JP6733407B2 - 光伝送システム、光伝送方法及び複素共役光生成部 - Google Patents

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Description

この発明は、伝送により発生した波長分散を補償できる光伝送システムに関する。
光ファイバを利用した光通信ネットワークにおいて、伝送によって減衰した光信号の強度を増幅するために、光信号の通信経路に光増幅装置が設置される。
ここで、現在、光通信ネットワークのトラフィックの増加に対応するため、周波数利用効率の優れた多値変調方式を適用した大容量光伝送システムの開発が進められている。導入が検討されているチャネル伝送容量400Gbps光伝送システムでは、16−QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の多値度の高い変調方式が適用される。このような多値変調信号の伝送における問題点として、信号雑音比(SNR:Signal−Noise Ratio)の劣化に対する脆弱性が挙げられる。そのため、光信号の長距離伝送に当たり、雑音指数の小さい光増幅技術が求められている。
周知の光増幅装置として、例えば、エルビウムイオンがコアにドープされた光ファイバを利用したEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)がある。EDFAでは、励起光が供給された状態の光ファイバに入力された光信号が、誘導放出によって増幅される。
EDFAでは、自然放出によって発生した光(自然放出光)が、雑音として光信号に加わるため、入力光のSNRに比して、出力光のSNRが劣化する。なお、以下の説明では、入力光のSNRを出力光のSNRで除した値を雑音指数とも称する。そして、自然放出光による雑音(ASE(Amplified Spontaneous Emission)雑音)を、量子限界未満に低減することはできない。そのため、従来のEDFAを用いた光増幅では、雑音指数を2(すなわち3dB)未満に低減することが原理的に不可能であった。
光信号を増幅するに当たり、雑音指数をより低減する技術として、パラメトリック増幅が知られている。パラメトリック増幅では、非線形光学素子に、増幅すべき光信号(以下、シグナル光とも称する)とポンプ光とを入力する。そして、非線形光学効果の一つであるカスケード二次高調波発生/差周波発生や四光波混合を利用して、ポンプ光のエネルギーをシグナル光に付与することによって、シグナル光を増幅する。パラメトリック増幅に利用される非線形光学素子としては、例えばPPLN(Periodically Poled Lithium Niobate)導波路や高非線形ファイバがある。
パラメトリック増幅を利用した光増幅装置(以下、パラメトリック増幅器とも称する)として、PSA(Phase Sensitive Amplifier)がある。PSAは、非線形光学素子を備えていて、非線形光学素子においてパラメトリック増幅によって光信号を増幅させる。PSAでは、増幅利得が、入力光の位相に依存する。そして、PSAでは、上述したEDFAでは実現できない2(すなわち3dB)未満の雑音指数が達成されている。そのため、光通信に用いる光増幅装置として、PSAが注目されている(例えば非特許文献1参照)。非特許文献1に係る光伝送システムでは、量子限界まで改善したEDFAを用いる場合と比べ、雑音指数が6dB改善されている。
ここで、波長分割多重信号のような広帯域な信号を一括増幅する場合には、波長分散が問題となる。波長分散が生じた場合には、シグナル光とポンプ光とアイドラー光との相対位相が、シグナル光の波長に依存した値となる。その結果、PSAにおけるシグナル光の増幅利得がシグナル光の波長に依存し、平坦な利得特性が得られない。
そこで、非特許文献1に係る光伝送システムでは、PSAの前段に分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensation Fiber)を設置することによって、波長分散を補償している。
しかしながら、今後導入される100Gbpsや400Gbpsのデジタルコヒーレント光伝送システムでは、受信器のデジタル領域で行う信号処理によって、波長分散を補償することが可能となる。そのため、伝送路の中途に設置されたDCFは、今後除去されていくことが想定される。DCFが除去された場合、光増幅装置としてPSAを用いる光伝送システムにおいて、上述した増幅利得の波長依存性の問題を解消することができなくなる。
なお、DCFによる波長分散補償とは別の方法として、PSAの入力側に、チャネル毎に位相制御器を設置することも考えられる。しかし、この場合には、PSAの構成が複雑化するという問題がある。
この発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、光増幅装置としてPSAを用いる場合において、DCFを用いることなく、波長分散を補償できる光伝送システム及び光伝送方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、この発明による光伝送システムは、以下の特徴を備えている。
