JP6732519B2 - 車体姿勢制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の車体と台車との間に設けられる空気ばねに給排気して車体姿勢を制御する車体姿勢制御装置に関し、特に簡単な構成によって自動車高調整機能と車体姿勢制御機能とを両立させたものに関する。
旅客用電車等の鉄道車両は、車体下部と台車枠上部との間に、2次ばね系として空気ばね(まくらばね)が設けられる。
通常このような鉄道車両には、乗客の乗降などによる車体重量の変化に応じて、空気ばねの給排気を自動的に行い、車体の高さ(車高)を所定の範囲内に維持する自動高さ調整弁(レベリングバルブ(LV))が設けられている。
自動高さ調整弁は、車体高さの変化に応じて回動するてこ棒に対し、時間遅れをもって追従する軸の回動に応じて給気弁、排気弁を開閉し、空気ばねへの給排気を行うものである。
非特許文献1には、このような自動高さ調整弁について記載されている。
自動高さ調整弁は、所定の不感帯幅(給排気がともに行われない範囲)を超えて車体高さが変化した場合、所定の時間遅れ後に、自動的に給排気を行い、車体高さが不感帯幅内に回復されると給排気が終了するようになっている。
また、近年、空気ばねの伸縮を利用し、台車に対する車体高さを積極的に変化させる車体姿勢制御が提案されている。
例えば、曲線通過時に車体を内傾させて乗客が感じる遠心力を軽減する車体傾斜制御を、曲線外側の空気ばねの伸縮を用いて行うことが知られている。
例えば、特許文献1には、自動高さ調整弁の他に車体傾斜制御用の給排気機構を設けた車体姿勢制御システムが記載されている。
また、特許文献2には、鉄道車両の車体傾斜制御に用いられる気体圧(パイロット圧)を発生させる装置として、揺動可能に下垂して設けられる振り子の加速度に応じた角度変化を利用した制御弁(振り子弁)が記載されている。
特開2014− 80130号公報 特開2014− 16011号公報
「JRIS鉄道車両−自動高さ調整弁−第1部:不感帯・時間遅れを持つもの JRIS E4117−1」社団法人日本鉄道車輛工業会発行 平成17年6月
空気ばねへの給排気によって、例えば車体傾斜制御等の車体姿勢制御を行う場合、自動高さ調整弁が通常走行時(車体姿勢制御の非介入時)と同様に機能していると、例えば空気ばねへの給気を行って車体高さを上昇させようとする場合に、自動高さ調整弁によって排気が行われてしまう。
このような各給排気機構の相互干渉を防止するため、特許文献1に記載された技術においては、自動高さ調整弁の給排気弁を、本体部に対して相対変位可能なスライド支持部に保持される構成とし、車体高さの上昇のためのトリガーとなるパイロット圧の導入に応じて、スライド支持部を不感帯幅がオフセットされるように変位させる構造となっている。
しかし、特許文献1に記載されたように、自動高さ調整弁の給排気弁をスライド支持部によって保持する構成とした場合、各部品の構造や形状が複雑となって製造や組立が煩雑となる。
また、自動高さ調整弁内部の摺動箇所やシーリングを要する箇所が増加し、部品の摩耗やシール性の確保、メインテナンス性の悪化が問題となる。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、簡単な構成によって自動車高調整機能と車体姿勢制御機能とを両立させた車体姿勢制御装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明の車体姿勢制御装置は、鉄道車両の車体と台車との間に設けられる空気ばねに給排気を行ない台車に対する相対的な車体高さを制御する車体姿勢制御装置であって、前記車体高さが所定の下限以下である場合に前記空気ばねに給気するとともに前記車体高さが所定の上限以上である場合に前記空気ばねから排気する高さ調整弁部と、前記車体高さを上昇させる所定の条件が充足された場合にパイロット圧を発生するパイロット圧発生手段と、前記パイロット圧の導入に応じて前記空気ばねに給気して前記車体高さを上昇させるバイパス空気回路部とを備え、前記高さ調整弁部は、前記パイロット圧の導入に応じて前記高さ調整弁部が前記空気ばねから排気する排気流路を閉塞する排気流路閉塞手段を有することを特徴とする。
これによれば、簡単な構成によって、バイパス空気回路部の作動時に高さ調整弁部による自動的な排気動作をキャンセルすることができ、自動車高調整機能と車体姿勢制御機能とを両立させることができる。
これによって、例えばスライド弁構造を持たない既存の一般的な車体高さ調整手段の構造に大きな変更を加えることなく、車体傾斜制御等の車体姿勢制御を実現することができる。
本発明において、前記空気ばね、前記高さ調整弁部、前記バイパス空気回路部は、前記台車の左右にそれぞれ独立して設けられ、前記パイロット圧発生手段は、曲線走行時に曲線外側の前記高さ調整弁部及び前記バイパス空気回路部に対して前記パイロット圧を発生させる構成とする。
これによれば、高さ調整弁部の構造を複雑化することなく、空気ばねを用いた車体傾斜制御を実現することができる。
