JP6746755B1 - トリガー式噴霧器 - Google Patents

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Abstract

【課題】気密性・液密性を長い間維持すると共に、長期間にわたって使用時の安定感を確保すること。【解決手段】液体Lを収容する収容容器20と、液体Lに圧力を加えてノズル98から噴出させる加圧ポンプ50と、収容容器20から加圧ポンプ50に接続され、液体Lを案内する吸引管103を備え、加圧ポンプ50に設けられ、吸引管103の他端側が接続され、ノズル98へ案内する流路92と、加圧ポンプ50に一体的に設けられ、底側を流路92側に向けて設けられ、底部に流路92側に接続される開口部を有するシリンダ部52と、シリンダ部52の底部に摺動部材63を向けて摺動自在に挿脱されるピストン61と、ピストン61の先端側に形成され、その外周面がシリンダ部52の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、ピストン61と同一材質で形成された環状のシールパッキン64と、ピストン61を作動させる手動レバー70と、ピストン61をシリンダ部52から脱する方向に付勢するコイルバネ53とを備えている。【選択図】 図2

Description

この発明は、液体を噴霧するのに適したトリガー式噴霧器に関する。
水や洗剤等の液体を、噴霧器を用いて噴霧する場合、容器に収容された液体を加圧するためにポンプ機構を備えた構造を有する加圧型噴霧器が知られている。ポンプ機構を動作させる機構として、トリガー式のもの等が一般的に用いられている(例えば、特許文献1,2参照。)。トリガー式のものは、バネによってピストンやトリガーを元の位置に復帰させるためにステンレス等の金属材製のバネが用いられている。
このようなトリガー式噴霧器の一例について図9,10を参照しながら説明する。図9に示すトリガー式噴霧器200は、液体Lを収容する収容容器210とトリガー式加圧構造体(ポンプ機構)220と収容容器210からトリガー式加圧構造体220に液体Lを送る吸引管300を備えている。吸引管300の基端部301は収容容器210内の液体Lに漬されている。
収容容器210は、収容容器210は開口211を有している。また、非使用時に後述するノズル構造体270を留めるためのフック212と、使用時に使用者の肩に掛ける肩掛け用のベルト213を有している。
トリガー式加圧構造体220は、図10に示すように、ヘッド部230を有している。ヘッド部230は、ヘッド本体231を備えている。ヘッド本体231内部には液体Lが通流する流路232が形成されている。ヘッド本体の231の中央部には、図10に示すように、円柱状の空間を有するシリンダ部235が形成されている。
シリンダ部235には、ピストンユニット240が挿脱自在に挿入されている。ピストンユニット240は、図10中左端側が閉じられた有底筒状に形成されたシャフト241と、このシャフト241の中空部に基端側が挿入されると共に先端側がシリンダ部235の内壁面に摺動する有底筒状に形成された摺動部材242とが組み合わせられて構成されている。
シャフト241の図10中左端には、シャフト241の図10中左端面には凹部241aが形成されている。凹部241aには後述する手動レバー260の作用端262が揺動自在に接触している。
シャフト241の凹部241aと、シリンダ部235の先端部との間には、ピストンユニット240をシリンダ部235から脱する方向に付勢するコイルバネ250が介装されている。
摺動部材242の図10中右部には、円周方向にわたって溝部242aが形成されており、この溝部242aにはOリング242bが嵌入されている。
トリガー式加圧構造体220の図10中左方には、手動レバー260が設けられている。手動レバー260は後述するノズル構造体270に揺動軸が設けられ、動作端261を押圧することで、展開位置と引締位置との間を図9中矢印P方向に揺動するように構成されている。手動レバー260には作用端262が設けられ、作用端262の先端が上述した凹部241aに揺動自在に接触している。
ヘッド部230の流路232の先端には、ノズル構造体270が着脱自在に取り付けされている。ノズル構造体270は、ノズル271を備えている。
このように構成されたトリガー式噴霧器200は、手動レバー260を握る動作と離す動作を繰り返すことで、トリガー式加圧構造体220が動作し、液体Lが収容容器210から吸引され、加圧されてノズル271から外部に噴出される。なお、収容容器210から液体Lが減った分は、開口211の隙間を通じて外部から空気を取り入れる。このとき、シリンダ部235内を摺動部材242が往復動する。このとき、Oリング242bの外周面がシリンダ部235の内壁面と密着しながら摺動するため、気密・液密が保持される。したがって、液体Lがピストンユニット240を介して外部に漏出することはない。
特開2012−157817号公報 特開2002−039382号公報
