以下、本開示を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(図書貸出サービスシステム)
2.第2の実施の形態(図書貸出サービスシステム)
3.第3の実施の形態(図書貸出サービスシステム)
<1.第1の実施の形態>
<図書貸出サービス>
従来、利用者に図書を貸し出す貸出サービスが図書館等で行われていた。近年、このような貸出サービスの利便性の向上を目的として、図書の貸出サービスを支援する情報処理システムが考えられた。
例えば、従来の図書の貸出サービスにおいては、利用者の失念等により、貸し出した図書の返却が遅延する場合がある。このように返却が遅延した場合、若しくは遅延が生じないように返却期限日の前に、図書館側から利用者に対して図書の返却を催促する場合がある。このような催促は、例えば葉書や電話などで行われていた。しかしながら、これらの方法の場合、催促のために必要な工数やコストが大きかった。
そこで、情報処理システムを用いて、例えば、特許文献1に記載のように、図書館側のサーバが図書の貸出状況を管理し、未返却の図書について、その利用者に対して返却を催促する電子メールを送信する方法が考えられた。
しかしながら、電子メールは、利用者が閲覧するまでに長いタイムラグが生じるおそれがあった。そもそも電子メールは、基本的に、利用者が能動的にメールサーバにアクセスしてダウンロードしなければ閲覧することができない。例えば、利用者がこのような作業を怠ると、催促の電子メールが利用者に届かないことも考えられる。例えば、利用者が普段使用していないメールアドレスをシステムに登録した場合、上述したような催促の電子メールを利用者が即時的に閲覧する可能性が極めて低くなる。
このような催促は即時的に利用者に届かないと、催促の効果(意義)が低減し、図書の返却が遅くなるおそれが大きくなる。例えば、返却期限日前に送信された催促の電子メールを、利用者が返却期限日から長期間経過後に閲覧した場合、その間、利用者が返却を失念したままとなってしまう(図書が長期間返却されない)おそれがある。
また、例えば、電子メールが利用者に届かない場合も考えられる。例えば、利用者が見存在の電子メールアドレスをシステムに登録する場合もある。また、メールサーバや電子メールソフトのフィルタリング設定等によって電子メールが利用者に届かない場合も考えられる。
このように催促が利用者に届かなければ、当然、図書の返却が遅くなるおそれが大きくなる。
図書の返却が遅れた利用者は何らかの罰則を受けるおそれがある。また、図書館側としては、電話等での催促が必要となり、結局、工数やコストが増大するおそれがある。また、図書が返却されないまま紛失してしまうおそれがある。さらに、次にその図書の貸し出しを希望していた利用者は、その図書が返却されるまでかりることができないおそれがある。つまり、結果として、図書の貸出サービスの利便性が低減するおそれがあった。
また、例えば、図書館側のサーバが、自身が管理する貸出に関する情報を用いて様々なサービスを提供することが考えられた。例えば、図書館側のサーバが、利用者に対してサービス利用履歴(貸出履歴)を提供することが考えられた。利用者が自身の貸出履歴を参照することにより、例えば、複数巻からなる図書について何巻までが既読であり、次に何巻を借りればよいかといったことを容易に把握することができるようになる。
しかしながら、実際には、図書館側のサーバにおいては、個人情報保護の観点から図書返却後にその貸出に関する情報を消去しなければならず、ユーザの貸出履歴を管理することができなかった。そのため、図書館側のサーバによる貸出に関する情報の利用は極めて制限されており、多くの場合において、図書館側のサーバが貸出に関する情報を用いてサービスを提供することは困難であった。
つまり、図書の貸出サービスを支援する従来の情報処理システムでは、貸出サービスの利便性を向上させることが困難であった。
<貸出に関する情報の利用>
そこで、図書館の外部の装置(例えばサーバや端末装置)において、図書館のサーバから貸出に関する情報を収集し、その情報を用いて所望の情報を生成し、その情報を利用して所望のサービスを提供するようにする。なお、ここで、「外部」とは、図書館の管理下で無い事を示しており、物理的に図書館の外部に存在しなければならないわけではない(物理的な位置は任意である)。
例えば、情報処理装置が、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を、他の情報処理装置から取得する取得部と、その取得部に取得された貸出に関する情報を用いて、上述した貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成する生成部と、その生成部により生成されたユーザに提示する情報を出力する出力部とを備えるようにする。
つまり、情報処理装置が、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を、他の情報処理装置から取得し、取得された貸出に関する情報を用いて、貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成し、生成されたユーザに提示する情報を出力するようにする。
このようにすることにより、利用者が貸出に関する情報に基づくサービスを利用することができるようになり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、例えば、情報処理装置が、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得する取得部と、その取得部に取得された貸出に関する情報を用いて、上述した貸出サービスに関する、他の情報処理装置のユーザに提示する情報を生成する生成部と、その生成部により生成されたユーザに提示する情報を他の情報処理装置に供給する供給部とを備えるようにする。
つまり、情報処理装置が、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得し、その取得された貸出に関する情報を用いて、上述した貸出サービスに関する、他の情報処理装置のユーザに提示する情報を生成し、その生成されたユーザに提示する情報を他の情報処理装置に供給するようにする。
このようにすることにより、利用者が貸出に関する情報に基づくサービスを利用することができるようになり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
さらに、例えば、サーバと端末装置を有する情報処理システムにおいて、サーバが、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得する第1の取得部と、その第1の取得部に取得された貸出に関する情報を用いて、所定の対象物を推薦する推薦通知情報を生成する第1の生成部と、その第1の生成部により生成された推薦通知情報を端末装置に供給する供給部とを備え、端末装置が、推薦通知情報をサーバから取得する第2の取得部と、その第2の取得部に取得された推薦通知情報を用いて、ユーザに提示する情報を生成する第2の生成部と、その第2の生成部により生成されたユーザに提示する情報を出力する出力部とを備えるようにする。
つまり、情報処理システムにおいて、サーバが、対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得し、その取得された貸出に関する情報を用いて、所定の対象物を推薦する推薦通知情報を生成し、その生成された推薦通知情報を端末装置に供給し、端末装置が、その推薦通知情報をサーバから取得し、その取得された推薦通知情報を用いて、ユーザに提示する情報を生成し、その生成されたユーザに提示する情報を出力するようにする。
このようにすることにより、利用者が貸出に関する情報に基づくサービスを利用することができるようになり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、上述した情報処理装置または端末装置において、出力部が、ユーザの要求無しに、ユーザに提示する情報を出力するようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザに提示する情報をプッシュ通知することができ、利用者に対する情報の通知をより確実に行うことができるようになる。したがって、情報の通知の効果を向上させることができる。また、その情報の通知に必要な利用者の手間を低減させることもできる。
また、上述した情報処理装置において、取得部により取得された貸出に関する情報を記憶する記憶部をさらに備えるようにしてもよい。そして、生成部が、その記憶部に記憶されている貸出に関する情報を用いてユーザに提示する情報を生成するようにしてもよい。このようにすることにより、情報処理装置または端末装置が、任意のタイミングにおいてユーザに提示する情報を生成することができるようになる。つまり、情報処理装置または端末装置が、貸出に関する情報からより多様なユーザに提示する情報を生成し、ユーザに提供することができるようになる。
<図書貸出サービスシステム>
図1は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態である図書貸出サービスシステムの概要を説明する図である。
図1に示される図書貸出サービスシステム100は、図書館101が行う図書(書籍)を貸し出す貸出サービスを支援するシステムである。図書館101は、ユーザ103に対して、図書の貸出サービスを提供する。モバイル読書通帳サービス提供会社102は、図書館101が提供する図書の貸出サービスに関連するサービス(モバイル読書通帳サービス)をユーザ103に対して提供する。例えば、モバイル読書通帳サービス提供会社102は、図書の貸出に関する各種情報を取り扱うアプリケーションをユーザ103に提供したり、図書の貸出に関する各種情報をユーザ103に提供したりする。ユーザ103は、図書館101が提供する図書の貸出サービスや、モバイル読書通帳サービス提供会社102が提供する各種サービスや、書籍販売会社104が提供する書籍販売サービスを利用する。書籍販売会社104は、ユーザ103に対して書籍の販売サービスを提供する。
図1に示されるように、図書館101は、図書館端末装置111および図書館サーバ112を有する。図書館端末装置111は、図書館員に操作される端末装置であり、図書館サーバ112と所定のネットワークを介して通信可能に接続されている。図書館端末装置111においては、図書(本)の貸出や返却等に関する情報等の入力が受け付けられる。図書館端末装置111は、受け付けた情報を図書館サーバ112に供給する。つまり、図書館端末装置111は、例えば、図書館サーバ112が管理する貸出中情報の登録や抹消に関する処理を行う。貸出中情報については後述する。
図書館サーバ112は、図書の貸出サービスにおける貸出に関する情報を管理する。例えば、図書館サーバ112は、貸出に関する情報として、図書の貸出サービスのユーザ情報を管理する。このユーザ情報には、例えばユーザ103の識別情報(例えば会員番号(ID)等)が含まれる。もちろん、ユーザ情報にこれ以外の情報が含まれるようにしてもよい。例えば、名前、年齢、性別、職業、パスワード、住所、電話番号、メールアドレス等の各種個人情報がユーザ情報に含まれるようにしてもよい。また、例えば、そのユーザ情報に関連付けられる(例えば同一ユーザの)、モバイル読書通帳サービス提供会社102が提供するサービス(モバイル読書通帳サービス)のユーザ情報に関する情報(例えば、そのユーザ情報そのもの)が含まれるようにしてもよい。つまり、図書の貸出サービスのユーザ情報と、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報との対応関係(紐づけ)を示す情報が、図書の貸出サービスのユーザ情報に含まれるようにしてもよい。
図書館サーバ112は、モバイル読書通帳サーバ113と互いのユーザ情報を授受し、それらを対応付ける(紐づけする)ことができる。例えば、図書館サーバ112は、同一ユーザのユーザ情報同士を紐づけすることができる。その対応関係(紐づけ)の情報は、上述したようにそれぞれのユーザ情報に含めるようにしてもよいし、ユーザ情報とは異なる情報として管理するようにしてもよい。
また、図書館サーバ112は、貸出に関する情報として、現在貸出中の図書に関する情報である貸出中情報を管理する。この貸出中情報には、例えば、貸出中の図書の名称(タイトル)、貸出日、返却期限日、貸出先ユーザ名等の情報が含まれる。つまり、貸出中情報には、どの図書がどのユーザにいつ貸し出され、いつまでに返却される予定であるか等を示す情報が含まれる。もちろん、貸出中情報にこれら以外のどのような情報が含まれていてもよい。例えば、著者名、出版社名、出版日、ISBN(International Standard Book Number)、概要等の図書に関するより詳細な情報が含まれていてもよい。
さらに、図書館サーバ112は、図書の貸出の予約に関する情報である予約情報を管理する。この予約情報には、例えば、貸出の予約がされた図書の名称(タイトル)、予約ユーザ名、貸出予定日、対象図書の現在の状態等の情報が含まれる。つまり、予約情報には、どの図書がどのユーザにいつ貸し出される予定であるか、その図書が現在どういう状態にあるか等を示す情報が含まれる。もちろん、予約情報にこれら以外のどのような情報が含まれていてもよい。例えば、著者名、出版社名、出版日、ISBN、概要等の図書に関するより詳細な情報が含まれていてもよい。
もちろん、図書館サーバ112は、貸出サービスにおける貸し出しの対象物である全図書について、その図書に関する情報である図書情報を管理する。この図書情報の内容は任意である。例えば、その図書の名称(タイトル)、著者名、出版社名、出版日、ISBN、概要等の情報が含まれていてもよい。
また、図書館サーバ112は、管理しているこれらの情報を他の装置に提供することができる。例えば、図書館サーバ112は、貸出中情報を、モバイル読書通帳サーバ113や端末装置114に供給することができる。また、例えば、図書館サーバ112は、図書情報や予約情報を、モバイル読書通帳サーバ113に供給することができる。
図1に示されるように、モバイル読書通帳サービス提供会社102は、モバイル読書通帳サーバ113を有する。モバイル読書通帳サーバ113は、例えば、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報を管理する。このユーザ情報には、例えばユーザ103の識別情報(例えば会員番号(ID)等)が含まれる。もちろん、ユーザ情報にこれ以外の情報が含まれるようにしてもよい。例えば、名前、年齢、性別、職業、パスワード、住所、電話番号、メールアドレス等の各種個人情報がユーザ情報に含まれるようにしてもよい。また、例えば、そのユーザ情報に関連付けられる(例えば同一ユーザの)、図書の貸出サービスのユーザ情報に関する情報(例えば、そのユーザ情報そのもの)が含まれるようにしてもよい。つまり、図書の貸出サービスのユーザ情報と、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報との対応関係(紐づけ)を示す情報が、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報に含まれるようにしてもよい。
モバイル読書通帳サーバ113は、図書館サーバ112と互いのユーザ情報を授受し、それらを対応付ける(紐づけする)ことができる。例えば、モバイル読書通帳サーバ113は、同一ユーザのユーザ情報同士を紐づけすることができる。その対応関係(紐づけ)の情報は、上述したようにそれぞれのユーザ情報に含めるようにしてもよいし、ユーザ情報とは異なる情報として管理するようにしてもよい。
また、モバイル読書通帳サーバ113は、例えば、端末装置114に対して、図書の貸出に関する情報を取り扱うアプリケーションを提供することができる。また、モバイル読書通帳サーバ113は、例えば、図書館サーバ112から貸出に関する情報を取得し、その貸出に関する情報を用いて、ユーザ103(端末装置114)に各種サービスを提供することができる。例えば、モバイル読書通帳サーバ113は、貸出に関する情報として、貸出中情報、図書情報、予約情報等を取得することができる。
モバイル読書通帳サーバ113は、例えば、ユーザ103の貸出中情報を用いて、そのユーザ103の貸出サービスの利用履歴を示す貸出履歴情報を生成し、その貸出履歴情報をユーザ103(端末装置114)に提供することができる。また、例えば、モバイル読書通帳サーバ113は、貸出中情報を用いて、ユーザ103に現在貸出中の図書の返却を促す返却通知情報を生成し、その返却通知情報をユーザ103(端末装置114)に提供することができる。さらに、例えば、モバイル読書通帳サーバ113は、各種貸出に関する情報を用いて、ユーザ103に対して所定の図書を推薦する推薦通知情報を生成し、その推薦通知情報をユーザ103(端末装置114)に提供することができる。
図1に示されるように、ユーザ103は、端末装置114を有する。端末装置114は、図書館サーバ112やモバイル読書通帳サーバ113から供給される各種貸出に関する情報を用いて、貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成し、そのユーザに提示する情報を出力する。例えば、端末装置114は、ユーザに提示する情報として、ユーザ103に貸出中の図書を提示する貸出中情報閲覧用画像、ユーザ103の貸出サービスの利用履歴を提示する貸出履歴情報閲覧用画像、ユーザ103に貸出中の図書の返却を促す返却通知情報閲覧用画像、所定の図書を推薦する推薦通知情報閲覧用画像、ユーザ103が予約した図書が貸出可能であることを示す貸出可能通知情報閲覧用画像等を生成し、表示する。
なお、端末装置114は、図書の貸出の予約や、図書(書籍)の購入を行うこともできる。
図1に示されるように、書籍販売会社104は、書籍販売サーバ115を有する。書籍販売サーバ115は、書籍の販売に関する処理を行う。例えば、書籍販売サーバ115は、端末装置114からの書籍の購入要求を受け付ける。この書籍が電子データの場合、書籍販売サーバ115が、その電子データを端末装置114に送信することができるようにしてもよい。
