JP6732379B2 - 駐車支援方法及び駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両の駐車時、駐車開始位置から目標駐車位置へと自車両を誘導する駐車支援方法及び駐車支援装置に関する発明である。
従来、自車両を駐車するときの運転操作を支援する駐車支援方法において、目標駐車位置に向かうように自車両を制御する際、目標駐車位置が更新されるごとに駐車経路を補正し、目標駐車位置に車両を近づけていく駐車支援方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-284969号公報
ところで、一般的に、自車両の進行方向と目標駐車位置の正面方向との角度差が大きいほど目標駐車位置の検出精度が低くなる。そのため、自車両の進行方向と、目標駐車位置の正面方向との角度差が変化したときに目標駐車位置が更新され、その結果、目標駐車位置が大きく変化することがある。そして、目標駐車位置が変化すれば、更新(補正)された新たな目標駐車位置に向かうように自車両が制御される。しかしながら、自車両と目標駐車位置とが近い場合、自車両の位置を調整するための距離的な余裕が少なく、自車両を目標駐車位置へと適切に近づけることが難しくなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、駐車支援中に目標駐車位置が更新された場合であっても、自車両を目標駐車位置へ適切に向かわせることができる駐車支援方法及び駐車支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、自車両に搭載された駐車コントローラによって、自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、目標位置設定ステップと、直線経路設定ステップと、誘導経路生成ステップと、を有する。
前記目標位置設定ステップでは、所定の入力情報に基づいて、目標駐車位置を設定する
前記直線経路設定ステップでは、目標駐車位置に対する自車両の実駐車位置の許容誤差が少ないほど高く推定される駐車位置精度が高いほど、自車両の駐車開始位置から目標駐車位置までの駐車経路のうち、目標駐車位置に自車両が入庫するときの直線経路の距離を長く設定する。
前記誘導経路生成ステップでは、駐車経路のうち、駐車開始位置から直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する。
この結果、駐車支援中に目標駐車位置が更新された場合であっても、自車両を目標駐車位置へと適切に向かわせることができる。
実施例1の駐車支援装置を搭載した車両の構成を示すシステム構成図である。 実施例1の駐車支援ECUのシステム構成を示すブロック図である。 自車両を駐車するときの駐車開始位置及び目標駐車位置と駐車経路を示す説明図である。 最終直線長演算部にて実行される駐車位置精度に応じた最終直線長設定処理手順を示すフローチャートである。 駐車位置精度と、目標駐車位置に対する自車両の実駐車位置の許容誤差との関係を示すマップの一例である。 目標駐車位置に対する自車両の実駐車位置の許容誤差と、最終直線長との関係を示すマップの一例である。 目標駐車枠に隣接する他車両までの距離と、駐車位置精度との関係を示すマップの一例である。 後ろ向き入庫時に、目標駐車枠に隣接する他車両と干渉しないために必要な最終直線長を算出する際に必要となる寸法を示す説明図である。 前向き入庫時に、目標駐車枠に隣接する他車両と干渉しないために必要な最終直線長を算出する際に必要となる寸法を示す説明図である。 静止時の車両による駐車枠検知範囲を示す説明図である。 枠認識区間での走行車速と、枠検知距離との関係を示すマップの一例である。 枠認識区間での走行車速と、最終直線長との関係を示すマップの一例である。 ヨーレートに応じた直線経路の補正距離を示す説明図である。 枠認識区間での明るさと、目標認識精度との関係を示すマップの一例である。 枠認識誤差と、最終直線長との関係を示すマップの一例である。 目標駐車枠の形状と目標認識精度との関係を示す表の一例である。 目標駐車枠の色と目標認識精度との関係を示す表の一例である。 目標駐車枠の設定路面の色と目標認識精度との関係を示す表の一例である。 目標駐車枠に自車両の影が干渉した状態を示す説明図である。 目標駐車枠に隣接車の影が干渉した状態を示す説明図である。 複数のパラメータに基づいて最終直線長を設定する際の処理の流れを示すブロック図である。 有人運転時と無人運転時の駐車経路の最大曲率及び最大曲率変化率を示す表の一例である。 有人運転時と無人運転時の駐車経路の一例を示す説明図である。 ヨー角検出誤差に応じた直線経路の補正距離を示す説明図である。 横位置推定誤差に応じた直線経路の補正距離を示す説明図である。 駐車開始位置からの走行距離の増加に伴う推定位置のずれの増加を示す説明図である。 駐車開始位置から目標駐車位置までの距離と、車両位置推定精度との関係を示すマップの一例である。 車両位置推定誤差と、最終直線長との関係を示すマップの一例である。 駐車開始位置から目標駐車位置までの間に生じる推定切り返し回数と、車両位置推定精度との関係を示すマップの一例である。 駐車開始位置から目標駐車位置までの路面μと、車両位置推定精度との関係を示すマップの一例である。 駐車経路における経路に沿った距離と、経路の曲率との関係を示すマップの一例である。 車両推定位置と駐車経路との横偏差及びヨー角偏差を示す説明図である。 注視点距離を用いたときの、車両推定位置と駐車経路との横偏差を示す説明図である。 駐車経路の補正方法の第1例を示す説明図である。 駐車経路の補正方法の第2例を示す説明図である。 実施例1の駐車支援ECUが実行する駐車経路生成処理手順を示すフローチャートである。 実施例1の駐車支援ECUが実行する駐車支援処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の駐車支援方法及び駐車支援装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1の駐車支援装置の構成を、「車両構成」、「駐車支援ECUのシステム構成」、「駐車経路生成処理手順」、「駐車支援処理手順」に分けて説明する。
[車両構成]
図1は、実施例1の駐車支援装置を搭載した車両の構成を示すシステム構成図である。以下、図1に基づき、実施例1の駐車支援装置が搭載された車両の構成を説明する。
実施例1の駐車支援装置は、自車両Sに搭載された駐車支援ECU(Electiric Control Unit、駐車コントローラ)100を備えている。ここで、自車両Sは、図1に示すように、エンジン10を走行駆動源とし、各車輪11,12,13,14にそれぞれ車輪速度センサ21,22,23,24が設けられた四輪車である。車輪速度センサ21〜24は、駐車支援ECU100へ車輪速度信号を送信する。また、自車両Sの前端部中央位置と、左サイドミラー15Lの下側左端位置と、右サイドミラー15Rの下側右端位置と、自車両Sの後端部中央位置とに、それぞれカメラ25,26,24,28が設けられている。このカメラ25〜28は、撮影した車両周囲の画像信号を駐車支援ECU100へ送信する。
ここで、エンジン10は、4サイクル・火花点火式・多気筒・ガソリン燃料・内燃機関である。このエンジン10には、エンジンアクチュエータ31が設けられている。エンジンアクチュエータ31は、燃料噴射弁、点火装置及びスロットル弁開度を変更するスロットルアクチュエータを含み、エンジン10の運転を行うために必要な動作を行うアクチュエータである。このエンジンアクチュエータ31には、駐車支援ECU100からの制御信号が入力され、エンジン10から制御信号に応じた駆動力を出力させる。
また、ステアリングホイール16は、運転者により回転操作(操舵)され、自車両Sの転舵を行う。ここで、ステアリングホイール16の回転が、ステアリングシャフト及び連結軸を通じて操舵機構17を構成するピニオンに伝達されると、ピニオンの回転によりラックが往復動し、ラックの往復動がタイロッドを通じて前輪11,12に伝達されることで、自車両Sの転舵が実行される。また、操舵機構17には、ステアリングアクチュエータ32が設けられている。このステアリングアクチュエータ32は、操舵力を操舵機構17に付与し、この操舵機構17によって駐車支援ECU100からの制御信号に応じた転舵を行わせるアクチュエータである。さらに、ステアリングホイール16の操舵角度は、操舵角度センサ29により検出される。操舵角度センサ29は、舵角信号を駐車支援ECU100へ送信する。
レンジポジションセンサ30は、セレクトレバー(不図示)により選択されたレンジポジション(P(パーキング),R(リバース),D(ドライブ),M(マニュアルモード)等)を検出するいわゆるインヒビタスイッチであり、レンジ位置選択信号を駐車支援ECU100へ送信する。また、セレクトレバーには、レンジアクチュエータ33が設けられている。このレンジアクチュエータ33は、セレクトレバーにレバー駆動力を付与し、駐車支援ECU100からの制御信号に応じたレンジポジションを選択させるアクチュエータである。
さらに、この自車両Sには、ブレーキアクチュエータ34が設けられている。このブレーキアクチュエータ34は、ブレーキ油圧回路に備えられた増圧制御弁・減圧制御弁を開閉し、駐車支援ECU100からの制御信号に応じたブレーキ力を出力させるアクチュエータである。
そして、自車両Sの図示しないセンタコンソール上部には、液晶表示装置等を利用した車載モニタ18が設けられている、駐車支援ECU100は、カメラ25〜28が撮影した車両周囲の画像を車載モニタ18に表示したり、駐車支援ECU100により設定された駐車経路を車載モニタ18に表示する。なお、車載モニタ18は、図示しないナビゲーション装置の表示部と共用されてもよい。