上述したトリガー式の加圧構造体を有する噴霧器にあっては次のような問題があった。すなわち、Oリングはゴム材製であるため、長期間の使用により、シリンダ部の内壁との摺動により捩れて変形し、シール性が低下する虞がある。また、Oリングの位置が揺動中心になって摺動部材が振れるため、使用者の指先への安定感に欠けるという問題もあった。
そこで本発明は、気密性・液密性を長い間維持すると共に、長期間にわたって使用時の安定感を確保することができるトリガー式噴霧器を提供することを目的としている。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、液体を収容すると共に、上部に開口部が形成された収容容器と、前記液体に圧力を加えてノズルから噴出させるポンプ機構と、その基端が前記収容容器内に延設され、先端が前記ポンプ機構に接続され、前記液体を案内する吸引管を備え、前記ポンプ機構に設けられ、前記吸引管の他端側が接続され、前記ノズルへ案内する流路と、前記ポンプ機構に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して嵌入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、前記ピストンのと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネとを備えている。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、液体を収容するための開口部を有する収容容器と、この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられた取付部と、この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して嵌入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、前記取付部に設けられ、前記収容容器と外部との間を連通する空気流路と、前記流路に接続されたノズルとを備えている。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、液体を収容すると共に、上部に開口部が形成された収容容器と、前記液体に圧力を加えてノズルから噴出させるポンプ機構と、その基端が前記収容容器内に延設され、先端が前記ポンプ機構に接続され、前記液体を案内する吸引管を備え、前記ポンプ機構に設けられ、前記吸引管の他端側が接続され、前記ノズルへ案内する流路と、前記ポンプ機構に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して挿入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネとを備えている。
本実施形態に係るトリガー式噴霧器は、液体を収容するための開口部を有する収容容器と、この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられた取付部と、この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して挿入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、前記取付部に設けられ、前記収容容器と外部との間を連通する空気流路と、前記流路に接続されたノズルとを備えている。
本発明によれば、気密性・液密性を長い間維持すると共に、長期間にわたって使用時の安定感を確保することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るトリガー式噴霧器を示す縦断面図である。 図2は、同トリガー式噴霧器に組み込まれた加圧ポンプにおける加圧前状態を示す縦断面図である。 図3は、同加圧ポンプの変形例における加圧前状態を示す横断面図である。 図4は、同加圧ポンプに組み込まれたシールパッキンを示す横断面図である。 図5は、同加圧ポンプの変形例における加圧状態を示す横断面図である。 図6は、同加圧ポンプに組み込まれたシールパッキンを示す横断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係るトリガー式噴霧器を示す縦断面図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係るトリガー式噴霧器を示す縦断面図である。 図9は、トリガー式噴霧器の一例を示す縦断面図である。 図10は、同トリガー式噴霧器に組み込まれるヘッド部における加圧前状態を示す縦断面図である。
図1及び図2を参照してこの発明の第1の実施形態に従ったトリガー式噴霧器10について説明する。なお、図中Lは例えば、水道水や洗剤等の液体を示している。また、トリガー式噴霧器10を構成する部材は特に示さない限りポリエチレン系の合成樹脂材製である。ポリエチレン系の合成樹脂材は、耐薬品性が高く、かつ、柔軟であり、長寿命である。また、安価であるため、広く用いられている。
トリガー式噴霧器10は、液体Lを収容する樹脂材製の収容容器20と、トリガー式加圧構造体30と、これらの間を着脱自在に接続する供給ユニット100とを備えている。
