特許法第30条第2項適用 1.公開1 (1)ウェブサイトの掲載日 ▲1▼令和5年3月10日、▲2▼令和5年6月23日 (2)ウェブサイトのアドレス ▲1▼https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000110349.html?fbclid=IwAR21ogDSZKUI6-bznFyj4Cj4rlqElLeZwZ39-w4NyZfNL-RqnxBl8oSEGU0 ▲2▼https://houdou.jp/kaeru/shirushi (3)公開者 ▲1▼株式会社PR TIMES、▲2▼株式会社アジアピクチャーズエンタテインメント (4)公開された発明の内容 株式会社PR TIMES及び株式会社アジアピクチャーズエンタテインメントが、上記のアドレスのウェブサイトにおいて、櫻田 学及び大蔵 直樹が発明した処理装置、処理プログラム及び処理方法等に係るマイニングマシンの販売に係る情報を公開した。 2.公開2 (1)販売日 令和5年4月3日、令和5年4月10日、令和5年5月1日、令和5年5月15日、及び令和5年5月26日 (2)販売した場所 株式会社Reethi・Rah、アクティブメディア株式会社、つなぐコンサルティング株式会社、アミューズメントプレスジャパン株式会社及びSNSマーケティング株式会社 (3)公開者 しるし株式会社 (4)販売した物の内容 櫻田 学及び大蔵 直樹が発明した処理装置、処理プログラム及び処理方法等に係るマイニング装置をしるし株式会社が販売した。
図1は、本開示の実施形態に係る処理システムに係るトークンエコノミーの形成に係る概要を概略的に示す図である。
図2は、本開示の実施形態に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。
図3は、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100の構成の例を示すブロック図である。
図4は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。
図5Aは、本開示の実施形態に係る分散型台帳システム300の構成を概略的に示す概念図である。
図5Bは、本開示の実施形態に係る分散型台帳システム300を構成するマイニング装置400の構成の例を示すブロック図である。
図6は、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1に記憶されるユーザ管理テーブルを概念的に示す図である。
図7Aは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び取引サーバ200-2との間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図7Bは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び第1分散型台帳システム300-1との間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図7Cは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、取引サーバ200-2、及びマイニング装置400との間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図8Aは、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1において実行される処理フローを示す図である。
図8Bは、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1において実行される処理フローを示す図である。
図9Aは、本開示の変形例に係る分散型台帳システム300の構成を概略的に示す概念図である。
図9Bは、本開示の変形例に係る分散型台帳システム300を構成するマイニング装置400を含む照明器具600の構成の例を示すブロック図である。
添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
1.本開示に係る処理システムの概要
本開示に係る処理システムは、一例として、ユーザがマイニングシステムを購入してから当該マイニングシステムによるマイニング処理に対する報酬の付与処理が行われるまでの各種情報及び処理の管理を行うために用いられる。特に、当該処理システムは、例えば、マイニングシステムが販売されることにより、マイニングシステムの販売数量に応じ、当該マイニングシステムのマイニング処理の報酬に係る暗号資産(仮想通貨)の購入を行う場合に好適に用いられる。具体的に、マイニングシステムの販売価格には、当該暗号資産の購入費用が上乗せされているため、マイニングシステムの販売に対応させて、当該暗号資産の購入手続きが進められるような仕組みになっている。これにより、マイニングシステムが販売されるたびに、当該マイニングシステムによるマイニング処理の報酬に係る暗号資産が購入されるため、当該暗号資産の価値が上昇することになり、当該暗号資産に係るマイニングシステムの普及がより進むことになる。換言すると、当該暗号資産に係るトークンエコノミーの形成が促進されることになる。
また、本開示に係る処理システムにおいては、マイニング処理の報酬の付与方法として、2種類の方法が存在する。第1の方法としては、マイニングシステムの所有者(ユーザ)に対して、新規に発行される暗号資産によって直接的且つ短期間で支払う方法である。第2の方法としては、直接的な暗号資産による支払に代えて、販売されたマイニングシステムに紐づけられたNFT(非代替性トークン:Non-Fungible Token)の買取価格を上昇させることによって、当該NFTを所有するユーザ(マイニングシステムの所有者)に対して、間接的且つ中長期的な期間で支払う方法である。第2の方法については、NFTの買取価格が上昇した場合に、当該NFTをユーザが売却等することによって利益としての報酬を受け取ることが可能になっている。ここで、当該NFTの売却等については、マイニングシステムのマイニング処理の報酬に係る暗号資産を用いることができる。このような報酬の付与が行われることにより、当該暗号資産に係るマイニングシステムの普及がより進むことになる。換言すると、当該暗号資産に係るトークンエコノミーの形成が促進されることになる。
図1は、本開示の実施形態に係る処理システム1に係るトークンエコノミーの形成に係る概要を概略的に示す図である。特に、図1においては、マイニングシステムを構成するマイニング装置の販売に係る処理、マイニング装置によるマイニング処理が実行された後における報酬の付与に係る処理が記載されている。具体的に、マイニング装置の購入を希望するユーザは、先ずはユーザ端末装置を操作し、暗号資産等のブロックチェーンに係る取引処理を行う取引サーバに対して、ウォレットの生成依頼を行い、暗号資産やNFTの取引を行う状態を形成する。その後、当該ユーザは、ユーザ端末装置を操作して、マイニング装置を販売する事業者が管理するウェブにおける取引ページにおいて、マイニング装置の購入依頼を行う。この場合、当該購入依頼は、マイニング装置を販売する事業者が管理する管理サーバに送信されることになる。ここで、マイニング装置には、暗号資産によって報酬を受け取ることが可能なタイプと、当該暗号資産による報酬は受け取れないものの、NFTが付与されるタイプがある。図1においては、NFTが付与されるタイプが販売された場合が想定されている。
