、一つの駆動部を有するホイールユニットを備えるとした。しかしながら、ホイールユニットはなくてもよい。一つのメカナムホイールに対して当該一つのメカナムホイールを駆動可能な一つの駆動部を備えていればよい。また、駆動部は、ベースの搭乗可能面に設けられてもよい。
第四実施形態の変速部を第二、三実施形態の移動体に適用してもよい。また、第五実施形態の構成を第二〜四実施形態に適用してもよい。
第五実施形態では、第二センサは、ベースに対するハンドルバーの相対回転量を検出可能に形成されている。しかしながら、第二センサが検出可能な物理量はこれに限定されない。搭乗者によるハンドルバーの操作内容を表す物理量であればよい。
上述の実施形態では、複数のメカナムホイールのそれぞれの外径は同じであるとした。しかしながら、複数のメカナムホイールの接地可能な面が同一平面上であれば外径は異なっていてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1,2,3,4,5・・・移動体(倒立振子型移動装置)
8・・・接地面
10・・・ベース(基部)
101・・・搭乗可能面(一方の面)
102・・・下面(他方の面)
221・・・ホイール(大径回転体)
222,222a,222b,222c,222d・・・バレル(小径回転体)
22,22a,22b,22c,22d・・・メカナムホイール
23,23a,23b,23c,23d・・・駆動部
31・・・第一センサ(姿勢変化検出部)
40,70・・・制御部

Claims (8)

  1. 搭乗者の姿勢変化に応じて所望の方向に移動可能な倒立振子型移動装置であって、
    一方の面(101)に前記搭乗者が搭乗可能な基部(10)と、
    前記一方の面とは反対側の前記基部の他方の面(102)に(2×n)個(nは2以上の整数)以上設けられ、回転可能な大径回転体(221)、及び、前記大径回転体の径方向外側に接地面(8)に接地しつつ回転可能に設けられ前記大径回転体の回転軸に対してずれた位置にそれぞれの回転軸を有する複数の小径回転体(222)を有し、前記大径回転体の回転軸が同一直線(VL1)上に位置する複数のメカナムホイール(22,22a,22b,22c,22d)と、
    複数の前記メカナムホイールのそれぞれを駆動可能な複数の駆動部(23,23a,23b,23c,23d)と、
    前記基部の傾きを検出し、当該基部の傾きに応じた姿勢信号を出力可能な姿勢変化検出部(31)と、
    前記姿勢変化検出部が出力する姿勢信号に基づいて複数の前記駆動部を制御する制御部(40,70)と、
    を備える倒立振子型移動装置。
  2. 複数の前記メカナムホイールは、離間した状態で設けられる請求項1に記載の倒立振子型移動装置。
  3. 前記駆動部は、前記基部の前記他方の面側に設けられる請求項1または2に記載の倒立振子型移動装置。
  4. 前記駆動部が出力する駆動力を変速可能な変速部(64)をさらに備える請求項1〜3のいずれか一項に記載の倒立振子型移動装置。
  5. 前記メカナムホイールと前記基部との間に設けられ、前記基部の変形による前記メカナムホイールの位置変化を防止する緩衝部(51)をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の倒立振子型移動装置。
  6. 前記緩衝部は、前記基部の前記他方の面に設けられ、前記基部に対して前記メカナムホイールを回転可能に支持する請求項5に記載の倒立振子型移動装置。
  7. 前記緩衝部を複数備え、
    複数の前記緩衝部のそれぞれは、一つの前記メカナムホイール及び一つの前記駆動部を支持する請求項5に記載の倒立振子型移動装置。
  8. 前記基部の一方の面に設けられ、前記搭乗者が操作可能な操作部(12)と、
    前記搭乗者による前記操作部の操作内容を検出し、当該操作内容に応じた操作信号を出力可能な操作内容検出部(32)と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記姿勢変化検出部が出力する姿勢信号及び前記操作内容検出部が出力する操作信号に基づいて複数の前記駆動部を制御する請求項1〜7のいずれか一項に記載の倒立振子型移動装置。
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