図1に示されるように、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115は、ネットワーク110を介して接続されている。ネットワーク110は、通信媒体となる通信網である。ネットワーク110は、どのような通信網であってもよく、有線通信網であってもよいし、無線通信網であってもよいし、それらの両方を含んでいてもよい。例えば、ネットワーク110が、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、公衆電話回線網、所謂3G回線や4G回線等の無線移動体用の広域通信網、またはインターネット等であってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク110は、単数の通信網であってもよいし、複数の通信網であってもよい。また、例えば、ネットワーク110は、その一部若しくは全部が、例えばUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)ケーブルやHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル等のような、所定の規格の通信ケーブルにより構成されるようにしてもよい。さらに、例えば、ネットワーク110は、その一部若しくは全部が、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11(登録商標)無線LANのアドホックモード、IrDA(InfraRed Data Association)(登録商標)のような赤外線等の光通信、またはBluetooth(登録商標)等の所定の規格に準拠する方法であっても良いし、独自の通信方式の無線通信により構成されるようにしてもよい。
図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115は、このネットワーク110を介して各種情報を授受(送受信)する。
なお、図1においては、図書館101、モバイル読書通帳サービス提供会社102、ユーザ103、および書籍販売会社104がそれぞれ1つずつ示されているが、これらの数は任意であり、2つ以上(2人以上)であってもよい。
また、図1においては、図書館端末装置111、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115がそれぞれ1つずつ示されているが、これらの数は任意であり、2つ以上設けられるようにしてもよい。
<各装置の物理構成>
次に、図書館端末装置111、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115の各装置の構成例について説明する。図2は、これらの各装置の主な構成例を示すブロック図である。
図2に示されるように、各装置において、CPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123は、バス124を介して相互に接続されている。
バス124にはまた、入出力インタフェース130も接続されている。入出力インタフェース130には、入力部131、出力部132、記憶部133、通信部134、およびドライブ135が接続されている。
入力部131は、ユーザ入力等の外部の情報を受け付ける入力デバイスよりなる。例えば、入力部131には、キーボード、マウス、操作ボタン、タッチパネル、カメラ、マイクロホン、入力端子等が含まれる。また、加速度センサ、光センサ、温度センサ等の各種センサや、バーコードリーダ等の入力機器が入力部131に含まれるようにしてもよい。
出力部132は、画像や音声等の情報を出力する出力デバイスよりなる。例えば、出力部132には、ディスプレイ、スピーカ、出力端子等が含まれる。
記憶部133は、例えば、ハードディスク、RAMディスク、不揮発性メモリなどよりなる。通信部134は、例えば、ネットワークインタフェースよりなる。例えば、通信部134は、ネットワーク110に接続され、ネットワーク110を介して接続される他の装置と通信を行う。ドライブ135は、自身の所定の位置に装着された、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア136を駆動し、そのリムーバブルメディア136に記憶されている情報を読み出したり、情報をリムーバブルメディア136に書き込んだりする。
CPU121は、例えば、記憶部133に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース130およびバス124を介して、RAM123にロードして実行することにより、各種処理を行う。RAM123にはまた、CPU121が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU121が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア136に記録して提供されるようにしてもよい。その場合、プログラムは、リムーバブルメディア136をドライブ135に装着することにより、入出力インタフェース130を介して、記憶部133にインストールされるようにしてもよい。
また、このプログラムは、LAN、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。その場合、プログラムは、有線または無線の伝送媒体(例えばネットワーク110)を介して、通信部134により受信され、記憶部133にインストールされるようにしてもよい。
その他、このプログラムは、ROM122や記憶部133に、あらかじめインストールしておくこともできる。
図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115の各装置は、いずれも図2に示されるような構成を有する。つまり、上述した図2の説明は、これらの各装置の説明に適用することができる。
<機能ブロックの構成>
次に、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、および書籍販売サーバ115の各装置が実現する機能について説明する。図3および図4は、各装置において実現される主な機能の例を示す機能ブロック図である。
図3に示されるように、図書館端末装置111は、貸出処理部141および返却処理部142等の機能ブロックを実現する。貸出処理部141は、図書の貸し出しに関する処理を行う。返却処理部142は、図書の返却に関する処理を行う。図書館端末装置111のCPU121がプログラムを実行することにより、これらの機能が実現される。
また、図書館サーバ112は、ユーザ管理部151、貸出中情報管理部152、図書情報管理部153、予約情報管理部154、ユーザデータベース155、貸出中情報データベース156、図書情報データベース157、および予約情報データベース158等の機能ブロックを実現する。
ユーザ管理部151は、ユーザデータベース155を利用して図書の貸出サービスのユーザ情報の管理に関する処理を行う。貸出中情報管理部152は、貸出中情報データベース156を利用して貸出中情報の管理に関する処理を行う。図書情報管理部153は、図書情報データベース157を利用して図書情報の管理に関する処理を行う。予約情報管理部154は、予約情報データベース158を利用して予約情報の管理に関する処理を行う。図書館サーバ112のCPU121がプログラムを実行することにより、これらの機能が実現される。
ユーザデータベース155は、ユーザ情報を記憶する。貸出中情報データベース156は、貸出中情報を記憶する。図書情報データベース157は、図書情報を記憶する。予約情報データベース158は、予約情報を記憶する。これらのデータベースは、図書館サーバ112の記憶部133に形成される。
さらに、書籍販売サーバ115は、書籍販売処理部161および書籍データベース162等の機能ブロックを実現する。書籍販売処理部161は、図書(書籍)の販売に関する処理を行う。書籍販売サーバ115のCPU121がプログラムを実行することにより、この機能が実現される。書籍データベース162は、販売対象の書籍に関する情報を記憶する。この書籍に関する情報は、書籍販売処理部161による書籍の販売に関する処理に利用される。このデータベースは、書籍販売サーバ115の記憶部133に形成される。
なお、この書籍に関する情報に、その書籍の電子データが含まれるようにしてもよい。つまり、書籍販売処理部161が、書籍データベース162に記憶されている書籍の電子データを販売するようにしてもよい。
図4に示されるように、モバイル読書通帳サーバ113は、ユーザ管理部171、アプリケーション提供部172、貸出中情報処理部173、貸出履歴情報処理部174、返却通知処理部175、推薦通知処理部176、予約通知処理部177、ユーザデータベース181、貸出情報データベース182、図書情報データベース183、および予約情報データベース184等の機能ブロックを実現する。
ユーザ管理部171は、ユーザデータベース181を利用して、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報の管理に関する処理を行う。アプリケーション提供部172は、図書の貸出に関する情報を取り扱うアプリケーションの提供に関する処理を行う。貸出中情報管理部173は、貸出中情報の取得に関する処理を行う。貸出履歴情報処理部174は、貸出情報データベース182を利用して貸出履歴情報に関する処理を行う。返却通知処理部175は、貸出情報データベース182を利用して返却通知情報に関する処理を行う。推薦通知処理部176は、貸出情報データベース182や図書情報データベース183を利用して、図書の推薦に関する処理を行う。予約通知処理部177は、予約情報データベース184を利用して予約通知情報に関する処理を行う。モバイル読書通帳サーバ113のCPU121がプログラムを実行することにより、これらの機能が実現される。
ユーザデータベース181は、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報を記憶する。貸出情報データベース182は、貸出情報を記憶する。この貸出情報には、図書館サーバ112から取得された貸出中情報や、貸出履歴情報処理部174により生成された貸出履歴情報が含まれる。図書情報データベース183は、図書館サーバ112から取得された図書情報を記憶する。予約情報データベース184は、図書館サーバ112から取得された予約情報を記憶する。これらのデータベースは、モバイル読書通帳サーバ113の記憶部133に形成される。
また、端末装置114は、ユーザ登録部191、貸出中情報処理部192、貸出履歴情報処理部193、返却通知処理部194、推薦通知処理部195、書籍購入処理部196、および予約処理部197等の機能ブロックを実現する。
ユーザ登録部191は、図書の貸出サービスのユーザ情報や、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報の登録に関する処理を行う。貸出中情報処理部192は、貸出中情報に関する処理を行う。貸出履歴情報処理部193は、貸出履歴情報に関する処理を行う。返却通知処理部194は、返却通知情報に関する処理を行う。推薦通知処理部195は、推薦通知情報に関する処理を行う。書籍購入処理部196は、図書(書籍)の購入に関する処理を行う。予約処理部197は、図書の貸出の予約に関する処理を行う。端末装置114のCPU121がプログラム(例えば、モバイル読書通帳サーバ113から供給されたアプリケーション)を実行することにより、これらの機能が実現される。
<ユーザ登録に関する処理の流れ>
次に、図1に示される図書貸出サービスシステム100により実行される各種処理の流れについて説明する。図5のフローチャートを参照して、図書の貸出サービスのユーザ情報や、モバイル読書通帳サービスのユーザ情報の登録に関する処理の流れについて説明する。
図書の貸出サービスにユーザ登録をする場合、端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS131において、ユーザ登録に必要な情報を端末装置114の通信部134から送信して図書館サーバ112に供給し、ユーザ登録を依頼する。図書館サーバ112のユーザ管理部151は、ステップS111において、図書館サーバ112の通信部134によりその情報を取得し、ステップS112において、取得した情報を用いてユーザ103のユーザ情報を生成し、そのユーザ情報をユーザデータベース155に登録する。登録が完了すると、図書館サーバ112のユーザ管理部151は、ステップS113において、ユーザ登録が完了した旨を、図書館サーバ112の通信部134を介して端末装置114に通知する。端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS132において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
また、モバイル読書通帳サービスにユーザ登録をする場合、端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS133において、ユーザ登録に必要な情報を端末装置114の通信部134から送信してモバイル読書通帳サーバ113に供給し、ユーザ登録を依頼する。モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS121において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134によりその情報を取得し、ステップS122において、取得した情報を用いてユーザ103のユーザ情報を生成し、そのユーザ情報をユーザデータベース181に登録する。登録が完了すると、モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS123において、ユーザ登録が完了した旨を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114に通知する。端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS134において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
モバイル読書通帳サービスへのユーザ登録が完了すると、モバイル読書通帳サーバ113のアプリケーション提供部172は、ステップS124において、所定のタイミングで、図書の貸出に関する各種情報を取り扱うアプリケーションを、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134から送信して端末装置114に供給する。端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS135において、端末装置114の通信部134によりそのアプリケーションを取得する。取得したアプリケーションは、記憶部133にインストールされる。
図書の貸出サービスと、モバイル読書通帳サービスとの両方にユーザ登録が完了すると、図書館サーバ112のユーザ管理部151と、モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171とは、互いの通信部134を介して互いの情報を授受し、互いのユーザ情報を紐づけする(関連付ける)(ステップS114およびステップS125)。例えば、ユーザ管理部151およびユーザ管理部171は、互いに同一のユーザのユーザ情報同士を関連付ける。
以上のようにして、図書の貸出サービスや、モバイル読書通帳サービスへのユーザ登録が行われる。これにより、より容易にユーザ登録を行うことができる。また両サービスのユーザ情報の紐づけもより容易に実現することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
<図書の貸出や返却に関する処理の流れ>
次に、図6のフローチャートを参照して、図書の貸出や返却に関する処理の流れについて説明する。
図書を貸し出す場合、例えば、図書館101の作業者が、ユーザ103への図書の貸出に関する手続きを行い、その旨を図書館端末装置111に入力する。図書館端末装置111の貸出処理部141は、ステップS141において、入力部131を介してその入力を受け付ける(つまり貸し出しを受け付ける)。その際、貸出処理部141は、通信部134を介して図書館サーバ112の貸出中情報管理部152を制御し、貸出中情報を参照させ、その図書の貸し出し状態(つまり、その図書が貸し出し可能か否か)を確認させる(ステップS151)。
貸出可能な場合、図書館端末装置111の貸出処理部141は、図書館端末装置111の通信部134を介して、図書館サーバ112に対してその図書の貸し出しを要求する(ステップS142、ステップS152)。
図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、その要求に基づいて、貸し出しを要求された図書の貸出中情報を生成し(ステップS153)、その貸出中情報を貸出中情報データベース156に登録し(ステップS154)、図書館サーバ112の通信部134を介して、図書館端末装置111に対して貸し出しの手続きが完了したことを通知する(ステップS155、ステップS143)。
また、借りている図書を返却する場合、例えば、図書館101の作業者が、ユーザ103からの図書の返却に関する手続きを行い、その旨を図書館端末装置111に入力する。図書館端末装置111の返却処理部142は、ステップS144において、入力部131を介してその入力を受け付ける(つまり返却を受け付ける)。その際、返却処理部142は、通信部134を介して図書館サーバ112の貸出中情報管理部152を制御し、貸出中情報を参照させ、その図書の貸し出し状態(つまり、その図書が返却可能か否か)を確認させる(ステップS156)。
返却可能な場合、図書館端末装置111の返却処理部142は、図書館端末装置111の通信部134を介して、図書館サーバ112に対してその図書の返却を要求する(ステップS145、ステップS157)。
図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、その要求に基づいて、返却を要求された図書の貸出中情報を抹消(消去)し(ステップS158)、図書館サーバ112の通信部134を介して、図書館端末装置111に対して返却の手続きが完了したことを通知する(ステップS159、ステップS146)。
以上のようにして、図書の貸出や返却に関する処理が行われる。したがって、より容易に貸出中情報を生成したり抹消したりすることができる。すなわち、貸出中情報の管理をより容易に行うことができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
<貸出中情報の閲覧に関する処理の流れ>
次に、図7のフローチャートを参照して、貸出中情報の閲覧に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図8を参照して説明する。
