JP6740362B2 - 遠心送風機 - Google Patents

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Description


本発明は、二層流式の車両用空調装置のための遠心送風機に関する。

車両用空調装置の分野において、二層流式の車両用空調装置が知られている。この形式の空調装置は、互いに分離された2つの送風路すなわち第1送風路及び第2送風路と、これらの2つの送風路に空気を流す単一の遠心送風機とを備えている。遠心送風機は、スクロールハウジングと、スクロールハウジングに送られる空気を取り込むための空気取入ハウジングとを有している。

遠心送風機は、スクロールハウジングの吸込口及び羽根車の翼列の径方向内側の空間に挿入された分離筒を有している(例えば特許文献1、2を参照)。羽根車の翼列の径方向外側とスクロールハウジングとの間の空間は分離壁により上下に分割され、これにより第1送風路に連通する第1空気流路及び第2送風路に連通する第2空気流路が形成されている。分離筒は、当該分離筒の外側の第1通路を流れる第1空気流が翼列の上半部に導入された後に第1空気流路に流入し、分離筒の内側の第2通路を流れる第2空気流が翼列の下半部に導入された後に第2空気流路に流入するように設けられている。

空気取入ハウジングは、車室外の空気(外気)を取り込むための外気導入口と、車室内の空気(内気)を取り込むための内気導入口とを有する。通常、外気導入口と内気導入口とはスクロールハウジング中心軸に関して互いに反対の位置に設けられている。多くの場合、外気導入口は車両の前方側に設けられ、内気導入口は車両の後方側に設けられている。特許文献2の遠心送風機では、外気導入口及び内気導入口が設けられている領域と、分離筒の入口側端部との間に、フィルタが設けられる。

空調装置が外気モードで運転されると、外気導入口から空気取入ハウジングに導入された外気は、フィルタの中央部を通って分離筒内に導入される空気流と、フィルタの前記中央部よりも前部のみを通って分離筒の外側へ流れる空気流とに分かれたのち、スクロールハウジングに吸い込まれる。

空調装置が内気モードで運転されると、内気導入口から空気取入ハウジングに導入された外気は、フィルタの中央部を通って分離筒内に導入される空気流と、フィルタの前記中央部よりも後部のみを通って分離筒の外側へ流れる空気流とに分かれたのち、スクロールハウジングに吸い込まれる。

そして空調装置が内外気二層流モードで運転されると、内気導入口から空気取入ハウジングに導入された内気は、フィルタの中央部を通って分離筒内に導入され、外気導入口から空気取入ハウジングに導入された外気は、フィルタの前記中央部よりも前部のみを通って分離筒の外側へ流れ、スクロールハウジングに吸い込まれる。

このように特許文献2の遠心送風機では、フィルタの中央部は動作モードに関わらず常に空気が通過する一方、フィルタの前部や後部は動作モードによって空気が通過しない。

このため、フィルタの中央部は、フィルタの前部や後部に対し、相対的に早期に、フィルタに期待される集塵性能や脱臭性能が劣化することとなり、フィルタの有効な利用が妨げられていた。

特開2004−132342号公報 国際公開WO2015/082436号パンフレット

本発明は、吸込みモードに関わらず、フィルタの全領域を空気が通過するようにして、該フィルタを有効に利用することができる、分離筒を備えた車両用の片吸込型の遠心送風機を提供することを目的としている。

本発明の好適な一実施形態によれば、車両用の片吸込型の遠心送風機であって、モータと、周方向翼列を形成する複数の翼を有し、前記モータによって回転軸周りに回転駆動されて、軸方向の一端側から前記翼列の半径方向内側の空間に吸入した空気を、半径方向外側に向けて吹き出す羽根車と、前記羽根車を収容する内部空間と、前記軸方向の一端側に開口する吸込口と、周方向に開口する吐出口と、を有するスクロールハウジングと、前記スクロールハウジングの前記内部空間のうちの前記スクロールハウジングの内周面と前記羽根車の外周面との間の領域、並びに前記吐出口の内部空間を、前記軸方向に分割して第1空気流路及び第2空気流路を形成する仕切壁と、前記吸込口の半径方向内側及び前記羽根車の前記翼列の半径方向内側を通って前記軸方向に延びる分離筒であって、前記吸込口から前記スクロールハウジング内に吸入される空気の流れを、分離筒の外側を通る第1空気流と、前記分離筒の内側を通る第2空気流とに分割するように設けられ、かつ、前記第1空気流を半径方向外向きに転向して前記第1空気流路に案内するとともに、前記第2空気流を半径方向外向きに転向して前記第2空気流路に案内する出口側端部を有している、分離筒と、車両の外気を取り込むための少なくとも1つの外気導入口と、車両の内気を取り込むための少なくとも1つの内気導入口と、を有し、前記外気導入口から取り込んだ外気を前記分離筒の外側に流すとともに前記内気導入口から取り込んだ内気を前記分離筒の内側に流すことができるように構成された空気取入ハウジングと、前記内気導入口及び前記外気導入口と、前記分離筒の入口側端部との間において、前記入口側端部に近接する位置で、前記空気取入ハウジング内で保持されるフィルタと、を備え、空気の流れ方向に関して上流側から前記フィルタを見て、前記フィルタの周縁を横切る仮想分割線により前記フィルタを第1領域及び第2領域の二つの領域に分割したときに、前記分離筒の前記入口側端部の周縁により囲まれる開口領域が前記第1領域と一致している、遠心送風機が提供される。

