JP6739021B1 - 吊り上げ治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナなどの容器の吊り上げ吊り下しを効率的に行うことができる吊り上げ治具を提供する。【解決手段】吊り上げ治具1は、積み重ねた複数の容器2のうちの最上段の容器2に上面側から接することにより最上段の容器2との水平方向の位置が固定される固定部5と、固定部5における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に複数の容器2のうちの最下段の容器2に係合する係合部9が設けられた1対の保持アーム7と、固定部5が最上段の容器2に上面側から接した状態で最下段の容器2に係合部9を係合させ、また係合が解除されるように1対の保持アーム7を可動させるアーム可動手段22と、揚荷装置の吊り上げフックに接続されてアーム可動手段22を吊り上げる吊り上げ部19と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、所定の立体形状を有する容器を吊り上げるために用いられる吊り上げ治具に関するものである。
養殖した生海苔を採取して板海苔に加工する過程では、上面が開口した略箱状の容器に生海苔が付着した海苔網が収納されて搬送される。ここで容器としては物流において一般に広く用いられる樹脂製のコンテナが採用される場合が多い(例えば特許文献1参照)。養殖場の海苔網から機械により摘み取られた生海苔は一旦箱船に収納され、港に戻った箱船からポンプで吸い上げられた生海苔はコンテナに移された後、トラックなどで加工場に搬送される。また、養殖で使用された海苔網も、コンテナに移された後に陸上の作業場などに搬送される。
特開2002−296830号公報
摘み取られた生海苔や海苔網は多量の水分を含んでいるため生海苔や海苔網を収納したコンテナは相当な重量があり、人手による操作は難しい。このため生海苔の水揚げから加工場への搬送の過程では、従来よりコンテナをクレーンなどの吊り上げ装置によって吊り上げて移動させる方法が用いられている。しかしながら摘み取られる生海苔は大量であることから、搬送作業では多数のコンテナを対象として、吊り上げ、移動および吊り下しなどの作業を繰返し実行する必要があった。これらの作業では、吊り上げ用フックのコンテナへの着脱をその都度行っており、このような容器の搬送作業を効率的に行うことができる吊り上げ治具が求められていた。
そこで本発明は、コンテナなどの容器の吊り上げ吊り下しを効率的に行うことができる吊り上げ治具を提供することを目的とする。
本発明の吊り上げ治具は、積み重ねた複数の容器のうちの最上段の容器に上面側から接することにより前記最上段の容器との水平方向の位置が固定される固定部と、前記固定部における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に前記複数の容器のうちの最下段の容器に係合する係合部が設けられた1対の保持アームと、前記固定部が前記最上段の容器に上面側から接した状態で前記最下段の容器に前記係合部を係合させ、また係合が解除されるように前記1対の保持アームを可動させるアーム可動手段と、揚荷装置の吊り上げフックに接続されて前記アーム可動手段を吊り上げる吊り上げ部と、を備え、前記1対の保持アームは、前記固定部の前記第1方向の両端部に設けられた軸支部に、前記第1方向と直交する第2方向の水平軸廻りに回動自在に軸支されるとともに、その上端部は前記固定部に設けられたガイド部材に上下方向にガイドされて昇降する昇降部材にリンク部材を介してリンク結合されており、前記アーム可動手段は、前記昇降部材を前記固定部に対して昇降させることにより前記1対の保持アームを前記リンク部材を介して前記軸支部廻りに回動させるように構成されており、前記昇降部材から前記第2方向に延出して吊り上げ軸部材が設けられ、前記吊り上げ軸部材の一方側の端部は他方側の端部と前記第2方向に連結可能となっており、前記吊り上げ軸部材の一方側の端部を隣接する他の前記吊り上げ治具の前記吊り上げ軸部材の他方側の端部と連結することにより、複数の前記吊り上げ治具が前記第2方向に連結されて複数組の前記複数の容器を同時に吊り上げる
