JP6744392B2 - 大腿骨仕上げガイド - Google Patents

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Description

優先権の主張
本出願は、2015年7月7日に提出された米国仮特許出願第62/189416号(その優先権の利益は本出願によって請求され、参照によりその全体が本明細書に援用される)の利益を請求する。
本出願の内容は、整形外科的処置に関連し、特に、膝関節形成術を実施するための骨切除装置及び方法に関する。
整形外科的処置及びプロテーゼは、人体の損傷した骨及び組織を修復及び/又は置換するために一般的に使用される。例えば、膝関節形成術は、大腿骨及び/又は脛骨の損傷した又は病的な関節面を修復することによって、自然の膝関節の機能を回復するために使用できる。関節を含む骨を露出するために膝関節に対して切開が実施される。置換予定の関節面の除去を案内するためにカットガイドが使用される。プロテーゼは、関節面を複製するために使用される。膝プロテーゼは、大腿骨の遠位端部に埋植される大腿骨コンポーネントを含むことができ、大腿骨コンポーネントは、脛骨の近位端部に埋植された脛骨コンポーネントと関節式に接続されて、健康な自然の膝の機能を複製する。関節の関節接続コンパートメントの全てが人工コンポーネントで修復される全人工膝関節置換術及び膝の1つの損傷コンパートメントだけが人工コンポーネントによって修復される単顆膝関節形成術(unicompartmental knee arthroplasty)を含めて、様々なタイプの関節形成術が知られている。
本発明の発明者は、特に、大腿骨の切除において生じる軟組織の損傷の可能性を減少する機会を確認している。特に、発明者は、大腿骨仕上げガイドの外側面及び内側面の一方又は両方に沿った突出部が、ソーの刃を捕捉して切断スロットの中へ導くように作用できることを確認した。したがって、軟組織が切除時にソーに接触する可能性を減少できる。
更に、発明者は、大腿骨への大腿骨仕上げガイドの固定が、カットガイドのできる限り前方のエリアに大腿骨仕上げガイドを固定することによって改良できることを確認した。したがって、発明者は、骨スクリュー又はその他の締結具を中に受け入れることができる最前方固定用開口を有する前部フランジを開発した。発明者はまた、大腿骨仕上げガイドが、プロテーゼのペグのために所望の骨除去深さを設定するために使用できるボス又は同様の深さ設定特徴部を含むことができることも、確認した。このようにして、異なる長さを有する複数の骨除去ツールを使用する代わりに、インプラントが複数のペグ孔を利用する場合でも、所望の深さを得るために単一の骨除去ツールを利用できる。
本明細書において開示する装置及び方法を更に説明するために、下記の非限定的実施例を示す。
実施例1は、膝関節置換手術において大腿骨カットを案内するための装置であり、装置は、大腿骨の切除面と境界を成すように構成された第1側面と、第1側面から離間する第2側面と、装置によって形成され第1側面から第2側面まで延びる1つ又は複数のスロットと、第3側面から延びる少なくとも1つの突出部を有する、第1側面と第2側面との間の第3側面と、を含み、少なくとも1つの突出部は、1つ又は複数のスロットの中へ切断ツールを案内するように構成される。
実施例2において、実施例1の内容は、任意に、少なくとも1つの突出部が、第2側面の一部分によって画定されることを含むことができる。
実施例3において、実施例1〜2のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、1つ又は複数のスロットが、後部切子面カット用スロット及び後部面取りカット用スロットを備えることを含むことができる。
実施例4において、実施例1〜3のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第3側面が、装置の内側面又は外側面の一方を含むことを含むことができる。
実施例5において、実施例1〜4のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第2側面が、1つ又はそれ以上の固定用開口を有する前部フランジと、前部フランジの後方に配置され骨除去ツールを受け入れるように構成される第1孔を有するボスとを備えることを含むことができる。
実施例6において、実施例5の内容は、任意に、ボスが骨除去ツールのための所望の深さを設定するように構成されることを含むことができる。
実施例7において、実施例5〜6のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、更にボスと前部フランジとの間に配置される第2固定用開口を備えることができ、第2固定用開口は、前部フランジの1つ又は複数の固定用開口に対して斜めに配置される。
実施例8において、実施例5〜7のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、1つ又は複数のスロットの開口部が、前部フランジとボスとの間に配置されることを含むことができる。