本発明において、前記パイロット圧発生手段は、曲線走行時に作用する遠心力による錘の変位に応じて前記パイロット圧を発生させる振子弁である構成とすることができる。
これによれば、各種センサや電子的な制御手段を設けることなく機械的なデバイスのみによって車体傾斜制御システムを構成することができる。
本発明の他の態様において、前記高さ調整弁部は、前記空気ばねに給気する給気流路を開閉する給気弁と、前記排気流路を開閉する排気弁と、少なくとも一部が前記給気弁及び前記排気弁の間に設けられ前記給気弁及び前記排気弁を開閉させる弁体駆動部材と、前記車体高さの変動に応じた変位を前記弁体駆動部材に与える伝達部材とを有し、前記排気流路閉塞手段は、前記排気弁の入口側又は出口側に設けられる構成とする。
これによれば、一般的な構成の既存の高さ調整弁を、排気流路閉塞手段を設けるのみの小変更によって車体姿勢制御システムに組み込むことができる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成によって自動車高調整機能と車体姿勢制御機能とを両立させた車体姿勢制御装置を提供することができる。
本発明を適用した車体姿勢制御装置の実施形態を有する鉄道車両の構成を示す模式図である。 実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の構成を示す図である。 実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、通常状態を示す図である。 実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、給気状態を示す図である。 本発明を適用した車体姿勢制御装置の実施形態を有する鉄道車両の車体傾斜時の状態を示す図である。 実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、排気状態を示す図である。 本発明の比較例である車体姿勢制御装置における車体高車調整弁部及びバイパス空気回路部の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係る車体姿勢制御装置について説明する。
実施形態の車体姿勢制御装置は、例えば、旅客用の電車等の鉄道車両に設けられるものである。
図1は、実施形態の車体姿勢制御装置を有する鉄道車両の構成を示す模式図である。
図1は、車両の進行方向前方側から見た状態を示している。
鉄道車両1は、車体10、台車20、まくらばね30、元空気溜め40、車体高さ調整装置50、リンク機構60、振子弁70等を有して構成されている。
車体10は、下部に設けられた台枠の側端部、前後端部から立設された側構、妻構の上部に屋根構を設け、実質的に六面体状に形成された構体に、各種機器類や内装部材等を艤装して構成されている。
車体10の内部には、乗客等が収容される車室が設けられている。
車体10の下部には、前後一対の台車20が取り付けられている。
台車20は、車体10の下部に設けられる例えば2軸のボギー台車である。
台車20は、台車枠21、輪軸22、軸箱23等を有する。
台車枠21は、平面視において実質的に矩形の枠状に構成された構造部材である。
台車枠21は、2次ばね系を構成するまくらばね30や、車体10との間で前後力を伝達する図示しない牽引装置等を介して、車体10の下部にボギー角付与可能(鉛直軸回りに旋回可能)に取り付けられている。
台車枠21には、図示しない主電動機や、ブレーキ装置等の各種機器が取り付けられる。
台車枠21のまくらぎ方向(車幅方向)における両端部には、リンク機構60の高さ調整棒62の下端部が取り付けられるブラケットが設けられている。
輪軸22は、車軸22aの両端部に、レールR上で転動する左右一対の車輪22bを固定したものである。
軸箱23は、輪軸22の車軸22aの両端部に設けられたジャーナル部を回転可能に支持するものである。
軸箱23は、輪軸22を支持する軸受と、その潤滑装置や、速度発電機等を有する。
軸箱23は、図示しない軸箱支持装置を介して、台車枠21に取り付けられている。
軸箱支持装置は、輪軸22を台車枠21に対して上下方向及びヨー方向(ステア方向)に相対変位可能に支持する。
軸箱支持装置には、1次ばね系である軸ばねや軸ダンパ等が設けられる。
まくらばね30は、車体10の下面と台車枠21の上面との間に設けられる2次ばねである。
まくらばね30は、可撓性を有するゴム等の弾性材料によって形成されたベローズを有する空気ばねであり、例えば積層ゴム等の弾性体を介して、台車枠21の側梁上部に取り付けられている。
まくらばね30は、給排気用の空気配管31を介して、車体高さ調整装置50に接続されている。
まくらばね30は、まくらぎ方向に離間して、台車20一台あたり、左右一対が設けられている。
元空気溜め40は、図示しない空気圧縮機が吐出する圧縮空気が充填される圧力容器である。
