JP6740352B2 - 酸化性塩基と2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーと脂肪物質とを含有する染毛用組成物 - Google Patents

酸化性塩基と2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーと脂肪物質とを含有する染毛用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、酸化性塩基と、2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーと、組成物の総重量に対して少なくとも20重量%の脂肪物質とを含有する、ケラチン繊維を染色するための組成物に関する。
本発明は、この組成物を使用するケラチン繊維の染色方法にも関する。
最後に、本発明は、ケラチン繊維、特には毛髪を染色するためのそのような組成物の使用に関する。
長い間、多くの人々は毛髪の色を変更すること、特には白髪を隠すことを求めてきた。
オルト−若しくはパラ−フェニレンジアミン、オルト−若しくはパラ−アミノフェノール、又はヘテロ環化合物(ピラゾール、ピラゾリノン、又はピラゾロ−ピリジン等)などの酸化性塩基として広く知られている酸化性染料前駆体を含有する染色組成物を用いて「永久」着色を得るために、ケラチン繊維、特には毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色することが公知の慣行である。これらの酸化性塩基は無色であるか薄い色の化合物であり、これを酸化性製品と組み合わせると、酸化縮合プロセスにより着色化合物が生じ得る。
これらの酸化性塩基を用いて得られる色調が、これらをカプラー又は色調整剤と組み合わせることによって変更可能であることも知られている。酸化性塩基及びカプラーとして使用される様々な分子によって、多種多様な色を得ることができる。
しかしながら、これらの染色組成物の使用は、ある一定数の欠点を有し得る。
具体的には、ケラチン繊維への塗布後に得られる染色力が完全に満足できるものではないか更には弱い場合があり、色の範囲の制約につながる。
着色は、光、シャンプー、又は汗などの外的な物質に対して十分に持続的でない場合もあり、また選択的すぎる場合もある。すなわち、同じケラチン繊維に沿って、その毛先と根元との間で異なって作用する着色の差が大きすぎる場合もある。
例えば、2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーは、独国特許第DE202005014897号明細書から公知である。前記文献中では、これは、様々な方法で毛髪を染色するために別のm−アミノフェノールカプラー及び酸化性塩基と組み合わされている。前記文献によれば、そのような組み合わせを用いることで、髪の根元から毛先まで均一な着色を得ることが可能である。
しかし、これらの組み合わせは、全体的に満足できる着色を得ることができない。これは、ケラチン繊維、特には白髪などの色素が失われたケラチン繊維を良好に被覆できなかったためである。更に、これらの染色能力は多くの場合限定的であることが明らかになっている。
そのため、上述の欠点を有さない、すなわち白髪を良好に被覆しつつ強い着色を得ることが可能であると同時に良好な堅牢性を有する、ケラチン繊維、特には毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色するための組成物を得ることが現実に必要とされている。
これらの目的及び他の目的は、本発明によって達成され、かくしてその1つの主題は、
(a)1種以上の酸化性塩基と、
(b)少なくとも1種の2−アミノ−5−エチルフェノールカプラー、又はその付加塩若しくは溶媒和物と、
(c)組成物の総重量に対して合計で20重量%以上の、塩の形態の脂肪酸とは異なる少なくとも1種の液体脂肪物質と、
を含有する、ケラチン繊維を染色するための組成物である。
本発明のもう1つの主題は、ケラチン繊維の染色方法であって、本発明の組成物が前記繊維に塗布される、方法である。
本発明は、ケラチン繊維、特には毛髪を染色するための前記組成物の使用にも関する。
この組成物は、特に、白髪などの色素が失われたケラチン繊維を良好に被覆する。
本発明の組成物は、特には、強いかつあまり選択的でない着色、すなわち繊維の長さに沿って均一な着色を生じさせることができる。
更に、本発明の組成物によって得られる着色は、髪が曝され得る光、悪天候、洗浄、及び発汗などの様々な攻撃的要因によく耐える。
本発明の他の主題、特徴、態様、及び利点は、以降の記述及び実施例を読むことでより一層明らかになるであろう。
以降において、特段の指示がない限り、特には「の間」及び「…〜…の範囲」という表現において、値の範囲の境界はこの範囲内に含まれる。
更に、本明細書で使用される「少なくとも1つ」及び「少なくとも」という表現は、それぞれ「1つ以上」及び「〜以上」という表現と同等である。
(a)2−アミノ−5−エチルフェノールカプラー
本発明の組成物は、1種以上の2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーを、遊離形態、又はその付加塩、又はその溶媒和物として含有する。
付加塩は、特には、塩酸塩、臭化水素塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、及び酢酸塩などの、酸との付加塩;並びに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、アミン、又はアルカノールアミンなどの塩基との付加塩;から選択される。
更に、溶媒和物は、より具体的には、2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーの水和物、及び/又は、2−アミノ−5−エチルフェノールカプラーと直鎖若しくは分岐のC〜Cアルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はn−プロパノール等)との組み合わせを表す。好ましくは、溶媒和物は水和物である。
本発明の組成物中に存在する2−アミノ−5−エチルフェノールカプラー又はその付加塩若しくはその溶媒和物の合計量は、組成物の総重量に対して0.0001重量%〜20重量%、好ましくは0.005重量%〜10重量%、より優先的には0.01重量%〜6重量%の範囲であってもよい。
(b)液体脂肪物質
本発明の組成物は、塩の形態の脂肪酸とは異なる1種以上の脂肪物質であって、その少なくとも20%が液体である脂肪物質も含有する。好ましくは、脂肪物質は、環境温度(25℃)及び大気圧(1.013×10Pa)で液体である。
用語「脂肪物質」は、環境温度(25℃)及び大気圧(1.013×10Pa)で水に不溶である(5重量%未満、好ましくは1重量%未満、更に優先的には0.1重量%未満の溶解度)有機化合物を意味することが意図されている。これらはその構造中に、少なくとも6個の炭素原子及び/又は少なくとも2個のシロキサン基の配列を含む、炭化水素を主体とする鎖を少なくとも1つ有している。更に、脂肪物質は、通常、同じ温度及び圧力条件で、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、液体ワセリン、又はデカメチルシクロペンタシロキサンなどの有機溶媒中に可溶性である。
用語「オイル」は、環境温度(25℃)及び大気圧(1.013×10Pa)で液体である「脂肪物質」を意味することが意図されている。
用語「非シリコーン系脂肪物質」は、Si−O結合を全く含まない脂肪物質を意味することが意図されており、用語「シリコーン系脂肪物質」は、少なくとも1つのSi−O結合を含む脂肪物質を意味することが意図されている。
本発明の組成物中で使用される脂肪物質は、塩の形態の脂肪酸とは異なる。すなわち、これらはフリーの脂肪酸の形態で組成物中に存在していてもよい。
つまり、本発明の脂肪物質は、塩の形態のカルボン酸基(−C(O)O−)を全く含まない。特に、本発明の脂肪物質は、ポリオキシアルキレン化もポリグリセロール化もされていない。
好ましくは、脂肪物質は塩の形態ではない脂肪酸とは異なる。
好ましくは、本発明の組成物は、塩の形態の脂肪酸とは異なる、環境温度及び大気圧(1.013×10Pa)で液体である1種以上の脂肪物質を含有する。
より具体的には、本発明の液体脂肪物質は、C〜C16液体炭化水素、16個より多い炭素原子を含む液体炭化水素、動物由来の非シリコーンオイル、植物又は合成由来のトリグリセリド型のオイル、含フッ素オイル、液体脂肪アルコール、液体脂肪酸及び/又はトリグリセリド以外の脂肪アルコールエステル、シリコーンオイル、並びにこれらの混合物から選択される。
脂肪アルコール及びエステルは、より具体的には、任意選択的には置換されていてもよい(特には1つ以上のヒドロキシル基で(特には1〜4個)置換されていてもよい)、6〜30個、更に好ましくは8〜30個の炭素原子を含む、少なくとも1つの飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の、炭化水素を主体とする基を含むことが想起される。これらが不飽和の場合には、これらの化合物は1〜3個の共役又は非共役の炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
〜C16液体炭化水素に関しては、これらは直鎖、分岐、又は任意選択的には環状であり、好ましくはアルカンである。言及し得る例としては、ヘキサン、シクロヘキサン、ウンデカン、ドデカン、イソドデカン、トリデカン、又はイソパラフィン(イソヘキサデカン又はイソデカン等)、及びこれらの混合物が挙げられる。
16個より多い炭素原子を含有する液体炭化水素は、直鎖又は分岐であっても、また鉱物又は合成由来であってもよく、好ましくは液体パラフィン又は液体ワセリン、ポリデカン、水素化ポリイソブチレン(Parleam(登録商標)等)、及びこれらの混合物から選択される。
言及し得る動物由来の炭化水素系オイルは、ペルヒドロスクワレンである。
植物又は合成由来のトリグリセリドオイルは、好ましくは6〜30個の炭素原子を含む液体脂肪酸トリグリセリド、例えばヘプタン酸若しくはオクタン酸のトリグリセリド、あるいは例えばひまわり油、コーン油、ダイズ油、マロー油、グレープシードオイル、ゴマ油、ヘーゼルナッツオイル、アンズ油、マカダミアオイル、アララ油、ヒマシ油、アボカドオイル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(例えばStearineries Dubois社から販売されているもの又はDynamit Nobel社からMiglyol(登録商標)810、812、及び818という名称で販売されているもの)、ホホバオイル、及びシアバターオイル、並びにこれらの混合物から選択される。
