JP6732185B2 - ユーザ端末及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末及び制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のユーザ端末からなる同期クラスタ内で直接的な端末間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍端末を発見するD2D発見手続(ProSeDiscovery)と、直接的な端末間通信であるD2D通信(ProSeCommunication)と、を含む。
3GPP技術報告書 「TR 36.843 V12.0.1」 2014年3月27日
一実施形態に係るユーザ端末は、直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。ユーザ端末はコントローラを備える。コントローラは、セルカバレッジ外のユーザ端末を対象としたD2D発見手続を実行すると決めた場合には、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いてD2D発見手続を実行する。前記コントローラは、前記D2D発見手続を実行するときには、前記D2Dデータリソースによって運ばれるデータが当該D2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を送信する処理を実行する。
第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態に係るUE(ユーザ端末)のブロック図である。 第1実施形態に係るeNB(基地局)のブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態に係る動作環境を示す図である。 第1実施形態に係る動作状態を示す図である。 第1実施形態に係るMACヘッダの使用例を示す図である。 MACヘッダとMACペイロードの構成を示す図である。 MACヘッダのその他の使用例(1)を示す図である。 MACヘッダのその他の使用例(2)を示す図である。 MACヘッダのその他の使用例(3)を示す図である。 MACヘッダとMACペイロードの別の構成を示す図である。 MACヘッダとMACペイロードの更に別の構成を示す図である。 第2実施形態に係るCommunicationリソースプールを説明するための図である。 第2実施形態に係る動作状態を示す図である。 第2実施形態に係る第1のSCの内容を示す図である。 第2実施形態に係る第2のSCの内容を示す。
D2D ProSeでは、同期がとられた複数のユーザ端末がセルカバレッ外に位置するシナリオ(Outofcoverage)が想定されている。かかるシナリオでは、セルカバレッジ外に位置する複数のユーザ端末が、ネットワークを介さずに直接的に端末間通信を実行する。このため、このシナリオにおける最適な運用のために、複数のユーザ端末間で効率良くD2D発見手続が行われることが望まれている。
そこで、本実施形態は、同期がとられた複数のユーザ端末がセルカバレッジ外に位置する場合に効率の良いD2D発見手続を実現可能なユーザ端末及び制御方法を提供する。
[第1実施形態の概要]
第1実施形態に係るユーザ端末は、直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられる。ユーザ端末は、コントローラを備える。前記コントローラは、セルカバレッジ外のユーザ端末を対象としたD2D発見手続きを実行すると決めた場合には、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いてD2D発見手続を実行する。前記コントローラは、前記D2D発見手続を実行するときには、前記D2Dデータリソースによって運ばれるデータが当該D2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を送信する処理を実行する。
第1実施形態では、前記データは、MAC(Medium Access Control)レイヤにおけるデータであり、前記識別情報は、MACヘッダにおける第1のフィールドにおいて構成される。
第1実施形態では、前記MACヘッダは、第2のフィールドにおいて、前記データが前記D2D発見手続のために使用される最後のデータであるか否かを示す第1の拡張情報を構成する。
第1実施形態では、前記MACヘッダは、特定のユーザ端末を対象としたD2Dデータ送信のために、自ユーザ端末の識別情報を示す第3のフィールド及び前記特定のユーザ端末の識別情報を示す第4のフィールドを構成可能であり、前記MACヘッダは、更に、前記第3のフィールド及び前記第4のフィールドの存在の有無を示す第2の拡張情報を、第5のフィールドにおいて構成可能である。
第1実施形態では、前記MACヘッダは、前記第4のフィールドのオクテッド数を、前記D2Dデータリソースを用いたD2D発見手続が実行されない場合に構成される第6のフィールドのオクテッド数よりも多く設定し、前記第6のフィールドは、データの送信先ユーザ端末の識別情報を構成する。
第2実施形態では、前記データは、MACレイヤよりも下位のレイヤにおいて運ばれるデータである。前記識別情報は、前記D2D通信用のリソースプールにおける制御情報用の時間・周波数リソース領域において運ばれる情報である。
