JP6736991B2 - 電動車両の制御方法、及び電動車両の制御装置 - Google Patents

電動車両の制御方法、及び電動車両の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、電動車両の制御方法、及び電動車両の制御装置に関する。
特許文献1は、車両情報に基づいてモータトルク指令値を設定し、駆動輪につながるモータのトルクを制御する制御装置を開示している。この制御装置では、モータトルクが車両の駆動軸に伝達されない不感帯区間を有する車両において、当該車両の駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理をモータトルク指令値に施し、フィルタリング処理後の最終トルク指令値に従ってモータトルクを制御している。
これにより、コーストや減速からの加速時でも不感帯区間を有する車両の駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減することができ、駆動軸トルクの振動を抑制することができる。従って、ギヤショックや不快な振動を感じさせることなく、滑らかでありながら、レスポンスを損なうことのない加速性能を実現することができる。
特開2013−223373号公報
特許文献1では、ギヤのバックラッシュが詰まるタイミングでモータトルクを立ち上げることによりショックが発生しないように制御をしている。ところが、コーストや減速から緩やかに加速するようなシーンでは、ギヤのバックラッシュが詰まるタイミングが遅くなるため、モータトルクが立ち上がるタイミングも遅くなってしまう。そのため、ドライバーのアクセル操作に対して加速の応答が遅れ、停滞感を感じるという問題がある。
そこで、本発明は、電動車両の駆動力伝達系の不感帯区間における加速の停滞を改善する電動車両の制御方法、及び電動車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様における電動車両の制御方法は、車両情報に基づいてモータトルク指令値を設定し、駆動輪につながるモータのトルクを制御する電動車両の制御方法である。この制御方法は、モータトルクが駆動軸に伝達されない不感帯区間を有する駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理をモータトルク指令値に施すフィルタリング工程と、モータトルク指令値にフィルタリング処理が施されることによって求められるトルク指令値に従ってモータトルクを制御するモータトルク制御工程と、を含む。そして、フィルタリング工程において、不感帯区間のモータトルク応答を不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早める処理を行うことを特徴とする。
上記態様であれば、駆電動車両の動力伝達系の不感帯区間での駆動軸トルク応答を早めることができるため、コーストや減速から緩やかに加速するシーンにおいて不感帯区間における加速の停滞を改善することができる。
図1は、本実施形態の電動車両の制御装置を備えた電動車両のシステム構成を示すブロック図である。 図2は、モータコントローラによって行われるモータ電流制御の処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、アクセル開度−トルクテーブルの一例を示す図である。 図4は、本実施形態の電動車両の制御装置の制振制御ブロック図である。 図5は、車両の駆動力伝達系をモデル化した図である。 図6は、本実施形態の電動車両の制御装置を構成する制振制御FF演算部のブロック図である。 図7は、本実施形態の電動車両の制御装置を構成する制振制御FF演算部の等価ブロック図である。 図8は、本実施形態の電動車両の制御装置を構成する制振制御FB演算部のブロック図である。 図9は、バンドパスフィルタH(s)の周波数特性を示す図である。 図10は、本実施形態の電動車両の制御装置による制御結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<電動車両のシステム構成>
図1は、本実施形態の電動車両10の制御装置を備えた電動車両10のシステム構成を示すブロック図である。電動車両10とは、車両の駆動源の一部または全部としてモータ18を備え、モータ18の駆動力により走行可能な自動車のことであり、電気自動車や、ハイブリッド自動車が含まれる。
