JP6737420B2 - Elevator handrail device - Google Patents
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Description
この発明は、かご上面に設けられているエレベータの手摺装置に関するものである。 The present invention relates to an elevator handrail device provided on a top surface of a car.
手摺装置が収納位置に位置するときの全体の高さ寸法を小さくすることができるエレベータのかご装置(特許文献1)がある。 There is an elevator car device (Patent Document 1) that can reduce the overall height dimension when the handrail device is located at the storage position.
しかしながら、このようなエレベータの手摺装置では、手摺の組立作業は作業員自身がおこなっているため、保守作業の手間が増えてしまうという課題がある。また、作業員が保守作業を開始する際、手摺を組み立てる前に作業をおこなうことができるため、安全性が低下するという課題があった。 However, in such an elevator handrail device, since the worker himself/herself performs the handrail assembly work, there is a problem that the labor of the maintenance work increases. Further, when the worker starts the maintenance work, the work can be performed before assembling the handrail, so that there is a problem that the safety is lowered.
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、作業員が保守作業をおこなうためにかご上面に乗り込むことによって、作業員が自ら組立作業をおこなうことなく、手摺が収納位置から使用位置に組み立てられるエレベータの手摺装置を提供することである。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object thereof is to allow an operator to get on the top surface of a car in order to perform maintenance work so that the worker does not perform an assembly operation by himself. An object of the present invention is to provide an elevator handrail device in which the handrail is assembled from the storage position to the use position.
この発明にかかるエレベータの手摺装置は、かご上面に固定された手摺基部と、手摺基部に接続されており、手摺基部より上方で上下動可能な手摺可動部と、手摺可動部とかご上面との間に設けられ、手摺基部の上端またはこれより高い位置であって手摺可動部が収納されるとき保持される収納位置と、収納位置よりも高い位置であって手摺可動部が使用されるとき保持される使用位置と、の間で手摺可動部を変位させる第一の可動手段と、作業員が立つかご上面に広がって設けられ、かご上面より上方で上下動可能な作業台と、作業台とかご上面との間に設けられ、かご上面より高い位置であって作業台が使用されないとき保持される通常位置と、通常位置よりも低い位置であって作業台が使用されるとき保持される下降位置と、の間で作業台を変位させる第二の可動手段と、作業台が第二の可動手段によって通常位置から下降位置に変位したとき、作業台の変位を第一の可動手段に伝達する伝達機構と、を備え、伝達機構によって作業台の変位が伝達されたとき、第一の可動手段は、手摺可動部を収納位置から使用位置に変位させることを特徴とするものである。
An elevator handrail device according to the present invention includes a handrail base portion fixed to a car upper surface, a handrail movable portion that is connected to the handrail base portion and is vertically movable above the handrail base portion, and a handrail movable portion and a car upper surface. A storage position that is provided between the upper end of the handrail base or higher than this and is held when the handrail movable part is stored, and a storage position that is higher than the storage position and used when the handrail movable part is used. The first movable means for displacing the handrail movable part between the working position, a work table that is provided so as to spread over the upper surface of the basket on which the worker stands and that can move up and down above the upper surface of the car, and a work platform. A normal position that is provided between the car and the upper surface of the car and that is held when the work platform is not used, and a lower position that is lower than the normal position and that is held when the work platform is used. position and, a second movable means for displacement of the platform between, when displaced to the lowered position from the normal position by the worktable second movable means, transmitting the platform displacement in the first movable means When the displacement of the workbench is transmitted by the transmission mechanism, the first movable means displaces the handrail movable portion from the storage position to the use position.
この発明は、作業員が保守作業をおこなうためにかご上面に乗り込むことにより、作業員が組立作業をおこなうことなく、手摺が自ら収納位置から使用位置に組み立てられるエレベータの手摺装置を実現できる。 The present invention can realize a handrail device for an elevator in which a handrail can be assembled from a storage position to a use position by itself without the worker performing an assembling work by a worker getting on the upper surface of the car for performing maintenance work.
実施の形態1.