実施例9において、実施例5〜8のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、第1孔の後方に配置される第2孔を含むことができ、第2孔は、第1孔と同じ骨除去ツールを受け入れるように構成される。
実施例10において、実施例1〜9のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、少なくとも1つの突出部が、捕捉部を形成する1対の前後又は近遠方向に離間する突出部を備えることを含むことができる。
実施例11において、実施例10の内容は、任意に、捕捉部を形成する対の突出部の少なくとも一方が、第2側面から第1側面へ向かうテーパーを有することを含むことができる。
実施例12において、実施例10又は11の内容は、任意に、テーパーが第1側面手前で終端することを含むことができる。
実施例13において、実施例10〜12のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、捕捉部を形成する対の突出部の少なくとも一方が、1つ又は複数のスロットの中へ切断ツールを案内するように構成された面取り面を含むことを含むことができる。
実施例14は、単顆膝関節置換手術において大腿骨カットを案内するための装置であり、装置は、大腿骨の単一顆の切除された遠位面と境界を成すように構成された第1側面と、第1側面から離間し1つ又は複数の固定用開口を有する前部フランジを含む第2側面と、第1側面と第2側面との間に配置された外側面及び内側面であって、外側面及び内側面の少なくとも一方がそこから突出して捕捉部を形成する1対の離間する開口を有する、外側面及び内側面と、装置によって画定され第1側面から第2側面まで延びる少なくとも1つのスロットであって、少なくとも1つのスロットが、更に外側面及び内側面の少なくとも一方へ向かって延び、かつ、捕捉部によって画定された開口部を有する、少なくとも1つのスロットと、を備える。
実施例15において、実施例14の内容は、任意に、第2側面が、前部フランジの後方に配置され、かつ、骨除去ツールを受け入れるように構成された第1孔を有する、ボスを含むことを含むことができる。
実施例16において、実施例14〜15のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、捕捉部を形成する突出部の少なくとも1つが、第2側面の一部分を画定することを含むことができる。
実施例17において、実施例14〜16のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、捕捉部を形成する突出部の少なくとも1つが、第2側面から第1側面へ向かうテーパーを有することを含むことができる。
実施例18において、実施例17の内容は、任意に、テーパーが第1側面手前で終端することを含むことができる。
実施例19において、実施例14〜18のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、捕捉部を形成する突出部の少なくとも1つが、少なくとも1つのスロットの中へ切断ツールを案内するように構成された面取り面を含むことを含むことができる。
実施例20において、実施例14〜19のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、少なくとも1つのスロットが、後部切子面カット用スロットと後部面取りカット用スロットとを備えること、及び、捕捉部が、第1捕捉部及び第2捕捉部を含み、第1捕捉部が後部切子面カット用スロットに対応し、第2捕捉部が後部面取りカット用スロットに対応することを含むことができる。
実施例21は、膝関節大腿骨切除を実施する方法であり、方法は、大腿骨の少なくとも単一の顆の遠位面を切除することと、切除された遠位面上にカットガイドを位置付けることであって、カットガイドが後部切子面カット及び後部面取りカットの一方又は両方を容易にするように構成される、カットガイドを位置付けることと、カットガイドの前部分を用いて大腿骨にカットガイドを固定することと、カットガイドを利用して後部切子面カット及び後部面取りカットの一方又は両方を実施することによって大腿骨を切除することであって、切除がカットガイドの外側面及び内側面の少なくとも一方から突出する捕捉部を形成する1対の離間する開口によって支援される、大腿骨を切除することと、を含む。
実施例22において、実施例21の内容は、任意に、膝の1つ又は複数の解剖学的標識点を参照してカットガイドの位置を調節することを含むことができる。
実施例23において、実施例21〜22のいずれか1つ又はそれ以上の内容は、任意に、更に、大腿骨の第2位置にカットガイドを固定することを含み、第2位置は、カットガイドの前部分に対して後方である。
実施例24において、実施例21〜23の任意の1つ又はそれ以上の内容は、任意に、更にインプラントのペグの受入れを容易にするために大腿骨から骨を除去することを含むことができ、骨の除去深さはカットガイドの面から突出するボスによって設定される。
実施例25において、実施例24の内容は、任意に、インプラントの第2ペグの受入れを容易にするために第2位置において大腿骨から骨を除去することを含むことができ、除去は、ボスに使用されたのと同じ骨除去ツールを利用する。