ユーザが現在借りている図書に関する情報である貸出中情報は、図書館サーバ112において管理されている。端末装置114は、そのユーザ103の貸出中情報を図書館サーバ112から取得し、ユーザ103に提示する情報として、その取得した貸出中情報の内容を含み、貸出中の図書をユーザ103に提示する貸出中情報閲覧用画像を生成し、その貸出中情報閲覧用画像を表示する。
端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いて、このような処理を行う。したがって、ユーザ103は、例えば通信設定や表示用画像の生成等を行う必要無く、自身の貸出中情報をより容易に閲覧することができる。つまり、ユーザ103は、自身が現在借りている図書をより容易に把握することができる。これにより、ユーザ103は、図書の返却の失念を抑制することができる。また、ユーザ103は、この貸出中情報を参考にすることにより、現在借りているのと同一の図書を再び借りる等の失敗を抑制することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このようにすることにより、端末装置114において閲覧用画像を生成することができるので、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。端末装置114の貸出中情報処理部192は、図7に示されるように、例えば端末装置114の入力部131を介して貸出中情報の閲覧要求を受け付けると(ステップS171)、端末装置114の通信部134を介して図書館サーバ112に対してユーザ103の貸出中情報を要求する(ステップS172)。
図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、図書館サーバ112の通信部134を介してその要求を取得すると(ステップS161)、要求されたユーザ103の貸出中情報を貸出中情報データベース156から取得し、その取得した貸出中情報を、図書館サーバ112の通信部134を介して要求元である端末装置114に供給する(ステップS162)。
端末装置114の貸出中情報処理部192は、端末装置114の通信部134を介してその貸出中情報を取得すると(ステップS173)、取得した貸出中情報の表示用画像である貸出中情報閲覧用画像を生成する(ステップS174)。そして、端末装置114の貸出中情報処理部192は、その生成した貸出中情報閲覧用画像を出力部132(ディスプレイ)に表示する(ステップS175)。
これにより、ユーザ103は、端末装置114に表示された貸出中情報閲覧用画像を閲覧することができる。
なお、詳細については後述するが、この貸出中情報は、モバイル読書通帳サーバ113においても管理することができる。その場合、端末装置114が、ユーザ103の貸出中情報をモバイル読書通帳サーバ113から取得するようにしてもよい。つまり、モバイル読書通帳サーバ113が、モバイル読書通帳サービスとして、貸出中情報の提供サービスを行うようにしてもよい。この場合、図7の場合と貸出中情報の取得元が異なるだけなので、図7の場合と同様に貸出サービスの利便性を向上させることができる。
図8に貸出中情報閲覧用画像の表示例を示す。図8の例の場合、貸出中情報閲覧用画像201には、ユーザ103が現在借りている図書のリスト(貸出中図書一覧)、その貸出中図書一覧の整列順を示す情報、ユーザ103の識別情報(カードID)等が含まれる。
貸出中図書一覧には、ユーザ103が現在借りている図書に関する情報であれば、任意の情報が表示されるようにすることができる。例えば図8のAの場合、貸出中図書一覧には、図書に関する文字情報のみが表示されている。より具体的には、図書の貸出日、返却期限日、タイトル等が表示されている。これにより図8のBの例よりも多くの図書の情報を一度に表示させることができる。もちろん、これらの情報以外の情報が貸出中図書一覧に含まれるようにしてもよい。例えば、著者名、出版社名、出版日、ISBN、概要等が含まれるようにしてもよい。このような表示により、ユーザ103は、より容易に貸出中の図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
これに対して図8のBの例の場合、貸出中図書一覧には、図書の表紙等の画像情報201Aが表示されている。図8のBにおいては、この画像情報201Aを白四角で示しているが、実際には、この白四角の部分に、図書の表紙等の画像が表示される。この表示により、ユーザ103は、より直感的に貸出中の図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、この場合、貸出中図書一覧には、例えば、著者名、出版社、ISBN、EAN(European Article Number)、出版日等、図書に関する文字情報も、図8のAの場合よりも詳細な情報が表示されている。したがって、ユーザ103は、より容易に貸出中の図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
さらに、図8のBの例の場合、ユーザ103が操作することにより返却期限日を延長させることができる延長GUI(Graphical User Interface)ボタン201Bも表示されている。これにより、ユーザ103は、より容易に貸出中の図書の返却期限日を延長させることができる。例えば、ユーザ103は、わざわざ図書館101に行かなくても、この延長GUIボタンを操作するだけで、より容易にその図書の返却期限日を延長させることができる。すなわち、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、図8のAや図8のBの場合、貸出中図書一覧の整列順を示す情報として「返却期限日(降順)」が表示されており、貸出中図書一覧の整列順が返却期限日の降順であることが示されている。これにより、ユーザ103は、貸出中図書一覧の整列順をより容易に把握することができる。
なお、この貸出中図書一覧の整列順を示す表示を、例えばユーザ103が操作(例えばタップなど)することにより整列順を他の並びに切り替える(若しくは整列順を選択する)ことができるGUIとしてもよい。これにより、ユーザ103は、貸出中図書一覧の整列順をより容易に切り替えることができる。したがって、ユーザ103は、貸出中図書一覧の情報をより容易に閲覧することができる。すなわち、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、例えば貸出中図書の数が多かったりして、貸出中情報閲覧用画像の全体を端末装置114の表示領域内に一度に表示することができない場合、貸出中情報閲覧用画像をスクロール表示させることができるようにしてもよい。
また、図8のAの例と図8のBの例を組み合わせるようにしてもよい。例えば、貸出中図書一覧の上位のいくつかの図書については、図8のBの例のようにより詳細な情報まで表示し、下位の図書については、図8のAの例のように、文字情報のみとする等、より少ない情報を表示するようにしてもよい。また、図8のAの例と図8のBの例をユーザ103が適宜切り替えることができるようにしてもよい。また、例えば、図8のAの例の貸出中図書一覧において、図書を選択すると、図8のBの例のように、その選択された図書について、より詳細な情報が表示されるようにしてもよい。このようにすることにより、貸出中情報がより見やすくなり、ユーザ103は、貸出中の図書について、所望の情報をより容易に得ることができるようになる。
<貸出履歴情報の閲覧に関する処理の流れ>
次に、図9のフローチャートを参照して、貸出履歴情報の閲覧に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図10および図11を参照して説明する。
公共性の高い施設である図書館101では、個人情報保護の観点から、個人情報は必要最小限しか利用することができない場合が多い。このような場合の図書館101の図書館サーバ112は、図書の貸出に関する情報として貸出中情報しか管理することができず、図書が返却された時点で、その図書についての貸出中情報は抹消される。そのため、図書館サーバ112は、ユーザの貸出サービスの利用履歴(ユーザが過去に借りた図書に関する情報)である貸出履歴情報を提供することができない。
そこで、貸出履歴情報を図書館101の外部で管理するようにする。より具体的には、モバイル読書通帳サーバ113が、モバイル読書通帳サービスとして、図書館サーバ112から貸出中情報を取得し、その貸出中情報を用いて貸出履歴情報を生成して管理し、ユーザ103(端末装置114)に対して提供するようにする。
このようにすることにより、貸出履歴情報の提供サービスを実現することができ、図書の貸出サービスの利便性を向上させることができる。特に、上述したように図書館101の外部において、貸出履歴情報の生成、管理、提供を行うようにすることにより、図書館サーバ112の仕様の変更を必要とせずに、貸出履歴情報の提供サービスを実現することができる。したがって、より多くの図書の貸出サービスにおいて、利便性を向上させることができる。
端末装置114は、そのユーザ103の貸出履歴情報をモバイル読書通帳サーバ113から取得し、ユーザ103に提示する情報として、その取得した貸出履歴情報の内容を含み、ユーザ103の貸出サービスの利用履歴を提示する貸出履歴情報閲覧用画像を生成し、その貸出履歴情報閲覧用画像を表示する。端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いてこのような処理を行う。したがって、ユーザ103は、例えば通信設定や表示用画像の生成等を行う必要無く、自身の貸出履歴情報をより容易に閲覧することができる。つまり、ユーザ103は、自身が過去に借りた図書をより容易に把握することができる。これにより、ユーザ103は、既に借りたことのある図書を再度借りてしまう等の無駄を抑制することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このように図書館101の外部において貸出履歴情報を生成し、管理することにより、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、端末装置114において閲覧用画像を生成することにより、モバイル読書通帳サーバ113の負荷の増大を抑制することができる。したがってモバイル読書通帳サーバ113がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。モバイル読書通帳サーバ113の貸出中情報処理部173は、定期的若しくは不定期に繰り返し、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して、図書館サーバ112に対して各ユーザの貸出中情報を要求し(ステップS191)、それを取得する(ステップS192)。なお、貸出中情報処理部173が、この貸出中情報を貸出情報データベース182に記憶させることができるようにしてもよい。
図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、図書館サーバ112の通信部134を介してその要求を取得すると(ステップS181)、各ユーザの貸出中情報を貸出中情報データベース156から取得し、その取得した各ユーザの貸出中情報を、図書館サーバ112の通信部134を介して要求元であるモバイル読書通帳サーバ113に供給する(ステップS182)。
モバイル読書通帳サーバ113の貸出履歴情報処理部174は、各ユーザの貸出中情報を取得する度、その変化を、貸出情報データベース182に記憶されている貸出履歴情報に反映させる(ステップS193)。例えば図書の返却が行われると、その図書の情報が貸出中情報から消去されるので、貸出履歴情報処理部174は、前回取得された貸出中情報から消去された図書の情報を、貸出履歴情報に追加登録する。なお、貸出履歴情報に、現在借りている図書の情報が含まれるようにしてもよい。その場合、貸出履歴情報処理部174は、今回取得された貸出中情報に新たに追加された図書(新たに借りた図書)の情報を、貸出履歴情報に追加登録する。
貸出中情報処理部173および貸出履歴情報処理部174は、任意のタイミングにおいてこのような処理(貸出中情報の要求および取得、並びに、貸出履歴情報の更新(若しくは生成))を行うことができる。この頻度が多いほど、貸出履歴情報をより最新の状態に保つことができる。逆に、この頻度が少ないほど、負荷を低減させることができる。
端末装置114の貸出履歴情報処理部193は、図9に示されるように、例えば端末装置114の入力部131を介して貸出履歴情報の閲覧要求を受け付けると(ステップS201)、端末装置114の通信部134を介してモバイル読書通帳サーバ113に対してユーザ103の貸出履歴情報を要求する(ステップS202)。
モバイル読書通帳サーバ113の貸出履歴情報処理部174は、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介してその要求を取得すると(ステップS194)、要求されたユーザ103の貸出履歴情報を貸出情報データベース182から取得し、その取得した貸出履歴情報を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して要求元である端末装置114に供給する(ステップS195)。
端末装置114の貸出履歴情報処理部193は、端末装置114の通信部134を介してその貸出履歴情報を取得すると(ステップS203)、取得した貸出履歴情報の表示用画像である貸出履歴情報閲覧用画像を生成する(ステップS204)。そして、端末装置114の貸出履歴情報処理部193は、その生成した貸出履歴情報閲覧用画像を出力部132(ディスプレイ)に表示する(ステップS205)。
これにより、ユーザ103は、端末装置114に表示された貸出履歴情報閲覧用画像を閲覧することができる。
図10に貸出履歴情報閲覧用画像の表示例を示す。図10の例の場合、貸出履歴情報閲覧用画像202には、ユーザ103が過去に借りた図書のリスト(貸出履歴一覧)、その貸出履歴一覧の整列順を示す情報、ユーザ103の識別情報(カードID)等が含まれる。
貸出履歴一覧には、ユーザ103が過去に借りた図書に関する情報であれば、任意の情報が表示されるようにすることができる。例えば図10のAの場合、貸出履歴一覧には、図書に関する文字情報のみが表示されている。より具体的には、図書の貸出日、返却日、図書名(タイトル)が表示されている。これにより図10のBの例よりも多くの図書の情報を一度に表示させることができる。もちろん、これらの情報以外の情報が貸出履歴一覧に含まれるようにしてもよい。例えば、著者名、出版社名、出版日、ISBN、概要等が含まれるようにしてもよい。このような表示により、ユーザ103は、より容易に過去に借りた図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
これに対して図10のBの例の場合、貸出履歴一覧には、図書の表紙等の画像情報202Aが表示されている。図10のBにおいては、この画像情報202Aを白四角で示しているが、実際には、この白四角の部分に、図書の表紙等の画像が表示される。この表示により、ユーザ103は、より直感的に過去に借りた図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、この場合、貸出履歴一覧には、例えば、著者名、出版社、ISBN、EAN、出版日等、図書に関する文字情報も、図10のAの場合よりも詳細な情報が表示されている。したがって、ユーザ103は、より容易に過去に借りた図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、図10のAや図10のBの場合、貸出履歴一覧の整列順を示す情報として「返却日(降順)」が表示されており、貸出履歴一覧の整列順が返却日の降順であることが示されている。これにより、ユーザ103は、貸出履歴一覧の整列順をより容易に把握することができる。
なお、この貸出履歴一覧の整列順を示す表示を、例えばユーザ103が操作(例えばタップなど)することにより整列順を他の並びに切り替える(若しくは整列順を選択する)ことができるGUIとしてもよい。これにより、ユーザ103は、貸出履歴一覧の整列順をより容易に切り替えることができる。したがって、ユーザ103は、貸出履歴一覧の情報をより容易に閲覧することができる。すなわち、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、例えば過去に借りた図書の数が多かったりして、貸出履歴情報閲覧用画像の全体を端末装置114の表示領域内に一度に表示することができない場合、貸出履歴情報閲覧用画像をスクロール表示させることができるようにしてもよい。
また、図10のAの例と図10のBの例を組み合わせるようにしてもよい。例えば、貸出履歴一覧の上位のいくつかの図書については、図10のBの例のようにより詳細な情報まで表示し、下位の図書については、図10のAの例のように、文字情報のみとする等、より少ない情報を表示するようにしてもよい。また、図10のAの例と図10のBの例をユーザ103が適宜切り替えることができるようにしてもよい。また、例えば、図10のAの例の貸出履歴一覧において、図書を選択すると、図10のBの例のように、その選択された図書について、より詳細な情報が表示されるようにしてもよい。このようにすることにより、貸出履歴情報がより見やすくなり、ユーザ103は、過去に借りた図書について、所望の情報をより容易に得ることができるようになる。
<返却通知情報の閲覧に関する処理の流れ>
次に、図9のフローチャートを参照して、返却通知情報の閲覧に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図11を参照して説明する。
図書貸出サービスシステム100においては、例えば図書の返却期限日が近づくと(例えば、期限日まで数日になると)、ユーザが図書の返却を失念しないように、ユーザに対して返却期限日の確認とその返却期限日までに貸出中の図書の返却を促す返却通知サービスが行われる。
このような返却通知サービスを実現するために、モバイル読書通帳サーバ113は、図書館サーバ112から貸出中情報を取得し、その貸出中情報に基づいて、貸出中の図書の返却を促す返却通知情報を生成する。そして、モバイル読書通帳サーバ113は、その生成した返却通知情報を端末装置114に供給する。つまり、モバイル読書通帳サーバ113が、モバイル読書通帳サービスとして、返却通知情報の提供サービスを行うようにしてもよい。
端末装置114は、その返却通知情報をモバイル読書通帳サーバ113から取得し、ユーザ103に提示する情報として、その取得した返却通知情報の内容を含み、貸出中の図書の返却を促す返却通知情報閲覧用画像を生成し、その返却通知情報閲覧用画像を表示する。端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いてこのような処理を行う。