図1〜7は、この発明の実施の形態1によるエレベータの手摺装置を説明するもので、図1は手摺装置全体(使用時)を示す正面図、図2は図1の手摺装置(使用時)を示す拡大図(正面図)、図3は図1の手摺装置(収納時)を示す拡大図(正面図)である。図4は図3の手摺装置(収納時)の要部を示す側面図、図5は図4の手摺装置(収納時)の要部を示す拡大図、図6は図4の手摺装置(使用時)の要部を示す拡大図、図7は図2の手摺装置(使用時)の要部を示す側面図である。なお、エレベータのかご機器として戸閉装置、ドアモータ等は図示を省略している。
1 to 7 illustrate an elevator handrail device according to
図において、エレベータ装置のかご1は、水平なかご上面1aを有している。かご上面1aには、手摺装置2が設けられている。この例では、手摺装置2は、かご上面1aの左右の縁部と後ろ側の縁部とに沿って立てられている。また、手摺装置2は、かご上面1aに固定された手摺基部3(下部手摺)と、手摺基部3に接続されている手摺可動部4(上部手摺)とを有している。手摺基部3の上部と手摺可動部4の下部とは、手摺可動部4を上下方向に案内可能に部分的に重なって配置されるスライド機構5が設けられている。スライド機構5の手摺基部3と手摺可動部4との間にはバネ6が配置されており、手摺可動部4は手摺基部3から上方へ突出した使用位置と、使用位置から下降した位置である収納位置との間で手摺基部3に対して上下動可能になっている。すなわち、手摺可動部4は、収納位置ではバネ6が圧縮された状態で保持されており、使用位置ではバネ6は伸長状態で保持されている。
In the figure, a
図2は手摺可動部4が使用位置に位置する状態を示しており、図3は手摺可動部4が収納位置に変位した状態を示している。手摺装置2全体の高さ寸法は、手摺可動部4を上下動させることにより可変となっている。即ち、手摺可動部4を使用位置から収納位置に変位させることにより、手摺装置2全体の高さ寸法を縮小させることができる。 FIG. 2 shows a state in which the handrail movable portion 4 is located at the use position, and FIG. 3 shows a state in which the handrail movable portion 4 is displaced to the storage position. The overall height of the handrail device 2 is variable by moving the handrail movable portion 4 up and down. That is, by displacing the handrail movable portion 4 from the use position to the storage position, the height dimension of the entire handrail device 2 can be reduced.
手摺可動部4が使用位置に位置する状態では、手摺装置2の高さ寸法は、作業員が誤って手摺装置2を乗り越えて手摺装置2の外側へ移動することのない大きさ(例えば1100mm以上)である。また、手摺可動部4を収納位置に変位させた状態では、手摺装置2の高さ寸法は、手摺可動部4が使用位置に位置するときよりも小さく抑えられている(例えば700mm以下)。 In the state where the handrail movable portion 4 is located at the use position, the height dimension of the handrail device 2 is such that an operator does not accidentally get over the handrail device 2 and move to the outside of the handrail device 2 (for example, 1100 mm or more). ). Further, in the state where the handrail movable part 4 is displaced to the storage position, the height dimension of the handrail device 2 is suppressed to be smaller than that when the handrail movable part 4 is located at the use position (for example, 700 mm or less).