次に、マイニング装置を販売する事業者が管理する管理サーバにおいては、マイニング装置の販売情報が受け付けられ、当該ユーザの購入依頼に対応した販売処理が行われる。具体的に、当該管理サーバにおいては、マイニング装置の販売数量に応じて、暗号資産の購入数量を決定し、決定された購入数量の暗号資産の購入処理を行う。当該購入処理の具体的内容として、当該管理サーバから取引サーバに対して、当該暗号資産の購入依頼が行われることになる。また、当該管理サーバは、販売されたマイニング装置がNFTが付与されるタイプであるため、NFTの発行依頼を取引サーバに続けて行う。当該NFTが発行されると、当該管理サーバは、当該NFTをユーザ及び販売されたマイニング装置に紐づけて管理することになる。換言すると、当該NFTの所有権は当該ユーザが有することになる。ここで、NFTの買取価格(初期価値)は約1000円としてもよい。なお、販売されたマイニング装置が暗号資産によって報酬を受け取ることが可能なタイプである場合、当該NFTの発行に係る処理は行われない。
次に、マイニング装置を販売する事業者からユーザに対して、注文されたマイニング装置が送付される。ユーザが当該マイニング装置の設定を行い、マイニング装置を起動させる。その後、マイニング装置によるマイニング処理が成功すると、すなわちユーザがマイニング処理に係る報酬を受け取る権利を取得すると、マインング装置から管理サーバに対して、マイニング処理が成功した旨の連絡が送付される。なお、販売されたマイニング装置が暗号資産によって報酬を受け取ることが可能なタイプである場合、暗号資産によるマイニング報酬の支払いは管理サーバを経由されることなく、ユーザのウォレットに行われるため、上記処理が行われることはない。
次に、マイニング処理の成功の通知を受信した管理サーバは、該当するマイニング装置に紐づけられたNFTについて、買取価格を上昇させる処理を行う。具体的に、管理サーバは、上昇した買取価格を含むNFT価格情報を取引サーバに送信する。これにより、買取価格が上昇した後のNFTをユーザが売却することにより、マイニング処理の報酬を実質的に受け取ることが可能になる。ここで、NFTの買取価格が上昇するだけでなく、NFTの買取に使用される暗号資産自体の価値も、マイニング装置の販売に応じて上昇するため、ユーザは通常の報酬よりも高い報酬を得ることが期待できることになる。なお、NFTの売却については、NFTの所有権を有するユーザから管理サーバが売却依頼を受け付け、当該NFTの売却を行ってもよい。
本開示において、「マイニングシステム」とブロックチェーンに係るマイニング処理を行うシステムを意味するに過ぎない。特に、本開示において、「マイニングシステム」は、ハード機器であるマイニング装置及びソフトウェアであるマイニングソフトのいずれか一方を少なくとも含む概念である。以下の実施形態においては、マイニングシステムとして、マイニング装置のみから構成されている場合を想定しているが、クラウドマイニングによる処理が想定されたマイニングソフトのみからマイニングシステムが構成されてもよく、又はソフトウェアとハードウェアとが含まれてもよい。
本開示において、「ユーザ」は単に処理システムにより提供されるサービスを利用可能なユーザを意味するにすぎない。すなわち、本開示の実施形態においては、マイニング装置を販売する事業者が処理システムを利用することが想定されており、当該ユーザには所謂マイナー(マイニング処理によって報酬を受け取る者)が含まれる。
なお、本開示において、「第1」や「第2」等の記載がされていたとしても、これらが付された二つの要素のみに限定されることを意味するわけではない。当然に「第3」、「第4」及びそれ以上の複数の要素が含まれてもよい。
2.処理システム1の構成
図2は、本開示の実施形態に係る処理システム1の構成を概略的に示す概念図である。図2によると、処理システム1は、マイニング処理によって報酬を得ようとするユーザが使用するユーザ端末装置100、マイニング装置の販売を行う事業者が事業活動やユーザ情報等の保存に利用する管理サーバ200-1、暗号資産等の暗号資産の取引を行う事業者が事業活動等で利用する取引サーバ200-2、及び暗号資産を管理する第1分散型台帳システム300-1並びに第2分散型台帳システム300-2を含む。また、第2分散型台帳システム300-2には、ユーザが購入し、ノードとして機能するマイニング装置400が含まれる。更に、処理システム1を構成するこれらの構成要素は、インターネット等のネットワーク500によって相互に通信可能に接続されている。当該ネットワーク500は、無線、有線又はそれらの組み合わせにより構成される。
そして、本開示では、管理サーバ200-1が処理装置として機能する場合を中心に説明する。しかし、本開示における処理装置は、上記のような処理を実行可能な装置であればいずれでもよく、当然に、管理サーバ200-1以外の他のサーバ装置、処理システム1に含まれる他の装置又はシステム、これらの組み合わせのいずれであっても、好適に処理装置として機能することが可能である。すなわち、本開示においては、各装置につけられた呼称は、各装置を互いに区別するために用いられているに過ぎず、各装置の機能に応じては他の呼称がなされてもよい。
なお、図2の例では、ユーザ端末装置100は、1台しか記載されていないが、当然2台以上の各装置を含むことが可能である。また、管理サーバ200-1及び取引サーバ200-2は、それぞれ単一のものとして記載されているが、各サーバの各構成要素及び処理を複数のサーバ装置やクラウドサーバ装置に分配することも可能である。そして、管理サーバ200-1及び取引サーバ200-2を区別して記載しているが、これらを総称してサーバ装置200と記載する場合がある。ただし、このような場合であったとしても、各サーバをただ単に総称しているに過ぎず、管理サーバ200-1及び取引サーバ200-2が同じ処理・構成をしていることを意味するわけではない。
また、図2の例では、ブロックチェーン技術を利用したシステムである分散型台帳システムは2つのみが記載されているが、当然に3つ以上の分散型台帳システムがネットワーク500に接続されていてもよい。そして、第1分散型台帳システム300-1及び第2分散型台帳システム300-2を区別して記載しているが、これらを総称して分散型台帳システム300と記載する場合がある。ただし、このような場合であったとしても、各分散型台帳システムをただ単に総称しているに過ぎず、第1分散型台帳システム300-1及び第2分散型台帳システム300-2が同じ処理・構成をしていることを意味するわけではない。
更に、図2の例では、第2分散型台帳システム300-2に、ユーザ端末装置100の操作者であるユーザが購入したマイニング装置400が含まれているが、これに限定されることはない。すなわち、マイニング装置400は、種々の分散型台帳システム300のノードとして機能することができれば、第1分散型台帳システム300-1、又は他の分散型台帳システムにも含まれてもよい。
3.ユーザ端末装置100の構成
図3は、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100の構成の例を示すブロック図である。ユーザ端末装置100は、図3に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
ユーザ端末装置100は、典型的には、スマートフォンに代表される無線通信可能なユーザ端末装置が挙げられるが、当然これらの装置のみには限られない。例えば、ユーザ端末装置としては、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、ユーザ端末装置100が複数台存在する場合に、各ユーザ端末装置が常に同種又は同じユーザ端末装置である必要はなく、互いに異なる種類のユーザ端末装置であってもよい。
図3によると、ユーザ端末装置100は、出力インターフェイス111、プロセッサ112、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ113、通信処理回路及びアンテナを含む通信インターフェイス114、タッチセンサ及びハードキーを含む入力インターフェイス115を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
