本発明が適用された遊技機の実施例について図面を用いて説明する。本実施例の遊技機1は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技を行う遊技機である。パチンコ遊技機とは、遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域に設けられている入賞領域に遊技球が入賞すると、価値が付与される遊技機であり、特に、始動領域に遊技球が入賞することで変動表示を行い、表示結果が導出されることで遊技が終了し、表示結果が特定表示結果となったことに基づいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機である。スロットマシンとは、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機である。
本実施例の遊技機1は、図1に示すように、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力する遊技制御基板10、及びコマンドに応じて所定の演出を制御する演出制御基板20などが設けられている。
遊技制御基板10は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板10に搭載あるいは接続された各種遊技用装置、例えば、表示器、LED、モータ、スイッチ類、各種回路等(図示略)を制御するメイン制御部11を備える。演出制御基板20は、遊技制御基板10から送信されるコマンドを受けて演出を行う処理を行うとともに、演出制御基板20に搭載または接続された各種演出用装置、例えば、液晶表示器22、タッチ入力装置23、演出用スイッチ24、演出用方向スイッチ25、スピーカ26や、表示器、LED、各種回路等(図示略)を制御するサブ制御部21を備える。
サブ制御部21は、プログラム等が格納されるROM、ワークメモリとして使用されるRAM、プログラムに従って制御動作を行うCPU、演出制御基板20に接続されたスイッチ類やセンサ類(図示略)からの信号が入力され、演出制御基板20に接続または搭載された回路等に信号を出力するためのI/Oポートを備えており、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板20に搭載された制御回路等(図示略)の各部を直接的または間接的に制御する。
演出制御基板20に接続された液晶表示器22は、画像を表示する表示領域22aと、サブ制御部21からの制御信号に基づいて表示領域22aに所定の画像等を所定の輝度で表示する制御を行う制御部等(図示略)を備えている。液晶表示器22の表示領域22aは、遊技機1の筐体の遊技者側に配置されており、遊技者から視認可能である。また、液晶表示器22の表示領域22aの遊技者側には、当該表示領域22aに対応するようにタッチ入力装置23が配置されており、遊技者等により表示領域22aに触れるタッチ操作が行われた場合に、表示領域22aのうちのいずれの領域に対してタッチ操作が行われたかを検出できるようになっている。
また、演出用スイッチ24、演出用方向スイッチ25は、遊技者により操作可能に遊技機1の筐体の遊技者側にそれぞれ設けられている。例えば、図2(a)に示すように、演出用スイッチ24は、単一のスイッチにより構成され、演出用方向スイッチ25は、左中右の3つのスイッチにより構成される。また、演出用スイッチ24の内部には、演出用スイッチ24の操作が有効である旨を点灯により報知する演出用LED24a(図2参照)が設けられている。
また、スピーカ26は、遊技機1の筐体の遊技者側に配置されており、サブ制御部21は、スピーカ26から演出に関連する音声等を所定の音量で出力させることが可能である。
次に、サブ制御部21が非遊技中に移行させることが可能な演出設定状態及び演出メニュー状態に関連して行う制御について、図2〜図6に基づいて説明する。
サブ制御部21は、上述のように液晶表示器22の表示領域22aに画像を表示させることや、スピーカ26から音声等を出力することが可能であり、表示領域22aに表示させる画像の輝度やスピーカ26から出力させる音声等の音量を、遊技者等の所定操作に応じて設定することが可能である。
また、メイン制御部11は、遊技機1における遊技の結果を含む遊技に関連する情報を特定可能なコマンドをサブ制御部21に対して送信し、サブ制御部21は、メイン制御部11から受信したコマンドに基づいて特定される遊技の結果を、サブ制御部21が備えるRAMに記憶させて蓄積することが可能である。
ここで、遊技の結果とは、パチンコ遊技機では、例えば、大当たり回数(遊技者にとって有利な有利状態に制御された回数)、スタート回数(有利状態に制御するか否かを決定するための抽選が行われた回数)、確変回数(有利状態に制御する旨が通常確率よりも高い確率で抽選される確変遊技状態に制御された回数)、最大連荘回数(最初の大当たりの後、確変遊技状態において大当たりとなることで有利状態が継続される場合に、一連の有利状態中で大当たりとなった最大回数)、ミッション(例えば、大当たりの累計回数を所定回数に到達させることや、所定のスタート回数目で大当たりに当選させること、といったサブゲーム的要素)の達成状況等である。
また、遊技の結果とは、スロットマシンでは、例えば、総遊技数(可変表示部が変動表示されて表示結果が導出された回数)、ボーナス回数(特別役の入賞に伴い遊技者にとって有利な有利状態に制御された回数)、AT回数(遊技者にとって有利となる操作態様が報知されるAT状態に制御された回数)、小役成立回数(所定小役が入賞した回数)、ミッション(例えば、ボーナスやATの累計回数、所定数目の単位遊技でボーナスやATに当選できるかというようなサブゲーム的要素)の達成状況等である。
また、サブ制御部21は、遊技者により後述の開始操作が行われることで、該遊技者個人の遊技履歴として遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定することが可能であり、履歴蓄積状態が設定されている状態において、遊技者により後述の出力操作が行われることで、当該履歴蓄積状態が開始されたとき以降に蓄積された遊技の結果を、遊技者個人の遊技履歴として遊技機1の外部へ出力させることが可能である。
具体的には、図2に示すように、サブ制御部21は、メイン制御部11から受信したコマンドに基づき、メイン制御部11により制御される遊技が行われていない非遊技状態が特定されるときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する。
