JP6735208B2 - キャリブレーション治具、板金搬入システム、及びキャリブレーション方法 - Google Patents

キャリブレーション治具、板金搬入システム、及びキャリブレーション方法 Download PDF

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本発明は、板金を載置する載置エリアの上方に設けられたカメラ等の撮像手段と、載置エリアに対して離隔した板金加工機等の処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットとのキャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具等に関する。
従来から、板金加工の分野においては、載置エリアとしての載置台に積み重ねた状態で載置された板金を板金加工機の1つであるプレスブレーキに搬入する際に、多関節ロボットを具備した板金搬入システムが広く用いられる(特許文献1から特許文献4参照)。
特開2016−112667号公報 特開2014−155965号公報 特開2013−215825号公報 特開2012−132617号公報
板金をプレスブレーキに適切に搬入して高精度な曲げ加工を行うために、板金を積み重ねた状態で載置台の所定箇所に正確に載置して、多関節ロボットによって載置台側から板金を適切に取り出すことができる状態にする必要がある。一方、板金を積み重ねた状態で載置台の所定箇所に正確に載置することは、作業者にとって非常に厄介で大きな負担になる。
作業者の負担を軽減するために、載置台の上方に設けられたカメラによって板金を撮像し、撮像画像に基づいて板金の向き情報を含む板金の位置情報を検出し、板金の位置情報に基づいて板金を載置台側から取り出すための多関節ロボットの取出用の動作情報を補正する手法が考えられる。この手法を採ることにより、板金を積み重ねた状態で載置台の所定箇所に正確に載置しなくても、板金をプレスブレーキに適切に搬入して高精度な曲げ加工を行うことができる。
前述の手法を採る場合には、予め、カメラと多関節ロボットとのキャリブレーションを行う必要がある。そして、前記キャリブレーションを行うための方法として、次のようなキャリブレーション方法が考えられる。
まず、前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有したキャリブレーション治具を用意する。続いて、キャリブレーション治具を多関節ロボットの先端部に装着した状態で、キャリブレーション治具を移動させるためのキャリブレーション用の動作情報に基づいて多関節ロボットの動作を制御してキャリブレーション治具を載置台の上方の複数箇所に位置決めしつつ、複数箇所においてカメラによってキャリブレーション治具を撮像する。そして、複数箇所において撮像された撮像画像に基づいて、複数箇所における特徴部の座標を認識(抽出)する。更に、キャリブレーション用の動作情報及び複数箇所における特徴部の座標に基づいて、カメラによって撮像される撮像画像の座標系と多関節ロボットの動作の基準となる座標系とを対応付ける。これにより、作業者の熟練度に依存することなく、前記キャリブレーションを容易に行うことができる。
ところで、前記キャリブレーションを行う際に、特徴部の誤認識を含むキャリブレーション治具の誤認識を防止するには、キャリブレーション治具の輪郭及び特徴部を特殊な形状に形成し、又特徴部の個数を増やす必要がある。一方、キャリブレーション治具の輪郭及び特徴部を特殊な形状に形成すると、キャリブレーション治具の製造コストが高くなる。また、特徴部の個数を増やすと、前記キャリブレーションに要する時間が長くなるという問題がある。
なお、前記キャリブレーションに関する問題は、載置台に載置された板金を、プレスブレーキに搬入する場合だけでなく、プレスブレーキ以外の板金加工機、又は搬送コンベア等の板金加工機以外の処理装置に搬入する場合にも生じるものである。
そこで、本発明は、前記キャリブレーションに関する問題を解決することができる、新規な構成のキャリブレーション治具等を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、板金を載置する載置エリアの上方に設けられた撮像手段と、前記載置エリアに対して離隔した処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットとのキャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具であって、前記多関節ロボットの先端部に装着可能であって、前記撮像手段によって撮像され、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられ、表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材(はみ出し部材)と、を具備したことである。
