JP6741774B2 - 慢性閉塞性肺疾患の急性増悪の治療のための投与レジメン - Google Patents

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Description

本発明は、すなわち慢性閉塞性肺疾患の急性増悪(AECOPD)の治療における、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の投与のための新規な投与レジメンに関する。
多数のサイトカインは、インターロイキン−1(IL−1)、IL6、IL−8およびTNF−αを含めた、炎症応答に関与する。IL−1およびTNF−αなどのサイトカインの過剰産生は、慢性閉塞性肺疾患の急性増悪(AECOPD)を含めた、広範囲の疾患に関与している。
ヒトの患者における証拠によって、サイトカインのタンパク質アンタゴニストが、慢性炎症性疾患を治療するのに有効であることが示される。国際公開第2005/009973号パンフレットは、様々なピラゾール系およびイミダゾール系化合物またはサイトカイン阻害活性を有する薬学的に許容されるそれらの誘導体を開示している。これは、かかる化合物が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含めた、p38キナーゼ、特に、p38αおよびβキナーゼを伴う状態を治療するために用いることができるということを開示している。国際公開第2005/009973号パンフレットは、かかる一種の新規なピラゾール系p38キナーゼ阻害薬として、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドを開示しており、その調製のための方法を記載している。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドは、以下の化学構造を有する。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)および慢性閉塞性肺疾患の急性増悪(AECOPD)は、異なる徴候であるまたは異なる治療を要する異なる疾患状態に少なくとも関係する。COPDの急性増悪は、死亡率の増加、肺機能の低下の加速、および生活の質の低下を伴う。
国際公開第2013/139809号パンフレットは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドおよび薬学的に許容されるそれらの誘導体の使用ならびにAECOPDの治療におけるこれらの化合物の使用を開示している。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの単回経口投与量が投与され、AECOPDの安定した病態への回復に対する効果が研究された。経口投与した単回投与量は、安定した病態への回復を加速している。
本発明の投与レジメンは、AECOPDを治療するために特に有効であるということが驚くべきことに判明している。
第1の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量を、ヒトの患者に投与するステップを含む、その患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物を提供する。
第2の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、その患者においてAECOPDの症状または徴候を緩和するための医薬組成物を提供する。
第3の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、AECOPDに罹患している患者において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の忍容性を高めるための医薬組成物を提供する。
第4の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量を、ヒトの患者に投与するステップを含む、ヒトの患者におけるAECOPDの治療のための方法を提供する。
第5の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量を、ヒトの患者に投与するステップを含む、ヒトの患者においてAECOPDの症状を緩和する方法を提供する。
第6の態様では、本発明は、10日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、AECOPDに罹患しているヒトの患者において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の忍容性を高める方法を提供する。
3回の投与量は、連続10日以内の期間にわたって投与される。好ましくは、3回の投与量は、連続7日以内の期間にわたって投与される。
好ましくは、上記の任意の態様による組成物または方法は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含み、投与は、1、6および10日目である。
好ましくは、上記の任意の態様による組成物または方法は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含み、投与は、1、4および7日目である。
本発明の非常に好ましい実施形態では、上記の任意の態様による組成物または方法は、5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む。
好ましくは、上記の任意の態様による組成物または方法は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含み、投与は、1、3および5日目である。
本発明の第7の態様では、本発明による組成物または方法は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第4の投与量をさらに含むことができ、4回の投与量は、7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で投与される。患者は、所与の薬物に対する可変性の応答を有することが公知である。しかしながら、3回の投与量が、AECOPDの急性増悪に罹患している患者の大多数において適切であるということが理解される。第4の投与量は、特に重症のAECOPD、例えば、期間がより長いCOPD急性増悪を引き起こす呼吸器系にやはり影響を与える、共存する重症の状態(例えば、肺炎)を有する患者のサブセットにおいて用いるために、好ましくは、準備される。好ましくは、4回の投与量は、7日以内の期間にわたって投与される。こうした状況において、これらの投与量は、1、3、5および7日目に、好ましくは投与される。
慢性閉塞性肺疾患に関するグローバルイニシアティブ(GOLD:The Global Initiative for Chronic Obstructive lung Disease)によって、気管支拡張薬FEV1投与後に基づいた、COPDにおける気流制限の重症度が、4つのカテゴリー、すなわち、GOLD1〜GOLD4に分類される。Pocket guide to COPD diagnosis, management and prevention, A guide for health care professionals, Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease, Inc, 2016年。本発明の組成物、方法およびキットは、COPD3およびCOPD4の治療において、ならびにCOPD3またはCOPD4に拡張しようとするCOPD2患者においても、特に有用であることを目的としている、すなわち、GOLD3および4の段階の疾患を予防するために用いられることを目的としている。各増悪によって、患者は、呼吸機能のベースラインレベルに達する可能性が低いことが公知である。これによって、患者は急性増悪がさらに重症になり、増悪が緩解するのにより時間がかかり、増悪前の健康状態に戻る可能性が低くなる悪循環をもたらし、より頻回の急性増悪に対する感受性が高まり、毎回悪化していき、生活の質が低下する。これは、致命的となるおそれがある。場合による追加の第4の投与量が、以前の3回の投与量に加えて、ただし、同じ7日の期間以内に投与されることがあるのは、これらの特定の患者においてである。
第8の態様では、本発明はまた、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量、およびAECOPDに罹患しているヒトの患者を治療するための指示を含むキットをも提供し、前記指示は、7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を別々に投与するための指導を含む。好ましい実施形態において、投与は、1、4および7日目である。