元空気溜め40は、まくらばね30や図示しない空気ブレーキへの圧縮空気の供給源となる。
元空気溜め40は、空気配管41,42を介して、左右の車体高さ調整装置50及び振子弁70に圧縮空気を供給する。
車体高さ調整装置50は、まくらばね30の給気及び排気を行ない、台車枠21に対する車体10の高さ(以下、車体高さと称する)を調整するものである。
車体高さ調整装置50は、車体高さを所定の不感帯(車高調整を行わない車体高さの範囲)内に維持する車体高さの自動調整機能、及び、振子弁70から導入されるパイロット圧に応じて車体高さを上昇させる車体高さ変更機能を有する。
車体高さ調整装置50は、左右のまくらばね30に対してそれぞれ独立して設けられ、車体10の下部に取り付けられている。
車体高さ調整装置50の構成や機能については、後により詳しく説明する。
リンク機構60は、車体高さの変化に応じて車体高さ調整装置50に設けられた入力軸を回動させる連動機構である。
リンク機構60は、てこ棒61、高さ調整棒62を有する。
てこ棒61は、車体高さ調整装置50の入力軸から径方向に突出したレバー状の部材である。
てこ棒61は、車体高さが車体傾斜制御等が介入しない通常時の高さであるときに、実質的に水平方向に沿って配置されている。
高さ調整棒62は、てこ棒61の先端部と台車枠21のブラケットとの間にわたして設けられた部材である。
高さ調整棒62は長手方向を上下方向にほぼ沿わせて配置されている。
高さ調整棒62の上端部、下端部は、てこ棒61の先端部、台車枠21のブラケットに対して、それぞれ回動(揺動)可能に連結されている。
振子弁70は、車両前後方向にほぼ沿った軸回りに揺動可能に吊下げられた錘71を利用して曲線走行を検出し、パイロット圧を発生するものである。
振子弁70は、車体10の下部に取り付けられている。
車両1が曲線区間を走行し、車体10に遠心力が作用し、錘71が曲線外径側に揺動すると、振子弁70は、曲線外側の車体高さ調整装置50に対して、パイロット圧配管72を介し、元空気溜め40(例えば800〜900kPa程度)から導入される圧縮空気を、予め設定された所定の圧力(例えば400kPa程度)まで減圧したパイロット圧を供給するようになっている。
パイロット圧は、車体高さ調整装置50に対して、車体高さを上昇させる指令(トリガー)として機能する。
次に、車体高さ調整装置50の構成について、より詳細に説明する。
図2は、実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の構成を示す図である。
車体高さ調整装置50は、高さ調整弁部100、バイパス空気回路部200を有して構成されている。
なお、実際には高さ調整弁部100とバイパス空気回路部200とは、各アームの回転中心軸が同心となるように、軸方向に重ね合わせてユニット化されているが、図2においては、図示と理解を容易化するために高さ調整弁部100とバイパス空気回路部200とをオフセットして図示している。
高さ調整弁部(LV)100は、車体傾斜制御の不介入時(パイロット圧が導入されていない時)に、車体高さを所定の不感帯幅内に維持するよう、まくらばね30の給排気を自動的に行うものである。
高さ調整弁部100は、本体部110、アーム120、ダンパ130、給気弁140、排気弁150、逆止弁160、排気切替弁170等を有する。
本体部110は、他の各部材を収容する部分であって、例えば金属系材料によってブロック状に形成されている。
本体部110には、元空気溜めポート111、まくらばねポート112、排気ポート113、パイロット圧ポート114が設けられている。
元空気溜めポート111は、空気配管41を介して、元空気溜め40に接続され、元空気溜め40から圧縮空気が導入される。
元空気溜めポート111は、給気弁140の第1室141と連通可能に接続されている。
まくらばねポート112は、空気配管31を介して、まくらばね30に接続されている。
まくらばねポート112は、まくらばね30に空気を導入し、または、まくらばね30から空気を排出することによって、給排気を行うものである。
まくらばねポート112は、給気弁140の第2室142、及び、排気弁150の第1室151と連通可能に接続されている。
排気ポート113は、まくらばね30からの排気を行う際に、排気(圧縮空気)を大気開放するものである。
排気ポート113は、排気弁150の第2室152と連通可能に接続されている。
パイロット圧ポート114は、パイロット圧配管72を介して、振子弁70に接続され、パイロット圧の発生時にはパイロット圧が導入される。
パイロット圧ポート114は、排気切替弁170に接続されている。
アーム120は、リンク機構60のてこ棒61の回転中心軸と同心な軸回りに回動可能に支持された部材である。
アーム120は、てこ棒61に対して回動可能とされ、ねじりばね121を介して、てこ棒61に連結されている。
ねじりばね121は、アーム120のてこ棒61に対する相対回動に応じたばね反力を発生する。