ここで、非遊技状態とは、パチンコ遊技機であれば、大当り等の有利状態でなく、変動表示が終了し、かつ変動表示を開始させる権利である保留記憶がない状態であり、スロットマシンであれば、遊技が終了し、新たな遊技が開始するまでの状態である。尚、スロットマシンにおいて遊技の終了とは、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果が導出され、該表示結果に応じて入賞が発生する場合は、当該入賞に伴い遊技価値の付与が終了したことであり、表示結果に応じて入賞が発生しない場合は、表示結果を導出したことである。
サブ制御部21は、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化した後、メイン制御部11側にて非遊技状態が終了するまで、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化した状態を維持する。この状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが、予め定められた所定時間(例えば、2秒)未満の時間にわたり押下が継続される操作(以下、短押し操作と呼ぶ場合がある。)が検出されることで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を設定することが可能な演出設定状態である音量設定状態に移行させる。また、演出用方向スイッチ25の中スイッチが、予め定められた所定時間(例えば、2秒)以上の時間にわたり押下が継続される操作(以下、長押し操作と呼ぶ場合がある。)が検出されることで、液晶表示器22の輝度を設定することが可能な演出設定状態である輝度設定状態に移行させる。
また、メイン制御部11により制御される非遊技状態が特定された後、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときには、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する。そして、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化した後、メイン制御部11側にて非遊技状態が終了するまで、演出用スイッチ24を有効化した状態を維持する。尚、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する際、演出用方向スイッチ25を有効化した状態を維持する。
また、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するときに、演出用LED24aを点灯態様に制御し、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている期間にわたり、演出用LED24aを点灯態様に維持して、演出用LED24aの受け付けが有効化されている旨を演出用LED24aの点灯により報知する。
演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている状態で、当該演出用スイッチ24の操作が検出されることで、上述の履歴蓄積状態や音量設定状態等の演出に関連する状態に遊技者の操作により選択して移行させることが可能な演出メニュー状態に移行させる。
次に、サブ制御部21が履歴蓄積状態や音量設定状態等の演出に関連する状態において液晶表示器22に表示させる演出画面の遷移について、図3〜図6に基づいて説明する。
図3(a)に示すように、サブ制御部21は、非遊技状態が特定された後、非遊技中において主に行われる非遊技中演出を液晶表示器22を用いて行う。また、非遊技状態が特定されたときに、上述のように、演出用方向スイッチ25の操作の受け付けを有効化するとともに、方向スイッチ有効示唆画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、当該演出用方向スイッチ25を短押し操作または長押し操作することで音量や輝度の設定に移行可能な旨を示す文字画像、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作可能な旨を示唆する矢印の画像を主に構成される。)を液晶表示器22に表示させて、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されており、当該演出用方向スイッチ25の操作により音量設定状態または輝度設定状態に移行させることが可能な旨を報知する。
図3(b)に示すように、方向スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが短押し操作されたことが検出される場合には、音量設定状態に移行して、音量設定状態である旨を示す音量設定画面を液晶表示器22に表示させる。音量設定画面では、音量設定画面である旨を示す文字画像(本実施例では、「音量設定画面」の文字画像)と、選択により設定可能な音量を示す数字画像(本実施例では、黒色の数字画像)と、現在の音量を示す数字画像(本実施例では、色彩が反転表示された白色の数字画像(「5」))と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により音量を選択して設定することができる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。尚、音量を示す数字画像では、大きい値の数字ほど大きな音量を設定し、小さい数値の数字ほど小さな音量を示すようになっている。
音量設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する数字画像を「0」〜「10」の範囲内で順次切り替えて、選択されている音量を示唆する。そして、演出用方向スイッチ25の中スイッチが操作されることで、選択されている音量を演出中の音声等の音量として設定するようになっている。このように、音量設定画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている音量を演出中での音量として決定する決定操作を行うことができるようになっている。