出力インターフェイス111は、プロセッサ112の指示に応じて、接続されたカメラ(図示せず)で撮影される画像や、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示を、ディスプレイやプリンタ等の機器に出力する出力部として機能する。なお、このようなディスプレイは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
プロセッサ112は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ112は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。本開示においては、プロセッサ112は、特に、図7A、図7B、及び図7Cの処理シーケンスで記載された各処理等を実行する(処理の詳細は、各図において説明する。)。なお、プロセッサ112は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUやGPUを組み合わせて構成しても良い。
メモリ113は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ113は、特に、図7A、図7B、及び図7Cの処理シーケンスで記載された各処理等を実行するプログラムを記憶する(処理の詳細は、各図において説明する。)。
また、本開示の実施形態においては、メモリ113にはウォレットアプリが記憶されており、NFTに係る各種の処理が行えるようになっている。例えば、ウォレットアプリとしては、METAMASK、MEW Wallet、tokenPocket等がある。なお、メモリ113に記憶されるウォレットの種類はウォレットアプリに限定されることなく、ユーザ端末装置100の種別に応じて、ブラウザ機能拡張ウォレットであってもよい。
通信インターフェイス114は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置された各サーバ装置200、各分散型台帳システム300、又は他のユーザ端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバ装置200、各分散型台帳システム300、又は他のユーザ端末装置から情報を送受信するための処理をする。
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
入力インターフェイス115は、タッチセンサやハードキー等から構成され、本開示に係るプログラムの実行に係る指示入力や、様々な情報を登録するための操作入力等を受け付ける入力部として機能する。タッチセンサは、出力インターフェイス111を被覆するように配置され、出力インターフェイス111からディスプレイに出力される画像データに対応する位置座標の情報を、プロセッサ112に送信する。タッチセンサ方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチセンサは、指示体により出力インターフェイス111に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本開示ではユーザ端末装置100に備えられる入力インターフェイス115を用いたが、例えばマウスのような、プロセッサ112等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス115を用いることも可能である。
4.サーバ装置200の構成
図4は、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。換言すると、図4は、管理サーバ200-1と取引サーバ200-2における共通的な構成部材のブロック図を示している。サーバ装置200は、図4に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。また、サーバ装置200は単一の筐体に図4に図示するものを備える必要はなく、サーバ装置200の各構成要素及び処理を複数のサーバ装置やクラウドサーバ装置に分配することも可能である。
図4によると、サーバ装置200は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ211、CPU等から構成されるプロセッサ212及び通信インターフェイス213を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
メモリ211は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ212によってロードされ実行される。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ212によって処理されている間、データの書き込み及び読み込みを実行するために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。
本開示においては、管理サーバ200-1のメモリ211は、特に、「マイニング報酬に係る暗号資産の購入費用が上乗せされたマイニング装置400の販売情報を受け付ける処理」、「マイニング装置400の販売数量に応じて、当該暗号資産の購入数量を決定する処理」、及び「決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う処理」等のためのプログラムを記憶する。また、管理サーバ200-1のメモリ211は、ユーザ管理テーブル(図6)に記載された各種情報を記憶する。
プロセッサ212は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ211に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。具体的には、プロセッサ212は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ211から読み出して実行する。
本開示においては、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、特に、「マイニング報酬に係る暗号資産の購入費用が上乗せされたマイニング装置400の販売情報を受け付ける処理」、「マイニング装置400の販売数量に応じて、当該暗号資産の購入数量を決定する処理」、及び「決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う処理」等を実行する。なお、プロセッサ212は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUやGPUを組み合わせて構成しても良い。
通信インターフェイス213は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置された他のサーバ装置やユーザ端末装置100との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、他のサーバ装置、ユーザ端末装置100、及び各分散型台帳システム300から情報を送受信するための処理をする。
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
5.分散型台帳システム300の構成
図5Aは、本開示の実施形態に係る分散型台帳システム300の構成を概略的に示す概念図である。図5Bは、本開示の実施形態に係る分散型台帳システム300を構成するマイニング装置400の構成の例を示すブロック図である。図5Aに示すように、分散型台帳システム300は、複数のノード端末装置311~313を備える。特に、第2分散型台帳システム300-2については、ノード端末装置として、マイニング装置400を備えている。