アーム120は、回動中心から上方に突出した弁駆動部122、及び、下方に突出したダンパ連結部123を有する。
弁駆動部122は、アーム120の回動時に、給気弁140、排気弁150のロッド144,154を押圧して、弁体143,153を開弁させるものである。
ダンパ連結部123は、アーム120の回動時に、ダンパ130のピストン132を動作させるものである。
ダンパ130は、本体部110の下部に設けられ、例えばジメチルシリコン油等のオイルが貯留されるシリンダ131内に挿入されたピストン132を有するオイルダンパである。
シリンダ131及びピストン132は、アーム120のダンパ連結部123を挟んで両側に設けられている。
ピストン132は、アーム120の回動に応じてダンパ連結部123によってシリンダ131に対して相対変位する。
ピストン132には、小径のオイル流路132aが設けられている。
ダンパ130は、ピストン132がシリンダ131に対して相対変位する際に、オイル流路132aをオイルが通過する抵抗によって減衰力を発生する。
アーム120は、上述したねじりばね121及びダンパ130の作用によって、てこ棒61に対して、時間遅れをもって揺動するようになっている。
給気弁140は、開弁時に元空気溜めポート111とまくらばねポート112とを連通させ、元空気溜め40から導入される圧縮空気をまくらばね30に導入し、給気を行うものである。
給気弁140及び排気弁150は、アーム120の弁駆動部122を水平方向に挟んで、対向して配置されている。
給気弁140は、車体高さが低下し、てこ棒61が図2における時計回り方向に、中立位置から所定角度以上揺動した際に開弁する。
給気弁140は、第1室141、第2室142、弁体143、ロッド144等を有して構成されている。
第1室141は、元空気溜めポート111と連通した空間部である。
第2室142は、逆止弁160を介して、まくらばねポート112と連通した空間部である。
第2室142は、第1室141に対して、アーム120の弁駆動部122側に隣接して配置されている。
第2室142の第1室141側の端部は、第1室141側に開口し、連通している。
弁体143は、第2室142の第1室141側の開口を開閉する部材である。
弁体143は、第1室141の内部に収容されたばねによって、閉弁側に付勢されている。
ロッド144は、弁体143から第2室142の内部を介して、弁駆動部122側へ突出した軸状の部分である。
ロッド144の突端部は、アーム120が中立位置にあるときには、図2に示すように、弁駆動部122と間隔を隔てて対向して配置され、車体高さの低下により、アーム120が図2における時計回りに回動したときには、弁駆動部122によって押され、弁体143を開弁させるようになっている。
排気弁150は、開弁時にまくらばねポート112と排気ポート113とを連通させ、まくらばね30から排出される圧縮空気を大気開放し、排気を行うものである。
排気弁150は、車体高さが上昇し、てこ棒61が図2における反時計回り方向に、中立位置から所定角度以上揺動した際に開弁する。
排気弁150は、第1室151、第2室152、弁体153、ロッド154等を有して構成されている。
第1室151は、まくらばねポート112と連通した空間部である。
第2室152は、排気切替弁170を介して、排気ポート113と連通した空間部である。
第2室152は、第1室151に対してアーム120の弁駆動部122側に隣接して配置されている。
第2室152の第1室151側の端部は、第1室151側に開口し、連通している。
弁体153は、第2室152の第1室151側の開口を開閉する部材である。
弁体153は、第1室151の内部に収容されたばねによって、閉弁側に付勢されている。
ロッド154は、弁体153から第2室152の内部を介して、弁駆動部122側へ突出した軸状の部分である。
ロッド154の突端部は、アーム120が中立位置にあるときには、図2に示すように弁駆動部122と間隔を隔てて対向して配置され、車体高さの上昇により、アーム120が図2における反時計回りに回動したときには、弁駆動部122によって押され、弁体153を開弁させるようになっている。
逆止弁160は、給気弁140の第2室142とまくらばねポート112とを連通させる空気流路の途中に設けられ、まくらばねポート112側から給気弁140側への空気の逆流を防止するものである。
排気切替弁170は、排気弁150の第2室152と排気ポート113とを連通させる空気流路(排気流路)の途中に設けられている。
排気切替弁170は、パイロット圧ポート114からパイロット圧(例えば400kPa)が導入された際に、パイロット圧によって弁体を駆動し、空気流路を閉塞するものである。
パイロット圧が導入されていない場合は、排気切替弁170は、排気圧によって弁体が開弁するようになっている。
バイパス空気回路部200は、車体傾斜制御の介入時(パイロット圧が導入された時)に、車体高さを上昇させ、車体傾斜制御の不介入時(パイロット圧が導入されていない時)に、車体高さを低下させるよう、まくらばね30の給排気を行うものである。