第2実施形態では、前記識別情報は、明示的な情報である。
第2実施形態では、前記識別情報は、特定のMCS(Modulation and Coding Scheme)によって暗黙的に示される情報である。
第1実施形態に係る制御方法は、直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末における制御方法である。ユーザ端末は、セルカバレッジ外のユーザ端末を対象としたD2D発見手続を実行する場合、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いてD2D発見手続を実行する。ユーザ端末は、前記D2D発見手続を実行するときには、前記D2Dデータリソースによって運ばれるデータが当該D2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を送信する。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワーク(LTEネットワーク)が構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、UICC(Universal Integrated Circuit Card)130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150は記憶部に相当し、プロセッサ160は制御部(コントローラ)に相当する。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ160’(コントローラ)としてもよい。コントローラは、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。
無線送受信機110は、複数の送信機及び/又は複数の受信機を含んでもよい。実施形態では無線送受信機110が1つの送信機及び1つの受信機のみを含むケースを主として想定する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
UICC130は、加入者情報を記憶する着脱可能な記憶媒体である。UICC130は、SIM(Subscriber Identity Module)又はUSIM(Universal SIM)と称されることがある。UICC130は、後述する「Pre−configuredパラメータ」を記憶する。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。UE100がカード型端末である場合、UE100は、ユーザインターフェイス120及びバッテリ140を備えていなくてもよい。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。
プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、更に、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240(コントローラ)を備える。尚、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ240’(コントローラ)としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。無線送受信機210及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。
プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードであり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモードである。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
UE100において、物理層乃至RRC層は、AS(Access Stratum)エンティティ100Aを構成する。NAS層は、NASエンティティ100Bを構成する。ASエンティティ100A及びNASエンティティ100Bの機能はプロセッサ160(制御部)により実行される。すなわち、プロセッサ160(制御部)は、ASエンティティ100A及びNASエンティティ100Bを含む。アイドルモードにおいて、ASエンティティ100Aはセル選択/再選択を行い、NASエンティティ100BはPLMN選択を行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
(D2D発見手続の概要)
以下において、第1実施形態に係るD2D近傍サービスについて、D2D発見手続を主として説明する。第1実施形態に係るLTEシステムは、D2D近傍サービスをサポートする。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のUE100からなる同期クラスタ内で直接的なUE間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍UEを発見するD2D発見手続(ProSe Discovery)と、直接的なUE間通信であるD2D通信(ProSe Communication)と、を含む。D2D通信は、Direct communicationと称されてもよい。