また、自車両Sの運転席周辺には、自動駐車モードスイッチ19と、駐車制御開始スイッチ20と、が設けられている。自動駐車モードスイッチ19は、ON操作されることで運転支援ECU100にON信号を入力し、後述する駐車経路生成処理を実行させるスイッチである。すなわち、「自動駐車モード」とは、車両を駐車するときの運転操作を支援する走行モードである。
また、駐車制御開始スイッチ20は、ON操作されることで運転支援ECU100にON信号を入力し、後述する駐車支援処理を実行させるスイッチである。なお、この実施例1での駐車支援処理では、運転者の運転席への着座の有無に拘らず、自車両Sを駐車支援ECU100からの制御信号にて操作し、完全自動運転を行う。
[駐車支援ECUのシステム構成]
図2は、実施例1の駐車支援ECUのシステム構成を示すブロック図である。以下、図2に基づき、実施例1の駐車支援装置が備える駐車支援ECUのシステム構成を説明する。
実施例1の駐車支援ECU100には、図2に示すように、車輪速度センサ21〜24と、カメラ25〜28と、操舵角度センサ29と、レンジポジションセンサ30と、自動駐車モードスイッチ19と、駐車制御開始スイッチ20と、から所定の入力情報が入力される。
そして、この駐車支援ECU100では、車輪速度センサ21〜24等の各種センサやカメラ25〜28から入力された所定の入力情報に基づいて、図3に示す自車両Sを駐車する目標駐車枠Mを検出し、この目標駐車枠Mの内部に目標駐車位置Oを設定した上、自車両Sをこの目標駐車位置Oへと誘導するときの精度である駐車精度を推定する。そして、駐車支援ECU100は、駐車精度を推定したら、自動駐車モードスイッチ19がON操作されたときの自車両Sの位置である駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでに自車両Sが走行する駐車経路Zのうち、目標駐車枠Mに自車両Sが入庫するときの直線経路Xの距離Lを駐車精度に応じて設定する。さらに、直線経路Xの距離Lを設定したら、駐車経路Zのうち、駐車開始位置Oから直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを生成し、駐車経路Zの全体を生成する。
そして、この駐車支援ECU100では、駐車経路Zを生成すると共に、駐車制御開始スイッチ20がON操作されたら、エンジンアクチュエータ31、ステアリングアクチュエータ32、レンジアクチュエータ33、ブレーキアクチュエータ34へそれぞれ制御信号を出力し、自車両Sを駐車経路Zに沿って走行させて目標駐車枠M内に駐車する。なお、駐車経路Zに沿って走行させている途中、つまり駐車操作の途中で目標駐車枠Mの位置が更新されれば、目標駐車位置Oの位置も適宜更新する。そして、更新された目標駐車位置Oの位置に応じて駐車経路Zを補正しつつ自車両Sを誘導する。さらに、この駐車支援ECU100は、車載モニタ18に駐車経路Zを表示させる表示信号を出力する。
このような実施例1の駐車支援ECU100は、図2に示すように、目標駐車枠設定部101と、最終直線長演算部102と、駐車開始位置設定部103と、駐車経路生成部104と、駐車経路追従制御部105と、目標速度生成部106と、車両現在位置推定部107と、駐車枠認識部108と、操舵角制御部109と、速度制御部110と、を備えている。
目標駐車枠設定部101では、カメラ25〜28によって検出された画像信号を俯瞰変換して生成された俯瞰映像を解析することによって、自車両Sの現在位置周辺にこの自車両Sを駐車することが可能な駐車可能スペースを検出し、検出した駐車可能スペースの中から適切な領域を目標駐車枠Mとして設定する。なお、この目標駐車枠設定部101は、設定した目標駐車枠Mの位置情報を車載モニタ18に表示させる表示信号を出力し、車載モニタ18ではカメラ25〜28によって得られた画像に重畳して目標駐車枠Mを表示してもよい。また、この目標駐車枠設定部101では、目標駐車枠Mの内側に目標駐車位置Oを設定する。目標駐車位置Oは、自車両Sが駐車したときの後輪車軸の中心位置とする。
最終直線長演算部102では、まず自車両Sを目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ誘導するときの精度である駐車精度を推定する。そして、駐車精度を推定したら、この推定された駐車精度に応じて目標駐車枠Mに自車両Sが入庫するときの直線経路Xの距離Lを演算する。ここで、「直線経路X」とは、目標駐車位置O(図3参照)から目標駐車枠Mの正面方向に沿って延びる直線状の経路である。なお、直線経路Xの距離Lの最短長さはゼロである。そして、異なるパラメータを基準とする駐車精度ごとに直線経路Xの距離Lが求められた場合には、それらの中から最も長いものを「直線経路Xの距離L」として選択し、最終的には目標駐車枠Mの周囲環境をも考慮して直線経路Xの距離Lを設定する。
さらに、直線経路Xの距離Lが決まったら、決められた直線経路Xの距離Lに基づいて、直線経路Xが生成されると共に、直線経路Xの開始位置Oが設定される。
そして、最終直線長演算部102にて推定される「駐車精度」は、以下に挙げるものである。なお、推定された「駐車精度」と、それに対して設定される直線経路Xの距離Lとの関係も示す。
・目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の許容誤差が少ないほど高くなる駐車位置精度。この駐車位置精度が高いほど、直線経路Xの距離Lは長く設定される。
・目標駐車枠Mの認識条件が悪いほど低くなる目標認識精度。この目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lは長く設定される。
・リモートコントローラによって自車両Sの運転操作を行うリモート操作のときに低くなる駐車時運転精度。この駐車時運転精度が低いほど、直線経路Xの距離Lは長く設定される。
・自車両Sの推定存在位置と、自車両Sの実存在位置とのずれが大きくなる条件が揃うほど低くなる車両位置推定精度。この車両位置推定精度が低いほど、直線経路Xの距離Lは長く設定される。
(駐車位置精度)
次に、駐車位置精度の具体例を詳細に説明する。すなわち、駐車位置精度の具体例は、以下の通りである。
・非接触充電器に隣接して駐車するとき(目標駐車枠Mが非接触充電器の充電エリアであるとき)の駐車位置精度。
非接触充電器に隣接して駐車するときには、充電可能な範囲内に入庫するように精度よく駐車する必要がある。そのため、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の誤差を許容できる範囲が少なくなり、駐車位置精度は高くなる。つまり、非接触充電器に隣接して駐車するときには、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
・目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在するときの駐車位置精度。
目標駐車枠Mに隣接して他の車両や物体が存在するときには、隣接する他の車両等に接触しないように精度よく駐車する必要がある。そのため、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の誤差を許容できる範囲が少なくなり、駐車位置精度は高くなる。つまり、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在するときには、直線経路Xの距離Lを長く設定する。なお、目標駐車枠Mに隣接する他の車両の種類等に応じて駐車位置精度を可変とし、設定する直線経路Xの距離Lの長さを変えてもよい。
・駐車時の自車両Sと、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体との距離に応じて可変する駐車位置精度。
目標駐車枠Mに駐車したときの自車両Sから隣接する他の車両や物体に対する距離が短いときには、隣接する他の車両等に接触しやすくなる。そのため、より一層精度よく駐車する必要があり、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の誤差を許容できる範囲が少なくなり、駐車位置精度は高くなる。つまり、目標駐車枠Mから隣接する他の車両や物体までの距離が短くなるほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
図4に、最終直線長演算部102にて実行される駐車位置精度に応じた最終直線長設定処理のフローチャートを示す。
この図4に示すフローチャートでは、ステップS1にて、非接触充電器に隣接して駐車するか否かを判断する。YES(非接触充電器に隣接駐車)の場合にはステップS2へ進む。NO(非接触充電器に隣接しない)の場合にはステップS4へ進む。
ここで、非接触充電器に隣接して駐車するとの判断は、目標駐車枠Mが非接触充電エリアであることで行う。
ステップS2では、ステップS1での非接触充電器に隣接駐車との判断に続き、駐車位置精度を予め設定した「非接触充電器用」に設定し、ステップS3へ進む。なお、駐車位置精度を設定することで、図5Aに示すマップAに基づいて目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の許容誤差が決まる。ここでは、許容誤差は最低誤差となる。