本発明の第1の態様によると、前述のように、前記治具本体の裏面に前記異色部材が前記特徴部からはみ出るように設けられ、前記異色部材の表面が前記治具本体の表面が異系色になっている。これにより、前記特徴部を含む前記治具本体の輪郭を際立たせることができる。そのため、前記治具本体の輪郭を特殊な形状に形成し又は前記特徴部の個数を増やすことなく、前記キャリブレーションを行う際に、前記特徴部の誤認識を含む前記治具本体の誤認識を十分に防止することができる。
本発明の第2の態様は、載置エリアに載置された板金を、前記載置エリアに対して離隔した処理装置に搬入するための板金搬入システムであって、前記処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットと、前記載置エリアの上方に設けられ、板金を撮像する撮像手段と、前記多関節ロボット及び前記撮像手段の動作を制御すると共に、前記撮像手段と前記多関節ロボットとのキャリブレーションを行う制御手段と、前記キャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具と、を具備し、前記キャリブレーション治具は、前記多関節ロボットの先端部に装着可能であって、前記撮像手段によって撮像され、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられ、表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材(背景部材)と、を有したことである。
本発明の第2の態様によると、前述のように、前記治具本体に前記異色部材が前記特徴部からはみ出るように設けられ、前記異色部材の表面が前記治具本体の表面が異系色になっている。そのため、本発明の第2の態様によると、本発明の第1の態様による作用と同様の作用を奏する。
本発明の第3の態様は、板金を載置する載置エリアの上方に設けられた撮像手段と、前記載置エリアに対して離隔した処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットとのキャリブレーションを行うための方法(キャリブレーション方法)であって、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられかつ表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材とを有したキャリブレーション治具を用い、前記多関節ロボットの先端部に装着された前記キャリブレーション治具を移動させるための動作情報に基づいて前記多関節ロボットの動作を制御して前記治具本体の前記特徴部を前記載置エリアの上方(上側)の複数箇所に位置決めしつつ、複数箇所において前記撮像手段によって前記治具本体を撮像する撮像ステップと、複数箇所において撮像された撮像画像に基づいて、複数箇所における前記特徴部の座標を認識(抽出)する認識ステップ(抽出ステップ)と、前記動作情報及び複数箇所における前記特徴部の座標に基づいて、前記撮像手段によって撮像される撮像画像の座標系と前記多関節ロボットの動作の基準となる座標系とを対応付ける対応付けステップと、を具備したことである。
本発明の第3の態様によると、前述のように、前記治具本体に前記特徴部からはみ出るように設けられかつ表面が前記治具本体の表面と異系色になっている前記異色部材とを有した前記キャリブレーション治具を用いている。そのため、本発明の第3の態様によると、本発明の第1の態様による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、前述のように、前記治具本体の輪郭を特殊な形状に形成し又は前記特徴部の個数を増やすことなく、前記キャリブレーションを行う際に、前記治具本体の誤認識を十分に防止することができる。よって、本発明によれば、前記キャリブレーション治具の製造コストを削減しつつ、前記キャリブレーションに要する時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る板金搬入システムの斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る板金搬入システムの制御ブロック図である。 図3は、多関節ロボットの先端部にキャリブレーション治具を装着した場合における、本発明の実施形態に係る板金搬入システムの斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係るキャリブレーション治具の平面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るキャリブレーション治具の分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係るキャリブレーション治具を載置台の上方の対応する複数箇所に位置決めする様子を示す斜視図である。 図7(a)は、キャリブレーション治具の撮像画像の一例を示す写真図である。図7(b)は、背景の一部を含んで治具本体として認識された様子を示す写真図である。図7(c)は、治具本体によって生じる影の一部を含んで治具本体として認識された様子を示す写真図である。