すなわち、この発明による光伝送システムは、アイドラー光生成部と、それぞれが前段伝送路、複素共役光生成部、後段伝送路及び光増幅部を、この順に直列に接続された第1〜第n(nは1以上の整数)分散補償機構とを備えて構成される。
アイドラー光生成部は、ポンプ光及びシグナル光に基づいてアイドラー光を生成し、シグナル光、ポンプ光及びアイドラー光を含む合波光を出力する。
前段伝送路は、入力合波光を複素共役光生成部に送る。
複素共役光生成部には、入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光として入力合波光に含まれるシグナル光、及び入力アイドラー光として入力合波光に含まれるアイドラー光が入力される。そして、複素共役光生成部は、入力シグナル光の複素共役光として、前段伝送路において入力シグナル光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力アイドラー光を生成し、また、入力アイドラー光の複素共役光として、前段伝送路において入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力シグナル光を生成する。さらに、複素共役光生成部は、入力シグナル光及び入力アイドラー光を除去して、ポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を出力する。
後段伝送路は、複素共役光生成部から出力されるポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を光増幅部に送り、
光増幅部は、後段伝送路から送られる出力アイドラー光及び出力シグナル光の強度をパラメトリック増幅によって増幅し、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を含む出力合波光を出力する。
第1分散補償機構に含まれる前段伝送路は、入力合波光として上述した合波光を複素共役光生成部に送る。
なお、nが2以上の場合は、第n分散補償機構に含まれる前段伝送路は、入力合波光として、第n―1分散補償機構に含まれる光増幅部からの出力合波光を複素共役光生成部に送る。
また、前段伝送路及び後段伝送路における波長分散量は同程度である。
この発明による光伝送方法は、アイドラー光生成過程と、第1〜第n(nは1以上の整数)段の分散補償過程とを備える。
アイドラー光生成過程では、ポンプ光及びシグナル光に基づいてアイドラー光を生成し、シグナル光、ポンプ光及びアイドラー光を含む合波光を出力する。
分散補償過程は、入力合波光に第1の波長分散量を与える第1過程と、入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光として入力合波光に含まれるシグナル光、及び入力アイドラー光として入力合波光に含まれるアイドラー光に基づき、入力シグナル光の複素共役光として、第1過程において入力シグナル光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力アイドラー光を生成し、入力アイドラー光の複素共役光として、第1過程において入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力シグナル光を生成し、入力シグナル光及び入力アイドラー光を除去して、ポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を出力する第2過程と、出力アイドラー光、出力シグナル光に第2の波長分散量を与える第3過程と、出力アイドラー光及び出力シグナル光の強度をパラメトリック増幅によって増幅し、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を含む出力合波光を出力する第3過程とを含む。
第1分散補償過程では、入力合波光として上述した合波光に対して、分散補償過程を行う。
なお、nが2以上の場合は、第n分散補償過程では、入力合波光として、第n―1分散補償過程で出力される出力合波光に対して、分散補償過程を行う。
また、第1の波長分散量と第2の波長分散量が同程度である。
本発明の光伝送システム及び光伝送方法では、分散補償機構の複素共役光生成部によって、入力シグナル光及び入力アイドラー光が出力アイドラー光及び出力シグナル光に変換される。そのため、前段伝送路において入力シグナル光及び入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が、複素共役光生成部において反転される。その結果、出力アイドラー光及び出力シグナル光を、波長分散量が前段伝送路と同程度に設定された後段伝送路を伝送させることによって、前段伝送路で生じた累積波長分散を補償することができる。従って、本発明の光伝送システム及び光伝送方法では、DCFを設置することなく、波長分散を補償することができる。