ステップS3では、ステップS2での駐車位置精度の設定に続き、このステップS2にて設定した駐車位置精度から直線経路Xの距離L(以下、「最終直線長L」という)を設定し、エンドへ進む。ここで、最終直線長Lは、図5Bに示すマップBに基づき、駐車位置精度に応じて決まる許容誤差から設定し、この実施例1では、周囲の状況(環境)から許容できる最長距離に設定される。
ステップS4では、ステップS2での非接触充電器に隣接しないとの判断に続き、目標駐車枠Mに隣接する他の車両(物体も含む)が存在するか否かを判断する。YES(隣接車あり)の場合にはステップS5へ進む。NO(隣接車なし)の場合にはステップS9へ進む。
なお、この隣接車の有無は、カメラ25〜28からの画像信号に基づいて判断する。
ステップS5では、ステップS4での隣接車ありとの判断に続き、目標駐車枠Mに駐車したときの自車両Sから、この目標駐車枠Mに隣接する他の車両までの距離に応じて駐車位置精度を設定し、ステップS6へ進む。ここで、隣接車までの距離に応じた駐車位置精度は、図5Cに示すマップCに基づいて設定する。なお、この隣接車までの距離に応じた駐車位置精度は、最大で「非接触充電器用」であり、最低で後述する「標準値」である。
ステップS6では、ステップS5での駐車位置精度の設定に続き、このステップS5にて設定した駐車位置精度から最終直線長Lを設定し、ステップS7へ進む。ここで、最終直線長Lは、まず、図5Aに示すマップAに基づき、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の許容誤差を設定する。そして、許容誤差が決まったら、図5Bに示すマップBに基づき、許容誤差に応じて最終直線長L設定する。
ステップS7では、ステップS6での駐車位置精度に応じた最終直線長Lの設定に続き、目標駐車枠Mに隣接する他の車両(物体も含む)と干渉しないために必要な最終直線長の最低長Llowを算出し、ステップS8へ進む。
ここで、「目標駐車枠Mに隣接する他の車両(物体も含む)と干渉しないために必要な最終直線長(=Llow)」は、後ろ向き入庫の場合には、下記式(1)により算出可能である。
ここで、図6Aに示すように、
R=旋回半径(内輪基準)
w=隣接車までの距離
i=隣接車の長さ である。
また、前向き入庫の場合には、下記式(2)又は式(3)により算出した長さのうち、より長い方を選択することで算出可能である。
ここで、図6Bに示すように、
R=旋回半径(内輪基準)
w=隣接車までの距離
i=隣接車の長さ
FO=前輪旋回半径
RO=後輪旋回半径
FO =I外側+(RRO+w)
RO=R+wT
wT=自車両Sの車体幅 である。
ステップS8では、ステップS6にて設定した駐車位置精度に応じた最終直線長Lと、ステップS7にて算出した隣接車に干渉しないために必要な最低の最終直線長Llowとを比較し、より長い方を最終的な「最終直線長L」として設定し、エンドへ進む。
ステップS9では、ステップS4での隣接車なしとの判断に続き、駐車位置精度を予め設定した「標準値」に設定し、ステップS10へ進む。なお、駐車位置精度を設定することで、図5Aに示すマップAに基づき、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の許容誤差が決まり、ここでは許容誤差は所定値αとなる。また、この「標準値」は、非接触充電器に隣接駐車する際に設定される「非接触充電器用」と比べて、大幅に小さい値に設定される。
ステップS10では、ステップS9での駐車位置精度の設定に続き、このステップS9にて設定した駐車位置精度から最終直線長Lを設定し、エンドへ進む。ここで、最終直線長Lは、図5Bに示すマップBに基づき、駐車位置精度に応じて決まる許容誤差から設定し、この実施例1では、距離Lαに設定される。
(目標認識精度)
次に、目標認識精度の具体例を詳細に説明する。すなわち、目標認識精度を変化させる目標駐車枠Mの認識条件の具体例は、以下の通りである。
・駐車枠認識区間の車速
走行中の駐車枠の検知(認識)に必要となる距離は、下記式(4)及び図7Bに示すように、枠認識区間での走行車速に応じて減少する。

ここで、Lsens=静止時の枠検知範囲[m](図7A参照)
ΔTsens=駐車枠の検知に必要な処理時間
V=枠認識区間での走行車速 である。
そのため、目標駐車枠Mを検知する際の車速が高いほど、目標認識枠Mを検知しにくくなり、目標認識精度は低下する。そして、枠認識区間の車速に応じ、下記式(5)を用いて直線経路Xの距離Lを延長補正する(図7C参照)。すなわち、目標駐車枠Mを検知する際の車速が高いほど目標認識精度が低下するため、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、「基準直線距離」は、補正前の直線経路Xの距離、すなわち、目標駐車枠Mを認識する際に自車両Sが静止しているときに必要となる直線経路Xの距離Lである。
・駐車枠認識区間のヨーレート
走行中の駐車枠の検知時に生じる枠認識角度誤差は、下記式(6)に示すように、枠認識区間でのヨーレートに応じて増加する。
ここで、ΔTsens=駐車枠の検知に必要な処理時間
ω=枠認識区間でのヨーレート
そのため、目標駐車枠Mを検知する際のヨーレートが高いほど、目標認識枠Mを検知しにくくなり、目標認識精度は低下する。そして、枠認識区間のヨーレートに応じ、下記式(7)を用いて直線経路Xの距離Lを延長補正する(図8参照)。すなわち、目標駐車枠Mを検知する際のヨーレートが高いほど目標認識精度が低下するため、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
ここで、RFB=ヨー角フィードバック制御の旋回半径補正量である。
なお、「基準直線距離」は、補正前の直線経路Xの距離、すなわち、目標駐車枠Mを認識する際のヨーレートを考慮しないで設定した直線経路Xの距離である。
・駐車枠認識区間の明るさ
目標駐車枠Mを認識する際に周囲が暗いときには、カメラ25〜28による撮影精度が悪くなるため、目標認識枠Mを認識しにくくなり、目標認識精度は低下する。そのため、図9Aに示すマップを予め設定し、枠認識区間の明るさに応じて目標認識精度を設定する。そして、図9Bに示すマップを用いて目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、明るさに応じて設定される目標認識精度は、図9Aに示すマップにより設定してもよいし、連続的な関数に基づいて設定してもよい。また、枠認識区間の明るさは、図示しない日射センサによって検出してもよいし、天気や時刻、日照条件等から求めてもよい。さらに、図9Bに示すマップは一例であり、実験結果を用いてフィッティングしてもよいし、任意の関数に基づいて設定してもよい。また、図9Bに示すマップでは、枠認識誤差と最終直線長Lとの関係示しているが、この「枠認識誤差」は、目標認識精度と反比例関係を有し、目標認識精度が高いほど小さくなり、目標認識精度が低いほど大きくなる値である。
・駐車枠の形状
目標駐車枠Mを認識する際、駐車枠の形状によって駐車枠の認識のしやすさが変化する。すなわち、図10に示すように、予め駐車枠の形状に応じた目標認識精度を設定する。そして、図9Bに示すマップを用いて目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車枠の元来の形状だけでなく、駐車枠の汚れ、劣化、摩耗等に伴う形状変化に応じて目標認識精度を可変としてもよい。
・駐車枠の色
目標駐車枠Mを認識する際、駐車枠の色によって駐車枠の認識のしやすさが変化する。すなわち、図11に示すように、予め駐車枠の色に応じた目標認識精度を設定する。そして、図9Bに示すマップを用いて目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車枠の元来の色だけでなく、駐車枠の汚れ、劣化、摩耗等に伴う駐車枠の色変化に応じて目標認識精度を可変としてもよい。
・駐車枠の設定路面の色
目標駐車枠Mを認識する際、駐車枠が設定された路面の色によって駐車枠の認識のしやすさが変化する。すなわち、図12に示すように、予め駐車枠が設定された路面の色に応じた目標認識精度を設定する。そして、図9Bに示すマップを用いて目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車枠の元来の色だけでなく、路面の汚れ、劣化、摩耗等に伴う路面の色変化に応じて目標認識精度を可変としてもよい。
・日射条件
目標駐車枠Mを認識する際、図13Aに示すように、自車両Sの影が駐車枠に干渉する位置関係の日射条件のときには、駐車枠を認識しにくい。そのため、自車両Sの影が駐車枠に干渉する日射条件では、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
また、目標駐車枠Mを認識する際、図13Bに示すように、目標駐車枠Mに隣接する他の車両(物体を含む)の影が駐車枠に干渉する位置関係の日射条件のときには、駐車枠を認識しにくい。そのため、隣接車の影が駐車枠に干渉する日射条件では、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
ここで、自車両S又は隣接車の影が駐車枠に干渉するか否かは、自車両Sの位置或いは隣接車の位置と、駐車枠の位置と、太陽の位置に基づいて判定したり、カメラ25〜28によって撮影された画像から、画像上の影領域と駐車枠を検出して判定したりしてもよい。
そして、この目標認識精度に基づいて直線経路Xの距離Lを設定する場合には、図14に示すように、駐車枠認識区間での上限走行車速に基づいて設定された最終直線長Lと、駐車枠認識区間での上限ヨーレートに基づいて設定された最終直線長Lと、駐車枠認識区間の明るさに基づいて設定された最終直線長Lと、のうち、最も長いものを最終的な「最終直線長L」として出力してもよい。