本発明での使用に好適な液体脂肪アルコールは、より具体的には、6〜30個の炭素原子、好ましくは8〜30個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和の、好ましくは不飽和又は分岐のアルコールから選択される。言及し得る例としては、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレニルアルコール、リシノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、及びリノレイルアルコール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
上述したトリグリセリド以外の脂肪酸及び/又は脂肪アルコールの液体エステルに関しては、特には、飽和又は不飽和の、直鎖C〜C26若しくは分岐C〜C26脂肪一酸若しくはポリ酸と、飽和又は不飽和の、直鎖C〜C26若しくは分岐のC〜C26脂肪モノアルコール若しくはポリアルコールとのエステルを挙げることができ、エステルの総炭素数は6以上、より有利には10以上である。
好ましくは、モノアルコールのエステルについては、本発明のエステルが由来するアルコールと酸のうちの少なくとも1つは分岐である。
モノエステルの中でも、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸イソステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;アセチルリシノール酸メチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2−エチルヘキシル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル(ミリスチン酸イソプロピル2−オクチルドデシル等)、ステアリン酸イソブチル;ラウリン酸2−ヘキシルデシル、及びこれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、一酸とモノアルコールとのモノエステルの中でも、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸アルキル(ミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル等)、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ネオペンタン酸イソデシル、及びネオペンタン酸イソステアリル、並びにこれらの混合物が使用される。
更にこの変形形態の中では、C〜C22ジカルボン酸若しくはトリカルボン酸とC〜C22アルコールとのエステル、及び、モノ−、ジ−、若しくはトリカルボン酸とC〜C26ジ−、トリ−、テトラ−、若しくはペンタヒドロキシアルコールとのエステルも使用することができる。
特には、セバシン酸ジエチル;セバシン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジイソプロピル;アジピン酸ジ−n−プロピル;アジピン酸ジオクチル;アジピン酸ジイソステアリル;マレイン酸ジオクチル;ウンデシル酸グリセリル;ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル;モノリシノール酸ペンタエリスリチル;テトライソノナン酸ペンタエリスリチル;テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル;テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル;テトラオクタン酸ペンタエリスリチル;ジカプリル酸プロピレングリコール;ジカプリン酸プロピレングリコール;エルカ酸トリデシル;クエン酸トリイソプロピル;クエン酸トリイソステアリル;トリ乳酸グリセリル;トリオクタン酸グリセリル;クエン酸トリオクチルドデシル;クエン酸トリオレイル;プロピレングリコールジオクタノエート;ネオペンチルグリコールジヘプタノエート;ジエチレングリコールジイソノナノエート;及びポリエチレングリコールジステアレート、並びにこれらの混合物を挙げることができる。
組成物は、脂肪酸エステルとして、C〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸の糖エステル及びジエステルも含有していてもよい。用語「糖」は、複数のアルコール官能基を含み、アルデヒド又はケトン官能基を有する又は有さない、少なくとも4個の炭素原子を含む酸素含有炭化水素を主体とする化合物の意味することが想起される。これらの糖は、単糖であっても、オリゴ糖であっても、多糖であってもよい。
挙げられ得る好適な糖の例としては、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース、及びラクトース、並びにこれらの誘導体、特にはアルキル誘導体(例えばメチルグルコースなどのメチル誘導体等)が挙げられる。
脂肪酸の糖エステルは、特には、前述の糖と、直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和の、C〜C30、及び好ましくはC12〜C22の脂肪酸とのエステル又はエステル混合物を含む群から選択することができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1〜3個の共役又は非共役の炭素−炭素二重結合を含んでいてもよい。
この変形形態のエステルは、モノ−、ジ−、トリ−、及びテトラエステル、ポリエステル、並びにこれらの混合物から選択されてもよい。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ油脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル、アラキドン酸エステル、又はこれらの混合物(特にはオレオ−パルミチン酸エステル、オレオ−ステアリン酸エステル、及びパルミト−ステアリン酸エステルの混合エステル等)であってもよい。
より具体的には、モノエステル及びジエステル、特にはスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノ−又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、及びオレオステアリン酸エステル、並びにこれらの混合物が使用される。
言及し得る例は、Glucate(登録商標)DOの名称でAmerchol社から販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましくは、一酸とモノアルコールとの液体エステルが使用されるであろう。
本発明の組成物中で使用し得るシリコーンオイルは、揮発性又は不揮発性の、環状、直鎖、又は分岐のシリコーンオイルであってもよく、これは未修飾であるか有機基で修飾されており、25℃で5×10−6〜2.5m/s、好ましくは1×10−5〜1m/sの粘度を好ましくは有する。
好ましくは、シリコーンオイルは、ポリジアルキルシロキサンから、特にはポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンから選択される。
これらのシリコーンオイルは、有機基により修飾されていてもよい。本発明において使用され得る有機基により修飾されているシリコーンオイルは、好ましくは上で定義されている、その構造の中に炭化水素を主体とする基を介して連結されている1つ以上の有機官能基(例えばアミン基及びアルコキシ基から選択される)を含む、液体シリコーンである。
オルガノポリシロキサンは、Walter Noll’s Chemistry and Technology of Silicones(1968),Academic Pressの中でより詳しく定義されている。これらは揮発性であっても不揮発性であってもよい。
これらが揮発性である場合、シリコーンオイルはより具体的には60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、更に具体的には次のものから選択される:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらは、例えば、Union CarbideからVolatile Silicone(登録商標)7207という名称で、又はRhodiaからSilbione(登録商標)70045 V2という名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union CarbideからVolatile Silicone(登録商標)7158という名称で、及びRhodiaからSilbione(登録商標)70045 V5という名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物である。
Union Carbide社から販売されているVolatile Silicone(登録商標)FZ3109などの、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマーも挙げることができる。
オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラ(トリメチルシリル)ペンタエリスリトールとの混合物(50/50)及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ−1,1’−ビス(2,2,2’,2’,3,3’−ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物などの、ケイ素由来の有機化合物と環状ポリジアルキルシロキサンとの混合物も挙げることができる。
(ii)2〜9個のケイ素原子を含み、25℃で5×10−6/s以下の粘度を有する直鎖の揮発性ポリジアルキルシロキサン。例は、特にはToray Silicone社からSH200という名称で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。このカテゴリーに属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries,Vol.91,Jan.76,pp.27−32,Todd&Byers”Volatile Silicone Fluids for Cosmetics”の中で公表された記事の中にも記載されている。
不揮発性のポリジアルキルシロキサンが好ましくは使用される。
これらのシリコーンオイルは、より具体的にはポリジアルキルシロキサンから選択され、その中でも、トリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。このシリコーンの粘度は、ASTM Standard 445 Appendix Cに準拠して25℃で測定される。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、非限定的な方式で、次の市販品を挙げることができる:
− Rhodiaから販売されている47シリーズ及び70047シリーズのSilbione(登録商標)オイル又はMirasil(登録商標)オイル、例えば70047V500000オイル;
− Rhodia社から販売されているMirasil(登録商標)シリーズのオイル;