実施例26において、実施例1〜25の任意の1つ又は任意の組合せの装置又は方法は、任意に、列記する全ての要素又は選択肢を使用又は選択対象として利用できるように構成できる。
本発明の装置及び方法の以上の及びその他の実施例及び特徴は、下記の「発明を実施するための形態」において部分的に示される。本概要は、本発明の内容の非限定的実施例を示すためのものであり、排他的又は網羅的説明を与えるためのものではない。下記の「発明を実施するための形態」は、本発明の装置及び方法に関する更なる情報を提供するために含まれる。
図面(必ずしも、縮尺通りではない)において、同様の番号は、異なる図において同様のコンポーネントを説明できる。異なる接尾文字を有する同様の番号は、同様のコンポーネントの異なる例を表現できる。図面は、概略的に、例として(限定的でない)本文献において論じる様々な実施例を図解する。
本出願の実施例に従った自然の大腿骨及び脛骨の前面図である。 本出願の実施例に従った図1Aの脛骨の上面図である。 図1Bの解剖学的特徴部が本出願の実施例に従って除去された、図1A及び図1Bの脛骨の前面図である。 本出願の実施例に従った膝関節の軸を示す脛骨及び大腿骨の前立面図である。 本出願の実施例に従った関節面の置換に使用される典型的な骨カットを示す、膝関節の側面断面図である。 本出願の実施例に従ったコンポーネント位置付けの形態を示す膝関節の斜視図である。 大腿骨顆の1つが本出願に実施例に従って切除されている、膝関節の側面図である。 本出願の実施例に従って切除された大腿骨顆に大腿骨カットガイドが取り付けられている、図5の膝関節の側面図である。 本出願の実施例に従った図5Aの大腿骨カットガイドの斜視図である。 本出願の実施例に従った図5Aの大腿骨カットガイドの斜視図である。 本出願の実施例に従った図5Aの大腿骨カットガイドの斜視図である。 本出願の実施例に従った図5A〜図6Cの大腿骨カットガイドの近位側の平面図である。 本出願の実施例に従った図5A〜図6Cの大腿骨カットガイドの遠位側の平面図である。 本出願の実施例に従った図5A〜図6Cの大腿骨カットガイドの外側の平面図である。 本出願の実施例に従った図5A〜図6Cの大腿骨カットガイドの後側の平面図である。 本出願の実施例に従った図5A〜図6Cの大腿骨カットガイドの前側の平面図である。 本出願の実施例に従った別の大腿骨カットガイドの斜視図である。
本出願は、全人工膝関節置換処置(TKA)、十字靱帯保存全膝関節置換処置、単顆膝関節置換処置、2つの単顆膝関節置換処置から成る二顆膝関節置換処置、単一(全)大腿骨コンポーネント及び2つの単顆脛骨コンポーネントを利用する処置、並びに、その他のタイプの膝関節置換処置を含めて、様々な膝関節処置に使用できる装置及び方法に関する。開示する装置は、切断ツールとの接触から軟組織を保護しながら大腿骨の切除を容易にするために1つ又は複数の捕捉部を形成できる突出部を含むことができる外側面及び(又は)内側面の一方又は両方を有する大腿骨カットガイド(本明細書において、時には、大腿骨仕上げガイド、カットガイド、ガイド又は装置と呼ぶ)を含む。更なる実施例によれば、大腿骨カットガイドは、手術時間及び/又は複雑さを減少できる付加的特徴を含むことができる。
図1Aは、自然の大腿骨10及び脛骨12を図解する。大腿骨10は、大腿骨10の遠位端部に内側顆14及び外側顆16を含むことができる。様々な靱帯が大腿骨10及び/又は脛骨12に付着できる。前十字靱帯(ACL)18は、脛骨12の前側から大腿骨10へ延び、後十字靱帯(PCL)20は、脛骨12の後側から大腿骨10へ延びることができる。図1Bは、脛骨12の上面図であり、上記の靱帯の一部並びに脛骨12と内側顆14及び外側顆16との間に配置される内側半月22及び外側半月24も示す。
図1Cは、図1Bに示す靱帯及びその他の解剖学的特徴を取り除いた脛骨12の後側面図である。脛骨12は、顆間隆起26を含むことができる。顆間隆起は、脛骨12の近位端部の内側関節面28と外側関節面30との間の骨質隆起又は隆起エリアである。顆間隆起26は、顆間隆起26から延びる内側結節32及び外側結節34を含むことができる。ACL18及びPCL20は、それぞれ顆間隆起26に対して前方及び後方の位置において脛骨12に付着する。参考として、PCL20は、脛骨12の後方端部の位置36において脛骨12に付着する。
単顆膝関節置換処置(unicompartmental又はunicondylar knee replacement procedure−UKA)においては、大腿骨10の内側顆14及び外側顆16の一方が切除される。脛骨12の内側関節顆28及び外側関節顆30の一方を除去するために、更なる切除が実施される。大腿骨切断装置を利用して、本来、内側関節面28又は外側関節面30と境界を成すはずの対応する大腿骨10の関節面を除去できる。プロテーゼを大腿骨10及び脛骨12に埋植して、置換関節面を与えることができる。膝の他の部分、例えば、顆間隆起26、ACL18及びPCL20は、UKAにおいては保存できる。二顆膝関節置換処置においては、内側顆14及び外側顆16の両方が切除され、内側関節面28及び外側関節面30も切除される。単顆膝関節置換処置と同様、二顆膝関節置換処置は、顆間隆起26などの部分を維持する。同様に、全大腿骨コンポーネント及び2つの単顆脛骨コンポーネントを利用できる膝置換処置は、顆間隆起26などの膝の部分を保存しようとする。