モータコントローラ12(制御装置)には、車速V、アクセル開度、モータ18の回転子位相α、モータ18の三相交流電流iu、iv、iw等の車両状態を示す信号がデジタル信号として入力される。モータコントローラ12は、入力された信号に基づいてモータ18を制御するためのPWM信号tu、tv、twを生成する。また、生成したPWM信号tu、tv、twに応じてインバータ16の駆動信号を生成する。
インバータ16は、相毎に備えられた2個のスイッチング素子(例えば、IGBTやMOS−FET等のパワー半導体素子)をオン/オフすることにより、バッテリ14から供給される直流の電流を交流に変換し、モータ18に所望の電流を流す。
モータ18(三相交流モータ)は、インバータ16から供給される交流電流により駆動力を発生し、減速機20及び駆動軸22を介して、左右の駆動輪24a,24bに駆動力を伝達する。また、モータ18は、車両の走行時に駆動輪24a,24bに連れ回されて回転するときに、回生駆動力を発生させることで、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。この場合、インバータ16は、モータ18の回生運転時に発生する交流電流を直流電流に変換して、バッテリ14に供給する。
電流センサ26は、モータ18に流れる3相交流電流iu、iv、iwを検出する。ただし、3相交流電流iu、iv、iwの和は0であるため、任意の2相の電流を検出して、残りの1相の電流は演算により求めてもよい。
回転センサ28は、例えばレゾルバやエンコーダであり、モータ18の回転子位相αを検出する。
<システム全体の制御フロー>
図2は、モータコントローラ12によって行われる処理の流れを示すフローチャートである。ステップS201からステップS205に係る処理は、車両システムが起動している間、一定間隔で常時実行される。
ステップS201では、車両状態を示す信号(車両情報)がモータコントローラ12に入力される。ここでは、車速V(km/h)、アクセル開度(%)、モータ18の回転子位相α(rad)が入力される。また、モータ18の回転速度Nm(rpm)、モータ18に流れる三相交流電流iu、iv、iw、及びバッテリ14の直流電圧値Vdc(V)が入力される。
車速V(km/h)は、図示しない車速センサや、他のコントローラより通信にて取得される。または、モータコントローラ12は、モータ角速度検出値ωmにタイヤ動半径rを乗算し、ファイナルギヤのギヤ比で除算することにより車速V(m/s)を求め、3600/1000を乗算することで単位変換して、車速V(km/h)を求める。
アクセル開度(%)は、図示しないアクセル開度センサから取得されるか、図示しない車両コントローラ等の他のコントローラから通信にて取得される。
モータ18の回転子位相α(rad)は、回転センサ28から取得される。モータ18の機械的な角速度であるモータ角速度検出値ωmは、回転子角速度ω(電気角)をモータ18の極対数pで除算して求められる。モータ18の回転速度Nm(rpm)は、求めたモータ角速度検出値ωmに60/(2π)を乗算することによって求められる。回転子角速度ωは、回転子位相αを微分することによって求められる。
モータ18に流れる三相交流電流iu、iv、iw(A)は、電流センサ26から取得される。
直流電圧値Vdc(V)は、バッテリ14とインバータ16間の直流電源ラインに設けられた電圧センサ(不図示)により検出する。なお、直流電圧値Vdc(V)は、バッテリコントローラ(不図示)から送信される電源電圧値に係る信号から検出するようにしてもよい。
ステップS202では、モータコントローラ12が基本目標トルクとしてのトルク目標値Tm*を設定する。具体的には、モータコントローラ12は、ステップS201で入力されたアクセル開度及び車速Vに基づいて、図3に示すアクセル開度−トルクテーブルを参照することにより、トルク目標値Tm*を設定する。ただし、アクセル開度−トルクテーブルは一例であり、図3に示すものに限定されるものではない。
ステップS203では、制振制御演算部30(図4)により制振制御演算処理を行う。具体的には、ステップS202で設定されたトルク目標値Tm*とモータ角速度検出値ωmを入力し、駆動軸22のトルク応答を犠牲にすることなく、駆動力伝達系振動(駆動軸22の捻れ振動など)を抑制する最終トルク指令値Tmf*を設定する。最終トルク指令値Tmf*を設定する制振制御演算処理の詳細については、後述する。
ステップS204では、ステップS203で算出した最終トルク指令値Tmf*、モータ角速度検出値ωm、及び、直流電圧値Vdcに基づいて、電流指令値演算部78(図4)がd軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*を求める。例えば、最終トルク指令値Tmf*、モータ18の回転速度Nm、及び直流電圧値Vdcと、d軸電流指令値及びq軸電流指令値との関係を定めたテーブルを予め用意しておく。そして、このテーブルを参照することにより、d軸電流指令値id*、q軸電流指令値iq*を求める。