昇降路内に設置される巻上機などの機器(図示しない)の保守をおこなう際に、作業員がかご1に乗り込んで立ち止まる位置のかご上面1aには、作業台7が設けられている。この作業台7の裏側とかご上面1aとの間には、係る荷重に応じて作業台7を上下動可能に案内するバネ8が設けられている。作業台7はバネ8によって、作業員に踏まれていない場合の高さ(通常位置)と、作業台7の上側から作業員に踏み込まれた場合の高さ(下降位置)との間で上下動可能に案内される。
A
手摺基部3と手摺可動部4との間には、手摺可動部4を使用位置または収納位置に機械的に保持する複数の保持機構9,10が設けられている。保持機構9と作業台7との間には連結棒11が配置されており、この連結棒11は作業台7の上下動に同期して上下動可能になっている。
Between the
保持機構9には、手摺可動部4を収納位置に保持するラッチ部材12と、手摺可動部4に設けられ、ラッチ部材12に係合可能な受け部12aとが設けられている。ラッチ部材12は、一側が連結棒11に回動可能に接続されており、他側には受け部12aに係合可能なツメが設けられている。作業台7が通常位置にあるとき、ラッチ部材12のツメが受け部12aと係合することで、圧縮されたバネ6の反発力に逆らって手摺可動部4を収納位置に保持している。作業台7が通常位置から下降位置に変位したとき、ラッチ部材12のツメが下側に引き下げられて、受け部12aから外れるようになっている。ラッチ部材12と受け部12aとの係合が解除されると、手摺可動部4はバネ6の反発力によって収納位置から使用位置に変位する。
The
また、保持機構10には、手摺可動部4を使用位置に保持するラッチ部材13が設けられている。ラッチ部材13の一側は、バネ14を介して手摺可動部4が接続されている。手摺可動部4が収納位置から使用位置に変位したとき、ラッチ部材13の他側が手摺基部3と係合することにより、手摺可動部4を使用位置に保持している。
Further, the
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。昇降路内に設置される巻上機などの機器の保守をおこなう際に作業員がかご1のかご上面1aに乗り込んだ後、かご上面1a上で機器の保守をおこなうことができる位置に移動する。作業員がかご上面1aの所定の位置まで移動して、保守をおこなうために立ち止まると、その位置に配置された作業台7は作業員に踏み込まれる。作業員の体重によって作業台7が通常位置から下降位置に変位すると、連結棒11も同期して下降する。ここで連結棒11が下降することにより、ラッチ部材12のツメが受け部12aから外れると、スライド機構5のバネ6が圧縮状態から伸長する。このとき作用するバネ6の反発力によって手摺可動部4は収納位置から使用位置に自ら変位する。手摺可動部4が使用位置に変位した場合、バネ6は伸長状態になるが、ラッチ部材13が手摺基部3と係合することにより、手摺可動部4は使用位置に保持される。
Next, the operation of the first embodiment configured as described above will be described. When an operator, such as a hoist installed in the hoistway, maintains the car top surface 1a of the
手摺可動部4が使用位置に保持された後、作業員が作業台7から離れた場合、作業台7はバネ8によって自ら変位して下降位置から通常位置に戻る。一方、このとき、手摺可動部4はラッチ部材13によって手摺基部3に係合されているため、収納位置には変位せず使用位置に保持されたままとなる。そこで、保守作業を終了する場合は、作業員は手動でラッチ部材13を手摺基部3から外すと共に手摺可動部4を下方向に押し込んで、バネ6を圧縮しながら使用位置から収納位置に変位させる。さらに、収納位置に変位させた手摺可動部4の受け部12aをラッチ12に係合させることで、手摺可動部4は収納位置に保持される。
When the worker separates from the work table 7 after the handrail movable portion 4 is held in the use position, the work table 7 is displaced by the
上記のように実施の形態1によれば、かご上面1aに固定された手摺基部3と、手摺基部3に接続されている手摺可動部4と、手摺り基部3と手摺可動部4との間に設けられ、手摺り可動部4を収納位置から使用位置に変位させる第一の可動手段と、手摺り可動部4を収納位置に機械的に保持する第一の保持機構と、手摺り可動部4を使用位置に機械的に保持する第二の保持機構と、作業員が立つかご1上部の面1aの少なくとも一部分に広がっている作業台7と、作業台7に加えられる重量に応じて作業台7の高さを通常位置と下降位置との間で上下動可能に案内する第二の可動手段と、第一の保持機構に設けられ、作業台7の上下動に連動して変位可能であって、一方が作業台7に固定され、他方に手摺可動部4を収納位置に保持可能な第一のラッチ部材12が設けられた連結棒11と、作業台7が通常位置に配置されたとき第一のラッチ部材12と係合可能であって、第一のラッチ部材12と係合して手摺り可動部4を収納位置に保持可能な受け部12aと、を備えたことにより、作業員が保守作業をおこなうためにかご1上面1aに乗り込んだ場合、作業台7を踏み込むだけで、作業員が組立作業をおこなうことなく、手摺可動部4が自ら収納位置から使用位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。