ノード端末装置311~313、及びマイニング装置400は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。例えば、当該ネットワークは、公衆網、プライベートネットワーク、専用線、VPN(Virtual Private Network)、又はこれらの組合せであってもよい。また、複数のノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、例えば、有線または無線により接続されている。そして、複数のノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、ピア・ツー・ピア(P2P:Peer to Peer)方式で互いに通信する。
図5Aに示すように、ノード端末装置311はデスクトップ型のPCであり、ノード端末装置312はタブレット端末であり、ノード端末装置313はノート型PCである。しかしながら、ノード端末装置311~313は、これらに限定されることはなく、ブロックチェーンのネットワークに接続することが可能な端末装置であれば、どのようなものであってもよい。例えば、ノード端末装置として、スマートフォン等の携帯電話が用いられてもよい。一方、マイニング装置400は、他のノード端末装置とは異なり、複数の処理機能を有することはなく、マイニング処理に特化した小型デバイスである。また、図5Aにおいては、ノード端末装置311~313及びマイニング装置400のそれぞれは、互いに異なる種類の端末であるが、同種の端末装置が存在してもよい。更に、分散型台帳システム300を構成するノードの台数は4台に限定されることはなく、2台以上であれば適宜設定することができる。そして、分散型台帳システム300を構成するノードの台数は、時間とともに変動してもよい。
ノード端末装置311~313のそれぞれは、ユーザ端末装置100又はサーバ装置200と同様の構成となる。例えば、ノード端末装置311~313は、プロセッサ、メモリ、通信インターフェイス、入力インターフェイス、及び出力インターフェイスを備えていてもよい。当然のことながら、ノード端末装置311~313は、このような構成に限定されず、当該構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。また、ノード端末装置311~313の構成は、互いに異なっていてもよい。
マイニング装置400の構成は、図5Bに示すように、サーバ装置200と同様の構成である。また、マイニング装置400は、図5Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
図5Bによると、マイニング装置400は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ411、CPU等から構成されるプロセッサ412及び通信インターフェイス413を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
メモリ411は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ412によってロードされ実行される。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ412によって処理されている間、データの書き込み及び読み込みを実行するために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。特に、メモリ411は、特に、マイニング処理のためのプログラムを記憶する。
プロセッサ412は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ411に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。具体的には、プロセッサ412は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ411から読み出して実行する。特に、プロセッサ412は、マイニング処理のためのプログラムを実行し、マイニング処理を定期的に実行する。
通信インターフェイス413は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバ装置200、ユーザ端末装置100、他のノードとの間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバ装置200、ユーザ端末装置100、他のノード、及び各分散型台帳システム300から情報を送受信するための処理をする。
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
ノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、例えばブロックチェーン技術を用いて分散型台帳を管理する。具体的には、ノード端末装置311~313又はマイニング装置400のいずれかは、記録すべきトークンの取引に関するデータを取得する。ノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、取得したデータを含むブロックを生成する。ノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、生成した当該ブロックをブロックチェーン上に追加する。ノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、追加したブロックの情報を他のノード端末装置311~313又はマイニング装置400へ送信する。他のノード端末装置311~313又はマイニング装置400は、受信したブロックの正しさを検証する。また、他のノード端末装置311~313又はマイニング装置400は、当該ブロックの正しさに関する検証に成功した場合、当該ブロックをブロックチェーン上に追加する。ノード端末装置311~313及びマイニング装置400は、例えば、いわゆる承認数である連結されたブロック数に基づいてブロックチェーンを確定する。これにより、複数のノード端末装置311~313及びマイニング装置400にわたり、同一の分散型台帳が保存されることになる。なお、ブロックチェーン上に保存されるデータは、適宜に暗号化される。
なお、上述したように、分散型台帳システム300には、第1分散型台帳システム300-1及び第2分散型台帳システム300-2があるが、これらのシステムが常に同種又は同じ端末装置である必要はなく、互いに異なる形態で構成されてもよい。また、第1分散型台帳システム300-1及び第2分散型台帳システム300-2は、異なるブロックチェーンを構成していることから、第1分散型台帳システム300-1を構成するノードと、第2分散型台帳システム300-2を構成するノードとは、別々のものとなる。ただし、異なるブロックチェーンを構成することが可能であれば、第1分散型台帳システム300-1及び第2分散型台帳システム300-2のノードの一部が共通化されてもよい。
6.管理サーバ200-1のメモリ211に記憶される情報
図6は、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1に記憶されるユーザ管理テーブルを概念的に示す図である。図6に示す情報は、ユーザがマイニング装置400を購入した場合や、NFTの買取価格に対してマイニング報酬に係る上昇処理が行われた場合に更新される。
当該ユーザ管理テーブルは、「ユーザID」、「ウォレット情報」、「マイニング装置ID」、「NFT ID」、及び「NFT買取価格」等に係る情報から構成される。
「ユーザID」は、マイニング装置を販売する事業者が管理するウェブ上の販売サイトにおいて、登録手続きを行ったユーザに付与される固有の識別子である。ユーザIDは、例えば、通し番号であってもよく、ユーザが設定する任意の文字及び数字から構成されるものであってもよく、又はメールアドレス若しくはその一部であってもよい。このため、ユーザIDは、ユーザを識別することができれば、自由に設定可能であってもよい。
「ウォレット情報」は、ユーザが暗号資産及びNFT等の暗号資産の取引を行うために取得したウォレットに係る情報である。当該情報には、ウォレットの所有者に係る情報、所有する暗号資産に係る情報が含まれてもよい。