上記実施形態によれば、分離筒の入口側端部の周縁により囲まれる開口領域が、二つの領域に分割されたフィルタの第1領域と一致して設けられるので、分離筒の開口領域の外側の領域は、二つの領域に分割されたフィルタの第2領域と一致して設けられる。そして、分離筒の開口領域を通過する空気は、吸込みモードに関わらずフィルタの第1領域を通過し、分離筒の開口領域の外側の領域を通過する空気は、吸込みモードに関わらずフィルタの第2領域を通過する。すなわち、上記実施形態により、遠心送風機に吸込まれる空気を常に第1領域と第2領域とに通過させて、吸込みモードに関わらずフィルタの全領域を有効に利用することができる。

本発明の一実施形態に係る遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。 図1のIIA−IIA線に沿った断面図である。 図1のIIB−IIB線に沿った断面図である。 図1のIIC−IIC線に沿った断面図である。 図1のIID−IID線に沿った断面図である。 図1において一点鎖線で囲んだ領域(IIIA〜IIIC)を拡大して示す断面図である。 図1において一点鎖線で囲んだ領域(IIIA〜IIIC)を拡大して示す断面図である。 図1において一点鎖線で囲んだ領域(IIIA〜IIIC)を拡大して示す断面図である。 第1切換ドアの構造を示す概略斜視図である。 遠心送風機の空気取入ハウジング内に外気のみが取り込まれる状態を示す概略断面図である。 遠心送風機の空気取入ハウジング内に内気のみが取り込まれる状態を示す概略断面図である。 他の実施形態に係る遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。 さらに他の実施形態に係る遠心送風機の子午断面を含む縦断面図である。

以下に添付図面を参照して本発明の車両用の遠心送風機の実施形態について説明する。

各図では、Rが車両の右方、Lが車両の左方、Frが車両の前方、Rrが車両の後方をそれぞれ意味している。但し、車両に対する遠心送風機の設置方向は、図示例に限定されるものではない。

図1に示す遠心送風機1は、片吸込型の遠心送風機である。遠心送風機1は、羽根車2を有する。羽根車2は、その外周部分に、周方向に並んだ翼列3Aを形成する複数の翼3を有している。羽根車2は、モータ13により回転軸線Ax周りに回転駆動され、軸方向上側(軸方向一端側)から羽根車2の翼列の半径方向内側の空間に吸入した空気を、半径方向外側に向けて吹き出す。

なお、本明細書において、説明の便宜上、回転軸線Axの方向を軸方向または上下方向と呼び、図1及び図2の上側及び下側をそれぞれ「軸方向上側」及び「軸方向下側」と呼ぶ。しかしながら、このことによって、空調装置が実際に車両に組み込まれた場合に回転軸線Axの方向が鉛直方向に一致するものと限定されるわけではない。また、本明細書においては、特別な注記が無い限り、回転軸線Ax上の任意の点を中心として回転軸線Axと直交する平面上に描かれた円の半径の方向を半径方向と呼び、当該円の円周方向を周方向または円周方向と呼ぶ。

羽根車2は、当該羽根車2と一体成形された内側偏向部材9を含む。内側偏向部材9は、コーン部と呼ばれることもある。この内側偏向部材9は、幾何学的な意味における回転体であり、側周部10と、円板形の中央部11とを有している。中央部11において、モータ13の回転軸12が羽根車2に連結される。この例では、側周部10は、この側周部10の外周面の子午断面における輪郭線が、中央部11に近づくに従って急勾配となるように湾曲している。図示しない他の例では、側周部10は、この側周部10の外周面の子午断面における輪郭線が、中央部11から翼列3Aに向けて湾曲しない(断面が直線状である)場合もある。

