JP6733158B2 - 撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子及び撮像装置に関する。
従来より画素信号を出力する垂直信号線に定電流を流す電流源部を備えた撮像素子が知られている。
しかしながら、従来の撮像素子では、消費電力が大きいという問題があった。
特開2009−218665号公報
本発明の態様によれば、光を電荷に変換する光電変換部を有する画素と、画素に接続され、光電変換部で変換された電荷に基づく信号が出力される信号線と、信号線に電流を流す画素電流源と、信号線に出力された信号を所定のゲイン倍率で増幅するアンプと、アンプにより増幅された信号の振幅とアンプに設定されたゲイン倍率とに基づいて、画素電流源により信号線に流す電流の大きさを切り替える切替部と、を備える撮像素子が提供される。
本発明の態様によれば、画素から読み出される信号を伝える信号線と、信号線に接続され該信号線に電流を流す電流源と、明るさに応じて電流源からの電流値を切り替える切替部と、を備える撮像素子が提供される。
本発明の態様によれば、上記態様の撮像素子を備える撮像装置が提供される。
本発明の態様によれば、撮像素子と、撮像素子からの信号を処理する処理部と、を備え、撮像素子は、画素から読み出される信号を伝える信号線と、信号線に接続され該信号線に電流を流す電流源と、明るさに応じて電流源からの電流値を切り替える切替部と、を有する撮像装置が提供される。
撮像素子の一態様を示す概略図である。 1つの画素構成を示す回路図である。 第1実施形態に係る読出回路の内部構成を示す回路図である。 図3に示す第1制御信号生成回路によるバイアス線の選択動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る読出回路の内部構成を示す回路図である。 図3に示すバイアス線選択回路の一例を示す回路図である。 撮像素子の他の態様を示す概略図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の撮像素子C1を示す概略図である。撮像素子C1は、例えば、CMOSセンサである。撮像素子C1は、画素領域10において、行方向(横方向)及び列方向(縦方向)に配列された複数の画素と、垂直信号線21A、21B、21C、21Dと、読出回路1A、1B、1C,1Dを備える。なお、図1では、画素領域10Mとして1列目における1行目から6行目の画素だけを示し、画素領域10Nとして2列目の1行目から6行目の画素だけを示している。
各画素は、所定の分光特性を有するフィルタを含む。各画素は、いわゆるベイヤー配列により配列されている。図1に示す例では、主に緑色波長帯の光を透過させるフィルタを有する画素Gが1列目の2行目、4行目及び6行目に配置されるとともに、2列目の1行目、3行目及び5行目に配置されている。また、主に赤色波長帯の光を透過させるフィルタを有する画素Rが1列目の1行目、3行目及び5行目に配置されている。また、主に青色波長帯の光を透過させるフィルタを有する画素Bが2列目の2行目、4行目及び6行目に配置されている。
垂直信号線21A、21B、21C、21Dは、画素から読み出された画素信号を出力する。垂直信号線21Aは、画素領域10Mに配列されている画素Gに接続されている。垂直信号線21Bは、画素領域10Mに配列されている画素Rに接続されている。垂直信号線21Cは、画素領域10Nに配列されている画素Gに接続されている。垂直信号線21Dは、画素領域10Nに配列されている画素Bに接続されている。
読出回路1A、1B、1C,1Dは、垂直信号線21A、21B、21C、21Dに出力された画素信号に対して信号処理を行う。読出回路1A、1B、1C,1Dの詳細については後述する。
画素領域10Mの各画素には、行選択用のスイッチとしての選択部(図1において「SEL」と記す)が画素ごとに設けられている。また、画素領域10Nの各画素には、行選択用のスイッチとしての選択部(図1において「SEL」と記す)が画素ごとに設けられている。選択トランジスタ2M,2Nは、それぞれ、制御回路(図示せず)から出力される信号に基づいてオン/オフする。選択部2M,2Nがオンとなったときに、各画素で生成された画素信号が選択部及び垂直信号線21A,21B,21C,21Dを介して読出回路1A,1B,1C,1Dに伝送される。各列に2本の垂直信号線(1列目は垂直信号線21A,21B、2列目は垂直信号線21C,21D)が設けられているため、2行単位で画素信号の読み出しが行われる。
図2は、画素の構成を示す回路図である。図2に示すように、画素は、光電変換部11、転送部12、フローティングディフュージョン16、排出部13、増幅部14及び選択部15を備える。光電変換部11は、入射した光を電荷に変換する光電変換機能を有する。光電変換部11は、光電変換された電荷を蓄積する。光電変換部11は、例えば、フォトダイオードである。転送部12は、光電変換部11で光電変換された電荷をフローティングディフュージョン16に転送する。転送部12は、転送パルスが供給されるTX配線に接続される。フローティングディフュージョン16は、転送部12により光電変換部11から転送された電荷を保持する。増幅部14は、フローティングディフュージョン16に接続される。排出部13は、フローティングディフュージョン16及び電源電圧に接続される。排出部13は、フローティングディフュージョン16の電荷を電源電圧に排出する。フローティングディフュージョン16は、排出部13により電荷が排出されると所定電圧にリセットされる。排出部13は、リセットパルスが供給されるリセット配線に接続される。増幅部14は、フローティングディフュージョン16の電圧に応じた画素信号を出力する。選択部15は、増幅部14により出力された画素信号を垂直信号線21に出力するか否かを選択する。なお、選択部15は、選択パルスが供給されるデコーダ配線に接続される。
ここで、電荷の蓄積開始から蓄積終了後の信号出力までの流れを説明する。まず、制御回路により行選択が行われたときに、デコーダ配線を通じて選択パルスが選択部15に印加されて選択部15がオンとなる。その後、リセット配線を通じてリセットパルスが排出部13に印加されて排出部13がオンとなる。これにより、フローティングディフュージョン16の電位は所定電位にリセットされる。そして、リセットパルスの印加が解除されて排出部13がオフとなる。その後、TX配線を通じて転送パルスが転送部12に印加されて転送部12がオンとなると、光電変換部11において蓄積された電荷はフローティングディフュージョン16へ転送される。これにより、フローティングディフュージョン16の電位は、所定電位から光電変換部11で光電変換された電荷に応じた信号電位になる。