「マイニング装置ID」は、マイニング装置400を販売する事業者がマイニング装置400のそれぞれに対して付与した固有の識別子である。このため、同じ種類のマイニング装置400であっても、異なるマイニング装置IDが付与されている。マイニング装置IDがユーザIDと紐づいているため、いずれのユーザがいずれのマイニング装置400を所有しているかを把握することが可能になっている。マイニング装置IDは、例えば、通し番号であってもよく、当該事業者が設定する任意の文字及び数字から構成されるものであってもよい。このため、マイニング装置IDは、マイニング装置400を識別することができれば、自由に設定可能であってもよい。
「NFT ID」は、ユーザのマイニング装置400の購入に伴って取得されたNFTに付与される固有の識別子である。特に、「NFT ID」は、マイニング装置を販売する事業者が発行するIDであって、管理サーバ200-1内で管理するために用いられる識別子である。マイニング装置400の種別によっては、NFTがユーザに付与されないため、図6において「NFT ID」が記載されていない行も存在する。
「NFT買取価格」は、該当するNFTをユーザが売却する際の買取価格(取引価格)の情報である。当該買取価格は、マイニング処理の報酬として、段階的に上昇することになっている。すなわち、所定のマイニング装置IDが付与されたマイニング装置400によってマイニング処理が成功すると、該当するマイニング装置IDに紐づけられたNFT買取価格が上昇し、図6における「NFT買取価格」も更新される。
なお、図6に示すユーザ管理テーブルは、一例に過ぎず、ユーザに係る他の情報又はNFTに係る他の項目を含んでもよい。例えば、NFTの発行時期又はNFTに係るブロックチェーンの情報等の情報が追加的に含まれてもよい。
7.処理システム1により実行される処理シーケンス
(A)ウォレット生成から暗号資産の購入までに係る処理
図7Aは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び取引サーバ200-2との間で実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図7Aは、ユーザによるウォレット生成、マイニング装置400の購入、更には当該マイニング装置400の報酬に係る暗号資産の購入までに、ユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び取引サーバ200-2の間で実行される処理シーケンスを示す図である。
先ず、図7Aによると、ユーザ端末装置100のプロセッサ112は、入力インターフェイス115を介してユーザの操作入力を受け付けてウォレット生成に係る情報を生成し、ウォレット生成の依頼処理を行う(S11)。当該情報には、ユーザに係る各種の情報が含まれる。プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、生成された情報を取引サーバ200-2に送信し、ウォレットの生成依頼を取引サーバ200-2に対して行う(T11)
次に、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、受信した情報に基づいてウォレット生成の承認判定を行う(S12)。取引サーバ200-2のプロセッサ212は、ウォレット生成をしてもよいと判定した場合、当該ユーザに対するウォレットを生成し、生成したウォレットに係るウォレット情報を、通信インターフェイス213を介してユーザ端末装置100に送信する(T12)。
次に、ユーザ端末装置100のプロセッサ112は、入力インターフェイス115を介してユーザの操作入力を受け付けてログイン情報を生成する(S13)。当該ログイン情報には、ユーザID及びパスワードが含まれる。より具体的なユーザの操作入力とは、ユーザによるユーザ端末装置100の操作に応じて管理サーバ200-1によって管理されるウェブページに到達し、当該ウェブページのログイン画面において、入力インターフェイス115を介してユーザのID及びパスワードが入力されることである。そして、プロセッサ112は、ログイン要求(T13)と共に、通信インターフェイス114を介して、生成されたログイン情報を管理サーバ200-1に送信する。
ユーザ端末装置100にて生成されたログイン情報及びログイン要求が、管理サーバ200-1において通信インターフェイス213を介して受信されると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、ログイン情報に基づいてログインのための認証処理を行う(S14)。具体的に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、受信したログイン情報とメモリ211に記憶されたユーザ情報とを照合し、ログイン要求を行っている者がユーザ登録されているユーザであるかを確認する。そして、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、ユーザ登録が確認できれば、当該認証処理の結果としてユーザのログインを承認する(T14)。一方で、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、ユーザ登録が確認できなければ、再度のユーザID及びパスワードの入力をユーザ端末装置100に対して求める。
管理サーバ200-1による認証処理の結果(承認結果)がユーザ端末装置100において通信インターフェイス114を介して受信されると、ユーザ端末装置100においては、当該ウェブページに対するログインが完了した状態となる。その後、ユーザ端末装置100のプロセッサ112は、入力インターフェイス115を介してユーザの操作入力を受け付けて、マイニング装置400の購入処理を行う(S15)。具体的に、ユーザ端末装置100のプロセッサ112は、入力インターフェイス115を介したユーザの操作に対応して、マイニング装置400の種類、数量、送付先等の購入依頼情報を生成する。なお、本シーケンスを説明する上では、NFTが付与されるタイプが選択されたものとする。その後、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、購入依頼(T15)と共に、生成された購入依頼情報を管理サーバ200-1に送信する。
ユーザ端末装置100にて生成された購入依頼情報及び購入依頼が、管理サーバ200-1において通信インターフェイス213を介して受信されると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、購入依頼情報に基づいてマイニング装置400の販売処理を行う(S16)。具体的に、管理サーバ200-1は、マイニング装置400の出荷までの処理、及び出荷先等に係る情報を出力し、マイニング装置400の実際の出荷がマイニング装置400の販売業者(出荷担当等)によって行われる。
次に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400の販売数量に応じて、暗号資産の購入数量を決定し、決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う(S17)。ここで、マイニング装置400の販売価格には、マイニング装置400のマイニング報酬に係る当該暗号資産の購入費用が含まれている。すなわち、マイニング装置400が1台売れると、マイニング装置400の販売業者(管理サーバ200-1の管理者)は所定の数量の暗号資産を購入するための資金を得ることになる。これにより、マイニング装置400の販売業者は、自身の自己資金を使用することなく、当該暗号資産を購入することができ、当該暗号資産の価値を上げることが可能になる。そして、当該暗号資産暗号資産自体は、マイニング装置400のマイニング報酬に係るため、当該暗号資産の価値が上がることによって当該マイニング報酬自体も実質的に上昇することになる。このように報酬が実質的に上がることにより、マイニング装置400の普及が加速され、このような好循環が生じることによってトークンエコノミーの形成が促進される。そして、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、暗号資産の購入処理において生成した購入依頼情報を、購入依頼(T16)と共に、通信インターフェイス213を介して取引サーバ200-2に送信する。ここで、当該購入依頼情報には、購入する暗号資産の種類、数量等に係る情報が含まれる。