− Dow Corning社の200シリーズのオイル、60000mm/sの粘度を有するDC200等;
− General ElectricのViscasil(登録商標)オイル及びGeneral ElectricのSFシリーズの特定のオイル(SF96,SF18)
Rhodia社の48シリーズのオイルなどの、ジメチコノール(CTFA)という名称で公知の、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサンも挙げることができる。
本発明において使用され得る有機基により修飾されたシリコーンは、炭化水素を主体とする基により連結している1つ以上の有機官能基をその構造の中に含む、上で定義されたシリコーンである。
少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリオルガノシロキサンに関しては、これらは具体的には、前述した有機官能基で官能基化されたポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサンであってもよい。
ポリアルキルアリールシロキサンは、具体的には、25℃で1×10−5〜5×10−2/sの範囲の粘度を有する直鎖及び/又は分岐のポリジメチル/メチルフェニルシロキサン、並びにポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルキルアリールシロキサンの中でも、言及し得る例としては次の名称で販売されている製品が挙げられる:
− Rhodiaの70641シリーズのSilbione(登録商標)オイル;
− RhodiaのRhodorsil(登録商標)70633及び763シリーズのオイル;
− Dow CorningのDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidオイル;
− BayerのPK20製品などのPKシリーズのシリコーン;
− BayerのPN1000及びPH1000製品などのPN及びPHシリーズのシリコーン;
− General ElectricのSF1023、SF1154、SF1250、及びSF1265などのSFシリーズの特定のオイル。
有機基により修飾されたシリコーンの中でも、
− 置換又は無置換のアミン基(Genesee社からGP4 Silicone Fluid及びGP7100という名称で販売されている製品、又はDow Corning社からQ2 8220及びDow Corning929若しくは939という名称で販売されている製品等)。置換アミン基は、特にはC〜Cアミノアルキル基である;
− アルコキシ基;
− ヒドロキシル基;
を含むポリオルガノシロキサンを挙げることができる。
液体脂肪物質は、優先的には16個より多い炭素原子を含む液体炭化水素、植物油、液体脂肪アルコール、及び液体脂肪エステル、シリコーンオイル、及びこれらの混合物から選択される。
優先的には、液体脂肪物質は、16個より多い炭素原子を含む液体炭化水素から、特には液体ワセリンから選択される。
好ましくは、本発明の組成物中に存在する脂肪物質の合計量は、組成物の総重量に対して30重量%以上、より優先的には35重量%以上である。
より優先的には、本発明の組成物中に存在する脂肪物質の合計量は、組成物の総重量に対して30重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜70重量%の範囲である。
更により優先的には、本発明の組成物中に存在する液体脂肪物質の合計量は、組成物の総重量に対して30重量%以上、より優先的には35重量%以上である。
更に優れたものとしては、本発明の組成物中に存在する液体脂肪物質の合計量は、組成物の総重量に対して30重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜70重量%の範囲である。
酸化性塩基
本発明の組成物は、1種以上の酸化性塩基も含有していてもよい。
本発明に有用な酸化性塩基の中でも、パラ−フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ−アミノフェノール、ビス−パラ−アミノフェノール、オルト−アミノフェノール、及び複素環塩基、これらの付加塩、及びこれらの溶媒和物を挙げることができる。
パラ−フェニレンジアミンの中でも、言及し得る例としては、パラ−フェニレンジアミン、パラ−トリレンジアミン、2−クロロ−パラ−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、2,6−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジプロピル−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノ−N,N−ジエチル−3−メチルアニリン、N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルアニリン、4−N,N−ビス(β−ヒドロキシエチル)アミノ−2−クロロアニリン、2−β−ヒドロキシエチル−パラ−フェニレンジアミン、2−γ−ヒドロキシプロピル−パラ−フェニレンジアミン、2−フルオロ−パラ−フェニレンジアミン、2−イソプロピル−パラ−フェニレンジアミン、N−(β−ヒドロキシプロピル)−パラ−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシメチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−3−メチル−パラ−フェニレンジアミン、N,N−(エチル−β−ヒドロキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、N−(β,γ−ジヒドロキシプロピル)−パラ−フェニレンジアミン、N−(4’−アミノフェニル)−パラ−フェニレンジアミン、N−フェニル−パラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒドロキシエチルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、2−β−アセチルアミノエチルオキシ−パラ−フェニレンジアミン、N−(β−メトキシエチル)−パラ−フェニレンジアミン、4−アミノフェニルピロリジン、2−チエニル−パラ−フェニレンジアミン、2−β−ヒドロキシエチルアミノ−5−アミノトルエン、及び3−ヒドロキシ−1−(4’−アミノフェニル)ピロリジン、及び酸とのその付加塩及びその溶媒和物が挙げられる。
ビス(フェニル)アルキレンジアミンの中でも、言及し得る例としては、N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4’−アミノフェニル)−1,3−ジアミノプロパノール、N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4’−アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N’−ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス(β−ヒドロキシエチル)−N,N’−ビス(4−アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス(4−メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N’−ビス(エチル)−N,N’−ビス(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,6−ジオキサオクタン、及び酸とのその付加塩及びその溶媒和物が挙げられる。
パラ−アミノフェノールの中でも、言及し得る例としては、パラ−アミノフェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−アミノ−3−フルオロフェノール、4−アミノ−3−クロロフェノール、4−アミノ−3−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メチルフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチルフェノール、4−アミノ−2−メトキシメチルフェノール、4−アミノ−2−アミノメチルフェノール、4−アミノ−2−(β−ヒドロキシエチル−アミノメチル)フェノール、及び4−アミノ−2−フルオロフェノール、及び酸とのその付加塩、及びその溶媒和物が挙げられる。
オルト−アミノフェノールの中でも、言及し得る例としては、2−アミノフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、2−アミノ−6−メチルフェノール、及び5−アセトアミド−2−アミノフェノール、及び酸とのその付加塩及びその溶媒和物が挙げられる。
言及し得る複素環塩基の中でも、例えば、ピリジン、ピリミジン、及びピラゾール誘導体が挙げられる。
言及し得るピリジン誘導体の中でも、例えば、英国特許第1026978号明細書及び英国特許第1153196号明細書に記載されている化合物、例えば2,5−ジアミノピリジン、2−(4−メトキシフェニル)アミノ−3−アミノピリジン、及び3,4−ジアミノピリジン、並びに対応する付加塩が挙げられる。
本発明で有用な他のピリジン酸化性塩基は、例えば仏国特許出願公開第2801308号明細書に記載されている3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン酸化性塩基又は対応する付加塩である。言及し得る例としては、ピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、2−アセチルアミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、2−(モルホリン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−カルボン酸、2−メトキシピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−7−イル)メタノール、2−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−5−イル)エタノール、2−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−7−イル)エタノール、(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−2−イル)メタノール、3,6−ジアミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン、3,4−ジアミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3,7−ジアミン、7−(モルホリン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3,5−ジアミン、5−(モルホリン−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリド−3−イルアミン、2−[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−5−イル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2−[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリド−7−イル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−オール、3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−オール、3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−6−オール、3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−オール、2−β−ヒドロキシエトキシ−3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン、及び2−(4−ジメチルピペラジニウム−1−イル)−3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン、並びに対応する付加塩が挙げられる。