さらなる非常に好ましい実施形態では、本発明の任意の態様によるキットは、5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を別々に投与するための指導を含む。非常に好ましい実施形態では、投与は、1、3および5日目である。
さらなる実施形態では、本発明は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第4の投与量、および投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を投与するための指導を含む指示をさらに含むキットを提供する。好ましくは、別々の投与量のそれぞれが、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドを含む。3回の投与量が、AECOPDの急性増悪に罹患している患者の大多数において適切であるということが理解される。第4の、場合による投与量は、特に重症のAECOPD、例えば、期間がより長いCOPD急性増悪を引き起こす呼吸器系にやはり影響を与える、共存する重症の状態(例えば、肺炎)を有する患者のサブセットにおいて用いるために、好ましくは、準備される。4回の投与量は、7日以内の期間にわたって投与される。こうした状況において、これらの投与量は、1、3、5および7日目に、好ましくは投与される。
1/3/5日目(左上パネル)および1/4/7日目の(左下パネル)3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド(BCT197と称される)の75/37.5/37.5mg投与レジメンについてのPKプロファイルを示す図である。右パネルは、対数変換データである。 1/3/5日目(左上パネル)および1/4/7日目(左下パネル)の3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド(BCT197と称される)の75/18/18mg投与レジメンについてのPKプロファイルを示す図である。右パネルは、対数変換データである。 1/3/5日目(左上パネル)および1/4/7日目(左下パネル)の3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド(BCT197と称される)の37.5/37.5/37.5mg投与レジメンについてのPKプロファイルを示す図である。右パネルは、対数変換データである。 1/3/5日目(左上パネル)および1/4/7日目(左下パネル)の3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド(BCT197と称される)の37.5/18/18mg投与レジメンについてのPKプロファイルを示す図である。右パネルは、対数変換データである。
COPD、特に、中等症または重症COPDを有する患者は、急性増悪、すなわち、患者を安定な状態に戻すために入院を要するこれらの状態の突然のおよび重篤な悪化を経験するおそれがある。医師は、通常、経口ステロイド(例えば、プレドニゾン)、および/または抗生物質および/または酸素を用いて、急性増悪を経験している患者を治療するが、特に、経口ステロイドについての臨床上のベネフィットは、わずかである。平均して、患者は、以前の安定した病態まで回復させるために、8.4日間入院する必要があるが、これは、診療および入院費の差により国によって変わる。回復は、完全でない時がある。一部の急性増悪は、致命的であることがわかる。
本発明によれば、好ましくは、7日間にわたって投与される投与可能な投与量、好ましくは、単位投与量があり、投与量の各投与間が、少なくとも1日とならなければならない。好ましくは、投与量の投与は、1日おきに行われる。好ましくは、それぞれ別々の投与量は、各投与間が少なくとも36時間、好ましくは、各投与間で少なくとも42時間である。好ましい投与スケジュールには、1日、3日、5日;1日、3日、6日;1日、3日、7日;1日、4日、6日;1日、4日、7日;または1日、5日、7日が含まれる。最も好ましくは、投与スケジュールには、1日目、3日目、5日目または1日目、3日目、6日目が含まれる。最も好ましくは、投与は、1、3および5日目である。図1から8では、それぞれ1、3および5日目ならびに1、4および7日目に投与される3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドについての投与量プロファイルが示される。
さらに好ましい実施形態では、10日間にわたって投与される投与可能な投与量、好ましくは、単位投与量があり、投与量の各投与間が、少なくとも1日とならなければならない。好ましくは、投与量の投与は、1、6および10日目に行われる。
非常に好ましい実施形態では、上記で開示される方法、組成物またはキットのいずれかは、5日から7日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3回に分けて投与するステップを含む。好ましくは、投与は、1、3および5日目である。
3回の投与量のそれぞれは、非経口、経口または肺送達用である。好ましくは、経口剤形には、経口用液状製剤、懸濁剤、エリキシル剤または固形剤形、例えば、錠剤、カプセル剤および舌下錠が含まれる。好ましくは、経口投与量のそれぞれは、同じ物理的形態、すなわち、固形経口剤形、液体経口剤形、注射またはDPIの形態となる。注射、または非経口投与には、皮下、筋肉内および静脈内注射が含まれる。重篤な急性増悪の症例では、患者が、錠剤、カプセル剤、舌下錠などの固形経口剤形を受け入れることができないことがあり、したがって、第1の投与が、経口溶液、経口懸濁剤、非経口投与によって行われることもあり、その後の投与は、同じ送達ビヒクルにより行われてもよく、患者が、これらの剤形を受け入れることが可能であるならば、錠剤またはカプセル剤または舌下錠などの代替の送達ビヒクルにより行われてもよいということは、当業者に理解されよう。好ましくは、3回の投与量の投与レジメンの投与量のそれぞれは、経口または非経口送達に適している。より好ましくは、3回の投与量の投与レジメンの投与量のそれぞれは、経口送達に適している。さらにより好ましくは、投与量のそれぞれは、経口固形剤形である。最も好ましくは、投与量のそれぞれは、カプセル剤または錠剤である。
用語液体経口剤形とは、溶液または懸濁液配合物の形態の投与を意味することを目的とする。肺送達は、通常、粉末または溶液の吸入によるものである。当業者は、肺送達を提供するために用いることができるこれらの方法および添加剤を理解している。原薬は、微粉化することができる。
好ましくは、3回の投与量が7日間にわたって患者に投与された後、治療は中止される。好ましくは、本発明の第2のまたはさらなる投与レジメンが投与される前に、少なくとも2週間、好ましくは、少なくとも4週間、好ましくは、少なくとも3カ月のギャップがあり、最も好ましくは、COPDのさらなる増悪に遭遇する直前である。
本発明による組成物、方法およびキットは、AECOPDを治療するのに特に有効であるということが判明している。実施形態では、症状の緩和は、増悪の回数を減らすことを含む。本発明による投与レジメンは、AECOPDにおける急性増悪間の時間を延長するのに特に有効であるということが判明している。本発明者らは、本発明による治療によって、炎症マーカーのベースラインレベルをより速やかに達成し、次いで、COPDの次の増悪までの時間の長さを増やし、それによって、患者の健康をより良好にすることを示している。
本発明の番号が付された態様のうちのいずれかによる特に好ましい実施形態では、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の投与の量は、3回の別々の投与の過程にわたって減少する。これは、下降型投与レジメン(descending dosage regimen)と称することができる。したがって、好ましい実施形態において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の初回投与量は、その後の投与量のいずれをも、少なくとも20%超える、好ましくは、少なくとも30%超える、より好ましくは、40%超える、最も好ましくは、その後の投与量を50%から100%の間だけ超える。第3の投与量は、第2の投与量よりも少ない投与量となり得る。好ましくは、第2および第3の投与量は、ほぼ同じ重量である。したがって、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の投与量対第2および/または第3の投与量の比は、1:0.8〜1:0.2、好ましくは、1:0.6〜1:0.4の範囲である。
経口投与される場合、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の治療上有効な経口投与量は、好ましくは、10mg〜75mg、好ましくは、20mg〜75mg、好ましくは、35mg〜75mgの範囲、例えば、約25、30、35、40、50、60、70または75mgである。