バイパス空気回路部200は、本体部210、アーム220、弁体ケース230、給気弁240、排気弁250、逆止弁260等を有する。
本体部210は、他の各部材を収容する部分であって、例えば金属系材料によってブロック状に形成されている。
本体部210は、高さ調整弁部100の本体部110と締結される。
本体部210には、元空気溜めポート211、まくらばねポート212、排気ポート213、パイロット圧ポート214、シリンダ部215、空気室216等が設けられている。
元空気溜めポート211、まくらばねポート212、排気ポート213、パイロット圧ポート214は、高さ調整弁部100の対応する各ポートと連通可能に接続されている。
元空気溜めポート211は、空気配管41を介して元空気溜め40に接続され、元空気溜め40から圧縮空気が導入される。
元空気溜めポート211は、給気弁240の第1室241と連通可能に接続されている。
まくらばねポート212は、空気配管31を介してまくらばね30に接続されている。
まくらばねポート212は、まくらばね30に空気を導入し、または、まくらばね30から空気を排出することによって、給排気を行うものである。
まくらばねポート212は、給気弁240の第2室242、及び、排気弁250の第1室251と連通可能に接続されている。
排気ポート213は、まくらばね30からの排気を行う際に、排気(圧縮空気)を大気開放するものである。
排気ポート213は、排気弁250の第2室252と連通可能に接続されている。
パイロット圧ポート214は、パイロット圧配管72を介して振子弁70に接続され、パイロット圧の発生時にはパイロット圧が導入される。
パイロット圧ポート214は、空気室216に連通している。
シリンダ215は、弁体ケース230がスライド可能に収容される収容部である。
シリンダ215の内面は、円筒内面状に形成されている。
空気室216は、シリンダ215の給気弁240側の端部に隣接し、かつシリンダ215内と連通した空間部である。
空気室216は、パイロット圧ポート214と接続され、パイロット圧が導入される。
アーム220は、リンク機構60のてこ棒61の回転中心軸と同心な軸回りに揺動可能に支持された部材である。
アーム220は、てこ棒61と実質的に剛体的に結合され、てこ棒61に対して実質的に遅延なく回動するようになっている。
アーム220は、てこ棒61と同心の回転中心軸付近から上方へ突出している。
アーム220の突端部は、車体高さの変化時に、給気弁240、排気弁250のロッド244,254の突端部を押圧し、弁体243,253を開弁駆動する機能を有する。
弁体ケース230は、給気弁240及び排気弁250が収容される円筒状の部材である。
弁体ケース230は、シリンダ215の内部に、軸方向にスライド可能に挿入されている。
弁体ケース230の外周面とシリンダ215の内周面との間は、複数のOリングによってシールされている。
弁体ケース230の中央部には、アーム220の先端部(上端部)が挿入される空間部が設けられ、その軸方向における両側には、給気弁240及び排気弁250がそれぞれ収容されている。
弁体ケース230は、排気弁250側の端部に設けられたばね231によって、空気室216側(給気弁240側)に押圧されている。
パイロット圧が空気室216に導入されると、弁体ケース230は、本体部210に対して、給気弁240及び排気弁250とともに、ばね231を圧縮しつつ排気弁250側(図2における左側)へ変位する。
給気弁240は、開弁時に元空気溜めポート211とまくらばねポート212とを連通させ、元空気溜め40から導入される圧縮空気をまくらばね30に導入し、給気を行うものである。
給気弁240及び排気弁250は、アーム220の上端部を水平方向に挟んで、対向して配置されている。
給気弁240は、車体高さが低下し、てこ棒61が図2における時計回り方向に、中立位置から所定角度以上揺動した際に開弁する。
給気弁240は、第1室241、第2室242、弁体243、ロッド244等を有して構成されている。
第1室241は、元空気溜めポート211と連通した空間部である。
第2室242は、逆止弁260を介してまくらばねポート212と連通した空間部である。
第2室242は、第1室241に対してアーム220側に隣接して配置されている。
第2室242の第1室241側の端部は、第1室241側に開口し、連通している。
弁体243は、第2室242の第1室241側の開口を開閉する部材である。
弁体243は、第1室241の内部に収容されたばねによって、閉弁側に付勢されている。
ロッド244は、弁体243から第2室242の内部を介して、アーム120側へ突出した軸状の部分である。
ロッド244の突端部は、アーム220が中立位置にあるときには、図2に示すようにアーム220の上端部と間隔を隔てて対向して配置され、車体高さの低下によりアーム220が図2における時計回りに回動したときには、アーム120によって押され、弁体243を開弁させるようになっている。