さらに、車速、ヨーレート、明るさに基づいて設定した最終直線長Lに対し、駐車枠の形状や色、路面の色、日射条件に基づいて設定した各最終直線長Lも加味し、すべての最終直線長Lから最も長いものを、「最終直線長L」として出力してもよい。
(駐車時運転精度)
次に、駐車時運転精度について詳細に説明する。
自車両Sを駐車する際、運転席にドライバーが着座した有人運転による操作では、例えば、目標駐車枠Mの認識精度が非常に低い場合のときに、自動運転による駐車操作中であってもドライバーによる運転介入によって適切に駐車させることが可能となっている。
これに対し、自車両Sを駐車するときに運転席にドライバーが着座せず、無人状態で車外からのリモートコントローラでの操作では、ドライバーの運転介入を行う場合に、リモートコントローラの操作者は、運転席に着座していないため、運転席からの視界を得ることができない。そのため、リモートコントローラによって自車両Sの運転操作を行う無人のリモート操作時には、車両操作が比較的難しく、駐車時運転精度が有人運転時よりも低くなる。そのため、直線経路Xの距離Lを、有人運転の場合よりも長く設定する。
ここで、図15Aに示すように、運転席にドライバーが着座しているか否か(有人運転か、リモート操作による無人運転か)によって、自車両Sの目標駐車枠Mへの誘導中に当該自車両Sが旋回する際の最大曲率及び最大曲率変化率を異ならせることで、直線経路Xの距離Lを可変とすることができる。
つまり、図15Bに示すように、最大曲率及び最大曲率変化率をそれぞれ大きくするほど、直線経路Xの距離Lは長くなる。
(位置推定精度)
次に、位置推定精度の具体例を詳細に説明する。すなわち、位置推定精度を低下させる自車両Sの推定存在位置と実存在位置とのずれが大きくなる条件の具体例は、以下の通りである。
・自車両Sのヨー角検出値のずれ量
自車両Sの現在位置を推定する際に生じるヨー角の検出誤差が大きいほど、自車両Sの推定位置が実位置に対してずれる。そのため、自車両Sのヨー角検出値のずれ量が大きいほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、ヨー角の検出誤差に応じて、下記式(8)を用いて直線経路Xの距離Lを延長補正する(図16A参照)。
ここで、RFB=ヨー角フィードバック制御の旋回半径補正量である。
なお、「基準直線距離」は、補正前の直線経路Xの距離、すなわち、自車両Sの現在位置を推定する際に生じるヨー角の検出誤差を考慮しないで設定した直線経路Xの距離である。また、誤差のない自車両Sのヨー角は、例えばGPS情報に基づいて検出した自車両Sの位置等から求める。
・自車両Sの横位置推定値のずれ量
自車両Sの現在位置を推定する際に生じる横位置推定値の誤差が大きいほど、自車両Sの推定位置が実位置に対してずれる。そのため、自車両Sの横位置推定値のずれ量が大きいほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、自車両Sの横位置推定値の誤差に応じて、下記式(9)を用いて直線経路Xの距離Lを延長補正する(図16B参照)。

ここで、RFB=ヨー角フィードバック制御の旋回半径補正量
d=誤差のない自車両Sの位置に対する車両横位置推定値のずれ量(絶対値)
なお、「基準直線距離」は、補正前の直線経路Xの距離、すなわち、自車両Sの横位置推定値の誤差を考慮しないで設定した直線経路Xの距離である。また、誤差のない自車両Sの位置は、例えばGPS情報に基づいて検出した自車両Sの位置等から求める。
・駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでの距離
駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでに自車両Sが走行する経路長を、駐車開始位置Oを基準として、自車両Sの移動量の積分(積算)によって求めた場合では、図17Aに示すように、駐車開始位置Oからの自車両Sの走行距離が長くなるほど誤差が蓄積し、破線で示す自車両Sの推定存在位置と、実線で示す実存在位置とのずれが大きくなる。そのため、図17Bに示すマップを予め設定し、駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでの距離に応じて車両位置推定誤差を設定する。そして、図18に示すマップを用いて車両位置推定誤差が大きいほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでの距離に応じて設定される車両位置推定誤差は、図17Bに示すマップにより設定してもよいし、連続的な関数に基づいて設定してもよい。さらに、図17Bに示すマップは一例であり、実験結果を用いてフィッティングしてもよいし、任意の関数に基づいて設定してもよい。また、図18に示すマップでは、車両位置推定誤差に基づく最終直線長を示しているが、この「車両位置推定誤差」は、車両位置推定精度と反比例関係を有し、車両位置推定精度が高いほど小さくなり、車両位置推定精度が低いほど大きくなる値である。
・駐車時に生じる切り返し回数
駐車開始位置Oから目標駐車位置Mまでに自車両Sが走行する際に切り返し(前後進の切り替え動作)が生じると、切り替え支持の発進・停止により車輪11〜14がスリップする。そのため、切り返し回数が多くなるほどスリップに伴う誤差が蓄積し、自車両Sの推定存在位置と実存在位置とのずれが大きくなる。そのため、図19Aに示すマップを予め設定し、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまでに生じる可能性のある切り替えし回数に応じて車両位置推定誤差を設定する。そして、図18に示すマップを用いて車両位置推定誤差が大きいほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまでに生じる可能性のある切り替えし回数は、目標駐車枠Mの周囲の環境条件(通路幅寸法、目標駐車枠Mの幅寸法等)や、自車両Sの駐車開始位置Oの周囲の環境条件等に基づいて設定する。
・駐車開始位置Oから目標駐車枠Mの間の路面μ
駐車開始位置Oから目標駐車位置Mまでに自車両Sが走行する際、その間の路面μが低いほど車輪11〜14がスリップする。そのため、路面μが低いほどスリップに伴う誤差が蓄積し、自車両Sの推定存在位置と実存在位置とのずれが大きくなる。そのため、図19Bに示すマップを予め設定し、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mの間の路面μに応じて車両位置推定誤差を設定する。そして、図18に示すマップを用いて車両位置推定誤差が大きいほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
なお、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mの間の路面μは、カメラ25〜28により撮影された画像から判断される路面種類(舗装路、未舗装路等)や、天候(晴れ、雨等)に基づいて設定する。
駐車開始位置設定部103では、自動駐車モードスイッチ19からON信号が入力したときに、そのときの自車両Sの位置及び姿勢(進行方向)に基づいて駐車開始位置Oを設定する。ここで、「駐車開始位置Oを設定する」とは、図3に示すように、自動駐車モードスイッチ19をON操作した時点(駐車支援装置による駐車支援を開始した時点)での自車両Sの位置(駐車開始位置O)をXY座標系の原点とし、このときの姿勢(自車両Sの進行方向)をY方向とするXY座標系を設定することである。なお、自車両Sの位置は、後輪車軸の左右方向の中心位置を基準とする。そして、実施例1の駐車支援ECU100では、この駐車開始位置設定部103にて設定したXY座標系により駐車経路Zの生成を行う。
駐車経路生成部104では、目標駐車枠設定部101にて設定した目標駐車位置Oの位置情報と、最終直線長演算部102にて演算した直線経路Xの距離L(最終直線長)の距離情報と、駐車開始位置設定部103にて設定した自車両Sの駐車開始位置Oの位置情報と、に基づいて、まず、自車両Sの駐車開始位置Oから直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを生成する。そして、生成した誘導経路Yと、最終直線長演算部102にて演算した直線経路Xの距離L(最終直線長)の距離情報とに基づいて、駐車経路Z(図3参照)を生成する。
ここで、誘導経路Yは、円弧、クロソイド曲線、直線のいずれか一つ以上を組み合わせて生成する。そして、この誘導経路Yは、例えば一つの経路を、直線→クロソイド曲線→一定曲率円弧→クロソイド曲線と仮定すると、図20に示す経路の曲率と距離との関係を示すマップに基づいて、駐車開始位置Oから切り返し位置Oまでの第1誘導経路Yと、切返し位置Oから直線経路Xの開始位置Oまでの第2誘導経路Yと、をそれぞれ求めることができる。
または、一般的に経路の曲率を経路に沿って距離の関数として、下記式(10)のように与えることで誘導経路Yを生成してもよい。

さらに、誘導経路Yを曲率ではなく、空間上のXY座標の関数として、下記式(11),(12)のように与えることで誘導経路Yを生成してもよい。
駐車経路追従制御部105では、まず、駐車経路生成部104にて生成された駐車経路Zの経路情報と、車両現在位置推定部107から入力された自車両Sの現在位置情報と、に基づいて、自車両Sを駐車経路Zに追従して走行させるための目標操舵角を求める。なお、車両現在位置推定部107では、車輪速度センサ21〜24からの車輪速情報と、操舵角度センサ29からの操舵角度情報とに基づき、駐車開始位置設定部103にて設定した駐車開始位置Oから移動した、XY座標上に存在する車両Sの現在位置及び姿勢(進行方向)を推定する。また、目標操舵角は、下記式(13)により算出可能である。