収容容器20は、液体Lを収容する容器本体21と、この容器本体21上に設けられ、外周部に雄ネジ22aが形成された開口部22とを備えている。容器本体21は気密ではなく、例えば開口部22を閉塞する後述する蓋体102に空気流通孔が形成されている。なお、図1中23は非使用時にノズル構造体95を留め付けるためのフックを示している。
トリガー式加圧構造体30は、吸引管接続部101に着脱自在に取り付けられた取付部40と、この取付部40の上部に一体的に設けられた加圧ポンプ(ポンプ機構)50と、この加圧ポンプ50を駆動する手動レバー70と、加圧ポンプ50の上部に一体的に設けられた噴出ヘッド90と、を備えている。
取付部40は、筒状大径の取付大径部41と筒状小径の取付小径部42が設けられている。取付大径部41の内壁面には後述する吸引管接続部101の雄ネジに螺合する雌ネジ41aが形成されている。取付小径部42の内壁面には雌ネジ42aが形成されている。
取付小径部42には、筒状の管支持部43が挿入されている。管支持部43は、管支持部43の外周には雄ネジ43aが形成されている。また、管支持部43の内部にはスリーブ43bが形成されている。スリーブ43bには、後述する供給ユニット100の吸引管103の先端側が挿脱自在に挿入されている。吸引管103の基端側は容器本体21内に差し込まれる。
スリーブ43bの上部にはボール弁45が形成されている。図2に示すように、ボール弁45は、スリーブ43bの内壁面に形成された弁座45aと、弁座45aの中心に形成された通流孔45bと、弁座45a上に配置され、通流孔45bの内径より大径のセラミック材製の球体(弁体)45cとを備えている。
図2に示すように、加圧ポンプ50は、ベース部51と、ベース部51に形成された円柱状の空間を有するシリンダ部52を有している。
シリンダ部52には、ピストンユニット60が挿脱自在に挿入されている。ピストンユニット60は、筒状のピストン61と、図2中左端側が閉じられた有底筒状に形成されたシャフト62と、このシャフト62の先端側に一体的に設けられ、その外周がシリンダ部52の内壁面に摺動する中空状の摺動部材(拡径された先端部)63とが組み合わせられて構成されている。
シャフト62の図2中左端には、シャフト62の図2中左端面には凹部62aが形成されている。凹部62aには後述する手動レバー70の作用端72が揺動自在に接触している。
ピストン61の凹部と、シリンダ部52の流路92側との間には、ピストンユニット60をシリンダ部52から脱する方向に付勢するコイルバネ53が介装されている。シリンダ部52の図2中右端には突起状のばねガイド54が形成されている。このばねガイド54の周囲には、開口部52aが形成され、シリンダ部52内部と流路92と連通している。
摺動部材63の図2中右部には、円周方向にわたってリブ63aが形成されている。リブ63aにより、摺動部材63の気密性・液密性を向上させることができる。
摺動部材63の手動レバー70側(基端側)には、僅かな隙間を介して環状のシールパッキン64が嵌入されている。シールパッキン64は、小径部64aと大径部64bを有している。シールパッキン64の小径部64aがシャフト62側、大径部64bが摺動部材63側に位置している。シールパッキン64はピストンユニット60と同一材質で形成されており、基端側から圧入されて固定されている。シールパッキン64の外周面は、シリンダ部52の内周面に対して気密・液密に摺動自在に形成されている。なお、シールパッキン64は、往復寸法が長く、かつ、往復回数が多い場合であっても、ゴム材製のOリングとは異なり、捻れることがなく、シール性が低下することはない。また、ピストン61が軸方向に離間した摺動部材63とシールパッキン64の2箇所でシリンダ部52の内壁面に接しているため、作動する際の安定性が向上し、使用の際の安定感が得られる。
加圧ポンプ50の図2中左方には、手動レバー70が設けられている。手動レバー70は噴出ヘッド90に揺動軸が設けられ、動作端71を押圧することで、展開位置と引締位置との間を図1中矢印P方向に揺動するように構成されている。手動レバー70には作用端72が設けられ、作用端72の先端が上述した凹部62aに揺動自在に接触している。
さらに、摺動部材63とシールパッキン64とシリンダ部52の内壁面の隙間Sには、シリコンオイル等の潤滑剤を封入するようにしてもよい。潤滑剤が封入されている場合、ピストン61の作動が円滑になる。
図1に示すように、噴出ヘッド90は、横長状に形成されると共に上述したベース部51の上部と一体化したヘッド本体91を備えている。ヘッド本体91内部には、液体Lの流路92が形成されている。流路92の下端は、管支持部43の上端に連通している。ヘッド本体91にはノズル構造体95が着脱可能に取り付けられている。
ノズル構造体95は、筒状のノズル本体96と、このノズル本体96内に形成されたノズル流路97と、ノズル流路97の先端に取り付けられたノズル98とを備えている。
流路92の先端側には、逆止弁99が設けられており、圧縮コイルバネにより流路92を塞ぐ方向に付勢されている。これにより、加圧ポンプ50により加圧され、流路92の先端部に到達した液体Lを後述するノズル98に向かい通過させる。逆止弁99はノズル98に向けて通過した後の液体Lが流路92に逆流することを阻止している。