排気弁250は、開弁時にまくらばねポート212と排気ポート213とを連通させ、まくらばね30から排出される圧縮空気を大気開放し、排気を行うものである。
排気弁250は、車体高さが上昇し、てこ棒61が図2における反時計回り方向に、中立位置から所定角度以上揺動した際に開弁する。
排気弁250は、第1室251、第2室252、弁体253、ロッド254等を有して構成されている。
第1室251は、まくらばねポート212と連通した空間部である。
第2室252は、排気ポート213と連通した空間部である。
第2室252は、第1室251に対してアーム220の先端部側に隣接して配置されている。
第2室252の第1室251側の端部は、第1室251側に開口し、連通している。
弁体253は、第2室252の第1室251側の開口を開閉する部材である。
弁体253は、第1室251の内部に収容されたばねによって、閉弁側に付勢されている。
ロッド254は、弁体253から第2室252の内部を介して、アーム220側へ突出した軸状の部分である。
ロッド254の突端部は、アーム220が中立位置にあるときには、図2に示すようにアーム220の先端部と間隔を隔てて対向して配置され、車体高さの上昇によりアーム220が図2における反時計回りに回動したときには、先端部によって押され、弁体253を開弁させるようになっている。
なお、ロッド244の突端部とロッド254の突端部との間隔(不感帯幅)は、高さ調整弁部100のロッド144の突端部とロッド154の突端部との間隔(不感帯幅)よりも大きく設定され、通常時(車体傾斜制御の不介入時)には、アーム220はロッド244,254と実質的に当接しないようになっている。
逆止弁260は、給気弁240の第2室242とまくらばねポート212とを連通させる空気流路の途中に設けられ、まくらばねポート212側から給気弁240側への空気の逆流を防止するものである。
給気弁240及び排気弁250は、弁体ケース230が本体部210に対して相対変位することによって、まくらばね30への給排気が行われない不感帯幅に相当する車体高さが変化するようになっている。
具体的には、弁体ケース230が中立位置から排気弁250側(図2における左側)へ変位することによって、不感帯幅が車体高さを上昇させる方向にシフトする。
車体高さ調整装置50の機能について、以下より詳細に説明する。
図3は、実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、通常状態(車体傾斜を行なわない状態)を示す図である。
図3において、高圧空気が導入されている管路は実線太線によって示し、パイロット圧が導入されている管路は破線太線によって示している。(図4、6において同じ)
通常状態においては、振子弁70の錘71は中立位置にあり、パイロット圧は発生しておらず、実質的に大気圧となっている。また、排気切替弁170は開弁状態にあり、弁体ケース230は、中立位置(初期位置)となっている。
この状態においては、バイパス空気回路部200は実質的に機能せず、主に高さ調整弁部100の機能によって、車体高さは所定の不感帯幅内となるように自動調整される。
具体的には、車体高さが不感帯幅の下限以下となった場合には、アーム120の弁駆動部122がロッド144と当接して給気弁140を開弁させ、まくらばね30に給気を行ない、車体高さを上昇させる。
一方、車体高さが不感帯幅の上限以上となった場合には、アーム120の弁駆動部122がロッド154と当接して排気弁150を開弁させ、まくらばね30から排気を行ない、車体高さを低下させる。
なお、高さ調整弁部100においては、上述したばね121及びダンパ130による時間遅れを与えているため、例えば軌道不整などの外乱等に起因する短時間の車体高さ変化に対しては、給排気は行われないようになっている。
図4は、実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、給気状態を示す図である。
給気状態においては、曲線走行時の遠心力によって振子弁70の錘71が揺動し、旋回外輪(曲線外径)側の車体高さ調整装置50に対して、例えば400kPa程度のパイロット圧が導入されている。
これによって、排気切替弁170は閉弁されるとともに、弁体ケース230は本体部210に対して排気弁250側にスライドする。
この状態においては、バイパス空気回路部200のアーム220の先端部はロッド244と当接して給気弁240を開弁させ、まくらばね30への給気が行われる。
このとき、高さ調整弁部100では、てこ棒61の回動に応じ、アーム120の弁駆動部122がロッド154と当接して排気弁150を開弁させるが、排気切替弁170が閉弁されているため排気弁150と排気ポート113との間が遮断されており、まくらばね30からの排気が行われることはない。
図5は、本発明を適用した車体姿勢制御装置の実施形態を有する鉄道車両の車体傾斜時の状態を示す図である。