同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ内に位置するシナリオを「カバレッジ内(In coverage)」という。同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「カバレッジ外(Out of coverage)」という。同期クラスタのうち一部のUE100がセルカバレッジ内に位置し、残りのUE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「部分的カバレッジ(Partial coverage)」という。
D2D発見手続は、カバレッジ内、カバレッジ外及び部分的カバレッジにおいて行われることが想定される。
第1実施形態では、図6に示す、「カバレッジ外」でのシナリオについて説明する。図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。
図6では、eNB200のカバレッジ外において、UE100−1とUE100−2とUE100−3とがD2D近傍サービスを利用している状態を示している。尚、図6では3台のUE100を示しているが、少なくとも2台以上であればよい。
図6では、UE100−1が同期元であり、UE100−2とUE100−3が非同期元であるものとする。UE100−1とUE100−2とUE100−3は、UE100−1を同期元として互いに同期しているものとする。UE100−1とUE100−2とUE100−3は、互いに同期している状態でD2D発見手続を実行する。
D2D発見手続では、各UE100(UE100−1,UE100−2,UE100−3)が、近傍端末を発見するためのD2D発見信号(Discovery信号)を送信する。
D2D発見手続の方式として、UE100に固有に割り当てられない無線リソースがD2D発見信号の送信に使用される第1の方式(Type 1 discovery)と、UE100毎に固有に割り当てられる無線リソースがD2D発見信号の送信に使用される第2の方式(Type 2 discovery)とがある。
第1の方式では、D2D発見信号の伝送のためにD2D発見信号用のリソースプールが使用される。D2D発見信号用のリソースプールは、同期がとられた複数のUE100からなる同期クラスタ内で共有される。
また、D2D通信のために2つの動作モード(Mode1/Mode2)が定義される。Mode1では、eNB200又は図示しないリレーノードが、D2Dデータ(D2Dデータ及び/又は制御データ)を送信するための無線リソースを割り当てる。Mode2では、UE100自身が、D2Dデータ(D2Dデータ及び/又は制御データ)を送信するための無線リソースをリソースプールから選択する。
第1実施形態においては、D2D通信のMode2の動作を利用して、D2D発見手続が実行される場合の例を想定している。つまり、第1実施形態では、UE100−1が、「カバレッジ外」においてMode−2によるD2D通信を行う他、D2D通信用のリソースプールにおいて、D2D発見信号を伝送するというシナリオを想定している。このシナリオは、「Discovery through Communication (DtC) for out of coverage」と称され得る。以下、説明の便宜上、適宜「カバレッジ外でのDTCシナリオ」と称する。
カバレッジ外でのDTCシナリオでは、上記に示したD2D通信用のリソースプールの構成等が事前設定(pre−configured)される。事前設定されたパラメータを以下、「Pre−configuredパラメータ」という。尚、Pre−configuredパラメータに含まれる情報要素は、同一の目的(軍事、消防、警察など)に使用されるUEには、同一のpre−configuredパラメータが設定される。
尚、D2D通信用のリソースプールは、制御情報用リソースプールとデータ用リソースプールから構成される。各リソースプールの構成を示す情報は、無線フレームにおいて最初にD2D通信用のリソースプールが構成される時間・周波数領域を特定するパラメータ(開始位置指定用のオフセット値)と、D2D通信用のリソースプールにおける周波数方向リソースを指定するパラメータ(周波数方向リソース指定パラメータ)と、該D2D通信用のリソースプールの繰り返し周期(period)と、特定のサブフレームがD2D通信のために使用可能である時間・周波数リソースかどうかを示す情報(ビットマップ情報)と、を含む。
Pre−configuredパラメータは、UE100に提供される。ここでは、Pre−configuredパラメータがUE100のUICC130に予め記憶されているものとする。尚、Pre−configuredパラメータは、UICC130に予め記憶されない場合には、UE100が所定の機会にeNBを介してネットワーク(OAM等)から提供を受けることにより、メモリ150に記憶されてもよい。
(カバレッジ外でのDTCシナリオにおけるD2D発見手続について)