フローティングディフュージョン16の電位変動により生成される画素信号が、増幅部14及び選択部15を介して垂直信号線21に出力される。その後、転送パルスの印加が解除されて転送部12がオフとなる。そして、制御回路により次の行選択が行われる。光電変換部11は、転送パルスの印加が解除されると、入射した光を電荷に変換して蓄積する。このような回路の動作により、画素信号(画像データや画像情報ともいう)は、画素から垂直信号線21に出力される。
図3は、第1実施形態に係る読出回路1の構成を示す回路図である。なお、図3では、読出回路1のほかに画素領域10も図示している。図3に示す読出回路1及び画素領域10を備えた撮像素子は、以下の説明を簡略化するため、図1に示した撮像素子C1と異なり、白黒の画素信号を出力する撮像素子であるものとする。すなわち、画素領域10の各画素はフィルタを有しない画素であるものとする。また、図3では8画素×8画素の64画素だけを示している。
読出回路1は、垂直信号線21ごとに設けられているが、図3においては、簡単のため1つの垂直信号線21の読出回路1を図示している。
読出回路1において、定電流源である画素電流源(電流源)22が垂直信号線21と配線23で接続されている。画素電流源22が垂直信号線21に接続され、この垂直信号線21に電流を流すことにより、画素内の信号電位が画素信号として垂直信号線21上に読み出される。垂直信号線21上に読み出される画素信号はアナログ信号である。画素電流源22の電流値は、この画素電流源22に供給されるバイアス電圧の電圧レベルにより決定される。
第1実施形態では、画素電流源22に対してバイアス電圧を供給する3本のグローバルバイアス線24が用意されている。3本のグローバルバイアス線24のうち、グローバルバイアス線24aは、電圧レベルがNormalレベルであるバイアス電圧を画素電流源22に供給するためのバイアス線である。グローバルバイアス線24bは、電圧レベルがLow1レベルであるバイアス電圧を画素電流源22に供給するためのバイアス線である。グローバルバイアス線24cは、電圧レベルがLow2レベルであるバイアス電圧を画素電流源22に供給するバイアス線である。ここで、NormalレベルはLow1レベルよりも高く、Low1レベルはLow2レベルよりも高い。すなわち、グローバルバイアス線24a,24b,24cの電圧レベルは、Normalレベル>Low1レベル>Low2レベルという関係となっている。また、グローバルバイアス線24aに流れる電流値はグローバルバイアス線24bに流れる電流値よりも大きく、グローバルバイアス線24bに流れる電流値はグローバルバイアス線24cに流れる電流値よりも大きい。
第1バイアス線選択回路(切替部)25は、画素電流源22用のグローバルバイアス線24a,24b,24cが接続され、また、画素電流源22と配線26で接続されている。第1バイアス線選択回路25は、制御信号生成回路(検知部)70から出力される制御信号に基づいて内部のスイッチを切り替え、画素電流源22用のグローバルバイアス線24a,24b,24cのいずれかと配線26とを接続する。これにより、画素電流源22用のグローバルバイアス線24a,24b,24cのいずれかから供給されるバイアス電圧が画素電流源22に供給される。画素電流源22は、画素電流源22用のグローバルバイアス線24a,24b,24cのいずれかから供給されるバイアス電圧に応じた電流値の電流を垂直信号線21に流す。
PGA回路30(Programmable Gain Amplifier)は、垂直信号線21に読み出された画素信号を増幅して出力する増幅回路(アンプ)である。図3に示すように、PGA回路30は、オペアンプ30A及びPGA電流源(電流源、アンプ電流源)43を備えている。なお、図3においては、PGA電流源43を明示するためにオペアンプ30AとPGA電流源43とを別構成として示しているが、一般にはPGA電流源43はオペアンプ30Aに内蔵されている。オペアンプ30Aは、2つの入力端子のうちの一方の端子が垂直信号線21と接続され、他方の端子が基準電圧Vrefと接続されている。また、オペアンプ30Aは、出力端子に配線41が接続されている。PGA回路30(オペアンプ30A)は、外部(例えば図示しない制御回路)から出力されるゲイン設定信号を配線42により入力する。そして、PGA回路30は、入力したゲイン設定信号に基づいてゲイン(増幅率、利得)を設定する。なお、図3に示すように、配線42は途中で分岐してオペアンプ30A及び制御信号生成回路70に接続されている。従って、ゲイン設定信号は、オペアンプ30A及び制御信号生成回路70に出力される。
PGA回路30において、定電流源であるPGA電流源43がオペアンプ30Aと配線44で接続されている。PGA電流源43がオペアンプ30Aに電流を流すことにより、PGA回路30が動作する。PGA回路30から出力される画素信号(出力信号)はアナログ信号である。PGA電流源43の電流値は、このPGA電流源43に供給されるバイアス電圧の電圧レベルにより決定される。
本実施形態では、PGA電流源43に対してバイアス電圧を供給する3本のグローバルバイアス線45が用意されている。3本のグローバルバイアス線45のうち、グローバルバイアス線45aは、電圧レベルがNormalレベルであるバイアス電圧をPGA電流源43に供給するためのバイアス線である。グローバルバイアス線45bは、電圧レベルがLow1レベルであるバイアス電圧をPGA電流源43に供給するためのバイアス線である。グローバルバイアス線45cは、電圧レベルがLow2レベルであるバイアス電圧をPGA電流源43に供給するバイアス線である。ここでも、NormalレベルはLow1レベルよりも高く、Low1レベルはLow2レベルよりも高い。すなわち、グローバルバイアス線45a,45b,45cの電圧レベルは、Normalレベル>Low1レベル>Low2レベルという関係となっている。また、グローバルバイアス線45aに流れる電流値はグローバルバイアス線45bに流れる電流値よりも大きく、グローバルバイアス線45bに流れる電流値はグローバルバイアス線45cに流れる電流値よりも大きい。
第2バイアス線選択回路(切替部)46は、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45a,45b,45cが接続され、また、PGA電流源43と配線47で接続されている。第2バイアス線選択回路46は、制御信号生成回路70から出力される制御信号に基づいて内部のスイッチを切り替え、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45a,45b,45cのいずれかと配線47とを接続する。これにより、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45a,45b,45cのいずれかから供給されるバイアス電圧がPGA電流源43に供給される。PGA電流源43は、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45a,45b,45cのいずれかから供給されるバイアス電圧に応じた電流値の電流をオペアンプ30Aに流す。