このアプリケーションは、端末装置114において常時起動した状態とする(少なくとも受信に関する処理を実行可能な状態とする)ことができる。したがって、端末装置114は、任意のタイミングにおいてユーザ103の指示等を必要とせずに、モバイル読書通帳サーバ113から送信された返却通知情報を受信し、返却通知情報閲覧用画像を生成し、その返却通知情報閲覧用画像を表示する(所謂ポップアップ表示を行う)ことができる。したがって、端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113が送信した返却通知情報の閲覧用画像を、即時的に(送信からのタイムラグがより少ない状態で)表示させることができる。
つまり、モバイル読書通帳サーバ113は、この返却通知を所謂プッシュ(PUSH)通知にて通知することができるので、ユーザ103に対してより適切なタイミングで返却通知を行うことができる。これにより、ユーザ103が返却を失念するのをより確実に抑制することができる。したがって、図書の返却の遅延を抑制し、図書の貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このように図書館101の外部(モバイル読書通帳サーバ113)において返却通知情報を生成し、送信することにより、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、端末装置114において閲覧用画像を生成することにより、モバイル読書通帳サーバ113の負荷の増大を抑制することができる。したがってモバイル読書通帳サーバ113がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。モバイル読書通帳サーバ113の返却通知処理部175は、定期的若しくは不定期に繰り返し、貸出情報データベース182に記憶されている各ユーザの貸出中情報の返却期限日を確認する(ステップS196)。なお、貸出情報データベース182に貸出中情報を記憶しない場合、返却通知処理部175は、ステップS191およびステップS192と同様の処理を行い、図書館サーバ112から各ユーザの貸出中情報を取得するようにすればよい。
返却期限日について所定の条件を満たす貸出中情報が存在する場合、例えば、返済期限日までの残りの日数が予め定められた日数以下になった貸出中情報が存在する場合、返却通知処理部175は、その貸出中情報について、返却通知情報を生成し(ステップS197)、その生成した返却通知情報を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して、その返却通知情報の通知先となるユーザ(例えばユーザ103)の端末装置114に供給する(ステップS198)。
端末装置114の返却通知処理部194は、端末装置114の通信部134を介してその返却通知情報を取得すると(ステップS206)、その取得した返却通知情報の表示用画像である返却通知情報閲覧用画像を生成する(ステップS207)。そして、端末装置114の返却通知処理部194は、その生成した返却通知情報閲覧用画像を出力部132(ディスプレイ)に表示する(ステップS208)。
これにより、ユーザ103は、端末装置114に表示された返却通知情報閲覧用画像を閲覧することができる。
図11に返却通知情報閲覧用画像の表示例を示す。図11の例の場合、返却通知情報閲覧用画像203には、返却通知であることを示す「返却期限日のお知らせ」や、返却を促す「忘れずに返却期限日までにご返却下さい」等と言ったメッセージとともに、その返却すべき図書の貸出に関する情報(例えば、図書名、著者名、貸出日、返却期限日等)が表示される。
このような返却通知により、ユーザ103は、返却すべき図書が存在することをより容易に把握することができる。また、現在借りている図書の内、どの図書を返却すべきかをより容易に把握することができる。さらに、この返却通知情報閲覧用画像は、ユーザの指示無しにポップアップ表示されるので、ユーザ103は、この返却通知の内容をより即時的に把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
もちろん、この返却通知情報閲覧用画像203に表示される返却すべき図書の貸出に関する情報は、図11に示される例に限定されず、任意の情報を含むことができる。例えば、出版社名、出版日、ISBN、概要等の、その図書に関するより詳細な情報が含まれるようにしてもよい。また、その図書の表紙等の画像が含まれるようにしてもよい。このような表示により、ユーザ103は、返却すべき図書をより正確に把握することができる。
なお、ユーザ103が、この端末装置114に表示された返却通知情報閲覧用画像203を操作(例えば画面上をタップする等)することにより、その返却通知の対象となる図書に関する貸出中情報が表示されるようにしてもよい。例えば、図8を参照して説明した貸出中情報閲覧用画像201が表示されるようにしてもよい。
なお、返却通知を行うタイミング(満たすべき条件)は任意であり、返却期限日までの日数に限定されない。例えば、返却期限日当日であってもよいし、返却期限日後であってもよい。また、貸出日から所定の日数が経過することであってもよい。また、予め定められた所定の日や曜日であってもよい。また、ユーザ103が図書館101に頻繁に訪れる日の当日や前日等であってもよいし、他のユーザから予約が入った場合であってもよい。さらに、複数の条件を満たす場合であってもよい。また、ユーザ毎にその条件を変更するようにしてもよい。例えば、過去に返却の遅延が多いユーザの場合、より早期に返却通知を行うようにしてもよい。また、返却通知は、返却期限日まで(若しくは返却されるまで)に複数回行うようにしてもよい。また、その通知の度に、返却通知の内容(例えばメッセージ、色、図柄、レイアウト等)を変えるようにしてもよい。
<推薦通知情報の閲覧に関する処理の流れ>
次に、図12のフローチャートを参照して、推薦通知情報の閲覧に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図13を参照して説明する。
図書貸出サービスシステム100においては、例えば図書の貸出サービスの利用を促すように、ユーザに対して図書を推薦する推薦通知サービスが行われる。
この推薦通知サービスにおいて、推薦する図書(推薦図書)は、例えば貸出サービスの対象となる図書の中から選択される。また、推薦図書の選択は、例えば、ユーザの貸出履歴に基づいて行われる。つまり、推薦図書の選択は、貸出サービスの対象となる図書の図書情報と、ユーザの貸出情報(貸出中情報や貸出履歴情報)に基づいて行われる。上述したように、貸出履歴情報は、図書館101の外部のモバイル読書通帳サーバ113において管理されている。したがって、推薦図書の選択を含む推薦図書の通知に関する処理は、図書館101の外部のモバイル読書通帳サーバ113において行う。
つまり、このような推薦通知サービスを実現するために、モバイル読書通帳サーバ113は、図書館サーバ112から取得した図書情報や貸出中情報、並びに、貸出中情報に基づいて更新した貸出履歴情報に基づいて、ユーザに図書を推薦する推薦通知情報を生成する。そして、モバイル読書通帳サーバ113は、その生成した推薦通知情報を端末装置114に供給する。つまり、モバイル読書通帳サーバ113が、モバイル読書通帳サービスとして、推薦通知情報の提供サービスを行うようにしてもよい。
このように図書館101の外部のモバイル読書通帳サーバ113において推薦通知に関する処理を行うことにより、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このようにすることにより、図書館サーバ112の仕様の変更を必要とせずに、推薦通知サービスを実現することができる。したがって、より多くの図書の貸出サービスにおいて、利便性を向上させることができる。
端末装置114は、その推薦通知情報をモバイル読書通帳サーバ113から取得し、ユーザ103に提示する情報として、その取得した推薦通知情報の内容を含み、ユーザに推薦する図書を示す推薦通知情報閲覧用画像を生成し、その推薦通知情報閲覧用画像を表示する。端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いてこのような処理を行う。
このアプリケーションは、端末装置114において常時起動した状態とする(少なくとも受信に関する処理を実行可能な状態とする)ことができる。したがって、端末装置114は、任意のタイミングにおいてユーザ103の指示等を必要とせずに、モバイル読書通帳サーバ113から送信された推薦通知情報を受信し、推薦通知情報閲覧用画像を生成し、その推薦通知情報閲覧用画像をポップアップ表示することができる。したがって、端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113が送信した推薦通知情報の閲覧用画像を、即時的に(送信からのタイムラグがより少ない状態で)表示させることができる。
つまり、モバイル読書通帳サーバ113は、この推薦通知を所謂プッシュ(PUSH)通知にて通知することができるので、ユーザ103に対してより適切なタイミングで推薦通知を行うことができる。例えば、モバイル読書通帳サーバ113は、ユーザ103が図書館101に入館したタイミングで、この推薦通知を端末装置114に送信することができる。一般的に、入館時のユーザ103は、図書の貸出サービスの利用意欲が高いとみなすことができる。したがって、そのタイミングで推薦図書を提示することにより、ユーザ103がより強い興味を持ってその推薦通知を参照する可能性が高くなり、「推薦通知」という行動を「貸出サービスの利用」という結果に結び付けやすくなる。つまり、推薦の効果を向上させることができる。
このように、モバイル読書通帳サーバ113は、より好適なタイミングにおいて推薦通知をユーザに提示することができる(所謂、タイムリーな推薦を行うことができる)。これにより、モバイル読書通帳サーバ113は、推薦の効果を向上させることができ、図書の貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、端末装置114において閲覧用画像を生成することにより、モバイル読書通帳サーバ113の負荷の増大を抑制することができる。したがってモバイル読書通帳サーバ113がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。モバイル読書通帳サーバ113の推薦通知処理部176は、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して、図書館サーバ112に対して、図書情報を要求し、取得する(ステップS221、ステップS222)。例えば、推薦通知処理部176は、図書館101の貸出サービスの対象となる全ての図書の図書情報を要求し、取得する。推薦通知処理部176は、その取得した図書情報を、図書情報データベース183に記憶し、管理する。
これに対して図書館サーバ112の図書情報管理部153は、図書館サーバ112の通信部134を介してその要求を取得すると(ステップS211)、要求された図書情報を図書情報データベース157から取得し、図書館サーバ112の通信部134を介して、モバイル読書通帳サーバ113に供給する(ステップS212)。
モバイル読書通帳サーバ113の推薦通知処理部176および図書館サーバ112の図書情報管理部153は、このような処理を定期的若しくは不定期に繰り返し行う。これにより、図書情報データベース183の図書情報が最新により近い状態に保たれる。
また、モバイル読書通帳サーバ113の推薦通知処理部176は、図9のステップS191乃至ステップS193の場合と同様に、各ユーザの貸出中情報を図書館サーバ112から取得し、記憶して管理するとともに、必要に応じて各ユーザの貸出履歴情報を更新する(ステップS223乃至ステップS225)。
これに対して図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、図9のステップS181およびステップS182の場合と同様に、各ユーザの貸出中情報を貸出中情報データベース156から読み出し、モバイル読書通帳サーバ113に供給する(ステップS213およびステップS214)。
モバイル読書通帳サーバ113の推薦通知処理部176および図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、このような処理を定期的若しくは不定期に繰り返し行う。これにより、貸出情報データベース182の貸出中情報や貸出履歴情報が最新により近い状態に保たれる。
推薦通知処理部176は、貸出情報や図書情報について、推薦通知情報を生成し(ステップS226)、その生成した推薦通知情報を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して、その通知先となるユーザ(例えばユーザ103)の端末装置114に供給する(ステップS227)。
端末装置114の推薦通知処理部195は、端末装置114の通信部134を介してその推薦通知情報を取得すると(ステップS231)、その取得した推薦通知情報の表示用画像である推薦通知情報閲覧用画像を生成する(ステップS232)。そして、端末装置114の推薦通知処理部195は、その生成した推薦通知情報閲覧用画像を出力部132(ディスプレイ)に表示する(ステップS233)。
これにより、ユーザ103は、端末装置114に表示された推薦通知情報閲覧用画像を閲覧することができる。
図13に推薦通知情報閲覧用画像の表示例を示す。例えば、最初に、図13のAに示されるような推薦通知情報閲覧用画像204がポップアップ表示される。この推薦通知情報閲覧用画像204には、推薦通知であることを示す「レコメンド図書のお知らせ」といったメッセージ等とともに、その推薦図書の一覧が表示される。推薦図書の一覧には、各推薦図書に関する情報が提示されている。例えば、図書名、著者名、ISBN、貸出可能数(推薦図書の貸し出し状況を示す情報)等が提示されている。もちろん、この情報は任意であり、これら以外の情報が推薦図書の一覧に含まれるようにしてもよい。
また、ユーザ103が、このポップアップ表示された推薦通知情報閲覧用画像204を操作(例えば画面上をタップする等)すると、例えば、図13のBに示されるような構成の推薦通知情報閲覧用画像205が表示されるようにしてもよい。
図13のBの例の場合、推薦通知情報閲覧用画像205には、推薦図書のリスト(レコメンド図書一覧)、そのレコメンド図書一覧の整列順を示す情報、ユーザ103の識別情報(カードID)等が含まれる。
レコメンド図書一覧には、推薦図書の表紙等の画像情報205Aが表示されている。図13のBにおいては、この画像情報205Aを白四角で示しているが、実際には、この白四角の部分に、その図書の表紙等の画像が表示される。この表示により、ユーザ103は、より直感的に推薦図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、レコメンド図書一覧には、例えば、タイトル、貸出日、返却日、著者名、出版社、ISBN、EAN、出版日等の推薦図書に関する文字情報も表示されている。したがって、ユーザ103は、より容易に推薦図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
さらに、図13のBの例の推薦通知情報閲覧用画像205には、ユーザ103が操作する(例えば画面上においてその部分をタップする)ことによりその図書の推薦通知を削除する(すなわち、その図書の推薦が行われないようにする)ゴミ箱GUIボタン205Bも表示されている。このゴミ箱GUIボタン205Bを操作するにより、ユーザ103は、推薦通知情報閲覧用画像205から、推薦が不要な図書についての情報を削除することができ、推薦通知情報閲覧用画像205をより見やすい物とすることができる。
また、図13のBの例の推薦通知情報閲覧用画像205には、ユーザ103が操作する(例えば画面上においてその部分をタップする)ことにより、その推薦図書をユーザ103が既に読んだことがあることを示すようにすることができる既読GUIボタン205Cも表示されている。この既読GUIボタン205Cを操作するにより、ユーザ103は、推薦通知情報閲覧用画像205において、読んだことのある推薦図書をより容易に識別することができるようにすることができる。
さらに、図13のBの例の推薦通知情報閲覧用画像205には、ユーザ103が操作する(例えば画面上においてその部分をタップする)ことにより、その推薦図書の貸し出しを予約することができる予約GUIボタン205Dも表示されている。この予約GUIボタン205Dを操作するにより、ユーザ103は、推薦図書の貸し出しをより容易に予約することができる。つまり、推薦の効果を向上させることができ、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
もちろん、推薦通知情報閲覧用画像205に上述した以外の任意のGUIボタンを設けるようにしてもよい。例えば、ユーザ103が操作することにより推薦図書を購入することができるGUIである購入GUIボタンを設けるようにしてもよい。
また、図13のBの場合、レコメンド図書一覧の整列順を示す情報として「おすすめ順(降順)」が表示されており、レコメンド図書一覧の整列順がおすすめ度合いの降順であることが示されている。これにより、ユーザ103は、レコメンド図書一覧の整列順をより容易に把握することができる。
なお、このレコメンド図書一覧の整列順を示す表示を、例えばユーザ103が操作(例えばタップなど)することにより整列順を他の並びに切り替える(若しくは整列順を選択する)ことができるGUIとしてもよい。これにより、ユーザ103は、レコメンド図書一覧の整列順をより容易に切り替えることができる。したがって、ユーザ103は、レコメンド図書一覧の情報をより容易に閲覧することができる。すなわち、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、推薦通知情報閲覧用画像205が、図13のCの例のように、文字情報のみにより構成されるようにしてもよい。図13のCの例の場合、レコメンド図書一覧において、図書の表紙等の画像等が省略され、文字情報のリストとして構成されている。このリストでは、貸出日、返却日、図書名、予約状況等の情報が表示されている。このようにすることにより、より多くの図書の情報を一度に表示させることができる。
また、例えば推薦図書の数が多かったりして、推薦通知情報閲覧用画像205の全体を端末装置114の表示領域内に一度に表示することができない場合、推薦通知情報閲覧用画像205をスクロール表示させることができるようにしてもよい。