ステップS205では、電流制御演算部80(モータトルク制御手段、図4)が、d軸電流id及びq軸電流iqをそれぞれ、ステップS204で求めたd軸電流指令値id*及びq軸電流指令値iq*と一致させるための電流制御を行う。このため、まず初めに、ステップS201で入力された三相交流電流iu、iv、iwと、モータ18の回転子位相αと、に基づいて、d軸電流id及びq軸電流iqを求める。続いて、d軸電流指令値id*とd軸電流idの偏差からd軸電圧指令値vdを算出し、q軸電流指令値iq*とq軸電流iqとの偏差からq軸電圧指令値vqを算出する。なお、算出したd軸電圧指令値vd、q軸電圧指令値vqに対して、d−q直交座標軸間の干渉電圧を相殺するために必要な非干渉電圧を加算するようにしてもよい。
次に、d軸電圧指令値vd、q軸電圧指令値vqと、モータ18の回転子位相αから、三相交流電圧指令値vu、vv、vwを求める。そして、求めた三相交流電圧指令値vu、vv、vwと直流電圧値Vdcから、PWM信号tu(%)、tv(%)、tw(%)を求める。このようにして求めたPWM信号tu、tv、twにより、インバータ16のスイッチング素子を開閉することによって、モータ18をトルク指令値(最終トルク指令値Tmf*)で指示された所望のトルクで駆動させることができる(図4参照)。
<制振制御演算処理>
以下、本実施形態の電動車両10の制御装置において、ステップS203で実行される制振制御演算処理の詳細について説明する。
図4は、本実施形態の電動車両10の制御装置の制振制御ブロック図である。トルク目標値Tm*(モータトルク指令値)に当該制振制御演算処理を施すことによって、最終トルク指令値Tmf*が設定される。図4のうち、ステップS203を行う制振制御演算部30、ステップS204を行う電流指令値演算部78、ステップS205を行う電流制御演算部80は、モータコントローラ12の一部を構成する。
制振制御演算部30は、制振制御フィードフォワード演算部(制振制御FF演算部32)、制振制御フィードバック演算部(制振制御FB演算部50)、加算器76により構成される。
制振制御FF演算部32(フィルタリング手段)は、トルク目標値Tm*が入力され、駆動軸22における捻れ振動を抑制するためのフィルタリング処理(後述)を行うことで、第一のトルク指令値Tm1*を出力するものである。制振制御FF演算部32では、後述のように、駆動力伝達系のトルク応答(Td)を、前記駆動力伝達系が不感帯区間にあるときの第一の規範モデルと、前記駆動力伝達系が不感帯区間以外の区間あるときの第二の規範モデルと、を包含する規範応答(Tdm)により表し、前記規範応答によりフィルタリング処理を行う。
このため、制振制御FF演算部32には、後述のように、2つの規範モデルの減衰係数及び固有振動周波数がそれぞれ設定されている。そして、制振制御FF演算部32は、それらの設定値を備えた2つの規範モデルに係る伝達関数を用いて、トルク目標値Tm*から第一のトルク指令値Tm1*を出力する。
制振制御FB演算部50は、第一のトルク指令値Tm1*等が入力され、後述のように、車両の制御遅れの要素等に基づいてモータ角速度推定値ωm^を算出する。そして、モータ角速度推定値ωm^とモータ角速度検出値ωmに基づいて外乱やモデル誤差を考慮した第二のトルク指令値Tm2*を算出(トルク補償値算出工程)するものである。
加算器76は、第一のトルク指令値Tm1*と第二のトルク指令値Tm2*とを加算して最終トルク指令値Tmf*を出力するものである。
制振制御FF演算部32における演算について説明する。図5は、電動車両10の駆動力伝達系をモデル化した図である。電動車両10の駆動力伝達系のバックラッシュによる不感帯区間は、駆動軸22の捻れ角θに依存する線形関数と捻れ角θを変数とする飽和関数38((7)式、図6、図7)との差分により表現することができる((4)式)。よって、図5に基づき、車両の運動方程式は以下の(1)〜(6)で表される。
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
ここで、各パラメータは下記の通りである。
Jm:モータイナーシャ
Jw:駆動軸イナーシャ(1軸分)
M:車両の質量
Kd:駆動軸の捻れ剛性
Kt:タイヤと路面の摩擦に関する係数
Nal:オーバーオールギヤ比
r:タイヤ荷重半径
ωm:モータ角速度
ωw:駆動輪角速度