ここで、Kstr-ρ=係数
ρtraj=駐車経路Zの曲率 である。
そして、この駐車経路追従制御部105では、目標操舵角を設定したら、図21Aに示す自車両Sの現在位置(推定値)と駐車経路Zとの横偏差に応じて、目標操舵角の補正量を下記式(14)から算出する。
ここで、KFB_ydiff=横偏差フィードバックゲイン
diff=駐車経路Zとの横偏差 である。
なお、目標操舵角の補正量は、図21Aに示す自車両Sの現在位置(推定値)におけるヨー角と駐車経路Zのヨー角とのヨー角偏差に応じて、下記式(15)から算出してもよい。
ここで、KFB_yawdiff=ヨー角偏差フィードバックゲイン
yawdiff=駐車経路Zのヨー角に対するヨー角偏差 である。
また、目標操舵角の補正量は、図21Bに示す自車両Sの進行方向前方側に注視点距離を設定し、自車両Sから前方注視点距離だけ離れた地点Pと、駐車経路Zとの横偏差に応じて、下記式(16)から算出してもよい。
ここで、KFB_ydiff=横偏差フィードバックゲイン
diff=前方注視点距離先での駐車経路Zとの横偏差 である。
さらに、この駐車経路追従制御部105では、駐車枠認識部108から入力された駐車枠情報を用いて、駐車経路生成部104にて生成された駐車経路Zの経路情報を補正する。駐車経路Zの補正は、図22Aに示すように、まず、駐車枠認識部108から新たな駐車枠情報が入力したら、この新たな駐車枠情報に応じて目標駐車枠Mを更新後目標駐車枠M´へと更新する。これにより、目標駐車枠Mの内側に設定された目標駐車位置Oの位置も、更新後目標駐車位置O´へと更新される。そして、更新前の駐車経路Zに対し、目標駐車枠M及び目標駐車位置Oの更新によるズレ量分を一律にオフセットすることで、駐車経路Zの補正を行う。
なお、この駐車経路Zの補正は、自車両Sの現在位置(推定値)から更新された更新後目標駐車位置O´へと向かうにつれて、図22Bに示すように、次第にオフセット量が増加するように連続的に行ってもよい。
また、駐車枠認識部108は、目標駐車枠Mに向かう走行中に得られるカメラ25〜28の画像信号から駐車枠情報を生成する。
そして、この駐車経路追従制御部105にて求められた目標操舵角及び目標操舵角補正量の情報は、操舵角制御部109に入力される。操舵角制御部109では、自車両Sの実際の操舵角を入力された目標操舵角に追従させるための制御信号をステアリングアクチュエータ32へと出力する。なお、自車両Sの操舵角は操舵角センサ29によって検出され、フィードバック制御がなされる。
目標速度制御部106では、駐車経路生成部104にて生成された駐車経路Zの経路情報に基づき、経路の曲率に応じて予め設定された車速を目標速度として設定する。そして、この目標速度制御部106にて設定された目標速度の情報は、速度制御部110に入力される。速度制御部110では、自車両Sの実際の速度を入力された目標速度に追従させるための制御信号を、エンジンアクチュエータ31及びブレーキアクチュエータ34へと出力する。なお、自車両Sの速度は、車輪速度センサ21〜24によって検出され、フィードバック制御がなされる。
さらに、この駐車支援ECU100では、自車両Sの現在位置(推定値)及び駐車経路Zに基づき、自車両Sが切返し位置Oに到達したと判断したら、前後進切替信号をレンジアクチュエータ33へと出力し、自車両Sの進行方向を切り替える。
[駐車経路生成処理手順]
次に、実施例1における駐車経路生成処理手順を、図23に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS101では、自動運転モードスイッチ19がON操作されたか否かを判断する。YES(ON操作あり)の場合にはステップS102へ進む。NO(ON操作なし)の場合にはステップS101を繰り返す。
ここで、自動運転モードスイッチ19のON操作は、自動運転モードスイッチ19からON操作信号が入力されたことで判断する。
ステップS102(目標位置設定ステップ)では、ステップS101での自動運転モードスイッチ19のON操作ありとの判断に続き、カメラ25〜28によって検出された画像信号に基づいて目標駐車枠Mを設定し、ステップS103へ進む。
なお、目標駐車枠Mを設定することで、この目標駐車枠Mの内側に目標駐車位置Oの位置が設定される。
ステップS103では、ステップS102での目標駐車枠Mの設定に続き、設定された目標駐車枠Mを車載モニタ18に表示し、ステップS104へ進む。
ステップS104(駐車精度推定ステップ)では、ステップS103での目標駐車枠Mの表示に続き、自車両Sを目標駐車枠Mへと誘導するときの精度である駐車精度を推定し、ステップS105へ進む。
ここで、駐車精度としては、駐車位置精度と、目標認識精度と、駐車時運転精度と、駐車位置推定精度と、を推定する。
なお、駐車位置精度は、目標駐車枠Mと自車両Sの実際の駐車位置との許容できる誤差に対する精度であり、この許容誤差が少ないほど高くなる。また、目標認識精度は、目標駐車枠Mの認識条件に対する精度であり、この認識条件が悪いほど低くなる。また、駐車時運転精度は、自車両Sの運転操作を行う際の精度であり、リモートコントロールによるリモート操作のときに低くなる。そして、車両位置推定精度は、自車両Sの推定存在位置と、自車両Sの実存在位置とのずれが大きくなる条件に対する精度であり、当該条件が揃うほど低くなる。
ステップS105(直線経路設定ステップ)では、ステップS104での駐車精度の推定に続き、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまでの駐車経路Zのうちの、目標駐車枠Mに自車両Sが入庫するときの直線経路Xの距離L(最終直線長)を、ステップS104にて推定された駐車精度に応じて演算し、ステップS106に進む。
なお、最終直線長は、駐車位置精度が高いときに長く設定され、目標認識精度が低いほど長く設定される。また、最終直線長は、駐車時運転精度が低いとき(リモート操作のとき)に長く設定され、車両位置推定精度が低いほど長く設定される。また、この演算された最終直線長に基づいて、直線経路Xが決まると共に、直線経路Xの開始位置Oが設定される。
ステップS106では、ステップS105での最終直線長の演算に続き、自動駐車モードスイッチ19がON操作されたときの自車両Sの位置及び姿勢(進行方向)に基づいて駐車開始位置Oを設定し、ステップS107へ進む。
ここで、駐車開始位置Oの設定は、自動駐車モードスイッチ19をON操作した時点(駐車支援装置による駐車支援を開始した時点)での自車両Sの位置(駐車開始位置O)をXY座標系の原点とし、このときの姿勢(自車両Sの進行方向)をY方向とするXY座標を設定することで行う。
ステップS107(誘導経路設定ステップ)では、ステップS106での駐車開始位置Oの設定に続き、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまでの駐車経路Zのうちの、駐車開始位置Oから直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを設定し、ステップS108へ進む。
ここで、誘導経路Yは、円弧、クロソイド曲線、直線のいずれか一つ以上を組み合わせて設定する。
ステップS108では、ステップS107での誘導経路Yの設定に続き、ステップS105にて演算した最終直線長から決まる直線経路Xと、ステップS107にて設定した誘導経路Yとに基づいて、駐車経路Zを生成する。つまり、直線経路Xと誘導経路Yとを連続し、一連の駐車経路Zとする。そして、駐車経路Zを生成したら、ステップS109へ進む。
ステップS109では、ステップS108での駐車経路Zの生成に続き、生成した駐車経路Zの曲率に応じて、自車両Sを駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまで誘導する際の目標速度を設定し、エンドへ進む。
ここで、目標速度は、経路の曲率に応じて予め設定されている。
[駐車支援処理手順]
次に、実施例1における駐車支援処理手順を、図24に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS201では、自車両Sを駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまで誘導する際の経路である駐車経路Zが生成されると共に、その駐車経路Zを走行して駐車開始位置Oから目標駐車枠Mまで自車両Sを誘導する際の車速(目標速度)が設定されたか否かを判断する。YES(駐車経路及び目標速度OK)の場合にはステップS202へ進む。NO(駐車経路又は目標速度NG)の場合には、自車両Sの駐車支援が不要又は駐車支援が不可能として、エンドへ進む。
ステップS202では、ステップS201での駐車経路及び目標速度OKとの判断に続き、駐車制御開始スイッチ20がON操作されたか否かを判断する。YES(ON操作あり)の場合にはステップS203へ進む。NO(ON操作なし)の場合にはステップS202を繰り返す。
ここで、駐車制御開始スイッチ20のON操作は、駐車制御開始スイッチ20からON信号が入力されたことで判断する。
ステップS203では、ステップS202での駐車制御開始スイッチ20のON操作ありとの判断に続き、セレクトレバー(不図示)にD(ドライブ)レンジを選択させる制御信号を、レンジアクチュエータ33へと出力し、ステップS204へ進む。この結果、セレクトレバーによりDレンジが選択される。