より詳しくは、本発明で有用な酸化性塩基は:
(a)アルキル基が少なくとも1つのヒドロキシル、アミノ、又はイミダゾリウム基で置換されている場合がある(ジ)(C〜C)(アルキル)アミノ基;
(b)1つ以上の(C〜C)アルキル基で任意選択的に置換されていてもよい、1〜3個のヘテロ原子を含む、任意選択的にカチオン化されていてもよい5〜7員環のヘテロシクロアルキル基(ジ(C〜C)アルキルピペラジニウム基等);又は、
(c)任意選択的には1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ基(β−ヒドロキシアルコキシ基等)、及び対応する付加塩;
で炭素原子2が好ましくは置換されている3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジンから選択される。
3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン塩基の中でも、2[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)オキシ]エタノール、及び/又は4−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウムクロリド、及び/又は対応する付加塩又はその溶媒和物を使用することが特に好ましいであろう。
言及し得るピリミジン誘導体の中でも、例えば、独国特許第2359399号明細書;特公昭63−169571号公報;特公平17−63124号公報、欧州特許第0770375号明細書、又は国際公開第96/15765号パンフレットに記載されている化合物(2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ−5,6−ジアミノピリミジン、及び2,5,6−トリアミノピリミジン等)、その付加塩、及び互変異性平衡が存在する場合にはその互変異性体が挙げられる。
言及し得るピラゾール誘導体の中でも、独国特許第3843892号明細書、独国特許第4133957号明細書、及び特許出願である国際公開第94/08969号パンフレット、国際公開第94/08970号パンフレット、仏国特許出願公開第A−2733749号明細書、及び独国特許出願公開第19543988号明細書に記載されている化合物である化合物が挙げられ、例えば4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4−ジアミノピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(4’−クロロベンジル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1,3−ジメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−フェニルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチル−3−フェニルピラゾール、4−アミノ−1,3−ジメチル−5−ヒドラジノピラゾール、1−ベンジル−4,5−ジアミノ−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−tert−ブチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−tert−ブチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−(4’−メトキシフェニル)ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチル−3−ヒドロキシメチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−ヒドロキシメチル−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−3−メチル−1−イソプロピルピラゾール、4−アミノ−5−(2’−アミノエチル)アミノ−1,3−ジメチルピラゾール、3,4,5−トリアミノピラゾール、1−メチル−3,4,5−トリアミノピラゾール、3,5−ジアミノ−1−メチル−4−メチルアミノピラゾール、及び3,5−ジアミノ−4−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−1−メチルピラゾール、並びに対応する付加塩が挙げられる。4,5−ジアミノ−1−(β−メトキシエチル)ピラゾールも使用することができる。
ピラゾール誘導体の中でも、4,5−ジアミノピラゾールが好ましく使用され、更に優先的には4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール及び/又は対応する塩が使用されるであろう。
同様に言及し得るピラゾール誘導体としては、ジアミノ−N,N−ジヒドロピラゾロピラゾロン、特には仏国特許出願公開第A−2886136号明細書に記載されているものが挙げられ、次の化合物及び対応する付加塩:2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、2−アミノ−3−エチルアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、2−アミノ−3−イソプロピルアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、2−アミノ−3−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、4,5−ジアミノ−1,2−ジメチル−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン、4,5−ジアミノ−1,2−ジエチル−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン、4,5−ジアミノ−1,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン、2−アミノ−3−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、2−アミノ−3−ジメチルアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、2,3−ジアミノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1H,6H−ピリダジノ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、4−アミノ−1,2−ジエチル−5−(ピロリジン−1−イル)−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン、4−アミノ−5−(3−ジメチルアミノピロリジン−1−イル)−1,2−ジエチル−1,2−ジヒドロピラゾール−3−オン、及び2,3−ジアミノ−6−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン等が挙げられる。
2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン及び/又は対応する塩を使用することが好ましいであろう。
複素環塩基の中でも、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、及び/又は2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、及び/又は2[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)オキシ]エタノール、及び/又は4−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウムクロリド、及び/又はその対応する塩若しくは溶媒和物を使用することが好ましいであろう。
本発明のある変形形態においては、組成物は、複素環塩基から、好ましくは4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、及び/又は2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、及び/又は2[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)オキシ]エタノール、及び/又は4−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウムクロリド、及び/又はその塩若しくは溶媒和物から選択される1種以上の酸化性塩基を含有する。
本発明の組成物中に存在する酸化性塩基の付加塩は、特には、塩酸塩、臭化水素塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、及び酢酸塩などの、酸との付加塩;並びに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、アミン、又はアルカノールアミンなどの塩基との付加塩;から選択される。
更に、酸化性塩基の溶媒和物は、より具体的には、酸化性塩基の水和物、及び/又は、酸化性塩基と直鎖若しくは分岐のC〜Cアルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はn−プロパノール等)との組み合わせを表す。好ましくは、溶媒和物は水和物である。