本発明の実施形態について図1から図7を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、「処理装置」とは、板金に対して処理の1つとして板金加工を行う板金加工機、板金に対して処理の1つとして搬送を行う搬送コンベア等を含む意である。「X軸方向」とは、水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、左右方向のことである。「Y軸方向」とは、X軸方向に直交する水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、前後方向のことである。「Z軸方向」とは、鉛直方向(上下方向)のことである。なお、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る板金搬入システム10は、載置エリアとしての載置台12に積み重ねた状態で載置された板金Wを、載置台12に対して後方向に離隔した板金加工機の1つであるプレスブレーキ14に搬入するためのシステムである。図示は省略するが、載置台12の近傍には、板金Wの端面を突当て可能な突き当て部材、及び最上部側の板金Wを磁力によって浮上させるマグネットフロータがそれぞれ立設されている。
板金搬入システム10は、プレスブレーキ14への板金Wの搬入及び板金Wの曲げ加工の補助等を行う多関節ロボット16を具備している。多関節ロボット16は、載置台12とプレスブレーキ14の間にガイド台18を介してX軸方向(左右方向)へ走行可能(移動可能)に設けられている。また、多関節ロボット16は、例えば、前述の特許文献1に示すように、6軸の制御軸を有した公知の構成からなる。更に、多関節ロボット16は、その先端部側に、板金Wを保持するロボットハンド20を着脱可能に有している。なお、多関節ロボット16が6軸の制御軸を有する代わりに、5軸以下の制御軸又は7軸以上の制御軸を有してもよい。
板金搬入システム10は、板金Wを上方向から撮像する撮像手段として単眼型のカメラ22を具備しており、カメラ22は、載置台12の上方にL字形状の支柱24を介して設けられている。カメラ22は、撮像素子としてCCD(Charge Coupled Device )又はCMOS(complementary metal oxide semiconductor)を有している。なお、カメラ22の型式を単眼型に代えて双眼型にしてよい。
図2に示すように、板金搬入システム10は、キャリブレーションプログラムを含む加工プログラム等に基づいて多関節ロボット16の動作を制御するロボット制御装置(ロボットコントローラ)26を具備している。ロボット制御装置26は、メモリとCPU(Central Processing Unit)を有したコンピュータからなり、プレスブレーキ14の動作を制御するNC制御装置(図示省略)に接続されている。また、板金搬入システム10は、加工プログラム及び画像処理プログラム等に基づいてカメラ22の動作を制御するカメラ制御装置(カメラコントローラ)28を具備している。カメラ制御装置28は、メモリとCPUを有したコンピュータからなり、ロボット制御装置26及びNC装置に接続されている。なお、ロボット制御装置26及びカメラ制御装置28は、特許請求の範囲の制御手段に相当する。
カメラ制御装置28は、板金検出部30を有しており、板金検出部30は、カメラ22からの撮像画像に基づいて、テンプレートマッチング処理により板金Wを認識(抽出)し、板金Wの向き情報を含む板金Wの位置情報を検出するように構成されている。また、ロボット制御装置26は、補正部32を有しており、補正部32は、板金検出部30からの板金Wの位置情報に基づいて、板金Wを載置台12側から取り出すための多関節ロボット16の取出用の動作情報を補正するように構成されている。更に、カメラ制御装置28は、キャリブレーション部34を有しており、キャリブレーション部34は、カメラ22と多関節ロボット16とのキャリブレーションを行うように構成されている。なお、キャリブレーション部34の具体的な構成については、後述する。
前述の構成により、カメラ制御装置28によってカメラ22の動作を制御することより、板金Wを載置台12側から取り出す前に、載置台12の上方向から板金Wを撮像する。また、ロボット制御装置26によって多関節ロボット16の動作を制御することにより、板金Wを載置台12側から取出して、プレスブレーキ14に搬入する。
ここで、板金Wを載置台12側から取り出す際に、板金検出部30がカメラ22からの撮像画像に基づいて板金Wの位置情報を検出し、補正部32が板金Wの位置情報に基づいて多関節ロボット16の取出用の動作情報を補正する。これにより、板金Wを積み重ねた状態で載置台12の所定箇所に正確に載置しなくても、板金Wをプレスブレーキ14に適切に搬入して高精度な曲げ加工を行うことができる。
図3に示すように、板金搬入システム10は、前記キャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具36を具備している。そして、キャリブレーション治具36の具体的な構成は、次の通りである。