また、本発明の吊り上げ治具は、積み重ねた複数の容器のうちの最上段の容器に上面側から接することにより前記最上段の容器との水平方向の位置が固定される固定部と、前記固定部における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に前記複数の容器のうちの最下段の容器に係合する係合部が設けられた1対の保持アームと、前記固定部が前記最上段の容器に上面側から接した状態で前記最下段の容器に前記係合部を係合させ、また係合が解除されるように前記1対の保持アームを可動させるアーム可動手段と、揚荷装置の吊り上げフックに接続されて前記アーム可動手段を吊り上げる吊り上げ部と、を備え、前記1対の保持アームには、前記最上段の容器の下方に位置する容器の側面に当接可能な支持部材が前記第2方向に延出して設けられており、前記支持部材の一方側の端部は他方側の端部と前記第2方向に連結可能となっており、前記支持部材の一方側の端部を隣接する他の前記吊り上げ治具の前記支持部材の他方側の端部と連結することにより、複数の前記吊り上げ治具が前記第2方向に連結されて複数組の前記複数の容器を同時に吊り上げる。
本発明によれば、コンテナなどの容器の吊り上げ吊り下しを効率的に行うことができる。
本発明の一実施の形態の吊り上げ治具が2基連結されて積み重ねた容器を保持している斜視図 本発明の一実施の形態の吊り上げ治具の(a)正面図(b)側面図 本発明の一実施の形態の吊り上げ治具においてロック機構を解除した状態で吊り上げ部を上昇させた正面図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具のロック機構付近の部分断面図 (a)(b)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具を用いて積み重ねた複数の容器を吊り上げて移動させる工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具を用いて積み重ねた複数の容器を吊り上げて移動させる工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具を用いて積み重ねた複数の容器を吊り上げて移動させる工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具を用いて積み重ねた複数の容器を吊り上げて移動させる工程の説明図 (a)(b)本発明の一実施の形態の吊り上げ治具を用いて積み重ねた複数の容器を吊り上げて移動させる工程の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。まず図1、図2を参照して、吊り上げ治具の全体構成を説明する。吊り上げ治具1は、コンテナなどの略箱状の容器2を複数段(ここでは3段)に積み重ねた状態で、クレーンを備える荷揚装置(図示省略)によって吊り上げるために用いられる。
図1は、3段に積み重ねた容器2を横に2組並べた6個の容器2を同時に吊り上げられるように2基の吊り上げ治具1を連結し、連結した吊り上げ治具1で容器2を保持した状態を示している。図2は、連結していない吊り上げ治具1で3段に積み重ねた3個の容器2を保持した状態を示している。容器2は、上面に長方形の開口部2aを有している。以下、開口部2aの長辺方向を第1方向と称し、第1方向と直交する短辺方向を第2方向と称する。なお、容器2の開口部2aは、正方形であってもよい。
図1、図2において、吊り上げ治具1は、積み重ねた最上段の容器2の開口部2aに上面側から嵌合する第1方向に伸びる第1固定アーム3と第2方向に伸びる第2固定アーム4を備えている。第1固定アーム3の両端部には、容器2の開口部2aの周縁2bに上方から当接して第1固定アーム3の上下方向の位置を規制する第1規制部材3aが固定して設けられている。同様に、第2固定アーム4の両端部には、容器2の開口部2aの周縁2bに上方から当接して第2固定アーム4の上下方向の位置を規制する第2規制部材4aが固定して設けられている。
第1固定アーム3、第1規制部材3a、第2固定アーム4、第2規制部材4aは、積み重ねた複数の容器2のうちの最上段の容器2に上面側から接することにより最上段の容器2との水平方向(第1方向、第2方向)と上下方向の位置が固定される固定部5を構成する。なお、固定部5は開口部2aに嵌入する構成に限定されることはない。例えば、固定部5は、第1固定アーム3と第2固定アーム4は容器2の開口部2aの内部に侵入せず、第1規制部材3aと第2規制部材4aが容器2の周縁2bに外側から当接する構成であってもよい。このような構成にすることで、上部に蓋を有する容器であっても固定部5の位置を固定することができる。