光伝送システムを模式的に示した概略構成図である。 光伝送システムが備えるアイドラー光生成部を模式的に示した概略構成図である。 光伝送システムが備える複素共役光生成部を模式的に示した概略構成図である。 複数の分散補償機構を備える場合の光伝送システムを模式的に示した概略構成図である。 非特許文献1に係るシステムと本発明の光伝送システムとの波長分散補償特性を比較する図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(光伝送システム)
図1〜図3を参照して、この発明の実施の形態による光伝送システムの構成について説明する。図1は、光伝送システムを模式的に示した概略構成図である。図2は、光伝送システムが備えるアイドラー光生成部を模式的に示した概略構成図である。図3は、光伝送システムが備える複素共役光生成部を模式的に示した概略構成図である。図1〜図3では、各構成要素が線で結ばれているが、これは信号が伝播する伝送路を模式的に示したものである。
光伝送システム100は、例えば局側装置(OLT:Optical Line Terminal)や加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)等の通信装置を含んで構成される光通信ネットワークである。そして、光伝送システム100では、通信装置間を伝送される光信号の波長分散を補償しつつ、伝送によって減衰した光信号の強度を増幅することができる。増幅すべき光信号(ここでは、シグナル光とも称する)は、例えば位相偏移変調信号や振幅偏移変調信号等の、送信するべきデータで変調された周知の光信号である。
光伝送システム100は、この順に直列に接続された、送信部101とアイドラー光生成部102と第1〜第n(nは1以上の整数)分散補償機構103とフィルタ108と受信部109とを備えて構成されている。分散補償機構103は、前段伝送路104、複素共役光生成部105、後段伝送路106及び光増幅部107を含んで構成されている。送信部101は、例えばOLTやONU等の通信装置に設けられている。また、受信部109は、送信部101が設けられているのとは別の通信装置に設けられている。光伝送システム100では、これら通信装置間におけるシグナル光の通信経路に、アイドラー光生成部102及び第1〜第n分散補償機構103が設置される。なお、図1では、n=1の場合、すなわち光伝送システム100が1つの分散補償機構103を備える場合の構成例を示している。
送信部101は、シグナル光S101を生成して、アイドラー光生成部102に送る。
送信部101は、シグナル光S101は、単一チャネルの光信号、又は例えばWDM(Wavelength Division Multiplexing)方式やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)で多重化された2以上のチャネル数を有する光信号である。
アイドラー光生成部102は、入力ポート111と、ポンプ光源112と、合波部116と、非線形光学素子117と、振幅調整機構118と、出力ポート119とを備えて構成されている(図2)。
入力ポート111は、送信部101から送られるシグナル光S101を合波部116に送る。
ポンプ光源112は、ポンプ光S103を生成する。ポンプ光源112は、例えば外部共振器光源113、光増幅器114及びバンドパスフィルタ115を含んで構成される。ポンプ光の位相雑音はシグナル光に付加される。このため、ポンプ光源112には、周波数スペクトルの線幅が十分に細い外部共振器光源113を用いることが望ましい。例えば、外部共振器光源113として、シグナル光S101と偏波面が一致するレーザダイオード出力光を生成するレーザダイオードが用いられる。また、誘導ブルリアン散乱を防止するために、外部共振器光源113として、位相変調機能を有するものを用いるのが好ましい。
ポンプ光の波長は、シグナル光の波長帯域外に設定されなければならない。例えば、シグナル光の波長帯域がCバンド(1530−1565nm)の場合、ポンプ光の波長はCバンドと分離が可能な波長として、例えば、1525nm又は1570nmとするのが良い。
なお、非線形光学素子117において、少なくともパラメトリック増幅が生じる程度のポンプ光強度が必要である。このため、レーザダイオード出力光は、光増幅器114によって強度が増幅される。光増幅器114としては、例えばEDFAが用いられる。
光増幅器114で増幅されたレーザダイオード出力光は、バンドパスフィルタ115に送られる。バンドパスフィルタ115では、透過波長が、ポンプ光の波長帯域と一致する波長帯域に設定される。そして、バンドパスフィルタ115において、ポンプ光の波長帯域外に存在するASE雑音が十分に低減された後、レーザダイオード出力光が、ポンプ光S103としてポンプ光源112から出力される。ポンプ光源112から出力されたポンプ光S103は、合波部116に送られる。
合波部116は、シグナル光S101とポンプ光S103とを合波する。そして、合波部116は、シグナル光とポンプ光とを含む合波光S105を出力し、非線形光学素子117に送る。
非線形光学素子117は、合波光S105に含まれるシグナル光をパラメトリック増幅によって増幅する。また、シグナル光及びポンプ光に基づき、シグナル光の波長変換光としてアイドラー光を生成する。