図4及び図5に示すように、キャリブレーション治具36は、多関節ロボット16の先端部にロボットハンド20(図1参照)に代えて装着可能な治具ハンド38を有している。また、キャリブレーション治具36は、治具ハンド38に複数の取付ボルト40及び位置決めピン42を介して着脱可能に設けられる板状の治具本体44を有している。換言すれば、治具本体44は、治具ハンド38等を介して多関節ロボット16の先端部に装着可能になっている。更に、治具本体44の輪郭は、多角形状の1つである矩形形状に形成されており、前記キャリブレーションを行う際にカメラ22によって撮像されるようになっている。なお、治具本体44の輪郭が三角形状又は五角形状等の矩形形状以外の多角形状に形成されてもよい。
治具本体44は、その輪郭の一部である4つの角部に、前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部44a,44b,44c,44dを有している。換言すれば、治具本体44の4つの角部は、前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部44a,44b,44c,44dになっている。また、治具本体44の端面(輪郭を構成する面)は、機械加工によって仕上げられており、治具本体44の表面には、黒染め処理を施している。なお、治具本体44の端面及び裏面を含む全面に黒染め処理を施してもよく、又は治具本体44の表面に対する黒染め処理を省略してもよい。
キャリブレーション治具36は、治具本体44の裏面に複数の取付ボルト46を介して治具本体44の輪郭の略全域からはみ出るように設けられた板状の異色部材(はみ出し部材)48を具備している。ここで、治具本体44の輪郭の略全域とは、治具本体44の輪郭の全域うち、多関節ロボット16の先端部に装着される部分周辺を除いた領域のことをいう。なお、異色部材48が治具本体44の4つの特徴部44a,44b,44c,44dからはみ出るようになっていれば、治具本体44の輪郭の略全域からはみ出なくてもよい。
異色部材(背景部材)48の表面及び端面は、治具本体44の輪郭を際立たせるように治具本体44の表面と異系色になっており、異色部材48の輪郭(外縁)は、円弧形状に形成されている。なお、異色部材48の裏面を含む全面が治具本体44の表面と異系色になっていてもよい。
続いて、キャリブレーション部34の具体的な構成について説明する。
図2に示すように、キャリブレーション部34は、動作情報送信部50を有している。動作情報送信部50は、多関節ロボット16の先端部に装着されたキャリブレーション治具36を移動させるためのキャリブレーション用の動作情報(移動情報)をロボット制御装置26に送信するように構成されている。また、キャリブレーション部34は、画像取得部52を有しており、画像取得部52は、所定の場合にカメラ22から撮像画像を取得するように構成されている。
所定の場合とは、図2及び図6に示すように、多関節ロボット16のキャリブレーション用の動作情報に基づいて多関節ロボット16の動作を制御して治具本体44を載置台12の上方(上側)の対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)に位置決めしつつ、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)においてカメラ22によって各特徴部44a(44b,44c,44d)を撮像した場合のことである。対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)とは、各特徴部44a(4b,44c,44d)毎にX軸方向及びY軸方向によって規定され箇所であって、Z軸方向に間隔を置いて設定されている。なお、説明の便宜上、図6においては、異色部材48を省略しており、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)に位置決めされた治具本体44を実線で示している。
キャリブレーション部34は、認識部(抽出部)54を有しており、認識部54は、画像取得部52からの撮像画像に基づいて、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における治具本体44の輪郭をテンプレートマッチング処理により認識するように構成されている。認識部54は、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における治具本体44の輪郭に基づいて、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における各特徴部44a(44b,44c,44d)の座標を認識(抽出)するように構成されている。換言すれば、認識部54は、画像取得部52からの撮像画像に基づいて、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における各特徴部44a(44b,44c,44d)の座標を認識(抽出)するように構成されている。