曲線内側の車体高さ調整装置50にはパイロット圧が導入されず、図3に示す通常状態となっている。
曲線外側の車体高さ調整装置50にのみパイロット圧が導入され、まくらばね30への給気が行われることによって、車体10は、台車枠21に対して、上部が曲線内側へ変位するよう相対傾斜(内傾)する。
これによって、車室内の乗客等が感じる遠心力が軽減され、曲線通過時の快適性が向上する。
図6は、実施形態の車体姿勢制御装置における高さ調整弁部及びバイパス空気回路部の機能を示す図であって、排気状態を示す図である。
この排気状態は、曲線走行がほぼ終了して曲率が減少する緩和曲線に差し掛かり、図5に示す車体傾斜状態から図1に示す状態へ復帰する際の状態に相当する。
排気状態においては、振子弁70の錘71は中立位置にあり、パイロット圧は発生しておらず、実質的に大気圧となっている。
これによって、排気切替弁170は開弁状態、弁体ケース230は中立位置にそれぞれ復帰する。
この状態においては、高さ調整弁部100の排気弁150、バイパス空気回路部200の排気弁250はともに開弁し、高さ調整弁部100、バイパス空気回路部200の両方からそれぞれ排気が行われ、給気状態時に上昇していた車体高さは通常時の不感帯幅上限以下まで低下する。
その後、図3に示す通常状態に復帰する。
本実施形態の効果を、以下説明する本発明の比較例の車体姿勢制御装置と対比して説明する。
比較例の説明において、上述した実施形態と実質的に共通する箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図7は、比較例の車体傾斜装置における車体高車調整弁部及びバイパス空気回路部の構成を示す図である。
比較例の車体傾斜装置は、実施例1の車体高さ調整装置50の高さ調整弁部100に代えて、以下説明する高さ調整弁部100Aを設けたものである。
高さ調整弁部100Aは、実施形態の高さ調整弁部100の排気切替弁170を省略するとともに、給気弁140、排気弁150を、本体部110に対してスライド可能な弁体ケース180によって保持している。
弁体ケース180は、本体部110に対し、給気弁140、排気弁150の中心軸方向に沿ってスライド可能とされ、パイロット圧の非導入時においては、排気弁150側の端面を押圧するばね181の付勢力によって、車体高さを所定の中立位置範囲に維持する通常位置に保持されている。
高さ調整弁部100Aにおいては、パイロット圧ポート114は、弁体ケース180の給気弁140側の端部近傍に設けられた空気室182内に導入される。
空気室182内に圧縮空気が導入されると、弁体ケース180は、本体部110に対して、ばね181を圧縮しつつ排気弁150側(図7における左側)に変位する。
その結果、給気弁140、排気弁150がともに閉塞され、給排気が行われない不感帯幅の位置が、車体高さが高くなる方向にシフトする。
比較例においては、給気弁140、排気弁150を、スライド式の弁体ケース180に保持されたスライド弁とすることによって、車体高さ上昇時(パイロット圧導入時)に高さ調整弁部100Aが排気してしまうことを防止している。
しかし、高さ調整弁部100Aがスライド弁を有する構造であることから、本体部110や弁体ケース180等の製作、加工が煩雑となる。
また、摺動箇所やシーリングを必要とする箇所が増加することから、部材の摩耗やメインテナンス性も問題となる。
特に、車体姿勢制御のみを行うバイパス空気回路部200に対して、作動頻度が高い高さ調整弁部100Aにこのような摺動箇所が存在すると、信頼性の確保の面でも問題となる。
これに対し、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)高さ調整弁部100に、パイロット圧によって閉塞される排気切替弁170を設けることにより、スライド弁などを用いない簡単な構成によって、バイパス空気回路部200からの給気時に、高さ調整弁部100による自動的な排気動作をキャンセルすることができ、自動車高調整機能と車体姿勢制御機能とを両立させることができる。
これによって、例えばスライド弁構造を持たない既存の一般的な高さ調整弁部(LV)の構造に大きな変更を加えることなく、車体傾斜制御等の車体姿勢制御を実現することができる。
(2)曲線走行時に、外側のまくらばね30に接続された車体高さ調整装置50にパイロット圧を導入することによって、高さ調整弁部100の構造を複雑化することなく、空気ばねを用いた車体傾斜制御を実現することができる。
(3)パイロット圧を、振子弁70の錘71の揺動に応じて発生させることによって、各種センサや電子的な制御手段を設けることなく機械的なデバイスのみによって車体傾斜制御システムを構成することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上述した各実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。