上述したように、カバレッジ外にいる同期クラスタを構成する複数のUE100は、Mode2でD2D通信を実行し得る。この場合、各UE100は、D2D通信用のリソースプールにおける時間・周波数リソースを使って、Communicationデータを送信できる。ここで、送信側のUE100が、D2D発見手続を実行する場合、D2D通信用のリソースプールにおける時間・周波数リソースを使って、D2D発見信号を送信しなければならない。そうすると、受信側のUE100は、受信した信号がD2D発見信号なのかCommunicationデータ用の信号なのかの区別がつかない事態が想定される。
このため、上記に示した事態を回避すること、つまり、カバレッジ外でのDTCシナリオにおいて、複数のユーザ端末間で効率良くD2D発見手続が行われる技術が要求される。以下、その技術について説明する。
(第1実施形態の動作説明)
以下、図7乃至図14に基づいて、第1実施形態の動作内容について説明する。図7は、第1実施形態に係る動作状態を示す。図8は、第1実施形態に係るMACヘッダの使用例を示す。図9は、MACヘッダとMACペイロードの構成を示す。図10は、MACヘッダのその他の使用例(1)を示す。図11は、MACヘッダのその他の使用例(2)を示す。図12は、MACヘッダのその他の使用例(3)を示す。図13は、MACヘッダとMACペイロードの別の構成を示す。図14は、MACヘッダとMACペイロードの更に別の構成を示す。尚、UE100が実行する処理については、該UE100のコントローラ160(160’)が処理を実行するが、図7乃至14の説明においては、便宜上、UE100が行うものとして説明する。
前提として、複数のUE100(UE100−1〜N{N≧2})は、UE100−1が同期元であり、その他のUE100(UE100−2〜N)が非同期元である。複数のUE100(UE100−1〜N)は、UE100−1を同期元として互いに同期している。
ここで、複数のUE100の各UE100は、D2D通信用のリソースプールの構成を示す情報を含むPre−configuredパラメータを予めUICC130に記憶している。
図7において、UE100は、カバレッジ外において、Mode2でD2D通信を実行可能であるときに、D2D通信用リソースプールにおいてD2D発見信号(Discovery 信号)を送信すると決める(ステップS101)。
次に、UE100の図示しないMACエンティティは、MACレイヤにおける情報を生成する。MACエンティティは、Discovery用(D2D発見手順用)の制御情報を構成したMACヘッダ及びDiscovery用のMACペイロードを生成する(ステップS102)。
図8及び図9は、ステップS102においてMACエンティティによって生成されたMAC PDU(Protocol Data Unit)におけるMACヘッダ及びMACペイロードの一例を示している。図8において、オクテッド1の「v」フィールドでは、通信システムのバージョンを示す。尚、「v」フィールドでは、通信システムのバージョン以外の情報を示してよい。
「v」フィールドに続く「C/D」フィールドは、D2Dデータリソースによって運ばれるデータ(第1実施形態ではMACペイロード)が、Communication用として使用されるのか、Discovery用として使用されるのかを示す1ビット(「0」か「1」)からなる識別情報である。図8の「C/D」フィールドは「1」を示している。この場合の「1」は、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されることを示す。尚「C/D」フィールドが「0」の場合は、後のフィールドに格納されるMACペイロードがCommunication用として使用されることを示す。
「C/D」フィールドに続く「X」フィールドは、特定のユーザ端末100を対象としたCommunicationデータ送信のために、自ユーザ端末100の識別情報(ソースUEのID)を示す「SRC」フィールド(図10参照)及び特定のユーザ端末100の識別情報(ターゲットUEのID)を示す「DST」フィールド(図10)が、後のフィールドに格納されるか否かを示す1ビット(「0」か「1」)からなる拡張情報である。図8の「X」フィールドは、いずれも「0」を示している。この場合の「0」は、後のフィールドに「SRC」フィールドと「DST」フィールドが構成されないことを示す。尚、「X」フィールドが「1」の場合には、図10に示すように、後のフィールドにおいて「SRC」フィールドと「DST」フィールドが構成される。
「R」フィールドは、リザーブ用のフィールドである。
「Y」フィールドは、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用あるいはCommunication用として使用されるペイロードとして最後のペイロードであるか否かを示す拡張情報である。図8のオクテッド1とオクテッド2の「Y」フィールドは、「1」を示している。この場合の「1」は、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードとして最後のペイロードではなく、後のフィールドに格納されるMACペイロードが引き続き別のDiscovery用に使用されることを示す。図8のオクテッド3の「Y」フィールドは、「0」を示している。この場合の「0」は、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードとして最後のペイロードであることを示す。