また、図13のBの例と図13のCの例を組み合わせるようにしてもよい。例えば、レコメンド図書一覧の上位のいくつかの推薦図書については、図13のBの例のようにより詳細な情報まで表示し、下位の推薦図書については、図13のCの例のように、文字情報のみとする等、より少ない情報を表示するようにしてもよい。また、図13のBの例と図13のCの例をユーザ103が適宜切り替えることができるようにしてもよい。また、例えば、図13のCの例の推薦図書一覧において、推薦図書を選択すると、図13のBの例のように、その選択された図書について、より詳細な情報が表示されるようにしてもよい。このようにすることにより、推薦通知情報がより見やすくなり、ユーザ103は、推薦図書について、所望の情報をより容易に得ることができるようになる。
以上に説明した推薦図書の選択は、任意の方法で行うことができる。例えば、推薦通知処理部176が、推薦図書の選択を、図書情報と、推薦通知の通知相手であるユーザ103の貸出情報(貸出中情報や貸出履歴情報)とのみに基づいて行うようにしてもよい。このようにすることにより、そのユーザ103の嗜好により適した推薦を行うことができる。また、例えば、推薦通知処理部176が、推薦図書の選択を、図書情報と、複数のユーザ(例えば全ユーザ)の貸出情報(貸出中情報や貸出履歴情報)に基づいて行うようにしてもよい。このようにすることにより、その時の流行を推薦に反映させる(例えば、人気のある図書や話題性の高い図書を推薦する)ことができる。
もちろん、図書情報と貸出情報以外の情報に基づいて推薦図書の選択が行われるようにしてもよい。例えば、貸出状況に応じて推薦図書の選択が行われるようにしてもよい。例えば、その時全て貸し出されており、貸し出し不可能な図書(予約待ちの図書)は推薦しないようにしてもよい。
また、推薦図書の選択において、複数の方法を組み合わせるようにしてもよい。
<書籍の購入に関する処理の流れ>
次に、図14のフローチャートを参照して、書籍の購入に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図15を参照して説明する。
図書貸出サービスシステム100においては、例えば推薦通知情報閲覧用画像において推薦した図書(書籍)を購入することができる書籍販売サービスが行われる。この書籍販売サービスは、図書館101の外部の(書籍販売会社104の)書籍販売サーバ115が提供する。
このような書籍販売サービスを実現するために、書籍販売サーバ115は、端末装置114からの要求に応じて書籍の販売に関する処理を行う。
このように図書館101の外部の書籍販売サーバ115において書籍の販売に関する処理を行うことにより、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このようにすることにより、図書館サーバ112の仕様の変更を必要とせずに、書籍販売サービスを実現することができる。したがって、より多くの図書の貸出サービスにおいて、利便性を向上させることができる。
端末装置114は、ユーザ103からの指示等に基づいて、所望の書籍の販売を、書籍販売サーバ115に要求し、その購入に関する処理を行う。端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いてこのような処理を行う。したがって、図書館サーバ112の負荷を増大させることなく、かつ、図書館サーバ112の仕様の変更を必要とせずに、書籍の購入に関する処理を行うことができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。端末装置114の書籍購入処理部196は、ステップS251において、端末装置114の入力部131を介して、書籍の購入指示を受け付ける。例えば、ユーザ103は、端末装置114の出力部132に表示された推薦通知情報閲覧用画像に含まれる推薦図書の中から所望の図書(書籍)を選択し、その購入指示を、入力部131を介して入力する。書籍購入処理部196は、その購入指示を受け付ける。
指示が受け付けられると、書籍購入処理部196は、ステップS252において、端末装置114の通信部134を介して、書籍販売サーバ115に対して指示された書籍の購入を要求する。
書籍販売サーバ115の書籍販売処理部161は、ステップS241においてその要求を受け付けると、ステップS242において、書籍販売サーバ115の通信部134を介して端末装置114との間で書籍の販売に必要な情報を授受し、要求された書籍を販売する処理を行う。例えば、書籍販売処理部161は、書籍データベース162に記憶されている、端末装置114に要求された書籍に関する情報を用いて、代金の徴収や書籍の発送手続き等の、書籍の販売に関する処理を行う。また、例えば、書籍の電子データを販売する場合、書籍販売処理部161は、書籍データベース162に記憶されている、端末装置114に要求された書籍の電子データの送信や、その代金の徴収等を行う。
書籍購入処理部196は、ステップS253において、端末装置114の通信部134を介して、端末装置114の通信部134を介して書籍販売サーバ115との間で書籍の購入に必要な情報を授受し、ユーザに要求された書籍を購入する処理を行う。例えば、書籍購入処理部196は、購入した書籍の代金の支払いに関する処理を行う。例えば、書籍の電子データを購入する場合、書籍購入処理部196は、要求した書籍の電子データを受信する。
例えば、図15のAに示されるように、端末装置114の出力部132(ディスプレイ)に、推薦通知情報閲覧用画像204が表示され、ユーザ103が、その内の1つの図書(書籍)を選択すると、書籍販売サーバ115が管理するサイトに誘導される。例えば、端末装置114の出力部132(ディスプレイ)には、図15のBに示されるような構成の書籍販売画像206が表示される。この書籍販売画像206には、販売する書籍(端末装置114から指定された書籍)の表紙等の画像206A、その書籍に関する情報、ユーザ103が操作する(例えば画面上においてその部分をタップする)ことにより、その図書の購入に関する処理を実行することができる購入GUIボタン206B等が表示されている。
この購入GUIボタン206Bを操作するにより、ユーザ103は、推薦図書の購入をより容易に行うことができる。つまり、推薦の効果を向上させることができ、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、ユーザ103(端末装置114)が、推薦通知情報閲覧用画像以外の任意の画像から書籍を購入することができるようにしてもよい。例えば、貸出中情報や貸出履歴情報等から書籍を選択し、購入することができるようにしてもよい。
<貸し出しの予約に関する処理の流れ>
次に、図16のフローチャートを参照して、貸し出しの予約に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図17を参照して説明する。
図書貸出サービスシステム100においては、図書の貸し出しの予約をすることができる。この予約情報の管理は、図書館101(図書館サーバ112)において行われる。また、この予約について、例えば予約していた図書が返却され、貸し出しが可能になった場合、その図書の貸し出しを予約しているユーザ103に対して貸し出しが可能になったことを通知する貸出可能通知が行われる(貸出可能通知サービスが提供される)。このような貸出可能通知サービスは、図書館101の外部の(モバイル読書通帳サービス提供会社102の)モバイル読書通帳サーバ113により提供される。つまり、モバイル読書通帳サーバ113が、モバイル読書通帳サービスとして、貸出可能通知情報の提供サービスを行うようにしてもよい。
このような貸出可能通知サービスを実現するために、モバイル読書通帳サーバ113は、図書館サーバ112から予約情報を取得して管理し、その予約情報に基づいて、ユーザに予約した図書が貸出可能であることを示す貸出可能通知情報を生成する。そして、モバイル読書通帳サーバ113は、その生成した貸出可能通知情報を端末装置114に供給する。
このように図書館101の外部のモバイル読書通帳サーバ113において貸出可能通知に関する処理を行うことにより、図書館サーバ112の負荷の増大を抑制することができる。したがって図書館サーバ112がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、このようにすることにより、図書館サーバ112の仕様の変更を必要とせずに、貸出可能通知サービスを実現することができる。したがって、より多くの図書の貸出サービスにおいて、利便性を向上させることができる。
端末装置114は、その貸出可能通知情報をモバイル読書通帳サーバ113から取得し、ユーザ103に提示する情報として、その取得した貸出可能通知情報の内容を含み、ユーザに予約した図書が貸出可能であることを示す貸出可能通知情報閲覧用画像を生成し、その貸出可能通知情報閲覧用画像を表示する。端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113から取得してインストールしたアプリケーションを用いてこのような処理を行う。
このアプリケーションは、端末装置114において常時起動した状態とする(少なくとも受信に関する処理を実行可能な状態とする)ことができる。したがって、端末装置114は、任意のタイミングにおいてユーザ103の指示等を必要とせずに、モバイル読書通帳サーバ113から送信された貸出可能通知情報を受信し、貸出可能通知情報閲覧用画像を生成し、その貸出可能通知情報閲覧用画像をポップアップ表示することができる。したがって、端末装置114は、モバイル読書通帳サーバ113が送信した貸出可能通知情報の閲覧用画像を、即時的に(送信からのタイムラグがより少ない状態で)表示させることができる。
つまり、モバイル読書通帳サーバ113は、この貸出可能通知を所謂プッシュ(PUSH)通知にて通知することができるので、予約した図書が貸出可能になったことを即時的にユーザ103に通知することができる。したがって、ユーザ103は、より早期に予約した図書を借りることができる。換言するに、貸出サービスとしては、図書が返却されてから次に貸し出されるまでの期間を短くすることができるので、サービスの利用効率を向上させることができる。つまり、図書の貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、端末装置114において閲覧用画像を生成することにより、モバイル読書通帳サーバ113の負荷の増大を抑制することができる。したがってモバイル読書通帳サーバ113がその他の処理をより多く、より高速に行うことができるようになる。これらにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
以下に、処理の流れの具体例を説明する。まず、ユーザ103(端末装置114)が所望の図書の貸し出しの予約を行う。端末装置114の予約処理部197は、ステップS281において、端末装置114の通信部134を介して図書館サーバ112と通信を行い、所望の図書の貸し出しの予約を行う。これに対して、図書館サーバ112の予約情報管理部154は、ステップS261において、図書館サーバ112の通信部134を介して端末装置114からの予約の要求を受け付け、その予約に関する情報である予約情報を生成し、その予約情報を予約情報データベース158に登録する。
この予約情報には、例えば、予約された図書に関する情報(例えば図書名や著作者名等)、予約したユーザ名(例えばカードID等)、予約された図書の貸し出し状況に関する情報(例えば、貸出可能であるか否かや返却予定日(または貸出可能予定日)等)等が含まれる。もちろん、予約情報の内容は任意であり、これら以外の情報が含まれていてもよい。例えば、同一の図書に対して複数のユーザが予約する場合、各ユーザの予約順(貸し出しの優先順)を示す情報を含むようにしてもよい。
また、モバイル読書通帳サーバ113は、図書館サーバ112から、定期的若しくは不定期に繰り返し、予約情報を取得し、管理する。モバイル読書通帳サーバ113の予約通知処理部177は、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して図書館サーバ112と通信を行い、予約情報データベース158に登録されている予約情報を要求し、取得する(ステップS271およびステップS272)。予約通知処理部177は、取得した予約情報を予約情報データベース184に登録する。
これに対して、図書館サーバ112の予約情報管理部154は、図書館サーバ112の通信部134を介してモバイル読書通帳サーバ113からの要求を受け付け、その要求に応じて、予約情報を予約情報データベース158から読み出し、図書館サーバ112の通信部134を介してその予約情報をモバイル読書通帳サーバ113に供給する(ステップS262およびステップS263)。
モバイル読書通帳サーバ113の予約通知処理部177および図書館サーバ112の予約情報管理部154は、このような処理を定期的若しくは不定期に繰り返し行う。これにより、予約情報データベース184の予約情報が最新により近い状態に保たれる。
予約通知処理部177は、ステップS273において、予約情報データベース184の予約情報を確認し、予約された図書の貸し出しが可能になったか否かを確認する。予約通知処理部177は、この確認を、定期的若しくは不定期に繰り返す。
そして、予約された図書が貸し出し可能になると、予約通知処理部177は、その図書について、貸出可能通知情報を生成し(ステップS274)、その生成した貸出可能通知情報を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して、その通知先となるユーザ(例えばユーザ103)の端末装置114に供給する(ステップS275)。
端末装置114の予約処理部197は、端末装置114の通信部134を介してその貸出可能通知情報を取得すると(ステップS282)、その取得した貸出可能通知情報の表示用画像である貸出可能通知情報閲覧用画像を生成する(ステップS283)。そして、端末装置114の予約処理部197は、その生成した貸出可能通知情報閲覧用画像を出力部132(ディスプレイ)に表示する(ステップS284)。
これにより、ユーザ103は、端末装置114に表示された貸出可能通知情報閲覧用画像を閲覧することができる。
図17に貸出可能通知情報閲覧用画像の表示例を示す。例えば、最初に、図17のAに示されるような貸出可能通知情報閲覧用画像211がポップアップ表示される。この貸出可能通知情報閲覧用画像211には、予約した図書の貸出可能通知であることを示す「予約図書貸出可能のお知らせ」といったメッセージ等とともに、その貸出可能となった図書の一覧が表示される。貸出可能となった図書の一覧には、各図書に関する情報が提示されている。例えば、図書名、著者名、ISBN、その図書が置かれている棚の識別情報である棚番号(すなわち、その図書の位置を示す情報)、その図書の貸し出し状況を示す情報である貸出可能数等が提示されている。もちろん、この情報は任意であり、これら以外の情報が貸出可能となった図書の一覧に含まれるようにしてもよい。
また、ユーザ103が、このポップアップ表示された貸出可能通知情報閲覧用画像211を操作(例えば画面上をタップする等)すると、例えば、図17のBに示されるような構成の貸出可能通知情報閲覧用画像212が表示されるようにしてもよい。
図17のBの例の場合、貸出可能通知情報閲覧用画像212には、貸出可能な図書のリスト(予約済み貸出可能図書一覧)、その予約済み貸出可能図書一覧の整列順を示す情報、ユーザ103の識別情報(カードID)等が含まれる。
予約済み貸出可能図書一覧には、貸出可能となった図書の表紙等の画像情報212Aが表示されている。図17のBにおいては、この画像情報212Aを白四角で示しているが、実際には、この白四角の部分に、その図書の表紙等の画像が表示される。この表示により、ユーザ103は、より直感的に貸出可能となった図書を把握することができ、その図書をより容易に借りることができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、予約済み貸出可能図書一覧には、例えば、タイトル、著者名、出版社、ISBN、EAN、出版日、棚番号等の、貸出可能となった図書に関する文字情報も表示されている。したがって、ユーザ103は、より容易に貸出可能となった図書を把握することができる。つまり、貸出サービスの利便性を向上させることができる。もちろん、例えば貸出可能数等、その他の情報がこの予約済み貸出可能図書一覧に表示されるようにしてもよい。
また、図17のBの場合、予約済み貸出可能図書一覧の整列順を示す情報として「おすすめ順(降順)」が表示されており、予約済み貸出可能図書一覧の整列順がおすすめ度合いの降順であることが示されている。これにより、ユーザ103は、予約済み貸出可能図書一覧の整列順をより容易に把握することができる。
なお、この予約済み貸出可能図書一覧の整列順を示す表示を、例えばユーザ103が操作(例えばタップなど)することにより整列順を他の並びに切り替える(若しくは整列順を選択する)ことができるGUIとしてもよい。これにより、ユーザ103は、予約済み貸出可能図書一覧の整列順をより容易に切り替えることができる。したがって、ユーザ103は、予約済み貸出可能図書一覧の情報をより容易に閲覧することができる。すなわち、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、貸出可能通知情報閲覧用画像212が、図17のCの例のように、文字情報のみにより構成されるようにしてもよい。図17のCの例の場合、予約済み貸出可能図書一覧において、図書の表紙等の画像等が省略され、文字情報のリストとして構成されている。このリストでは、貸出日、返却日、図書名、予約状況等の情報が表示されている。このようにすることにより、より多くの図書の情報を一度に表示させることができる。もちろん、その他の情報がこのリストに表示されるようにしてもよい。
また、例えば貸出可能になった図書の数が多かったりして、貸出可能通知情報閲覧用画像211や貸出可能通知情報閲覧用画像212の全体を端末装置114の表示領域内に一度に表示することができない場合、貸出可能通知情報閲覧用画像211や貸出可能通知情報閲覧用画像212をスクロール表示させることができるようにしてもよい。