図1、2において、第1固定アーム3の両端部に位置する第1規制部材3aの上部には、第2方向の回転軸を有する軸支部6が配置されている。第1固定アーム3の両端部の外側には、上下方向に伸びる1対の保持アーム7が配置されている。1対の保持アーム7の内側には、中間結合部8が固定して設けられている。中間結合部8は、軸支部6に回転自在に結合されている。これにより、1対の保持アーム7は軸支部6の水平軸廻りに回動する(図3の矢印c)。すなわち、1対の保持アーム7は、固定部5の第1方向の両端部(第1固定アーム3の両端部)に設けられた軸支部6に、第2方向の水平軸廻りに回動自在に軸支されている。
保持アーム7の下端部には、係合部9が設けられている。係合部9は、保持アーム7が積み重ねた容器2を保持する状態で、積み重ねた最下段の容器2の第1方向の側面2cに形成された容器2を手持ちするための開口である手持ち孔2dに係合する。なお、係合部9が係合する位置は手持ち孔2dに限定されることはなく、積み重ねた最下段の容器2を保持できる位置であればよい。このように、1対の保持アーム7は、第1固定アーム3の両端部(固定部5における第1方向の両端部)に結合して設けられ、下端部に複数の容器2のうちの最下段の容器2に係合する係合部9が設けられている。
図1、2において、保持アーム7の中間結合部8と係合部9の間には、保持アーム7が積み重ねた容器2を保持する状態で、3段に積み重ねた容器2の上から2段目の容器2の第1方向の側面2cに当接する第2方向に伸びる支持部材10が設けられている。支持部材10は、2段目の容器2を外側から挟み込んで保持する。なお、4段に積み重ねた容器2を吊り上げる吊り上げ治具1の場合、支持部材10は上から3段目の容器2に当接する位置に設置しても、2段目と3段目の容器2の側面2cにそれぞれ当接する2組の支持部材10を設置してもよい。
このように、1対の保持アーム7には、最上段の容器2の下方に位置する容器2の側面2cに当接可能な支持部材10が第2方向に延出して設けられている。また、支持部材10の一方側の端部には、隣接する吊り上げ治具1の支持部材10の他方側の端部と連結するための連結部材10aが設置されている。すなわち、支持部材10の一方側の端部は他方側の端部と第2方向に連結可能となっている。そして、複数の吊り上げ治具1を第2方向に連結して複数組の複数の容器2を同時に吊り上げる際は、支持部材10の一方側の端部が隣接する他の吊り上げ治具1の支持部材10の他方側の端部と連結される。
図3、図4において、第1固定アーム3と第2固定アーム4が交差する固定部5の中央に位置する固定中央部5aの上面には、上下方向に伸びる円筒状のガイド部材11が配置されている。ガイド部材11の外周には、ガイド部材11の外周より大きな内周を有する円筒状の昇降部材12が挿入されている。昇降部材12は、ガイド部材11にガイドされて上下方向に昇降する(図3の矢印a)。図4は、固定部5の固定中央部5a付近を第1方向から見たガイド部材11と昇降部材12の部分断面を示している。なお、ガイド部材11と昇降部材12の形状は円筒状に限定されることはなく、四角筒状などの多角筒状であってもよい。また、昇降部材12はスライダを有し、ガイド部材11に設けられたレールに沿ってスライダが摺動することにより、昇降部材12が上下方向に昇降する構成であってもよい。
図1、図2において、昇降部材12の上端部に配置された昇降上端部12aの第1方向の両側部には、それぞれ昇降結合部13が設けられている。各昇降結合部13には、第2方向の回転軸を有するリンク部14を第1方向の両端部に備えるリンク部材15の一方側のリンク部14が回動自在に結合されている。各リンク部材15の他方側のリンク部14は、1対の保持アーム7の上端部に設けられた上部結合部16に回動自在に結合されている。このように、1対の保持アーム7の上部結合部16は、固定部5に設けられたガイド部材11に上下方向にガイドされて昇降する昇降部材12にリンク部材15を介してリンク結合されている。
昇降上端部12aの第2方向の両端部には、第2方向に伸びる吊り上げ軸部材17が設けられている。吊り上げ軸部材17の一方側の端部には、隣接する吊り上げ治具1の吊り上げ軸部材17の他方側の端部と連結するための連結部材17aが設置されている。すなわち、吊り上げ軸部材17は、昇降部材12の昇降上端部12aから第2方向に延出して設けられ、吊り上げ軸部材17の一方側の端部は他方側の端部と第2方向に連結可能となっている。そして、複数の吊り上げ治具1を第2方向に連結して複数組の複数の容器2を同時に吊り上げる際は、吊り上げ軸部材17の一方側の端部が隣接する他の吊り上げ治具1の吊り上げ軸部材17の他方側の端部と連結される。