本発明の組成物中に存在する酸化性塩基の合計量は、組成物の総重量に対して0.0001重量%〜20重量%、好ましくは0.005重量%〜10重量%、より優先的には0.01重量%〜6重量%の範囲であってもよい。
本発明の組成物は、本発明の2−アミノ−5−エチルフェノールカプラー以外の他のカプラーを含有していてもよい。これらのカプラーの中では、特にメタ−フェニレンジアミン、2−アミノ−5−エチルフェノール以外のメタ−アミノフェノール、メタ−ジフェノール、ナフタレンカプラー、ヘテロ環カプラー、その付加塩、その溶媒和物塩、及びこれらの混合物を挙げることができる。
本発明の組成物中で使用できるカプラーの中でも、特に6−ヒドロキシベンゾモルホリン、1,3−ジヒドロキシベンゼン、2−メチル−1,3−ジヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、5−アミノ−4−クロロ−o−クレゾール、5−アミノ−6−クロロ−o−クレゾール、4−クロロ−1,3−ジヒドロキシベンゼン、1−β−ヒドロキシエチルオキシ−2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ4−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メトキシベンゼン、1,3−ビス(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン、3−ウレイドアニリン、3−ウレイド−1−ジメチルアミノベンゼン、セサモール、1−β−ヒドロキシエチルアミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、α−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ナフタレンジオール、1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、6−ヒドロキシインドール、4−ヒドロキシインドール、4−ヒドロキシN−メチルインドール,2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3−4−ジメチルピリジン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、1−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、2,6−ビス(β−ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、3−メチル−1−フェニル5−ピラゾロン、酸とのその付加塩、及びその溶媒和物を挙げることができる。
本発明の組成物中に存在するカプラーの付加塩、水和物、及び溶媒和物は、本発明で有用なカプラーについて上述した通りである。
好ましくは、本発明の組成物中に存在する追加的なカプラーは、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2−メチル−1,3−ジヒドロキシベンゼン、2−アミノ3−ヒドロキシピリジン、その付加塩、その溶媒和物、及びこれらの混合物から選択される。
これ(これら)が存在する場合、本発明の組成物中の追加的なカプラーの合計量は、組成物の総重量に対して0.0001重量%〜20重量%、好ましくは0.005重量%〜10重量%、より優先的には0.01重量%〜6重量%の範囲であってもよい。
好ましくは、本発明の組成物中のカプラーの合計量は、組成物の総重量に対して0.0001重量%〜20重量%、好ましくは0.005重量%〜10重量%、更に好ましくは0.01重量%〜6重量%の範囲である。
界面活性剤
本発明の組成物は、任意選択的には1種以上の界面活性剤も含有していてもよい。
本発明の組成物中で使用され得る界面活性剤は、非イオン性、カチオン性、アニオン性、両性、又は双性イオン性の界面活性剤から選択することができる。
本発明の組成物は、1種以上の非イオン性界面活性剤を含有していてもよい。
使用され得る非イオン性界面活性剤は、例えばHandbook of Surfactants by M.R.Porter,published by Blackie&Son(Glasgow and London),1991,pp.116−178中に記載されている。
言及し得る非イオン性界面活性剤の例としては、次の非イオン性界面活性剤が挙げられる:
− オキシアルキレン化(C〜C24)アルキルフェノール;
− 1個又は2個の脂肪鎖を含む、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の、オキシアルキレン化又はグリセロール化C〜C40アルコール;
− 飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の、オキシアルキレン化C〜C30脂肪酸アミド;
− 飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐のC〜C30酸と、ポリエチレングリコールとのエステル;
− 好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐のC〜C30酸と、ソルビトールとのオキシエチレン化エステル;
− 脂肪酸とスクロースとのエステル;
− 任意選択的にオキシアルキレン化(0〜10個のオキシアルキレン単位)されていてもよく、1〜15個のグルコース単位を含む、(C〜C30)アルキル(ポリ)グルコシド、(C〜C30)アルケニル(ポリ)グルコシド、(C〜C30)アルキル(ポリ)グルコシドエステル;
− 飽和又は不飽和のオキシエチレン化植物油;
− エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物;
− N−(C〜C30)アルキルグルカミン及びN−(C〜C30)アシルメチルグルカミン誘導体;
− アルドビオンアミド(aldobionamide);
− アミンオキシド;
− オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化シリコーン;
− 及びこれらの混合物。
オキシアルキレン単位は、より具体的にはオキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位又はこれらの混合物であり、好ましくはオキシエチレン単位である。
エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのモル数は、好ましくは1〜250、より好ましくは2〜100であり、更には2〜50がより優れており;グリセロールのモル数は、特には1〜50の範囲であり、更には1〜10の範囲がより優れている。
有利には、本発明の非イオン性界面活性剤は、オキシプロピレン単位を全く含まない。
グリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、1〜50molのグリセロール、好ましくは1〜10molのグリセロールを含むモノグリセロール化若しくはポリグリセロール化C〜C40アルコールを好ましくは使用する。
このタイプの化合物の例としては、4molのグリセロールを含むラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル−4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含むラウリルアルコール、4molのグリセロールを含むオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル−4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含むオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル−2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含むセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含むセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含むオレイル/セチルアルコール、及び6molのグリセロールを含むオクタデカノールを挙げることができる。
グリセロール化アルコールの中でも、1molのグリセロールを含むC8/C10アルコール、1molのグリセロールを含むC10/C12アルコール、及び1.5molのグリセロールを含むC12アルコールを使用することが特に好ましい。
本発明の組成物の中で使用され得る非イオン性界面活性剤は、優先的には:
− 1〜100molのエチレンオキシド、好ましくは2〜50、より好ましくは2〜40molのエチレンオキシドを含み、1個又は2個の脂肪鎖を含む、オキシエチレン化C〜C40アルコール;
− 1〜100、好ましくは2〜50molのエチレンオキシドを含む飽和又は不飽和のオキシエチレン化植物油;
− 任意選択的にオキシアルキレン化(0〜10OE)されていてもよく1〜15個のグルコース単位を含む(C〜C30)アルキル(ポリ)グルコシド;
− 1〜50molのグリセロール、好ましくは1〜10molのグリセロールを含むモノグリセロール化若しくはポリグリセロール化C〜C40アルコール;
− 飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐の、オキシアルキレン化C〜C30脂肪酸アミド;
− 飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐のC〜C30の酸とポリエチレングリコールとのエステル;
− 並びにこれらの混合物;
から選択される。
本発明の組成物は、1種以上のカチオン性界面活性剤を含有していてもよい。
用語「カチオン性界面活性剤」は、本発明の組成物中に入れられた場合に正に帯電する界面活性剤を意味することが意図されている。この界面活性剤は、1つ以上の正の永久荷電を有していてもよく、あるいは本発明の組成物中でカチオン化可能な1つ以上の官能基を含んでいてもよい。
カチオン性界面活性剤は、好ましくは、任意選択的にポリオキシアルキレン化されていてもよい一級、二級、若しくは三級の脂肪アミン又はその塩、及び四級アンモニウム塩、並びにこれらの混合物から選択される。
脂肪アミンは、通常、少なくとも1つのC〜C30炭化水素を主体とする鎖を含む。
四級アンモニウム塩の例としては、特には、テトラアルキルアンモニウム塩(例えばアルキル基が約12〜22個の炭素原子を含むジアルキルジメチルアンモニウム又はアルキルトリメチルアンモニウム塩、特にはベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、又はベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩)、あるいはその他、パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアラミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアラミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウム塩、又はVan Dyk社からCeraphyl(登録商標) 70という名称で販売されているステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウム塩、などの四級アンモニウム塩を挙げることができる。次の化合物;