ADC回路50(Analog-to-digital Converter)は、入力端子が配線41と接続され、出力端子が出力配線60と接続されている。ADC回路50は、PGA回路30から出力されるアナログの画素信号をデジタルの画素信号(出力信号)に変換し、デジタルの画素信号を出力配線60に出力する。なお、出力配線60は途中で分岐して出力回路(図示せず)及び制御信号生成回路70に接続されている。従って、デジタルの画素信号は、出力回路及び制御信号生成回路70に出力される。図3において図示していない出力回路は、デジタルの画素信号(画像データや画像情報ともいう)を読出回路1の外部(例えば画像処理部など)に出力する。
制御信号生成回路70は、出力配線60からのデジタルの画素信号を入力する。そして、制御信号生成回路70は、ADC回路50から出力されたデジタルの画素信号に基づいて、PGA回路30からの画素信号の出力レベルを判定する。すなわち、制御信号生成回路70は、PGA回路30からの画素信号が高出力レベルであるか、中出力レベルであるか、低出力レベルであるかを判定する。制御信号生成回路70は、PGA回路30からの画素信号の出力レベルの判定結果に基づいて、第2バイアス線選択回路46内部のスイッチの切り替えを指示する制御信号を第2バイアス線選択回路46に出力する。第2バイアス線選択回路46は、制御信号生成回路70からの制御信号に基づいて、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45a,45b,45cのいずれかと配線47とを接続する。
また、制御信号生成回路70は、配線42からのゲイン設定信号を入力する。そして、制御信号生成回路70は、ADC回路50から出力されたデジタルの画素信号とゲイン設定信号とに基づいて、垂直信号線21の画素信号の出力レベルを判定する。すなわち、制御信号生成回路70は、垂直信号線21の画素信号が高出力レベルであるか、中出力レベルであるか、低出力レベルであるかを判定する。制御信号生成回路70は、垂直信号線21の画素信号の出力レベルの判定結果に基づいて、第1バイアス線選択回路25内部のスイッチの切り替えを指示する制御信号を第1バイアス線選択回路25に出力する。第1バイアス線選択回路25は、制御信号生成回路70からの制御信号に基づいて、画素電流源22用のグローバルバイアス線24a,24b,24cのいずれかと配線26とを接続する。
次に、画素信号のスルーレート及び静定時間について説明する。垂直信号線21の画素信号のスルーレートは、垂直信号線21の負荷と画素電流源22の電流値とによって決定される。画素電流源22が垂直信号線21に対して電流を多く流せば、垂直信号線21に読み出される画素信号のスルーレートは高くなる。この場合、画素信号の読み出しが完了(すなわち読み出し後の画素信号の電位が静定)するまでの時間が短くなる。逆に、画素電流源22が垂直信号線21に対して電流を少なく流せば、垂直信号線21上に読み出される画素信号のスルーレートは低くなる。この場合、画素信号の読み出しが完了(すなわち読み出し後の画素信号の電位が静定)するまでの時間が長くなる。
撮像装置では、システムの制御上、画素信号の読み出し動作に使ってもよい時間(読み出し時間)が決められている。例えば、フレームレート(単位時間あたりに処理(表示又は記録)されるフレーム数を表す値)によって1フレーム読み出すための時間が制限され、この時間から1行読み出すための時間も制限される。そして、1行読み出すための制限された時間内に各ノードの信号出力を静定させなければならないため、画素信号の読み出し時間が制限される。従って、読出回路1は、最大信号振幅の画素信号を読み出す場合(垂直信号線21の電位が最も大きく振れた場合)であっても、決められた読み出し時間内に画素信号の読み出しを完了しなければならない。
従来、読出回路1が決められた読み出し時間内に最大信号振幅の画素信号の読み出しを完了するように、画素電流源22は、画素信号の最大信号振幅を想定して垂直信号線21に常に一定電流を流していた。従って、垂直信号線21上の画素信号の信号振幅が小さい場合でも、画素電流源22が最大信号振幅の画素信号を通せるだけの一定電流(すなわち読み出し時間内に静定させるだけの一定電流)を常に垂直信号線21に流していた。この場合、画素電流源22は垂直信号線21に対して必要以上の電流を流していることになる。
垂直信号線21の画素信号の読み出しの場合と同様に、PGA電流源43がオペアンプ30Aに対して電流を多く流せば、オペアンプ30A(つまりPGA回路30)から出力される画素信号のスルーレートは高くなる。この場合も、画素信号の読み出しが完了(すなわち読み出し後の画素信号の電位が静定)するまでの時間が短くなる。逆に、PGA電流源43がオペアンプ30Aに対して電流を少なく流せば、オペアンプ30A(つまりPGA回路30)から出力される画素信号のスルーレートは低くなる。この場合も、画素信号の読み出しが完了(すなわち読み出し後の画素信号の電位が静定)するまでの時間が長くなる。
PGA回路30の場合においても、システムの制御上、PGA回路30の動作に使ってもよい時間(動作時間)が決められている。従って、PGA回路30は、最大信号振幅の画素信号を出力する場合であっても、決められた動作時間内に画素信号の出力が完了しなければならない。なお、動作時間は上記した読み出し時間と同じであってもよい。
従来、PGA回路30が決められた動作時間内に最大信号振幅の画素信号の動作を完了するように、PGA電流源43は、画素信号の最大信号振幅を想定してPGA回路30に常に一定電流を流していた。従って、PGA回路30から出力される画素信号の信号振幅が小さい場合でも、PGA電流源43が最大信号振幅の画素信号を通せるだけの一定電流(すなわち動作時間内に静定させるだけの一定電流)を常にPGA回路30に流していた。この場合、PGA電流源43はPGA回路30(オペアンプ30A)に対して必要以上の電流を流していることになる。
画素領域10における画像の暗部(すなわち画素信号の信号振幅が小さい画素)では、定電流源(画素電流源22、PGA電流源43)が電流を多く流さなくても、読出回路1は画素信号を動作時間内に静定させることができ、正常に読み出し動作を行うことが可能である。従って、画素領域10における画像の暗部では無駄に電力を消費していることになる。
このような無駄な電力の消費は、撮像素子を必要以上に発熱させる。このような発熱が撮像素子の性能としての暗電流の悪化を招く。また、画素領域10において中央部よりも外周部において発熱の影響を受けやすいため、画素領域10の中央部と外周部とで暗電流に差が生じやすい。このため、暗画像ほど暗電流のムラが生じ、その暗電流のムラに起因して画像のムラが現れてしまう。また、無駄な電力の消費は、撮像装置のバッテリーの使用時間を短くしてしまう。そこで、本実施形態では、制御信号生成回路70は、画像の明るさ(つまり画素領域10に入射する入射光の光量)に応じて定電流源(画素電流源22、PGA電流源43)の電流値を制御する。