また、音量設定画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち、音量を示す数字画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることで、当該領域に対応する数字画像に対応する音量を選択して演出中の音声等の音量として決定するようになっている。このように、音量設定画面が表示されている状態では、遊技者等が液晶表示器22の所定領域をタッチ操作することで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を選択する選択操作、及び選択されている音量を演出中での音量として決定する決定操作を行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
そして、サブ制御部21は、音量設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25またはタッチ操作により決定操作が行われたときには、決定された音量を演出中の音声等の音量として設定し、音量設定状態及び音量設定画面の表示を終了させて、非遊技中演出に戻る。
また、図示しないが、方向スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが長押し操作されたことが検出される場合には、輝度設定状態に移行して、輝度設定状態である旨を示す輝度設定画面(図3(f)参照)を液晶表示器22に表示させる。輝度設定画面では、輝度設定画面である旨を示す文字画像(本実施例では、「輝度設定画面」の文字画像)と、選択により設定可能な輝度を示す数字画像(本実施例では、黒色の数字画像)と、現在の輝度を示す数字画像(本実施例では、色彩が反転表示された白色の数字画像(75%))と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により輝度を選択して設定することできる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。尚、輝度を示す数字画像では、遊技機1の工場出荷時に設定されている輝度を基準として設定可能な輝度の割合を示すようになっている。
輝度設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する数字画像を「50%」「75%」「100%」の3段階の範囲内で順次切り替えて、選択されている輝度を示唆する。そして、演出用方向スイッチ25の中スイッチが操作されることで、選択されている輝度を演出中の液晶表示器22の輝度として設定するようになっている。このように、輝度設定画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、液晶表示器22の輝度を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている輝度を演出中での液晶表示器22の輝度として決定する決定操作を行うことができるようになっている。
また、輝度設定画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち、輝度を示す数字画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることでも、上述のように、音量設定画面にてタッチ操作が行われる場合と同様にして、液晶表示器22の輝度を選択する選択操作、及び選択されている輝度を演出中での音量として決定する決定操作とを行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
図3(c)に示すように、サブ制御部21は、非遊技状態が特定された後、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、上述のように、演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化するとともに、演出用スイッチ有効示唆画像(本実施例では、演出用スイッチ24の画像と、当該演出用スイッチ24を操作することで演出メニュー状態に移行可能である旨を示す文字画像)を液晶表示器22に表示させて、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されており、当該演出用スイッチ24の操作により演出メニュー状態に移行させることが可能な旨を報知する。また、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている期間にわたり、演出用LED24aを点灯させることでも、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている旨を報知する。
図3(d)に示すように、演出用スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24が操作されたことが検出される場合には、演出メニュー状態に移行して、演出メニュー状態である旨を示す演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させる。演出メニュー画像では、演出メニュー画像である旨を示す文字画像(本実施例では、「演出メニュー画面」の文字画像)と、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(本実施例では、「演出設定」「遊技説明」「履歴蓄積開始」「遊技履歴表示」「メニュー画面終了」「戻る」の文字画像)と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により演出メニューを設定できる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。
演出メニュー画面が表示されている状態では、上述の音量設定画面や輝度設定画面が表示されている状態と同様に、選択されている項目に対応する項目画像を反転表示させて、選択されている旨を示唆するようになっており、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する項目画像を順次切り替えて、選択されている項目を示唆する。そして、演出用スイッチ24の中スイッチが操作されることで、選択されている項目に対応する状態を設定するようになっている。このように、演出メニュー画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、演出メニューの項目を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている演出メニューの項目に決定する決定操作を行うことができるようになっている。