上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の経口投与量は、10mg〜75mg、好ましくは、20mg〜80mg、好ましくは、35mg〜75mgの範囲である。最も好ましくは、第1の経口投与量は、75mgである。
好ましくは、投与量のそれぞれは、同じ物理的形態となる。好ましくは、投与量のそれぞれは、同じ経路によって投与される。
上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の経口投与量は、5mg〜60mg、好ましくは、10mg〜50mg、好ましくは、20mg〜40mgの範囲である。最も好ましくは、第2の経口投与量は、40mgまたは37.5mgである。
上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の経口投与量は、5mg〜60mg、好ましくは、10mg〜50mg、好ましくは、20mg〜40mgの範囲である。最も好ましくは、第3の経口投与量は、40mgまたは37.5mgである。
上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の経口投与量は、40mg〜75mgの範囲であり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の投与量は、20mg〜40mgの範囲であり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の投与量は、20mg〜40mgの範囲であり、ただし、第1の投与量は、第2または第3の投与量を超えることを条件とする。より好ましくは、第1の経口投与量は、50mg〜75mgであり、その後、第2および第3の投与量は、30〜60mgとなり、最も好ましくは、第2および第3の投与量は、約40mgである。最も好ましくは、第2および第3の投与量は、同じ投与量である。
一実施形態では、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の経口投与量は、約75mgであり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の経口投与量は、約40mgであり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の経口投与量は、約40mgである。
本発明の番号が付された態様のうちのいずれかによる投与レジメン、特に、下降型投与レジメンは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドについての薬物動態学的(pk)プロファイルを提供し、投与量は、平均Cmaxが約1.0から約9.0μM、好ましくは、約2.0から約6.0μMに達する。さらに、>99%酵素阻害は、第1の投与量の投与後3日を超えて、好ましくは、第1の投与後5日を超えて、好ましくは達成される。
非経口投与の場合、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の治療上有効な投与量は、好ましくは、15mg〜60mgの範囲であり、好ましくは、18mg〜50mgの範囲であり、例えば、約18、20、25、30、35、40である。上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の非経口投与量は、30〜60mgの範囲であり、好ましくは、30mg〜50mgの範囲であり、好ましくは、35mg〜45mgの範囲であり、最も好ましくは、40mgである。
上記で言及した下降型投与レジメンでは、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の非経口投与量は、5mg〜40mgの範囲であり、好ましくは、5mg〜30mgの範囲であり、より好ましくは、10mg〜30mgの範囲であり、最も好ましくは、20mgである。好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の非経口投与量は、5mg〜40mgの範囲であり、好ましくは、5mg〜30mgの範囲であり、より好ましくは、10mg〜30mgの範囲であり、最も好ましくは、20mgである。好ましくは、第2および第3の投与量は、同じである。
上記で説明した通り、患者の状態に応じて、患者がかかる形態を忍容することができる場合、第2または第3の投与量が、経口剤形またはDPIなどの他の経路により投与することができるということが当業者に理解される。好ましい実施形態では、患者が経口製剤を忍容することができない場合、患者は、非経口投与量を投与される。
好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の非経口投与量は、約40mgであり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の非経口投与量は、約20mgであり、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の非経口投与量は、約20mgである。
本発明のキット実施形態によれば、個々の剤形は、1個または複数の包装中に含有することができ、これらは、剤形が摂取されるべきであるよう順序立てられていることを示すために、場合によっては、ラベルされる。例えば、1個または複数の包装は、「投与量1」、「投与量2」、および「投与量3」をラベルすることができる。あるいは、これらの投与量は、「1日目」、「3日目」、「5日目」などをラベルされてもよい。
好ましくは、本発明の組成物、方法またはキットの範囲内の各投与量は、即放性配合物である。本発明の組成物、方法またはキットは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド、またはその誘導体の血液レベルを速やかに増加させるための即放性配合物である、より大量の第1の投与量、それに続いて、どちらも強度がより低い即放性配合物である第2および第3の投与量を含むことができる。第4の投与量が用いられる場合、これは、好ましくは、即放性配合物である。
追加の実施形態では、医薬組成物は、患者による自己投与用の乾燥粉末の形態である。好ましくは、これは、乾燥粉末吸入器によって投与される。
さらなる実施形態では、患者は、別々の投与量を開始する前に、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体療法を受けていない。
一実施形態では、本発明の投与レジメンは、単独で用いてもよく、それだけに限らないがステロイドおよび/またはβ2−アドレナリンアゴニストおよび/またはムスカリンアンタゴニストの使用を通常含む標準治療(SoC)処置と組み合わせて用いてもよい。患者が感染症を有する場合、抗生物質を、さらに投与してもよい。
一実施形態では、医薬組成物は、乾燥粉末配合物の形態となる。本実施形態では、これらの投与量は、乾燥粉末吸入器から好ましくは投与される。
一実施形態では、医薬組成物は、経口固形剤形の形態、好ましくは、錠剤またはカプセル剤となる。
一実施形態では、医薬組成物は、1種または複数の薬学的に許容される添加剤を含む。したがって、本発明による使用のための医薬組成物は、薬学的に用いることができる調製への活性化合物のプロセシングを容易にする添加剤および助剤を含む、1種または複数の生理的に許容される担体を用いた、従来の方式で配合することができる。これらの医薬組成物は、例えば、従来の混合、溶解、造粒化、糖衣錠作製(dragee-making)、すりつぶし、乳化、カプセル化、封入または凍結乾燥方法によって、それ自体公知である方式で製造することができる。適切な配合物は、選ばれた投与経路に依存する。
本発明の組成物が、固形経口剤形として配合される場合、これは、好ましくは、カプセル剤または錠剤である。以下は、好ましくは、本発明のカプセル剤の形態でやはり含有される。
好ましくは5から60重量%の量の充てん剤および流動調整剤(flow regulating agent)は、カプセル剤重量に関連する。例えば、考慮され得る充てん剤は、デンプン、セルロース(celluose)、乳糖、ショ糖、果糖、ソルビトール、マンニトール、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウムまたは酸化マグネシウムである。5〜50重量%は、カプセル剤または錠剤重量に対して、好ましくは用いられる。
例えば、考慮され得る流動調整剤は、微結晶セルロース、乳糖、ポリグリコール、デンプン、セルロース、タルク、タルクシリコニサタム(talcum siliconisatum)、カルシウムアラキネート(calcium arachinate)またはステアリン酸カルシウム、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリン酸、ラウリン酸である。流動調整剤は、充てん剤として作用すべきでなく、好ましくは、0.5〜10重量%は、これに関して、カプセル剤または錠剤重量に対して用いられる。