As described above, according to the first embodiment, between the
また、第一の可動手段は、手摺基部3と手摺可動部4との間に設けられ、互いを上下方向に案内可能に部分的に重なって配置されるスライド機構5と、一方が手摺基部3に固定され、他方が手摺可動部4に固定されるバネ6とを有していることにより、バネ6の反発力が作用して、手摺可動部4が自ら収納位置から使用位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。また、第二の可動手段は、一方がかご上面1aに固定され、他方が作業台7の裏側に固定されるバネ8を有することにより、作業員がかご1上面1aに乗り込んで作業台7を踏み込んだ後、作業台7から離れた場合、バネ8の反発力が作用して、作業台7が自ら下降位置から通常位置に復帰するエレベータの手摺装置を提供することができる。
The first movable means is provided between the
また、第二の保持機構は、一方が手摺基部3に固定され、他方に手摺可動部4を使用位置に保持可能な第二のラッチ部材13を備えたことにより、手摺可動部4が収納位置から使用位置に変位した後、手摺可動部4を使用位置に保持することができるエレベータの手摺装置を提供することができる。
Further, the second holding mechanism is provided with the
実施の形態2.
図8〜11は、この発明の実施の形態2によるエレベータの手摺装置を説明するもので、図8は手摺装置(使用時)を示す正面図、図9は手摺装置(収納時)を示す正面図である。図10は図8の手摺装置(使用時)の要部を示す側面図、図11は図9の手摺装置(収納時)の要部を示す拡大図である。この発明の実施の形態2によるエレベータの手摺装置は、要部にピストンとシリンダと圧力配管が設けられていることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。Embodiment 2.
8 to 11 illustrate a handrail device for an elevator according to Embodiment 2 of the present invention. FIG. 8 is a front view showing the handrail device (when used), and FIG. 9 is a front view showing the handrail device (when stored). It is a figure. 10 is a side view showing an essential part of the handrail device (when used) of FIG. 8, and FIG. 11 is an enlarged view showing an essential part of the handrail device (when stored) of FIG. The handrail device for an elevator according to Embodiment 2 of the present invention is different in that a piston, a cylinder, and a pressure pipe are provided in a main part, and the same symbols are added to the other similar parts and the description thereof will be omitted.
図において、手摺装置15は、かご上面1aに固定された手摺基部16(下部手摺)と、手摺基部16に接続されている手摺可動部17(上部手摺)とを有している。手摺基部16にはシリンダ18が設けられている。手摺可動部17の下部には、シリンダ18に嵌合するピストン19が設けられており、手摺可動部17はピストン19に同期して上下方向に案内可能に配置されている。
In the figure, the
作業台20の下側にはシリンダ21とこのシリンダ21に嵌合するピストン22が設けられている。ピストン22の上部は作業台20の裏側に固定されており、作業台20は係る荷重に応じてピストン22に同期して上下動可能に案内される。
A
手摺装置15のシリンダ18と作業台20のシリンダ21とは、圧力配管23で互いに接続されている。すなわち、作業台20のシリンダ21に嵌合するピストン22を上下動すると、圧力配管23を介して、空気圧がシリンダ18に伝わって、シリンダ18に嵌合する手摺装置15のピストン19は、ピストン22と反対方向に同期して上下動する。
The
ここで、手摺装置15の手摺重量をW1、手摺側のシリンダ18の面積をA1、作業台20の重量をW2、作業台20のシリンダ21の面積をA2、作業員の重量をW3とした場合、次のような圧力バランスの条件式(a)、(b)が示される。
(a)・・・
、(b)・・・
すなわち、条件式(a)及び(b)を満たすようにW1〜W3、A1、A2の各値を予め設定することにより、作業員が使用していないときは手摺装置15が収納位置に自ら定位し、作業員が使用するときは収納位置から使用位置に変位し、作業終了後は自ら使用位置から収納位置に戻るように動作する。Here, when the handrail weight of the
(A)...