羽根車2は、スクロールハウジング17の概ね円柱形の内部空間に収容される。スクロールハウジング17は、軸方向上側に開口する吸込口22と、吐出口170(図2を参照)とを有している。図2に示すように、スクロールハウジング17を軸方向から見た場合、吐出口170はスクロールハウジング17の外周面の概ね接線方向に延びている。吐出口170は図1では見えない。

スクロールハウジング17は、当該スクロールハウジング17の外周壁17Aから半径方向内側に向けて延びる仕切壁20を有している。この仕切壁20は、スクロールハウジング17の内部空間のうちのスクロールハウジング17の内周面と羽根車2の外周面との間の領域を軸方向に(上下に)分割して、スクロールハウジング17の外周壁17Aに沿って周方向に延びる上側の第1空気流路18及び下側の第2空気流路19を形成する。

スクロールハウジング17内には、吸込口22を介して、分離筒14が挿入されている。図2A〜図2Dよりわかるように、分離筒14の上部24(入口側端部)の断面(回転軸線Axに直交する断面を意味する)は概ね長方形である。分離筒14の中央部15の断面は円形(又は概ね円形)である。分離筒14の断面形状は、上部24から中央部15に近づくに連れて、長方形から円形に滑らかに推移する。また、分離筒14の断面中心の位置は、上部24から中央部15に近づくに連れて滑らかに推移する。分離筒14の下部16(出口側端部)は、下端に近づくに従って拡径するフレア形状を有しているとともに、下端は円形である。

分離筒14の中央部15から下部16は、吸込口22の半径方向内側の空間を通り、羽根車2の翼列3Aの半径方向内側の空間4まで軸方向に延びている。分離筒14の上端は、スクロールハウジング17の外側(吸込口22よりも軸方向上側)に位置している。分離筒14の下端は、羽根車2の翼列3Aの半径方向内側の空間4内に位置している。

図1および図2A〜図2Dのように遠心送風機1および分離筒14を構成することで、フィルタ35をスクロールハウジング17の上方空間に配置し、遠心送風機1の構成要素を上下方向に積層して、コンパクトに集約することができる。

図示された形状を有する分離筒14を、樹脂射出成形技術により一体成形することは不可能であるか、可能だとしても非常に困難である。従って、別々に射出成形された2つまたはそれ以上のピースを例えば接着または嵌め込み等の手法により連結することによって、分離筒14を製造することが好ましい。

分離筒14は、スクロールハウジング17内に吸入される空気の流れを、分離筒14の外側の第1通路14Aを通る第1空気流と、分離筒14の内側の第2通路14Bを通る第2空気流とに分割する。第1空気流は、スクロールハウジング17の吸込口22のうちの分離筒14の外周面より外側のリング状領域を通り、羽根車2の翼列の上半部5(吸込口22に近い部分)に流入する。第2空気流は、分離筒14の上端から分離筒14の内側に入り、羽根車2の翼列の下半部6(吸込口22から遠い部分)に流入する。従って、スクロールハウジング17の吸込口22のうちの分離筒14の外周面より外側のリング状領域がスクロールハウジング17の第1吸入口、分離筒14の上端の開口がスクロールハウジング17の第2吸入口、と見なすこともできる。

スクロールハウジング17には、空気取入ハウジング21が連結されている。スクロールハウジング17と空気取入ハウジング21とは、一体成形されていてもよいし、別々に作製された後にネジ止め、接着、嵌め込み等の手法により連結されてもよい。スクロールハウジング17及び空気取入ハウジング21は空調装置ケーシングの一部を成す。

空気取入ハウジング21は、第1開口(外気導入口)25、第2開口(内気導入口)26及び第3開口(内気導入口)27を有している。第1開口25には、車両に設けられた外気導入路の出口(図示せず)と連結されているかあるいは当該出口の近傍にあり、第1開口25を介して外気(車両外部から取り入れた空気)を空気取入ハウジング21内に導入することができる。第2開口26及び第3開口27は車両に備えられた内気導入路の出口(図示せず)と連結されているかあるいは当該出口の近傍にあり、第2及び/又は第3開口26,27を介して内気(車室内空気)を空気取入ハウジング21内に導入することができる。