吊り上げ軸部材17には、荷揚装置の吊り上げフックF(図5(a)参照)に係止される被係止部18が結合されている。被係止部18を上下方向に昇降させると、吊り上げ軸部材17に接続された昇降部材12が昇降する。すなわち、被係止部18と吊り上げ軸部材17は、揚荷装置の吊り上げフックFに接続されて昇降部材12を吊り上げる吊り上げ部19を構成する。なお、被係止部18が結合される位置は吊り上げ軸部材17に限定されることはなく、被係止部18が荷揚装置の吊り上げフックFに係止されて昇降部材12を吊り上げることができる位置であればよい。例えば、被係止部18を昇降上端部12aに直接結合する形態であってもよい。
次に図3を参照して、昇降部材12の昇降移動に伴う1対の保持アーム7の回動動作について説明する。図3は、吊り上げ治具1の固定部5を3段に積み重ねた容器2の最上段の容器2の開口部2aに嵌合させて水平方向の位置を固定させた状態で、昇降部材12を上方に移動させた状態を示している。図3において、昇降部材12を上昇させるとリンク部材15の昇降結合部13に結合している側のリンク部14が持ち上がり、リンク部材15は保持アーム7の上部結合部16に結合している側が下がる方向に回動する。これにより、1対の保持アーム7は、係合部9側が持ち上がる方向に回動する。
逆に、図3の状態から昇降部材12を下方に移動させると、リンク部材15は保持アーム7の上部結合部16に結合している側が上がる方向に回動し、1対の保持アーム7は係合部9が下がる方向に回動して、係合部9が容器2の手持ち孔2dに係合する(図2参照)。以下、1対の保持アーム7の係合部9が手持ち孔2dに係合する昇降部材12のガイド部材11に対する高さ位置を「係合位置」と称する。
次に図4を参照して、吊り上げ治具1が備えるロック機構について説明する。図4(a)、図4(b)は、昇降部材12が係合位置に位置している状態を示している。ガイド部材11と昇降部材12の下部には、昇降部材12が係合位置にある状態で位置が一致するガイド部材ロック孔11hと昇降部材ロック孔12hがそれぞれ形成されている。第2固定アーム4の上部の固定中央部5a付近、すなわち、ガイド部材11のガイド部材ロック孔11hに隣接する位置には、横押し型のトグルクランプ20が配置されている。
トグルクランプ20は、レバー20aを上下方向に立った状態とすると、シャフト20bが本体部20cからガイド部材11の方向に突出する(図4(a))。また、トグルクランプ20は、レバー20aを水平方向に倒すと(図4(b)の矢印d)、シャフト20bが本体部20cの内部側に引っ込み、シャフト20bの先端部が昇降部材12の外周より外側の位置まで退避する(図4(b)の矢印e)。
図4(a)において、昇降部材12が係合位置に位置している状態でトグルクランプ20のレバー20aを立った状態にすると、シャフト20bが昇降部材12の昇降部材ロック孔12hとガイド部材11のガイド部材ロック孔11hに嵌入する。この状態で昇降部材12を昇降させると、ガイド部材11は昇降部材12と一体となって昇降する。すなわち、昇降部材12のガイド部材11に対する相対的な昇降動作がロックされた状態となる。このように、トグルクランプ20、昇降部材ロック孔12h、ガイド部材ロック孔11hは、昇降部材12のガイド部材11に対する昇降動作をロックするロック機構21を構成する。以下、ロック機構21を機能させた状態を「ロック状態」と称する。
係合部9を最下段の容器2に係合させた状態でロック機構21を機能させて吊り上げ治具1をロック状態とし(図6(b))、吊り上げ部19を上昇させることにより、1対の保持アーム7が複数の容器2を吊り上げる(図7(a)の矢印h1)。なお、ロック機構21のシャフト20bは、トグルクランプ20によって昇降部材ロック孔12h、ガイド部材ロック孔11hに抜き差しする構成に限定されることはない。例えば、シャフト20bを作業者が手作業で抜き差ししてもよいし、電動のアクチュエータを使用してシャフト20bを電動で抜き差しする構成であってもよい。