管理サーバ200-1にて生成された暗号資産の購入依頼情報及び購入依頼が、取引サーバ200-2において通信インターフェイス213を介して受信されると、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、購入依頼情報に基づいて暗号資産の取引処理を行う(S18)。具体的に、取引サーバ200-2は、依頼者であるマイニング装置400の販売業者に対して、所望の数量の暗号資産の取引をトランザクションとして分散型台帳システム300に保存する処理を行う。
(B)NFTの発行に係る処理
図7Bは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び第1分散型台帳システム300-1との間で実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図7Bは、マイニング装置400の販売処理後において、当該マイニング装置400に対応づけてNFTを発行するまでに、ユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、及び第1分散型台帳システム300-1の間で実行される処理シーケンスを示す図である。
図7Bによると、先ず、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、NFT発行依頼処理を行う(S21)。具体的に、管理サーバ200-1は、販売されたマイニング装置400がNFTを付与するタイプである場合に、当該マイニング装置400及びその購入者であるユーザに紐づけて、NFTを発行するためのNFT発行依頼情報を生成する。当該NFT発行依頼情報には、NFT化するコンテンツの基本情報、NFTの保存先(管理サーバ200-1が有するウォレットアドレス)、NFTの所有者等の情報が含まれる。そして、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、通信インターフェイス213を介してNFT発行処理依頼(T21)と共に、生成されたNFT発行依頼情報を、第1分散型台帳システム300-1に送信する。
管理サーバ200-1にて生成されたNFT発行依頼情報及びNFT発行処理要求が第1分散型台帳システム300-1において受信されると、第1分散型台帳システム300-1は、公知のブロックチェーン技術を用いて、アップロードされたコンテンツのNFT化処理(すなわち、NFT発行処理)を実行する(S22)。その後、第1分散型台帳システム300-1は、NFT発行が完了した旨の通知(NFT発行完了通知)を、ユーザ端末装置100及び管理サーバ200-1に送信する(T22)。
第1分散型台帳システム300-1から送信されたNFT発行完了通知が管理サーバ200-1において通信インターフェイス213を介して受信されると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、メモリ211に記憶されているユーザ管理テーブルの更新を行う(S23)。具体的に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、図6のユーザ管理テーブルについて、所定の「ユーザID」及び「マイニング装置ID」に紐づける形で、「NFT ID」の欄に新たな情報を追加し、「NFT買取価格」の欄についても初期の買取価格を追加する。すなわち、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、ユーザ管理テーブルにおいてNFT発行完了通知から情報を更新すべき行(例えばユーザIDがU1、マイニング装置IDがX1である1行)を特定し、「NFT ID」及び「NFT買取価格」を更新する。ここで、NFT発行完了通知には、NFT化の元コンテンツの情報や、所有者であるユーザの情報が含まれるため、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、更新すべき当該行を特定することができる。
なお、ユーザが購入したマイニング装置400が、NFTを付与することがないタイプ、すなわち暗号資産によってマイニング報酬を直接受け取るタイプの場合、図7Bに係る処理は行われることはない。
(C)NFTの取引価格に係る処理
図7Cは、本開示の実施形態に係るユーザ端末装置100、管理サーバ200-1、取引サーバ200-2、及びマイニング装置400との間で実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、図7Cは、マイニング装置400によるマイニング処理が成功した際に、その報酬がどのようにユーザに与えられるかを説明するための処理シーケンスを示す図である。
図7Cによると、先ず、マイニング装置400のプロセッサ412は、メモリ411に記憶されたマイニング処理用のプログラムを実行し、マイニング処理を遂次実施する(S31)。そして、当該マイニング処理が成功した場合、すなわち、マイニング装置400が最も早くナンス値を見つけた場合、マイニング装置400のプロセッサ412は、通信インターフェイス413を介して、マイニング処理の成功を管理サーバ200-1に対して通知する(T31)。この際、マイニング装置400のプロセッサ412は、いずれのマイニング装置かを識別するための情報(例えば、マイニング装置ID)を含めて、マイニング処理が成功した旨の通知を行う。
マイニング装置400からマイニング処理が成功した旨の連絡が、管理サーバ200-1において通信インターフェイス213を介して受信されると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、所定のNFTの取引価格を上昇させるための処理を行う(S32)。具体的に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング処理が成功した旨の連絡に含まれる、いずれのマイニング装置であるかを識別する情報に基づいて、マイニング処理を成功したマイニング装置400を特定し、当該マイニング装置400に紐づけられたNFTの取引価格(買取価格)を上昇させる処理を行う。ここで、取引価格を上昇させる処理とは、管理サーバ200-1が、図6のユーザ管理テーブルの「NFT買取価格」よりも高い買取価格の価格情報を生成することである。そして、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、通信インターフェイス213を介して、購入依頼と共に、生成された価格情報を取引サーバ200-2に送信する(T32)。
次に、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、受信した価格情報に基づいてNFTの取引価格の修正のための処理を行う(S33)。具体的に、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、受信した情報から該当するNFTを特定し、当該NFTの買取価格を所定の金額だけ上昇させる更新を行う。また、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、当該更新の処理を行うと共に、NFTの取引価格が上昇した旨を示す取引価格情報を生成する。そして、取引サーバ200-2のプロセッサ212は、生成した取引価格情報を、通信インターフェイス213を介してユーザ端末装置100に送信する(T33)。ユーザは、ユーザ端末装置100を介してNFTの取引価格を確認することが可能となり、マイニング処理の報酬によるNFTの取引価格の上昇を知ることができる。そして、ユーザは、自身が希望する取引価格になった場合に、NFTを売却し、マイニング処理による報酬をNFTの売却額として取得することができる。
