JP6735576B2 - 塗装方法およびシステムキッチン - Google Patents

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本発明は、収納部の前板等に用いられる基材の塗装方法、およびかかる塗装方法によって塗装された基材を用いたシステムキッチンに関するものである。
システムキッチン等の収納部において前面に配置される前板は、使用者にもっとも観察される部材であるため収納部の美観に最も大きな影響を及ぼす。例えば特許文献1では、システムキッチンの扉材また面材として用いる複合化粧板およびその製造方法が開示されている。特許文献1では、木質系の材料からなる芯材に対して、一方の面に木目調の工芸意匠性塗着層を含む透明樹脂板状体を設け、他方の面に工芸意匠性塗着層と類似する接着調整層を有する裏面樹脂板状体を設けている。特許文献1の複合化粧板によれば、高価な印刷用版を用いることなく木目調の化粧板を生産することができるとしている。
特開2009−292124号公報
近年、より意匠性の高い多様なデザインが求められている。このため、従来からよく知られている木目調だけではなく、より新鮮味のあるデザインの開発が望まれていた。また高級感を高めるためには、奥行き感や透明感といったものを付与することが考えられるが、木目調の化粧板であるとそれが難しい。
本発明は、このような課題に鑑み、デザイン性および高級感を高めることができ、より美観に優れた意匠を付与することが塗装方法およびシステムキッチンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる塗装方法の代表的な構成は、基材の表面に、硬化剤入りの着色塗料を塗布して下地層を形成し、下地層の上に、硬化剤を入れていない着色塗料を粒状に散布して加飾層を形成し、加飾層の上に、硬化剤入りの透明塗料を塗布してクリア層を形成することを特徴とする。
上記構成によれば、硬化剤を入れずに粒状に散布した塗料は、その下に形成されている下地層の硬化剤によって緩やかに硬化する。このとき、粒状に散布された塗料は輪郭が滲んだ状態となり、下地層上に粒状の模様が施される。そして、その上にクリア層を形成することにより、透明感と奥行き感を付与することができる。これにより、従来にはなく且つより意匠性の高い塗装を基材に施すことができ、高級感を高めることが可能となる。
上記加飾層とクリア層の形成を繰り返すとよい。これにより、奥行き感を更に高めることが可能となる。
上記加飾層とクリア層の形成を繰り返すときに、少なくとも1つの加飾層において硬化剤を入れていない着色塗料を希釈して他の加飾層よりも大きい粒状に散布するとよい。かかる構成によれば、複数の加飾層において粒の大きさが異なるため、よりランダムな柄を施すことが可能となる。
上記塗料はポリエステル系塗料であるとよい。ポリエステル系塗料は常温硬化するため、加熱やUV照射等、塗料を硬化させる処理が不要となり、製造効率を高めることが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシステムキッチンの代表的な構成は、上記の塗装方法によって塗装が施された基材を含むことを特徴とするこれにより、より高級感の高い、美観に優れたシステムキッチンを提供することが可能となる。
本発明によれば、デザイン性および高級感を高めることができ、より美観に優れた意匠を付与することが可能な塗装方法およびシステムキッチンを提供することができる。
システムキッチンの全体斜視図である。 図1の前板に用いられる基材について説明する断面図である。 本実施形態の塗装方法について説明する図である。 本実施形態の塗装方法によって塗装した基材を例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。なお、以下の実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1は、システムキッチン(以下、キッチン100と称する)の全体斜視図である。図1に示すように、キッチン100には、コンロキャビネットやシンクキャビネット等の複数のキャビネット100aや吊戸棚100bなどの複数の収納庫(収納部)が設けられている。キャビネット100aや吊戸棚100bの前板110には、本実施形態の塗装方法によって塗装が施された基材が用いられる。
図2は、図1の前板110に用いられる基材について説明する断面図である。図3は、本実施形態の塗装方法について説明する図である。本実施形態の塗装方法では、まず図3(a)に示す基材112の表面112aに硬化剤入りの着色塗料を塗布する。これにより、図2および図3(b)に示すように基材112の表面112aに下地層114が形成される。次に、下地層114が完全に硬化する前に、硬化剤を入れていない着色塗料を粒状に散布する。このような塗装方法は、スパッタリング法と呼ばれる技法である。これにより、図2および図3(c)に示すようにかかる下地層114の上に第1加飾層116が形成される。
ここで、下地層114と第1加飾層116では異なる色の着色塗料を用いる。このとき、硬化剤を入れずに粒状に散布した着色塗料、すなわち第1加飾層116は、その下に形成されている下地層114の硬化剤によって緩やかに硬化するため、粒状に散布された着色塗料の輪郭は滲んだ状態となる。こうして、下地層114の上に、異なる色の着色塗料からなる粒状の模様の第1加飾層116が形成される。
次に、図2に示すように、第1加飾層116の上から硬化剤入りの透明塗料を塗布してクリア層118を形成する。これにより、第1加飾層116の粒状の模様を保護しつつ、奥行き感および透明感が付与される。
上述した着色塗料および透明塗料(塗料)としては、例えばノンスチレンポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を主成分としたポリエステル系塗料を好適に用いることができる。ポリエステル系塗料は常温硬化するため、加熱やUV照射等、塗料を硬化させる処理が不要である。したがって、作業工程を簡略化し、製造効率の向上を図ることが可能となる。