次に、読出回路1の動作について説明する。なお、以下の説明を簡略化するため、上述したように、図3に示す画素領域10の各画素はカラーフィルタを有しない画素であるものとする。また、画素領域10の各画素は、すべて光電変換部11が設けられ、入射光に応じた電荷を蓄積する画素(つまり遮光されていない画素)とする。また、図3に示す画素領域10の5列目において、1行目及び8行目の画素は高出力レベルの画素信号とし、2行目、3行目、6行目及び7行目の画素は中出力レベルの画素信号とし、4行目及び5行目の画素は低出力レベルの画素信号とする。さらに、PGA回路30のゲインは1倍とする。
図4は、図3に示す制御信号生成回路70によるバイアス線の選択動作を示すフローチャートである。図4に示す処理において、制御信号生成回路70は、ADC回路50から出力されたデジタルの画素信号に基づいて、PGA回路30からの画素信号の出力レベルの判定を実行する(ステップS1)。具体的には、ADC回路50として12bitのADC回路を用いた場合、制御信号生成回路70は例えば12bit(=4096)を0〜1299LSB/1300〜2599LSB/2600〜4095LSBというように3分割する。そして、例えば0〜1299LSBを低出力レベルの画素信号とし、1300〜2599LSBを中出力レベルの画素信号とし、2600〜4095LSBを高出力の画素信号とする。
制御信号生成回路70は、画素信号の出力レベルが0〜1299LSB/1300〜2599LSB/2600〜4095LSBのいずれの範囲に属するかを判定することにより、PGA回路30からの画素信号が高出力レベルであるか、中出力レベルであるか、低出力レベルであるかを判定する。なお、出力レベルの分け方として、0〜1299LSBと1300〜2599LSBと2600〜4095LSBとに分けている。しかし、これは一例であって、このようなレベル分けに限定されない。
制御信号生成回路70は、ステップS1の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが高出力レベルであると判定した場合は(ステップS2のYES)、高出力レベルを示す制御信号を第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS3)。第2バイアス線選択回路46は、制御信号生成回路70からの高出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45aと配線47とを接続する。これにより、Normalレベルのバイアス電圧がPGA電流源43に供給される。PGA電流源43は、Normalレベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流をオペアンプ30Aに流す。
また、制御信号生成回路70は、ステップS1の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが高出力レベルではなく中出力レベルであると判定した場合は(ステップS4のYES)、中出力レベルを示す制御信号を第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS5)。第2バイアス線選択回路46は、制御信号生成回路70からの中出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45bと配線47とを接続する。これにより、Low1レベルのバイアス電圧がPGA電流源43に供給される。PGA電流源43は、Low1レベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流をオペアンプ30Aに流す。
また、制御信号生成回路70は、ステップS1の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが中出力レベルではなく低出力レベルであると判定した場合は(ステップS4のNO)、低出力レベルを示す制御信号を第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS6)。第2バイアス線選択回路46は、制御信号生成回路70からの低出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、PGA電流源43用のグローバルバイアス線45cと配線47とを接続する。これにより、Low2レベルのバイアス電圧がPGA電流源43に供給される。PGA電流源43は、Low2レベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流をオペアンプ30Aに流す。
次に、制御信号生成回路70は、ADC回路50から出力されたデジタルの画素信号と、PGA回路30のゲイン(ここではゲインは1倍とされている。)を示すゲイン設定信号とに基づいて、垂直信号線21上の画素信号の出力レベルの判定を実行する(ステップS7)。具体的には、ADC回路50として12bitのADC回路を用いた場合であって、PGA回路30のゲインが1倍である場合、制御信号生成回路70は、例えば12bit(=4096)を0〜1299LSB/1300〜2599LSB/2600〜4095LSBというように3分割する。そして、例えば0〜1299LSBを低出力レベルの画素信号とし、1300〜2599LSBを中出力レベルの画素信号とし、2600〜4095LSBを高出力の画素信号とする。
制御信号生成回路70は、画素信号の出力レベルが0〜1299LSB/1300〜2599LSB/2600〜4095LSBのいずれの範囲に属するかを判定することにより、PGA回路30からの画素信号が高出力レベルであるか、中出力レベルであるか、低出力レベルであるかを判定する。なお、出力レベルの分け方として、0〜1299LSBと1300〜2599LSBと2600〜4095LSBとに分けている。しかし、これは一例であって、このようなレベル分けに限定されない。
制御信号生成回路70は、ステップS7の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが高出力レベルであると判定した場合は(ステップS8のYES)、高出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25に出力する(ステップS9)。第1バイアス線選択回路25は、制御信号生成回路70からの高出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、画素電流源22用のグローバルバイアス線24aと配線26とを接続する。これにより、Normalレベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。画素電流源22は、Normalレベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流を垂直信号線21に流す。