− イミダゾリンの四級アンモニウム塩、例えばRewo社からRewoquat(登録商標) W75という名称で販売;
− ジ−若しくはトリ四級アンモニウム塩、例えばFinetex社から入手可能なFinquat CT−P(Quaternium 89)、及びFinetex社から入手可能なFinquat CT(Quaternium 75);
− ジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウム、及びモノアシルオキシエチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウム塩などの、少なくとも1つのエステル官能基を含む四級アンモニウム塩(特には塩化物塩又はメチル硫酸塩);
の塩化物塩、並びにこれらの混合物を使用することが特に好ましい。アシル基は、好ましくは14〜18個の炭素原子を含み、より具体的にはパーム油又はひまわり油などの植物油から得られる。化合物が複数のアシル基を含む場合、これらの基は同じであっても異なっていてもよい。
そのような化合物は、例えば、Henkel社からDehyquart(登録商標)という名称で、Stepan社からStepanquat(登録商標)という名称で、CECA社からNoxamium(登録商標)という名称で、又はRewo−Witco社からRewoquat(登録商標) WE18という名称で、販売されている。
米国特許第A−4874554号明細書及び米国特許第A−4137180号明細書に記載の少なくとも1つのエステル官能基を含むアンモニウム塩も使用することができる。
Quatarmin BTC131という名称で花王株式会社から販売されているベヘノイルヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを使用してもよい。
好ましくは、少なくとも1つのエステル官能基を含むアンモニウム塩は、2つのエステル官能基を含む。
使用され得る少なくとも1つのエステル官能基を含む四級アンモニウム塩の中でも、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩を使用することが好ましい。
本発明の組成物は、1種以上のアニオン性界面活性剤を含有していてもよい。
用語「アニオン性界面活性剤」は、イオン性基又はイオン化可能な基としてアニオン性基のみを含む界面活性剤を意味することが意図されている。これらのアニオン性基は、好ましくは−COOH、−COO、−SOH、−SO 、−OSOH、−OSO 、−PO、−PO、−PO22 、−P(OH)、=P(O)OH、−P(OH)O、=P(O)O、=POH、=POの群から選択され、アニオン部分は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又はアンモニウムのものなどのカチオン性の対イオンを含む。
本発明の組成物中で使用され得るアニオン性界面活性剤の例としては、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルスルホスクシンアミド酸塩、アシルイセチオン酸塩、及びN−アシルタウリン塩、ポリグルコシドポリカルボン酸及びアルキルモノエステル塩、アシル乳酸塩、D−ガラクトシドウロン酸の塩、アルキルエーテルカルボン酸の塩、アルキルアリールエーテルカルボン酸の塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸の塩;並びに全てのこれらの化合物の対応する塩ではない形態を挙げることができ;全てのこれらの化合物のアルキル基及びアシル基は6〜40個の炭素原子を含み、アリール基はフェニル基を表す。
これらの化合物はオキシエチレン化されていてもよく、その場合好ましくは1〜50個のエチレンオキシド単位を含んでいてもよい。
ポリグルコシド−ポリカルボン酸のC〜C24アルキルモノエステルの塩は、C〜C24アルキルポリグルコシド−クエン酸塩、C〜C24アルキルポリグルコシド−酒石酸塩、及びC〜C24アルキルポリグルコシド−スルホコハク酸塩から選択することができる。
アニオン性界面活性剤が塩の形態である場合、これらはアルカリ金属塩(ナトリウム塩若しくはカリウム塩等、好ましくはナトリウム塩)、アンモニウム塩、アミン塩(特にはアミノアルコール塩)、又はアルカリ土類金属塩(マグネシウム塩等)から選択することができる。
特に言及し得るアミノアルコール塩の例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンの塩、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、又はトリイソプロパノールアミンの塩、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール塩、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩が挙げられる。
アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の塩、特にはナトリウム若しくはマグネシウムの塩が好ましくは使用される。
上述したアニオン性界面活性剤の中でも、2〜50個のエチレンオキシド単位を含む(C〜C24)アルキル硫酸塩、(C〜C24)アルキルエーテル硫酸塩、特にはアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコール、及びアルカリ土類金属の塩の形態、又はこれらの化合物の混合物、が好ましくは使用される。
特に、2〜20個のエチレンオキシド単位を含む(C12〜C20)アルキル硫酸塩、(C12〜C20)アルキルエーテル硫酸塩、特にはアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコール、及びアルカリ土類金属の塩の形態、又はこれらの化合物の混合物、が好ましくは使用される。更に優れたものとしては、2.2molのエチレンオキシドを含むラウリルエーテル硫酸ナトリウムを使用することが好ましい。
本発明の組成物は、1種以上の両性イオン性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤を含有していてもよい。
具体的には、好ましくは非シリコーン系である本発明の組成物中で使用される得る両性イオン性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤は、特には任意選択的に四級化されていてもよい脂肪二級又は三級アミンの誘導体であってもよく、この誘導体中の脂肪基は、8〜22個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖であり、前記アミン誘導体は少なくとも1つのアニオン性基(例えばカルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、又はホスホネート基)を含む。
特には、(C〜C20)アルキルベタイン、(C〜C20)アルキルスルホベタイン、(C〜C20)アルキルアミド(C〜C)アルキルベタイン、及び(C〜C20)アルキルアミド(C〜C)アルキルスルホベタインを挙げることができる。
使用され得る任意選択的に四級化されていてもよい二級又は三級の脂肪アミン誘導体の中でも、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、及びココアンホジプロピオン酸の名称でCTFA dictionary,5th edition,1993の中に分類されている化合物を挙げることができる。
例として、商品名Miranol(登録商標) C2M濃縮液としてRhodia社から販売されているココアンホ二酢酸塩を挙げることができる。
CTFA dictionaryの中でジエチルアミノプロピルココアスパルタミドナトリウムという名前で分類されておりChimex社からChimexane HBという名称で販売されている化合物を挙げることができる。
これらの化合物は単独で又は混合物として使用することができる。
上述した両性又は双性イオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、ココベタインなどの(C〜C20)アルキルベタイン、コカミドプロピルベタインなどの(C〜C20)アルキルアミド(C〜C)アルキルベタイン及びその混合物、並びにジエチルアミノプロピルラウリルアミノスクシンアマートのナトリウム塩(INCI名:ジエチルアミノプロピルココアスパルタミドナトリウム)などの式(VIII)の化合物が使用される。
好ましくは、本発明の組成物は、1種以上の界面活性剤を含有する。より優先的には、本発明の組成物は、非イオン性、アニオン性、又は両性イオン性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤を含有する。
特に好ましくは、本発明の組成物は、1種以上の非イオン性界面活性剤を含有する。本発明の組成物中に存在する界面活性剤の合計量は、組成物の総重量に対して0.1重量%〜25重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲であってもよい。
アルカリ剤
本発明の組成物は、任意選択的には1種以上のアルカリ剤も含有していてもよい。
好ましくは、染色組成物は、1種以上の有機若しくは無機アルカリ剤を含有する。
無機アルカリ剤は、好ましくはアンモニア水、アルカリ金属炭酸塩若しくは炭酸水素塩(炭酸ナトリウム若しくはカリウム、及び炭酸水素ナトリウム若しくはカリウム等)、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウム、又はこれらの混合物から選択される。
有機アルカリ剤は、好ましくは25℃でのpKbが12未満、好ましくは10未満、更に有利には6未満の有機アミンから選択される。pKbは最も塩基性が高い官能基に関するものであることに留意すべきである。また、有機アミンは10個より多い炭素原子を含むアルキル若しくはアルケニルの脂肪鎖を全く含まない。
有機アルカリ剤は、例えば、アルカノールアミン、オキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化エチレンジアミン、アミノ酸、及び下記式(IX)の化合物から選択される:
Figure 0006740352
(式(IX)中、Wは、任意選択的に1つ以上のヒドロキシル基若しくはC〜Cアルキルラジカルで任意選択的に置換されていてもよい及び/又は任意選択的に1つ以上のヘテロ原子(O又はNR等)で中断されていてもよい二価のC〜Cアルキレンラジカルであり、R、R、R、R、及びRは、同じ又は異なっていてもよく、水素原子、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、又はC〜Cアミノアルキルラジカルを表す)。