例示的かつ非限定的な実施形態においては、図2Aに示すように、第1開口25、第2開口26及び第3開口27の各々は、車両の横方向(L−R方向)に延びる長方形の孔とすることができる。第2開口26及び第3開口27は、仕切部材(図示せず)により分割された2つの開口であるが、これに限定されるものではなく、仕切部材を設けずに連続した一つの開口に第2開口26及び第3開口27としての役割を持たせることができる。

空気取入ハウジング21内には2つの切換ドア(第1切換ドア33,第2切換ドア34)が設けられている。図4に示すように、第1切換ドア33は、回転軸33aに、一対の扇形の支持体331,332を介して支持される円弧形の断面を有する閉鎖体333を有する。閉鎖体333の長手方向に延びる縁33eと回転軸33aとの間は窓(開口)となっており、この窓を空気が通過することができる。第1切換ドア33は、回転モータ等のアクチュエータ335により、回転軸線周りに旋回することができる。第1切換ドア33は、ロータリ式ドアと呼ばれることもある。

第2切換ドア34の構造は第1切換ドア33と同じである。第2切換ドア34の回転軸には符号34aが、第2切換ドア34の一対の扇形の支持体には符号341,342が、第2切換ドア34の閉鎖体には符号343が、そして閉鎖体343の長手方向に延びる縁には符号34eが、それぞれ付けられている。

第1切換ドア33は、第1開口25を閉鎖しかつ第2開口26を開放する第1位置(図5B)と、第1開口25を開放しかつ第2開口26を閉鎖する第2位置(図5A)との間で移動することができる。第2切換ドア34は、第3開口27を閉鎖する第1位置(図5A)と、第3開口27を開放する第2位置(図5B)との間で移動することができる。

空気取入ハウジング21内には、第1〜第3開口25〜27と、分離筒14の上部24の上端部に設けられる入口開口(図2に示す開口領域240に対応)との間に、空気中に含まれるダスト、パーティクル等の汚染物質や異臭を除去するためのフィルタ35が設けられている。フィルタ35は、第1切換ドア33、第2切換ドア34の稼働範囲よりも、分離筒14の入口開口側に設けられる。フィルタ35は、例えば所定の通気性を有する不織布をひだ状に折り曲げて構成される。異臭を除去するために、活性炭等の臭気除去物質が取り付けられることもある。また、フィルタ35は、空気取入ハウジング21内に設けられた図示しないスロット内またはレール内に挿入されて、分離筒14の上部24すなわち入口側端部に近接する位置に保持されている。

図1のIIA−IIA線に沿った断面図である図2Aに示すように、空気の流れ方向に関して上流側からフィルタ35(図2ではドットが付けられている)を見ると、フィルタ35は四角形(通常は、長方形または正方形)である。フィルタ35を、当該フィルタ35の周縁を横切る仮想分割線DLにより第1領域35A及び第2領域35Bの二つの領域に分割してみる。図示例では、仮想分割線DLは、フィルタ35の表面を構成する四角形(より詳細には長方形または正方形)の対辺に直交する直線であり、フィルタ35の表面形状に対応する四角形を第1領域35A及び第2領域35Bに対応する2つの四角形(より詳細には長方形)に分割している。

図2Aには、フィルタ35を透かして見た分離筒14の長方形の上端部(入口開口)が破線で描かれている。上端部の周縁は、長方形の4つの辺にそれぞれ対応する周縁部分241,242,243,244から構成されている。平面視において、周縁部分241,242,243,244により囲まれた分離筒14の入口開口の開口領域240は、フィルタ35の第1領域35Aと一致している。なお、図2Aにおいて、空気取入ハウジング21の壁体211,212,213,214はハッチング付きで表示されている。

上記構成により、フィルタ35の第1領域35Aを通過する空気のほぼ全てが分離筒14内に流入し、フィルタ35の第2領域35Bを通過する空気のほぼ全てが分離筒14の外側を通って、スクロールハウジング17の吸込口22に流入するようになる。

空気取入ハウジング21の壁体214と分離筒14の上端の周縁部分244との接続構造が図3A,図3B,図3Cに示されている。壁体211と周縁部分241との接続構造、並びに壁体213と周縁部分243との接続構造も、図3A,図3B,図3Cに記載されたものと同様とすることができる。

図3Aの例では、周縁部分244から外側に張り出すフランジ244Fが、空気取入ハウジング21の壁体214から張り出すフランジ214Fの上に載っている。図3Bの例では、図3Aに示した各フランジ244F、214Fに、互いに係合する相補的な凹凸を形成している。図3Cの例では、空気取入ハウジング21の壁体214と分離筒14の上部とが一体成形されている。このような構成を採用することにより、分離筒14内に流入する空気(例えば、第3開口から空気取入ハウジング21に導入した内気)が、分離筒14の外側の空間に漏出することを防止または抑制することができる。