図8の例は、3つのDiscovery用のMACペイロード(Discovery{A},{B},{C})が格納されるMACPDUの構成を示す。図10の例は、一つのMAC PDUにおいて、1つのDiscovery用のMACペイロード(Discovery{A})と特定のユーザ端末100のためのData(Data{A})が格納される構成を示す。
図7において、ステップS102にてUE100のMACエンティティが、図8に示したようなMACヘッダ及びMACペイロードを生成すると、生成した情報をUE100のPHYレイヤに送る(ステップS103)。
UE100のPHYレイヤは、MACレイヤからの上記情報を、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2D通信用の時間・周波数リソース(無線リソース)を用いて送信する処理を実行する(ステップS104)。
ステップS104によって送信されたデータを受信した受信側UE100は、MACレイヤにおいて、図8(図10)に示した「C/D」フィールド、「X」フィールド、及び「Y」フィールドに示されたビット情報を認識する。受信側UE100は、上述した各フィールドが示す情報の意味合いを理解してその後の処理を実行する。
尚、図10の例は、D2D発見手続とD2D通信とが同時に実行される場合に適用される。図10の例では、オクテッド2〜8のデータ用のサブヘッダ(SL‐SCHサブヘッダ)の後のフィールドに、セルラ通信でも利用されている「MAC CE用のsubheader」と「MAC SDU用のsubheader」とを構成する。
また、図10の例では、「SRC」フィールドと「DST」フィールドが構成される例を示しているが、この場合の「DST」フィールドのオクテッド数は、通常のD2D通信シナリオの場合(D2Dデータリソースを用いたD2D発見手続が実行されない場合)に構成される「DST」フィールドのオクテッド数よりも多く設定されてもよい。通常のD2D通信シナリオの場合に構成される「DST」フィールドのオクテッド数が「2」(16ビット分)であるとした場合に、図10の例では、「DST」フィールドのオクテッド数を「3」(24ビット分)としている。尚、この場合「DST」フィールドのオクテッド数は「3」以上であればよい。ちなみに、「DST」フィールドを拡張する理由は次の通りである。
まず、通常のD2D通信のシナリオでは、送信側のUE100は、SC(Sidelink Control)リソースプールを用いて、ターゲットUE100の識別情報(ターゲットUE−ID)を送ることができる。しかしながら、DTCシナリオにおいてD2D発見手続が実行される場合には、SCリソースプールを用いたターゲットUEの識別情報の送信が省略される。これは、D2D発見信号はブロードキャスト信号であるため、送信側のUE100がターゲットUEを特定することなくD2D発見信号を送信できることによる。このため、DTCシナリオにおいて、特定のUE100用にCommunicationデータを送信しようとする場合、「DST」フィールドのオクテッド数を増やすことによって、特定のUE100に対してターゲットUEの識別情報を取得させる機会を確保できる。このため、特定のUE100以外のUE100は、「DST」フィールドに格納されたターゲットUE−IDが自UE用のIDではないことを認識した場合には、その後のMACペイロードを破棄できる。また、特定のUE100は、「DST」フィールドに格納されたターゲットUE−IDが自UE用のIDであることを認識できたならば、その後のMACペイロードの受信動作を実行することができる。
(MACヘッダのその他の使用例)
図11及び図12は、MACヘッダのその他の使用例を示す。図11の例は、上述したDiscovery用のMACペイロードを送信できる能力を有したUE100が、所定の期間においてCommunicationデータを送信する場合のフィールドの内容を示す。各フィールドの内容は上述した通りである。尚、図11の例では、後述するSidelink用制御情報(Sidelink Control Information:SCI)においてブロードキャスト用のIDが使用されているため、MACヘッダ内の「DST」フィールドにターゲットUEのID(送り先ID)を省略せずに格納する。
図12の例にて、MAC PDUにおいて複数の宛先のデータが格納されている場合の、各データの認識方法について説明する。UE100のMACエンティティは、Communicationデータ用のMACサブヘッダ(Oct2〜Oct8)において、Oct 2の「Y」フィールドにて、以降に別の宛先のCommunicationデータ用のMACサブヘッダが存在する旨(Y = 1)を理解する。次に、UE100のMACエンティティは、更に続くMAC SDU指定用のMACサブヘッダ(Oct11〜12)において、以降にMAC SDUもしくはMAC CE指定用のMACサブヘッダの有無を示す、Oct 11の「E」フィールドにて、以降にMAC SDUもしくはMAC CEを指定するMACサブヘッダが存在しない旨(E=0)を理解する。そうすると、UE100のMACエンティティは、次のオクテットから別の宛先のCommunicationデータ用のMACサブヘッダ(Oct 13〜19)が格納されていると認識する。