言及し得る式(IX)のアミンの例としては、1,3−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノ−2−プロパノール、スペルミン、及びスペルミジンが挙げられる。
用語「アルカノールアミン」は、一級、二級、又は三級アミン官能基と、1つ以上のヒドロキシルラジカルを有する1つ以上の直鎖又は分岐のC〜Cアルキル基と、を含む有機アミンを意味することが意図されている。
1〜3個の同じ又は異なるC〜Cヒドロキシアルキルラジカルを含むモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン、又はトリアルカノールアミンなどのアルカノールアミンから選択される有機アミンが、本発明の実施に特に好適である。
このタイプの化合物の中でも、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを挙げることができる。
より具体的には、使用され得るアミノ酸は、L体、D体、又はラセミ体の、天然由来又は合成由来のものであり、より具体的にはカルボン酸、スルホン酸、亜リン酸、及びリン酸官能基から選択される少なくとも1つの官能基を含む。アミノ酸は中性の形態であってもイオン形態であってもよい。
本発明で使用し得るアミノ酸としては、特に、アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、オルニチン、シトルリン、アスパラギン、カルニチン、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、リシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、N−フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、及びバリンを挙げることができる。
有利には、アミノ酸は、任意選択的には環の中又はウレイド官能基の中に含まれていてもよい追加的なアミン官能基を含む塩基性アミノ酸である。
そのような塩基性アミノ酸は、例えばヒスチジン、リシン、アルギニン、オルニチン、及びシトルリンである。
有機アミンは、ヘテロ環タイプの有機アミンから選択されてもよい。アミノ酸の中で既に述べたヒスチジン以外に、特にはピリジン、ピペリジン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、及びベンズイミダゾールを挙げることができる。
有機アミンは、アミノ酸ジペプチドからも選択されてもよい。本発明で使用され得るアミノ酸ジペプチドとしては、特にはカルノシン、アンセリン、及びバレニンを挙げることができる。
有機アミンは、グアニジン官能基を含む化合物から選択されてもよい。本発明で使用され得るこのタイプのアミンとしては、アミノ酸として既に述べたアルギニンの他に、特にはクレアチン、クレアチニン、1,1−ジメチルグアニジン、1,1−ジエチルグアニジン、グリコシアミン、メトホルミン、アグマチン、N−アミジノアラニン、3−グアニジノプロピオン酸、4−グアニジノ酪酸、及び2−([アミノ(イミノ)メチル]アミノ)エタン−1−スルホン酸を挙げることができる。
言及し得るハイブリッド化合物としては、カルボン酸又は塩酸などの酸と前述したアミンとの塩が挙げられる。
特にはグアニジン炭酸塩又はモノエタノールアミン塩酸塩を使用することができる。
好ましくは、本発明の組成物中に存在するアルカリ剤は、アンモニア水、アルカノールアミン、及び中性若しくはイオン形態のアミノ酸、特には塩基性のアミノ酸から選択される。
より優先的には、本発明の組成物中に存在するアルカリ剤は、アンモニア水、アルカノールアミン、及びこれらの混合物から選択される。ある具体的な実施形態によれば、アルカリ剤は有機試薬であり、好ましくはアルカノールアミンである。アルカリ剤がアルカノールアミンの場合、これはモノエタノールアミンから選択される。
本発明の組成物中に存在するアルカリ剤の合計量は、組成物の総重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%の範囲であってもよい。
本発明の組成物は、任意選択的には1種以上の有機溶媒も含有していてもよい。
言及し得る有機溶媒の例としては、エタノールやイソプロパノールなどの直鎖又は分岐のC〜Cアルカノール;グリセロール;例えば2−ブトキシエタノール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、及びモノエチルエーテルなどのポリオール及びポリオールエーテル;並びに例えばベンジルアルコールやフェノキシエタノールなどの芳香族アルコール又はエーテル;並びにこれらの混合物が挙げられる。
有機溶媒は、組成物の総重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは2重量%〜25重量%の範囲の量で存在してもよい。
本発明の組成物は、本発明の化合物とは異なる1種以上の添加剤も任意選択的に含有していてもよく、その中でも、カチオン性、アニオン性、非イオン性、又は両性のポリマー又はこれらの混合物、ふけ防止剤、抗脂漏薬、抜け毛防止及び/又は発毛促進剤、ビタミン及びプロビタミン(パンテノール等)、日焼け止め、無機又は有機顔料、隔離剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、無機又は有機増粘剤(特には高分子増粘剤)、乳白又は真珠光沢剤、酸化防止剤、ヒドロキシ酸、香料、保存料、顔料、並びにセラミドを挙げることができる。
言うまでもないが、当業者であれば、想定される添加により本発明の組成物に本質的に関連する有利な特性が悪影響を受けないか実質的に悪影響を受けないように、この又はこれらの任意選択的な追加的な化合物を注意深く選択するであろう。
上述の補助剤は、通常、これらのそれぞれについて、使用の準備が整った組成物の総重量に対して0重量%〜20重量%の量で存在していてもよい。
化学的酸化剤
本発明のある具体的な実施形態によれば、本発明の組成物は、少なくとも1種の化学的酸化剤を含有する。
「化学的酸化剤」という表現は、大気酸素以外の酸化剤を意味することが意図されている。
具体的には、化学的酸化剤は、例えば過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、過酸化物塩(例えば過硫酸塩又は過ホウ酸塩等)、過酸及びその前駆体、並びにアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属過炭酸塩から選択される。有利には、酸化剤は過酸化水素である。
化学的酸化剤は、組成物の総重量に対して0.5重量%〜20重量%、更に好ましくは1重量%〜15重量%の範囲の含有率で存在していてもよい。
本発明の組成物が少なくとも1種のアルカリ剤と少なくとも1種の酸化剤を含有する場合、組成物はそのまま使用することができる。これは、ケラチン繊維を染色できるようにするために毛髪に塗布することができる。
本発明の組成物がアルカリ剤と酸化剤とを含む場合、これは好ましくは組成物の総重量に対して少なくとも20%の脂肪物質、好ましくは液体脂肪物質を含み、好ましくは少なくとも30重量%含む。好ましくは、このそのまま使用可能な組成物は、30%〜55%の脂肪物質、好ましくは液体脂肪物質を含み、好ましくは35%〜50%含む。
本発明の方法
本発明のもう1つの主題は、本発明の組成物をケラチン繊維に塗布することを含む、ヒトのケラチン繊維、特には毛髪の染色方法である。
ある好ましい実施形態によれば、組成物は少なくとも1種のアルカリ剤と少なくとも1種の酸化剤を含有する。その場合、組成物は、ケラチン繊維に塗布され、約3〜50分間、好ましくは約5〜40分間放置され、その後引き続いてすすぎ、シャンプーでの洗浄、再度のすすぎ、及び最終的に乾燥が行われる。
本発明の組成物がアルカリ剤及び酸化剤の塗布の前に混合されていない場合、様々な組成物が、逐次的に、任意の順序で、中間のすすぎあり又はなしで、塗布され得る。
別の実施形態によれば、本発明の組成物は、次の少なくとも2つの組成物:
− 少なくとも1種の酸化性塩基と、少なくとも1種の2−アミノー5−エチルフェノールカプラー又はその塩若しくは溶媒和物と、少なくとも1種のアルカリ剤とを含有する染色組成物;並びに、
− 1種以上の化学的酸化剤を含有する酸化組成物;
の混合によって得られ、組成物のうちのいずれか一方は1種以上の脂肪物質も含み、これは好ましくは環境温度及び大気圧で液体であり、塩の形態の脂肪酸とは異なり;
その結果、脂肪物質、好ましくは液体脂肪物質の合計量は、上記2つの組成物の混合により得られる組成物の総重量に対して30重量%以上、好ましくは30%〜55%、好ましくは35%〜50%である。
この実施形態によれば、組成物のうちの少なくとも1つは水性組成物である。
用語「水性組成物」は、組成物の重量に対する水の量が5重量%以上である組成物を意味することが意図されている。好ましくは、水の量は10重量%以上である。
好ましくは、染色組成物は、環境温度及び大気圧で好ましくは液体であり塩の形態の脂肪酸とは異なる1種以上の脂肪物質を、染色組成物の重量に対して30重量%以上、より優先的には40重量%以上、更に好ましくは50重量%以上、また更に好ましくは60重量%以上の合計量で含有する。
より優先的には、染色組成物は、環境温度及び大気圧で好ましくは液体であり塩の形態の脂肪酸とは異なる1種以上の脂肪物質を、染色組成物の重量に対して30重量%以上の合計量で含有し、酸化組成物は、環境温度及び大気圧で好ましくは液体であり塩の形態の脂肪酸とは異なる1種以上の脂肪物質を、酸化組成物の重量に対して10重量%以上、好ましくは15%〜25%の合計量で含有する。
染色組成物(A)と酸化組成物(B)は、好ましくは0.2〜10、より優先的には0.5〜2の範囲の重量比(A)/(B)で混合される。
この実施形態によれば、染色方法は、そのため、上述した染色組成物(A)と酸化組成物(B)との混合によって得られる染色組成物をケラチン繊維に塗布することを含む。
多区画デバイス
本発明のもう1つの主題は、ケラチン繊維染色用の、好ましくは少なくとも2つの区画を含む多区画デバイスであって、少なくとも1つの第1の区画が本発明の染色組成物(A)を含み、少なくとも1つの第2の区画が上述した酸化組成物(B)を含む、多区画デバイスである。
最後に、本発明は、ケラチン繊維の染色のための、特には毛髪の染色のための、上述した組成物の使用に関する。
本発明において、用語「ケラチン繊維」は、ヒトのケラチン繊維、特には毛髪を意味する。
以降の実施例は本発明を例示する役割を有するが、その本質を限定するものではない。
以降の実施例では、全ての量は組成物の総重量に対する重量パーセントとして示されている。特段の指示がない限り、量は活性物質において示されている(別段の記載がない限り)。
実施例1
a)染色組成物
本発明の次の染色組成物A1〜A3は、その内容が下の表に示されている成分から調製した。
Figure 0006740352