, (B)...
That is, by presetting the respective values of W1 to W3, A1, and A2 so as to satisfy the conditional expressions (a) and (b), the
次に、上記のように構成された実施の形態2の動作について説明する。作業員がかご上面1aの所定の位置まで移動して、機器の保守をおこなうために立ち止まると、その位置に配置された作業台20が作業員に踏み込まれる。作業台20が作業員の体重によって通常位置から下降位置に変位すると、ピストン22も同期して下降する。このとき、作業台20には作業員に踏み込まれることによる下向きの荷重が作用するため、シリンダ21の空気圧が圧力配管23を介してシリンダ18に伝わる。シリンダ18に伝わった空気圧がピストン19を押し上げることで、手摺可動部17も同期して上方向に変位する。ここで、手摺可動部17が使用位置に変位した後、作業員が作業台20を踏み込んでいる間は、シリンダ18の空気圧によってピストン19の位置はそのまま維持される。すなわち、ピストン19の位置が維持されている間は、手摺可動部17も使用位置に保持されている。
Next, the operation of the second embodiment configured as described above will be described. When the worker moves to a predetermined position on the upper surface 1a of the car and stops to perform maintenance of the equipment, the
保守作業が終了して作業員が作業台20から離れた場合、手摺重量W1、シリンダ18の面積A1、作業台20の重量W2、シリンダ21の面積A2、作業員の重量W3の各値が条件式(a)及び(b)を満たすように設定されているので、作業台20は下降位置から通常位置に自ら変位すると共にピストン22も同期して上昇する。ピストン22が上昇することにより、シリンダ21の空気圧が圧力配管23を介してシリンダ18に伝わる。シリンダ18に伝わった空気圧がピストン19を押し下げるため、手摺可動部17も同期して下方向に変位する。この後、通常位置に変位した作業台20はその位置に保持される。
When the worker leaves the
上記のように実施の形態2によれば、かご上面に固定された手摺基部16と、手摺基部16に接続されている手摺可動部17と、手摺り基部16と手摺可動部17との間に設けられ、手摺り基部16に設けられた第一のシリンダ18と、第一のシリンダ18と嵌合し、手摺り可動部17の高さを収納位置と使用位置との間で上下動可能にする第一のピストン19と、作業員が立つかご1上部の面1aの少なくとも一部分に広がっている作業台20と、作業台20の裏側に設けられた第二のシリンダ21と、第二のシリンダ21と嵌合し、作業台20に加えられる重量に応じて作業台20の高さを通常位置と下降位置との間で上下動可能に案内する第二のピストン22と、を備え、第一のシリンダ18と第二のシリンダ21とは圧力配管23で互いに接続されていることにより、作業員が保守作業をおこなうためにかご1上面1aに乗り込んだ場合、作業台20を踏み込むだけで、作業員が組立作業をおこなうことなく、手摺可動部17が自ら収納位置から使用位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。さらに、作業員が保守作業を終了した後、作業台20から離れるだけで、作業員が収納作業をおこなうことなく、手摺可動部17が自ら使用位置から収納位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。
As described above, according to the second embodiment, the
実施の形態3.