崩壊剤:例えば、アルギネート、デンプン(コーンスターチ)、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルポリピロリドン、ウルトラアミロペクチン、ベントナイト(betonite)で作られたものが用いられる。好ましくは、1〜10重量%は、カプセル剤または錠剤重量に対して用いられる。
抗付着剤(antiadhesion agent):例えば、グリコール、タルク、タルクシリコニサタム、タルクステアリニカム(talcum stearinicum)、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸で作られたものが用いられる。好ましくは、0.1〜10重量%は、カプセル剤または錠剤重量に対して用いられる。
結合剤:例えば、ゼラチン、セルロースエーテル、アミロースペクチン、セルロース、デキストロース、ポリグリコール、トラガント。好ましくは、カプセル剤または錠剤重量に対して0.1〜80重量%で作られたものが用いられる。
錠剤ならびにカプセル剤は、公知の方式でコーティングによって提供することができる。水性分散液もしくは水溶液から、または例えば、エタノール、イソプロパノール、アセトン、エーテル、ジクロロメタンまたはメタノールなどの有機溶媒中の溶液もしくは分散液から得られた、錠剤またはカプセル剤に適用することができる水溶性の、膨潤性の、水不溶性の胃液抵抗性コーティングを適用することが可能である。
本発明の組成物が乾燥粉末配合物として配合される場合、一実施形態では、本組成物は、さらに、力制御剤(force control agent)を含む。
力制御剤は、粉末配合物内の微粒子間で凝集を減らし、それによって、乾燥粉末吸入器から得られた粉末を分配した後、解砕を促進する薬剤である。
適当な力制御剤は、国際公開第96/23485号パンフレットおよび国際公開第2005/105043号パンフレットに開示されており、これらは、材料が常に肺に到達するわけではないという事実にも関わらず、通常、生理的に許容される材料からなる。
力制御剤は、ステアリン酸金属塩、またはその誘導体、例えば、フマル酸ステアリルナトリウムまたはステアリル乳酸ナトリウムを含むことができる。有利には、これは、ステアリン酸金属塩を含む。例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウムまたはステアリン酸リチウムである。挙げることができる詳細な一実施形態では、添加材料は、ステアリン酸マグネシウムを含むまたはステアリン酸マグネシウムからなる。
力制御剤は、1種または複数の界面活性物質、特に、水溶性でも水分散性でもよい、固体状態で界面活性がある物質、例えば、レシチン、特に、大豆レシチン、または実質的に水不溶性の、例えば、固体状態の脂肪酸、例えば、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エルカ酸、ベヘン酸、またはそれらの誘導体(例えば、エステルおよび塩)、例えば、ベヘン酸グリセリルを含むことができるまたはそれらからなり得る。かかる物質の詳細な例としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロールであり、天然のおよび合成の肺表面活性剤の他の例;ラウリン酸およびその塩、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム;トリグリセリド、例えば、Dynsan 118およびCutina HR;ならびに一般に糖エステルである。あるいは、力制御剤は、コレステロールとなり得る。
他のあり得る力制御剤には、安息香酸ナトリウム、室温で固体である硬化油、タルク、二酸化チタン、アルミニウムジオキシド、二酸化ケイ素およびデンプンが含まれる。力制御剤としてやはり有用なのは、皮膜形成剤、脂肪酸およびこれらの誘導体、ならびに脂質および脂質様物質である。
本発明の組成物が、乾燥粉末配合物として配合される場合、一実施形態では、本組成物は、さらに、担体を含む。さらなる実施形態では、担体は、乳糖、例えば、乳糖一水和物などを含む。
本発明の経口液剤は、経口溶液または懸濁液の形態となり得る。液体の形態で投与される場合、液体担体、例えば、水、石油、動物もしくは植物起源の油、例えば、ラッカセイ油、鉱油、ダイズ油、もしくはゴマ油、または合成油を加えることができる。医薬組成物の液体の形態は、生理食塩水、デキストロースまたは他のサッカライド溶液、またはグリコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどをさらに含有することができる。液体の形態で投与される場合、医薬組成物は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド約0.5から90重量%、好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド約1から50%を含有する。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたはその誘導体が、静脈内または皮下注射により投与される場合、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたはその誘導体は、非経口で許容される水溶液の形態である。pH、等張性、安定性などを正当に考慮されているかかる非経口で許容される溶液の調製は、当技術分野の範囲内である。静脈内または皮下注射用の好ましい医薬組成物は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体に加えて、等張ビヒクル、例えば、塩化ナトリウム注射剤、リンゲル注射剤、デキストロース注射剤、デキストロースおよび塩化ナトリウム注射剤、乳酸加リンゲル注射剤、または当技術分野で公知の他のビヒクルを含有するべきである。本発明の医薬組成物はまた、安定剤、保存剤、緩衝液、酸化防止剤、または当業者に公知の他の添加物を含有することもできる。注射の場合、本発明の薬剤は、水溶液、好ましくは、生理的に適合性の緩衝液、例えば、ハンクス液、リンゲル液、または生理食塩緩衝液などに配合することができる。
経粘膜投与の場合、浸透させる関門に適する浸透剤(penetrant)は、配合物において用いられる。かかる浸透剤は、当技術分野で一般に周知である。
本発明の配合物は、薬学的に活性がある薬剤としてのみ3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含むことができる。あるいは、配合物は、1種または複数のさらに有効な薬剤を含むことができる。追加の有効な薬剤には、例えば、以下を含むことができる。
1)ステロイド薬、例えば、アルクロメタゾン(alcometasone)、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、クロベタゾール、デフラザコート、ジフルコルトロン、デソキシメタゾン(desoxymethasone)、デキサメタゾン、フルドロコルチゾン、フルニソリド、フルオシノロン、フルオメソロン、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、フロ酸フルチカゾン、フロ酸モメタゾン、ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、デカン酸ナンドロロン、ネオマイシン硫酸塩、リメキソロン、メチルプレドニゾロンおよびプレドニゾロンなど;
2)抗生物質および抗菌剤、例えば、メトロニダゾール、スルファジアジン、トリクロサン、ネオマイシン、アモキシシリン、アムホテリシン、クリンダマイシン、アクラルビシン、ダクチノマイシン、ナイスタチン、ムピロシンおよびクロルヘキシジンなど;
3)全身的に活性がある薬物、例えば、硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、アポモルフィンおよびニコチンなど;
4)抗ヒスタミン薬、例えば、アゼラスチン、クロルフェニラミン、アステミゾール、セチチジン(cetitizine)、シンナリジン、デスロラタジン、ロラタジン、ヒドロキシジン、ジフェンヒドラミン、フェキソフェナジン、ケトチフェン、プロメタジン、トリメプラジンおよびテルフェナジンなど;
5)抗炎症剤、例えば、ピロキシカム、ベンジダミン、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、イブプロフェン、ヘパリノイド、ネドクロミル、ナトリウムクロモグリケート(sodium cromoglycate)、ファサフンジン(fasafungine)およびヨードキサミド(iodoxamide)など;
6)抗ムスカリン/抗コリン薬、例えば、アトロピン、ベンザトロピン、ビペリデン、シクロペントレート、オキシブチニン(oxybutinin)、オルフェナジン塩酸塩(orphenadine hydrochloride)、プロシクリジン、プロパンテリン、プロピベリン、チオトロピウム、トロピカミド、トロスピウム、イプラトロピウム臭化物、GSK573719およびオキシトロプリウム臭化物(oxitroprium bromide)など;