また、制御信号生成回路70は、ステップS7の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが高出力レベルではなく中出力レベルであると判定した場合は(ステップS10のYES)、中出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25に出力する(ステップS11)。第1バイアス線選択回路25は、制御信号生成回路70からの中出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、画素電流源22用のグローバルバイアス線24bと配線26とを接続する。これにより、Low1レベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。画素電流源22は、Low1レベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流を垂直信号線21に流す。
また、制御信号生成回路70は、ステップS7の判定結果に基づいて、画素信号の出力レベルが中出力レベルではなく低出力レベルであると判定した場合は(ステップS10のNO)、低出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25に出力する(ステップS12)。第1バイアス線選択回路25は、制御信号生成回路70からの低出力レベルを示す制御信号に基づいて、内部スイッチを切り替えて、画素電流源22用のグローバルバイアス線24cと配線26とを接続する。これにより、Low2レベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。画素電流源22は、Low2レベルのバイアス電圧に対応した電流値の電流を垂直信号線21に流す。
上記した例では、PGA回路30のゲインを1倍としていた。しかし、制御信号生成回路70がステップS7において出力レベルの判定を行う場合、PGA回路30のゲイン倍率(ゲインの値)を考慮して出力レベルの判定を行う必要がある。例えば、制御信号生成回路70は、ステップS7の出力レベルの判定において、12bitの画素信号の出力レベルをゲイン倍率で割った値がいずれの範囲のレベルに属するかについて判定する。具体的には、PGA回路30のゲインが2倍であり、画素信号の出力レベルが3000LSBである場合、制御信号生成回路70は、垂直信号線21上では1500LSB(=3000/2)相当の出力レベルとなり、ステップS7の出力レベルの判定において中出力レベルと判定する。
また、制御信号生成回路70は、画素信号の出力レベルを0〜1299LSB/1300〜2599LSB/2600〜4095LSBのように分けていたが、PGA回路30のゲイン倍率に応じて画素信号の出力レベルの分け方を変更してもよい。例えば、PGA回路30のゲインが2倍である場合、制御信号生成回路70は、0〜649LSBと650〜1299LSBと1300〜4095LSBというように分ける。この場合、例えばADC回路50からの画素信号の出力レベルが3000LSBであるとすると、制御信号生成回路70は、垂直信号線21上では1500LSB(=3000/2)相当の出力レベルとなり、ステップS7の出力レベルの判定において高出力レベルと判定する。このように構成すれば、制御信号生成回路70がPGA回路30のゲイン倍率に適したレベル分けによって画素信号の出力レベルの判定を行うことが可能となる。
次に、制御信号生成回路70が画素領域10の画素ごとにバイアス線の選択する動作について説明する。図3に示す画素領域10の5列目における1行目の画素については、前行の画素が存在しない。従って、読出回路1が図3に示す画素領域10の5列目における1行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は、バイアス線の選択するための情報(画素信号の出力レベルの情報)を持っていない。このため、制御信号生成回路70は、デフォルトの制御信号として、高出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、デフォルトのバイアス線として、Normalレベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24a及びグローバルバイアス線45aをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における2行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は1行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて高出力レベルと判定する(ステップS2のYES、ステップS8のYES参照)。そして、制御信号生成回路70は、高出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS3、ステップS9参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Normalレベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24a及びグローバルバイアス線45aをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における3行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は2行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて中出力レベルと判定する(ステップS4のYES、ステップS10のYES参照)。そして、制御信号生成回路70は、中出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS5、ステップS11参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low1レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24b及びグローバルバイアス線45bをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における4行目の画素から画素信号を読み出すときも、制御信号生成回路70は3行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて中出力レベルと判定する(ステップS4のYES、ステップS10のYES参照)。