図12〜15は、この発明の実施の形態3によるエレベータの手摺装置を説明するもので、図12は手摺装置(使用時)を示す正面図、図13は手摺装置(収納時)を示す正面図である。図14は図12の手摺装置(使用時)の要部を示す側面図、図15は図13の手摺装置(収納時)の要部を示す拡大図である。この発明の実施の形態3によるエレベータの手摺装置は、作業台の裏側とかご上面との間にバネが設けられていることが実施の形態2と異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。
12 to 15 illustrate an elevator handrail device according to
図において、手摺装置24は、作業台20の裏側とかご上面1aとの間にはバネ25が設けられている。作業台20は、通常位置ではバネ25が伸長された状態で保持されており、下降位置ではバネ25は圧縮された状態で保持されている。
In the figure, in the
次に、上記のように構成された実施の形態3の動作について説明する。作業員がかご上面1aの所定の位置まで移動して、機器の保守をおこなうために立ち止まると、その位置に配置された作業台20が作業員に踏み込まれる。作業台20が作業員の体重によって通常位置から下降位置に変位すると、ピストン22も同期して下降する。このとき、作業台20には作業員に踏み込まれることによる下向きの荷重が作用するため、バネ25は伸長状態から圧縮状態に変化する。ここでピストン22が下降することにより、シリンダ21の空気圧が圧力配管23を介してシリンダ18に伝わる。シリンダ18に伝わった空気圧がピストン19を押し上げることで、手摺可動部17も同期して上方向に変位する。ここで、手摺可動部17が使用位置に変位した後、作業員が作業台20を踏み込んでいる間は、シリンダ18の空気圧によってピストン19の位置はそのまま維持される。すなわち、ピストン19の位置が維持されている間は、手摺可動部17も使用位置に保持されている。
Next, the operation of the third embodiment configured as described above will be described. When the worker moves to a predetermined position on the upper surface 1a of the car and stops to perform maintenance of the equipment, the
保守作業が終了して作業員が作業台20から離れた場合、作業台20の圧縮されていたバネ25が圧縮状態から伸長する。この際、バネ25に発生する反発力によって、作業台20は下降位置から通常位置に自ら変位すると共にピストン22も同期して上昇する。ピストン22が上昇することにより、シリンダ21の空気圧が圧力配管23を介してシリンダ18に伝わる。シリンダ18に伝わった空気圧がピストン19を押し下げるため、手摺可動部17も同期して下方向に変位する。ここで、手摺可動部17が収納位置に変位したとき、作業台20は通常位置に変位するが、この後、作業台20はバネ25に押し上げられていることにより、作業台20が通常位置に保持される。
When the maintenance work ends and the worker leaves the work table 20, the
上記のように実施の形態3によれば、かご1上面に固定された手摺基部16と、手摺基部16に接続されている手摺可動部17と、手摺り基部16と手摺可動部17との間に設けられ、手摺り基部16に設けられた第一のシリンダ18と、第一のシリンダ18と嵌合し、手摺り可動部17の高さを収納位置と使用位置との間で上下動可能にする第一のピストン19と、作業員が立つかご1上部の面1aの少なくとも一部分に広がっている作業台20と、作業台20の裏側に設けられた第二のシリンダ21と、第二のシリンダ21と嵌合し、作業台20に加えられる重量に応じて作業台20の高さを通常位置と下降位置との間で上下動可能に案内する第二のピストン22と、一方がかご上面1aに固定され、他方が作業台20の裏側に固定されるバネ25と、を備え、第一のシリンダ18と第二のシリンダ21とは圧力配管23で互いに接続されていることにより、作業員が保守作業をおこなうためにかご1上面1aに乗り込んだ場合、作業台20を踏み込むだけで、作業員が組立作業をおこなうことなく、手摺可動部17が自ら収納位置から使用位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。さらに、作業員が保守作業を終了した後、作業台20から離れるだけで、作業員が収納作業をおこなうことなく、手摺可動部17が自ら使用位置から収納位置に変位するエレベータの手摺装置を提供することができる。
As described above, according to the third embodiment, between the
また、実施の形態2では、手摺重量W1、シリンダ18の面積A1、作業台20の重量W2、シリンダ21の面積A2、作業員の重量W3について、条件式(a)及び(b)を満たすように設定する必要がある。一方、実施の形態3では、バネ25を設けることにより、条件式(a)及び(b)を満たす必要はない。そのため、手摺重量W1、シリンダ18の面積A1、作業台20の重量W2、シリンダ21の面積A2、作業員の重量W3の設定値の自由度を上げることができるので、エレベータの手摺装置の汎用性を高くすることができる。
Further, in the second embodiment, the handrail weight W1, the area A1 of the
実施の形態4.