ステップS204では、ステップS203にてDレンジが選択されたことに続き、速度追従制御を実行し、ステップS205へ進む。
ここで、「速度追従制御」とは、目標速度に自車両Sの速度を追従させる制御信号を、エンジンアクチュエータ31及びブレーキアクチュエータ34へと出力し、自車両Sを目標速度に応じた速さで走行させることである。
ステップS205では、ステップS204での速度追従制御の実行に続き、経路追従制御を実行し、ステップS206へ進む。
ここで「経路追従制御」とは、駐車経路Zの曲率に応じて自車両Sの操舵角を変化させる制御信号を、ステアリングアクチュエータ32へと出力し、自車両Sを駐車経路Zに沿って走行させることである。なお、経路追従制御の具体的な方法は、上述の通りである。
ステップS206では、ステップS205での経路追従制御の実行に続き、駐車支援制御を開始するにあたって設定した目標駐車枠Mの位置を補正し、ステップS207へ進む。
ここで、目標駐車枠Mの位置補正は、駐車走行中にカメラ25〜28によって検出された画像信号を俯瞰変換して生成された俯瞰映像を解析して新たに得られた駐車可能スペースと、予め設定した目標駐車枠Mとの偏差を演算し、この偏差の分だけ目標駐車枠Mの位置をオフセットすることで行う。なお、目標駐車枠Mの補正に伴って、目標駐車位置Oの位置が変更(補正)されるため、この目標駐車位置Oから延在される直線経路Xが補正される。そして、直線経路Xが補正されることで、直線経路Xの開始位置Oの位置が変更する。この結果、直線経路Xの開始位置Oの位置が変更に応じて駐車経路Zの補正を行う。また、駐車経路Zが補正されることで、この駐車経路Zの曲率が変化するため、駐車時の自車両Sの目標速度も補正される。
ステップS207では、ステップS206での目標駐車枠Mの補正に続き、自車両Sが駐車経路Z上に設定された切返し位置Oに到達したか否かを判断する。YES(切返し位置に到達)の場合にはステップS208へ進む。NO(切返し位置に到達なし)の場合にはステップS209へ進む。
ここで、自車両Sが切返し位置Oに到達したか否かは、自車両Sの速度と操舵角から推定される車両現在位置と、駐車経路Zとに基づいて判断する。
ステップS208では、ステップS207での切返し位置に到達との判断に続き、セレクトレバーによる選択レンジを前後進が切り替わるように変更するレンジ切替制御信号を、レンジアクチュエータ33へと出力し、ステップS204へ進む。すなわち、セレクトレバーによりDレンジが選択されていればRレンジが選択され、自車両Sは後退走行となる。一方、セレクトレバーによりRレンジが選択されていればDレンジが選択され、自車両Sは前進走行となる。
ステップS209では、ステップS207での切返し位置に到達なしとの判断に続き、自車両Sが目標駐車枠Mの内部に設定された目標駐車位置Oに到達したか否かを判断する。YES(目標駐車位置に到達)の場合にはステップS210へ進む。NO(目標駐車位置に到達なし)の場合には自車両Sを目標駐車位置Oへと誘導途中であるとして、ステップS204へ戻る。
ここで、自車両Sが目標駐車位置Oに到達したか否かは、自車両Sの速度と操舵角から推定される車両現在位置と、駐車経路Zとに基づいて判断する。
ステップS210では、ステップS209での目標駐車位置Oに到達との判断に続き、セレクトレバーにP(パーキング)レンジを選択させる制御信号を、レンジアクチュエータ33へと出力し、エンドへ進む。この結果、セレクトレバーによりPレンジが選択され、駐車支援処理が終了する。
次に、実施例1の駐車支援方法及び駐車支援装置における「修正可能距離拡大作用」を、図23及び図24に基づいて説明する。
実施例1の自車両Sを駐車させる際、まず、自車両Sを例えば、駐車場の入り口や目標駐車位置Oとなりうる駐車スペースの近傍位置等の任意の位置に停車する。なお、当該任意の位置までは、運転者のマニュアル操作によって走行してもよいし、自車両Sに搭載された駐車支援ECU100からの制御信号に基づく自動運転によって走行してもよい。
自車両Sを停車したら、運転手は自動運転モードスイッチ19をON操作し、図23に示す駐車経路生成設定処理を実施する。すなわち、図23に示すフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS102へと進み、自車両Sを駐車することが可能な駐車可能スペースを検出した上で、検出した駐車可能スペースの中から適切な領域を目標駐車枠Mとして設定する。ここで、自車両Sが現在存在する位置において駐車スペースを検出できない場合には、自車両Sを走行させながら駐車スペースを探索する。この駐車スペースの探索及び検出、目標駐車枠Mの設定は、カメラ25〜28からの画像信号に基づいて行う。
目標駐車枠Mを設定したら、ステップS103へと進み、カメラ25〜28によって得られた画像に重畳して目標駐車枠Mを車載モニタ18に表示させる。これにより、運転手は、自車両Sを駐車する位置(目標駐車位置O)の位置を車載モニタ18上で目視確認することができる。
次に、ステップS104へと進み、駐車精度を推定する。ここでは、駐車精度として、駐車位置精度と、目標認識精度と、駐車時運転精度と、車両位置推定精度と、を推定する。
すなわち、まず、図4に示すフローチャートを用いて、目標駐車位置Oに対する自車両Sの実駐車位置の許容誤差を判断し、駐車位置精度を推定する。例えば、目標駐車枠Mが非接触充電器の充電エリアであれば、図4のフローチャートでステップS1→ステップS2へと進み、駐車位置精度が「非接触充電器用」に設定される。また、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在するときには、ステップS1→ステップS4→ステップS5へと進み、隣接車までの距離に応じて駐車位置精度が設定される。さらに、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在しなければ、ステップS1→ステップS4→ステップS9へと進み、駐車位置精度が「標準値」に設定される。
また、車輪速度センサ21〜24からの速度信号に基づいて枠認識区間の車速を算出して、目標駐車枠Mを検知する際の車速に応じた目標認識精度を設定する。また、図示しないヨーレートセンサからのヨーレート信号に基づいて枠認識区間のヨーレートを求め、目標駐車枠Mを検知する際のヨーレートに応じた目標認識精度を設定する。さらに、カメラ25〜28からの画像信号に基づいて枠認識区間の明るさを求め、目標駐車枠Mを検知する際の周囲の明るさに応じた目標認識精度を設定する。さらに、カメラ25〜28からの画像信号に基づいて、目標認識枠Mの形状、駐車枠の色、駐車枠の設定路面の色、日射条件のそれぞれに応じて目標認識精度を設定する。
また、有人運転か、リモート操作による無人運転であるかに応じて、駐車時運転精度を設定する。
また、自車両Sのヨー角検出値のずれ量や、自車両Sの横位置推定値のずれ量、駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでの距離、駐車時に生じる切り返し回数、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mの間の路面μのそれぞれに応じて、車両位置推定精度を設定する。
駐車精度を推定したら、ステップS105へと進み、それぞれのパラメータに応じて設定した駐車精度に応じた直線経路Xの距離L(最終直線長)を演算し、その中から最も長い直線経路Xの距離を、最終的な「直線経路Xの距離L」として設定する。
具体的には、駐車位置精度への要求が高いときには、直線経路Xの距離Lを長くする。つまり、目標駐車枠Mが非接触充電器の充電エリアのときや、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在するときには、直線経路Xの距離Lを比較的長くする。また、目標駐車枠Mに隣接する他の車両や物体が存在する場合において、隣接車等と目標駐車枠Mとの距離が短いほど直線経路Xの距離Lを長くする。
また、目標認識精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長くする。つまり、枠認識区間の車速が高いほど直線経路Xの距離Lを長くし、枠認識区間のヨーレートが高いほど直線経路Xの距離Lを長くし、枠認識区間の明るさが暗いほど直線経路Xの距離Lを長くする。さらに、枠の形状、色、路面の色、日射条件によって、直線経路Xの距離Lを可変する。
また、リモート操作のときには、有人運転の場合よりも直線経路Xの距離Lを長くする。
さらに、自車両Sの推定位置のずれが大きいと思われる場合(車両推定位置のずれが大きくなる条件が揃っているとき)には、直線経路Xの距離Lを長くする。つまり、駐車開始位置Oから目標駐車位置Oまでの距離が長いほど直線経路Xの距離Lを長くする。また、駐車時に生じる切り返し回数が多いほど直線経路Xの距離Lを長くする。さらに、駐車開始位置Oから目標駐車枠Mの間の路面μが低いほど直線経路Xの距離Lを長くする。
そして、この設定された直線経路Xの距離Lに基づいて、直線経路Xが生成されると共に、直線経路Xの開始位置Oが設定される。
直線経路Xの距離L、直線経路X、直線経路Xの開始位置Oがそれぞれ設定されたら、ステップS106→ステップS107→ステップS108へと進み、自車両Sの駐車開始位置Oを設定してから、この駐車開始位置Oから直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを生成する。そして、生成した誘導経路Yと直線経路Xとをつなぎ、駐車経路Z(図3参照)を生成する。
駐車経路Zを生成したら、ステップS109へと進み、生成された駐車経路Zの曲率に応じた目標速度を設定し、この図23に示す駐車経路生成処理を終了する。