キャリブレーション部34は、対応付け部56を有している。対応付け部56は、キャリブレーション用の動作情報及び対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における各特徴部44a(44b,44c,44d)の座標に基づいて、撮像画像の座標系と多関節ロボット16の座標系とを対応付けるように構成されている。撮像画像の座標系とは、カメラ22によって撮像される撮像画像の座標系のことであり、多関節ロボット16の座標系とは、多関節ロボット16の動作の基準となる座標系のことである。
続いて、本発明の実施形態に係るキャリブレーション方法について図2、図3、及び図6を参照して説明する。
本発明の実施形態に係るキャリブレーション方法は、前記キャリブレーションを行うための方法であり、キャリブレーション治具36を用いている。また、本発明の実施形態に係るキャリブレーション方法は、撮像ステップと、認識ステップ(抽出ステップ)と、対応付けステップとを具備している。そして、本発明の実施形態に係るキャリブレーション方法における各ステップの具体的な内容は、次の通りである。
撮像ステップ
動作情報送信部50がキャリブレーション用の動作情報をロボット制御装置26に送信する。すると、ロボット制御装置26がキャリブレーション用の動作情報に基づいて多関節ロボット16の動作を制御して治具本体44を載置台12の上方(上側)の対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)に位置決めする。そして、対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)においてカメラ22によって治具本体44を撮像し、撮像された撮像画像は、画像取得部52に取得される。
認識ステップ
認識部54が画像取得部52からの撮像画像に基づいて対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における治具本体44の輪郭を認識する。そして、認識部54が対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における治具本体44の輪郭に基づいて各特徴部44a(44b,44c,44d)の座標を認識(抽出)する。
対応付け部56がキャリブレーション用の動作情報及び対応する複数箇所Pa(Pb,Pc,Pd)における各特徴部44a(44b,44c,44d)の座標に基づいて撮像画像の座標系と多関節ロボット16の座標系とを対応付ける。これにより、前記キャリブレーションが終了する。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
前述のように、治具本体44の裏面に異色部材48が治具本体44の輪郭の略全域からはみ出るように設けられ、異色部材48の表面及び端面が治具本体44の表面と異系色になっている。これにより、図7(a)に示すように、4つの特徴部44a,44b,44c,44dを含む治具本体44の輪郭を際立たせることができると共に、治具本体44によって生じる影を最小化することができる。そのため、治具本体44の輪郭を特殊な形状に形成し又は特徴部44a,44b,44c,44dの個数を増やすことなく、前記キャリブレーションを行う際に、各特徴部44a(44b,44c,44d)の誤認識を含む治具本体44の誤認識を十分に防止することができる。
特に、治具本体44の輪郭が矩形形状に形成され、異色部材48の輪郭が円弧形状に形成されているため、異色部材48によって生じる影を治具本体44として認識されることを十分に防止することができる。
なお、仮に、治具本体44の裏面に異色部材48が設けられていない場合には、図7(b)に示すように、背景の一部を含む部分(白線で囲む部分)が治具本体44として認識されることがある。又は、図7(d)に示すように、治具本体44によって生じる影の一部を含む部分(白線で囲む部分)が治具本体44として認識されることがある。
従って、本発明の実施形態によれば、前述のように、治具本体44の輪郭を特殊な形状に形成し又は特徴部44a,44b,44c,44dの個数を増やすことなく、前記キャリブレーションを行う際に、治具本体44の誤認識を十分に防止することができる。また、異色部材48によって生じる影を治具本体44として認識されることを十分に防止することができる。よって、本発明の実施形態によれば、キャリブレーション治具36の製造コストを削減しつつ、前記キャリブレーションに要する時間を大幅に短縮することができる。
特に、治具本体44の輪郭が単純形状である矩形形状に形成されているため、治具本体44を簡単に製造することができ、キャリブレーション治具36の製造コストをより削減することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。
カメラ制御装置28がキャリブレーション部34の全部を有する代わりに、ロボット制御装置26がキャリブレーション部34の一部又は全部を有するようにしてもよい。また、治具本体44の4つの角部を特徴部44a,44b,44c,44dにする代わりに、治具本体44のいずれかの角部のみを前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部にしてもよい。更に、板金Wを載置台12側からプレスブレーキ14ではなく、プレスブレーキ以外の板金加工機(図示省略)、又は搬送コンベア等の板金加工機以外の処理装置(処理装置)に搬入する場合に、板金搬入システム10を用いてもよい。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 板金搬入システム