本明細書において使用する場合、「近位」は、概ね患者の胴向きの方向を意味し、「遠位」は、近位と反対方向即ち患者の胴から離れる方向を意味する。本明細書において説明する切除は、概ね膝を屈曲して実施されるので、「遠位」は、概ね患者から離れる方向即ち手術を実施する医師向きの方向を意味し、「近位」は、遠位と反対の方向即ち大腿骨の遠位面向きの方向を意味する。本明細書において使用される場合、「前(前部、前方))」及び「後(後部、後方)」には、概ね解剖学的解釈が与えられる。即ち、「後」は、患者の背面例えば膝の裏を意味する。同様に、「前」は、患者の前面例えば膝の前面を意味する。したがって、「後方」は、「前方」の反対方向を意味する。
本明細書において開示するものなど切断装置において、上記の方向は、使用時(即ち、膝関節を屈曲して所望の切除を行うための位置において患者に取り付けられる又は患者に隣接して配置されたとき)の装置の向きに対応する。したがって、切断装置の近位側は、通常、患者の胴に最も近い側であり、遠位側は医師に最も近い側であり、装置の後部は、概ね脛骨に最も近い。
図2〜図4は、インプラントの配向のいくつかの形態を示す。図2は、前額面における下肢の様々な軸を示す。軸は、下肢の区分ごとに画定できる。例えば、大腿骨10は、概ね大腿骨の髄内管と一致する解剖学的軸32を有する。また、大腿骨頭の中心から膝の中心まで走る機械的軸34又は荷重軸を有する。前額面におけるこれら2つの軸32、34の間の角度36は、患者母集団において変動するが、4〜9°程度である。2つの軸32、34は、矢状面(図3)においてほぼ重なる。同様に、脛骨12は、概ねその髄内管と一致する機械的軸38を有する。脛骨12の機械的軸38は、膝の中心から足首の中心まで走る。膝が屈曲する際の軸となる横行軸又は関節線38は、大腿骨内側顆及び外側顆を通過する線に対して平行でありかつ脛骨プラトーに対して平行である。典型的には、遠位大腿骨及び近位脛骨は、関節線39に対して平行に、したがって40及び42で示されるように機械的軸34、38に対して直角になるように切除される。大腿骨及び脛骨の機械的軸34、38の交差は、相互に小さい角度を画定できる。但し、角度は、軸34、38がほぼ同一線上にあるような小ささの可能性があり、ほとんどの目的のために同一線上として扱える。
図3は、側面視からの又は矢状方向視からの膝関節、及び、インプラントコンポーネントを整列するために作成できる様々な骨カットを示す。遠位大腿骨カット44は、典型的には、矢状面において大腿骨軸32、34に対して直角に作られる。近位脛骨切除46は、典型的には機械的軸34、38に対する近位脛骨の自然の後部傾斜又は回転に合致するように切断される。機械的軸34、38に対して直角の基準線52に対する後-前傾斜50の量は、患者母集団において変動するが、5〜7°程度である。機械的軸34、38に沿った遠位大腿骨カット44と近位脛骨カット46との間の距離は、拡張ギャップである。埋植されるコンポーネントに応じて他のカットを作ることができる。これらは、後部大腿骨カット54、後部大腿骨面取りカット56、前部大腿骨面取りカット58、前部大腿骨カット60及び脛骨矢状面カット(図3には図示せず)を含む。膝蓋骨62も、膝蓋関節面の置換のために切断できる。
上述のように、単顆膝関節置換処置においては、膝関節の内側面又は外側面のみが表面修正される。更に、大腿骨の滑車面又は膝蓋支持面は、典型的には無傷のまま残される。単顆インプラント設計は、変動するが、典型的には、単顆大腿骨インプラントを受け入れるためには、遠位大腿骨カット44、大腿骨面取りカット56及び後部大腿骨カット54のみが必要とされる。
図4は、x軸70がほぼ関節線39に一致し、z軸72が機械的軸34及び38にほぼ一致し、y軸74が他の2つの軸に直交する座標系に対するコンポーネント位置付けの6つの形態を示す。これらの軸の各々に沿った位置が、矢印で示される。x、y、z軸に沿った位置は、それぞれコンポーネントの内/外(dx)76、前/後(dy)78及び近/遠(dz)80の位置付けを決める。これらの軸の各々の周りでの回転も矢印で示す。z軸の周りでの回転(rz)82は、解剖学的に、大腿骨コンポーネントの外部回転(external rotation)に一致し、x軸の周りでの回転(rx)84は、延長平面回転(extension plane rotation)に合致し、y軸の周りでの回転(yr)86は、内反/外反回転(varus/valgus rotation)に合致する。
図5は、大腿骨10の遠位部分及び脛骨12の近位部分を含む膝関節90を示す。図解される処置は、1つの大腿骨顆の一部分及び近位脛骨12の一部分を含む、膝関節90の単一顆が置き換えられる単顆膝関節手術を参照して示される。但し、本出願に従った装置及び方法は、膝の内側及び外側部分の両方の表面修正を行う他のタイプの膝関節置換術にも使用できると想定される。図5においては、大腿骨10に対する遠位大腿骨カット(図3の遠位大腿骨カット44など)が実施済みである。したがって、単一の大腿骨顆の遠位部分92が膝を屈曲したまま部分92を切除するためにソーの刃を案内するなどの従来の技法を用いて、単一の大腿骨顆の遠位部分92が切除されている。この切除によって、単一顆の遠位切除面94が残る。