b)酸化組成物
次の酸化組成物B1は、その内容が下の表に示されている成分から調製した。
Figure 0006740352
手順
染色組成物A1〜A3は、1:1の比率で酸化組成物B1とそれぞれ混合する。
そのようにして得た混合物A1+B1、A2+B1、及びA3+B1を、90%の白髪を含む地髪の頭髪に塗布する。
環境温度での35分間の放置時間の後、頭髪を浄水ですすぎ、次いでシャンプーで洗浄する。最後に頭髪を乾燥させる。
頭髪の色を目視で評価した。
下に示される色合いの強い着色が得られる。
Figure 0006740352
実施例2
次の組成物を調製した。
Figure 0006740352
染色組成物A4〜A5は、1:1の比率で酸化組成物B1とそれぞれ混合する。
そのようにして得た混合物A4+B1及びA5+B1を、90%の白髪を含む地髪の頭髪に塗布する。
環境温度での35分間の放置時間の後、頭髪を浄水ですすぎ、次いでシャンプーで洗浄する。最後に頭髪を乾燥させる。
その後、洗浄に対する堅牢性を評価するために、頭髪に対して12回のシャンプー工程の試験を行う。
比色分析測定は、Minolta CM2600D分光比色計(光源D65,角度10°,反射鏡部品を含む)を使用してCIELab系で試験の前及び試験後に行う。
洗浄に対する堅牢性は、次式に従って、12回のシャンプー試験の前後の染色された頭髪間の色の差ΔEによって表される:
Figure 0006740352
式中、L、a、及びbは、試験前の染色された毛髪の頭髪での測定値を表し、L 、a 、及びb は、試験後の染色された毛髪の頭髪での測定値を表す。
ΔEの値が小さいほど、洗浄に対する堅牢性が優れている。
Figure 0006740352
本発明の組成物A4を用いて得られた混合物は小さいΔE値を有しており、そのため、組成物A5を用いて得られた混合物と比較して洗浄に対する堅牢性が優れている。
実施例3
Figure 0006740352
Figure 0006740352
組成物A6は、1:1の重量比で酸化組成物B6と混合する。
染色組成物A7は、1:1.5の重量比で酸化組成物B7と混合する。
そのようにして得た各混合物中では、塩基及び2−アミノ−5−エチルフェノール.HClカプラーの濃度は混合物100g当たり1.25×10−3molである。
そのようにして得た混合物A6+B6及びA7+B7を、90%の白髪を含む地髪の頭髪に塗布する。
環境温度での35分間の放置時間の後、頭髪を浄水ですすぎ、次いでシャンプーで洗浄する。最後に頭髪を乾燥させる。
比色測定は、Minolta CM2006D分光比色計(光源D65,角度10°,反射鏡部品を含む)を使用してCIELab系で行う。
は明度を表し、Lの値が小さいほどより強い着色が得られる。Cは色度を表し、次式によって得られる:
=(a*2+b*21/2
の値が大きいほど、より着色された色が得られる。
Figure 0006740352
本発明の混合物A6+B6は、比較例の混合物A7+B7と比べてより強力でより着色された色が得られる。
実施例4
次の染色組成物を調製した(別段の記載がない限り活性物質のg%である)。
Figure 0006740352
Figure 0006740352
組成物Cは21.1%の固体脂肪物質を含有する。本発明の組成物A8は、21.1%の液体脂肪物質を含有し、A9は53%の液体脂肪物質を含有する。
使用の際に、組成物C、A8、及びA9は、過酸化水素の組成物(30Vol/9g%のH2O2)と1.5/1)の比率で混合した。
それぞれの得られた混合物を、90%の白髪を含む高度に増感した毛髪に塗布した(アルカリ溶解度=40)。10gの混合物を1gの毛髪に塗布した。
40℃で30分間後、毛髪をすすぎ、シャンプーで洗浄し、次いで乾燥させた。
比色測定は、分光比色計SF600X Datacolor(光源D65,角度10°,反射鏡部品を含む)を使用してCIELab系で行う。この中で、Lは着色の強さを表す。Lが小さいほど髪の色がより強い。
結果は下の表に報告されている。
Figure 0006740352
A8及びA9から得られた本発明の組成物は、比較例の組成物Cから得られたものよりも小さいLの値を示す。これは、本発明のA8及びA9の組成物から得られた色の強さが、比較例の組成物Cから得られたものよりも有意に大きいことを意味する。
更に、A9から得られた混合物は、組成物A8から得られたものよりも小さいLの値を示し、そのためA8から得られる組成物よりも更に強く着色する。

Claims (26)

  1. 1種以上の酸化性塩基と、少なくとも1種の2−アミノ−5−エチルフェノールカプラー、又はその付加塩若しくは溶媒和物と、塩の形態の脂肪酸とは異なる1種以上の脂肪物質と、を含有するケラチン繊維を染色するための染色組成物であって、前記染色組成物の総重量に対して少なくとも20重量%の前記塩の形態の脂肪酸とは異なる脂肪物質が液体である、染色組成物。
  2. 前記液体脂肪物質が、C〜C16液体炭化水素、16個より多い炭素原子を含む液体炭化水素、動物由来の非シリコーンオイル、植物又は合成由来のトリグリセリド型のオイル、含フッ素オイル、液体脂肪アルコール、液体脂肪酸及び/又はトリグリセリド以外の脂肪アルコールエステル、シリコーンオイル、並びにこれらの混合物から選択される、請求項1に記載の染色組成物。
  3. 前記液体脂肪物質が、16個より多い炭素原子を含む液体炭化水素から選択される、請求項1又は2に記載の染色組成物。
  4. 前記液体脂肪物質が、液体ワセリンである請求項1から3のいずれか一項に記載の染色組成物。
  5. 脂肪物質の合計量が、前記染色組成物の総重量に対して30重量%以上であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の染色組成物。
  6. 液体脂肪物質の合計量が、前記染色組成物の総重量に対して30重量%以上であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の染色組成物。
  7. 前記酸化性塩基が、パラ−フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ−アミノフェノール、ビス−パラ−アミノフェノール、オルト−アミノフェノール、及び複素環塩基、これらの付加塩、並びにこれらの溶媒和物から選択される、請求項1から6のいずれか1項に記載の染色組成物。
  8. 前記酸化性塩基が、複素環塩基及びその付加塩、並びにその溶媒和物から選択される、請求項1から7のいずれか1項に記載の染色組成物。
  9. 前記酸化性塩基が、4,5−ジアミノ−1−(β−ヒドロキシエチル)ピラゾール、及び/又は2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロ−1H,5H−ピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1−オン、及び/又は2[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)オキシ]エタノール、及び/又は4−(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)−1,1−ジメチルピペラジン−1−イウムクロリド、及び/又はその塩若しくは溶媒和物から選択される、請求項1から8のいずれか1項に記載の染色組成物。
  10. 1種以上の追加的なカプラーを含有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の染色組成物。
  11. 前記1種以上の追加的なカプラーが6−ヒドロキシベンゾモルホリン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1,3−ジヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2−メチル−1,3−ジヒドロキシベンゼン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、その付加塩、その溶媒和物、及びこれらの混合物から選択される、請求項10に記載の染色組成物。
  12. 1種以上の界面活性剤を含有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の染色組成物。
  13. 前記1種以上の界面活性剤が非イオン性界面活性剤から選択される、請求項12に記載の染色組成物。
  14. 1種以上のアルカリ剤を含有する、請求項1から13のいずれか1項に記載の染色組成物。
  15. 求項1から14のいずれか1項に記載の染色組成物及び化学的酸化剤を含有する組成物。
  16. 前記化学的酸化剤が過酸化水素である、請求項15に記載の組成物。
  17. 脂肪物質の量が、前記組成物の総重量に対して35〜55重量%である、請求項15又は16に記載の組成物。
  18. 液体脂肪物質の量が、前記組成物の総重量に対して35〜55重量%である、請求項15から17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 請求項15から18のいずれか一項に記載の組成物を前記ケラチン繊維に塗布することを含む、ケラチン繊維の染色方法。
  20. 請求項15から18のいずれか一項に記載の組成物が、請求項1から14のいずれか1項に記載の染色組成物(A)と、1種以上の化学的酸化剤を含有する酸化組成物(B)との混合によって得られることを特徴とする、請求項19に記載のケラチン繊維の染色方法。
  21. 請求項15から18のいずれか一項に記載の組成物が:
    − 請求項1から14のいずれか1項に記載の染色組成物(A);及び
    − 1種以上の化学的酸化剤を含有する酸化組成物(B);
    を混合することによって得られ;
    染色組成物(A)又は酸化組成物(B)のうちのいずれか一方は1種以上の脂肪物質も含み;
    その結果、脂肪物質の合計量が、染色組成物(A)+酸化組成物(B)の混合により得られる前記組成物の総重量に対して30重量%以上であることを特徴とする、請求項19に記載のケラチン繊維の染色方法。
  22. 前記1種以上の脂肪物質が、環境温度及び大気圧で液体であり、塩の形態の脂肪酸とは異なることを特徴とする請求項21に記載のケラチン繊維の染色方法。
  23. ケラチン繊維染色用の多区画デバイスであって少なくとも1つの第1の区画が請求項1から14のいずれか1項に記載の染色組成物(A)を含み、少なくとも1つの第2の区画が1種以上の化学的酸化剤を含有する酸化組成物(B)を含む、多区画デバイス。
  24. 2つの区画を含む、請求項23に記載の多区画デバイス。
  25. ケラチン繊維の染色のための請求項15から18のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  26. 毛髪の染色のための請求項15から18のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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