アイドラー光の位相は、入力したシグナル光とポンプ光の位相により決まり、シグナル光とアイドラー光は相関のある状態である。シグナル光、アイドラー光及びポンプ光の周波数をfs、fi及びfpとすると、各周波数の関係はfi=2fp−fsとなる。
非線形光学素子117は、許容されるポンプ光強度で、十分な利得と、帯域幅が得られる必要がある。これを満たすデバイスとして、高非線形ファイバ又はPPLN導波路を用いることができる。高非線形ファイバでは四光波混合、PPLN導波路ではSHG/DFG(二次高調波発生/差周波発生)カスケード波長変換が、パラメトリック増幅器の動作原理となる。
例えば、高非線形ファイバを用いる場合においては、ゼロ分散波長がポンプ光の波長付近に存在し、及び分散スロープが小さいと、十分な利得と帯域幅が得られる。また、偏波保持特性を有することが望ましい。また、PPLN導波路を用いる場合においては、ポンプ光の波長において疑似位相整合条件が成立することが条件となる。
なお、非線形光学素子117は高非線形ファイバやPPLN導波路を用いた構成に限定されない。十分な利得と帯域幅が得られるのであれば、シリコン細線導波路や半導体光増幅器などを用いても良い。
そして、非線形光学素子117は、シグナル光、ポンプ光及びアイドラー光を含む合波光S107を出力し、振幅調整機構118へ送る。
振幅調整機構118は、合波光S107に含まれるシグナル光、ポンプ光及びアイドラー光のパワーを調整し、例えば10dBm以下まで低下させる。この結果、後述する前段伝送路104における誘導ブルリアン散乱を防止できる。
振幅調整機構118によってパワー調整された合波光S107は、出力ポート119から出力され、入力合波光として分散補償機構103に送られる。なお、以下の説明では、分散補償機構103に入力される合波光S107を、入力合波光S107とも称する。また、入力合波光S107に含まれるシグナル光を入力シグナル光、及び入力合波光S107に含まれるアイドラー光を入力アイドラー光とも称する。
分散補償機構103は、前段伝送路104、複素共役光生成部105、後段伝送路106及び光増幅部107とを備えて構成されている。
前段伝送路104は、アイドラー光生成部102から送られる入力合波光S107を、複素共役光生成部105に送る。
前段伝送路104としては、例えばSMF(Single Mode Fiber)を用いることができる。
前段伝送路104では、ファイバの損失等により、伝播する入力合波光S107に雑音が付加される。ここで付加される雑音は、シグナル光の帯域に存在する雑音と、アイドラー光の帯域に存在する雑音とで無相関の雑音である。そのため、シグナル光の帯域に存在する雑音と、アイドラー光の帯域に存在する雑音とで相関のある雑音に対し、この無相関の雑音の割合が大きくなれば、シグナル光の帯域とアイドラー光の帯域とで、雑音の相関性を低減することができる。そこで、前段伝送路104は、相関のある雑音の割合を低減するために十分な損失を有するように設定される。一般的に、SMF等の伝送路は、距離を長くとることによって、損失が大きくなり、付加される雑音が増大する。そのため、前段伝送路104の長さを調整することによって、相関のある雑音の割合を調性することができる。
複素共役光生成部105は、入力ポート121、分波部122、ポンプ光再生部123、第1合波部124、第1非線形光学素子125、第1フィルタ126、第2合波部127、第2非線形光学素子128、第2フィルタ129、第3合波部130、振幅調整機構131及び出力ポート132を備えて構成される(図3)。
入力ポート121は、前段伝送路104から送られる入力合波光S107を分波部122に送る。
分波部122は、入力合波光S107を、この入力合波光S107に含まれるポンプ光S108、入力シグナル光S109、及び入力アイドラー光S110に3分岐する。そして、ポンプ光S108をポンプ光再生部123に、入力シグナル光S109を第1合波部124に、及び入力アイドラー光S110を第2合波部127に、それぞれ送る。
ポンプ光再生部123は、伝送により減衰したポンプ光S108を、位相を保持しつつ、十分な強度及びSNRに再生する。ポンプ光S108の再生には、例えば注入同期光源を用いた方式、又は光位相同期ループを用いた方式を用いることができる。
ポンプ光再生部123は、再生したポンプ光S108を3分岐し、第1ポンプ光S111を第1合波部124に、第2ポンプ光S112を第2合波部127に、第3ポンプ光S113を振幅調整機構131に、それぞれ送る。
第1合波部124は、入力シグナル光S109及び第1ポンプ光S111を合波し、これら入力シグナル光S109及び第1ポンプ光S111を含む第1合波光S114を第1非線形光学素子125に送る。
第1非線形光学素子125は、第1合波光S114に含まれる入力シグナル光S109及び第1ポンプ光S111に基づき、入力シグナル光S109の複素共役光として出力アイドラー光を生成する。入力シグナル光、出力アイドラー光及びポンプ光の周波数をfs1、fi1及びfp1とすると、各周波数の関係はfi1=2fp1−fs1となる。
第1非線形光学素子125としては、上述した非線形光学素子117と同様に、例えば高非線形ファイバ、PPLN導波路、シリコン細線導波路又は半導体光増幅器を用いることができる。