7)気管支拡張薬、例えば、サルブタモール、フェノテロール、フォルモテロール、インダカテロール、ビランテロールおよびサルメテロールなど;
8)交感神経刺激薬、例えば、アドレナリン、ノルアドレナリン、デキサンフェタミン、ディピレフィン、ドブタミン、ドペキサミン、フェニレフリン、イソプレナリン、ドパミン、プソイドエフェドリン、トラマゾリンおよびキシロメタゾリンなど;
9)オピエート、例えば、疼痛管理用の、例えば、ブプレノルフィン、デキストロモラミド、ジアモルヒネ、コデインリン酸塩、デキストロプロポキシフェン、ジヒドロコデイン、パパベレタム、ホルコデイン(pholcodeine)、ロペラミド、フェンタニル、メサドン、モルヒネ、オキシコドン、フェナゾシン、ペチジンおよび制吐薬とそれらの組み合わせなど;
10)鎮痛薬および片頭痛を治療するための薬物、例えば、クロニジン、コジン(codine)、コプロキサモール(coproxamol)、デキストロプロポキシフェン(dextropropoxypene)、エルゴタミン、スマトリプタン、トラマドールおよび非ステロイド性抗炎症薬など;
11)前述のうちのいずれかの薬学的に許容される塩。
好ましくは、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドが、同時投与されるまたは他の有効成分を用いた治療に加えられる場合、かかる他の有効成分は、ステロイド薬、抗生物質およびそれらの混合物から好ましくは選択される。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドのすべての立体異性体は、混合物としてまたは純粋なもしくはほぼ純粋な形態が考えられる。本明細書で使用される3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドは、すべてのあり得る立体異性体およびそれらの混合物を包含する。これは、ラセミ体および特定の活性を有する単離された光学異性体を包含する。ラセミ体は、例えば、分別晶出、ジアステレオマー誘導体の分離もしくは結晶化またはキラルカラムクロマトグラフィーによる分離などの物理的方法により分離することができる。個々の光学異性体は、例えば、光学活性酸との塩形成、その後の結晶化などの従来の方法から得られたラセミ体から得ることができる。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドはまた、プロドラッグの形態を有してもよい。in vivoで変換して生理活性薬剤を提供する任意の化合物は、プロドラッグである。プロドラッグの様々な形態は、当技術分野で周知である。
定義
別段定義されない限り、本明細書に用いられるすべての技術用語および科学用語は、本発明に属する当業者によって普通に理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書において用いられる用語は、以下の意味を有する。
本明細書で使用される場合、「慢性閉塞性肺疾患」または「COPD」は、通常、進行性であり、ガスの有害な粒子に対する気道および肺における慢性炎症応答の増強を伴う持続的な気流制限を特徴とする、一般の予防可能なおよび治療可能な疾患である。疾患の特徴的な症状には、呼吸困難、慢性咳嗽および慢性喀痰産生が含まれる。
本明細書で使用される場合、「慢性閉塞性肺疾患の急性増悪」または「AECOPD」は、慢性閉塞性肺疾患の症状のうちのいずれかの突然の悪化を意味し、通常、気流の低下および安定したCOPDに対する肺の過膨張の増加が関与する。急性増悪は、一般に、患者のウェルビーイングに対して相当な悪影響を与え、患者を以前の安定した病態に戻す試みの中で、病院において緊急の医学的処置を受けることを患者が通常、必要とする。AECOPDはまた、喘息と組み合わせてAECOPDを包含し、特に、喘息AECOPD重複症候群(asthma AECOPD overlap syndrome)の急性増悪を包含する。
本明細書で使用される場合「薬学的に許容される誘導体」とは、医薬品の有効成分としての使用に適した、問題としている治療上活性がある化合物の誘導体を意味する。
本明細書にわたっておよび続く特許請求の範囲において、単語「comprise(含む)」、または「comprises」もしくは「comprising」などの変形は、別段文脈で必要とされない限り、定められた整数もしくはステップまたは整数もしくはステップの群の包含を意味するが、任意の他の整数もしくはステップまたは整数もしくはステップの群の除外を意味しないことを理解すべきである。
本明細書で使用される場合、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの薬学的に許容される誘導体には、塩、エステル、エノールエーテル、エノールエステル、アセタール、ケタール、オルトエステル、ヘミアセタール、ヘミケタール、酸、塩基、溶媒和物または水和物が含まれる。かかる誘導体は、かかる誘導体化のための公知の方法を用いて、当業者により容易に調製することができる。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの薬学的に許容される塩には、それだけには限らないが、アミン塩、例えば、それだけには限らないが、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、アンモニア、ジエタノールアミンおよび他のヒドロキシアルキルアミン、エチレンジアミン、N−メチルグルカミン、プロカイン、N−ベンジルフェネチルアミン、1−para−クロロベンジル−2−ピロリジン−1’−イルメチル−ベンズイミダゾール、ジエチルアミンおよび他のアルキルアミン、ピペラジンおよびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンなど;アルカリ金属塩、例えば、それだけには限らないが、リチウム、カリウムおよびナトリウムなど;アルカリ土類金属塩、例えば、それだけには限らないが、バリウム、カルシウムおよびマグネシウムなど;遷移金属塩、例えば、それだけには限らないが、亜鉛など;および他の金属塩、例えば、それだけには限らないが、リン酸水素ナトリウムおよびリン酸2ナトリウムなど;ならびにそれだけには限らないが、硝酸塩、ホウ酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩をも含み、鉱酸の塩、例えば、それだけには限らないが、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩および硫酸塩など;および有機酸の塩、例えば、それだけには限らないが、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、酪酸塩、吉草酸塩およびフマル酸塩などが含まれる。さらに、両性イオン(「分子内塩」)を形成することができる。特定の実施形態では、本化合物の塩形成によって、化合物の溶解速度および経口バイオアベイラビリティが改善される。薬学的に許容されるエステルには、それだけには限らないが、カルボン酸、リン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、スルフィン酸およびボロン酸を含めた、酸性基のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクリルエステルが含まれる。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの薬学的に許容される溶媒和物および水和物は、1つもしくは複数の溶媒または水分子、または1から約100、または1から約10、または1から約2、3もしくは4の、溶媒または水分子との化合物の複合体である。
特に、用語誘導体は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの薬学的に許容される塩、溶媒和物および水和物を包含する。
追加の実施形態および特徴は、続く説明において一部で記載され、一部で、本明細書の試験後当業者に明らかになり、または本発明の実行により習得することができる。本発明は、次の例によってさらに例示され、これによって、限定されるものと解釈すべきではない。
[実施例1]
患者に、表1に示される投与スケジュールに従って投与される、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの2種の経口投与レジメンのうちの1つまたは釣り合う投与量の経口プラセボを投与した。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドは、COPDにおける急性増悪の標準治療(SoC)に加える治療として処方されることが目的とされ、反復投与のために用いられることが想定される。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドを、経口カプセル剤として、好ましくは配合する。本試験に用いられる2種の投与量レジメンは、効果、毒性学、薬物動態学的および安全性データに基づく。第1のレジメンは、1日目に出発投与量75mg、次いで、3および5日目におよそ40mgを用いた。第2のレジメンは、1日目に投与量およそ40mgおよび3および5日目におよそ20mgを用いる。