更に、UE100のMACエンティティは、Communicationデータ用のMACサブヘッダ(Oct13〜19)において、Oct 13の「Y」フィールドにて、以降に別の宛先のCommunicationデータ用のMACサブヘッダが存在しない旨(Y = 0)を理解する。UE100のMACエンティティは、更に続くMAC SDU指定用のMACサブヘッダ(Oct20〜21)の「E」フィールドにて、以降にMAC SDUもしくはMAC CEを指定するMACサブヘッダが存在しない旨(E=0)を理解する。そうすると、UE100のMACエンティティは、次のオクテットからMAC SDU、もしくはMAC CEが格納されると認識する。図12においては、MACヘッダの最初に格納されたdiscovery用のMACサブヘッダに対応するDiscovery (A)が格納されていると認識する。
図13の例にて、送信元UE100が、複数の宛先UE100に向けたMAC制御情報(MAC Control Element (MAC CE))をMAC PDUに格納する方法について説明する。送信元UE100は、特定のUE100を指定せず、MAC CEを通知したい場合には、Discovery用のMAC subheaderの後に、MAC CE用のMACサブヘッダを格納する。送信元UE100は、特定のユーザに対して、MAC CEを通知したい場合、特定の宛先UE100のCommunicationデータ用のMACサブヘッダの後に、MAC CEを格納する。受信側(送信先)のUE100は、同時に二つのMAC CEを受け取った場合、受信側のUE100の判断で片方のMAC CEを利用してもよいし、特定の宛先UE100向けに通知されたMAC CEを優先して利用してもよい。
図14の例は、送信元UE100が、複数の宛先UE100に向けてCommunication用のデータを送信する際の、より効率的なMAC PDUの伝送方法を示す。Communication用のデータを指定するMACサブヘッダには、送信元UE100を示す識別子であるSRCが含まれる。そのため、送信元UE100が、複数の宛先UE100用のCommunicationデータをMAC PDUにおいて多重する場合には、送信元UE100は、ある宛先UE100のCommunicationデータを指定するMACサブヘッダでSRCを通知し、それ以外の別の宛先のCommunicationデータを指定するMACサブヘッダでは、SRCを省略することで、MACサブヘッダに利用されるオクテット数を削減してもよい。
(第1実施形態の変形例)
上述した第1実施形態では、MACヘッダに「C/D」フィールドを構成し、該「C/D」フィールドに、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードであることを示す識別情報を格納したが、このような「C/D」フィールドを構成せずに、「v」フィールドで示されるバージョン情報によって間接的に、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードであることを示してもよい。つまり、「v」フィールドで示されるバージョン情報が最新のバージョンを示す場合には、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードであることを示す、という取り決めを予め定義しておけばよい。
(第1実施形態のまとめ)
第1実施形態では、上述したように、UE100は、MACヘッダに、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードであることを示す識別情報を格納する。加えて、UE100は、該識別情報の後のフィールドのMACペイロードをDiscovery用としたデータを生成し、生成したデータを事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いて送信することができる。受信側のUE100は、前記識別情報によって、受信したMACペイロードがDiscovery用として使われていることを理解できる。このため、カバレッジ外でのDTCシナリオにおいて、複数のユーザ端末間で効率良くD2D発見手続が行われる。
[第2実施形態]
次に、図15乃至図18を用いて第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の部分は、説明を適宜省略する。図15は、第2実施形態に係るCommunicationリソースプールを説明するための図である。図16は、第2実施形態に係る動作状態を示す図である。図17は、第2実施形態に係る第1のSCの内容を示す図である。図18は、第2実施形態に係る第2のSCの内容を示す。
第1実施形態では、UE100が、MACヘッダに、後のフィールドに格納されるMACペイロードがDiscovery用として使用されるペイロードであることを示す識別情報を格納する例について説明した。これに対して、第2実施形態では、事前に設定されたCommunicationリソースプールのSC(Sidelink Control)リソースプールにおいて、データプール(D2Dデータリソース)で運ばれるデータがD2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を構成する例について示す。尚、リソースプールとは、所定量(数)の時間・周波数リソースから構成される時間・周波数リソース群を意味する。