なお、ユーザが購入したマイニング装置400が、NFTを付与することがないタイプ、すなわち暗号資産によってマイニング報酬を直接受け取るタイプの場合、図7Cに係る処理は行われることはない。この場合には、マイニング報酬は取引サーバ200-2、又は分散型台帳システム300の処理によって所定の暗号資産によって支払われることになる。すなわち、ユーザのウォレットアドレスに暗号資産の入金がなされる。
8.管理サーバ200-1において実行される処理フロー
以下、NFT発行、及びNFT取引価格の上昇に係る各処理において、サーバ装置200において実行される一連の処理フローを具体的に説明する。
(A)NFTの発行に係る処理
図8Aは、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図8Aは、マイニング装置の販売からNFTの発行完了に伴うユーザ管理テーブル更新までの処理フローを示す図である。当該処理フローは、主に管理サーバ200-1のプロセッサ212がメモリ211に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
図8Aによると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、ユーザ端末装置100からマイニング装置400の購入依頼を受信したか否かを判定する(S111)。次に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400の購入依頼を受信した場合に(S111:Yes)、マイニング装置400の販売処理を実行する(S112)。その後、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400の販売台数に応じて、当該マイニング装置400の報酬に係る暗号資産の購入数量を決定し、当該数量にて当該暗号資産の購入処理を行う(S113)。
次に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、販売対象のマイニング装置400がNFTを付与するタイプであるか否かを判定する(S114)。具体的に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、S111で受信する購入依頼及びこれに係る購入依頼情報から、当該タイプを判定することができる。次に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400がNFTを付与するタイプである場合に(S114:Yes)、NFTの発行処理を行う(S115)。一方、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400がNFTを付与するタイプでない場合に(S114:No)、S115及びS116をスキップして、S117に進む。
NFTの発行処理が行われた後、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、NFT発行完了通知を受信した否かを判定する(S116)。管理サーバ200-1のプロセッサ212は、NFT発行完了通知を受信した場合(S116:Yes)、NFTに係る情報を追加するように、ユーザ管理テーブルを更新する(S117)。
(B)NFT取引価格の上昇に係る処理
図8Bは、本開示の実施形態に係る管理サーバ200-1において実行される処理フローを示す図である。具体的には、図7Bは、マイニング処理が行われた後からユーザ管理テーブル更新までの処理フローを示す図である。当該処理フローは、主に管理サーバ200-1のプロセッサ212がメモリ211に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより行われる。
図8Bによると、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング装置400からマイニング処理が成功した旨の連絡があったか否かを判定する(S211)。次に、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、マイニング処理が成功した旨の連絡を受信した場合に(S211:Yes)、NFT取引価格の上昇処理を実行する(S212)。当該NFT取引価格の上昇処理は、暗号資産によるマイニング報酬の直接的な支払の代わりの処理となる。その後、管理サーバ200-1のプロセッサ212は、該当するNFTの取引価格について、ユーザ管理テーブルの情報を更新する(S213)。
9.変形例
上記実施形態においては、マイニング処理のみを実行するマイニング装置400がノードとして機能する場合を説明したが、マイニング装置400を他の電子機器等に取付けてもよい。例えば、電子機器として照明器具を採用してもよい。このような場合を図9A及び図9Bを参照しつつ説明する。ここで、図9Aは、本開示の変形例に係る分散型台帳システム300の構成を概略的に示す概念図である。図9Bは、本開示の変形例に係る分散型台帳システム300を構成するマイニング装置400を含む照明器具600の構成の例を示すブロック図である。なお、上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9Aに示すように、分散型台帳システム300は、複数のノード端末装置311~313を備える。特に、第2分散型台帳システム300-2については、ノード端末装置として、マイニング装置400を含む照明器具600を備えている。
ノード端末装置311~313、及び照明器具600は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。例えば、当該ネットワークは、公衆網、プライベートネットワーク、専用線、VPN(Virtual Private Network)、又はこれらの組合せであってもよい。また、複数のノード端末装置311~313及び照明器具600は、例えば、有線または無線により接続されている。そして、複数のノード端末装置311~313及び照明器具600は、ピア・ツー・ピア(P2P:Peer to Peer)方式で互いに通信する。
照明器具600の構成は、図9Bに示すように、マイニング装置400の構成に対して、温度検出機能及び照明機能が追加された構成となっている。なお、照明器具600は、図9Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
図9Bによると、照明器具600は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ611、CPU等から構成されるプロセッサ612、通信インターフェイス613、周囲の温度を検出する温度センサ614、及び光を放出する照明部615を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
メモリ611は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ612によってロードされ実行される。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ612によって処理されている間、データの書き込み及び読み込みを実行するために用いられる。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。特に、メモリ611は、特に、マイニング処理のためのプログラムを記憶する。また、メモリ611は、温度センサ614によって検出された温度情報を分散型台帳システム300にて保存することを依頼するためのプログラムも記憶する。更に、メモリ611は、照明部615から所望の光(輝度、色度が調整された光)を照射するための各種のプログラムを記憶する。