原理
本試験を、プロトコールおよび優良臨床試験基準(GCP)における医薬品規制ハーモナイゼーション国際会議(ICH:International Conference on Harmonisation)ガイドラインに従って行った。
本試験は、COPDの重症急性増悪を伴う対象における、SoC(全身副腎皮質ステロイドおよび/または抗生物質)に加えた3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの2種の異なる投与レジメン対SoCに加えたプラセボの効果、安全性および忍容性を研究した。薬物が、投与量間の有効な濃度で急速に達成するまたは残ることを保証するために、提案された投与量は、PKモデリングに基づいたレベルにより(trough)考慮される。
本手法は、COPDの重症急性増悪中に生じる、通常、3から5日の炎症応答の急速な減弱を提供するためであり、そのため、複数の投与を行って、増悪の有効な治療を可能にする適切な血漿レベルが存在することを保証する。
全体として、プラセボレベル45から50%の間までのこの効果のレベルの平坦化が、投与量30と75mgとの間で生じるが、TNF−αレベルの用量−依存性の低下は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド0.1から75mgの範囲の以下の投与量で観察されている。多くのPK試験を行って、投与間隔(1、3および5日目(図1〜4、上部パネル)対1、4および7日目(図1〜4下部パネル))、ならびに用量レベル(およそ75/40/40mg(図1);およそ75/20/20(図2);およそ40/40/40mg(図3);およそ40/20/20mg(図4)など)の両方を調べた。様々なレジメンの曝露に基づき、典型的な増悪について5日目を過ぎて投与することにおける利益は限られている。そのため、最も好ましいレジメンは、投与量が1、3および5日目に投与されるものである。
しかしながら、炎症応答の抑制を開始するために、両方のレジメン(regimes)における1日目の投与量は、3および5日目の投与量よりも高い。「高」投与レジメン(レジメン1)を、最も高い用量である75mgで開始し、これは、毒性学の限度に基づいて安全に投与することができ、「低」投与量レジメンを、40mg投与量で開始し、これはおよそ、TNF−α応答曲線における中間点である。
p38αおよびp38βについてのKi値は、それぞれ49および72nMであり、IC50値は、それぞれ37nMおよび106nMである。1、3および5日目の投与は、およそ140から150時間にしようとして、220ng/mLを超える薬物レベルを維持する。これにより、血漿濃度5.7μMが達成される。
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドは、前臨床的に初回通過代謝が非常に低く、経口バイオアベイラビリティが、ラットにおいて93%、イヌにおいて87%およびサルにおいて90%と推定される。データによって、弱くしかタンパク質に結合しておらず、ヒトにおける遊離画分(ヒト血漿サンプル)は13から25%の範囲であることが示される。
遊離画分に基づいた濃度は、投与間隔の持続時間の間740nMであるまたは740nMを超える。Cmaxは、第1の投与量に基づきおよそ2μMである。推定される薬物レベルは、KiおよびIC50値よりもおよそ7から10倍高い濃度であり、したがって、>99%酵素阻害が6日間起こる。PK可変性50%を想定すると、薬物レベルは、Kiの3から5倍を超え、そのため、潜在的に90から99%の範囲で、高レベルの阻害をもたらすはずである。
[実施例2]
方法
試験母集団臨床試験CBCT197A2101は、参加しているセンターの倫理委員会によって承認され、優良臨床試験基準ガイドラインおよびヘルシンキ宣言に従って実施された。すべての対象は、参加前に書面によるインフォームドコンセントを提出した。妊娠の可能性がない18〜50歳で、肥満度指数18〜30kg/m2および体重>50kgの健常な男性および女性の対象は、組み入れるのに適格であった。対象は、スクリーニングで、過去の病歴、身体検査、バイタルサイン、心電図、および臨床検査で有意な結果が得られなかったことにより決定された、良好な健康状態の非喫煙者であった。最重要な除外基準には、有意な医学的または外科的疾患の病歴;初回投与前14日以内の重大な病気;心血管疾患またはECG異常の公知の病歴;尿薬物スクリーニング陽性;任意の臨床的に重要な薬物アレルギーの病歴;または初回投与前4週間以内における任意の治験薬の使用が含まれた。任意の処方の使用、一般用医薬品または生薬(herbal medication)、ならびにグレープフルーツの摂取は、投与の14日前から最後の投与の7日後まで許可されなかった。
試験プロトコール
CBCT197A2101試験のパート1は、健常な対象における経口3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの安全性、忍容性、PKおよびPDを評価するためのランダム化、二重盲検、プラセボ対照、上昇型単回投与試験であった。パート2は、経口3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドのPKおよびPDを評価する、14日間、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、上昇型多回投与試験であった。パート1および2における3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドのPD効果を、ex vivo LPS−負荷血液サンプル中でTNFaレベルを測定することにより評価した。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドおよびTNFaのPKおよびPDサンプリングレジメン、ex vivo LPS負荷、および生物分析の詳細を、補助的な方法において提供した。本試験のパート3では、in vivoでの静脈内のLPS負荷後、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの単回経口投与の、血清TNFaレベルに対する効果を決定した。ex vivoでLPSによって誘発されたTNFaを測定しなかったため、このパートのPKデータのみを用いた。
対象は、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミド投与の10時間前に絶食し、投与後4時間絶食を続けた。薬物摂取の時間に与えられる液体が、投与の2時間前から投与の2時間後まで認められることは別として、液体は摂取しない。薬物投与は、投与量が0.1から3mgまでに及ぶ経口溶液および5mgおよびそれ以上の投与量の錠剤であった。
母集団PK−PD分析
Phoenix 6.4 NLME V1.2(Pharsight社、USA)における1次条件付き推定(Lindstrom Bates)による非線形混合模型モデル手法を用いて、母集団パラメーターおよびこれらの対象間の可変性(BSV)を推定した。最終のモデル選択を、目的関数値(OFV)の減少、パラメーター推定値の精度、適合度の検査、BSVの大きさの低下および残差、ならびにランダム可変性パラメーターの縮小および頑健なモデルのパラメーター推定によって導いた。ネストされたモデル間の統計的有意性は、尤度比試験を適用し、DOFV(3.85)に基づいた。モデルの安定性および性能を、再採取および置き換えを用いたノンパラメトリックブートストラップによって評価した。シミュレーションに基づいた診断を、視覚的な予想チェックにより行った。
吸収および分布モデルのいくつかの組み合わせを評価した。すなわち、ゼロ次、1次、混合0次および1次(同時のおよび逐次の)、時間のずれの有りまたは無し、およびトランジットコンパートメントである。多重−画分吸収速度論および分路モデルを評価して、第2の吸収ピークを記述した。試験された分布モデルには、オープン1−、2−、および3−コンパートメント、ならびに中心および/または末梢コンパートメントから得られた非線形組織分布が含まれた。モデル縮小を、従来モデル適合基準により調査した。BSVは、対数正規としてモデルにし、すべてのモデルパラメーターで試験し、その後、これらの推定が、データにより適切にサポートされなかった場合、段階的に除去した。相加的な、比例的な、および混合した誤差モデルを試験して、未解明の残りの可変性を記述した。