また、図17のBの例と図17のCの例を組み合わせるようにしてもよい。例えば、貸出可能図書一覧の上位のいくつかの図書については、図17のBの例のようにより詳細な情報まで表示し、下位の図書については、図17のCの例のように、文字情報のみとする等、より少ない情報を表示するようにしてもよい。また、図17のBの例と図17のCの例をユーザ103が適宜切り替えることができるようにしてもよい。また、例えば、図17のCの例の予約済み貸出可能図書一覧において、図書を選択すると、図17のBの例のように、その選択された図書について、より詳細な情報が表示されるようにしてもよい。このようにすることにより、貸出可能通知情報閲覧用画像212がより見やすくなり、ユーザ103は、貸出可能な図書について、所望の情報をより容易に得ることができるようになる。
以上のように、図書貸出サービスシステム100は、貸出に関する情報に基づく様々なサービスを提供することができる。これにより、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、図書貸出サービスシステム100は、以上に説明した各種サービスのうち、少なくとも1つ以上提供すればよく、一部のサービスを省略するようにしてもよい。また、図書貸出サービスシステム100が上述した以外のサービスも提供するようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
<図書貸出サービスシステム>
なお、貸出に関する情報に基づく、図書の貸出サービスを支援するサービスは、第1の実施の形態において説明した各種サービスに限定されない。例えば、図書にICタグを設け、そのICタグとICタグリーダとを、図書の貸し出しや返却の管理に利用するようにしてもよい。図18は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態である図書貸出サービスシステムの概要を説明する図である。
図18に示される図書貸出サービスシステム300は、図書貸出サービスシステム100と同様に、図書館101が行う図書(書籍)を貸し出す貸出サービスを支援するシステムである。ただし、図書貸出サービスシステム300は、ICタグやICタグリーダを用いて、図書の貸し出しや返却を支援する。
図書館101が貸出サービスの対象とする各図書301には、それぞれICタグ311が添付されている(例えば貼り付けられている)。そのICタグ311には、その図書に関する情報(図書情報)が記憶されている。
図1に示されるように、図書館101は、図書館サーバ112とICタグリーダ312を有する。ICタグリーダ312は、図書に添付されているICタグ311に対応し、正しい位置に近接されたICタグ311に記憶されている情報(例えば図書情報)を読み出すことができる。ICタグリーダ312は、ICタグ311から読み出した図書情報を図書館サーバ112に供給することにより、その図書の貸出中情報を生成させたり抹消させたりする。
ICタグリーダ312は、任意の位置に設置可能であるが、例えば、図書が収納される(図書を陳列する)本棚に設置される。この場合、ICタグリーダ312は、近接されたICタグを検出することにより、図書がその本棚に設置(収納)されていることを検知する。また、ICタグリーダ312は、ICタグを検出できなくなることにより、図書がその本棚から移動された(取り出された)ことを検知する。
また、この場合、ユーザ103の端末装置114は、通信部134の1つの通信機能として、NFC(Near field communication)114Aを有し、このNFC114Aの機能を用いて、近接されたNFCデバイスと非接触通信(近距離無線通信)を行うことができる。また、このNFC114Aは、ICタグ311と同一若しくは近似する周波数帯域において無線通信を行う。すなわち、端末装置114は、このNFC114Aの機能を用いて、近接されたICタグ311と無線通信を行うことができる。すなわち、端末装置114は、近接されたICタグ311からそのICタグ311が添付されている図書の図書情報等を読み出すことができる(つまりICタグリーダとして機能することができる)。
なお、図18においては、図書館101、ユーザ103、および図書301がそれぞれ1つずつ示されているが、これらの数は任意であり、2つ以上(2人以上)であってもよい。
また、図18においては、ICタグリーダ312、図書館サーバ112、ICタグ311、および端末装置114がそれぞれ1つずつ示されているが、これらの数は任意であり、2つ以上設けられるようにしてもよい。
<ICタグの物理構成>
図19は、ICタグ311の主な構成例を示すブロック図である。図19に示されるように、ICタグ311は、記憶部321、情報処理部322、無線通信部323、およびアンテナ324を有する。
記憶部321は、プログラムやデータ等の各種情報を記憶する。例えば、記憶部321は、工場出荷時に予め入力された情報を記憶する。また、例えば、記憶部321は、情報処理部322から供給された情報を記憶する。また、記憶部321は、記憶している情報を、適宜、情報処理部322に供給する。
情報処理部322は、プログラムを実行したり、各種情報を処理したりする。また、情報処理部322は、記憶部321を制御して、情報を記憶させたり、記憶部321に記憶されている情報を読み出したりする。さらに、情報処理部322は、無線通信部323を制御して、他の装置と通信させ、他の装置から送信された情報を受信させたり、他の装置に対して情報を送信させたりする。
無線通信部323は、アンテナ324を介して他の装置と所定の周波数帯域で近距離無線通信を行う。無線通信部323は、その近距離無線通信の通信相手である他の装置から情報を取得し、それを情報処理部322に供給したり、情報処理部322から供給された情報を、近距離無線通信によって他の装置に送信したりする。
もちろん、ICタグ311が、図19に示される構成例以外の構成を有するようにしてもよい。
<ICタグリーダの物理構成>
図20は、ICタグリーダ312の主な構成例を示すブロック図である。図20に示されるように、ICタグリーダ312は、記憶部331、情報処理部332、無線通信部333、アンテナ334、および有線通信部335を有する。
記憶部331は、プログラムやデータ等の各種情報を記憶する。例えば、記憶部331は、工場出荷時に予め入力された情報を記憶する。また、例えば、記憶部331は、情報処理部332から供給された情報を記憶する。また、記憶部331は、記憶している情報を、適宜、情報処理部332に供給する。
情報処理部332は、プログラムを実行したり、各種情報を処理したりする。また、情報処理部332は、記憶部331を制御して、情報を記憶させたり、記憶部331に記憶されている情報を読み出したりする。さらに、情報処理部332は、無線通信部333を制御して、他の装置と通信させ、他の装置から送信された情報を受信させたり、他の装置に対して情報を送信させたりする。また、情報処理部332は、有線通信部335を制御して、図示せぬ通信ケーブル(有線)を介して他の装置と通信(有線通信)させ、他の装置から送信された情報を受信させたり、他の装置に対して情報を送信させたりする。
無線通信部333は、アンテナ334を介して他の装置と所定の周波数帯域で近距離無線通信を行う。無線通信部333は、その近距離無線通信の通信相手である他の装置から情報を取得し、それを情報処理部332に供給したり、情報処理部332から供給された情報を、近距離無線通信によって他の装置に送信したりする。
有線通信部335は、図示せぬ通信ケーブル(有線)を介して他の装置と通信(有線通信)を行う。有線通信部335は、その有線通信の通信相手である図書館サーバ112から情報を取得し、それを情報処理部332に供給したり、情報処理部332から供給された情報を、有線通信によって図書館サーバ112に送信したりする。
<機能ブロックの構成>
次に、この図書貸出サービスシステム300におけるICタグ311、ICタグリーダ312、図書館サーバ112、および端末装置114の各装置が実現する機能について説明する。図21は、これらの各装置において実現される主な機能の例を示す機能ブロック図である。
図21に示されるように、ICタグ311は、図書情報供給部341と図書情報記憶部342等の機能ブロックを実現する。図書情報記憶部342は、そのICタグ311が添付された図書に関する図書情報を記憶する。この図書情報の内容は任意であるが、例えば、図書名、著者名、出版社、ISBN、EAN(European Article Number)、出版日、概要等の情報が含まれるようにしてもよい。この図書情報記憶部342は、ICタグ311の記憶部321に形成される。
図書情報供給部341は、この図書情報記憶部342に記憶されている図書情報を読み出し、近距離無線通信(非接触通信)の通信相手に供給する。ICタグ311の情報処理部322がプログラムを実行することにより、この機能が実現される。
また、ICタグリーダ312は、図書検出部351と通知処理部352等の機能ブロックを実現する。図書検出部351は、近距離無線通信(非接触通信)により、近接された(通信可能範囲内に位置する)ICタグ311の検出を行う。その検出方法は任意であるが、例えば、図書検出部351は、近距離無線通信を用いて図書情報を読み出すことにより、近接されたICタグ311を検出する。図書検出部351は、この図書情報の読み出しに成功する場合、近接されたICタグ311(図書)が存在すると判定し、図書情報の読み出しに失敗する場合、近接されたICタグ311(図書)が存在しないと判定する。
通知処理部352は、例えば有線通信部335を介して、図書検出部351による近接されたICタグ311(図書)の検出結果を図書館サーバ112に通知する。例えば、図書検出部351が図書情報の読み出しに成功した場合、通知処理部352は、近接されたICタグ311(図書)が検出された旨を、例えば有線通信部335を介して図書館サーバ112に通知する。その際、通知処理部352は、図書検出部351により読み出された図書情報を図書館サーバ112に供給する。また、例えば、図書検出部351が図書情報の読み出しに失敗した場合、通知処理部352は、近接されたICタグ311(図書)が検出できなかった旨を、例えば有線通信部335を介して図書館サーバ112に通知する。
ICタグリーダ312の情報処理部332がプログラムを実行することにより、これらの機能が実現される。
さらに、図書館サーバ112は、ユーザ管理部151、貸出中情報管理部152、図書位置確認部371、貸出処理部372、返却処理部373、ユーザデータベース155、および貸出中情報データベース156等の機能ブロックを実現する。
図書位置確認部371は、ICタグ311の検出結果を利用して図書位置の確認に関する処理を行う。貸出処理部372は、図書の貸し出しに関する処理を行う。返却処理部373は、図書の返却に関する処理を行う。図書館サーバ112のCPU121がプログラムを実行することにより、これらの機能が実現される。
また、端末装置114は、図書情報処理部361、貸出処理部362、および返却処理部363等の機能ブロックを実現する。図書情報処理部361は、例えば、NFC114Aの機能を利用したICタグ311からの図書情報の読み出し等、図書情報に関する処理を行う。貸出処理部362は、図書の貸し出しに関する処理を行う。返却処理部363は、図書の返却に関する処理を行う。端末装置114のCPU121がプログラム(例えば、モバイル読書通帳サーバ113から供給されたアプリケーション)を実行することにより、これらの機能が実現される。
<貸し出しに関する処理の流れ>
次に、図18に示される図書貸出サービスシステム300により実行される各種処理の流れについて説明する。図22のフローチャートを参照して、図書の貸出サービスにおける図書の貸し出しに関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図23を参照して説明する。
図書301を借りる際、ユーザ103は、まず、図書301を本棚から取り出す(ステップS341)。これによりその図書301のICタグ311が本棚のICタグリーダ312から離れるので(ステップS321およびステップS322)、ICタグリーダ312の図書検出部351は、無線通信部333による近距離無線通信を用いたそのICタグ311からの図書情報の読み出しに失敗するようになり、それによって、その図書301の取り出しを検出する(ステップS331)。ICタグリーダ312の通知処理部352は、ステップS332において、図書301が取り出された旨を、有線通信部335を介して図書館サーバ112に通知する。図書館サーバ112の図書位置確認部371は、ステップS311において図書館サーバ112の通信部134を介してその通知を取得する。
次に、ユーザ103は、本棚から取り出した図書301(ICタグ311)を端末装置114に近接させ、その図書情報を端末装置114に読み出させる。図書301を端末装置114に近接させると、端末装置114の図書情報処理部361は、端末装置114の通信部134のNFC114Aによる近距離無線通信により、ICタグ311に対して図書情報を要求し、取得する(ステップS342およびステップS343)。これに対して、ICタグ311の図書情報供給部341は、無線通信部323による近距離無線通信によりその要求を取得し、その取得した要求に基づいて、記憶部321の図書情報記憶部342から図書情報を読み出し、無線通信部323による近距離無線通信によりその読み出した図書情報を端末装置114に供給する(ステップS323およびステップS324)。
次に、端末装置114の貸出処理部362は、ステップS344において、ユーザ103等からの貸出指示入力を受け付ける。まず、貸出処理部362は、端末装置114の通信部134を介して図書館サーバ112と通信を行い、図書館サーバ112に貸出中情報を確認させる。図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、ステップS312において、その要求に基づいて、貸出中情報データベース156の貸出中情報を確認し、図書301が貸出可能であるか否か等を確認する。また、その際、図書館サーバ112の図書位置確認部371は、図書301が本棚から取り出されているか否かを確認する。貸出中情報管理部152は、図書館サーバ112の通信部134を介してそれらの確認結果を端末装置114に通知する。
図書301が貸出可能であり、かつ、その図書301が本棚から取り出されている場合、貸出処理部362は、端末装置114の出力部132(の表示部)に、図23に示されるような貸出受付画像381を表示(ポップアップ表示)させる。
図23において、貸出受付画像381には、図書情報であることを示す「図書データ」のメッセージや、その図書301の図書情報が表示される。この図書情報は、図書情報記憶部342から読み出された情報であり、例えば、図書名、著者名、ISBN、概要等を含む。
また、貸出受付画像381には、貸出GUIボタン381Aが表示されている。ユーザ103がこの貸出GUIボタン381Aを操作(例えば画面上をタップする等)すると、その図書301の貸出手続きの要求(つまり、ユーザ103等からの貸出指示入力)が受け付けられる。つまり、貸出処理部362は、ユーザ103等によるこの貸出GUIボタン381Aに対する操作を検出することにより、ユーザ103等による図書301の貸出指示入力を受け付ける。
貸出指示入力を受け付けると、貸出処理部362は、ステップS345において、端末装置114の通信部134を介して、図書館サーバ112に対して、その図書301の貸し出しを要求する。その要求の際、貸出処理部362は、図書301の図書情報とユーザ103のユーザ情報等、貸出に関する手続きに必要な情報を図書館サーバ112に供給する。
図書館サーバ112の貸出処理部372は、ステップS313において、図書館サーバ112の通信部134を介してその要求を受け付けると、供給された図書情報やユーザ情報を用いて、要求された図書301の貸出中情報を生成し、その生成した貸出中情報を貸出中情報データベース156に登録し、貸出に関する手続きが終了した旨(貸出完了)を、図書館サーバ112の通信部134を介して端末装置114に通知する(ステップS314乃至ステップS316)。
端末装置114の貸出処理部362は、ステップS346において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
以上のようにして、図書の貸出に関する処理が行われる。したがって、図書情報やユーザ情報の入力とそれらの紐付け、貸出中情報の生成等、貸出の際に必要な手続きをより容易化することができる。すなわち、貸出中情報の管理をより容易に行うことができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
<返却に関する処理の流れ>
次に、図24のフローチャートを参照して、図書の貸出サービスにおける図書の返却に関する処理の流れについて説明する。必要に応じて図25を参照して説明する。
図書を返却する際、ユーザ103は、まず、返却する図書301を端末装置114に近接させ、その図書情報を端末装置114に読み出させる。図書301を端末装置114に近接させると、端末装置114の図書情報処理部361は、端末装置114の通信部134のNFC114Aによる近距離無線通信により、ICタグ311に対して図書情報を要求し、取得する(ステップS381およびステップS382)。これに対して、ICタグ311の図書情報供給部341は、無線通信部323による近距離無線通信によりその要求を取得し、その取得した要求に基づいて、記憶部321の図書情報記憶部342から図書情報を読み出し、無線通信部323による近距離無線通信によりその読み出した図書情報を端末装置114に供給する(ステップS361およびステップS362)。
次に、ユーザ103は、返却する図書301を本棚に戻す(ステップS383)。これによりその図書301のICタグ311が本棚のICタグリーダ312に近接されるので(ステップS363およびステップS364)、ICタグリーダ312の図書検出部351は、無線通信部333による近距離無線通信を用いたそのICタグ311からの図書情報の読み出しに成功するようになり、それによって、その図書301の返却を検出する(ステップS371)。ICタグリーダ312の通知処理部352は、ステップS372において、図書が返却された旨を、有線通信部335を介して図書館サーバ112に通知する。図書館サーバ112の図書位置確認部371は、ステップS351において図書館サーバ112の通信部134を介してその通知を取得する。
次に、端末装置114の返却処理部363は、ステップS384において、ユーザ103等からの返却指示入力を受け付ける。まず、返却処理部363は、端末装置114の通信部134を介して図書館サーバ112と通信を行い、図書館サーバ112に貸出中情報を確認させる。図書館サーバ112の貸出中情報管理部152は、ステップS352において、その要求に基づいて、貸出中情報データベース156の貸出中情報を確認し、図書301が貸出中であるか否か等を確認する。また、その際、図書館サーバ112の図書位置確認部371は、図書301が本棚の所定の位置に返却されているか否かを確認する。貸出中情報管理部152は、図書館サーバ112の通信部134を介してそれらの確認結果を端末装置114に通知する。