次に、図1〜図3に示す車両用空調装置の動作について説明する。

車両用空調装置の第1の動作モードでは、図5Aに示すように、第1切換ドア33が第2位置とされて第1開口25が開放され、第2開口26が閉鎖される。また、第2切換ドア34が第1位置とされて第3開口27が閉鎖される。この場合、第1開口25から空気取入ハウジング21内に導入された外気AEは、フィルタ35の第2領域35Bを通り、分離筒14の外側の第1通路14Aを通って羽根車2の翼列3Aの上半部5に流入する第1空気流と、フィルタ35の第1領域35Aを通り、分離筒14の内側の第2通路14Bを通って羽根車2の翼列の下半部6に流入する第2空気流を形成する。第1の動作モードは、外気モードと呼ばれることもある

第2の動作モードでは、図1に示すように、第1切換ドア33が第2位置とされて第1開口25第1開口25が開放され、第2開口26が閉鎖される。また、第2切換ドア34が第2位置とされて、第3開口27が開放される。この場合、第1開口26から空気取入ハウジング21内に導入された導入された外気AEは、フィルタ35の第2領域35Bを通り、分離筒14の外側の第1通路14Aを通り、羽根車2の翼列3Aの上半部5に流入する第1空気流を形成する。また、第3開口27から導入された内気ARは、フィルタ35の第1領域35Aを通り、分離筒14の内側の第2通路14Bを通り、羽根車2の翼列3Aの下半部6に流入する第2空気流を形成する。なお、図1より明らかなように、第2位置にある第2切換ドア34の閉鎖体343は、フィルタ35の上方の空間を、第1開口25側の空間と第3開口27側の空間とに分割し、フィルタ35の上方で外気AEと内気ARとが混合されることを防止する。すなわち第2位置にある第2切換ドア34の閉鎖体343は、第2の動作モードのときに、フィルタ35の上方で外気AEと内気ARとを分離する分離壁の機能を有している。第2の動作モードは、内外気2層流モードと呼ばれることもある

第3の動作モードでは、図5Bに示すように、第1切換ドア33が第1位置とされて第1開口25が閉鎖され、第2開口26が開放される。また、第2切換ドア34が第2位置とされて、第3開口27が開放される。この場合、第2開口26及び第3開口27から空気取入ハウジング21内に導入された内気ARは、フィルタ35の第2領域35Bを通り、分離筒14の外側の第1通路14Aを通って羽根車2の翼列3Aの上半部5に流入する第1空気流と、フィルタ35の第1領域35Aを通り、分離筒14の内側の第2通路14Bを通って羽根車2の翼列の下半部6に流入する第2空気流を形成する。第3の動作モードは、内気モードと呼ばれることもある

第2の動作モード(内外気2層流モード)は、特に冬季または比較的気温が低い時期に、車室内が冷えている状態からフロントウインドウの曇りを防止しつつ速やかに車室内を暖める暖房運転を行う際に用いられる。あるいは、暖房運転の初期には第3の動作モード(内気モード)とされ、車室内の温度の上昇が開始されたら速やかに第2の動作モードに移行することも行われる。この暖房運転が自動制御により行われるときには、外気AEが車室のデフロスタ吹出口(図示せず)からフロントウインドウ(図示せず)に吹き付けられ、内気ARが車室のフット吹出口(図示せず)から乗客の足元に向けて吹き出される。

第2の動作モード(内外気2層流モード)が実行されるときには、羽根車2の翼列3Aの上半部5に流入する外気AEが第1空気流路18を介してデフロスタ吹出口に供給され、羽根車2の翼列3Aの下半部6に流入する内気ARが第2空気流路19を介してフット吹出口に供給される。このとき、外気AEに対して相対的に高湿度の内気ARがデフロスタ吹出口に供給される外気AEに混入すると、フロントウインドウの曇りという安全上問題となる事象が生じうる。また、内気ARに対して相対的に低温の外気AEがフット吹出口に供給される内気ARに混入すると、乗客に不快感を与える要因となり得る。従って、第2の動作モードが実行されるときには、内気ARに対して相対的に低湿度の外気AEの全てが第1空気流路18に流入し、かつ、外気AEに対して相対的に高温の内気ARの全てが第2空気流路19に流入することが望ましい。