プロセッサ612は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ611に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。具体的には、プロセッサ612は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ611から読み出して実行する。特に、プロセッサ612は、マイニング処理のためのプログラムを実行し、マイニング処理を定期的に実行する。また、プロセッサ612は、温度センサ614によって検出された温度情報を分散型台帳システム300にて保存することを依頼するための処理を行う。更に、プロセッサ612は、照明部615から所望の光(輝度、色度が調整された光)を照射するための処理を行う。
通信インターフェイス613は、通信処理回路及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバ装置200、ユーザ端末装置100、他のノードとの間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路は、処理システム1において用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバ装置200、ユーザ端末装置100、他のノード、及び各分散型台帳システム300から情報を送受信するための処理をする。
通信処理回路は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理するが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式や非接触無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
このように、照明器具600にマイニング機能を持たせることにより、マイニング報酬が取得できなくなった場合であっても、ユーザは照明器具600として、使用を継続することが可能になる。また、照明器具600から取得される温度情報又は照明のオンオフの情報などを分散型台帳システム300にて保存することが可能となり、当該情報の供給に対して報酬を支払うことによって、より多くの情報を様々な場所から取得することができる。この場合に、管理サーバ200-1プロセッサ212は、温度情報等のセンサ情報の提供により得られる報酬を、マイニング装置400を含む照明器具600に振り分けるようにしてもよい。これにより、利用価値の高い情報生成が可能となり、企業等に対して当該情報を有料にて提供することが可能になる。具体的には、より多くの照明器具600の設置場所から温度情報を取得して記憶することができれば、所定の地域又は国等における温度変化を把握することができ、更には温度変化の予測も可能となる。
すなわち、マイニング装置400をIoT機器等に設置することにより、より幅広い情報の収集が可能となり、より有効な情報群の形成が可能になる。そして、トークンエコノミーの形成の促進にも寄与することになり、有効な情報群の提供と、トークンエコノミーの形成との相乗効果を奏することが可能になる。
上述した実施形態において、マイニング装置400に紐づいたNFTは、管理サーバ200-1によって管理されていたが、当該NFTが所有者であるユーザのウォレットにおいて管理されてもよい。この場合には、管理サーバ200-1からNFT発行処理要求がなされた後に、NFTが当該ユーザのウォレットに紐づけられて発行されることになる。また、NFTの所有権については、ユーザが有することを前提としていたが、マイニングシステムを管理する事業者(管理者)が有してもよい。この場合には、ユーザによるNFTの売却依頼時に、NFTの売却益がユーザに与えられることになる。
本明細書で説明される処理及び手順は、本開示において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、ユーザ端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
10.本開示の実施形態のまとめ
本開示の実施形態に係る処理装置は、少なくとも一つのプロセッサを具備する処理装置であって、当該少なくとも一つのプロセッサは、マイニング報酬に係る暗号資産の購入費用が上乗せされたマイニング装置の販売情報を受け付け、当該マイニング装置の販売数量に応じて、当該暗号資産の購入数量を決定し、決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う、ための処理を実行するように構成されている。
上記構成において、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該マイニング装置が購入されるたびに当該購入処理を行う、ための処理を実行するように構成されてもよい。
上記構成において、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該マイニング装置が購入されると、当該マイニング装置に紐づけてNFTを発行する、ための処理を実行するように構成されてもよい。この場合に、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該NFTの所有権を当該マイニング装置の所有者に付与する処理を行う、ための処理を実行するように構成されてもよい。また、この場合に、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該マイニング装置に対する当該マイニング報酬の支払いに代えて、当該マイニング装置に紐づけられた当該NFTの買取価格を上昇させる処理を行う、ための処理を実行するように構成されてもよい。更に、この場合に、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該NFTの売却依頼を当該マイニング装置の当該所有者から受け付け、当該NFTの売却処理を行う、ための処理を実行するように構成されてもよい。
上記構成において、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該暗号資産によって当該マイニング報酬の支払い処理を行う、ための処理を実行するように構成されてもよい。
上記構成において、当該マイニング装置は、電子機器に搭載されていてもよい。この場合に、当該マイニング装置は、当該電子機器のセンサ情報をブロックチェーンにおいて記憶してもよい。また、この場合に、当該少なくとも一つのプロセッサは、当該センサ情報の提供により得た報酬を、当該マイニング装置に振り分ける、ための処理を実行するように構成されてもよい。
本開示の実施形態に係る処理プログラムは、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて当該少なくとも一つのプロセッサを、マイニング報酬に係る暗号資産の購入費用が上乗せされたマイニング装置の販売情報を受け付け、当該マイニング装置の販売数量に応じて、当該暗号資産の購入数量を決定し、決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う、ように機能させる。
本開示の実施形態に係る処理方法は、少なくとも一つのプロセッサを具備するコンピュータにおいて当該少なくとも一つのプロセッサにより実行される処理方法であって、マイニング報酬に係る暗号資産の購入費用が上乗せされたマイニング装置の販売情報を受け付ける段階と、当該マイニング装置の販売数量に応じて、当該暗号資産の購入数量を決定する段階と、決定された当該購入数量の当該暗号資産の購入処理を行う段階と、を含む。