母集団の特性について条件付けしたベイズの手法を用いて、個々のPKモデルパラメーターを推定し、これを固定し、PDモデルに対する入力関数として用いた。3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドおよびプラセボの両方によって治療される対象のLPSによって誘発されたTNFα分泌の生データを、同時にモデルにした。負のフィードバックが有るまたは無い、直接および間接の応答モデルを探索した。PDデータの最終の説明は、系の流出率に対する負のフィードバックおよび応答の生成における非定常性を有する間接応答モデルであった(方程式1〜3)。
以下の式を用いて、ベースラインの振動挙動(oscillatory behavior)を記述した。
in,circ=Kin+A・Kin・cos[ω・(t−t0)] (1)
[式中、tは、時間であり、Kinは、平均インプット率(average input rate)であり、t0は、応答におけるピークの移動である]。xパラメーターは、物理的周波数2p/周期(周期は24時間に等しい)への振動周波数(frequency of oscillations)をスケールする。パラメーターAは、振幅に対応するKinのフラクションである。ex vivoのLPSによって誘発されたTNFα分泌(E)についての微分方程式は、方程式2を使用した。
dE/dt=Kin,circ・(1−(C1・Imax)/(IC50+C1))−Kout・E・M (2)
[式中、Koutは、1次分解速度定数であり、C1は、中心薬物濃度であり、Imaxは、最大阻害であり、IC50は、最大半減阻害の薬物濃度である]。方程式2は、E(0)5Kin,circ/Koutとして初期化された。Eは、LPSによって誘発されたp38活性化の大きさおよび持続時間を制御する細胞の適応プロセスを調節することができるMによって示される、分子機構の能力により均衡される。Mの生成は、ベースライン(E/E0)および1次速度定数ktolに対して相対的なEにより決定される(方程式3)。
dM/dt=ktol・(E/E0)・ktol・M (3)
任意の薬物の非存在下で、相対的薬物応答(E/E0)およびMは、ベースラインで単位元である。薬物効果に応答して、Mの1次低下は、ktolによって決定される。
本明細書において列挙された特許および刊行物は、一般の技術分野に記載されており、すべての目的のためにならびにそれぞれが参照により組み込まれることを詳細におよび個別に示されるのと同じ程度で、その全体を参照により本明細書に組み込まれる。引例文献および本明細書間のいかなる矛盾の場合においても、本明細書が優先させるものとする。本出願の実施形態を記載する際、特定の専門用語は、明瞭にするために使用される。しかしながら、本発明は、そのために選択された特定の専門用語に限定することを意図していない。本明細書においていかなるものも、本発明の範囲を限定するものと考えるべきでない。示されたすべての例は、代表的なものであり限定しない。上記実施形態は、上記教示に照らして当業者にわかる通り、本発明から逸脱することなく、修正しても変えてもよい。したがって、特許請求の範囲およびこれらの相当物の範囲内で、本発明は、詳細に記載される以外に実行することができるということが理解されるものとする。

本発明は、以下の態様を含む。
[1]
10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物。
[2]
10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者においてAECOPDの症状を緩和するための医薬組成物。
[3]
10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、AECOPDに罹患している前記患者において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の忍容性を高めるための医薬組成物。
[4]
10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量を、炎症性疾患に罹患しているヒトの患者に投与するステップを含む、前記ヒトの患者におけるAECOPDの治療のための方法。
[5]
10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量を、ヒトの患者に投与するステップを含む、前記ヒトの患者においてAECOPDの症状を緩和する方法。
[6]
10日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、AECOPDに罹患しているヒトの患者において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の忍容性を高める方法。
[7]
7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、[1]から[6]のいずれかに記載の組成物または方法。
[8]
前記投与量が、1、4および7日目に投与される、[1]から[7]のいずれかに記載の組成物または方法。
[9]
5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、[1]から[7]のいずれかに記載の組成物または方法。
[10]
前記投与量が、1、3および5日目に投与される、[9]に記載の組成物または方法。
[11]
前記投与量が、1、6および10日目に投与される、[1]から[6]のいずれかに記載の組成物または方法。
[12]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の前記投与の量が、前記3回の別々の投与の過程にわたって減少する、[1]から[11]のいずれかに記載の組成物または方法。
[13]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の初回投与量が、その後の投与量のいずれをも少なくとも20%超える、好ましくは、少なくとも30%超える、より好ましくは、40%超える、最も好ましくは、その後の投与量を50%から100%の間だけ超える、[12]に記載の組成物または方法。
[14]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の投与量対第2および/または第3の投与量の比が、1:0.8〜1:0.2、好ましくは、1:0.6〜1:0.4の範囲である、[1]から[11]のいずれかに記載の組成物または方法。
[15]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の治療上有効な経口投与量が、10mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、35mg〜75mgの範囲であり、例えば、約18、20、25、30、35、40、50、60、70または75mgである、[1]から[14]のいずれかに記載の組成物または方法。
[16]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第1の経口投与量が、10mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜80mgの範囲であり、好ましくは、35mg〜75mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第1の経口投与量が、75mgである、[1]から[15]のいずれかに記載の組成物または方法。
[17]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第2の経口投与量が、5mg〜60mgの範囲であり、好ましくは、10mg〜50mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜40mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第2の経口投与量が、40mgである、[1]から[16]のいずれかに記載の組成物または方法。
[18]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の第3の経口投与量が、5mg〜60mgの範囲であり、好ましくは、10mg〜50mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜40mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第3の経口投与量が、40mgである、[1]から[17]のいずれかに記載の組成物または方法。
[19]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその誘導体の3回の別々の治療有効投与量、およびAECOPDに罹患しているヒトの患者を治療するための指示を含むキットであって、前記指示が、7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を別々に投与することについての指導を含む、キット。