図5Aは、大腿骨10の単一顆の遠位切除面94上に配置された大腿骨カットガイド100を示す。カットガイド100は、大腿骨10の後部分と大腿骨10の前部分との間に延びる。後で更に詳しく論じるように、カットガイド100は、後部切子面カット及び後部面取りカット(例えば、図3の後部大腿骨カット54及び/又は後部大腿骨面取りカット56)の一方又は両方を容易にするように構成できる。カットガイド100のこの構成は、遠位切除面94の内側及び/又は外側並びにこれに隣接する軟組織を保護するのを助けることができる。カットガイド100は、後で更に詳しく論じるように、インプラントの1つ又は複数のペグ(図示せず)を受け入れるために大腿骨10からの骨の除去を容易にするように構成できる。
図6A〜図6Cは、隣接する膝関節からカットガイド100を取り外した、本出願の実施例に従った大腿骨カットガイド100の斜視図である。図7A〜図7Eは大腿骨カットガイド100の様々な側面を平面図で示す。様々な図に示すように、カットガイド100は、第1側面102、第2側面104、第3側面106、第4側面108、足110、第1スロット112、第2スロット114、前部固定用開口116A、116B、116C、後部固定用開口118A及び118B、並びに、孔120A及び120Bを含むことができる。第2側面104は、前部フランジ122及びボス124などの特徴部を含むことができる。第3側面106は、突出部126A、126B、126C及び126Dを含むことができる。
図示する実施例によれば、近位第1側面102は、遠位第2側面104と概ね反対側となるように配列される。即ち、第2側面104は、カットガイド100の厚みだけ第1側面102から離間する。第3側面106及び第4側面108は、概ね互いに反対側となり、第1側面102と第2側面104との間に延びることができる。カットガイド100は、右膝においてカットガイド100を利用して大腿骨の外側顆を切除できるように構成できる。同じカットガイド(カットガイド100)を利用して、左膝の内側顆の切除も実施できる。カットガイド100の内側と外側を逆転した形状を有する第2ガイド(図示せず)を利用して、右膝の内側顆及び/又は左膝の外側顆の切除に対処できる。このように、切除する顆に応じて、第3側面106は、ガイド(例えばカットガイド100)の内側面又はガイドの外側面を備えることができる。第3側面106は、大腿骨の第2顆と逆方向を向くことができる。
足110は、カットガイド102の後端部に配置でき、ガイド102の残りから離れて概ね近位方向に延びることができる。使用時に、足110は、図5Aに示すようにカットガイド100を用いて切除する前に、大腿骨顆の未切除の後部分と境界を成すように構成できる。
第1スロット112及び第2スロット114は、カットガイド100によって画定されることができ、第1側面102からガイド100を通過して第2側面104まで(両側面に開口部を有する)延びることができる。スロット112及び114は、更に、第3側面106(切除される顆に応じて、カットガイドの外側面及び内側面の少なくとも一方)へ向かって延びるように画定できる。前部固定用開口116A、116B及び116C、後部固定用開口118A及び118B、並びに、孔120A及び120Bは、カットガイド100によって画定されることができ、第1側面102からガイド100を通過して第2側面104まで延びることができる。
前部固定用開口116A、116B及び116Cは、カットガイド100の前部分に沿って、例えば前部フランジ122に沿って、配列できる。特に、固定用開口116A及び116Bは、前部フランジ122によって画定できる。最も前方の固定用開口116Aは、より後方の第2固定用開口116Bから離間できる。第3固定用開口116Cは、第2側面104の傾斜面130上で前部フランジ122とボス124との間に配置できる。第3固定用開口116Cは、第1スロット112のすぐ前方に配置できる。この実施例によれば、第3固定用開口116Cは、最前方固定用開口116A及び/又はより後方の第2固定用開口116Bに対して傾斜できる。このように、いくつかの実施例に従えば、第3固定用開口116Cは、前部フランジ122の1つ又は複数の固定用開口116A、116Bに対して傾斜できる。後部固定用開口118A及び118Bは、足112に隣接してカットガイド100の最後方部分に配列できる。
図解する実施例に示すように、第2側面104は、そこから遠位方向に延びるボス124を含むことができる。ボス124は、近遠方向及び前後方向の両方に貫通する孔120Aを有することができる。図示する実施例によれば、スロット112は、ボス124の前方に配置でき、傾斜面130に沿って延びることができる。スロット112は、孔120Aと交差し、前部フランジ122とボス124との間に配置される開口部を有することができる。
図示する実施例において、1つ又は複数のカップリング要素132をカットガイド100に含めることができる。カップリング要素132は、第2側面104においてボス124の後方に配置でき、例えば挿入ハンドル、サイジングプレート、基準サイザーなどの器具との連結を容易にするように構成できる。このような器具は、Zimmer Insertion Handle(Part No.00−5843−054−00)を含むことができる。