演出メニュー画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち演出メニューの項目画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることでも、上述のように、音量設定画面や輝度設定画面にてタッチ操作が行われる場合と同様にして、演出メニュー項目を選択する選択操作、及び選択されている演出メニュー項目に決定する決定操作とを行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
演出メニュー画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「演出設定」が選択されて決定された場合は、上述の音量設定状態や輝度設定状態等の演出に関する設定を行うことが可能な演出設定状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技説明」が選択されて決定された場合は、遊技機1について、例えば、遊技を進める方法や遊技に関連する情報(例えば、役や配当表等)について説明する遊技説明状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定された場合は、上述の履歴蓄積状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技履歴表示」が選択されて決定された場合は、当日中の遊技機1における遊技の結果の履歴を表示する遊技履歴表示に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「メニュー画面終了」が選択されて決定された場合は、演出メニュー状態及び演出メニュー画面を終了させて、非遊技中演出に戻る。
図3(e)に示すように、演出メニュー画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24の操作またはタッチ操作により「演出設定」が選択されて決定されることで、演出設定状態に移行させた場合は、演出設定状態である旨を示す演出設定画面を液晶表示器22に表示させる。演出設定画面では、選択可能な演出設定項目を示す項目画像(本実施例では、「音量」「輝度」「楽曲」「キャラクタ」「戻る」の文字画像)と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により演出メニューを設定できる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。
演出設定画面が表示されている状態で、演出設定項目のうち「音量」が選択されて決定されることで、上述の音量設定状態に移行させ、音量設定画面を表示させる。演出設定画面から音量設定状態に移行され、音量設定状態における音量設定画面にて音量が設定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「輝度」が選択されて決定されることで、上述の輝度設定状態に移行させ、輝度設定画面を表示させる。演出設定画面から輝度設定状態に移行され、輝度設定状態における輝度設定画面にて音量が設定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「楽曲」が選択されて決定されることで、遊技中のBGM等に用いられる楽曲を設定可能な楽曲設定状態に移行させ、楽曲設定画面(図示略)を表示させる。また、演出設定項目のうち「キャラクタ」が選択されて決定されることで、遊技中及び非遊技中の主な演出で用いられるキャラクタを設定可能なキャラクタ設定状態に移行させ、キャラクタ設定画面(図示略)を表示させる。これら楽曲設定状態またはキャラクタ設定状態において楽曲やキャラクタが選択されて決定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「戻る」が選択されて決定されることで、演出設定状態及び演出設定画面を終了させて、演出メニュー状態に戻り、演出メニュー画面を表示させる。
図4(a)に示すように、サブ制御部21は、演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出設定項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定されることで、図4(b)に示すように、履歴蓄積状態に移行させるためのパスワードの入力を要求するパスワード入力画面を表示させる。パスワード入力画面では、パスワードを入力するためのキーボードを構成する複数の文字画像が表示される。そして、複数の文字画像から遊技者等が所持するパスワードを構成する文字に対応する文字画像を、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチの操作またはタッチ操作によって順次選択し決定することで、パスワードを入力することができるようになっている。尚、遊技者等は、インターネットを介して所定の管理サーバ(図示略)にて、履歴蓄積状態に移行させるためのパスワードを発行して取得できるようになっている。
図4(c)に示すように、パスワード入力画面において適切にパスワードが入力された場合には、履歴蓄積状態を設定して、当該履歴蓄積状態を開始させた後、演出メニュー画面に戻る。履歴蓄積状態が設定されている状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されていない状態で表示される演出メニュー画面に比較して、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像として「履歴蓄積出力」の文字画像と、履歴蓄積状態が設定されている旨を示す履歴蓄積中画像(本実施例では、「〜履歴蓄積中〜※履歴を出力できます」の文字画像)とが追加されている。このように、履歴蓄積状態が開始された状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が開始されていない状態で表示される演出メニュー画面において表示されない選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(「履歴蓄積出力」)及び履歴蓄積中画像が表示されることで、履歴蓄積状態が開始された状態であることを遊技者等が認識できるようになっている。