Tm:モータトルク
Td:駆動軸トルク
F:駆動力(2軸分)
V:車体速度
θ:駆動軸の捻れ角
ただし、St(θ)は飽和関数であり、以下の(7)式のように定義する。
Figure 0006736991
(7)式において、θBLはモータ18から駆動軸22までのオーバーオールでのギヤバックラッシュ量である。
(1)〜(6)式より、トルク指令値(トルク目標値Tm*)から駆動軸捻れ角θまでの伝達特性は次式のように求められる。
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
ただし、(9)式、(10)式の各係数は、
Figure 0006736991
であり、ζp(ζp<1)は駆動力伝達系の減衰係数、ωp(例えば、ωp=10Hz)は駆動力伝達系の固有振動周波数である。
従って、駆動軸22のトルク応答Tdは(4)、(8)式より、以下の(12)式のように表される。
Figure 0006736991
ここで、駆動軸22のトルク応答に係る規範応答Tdmを次式とする。
Figure 0006736991
Figure 0006736991
ここで、ζm1とωm1は、駆動力伝達系がバックラッシュ区間(不感帯区間)にあるときを想定した第一の規範モデルの減衰係数と固有振動周波数である。
Td=Tdmとなるようなトルク指令値Tmを求めると次式となる。
Figure 0006736991
Figure 0006736991
(8)式に(15)式を代入すると次式となる。
Figure 0006736991
さらに、バックラッシュ区間とバックラッシュ区間外の応答を個別に設定するために、(18)式のフィルタをトルク目標値Tm*の入力側の後段に配置する(図6)。
Figure 0006736991
これにより、(15)式は、以下の(19)式のようになる。
Figure 0006736991
ここで、ζm2とωm2は、駆動力伝達系がバックラッシュ区間(不感帯区間)以外の区間にあるときを想定した第二の規範モデルの減衰係数と固有振動周波数である。なお、ζm1=ζm2≧1>ζp、ωm1>ωm2>ωpである。
上記数式により、運動方程式をモデルとした制振制御FF演算部32は、図6に示すように、車両のトルク伝達の固有振動周波数成分を低減する線形フィルタ34(GINV(s))と、駆動軸22の捻れ角θを算出する捻れ角算出フィルタ36(Gtm(s))と、を備える。また、駆動力伝達系の不感帯区間の上下限値を制限するリミッタとしての飽和関数38(St(θ))と、駆動軸22の捻れ角θの車輪イナーシャとタイヤ摩擦力による位相ずれを補償する補償フィルタ40(Fs(s))と、を備える。さらに、駆動力伝達系の不感帯区間におけるモータトルク応答(位相)を不感帯区間以外の区間のモータトルク応答に対して早める応答促進フィルタ42(GINV2(s))と、を備える。
制振制御FF演算部32では、トルク目標値Tm*をフィルタリングする応答促進フィルタ42(GINV2(s))と、応答促進フィルタ42の出力が入力される加算器44と、を備える。また、加算器44の後段に、捻れ角算出フィルタ36a(Gtm(s))、飽和関数38(St(θ))、補償フィルタ40(Fs(s))の順に接続した直列回路が接続される。そして、当該直列回路を帰還対象とするように、補償フィルタ40(Fs(s))の出力を加算器44に帰還させる帰還ループを備えている。また、制振制御FF演算部32は、応答促進フィルタ42の出力と帰還ループの出力(補償フィルタ40の出力)を加算する加算器46を備えている。さらに、制振制御FF演算部32は、加算器46の出力であって線形フィルタ34(GINV(s))によりフィルタリングされたものと、補償フィルタ40の出力との差分を第一のトルク指令値Tm1*として出力する減算器48を備えている。
制振制御FF演算部32において、応答促進フィルタ42(GINV2(s))は、駆動力伝達系の不感帯区間におけるモータトルク応答(位相)をそのまま維持し、不感帯区間以外の区間のモータトルク応答を不感帯区間に対して遅らせることにより、不感帯区間におけるモータトルク応答(位相)を不感帯区間以外の区間のモータトルク応答に対して早めるフィルタとなっている。また、制振制御FF演算部32の応答促進フィルタ42よりも後段となる部分は、駆動力伝達系の応答を不感帯区間及び不感帯区間以外の区間に関わらず早め、不感帯区間以外の区間の応答の遅れを元に戻すフィルタとなっている。よって、制振制御FF演算部32は、結果的に、駆動力伝達系の不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答(位相)を維持し、不感帯区間におけるモータトルク応答を不感帯区間以外の区間のモータトルク応答に対して早めるフィルタリングを行っている。