まず、Communicationリソースプールについて、図15を用いて説明する。Communicationリソースプールは、Sidelink用制御情報(Sidelink Control Information:SCI)の送受信に使用可能な無線リソースのプールであるSCリソースプール(SCPool)と、D2D通信のデータの送受信に使用可能な無線リソースのプールであるデータリソースプール(DataPool)とからなる。
UE100は、時間方向に周期的に配置されるデータリソースプール(データ領域:Data Region)内の時間・周波数リソースの中から、データの送信に用いる無線リソースを選択する。例えば、UE100は、時間方向において同一データを送信するタイミングをランダムに設定していた場合、データ領域の前半の時間・周波数リソースの中から、4つのサブフレームをランダムに選択し、データ領域の後半の時間・周波数リソースの中から、4つのサブフレームをランダムに選択する。UE100は、選択した8つのサブフレームを用いて、データを送信する。或いは、UE100は、データ領域の前半の時間・周波数リソースの中から選択した4つのサブフレームを用いて、データを繰り返し送信し、データ領域の前半の時間・周波数リソースの中から選択した4つのサブフレームを用いて、別のデータを繰り返し送信してもよい。
図15において、「Y」は周波数方向であることを意味し、「t」は時間方向であることを意味する。(a)は、無線フレームにおいて、SCリソースプールが開始される位置を示すオフセット(SC開始位置オフセット)である。SC開始位置オフセットの範囲は0〜10239サブフレームである。(b)は、無線フレームにおけるCommunicationリソースプールの繰り返し周期を示す。繰り返し周期は、「40サブフレーム」、「80サブフレーム」、「160サブフレーム」あるいは「320サブフレーム」が適用される。(c)は、無線フレームにおいて、データリソースプールが開始される位置を示すオフセット(Data開始位置オフセット)である。Data開始位置オフセットの範囲は0〜10239サブフレームである。
UE100は、時間方向に周期的に配置されるSCリソースプール内の時間・周波数リソースの中から、D2D通信によって送信されるデータ用の時間・周波数リソースの位置を示す情報(Scheduling Assignment:SA)を送信するための時間・周波数リソースを選択する。
次に、第2実施形態に係る動作状態について、図16を用いて説明する。UE100は、ステップS101の後、Discovery用(D2D発見手続用)の制御情報を構成したSidelink用制御情報(Sidelink Control Information:SCI)及びDiscovery用のデータを生成する(ステップS112)。
ここで、SCIについて図17及び図18を用いて説明する。まず、図17に示すように、SCI(第1のSCI)は、UEID(UE識別子)及びMCSが含まれる。UEIDは、SAの送信先のID(Target ID)である。例えば、UEIDは、8ビットのビット列である。UEIDの最初の1ビットは、ユーザデータをブロードキャストで送信するか否かを示す情報であってもよい。これにより、SAを受信したUE100は、SAによって位置が示されるユーザデータが、ブロードキャスト用のユーザデータでなく、且つ、自身宛のデータでない場合、復号せずに消去することができる。
MCSは、送信データのMCS(Modulation and Coding Scheme)を示す。例えば、MCSは、5ビットのビット列である。
Discovery識別情報は、Communicationリソースプールのデータプールで運ばれるデータがD2D発見手続のために使用されることを示す。Discovery識別情報は、1ビットの情報である。Discovery識別情報は、Communicationリソースプールのデータプールで運ばれるデータがD2D発見手続のために使用されることを示す場合には「1」、そうでない場合には「0」で表わされるとしてもよい。
図16において、ステップS112の後、UE100は、ステップS112で生成したSCIを無線送信するために、SCリソースプールにおける時間・周波数リソース(無線リソース)を決める。また、UE100は、ステップS112で生成したDiscovery用のデータを無線送信するためにデータリソースプールにおける時間・周波数リソース(無線リソース)を決める。その後、UE100は、決められた無線リソースを使ってSCIとDiscovery用のデータを送信する(ステップS113)。
ステップS113において送信されたSCIとDiscovery用のデータを受信した受信側のUE100は、SCIに示されたDiscovery識別情報を認識する。受信側UE100は、Discovery識別情報が示す意味合いを理解してその後の処理を実行する。
(第2実施形態の変形例1)
上述した第2実施形態では、SCIにおいてDiscovery識別情報を構成する例を示した。この場合のDiscovery識別情報は明示的な情報である。これに対して、第2実施形態の変形例1では、図18に示すように、SCI(第2のSCI)は、Discovery識別情報を構成しない。第2実施形態の変形例1では、SCIにおけるUEID(図18の「Group destination ID」)を、Discovery送信専用のUEIDとして定義する。この場合、Discovery送信専用のUEIDは、当該SCIが示すデータ用の時間・周波数リソースがDiscovery用に使用されることを示す。この場合のDiscovery送信専用のUEIDは、明示的な情報と位置付け得る。尚、上述した第1のSCIと本例の説明で示された第2のSCIを適宜使い分けてもよい。