[20]
前記投与量が、1、4および7日目に投与される、[19]に記載のキット。
[21]
前記指示が、5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を別々に投与するための指導を含む、[19]に記載のキット。
[22]
前記投与量が、1、3および5日目に投与される、[21]に記載のキット。
[23]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回以下の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物であって、前記投与量が25mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、医薬組成物。
[24]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回以下の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物であって、前記投与量が75mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、医薬組成物。
[25]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回以下の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための方法であって、前記投与量が25mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、方法。
[26]
3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回以下の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための方法であって、前記投与量が75mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、方法。

Claims (21)

  1. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物であって、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物。
  2. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物であって、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者においてAECOPDの症状を緩和するための医薬組成物。
  3. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物であって、10日以内の期間にわたって、投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の3回の別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、AECOPDに罹患している前記患者において、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の忍容性を高めるための医薬組成物。
  4. 7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記投与量が、1、4および7日目に投与される、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物の3回の別々の投与量を投与するステップを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記投与量が、1、3および5日目に投与される、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記投与量が、1、6および10日目に投与される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の前記投与の量が、前記3回の別々の投与の過程にわたって減少する、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の初回投与量が、その後の投与量のいずれをも少なくとも20%超える、好ましくは、少なくとも30%超える、より好ましくは、40%超える、最も好ましくは、その後の投与量を50%から100%の間だけ超える、請求項9に記載の組成物。
  11. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の第1の投与量対第2および/または第3の投与量の比が、1:0.8〜1:0.2、好ましくは、1:0.6〜1:0.4の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の治療上有効な経口投与量が、10mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、35mg〜75mgの範囲であり、例えば、約18、20、25、30、35、40、50、60、70または75mgである、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の第1の経口投与量が、10mg〜75mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜80mgの範囲であり、好ましくは、35mg〜75mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第1の経口投与量が、75mgである、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の第2の経口投与量が、5mg〜60mgの範囲であり、好ましくは、10mg〜50mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜40mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第2の経口投与量が、40mgである、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の第3の経口投与量が、5mg〜60mgの範囲であり、好ましくは、10mg〜50mgの範囲であり、好ましくは、20mg〜40mgの範囲であり、最も好ましくは、前記第3の経口投与量が、40mgである、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の3回の別々の治療有効投与量、およびAECOPDに罹患しているヒトの患者を治療するための指示を含むキットであって、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩、溶媒和物もしくは水和物の3回の別々の治療有効投与量を7日以内の期間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記患者に投与するための、キット。
  17. 前記投与量が、1、4および7日目に投与される、請求項16に記載のキット。
  18. 前記指示が、5日間にわたって、投与量の投与毎の間が少なくとも1日で、前記投与量を別々に投与するための指導を含む、請求項16に記載のキット。
  19. 前記投与量が、1、3および5日目に投与される、請求項18に記載のキット。
  20. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドを含む医薬組成物であって、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回までの別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物であって、前記投与量が25mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、医薬組成物。
  21. 3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドを含む医薬組成物であって、3−[5−アミノ−4−(3−シアノベンゾイル)−ピラゾール−1−イル]−N−シクロプロピル−4−メチルベンズアミドの3回までの別々の治療有効投与量をヒトの患者に投与するステップを含む、前記患者におけるAECOPDの治療のための医薬組成物であって、前記投与量が75mgであり、前記投与量が、1、6および10日目に投与される、医薬組成物。
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