ところで、先に背景技術の項でも説明したように、前述した特許文献2に記載された遠心送風機では、分離筒の長方形の入口開口が存在する領域である第1領域は、当該入口開口を含む空気取入ハウジングの断面の中央部に位置する。そして、当該断面内には、当該入口開口の両脇(前方及び後方)にそれぞれ位置する2つの長方形の領域(説明の便宜上、「第2領域A」、「第2領域B」と呼ぶ)が存在し、分離筒14内に流入せずに分離筒14の外側を流れる空気は、第2領域Aまたは第2領域Bのいずれかを通って、スクロールハウジング17内に流入する。

このように、特許文献2に記載された遠心送風機では、フィルタ35の第1領域、第2領域A、および第2領域Bのすべてを同時に空気が通過することがない。このため、空気がフィルタ35を通過する面積が限られて、遠心送風機全体としての通気抵抗が上昇し、送風量が確保できないおそれがある。また、3つの動作モードのうちのいずれのモードにおいてもフィルタ35の第1領域は常に空気が通過するので、第2領域Aや第2領域Bに対して相対的に早期にパーティクルが蓄積することや、汚染物質や異臭の除去能力が低下するおそれがある。このように、特許文献2に記載された遠心送風機は、フィルタ35の第1領域の集塵性能や脱臭性能が他の領域に対して早期に劣化することとなり、均一な利用ができず、フィルタ全体としての有効な利用が妨げられていた。更には、フィルタ35のうち一部の領域を利用しないことで、フィルタを通過する空気に対する通気抵抗が上昇し、遠式送風機としての送風能力を十分に発揮できないおそれがある。

一方、上記実施形態においては、前述したように、空気の流れ方向に関して上流側からフィルタ35を見たときに、フィルタ35の周縁を横切る仮想分割線DLにより前記フィルタを第1領域35A及び第2領域35Bの二つの領域(図示例ではいずれも長方形である)に分割したときに、分離筒14の入口開口(図示例では長方形である)の開口領域240が第1領域35Aと一致している。従って、分離筒14内に流入する空気のほぼ全てが、動作モードによらず単一の領域つまり第1領域35Aを通り、分離筒14内に流入せずに分離筒14の外側を流れる空気のほぼ全てが、動作モードによらず単一の領域つまり第2領域35Bを通る。このため、動作モードによらずフィルタ35の全領域に空気を通過させて、フィルタ全体としての有効な利用を行うことができる。また、動作モードによらずフィルタ35の全領域に空気を通過させることができるから、フィルタを通過する空気に対する通気抵抗の上昇を抑制し、遠式送風機としての送風能力を十分に発揮することができる。

上記実施形態では、第1領域35Aの面積と第2領域35Bの面積の比は5:5であるが、これには限定されず、例えば6:4または4:6でもよい。

上記実施形態では、仮想分割線DLは、フィルタ35の表面を2つの長方形に分割しており、こうすることが好ましいが、こうすることに限定されるものではなく、2つの台形に分割してもよい。つまり、仮想分割線DLがフィルタ35の表面を構成する長方形(正方形でもよい)の対辺と成す角度が90度でなくてもよい。仮想分割線DLは、直線であることが好ましいが、いくらか湾曲していても構わない。

空気取入ハウジング21の構造を図6に示すように改変することができる。図6に示す空気取入ハウジング21Aは、外気導入口としての開口25A,25Bと、内気導入口としての開口26A,27Aとを有している。開口25Aと開口26Aとは、回転軸41aとこの回転軸41aから延出する閉塞部を有する第1切換ドア41により開閉される。開口25Bと開口27Aとは、回転軸42aとこの回転軸42aから延出する閉塞部を有する第2切換ドア42により開閉される。第1切換ドア41と第2切換ドア42とは、片持式ドアと呼ばれることもある。フィルタ35の上流(図6では上方)において、空気取入ハウジング21A内に分離壁43が設けられている。この分離壁43により、開口25B,27Aから空気取入ハウジング21A内に導入された空気が分離筒14内に導入され、開口25A,26Aから空気取入ハウジング21A内に導入された空気が、分離筒14の外側を通ってスクロールハウジング17に導入されるようになっている。従って、開口25Aから空気取入ハウジング21Aに外気が導入され、かつ開口27Aから空気取入ハウジング21Aに内気が導入されるときに、分離壁43は、外気と内気を互いに分離して両者が互いに混じり合わないようする。