供給ユニット100は、トリガー式加圧構造体30の取付部40に取り付けられる吸引管接続部101と、収容容器20の開口部22に取り付けられる蓋体102と、これら吸引管接続部101と開口部22にそれぞれの端部側が固定された吸引管103とを備えている。吸引管接続部101の外周面には雄ネジが形成されている。吸引管103の基端は、収容容器20の底部付近に位置している。
このように構成されたトリガー式噴霧器10は、次のようにして液体Lの噴霧を行う。すなわち、蓋体102を容器本体21から取り外し、開口部22から液体Lを内部に入れる。次に、トリガー式加圧構造体30の取付大径部41を供給ユニット100の吸引管接続部101にネジ込んで固定する。
トリガー式加圧構造体30の手動レバー70を離した状態(展開位置)であると、図2に示すようにコイルバネ53の付勢力により、ピストン61はシリンダ部52から突出した状態となる。次に、手動レバー70を握ると、作用端72がシャフト62の凹部62aを押圧する。これにより、ピストン61がコイルバネ53の付勢力に抗して、シリンダ部52に挿入される。手動レバー70は引締位置において停止する。このとき、ボール弁45の作用により、シリンダ部52内の空気は容器本体21側に向かうことなく、流路92及びノズル流路97を経由して、ノズル98から外部に噴出される。
次に、手動レバー70を離すと、コイルバネ53の付勢力により、ピストン61がシリンダ部52から突出し、シリンダ部52内が負圧(大気圧未満)となる。これにより、ボール弁45が開き、吸引管103を介して容器本体21から液体Lが吸い上げられ、流路92を経由して、シリンダ部52内に導入される。液体Lが減った分だけ容器本体21内は負圧となるが、蓋体102の隙間等から空気が流入して大気圧となる。
次に、手動レバー70を握ると、作用端72がシャフト62の凹部62aを押圧する。これにより、ピストン61がコイルバネ53の付勢力に抗して、シリンダ部52に挿入され、液体Lを加圧する。このとき、ボール弁45の作用により、液体Lは容器本体21側に向かうことなく、流路92及びノズル流路97を経由して、ノズル98から外部に噴出される。
このような手動レバー70を握る、離す動作(すなわち展開位置と引締位置との往復)を繰り返すことで、ノズル98から間欠的に液体Lを噴出させることができる。
一方、シリンダ部52内に容器本体21から液体Lが吸い上げられた際、液体Lは、摺動部材63とシールパッキン64によって二重に気密・液密にシールされており、シリンダ部52の外部に漏れる量を最小限に抑えることができる。
上述したように本実施形態に係るトリガー式噴霧器10においては、シリンダ部52に挿脱されるピストンユニット60が、摺動部材63とシールパッキン64によって二重に気密・液密にシールされており、シリンダ部52に取り込まれた液体Lがピストンユニット60の外周部を介して外部に漏出することはない。また、シールパッキン64は、往復寸法が長く、かつ、往復回数が多い場合であっても、ゴム材製のOリングとは異なり、捻れることがなく、シール性が低下することはない。また、ピストン61が軸方向に離間した摺動部材63とシールパッキン64の2箇所でシリンダ部52の内壁面に接しているため、作動する際の安定性が向上し、使用の際の安定感が得られる。
図3〜図7は、上述した加圧ポンプ50の変形例としての加圧ポンプ50Aを示す図である。これらの図において、図1及び図2と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3〜図7に示すように、ピストン61の摺動部材63の基端側には、僅かな隙間を介して環状のシールパッキン65が配置されている。シールパッキン65は、小径部65aと大径部65bを有している。シールパッキン65はシールパッキン64と同一形状、同一材質(すなわちピストン61とも同一材質)で形成されている。シールパッキン65はシールパッキン64と、挿入する向きが逆向きである。すなわち、シールパッキン65の小径部65aが摺動部材63側、大径部65bがシャフト62側に位置している。また、シールパッキン65は、基端側から挿入されているが、固定はされていない。
シールパッキン65の外周面は、シリンダ部52の内周面に対して気密・液密に摺動自在に形成されている。なお、シールパッキン65は、ゴム材製のOリングとは異なり、往復寸法が長く、かつ、往復回数が多い場合であっても、捻れることがなく、シール性が低下することはない。また、ピストン61が軸方向に離間した摺動部材63とシールパッキン65の2箇所でシリンダ部52の内壁面に接しているため、往復動する際の安定性が向上する。
シールパッキン65は、シールパッキン64と異なり、固定されていないため、シリンダ部52に対するピストン61の挿入位置によって移動する。すなわち、図3及び図4に示すように、手動レバー70を握る前の展開位置(加圧前状態)においては、シールパッキン65は摺動部材63側に位置し、小径部65aの外周面と摺動部材63の端面との間、及び、大径部65bの外周面とシリンダ部52の内周面との間の2箇所で密閉する。