そして、第1非線形光学素子125は、入力シグナル光、出力アイドラー光及び第1ポンプ光を含む合波光S115を出力し、第1フィルタ126へ送る。
第1フィルタ126は、バンドパスフィルタである。そして、第1フィルタ126は、合波光S115に含まれる入力シグナル光及び第1ポンプ光を除去して、出力アイドラー光S116を出力する。出力された出力アイドラー光S116は、第3合波部130に送られる。
第2合波部127は、入力アイドラー光S110及び第2ポンプ光S112を合波し、これら入力アイドラー光S110及び第2ポンプ光S112を含む第2合波光S117を第2非線形光学素子128に送る。
第2非線形光学素子128は、第2合波光S117に含まれる入力アイドラー光S110及び第2ポンプ光S112に基づき、入力アイドラー光S110の複素共役光として出力シグナル光を生成する。出力シグナル光、入力アイドラー光、及びポンプ光の周波数をfs2、fi2及びfp2とすると、各周波数の関係はfs2=2fp2−fi2となる。
第2非線形光学素子128としては、上述した非線形光学素子117及び第1非線形光学素子125と同様に、例えば高非線形ファイバ、PPLN導波路、シリコン細線導波路又は半導体光増幅器を用いることができる。
そして、第2非線形光学素子128は、入力アイドラー光、出力シグナル光及び第2ポンプ光を含む合波光S118を出力し、第2フィルタ129へ送る。
第2フィルタ129は、バンドパスフィルタである。そして、第2フィルタ129は、合波光S118に含まれる入力アイドラー光及び第2ポンプ光を除去して、出力シグナル光S119を出力する。出力された出力シグナル光S119は、第3合波部130に送られる。
振幅調整機構131は、後述する後段伝送路106における誘導ブルリアン散乱を防止するために、第3ポンプ光S113のパワーを調整する。振幅調整機構131によってパワー調整された第3ポンプ光S113は、第3合波部130に送られる。
第3合波部130は、出力アイドラー光S116、出力シグナル光S119及び第3ポンプ光S113を合波し、これら出力アイドラー光S116、出力シグナル光S119及び第3ポンプ光S113を含む合波光S120を出力ポート132に送る。
出力ポート132は、合波光S120を後段伝送路106に送る。
このように、複素共役光生成部105は、入力合波光S107に含まれる入力シグナル光を出力アイドラー光に変換し、また、入力アイドラー光を出力シグナル光に変換する。その結果、前段伝送路104を伝送することによって、入力シグナル光及び入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号を反転させることができる。
後段伝送路106は、複素共役光生成部105から送られる合波光S120を、光増幅部107に送る。
後段伝送路106としては、例えばSMF(Single Mode Fiber)を用いることができる。
後段伝送路106は、上述した前段伝送路104と波長分散量が同程度となるように設計される。波長分散量は、伝送距離に依存するため、前段伝送路104及び後段伝送路106として同種の伝送路を用いる場合には、前段伝送路104及び後段伝送路106を等しい長さとすることによって、これらの波長分散量を等しくすることができる。
上述したように、複素共役光生成部105によって入力シグナル光及び入力アイドラー光が出力アイドラー光及び出力シグナル光に変換されることによって、前段伝送路104において、入力シグナル光及び入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転されている。そのため、出力アイドラー光及び出力シグナル光を、波長分散量が前段伝送路104と同程度に設定された後段伝送路106を伝送させることによって、前段伝送路104で生じた累積波長分散を補償することができる。
光増幅部107は、後段伝送路106から送られる合波光S120に含まれる出力シグナル光及び出力アイドラー光の強度をパラメトリック増幅によって増幅する。
光増幅部107は、PSAとして機能し、合波光S120に含まれる出力シグナル光と第3ポンプ光(単にポンプ光とも称する)と出力アイドラー光との相対位相に基づいた増幅利得で、出力シグナル光及び出力アイドラー光を増幅する。なお、この実施の形態では、光増幅部107は、シグナル光とアイドラー光が異なる波長に存在する非縮退PSAである。
光増幅部107としては、例えば高非線形ファイバ、PPLN導波路、シリコン細線導波路又は半導体光増幅器を用いることができる。
そして、光増幅部107は、ポンプ光、並びに増幅された出力シグナル光及び出力アイドラー光を含む出力合波光S121を出力する。出力合波光S121は、フィルタ108に送られる。
フィルタ108は、バンドパスフィルタである。そして、フィルタ108は、出力合波光S121に含まれるポンプ光及び出力アイドラー光を除去して、出力シグナル光S122を出力する。出力された出力シグナル光S122は、受信部109によって受信側の通信装置に受信される。なお、受信側の通信装置において、出力シグナル光S122とともに、出力アイドラー光を利用する場合には、フィルタ108がポンプ光のみを除去し、出力シグナル光及び出力アイドラー光を出力する構成とすることもできる。