また、図6のブロック図は、図7のように等価変換することができる。ただし、各フィルタは(20)〜(22)式のように表される。
Figure 0006736991
Figure 0006736991
Figure 0006736991
図7に示すように、本実施形態の制振制御FF演算部32は、トルク目標値Tm*が入力される加算器44を備える。そして、加算器44の後段に、捻れ角算出フィルタ36a(Gtm’(s))、飽和関数38(St(θ))、補償フィルタ40(Fs(s))、応答促進フィルタ42a(GINV2’(s))の順に接続した直列回路が接続される。そして、当該直列回路を帰還対象とするように、応答促進フィルタ42a(GINV2’(s))の出力を加算器44に帰還させる帰還ループを備えている。また、制振制御FF演算部32は、トルク目標値Tm*と帰還ループの出力(応答促進フィルタ42aの出力)を加算する加算器46を備えている。さらに、制振制御FF演算部32は、加算器46の出力であって線形フィルタ34a(GINV’(s))によりフィルタリングされたものと、補償フィルタ40の出力との差分を第一のトルク指令値Tm1*として出力する減算器48を備えている。
よって、制振制御FF演算部32におけるフィルタリング工程は、帰還ループにトルク目標値Tm*を入力して得られる出力(応答促進フィルタ42aの出力)と、トルク目標値Tm*と、を加算する第一工程を含む。また、第一工程で得られた出力を線形フィルタ34aに入力する第二工程を含む。さらに、第二工程で得られた出力と、線形フィルタ34aの出力と、の差分を第一のトルク指令値Tm1*として出力する第3工程を含む。
本実施形態の制振制御FF演算部32は、応答促進フィルタ42a(GINV2’(s))を備えることにより、駆動力伝達系の不感帯区間のモータトルク応答を不感帯区間以外の区間に対して早めることができる。さらに、車両の駆動力伝達系が不感帯区間にいるか、不感帯区間以外の領域にいるかを判断することなく、第一のトルク指令値Tm1*を算出することができる。これにより、前記判断をするための複雑な演算(初期化)を省略することができるので、その分迅速なモータトルク応答を実現できる。
次に、制振制御FB演算部50により行う演算について説明する。図8は、本実施形態の電動車両10の制御装置(モータコントローラ12)を構成する制振制御FB演算部50のブロック図である。
図8に示すように、制振制御FB演算部50は、モータ角速度推定値演算部52と、制御系の遅れ要素62と、を備える。そして、制振制御FB演算部50は、伝達特性要素68(Gp(s)=Gt(s))と、伝達特性要素68の逆特性とバンドパスフィルタH(s)からなる逆特性フィルタ70(H(s)/Gp(s))と、を備える。制振制御FB演算部50では、逆特性フィルタ70、伝達特性要素68、加算器72、減算器74により帰還ループが形成されている。
モータ角速度推定値演算部52は、捻れ角算出フィルタ36aの出力(θ)と、飽和関数38の出力(St(θ))との差分を算出する減算器54を備える。また、第一のトルク指令値Tm1*と、比例要素56(Kd/Nal)を介した減算器54の出力と、の差分を出力する減算器58を備える。さらに、減算器58の出力を積分してモータ角速度推定値(遅れ要素なし)として出力する積分要素60(1/(Jm)s)を備える。
制御系の遅れの要素としては、フィードバックループ内の制御演算における遅れ要素である制御演算時間遅れe-L1s、及びセンサ検出及びその処理に伴う遅れであるセンサ信号処理時間e-L2sがある。また、また、トルク目標値Tm*に対して実際にモータトルクが発生するまでのモータ応答遅れGa(s)が存在する。よって、遅れ要素62は、モータ角速度推定値に加味する処理遅れ要素64(e-(L1+L2)s)と、その出力に加味してモータ角速度推定値ωm^(遅れ要素あり)を出力する応答遅れ要素66(Ga(s))を備える。
ここで、L1、L2は、それぞれ制御演算時間、センサ信号処理時間である。またモータ応答遅れGa(s)は次式で表される。
Figure 0006736991
ここで、τaはモータ応答時定数である。なお、モータ角速度推定値ωm^の算出において、制御演算時間遅れe-L1s、モータ応答遅れGa(s)、センサ信号処理時間e-L2sのうち、誤差として無視できるほど小さいものが有る場合は、それを省略してもよい。
モータ角速度推定値ωm^は加算器72に入力され、減算器74のマイナス側にはモータ角速度検出値ωmが入力される。