そして、制御信号生成回路70は、中出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS5、ステップS11参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low1レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24b及びグローバルバイアス線45bをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における5行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は4行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて低出力レベルと判定する(ステップS4のNO、ステップS10のNO参照)。そして、制御信号生成回路70は、低出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS6、ステップS12参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low2レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24c及びグローバルバイアス線45cをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における6行目の画素から画素信号を読み出すときも、制御信号生成回路70は5行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて低出力レベルと判定する(ステップS4のNO、ステップS10のNO参照)。そして、制御信号生成回路70は、低出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS6、ステップS12参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low2レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24c及びグローバルバイアス線45cをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における7行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は6行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて中出力レベルと判定する(ステップS4のYES、ステップS10のYES参照)。そして、制御信号生成回路70は、中出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS5、ステップS11参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low1レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24b及びグローバルバイアス線45bをそれぞれ選択する。
読出回路1が画素領域10の5列目における8行目の画素から画素信号を読み出すときは、制御信号生成回路70は7行目の画素(前行の画素)の画素信号の出力レベルに基づいて中出力レベルと判定する(ステップS4のYES、ステップS10のYES参照)。そして、制御信号生成回路70は、中出力レベルを示す制御信号を第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46に出力する(ステップS5、ステップS11参照)。第1バイアス線選択回路25及び第2バイアス線選択回路46は、Low1レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線24b及びグローバルバイアス線45bをそれぞれ選択する。
このように、制御信号生成回路70は、画素信号の読み出しが行われる画素の前行の画素の画素信号の情報(出力レベル)に基づいて、今回の画素の読み出し時のバイアス線を選択する。従って、画素電流源22及びPGA電流源43が一定電流量を垂直信号線21及びオペアンプ30Aに流す場合よりも消費電力を低減することができる。上記した例では、3行目から8行目までの画素の読み出し時では、制御信号生成回路70によりLow1レベル又はLow2レベルのバイアス電圧を伝達するグローバルバイアス線が選択される。従って、画素電流源22及びPGA電流源43が常にNormalレベルのバイアス電圧でバイアスされている場合よりも消費電力が低減される。
なお、図3に示した画素領域10の各画素はフィルタを有しない画素としていた。しかし、図1に示したベイヤー配列で各画素が配列されている画素領域10M,10Nにおいても、図3及び図4で説明した制御信号生成回路70による画素ごとのバイアス線の選択動作を適用することが可能である。この場合、G信号読出回路1A、R信号読出回路1B、G信号読出回路1C及びB信号読出回路1Dは、2行単位で画素信号の読み出しを行う。このため、制御信号生成回路70は、画素信号の読み出しが行われる画素の2行前の画素の画素信号の情報(出力レベル)に基づいて、今回の画素の読み出し時のバイアス線を選択する。
以上に説明したように、第1実施形態では、画素から読み出される信号を伝える信号線21,41と、信号線21,41に接続され信号線41,42に電流を流す電流源22,43と、明るさに応じて電流源22,43からの電流値を切り替える切替部25,46とを備える。このような構成によれば、明るさに応じて電流源22,43の電流値を制御することができる。従って、撮像素子の消費電力を低減することができる。また、撮像素子の発熱を低減することができる。また、撮像素子の消費電力の削減によって暗画像における暗電流のムラやバッテリーの消費を抑制することができる。
また、第1実施形態では、切替部25,46は、明るいときと暗いときとで信号の静定時間が同一又は略同一になるように電流値を切り替える。このような構成によれば、読出回路1による画素信号の読み出し時間やPGA回路30の動作時間内に画素信号を静定させることができる。
また、第1実施形態では、画素から読み出される信号の振幅(つまり画素信号の出力レベル)により明るさを検知する検知部70を備え、切替部25,46は、検知部70が検知した信号の振幅に応じて電流値を切り替える。このような構成によれば、信号の振幅に応じた適切な電流値に切り替えることができ、確実に消費電力を削減することができる。また、第1実施形態では、切替部25,46は、信号の振幅が小さい程、低い電流値に切り替える。このような構成によれば、信号の振幅が小さい場合に電流源22,43が多くの電流量を流すことを確実に防止することができる。