以上に説明したように、光伝送システム100では、分散補償機構103の複素共役光生成部105によって、入力シグナル光及び入力アイドラー光が出力アイドラー光及び出力シグナル光に変換される。そのため、前段伝送路104において入力シグナル光及び入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転される。その結果、出力アイドラー光及び出力シグナル光を、波長分散量が前段伝送路104と同程度に設定された後段伝送路106を伝送させることによって、前段伝送路104で生じた累積波長分散を補償することができる。従って、光伝送システム100では、DCFを設置することなく、波長分散を補償することができる。
さらに、光伝送システム100では、複素共役光生成部105における、入力シグナル光及び入力アイドラー光から出力アイドラー光及び出力シグナル光への変換によって、前段伝送路104で生じた、入力シグナル光及び入力アイドラー光の波形の歪みも反転される。その結果、出力アイドラー光及び出力シグナル光を、後段伝送路106を伝送させることによって、波形の歪みについても補償することができる。
ここで、この実施の形態では、光伝送システムが1つの分散補償機構103を備える場合の構成例について説明した。しかし、光伝送システムは、分散補償機構103を複数備える構成とすることもできる。図4に、n個(nは2以上の整数)の分散補償機構103(すなわち第1〜第n分散補償機構103−1〜n)を備える場合の光伝送システム200を示す。
この場合には、アイドラー光生成部102とフィルタ108との間において、第1〜第n分散補償機構103−1〜nを直列に接続する。そして、第n分散補償機構103−nには、第n―1分散補償機構103−n−1から出力される出力合波光S121が、入力合波光S107として入力される。従って、第n分散補償機構103−nに含まれる前段伝送路104は、入力合波光S107として、第n―1分散補償機構に含まれる光増幅部107からの出力合波光S121を複素共役光生成部105に送る。
そして、第n分散補償機構103−nでは、第n―1分散補償機構103−n−1から出力される出力合波光S121に含まれる出力シグナル光が、入力合波光S107における入力シグナル光として、出力合波光S121に含まれる出力アイドラー光が、入力合波光S107における入力アイドラー光として、それぞれ扱われる。
なお、光伝送システム200が偶数個の分散補償機構103を備える場合、第n分散補償機構103−nから出力される出力合波光S121には、送信部101が出力したシグナル光S101が偶数回変換されて生成された出力シグナル光が含まれる。そのため、偶数の分散補償機構103を備える場合には、元のシグナル光S101に基づく出力シグナル光を、受信部109が受信することができる。従って、光伝送システム200が備える分散補償機構103は、偶数個であるのが好ましい。
一方、光伝送システム200が奇数個の分散補償機構103を備える場合、第n分散補償機構103−nから出力される出力合波光S121には、アイドラー光生成部102によって生成されたアイドラー光が奇数回変換されて生成された出力シグナル光が含まれる。アイドラー光生成部102で生成されるアイドラー光は、シグナル光S101のコピーであるため、シグナル光として扱うことが可能である。従って、この場合には、受信側の通信装置において、出力シグナル光をシグナル光として扱うことができる。
なお、光伝送システム200が奇数個の分散補償機構103を備える場合であっても、第n分散補償機構103−nから出力される出力合波光S121には、元のシグナル光S101が奇数回変換されて生成された出力アイドラー光が含まれる。従って、例えば受信側の通信装置に波長変換素子を設けることによって、この出力アイドラー光を、シグナル光の帯域に波長変換し、シグナル光として扱うこともできる。
(特性)
図5を参照して、上述した非特許文献1に係るシステムと本発明の光伝送システム100との波長分散補償特性を比較する。
図5(A)は、非特許文献1に係るシステムに係る波長分散補償特性を示す図である。図5(A)上段は、非特許文献1に係るシステムを模式的に示した概略構成図であり、伝送路であるSMFの中途にDCF及び光増幅部(PSA)が設置された構成を示している。また、図5(A)下段は、伝送によってシグナル光に生じる累積波長分散量を示している。図5(A)下段では、縦軸に累積波長分散量を、横軸に伝送距離を、それぞれ任意単位でとって示してある。なお、図5(A)下段の横軸(伝送距離)は、図5(A)上段に示す各構成の位置と対応している。