よって、制振制御FB演算部50では、伝達特性要素68からの出力(角速度に対応する出力)とモータ角速度推定値ωm^を加算器72で足し合わせて最終モータ角速度推定値を算出する。そして、減算器74により生成される最終モータ角速度推定値とモータ角速度検出値ωmの偏差を逆特性フィルタ70に通して第二のトルク指令値Tm2*を算出し、加算器76(図4、図8)に出力する。
図9は、バンドパスフィルタH(s)の周波数特性を示す図である。次に、バンドパスフィルタH(s)について説明する。バンドパスフィルタH(S)は、振動のみを低減するフィードバック要素となる。この際、図9に示すようにフィルタの特性を設定すると、最も大きな効果を得ることができる。即ち、バンドパスフィルタH(s)は、ローパス側、及びハイパス側の減衰特性が略一致し、かつ、駆動系の捻れ共振周波数が、対数軸(Logスケール)上で、通過帯域の中央部近傍となるように設定されている。そして、例えばH(s)を1次のハイパスフィルタと1次のローパスフィルタで構成する場合、周波数fpを駆動系の捻れ共振周波数とし、fLCを低周波側遮断周波数、fHCを高周波側遮断周波数、kを任意の値として(24)式のように構成する。
Figure 0006736991
ただし、τL=1/(2πfHC)、fHC=k・fp、τH=1/(2πfLC)、fLC=fp/kである。
<制御結果の一例>
図10は、本実施形態の電動車両10の制御装置よる制御結果の一例を示す図である。図10は、本実施形態の電動車両10の制御装置による制御結果と、従来技術による制御結果との比較図である。図中、上から順に、トルク目標値Tm*、最終トルク指令値Tmf*、車両前後加速度をそれぞれ表している。なお、各図中の実線は、本実施形態による制御結果を示し、破線は従来技術による制御結果を示す。
図10で示されるのは、車両が、回生トルクにより減速している状態からトルク目標値Tm*を緩やかな傾きで増加させて加速するシーンにおける制御結果である。
従来技術(破線)では、トルク目標値Tm*を緩やかな傾きで増加させた場合、時刻t1においてギヤバックラッシュの影響により前後加速度が0となってから、時刻t3で再び増加しており、前後加速度が0となる不感帯区間が長い。これは、従来技術では、ギヤが噛み合うタイミングで最終トルク指令値Tmf*を増加させるように制御しているためである。
一方、本実施形態の電動車両10の制御装置による制御結果(実線)をみると、時刻t1において前後加速度が0となってから、時刻t3よりも早い時刻t2で再び増加しており、不感帯区間が大幅に短縮されている。これは、制振制御FF演算部32を構成する応答促進フィルタ42a(GINV2’(s))が、不感帯区間のモータトルク応答(位相)を不感帯区間以外に対して早めているからである。さらに、制振制御FF演算部32は、車両の駆動力伝達系が不感帯区間にいるか、不感帯区間以外の領域にいるか判断することなく、第一のトルク指令値Tm1*を算出している。また、制振制御FB演算部50は、当該第一のトルク指令値Tm1*に基づいて第二のトルク指令値Tm2*を算出している。このため、前記判断をするための複雑な演算(初期化)を省略することができるので、その分迅速なモータトルク応答を実現できるからである。その結果、不感帯区間においてのトルク目標値Tm*に対するモータトルク応答が早まるため、不感帯区間が従来技術に対して大幅に短縮される。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、電動車両10を制御する本実施形態のモータコントローラ12は、車両情報に基づいてトルク目標値Tm*を設定し、駆動輪24a,24bにつながるモータ18のトルクを制御するものである。このモータコントローラ12は、モータトルクが駆動軸22に伝達されない不感帯区間を有する駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理をトルク目標値Tm*に施す制振制御FF演算部32を備える。また、モータコントローラ12は、トルク目標値Tm*にフィルタリング処理が施されることによって求められるトルク指令値に従ってモータトルクを制御する電流制御演算部80を備える。そして、制振制御FF演算部32は、不感帯区間のモータトルク応答を不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早める応答促進フィルタ42aを有することを特徴とする。