一方、図5及び図6に示すように、手動レバー70を握った引締位置(加圧状態)においては、大径部65bの端面とシャフト62の端面、及び、大径部65bの外周面とシリンダ部52の内周面との間の2箇所で密閉する。
さらに、摺動部材63とシールパッキン65とシリンダ部52の内壁面の隙間Sには、シリコンオイル等の潤滑剤が封入するようにしてもよい。潤滑剤が封入されている場合、ピストン61の往復動が円滑になる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るトリガー式噴霧器10Aを示す縦断面図である。図7において、図1,2と同一機能部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
トリガー式噴霧器10Aは、液体Lを収容する樹脂材製の収容容器110と、この収容容器110の上部に着脱自在に取り付けられたトリガー式加圧構造体30とを備えている。
収容容器110は、容器本体111と、この容器本体111の上部に設けられ、外周部に雄ネジ112aが形成された開口部112とを備えている。
開口部112は、トリガー式加圧構造体30の取付大径部41の内壁面に形成された雌ネジ41aに雄ネジ112aが螺合することで、トリガー式加圧構造体30に対し、着脱自在に構成されている。
なお、噴出ヘッド90のヘッド本体91には、ノズル98Aが直接取り付けられている。
このように構成されたトリガー式噴霧器10Aは、次のようにして液体Lの噴霧を行う。すなわち、トリガー式加圧構造体30の取付大径部41を容器本体111から取り外し、開口部112から液体Lを内部に入れる。次に、容器本体111に取付大径部41をネジ込んで固定する。
その後は、上述した実施形態と同様に手動レバー70を作動させることで、シリンダ部52内に液体Lを取り込み、加圧して、ノズル98Aから噴出する。
このようにハンディ型のトリガー式噴霧器10Aにおいても、トリガー式加圧構造体30を用いることで、トリガー式噴霧器10と同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るトリガー式噴霧器10Bを示す縦断面図である。図8において、図1〜図7と同一機能部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
トリガー式噴霧器10Bは、トリガー式加圧構造体30の代わりにトリガー式加圧構造体30Aが用いられている。トリガー式加圧構造体30Aは、シリンダ部52の周囲にカバー120が形成されている。このカバー120によって、手動レバー70が握りやすく、使用時の安定感をさらに増すことができる。
このようにハンディ型のトリガー式噴霧器10Bにおいても、トリガー式加圧構造体30Aを用いることで、トリガー式噴霧器10と同様の効果を得ることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10,10A,10B…トリガー式噴霧器、20…収容容器、21…容器本体、22…開口部、22a…雄ネジ、23…フック、30,30A…トリガー式加圧構造体、40…取付部、41…取付大径部、41a…雌ネジ、42…取付小径部、42a…雌ネジ、43…管支持部、43a…雄ネジ、43b…スリーブ、45…ボール弁、45a…弁座、45b…通流孔、45c…球体(弁体)、50,50A…加圧ポンプ(ポンプ機構)、51…ベース部、52…シリンダ部、52a…開口部、53…コイルバネ、54…ガイド、60…ピストンユニット、61…ピストン、62…シャフト、62a…凹部、63…摺動部材、63a…リブ、64…シールパッキン、64a…小径部、64b…大径部、65…シールパッキン、65a…小径部、65b…大径部、70…手動レバー、71…動作端、72…作用端、90…噴出ヘッド、91…ヘッド本体、92…流路、95…ノズル構造体、96…ノズル本体、97…ノズル流路、98,98A…ノズル、99…逆止弁、100…供給ユニット、101…吸引管接続部、102…蓋体、103…吸引管、110…収容容器、111…容器本体、112…開口部、112a…雄ネジ、120…カバー、200…トリガー式噴霧器、210…収容容器、211…開口、212…フック、213…ベルト、220…トリガー式加圧構造体(ポンプ機構)、230…ヘッド部、231…ヘッド本体、232…流路、235…シリンダ部、240…ピストンユニット、241…シャフト、241a…凹部、242…摺動部材、242a…溝部、242b…Oリング、250…コイルバネ、260…手動レバー、261…動作端、262…作用端、270…ノズル構造体、271…ノズル、300…吸引管、301…基端部、L…液体、S…隙間。

Claims (7)

  1. 液体を収容すると共に、上部に開口部が形成された収容容器と、
    前記液体に圧力を加えてノズルから噴出させるポンプ機構と、
    その基端が前記収容容器内に延設され、先端が前記ポンプ機構に接続され、前記液体を案内する吸引管とを備え、
    前記ポンプ機構に設けられ、前記吸引管の他端側が接続され、前記ノズルへ案内する流路と、