一方、図5(B)は、本発明の光伝送システム100に係る波長分散補償特性を示す図である。図5(B)上段は、光伝送システム100を模式的に示した概略構成図であり、複数の分散補償機構103を直列に接続した構成を示している。ここでは、光伝送システム100は、図5(A)に示す非特許文献1に係るシステムからDCFを除去した上で、光増幅部107たるPSAを1つおきに複素共役光生成部105に置き換えた構成としてある。また、図5(B)下段は、伝送によってシグナル光に生じる累積波長分散量を示している。図5(B)下段では、縦軸に累積波長分散量を、横軸に伝送距離を、それぞれ任意単位でとって示してある。なお、図5(B)下段の横軸(伝送距離)は、図5(B)上段に示す各構成の位置と対応している。
図5(A)に示すように、非特許文献1に係るシステムでは、伝送路であるSMFで生じた累積波長分散が、DCFにおいて補償される。一方、図5(B)に示すように、光伝送システム100では、各分散補償機構103において、前段伝送路104で生じた累積波長分散が、後段伝送路106で補償される。
このように、光伝送システム100では、DCFを設置することなく、非特許文献1に係るシステムと同様に波長分散を補償することができる。
100、200:光伝送システム
101:送信部
102:アイドラー光生成部
103:分散補償機構
104:前段伝送路
105:複素共役光生成部
106:後段伝送路
107:光増幅部
108:フィルタ
109:受信部

Claims (6)

  1. アイドラー光生成部と、
    それぞれが、前段伝送路、複素共役光生成部、後段伝送路及び光増幅部、この順に直列に接続された第1〜第n(nは1以上の整数)分散補償機構と
    を備え、
    前記アイドラー光生成部は、ポンプ光及びシグナル光に基づいてアイドラー光を生成し、シグナル光、ポンプ光及びアイドラー光を含む合波光を出力し、
    前記前段伝送路は、入力合波光を前記複素共役光生成部に送り、
    前記複素共役光生成部は、
    前記入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光として前記入力合波光に含まれるシグナル光、及び入力アイドラー光として前記入力合波光に含まれるアイドラー光が入力され、
    入力シグナル光の複素共役光として、前記前段伝送路において前記入力シグナル光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力アイドラー光を生成し、
    入力アイドラー光の複素共役光として、前記前段伝送路において前記入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力シグナル光を生成し、
    入力シグナル光及び入力アイドラー光を除去して、ポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を出力し、
    前記後段伝送路は、前記複素共役光生成部から出力されるポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を前記光増幅部に送り、
    前記光増幅部は、
    前記後段伝送路から送られる出力アイドラー光及び出力シグナル光の強度をパラメトリック増幅によって増幅し、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を含む出力合波光を出力し、
    第1分散補償機構に含まれる前記前段伝送路は、前記入力合波光として前記合波光を前記複素共役光生成部に送り、
    前記nが2以上の場合は、第n分散補償機構に含まれる前記前段伝送路は、前記入力合波光として、第n―1分散補償機構に含まれる前記光増幅部からの出力合波光を前記複素共役光生成部に送り、
    前記前段伝送路及び前記後段伝送路における波長分散量が同程度である
    ことを特徴とする光伝送システム。
  2. 前記複素共役光生成部は、分波部、ポンプ光再生部、第1合波部、第1非線形光学素子、第1フィルタ、第2合波部、第2非線形光学素子、第2フィルタ及び第3合波部を備え、
    前記分波部は、前記入力合波光を、該入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光、及び入力アイドラー光に3分岐して、ポンプ光を前記ポンプ光再生部に、入力シグナル光を前記第1合波部に、及び入力アイドラー光を前記第2合波部に、それぞれ送り、
    前記ポンプ光再生部は、ポンプ光の強度を再生し、再生したポンプ光を3分岐し、3分岐されたポンプ光を前記第1合波部、前記第2合波部及び前記第3合波部に送り、
    前記第1合波部は、入力シグナル光及びポンプ光を合波し、入力シグナル光及びポンプ光を含む第1合波光を前記第1非線形光学素子に送り、
    前記第1非線形光学素子は、前記第1合波光に含まれる入力シグナル光及びポンプ光に基づき、入力シグナル光の複素共役光として出力アイドラー光を生成し、入力シグナル光、出力アイドラー光及びポンプ光を前記第1フィルタへ送り、
    前記第1フィルタは、入力シグナル光及びポンプ光を除去して、出力アイドラー光を前記第3合波部に送り、
    前記第2合波部は、入力アイドラー光及びポンプ光を合波し、入力アイドラー光及びポンプ光を含む第2合波光を前記第2非線形光学素子に送り、