図5(a)に示すように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を開始させた後の演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定されることで、図5(b)に示すように、現在の履歴蓄積状態において蓄積された遊技履歴を初期化(消去)して、新たに遊技履歴の蓄積を開始するか否かを確認する確認画面を液晶表示器22に表示させる。確認画面では、新たに遊技履歴の蓄積を開始することを肯定する肯定画像(本実施例では、「YES」の文字画像)と、新たに遊技履歴の蓄積を開始することを否定する否定画像(本実施例では、「NO」の文字画像)を表示させる。
確認画面では、上述の演出メニュー画面等と同様に選択されている項目に対応する画像部分を、選択されていない項目に対応する画像部分に比較して反転表示して、選択されている項目を示唆する。また、確認画面を表示させるときには、否定画像が選択された状態を確認画面の初期状態として表示させる。
図5(c)に示すように、確認画面が表示された状態で、遊技者等により演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により肯定画像が選択されて決定された場合には、履歴蓄積状態が設定されていないときに履歴蓄積状態を開始させる場合(図4(b)参照)と同様に、履歴蓄積状態を設定して開始させるためのパスワードの入力を要求するパスワード入力画面を表示させる。そして、当該パスワード入力画面において適切にパスワードが入力された場合には、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)して、新たな遊技者個人の遊技履歴の蓄積を開始させることで、新たな履歴蓄積状態を開始させる。そして、確認画面を表示する前に表示させていた演出メニュー画面すなわち履歴蓄積状態が設定されているときに表示する演出メニュー画面に戻る。これにより、遊技者等は、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作を行うことで、新たに履歴蓄積状態を開始できるため、遊技者の利便性を高めることができるようになっている。
尚、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)する際には、当日中の遊技履歴等の履歴蓄積状態が設定されていない場合でも、演出メニュー項目のうち「遊技履歴表示」が選択されて決定されたことに基づいて表示するために必要な遊技履歴のデータは消去しないようになっている。
一方、確認画面が表示された状態で、遊技者等により演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により否定画像が選択されて決定された場合には、パスワード入力画面を表示させることなく、確認画面の表示を終了させて、該確認画面を表示する前に表示させていた演出メニュー画面すなわち履歴蓄積状態が設定されているときに表示する演出メニュー画面に戻る。尚、演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により否定画像が選択されて決定された場合には、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)しない。これにより、遊技者等は、引き続きる遊技者個人の遊技履歴を蓄積させることができ、誤って演出メニュー項目のうち「履歴蓄積出力」を選択し決定してしまった場合でも、それまで蓄積した遊技履歴が初期化されてしまうことを防止して、蓄積した遊技履歴が引き継がれなくなってしまうことを防止できるようになっている。
このように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を設定させた後に、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により履歴蓄積状態を開始させる操作が再度行われた場合には、液晶表示器22に確認画面を表示することで、履歴蓄積状態を新たに開始させるか否かを確認するようになっている。
また、サブ制御部21は、確認画面を否定画像が選択された状態を初期状態として液晶表示器22に表示させるようになっており、遊技者等が、確認画面が表示されたときに誤って演出用方向スイッチ25の中スイッチを押下してしまっても、現在の履歴蓄積状態において蓄積された遊技履歴が初期化され、新たな遊技履歴の蓄積が開始されてしまうことを防止できるようになっている。
図6(a)に示すように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を開始させた後の演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「履歴蓄積出力」が選択されて決定されることで、図6(b)に示すように、履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を出力させる履歴蓄積出力状態に移行させ、履歴蓄積出力状態である旨を示す履歴蓄積出力画面を液晶表示器22に表示させる。履歴蓄積出力画面では、履歴蓄積状態が設定されたとき以降に蓄積された遊技の結果を、遊技者個人の遊技履歴として遊技機1の外部へ出力させるための2次元コードと、履歴蓄積状態を終了させるための操作を示す終了操作案内画像(本実施例では、演出用スイッチ24の画像、演出用スイッチ24の操作またはタッチ操作を促す文字画像)を表示させる。遊技者等は、情報端末等で2次元コードを読み込むことで、履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を情報端末内に取り込むことや所定サーバ等に転送させることが可能になっている。
そして、履歴蓄積出力画面が表示されている状態で、演出用スイッチ24の操作または液晶表示器22の表示領域22aのいずれかの領域に対するタッチ操作が行われることで、履歴蓄積状態及び履歴蓄積出力画面の表示を終了させる。履歴蓄積出力画面を終了させた後は、非遊技中演出、方向スイッチ有効示唆画像、演出用スイッチ有効示唆画像を表示させて、新たな遊技が開始されるとき、または演出用方向スイッチ25または演出用スイッチ24が操作されるまで待機することとなる。