図書301が貸出中の状態であり、かつ、その図書301が本棚の所定の位置に返却されている場合、返却処理部363は、端末装置114の出力部132(の表示部)に、図25に示されるような返却受付画像382を表示(ポップアップ表示)させる。
図25において、返却受付画像382には、図書情報であることを示す「図書データ」のメッセージや、その図書301の図書情報が表示される。この図書情報は、図書情報記憶部342から読み出された情報であり、例えば、図書名、著者名、ISBN、概要等を含む。
また、返却受付画像382には、返却GUIボタン382Aが表示されている。ユーザ103がこの返却GUIボタン382Aを操作(例えば画面上をタップする等)すると、その図書301の返却手続きの要求(つまり、ユーザ103等からの返却指示入力)が受け付けられる。つまり、返却処理部363は、ユーザ103等によるこの返却GUIボタン382Aに対する操作を検出することにより、ユーザ103等による図書301の返却指示入力を受け付ける。
返却指示入力を受け付けると、返却処理部363は、ステップS385において、端末装置114の通信部134を介して、図書館サーバ112に対して、その図書301の返却を要求する。その要求の際、返却処理部363は、図書301の図書情報とユーザ103のユーザ情報等、返却に関する手続きに必要な情報を図書館サーバ112に供給する。
図書館サーバ112の返却処理部373は、ステップS353において、図書館サーバ112の通信部134を介してその要求を受け付けると、供給された図書情報やユーザ情報を用いて、貸出中情報データベース156から、要求された図書の貸出中情報を抹消し、返却に関する手続きが終了した旨(返却完了)を、図書館サーバ112の通信部134を介して端末装置114に通知する(ステップS354およびステップS355)。
端末装置114の返却処理部363は、ステップS386において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
以上のようにして、図書の返却に関する処理が行われる。したがって、図書情報やユーザ情報の入力とそれらの紐付け、貸出中情報の抹消等、返却の際に必要な手続きをより容易化することができる。すなわち、貸出中情報の管理をより容易に行うことができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、第1の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム100と第2の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム300とを組み合わせてもよい。例えば、第2の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム300における図書の貸出や返却の方法を、図書貸出サービスシステム100の、図6のフローチャートを参照して説明した方法の代わりに適用するようにしてもよい。このようにすることにより、貸出サービスの利便性をより向上させることができる。
<3.第3の実施の形態>
<図書貸出サービスシステム>
なお、上述したような、図書の貸出サービスを支援するモバイル読書通帳サービスを利用するにあたって、ユーザ103は、端末装置114を用いて、モバイル読書通帳サーバ113にログインしなければならない(認証処理を必要とする)ようにしてもよい。そして、そのログイン(認証処理)において、ユーザ103と端末装置114の両方の認証を必要とするようにしてもよい。
図26は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態である図書貸出サービスシステムの概要を説明する図である。図26に示される図書貸出サービスシステム400は、図書貸出サービスシステム100(図1)や図書貸出サービスシステム300(図18)と同様に、図書館101が行う図書(書籍)を貸し出す貸出サービスを支援するシステムである。
ユーザ103は、図書館101が行う図書貸出サービスを利用するとともに、モバイル読書通帳サービス提供会社102が提供するモバイル読書通帳サービスを利用する。このモバイル読書通帳サービスの利用にあたっては、ユーザと端末装置のそれぞれについて認証が必要となる。つまり、図26の例の場合、ユーザ103と端末装置114のそれぞれについて、モバイル読書通帳サービスの利用の前に、IDとパスワードが設定される(登録される)。そして、モバイル読書通帳サービスの利用にあたっては、モバイル読書通帳サーバ113へのログインが必要であり、そのログインには、ユーザのIDとパスワードと、端末装置のIDとパスワードの両方の認証が必要になる。以下において、このようなユーザのIDとパスワードの認証と、端末装置のIDとパスワードの認証の両方を行うことを「2段階認証」とも称する。
この2段階認証において、ユーザのID(ユーザID)とパスワードと、端末装置のID(端末装置ID)とパスワードは、モバイル読書通帳サーバ113へのユーザ登録の際に設定される。ユーザIDとそのパスワードの決定方法は任意である。例えば、モバイル読書通帳サーバ113が指定するようにしてもよいし、ユーザ103が指定するようにしてもよい。
端末装置IDは、予め端末装置114に設定されている、端末装置114に関する情報を用いる。例えば、端末装置114が図26の場合と同様に、通信部134の1つの通信機能としてNFC114Aを有し、このNFC114Aの機能を用いて、近接されたNFCデバイスと非接触通信(近距離無線通信)を行うことができるものとする。NFC114Aは、例えばチップやモジュール等のように独立した通信デバイスとして構成されており、予めID等の固有の情報を内蔵する記憶部に記憶している。例えば、端末装置114が、このNFC114A固有の情報を端末装置IDとして用いるようにしてもよい。例えば、端末装置114が、出荷時等に予めNFC114Aに割り当てられたIDを、端末装置IDとして用いるようにしてもよい。
端末装置IDに対応するパスワードの決定方法は任意である。例えば、モバイル読書通帳サーバ113が指定するようにしてもよいし、ユーザ103が指定するようにしてもよい。
つまり、モバイル読書通帳サービスを利用する際には、ユーザ103は、端末装置114を使用してモバイル読書通帳サーバ113にログインしなければならない。換言するに、モバイル読書通帳サーバ113から提供され端末装置114にインストールされたアプリケーションは、モバイル読書通帳サーバ113にアクセスし、上述したような2段階認証を行わせてログインする。
モバイル読書通帳サーバ113は、図書貸出サービスを利用するユーザ103に対して、ユーザIDおよびそのパスワード、並びに、端末装置IDおよびそのパスワードの登録(ユーザ登録)を行う。また、モバイル読書通帳サーバ113は、そのユーザ登録を行ったユーザ103のログインを受け付け、2段階認証を行う。さらに、モバイル読書通帳サーバ113は、ログインしたユーザ103に対して、モバイル読書通帳サービスを提供する。
なお、モバイル読書通帳サービスのユーザ登録の際に、モバイル読書通帳サーバ113は、そのモバイル読書通帳サービスのユーザ情報と、図書館サーバ112が管理する図書貸出サービスのユーザ情報との紐付けを行う。
<機能ブロックの構成>
次に、この図書貸出サービスシステム400における図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114の各装置が実現する機能について説明する。図27は、これらの各装置において実現される主な機能の例を示す機能ブロック図である。
図27に示されるように、図書館サーバ112は、ユーザ管理部151およびユーザデータベース155等の機能ブロックを実現する。
また、モバイル読書通帳サーバ113は、ユーザ管理部171、2段階認証処理部411、モバイル読書通帳サービス提供部412、およびユーザデータベース181等の機能ブロックを実現する。2段階認証処理部411は、ユーザ103(端末装置114)がログインする際の2段階認証に関する処理を行う。モバイル読書通帳サービス提供部412は、モバイル読書通帳サービスの提供に関する処理を行う。モバイル読書通帳サーバ113のCPU121がプログラムを実行することにより、2段階認証処理部411やモバイル読書通帳サービス提供部412等の機能が実現される。
また、端末装置114は、ユーザ登録部421、2段階認証処理部422、モバイル読書通帳サービス利用部423、端末情報記憶部424等の機能ブロックを実現する。ユーザ登録部421は、ユーザ103や端末装置114の情報の登録に関する処理を行う。2段階認証処理部422は、モバイル読書通帳サーバ113にログインする際の2段階認証に関する処理を行う。モバイル読書通帳サービス利用部423は、モバイル読書通帳サービスの利用に関する処理を行う。端末装置114のCPU121がプログラム(例えば、モバイル読書通帳サーバ113から供給されたアプリケーション)を実行することにより、ユーザ登録部421、2段階認証処理部422、モバイル読書通帳サービス利用部423等の機能が実現される。
端末情報記憶部424は、例えば出荷時等に予め端末装置114のNFC114Aに割り当てられたID等を含む、端末装置114に関する情報である端末情報等を記憶する。端末情報記憶部424は、モバイル読書通帳サーバ113の記憶部133に形成される。
<ユーザ登録に関する処理の流れ>
次に、図26に示される図書貸出サービスシステム400により実行される各種処理の流れについて説明する。図28のフローチャートを参照して、モバイル読書通帳サービスのユーザ登録に関する処理の流れについて説明する。
モバイル読書通帳サービスのユーザ登録においては、まず、ユーザIDおよびそのパスワードの設定等が行われる。
端末装置114のユーザ登録部421は、ステップS421において、例えばユーザ103が設定した(入力した)ユーザIDやそのパスワードを含む、ユーザ登録に必要な情報を、端末装置114の通信部134から送信してモバイル読書通帳サーバ113に供給し、ユーザ登録を依頼する。このユーザ登録に必要な情報には、ユーザIDやそのパスワード以外にも、任意の情報が含まれるようにしてもよい。また、このユーザIDおよびパスワードの一方若しくは両方は、端末装置114(において実行されるアプリケーション等)が設定するようにしてもよい。なお、このユーザIDおよびパスワードの一方若しくは両方をモバイル読書通帳サーバ113が設定するようにしてもよい。その場合、当然、ユーザ登録に必要な情報にそれらが含まれていなくてもよい。
モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS411において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134によりその情報を取得し、ステップS412において、取得した情報を用いてユーザ103のユーザ情報を生成し、そのユーザ情報をユーザデータベース181に登録する。このユーザ情報には、少なくとも設定されたユーザIDとそのパスワードが含まれる。
登録が完了すると、モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS413において、ユーザ登録が完了した旨を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114に通知する。端末装置114のユーザ登録部421は、ステップS422において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。この通知には、設定されたユーザIDとそのパスワードが含まれるようにしてもよい。
次に、端末装置IDおよびそのパスワードの設定等が行われる。上述したように、この端末装置IDには、NFC114Aに予め割り当てられたIDが用いられるものとする。
端末装置114のユーザ登録部421は、ステップS423において、端末装置114の記憶部133に記憶されている端末装置114に関する情報である端末情報を読み出す。この端末情報には、少なくともNFC114Aに予め割り当てられたIDが含まれる。また、ユーザ登録部421は、例えば、ユーザ103による端末装置IDに対応するパスワードの入力を受け付け、その受け付けたパスワードを端末情報に含める。
ユーザ登録部421は、ステップS424において、端末装置IDやそのパスワードを含む端末情報を、端末装置114の通信部134から送信してモバイル読書通帳サーバ113に供給し、端末装置の登録(端末登録)を依頼する。この端末情報には、端末装置IDやそのパスワード以外にも、任意の情報が含まれるようにしてもよい。なお、端末装置IDに対応するパスワードは、端末装置114(において実行されるアプリケーション等)が設定するようにしてもよい。なお、このパスワードをモバイル読書通帳サーバ113が設定するようにしてもよい。その場合、当然、端末情報にはこのパスワードが含まれていなくてもよい。
モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS414において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134によりその情報を取得し、ステップS415において、取得した情報を用いて、ユーザデータベース181のユーザ情報を更新する。つまり、ユーザデータベース181に記憶されているユーザ103のユーザ情報に、端末情報等が追加される。これにより、ユーザ情報には、ユーザIDおよびそのパスワード、並びに、端末装置IDおよびそのパスワードが少なくとも含まれる。
図書館サーバ112のユーザ管理部151と、モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171とは、互いの通信部134を介して互いの情報を授受し、互いのユーザ情報を紐づけする(関連付ける)(ステップS401およびステップS416)。例えば、ユーザ管理部151およびユーザ管理部171は、互いに同一のユーザのユーザ情報同士を関連付ける。
以上のようにして、端末登録が完了すると、モバイル読書通帳サーバ113のユーザ管理部171は、ステップS417において、端末登録が完了した旨を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114に通知する。端末装置114のユーザ登録部421は、ステップS425において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。この通知には、設定された端末装置IDとそのパスワードが含まれるようにしてもよい。
モバイル読書通帳サービスへのユーザや端末装置の登録が完了すると、モバイル読書通帳サーバ113のアプリケーション提供部172は、ステップS418において、所定のタイミングで、図書の貸出に関する各種情報を取り扱うアプリケーションを、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134から送信して端末装置114に供給する。端末装置114のユーザ登録部191は、ステップS426において、端末装置114の通信部134によりそのアプリケーションを取得する。取得したアプリケーションは、記憶部133にインストールされる。
以上のようにして、モバイル読書通帳サービスへのユーザ登録が行われる。これにより、より容易にユーザ登録を行うことができる。また、ユーザと端末装置の両方を登録することにより、ログインの際に2段階認証を行うことができるようになる。これにより、ユーザだけでなく、ユーザがログインに使用する端末装置も認証することができるようになるので、不正なログイン、つまり、モバイル読書通帳サービスの不正利用を低減させることができる。つまり、モバイル読書通帳サービス提供会社102(モバイル読書通帳サーバ113)は、より安全なモバイル読書通帳サービスを実現(提供)することができ、ユーザ103(端末装置114)は、より安全にモバイル読書通帳サービスを利用することができる。さらに、図書の貸出サービスとモバイル読書通帳サービスとのユーザ情報の紐づけもより容易に実現することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
<ログインに関する処理の流れ>
次に、図29のフローチャートを参照して、端末装置114によるモバイル読書通帳サーバ113へのログインに関する処理の流れについて説明する。
上述したように、ユーザ103がモバイル読書通帳サービスを利用する場合、そのユーザ103は、端末装置114を用いてモバイル読書通帳サーバ113にログインする。そして、その際、モバイル読書通帳サーバ113は、ユーザ103と端末装置114の両方についてIDやパスワードの認証(すなわち、2段階認証)を行う。
その2段階認証において、まず、ユーザに関するIDやパスワードの認証が行われる。端末装置114の2段階認証処理部422は、ステップS441において、例えばユーザ103等が端末装置114の入力部131を操作する等して行われる、ユーザIDとそのパスワードの入力を受け付ける。
ステップS442において、2段階認証処理部422は、その受け付けたユーザIDとそのパスワードを、端末装置114の通信部134から送信してモバイル読書通帳サーバ113に供給し、ユーザIDとそのパスワードの認証を依頼する。なお、その依頼の際、2段階認証処理部422は、ユーザIDとそのパスワード以外の情報もモバイル読書通帳サーバ113に供給するようにしてもよい。
モバイル読書通帳サーバ113の2段階認証処理部411は、ステップS431において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134によりその情報を取得し、ステップS432において、ユーザデータベース181に記憶されているユーザ情報を用いて、取得したユーザIDとそのパスワードの認証を行う。
ユーザIDとそのパスワードが認証されると、モバイル読書通帳サーバ113の2段階認証処理部411は、ステップS433において、ユーザ103に関する認証が完了した旨を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114に通知する。
端末装置114の2段階認証処理部422は、ステップS443において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