孔120Bは、ボス124の後方でかつ孔120Aの後方に配置でき、後部固定用開口118A及び118Bに隣接して配置できる。スロット114は、カットガイド100を貫通して実質的に近遠方向へ(内外方向に加えて)延びることができ、いくつかの実施例によれば、孔120A(近遠方向及び後前方向の両方に延びる)と交差できる。
突出部126A、126B、126C及び126Dは、第3側面106から延び、いくつかの実施例においては、更に、第2側面104の一部分によって画定できる。図に示す実施例によれば、突出部126A、126Bは、相互に前後及び近遠方向に離間してスロット112の外側開口部において捕捉部を形成する1対の突出部134Aを含むことができる。同様に、突出部126C、126Dは、相互に前後方向に離間して、スロット114の外側開口部において捕捉部を形成する1対の突出部134Bを含むことができる。対の突出部134Aの少なくとも一方又は両方は、第2側面104から第1側面102へ向かうテーパー136A(図6C)を有することができる。同様に、対の突出部134Bの少なくとも一方又は両方は、第2側面104から第1側面102へ向かうテーパー136Bを有することができる。テーパー136A及び/又は136Bは、第1側面102手前で終端できる。更なる実施例によれば、対の突出部134A及び/又は134Bの少なくとも一方は、スロット112及び/又は114の中へ切断ツールを案内するように構成された面取り面138を含むことができる。
1つの実施例によれば、第1側面102は、大腿骨の切除面(例えば、遠位面94)と境界を成すように構成できる。第1スロット112、第2スロット114、前部固定用開口116A、116B、116C、後部固定用開口118A及び118B、並びに、孔120A及び120B等の特徴部は、カットガイド100を貫通し、本明細書において説明する膝関節置換処置の実施において使用される各種装置を受け入れるように構成される。
突出部126A、126B、126C及び126Dは、それぞれ、外側開口部140A及び140B(図6C)を介してスロット112及び/又は114の1つ又はそれ以上の中へ切断ツール(例えば、ボーンソー)を捕捉し案内するように構成できる。第1スロット112は、後部大腿骨面取りカット56(図3)を容易にするために使用される後部面取りカット用スロットを含むことができる。第2スロット114は、後部大腿骨カット54(図3)を容易にするために使用される後部切子面カット用スロットを含むことができる。前部固定用開口116A、116B、116C、並びに、後部固定用開口118A及び118Bは、大腿骨にカットガイド100を所望通りに取り付けるために骨スクリューを受け入れるように構成できる。
カットガイド100を利用して、大腿骨にペグ孔を生成し易くすることもできる。特に、孔120A及び120Bは、ドリルなどの骨除去ツールを受け入れるように構成される。ボス124は、大腿骨の骨が所望通りに除去されるように孔120Aに対して骨除去ツールの所望の深さを設定できる。いくつかの実施例によれば、第2孔120Bは、第1孔120Aと同じ骨除去ツールを受け入れるように構成できる。但し、第2孔120Bによって容易になる骨除去の深さは、第1孔120Aの場合の深さと異なる場合がある。所望の深さは、ボス124、カウンターボアなどのカットガイド100の特徴部によって設定される。
カットガイド100、並びに、明白に図解されないその他のカットガイド及び器具を利用して、下で説明する方法に従って1つ又は複数の大腿骨切除を実施できる。例えば、方法は、大腿骨の少なくとも1つの顆の遠位面を切除し、切除された遠位面上にカットガイドを位置付けし(カットガイドは、後部切子面カット及び後部面取りカットの一方又は両方を容易にするように構成される)、カットガイドの前部分を使用して(例えば、前部固定用開口116Aを用いて)大腿骨にカットガイドを固定し、カットガイドを用いて後部切子面カット及び後部面取りカットの一方又は両方を実施することによって大腿骨を切除することを含む(切除は、カットガイドの外側面及び内側面の少なくとも一方から突出する捕捉部を形成する1対の離間する開口によって支援される)。
いくつかの実施例によれば、切除された脛骨遠位面に対するカットガイドのプロフィルの評価は、カットガイドを遠位面に固定する前に実施できる。この方法は、膝の1つ又は複数の解剖学的標識点を参照してカットガイドの位置を調節できる(例えば、カットガイドは、カットガイドの全ての部分が大腿骨の切除された遠位面の縁から僅かに離間するように回転できる。ガイドは、後部切子面カットが前額面において脛骨カットと概ね平行になるように調節できる。など)。更なる実施例において、方法は、カットガイドを大腿骨の第2位置において固定できる。第2位置は、カットガイドの前部固定点より後方である。例えば、このような固定は、前部固定用開口116B及び/若しくは116C、並びに/又は、後部固定用開口118A及び/若しくは118Bの1つ又はそれ以上を利用できる。更なる実施例によれば、方法は、インプラントのペグの受入れを容易にするために、大腿骨から骨を除去できる。いくつかの事例において、骨除去の深さは、カットガイドの遠位面から延びる突出部(例えば、ボス124)によって設定できる。他の実施例によれば、深さは、孔(例えば、孔120B)内のカウンターボアなど別の特徴部によって設定できる。更なる実施例において、方法は、インプラントの第2ペグの受入れを容易にするために第2位置において大腿骨から骨を除去できる。カットガイドはペグを中に受け入れるために除去ごとに所望の除去深さを設定するように構成できるので、第2の除去は、第1除去に使用したのと同じ骨除去ツールを利用できる。