そして、上記構成に係る本実施形態の電動車両10の制御方法は、車両情報に基づいてトルク目標値Tm*を設定し、駆動輪24a,24bにつながるモータ18のトルクを制御する電動車両10の制御方法である。この制御方法は、モータトルクが駆動軸22に伝達されない不感帯区間を有する駆動力伝達系を適用対象にしている。そして、この制御方法は、当該駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理をトルク目標値Tm*に施すフィルタリング工程(制振制御演算処理(ステップS203))を含む。また、この制御方法は、トルク目標値Tm*にフィルタリング処理が施されることによって求められるトルク指令値に従ってモータトルクを制御するモータトルク制御工程(電流制御演算処理(ステップS205))を含む。そして、フィルタリング工程において、不感帯区間のモータトルク応答を不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早める処理を行うことを特徴とする。
これにより、電動車両10の駆動力伝達系の不感帯区間でのモータトルク応答を不感帯区間以外に対して早めることができるため、コーストや減速から緩やかに加速するシーンにおいて、不感帯区間における加速の停滞を改善することができる。
駆動力伝達系のトルク応答(Td)を、(19)式に示すように、駆動力伝達系が不感帯区間にあるときの第一の規範モデルと、駆動力伝達系が不感帯区間以外の区間あるときの第二の規範モデルと、を包含する規範応答(Tdm)により表し、前記規範応答により前記フィルタリング処理を行う。
これにより、駆動力伝達系が不感帯区間にあるときの固有振動周波数と、不感帯区間以外の区間にあるときの固有振動周波数を、駆動力伝達系の伝達関数を近似する範囲で任意に設定できる。これにより、駆動力伝達系の伝達関数(トルク応答特性)の設定の自由度を高めることができる。
フィルタリング工程では、捻れ角算出フィルタ36a、飽和関数38、補償フィルタ40、応答促進フィルタ42a、の順に接続した直列回路を帰還対象とする帰還ループを用いる。そして、フィルタリング工程は、当該帰還ループにトルク目標値Tm*を入力して得られる出力と、トルク目標値Tm*と、を加算する第一工程を含む。また、第一工程で得られた出力を駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減する線形フィルタ34aに入力する第二工程を含む。さらに、第二工程で得られた出力と、補償フィルタ40の出力と、の差分を第一のトルク指令値Tm1*として出力する第3工程を含む。
これにより、車両の駆動力伝達系が不感帯区間にいるか、不感帯区間以外の領域にいるかを判断する等の複雑な演算(初期化、条件設定、切替など)を実施する必要がない。そのため、駆動力伝達系の不感帯区間の駆動軸トルク応答をその分早めることができ、コーストや減速から緩やかに加速するシーンにおいて、不感帯区間における加速の停滞を改善することができる。
飽和関数38の上下限値は、駆動力伝達系のギヤのバックラッシュ量に基づいた値に設定する。これにより、飽和関数38の上下限値を駆動力伝達系のバックラッシュ量(不感帯区間幅)で設定することにより、飽和関数38に起因する制御誤差を低減することができる。
捻れ角算出フィルタ36aで算出される駆動軸22の捻れ角θと第一のトルク指令値Tm1*によりモータ角速度推定値ωm^を算出する。そして、モータ角速度推定値ωm^とモータ角速度検出値ωmを用いて駆動軸22の捻れ振動を抑制するための第二のトルク指令値Tm2*を算出する(制振制御FB演算部50による)トルク補償値算出工程を含む。そして、モータトルク制御工程において、第一のトルク指令値Tm1*と第二のトルク指令値Tm2*の合計値によって求められる最終トルク指令値Tmf*に従ってモータトルクを制御している。これにより、外乱やモデル誤差が有る場合でも、駆動軸捻れ振動を抑制することができる。
モータ角速度推定値に、電動車両10の制御系の遅れ要素62を加味する。これにより、制御系の遅れの影響なく外乱に伴う第二のトルク指令値Tm2*のずれを抑制することができる。
制御系の遅れ要素62は、制御演算による演算遅れ(e-L1s)、トルク目標値Tm*に対して実際にモータトルクが発生するまでの遅れ(Ga(s))、センサ検出及び前記センサ検出に伴う遅れ(e-L2s)の少なくともいずれか一つを包含する。これにより、演算遅れ、モータトルク応答遅れ、モータ回転速度検出遅れの影響なく、外乱に伴う第二のトルク指令値Tm2*のずれを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
10 電動車両
12 モータコントローラ
32 制振制御FF演算部
42a 応答促進フィルタ