なお、硬化剤としてはメチルエチルケトンパーオキサイドを例示することができ、更に硬化促進剤としてナフテン酸コバルトを用いてもよい。ただし、上記で例示した塗料、硬化剤および硬化促進剤は例示にすぎず、例えば他の塗料を用いる場合には、硬化剤および硬化促進剤は適宜変更するとよい。
上述したようにクリア層118を形成したら、本実施形態では更に、クリア層118が完全に硬化する前に、硬化剤を入れていない着色塗料を粒状に散布する。これにより、図2および図3(d)に示すようにかかるクリア層118の上に第2加飾層120が形成される。そして、第2加飾層120の上から硬化剤入りの透明塗料を塗布し、図2に示すように2つめのクリア層122を形成する。
すなわち本実施形態では、基材112の上に、加飾層とクリア層とを繰り返して形成している。これにより、奥行き感を更に高めることができる。なお、第2加飾層120においても下地層114とは異なる色の着色塗料を用いるとよい。これにより、第2加飾層120の模様をより際立たせることができ、意匠性の向上が図られる。第1加飾層116と第2加飾層120では、同じ色の着色塗料を用いてもよいし、異なる色の着色塗料を用いてもよい。異なる色を用いれば、それらによって形成される模様がより複雑になり、より高い意匠性を付与することができる。
更に本実施形態のように加飾層とクリア層の形成を繰り返す場合、少なくとも1つの加飾層において、硬化剤を入れていない塗料を希釈して他の加飾層よりも大きい粒状に散布するとよい。図2および図3(b)に示すように、本実施形態では、第2加飾層120において、第1加飾層116よりも大きい粒状に着色塗料を散布している。これにより、よりランダムな、すなわち規則性のない模様を描くことができるため、奥行き感(遠近感)を更に高めることが可能となる。
特に上述したように着色塗料を希釈すると、希釈しない場合に比して粒状の着色塗料が薄く散布された状態となる。これにより、先に散布された着色塗料の柄を透かしつつ、更に柄を加えたような柄になり、意匠性を更に高めることが可能となる。
上述したように第2加飾層120の上に2つ目のクリア層122を形成したら、図2に示すように、その上に更に2層のクリア層124・126を形成する。これにより、奥行き感を更に高めることができる。そして、最も上層のクリア層126の表面を研磨する。これにより、クリア層126の表面の平滑度を高め、その上に形成される保護皮膜との密着性を高めることができる。そして、図2に示すように、かかるクリア層126の表面に保護皮膜128を形成することにより、鏡面性を付与しつつ、傷付きを防止することができる。
図4は、本実施形態の塗装方法によって塗装した基材を例示する図である。図4に示すように、本実施形態の塗装方法によれば、加飾層を形成することにより、従来の木目調とは異なる。あたかも様々な模様が散りばめられた模様を基材に付与することができる。そして、粒状に散布された着色塗料の輪郭が滲んでいることや、第1加飾層116と第2加飾層120の粒の大きさが大きく異なること、第1加飾層116の粒が第2加飾層120の下に透けて見えることなどから、従来では見たことがないほどの透明感および奥行き感が付与される。したがって本発明によれば、従来にはなく且つより意匠性の高い塗装を基材に施すことができ、高級感を高めることが可能となる。また上記説明した塗装方法によって塗装した基材を用いることにより、より高級感の高い、美観に優れたシステムキッチンを提供することができる。
また本実施形態の塗装方法では、下地層およびクリア層は、硬化剤が含まれていることにより、それによって硬化し、第1加飾層および第2加飾層は、下地層やクリア層に含まれている硬化剤によって徐々に硬化する。これにより、基材が樹脂や木材の場合であっても、焼付塗装を用いることなく塗装を行うことが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、収納部の前面に配置され、収納部の開閉に用いられる取手を有する収納部用前板の製造方法に適用可能である。
100…収納部、102…前板、104a…側板、104b…側板、106…底板、108…背板、110…取手部、112…基材、112a…前面、112b…端面、114…化粧材、114a…領域、114b…開口部、116…溝、116a…上面、116b…下面、116c…湾曲部、120…埋込部材、120a…端部、120b…端部、120c…段部、122…下壁部、122a…前面、124…内壁部、124a…内面、126…手掛部、126a…上壁部、126b…前壁部、126c…前面、128…窪み部、129…爪部、130…端部部材、130a…正面、130b…背面、140…被覆シート、180…バイト、182…ワイドサンダー、184…マスキングテープ、186…スプレーガン、188…接着剤、190…真空プレス装置、192…当て板、194…ゴムシート、196…架台、196a…孔、198…切断工具、200…ローラ

Claims (3)

  1. 基材の表面に、硬化剤入りの着色塗料を塗布して下地層を形成し、
    前記下地層の上に、硬化剤を入れていない着色塗料を粒状に散布して加飾層を形成し、
    前記加飾層の上に、硬化剤入りの透明塗料を塗布してクリア層を形成し、
    前記加飾層と前記クリア層の形成を繰り返し、
    前記加飾層と前記クリア層の形成を繰り返すときに、少なくとも1つの加飾層において硬化剤を入れていない着色塗料を希釈して他の加飾層よりも大きい粒状に散布することを特徴とする塗装方法。
  2. 前記着色塗料および前記透明塗料はポリエステル系塗料であることを特徴とする請求項に記載の塗装方法。
  3. 請求項1または2の塗装方法によって塗装が施された基材を含むことを特徴とするシステムキッチン。
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