例えば以下のようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)鉄道車両及び車体姿勢制御装置の構成は、上述した実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
例えば、実施形態において鉄道車両は旅客用の電車であったが、本発明はこれに限らず、客車、気動車、貨車、機関車、事業用車両などの空気ばねを有するあらゆる鉄道車両に適用することができる。
(2)実施形態において、車体姿勢制御装置は、曲線通過時の車体傾斜制御を行うものであったが、本発明は、他の車体姿勢制御にも適用することができる。
例えば、本発明は、左右の空気ばねに同時に給気、排気を行うことによって、ホーム高さ等に応じて車体高さを変化させる制御にも適用することができる。
1 鉄道車両 10 車体
20 台車 21 台車枠
22 輪軸 22a 車軸
22b 車輪 23 軸箱
30 まくらばね 31 空気配管
40 元空気溜め 41 空気配管
42 空気配管 50 車体高さ調整装置
60 リンク機構 61 てこ棒
62 高さ調整棒 70 振子弁
71 錘
100 高さ調整弁部(実施形態) 100A 高さ調整弁部(比較例)
110 本体部 111 元空気溜めポート
112 まくらばねポート 113 排気ポート
114 パイロット圧ポート 120 アーム
121 ねじりばね 122 弁駆動部
123 ダンパ連結部 130 ダンパ
131 シリンダ 132 ピストン
132a オイル流路 140 給気弁
141 第1室 142 第2室
143 弁体 144 ロッド
150 排気弁 151 第1室
152 第2室 153 弁体
154 ロッド 160 逆止弁
170 排気切替弁 180 弁体ケース
181 ばね 182 空気室
200 バイパス空気回路部 210 本体部
211 元空気溜めポート 212 まくらばねポート
213 排気ポート 214 パイロット圧ポート
215 シリンダ 216 空気室
220 アーム 230 弁体ケース
240 給気弁 241 第1室
242 第2室 243 弁体
244 ロッド 250 排気弁
251 第1室 252 第2室
253 弁体 254 ロッド
260 逆止弁

Claims (3)

  1. 鉄道車両の車体と台車との間に設けられる空気ばねに給排気を行ない台車に対する相対的な車体高さを制御する車体姿勢制御装置であって、
    前記車体高さが所定の下限以下である場合に前記空気ばねに給気するとともに前記車体高さが所定の上限以上である場合に前記空気ばねから排気する高さ調整弁部と、
    前記車体高さを上昇させる所定の条件が充足された場合にパイロット圧を発生するパイロット圧発生手段と、
    前記パイロット圧の導入に応じて前記空気ばねに給気して前記車体高さを上昇させるバイパス空気回路部とを備え、
    前記高さ調整弁部は、前記パイロット圧の導入に応じて前記高さ調整弁部が前記空気ばねから排気する排気流路を閉塞する排気流路閉塞手段を有し、
    前記空気ばね、前記高さ調整弁部、前記バイパス空気回路部は、前記台車の左右にそれぞれ独立して設けられ、
    前記パイロット圧発生手段は、曲線走行時に曲線外側の前記高さ調整弁部及び前記バイパス空気回路部に対して前記パイロット圧を発生させること
    を特徴とする車体姿勢制御装置。
  2. 前記パイロット圧発生手段は、曲線走行時に作用する遠心力による錘の変位に応じて前記パイロット圧を発生させる振子弁であること
    を特徴とする請求項に記載の車体姿勢制御装置。
  3. 鉄道車両の車体と台車との間に設けられる空気ばねに給排気を行ない台車に対する相対的な車体高さを制御する車体姿勢制御装置であって、
    前記車体高さが所定の下限以下である場合に前記空気ばねに給気するとともに前記車体高さが所定の上限以上である場合に前記空気ばねから排気する高さ調整弁部と、
    前記車体高さを上昇させる所定の条件が充足された場合にパイロット圧を発生するパイロット圧発生手段と、
    前記パイロット圧の導入に応じて前記空気ばねに給気して前記車体高さを上昇させるバイパス空気回路部とを備え、
    前記高さ調整弁部は、前記パイロット圧の導入に応じて前記高さ調整弁部が前記空気ばねから排気する排気流路を閉塞する排気流路閉塞手段を有し、
    前記高さ調整弁部は、
    前記空気ばねに給気する給気流路を開閉する給気弁と、
    前記排気流路を開閉する排気弁と、
    少なくとも一部が前記給気弁及び前記排気弁の間に設けられ前記給気弁及び前記排気弁を開閉させる弁体駆動部材と、
    前記車体高さの変動に応じた変位を前記弁体駆動部材に与える伝達部材と
    を有し、
    前記排気流路閉塞手段は、前記排気弁の入口側又は出口側に設けられること
    を特徴とする車体姿勢制御装置。
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