JP6746274B2 - 試験用の撹拌機 - Google Patents
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Description
混合機110は、架台190の上に、容器120及び電動機180が設けられている。容器120は、電動機180によって回転される撹拌部材135を備え、外側に冷却用のジャケット129を備えている。バッチ処理を行うために、容器120は、エアシリンダ196によって開閉する蓋121、及びエアシリンダ197によって開閉する排出弁122を備えている。
粉砕機210は、バッチ処理を行うものであり、冷却用ジャケット229を備える容器220の内部に、撹拌部材235を備えている。
粉砕機310は、バッチ処理を行うものであり、加熱用ジャケット329を備える容器320の内部に、電動機380によって回転される撹拌部材335を備えている。
しかし、粉体の開発段階では、実験室において、さらに少量のサンプルで多くの混合例を比較したり、また、非常に高価な粉体を少量のサンプルで試験したりすることが望まれている。
すなわち、少量のサンプルで、実際の混合機110における性能を推測可能な、小型の混合機が要求されている。
さらに、原料スラリーを連続的に導入する粉砕機410、510においても、同様に、少量のサンプルで、実際の粉砕機410、510における性能を推測することができる、小型の粉砕機が要求されている。
また、バッチ処理を行うメディア撹拌型の粉砕機に関するデータを採取する試験機であって、少量のサンプルで、実際の粉砕機における性能を推測するための、小型の試験機を提供することにある。
また、処理物のスラリーを連続的に導入するメディア撹拌型の粉砕機に関するデータを採取する試験機であって、少量のサンプルで、実際の粉砕機における性能を推測することができる、小型の試験機を提供することにある。
そして、装置の一部を交換することによって、混合機の試験機又は粉砕機の試験機として使用することができる、粉体の多目的試験機を提供することにある。
また、本発明の試験用の撹拌機は、上記何れかに記載の試験用の撹拌機であって、前記撹拌本体部を前記枠体に着脱する際に、前記回転軸が、前記駆動軸に着脱自在である手段を採用している。
また、本発明の試験用の撹拌機は、上記何れかに記載の試験用の撹拌機であって、前記枠体とともに全体を横置きにして、前記駆動軸及び前記回転軸を水平にした状態で使用可能である手段を採用している。
また、本発明の試験用の撹拌機は、上記何れかに記載の試験用の撹拌機であって、前記撹拌本体部及び前記容器が、メディア撹拌型の粉砕機を形成している手段を採用している。
また、本発明の試験用の撹拌機は、上記何れかに記載の試験用の撹拌機であって、前記軸継手が、オルダム継手である手段を採用している。
また、本発明の試験用の撹拌機は、上記何れかに記載の試験用の撹拌機であって、前記撹拌部材の回転数及び処理時間をセットすることが可能であるとともに、回転数の異なる複数の処理時間帯を連続して実行することができる手段を採用している。
試験機10は、枠体90を用いて組み立てられており、駆動軸81を備える電動機80と、軸受箱50を備える撹拌本体部30と、粉体の処理空間を形成する容器20を備えている。
電動機80は、駆動軸81を垂直下方に向けて、上板93の上に固定されている。駆動軸81は、カラー82を備えて軸継手60に接続されている。
回転軸31を備えている撹拌本体部30は、固定用の支持板72を備えており、側板92にボルト70で取り付けるようになっている。すなわち、撹拌本体部30は、枠体90に着脱自在となっている。回転軸31の上部は、軸継手60に接続されている。
そして、駆動軸81と回転軸31は、軸継手60において着脱自在に接続されている。
また、撹拌本体部30は、一対のボルト75を備えて、容器20のフランジ25を取り付けることができる。すなわち、容器20は、撹拌本体部30に着脱自在となっている。
すなわち、第1ハブ161及び第2ハブ162は、それぞれ、軸孔163、164を備えるとともに、対向する面に溝部165、166を備えている。また、伝達部167は、両面に山部168、169を備えている。
このため、第1ハブ161と第2ハブ162の軸心が、完全に同一軸線上にない場合でも、誤差を吸収して回転することができる。
また、溝部165と山部168(又は、溝部166と山部169)は、軸継手60の軸方向に引き離すことによって篏合状態が解除され、これによって接続が解除されるようになっている。
軸継手60は、駆動軸81の側と回転軸31の側とを、簡単に切り離すことがでるものとする。例えば、2つのハブを対向させ、片方に凸部、他方に凹部を形成してラフに嵌合させたものでもよい。
したがって、第1ハブ61は、伝達部67と切り離すことが可能であり、第2ハブ62は、伝達部67と切り離すことが可能である。
撹拌本体部30の支持板72は、4個のボルト70で側板92に取り付けられている。ボルト70は、大きな握りを備えており、道具を使うことなく手で回して取り付け取り外しが可能なようになっている。
撹拌本体部30は、軸受箱50を備えて、2個の軸受51によって回転軸31を垂直に位置させている。回転軸31の上端部は、軸継手60の第2ハブ62に固定されており、回転軸31の下側には、粉体混合用の撹拌部材35を備えている。
ボルト75は、デンデンボルトと称されるもので、一端がリング状に形成されており、リングの孔に軸を通してスイングさせることが可能な状態で使用される。そして、つまみを備えるナット76と共に使用される。
このようにして、容器20は、撹拌本体部30の下側に着脱自在となっている。
電動機80は、回転速度が可変であることが好ましい。そして、撹拌部材35の先端における周速度を5〜40m/sとすることにより、実機に近い結果を得ることができる。
容器20は、撹拌本体部30に対して簡単に取り付けたり、取り外したりすることができるので、サンプルを素早く入れ替えて、同様の試験を繰り返して行うことができる。