50 制振制御FB演算部
80 電流制御演算部

Claims (8)

  1. 車両情報に基づいてモータトルク指令値を設定し、駆動輪につながるモータのトルクを制御する電動車両の制御方法において、
    モータトルクが駆動軸に伝達されない不感帯区間を有する駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理を前記モータトルク指令値に施すフィルタリング工程と、
    前記モータトルク指令値に前記フィルタリング処理が施されることによって求められるトルク指令値に従ってモータトルクを制御するモータトルク制御工程と、を含み、
    前記フィルタリング工程において、
    前記不感帯区間のモータトルク応答を前記不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早める処理を行う、
    ことを特徴とする電動車両の制御方法。
  2. 請求項1に記載の電動車両の制御方法において、
    前記駆動力伝達系のトルク応答を、前記駆動力伝達系が不感帯区間にあるときの第一の規範モデルと、前記駆動力伝達系が不感帯区間以外の区間あるときの第二の規範モデルと、を包含する規範応答により表し、前記規範応答により前記フィルタリング処理を行うことを特徴とする電動車両の制御方法。
  3. 請求項1に記載の電動車両の制御方法において、
    前記フィルタリング工程は、
    駆動軸の捻れ角を算出する捻れ角算出フィルタ、前記不感帯区間の上下限値を設定するリミッタ、駆動軸の捻れ角の位相ずれを補償する補償フィルタ、前記不感帯区間のモータトルク応答を前記不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早める応答促進フィルタ、の順に接続した直列回路を帰還対象とする帰還ループに前記モータトルク指令値を入力して得られる出力と、前記モータトルク指令値と、を加算する第一工程と、
    前記第一工程で得られた出力を前記駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減する線形 フィルタに入力する第二工程と、
    前記第二工程で得られた出力と、前記補償フィルタの出力と、の差分を前記トルク指令 値として出力する第3工程と、
    を含むことを特徴とする電動車両の制御方法。
  4. 請求項3に記載の電動車両の制御方法において、
    前記リミッタの上下限値は、前記駆動力伝達系のギヤのバックラッシュ量に基づいた値に設定する、
    ことを特徴とする電動車両の制御方法。
  5. 請求項3または4に記載の電動車両の制御方法において、
    前記捻れ角算出フィルタで算出される駆動軸の捻れ角と前記トルク指令値によりモータ角速度推定値を算出し、前記モータ角速度推定値とモータ角速度検出値を用いて駆動軸の捻れ振動を抑制するための第二のトルク指令値を算出するトルク補償値算出工程を含み、
    前記モータトルク制御工程において、前記トルク指令値と前記第二のトルク指令値の合計値によって求められる最終トルク指令値に従ってモータトルクを制御する、
    ことを特徴とする電動車両の制御方法。
  6. 請求項5に記載の電動車両の制御方法において、
    前記モータ角速度推定値に前記電動車両の制御系の遅れ要素を加味する、
    ことを特徴とする電動車両の制御方法。
  7. 請求項6に記載の電動車両の制御方法において、
    前記制御系の遅れ要素は、制御演算による演算遅れ、トルク指令値に対して実際にモータトルクが発生するまでの遅れ、センサ検出及び前記センサ検出に伴う遅れの少なくともいずれか一つを包含する、
    ことを特徴とする電動車両の制御方法。
  8. 車両情報に基づいてモータトルク指令値を設定し、駆動輪につながるモータのトルクを制御する電動車両の制御装置において、
    モータトルクが駆動軸に伝達されない不感帯区間を有する駆動力伝達系の固有振動周波数成分を低減するフィルタリング処理を前記モータトルク指令値に施すフィルタリング手段と、
    前記モータトルク指令値に前記フィルタリング処理が施されることによって求められるトルク指令値に従ってモータトルクを制御するモータトルク制御手段と、を含み、
    前記フィルタリング手段は、
    前記不感帯区間のモータトルク応答を前記不感帯区間以外の区間におけるモータトルク応答に対して早めるフィルタを有する、
    ことを特徴とする電動車両の制御装置。
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