この結果、自車両Sを駐車する際に、この自車両Sの走行経路の目標(基準)となる駐車経路において、目標駐車位置Oから目標駐車枠Mの正面方向に沿って延びる直線状の経路である直線経路Xの距離L(最終直線長)が、駐車精度に応じて可変することとなる。
そして、駐車経路Z及び目標速度を設定したら、図24に示す駐車支援処理を実施する。すなわち、図24に示すフローチャートにおいて、ステップS201→ステップS202へと進み、駐車経路Z及び目標速度が設定されたか否か、駐車制御開始スイッチ20がON操作されたか否かを判断し、それぞれYESであれば、ステップS203へと進み、セレクトレバーによりDレンジが選択され、自車両Sが前進走行を開始する。
そして、自車両Sが走行を開始したら、ステップS204→ステップS205へと進み、予め設定した目標速度と、駐車経路Zに追従して走行するように、自車両Sの速度と操舵角を制御する。
さらに、ステップS206へと進み、自車両Sの位置に応じて変化するカメラ24〜28から得られる画像情報に応じて目標駐車枠Mの位置を補正する。そして、目標駐車枠Mが補正されれば、この目標駐車枠Mを基準として設定した目標駐車位置Oの位置が変更(補正)され、さらに駐車経路Z及び目標速度がいずれも補正される。
なお、自車両Sが目標駐車枠Mに近づくほど目標駐車枠Mの位置を正確に把握することができて補正精度が向上する。
特に、自車両Sが直線経路Xを走行するときには、自車両Sが目標駐車枠Mに正対することになり、自車両Sの前端部に設けたカメラ24又は自車両Sの後端部に設けたカメラ28によって、目標駐車枠Mを正面から撮影することができる。そのため、自車両Sが直線経路Xを走行中に、目標駐車枠Mの位置を最も精度よく補正することができる。また、自車両Sの位置についても、この自車両Sが直線経路Xを走行中に精度よく補正することができる。
そして、目標駐車枠M及び目標駐車位置O、駐車経路Zが補正されたら、ステップS207へと進み、自車両Sが切返し位置Oに到達したか否かを判断する。
自車両Sが切返し位置Oに到達すれば、ステップS207→ステップS208へと進み、セレクトレバーにより前後進が切り替えられ、例えばDレンジ選択時であればRレンジが選択され、自車両Sが後退走行を開始する。また、セレクトレバーによってRレンジが選択されていればDレンジが選択され、車両が前進走行を開始する。そして、ステップS208からステップS204へと戻り、ステップS204→ステップS205→ステップS206→ステップS207の流れを繰り返す。
一方、切返し位置Oに到達していなければ、ステップS207→ステップS209へと進み、自車両Sが目標駐車位置Oに到達したか否かを判断する。目標駐車位置Oに到達していなければ、ステップS209からステップS204へと戻り、ステップS204→ステップS205→ステップS206→ステップS207の流れを繰り返す。
また、目標駐車位置Oに到達すれば、ステップS209→ステップS210へと進み、セレクトレバーによりPレンジが選択され、駐車支援処理が終了する。
ここで、ステップS204→ステップS205→ステップS206→ステップS207の流れを繰り返しながら自車両Sを駐車させる際、目標駐車枠Mの位置の補正量や自車両Sの走行経路の補正量は、駐車精度によって変化する。
すなわち、例えば駐車精度である駐車位置精度が高いときには、目標駐車位置Oに対する実駐車位置の誤差を小さくする必要がある。そのため、目標駐車枠Mの補正量が増大する。
また、駐車精度である目標認識精度が低いときには、目標駐車枠Mの設定精度が低くなる。そのため、実際の駐車枠に対する目標駐車枠Mのずれ量が大きくなり、目標駐車枠Mの補正量が増大する。
また、駐車精度である駐車時運転精度が低いときには、自車両Sを適切に運転することが難しい。そのため、駐車時に自車両Sの実際の走行経路が、設定された駐車経路Zからずれてしまうため、自車両Sの走行経路の補正量が増大する。
さらに、駐車精度である車両位置推定精度が低いときには、実際の自車両Sの位置に対する推定した車両位置のずれ量が大きくなり、自車両Sの走行経路の補正量が増大する。
これに対し、実施例1の駐車支援装置では、目標駐車枠Mの位置や自車両Sの走行経路を最も精度よく補正できる直線経路Xの距離Lを、駐車精度に応じて可変して設定する。これにより、直線経路Xの距離Lを、駐車支援中に生じる目標駐車位置Oの補正量や、自車両Sの走行経路の補正量に応じた長さにできる。つまり、目標駐車位置Oの補正等に伴う自車両Sの走行経路の修正に必要となる走行距離を確保することができる。この結果、目標駐車位置Oや駐車経路Zが補正(更新)された場合であっても、自車両Sを目標駐車位置Oへ適切に向かわせることができる。
しかも、この実施例1では、駐車位置精度が高いほど直線経路Xの距離Lを長く設定し、目標認識精度が低いほど直線経路Xの距離Lを長く設定し、駐車時運転精度が低いほど直線経路Xの距離Lを長く設定し、車両位置推定精度が低いほど、直線経路Xの距離Lを長く設定する。
これにより、駐車位置精度が高く、目標駐車枠Mに対して精度よく駐車する必要がある場合には、直線経路Xの距離Lが長く設定される。このため、自車両Sが目標駐車位置Oに到達するまでの間に生じる走行経路の修正に必要となる走行距離を確保することができ、運転支援中に、目標駐車枠M(目標駐車位置O)の位置や、自車両Sの走行経路が補正(更新)されても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
また、目標駐車枠Mの認識精度(目標認識精度)が低く、目標駐車枠Mを補正する可能性が高くなる場合には、直線経路Xの距離Lが長く設定される。このため、自車両Sが目標駐車位置Oに到達するまでの間に生じる走行経路の修正に必要となる走行距離を確保することができ、運転支援中に、目標駐車枠M(目標駐車位置O)の位置や、自車両Sの走行経路が補正(更新)されても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
また、自車両Sをリモート操作するため、駐車時運転精度が低く、自車両Sの操作性が有人運転時と比べて低下する場合には、直線経路Xの距離Lが長く設定される。このため、自車両Sが目標駐車位置Oに到達するまでの間に生じる走行経路の修正に必要となる走行距離を確保することができ、運転支援中に、目標駐車枠M(目標駐車位置O)の位置や、自車両Sの走行経路が補正(更新)されても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
さらに、自車両Sの推定位置が実際に存在している位置と大幅にずれているときには、目標駐車枠Mを補正する可能性が高くなり、必要な補正量が大きくなることが考えられる。これに対し、実施例1では、車両位置推定精度が低いほど(車両位置推定誤差が大きいほど)、直線経路Xの距離Lが長く設定される。このため、自車両Sが目標駐車位置Oに到達するまでの間に生じる走行経路の修正に必要となる走行距離を確保することができ、運転支援中に、目標駐車枠M(目標駐車位置O)の位置や、自車両Sの走行経路が補正(更新)されても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の駐車支援方法及び駐車支援装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 自車両Sに搭載された駐車コントローラ(駐車支援ECU100)によって、前記自車両Sを駐車開始位置Oから目標駐車位置Oへと誘導する駐車支援方法であって、
所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置Oを設定する目標位置設定ステップ(ステップS102)と、
前記自車両Sを前記目標駐車位置Oへ誘導するときの精度である駐車精度を推定する駐車精度推定ステップ(ステップS104)と、
前記駐車開始位置Oから前記目標駐車位置Oまでの駐車経路Zのうち、前記目標駐車位置Oに前記自車両Sが入庫するときの直線経路Xの距離Lを前記駐車精度に応じて設定する直線経路設定ステップ(ステップS105)と、
前記駐車経路Zのうち、前記駐車開始位置Oから前記直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを生成する誘導経路生成ステップ(ステップS107)と、
を有する構成とした。
これにより、駐車支援中に、目標駐車位置Oが更新(補正)された場合であっても、自車両Sを目標駐車位置Oへ適切に向かわせることができる。
(2) 前記駐車精度推定ステップ(ステップS104)では、前記駐車精度として、前記目標駐車位置Oに対する前記自車両Sの実駐車位置の許容誤差が少ないほど高くなる駐車位置精度を推定し、
前記直線経路設定ステップ(ステップS105)では、前記駐車位置精度が高いほど、前記直線経路Xの距離Lを長く設定する構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、駐車位置精度が高く、目標駐車枠Mに対して精度よく駐車する必要がある場合であっても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
(3) 前記駐車精度推定ステップ(ステップS104)では、前記駐車精度として、前記目標駐車位置Oの認識条件が悪いほど低くなる目標認識精度を推定し、
前記直線経路設定ステップ(ステップS105)では、前記目標認識精度が低いほど、前記直線経路Xの距離Lを長く設定する構成とした。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、目標駐車枠Mの認識精度(目標認識精度)が低く、目標駐車枠Mを補正する可能性が高くなる場合であっても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