撹拌本体部30は、支持板72において、4本のボルト70を用いて、枠体90の側板92に対して着脱自在に形成されている。
また、軸継手60は、駆動軸81の側と回転軸31の側とを、簡単に切り離すことがでるものである。すなわち、駆動軸81と回転軸31は、軸継手60により着脱自在に接続されている。
図6は、さらに撹拌本体部30と容器20とを分離した状態を示している。撹拌本体部30は、支持板72を台座として、安定して静置することが可能であり、撹拌部材35の交換や、メンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の試験機10では、撹拌部材35及び容器20を交換することによって、種々の混合試験及び粉砕試験ができるようになっている。
第2ハブ62a及び伝達部67aは、試験機10における第2ハブ62及び伝達部67と同一仕様であることが好ましい。
また、撹拌本体部30aの支持板72aは、撹拌本体部30の支持板72の場合と同じ位置で、側板92に取付け可能であることが好ましい。軸受箱50aは、軸受箱50と略同様に構成されている。
試験機10に、撹拌本体部30a及び容器20aを取り付けることによって、試験機10は、少量のサンプルを用いて、乾式の粉砕機210又は湿式の粉砕機310のような実機における粉砕性能を推測することができる。
使用するサンプルの量は、70cc以下とすることが可能であり、10cc程度まで試験することができる。
撹拌部材35aの先端における周速度を5〜10m/sとすることにより、実機に近い結果を得ることができる。
第2ハブ62b及び伝達部67bは、試験機10における第2ハブ62及び伝達部67と同一仕様であることが好ましい。
また、撹拌本体部30bの支持板72bは、撹拌本体部30の支持板72の場合と同じ位置で、側板92に取付け可能であることが好ましい。軸受箱50bも、軸受箱50と略同様に構成されている。
試験機10に、撹拌本体部30b及び容器20bを取り付けることによって、試験機10は、少量のサンプルを用いることによって、乾式の粉砕機210又は湿式の粉砕機310のような実機における粉砕性能を推測することができる。この試験はバッチ式で行う。
使用するサンプルの量は、30cc以下とすることが可能であり、10cc程度まで試験することができる。
撹拌部材35bの先端における周速度を5〜20m/sとすることにより、実機に近い結果を得ることができる。
すなわち、混合機の試験機とすることも、粉砕機の試験機とすることも素早く行うことができるので、多目的の試験機として使用することができる。
すなわち、試験機10は、第2の底板94の上に、駆動軸81及び回転軸31を水平にした状態となっている。
このような状態は、特に、図8に示した撹拌本体部30b及び容器20bを用いて、図14に示したメディア撹拌型の粉砕機410、510等における粉砕試験に用いる場合に有効である。
枠体90は、下部カバー96及び上部カバー97を備えるとともに、開閉可能な一対の扉95を備えている。そして、例えば、扉95を閉めることによって、作業者が回転部に触れることのないようにしている。また、扉95が閉まっていなければ電動機80は回転しない、などの制御を行うことで、使用者の安全を確保している。
また、容器20のジャケット29等に、冷却水などを流通させるために、配管26及び接続口27を備えている。
なお、試験機10は、極めて少量のサンプルで試験を行うものであり、手軽に持ち運び可能な大きさとなっている。そして、例えば、不活性雰囲気での処理が必要な場合には、試験機10全体を、不活性雰囲気の部屋(グローブボックスなど)に置くことにより、手軽に試験を行うことができる。
20……容器
29……ジャケット
30……撹拌本体部
31……回転軸
35……撹拌部材
50……軸受箱
51……軸受
60……軸継手
80……電動機
81……駆動軸
90……枠体
Claims (8)
- 粉体を乾式又は湿式で処理する機械に関してデータを採取する試験用の撹拌機であって、
駆動軸を垂直下方に向けて枠体に固定される電動機と、
軸受に支持される回転軸を備えて前記枠体に着脱自在に形成される撹拌本体部と、
前記撹拌本体部の下側に着脱自在に形成される容器とを備え、
前記回転軸は下側に撹拌部材を備えるとともに、前記回転軸の上端部と前記駆動軸が、軸継手によって着脱自在に接続され、
種々備えられた前記撹拌本体部及び前記容器を互いに交換可能としたことを特徴とする試験用の撹拌機。 - 前記撹拌本体部を前記枠体に取り付けた状態で、前記容器が、前記撹拌本体部に着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載の試験用の撹拌機。
- 前記枠体とともに全体を横置きにして、前記駆動軸及び前記回転軸を水平にした状態で使用可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の試験用の撹拌機。
- 前記撹拌本体部及び前記容器が、混合機を形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の試験用の撹拌機。
- 前記撹拌本体部及び前記容器が、メディア撹拌型の粉砕機を形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の試験用の撹拌機。
- 前記容器が、ジャケットを備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の試験用の撹拌機。
- 前記軸継手が、オルダム継手であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の試験用の撹拌機。
- 前記撹拌部材の回転数及び処理時間をセットすることが可能であるとともに、回転数の異なる複数の処理時間帯を連続して実行することができることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の試験用の撹拌機。
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