次に、サブ制御部21が行う操作要求演出について、図7に基づいて説明する。
サブ制御部21は、メイン制御部11から受信するコマンドに基づいて、メイン制御部11側にて遊技者に特典が付与される旨が決定される可能性がある特定事象が生じたことが特定される場合に、演出用スイッチ24の操作を要求する操作要求演出を実行し、当該演出用スイッチ24が操作されることで、特典が付与されることが決定されているか否かを報知する結果報知を行うことが可能である。
具体期には、図7(a)に示すように、遊技中に特典が付与され得る特定事象が生じたことが特定される場合において、当該一単位遊技の終了条件が成立したときに、操作要求演出を実行する。操作要求演出では、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するとともに、当該演出用スイッチ24の画像及び当該演出用スイッチ24の操作を促す画像(本実施例では、「押せ!」の文字画像及び演出用スイッチ24を指す矢印画像)を液晶表示器22に表示させる。また、演出用LED24aを点灯態様に制御して、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効である旨を報知する。この状態で、演出用スイッチ24が操作されるまで待機する。尚、操作要求演出を実行している期間においては、上述の音量設定状態や輝度設定状態に移行させるための演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを無効化する。
この状態で、演出用スイッチ24の操作が行われることで、メイン制御部11側における特典の付与状況に応じた結果報知を行う。図7(b)に示すように、メイン制御部11側にて特典を付与する旨が決定されている場合には、サブ制御部21は、演出用スイッチ24の操作が行われることで、特典を付与する旨が決定されている旨を示唆する結果報知画像(本実施例では、「大当たり」の文字画像)を液晶表示器22に表示させる。一方、図7(c)に示すように、メイン制御部11側にて特典を付与する旨が決定されていない場合には、サブ制御部21は、演出用スイッチ24の操作が行われることで、特典を付与する旨が決定されていない旨を示唆する結果報知画像(本実施例では、「残念」の文字画像)を液晶表示器22に表示させる。
サブ制御部21は、結果報知画像を表示させた後、新たな遊技が開始されることなく、所定時間(遊技者が結果報知画像の内容を認識するために十分な時間、例えば、10秒)が経過したときに、音量設定状態や輝度設定状態に移行させるための演出用方向スイッチ25の無効化を解除し、演出メニュー状態に移行させるための演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する。
従来の遊技機では、遊技者による開始操作から終了操作までの期間において特定演出モードに制御され、終了操作によって特定演出モードに制御された期間の遊技履歴等が出力されるようにした構成ものがある。
このような構成では、一度特定演出モードに制御された場合には、一度終了操作がされるまで、開始操作が受け付けられないため、前の遊技者が終了操作をせずに遊技を終えた場合に、新たな遊技者は、一度終了操作をした後にさらに開始操作をしなければならない。一方、特定演出モードに制御された場合に、いつでも開始操作を受け付ける構成とすることが考えられるが、このような構成では、誤って開始操作がされてしまう虞がある。
これに対して、本実施例の遊技機1は、遊技者による操作が可能な演出用方向スイッチ25、タッチ入力装置23を備え、遊技者による演出用方向スイッチ25の操作または液晶表示器22の所定領域のタッチ操作により、開始操作(演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作を行い、パスワードを入力すること)が行われることで、遊技者個人の遊技履歴を蓄積する履歴蓄積状態を設定して開始させることが可能であり、演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず、開始操作を行うことが可能であり、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、開始操作が行われることで履歴蓄積状態を開始し、履歴蓄積状態が設定されている場合には、開始操作に加え、確認画面にて確認操作が行われた場合に新たに履歴蓄積状態を開始させる構成である。この構成によれば、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、開始操作が行われることで、新たに履歴蓄積状態を開始できるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作に加え、確認画面での確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって新たに履歴蓄積状態が開始されてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、遊技機1は、特定演出状態として履歴蓄積状態を設定し、当該履歴蓄積状態では、遊技者個人の遊技履歴を蓄積することが可能な状態であるが、特定演出状態は、特定演出状態を設定した遊技者個人に関連する情報が反映される状態、例えば、特定演出状態を設定した遊技者により設定された演出設定(音量や輝度、キャラクタに関する設定等)が反映される状態等を適用する構成でも良く、このような構成では、特定演出状態を開始させる際に、遊技機1が遊技者個人に関する情報を特定可能な情報(例えば、パスワードやユーザ名等)を受け付ける構成とすることが好ましく、遊技者個人に関する情報を特定可能な情報を受け付けることで、過去に設定された演出設定を新たに開始させる特定演出状態に引き継ぐことができる。
また、本実施例では、遊技機1は、開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定するとともにパスワードが入力される操作を適用しているが、開始操作として所定操作手段(例えば、演出用スイッチ24)を所定操作態様(例えば、3秒以上の長押し操作等)で操作する構成も良い。このような構成でも、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、所定操作手段が所定操作態様で操作されることで履歴蓄積状態を開始し、履歴蓄積状態が設定されている場合には、所定操作手段が所定操作態様で操作され、かつ確認画面にて確認操作が行われた場合に新たに履歴蓄積状態を開始させる構成とすることで、誤った所定操作手段の所定操作態様での操作によって新たに履歴蓄積状態が開始されてしまうことを防止できる。