なお、前述した内外気2層流モードを実行する際に、デフロスタ吹出口に供給される低湿度の外気AEに、高湿度の内気ARが混合されることは可能な限り回避することが望ましい。このため、図6に示す実施形態では、空気の流れ方向に関して上流側からフィルタ35を見たときに、分離壁43の下端43e(フィルタ35近傍に位置する端縁)が、分離筒14の上端の入口開口つまり第1領域35A内に位置するように、分離筒14の上端の周縁部分243の上端243aの位置と下端43eとの位置が距離Sだけ第1領域35A側にずれている。この点については、後述する図7に示した実施形態でも同様である(分離壁43の下端43eと分離筒14Cの周縁部分の上端243bとの距離Sの位置ずれを参照)。距離Sの寸法としては、3ミリから5ミリの範囲が好ましい。3ミリより短いと、距離Sを空気が通流するときに異音が発生するおそれがある。5ミリより長いと、内外気二層流モードのときに、内気に混入する外気の量が多くなり、分離すべき2つの空気流の分離性が悪化する。

同様の理由により、図1〜図5に示す実施形態においても、図1に示すように内外気2層流モードを実行する際には、第2位置にある第2切換ドア34の閉鎖体343の端縁34eの位置と分離筒14の上端の周縁部分243の上端243aの位置とが同様に距離Sだけ第1領域35A側にずれていることが好ましい。

図6に示す実施形態において、フィルタ35より下側の部分の構成は、図1〜図5に示した実施形態と同じである。従って、図6に示す実施形態においても、図1〜図5に示した実施形態と同様に、フィルタ35を均一に利用することができる。

空気取入ハウジング21の構造及び分離筒14の構成を図7に示すように改変することができる。図7に示す分離筒14Cは、回転軸線Axに直交する断面の中心が軸方向に直交する方向に徐々にずらされてはおらず、回転軸線Axを含み図7の紙面に垂直な平面に関して対称に形成されている。その代わりに、図7に示す空気取入ハウジング21Bの回転軸線Axに直交する断面の中心が軸方向に直交する方向に徐々にずらされており、その結果として、図1〜図6の実施形態と同様に、分離筒14Cの入口開口の周縁により囲まれる開口領域がフィルタ35の第1領域と一致するようになっている。従って、図7に示す実施形態においても、図1〜図6に示した実施形態と同様に、フィルタ35を均一に利用することができる。

図7のように分離筒14Cを構成することで、分離筒14Cを対称な形状に形成することができ、生産性を向上することができる。

なお、仮想分割線DLは、分離筒14の上端の周縁部分243の上端243aの位置と、分離壁43の下端43e(第2ドア34が第2位置のときの、閉塞体343のフィルタ側端部も含む)との位置が距離Sだけ第1領域35A側にずれている場合は、分離壁43の下端43eから距離Sだけ第2領域35B側にずれた位置にあるとみなすことができる。また、仮想分割線DLは、分離筒14の上端の周縁部分243の上端243aの位置と、分離壁43の下端43eとの位置がずれていない場合は、分離壁43の下端43eの位置にあるとみなすことができる。このように、空気の流れ方向に関して上流側からフィルタ35を見たときに第1領域35A及び第2領域35Bの二つの領域に分割する仮想分割線DLは、分離壁43の下端43eの近傍に位置するものとして想定される分割線である。



1 遠心送風機



2 羽根車



Ax 回転軸線



3 翼



3A 周方向翼列



13 モータ



14、14C 分離筒



16 出口側端部(下部)



17 スクロールハウジング



170 吐出口



18 第1空気流路



19 第2空気流路



20 仕切壁



21、21A、21B 空気取入ハウジング



22 吸込口



24 入口側端部(上部)



240 開口領域



241、242、243、244 周縁(周縁部分)



25、25A、25B 外気導入口(開口)



26、27、26A、27A 内気導入口(開口)



35 フィルタ



DL 仮想分割線



35A 第1領域



35B 第2領域

Claims (7)




  1. 車両用の片吸込型の遠心送風機(1)であって、



    モータ(13)と、



    周方向翼列(3A)を形成する複数の翼(3)を有し、前記モータによって回転軸線(Ax)周りに回転駆動されて、軸方向の一端側から前記翼列(3A)の半径方向内側の空間に吸入した空気を、半径方向外側に向けて吹き出す羽根車(2)と、