    前記ポンプ機構に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、
    このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して嵌入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、
    前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、
    前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、
    を備えているトリガー式噴霧器。
  2. 液体を収容するための開口部を有する収容容器と、
    この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられた取付部と、
    この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、
    前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、
    前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、
    このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して嵌入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、
    前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、
    前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、
    前記取付部に設けられ、前記収容容器と外部との間を連通する空気流路と、
    前記流路に接続されたノズルと、
    を備えているトリガー式噴霧器。
  3. 液体を収容すると共に、上部に開口部が形成された収容容器と、
    前記液体に圧力を加えてノズルから噴出させるポンプ機構と、
    その基端が前記収容容器内に延設され、先端が前記ポンプ機構に接続され、前記液体を案内する吸引管とを備え、
    前記ポンプ機構に設けられ、前記吸引管の他端側が接続され、前記ノズルへ案内する流路と、
    前記ポンプ機構に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、
    このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して挿入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、
    前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、
    前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、
    を備えているトリガー式噴霧器。
  4. 液体を収容するための開口部を有する収容容器と、
    この収容容器の開口部に着脱自在に取り付けられた取付部と、
    この取付部から前記収容容器内にその先端が延設された吸引管と、
    前記取付部に設けられ、前記吸引管の他端側が接続された流路と、
    前記取付部に一体的に設けられ、底側を前記流路側に向けて設けられ、底部に前記流路側に接続される開口部を有するシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記底部に摺動部を向けて摺動自在に挿脱されるピストンと、
    このピストンの先端部の基端側に軸方向に離間して挿入されると共に、その外周面が前記シリンダ部の内壁面に対して摺動自在に取り付けられ、前記ピストンと同一材質で形成された環状のシールパッキンと、
    前記ピストンに取り付けられ、前記ピストンを作動させる手動レバーと、
    前記ピストンと前記シリンダ部との間に配置され、前記ピストンを前記シリンダ部から脱する方向に付勢するコイルバネと、
    前記取付部に設けられ、前記収容容器と外部との間を連通する空気流路と、
    前記流路に接続されたノズルと、
    を備えているトリガー式噴霧器。
  5. 前記先端部と前記シールパッキン、及び、前記シリンダ部内壁面の間には、潤滑剤が封入されている請求項1〜4のいずれかに記載のトリガー式噴霧器。
  6. 前記シリンダ部の材質は、ガラス繊維強化プラスチックであり、
    前記ピストン及び前記シールパッキンの材質は、ポリエチレンである請求項1〜4のいずれかに記載のトリガー式噴霧器。
  7. 前記シールパッキンは外径の異なる小径部及び大径部とが一体に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のトリガー式噴霧器。
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