また、本実施例では、遊技機1は、開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定するとともにパスワードが入力される操作を適用しているが、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作が行われることで、パスワード入力画面を表示することなく、履歴蓄積状態を設定して開始させることが可能な構成、すなわち開始操作としてパスワードの入力を伴わない操作を適用しても良い。
また、本実施例では、遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合の開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作がされることで、確認画面を表示し、確認画面にて確認操作が行われた場合にパスワードの入力画面が表示され、パスワードを入力する操作を適用しているが、履歴蓄積状態が設定されている場合の開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作がされ、パスワードが入力された後に確認画面を表示し、確認画面にて確認操作が行われる構成としても良い。
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合において、開始操作が受け付けられ、新たに履歴蓄積状態を開始する場合に、先に設定されていた履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を初期化する構成である。この構成によれば、先に設定されていた履歴蓄積状態における遊技者個人の遊技履歴が引き継がれてしまうことがなく、開始操作によって新たに履歴蓄積状態を開始することができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって履歴蓄積状態における遊技者個人の遊技履歴が初期かされてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、履歴蓄積状態が設定されている場合において、新たに履歴蓄積状態を開始する場合に、先に設定されていた履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を初期化する構成であるが、新たに開始する履歴蓄積状態で蓄積される遊技者個人の遊技履歴を、先の履歴蓄積状態で蓄積された遊技者個人の遊技履歴と、区別して識別可能に蓄積する構成、例えば、新たに蓄積を開始する遊技者個人の遊技履歴を、先に蓄積された遊技者個人の遊技履歴が記憶されている記憶領域と異なる記憶領域に記憶させる構成等でも良い。
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態を設定することが可能であり、履歴蓄積状態では、当該履歴蓄積状態が設定されてからの遊技の結果に関する遊技履歴が遊技者個人の遊技履歴として蓄積される構成である。この構成によれば、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、履歴蓄積状態を開始させる開始操作が受け付けられ、新たに履歴蓄積状態を開始し、遊技履歴を新たに蓄積することができるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によってそれまで蓄積した遊技履歴が引き継がれなくなってしまうことを防止できる。
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合において、開始操作が行われたときには、確認画面を表示し、当該確認画面にて確認操作が行われることで、新たに履歴蓄積状態を開始する構成であり、確認画面では、開始操作を肯定する肯定画像(「YES」)と、開始操作を否定する否定画像(「NO」)とをいずれか一方を選択操作によって選択可能に表示し、確認操作は、選択操作によって確認画面の肯定画像が選択された状態で決定操作がされる操作であり、確認画面は、最初に否定画像が選択された状態で表示される構成である。この構成によれば、確認操作が完了するために、必ず選択操作と決定操作を必要とするため、誤って確認操作がされてしまうことを防止できる。
本実施例の遊技機1は、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている状態で、当該演出用スイッチ24の操作が行われることで、演出メニュー画面を表示させ、演出メニュー画面において「履歴蓄積開始」を選択して決定する開始操作が行われることで、履歴蓄積状態を設定して開始させる構成であり、演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されている場合には、履歴蓄積状態が設定されている旨を示唆する履歴蓄積中画像を表示させて、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、履歴蓄積中画像を表示させることで、演出メニュー画面において履歴蓄積状態が設定されているか否かを特定可能に報知する構成である。この構成によれば、開始操作が完了する前に履歴蓄積状態が設定されているか否かが特定可能となるため、誤った開始操作によって新たに履歴蓄積状態が設定されてしまうことを防止できる。