図16は、この発明の実施の形態4によるエレベータの手摺装置を説明するもので、作業台の配置を示す平面図である。この発明の実施の形態3によるエレベータの手摺装置は、作業台をかご上面の乗場側に配置していることが異なり、それ以外の同様な部分に同じ記号を付記し説明を省略する。Fourth Embodiment
FIG. 16 is a plan view illustrating the arrangement of the workbench for explaining the elevator handrail device according to the fourth embodiment of the present invention. The elevator handrail device according to the third embodiment of the present invention is different in that a workbench is arranged on the landing side of the top surface of a car, and other similar parts are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
図において、作業台26は、垂直投影面から見て、かご1上面1aであって、作業員が乗場27からかご1上面1aに乗り込む際に足を着く位置を含む近傍に配置されている。次に、上記のように構成された実施の形態3の動作について説明する。図において、昇降路内に設置される巻上機などの機器の保守をおこなう際に、作業員が乗場27からかご1のかご上面1aに乗り込むとき、始めに足を着く位置に配置された作業台26は、作業員に踏み込まれる。作業員の体重によって作業台26が通常位置から下降位置に変位すると、手摺可動部4は収納位置から使用位置に自ら変位する。手摺可動部4は使用位置に変位した後、使用位置に保持される。
In the figure, the
上記のように実施の形態4によれば、作業台26は、垂直投影面から見て、かご1上面1aであって、作業員が乗場27からかご上面1aに乗り込む際に足を着く位置を含む近傍に配置されることより、作業員が作業を開始するとき、意識することなく作業台26が踏み込まれる。これにより、手摺可動部4が自ら収納位置から使用位置に変位するので、作業員が作業を開始するときから安全に作業をすることができる。
As described above, according to the fourth embodiment, the
なお、実施の形態1では、スライド機構5のバネ6によって手摺可動部4を変位させているが、例えば、スライド機構5の代わりに手摺基部3と手摺可動部4との間にヒンジ機構と、このヒンジ機構を動作可能なバネ等を設けて、手摺可動部4の高さを収納位置と使用位置との間で変位する構成にしても良い。
Although the handrail movable portion 4 is displaced by the
また、実施の形態1及び2では、シリンダ18,21内に空気を充填しているが、他の充填物として油、水等を充填しても同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
Further, in the first and second embodiments, the
また、実施の形態2及び3では、作業員が作業台20から離れると、手摺可動部17は使用位置から収納位置に自ら変位するが、例えば、実施の形態1と同様に、手摺可動部17を使用位置に保持可能なラッチ部材を設けても良い。これにより、作業員が作業中に作業台20からいったん離れて作業する場合であっても手摺可動部17が使用位置に保持されるため、安全に作業をおこなうことができる。
Further, in the second and third embodiments, when the worker separates from the
また、実施の形態4では、作業台26を作業員が乗場27からかご上面1aに乗り込む際に足を着く位置を含む近傍に配置したが、巻上機の保守をおこなう際に作業員が立ち止まる位置を含む近傍に配置しても良い。これにより、作業員が特定の作業をおこなう際は、確実に手摺可動部4が使用位置に保持されるため、安全に作業をおこなうことができる。
Further, in the fourth embodiment, the
また、実施の形態4では、作業台26を実施の形態1を用いて構成したが、実施の形態2または3を用いて構成しても同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
Further, in the fourth embodiment, the
1 かご、1a かご上面、2,15,24 手摺装置、3,16 手摺基部、4,17 手摺可動部、5 スライド機構、6,8,14,25 バネ、7,20,26 作業台、9,10 保持機構、11 連結棒、12,13 ラッチ部材、12a 受け部、18 第一のシリンダ、19 第一のピストン、21 第二のシリンダ、22 第二のピストン、23 圧力配管、27 乗場 1 car 1a car top, 2,15,24 handrail device, 3,16 handrail base, 4,17 handrail movable part, 5 slide mechanism, 6,8,14,25 spring, 7,20,26 workbench, 9 , 10 holding mechanism, 11 connecting rod, 12, 13 latch member, 12a receiving part, 18 first cylinder, 19 first piston, 21 second cylinder, 22 second piston, 23 pressure piping, 27 landing
本発明は、かご上面に設けられているエレベータの手摺装置に関するものである。 The present invention relates to an elevator handrail device provided on the top surface of a car.