また、第1実施形態では、切替部25,46は、第1画素の信号の振幅に応じて、第1画素の信号の読み出し後であって第2画素から信号が読み出されるときに電流値を切り替える。このような構成によれば、1又は複数の画素単位で電流値を切り替えることができる。また、第1実施形態では、第2画素は、第1画素の次に信号が読み出されるので、画素ごとに電流値を切り替えることができ、より一層、消費電力を低減させることができる。現在読み出されている画素と同じ列の次に読み出される画素は、ほぼ同じような画像であると考えられる。このため、制御信号生成回路70が、現在読み出されている画素の信号情報から、次の画素の読み出し時の定電流源を制御することで、無駄な電力消費を削減することができる。
また、第1実施形態では、信号の振幅を所定の倍率(ゲイン)で増幅するアンプ30を備え、切替部25,46は、アンプ30が増幅した後の信号の振幅と所定の倍率に応じて電流値を切り替える。このような構成によれば、アンプ30により信号が増幅される回路構成においても、信号の振幅に応じた電流値の切り替えを行うことができる。また、第1実施形態では、アンプ30はアンプ電流源43を含み、切替部46は、アンプ30が増幅した後の信号の振幅に応じて、アンプ電流源43からの電流値を切り替える。このような構成によれば、アンプ30の動作時間内に確実に信号を静定させることができる。また、第1実施形態では、切替部25,46は、段階的(例えば3段階)に電流値を切り替えるので、スイッチなどの構成で電流値の切り替えを行うことができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る読出回路1Kの内部構成を示す回路図である。図5に示すように、第2実施形態に係る読出回路1Kは、制御信号生成回路70Aの内部にADC回路を組み込んでいる。その他の構成については、図3に示した構成と同様であるため、重複する説明を省略する。
制御信号生成回路70Aは、出力配線60からのアナログの画素信号(PGA回路30が出力したアナログの画素信号)を入力する。そして、制御信号生成回路70Aは、内部のADC回路によりアナログの画素信号をデジタルの画素信号に変換する。ここで、制御信号生成回路70A内部のADC回路は、サブレンジ型のADC回路である。すなわち、ADC回路は、上位のビット群と下位のビット群とに2分し、それぞれをフラッシュ式のA/D変換を行う。この場合、ADC回路は、積分型のADC回路などと比較して、分解能は低いが高速にA/D変換の処理を行うことができる。従って、制御信号生成回路70Aは、A/D変換後の画素信号の出力レベルがいずれの範囲のレベルに属するかについて速く判定することができる。
なお、制御信号生成回路70A内部のADC回路は、サブレンジ型のADC回路に限らず、フルスラッシュ(完全並列)型のADC回路、パイプライン型のADC回路などであってもよい。また、読出回路1Kにおいても、制御信号生成回路70A内部のADC回路とは別に、PGA回路30から出力されたアナログの画素信号をデジタルの画素信号にA/D変換するADC回路(図3に示したADC回路50に相当する回路)を設けてもよい。この場合、ADC回路は、A/D変換の処理は低いが分解能が高いA/D変換の処理を行う積分型などのADC回路で構成してもよい。
なお、制御信号生成回路70Aによるバイアス線の選択動作については、図4で説明した処理と同様に実行することが可能である。
<第3実施形態>
図3に示した第1バイアス線選択回路25は、図6に示すように、スイッチングトランジスタを用いて構成してもよい。
図6は、図3に示すバイアス線選択回路25の一例を示す回路図である。図6に示すように、第1バイアス線選択回路25は、トランジスタ201,202,203で構成されている。トランジスタ201のドレインはグローバルバイアス線24aと接続され、トランジスタ201のソースは画素電流源22と接続されている。トランジスタ201のゲートは制御信号生成回路70と接続されている。また、トランジスタ202のドレインはグローバルバイアス線24bと接続され、トランジスタ202のソースは画素電流源22と接続されている。トランジスタ202のゲートは制御信号生成回路70と接続されている。また、トランジスタ203のドレインはグローバルバイアス線24cと接続され、トランジスタ203のソースは画素電流源22と接続されている。トランジスタ203のゲートは制御信号生成回路70と接続されている。
制御信号生成回路70は、グローバルバイアス線24aを選択する場合は、高出力レベルを示す制御信号として、パルスをトランジスタ201のゲートに出力する。トランジスタ201は、制御信号生成回路70からのパルスの印加に応じてオン状態となる。従って、グローバルバイアス線24aのNormalレベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。制御信号生成回路70は、グローバルバイアス線24bを選択する場合は、中出力レベルを示す制御信号として、パルスをトランジスタ202のゲートに出力する。トランジスタ202は、制御信号生成回路70からのパルスの印加に応じてオン状態となる。従って、グローバルバイアス線24bのLow1レベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。制御信号生成回路70は、グローバルバイアス線24cを選択する場合は、低出力レベルを示す制御信号として、パルスをトランジスタ203のゲートに出力する。トランジスタ203は、制御信号生成回路70からのパルスの印加に応じてオン状態となる。従って、グローバルバイアス線24cのLow2レベルのバイアス電圧が画素電流源22に供給される。なお、制御信号生成回路70は、オン状態となっているトランジスタ以外のトランジスタはオフ状態となるように制御する。また、制御信号生成回路70は、画素電流源22に対するバイアス電圧の供給を停止させる場合は、すべてのトランジスタ201,202,203をオフ状態とする。
このような構成によれば、第1バイアス線選択回路25が確実にグローバルバイアス線24a,24b,24cの切り替えを行うことができる。なお、図6では、第1バイアス線選択回路25の構成について説明したが、第2バイアス線選択回路46の構成についても図6に示した構成と同様の構成により実現することができる。
<撮像素子の変形例>
図1に示した撮像素子C1と異なる態様の撮像素子であってもよい。図7は、撮像素子の他の態様を示す概略図である。図7に示す撮像素子C2において、画素領域10E,10Fには例えば2000万個以上もの画素が行方向(横方向)と列方向(縦方向)にマトリックス状に配列されている。なお、図7では、画素領域10Eとして1列目における1行目から6行目の画素だけを示し、画素領域10Fとして2列目の1行目から6行目の画素だけを示している。
撮像素子C2は、撮像素子C1と同様に、カラーの画素信号(R信号、G信号、B信号)を出力可能な撮像素子である。図7に示す例では、緑色画素Gが1列目の2行目、4行目及び6行目に配置されるとともに、2列目の1行目、3行目及び5行目に配置されている。また、赤色画素Rが1列目の1行目、3行目及び5行目に配置されている。また、青色画素Bが2列目の2行目、4行目及び6行目に配置されている。