本実施例の遊技機1は、遊技者による操作を受け付ける演出用方向スイッチ25と、遊技者による操作を受け付ける演出用スイッチ24と、を備え、演出用方向スイッチ25による操作を有効に受け付けたことに基づいて、演出に関する設定、例えば、スピーカ26から出力される音声等の音量や液晶表示器22の輝度の設定を行うことが可能な演出設定状態に制御し、演出用スイッチ24による操作を有効に受け付けたことに基づいて、遊技履歴等の情報を閲覧可能な演出メニュー状態に制御することが可能な構成であり、遊技機1において非遊技状態となったときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化し、遊技機1において非遊技状態となり、非遊技状態が終了せずに所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化することで、遊技機1において非遊技状態となった以降において、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効にするよりも前に、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効にする構成である。この構成によれば、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効になる前に演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効になるため、演出メニュー画面の表示が可能となるよりも前に演出設定状態に移行させて演出設定を行うことができる。そのため、遊技者に演出設定ができる状態を待つという煩わしさを感じさせることを防止することができる。
尚、本実施例では、遊技機1は、非遊技状態が特定されるときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化し、その後、所定時間が経過することで、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する構成であるが、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化するタイミングは、非遊技状態が特定されるときに限らず、非遊技状態が特定されるときから、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するときまでの間に、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する構成でも良い。
本実施例の遊技機1では、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されているときに、当該演出用方向スイッチ25を操作することで、演出設定状態に移行させて演出設定を行うことが可能であり、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されているときに、当該演出用スイッチ24を操作することで、演出メニュー状態に移行させて、演出メニュー画面にて「演出設定」を選択して決定することで、演出設定状態に移行させて演出設定を行うことが可能な構成である。この構成によれば、演出設定を行うことができる機会を増やすことができる。
本実施例の遊技機1では、遊技の制御を行うメイン制御部11と、演出の制御を行うサブ制御部21と、を備え、サブ制御部21は、メイン制御部11側にて遊技者に特典が付与される旨が決定される可能性がある特定事象が生じたことが特定される場合に、操作手段として演出用スイッチ24の操作を要求する操作要求演出を実行可能であり、操作要求演出では、遊技機1において非遊技状態となったときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する。これに対して、サブ制御部21は、操作要求演出を行わず、演出メニュー状態に移行させるための操作手段として演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する場合は、遊技機1において非遊技状態となり、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する構成である。この構成によれば、操作要求演出における操作手段として演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化する場合と、操作要求演出を行わず、演出メニュー状態に移行させるための操作手段として演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化する場合とで、演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化するタイミングが異なるため、演出用スイッチ24への操作が有効になるタイミングに基づいて、操作要求演出が実行されるのか、演出メニュー状態に移行させることが可能となるのかを遊技者が判断することができ、演出用スイッチ24への操作を行ったときに異なる事象が起こる場合であっても、遊技者を困惑させることがない。
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25が短押しされることで、演出設定状態として音量設定状態に移行させて、音量設定画面を液晶表示器22に表示させる一方、演出用方向スイッチ25が長押しされることで、演出設定状態として輝度設定状態に移行させて、輝度設定画面を液晶表示器22に表示させる構成である。この構成によれば、演出メニュー画面を表示させた後、演出設定画面を表示させて、音量設定画面または輝度設定画面を表示させるための選択操作を行わなくても、輝度設定画面または音量設定画面を表示させることができ、その結果、選択操作を行う手間を削減することができる。
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25が短押しされることで音量設定画面を表示させ、演出用方向スイッチ25が長押しされることで輝度設定画面を表示させることが可能な構成である。この構成によれば、音量設定画面または輝度設定画面を表示させるための演出用方向スイッチ25の短押し及び長押しは、いずれにも単純な操作であり、操作し分けやすい。
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25を短押しすることで音量設定に移行可能である旨及び演出用方向スイッチ25を長押しすることで輝度設定に移行可能である旨を示す文字画像を含む方向スイッチ有効示唆画像を液晶表示器22に表示させて、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている旨を報知する構成である。この構成によれば、演出用方向スイッチ25の単押し及び長押しのうち、どちらの操作を実行すれば音量設定ができるのか、または輝度設定ができるのかが液晶表示器22に表示されるため、遊技者はいずれの操作を実行すればよいかを容易に判断できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。