図8は、大腿骨カットガイド200の別の実施例を示す。大腿骨カットガイド200は、カットガイド100と同様に構成できるので、大腿骨カットガイド100に関連して既に論じた大腿骨カットガイド200の特徴及びコンポーネントの全てについては、本明細書において詳細な論証を示さない。大腿骨カットガイド200は、遠位側面204と、第1スロット212と、第2スロット214と、孔220Bと、カップリング要素232とを含むことができる。カップリング要素232は溝234を含むことができる。
図8の実施例によれば、遠位側面204は、これから延びるスロット212及び214を含むことができる。スロット212及び214は、上述のスロット112及び114と同様に画定できる。但し、図8の実施例において、(ペグのための)孔220Bは、更に、スロット214からオフセットされることができ、これによって、二者がスロット114及び孔120Bより小さい範囲で交差することができる。
図8のカップリング要素232は、遠位側面204からの雄型突起部を含むことができる。溝234は、カップリング要素232の1つの側面に沿って配置できる。溝234は、大腿骨(図示せず)に大腿骨カットガイド200を配置及び/又は取外しするために使用されるツールのための戻り止め又は捕捉部を与えることができる。カップリング要素232は、ツールの相補的な雌型凹部に受け入れられる。
追加の覚書
上述の説明は、「発明を実施するための形態」の一部を形成する添付図面の参照を含む。図面は、例示として、本発明を実施できる具体的実施形態を示す。これらの実施形態は「実施例」とも呼ばれる。これらの実施例は、図示又は説明する以外の要素を含む場合がある。但し、本発明の発明者は、図示又は説明する要素のみを提供する実施例も想定する。更に、発明者は、特定の実施例(若しくはその1つ若しくはそれ以上の形態)に関して、又は、図示若しくは本明細書において説明する他の実施例(若しくはその1つ若しくはそれ以上の形態)に関して、図示又は説明する要素(又はその1つ又はそれ以上の形態)の任意の組合せ又は並び替えを使用する実施例も想定する。
本文献において、「単数冠詞(a又はan)」は、特許文献において一般的であるように、他の例又は「少なくとも1つ(at least one)」又は「1つ又は複数(又はそれ以上)(one or more)」の使用とは関係なく、1つ又は複数を含むために使用される。本明細書において、「又は(or)」は、非排他的であり、特に指示しない限り、「A又はB」は「BではなくA」、「AではなくB」及び「A及びB」を含むように使用される。本明細書において、「含む(including)」及び「ここで(in which)」は、それぞれの用語"comprising"及び"wherein"の平易な英語と同等に使用される。また、以下の特許請求の範囲において、「含む(including)」及び「備える(含む)(comprising)」は、無制限である。即ち、「含む」の前に列記するもの以外の要素を含むシステム、装置、物品、組成、製法又は工程もその請求項の範囲に属するものと見なされる。更に、以下の特許請求の範囲において、「第1」、「第2」及び「第3」などは、単にラベルとしてとして使用され、その対象物に対する数値的要件を課すものではない。
上述の説明は、限定的ではなく例示的であることを意図する。例えば、上述の実施例(又はその1つ若しくはそれ以上の形態)は、相互に組み合わせて使用できる。当業者は、上述の説明を精査すれば他の実施形態も使用できる。要約書は、読み手が速やかに技術的開示の性質を理解できるようにするために連邦規則集37巻§1.72(b)に準拠して提示する。要約書は、これが特許請求の範囲の範囲又は意味を解釈又は限定するために使用されないと言う了解のもとに提出する。また、上記の「発明を実施するための形態」において、様々な特徴は、開示を簡素化するためにグループ化される場合がある。これは、請求されず開示される特徴が特許請求の範囲にとって必須であることを意図するものとして解釈されるものではない。むしろ、発明内容は、特定の開示される実施例の全てに満たない特徴である可能性がある。従って、以下の請求項は、実施例又は実施形態として「発明を実施するための形態」に援用され、各請求項は、それ自体が個別の実施例として自立し、かつこのような実施例は、様々な組合せ又は並び替えで相互に組合せできると想定される。本発明の範囲は、特許請求の範囲が権利を有する同等物の全範囲と共に、特許請求の範囲を参照して規定すべきである。

Claims (16)

  1. 膝関節置換手術において大腿骨カットを案内するための装置であって、