図4(c)において、トグルクランプ20のレバー20aを水平方向に倒してシャフト20bを昇降部材ロック孔12h、ガイド部材ロック孔11hから引き抜いた状態で昇降部材12を上昇させると(矢印f)、昇降部材12はガイド部材11にガイドされて上昇する。すなわち、ロック機構21の機能を解除した状態となり、昇降部材12はガイド部材11に対して相対的に昇降可能となる。以下、ロック機構21の機能を解除させた状態を「解除状態」と称する。
図3において、ロック機構21を解除状態にして吊り上げ部19を昇降させて昇降部材12を昇降させると(矢印a)、リンク部材15が回動し(矢印b)、1対の保持アーム7が軸支部6廻りに回動する(矢印c)。すなわち、ロック機構21を解除した解除状態で吊り上げ部19を上昇させることにより、係合部9の係合が解除される方向に1対の保持アーム7が回動する(図9(a)の矢印j2)。このように、昇降部材12、昇降結合部13、リンク部14、リンク部材15、上部結合部16、軸支部6、中間結合部8は、固定部5が最上段の容器2に上面側から接した状態で最下段の容器2に係合部9を係合させ、また係合が解除されるように1対の保持アーム7を可動させるアーム可動手段22を構成する。
また、吊り上げ部19は、揚荷装置の吊り上げフックFに接続されてアーム可動手段22を吊り上げ、アーム可動手段22は、昇降部材12を固定部5に対して昇降させることにより1対の保持アーム7をリンク部材15を介して軸支部6廻りに回動させるように構成されている。
次に図5〜図9を参照して、船の甲板に3段に積み重ねた容器2を吊り上げ治具1を用いて吊り上げて、トラックの荷台に移載する工程について説明する。図5(a)において、船の甲板30の上には、容器2が3段に積み重ねて載置されている。吊り上げ治具1のロック機構21は解除状態にあり、吊り上げ部19の被係止部18には荷揚装置の吊り上げフックFが結合されて、吊り上げ治具1が荷揚装置によって吊り上げられている。この時、1対の保持アーム7は開いた状態にある。吊り上げ治具1は、固定部5が最上段の容器2の開口部2aに嵌合するように、位置を合わせながら積み重ねた容器2の上方から降ろされる(矢印g1)。
図5(b)において、さらに吊り上げ治具1を下降させると(矢印g2)、固定部5が開口部2aに嵌合する。図6()において、固定部5が最上段の容器2の上面に接した状態(開口部2aに嵌合した状態)で、さらに吊り上げ治具1を下降させると(矢印g3)、昇降部材12がガイド部材11に沿って下降する。昇降部材12の下降に伴い、1対の保持アーム7が容器2の方向に回動して(矢印g4)、係合部9が最下段の容器2の手持ち孔2dに係合する。図6(b)において、昇降部材12が係合位置まで下降すると、作業者はロック機構21を操作してロック機構21が機能したロック状態にする。
図7(a)において、ロック機構21を機能させた状態(ロック状態)で吊り上げ治具1を吊り上げると(矢印h1)、積み重ねた3個の容器2が1対の保持アーム7に保持された状態で吊り上げられる。次いで積み重ねた容器2を保持した状態で吊り上げ治具1をトラックの荷台31の上方まで移動させ(図7(b)の矢印h2)、吊り上げ治具1を下降させる(図8(a)の矢印h3)。図8(b)において、最下段の容器2の底がトラックの荷台31に着地すると、作業者はロック機構21を操作してロック機構21を解除状態にする。
図9(a)において、次いで吊り上げ治具1を上昇させると(矢印j1)昇降部材12が上昇し、これに伴って1対の保持アーム7が外側に回動して(矢印j2)係合部9が最下段の容器2の手持ち孔2dから外れる。図9(b)において、さらに吊り上げ治具1を上昇させると(矢印j3)、固定部5が最上段の容器2の開口部2aから抜けて上昇を続ける。これにより、積み重ねた容器2がトラックの荷台31に載置される。
上記説明したように、本実施の形態の吊り上げ治具1は、積み重ねた複数の容器2のうちの最上段の容器2に上面側から接することにより最上段の容器2との水平方向の位置が固定される固定部5と、固定部5における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に複数の容器2のうちの最下段の容器2に係合する係合部9が設けられた1対の保持アーム7と、固定部5が最上段の容器2に上面側から接した状態で最下段の容器2に係合部9を係合させ、また係合が解除されるように1対の保持アーム7を可動させるアーム可動手段22と、揚荷装置の吊り上げフックFに接続されてアーム可動手段22を吊り上げる吊り上げ部19と、を備えており、積み重ねた状態の複数の容器2を揚荷装置によって吊り上げるために用いられる。これによって、コンテナなどの容器2を複数同時に吊り上げることができ、容器2の吊り上げ吊り下しを効率的に行うことができる。