(4) 前記駐車精度推定ステップ(ステップS104)では、前記駐車精度として、リモートコントローラによって車外から前記自車両Sの運転操作を行うリモート操作時に低くなる駐車時運転精度を推定し、
前記直線経路設定ステップ(ステップS105)では、前記駐車時運転精度が低いときに、前記直線経路Xの距離Lを長く設定する構成とした。
これにより、(1)〜(3)のいずれかの効果に加え、駐車時運転精度が低く、自車両Sの操作性が有人運転時と比べて比較的低い場合であっても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
(5) 前記駐車精度推定ステップ(ステップS104)では、前記駐車精度として、前記自車両Sの推定存在位置と、前記自車両Sの実存在位置とのずれが大きくなる条件が揃うほど低くなる車両位置推定精度を推定し、
前記直線経路設定ステップ(ステップS105)では、前記車両位置推定精度が低いほど、前記直線経路の距離を長く設定する構成とした。
これにより、(1)〜(4)のいずれかの効果に加え、車両位置推定精度が低く、目標駐車枠Mを補正する可能性が高くなり、必要な補正量が大きくなると考えられる場合であっても、自車両Sを補正された目標駐車枠M(目標駐車位置O)へ適切に向かわせることができる。
(6) 自車両Sを駐車開始位置Oから目標駐車位置Oへと誘導する駐車コントローラ(駐車支援ECU100)を備えた駐車支援装置において、
前記駐車コントローラ(駐車支援ECU100)は、
所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置Oを設定し、
前記自車両Sを前記目標駐車位置Oへ誘導するときの精度である駐車精度を推定し、
前記駐車開始位置Oから前記目標駐車位置Oまでの駐車経路Zのうち、前記目標駐車位置Oに前記自車両Sが入庫するときの直線経路Xの距離Lを前記駐車精度に応じて設定し、
前記駐車経路Zのうち、前記駐車開始位置Oから前記直線経路Xの開始位置Oまでの誘導経路Yを設定する構成とした。
これにより、駐車支援中に、目標駐車位置Oが補正(更新)されても、自車両Sを目標駐車位置Oへ適切に向かわせることができる。
以上、本発明の駐車支援方法及び駐車支援装置を実施例1に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、目標駐車枠Mを設定する際、カメラ24〜28によって検出された画像信号に基づいて目標駐車枠Mを設定し、設定された目標駐車枠Mの内側に自車両Sを駐車したときの後輪車軸の中央位置を目標駐車位置Oに設定する例を示した。しかしながら、これに限らず、自車両Sのドライバーによって入力デバイス(不図示)を用いた入力操作に従って、自車両Sの現在位置周辺の任意の領域に目標駐車位置Oを設定してもよい。
また、自車両Sの周囲の状態(駐車スペース等)を検出するセンサとしては、カメラ25〜28に限らず、レーザースキャナやソナーセンサ等であってもよいし、これらを組み合わせてもよい。そして、レーザースキャナやソナーセンサ等によって検出された情報に基づいて目標駐車位置Oを設定してもよい。
さらに、車車間通信や、路車間通信、ITS(Intelligent Transport Systems : 高度道路交通システム)を用いて得られる情報、つまり自車両Sの外部から入力される情報に基づいて目標駐車位置Oを設定してもよい。
また、実施例1では、駐車経路Zを生成したら、この駐車経路Zに沿って自車両Sを制御し、駐車支援ECU100による自動運転によって駐車操作を行う駐車支援方法を示したが、これに限らない。例えば、生成した駐車経路Zを車載モニタ18に表示し、ドライバーが駐車経路Zを目視しながら駐車操作できるようにする駐車支援方法であってもよい。また、ドライバーが車両駐車時の操作を行うものの、駐車経路Zから自車両Sの走行経路が大幅にずれた場合には操舵角の補正等を行う半自動運転による駐車支援方法であってもよい。さらに、音声によって駐車経路Zの案内を行うものであってもよい。
そして、実施例1では、「駐車精度」として、駐車位置精度、目標認識精度、駐車時運転精度、車両位置推定精度のそれぞれを推定する例を示したが、これに限らない。自車両Sを駐車するときに、目標駐車位置Oの位置や、自車両Sの走行経路の補正量に影響を与えるパラメータであれば、自車両Sを目標駐車位置Oへ誘導するときの精度である駐車精度となる。
100 駐車支援ECU(駐車コントローラ)
S 自車両
10 エンジン
11〜14 車輪
16 ステアリングホイール
25〜28 カメラ
101 目標駐車枠設定部
102 最終直線長演算部
103 駐車開始位置設定部
104 駐車経路生成部
105 駐車経路追従制御部
106 目標速度生成部
107 車両現在位置推定部
108 駐車枠認識部
109 操舵角制御部
110 速度制御部

Claims (6)

  1. 自車両に搭載された駐車コントローラによって、前記自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定する目標位置設定ステップと、
    前記目標駐車位置に対する前記自車両の実駐車位置の許容誤差が少ないほど高く推定される駐車位置精度が高いほど、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を長く設定する直線経路設定ステップと、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する誘導経路生成ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
  2. 自車両に搭載された駐車コントローラによって、前記自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定する目標位置設定ステップと、
    前記目標駐車位置の認識条件が悪いほど低く推定される目標認識精度が低いほど、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を長く設定する直線経路設定ステップと、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する誘導経路生成ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
  3. 自車両に搭載された駐車コントローラによって、前記自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定する目標位置設定ステップと、
    リモートコントローラによって車外から前記自車両の運転操作を行うリモート操作時に低く推定される駐車時運転精度が低いときに、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を長く設定する直線経路設定ステップと、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する誘導経路生成ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
  4. 自車両に搭載された駐車コントローラによって、前記自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定する目標位置設定ステップと、
    前記自車両の推定存在位置と、前記自車両の実存在位置とのずれが大きくなる条件が揃うほど低く推定される車両位置推定精度が低いほど、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を長く設定する直線経路設定ステップと、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する誘導経路生成ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
  5. 自車両に搭載された駐車コントローラによって、前記自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車支援方法であって、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定する目標位置設定ステップと、
    無人のリモート操作時には、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を有人運転の場合よりも長く設定する直線経路設定ステップと、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する誘導経路生成ステップと、
    を有することを特徴とする駐車支援方法。
  6. 自車両を駐車開始位置から目標駐車位置へと誘導する駐車コントローラを備えた駐車支援装置において、
    前記駐車コントローラは、
    所定の入力情報に基づいて、前記目標駐車位置を設定し、
    無人のリモート操作時には、前記駐車開始位置から前記目標駐車位置までの駐車経路のうち、前記目標駐車位置に前記自車両が入庫するときの直線経路の距離を有人運転の場合よりも長く設定し、
    前記駐車経路のうち、前記駐車開始位置から前記直線経路の開始位置までの誘導経路を生成する
    ことを特徴とする駐車支援装置。
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