次に、端末装置に関するIDやパスワードの認証が行われる。端末装置114の2段階認証処理部422は、ステップS444において、端末情報記憶部424から端末装置ID(例えば、NFC114Aに割り当てられたID)を読み出す。また、2段階認証処理部422は、ステップS445において、例えばユーザ103等が端末装置114の入力部131を操作する等して行われる、端末装置IDに対応するパスワードの入力を受け付ける。
ステップS446において、2段階認証処理部422は、読み出した端末装置IDと受け付けたそのパスワードを、端末装置114の通信部134から送信してモバイル読書通帳サーバ113に供給し、端末装置IDとそのパスワードの認証を依頼する。なお、その依頼の際、2段階認証処理部422は、端末装置IDとそのパスワード以外の情報もモバイル読書通帳サーバ113に供給するようにしてもよい。
モバイル読書通帳サーバ113の2段階認証処理部411は、ステップS434において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134によりその情報を取得し、ステップS435において、ユーザデータベース181に記憶されているユーザ情報を用いて、取得した端末装置IDとそのパスワードの認証を行う。
端末装置IDとそのパスワードが認証されると、モバイル読書通帳サーバ113の2段階認証処理部411は、ステップS436において、端末装置114に関する認証が完了した旨を、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114に通知する。
端末装置114の2段階認証処理部422は、ステップS447において、端末装置114の通信部134を介してその通知を受け取る。
以上のようにして2段階認証が行われ、ユーザ103と端末装置114の両方が認証されると、ログインが成功し、モバイル読書通帳サービスの提供が可能となる。
つまり、モバイル読書通帳サーバ113のモバイル読書通帳サービス提供部412は、ステップS437において、モバイル読書通帳サーバ113の通信部134を介して端末装置114と通信を行い、モバイル読書通帳サービスの各種サービスを、ログインした端末装置114(端末装置114を操作するユーザ103)に対して提供する。
端末装置114のモバイル読書通帳サービス利用部423は、ステップS448において、端末装置114の通信部134を介してモバイル読書通帳サーバ113と通信を行い、提供されるモバイル読書通帳サービスの各種サービスを利用する。
以上のように2段階認証を用いたログインに関する処理が行われる。これにより、ログインの際に、ユーザと、そのユーザがログインに使用する端末装置の認証が必要になる。例えば、仮にユーザのIDやパスワードが外部に漏えいしたとしても、ログインの際には、端末装置のIDやパスワードも必要であるため、そのユーザのIDやパスワードでは、他の端末装置からログインすることができない。したがって、不正なログイン、つまり、モバイル読書通帳サービスの不正利用を低減させることができる。つまり、モバイル読書通帳サービス提供会社102(モバイル読書通帳サーバ113)は、より安全なモバイル読書通帳サービスを実現(提供)することができ、ユーザ103(端末装置114)は、より安全にモバイル読書通帳サービスを利用することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
また、端末装置114において、端末装置IDの取得や認証の依頼等の処理を、モバイル読書通帳サーバ113から供給されたアプリケーションが行うため、ユーザ103は、ユーザIDやパスワード等の僅かな入力を行うだけで、より容易に、モバイル読書通帳サーバ113に2段階認証処理を行わせることができる。つまり、ユーザ103(端末装置114)は、より容易に、より安全にモバイル読書通帳サービスを利用することができる。したがって、貸出サービスの利便性を向上させることができる。
なお、このモバイル読書通帳サービスの内容は任意である。例えば、第1の実施の形態等において説明した各種サービスが含まれるようにしてもよい。また、それ以外のサービスが含まれるようにしてもよい。
つまり、例えば、第3の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム400を、第1の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム100や第2の実施の形態において説明した図書貸出サービスシステム300に組み合わせてもよい。このようにすることにより、貸出サービスの利便性をより向上させることができる。
なお、以上においては、端末装置IDとしてNFC114Aに割り当てられたIDを用いるように説明したが、端末装置IDは、端末装置114を識別することができる情報であればよく、このID以外であってもよい。例えば、端末装置114の通信部134に割り当てられているMAC(Media Access Control address)アドレスを端末装置IDとしてもよい。その場合、端末装置114がNFC114Aを有していなくてもよい。
また、図書館101が提供する図書貸出サービスのIDやパスワードを、端末装置IDやそのパスワードとして利用するようにしてもよい。
例えば、端末装置114が有するNFC114Aを図書貸出サービスの会員証として利用する場合がある(会員証の電子化)。その場合、NFC114Aの記憶部に図書貸出サービスのID等を記憶させ、近距離無線通信(非接触通信)により、そのID等を図書館101に設置されたリーダに読み出させて認証させることが行われる。
図書館101の図書貸出サービスにおいて、このような会員証の電子化が行われている場合、そのNFC114Aに予め登録されている電子情報、すなわち、図書貸出サービスのID等を、端末装置ID等として利用するようにしてもよい。つまり、上述した、NFC114Aに割り当てられたIDは、このような図書貸出サービスの電子化された会員証のIDであってもよい。この場合、端末装置IDに対応するパスワードは、図書貸出サービスにおいて、その電子化された会員証のIDに対応付けられているパスワードを用いるようにしてもよいし、新規のパスワードを新たに設定するようにしてもよい。モバイル読書通帳サービスは、図書貸出サービスとは異なるサービスであるので、共通のIDに対してパスワードが互いに一致していなくても問題ない。
また、以上に説明した各装置の処理の一部若しくは全部を、その他の装置が実行するようにしてもよい。例えば、図書貸出サービスシステム100において、モバイル読書通帳サーバ113が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、図書館サーバ112や端末装置114が実行するようにしてもよい。また、例えば、図書館サーバ112が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、モバイル読書通帳サーバ113や端末装置114が実行するようにしてもよい。さらに、例えば、端末装置114が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、図書館サーバ112やモバイル読書通帳サーバ113が実行するようにしてもよい。
また、例えば、図書貸出サービスシステム300において、図書館サーバ112が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、端末装置114が実行するようにしてもよい。さらに、例えば、端末装置114が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、図書館サーバ112が実行するようにしてもよい。
また、例えば、図書貸出サービスシステム400において、図書館サーバ112が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、モバイル読書通帳サーバ113や端末装置114が実行するようにしてもよい。さらに、例えば、モバイル読書通帳サーバ113が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、図書館サーバ112や端末装置114が実行するようにしてもよい。また、例えば、端末装置114が実行するように説明した処理の一部若しくは全部を、図書館サーバ112やモバイル読書通帳サーバ113が実行するようにしてもよい。
もちろん、以上に説明した各装置の処理の一部若しくは全部を、図示せぬその他の装置が実行するようにしてもよい。
また、各装置が上述した以外の処理も行うようにしてもよい。
すなわち、例えば図3、図4、図21、および図27等に示した各装置の機能ブロックは一例であり、各装置が、これらの例に示されていない機能ブロックを実現することができるようにしてもよい。また、各装置が、これらの例において、他の装置が実現するように説明した機能ブロックを実現することができるようにしてもよい。さらに、各装置が、これらの例において実現するように説明した機能ブロックの一部若しくは全部を実現しなくてもよい。
また、以上においては、図書の貸出サービスについて説明したが、貸出サービスの対象物は任意であり、図書に限定されない。本技術は、任意の対象物の貸出サービスに適用することができる。
<ソフトウェア>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図2に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア136により構成される。このリムーバブルメディア136には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)や光ディスク(CD-ROMやDVDを含む)が含まれる。さらに、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)や半導体メモリ等も含まれる。
例えば図書館端末装置111、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、書籍販売サーバ115等の各装置の場合、リムーバブルメディア136をドライブ135に装着することにより、そのリムーバブルメディア136に記憶されているこのプログラムを読み出させ、記憶部133にインストールさせることができる。また、例えばICタグリーダ312の場合、図示せぬリムーバブルメディアを図示せぬドライブに装着することにより、そのリムーバブルメディアに記憶されているこのプログラムを読み出させ、記憶部331にインストールさせることができる。
また、このプログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することもできる。例えば図書館端末装置111、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、書籍販売サーバ115等の各装置の場合、通信部134にこのプログラムを受信させ、記憶部133にインストールさせることができる。また、例えばICタグリーダ312の場合、無線通信部333や有線通信部335にこのプログラムを受信させ、記憶部331にインストールさせることができる。さらに、例えばICタグ311の場合、無線通信部323にこのプログラムを受信させ、記憶部321にインストールさせることができる。
その他、このプログラムは、予めインストールしておくこともできる。例えば図書館端末装置111、図書館サーバ112、モバイル読書通帳サーバ113、端末装置114、書籍販売サーバ115等の各装置の場合、記憶部133やROM122等にこのプログラムを予めインストールしておくこともできる。また、例えばICタグリーダ312の場合、記憶部331にこのプログラムを予めインストールしておくこともできる。さらに、例えばICタグ311の場合、記憶部321にこのプログラムを予めインストールしておくこともできる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、上述した各ステップの処理は、上述した各装置、若しくは、上述した各装置以外の任意の装置において、実行することができる。その場合、その処理を実行する装置が、上述した、その処理を実行するのに必要な機能(機能ブロック等)を有するようにすればよい。また、処理に必要な情報を、適宜、その装置に伝送するようにすればよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、全ての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本技術は、これに限らず、このような装置またはシステムを構成する装置に搭載するあらゆる構成、例えば、システムLSI(Large Scale Integration)等としてのプロセッサ、複数のプロセッサ等を用いるモジュール、複数のモジュール等を用いるユニット、ユニットにさらにその他の機能を付加したセット等(すなわち、装置の一部の構成)として実施することもできる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を、他の情報処理装置から取得する取得部と、
前記取得部に取得された前記貸出に関する情報を用いて、前記貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記ユーザに提示する情報を出力する出力部と
を備える情報処理装置。
(2) 前記出力部は、前記ユーザの要求無しに、前記ユーザに提示する情報を出力する
(1)に記載の情報処理装置。
(3) 前記取得部により取得された前記貸出に関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記生成部は、前記記憶部に記憶されている前記貸出に関する情報を用いて前記ユーザに提示する情報を生成する
(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4) 前記ユーザに提示する情報は、前記ユーザに貸出中の前記対象物を提示する貸出中情報を含む
(1)乃至(3)のいずれかに記載の情報処理装置。
(5) 前記ユーザに提示する情報は、前記ユーザの前記貸出サービスの利用履歴を提示する貸出履歴情報を含む
(1)乃至(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6) 前記ユーザに提示する情報は、貸出中の前記対象物の返却を促す返却通知情報を含む
(1)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7) 前記ユーザに提示する情報は、所定の前記対象物を推薦する推薦通知情報を含む
(1)乃至(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8) 前記推薦通知情報に基づいて、前記対象物の購入に関する処理を行う購入部をさらに備える
(7)に記載の情報処理装置。
(9) 前記推薦通知情報に基づいて、前記対象物の予約に関する処理を行う予約部をさらに備える
(7)または(8)に記載の情報処理装置。
(10) 前記ユーザに提示する情報は、前記ユーザが予約した前記対象物が貸出可能であることを示す貸出可能通知情報を含む
(1)乃至(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11) 前記貸出に関する情報は、複数ユーザに貸出中の前記対象物を示す、前記複数ユーザの貸出中情報である
(1)乃至(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12) 対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を、他の情報処理装置から取得し、
取得された前記貸出に関する情報を用いて、前記貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成し、
生成された前記ユーザに提示する情報を出力する
情報処理方法。
(13) コンピュータを、
対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を、他の情報処理装置から取得する取得部と、
前記取得部に取得された前記貸出に関する情報を用いて、前記貸出サービスに関する、ユーザに提示する情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記ユーザに提示する情報を出力する出力部と
して機能させるプログラム。
(14) 対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得する取得部と、
前記取得部に取得された前記貸出に関する情報を用いて、前記貸出サービスに関する、他の情報処理装置のユーザに提示する情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記ユーザに提示する情報を前記他の情報処理装置に供給する供給部と
を備える情報処理装置。
(15) 前記ユーザに提示する情報は、貸出中の前記対象物の返却を促す返却通知情報を含む
(14)に記載の情報処理装置。
(16) 前記ユーザに提示する情報は、所定の前記対象物を推薦する推薦通知情報を含む
(14)または(15)に記載の情報処理装置。
(17) 前記ユーザに提示する情報は、前記ユーザが予約した前記対象物が貸出可能であることを示す貸出可能通知情報を含む
(14)乃至(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18) 前記貸出に関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記取得部は、前記貸出に関する情報を前記記憶部から取得する
(14)乃至(17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(19) サーバと端末装置を有する情報処理システムであって、
前記サーバは、
対象物を貸し出す貸出サービスにおける貸出に関する情報を取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部に取得された前記貸出に関する情報を用いて、所定の前記対象物を推薦する推薦通知情報を生成する第1の生成部と、
前記第1の生成部により生成された前記推薦通知情報を前記端末装置に供給する供給部と
を備え、
前記端末装置は、
前記推薦通知情報を前記サーバから取得する第2の取得部と、
前記第2の取得部に取得された前記推薦通知情報を用いて、前記ユーザに提示する情報を生成する第2の生成部と、
前記第2の生成部により生成された前記ユーザに提示する情報を出力する出力部と
を備える情報処理システム。