撮像素子C2は、各列に1本の垂直信号線21E,21Fが設けられている。また、列選択スイッチ3Eは、各列(1列目と2列目)の垂直信号線21E,21Fを選択する。また、列選択スイッチ3Fも、各列(1列目と2列目)の垂直信号線21E,21Fを選択する。列選択スイッチ3Eが1列目の垂直信号線21Eを選択しているときは、列選択スイッチ3Fは2列目の垂直信号線21Fを選択し、列選択スイッチ3Eが2列目の垂直信号線21Fを選択しているときは、列選択スイッチ3Fは1列目の垂直信号線21Eを選択する。G信号読出回路1Eは列選択スイッチ3Eと接続され、列選択スイッチ3Eが選択している垂直信号線21E又は21Fからの画素信号(G信号)を読み出す。RB信号読出回路1Fは列選択スイッチ3Fと接続され、列選択スイッチ3Fが選択している垂直信号線21E又は21Fからの画素信号(R信号、B信号)を読み出す。
画素領域10Eの各画素には、行選択用のスイッチとしての選択トランジスタ2E(図7において「SEL」と記す)が画素ごとに設けられている。また、画素領域10Fの各画素には、行選択用のスイッチとしての選択トランジスタ2F(図7において「SEL」と記す)が画素ごとに設けられている。選択トランジスタ2E,2Fは、それぞれ、制御回路(図示せず)から出力される信号に基づいてオン・オフする。選択トランジスタ2E,2Fがオンとなったときに、各画素で蓄積された電荷に応じた画素信号が選択トランジスタ2E,2F、垂直信号線21E,21F及び列選択スイッチ3E,3Fを介して読出回路1E,1Fに伝送される。
制御回路が列選択スイッチ3E,3Fを行選択時に切り替えることで、G信号読出回路1EにはG信号を読み出させ、RB信号読出回路1FにはR信号とB信号と交互に読み出させる。G信号読出回路1Eは、G信号のみが伝送されるため、図3に示した読出回路1をそのまま適用することができる。RB信号読出回路1Fは、R信号とB信号とが交互に伝送されるため、図3に示した読出回路1をそのまま適用することはできない。この場合、図3に示した制御信号生成回路70(及び図5に示した制御信号生成回路70A)の内部に2行分のメモリ機能を設ける。これにより、第1実施形態で説明した制御信号生成回路70(及び制御信号生成回路70A)によるバイアス線の選択動作を実行させることができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に記載の範囲には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能である。また、上記の実施形態で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。そのような変更又は改良、省略した形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記した実施形態や変形例の構成を適宜組み合わせて適用することも可能である。
上記した第1実施形態では、制御信号生成回路70は、画素電流源22及びPGA電流源43の電流値の制御(バイアス線の選択)を行っていたが、画素電流源22だけ又はPGA電流源43だけの電流値の制御を行うようにしてもよい。また、図1に示したG信号読出回路1A、R信号読出回路1B、G信号読出回路1C及びB信号読出回路1Dのうちの一部の読出回路について図4に示したバイアス線の選択動作を実行させるようにしてもよい。また、図7に示したG信号読出回路1E及びRB信号読出回路1Fのいずれかの読出回路について図4に示したバイアス線の選択動作を実行させるようにしてもよい。
図2に示した画素構成では、4つのトランジスタで構成されていたが、そのような構成に限定されない。また、上記した各実施形態において、カラーフィルタの配列がベイヤー配列とされていたが、この配列以外の配列であってもよい。また、制御信号生成回路70は、画素信号の出力レベル(振幅)によって明るさを判定していたが、このような構成に限定されない。例えば、明るさを検出する測光センサを設け、制御信号生成回路70が測光センサからの情報に基づいて明るさを判定してもよい。また、バイアス電圧はNormal、Low1及びLow3の3段階としていたが、2段階(Normal、Low)であっても、4段階以上であってもよい。この場合は、バイアス電圧に応じたバイアス線を設ける。また、制御信号生成回路70は、信号の出力レベルを段階数に応じた範囲にレベル分けする。また、制御信号生成回路70は、前行の画素の画素信号を用いてレベル判定を行う場合に限らず、2行以上前の画素の画素信号を用いてレベル判定を行う構成でもよい。
C1,C2…撮像素子(撮像素子)、1,1A,1B,1C,1D,1E,1F…読出回路、10…画素領域、22…画素電流源(電流源)、24…グローバルバイアス線、25…第1バイアス線選択回路(切替部)、30…PGA回路(アンプ)、43…PGA電流源(電流源、アンプ電流源)、45…グローバルバイアス線、46…第2バイアス線選択回路(切替部)、50…ADC回路、70,70A…制御信号生成回路(検知部)

Claims (6)

  1. 光を電荷に変換する光電変換部を有する画素と、
    前記画素に接続され、前記光電変換部で変換された電荷に基づく信号出力される信号線と、
    前記信号線に電流を流す画素電流源と、
    前記信号線に出力された前記信号を所定のゲイン倍率で増幅するアンプと、
    前記アンプにより増幅された前記信号の振幅と前記アンプに設定されたゲイン倍率とに基づいて、前記画素電流源により前記信号線に流す電流の大きさを切り替える切替部と、
    を備える撮像素子。
  2. 前記切替部は、前記信号の振幅が小さい程、前記画素電流源により前記信号線に流す電流の大きさが小さくなるように切り替える請求項に記載の撮像素子。
  3. 前記アンプは、前記信号を増幅する増幅部と前記増幅部に電流を流すアンプ電流源を含み、
    前記切替部は、前記アンプにより増幅された前記信号の振幅に基づいて、前記アンプ電流源により前記増幅部に流す電流の大きさを切り替える請求項1又は請求項2に記載の撮像素子。
  4. 前記切替部は、前記画素電流源により前記信号線に流す電流の大きさを段階的に切り替える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の撮像素子。
  5. 前記切替部は、前記アンプ電流源により前記増幅部に流す電流の大きさを段階的に切り替える請求項3に記載の撮像素子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の撮像素子を備える撮像装置。
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