    大腿骨の切除された面と境界を成すように構成された第1側面と、
    前記第1側面から離間する第2側面と、
    当該装置によって画定され、かつ、前記第1側面から前記第2側面まで延びる、1つ又は複数のスロットと、
    前記第1側面と前記第2側面との間の第3側面であって、当該第3側面から延びる少なくとも1つの突出部を有し、前記少なくとも1つの突出部が前記1つ又は複数のスロットの中へ切断ツールを案内するように構成される、第3側面と、
    を含み、
    前記少なくとも1つの突出部が、捕捉部を形成する前後又は近遠方向に離間する1対の突出部を含み、
    前記捕捉部を形成する前記対の突出部の少なくとも一方が、前記第2側面から前記第1側面へ向かうテーパーを有し、
    前記捕捉部を形成する前記対の突出部の少なくとも一方が、前記1つ又は複数のスロットの中へ前記切断ツールを案内するように構成された面取り面を含む、装置。
  2. 前記少なくとも1つの突出部が、前記第2側面の一部分によって画定される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記1つ又は複数のスロットが、後部切子面カット用スロット及び後部面取りカット用スロットを含む、請求項1若しくは2のいずれか1項に記載の装置。
  4. 前記第3側面が、前記装置の内側面又は外側面の一方を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 前記第2側面が、
    1つ又は複数の固定用開口を有する前部フランジと、
    前記前部フランジの後方に配置され、かつ、骨除去ツールを受け入れるように構成された第1孔を有する、ボスと、
    を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記ボスが、前記骨除去ツールのために所望の深さを設定するように構成される、請求項5に記載の装置。
  7. 更に、前記ボスと前記前部フランジとの間に配置された第2固定用開口を含み、前記第2固定用開口が、前記前部フランジの前記1つ又は複数の固定用開口に対して斜めに配列される、請求項5〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記1つ又は複数のスロットの開口部が、前記前部フランジと前記ボスとの間に配置される、請求項5〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 更に、前記第1孔の後方に配置された少なくとも1つの第2孔を含み、前記第2孔が、前記第1孔と同じ骨除去ツールを受け入れるように構成される、請求項5〜8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記テーパーが前記第1側面手前で終端する、請求項に記載の装置。
  11. 単顆膝関節置換手術において大腿骨カットを案内するための装置であって、
    大腿骨の単一顆の切除された遠位面と境界を成すように構成された第1側面と、
    前記第1側面から離間し、かつ、1つ又は複数の固定用開口を有する前部フランジを含む、第2側面と、
    前記第1側面と第2側面との間に配置された外側面及び内側面であって、前記外側面及び前記内側面の少なくとも一方が、捕捉部を形成するために前記側面から突出する1対の離間された突出部を有する、外側面及び内側面と、
    当該装置によって画定されかつ前記第1側面から前記第2側面まで延びる少なくとも1つのスロットであって、当該少なくとも1つのスロットが、更に、前記外側面及び前記内側面の少なくとも一方へ向かって延び、かつ、前記捕捉部によって画定される開口部を有する、少なくとも1つのスロットと、
    を含み、
    前記捕捉部を形成する前記突出部の少なくとも1つが、前記少なくとも1つのスロットの中へ切断ツールを案内するように構成された面取り面を含む、装置。
  12. 前記第2側面が、前記前部フランジの後方に配置されかつ骨除去ツールを受け入れるように構成された第1孔を有するボスを含む、請求項11に記載の装置。
  13. 前記捕捉部を形成する前記突出部の前記少なくとも1つが前記第2側面の一部分を画定する、請求項11及び12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記捕捉部を形成する前記突出部の少なくとも1つが、前記第2側面から前記第1側面へ向かうテーパーを有する、請求項11〜13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記テーパーが前記第1側面手前で終端する、請求項14に記載の装置。
  16. 前記少なくとも1つのスロットが、後部切子面カット用スロット及び後部面取りカット用スロットを含み、前記捕捉部が第1及び第2捕捉部を含み、前記第1捕捉部が前記後部切子面カット用スロットに一致し、前記第2捕捉部が前記後部面取りカット用スロットに一致する、請求項11〜15のいずれか1項に記載の装置。
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