    前記第2非線形光学素子は、前記第2合波光に含まれる入力アイドラー光及びポンプ光に基づき、入力アイドラー光の複素共役光として出力シグナル光を生成し、入力アイドラー光、出力シグナル光及びポンプ光を前記第2フィルタへ送り、
    前記第2フィルタは、入力アイドラー光及びポンプ光を除去して、出力シグナル光を前記第3合波部に送り、
    前記第3合波部は、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を合波して出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送システム。
  3. 前記nが偶数である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光伝送システム。
  4. 前記前段伝送路及び前記後段伝送路がSMFである
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  5. アイドラー光生成過程と、
    第1〜第n(nは1以上の整数)段の分散補償過程と
    を備え、
    前記アイドラー光生成過程では、ポンプ光及びシグナル光に基づいてアイドラー光を生成し、シグナル光、ポンプ光及びアイドラー光を含む合波光を出力し、
    前記分散補償過程は、
    入力合波光に第1の波長分散量を与える第1過程と、
    前記入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光として前記入力合波光に含まれるシグナル光、及び入力アイドラー光として前記入力合波光に含まれるアイドラー光に基づき、
    入力シグナル光の複素共役光として、前記第1過程において前記入力シグナル光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力アイドラー光を生成し、
    入力アイドラー光の複素共役光として、前記第1過程において前記入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力シグナル光を生成し、
    入力シグナル光及び入力アイドラー光を除去して、ポンプ光、出力アイドラー光、出力シグナル光を出力する第2過程と、
    出力アイドラー光、出力シグナル光に第2の波長分散量を与える第3過程と、
    出力アイドラー光及び出力シグナル光の強度をパラメトリック増幅によって増幅し、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を含む出力合波光を出力する第3過程と、
    を含み、
    第1分散補償過程では、前記入力合波光として前記合波光に対して、前記分散補償過程を行い、
    前記nが2以上の場合は、第n分散補償過程では、前記入力合波光として、第n―1分散補償過程で出力される出力合波光に対して、前記分散補償過程を行い、
    前記第1の波長分散量と前記第2の波長分散量が同程度である
    ことを特徴とする光伝送方法。
  6. 分波部、ポンプ光再生部、第1合波部、第1非線形光学素子、第1フィルタ、第2合波部、第2非線形光学素子、第2フィルタ及び第3合波部を備え、
    前記分波部は、前記入力合波光が入力され、該入力合波光に含まれるポンプ光、入力シグナル光、及び入力アイドラー光に3分岐して、ポンプ光を前記ポンプ光再生部に、入力シグナル光を前記第1合波部に、及び入力アイドラー光を前記第2合波部に、それぞれ送り、
    前記ポンプ光再生部は、ポンプ光の強度を再生し、再生したポンプ光を3分岐し、3分岐されたポンプ光を前記第1合波部、前記第2合波部及び前記第3合波部に送り、
    前記第1合波部は、入力シグナル光及びポンプ光を合波し、入力シグナル光及びポンプ光を含む第1合波光を前記第1非線形光学素子に送り、
    前記第1非線形光学素子は、前記第1合波光に含まれる入力シグナル光及びポンプ光に基づき、入力シグナル光の複素共役光として、前記入力シグナル光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力アイドラー光を生成し、入力シグナル光、出力アイドラー光及びポンプ光を前記第1フィルタへ送り、
    前記第1フィルタは、入力シグナル光及びポンプ光を除去して、出力アイドラー光を前記第3合波部に送り、
    前記第2合波部は、入力アイドラー光及びポンプ光を合波し、入力アイドラー光及びポンプ光を含む第2合波光を前記第2非線形光学素子に送り、
    前記第2非線形光学素子は、前記第2合波光に含まれる入力アイドラー光及びポンプ光に基づき、入力アイドラー光の複素共役光として、前記入力アイドラー光に生じた累積波長分散の符号が反転した出力シグナル光を生成し、入力アイドラー光、出力シグナル光及びポンプ光を前記第2フィルタへ送り、
    前記第2フィルタは、入力アイドラー光及びポンプ光を除去して、出力シグナル光を前記第3合波部に送り、
    前記第3合波部は、ポンプ光、出力アイドラー光及び出力シグナル光を合波して出力する
    ことを特徴とする複素共役光生成部。
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