Claims (7)
前記手摺可動部と前記かご上面との間に設けられ、前記手摺基部の上端またはこれより高い位置であって前記手摺可動部が収納されるとき保持される収納位置と、前記収納位置よりも高い位置であって前記手摺可動部が使用されるとき保持される使用位置と、の間で前記手摺可動部を変位させる第一の可動手段と、
作業員が立つかご上面に広がって設けられ、前記かご上面より上方で上下動可能な作業台と、
前記作業台と前記かご上面との間に設けられ、前記かご上面より高い位置であって前記作業台が使用されないとき保持される通常位置と、前記通常位置よりも低い位置であって前記作業台が使用されるとき保持される下降位置と、の間で前記作業台を変位させる第二の可動手段と、
前記作業台が前記第二の可動手段によって前記通常位置から前記下降位置に変位したとき、前記作業台の変位を前記第一の可動手段に伝達する伝達機構と、を備え、
前記伝達機構によって前記作業台の変位が伝達されたとき、前記第一の可動手段は、前記手摺可動部を前記収納位置から前記使用位置に変位させることを特徴とするエレベータの手摺装置。 A handrail base fixed to the top surface of the car, and a handrail movable part that is connected to the handrail base and is vertically movable above the handrail base,
A storage position, which is provided between the handrail movable part and the upper surface of the car, is at an upper end of the handrail base part or at a position higher than the upper position and is held when the handrail movable part is stored, and higher than the storage position. A first movable means for displacing the handrail movable part between a position where the handrail movable part is held when the handrail movable part is used, and
A workbench that is provided so as to spread over the upper surface of the car on which a worker stands and that can move up and down above the upper surface of the car
A normal position which is provided between the work table and the upper surface of the car and is higher than the upper surface of the car and is held when the work table is not used, and a lower position than the normal position that is the work table. There a second movable means for displacement of the lowered position retained, said workbench between when used,
A transmission mechanism for transmitting the displacement of the work table to the first movable means when the work table is displaced from the normal position to the lowered position by the second movable means,
The elevator handrail device, wherein the first movable means displaces the handrail movable portion from the storage position to the use position when the displacement of the workbench is transmitted by the transmission mechanism.
前記保持機構は、一方が前記手摺基部に固定され、他方に前記手摺可動部を前記使用位置に保持可能なラッチ部材を備えたことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のエレベータの手摺装置。 Includes a hold mechanism you mechanically holding the handrail moving part in the use position,
Before Kiho lifting mechanism, one of which is fixed to the handrail base, claim 1-2 in which the handrail moving part to the other, characterized in that a holding capable latches member in the use position Elevator handrail device described in.
前記手摺基部と前記手摺可動部との間に設けられ、前記手摺基部に設けられた第一のシリンダと、前記第一のシリンダと嵌合し、前記手摺可動部の高さを収納位置と使用位置との間で上下動可能にする第一のピストンと、
作業員が立つかご上部の面の少なくとも一部分に広がっている作業台と、前記作業台の裏側に設けられた第二のシリンダと、前記第二のシリンダと嵌合し、前記作業台に加えられる重量に応じて前記作業台の高さを通常位置と下降位置との間で上下動可能に案内する第二のピストンと、
を備え、前記第一のシリンダと前記第二のシリンダとは圧力配管で互いに接続されていることを特徴とするエレベータの手摺装置。 A handrail base fixed to the upper surface of the car, and a handrail movable part connected to the handrail base,
A first cylinder provided between the handrail base and the handrail movable part is fitted to the first cylinder provided on the handrail base, and the height of the handrail movable part is used as a storage position. A first piston that allows it to move up and down between positions,
A work table that extends over at least a part of the upper surface of the basket on which the worker stands, a second cylinder provided on the back side of the work table, and the second cylinder, and the work table is fitted to the work table. A second piston that guides the height of the work table in a vertically movable manner between a normal position and a lowered position according to the weight,
A handrail device for an elevator, characterized in that the first cylinder and the second cylinder are connected to each other by pressure piping.
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