本発明の吊り上げ治具は、コンテナなどの容器の吊り上げ吊り下しを効率的に行うことができるという効果を有し、所定の立体形状を有する容器を吊り上げる分野において有用である。
1 吊り上げ治具
2 容器
2c 側面
5 固定部
6 軸支部
7 保持アーム
9 係合部
10 支持部材
11 ガイド部材
12 昇降部材
15 リンク部材
17 吊り上げ軸部材
18 被係止部
19 吊り上げ部
21 ロック機構
22 アーム可動手段
F 吊り上げフック

Claims (5)

  1. 積み重ねた複数の容器のうちの最上段の容器に上面側から接することにより前記最上段の容器との水平方向の位置が固定される固定部と、
    前記固定部における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に前記複数の容器のうちの最下段の容器に係合する係合部が設けられた1対の保持アームと、
    前記固定部が前記最上段の容器に上面側から接した状態で前記最下段の容器に前記係合部を係合させ、また係合が解除されるように前記1対の保持アームを可動させるアーム可動手段と、
    揚荷装置の吊り上げフックに接続されて前記アーム可動手段を吊り上げる吊り上げ部と、を備え
    前記1対の保持アームは、前記固定部の前記第1方向の両端部に設けられた軸支部に、前記第1方向と直交する第2方向の水平軸廻りに回動自在に軸支されるとともに、その上端部は前記固定部に設けられたガイド部材に上下方向にガイドされて昇降する昇降部材にリンク部材を介してリンク結合されており、
    前記アーム可動手段は、前記昇降部材を前記固定部に対して昇降させることにより前記1対の保持アームを前記リンク部材を介して前記軸支部廻りに回動させるように構成されており、
    前記昇降部材から前記第2方向に延出して吊り上げ軸部材が設けられ、
    前記吊り上げ軸部材の一方側の端部は他方側の端部と前記第2方向に連結可能となっており、
    前記吊り上げ軸部材の一方側の端部を隣接する他の前記吊り上げ治具の前記吊り上げ軸部材の他方側の端部と連結することにより、複数の前記吊り上げ治具が前記第2方向に連結されて複数組の前記複数の容器を同時に吊り上げる、吊り上げ治具。
  2. 積み重ねた複数の容器のうちの最上段の容器に上面側から接することにより前記最上段の容器との水平方向の位置が固定される固定部と、
    前記固定部における第1方向の両端部に結合して設けられ、下端部に前記複数の容器のうちの最下段の容器に係合する係合部が設けられた1対の保持アームと、
    前記固定部が前記最上段の容器に上面側から接した状態で前記最下段の容器に前記係合部を係合させ、また係合が解除されるように前記1対の保持アームを可動させるアーム可動手段と、
    揚荷装置の吊り上げフックに接続されて前記アーム可動手段を吊り上げる吊り上げ部と、を備え、
    前記1対の保持アームには、前記最上段の容器の下方に位置する容器の側面に当接可能な支持部材が前記第2方向に延出して設けられており、
    前記支持部材の一方側の端部は他方側の端部と前記第2方向に連結可能となっており、
    前記支持部材の一方側の端部を隣接する他の前記吊り上げ治具の前記支持部材の他方側の端部と連結することにより、複数の前記吊り上げ治具が前記第2方向に連結されて複数組の前記複数の容器を同時に吊り上げる、吊り上げ治具。
  3. 前記昇降部材の前記ガイド部材に対する昇降動作をロックするロック機構を備え、
    前記係合部を最下段の容器に係合させた状態で前記ロック機構を機能させ、前記吊り上げ部を上昇させることにより、前記1対の保持アームが前記複数の容器を吊り上げ、
    前記ロック機構を解除した状態で前記吊り上げ部を上昇させることにより、前記係合部の係合が解除される方向に前記1対の保持アームが回動する、請求項に記載の吊り上げ治具。
  4. 前記吊り上げ部は、前記吊り上げフックに係止される被係止部を有する、請求項1から3のいずれかに記載の吊り上げ治具。
  5. 前記1対の保持アームには、前記最上段の容器の下方に位置する容器の側面に当接可能な支持部材が前記第2方向に延出して設けられている、請求項1又は3に記載の吊り上げ治具。
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