(第2実施形態の変形例2)
また、上述した第2実施形態及び第2実施形態の変形例1以外の例もある。例えば、図18に示した「Modulation and coding scheme」フィールドにおいて、Discovery送信に適したDiscovery専用の特定MCS(複数のMCSのうち、相対的に低いレートを確保できるMCS)を示す情報を格納する。この場合の特定MCSは、データ送信用のMCSと区別されるように設定される。尚、特定MCSは、暗黙的に、データ用の時間・周波数リソースがDiscovery用に使用されることを示す。
(第2実施形態の変形例3)
また、上述した例の他に、D2D近傍サービスのDTCシナリオにおいて、特定のCommunicationリソースプールでD2D発見信号の伝送が許可される、というルールが事前設定(Pre−configured)されるならば、送信側のUE100は、特定のCommunicationリソースプールにおける時間・周波数リソースを用いてDiscovery用のデータを送信してもよい。この場合、受信側のUE100は、特定のCommunicationリソースプールにおける所定の時間・周波数リソースで受信したデータをDiscovery用のデータとして認識できる。この場合、上述したルールの有無を示すPre−configuredパラメータが暗黙的な情報と位置付け得る。
(第2実施形態のまとめ)
第2実施形態及び変形例1及び2では、上述したように、UE100は、SCIに、明示的あるいは暗黙的に、データ用の時間・周波数リソースがDiscovery用に使用されることを示して送信した。この場合、受信側のUE100は、受信したSCIが示すデータ用の時間・周波数リソースがDiscovery用に使用されることを理解できる。このため、カバレッジ外でのDTCシナリオにおいて、複数のユーザ端末間で効率良くD2D発見手続が行われる。
[その他の実施形態]
上述した第1実施形態及び第2実施形態の内容は、それぞれ別に実施し得るが、第1実施形態はMACレイヤでの動作であり、第2実施形態は、MACレイヤよりも下位のレイヤでの動作であるため、両実施形態を組み合わせて実施してもよい。
上述した第1実施形態及び第2実施形態の内容は、「カバレッジ外」でのシナリオで実施されるが、「部分的カバレッジ」のシナリオで実施されてもよい。
上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[相互参照]
日本国特許出願第2015−081202号(2015年4月10日)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (4)

  1. 直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末であって、
    コントローラを備え、
    前記コントローラは、セルカバレッジ外のユーザ端末を対象にしたD2D発見手続を実行すると決めた場合には、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いてD2D発見手続を実行し、
    前記コントローラは、前記D2D発見手続を実行するときには、前記D2Dデータリソースによって運ばれるデータが当該D2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を送信する処理を実行し、
    前記データは、MAC(Medium Access Control)レイヤよりも下位のレイヤにおいて運ばれるデータであり、前記識別情報は、前記D2D通信用のリソースプールにおける制御情報用の時間・周波数リソース領域において運ばれる情報である、ユーザ端末。
  2. 前記識別情報は、明示的な情報である前記請求項記載のユーザ端末。
  3. 前記識別情報は、特定のMCS(Modulation and Coding Scheme)によって暗黙的に示される情報である前記請求項記載のユーザ端末。
  4. 直接的な端末間通信であるD2D(Device to Device)通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末における制御方法であって、
    セルカバレッジ外のユーザ端末を対象にしたD2D発見手続を実行する場合、事前に設定されたD2D通信用のリソースプールにおけるD2Dデータリソースを用いてD2D発見手続を実行し、
    前記D2D発見手続を実行するときには、前記D2Dデータリソースによって運ばれるデータが当該D2D発見手続のために使用されることを示す識別情報を送信し、
    前記データは、MAC(Medium Access Control)レイヤよりも下位のレイヤにおいて運ばれるデータであり、前記識別情報は、前記D2D通信用のリソースプールにおける制御情報用の時間・周波数リソース領域において運ばれる情報である、制御方法。
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