    前記羽根車を収容する内部空間と、前記軸方向の一端側に開口する吸込口(22)と、周方向に開口する吐出口(170)と、を有するスクロールハウジング(17)と、



    前記スクロールハウジング(17)の前記内部空間のうちの前記スクロールハウジング(17)の内周面と前記羽根車(2)の外周面との間の領域、並びに前記吐出口(170)の内部空間を、前記軸方向に分割して第1空気流路(18)及び第2空気流路(19)を形成する仕切壁(20)と、



    前記吸込口の半径方向内側及び前記羽根車(2)の前記翼列の半径方向内側を通って前記軸方向に延びる分離筒(14;14C)であって、前記吸込口(22)から前記スクロールハウジング(17)内に吸入される空気の流れを、分離筒の外側を通る第1空気流と、前記分離筒の内側を通る第2空気流とに分割するように設けられ、かつ、前記第1空気流を半径方向外向きに転向して前記第1空気流路(18)に案内するとともに、前記第2空気流を半径方向外向きに転向して前記第2空気流路(19)に案内する出口側端部(16)を有している、分離筒(14;14C)と、



    車両の外気を取り込むための少なくとも1つの外気導入口(25;25A,25B)と、車両の内気を取り込むための少なくとも1つの内気導入口(26,27;26A,27A)と、を有し、前記外気導入口から取り込んだ外気を前記分離筒(14;14B)の外側に流すとともに前記内気導入口(27)から取り込んだ内気を前記分離筒(14)の内側に流すことができるように構成された空気取入ハウジング(21;21A;21B)と、



    前記内気導入口及び前記外気導入口と、前記分離筒(14;14C)の入口側端部(24)との間において、前記入口側端部(24)に近接する位置で、前記空気取入ハウジング(21;21A;21B)内で保持されるフィルタ(35)と、を備え、



    空気の流れ方向に関して上流側から前記フィルタ(35)を見て、前記フィルタの周縁を横切る仮想分割線(DL)により前記フィルタを第1領域(35A)及び第2領域(35B)の二つの領域に分割したときに、前記分離筒(14;14B)の前記入口側端部(24)の周縁(241,242,243,244)により囲まれる開口領域(240)が前記第1領域(35A)と一致している、遠心送風機。





  2. 空気の流れ方向に関して上流側から前記フィルタ(35)を見ると前記フィルタは四角形であり、前記仮想分割線(DL)は、直線であり、かつ、前記四角形の互いに対向する対辺(351,352)を横切って前記フィルタをともに四角形の前記第1領域(35A)及び前記第2領域(35B)に分割し、前記分離筒(14;14C)の前記開口領域(240)は、前記第1領域の四角形に対応する形状及び寸法を有する四角形である、請求項1記載の遠心送風機。





  3. 前記分離筒(14;14C)の前記四角形の前記開口領域(240)を囲む前記周縁(241,242,243,244)は、前記四角形の三辺に対応する部分(241,243,244)を有し、当該部分が前記空気取入ハウジング(21;21A;21B)の壁体(214)と接しているか若しくは一体である、請求項2記載の遠心送風機。





  4. 前記分離筒(14)の前記開口領域(240)が前記第1領域(35A)と一致するように、前記軸方向に関する前記分離筒(14)の中間部分において、前記回転軸線(Ax)に直交する前記分離筒(14)の断面の中心が前記軸方向に直交する方向に徐々にずらされている、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の遠心送風機。





  5. 前記分離筒(14C)の前記開口領域(240)が前記第1領域(35A)と一致するように、前記フィルタ(35)と前記スクロールハウジング(17)との間の領域において、前記回転軸線(Ax)に直交する前記空気取入ハウジング(21B)の断面の中心が前記軸方向に直交する方向に徐々にずらされている、請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の遠心送風機。





  6. 前記内気導入口(26,27)が前記フィルタの前記第1領域(35A)の側に位置し、前記外気導入口(25)が前記フィルタの前記第2領域(35B)の側に位置する、請求項1から5のうちのいずれか一項に記載の遠心送風機。





  7. 前記外気導入口(25A)から前記空気取入ハウジング(21A,21B)に外気が取り入れられ、かつ前記内気導入口(27A)から前記空気取入ハウジング(21B)に外気が取り入れられるときに、前記外気と前記内気とを分離する分離壁(43)が前記空気取入ハウジング(21B)内の前記フィルタ(35)よりも上流側の領域に設けられ、空気の流れ方向に関して上流側から前記フィルタ(35)を見たときに、前記分離壁(43)の前記フィルタ(35)近傍にある端縁(43e)が、前記第1領域(35A)内に位置している、請求項1記載の遠心送風機。
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