12 載置台(載置エリア)
14 プレスブレーキ(板金加工機等の処理装置)
16 多関節ロボット
18 ガイド台
20 ロボットハンド
22 カメラ(撮像手段)
24 支柱
26 ロボット制御装置(制御手段)
28 カメラ制御装置(制御手段)
30 板金検出部
32 補正部
34 キャリブレーション部
36 キャリブレーション治具
38 治具ハンド
40 取付ボルト
42 位置決めピン
44 治具本体
44a 特徴部
44b 特徴部
44c 特徴部
44d 特徴部
46 取付ボルト
48 異色部材
50 動作情報送信部
52 画像取得部
54 認識部(抽出部)
56 対応付け部
W 板金

Claims (7)

  1. 板金を載置する載置エリアの上方に設けられた撮像手段と、前記載置エリアに対して離隔した処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットとのキャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具であって、
    前記多関節ロボットの先端部に装着可能であって、前記撮像手段によって撮像され、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、
    前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられ、表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材と、を具備したことを特徴とするキャリブレーション治具。
  2. 前記治具本体の輪郭は、多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション治具。
  3. 前記異色部材の輪郭は、円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のキャリブレーション治具。
  4. 載置エリアに載置された板金を、前記載置エリアに対して離隔した処理装置に搬入するための板金搬入システムであって、
    前記処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットと、
    前記載置エリアの上方に設けられ、板金を撮像する撮像手段と、
    前記多関節ロボット及び前記撮像手段の動作を制御すると共に、前記撮像手段と前記多関節ロボットとのキャリブレーションを行う制御手段と、
    前記キャリブレーションを行う際に用いられるキャリブレーション治具と、を具備し、
    前記キャリブレーション治具は、
    前記多関節ロボットの先端部に装着可能であって、前記撮像手段によって撮像され、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、
    前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられ、表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材と、を有したことを特徴とする板金搬入システム。
  5. 前記治具本体の輪郭は、多角形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の板金搬入システム。
  6. 前記異色部材の輪郭は、円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の板金搬入システム。
  7. 板金を載置する載置エリアの上方に設けられた撮像手段と、前記載置エリアに対して離隔した処理装置への板金の搬入を行う多関節ロボットとのキャリブレーションを行うための方法であって、輪郭の一部に前記キャリブレーションを行うために必要な特徴部を有した治具本体と、前記治具本体の裏面に前記特徴部からはみ出るように設けられかつ表面が前記治具本体の表面と異系色になっている異色部材とを有したキャリブレーション治具を用い、
    前記多関節ロボットの先端部に装着された前記キャリブレーション治具を移動させるための動作情報に基づいて前記多関節ロボットの動作を制御して前記治具本体の前記特徴部を前記載置エリアの上方の複数箇所に位置決めしつつ、複数箇所において前記撮像手段によって前記治具本体を撮像する撮像ステップと、
    複数箇所において撮像された撮像画像に基づいて、複数箇所における前記特徴部の座標を認識する認識ステップと、
    前記動作情報及び複数箇所における前記特徴部の座標に基づいて、前記撮像手段によって撮像される撮像画像の座標系と前記多関節ロボットの動作の基準となる座標系とを対応付ける対応付けステップと、を具備したことを特徴とするキャリブレーション方法。
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